JP3359171B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JP3359171B2
JP3359171B2 JP01648695A JP1648695A JP3359171B2 JP 3359171 B2 JP3359171 B2 JP 3359171B2 JP 01648695 A JP01648695 A JP 01648695A JP 1648695 A JP1648695 A JP 1648695A JP 3359171 B2 JP3359171 B2 JP 3359171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
toner
magnetic
developing device
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01648695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08185052A (ja
Inventor
一 小山
誠二 岡
清典 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP01648695A priority Critical patent/JP3359171B2/ja
Publication of JPH08185052A publication Critical patent/JPH08185052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3359171B2 publication Critical patent/JP3359171B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に用いる現像装置に係
り、詳しくはトナー及び磁性粒子からなる二成分現像剤
を用いて像担持体に形成された潜像を現像する現像装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、トナー及び磁性粒子からなる二成
分現像剤(以下「現像剤」という)をを用いて像担持体
に形成された潜像を現像する現像装置に関して、装置の
小型化及び低コスト化を図るという観点から、上記現像
剤撹拌搬送部材やトナ濃度センサ等による複雑なトナ濃
度制御機構を設けずにトナー濃度及びトナー帯電量の制
御を行うものが提案されている。例えば、特開昭63−
4280号公報では、現像剤を収納し、磁界発生手段を
有する現像剤担持体を開口部に有し、現像剤の搬出と搬
入を許可する現像容器と、現像剤搬出域に設けられた現
像剤規制部材と、現像剤規制部材と一体又は別体で、該
現像剤規制部材の現像容器内側に設けられ、現像剤の移
動を阻止する阻止部材とを有し、該磁界発生手段は、現
像剤担持体表面にわたる磁力線を形成する磁極を有し、
現像容器内に現像剤担持体表面の上層として、現像剤担
持体の移動に伴って移動する移動層及び該移動層の上層
に実質的な現像剤不動層を形成した現像装置が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
63−4280号公報で提案されている現像装置におい
ては、現像剤規制部材の上流側に滞留する現像剤の多く
が不動層を形成するとともに、同じ現像剤からなる移動
層が現像剤担持体に磁力担持されて現像領域に搬送され
るため、現像剤担持体上に磁力担持されて現像に用いら
れる現像剤の劣化が著しく早いという不具合がある。こ
こでいう現像剤の劣化とは、現像剤の磁性粒子のコート
層の削れや磁性粒子へのトナー形成物質の固着などをい
い、この現像剤の劣化により、トナーを帯電させる能力
が低下し、画像形成時の地肌汚れや機内のトナー飛散に
よる汚れなどを引き起こす。
【0004】また、上記提案の現像装置においては、現
像剤担持体上の現像剤搬送方向とほぼ直交する方向の現
像剤の移動が非常に少ないため、トナー消費が局部的に
多量となるような同一原稿について連続して画像形成動
作を行うと、補給トナーが局部的に不足し、現像ムラが
発生しやすいという不具合もあった。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、複雑なトナー濃度制御機構及び現
像剤撹拌搬送機構を必要としない小型で安価な現像装置
であって、トナーの帯電効果を維持するとともに現像剤
の劣化を抑制することができる現像装置を提供すること
ある
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、トナー及び磁性粒子からなる現
像剤を表面に担持するための現像剤担持体と、該現像剤
担持体の内部に配置した磁界発生手段と、該現像剤担持
体に担持した現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
該現像剤規制部材で進行が阻止された現像剤が滞留する
現像剤滞留部を該現像剤担持体との間に形成する現像剤
収納ケースと、該現像剤滞留部に該現像剤担持体上の現
像剤搬送方向における上流側から隣接し、該現像剤担持
体に対向するトナー補給口を有するトナー収容部とを備
えた現像装置において、該現像剤担持体上の現像剤搬送
速度よりも遅い移動速度の範囲内で、該現像剤滞留部内
に滞留した現像剤の移動を促進させる現像剤移動促進手
として、該現像剤滞留部内を循環する現像剤によって
周囲を取り囲まれた箇所に磁性回転部材を設け、該磁性
回転部材に、該磁界発生手段で発生した磁界の磁束密度
を集中させることを特徴とするものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】請求項1の現像装置においては、磁界発生手段
で発生した磁界により現像剤担持体に担持された現像剤
が現像剤担持体上を搬送され、その量が現像剤規制部材
で規制されるとともに、該規制の際の内圧が加わった状
態での現像剤の摩擦帯電によってトナーが帯電されるた
後、像担持体と対向する現像領域に搬送される。現像領
域で現像に用いられなかった現像剤は、更に現像剤担持
体上を搬送され、トナー補給口からトナーを取り込んだ
後、現像剤滞留部に戻る。一方、現像領域に供給されず
に現像剤規制部材で進行が阻止された現像剤は現像剤滞
留部内に滞留し、その一部は、現像剤滞留部内で現像剤
自身の内圧及び重力によってトナー収容部のトナー補給
口に向かって移動する。トナー補給口付近まで移動した
現像剤は、現像剤担持体の表面で搬送されている現像剤
とともに現像剤規制部材側に循環するように移動する。
【0010】そして、現像剤移動促進手段により、現像
剤滞留部内に滞留した現像剤の移動を促進させる。特
に、現像剤滞留部内の現像剤の循環移動を主に促進させ
る場合には、現像剤担持体上に担持されている現像剤層
と、現像剤滞留部内を循環移動している現像剤層との間
で現像剤が入れ替わり、すべての現像剤がまんべんなく
現像に用いられる。ここで、上記現像剤の循環移動の促
進を現像剤担持体上の現像剤搬送速度よりも遅い移動速
度の範囲内で行うことにより、現像剤滞留部での現像剤
入替えを徐々に行い、急激に現像剤の入れ替えを行った
場合のように現像剤の密度が低くなる箇所を発生させな
いで、現像剤滞留部での現像剤の内圧を落さずに現像剤
規制部材による現像剤の量の規制の際のトナー帯電効果
を維持する。
【0011】また特に、現像剤担持体上の現像剤搬送方
向とほぼ直交する方向への移動を促進させる場合には、
該直交する方向での現像剤の撹拌が徐々に行われる。こ
こで、上記現像剤の移動の促進を現像剤担持体上の現像
剤搬送速度よりも遅い移動速度の範囲内で行うことによ
り、現像剤滞留部での現像剤の撹拌を徐々に行い、急激
に現像剤の撹拌を行った場合のように現像剤の密度が低
くなる箇所を発生させないで、現像剤滞留部での現像剤
の内圧を落さずに現像剤規制部材による現像剤の量の規
制の際のトナー帯電効果を維持する。
【0012】
【0013】また特に、上記現像剤滞留部内に設けた磁
回転部材に上記磁界発生手段で発生した磁界の磁束密
度を集中させ、磁界発生手段からの距離が磁性部材より
も遠い領域での磁束密度を小さくし、その領域で現像剤
を動きやすくし、現像剤滞留部での現像剤の循環移動を
促進させる。この現像剤の循環移動の促進により、現像
剤担持体上に担持されている現像剤層と現像剤滞留部内
を循環移動している現像剤層との間で現像剤を入れ替
え、すべての現像剤がまんべんなく現像に用いられるよ
うにする。ここで、磁界発生手段からの距離が磁性回転
部材よりも遠い領域で現像剤を動きやすくすることによ
り、上記現像剤の入れ替えを徐々に行い、急激に現像剤
の入れ替えを行った場合のように現像剤の密度が低くな
る箇所を発生させないで、現像剤滞留部での現像剤の内
圧を落さずに現像剤規制部材による現像剤の量の規制の
際のトナー帯電効果を維持する。
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機に用いる現像装置に適用した実施例について説明
する。 〔実施例1〕図1は本実施例に係る現像装置の概略構成
を示す部分断面図である。この現像装置は像担持体であ
る円筒状の感光体ドラム1の側方に配設され、感光体ド
ラム1に向けて開口部が形成された支持ケース2、該開
口部から一部が露出した、トナー及び磁性粒子からなる
現像剤3を表面に担持する現像剤担持体としての非磁性
材質からなる現像スリーブ4、現像スリーブ4の内部に
図示の磁極を有するように固定配置された磁界発生手段
としてのマグネットローラ5、現像スリーブ4上に担持
されて搬送されている現像剤の量を規制する現像剤規制
部材としてのドクタ6等を備えている。現像剤収納ケー
ス7、トナー収容部としてのトナーホッパ8等を備えて
いる。
【0017】上記現像スリーブ4の上方に位置する支持
ケース2の一部は、現像スリーブ4との間に、感光体ド
ラム1との対向部の現像位置に供給されずにドクタ6で
進行が阻止された現像剤が滞留する現像剤滞留部Aを形
成している。また、現像スリーブ4の右側方に位置する
支持ケース2の一部は、トナーを収容するトナー収容部
としてのトナーホッパ7を形成している。このトナーホ
ッパ7は、現像スリーブ4上の現像剤搬送方向における
現像剤滞留部Aの上流側に隣接して現像スリーブ4表面
と対向するトナー補給口7aを有し、該トナー補給口7
aに隣合ったスペースには、トナー3aをトナー補給口
7aに向けて撹拌しながら送り出す撹拌部材としてのト
ナーアジテータ8が配設されている。
【0018】また、現像スリーブ4上の現像剤搬送速度
よりも遅い移動速度の範囲内で、現像剤滞留部A内に滞
留した現像剤の移動を促進させる現像剤移動促進手段を
設けている。本実施例では、この現像剤移動促進手段の
一具体例として、現像剤滞留部A内に該滞留部A内の現
像剤3の循環移動を促進させる回転部材9を設けてい
る。この回転部材9の表面はその回転方向に凹凸状の形
状となっている。そして、この回転部材9の最外周周速
は現像スリーブ4上の現像剤搬送速度、すなわち現像ス
リーブ4の周速よりも小さく設定する。例えば、現像ス
リーブ4の周速の数分の1〜数百分の1程度に設定す
る。
【0019】また、上記回転部材9の回転駆動力は現像
スリーブ4の駆動系から得ている。図2は、回転部材9
の回転駆動用の駆動伝達系の概略構成を示す正面図であ
る。現像スリーブ4の駆動軸4aの端部には、回転部材
9の駆動用のギア4b及びトナーアジテータ8の駆動用
のギア4cを固設している。そして、回転部材9の駆動
軸9aの端部に現像スリーブ4側のギア4bに噛み合う
ギア9bを固設し、トナーアジテータ8の駆動軸8aの
端部に現像スリーブ4側のギア4cに噛み合うギア8b
を固設している。この駆動伝達系において、矢印方向に
現像スリーブ4を回転すると、その回転駆動力がギア4
b,4c、ギア9b及びギア8bを介して回転部材9の
駆動軸9a及びトナーアジテータ8の駆動軸8aに伝達
され、回転部材9及びトナーアジテータ8が図中矢印方
向に回転する。
【0020】上記構成の現像装置において、現像スリー
ブ4上の現像剤3は、該ローラ4の矢印方向の回転に伴
って搬送され、ドクタ6により規制されて薄層化され
る。薄層化された現像剤3は、矢印方向に回転している
感光体ドラム1と対向する現像領域に搬送される。そし
て、現像領域では、感光体ドラム1上に形成されている
静電潜像にトナーが供給され、該静電潜像の可視像化が
行われる。この可視像化に使用されなかった現像剤3
は、現像スリーブ4の回転に伴って搬送され、アジテー
タ8で送り出されてトナー補給口7aから供給された新
しいトナー3aを取り込んだ後、現像剤滞留部Aに戻
る。そして、新しいトナー3aを含んだ現像剤3はドク
タ6による規制部で内圧が増加し、これにより、現像剤
3のトナーの帯電が行われる。この様に現像剤滞留部A
における現像剤の内圧により、現像スリーブ4上の現像
剤3中のトナーを帯電することができるので、パドルや
スクリュウ等の現像剤を帯電あるいは撹拌するための複
雑な撹拌搬送機構が不要となる。
【0021】一方、上記現像領域に供給されずにドクタ
6で進行が阻止された現像剤3の一部は、現像剤滞留部
A内で現像剤3自身の内圧及び重力によってトナーホッ
パ7のトナー補給口7aに向かって移動する。トナー補
給口7a付近まで移動してきた現像剤3は、現像スリー
ブ4の回転に伴ってドクタ6側に循環するように搬送さ
れる。
【0022】また、上記構成の現像装置においては、現
像剤3に補給されたトナーが多くなってトナー濃度が高
まると、それに伴って現像剤3の嵩が増加するため、現
像剤3がトナー補給口7aまでダレてきて、トナー補給
口7aの開口をおおってしまう。このため、現像スリー
ブ4上の現像剤3へのトナー取り込み量が少なくなる。
このトナー取り込み量の減少により、現像剤3のトナー
濃度が常に一定濃度以下に保たれる。逆に、現像剤3の
トナ濃度が低くなると現像剤の3の嵩が減少するため、
現像剤3がトナ補給口7aを塞がなくなるので、現像ス
リーブ4上の現像剤3へ所定量のトナーが取り込まれ、
現像剤3のトナ濃度が常に一定濃度以上に保たれる。こ
の様にトナー濃度をほぼ一定範囲内にコントロールでき
るので、トナー濃度センサ、現像剤の現像能力を知るた
めに感光体ドラム1上に形成した基準トナー像の画像濃
度を検知する光学的画像濃度センサ、トナー補給部材な
どを用いた複雑なトナー濃度制御機構が不要となる。
【0023】また、上記構成の現像装置においては、現
像剤滞留部A内に設けた回転部材9により、現像スリー
ブ上の現像剤搬送速度よりも小さな最外周周速で現像剤
3をガイドし、現像剤滞留部Aでの現像剤3の循環移動
を促進させる。この現像剤の循環移動の促進により、現
像スリーブ4上に担持されている現像剤層と現像剤滞留
部A内を循環移動している現像剤層との間で現像剤3を
徐々に入れ替え、現像剤滞留部A内の現像剤3の圧力を
落さずに、すべての現像剤3がまんべんなく現像に用い
られるようにする。
【0024】以上、本実施例によれば、複雑なトナー濃
度制御機構及び現像剤撹拌搬送機構を必要としないでト
ナー濃度制御及びトナー帯電を行うことができ、小型で
安価な現像装置を構成できる。
【0025】また、本実施例によれば、回転部材9で現
像剤滞留部A内の現像剤の循環移動を促進することによ
り、現像スリーブ4上に担持されている現像剤層と現像
剤滞留部A内を循環移動している現像剤層との間で現像
剤3を徐々に入れ替え、すべての現像剤3がまんべんな
く現像に用いられるので、現像剤滞留部A内の現像剤3
の圧力を落さずにトナーの帯電効果を維持しながら、現
像剤3の劣化を抑制することができる。
【0026】特に現像剤の量が比較的少ない現像装置、
例えば本実施例のように100g以下の現像剤を用いる
現像装置においても、高トナー濃度時のトナー帯電立ち
上げ機能を持たせるためのドクタ6の上流側の現像剤溜
り効果を保ちつつ、現像滞留部Aの現像剤をまんべんな
く用い、現像剤3の劣化を抑制することができる。
【0027】また、本実施例によれば、回転部材9の回
転駆動力をギア4b及び9bを介して現像スリーブ4の
駆動軸4aから得ているため、現像スリーブ4の回転に
伴って回転部材9が確実に回転する。
【0028】なお、上記実施例では回転部材9を現像ス
リーブ4の駆動軸4aからの駆動力によって回転させて
いるが、現像スリーブ4に磁力担持された現像剤3の移
動によって回転駆動力を得るように構成しても良い。具
体的には、回転部材9の下部が現像スリーブ4上の現像
剤3の搬送領域に入るように、回転部材9を配設する。
この構成においては、現像スリーブ4上に磁力担持され
ている現像剤3を回転部材9表面の凸部に衝突させ、そ
の衝突力によって回転部材9を回転させることにより、
現像剤滞留部A内の現像剤3の循環移動が促進する。本
構成によれば、現像スリーブ4の回転軸4aと回転部材
9の駆動軸9aとの間に駆動伝達部材を設ける必要がな
いので、上記ギア9b等の駆動伝達部材を設けた場合に
比較して簡易で且つ安価な構成となる。
【0029】〔実施例2〕図3(a)は、本実施例に係
る現像装置の概略構成を示す正面図であり、図1の現像
装置と同様な部分には同一の符号を付して示してあり、
それらの機能も同様であるので、それらについての説明
は省略する。
【0030】本実施例の現像装置では、上記現像剤移動
促進手段として、現像滞留部A内に上記回転部材9を配
設する代りに、現像剤滞留部A内を循環する現像剤3に
よって周囲を取り囲まれた箇所に磁性部材10を設けて
いる。この磁性部材10の材質としては、現像剤3の磁
性粒子よりも透磁率の高い鉄、鋼、ケイ素鋼などが挙げ
られる。
【0031】本実施例の現像装置においては、図3
(b)に示すように、現像剤滞留部A内に設けた磁性部
材10にマグネットローラ5で発生した磁界の磁束密度
を集中させ、マグネットローラ5からの距離が磁性部材
10の位置よりも遠い領域(磁性部材10と支持ケース
2の内面との間の領域)での磁束密度を小さくし、その
領域で現像剤3を動きやすくし、現像剤滞留部Aでの現
像剤3の循環移動を促進させる。 (以下、余白)
【0032】本実施例によれば、上記現像剤3の循環移
動の促進により、現像スリーブ4上に担持されている現
像剤層と現像剤滞留部A内を循環移動している現像剤層
との間で現像剤3を徐々に入れ替え、すべての現像剤3
をまんべんなく現像に用いるので、現像剤滞留部A内の
現像剤3の圧力を落さずにトナーの帯電効果を維持しな
がら、現像剤3の劣化を抑制することができる。
【0033】なお、図3(a)の現像装置では現像剤滞
留部Aに磁性部材10を配設しているが、この磁性部材
10に代え、図4(a)に示すように回転方向に凹凸状
の表面を有し、現像剤3の磁性粒子よりも透磁率の高い
磁性材質から構成された回転可能な磁性回転部材11を
配設しても良い。この磁性回転部材11は、外部の回転
駆動部で回転軸を駆動しても良く、又は現像スリーブ4
上を搬送される現像剤層にその一部が入るように配設
し、該現像スリーブ4上の現像剤層から駆動力を得ても
良い。また、磁性回転部材11を回転しやすくするため
には、磁性回転部材11の表面部は非磁性材質で構成す
るのが好ましい。
【0034】本構成の現像装置においては、図4(b)
に示すように、現像剤滞留部A内に設けた磁性回転部材
11にマグネットローラ5で発生した磁界の磁束密度を
集中させ、マグネットローラ5からの距離が磁性回転部
材11の位置よりも遠い領域(磁性回転部材11と支持
ケース2の内面との間の領域)での磁束密度を小さく
し、その領域で現像剤3を動きやすくし、現像剤滞留部
Aでの現像剤3の循環移動を促進させる。更に磁性回転
部材11の回転によっても現像剤滞留部Aでの現像剤3
の循環移動を促進させる。この磁性回転部材11の回転
による現像剤3の循環移動の促進により、図3の現像装
置よりも更に確実に現像スリーブ4上に担持されている
現像剤層と現像剤滞留部A内を循環移動している現像剤
層との間で現像剤3を徐々に入れ替え、すべての現像剤
3をまんべんなく現像に用いることができる。そして、
現像剤滞留部A内の現像剤3の圧力を落さずにトナーの
帯電効果を維持しながら、現像剤3の劣化を抑制するこ
とができる。
【0035】〔実施例3〕図5は、本実施例に係る現像
装置の概略構成を示す正面図であり、図1の現像装置と
同様な部分には同一の符号を付して示してあり、それら
の機能も同様であるので、それらについての説明は省略
する。
【0036】本実施例の現像装置では、上記現像剤移動
促進手段として、現像滞留部A内に上記回転部材9を配
設する代りに、図5に示すように上記マグネットローラ
5で発生した磁界とは異なる磁界で現像剤滞留部A内の
現像剤を磁力保持するとともに、該現像剤を現像スリー
ブ4上の現像剤搬送速度よりも遅い速度で移動させる磁
力保持搬送手段を現像剤滞留部A内に設けている。この
磁力保持搬送手段は、回転可能な小型の非磁性の回転ス
リーブ12及び回転スリーブ12内に固定配置された小
型のマグネットローラ13で構成されている。この回転
スリーブ12の周速は、上記現像スリーブ4の周速の数
分の1〜数百分の1程度が望ましい。より好ましくは、
現像スリーブ4の周速の数分の1〜数十分の1程度が良
い。
【0037】本実施例の現像装置においては、現像剤滞
留部A内の現像剤3が、マグネットローラ13の磁極か
ら発生した磁界によって回転スリーブ12上に磁力保持
されながら、現像スリーブ4上の現像剤搬送速度よりも
遅い速度で移動させて現像剤滞留部A内の現像剤3の循
環移動を促進している。
【0038】本実施例によれば、上記現像剤3の循環移
動の促進により、現像スリーブ4上に担持されている現
像剤層と現像剤滞留部A内を循環移動している現像剤層
との間で現像剤3を徐々に入れ替え、すべての現像剤3
をまんべんなく現像に用いるので、現像剤滞留部A内の
現像剤3の圧力を落さずにトナーの帯電効果を維持しな
がら、現像剤3の劣化を抑制することができる。
【0039】なお、図5の現像装置では回転スリーブ1
2を回転させ、マグネットローラ13を固定配置してい
るが、これとは逆に、回転スリーブ12を固定配置し、
マグネットローラ13を回転させてもよい。
【0040】また、図5の現像装置では、上記磁力保持
搬送手段を回転スリーブ12及びマグネットローラによ
り構成しているが、これに代え、図6に示すように現像
剤滞留部Aを形成する支持ケース2外側に、該支持ケー
ス2の近接させて小型の回転可能な多極マグネットロー
ラ14を設けても良い。この多極マグネットローラ14
は、現像剤滞留部A内の支持ケース側の現像剤を磁力保
持しながら、現像スリーブ4上の現像剤搬送方向とは逆
方向に移動させるように、図中矢印方向に回転させる。
この多極マグネットローラ14によっても、現像剤滞留
部A内の現像剤3の循環移動を促進させることができ
る。
【0041】〔実施例4〕図7(a)は、本実施例に係
る現像装置の概略構成を示す正面図であり、図1の現像
装置と同様な部分には同一の符号を付して示してあり、
それらの機能も同様であるので、それらについての説明
は省略する。
【0042】本実施例の現像装置では、上記現像剤移動
促進手段として、現像滞留部A内に現像スリーブ4上の
現像剤搬送方向とほぼ直交する方向(以下「長手方向」
という)に現像剤3を往復動させる現像剤往復動手段を
設けている。この現像剤往復動手段としては、図7
(b)の斜視図に示すような長手方向両端部に駆動軸1
5aが取り付けられた往復動板部材15を用いることが
できる。この往復動板部材15の駆動軸は、支持ケース
2の奥側及び手前側側板(不図示)で軸支され、長手方
向に往復動するように駆動される。
【0043】本実施例の現像装置においては、長手方向
に往復駆動された往復動板部材15により、現像剤滞留
部A内の現像剤3を長手方向に往復動させることによ
り、現像剤滞留部Aでの長手方向の現像剤3の移動を促
進させる。
【0044】本実施例によれば、上記現像剤3の長手方
向移動の促進により、長手方向での現像剤の撹拌(横撹
拌)を徐々に行い、現像剤滞留部A内の現像剤3の圧力
を落さずにトナーの帯電効果を維持しながら、局部的な
トナー補給不足による長手方向のトナー濃度ムラを抑制
し、現像ムラ、結果的には画像形成時の画像濃度ムラの
発生を防止することができる。
【0045】なお、図7(a)の現像装置では現像剤滞
留部A内の現像剤の往復動手段として長手方向に往復駆
動された往復動部材15を用いているが、これに代え図
8(a),(b)に示すように剛体の板部材の現像スリ
ーブ4側の表面に柔軟性を有する弾性体であるブラシ1
6aを植設して凸部を形成した往復動部材16や、図8
(c)に示すように弾性体であるゴムブレード17a又
はフィルム17aを複数取り付けて凸部を形成した往復
動部材17を用いても良い。この構成の場合には、往復
動部材15のみで現像剤3を往復動させる場合に比較し
て、より効果的に現像剤3の横撹拌を行うことができ
る。また、往復動部材16又は17の表面の凸部が弾性
体であるため、凸部も剛体で形成した場合に比較して過
剰な駆動負荷を防止することができる。
【0046】また、図7の往復動部材15の長手方向の
両端部に取り付けた駆動軸15aを介して、往復動部材
15を長手方向に往復駆動しているが、図9(a),
(b)に示すように駆動軸18aを支持ケース2の外側
に軸支し、この駆動軸18aと現像剤滞留部A内の可動
板材18bとを、支持ケース2の貫通穴を貫通する連結
部材18cにより連結した往復動部材18を用いても良
い。この構成の場合には、駆動軸18aが現像剤に触れ
ないため、比較的摺動負荷の小さな簡易なシール部材
(発砲ウレタンゴムなど)で支持ケース2の貫通穴にお
ける現像剤の漏れを防止しながら、現像剤滞留部A内の
現像剤を往復動させることができる。
【0047】なお、上記各実施例では、現像スリーブ4
の内部にマグネットローラ5を固定配置し、現像スリー
ブ4を回転駆動することにより、現像スリーブ4上に現
像剤3を磁力担持して搬送しているが、本発明は、現像
スリーブ4を固定配置し、マグネットローラ5を回転駆
動することにより、現像スリーブ4上に現像剤3を磁力
担持して搬送するものにも適用できるものである。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複雑なトナー
濃度制御機構及び現像剤撹拌搬送機構を必要としないで
トナー濃度制御及びトナー帯電を行うことができ、小型
で安価な現像装置を構成できるという効果がある。ま
た、現像剤移動促進手段により、現像剤担持体上の現像
剤搬送速度よりも遅い移動速度の範囲内で現像剤滞留部
内の現像剤の循環移動を促進させた場合には、現像剤担
持体上に担持されている現像剤層と現像剤滞留部内を循
環移動している現像剤層との間で現像剤が徐々に入れ替
わり、すべての現像剤がまんべんなく現像に用いられる
ので、現像剤滞留部内の現像剤の圧力を落さずにトナー
の帯電効果を維持しながら、現像剤の劣化を抑制するこ
とができるという効果がある。また、現像剤担持体上の
現像剤搬送速度よりも遅い移動速度の範囲内で現像剤担
持体上の現像剤搬送方向とほぼ直交する方向への移動を
促進させた場合には、該直交する方向での現像剤の撹拌
が徐々に行われるので、現像剤滞留部内の現像剤の圧力
を落さずにトナーの帯電効果を維持しながら、局部的な
トナー補給不足による現像ムラの発生を防止することが
できるという効果がある。
【0049】
【0050】また特に、上記現像剤滞留部内に設けた磁
回転部材に上記磁界発生手段で発生した磁界の磁束密
度を集中させ、磁界発生手段からの距離が磁性部材より
も遠い領域での磁束密度を小さくし、その領域で現像剤
を動きやすくし、現像剤滞留部での現像剤の循環移動を
促進させる。この現像剤の循環移動の促進により、現像
剤担持体上に担持されている現像剤層と現像剤滞留部内
を循環移動している現像剤層との間で現像剤を徐々に入
れ替え、すべての現像剤をまんべんなく現像に用いるこ
とができるので、現像剤滞留部内の現像剤の圧力を落さ
ずにトナーの帯電効果を維持しながら、現像剤の劣化を
抑制することができるという効果がある。
【0051】
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る現像装置の概略構成を示す正面
図。
【図2】同現像装置の現像剤滞留部に設けた回転部材へ
の駆動伝達系を示す正面図
【図3】(a)は他の実施例に係る現像装置の概略構成
を示す正面図。(b)は同現像装置の現像スリーブ上の
磁力線分布の説明図。
【図4】(a)は更に他の実施例に係る現像装置の概略
構成を示す正面図。(b)は同現像装置の現像スリーブ
上の磁力線分布の説明図。
【図5】更に他の実施例に係る現像装置の概略構成を示
す正面図。
【図6】更に他の実施例に係る現像装置の概略構成を示
す正面図。
【図7】(a)は更に他の実施例に係る現像装置の概略
構成を示す正面図。(b)は同現像装置の現像剤滞留部
に設けた往復動部材の斜視図。
【図8】(a)は更に他の実施例に係る現像装置の概略
構成を示す正面図。(b),(c)は同現像装置の現像
剤滞留部に設けた往復動部材の斜視図。
【図9】(a)は更に他の実施例に係る現像装置の概略
構成を示す正面図。(b)は同現像装置の現像剤滞留部
に設けた往復動部材の斜視図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 支持ケース 3 現像剤 3a トナー 4 現像スリーブ 5 マグネットローラ 5a 磁極 6 ドクタ 7 トナーホッパ 7a トナー補給口 8 トナーアジテータ 9 回転部材 10 磁性部材 11 磁性回転部材 12 回転スリーブ 13 マグネットローラ 14 多極マグネットローラ 15〜18 往復動部材 A 現像剤滞留部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−243981(JP,A) 特開 昭63−226675(JP,A) 特開 平2−114283(JP,A) 特開 平5−150628(JP,A) 特開 平2−140776(JP,A) 特開 昭64−61776(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/08 - 13/095 G03G 15/08 - 15/095

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー及び磁性粒子からなる現像剤を表面
    に担持するための現像剤担持体と、該現像剤担持体の内
    部に配置した磁界発生手段と、該現像剤担持体に担持し
    た現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、該現像剤規
    制部材で進行が阻止された現像剤が滞留する現像剤滞留
    部を該現像剤担持体との間に形成するための現像剤収納
    ケースと、該現像剤滞留部に該現像剤担持体上の現像剤
    搬送方向における上流側から隣接し、該現像剤担持体に
    対向するトナー補給口を有するトナー収容部とを備えた
    現像装置において、 該現像剤担持体上の現像剤搬送速度よりも遅い移動速度
    の範囲内で、該現像剤滞留部内に滞留した現像剤の移動
    を促進させる現像剤移動促進手段として、該現像剤滞留
    部内を循環する現像剤によって周囲を取り囲まれた箇所
    に磁性回転部材を設け 該磁性回転部材に、該磁界発生手段で発生した磁界の磁
    束密度を集中させる ことを特徴とする現像装置。
JP01648695A 1995-01-05 1995-01-05 現像装置 Expired - Lifetime JP3359171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01648695A JP3359171B2 (ja) 1995-01-05 1995-01-05 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01648695A JP3359171B2 (ja) 1995-01-05 1995-01-05 現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08185052A JPH08185052A (ja) 1996-07-16
JP3359171B2 true JP3359171B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=11917621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01648695A Expired - Lifetime JP3359171B2 (ja) 1995-01-05 1995-01-05 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3359171B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4070387B2 (ja) * 1999-06-21 2008-04-02 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
JP2002214890A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Ricoh Co Ltd 現像装置
JP4615403B2 (ja) * 2005-09-06 2011-01-19 シャープ株式会社 現像剤の帯電能に優れる現像装置およびそれを備える画像形成装置
JP4751177B2 (ja) * 2005-10-27 2011-08-17 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
JP4039449B1 (ja) * 2006-08-29 2008-01-30 富士ゼロックス株式会社 クリーニング装置及びプロセスカートリッジ並びに画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08185052A (ja) 1996-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4070387B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4755867B2 (ja) 現像装置、及びこれを備えたプロセスカートリッジ、画像形成装置
JP3359171B2 (ja) 現像装置
JP4092072B2 (ja) 画像形成装置
JPH10123817A (ja) 現像装置
CN100465809C (zh) 显影装置,设有该显影装置的处理卡盒及图像形成装置
JP4897155B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP3165519B2 (ja) 現像装置
JP3247968B2 (ja) 現像装置
JP4294238B2 (ja) 現像装置及びそれを用いたプロセスカートリッジと画像形成装置
JP4157907B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3634638B2 (ja) 現像装置
JP3959156B2 (ja) 現像装置
JPH10232540A (ja) 現像装置
JP3552417B2 (ja) 現像装置
JP3937145B2 (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4004011B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置、並びにプロセスカートリッジ
JP4223168B2 (ja) 現像装置
JP4614691B2 (ja) 画像形成装置における現像装置
JP3944337B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2001134060A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3452108B2 (ja) 現像剤供給装置
JP2002139916A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3214934B2 (ja) 現像装置
JPH0980894A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071011

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081011

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081011

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091011

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101011

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111011

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121011

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131011

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term