JP3355922B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3355922B2 JP11351296A JP11351296A JP3355922B2 JP 3355922 B2 JP3355922 B2 JP 3355922B2 JP 11351296 A JP11351296 A JP 11351296A JP 11351296 A JP11351296 A JP 11351296A JP 3355922 B2 JP3355922 B2 JP 3355922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトナーを使用して画
像を形成するレーザプリンタ、ファクシミリ装置、電子
写真複写機等の画像形成装置に係わり、特に感光体に代
表される像担持体上に付着したトナーをブレードで掻き
とるようにして除去するクリーニング装置を使用した画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる電子写真方式を使用し高品位な
画質で画像を高速処理することのできる画像形成装置が
オフィスや家庭で数多く使用されている。このうちで
も、コンピュータの普及によってレーザプリンタの使用
台数の増加が著しい。そこで以下、レーザプリンタを例
にとって説明を行う。
【0003】レーザプリンタでは、通常筒状の像担持体
としての感光体ドラムを使用し、これに帯電ローラ等の
帯電手段を使用して一様の電荷を帯電させている。そし
て、帯電後のドラム表面にレーザビームを照射し、画像
情報に対応した静電潜像を形成している。この静電潜像
は現像装置によって現像され、ドラム表面にトナー像が
作成される。トナー像は転写ローラ等の転写手段によっ
て用紙に転写され、定着装置によって定着されて装置外
に排出されるが、感光体ドラムを次の画像形成プロセス
で再使用するためにはドラム表面をクリーニングする必
要がある。このためにクリーニング装置が使用されてい
る。
【0004】クリーニング装置には各種のタイプがある
が、このうちの1つにクリーニングブレードを使用した
装置がある。クリーニングブレードは比較的柔らかい樹
脂からなるブレードであり、感光体表面にその刃先を接
触させて、ドラム表面に静電的に付着したトナーを掻き
とるようになっている。
【0005】図7は、従来の画像形成装置の感光体表面
におけるクリーニング装置を含めた各種部品の配置関係
を表わしたものである。感光体ドラムの表面(以下感光
体表面という。)101は、感光体の回転によって矢印
102方向に定速で移動している。所定の不動部材に回
転自在に保持された帯電ロール103はこの感光体表面
101と転接しており、これに電荷を一様に付与するよ
うになっている。帯電ロール103の下流側には現像ス
リーブ104が同様に回動自在に配置されている。この
現像スリーブ104と帯電ロール103の間を、光ビー
ムが走査されるようになっており、これにより画像情報
に対応した静電潜像が形成される。現像スリーブ104
は、この静電潜像をトナーによって現像する。現像後の
トナー像はこれよりも下流側に配置された図示しない転
写ロールによって用紙に転写される。感光体ドラムは断
面が円形なので、転写後の感光体表面101はこの図で
上方に位置するクリーニング装置106を通過する。こ
のとき、感光体表面101に残存していたトナーが除去
されて、次の静電潜像の形成の準備が行われることにな
る。
【0006】この従来の装置でクリーニング装置106
は、クリーニングブレード支持部材111によって一方
の端部を支持されたクリーニングブレード112を備え
ている。クリーニングブレード112は、ウレタンゴム
等の比較的軟質の平板状の樹脂を帯状にカットしたもの
からなり、一方の側縁部が感光体表面101に所定の圧
力で接触していて、トナーを掻きとるようになってい
る。トナーを掻きとる部分が楔形に加工されているもの
もある。トナー像は現像スリーブ104の存在する幅で
形成されるが、掻きとられたトナーはそのまま図示しな
いトナー回収容器に回収されるものもあれば、クリーニ
ングブレード112に沿って感光体ドラムの軸方向11
4に移動するものもある。したがって、このような移動
したトナーがトナー回収容器の外に落下して画像形成装
置の内部を汚さないようにするために、シール部材11
5、116が配置されている。
【0007】これら一対のシール部材115、116
は、L字状あるいはこれと対称形の逆L字状(以下単に
L字状という。)をしており、クリーニングブレード1
12の側部118、119に密着した状態で感光体表面
101に圧接されている。また、クリーニングブレード
112に沿って移動したトナーを効果的に遮断するため
に、この図7で示したようにクリーニングブレード11
2のエッジの端部近傍121、122に対してもシール
部材115、116が密着するように構成されているこ
ともある。
【0008】感光体表面101には、クリーニングブレ
ード112で掻きとられたトナーをすくい取ってトナー
回収容器に回収するためのすくいシート124が配置さ
れている。すくいシート124は、クリーニングブレー
ド112側(図で上端側)が感光体表面101と接触し
ており、クリーニングブレード112と共に全体として
浅いV字状の壁あるいは所定の間隔を置いた同一平面上
の2つの壁を構成している。これらの壁と壁の間に感光
体表面101Aが露出しており、掻きとられたトナーは
この部分にある程度溜まりながらすくいシート124に
案内されてトナー回収容器に回収されることになる。ク
リーニングブレード112に沿って横走りしたトナー
は、シール部材115、116によりその移動を止めら
れ、同じくすくいシート124に案内されてトナー回収
容器に回収される。
【0009】このようなクリーニング装置106を備え
た従来の画像形成装置では、図示のようなL字状のシー
ル部材115、116を使用すると、これを組み立てる
際の取り付け位置の誤差によって、あるいは電子写真の
プロセスが進行している間に、シール部材115、11
6がクリーニングブレード112のエッジと感光体表面
101の間に挟まってしまうことがある。このような事
態が発生すると、感光体表面101のCTL層あるいは
CGL層といった蒸着した表面層が次第に削りとられて
しまう。これにより、感光体表面101には部分的に感
光体ドラムを構成するアルミニウム等の金属材料が露出
することになる。この金属材料に帯電ロール103が接
触すると、この部分で電荷のリークが発生する。する
と、画質に横筋が発生するといった現象が生じることに
なる。また、表面層の削りとられた部分からトナーが漏
出して、クリーニングが不完全になり、用紙上にトナー
の漏れによる黒筋を発生させるといった問題もある。
【0010】そこで、特開平1−185587号公報で
はクリーニングブレードとシール部材を一体化すること
を提案している。また、特開平6−27861号公報で
は、クリーニングブレードの両端縁やこれらの端縁が当
接するシール部材の端縁を、クリーニングブレードが所
定の装着位置に近づくにつれて強く相互に圧接するよう
にテーパ状に形成することを提案している。この後者の
提案の画像形成装置では、図7に示したシール部材11
5、116とは異なり、クリーニングブレード112の
エッジの端部近傍121、122に対してシール部材1
15、116は密着する構造とはなっておらず、所定の
距離以上離間している。これは、前記したようにシール
部材の取り付けの際の誤差によってクリーニングブレー
ド112と感光体表面101の間にこの部分が巻き込ま
れないようにするためである。
【0011】なお、図7に示した画像形成装置では、感
光体ドラムの軸方向114におけるシール部材115、
116の先端位置を、感光体表面101における帯電ロ
ール103によって静電潜像が形成される最大区間S1
の外側となるように設定している。これは、シール部材
115、116がクリーニングブレード112の下に巻
き込まれたとしても、これによって感光体表面101の
削れた部分に帯電ロール103が接触しないようにし
て、電荷のリークを防止するようにするためである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の画像
形成装置のうち、クリーニングブレードとシール部材を
一体化したものは、シール部材を独自に配置する場合と
比べてこれによるトナーの遮蔽効果が完全に達成しにく
いという問題があった。また、クリーニングブレードの
両端縁やこれらの端縁が当接するシール部材の端縁を、
クリーニングブレードが所定の装着位置に近づくにつれ
て強く相互に圧接するようにテーパ状に形成した技術で
は、押し当てた部分でクリーニングブレードやシール部
材が変形して、この変形部分で感光体ドラムとの間に隙
間が発生する場合があり、ここからトナーが漏れ出して
クリーニングが不完全になる場合があるという問題があ
った。また、クリーニングブレードとシール部材の双方
をテーパ状に加工した場合には、両者の角度が一致しな
いと局所的に接触した部分で同様の問題が発生するおそ
れがあった。
【0013】図7に示した装置では、クリーニングブレ
ードの側部とエッジの双方でトナーの遮蔽を防止してい
るので、接触面積もかなりあり、クリーニングブレード
やシール部材の変形といった問題は発生しない。また、
図7に示したように感光体ドラムの軸方向114におけ
るシール部材115、116の先端位置を、感光体表面
101における帯電ロール103によって静電潜像が形
成される最大区間S1の外側となるように設定するよう
にすれば、シール部材115、116によって感光体表
面101が削れても帯電ロール103はこの部分に接触
しない。すなわち、帯電ロール103による電荷のリー
クに伴う画像の横筋の発生を防止することもできる。
【0014】しかしながら、この図7に示した画像形成
装置では、クリーニングブレード112に潤滑剤を常に
供給している場合を除き、摩擦によってこれが千切れて
しまい、この部分からトナーが漏れ出してクリーニング
不良を発生させる場合があった。これについて次に詳細
に説明する。
【0015】画像形成装置では、トナー粒子がクリーニ
ングブレード112等の部材に対する潤滑剤としての機
能をも果たすので、特に潤滑剤を使用しないのが通常で
ある。このような装置でも、その組み立て時にはクリー
ニングブレード112やシール部材115、116に潤
滑剤を塗布しており、例えばクリーニングブレード11
2のエッジ部分と感光体表面101の摩擦によって生じ
る初期的なブレード捲かれや、感光体ドラムの回転トル
クの増大を防止している。画像形成装置の使用が継続さ
れると、初期的に塗布された潤滑剤は次第に減少する
が、クリーニングブレード112によって掻き落とされ
たトナーの一部がクリーニングブレード112のエッジ
部分に強く付着する。この強く付着したトナー(以下強
付着トナーという。)は、感光体表面101とクリーニ
ングブレード112のエッジ部分との間の摩擦を軽減す
る潤滑効果をもっている。
【0016】したがって、現像スリーブ104で示した
感光体表面101のほぼ中央の領域では、トナー像をク
リーニングブレード112が掻きとる作用によって、こ
の強付着トナーがクリーニングブレード112のエッジ
部分に存在するようになり、摩擦を軽減する。すなわ
ち、この部分でクリーニングブレード112が千切れる
といった問題は発生しにくい。
【0017】これに対して、現像スリーブ104に相当
する領域(以下現像領域という。)よりも外側の領域
(以下非現像領域という。)には、クリーニングブレー
ド112で掻きとられたトナーが横走りしてくる。これ
らのトナーは現像領域のトナー発生量に比べて圧倒的に
少ない。また、感光体表面101における現像領域で
は、静電的に付着したトナーをクリーニングブレード1
12のエッジ部分で掻きとる作用が常に働いているの
で、このエッジ部分に付着しているトナーは強付着トナ
ーである可能性が大きい。非現像領域では一度掻きとら
れたトナーが移動してきただけである。したがって、こ
のようなトナーが感光体表面101の移動方向と逆行し
てクリーニングブレード112の下に回り込み、この部
分に強く付着する可能性は極めて少ない。また、付着し
たとしても弱く付着したトナー(以下弱付着トナーとい
う。)になる。以上の説明で了解されるように、非現像
領域では弱付着トナーの存在によって潤滑剤としての作
用が不十分になり、現像領域に比べて摩擦は高くなる。
【0018】次に帯電工程による影響を考察する。図7
に示したような帯電ロール103を使用すると、ワイヤ
の放電現象を利用したチャージコロトロンで帯電を行う
場合と比較して、感光体表面101あるいは一般的には
像担持体とクリーニングブレード112の間の摩擦が高
くなることが一般に知られている。帯電ロール103の
場合には、帯電が帯電ロール103と感光体表面101
のニップした部分の近傍の部分と感光体表面101との
間の微小なギャップ部分で生じる。すなわち、帯電ロー
ル103には、直流電圧と交流電圧の双方を重畳させた
電圧を印加するようになっており、これらの合成された
電圧の瞬時値が気体における放電電圧を越えると、この
ギャップ部分で感光体表面101に対する気体放電が行
われる。そして、感光体表面101での帯電と逆極性の
帯電が繰り返されることによって、感光体表面101に
対する均一な帯電が行われる。
【0019】この帯電ロール103を使用した気体放電
によって感光体表面101は酸化される。これにより、
感光体表面101には親水性の官能基が生成され、像担
持体の表面エネルギが増加してしまう。この結果とし
て、表面エネルギが増大した感光体表面101に接触し
ているクリーニングブレード112の摩擦力が増大す
る。特に、帯電ロール103の両端部は図7にも示され
ているようにC字状あるいは逆C字状(以下単にC字状
という。)に丸まった形(C面カット)で加工されてい
る。このC字状の部分では同様に感光体表面101と微
小ギャップを発生させるので、これらの部分でも気体放
電が盛んに行われる。これらの部分での感光体表面10
1の表面電位は、帯電ロール103のこれら以外の部分
におけるニップ領域の近傍の前記した気体放電による表
面電位により著しく増大する。したがって、この表面電
位に関して考察すると、帯電ロール103の比較的中央
部分よりも両端部の方が摩擦力が局所的に高くなるとい
った現象が発生することになる。
【0020】更に、クリーニングブレード112の材質
としては、すでに説明したようにウレタンゴムが主とし
て用いられている。ウレタンゴムは、温度の上昇に伴っ
てその硬度が低下する他、反発弾性力が増加したり、引
っ張り強度が低下する等の変化を生じさせる。したがっ
て、画像形成装置を高温高湿の環境で使用したり、電子
写真プロセスを連続的に進行させて装置本体内部の温度
を上昇させると、クリーニングブレード112自体の温
度も上昇し、これと感光体表面101の間の摩擦力も増
大してしまう。
【0021】そこで、クリーニングブレード112を感
光体表面101に対して初期的に強く接触させておく
と、帯電ロール103の両端部で気体放電によって最も
摩擦力が大きな箇所で、クリーニングブレード112の
硬度の低下に伴ってその変形が生じる。そして、ウレタ
ンゴムの温度上昇による反発力の増加によって、この変
形部分でクリーニングブレード112を基に戻す方向の
力が加わる。この結果、クリーニングブレード112の
エッジ部分ではこれらの相反する力により、チャタリン
グ(振動)を発生させ、引っ張り強度の低下により、ウ
レタンゴム自体の強度に負けて、感光体表面101と接
触するこのエッジブレード部の先端が千切れるように破
損してしまう。
【0022】このようにしてクリーニングブレード11
2のエッジ部分の先端が千切れると、この破損箇所から
トナーが漏出してしまう。これは、クリーニング不良を
原因とする画像の汚れや、帯電ロール103のトナーの
汚染による帯電の不良といった不都合を発生させる原因
となる。また、このようなエッジ部分の破損に至る前の
状態であっても、電子写真プロセスを繰り返すことによ
って、感光体表面101の摩耗やこの表面とクリーニン
グブレード112の摩擦は時間の経過と共に増大するこ
とが考えられる。したがって、クリーニングブレード1
12に具体的な破損が発生しない状況においても、この
ブレード部分の摩耗を促進させ、設計寿命の付近で地色
部分がかぶったり、画像の濃度が低下したり、クリーニ
ング性能が低下する等の原因によって画質上のトラブル
が発生することになった。
【0023】もちろん、このような不具合を解消するた
めに、クリーニングブレード112を感光体表面101
に対して初期的に比較的小さな力で接触させることは可
能である。しかしながら、このような初期設定を行う
と、低温低湿の環境で画像形成装置を使用した場合に
は、ウレタンゴムの温度特性から硬度の上昇と反発弾性
力の低下が生じる。これにより、感光体表面101に対
してクリーニングブレード112が十分な力で接触する
ことができず、用紙の搬送によって生じる紙粉が感光体
表面101とクリーニングブレード112の間に挟ま
る。この箇所に微小な間隙が発生する。この間隙部分か
らトナーが漏出するので、結果として先の場合と同様に
クリーニング不良や帯電ロール103のトナー汚染によ
る帯電不良を発生させることになる。
【0024】以上説明したように、高温高湿から低温低
湿の環境にわたって、また初期状態から設計寿命の全期
間にわたって十分なクリーニング性能を確保するために
は、感光体表面101に対するクリーニングブレード1
12の接触圧の設計許容範囲が狭いという問題があっ
た。このため、クリーニングブレード112の取り付け
には、非常に高い精度が要求されることになった。ま
た、感光体ドラム等の像担持体の表面材料に対しては、
シリコーン等の減摩材料を混入して摩擦力を低減すると
いった工夫が必要であり、コストの点でも問題があっ
た。更に、帯電ロール103の印加電圧をできるだけ低
くして、気体放電による感光体表面101の表面エネル
ギの増加をできるだけ抑制するといった各種の制限が必
要になった。
【0025】しかも、従来のこのような画像形成装置で
は、装置の初期設定や各種の制限を誤ると、特に非現像
領域での感光体とクリーニングブレード112の間の摩
擦によって重大なトラブルを引き起こす危険性が多く存
在し、これらのトラブルを安定的に回避するための施策
が存在しなかった。
【0026】そこで本発明の目的は、非現像領域におけ
る感光体ドラム等の像担持体の表面とクリーニングブレ
ードの間の摩擦力を安定的に低減することのできる画像
形成装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)その表面を相対的に所定の方向に移動させる
像担持体と、(ロ)この像担持体の表面に電荷パターン
を形成する電荷パターン形成手段と、(ハ)この電荷パ
ターン形成手段によって形成された電荷パターンを現像
してトナー像を形成させる現像手段と、(ニ)像担持体
の移動方向と所定の角度をなすようにしてその先端が像
担持体表面と線状に接触するように配置されトナーを掻
きとるためのクリーニングブレードと、(ホ)クリーニ
ングブレードによって掻きとられたトナーを収容するた
めのトナー回収手段と、(ヘ)クリーニングブレードの
両側部から像担持体表面と接触したクリーニングブレー
ドの先端のエッジの両側部近傍までをそれぞれL字状あ
るいは逆L字状に挟み込み、クリーニングブレードの先
端のエッジとその一部が接触してこれと平行に延びた部
分が電荷パターン形成手段によって形成された電荷パタ
ーンの存在する領域まで少なくとも及んでおり、所定部
分が像担持体表面と接触してクリーニングブレードによ
って掻きとられたトナーがトナー回収手段の外に漏出す
るのを防ぐためのサイドシールとを画像形成装置に具備
させる。
【0028】すなわち請求項1記載の発明は、感光体ド
ラムや感光体ベルト等のように電荷パターンを保持しう
る像担持体上に帯電、露光というプロセスを経たり、電
荷をピンで与える等の各種の手法によって電荷パターン
を形成し、この電荷パターンを現像してトナー像を作成
し、このトナー像あるいはこのトナー像を用紙等の所定
の媒体に転写した後のトナーをクリーニングブレードに
よって掻きとるとき、サイドシールによってトナーがト
ナー回収手段の外に漏出するのを防ぐようにした画像形
成装置に関するもので、このサイドシールがクリーニン
グブレードの両側部から像担持体表面と接触したクリー
ニングブレードの先端のエッジの両側部近傍までをそれ
ぞれL字状あるいは逆L字状に挟み込み、クリーニング
ブレードの先端のエッジとその一部が接触してこれと平
行に延びた部分が電荷パターン形成手段によって形成さ
れた電荷パターンの存在する領域まで少なくとも及んで
いることを特徴としている。すなわち、クリーニングブ
レードの先端のエッジとサイドシールの全部が接触した
状態となっておらず、一部は非接触となっていること
で、この部分に何らかの手法でトナーが入り込みクリー
ニングブレード側に圧接することで強付着トナーを発生
させ、像担持体の表面とクリーニングブレードの間の摩
擦力を安定的に低減させるようにしている。したがっ
て、サイドシールは電荷パターン形成手段によって形成
された電荷パターンの存在する領域まで及んでいてもよ
いことになる。なお、クリーニングブレードと対向する
ようにして所定の間隔を置いて像担持体表面と接触しク
リーニングブレードによって掻き取られたトナーを像担
持体表面からすくいとってトナー回収容器に収容するた
めのすくいシートを配置してもよい。
【0029】請求項2記載の発明では、(イ)その表面
を相対的に所定の方向に移動させる像担持体と、(ロ)
この像担持体の表面に帯電を行う帯電手段と、(ハ)こ
の帯電手段によって帯電された像担持体を露光し静電潜
像を形成する露光手段と、(ニ)像担持体上の静電潜像
を現像してトナー像を形成させる現像手段と、(ホ)像
担持体の移動方向と所定の角度をなすようにしてその先
端が像担持体表面と線状に接触するように配置されトナ
ーを掻きとるためのクリーニングブレードと、(ヘ)ク
リーニングブレードによって掻きとられたトナーを収容
するためのトナー回収手段と、(ト)クリーニングブレ
ードの両側部から像担持体表面と接触したクリーニング
ブレードの先端のエッジの両側部近傍までをそれぞれL
字状あるいは逆L字状に挟み込み、クリーニングブレー
ドの先端のエッジとその一部が接触してこれと平行に延
びた部分が帯電手段によって帯電された領域まで少なく
とも及んでおり、所定部分が像担持体表面と接触してク
リーニングブレードによって掻きとられたトナーがトナ
ー回収手段の外に漏出するのを防ぐためのサイドシール
とを画像形成装置に具備させる。
【0030】すなわち請求項2記載の発明は、感光体ド
ラムや感光体ベルト等のように静電潜像を保持しうる像
担持体上に帯電、露光というプロセスを経て静電潜像を
形成し、この静電潜像を現像してトナー像を作成し、こ
のトナー像あるいはこのトナー像を用紙等の所定の媒体
に転写した後のトナーをクリーニングブレードによって
掻きとるとき、サイドシールによってトナーがトナー回
収手段の外に漏出するのを防ぐようにした複写機やプリ
ンタのような画像形成装置に関するもので、このサイド
シールがクリーニングブレードの両側部から像担持体表
面と接触したクリーニングブレードの先端のエッジの両
側部近傍までをそれぞれL字状あるいは逆L字状に挟み
込み、クリーニングブレードの先端のエッジとその一部
が接触してこれと平行に延びた部分が静電潜像形成手段
によって形成された静電潜像の存在する領域まで少なく
とも及んでいることを特徴としている。すなわち、クリ
ーニングブレードの先端のエッジとサイドシールの全部
が接触した状態となっておらず、一部は非接触となって
いることで、この部分に何らかの手法でトナーが入り込
みクリーニングブレード側に圧接することで強付着トナ
ーを発生させ、像担持体の表面とクリーニングブレード
の間の摩擦力を安定的に低減させるようにしている。し
たがって、サイドシールは帯電手段によって形成された
静電潜像の存在する領域まで及んでいてもよいことにな
る。なお、クリーニングブレードと対向するようにして
所定の間隔を置いて像担持体表面と接触しクリーニング
ブレードによって掻き取られたトナーを像担持体表面か
らすくいとってトナー回収容器に収容するためのすくい
シートを配置してもよい。
【0031】請求項3記載の発明では、(イ)その表面
を相対的に所定の方向に移動させる像担持体と、(ロ)
この像担持体の表面に帯電を行う帯電手段と、(ハ)こ
の帯電手段によって帯電された像担持体を露光し静電潜
像を形成する露光手段と、(ニ)像担持体上の静電潜像
を現像してトナー像を形成させる現像手段と、(ホ)像
担持体の移動方向と所定の角度をなすようにしてその先
端が像担持体表面と線状に接触するように配置されトナ
ーを掻きとるためのクリーニングブレードと、(ヘ)ク
リーニングブレードによって掻きとられたトナーを収容
するためのトナー回収手段と、(ト)クリーニングブレ
ードの両側部から像担持体表面と接触したクリーニング
ブレードの先端の両側部近傍までをそれぞれL字状ある
いは逆L字状に挟み込み、クリーニングブレードの先端
のエッジと対向する部分がクリーニングブレードの先端
の両側部から所定距離だけこのエッジと接触した状態で
エッジの中央部に向けて平行に伸び、これよりも先端は
次第にエッジから遠ざかるようなテーパ形状となってお
り、所定部分が像担持体表面と接触してクリーニングブ
レードによって掻きとられたトナーがトナー回収手段の
外に漏出するのを防ぐためのサイドシールとを画像形成
装置に具備させる。
【0032】すなわち請求項3記載の発明は、感光体ド
ラムや感光体ベルト等のように静電潜像を保持しうる像
担持体上に帯電、露光というプロセスを経て静電潜像を
形成し、この静電潜像を現像してトナー像を作成し、こ
のトナー像あるいはこのトナー像を用紙等の所定の媒体
に転写した後のトナーをクリーニングブレードによって
掻きとるとき、サイドシールによってトナーがトナー回
収手段の外に漏出するのを防ぐようにした複写機やプリ
ンタのような画像形成装置に関するもので、このサイド
シールがクリーニングブレードの両側部から像担持体表
面と接触したクリーニングブレードの先端の両側部近傍
までをそれぞれL字状あるいは逆L字状に挟み込み、ク
リーニングブレードの先端のエッジと対向する部分がク
リーニングブレードの先端の両側部から所定距離だけこ
のエッジと接触した状態でエッジの中央部に向けて平行
に伸び、これよりも先端は次第にエッジから遠ざかるよ
うなテーパ形状となっていることを特徴としている。す
なわち、クリーニングブレードの先端のエッジとサイド
シールはクリーニングブレードの両側部から所定の距離
だけは接触しているが、これ以後は次第に離れるような
テーパ状となっている。したがって、クリーニングブレ
ードによって掻きとられたトナーがこのブレードにそっ
て横滑りして来ると、このテーパ形状をしたサイドシー
ルとクリーニングブレードの間のほぼ楔形の空間に押し
当てられてその圧力でクリーニングブレードのエッジに
強付着トナーとして付着することになる。これにより、
像担持体の表面とクリーニングブレードの間の摩擦力が
安定的に低減されることになる。なお、クリーニングブ
レードと対向するようにして所定の間隔を置いて像担持
体表面と接触しクリーニングブレードによって掻き取ら
れたトナーを像担持体表面からすくいとってトナー回収
容器に収容するためのすくいシートを配置してもよい。
【0033】請求項4記載の発明では、(イ)その表面
を相対的に所定の方向に移動させる像担持体と、(ロ)
この像担持体の表面に帯電を行う帯電手段と、(ハ)こ
の帯電手段によって帯電された像担持体を露光し静電潜
像を形成する露光手段と、(ニ)像担持体上の静電潜像
を現像してトナー像を形成させる現像手段と、(ホ)像
担持体の移動方向と所定の角度をなすようにしてその先
端が像担持体表面と線状に接触するように配置されトナ
ーを掻きとるためのクリーニングブレードと、(ヘ)ク
リーニングブレードによって掻きとられたトナーを収容
するためのトナー回収手段と、(ト)クリーニングブレ
ードの両側部から像担持体表面と接触したクリーニング
ブレードの先端のエッジの両側部近傍までをそれぞれL
字状あるいは逆L字状に挟み込み、クリーニングブレー
ドの先端のエッジとその一部が接触してこれと平行に延
びた部分が帯電手段によって帯電された領域まで少なく
とも及んでおり、かつ像担持体の表面と接触する部分は
弾性発泡部材で構成されており、この部分には固体また
は液体の潤滑剤が含有されていて、像担持体表面との接
触部分の存在によりクリーニングブレードによって掻き
とられたトナーがトナー回収手段の外に漏出するのを防
ぐためのサイドシールとを画像形成装置に具備させる。
【0034】すなわち請求項4記載の発明は、感光体ド
ラムや感光体ベルト等のように静電潜像を保持しうる像
担持体上に帯電、露光というプロセスを経て静電潜像を
形成し、この静電潜像を現像してトナー像を作成し、こ
のトナー像あるいはこのトナー像を用紙等の所定の媒体
に転写した後のトナーをクリーニングブレードによって
掻きとるとき、サイドシールによってトナーがトナー回
収手段の外に漏出するのを防ぐようにした複写機やプリ
ンタのような画像形成装置に関するもので、このサイド
シールがクリーニングブレードの両側部から像担持体表
面と接触したクリーニングブレードの先端のエッジの両
側部近傍までをそれぞれL字状あるいは逆L字状に挟み
込み、クリーニングブレードの先端のエッジとその一部
が接触してこれと平行に延びた部分が帯電手段によって
帯電された領域まで少なくとも及んでおり、かつ像担持
体の表面と接触する部分は弾性発泡部材で構成されてお
り、この部分には固体または液体の潤滑剤が含有されて
いることを特徴としている。すなわち、先の請求項2記
載の発明で説明したようにサイドシールにおけるクリー
ニングブレードと対向する部位にはこの部位の非接触領
域にトナーが供給されることで強付着トナーがクリーニ
ングブレードのエッジに発生し潤滑剤として機能するこ
とになるが、トナーが供給される前にこのエッジ部分で
像担持体との接触により損傷が発生する可能性がある。
そこで、請求項4記載の発明では、サイドシールにおけ
る像担持体の表面と接触する部分を弾性発泡部材で構成
すると共に、この部分に固体あるいは液体の潤滑剤を塗
布したり、製造工程で含浸させる等によってこれに含有
させ、強付着トナーが潤滑剤の役割を果たす前の初期状
態では本来の潤滑剤でクリーニングブレードの破損を生
じさせないようにした。したがって、像担持体の表面と
クリーニングブレードの間の摩擦力を安定的に低減させ
ることができる。なお、クリーニングブレードと対向す
るようにして所定の間隔を置いて像担持体表面と接触し
クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを像
担持体表面からすくいとってトナー回収容器に収容する
ためのすくいシートを配置してもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
【0036】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明の一実施例における画像形
成装置の感光体ドラムの周囲を表わしたものである。感
光体ドラム11は円筒状のドラムであり、図示しないメ
インモータによって矢印12方向(反時計方向)に定速
で回転するようになっている。感光体ドラム11の周囲
には、両端をC面カットされた帯電ロール14、現像ス
リーブ15、転写ロール16とクリーニング装置17が
ドラムの回転方向に沿って順に配置されている。このう
ちの帯電ロール14は、直流電源18と交流電源19か
ら出力される直流に交流を重畳した高圧電圧を印加さ
れ、ドラム表面に一様に電荷を付与する帯電器である。
帯電ロール14と現像スリーブ15の間には図示しない
レーザから出射されたレーザビーム21が照射されるよ
うになっている。このレーザビーム21は画像信号によ
って変調されており、感光体ドラム11の軸方向に繰り
返し走査(主走査)される。感光体ドラム11は矢印1
2方向(副走査方向)に回転しているので、これによ
り、ドラム表面には画像に対応した静電潜像が形成され
る。
【0038】現像スリーブ15は図示しない現像装置内
に収容されており、図示しないトナー補給機構からトナ
ーを補給されている。このトナーは、静電潜像の電荷パ
ターンに応じてドラム表面に静電的に吸着され、トナー
像が作成される。作成されたトナー像は、感光体ドラム
11の回転と共に転写ロール16の箇所まで移動する。
感光体ドラム11と転写ロール16には図示しない供給
トレイから矢印23方向に用紙24が送られるようにな
っている。図示しない高圧回路は転写ロール16にトナ
ー像を吸着させる極性の電圧を印加しており、これによ
って用紙24にトナー像が転写される。トナー像を転写
された用紙24は図示しない定着装置を通過して定着さ
れ、同じく図示しない排出トレイ上に排出されることに
なる。
【0039】転写ロール16を経た感光体ドラム11の
表面には、転写後もトナーがある程度残っている。ま
た、用紙のジャム(紙詰まり)が発生した場合のような
所定の場合には、感光体ドラム11の表面にトナー像が
そのまま残存している場合もある。クリーニング装置1
7はこのようにドラム表面に残ったトナーをクリーニン
グし、次の静電プロセスに備えさせるための装置であ
る。
【0040】クリーニング装置17は、U字を反時計方
向に90度回転させたような断面形状のトナー回収容器
26を備えている。U字の頂上部分に相当するこのトナ
ー回収容器26の開口部は感光体ドラム11の表面に対
向しており、その上部には断面がL字を逆さにした形状
となったクリーニングブレード支持部材27の上面が固
定されている。クリーニングブレード支持部材27の一
側面にはクリーニングブレード28が固定されている。
クリーニングブレード28の図で下側に位置するエッジ
部分は感光体ドラム11に圧接されている。破線で示し
たシール部材29はクリーニングブレード28の両側部
およびエッジの一部に接触した状態で感光体ドラム11
の表面にも軽く接触しており、更にすくいシート31の
上端の両側部とも接触している。シール部材29は、感
光体ドラム11の回転方向に少なくとも0.5mm以上
の幅で接触するように設定されている。すくいシート3
1はシート状のウレタン材で作成されており、その上端
部が感光体ドラム11と接触している。すくいシート3
1はクリーニングブレード28が掻きとられたトナーを
トナー回収容器26内に案内するためのものである。
【0041】図2は、先の図7に対応するもので、この
画像形成装置の感光体表面におけるクリーニング装置を
含めた各種部品の配置関係を表わしたものである。図1
に示した感光体ドラム11は定速で矢印41方向に回転
しており、感光体表面42はこの方向に定速で移動して
いる。所定の不動部材に回転自在に保持された帯電ロー
ル14は感光体表面42に転接しており、更に下流側に
は現像スリーブ15が感光体表面42と所定の間隔を保
って回動自在に配置されている。現像スリーブ15と帯
電ロール14の間を、光ビームが走査し、画像情報に対
応した静電潜像が形成される。現像スリーブ15はこれ
現像しドラム表面42にはトナー像が作成される。この
トナー像は図1に示した転写ロール16によって用紙2
4に転写されるが、このときドラム表面42に残ったト
ナーがクリーニング装置17によって除去されることに
なる。
【0042】クリーニング装置17は、クリーニングブ
レード支持部材27によって一方の端部を支持されたク
リーニングブレード28を備えている。クリーニングブ
レード28は、ウレタンゴム等の比較的軟質の帯状の樹
脂からなり、断面が刃の形に加工された他方のエッジ部
が感光体表面42に所定の圧力で接触していて、トナー
を掻きとるようになっている。トナー像は現像スリーブ
15の存在する幅で形成されるが、掻きとられたトナー
はそのまま図1に示したトナー回収容器26内に回収さ
れるものもあれば、クリーニングブレード28に沿って
矢印41方向に対して直交する感光体ドラム11の軸方
向44に移動するものもあるのは従来の画像形成装置で
も説明した。このような移動したトナーがトナー回収容
器26の外側に落下して画像形成装置の内部を汚さない
ようにするために、シール部材29A、29Bが配置さ
れている。
【0043】これら一対のシール部材29A、29B
は、全体としてL字状をしており、矢印41方向に沿っ
た縦方向シール部45と感光体ドラムの軸方向44に沿
った横方向シール部46の2つの構成部分を合成した形
となっている。
【0044】図3は一方のシール部材の形状を側面から
示したものであり、図4はこのシール部材を斜めから見
たものである。縦方向シール部45におけるクリーニン
グブレード28に対向する側の辺51は矢印41方向に
直線的にカットされた形状となっており、図2に示した
クリーニングブレード28の対向する側部52あるいは
53と密着している。横方向シール部46におけるクリ
ーニングブレード28と対向する辺54は、感光体ドラ
ムの軸方向44と平行となっているが、感光体ドラム1
1の中央部に寄ったその先端部は横方向シール部46が
先細となるように所定の角度で斜めにカットされた形状
となっており、テーパ部55を形成している。したがっ
て、辺54におけるこのテーパ部55を除外した直線状
の部分は図2に示したクリーニングブレード28のエッ
ジと密着するが、テーパ部55の部分ではクリーニング
ブレード28との間に楔形の空間部56が存在すること
になる。
【0045】本実施例では、この楔形の空間部56にお
ける矢印41方向の長さYを後に説明するように数mm
程度に設定している。また、感光体ドラムの軸方向44
における横方向シール部46の先端位置を図2に示した
現像スリーブ15の端部の位置とほぼ一致させ、辺54
とテーパ部55の境界位置を帯電ロール14の直径が両
側部において先細りとなるその開始位置とほぼ一致させ
ることにした。したがって、楔形の空間部56の感光体
ドラムの軸方向44の長さXは、これらの位置を示す2
つの一点鎖線57、58の間隔に等しいことになる。な
お、図2では縦方向シール部45がクリーニングブレー
ド28の側部と接する位置を一点鎖線61で示し、帯電
ロール14のロール部分の端部を一点鎖線62で示して
いる。
【0046】このような画像形成装置では、その組み立
てに際してクリーニング装置17を構成するクリーニン
グブレード28のエッジ部分とシール部材29A、29
Bに潤滑剤を塗布するようになっている。クリーニング
ブレード28およびシール部材29A、29Bは共に発
泡部材で構成されているので、塗布した潤滑剤をこれら
の部材中に溜めることが可能である。これにより、感光
体ドラム11が回転するたびに図2におけるクリーニン
グブレード28のエッジに対向するシール部材29A、
29Bの存在する領域に潤滑剤が供給され、この領域に
おけるクリーニングブレード28と感光体表面42の間
の摩擦を低減させることができる。
【0047】また、時間が経過してくると初期的に塗布
したこれらの潤滑剤が減少していくものの、感光体表面
42から掻きとられたトナーが横滑りして楔形の空間部
56に常に供給され、この部分に圧縮した状態で溜まっ
ていくトナーが潤滑剤として十分機能することになる。
もちろん、現像スリーブ15の存在するクリーニングブ
レード28の中央部分ではトナーが潤滑剤として機能す
ることはすでに説明したので、感光体表面42の全域で
クリーニングブレード28にトナーが供給され、潤滑剤
として十分機能することになる。
【0048】これにより、クリーニングブレード28と
感光体表面42の間における摩擦力を継続的に低減する
ことができ、クリーニングブレード28の摩耗の促進を
防止することができ、千切れ当によるその破損を十分防
ぐことができる。この結果、クリーニング不良の発生や
帯電ロール14のトナー汚染による帯電不良といった記
録上の重大なトラブルを確実に無くすことができる。
【0049】更に本実施例のシール部材29A、29B
は、図3および図4に示したようにテーパ部55が設け
られており横方向シール部46の先端が感光体表面42
から離れる方向に傾斜している。このため、横方向シー
ル部46の長さが図7で示した従来のそれに比べて長く
なっているにも係わらず、感光体ドラム11をクリーニ
ング装置17に対して組み込むときに、多少の誤差があ
っても横方向シール部46の先端が感光体表面42に突
き当たるといった事態の発生を回避することができる。
同様に、感光体ドラム11とクリーニング装置17の組
み付けがそれ程正確に行われていない状態で記録または
複写が行われたとしても、電子写真プロセスの進行中に
感光体表面42とクリーニングブレード28の間にシー
ル部材29A、29Bの一部が挟まるといった不都合が
発生することも無くなる。
【0050】ところで、このような本実施例のシール部
材29A、29Bによって奏される効果は、横方向シー
ル部46のテーパ部55の長さXおよびYを適切な値に
設定することによって高まることは当然である。次の表
1は、これらの長さXおよびYの値を変えて画像形成装
置をライフタイムの終わりまで走行させたときのそれぞ
れのテスト結果をまとめたものである。
【0051】
【表1】
【0052】このテストでは、現像スリーブ15および
クリーニング装置17を一体化したカートリッジを使用
した6台のレーザプリンタを使用し、カートリッジの寿
命に到達するまでの状況を観察した。ここで「クリーニ
ング不良の発生率」および「クリーニングブレードの軽
微なダメージ」の項目における括弧内の分数の分母はレ
ーザプリンタの6台を表わし、分子は該当したレーザプ
リンタの台数を表わしている。
【0053】第2および第3の形状でテストしたときに
発生した「クリーニングブレードの軽微なダメージ」と
は、図3におけるテーパ部55に対応するクリーニング
ブレード28の軽微なダメージをいう。このダメージは
軽微であるので、「クリーニング不良の発生率」の項目
にも示されているようにクリーニング不良の発生までに
は至っていない。
【0054】この軽微なダメージの原因は、電子写真プ
ロセスの初期状態におけるシール部材29A、29Bか
らクリーニングブレード28への潤滑剤の供給不足であ
ることが判明した。したがって、クリーニングブレード
28は図3に示した楔形の空間部56にトナーが補給さ
れるような状態となった以後に、このダメージを進行さ
せていない。すなわち、一旦、電子写真プロセスが開始
されてトナー像の転写工程が遂行されると、感光体表面
42の現像領域で用紙24に転写されなかった残留トナ
ーは、そのままの状態ですくいシート31をくぐり抜け
る。そして、感光体表面42に逆立った形で当接してい
るクリーニングブレード28によって掻きとられて清掃
される。この際に、掻きとられたトナーの一部はクリー
ニングブレード28のエッジ部分に強く付着し、強付着
トナーとなる。また、他の一部のトナーは掻きとられた
時点ですくいシート31上に落下し、トナー回収容器2
6内に収容される。
【0055】これ以外のトナーは、感光体表面42に当
接したクリーニングブレード28のエッジ部分に沿って
感光体ドラム11の軸方向のいずれかの側に横走りし、
一瞬のうちにシール部材29A、29Bの端部まで到達
する。そして、これらのシール部材29A、29Bとク
リーニングブレード28の間の楔形の空間部56に進入
する。楔形の空間部56はトナーの進入する側の間口が
広くなっており、残留トナーは容易にこの内部に入り込
むことができる。楔形の空間部56は感光体ドラム11
の端部側ほど狭くなっているので、前に進入したトナー
は後から進入するトナーに押されて狭い空間に押し込ま
れ、この圧力でクリーニングブレード28のテーパ部5
5に対向する部位に強付着する。この強付着トナーは、
クリーニングブレード28の現像スリーブ15に対応す
る領域に付着した強付着トナーと同様にクリーニングブ
レード28と感光体表面42との間の潤滑剤として機能
する。したがって、シール部材29A、29Bのこの領
域における摩擦を低減することになる。しかも、楔形の
空間部56にはトナーが順次供給されるので、クリーニ
ングブレード28のこの領域で初期的に軽微なダメージ
が発生していても、このダメージの進行は阻止され、こ
のダメージの成長によって生じるクリーニングブレード
28の致命的な破損をライフタイムによって確実に防止
することができる。
【0056】ところで、表1に示した第3の形状による
テストでは、テーパ部55の面積が大きく図3に示した
長さXおよびYが長い。したがって、単位量の残留トナ
ーが到来した場合には楔形の空間部56を充填するまで
の時間が第1および第2の形状に比べて一番必要とな
る。このため、楔形の空間部56内部におけるトナーの
圧力も相対的に低くなり、クリーニングブレード28へ
の付着も弱くなる。この結果、感光体表面42とクリー
ニングブレード28の間の潤滑性が低く、エッジ部分の
初期的なダメージが進展してクリーニングブレード28
の破損に至る可能性がある。この第3の形状によるテス
トでは、感光体表面42へのシール部材29A、29B
が軽く接触する面の矢印41方向の長さは最も短い部分
で0.5mm以下であった。
【0057】これに対して、第1の形状によるテストで
は、テーパ部55の面積が小さく図3に示した長さXお
よびYが短い。特に、シール部材29A、29Bの横方
向シール部46の先端とクリーニングブレード28の間
隔を示す長さYが1mmと短くなっている。したがっ
て、残留トナーを進入させる間口が小さくて十分な量を
一度に受け入れることができない他、画像形成装置の組
み立て時におけるシール部材29A、29Bの貼り付け
を精度よく行わないと、これがクリーニングブレード2
8と感光体表面42の間に挟まれる危険性がある。この
第1の形状によるテストでは、感光体表面42へのシー
ル部材29A、29Bが軽く接触する面の矢印41方向
の長さは最も短い部分で2.5mm以上であった。
【0058】第2の形状のシール部材29A、29B
は、第1および第3の形状による問題を解消したもので
あって、表1に示したテストでは最良の結果をあげてい
る。この第2の形状のシール部材29A、29Bは、す
くいシート31によって覆われた箇所を除いた感光体表
面42への接触面の長さが、矢印41方向に少なくとも
0.5mm以上確保されており、前記した効果が確保さ
れている。また、この第2の形状のシール部材29A、
29Bとクリーニングブレード28の間の楔形の空間部
56から溢れ出たトナーは、シール部材29A、29B
における感光体表面42と反対側の隙間から順に落下
し、トナー回収容器26内に収容されることになる。こ
の過程で楔形の空間部56に圧縮状態で存在する残留ト
ナーは、クリーニングブレード28に強く押しつけら
れ、強付着トナーとなる。これら強付着トナーがクリー
ニングブレード28の潤滑剤としての役割を果たすこと
になる。したがって、クリーニングブレード28のテー
パ部55に対応する領域での摩擦は、クリーニングブレ
ード28の現像スリーブ15に対応する領域と同等のレ
ベルにまで低減することができる。
【0059】この結果、第2の形状のシール部材29
A、29Bのテストでは、クリーニングブレード28の
テーパ部55に対応する領域の破損によるクリーニング
不良や、ブレードの捲れ等の重大なトラブルの発生を確
実に防止することができる。
【0060】第1の変形例
【0061】図5は、シール部材の変形例を表わしたも
のである。この図は図4に対応しており、図4と同一部
分には同一の符号を付しており、これらの部分の説明を
適宜省略する。この変形例のシール部材29′は、図の
手前側が先の実施例の図2における感光体表面42側で
あり、奥側がトナーを回収するトナー回収容器26(図
1)側となっている。この図で一点鎖線71は図4に示
した横方向シール部46のテーパ部55と同一の形状を
示している。この一点鎖線71と比較すると分かるよう
に、この変形例の横方向シール部46′のテーパ部5
5′は、図で右側に向けて傾斜しているだけではなく、
図の奥側に向けても傾斜している。
【0062】テーパ部55′は、図4のテーパ部55と
同様に図で右側に向けて傾斜しているので、すでに説明
したように楔形の空間部が形成され、クリーニングブレ
ード28(図2)に強付着トナーを形成し、潤滑剤とし
ての機能を持たせることになる。また、テーパ部55′
は図の奥側に向けても傾斜しているので、横滑りによっ
て供給される残留トナーをこの奥側に向けて排出するこ
とができる。すなわち、図4に示した実施例の画像形成
装置では、供給されてくる残留トナーを楔形の空間部5
6の断面三角形の側部から需給のバランスで排出させる
ことにしていたが、この変形例では感光体表面42と反
対側にテーパ部55′を下方に傾斜させることで、この
排出が比較的容易に行えるようにしている。
【0063】もちろん、このようにテーパ部55′の形
状を変更すると、実質的には先の表1に示したシール部
材29A、29Bの形状における長さYを拡大したのと
同様の結果が生じる。したがって、同一の強付着トナー
を得るためには感光体表面42側での長さYを多少短く
することが有効となる。
【0064】なお、実施例および第1の変形例ではテー
パ部55、55′を平坦な面として構成したが、これを
感光体ドラム11の半径方向に複数の溝を走らせた洗濯
板のようなものとしてもよい。これにより、余計な残留
トナーはこれらの溝にそってトナー回収容器26(図
1)側に排出されるばかりでなく、これらの溝に進行方
向を阻まれたトナーは効果的にクリーニングブレード2
8(図2)に圧接し、強付着トナーを得やすくなる。
【0065】第2の変形例
【0066】図6は、先の実施例の図2に対応するもの
で、感光体表面におけるクリーニング装置を含めた各種
部品の配置関係を表わしたものである。図2と同一部分
には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略
する。この第2の実施例の画像形成装置では、シール部
材29C、29Dにおける横方向シール部81のテーパ
部82が一点鎖線62で示す位置から開始し、一点鎖線
57で示す位置を横切って現像スリーブ15に対応する
領域の内部にまで到達している。
【0067】すなわち、この第2の変形例では横方向シ
ール部81が現像領域の内部にまで侵入している。この
ようにシール部材29C、29Dが現像領域に侵入して
いても、現像直後のトナー像に何らの影響を与えるもの
ではないので、画像の品質に影響を与えるものではな
い。また、この変形例ではテーパ部82の他端が帯電ロ
ール14の両端部にまで及んでいるが、これによりクリ
ーニングブレード28との間の楔形の空間部がブレード
のより端部にまで及んでいても、強付着トナーがこれら
の部分にまで付着して潤滑剤が十分存在することになる
ので、これによっても何らの不都合も生じさせるもので
はない。結局のところ、クリーニングブレード28に対
してシール部材29がどのような位置にあろうとも、現
像スリーブ15に対応する領域を含むタイプあるいは含
まない領域で強付着トナーが安定して存在すように、横
滑りしたトナーを圧縮する空間的な機構が本発明によっ
て存在するようになればよい。
【0068】なお、以上説明した実施例では帯電ロール
14および転写ロール16を使用した画像形成装置につ
いて説明したが、これらの一部または全部がコロトロン
ワイヤを使用した帯電器あるいは放電器を使用している
場合にも、本発明を同様に適用することができることは
当然である。また、本発明では感光体あるいは像担持体
として感光体ドラムを使用したが、感光体ベルト等の他
の感光体あるいは静電潜像を保持するその他の像担持体
を使用してもよいことはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、感光体ドラムや感光体ベルト等のように電荷
パターンを保持しうる像担持体上に帯電、露光というプ
ロセスを経たり、電荷をピンで与える等の各種の手法に
よって電荷パターンを形成する画像形成装置において、
クリーニングブレードの能力を長期間安定して保持する
ようにしたので、感光体表面とクリーニングブレードの
間の摩擦を高める原因の1つとなる電荷パターンの形成
に伴って生成される放電生成物をシール部材により除去
することができる。したがって、クリーニングブレード
の能力を長期間安定して保持することができる。また、
クリーニングブレードの破損が少ないので、その材料の
選択の幅が広がり、効率的なクリーニングとコストダウ
ンを実現することができる。更に請求項1記載の発明に
よれば、静電写真方法以外の手法で作成した電荷パター
ンの形成に伴って生成される放電生成物についてもシー
ル部材でこれを除去することができる。
【0070】また、請求項2記載の発明によれば、感光
体ドラムや感光体ベルト等のように静電潜像を保持しう
る像担持体上に帯電、露光というプロセスを経て静電潜
像を形成し、この静電潜像を現像してトナー像を作成す
るようにした画像形成装置において、クリーニングブレ
ードの能力を長期間安定して保持するようにしたので、
感光体表面とクリーニングブレードの間の摩擦を高める
原因の1つとなる電荷パターンの形成に伴って生成され
る放電生成物をシール部材により除去することができ
る。したがって、クリーニングブレードの能力を長期間
安定して保持することができる。また、クリーニングブ
レードの破損が少ないので、その材料の選択の幅が広が
り、効率的なクリーニングとコストダウンを実現するこ
とができる。更に請求項2記載の発明によれば、クリー
ニングブレードの能力が長期間安定するので、特に静電
写真方法で記録される画像の再現性が安定するという効
果もある。
【0071】更に請求項3記載の発明によれば、サイド
シールはクリーニングブレードの先端のエッジと対向す
る部分がクリーニングブレードの先端の両側部から所定
距離だけこのエッジと接触した状態でエッジの中央部に
向けて平行に伸び、これよりも先端は次第にエッジから
遠ざかるようなテーパ状となっているので、その取り付
け時の精度があまり高くなくても、テーパ状の先端部分
がクリーニングブレードと接触したり、これに巻き込ま
れることがない。したがって、画像形成装置の組み立て
が容易になると共に、装置の信頼性が向上するという利
点がある。
【0072】また、請求項4記載の発明によれば、サイ
ドシールにおける像担持体の表面と接触する部分を弾性
発泡部材で構成することにした。これにより、この部分
により多くの潤滑剤をとどめることができ、クリーニン
グブレードの延命効果がある。また、装置の初期段階で
潤滑剤が時間の経過と共に安定して供給されるという利
点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像形成装置の感
光体ドラムの周囲を表わした概略構成図である。
【図2】 本実施例で感光体表面におけるクリーニング
装置を含めた各種部品の配置関係を表わした配置説明図
である。
【図3】 本実施例の一方のシール部材の形状を示す側
面図である。
【図4】 本実施例の画像形成装置のシール部材の一方
を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第1の変形例におけるシール部材の
一方を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第2の変形例で感光体表面における
クリーニング装置を含めた各種部品の配置関係を表わし
た配置説明図である。
【図7】 従来の画像形成装置の感光体表面におけるク
リーニング装置を含めた各種部品の配置関係を表わした
配置説明図である。
【符号の説明】
11…感光体ドラム、14…帯電ロール、15…現像ス
リーブ、16…転写ロール、17…クリーニング装置、
28…クリーニングブレード、29…シール部材(サイ
ドシール)、31…すくいシート、42…感光体表面、
45…縦方向シール部、46、81…横方向シール部、
54…辺、55…テーパ部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−291685(JP,A) 特開 平6−250572(JP,A) 特開 昭59−34580(JP,A) 特開 平4−181280(JP,A) 特開 平8−123279(JP,A) 特開 平6−318022(JP,A) 実開 平1−59279(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/08 - 15/08 507

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面を相対的に所定の方向に移動さ
    せる像担持体と、 この像担持体の表面に電荷パターンを形成する電荷パタ
    ーン形成手段と、 この電荷パターン形成手段によって形成された電荷パタ
    ーンを現像してトナー像を形成させる現像手段と、 前記像担持体の移動方向と所定の角度をなすようにして
    その先端が像担持体表面と線状に接触するように配置さ
    れトナーを掻きとるためのクリーニングブレードと、 前記クリーニングブレードによって掻きとられたトナー
    を収容するためのトナー回収手段と、 前記クリーニングブレードの両側部から前記像担持体表
    面と接触したクリーニングブレードの先端のエッジの両
    側部近傍までをそれぞれL字状あるいは逆L字状に挟み
    込み、クリーニングブレードの先端のエッジとその一部
    が接触してこれと平行に延びた部分が前記電荷パターン
    形成手段によって形成された電荷パターンの存在する領
    域まで少なくとも及んでおり、所定部分が前記像担持体
    表面と接触して前記クリーニングブレードによって掻き
    とられたトナーが前記トナー回収手段の外に漏出するの
    を防ぐためのサイドシールとを具備することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 その表面を相対的に所定の方向に移動さ
    せる像担持体と、 この像担持体の表面に帯電を行う帯電手段と、 この帯電手段によって帯電された像担持体を露光し静電
    潜像を形成する露光手段と、 前記像担持体上の静電潜像を現像してトナー像を形成さ
    せる現像手段と、 前記像担持体の移動方向と所定の角度をなすようにして
    その先端が像担持体表面と線状に接触するように配置さ
    れトナーを掻きとるためのクリーニングブレードと、 前記クリーニングブレードによって掻きとられたトナー
    を収容するためのトナー回収手段と、 前記クリーニングブレードの両側部から前記像担持体表
    面と接触したクリーニングブレードの先端のエッジの両
    側部近傍までをそれぞれL字状あるいは逆L字状に挟み
    込み、クリーニングブレードの先端のエッジとその一部
    が接触してこれと平行に延びた部分が前記帯電手段によ
    って帯電された領域まで少なくとも及んでおり、所定部
    分が前記像担持体表面と接触して前記クリーニングブレ
    ードによって掻きとられたトナーが前記トナー回収手段
    の外に漏出するのを防ぐためのサイドシールとを具備す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 その表面を相対的に所定の方向に移動さ
    せる像担持体と、 この像担持体の表面に帯電を行う帯電手段と、 この帯電手段によって帯電された像担持体を露光し静電
    潜像を形成する露光手段と、 前記像担持体上の静電潜像を現像してトナー像を形成さ
    せる現像手段と、 前記像担持体の移動方向と所定の角度をなすようにして
    その先端が像担持体表面と線状に接触するように配置さ
    れトナーを掻きとるためのクリーニングブレードと、 前記クリーニングブレードによって掻きとられたトナー
    を収容するためのトナー回収手段と、 前記クリーニングブレードの両側部から前記像担持体表
    面と接触したクリーニングブレードの先端の両側部近傍
    までをそれぞれL字状あるいは逆L字状に挟み込み、ク
    リーニングブレードの先端のエッジと対向する部分が前
    記クリーニングブレードの先端の両側部から所定距離だ
    けこのエッジと接触した状態でエッジの中央部に向けて
    平行に伸び、これよりも先端は次第にエッジから遠ざか
    るようなテーパ形状となっており、所定部分が前記像担
    持体表面と接触して前記クリーニングブレードによって
    掻きとられたトナーが前記トナー回収手段の外に漏出す
    るのを防ぐためのサイドシールとを具備することを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 その表面を相対的に所定の方向に移動さ
    せる像担持体と、 この像担持体の表面に帯電を行う帯電手段と、 この帯電手段によって帯電された像担持体を露光し静電
    潜像を形成する露光手段と、 前記像担持体上の静電潜像を現像してトナー像を形成さ
    せる現像手段と、 前記像担持体の移動方向と所定の角度をなすようにして
    その先端が像担持体表面と線状に接触するように配置さ
    れトナーを掻きとるためのクリーニングブレードと、 前記クリーニングブレードによって掻きとられたトナー
    を収容するためのトナー回収手段と、 前記クリーニングブレードの両側部から前記像担持体表
    面と接触したクリーニングブレードの先端のエッジの両
    側部近傍までをそれぞれL字状あるいは逆L字状に挟み
    込み、クリーニングブレードの先端のエッジとその一部
    が接触してこれと平行に延びた部分が前記帯電手段によ
    って帯電された領域まで少なくとも及んでおり、かつ前
    記像担持体の表面と接触する部分は弾性発泡部材で構成
    されており、この部分には固体または液体の潤滑剤が含
    有されていて、前記像担持体表面との接触部分の存在に
    より前記クリーニングブレードによって掻きとられたト
    ナーが前記トナー回収手段の外に漏出するのを防ぐため
    のサイドシールとを具備することを特徴とする画像形成
    装置。
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