JP3354818B2 - ダクタイル鋳鉄管の外面防食方法 - Google Patents
ダクタイル鋳鉄管の外面防食方法Info
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- JP3354818B2 JP3354818B2 JP34026896A JP34026896A JP3354818B2 JP 3354818 B2 JP3354818 B2 JP 3354818B2 JP 34026896 A JP34026896 A JP 34026896A JP 34026896 A JP34026896 A JP 34026896A JP 3354818 B2 JP3354818 B2 JP 3354818B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L58/00—Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
- F16L58/02—Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings
- F16L58/04—Coatings characterised by the materials used
- F16L58/08—Coatings characterised by the materials used by metal
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ダクタイル鋳鉄管の
外面防食方法に関する。
外面防食方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋳鉄管は、一般に地中埋設管とされるの
で表面防食塗装が不可欠となる。この表面防食塗装は、
耐薬品性を有することは勿論、埋戻土砂などの衝撃や摩
擦に耐える物理的強度を有している必要がある。
で表面防食塗装が不可欠となる。この表面防食塗装は、
耐薬品性を有することは勿論、埋戻土砂などの衝撃や摩
擦に耐える物理的強度を有している必要がある。
【０００３】従って、これら要求を満足する防食塗膜を
ポリエチレン樹脂などの合成樹脂材料で得ようとした場
合、塗膜厚さを非常に厚くする必要があり、施工現場で
管を切断する際や穿孔時に厚い塗膜を剥がす必要が生
じ、施工性が極めて悪くなるなど種々の弊害を生ずる。
ポリエチレン樹脂などの合成樹脂材料で得ようとした場
合、塗膜厚さを非常に厚くする必要があり、施工現場で
管を切断する際や穿孔時に厚い塗膜を剥がす必要が生
じ、施工性が極めて悪くなるなど種々の弊害を生ずる。
【０００４】このような問題を解消する防食皮膜とし
て、鋳鉄管外周に溶融金属を射出して溶着させる金属溶
射皮膜が知られている。そして、金属溶射皮膜の金属材
料として鋳鉄管よりも硬い金属を用いた場合、鋳鉄管外
周の物理的保護が薄い皮膜で達成されるので好都合であ
る。
て、鋳鉄管外周に溶融金属を射出して溶着させる金属溶
射皮膜が知られている。そして、金属溶射皮膜の金属材
料として鋳鉄管よりも硬い金属を用いた場合、鋳鉄管外
周の物理的保護が薄い皮膜で達成されるので好都合であ
る。
【０００５】即ち金属溶射皮膜の場合、塗膜厚さを0.1m
程度とするだけで上記合成樹脂皮膜とほぼ同様な強度が
得られ、しかも塗膜が薄いことから切断や穿孔にも支障
をきたさない利点を有する。
程度とするだけで上記合成樹脂皮膜とほぼ同様な強度が
得られ、しかも塗膜が薄いことから切断や穿孔にも支障
をきたさない利点を有する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
金属溶射皮膜はピンホールができ易いといった欠点があ
り、しかも、鋳鉄よりもイオン化傾向低い金属で溶射皮
膜を形成した場合、ピンホール部分に露出する鋳鉄が積
極的に腐食され、鋳鉄管の保守上好ましくない状態とな
る。
金属溶射皮膜はピンホールができ易いといった欠点があ
り、しかも、鋳鉄よりもイオン化傾向低い金属で溶射皮
膜を形成した場合、ピンホール部分に露出する鋳鉄が積
極的に腐食され、鋳鉄管の保守上好ましくない状態とな
る。
【０００７】そこで、この発明は、金属溶射皮膜の利点
と合成樹脂塗料の利点とを組合わせることにより、強
度、耐蝕性に優れた皮膜を得ることを目的としてなされ
たものである。
と合成樹脂塗料の利点とを組合わせることにより、強
度、耐蝕性に優れた皮膜を得ることを目的としてなされ
たものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明のダ
クタイル鋳鉄管の外面防食方法は、ダクタイル鋳鉄管の
外面にダクタイル鋳鉄よりも硬いアルミ系合金の金属に
より溶射金属皮膜を形成し、該溶射金属皮膜上に封孔性
に優れた塗料で外面塗装することを特徴とするものであ
る。
クタイル鋳鉄管の外面防食方法は、ダクタイル鋳鉄管の
外面にダクタイル鋳鉄よりも硬いアルミ系合金の金属に
より溶射金属皮膜を形成し、該溶射金属皮膜上に封孔性
に優れた塗料で外面塗装することを特徴とするものであ
る。
【０００９】
【作用】この発明において、ダクタイル鋳鉄管よりも硬
い金属により溶射金属皮膜を形成するのは、薄い膜厚で
十分な物理的強度を付与するためである。
い金属により溶射金属皮膜を形成するのは、薄い膜厚で
十分な物理的強度を付与するためである。
【００１０】従って、鋳鉄管はこの金属皮膜によって耐
衝撃強度が付与され外面が補強される。この、ダクタイ
ル鋳鉄管よりも硬い金属としては主としてアルミ系合金
が使用される。
衝撃強度が付与され外面が補強される。この、ダクタイ
ル鋳鉄管よりも硬い金属としては主としてアルミ系合金
が使用される。
【００１１】この金属皮膜は、既述のようにピンホール
ができ易く、これを皆無にするのは困難である。そこ
で、この金属皮膜の上から封孔性に優れた塗料で外面塗
装をする。
ができ易く、これを皆無にするのは困難である。そこ
で、この金属皮膜の上から封孔性に優れた塗料で外面塗
装をする。
【００１２】従って、金属皮膜に形成されたピンホール
はこの外面塗装皮膜で封印され、かつこのピンホールは
極めて微小面積であるので、十分に封孔され耐蝕性が確
保される。
はこの外面塗装皮膜で封印され、かつこのピンホールは
極めて微小面積であるので、十分に封孔され耐蝕性が確
保される。
【００１３】なお、上記封孔性に優れた塗料としてはシ
リコン系塗料、エポキシ系塗料、アクリル系塗料などが
好適に使用される。
リコン系塗料、エポキシ系塗料、アクリル系塗料などが
好適に使用される。
【００１４】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。 ［実施例］溶射金属皮膜の金属材料として、AL- 15％Fe
合金とAl- 4Si-15Mn合金を用い、それぞれダクタイル鋳
鉄管外周に0.1mの層厚の溶射皮膜を形成した。
合金とAl- 4Si-15Mn合金を用い、それぞれダクタイル鋳
鉄管外周に0.1mの層厚の溶射皮膜を形成した。
【００１５】次に、この溶射金属皮膜の外面に市販のシ
リコン系塗料、エポキシ系塗料、アクリル系塗料をスプ
レーにより塗装し、乾燥させた。次いで、図１に示すよ
うに、これらの塗装ダクタイル鋳鉄管１を電解槽２に浸
し、鋳鉄管１と水中電極３との間に電圧を印加して電食
を起こさせ、ピンホールの有無を判別した。なお、図中
１Ａ、１Ａは鋳鉄管１内部を水密に封じる栓、１Ｂは鋳
鉄管１に設けた端子、３Ａは定電圧電源装置を示す。
リコン系塗料、エポキシ系塗料、アクリル系塗料をスプ
レーにより塗装し、乾燥させた。次いで、図１に示すよ
うに、これらの塗装ダクタイル鋳鉄管１を電解槽２に浸
し、鋳鉄管１と水中電極３との間に電圧を印加して電食
を起こさせ、ピンホールの有無を判別した。なお、図中
１Ａ、１Ａは鋳鉄管１内部を水密に封じる栓、１Ｂは鋳
鉄管１に設けた端子、３Ａは定電圧電源装置を示す。
【００１６】実施例のものは流出電流による塗膜剥離や
発錆などは見られず、溶射金属皮膜のピンホールは完全
に封孔されていることが判明した。次に、上記塗装ダク
タイル鋳鉄管１外面をナイフの刃で切り込み傷を付け、
傷痕を観察したところ、金属溶射皮膜には人力程度の切
り込み力では殆ど傷が付かなかった。 ［比較例］次に、比較例として、外面を塗装しない溶射
金属皮膜のままのダクタイル鋳鉄管を上述と同様に電解
槽２に浸し、水中電極３との間に電圧を印加して電食を
起こさせピンホールの有無を判別した。
発錆などは見られず、溶射金属皮膜のピンホールは完全
に封孔されていることが判明した。次に、上記塗装ダク
タイル鋳鉄管１外面をナイフの刃で切り込み傷を付け、
傷痕を観察したところ、金属溶射皮膜には人力程度の切
り込み力では殆ど傷が付かなかった。 ［比較例］次に、比較例として、外面を塗装しない溶射
金属皮膜のままのダクタイル鋳鉄管を上述と同様に電解
槽２に浸し、水中電極３との間に電圧を印加して電食を
起こさせピンホールの有無を判別した。
【００１７】この結果、鋳鉄管表面に直径0.5 〜1.0mm
程度の腐食痕が所々に散見され、封孔による腐食が発生
していることが確認された。また、実施例と比較例につ
いて管を切断し、金属溶射皮膜を拡大観察したところ、
実施例のものは図２に示すように、厚さ0.1mm の金属溶
射皮膜４のピンホール４Ａにスプレー塗装した塗料５が
浸透しており、ピンホール４Ａが完全に封じられている
のが観察された。
程度の腐食痕が所々に散見され、封孔による腐食が発生
していることが確認された。また、実施例と比較例につ
いて管を切断し、金属溶射皮膜を拡大観察したところ、
実施例のものは図２に示すように、厚さ0.1mm の金属溶
射皮膜４のピンホール４Ａにスプレー塗装した塗料５が
浸透しており、ピンホール４Ａが完全に封じられている
のが観察された。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、鋳鉄
管表面に防食皮膜を形成する場合、下地として鋳鉄より
硬い金属による金属溶射皮膜を形成するので、鋳鉄管外
周は薄い皮膜であっても外面に傷が付き難く、耐擦過強
度、耐衝撃強度を付与することができる。
管表面に防食皮膜を形成する場合、下地として鋳鉄より
硬い金属による金属溶射皮膜を形成するので、鋳鉄管外
周は薄い皮膜であっても外面に傷が付き難く、耐擦過強
度、耐衝撃強度を付与することができる。
【００１９】そして、金属溶射皮膜にでき易いピンホー
ルは、その外面に塗布された封孔性に優れる塗料により
封孔されるので、ピンホールに起因する電食などの弊害
も有効に防止される。
ルは、その外面に塗布された封孔性に優れる塗料により
封孔されるので、ピンホールに起因する電食などの弊害
も有効に防止される。
【００２０】さらに、金属溶射皮膜上に塗布される塗料
はピンホールを封孔することを主目的とするから、この
塗膜も厚くする必要はなく、この結果、管切断の際の加
工性も良い。
はピンホールを封孔することを主目的とするから、この
塗膜も厚くする必要はなく、この結果、管切断の際の加
工性も良い。
【００２１】かつ、封孔部分は非常に小面積であり、封
孔部分の有機塗料が集中応力を受けて破壊されることも
殆どあり得ないため、金属溶射皮膜の欠点であるピンホ
ールを有効に補いつつ、利点である強度性が十分に発揮
され、長期にわたり信頼性に富む防食皮膜とすることが
できる効果を有する。
孔部分の有機塗料が集中応力を受けて破壊されることも
殆どあり得ないため、金属溶射皮膜の欠点であるピンホ
ールを有効に補いつつ、利点である強度性が十分に発揮
され、長期にわたり信頼性に富む防食皮膜とすることが
できる効果を有する。
【図１】この発明の方法で得たダクタイル鋳鉄管の試験
装置の説明図である。
装置の説明図である。
【図２】この発明の方法で得たダクタイル鋳鉄管の防食
皮膜の拡大断面図である。
皮膜の拡大断面図である。
１…塗装ダクタイル鋳鉄管 ２…電解槽 ３…水中電極 ４…金属溶射皮膜 ４Ａ…ピンホール ５…塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−18324（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−222511（ＪＰ，Ａ) 実開 昭54−182413（ＪＰ，Ｕ) 特公 平８−4895（ＪＰ，Ｂ２) 特表 平８−505929（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16L 58/08 C23C 4/08
Claims (1)
- 【請求項１】 ダクタイル鋳鉄管の外面にダクタイル鋳
鉄よりも硬いアルミ系合金の金属により溶射金属皮膜を
形成し、該溶射金属皮膜上に封孔性に優れた塗料で外面
塗装することを特徴とするダクタイル鋳鉄管の外面防食
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34026896A JP3354818B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | ダクタイル鋳鉄管の外面防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34026896A JP3354818B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | ダクタイル鋳鉄管の外面防食方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10185079A JPH10185079A (ja) | 1998-07-14 |
| JP3354818B2 true JP3354818B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=18335321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34026896A Expired - Fee Related JP3354818B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | ダクタイル鋳鉄管の外面防食方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3354818B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2895485B1 (fr) * | 2005-12-23 | 2012-04-13 | Vallourec Mannesmann Oil & Gas | Protection externe de joints filetes tubulaires aptes a etre expanses |
| JP2010222664A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Kubota Corp | 鋳鉄管の表面処理方法 |
| JP5653084B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2015-01-14 | 株式会社クボタ | 表面処理が施された鉄系部材および鉄系部材の表面処理方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54182413U (ja) * | 1978-06-14 | 1979-12-24 | ||
| JPH084895B2 (ja) * | 1991-05-08 | 1996-01-24 | 株式会社栗本鐵工所 | 耐食性遠心力鋳鉄管の製造方法 |
| JPH05222511A (ja) * | 1992-02-17 | 1993-08-31 | Kubota Corp | 外面溶射管の製造方法 |
| FR2701754B1 (fr) * | 1993-02-18 | 1995-04-07 | Pont A Mousson | Elément de tuyauterie pour canalisation enterrée, canalisation enterrée correspondante, et procédé de protection d'un tel élément de tuyauterie. |
| JPH0718324A (ja) * | 1993-07-05 | 1995-01-20 | Kubota Corp | 耐食性強靱鋳鉄管およびその製造方法 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP34026896A patent/JP3354818B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10185079A (ja) | 1998-07-14 |
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