JP3354099B2 - 負荷装置 - Google Patents

負荷装置

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JP3354099B2
JP3354099B2 JP19011198A JP19011198A JP3354099B2 JP 3354099 B2 JP3354099 B2 JP 3354099B2 JP 19011198 A JP19011198 A JP 19011198A JP 19011198 A JP19011198 A JP 19011198A JP 3354099 B2 JP3354099 B2 JP 3354099B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、自動車用パワーステアリングに
おける駆動補助装置の動作特性を検出する際に用いる負
荷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のパワーステアリングに用いら
れる補助装置には、ステアリングホイールとステアリ
ングギア装置との間に設けられ、ステアリングシャフト
の回転を補助するように設けられたもの、ステアリン
グギア装置内に設けられ、ステアリングリンケージに接
続される出力軸の作動を油圧や電動モータにより補助す
るものなどがある。に係る補助装置の概略を図5に示
し、に係る補助装置の概略を図6に示す。尚、図6
は、補助装置が内蔵されたステアリングギア装置全体を
示しているが、以下の説明においては、説明の都合上、
補助装置が内蔵されたステアリングギア装置全体を補助
装置という。
【0003】図5に示したように、上記に係る補助装
置100は、前記ステアリングシャフトに接続する入力
軸102と、前記ステアリングギア装置に接続する出力
軸103と、これら入力軸102及び出力軸103を回
転自在に支持するハウジング101と、駆動モータ10
4と、この駆動モータ104の動力を前記出力軸103
に伝達する駆動ギア(図示せず)とを備えてなるもので
あり、入力軸102から入力されたトルクが駆動モータ
104によって増大され、増大されたトルクが出力軸1
03から出力されるようになっている。
【0004】一方、図6に示したように、上記に係る
補助装置110は、シリンダ111と、このシリンダ1
11内に内蔵され、前記ステアリングシャフト(入力
軸)114によって伝達される回転駆動力(トルク)を
直線駆動力(推力)に変換するステアリングギア部(図
示せず)と、このステアリングギア部(図示せず)に接
続し、直線方向に往復動して前記ステアリングリンケー
ジに前記直線駆動力を伝達する出力軸112,112
と、切換バルブ155を介して前記シリンダ111内に
作動油を供給し、この作動油の圧力によって前記出力軸
112,112の往復動を補助する油圧機構(図示せ
ず)とを備えてなるものであり、前記ステアリングシャ
フト114から入力されたトルクが前記ステアリングギ
ア部(図示せず)によって直線駆動力に変換され、更
に、変換された直線駆動力が前記油圧機構(図示せず)
によって増大され、この増大された直線駆動力が出力軸
112,112から出力されるようになっている。
【0005】ところで、ステアリングホイールを大きく
回転させて、車の進行方向に対してタイヤを大きく傾け
るほど、ステアリングホイールを回転させるには大きな
力を必要とする。従って、上述した補助装置100,1
10にあってはステアリングの回転角が大きくなるに従
いその補助力が大きくなるように設定されている。即
ち、上記に係る補助装置100においては、図7に示
したように、ステアリングホイールの回転角、即ち前記
出力軸103の回転角が大きくなるに従い、前記出力軸
103の出力トルクが次第に大きくなるように、また、
上記に係る補助装置110においては、図8に示した
ように、ステアリングホイールが回転して出力軸11
2,112の直線移動量が大きくなるに従い、前記出力
軸112,112の直線駆動力(以下、「推力」とい
う)が次第に大きくなるように、それぞれ設けられてい
る。
【0006】これら補助装置100,110の動作特性
は、車の基本品質に大きく係わるため、通常、当該補助
装置100,110が目的とする動作特性を備えている
かどうかについて、車に装着する前に事前に検査が行わ
れている。この検査装置の概略構成を図9及び図10に
示す。
【0007】図9は、前記補助装置100の動作特性を
調べるための検査装置の概略構成を示した正面図である
が、同図に示したように、この検査装置120は、エン
コーダを備えたサーボモータ121と、一方側が前記サ
ーボモータ121の出力軸に接続し、他方側が前記補助
装置100の入力軸102に接続した入力側トルクセン
サ122と、一方側が前記補助装置100の出力軸10
3に接続した出力側トルクセンサ123と、この出力側
トルクセンサ123の他方側に接続した負荷装置124
とからなる。
【0008】前記入力側トルクセンサ122及び出力側
トルクセンサ123は、歪みゲージが設けられた回転軸
を備えており、当該回転軸に生じる捻り歪みを前記歪み
ゲージによって検出することにより、当該回転軸に作用
するトルクを検出することができるようになっている。
【0009】また、前記負荷装置124は、一方側が前
記出力側トルクセンサ123に接続した回転軸125
と、この回転軸125の他方端側を回転自在に支持する
軸受126と、前記回転軸125の中間位置に設けたプ
ーリ127と、このプーリ127に巻回せしめたワイヤ
ロープ128と、このワイヤロープ128の両端にそれ
ぞれ固設した可動板133,134と、この可動板13
3,134にそれぞれ対向せしめて設けた固定板12
9,130と、一対の可動板133と固定板129、及
び可動板130と固定板130との間にそれぞれ設けた
圧縮コイルばね131,132とからなる。
【0010】この検査装置120によれば、前記サーボ
モータ121を駆動することにより、前記入力側トルク
センサ122を介して所定のトルクが前記補助装置10
0の入力軸102に入力される。補助装置100におい
ては、入力軸102の回転角に応じた補助トルクが駆動
モータ104によって付加され、入力トルクに補助トル
クが付加されたトルクが出力軸103から出力される。
【0011】出力軸103から出力されたトルクは前記
出力側トルクセンサ123を介して前記回転軸125に
伝達され、これによって当該回転軸125が矢示A方向
または矢示B方向に回転せしめられる。仮に、前記サー
ボモータ121によって前記入力軸102が矢示A方向
に回転し、これに伴って前記回転軸125が矢示A方向
に回転するとすると、前記可動板133に固設した側の
ワイヤロープ128が前記プーリ127に巻き取られて
矢示C方向に移動し、前記可動板133が同様に矢示C
方向に移動する。これにより、前記固定板129と可動
板133との間隔が徐々に狭まって前記圧縮コイルばね
131が圧縮され、当該圧縮コイルばね131の圧縮量
に比例した付勢力によってワイヤロープ128に張力を
生じ、この張力により回転軸125が矢示B方向のトル
クを受ける。
【0012】而して、この圧縮コイルばね131の圧縮
量に比例した付勢力によって、前記出力側トルクセンサ
123及び入力側トルクセンサ122に内蔵された回転
軸に捻り歪みを生じ、前記歪みゲージによってこの捻り
歪みが検出され、当該回転軸に作用するトルクが検出さ
れる。
【0013】一方、前記可動板134側のワイヤロープ
128は、前記回転軸125の矢示A方向への回転に伴
って当該可動板134側に繰り出され、弛緩する。従っ
て、可動板134が移動することはなく、圧縮コイルば
ね132による付勢力が前記回転軸125に作用するこ
とはない。
【0014】ついで、前記サーボモータ121の出力ト
ルクを徐々に減少させると、前記圧縮コイルばね131
の付勢力によって生じるトルクが前記サーボモータ12
1によって生じるトルクに勝ることとなり、これによっ
て前記回転軸125が矢示B方向に回転し、回転軸12
5は最終的に回転前の原位置に復帰する。尚、言うまで
もなく、この復帰過程においても同様に、回転軸10
2,103に作用するトルクが前記出力側トルクセンサ
123及び入力側トルクセンサ122により検出され
る。
【0015】逆に、前記サーボモータ121によって前
記入力軸102が矢示B方向に回転し、これに伴って前
記回転軸125が矢示B方向に回転する場合には、前記
可動板134に固設した側のワイヤロープ128が前記
プーリ127に巻き取られて矢示D方向に移動し、これ
に伴って前記圧縮コイルばね132が圧縮され、当該圧
縮コイルばね132の圧縮量に比例した付勢力によっ
て、前記出力側トルクセンサ123及び入力側トルクセ
ンサ122の回転軸に捻り歪みを生じ、前記歪みゲージ
によってこの捻り歪みが検出され、当該回転軸に作用す
るトルクが検出される。一方、前記可動板133側のワ
イヤロープ128は、前記回転軸の矢示B方向への回転
に伴ってプーリ127から当該可動板134側に繰り出
されて弛緩し、圧縮コイルばね131による付勢力が前
記回転軸125に作用することはない。
【0016】そして、前記サーボモータ121の出力ト
ルクを徐々に減少させると、前記圧縮コイルばね132
の付勢力によって生じるトルクが前記サーボモータ12
1によって生じるトルクに勝ることとなり、これによっ
て前記回転軸125が矢示A方向に回転し、回転軸12
5は最終的に回転前の原位置に復帰し、この復帰過程に
おいて回転軸102,103に作用するトルクが前記出
力側トルクセンサ123及び入力側トルクセンサ122
により検出される。
【0017】斯くして、この検査装置120によれば、
前記補助装置100の出力軸103に、その回転角に応
じて比例的に増加し、且つ入力トルクに抗する方向のト
ルク(荷重)が前記圧縮コイルばね131又は132に
よって作用し、この圧縮コイルばね131又は132の
付勢力に応じたトルクが前記出力側トルクセンサ123
によって前記出力軸103の出力トルクとして検出さ
れ、前記補助装置100が図7に示したようなトルク−
回転角特性を備えているかどうかを検出することができ
る。
【0018】一方、図10は、前記補助装置110の動
作特性を調べるための検査装置の概略構成を示した正面
図であるが、同図に示したように、この検査装置140
は、エンコーダを備えたサーボモータ141と、一方側
が前記サーボモータ141の出力軸に接続したトルクセ
ンサ142と、一方側が前記トルクセンサ142に接続
し、他方側が前記補助装置110の入力部に接続した入
力軸143と、前記補助装置110の各出力軸112,
112の先端部に接続した第1の負荷装置145及び第
2の負荷装置150と、前記補助装置110の油圧作動
部(図示せず)に所定圧の作動油を供給する切換バルブ
155とからなるものである。
【0019】前記トルクセンサ142は、前記入力側ト
ルクセンサ122及び出力側トルクセンサ123と同様
に、歪みゲージが設けられた回転軸を備えてなるもので
あり、当該回転軸に生じる捻り歪みを前記歪みゲージに
よって検出することにより、当該回転軸に作用するトル
クを検出することができるようになっている。
【0020】また、前記第1の負荷装置145は、前記
出力軸112の軸端面に対向せしめて設けた可動板14
7と、前記出力軸112と可動板147との間に配設
し、当該可動板147に固設せしめたロードセル146
と、前記可動板147と一定の間隔を隔ててこれに対向
するように設けた固定板148と、これら可動板147
と固定板148との間に設けた圧縮コイルばね149と
からなるものである。
【0021】また、前記第2の負荷装置150は、前記
第1の負荷装置145におけると同様に、前記出力軸1
12の軸端面に対向せしめて設けた可動板152と、前
記出力軸112と可動板152との間に配設し、当該可
動板152に固設せしめたロードセル151と、前記可
動板152と一定の間隔を隔ててこれに対向するように
設けた固定板153と、これら可動板152と固定板1
53との間に設けた圧縮コイルばね154とからなるも
のである。
【0022】この検査装置140によれば、前記サーボ
モータ141を駆動することにより、前記トルクセンサ
142及び入力軸143を介して所定のトルクが前記補
助装置110の入力部に入力される。補助装置110に
おいては、内蔵されたステアリングギア部(図示せず)
によって、前記入力されたトルクが推力に変換され、当
該推力が出力軸112,112から出力される。即ち、
前記サーボモータ141が矢示E方向に回転すると出力
軸112,112が矢示G方向に移動し、前記サーボモ
ータ141が矢示F方向に回転すると出力軸112,1
12が矢示H方向に移動するようになっている。また、
前記サーボモータ141によりトルクが入力され、出力
軸112,112が矢示G−H方向に移動する際に、前
記切換バルブ155を介して補助装置110内に作動油
が供給され、当該作動油の油圧によって出力軸112,
112の矢示G−H方向への移動が補助されるようにな
っている。
【0023】そして、仮に、前記サーボモータ141が
矢示F方向に回転し、前記出力軸112,112が矢示
H方向に移動するとすると、当該出力軸112の先端部
によって前記ロードセル146が押圧され、このロード
セル146とともに可動板147が矢示H方向に移動
し、当該可動板147と前記固定板148との間に設け
た圧縮コイルばね149が圧縮される。これにより、可
動板147の移動量、即ち、圧縮コイルばね149の圧
縮量に比例した矢示G方向の付勢力が当該圧縮コイルば
ね149に生じ、前記出力軸112は前記ロードセル1
46を介して当該付勢力を反作用力として受け、ロード
セル146が当該付勢力を検出する。換言すれば、前記
出力軸112は、当該出力軸112の移動量、即ち、前
記圧縮コイルばね149の圧縮量に比例した当該圧縮コ
イルばね149の付勢力以上の推力でロードセル146
を押圧し、ロードセル146は当該圧縮コイルばね14
9の付勢力を検出する。
【0024】ついで、前記サーボモータ141の出力ト
ルクを徐々に減少させると、前記圧縮コイルばね149
による付勢力が前記サーボモータ141によって生じる
矢示H方向の前記推力に勝ることとなり、これによって
前記出力軸112が矢示G方向に移動し、出力軸112
は最終的に原位置に復帰する。そして、この復帰過程に
おいても同様に、前記出力軸112に作用する推力が前
記ロードセル146によって検出される。
【0025】逆に、前記サーボモータ141が矢示E方
向に回転し、前記出力軸112が矢示G方向に移動する
とすると、可動板152が矢示G方向に移動して圧縮コ
イルばね154が圧縮され、前記出力軸112は、当該
出力軸112の移動量、即ち、前記圧縮コイルばね15
4の圧縮量に比例した当該圧縮コイルばね154の付勢
力以上の推力でロードセル151を押圧し、ロードセル
151は当該圧縮コイルばね154の付勢力を検出す
る。
【0026】そして、前記サーボモータ141の出力ト
ルクを徐々に減少させると、前記圧縮コイルばね154
による付勢力が前記サーボモータ141によって生じる
矢示G方向の前記推力に勝ることとなり、これによって
前記出力軸112が矢示H方向に移動し、出力軸112
は最終的に原位置に復帰し、この復帰過程において前記
出力軸112に作用する推力が前記ロードセル151に
よって検出される。
【0027】斯くして、この検査装置140によれば、
前記補助装置110の出力軸112,112に、その移
動量に応じて比例的に増加し、且つ当該出力軸112,
112に作用する入力側の推力とは反対方向の荷重が前
記圧縮コイルばね149及び154によって当該出力軸
112,112に作用せしめられ、圧縮コイルばね14
9,154によって作用する荷重が出力軸112,11
2の推力として前記ロードセル146,151により検
出される結果、前記補助装置110が図8に示したよう
な推力−移動量特性を備えているかどうかを検出するこ
とができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した補
助装置100,110についてその求められる動作特性
は、装着対象の全ての自動車において一様ではなく、自
動車の重量やエンジンの排気量などによりそれぞれ異な
っている(図7及び図8)。
【0029】従って、上述した従来の検査装置120,
140を用いて、補助装置100,110が所定の動作
特性を備えているかどうかを検査するにあたっては、前
記負荷装置124及び145,150の圧縮コイルばね
131,132及び149,154を、前記動作特性を
検出し得るばね定数を備えたものに変更する必要があ
る。
【0030】ところが、図9及び図10においては具体
的に示していないが、圧縮コイルばね131,132及
び149,154を安全に且つ適正に作動させるには、
これを収納するハウジングなどを強固なものとする必要
があり、その構造も複雑となるため、当該圧縮コイルば
ね131,132及び149,154を交換するには、
従来、前記ハウジングの分解などに多大な時間を要し、
その作業は容易でなかったのである。
【0031】特に、自動車の分野においてはその機種も
多く、それに伴って前記補助装置100,110に求め
られる動作特性も多種に亘り、製造コストの低減が常に
求められる当該分野においては、如上の問題は看過でき
ない問題であった。
【0032】本発明は以上の実情に鑑みなされたもので
あって、自動車ステアリング用補助装置の動作特性を検
出する際に用いる負荷装置であって、多種に亘る前記補
助装置の動作特性を一台の装置で容易に測定することの
できる負荷装置の提供を目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するための本発明の請求項1に係る発明は、自動車
ステアリング用補助装置の動作特性を検出する際に用い
る負荷装置であり、入力軸及び出力軸を備え、入力トル
クに対して増大したトルクを出力する前記補助装置の、
前記出力軸に規定の荷重を作用せしめる負荷装置であっ
て、前記補助装置の出力軸に直接又は間接的に接続し、
前記入力トルクに抗する方向のトルクを前記出力軸に作
用せしめる負荷モータと、前記負荷モータの回転角を検
出する角度検出手段と、前記負荷モータの出力トルク
が、前記角度検出手段により検出された前記負荷モータ
の回転角に対応して予め設定された出力トルクとなるよ
うに前記負荷モータの作動を制御する駆動制御手段とか
ら構成したことを特徴とするものである。
【0034】この発明によれば、前記補助装置の出力軸
に接続した前記負荷モータの回転軸が当該出力軸によっ
て回転せしめられ、前記角度検出手段によって前記負荷
モータの回転角、即ち、前記回転軸の回転角が検出され
る。これとともに、前記駆動制御手段は前記角度検出手
段により検出された回転角を基に、この回転角に応じて
予め設定されたトルク値を算出し、前記負荷モータの出
力トルクが当該算出トルク値となるようにその作動を制
御する。これにより、前記補助装置の出力軸には、前記
入力トルクに抗する方向のトルクが前記負荷モータによ
って伝達される。
【0035】このように、この発明によれば、負荷モー
タの回転角に応じて予め設定されたトルクを補助装置の
出力軸に抗力として作用させることができ、これによ
り、当該補助装置が所定の動作特性を備えているかどう
かを確認することができる。
【0036】また、負荷モータの回転角に応じた出力ト
ルクの設定を適宜に変更することで、当該回転角に応じ
た出力トルクを多様に設定することができ、これによっ
て多種類の補助装置についての多様な動作特性を検出す
ることができる。
【0037】また、本発明の請求項2に係る発明は、上
述の請求項1の発明における前記駆動制御手段を、実際
に検出された前記補助装置の出力トルクと、前記負荷モ
ータの回転角に対応して予め設定された出力トルクとを
比較し、実際に検出された前記補助装置の出力トルク
が、前記負荷モータの回転角に対応して予め設定された
出力トルクと略同じトルクとなるように、前記負荷モー
タの出力トルクを調整するように構成したものである。
【0038】前記負荷モータの出力トルクは、通常、当
該負荷モータに供給される電流値によって決定される。
従って、この供給電流を制御することにより負荷モータ
の出力トルクを制御することができるが、当該負荷モー
タの出力トルクは当該負荷モータの回転軸等を介して前
記出力軸に伝達されるため、この回転軸部分などにおい
て伝達損失を生じ、負荷モータの出力トルクを正確に前
記補助装置の出力軸に伝達することができず、実際に検
出される前記補助装置の出力トルクは、当該損失分を減
じたものとなる。
【0039】如上のように、この発明によれば、実際に
検出された前記補助装置の出力トルクと、前記負荷モー
タの回転角に対応して予め設定された出力トルクとを比
較し、実際に検出される前記補助装置の出力トルクが、
前記予め設定された出力トルクと略同じトルクとなるよ
うに、前記負荷モータの出力トルクを調整しているの
で、実際に検出される前記補助装置の出力トルクを前記
設定トルクと一致させることができ、予定された動作特
性を前記補助装置が備えているかどうかを、更に精度良
く確認することができる。
【0040】また、本発明の請求項3に係る発明は、自
動車ステアリング用補助装置の動作特性を検出する際に
用いる負荷装置であり、入力軸及び出力軸を備え、該入
力軸から入力されたトルクを前記出力軸の軸方向の推力
に変換して前記出力軸に伝達するように設けられてなる
前記ステアリングの、該出力軸に規定の荷重を作用せし
める負荷装置であって、前記出力軸に作用する入力側の
推力とは反対方向の荷重を前記出力軸に作用せしめる負
荷モータと、前記負荷モータの出力トルクを直線方向の
推力に変換して前記出力軸に伝達する荷重伝達手段と、
前記負荷モータの回転角を検出する角度検出手段と、前
記荷重伝達手段又は前記出力軸の移動距離を検出する移
動量検出手段と、前記荷重伝達手段の推力が、前記移動
量検出手段により検出された前記荷重伝達手段又は出力
軸の移動距離に対応して予め設定された推力となるよう
に前記負荷モータの出力トルクを制御する駆動制御手段
とから構成したことを特徴とするものである。
【0041】この発明によれば、まず、前記補助装置の
作用により増大された推力を伴って前記ステアリングの
出力軸が軸方向に移動し、この出力軸の推力を受けて前
記荷重伝達手段が前記出力軸とともに同方向に移動し、
前記移動量検出手段により前記荷重伝達手段若しくは前
記出力軸の移動距離が検出される。これとともに、前記
荷重伝達手段は前記出力軸の推力をトルクに変換して前
記負荷モータに伝達する。負荷モータは伝達されたトル
クによってその作用方向に回転し、前記角度検出手段に
よりその回転角が検出される。前記駆動制御手段は、前
記移動量検出手段により検出された前記荷重伝達手段若
しくは出力軸の移動距離に対応して予め設定された推力
を算出し、前記荷重伝達手段における「トルク」対「推
力」の変換関係から、前記荷重伝達手段における推力が
前記算出推力となるように前記負荷モータの出力トルク
を制御する。このようにして駆動制御手段により制御さ
れた負荷モータの出力トルクは、前記荷重伝達手段に伝
達されて直線方向の推力に変換され、抗力として前記出
力軸に伝達される。
【0042】このように、この発明によれば、前記出力
軸の移動量に応じて予め設定された抗力としての推力
を、前記負荷モータ及び荷重伝達手段によって前記出力
軸に作用させることができ、これにより、補助装置が所
定の動作特性を備えているかどうかを確認することがで
きる。
【0043】また、前記出力軸の移動量に応じた推力の
設定を適宜に変更することで、当該出力軸に応じた推力
を多様に設定することができ、これによって多種類の補
助装置についての多様な動作特性を検出することができ
る。
【0044】尚、上述した荷重伝達手段若しくは出力軸
の移動量は、請求項4に係る発明のように、前記角度検
出手段によって検出された前記負荷モータの回転角を基
に、移動量算出手段により算出するようにしても良い。
前記荷重伝達手段はトルクを推力に変換するものであ
り、言い換えれば、回転移動を直線移動に変換するもの
であるので、この変換関係から前記荷重伝達手段の移動
量を算出することができる。このようにすれば、請求項
3に係る発明のような移動量検出手段を特に設ける必要
がなく、装置コストを低減することができる。
【0045】また、本発明の請求項5に係る発明は、上
述の請求項3又は4の発明における前記駆動制御手段
を、実際に検出された前記出力軸の推力と、前記予め設
定された推力とを比較し、実際に検出された前記出力軸
の推力が前記予め設定された推力と略同じ推力となるよ
うに、前記負荷モータの出力トルクを調整するように構
成したものである。
【0046】如上のように、前記負荷モータの出力トル
クは、通常、当該負荷モータに供給される電流値によっ
て決定され、この供給電流を制御することにより負荷モ
ータの出力トルクを制御することができるが、当該負荷
モータの出力トルクは前記荷重伝達手段により推力に変
換されて前記出力軸に伝達されるため、当該荷重伝達手
段において伝達損失を生じ、負荷モータの出力トルクを
正確に前記補助装置の出力軸に伝達することができず、
実際に検出される前記出力軸の推力は当該損失分を減じ
たものとなる。
【0047】この発明によれば、実際に検出された前記
出力軸の推力と、前記予め設定された推力とを比較し、
実際に検出される前記出力軸の推力が前記予め設定され
た推力と略同じ推力となるように、前記駆動制御手段に
より前記負荷モータの出力トルクを調整しているので、
実際に検出される前記出力軸の推力を前記設定推力と一
致させることができ、補助装置が予定した動作特性を示
すかどうかを、更に精度良く確認することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。
【0049】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態に係る負荷装置について図1に基づき説明す
る。図1は、本実施形態に係る負荷装置を備えた検査装
置の概略構成を一部ブロック図で示した説明図である。
同図に示したように、この検査装置1は、上述した従来
の検査装置120における負荷装置124に代えて、新
たな負荷装置2を備えたものであり、他の構成は従来の
検査装置120におけるものと同様である。従って、同
一の構成については同一の符号を付してその詳しい説明
を省略する。
【0050】同図1に示すように、前記負荷装置2は、
エンコーダを備え、回転軸3aが前記出力側トルクセン
サ123に接続したサーボモータ3と、前記エンコーダ
からのパルス信号を受けて前記回転軸3aの回転角を算
出する角度検出手段4と、前記サーボモータ3の作動を
制御する駆動制御手段5とからなるものである。
【0051】前記角度検出手段4は、具体的にはup/
downカウンタで構成されるものであり、前記サーボ
モータ3のエンコーダから入力されたパルス信号をこの
up/downカウンタによりカウントすることによっ
て、前記回転軸3aの回転角を算出するものである。
尚、この角度検出手段4には原点リセット4aが接続し
ており、この原点リセット4aからの入力信号を受け
て、角度検出手段4はその時点のサーボモータ3の回転
角を0゜と認識するようになっている。検査を行うにあ
たり、検査装置1に補助装置100を装着した際の、前
記サーボモータ3の回転角は必ずしも0゜とはなってい
ない。したがって、この原点リセット4aにより検査を
開始する時点の前記サーボモータ3の回転角を0゜にリ
セットする。
【0052】また、前記駆動制御手段5は、前記角度検
出手段4により検出された角度データを受信して、前記
回転軸3aの回転角に応じて予め設定された出力トルク
を算出する規定トルク算出部6と、この規定トルク算出
部6により算出されたトルク値となるように前記サーボ
モータ3の出力トルクを制御する出力トルク制御部7
と、前記回転軸3aが所定角度となるように前記サーボ
モータ3を制御する角度制御部8とからなる。
【0053】具体的には、前記規定トルク算出部6は、
検査対象たる複数種の前記補助装置100に要求される
動作特性、例えば、図7に示したa〜dの4種類の「回
転角」対「トルク値」についてのデータテーブルを備え
ており、予め選択された種類のデータテーブルと、前記
角度検出手段4から入力された角度データとを基に、前
記選択したデータテーブルから当該角度データに対応し
たトルク値を読み取り、読み取ったトルクデータを前記
出力トルク制御部7に出力する。
【0054】また、前記出力トルク制御部7は、前記サ
ーボモータ3の動作特性たる「出力トルク値」対「「供
給電流値」についてのデータテーブルを備えており、こ
のデータテーブルと、前記規定トルク算出部6から入力
されたトルクデータとを基に、入力されたトルク値に対
応した供給電流値を前記データテーブルから読み取り、
当該供給電流値となるように前記サーボモータ3に供給
される供給電流を制御する。
【0055】また、前記角度制御部8は、前記回転軸3
aの回転角が0゜となるように、前記サーボモータ3の
作動を制御するものであり、前記角度検出手段4から入
力された角度信号が0゜でなければ、前記回転軸3aの
回転角が0゜となる方向に前記サーボモータ3を駆動す
る。
【0056】この負荷装置2によれば、まず、前記原点
リセット4aにより前記サーボモータ3の回転角を0゜
にリセットした後、前記サーボモータ121を駆動して
一方向に回転させる。これにより、前記入力側トルクセ
ンサ122,補助装置100及び出力側トルクセンサ1
23を順次介して前記サーボモータ3の回転軸3aが回
転せしめられ、前記角度検出手段4によって当該回転軸
3aの回転角が検出される。そして、前記回転軸3aの
回転角が0゜となる方向に、前記角度制御部8により前
記サーボモータ3が駆動される。即ち、前記サーボモー
タ121によるトルクの作用方向とは逆方向のトルク
が、このサーボモータ3によって前記出力側トルクセン
サ123に作用する。これとともに、前記規定トルク算
出部6において、前記角度検出手段4から入力された角
度データとを基に、前記補助装置100の要求動作特性
に応じて設定されたデータテーブルから当該角度データ
に対応したトルク値が読み取られ、この読み取られたト
ルク値となるように、前記サーボモータ3の出力トルク
が前記出力トルク制御部7によって制御される。
【0057】そして、前記サーボモータ3の回転軸3a
が所定の角度まで回転した後、前記サーボモータ121
の出力トルクを徐々に減少させると、前記サーボモータ
3の出力トルクが前記サーボモータ121によって生じ
るトルクに勝ることとなり、これにより前記回転軸3a
が反対方向に回転し、回転軸3aは最終的に回転前の原
位置に復帰する。尚、言うまでもなく、この復帰過程に
おいても同様に、前記角度検出手段4によって検出され
た回転軸3aの角度データを基に、前記規定トルク算出
部6によって当該角度データに対応した設定トルク値が
読み取られ、前記サーボモータ3の出力トルクがこの設
定トルク値となるように、前記出力トルク制御部7によ
って制御される。
【0058】斯くして、この負荷装置2によれば、当該
補助装置100に求められる「トルク値」対「回転角」
特性に対応したトルクを前記出力側トルクセンサ123
に作用させることができ、一方、検査装置1は当該出力
側トルクセンサ123によってその作用トルクを検出す
ることにより、当該補助装置100が要求される動作特
性を備えているかどうかを検出することができる。
【0059】また、前記規定トルク算出部6には、検査
対象たる複数種の補助装置100に要求される動作特性
に応じた「回転角」対「トルク値」に関するデータテー
ブルを格納しているので、前記検査装置1によりそれぞ
れ動作特性の異なる複数種の補助装置100についてそ
の動作特性を検出する際には、当該補助装置100に要
求される動作特性に対応した前記データテーブルを適宜
選択すれば足り、従来のような、装置を分解して圧縮コ
イルばねを交換するといった煩わしい作業が不要であ
り、極めて迅速に複数種の補助装置の動作特性を検出す
ることができる。
【0060】尚、本例において、図2に示したように、
前記出力側トルクセンサ123により検出されたトルク
値(検出トルク値)を受信し、当該検出トルク値と前記
規定トルク算出部6によって算出されたトルクデータ
(算出トルク値)との差分値を算出し、即ち次式、 差分値=(算出トルク値)−(検出トルク値)、 によって差分値を算出し、前記算出トルク値に当該差分
値を加算したものを新たな算出トルク値として出力する
トルク補正部9を設け、このトルク補正部9により算出
されたトルクデータに基づいて、前記出力トルク制御部
7が前記サーボモータ3の出力トルクを制御するように
構成しても良い。
【0061】前記サーボモータ3の出力トルクは前記回
転軸3aを介して前記出力側トルクセンサ123に伝達
されるため、この回転軸3aにおいて伝達損失を生じ、
サーボモータ3の出力トルクを正確に出力側トルクセン
サ123に伝達することができず、実際に出力側トルク
センサ123によって検出されるトルクは、当該損失分
を減じたものとなる。
【0062】上記構成によれば、出力側トルクセンサ1
23により検出された検出トルク値と前記規定トルク算
出部6によって算出された算出トルク値とが一致するよ
うに、制御指令値となる算出トルク値をトルク補正部9
において補正するようにしているので、回転軸3aの回
転に応じて前記出力側トルクセンサ123によって検出
されるトルク値を、補助装置100に要求される動作特
性たる「回転角」対「トルク値」の関係に正確に一致さ
せることができ、補助装置100の動作特性についてよ
り精度の高い検出を行うことができる。
【0063】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係る負荷装置について図3に基づき説明す
る。図3は、本実施形態に係る負荷装置を備えた検査装
置の概略構成を一部ブロック図で示す説明図である。同
図に示すように、この検査装置10は、上述した従来の
検査装置140における負荷装置145,150に代え
て、新たな負荷装置11を備えたものであり、他の構成
は従来の検査装置140におけるものと同様である。従
って、同一の構成については同一の符号を付してその詳
しい説明を省略する。
【0064】同図3に示すように、前記負荷装置11
は、エンコーダを備えたサーボモータ12と、前記エン
コーダからのパルス信号を受けて前記サーボモータ12
の回転角を算出する角度検出手段18と、前記サーボモ
ータ12の出力トルクを直線方向の推力に変換してロー
ドセル146に伝達する荷重伝達手段13と、移動量検
出手段19と、前記サーボモータ12の作動を制御する
駆動制御手段20とからなるものである。
【0065】前記荷重伝達手段13は、前記補助装置1
10の出力軸112と平行に設けられ、一方端が前記サ
ーボモータ12に接続されたボールねじ15と、このボ
ールねじ15の両端部を回転自在に支持する軸受17,
17と、前記ボールねじ15に係合したナット16と、
このナット16上に固設され、垂直辺が前記出力軸11
2の端面に対向した断面L字形状の可動ブロック14と
からなるものであり、前記サーボモータ12に接続した
ボールねじ15及びこれに係合したナット16により、
前記サーボモータ12から出力されるトルクが直線方向
の推力に変換される。尚、前記ロードセル146は前記
出力軸112の端部に固設され、且つ前記可動ブロック
14の垂直辺に固設されている。
【0066】前記角度検出手段18は、具体的にはup
/downカウンタで構成されるものであり、前記サー
ボモータ12のエンコーダから入力されたパルス信号を
このup/downカウンタによりカウントすることに
よって、サーボモータ12の回転軸12aの回転角を算
出するものである。尚、この角度検出手段18には原点
リセット18aが接続しており、この原点リセット18
aからの入力信号を受けて、角度検出手段18はその時
点のサーボモータ12の回転角を0゜と認識するように
なっている。検査を行うにあたり、検査装置10に補助
装置110を装着した際の、前記サーボモータ12の回
転角は必ずしも0゜とはなっていない。したがって、こ
の原点リセット18aにより検査を開始する時点の前記
サーボモータ12の回転角を0゜にリセットする。
【0067】前記移動量検出手段19はリニアスケール
からなり、前記ボールねじ15に沿った前記ナット16
の移動量を検出して、当該移動量データを後述の規定推
力算出手段21に送出するものである。
【0068】また、前記駆動制御手段20は、前記移動
量検出手段19により検出された移動量データを受信し
て、前記移動量に応じて予め設定された推力を算出する
規定推力算出部21と、この規定推力算出部21により
算出された推力値、及び前記荷重伝達手段13における
「トルク」対「推力」の変換関係から、前記荷重伝達手
段13における推力が前記算出された推力値となるよう
な前記サーボモータ12における出力トルクを算出する
規定トルク算出部22と、この規定トルク算出部22に
より算出されたトルク値となるように前記サーボモータ
12の出力トルクを制御する出力トルク制御部23と、
前記回転軸12aが所定角度となるように前記サーボモ
ータ12を制御する角度制御部24とからなる。
【0069】具体的には、前記規定推力算出部21は検
査対象たる複数種の前記補助装置110に要求される動
作特性、例えば、図8に示したe〜hの4種類の「移動
量」対「推力値」についてのデータテーブルを備えてお
り、予め選択された種類のデータテーブルと、前記移動
量検出手段19から入力された移動量データとを基に、
前記選択したデータテーブルから当該移動量データに対
応した推力値を読み取り、読み取った推力データを前記
規定トルク算出部22に送出する。
【0070】また、前記規定トルク算出部22は、前記
荷重伝達手段13の変換動作特性たる「トルク」対「推
力」についてのデータテーブルを備えており、このデー
タテーブルと、前記規定推力算出部21から入力された
推力データを基に、入力された推力値に対応したトルク
データを当該データテーブルから読み取り、読み取った
トルクデータを前記出力トルク制御部23に送出する。
【0071】また、前記出力トルク制御部23は、前記
サーボモータ12の動作特性たる「出力トルク値」対
「「供給電流値」についてのデータテーブルを備えてお
り、このデータテーブルと、前記規定トルク算出部22
から入力されたトルクデータとを基に、入力されたトル
ク値に対応した供給電流値を前記データテーブルから読
み取り、当該供給電流値となるように前記サーボモータ
12に供給される供給電流を制御する。
【0072】また、前記角度制御部24は、前記回転軸
12aの回転角が0゜となる方向に、前記サーボモータ
12の作動を制御するものであり、前記角度検出手段1
8から入力された角度信号が0゜でなければ、前記回転
軸12aの回転角が0゜となる方向に、前記サーボモー
タ12を駆動する。
【0073】この負荷装置11によれば、まず、前記原
点リセット18aにより前記サーボモータ12の回転角
を0゜にリセットした後、前記サーボモータ141を駆
動して一方向に回転させる。これにより、前記トルクセ
ンサ142及び入力軸143を介して所定のトルクが前
記補助装置110の入力部に入力され、出力軸112が
矢示G方向又はH方向に移動する。仮に出力軸112が
矢示H方向に移動するとすると、前記ロードセル146
を介しこの出力軸112によって前記可動ブロック14
が矢示H方向に押圧され、これに固設されたナット16
が同方向に付勢される。ナット16とボールねじ15と
の係合関係から、ナット16に伝達された付勢力(推
力)はボールねじ15を軸中心に回転させるトルクに変
換され、当該ボールねじ15がトルクの作用方向に回転
し、これに接続したサーボモータ12の回転軸12aが
回転する。
【0074】そして、前記角度検出手段18により前記
回転軸12aの回転角が検出され、前記角度制御部24
により前記回転軸12aの回転角が0゜となる方向に、
前記サーボモータ12が駆動される。即ち、前記出力軸
112によってボールねじ15に作用するトルクの作用
方向とは逆方向のトルクが、このサーボモータ12によ
って前記ボールねじ15に作用する。
【0075】これとともに、前記移動量検出手段19に
よりナット16の移動量が検出され、即ち、ナット16
と連動して移動する出力軸112の移動量が検出され、
前記規定推力算出部21において、前記移動量検出手段
19から入力された移動量データを基に、前記補助装置
110の要求動作特性に応じて設定されたデータテーブ
ルから当該移動量データに対応した推力値が読み取ら
れ、前記規定トルク算出部22において、前記規定推力
算出部21から入力された推力値を基に、前記荷重伝達
手段13の変換動作特性に応じて設定されたデータテー
ブルから当該推力値に対応したトルク値が読み取られ、
この読み取られたトルク値となるように、前記サーボモ
ータ12の出力トルクが前記出力トルク制御部23によ
って制御される。そして、このように制御されたサーボ
モータ12の出力トルクが前記ボールねじ15及びナッ
ト16によって推力に変換され、可動ブロック14を介
してロードセル146に出力軸112の推力に対する抗
力として伝達される。
【0076】そして、前記サーボモータ3の回転軸3a
が所定の角度まで回転し、出力軸112が矢示H方向に
所定量移動した後、前記サーボモータ141の出力トル
クを徐々に減少させると、前記サーボモータ12によっ
て生じる矢示G方向の推力が前記サーボモータ141に
よって生じる矢示H方向の前記推力に勝ることとなり、
これによって前記出力軸112が矢示G方向に移動し、
出力軸112は最終的に原位置に復帰する。尚、この復
帰過程においても同様に、前記サーボモータ12によっ
て生じる矢示G方向の推力が、前記出力軸112の移動
量に応じた設定推力となるように、前記駆動制御手段2
0により前記サーボモータ12の出力トルクが制御さ
れ、前記ロードセル146により前記サーボモータ12
によって生じる矢示G方向の推力が検出される。
【0077】斯くして、この負荷装置11によれば、当
該補助装置110に求められる「推力値」対「移動量」
特性に対応した推力を前記ロードセル146に作用させ
ることができ、一方、検査装置10は当該ロードセル1
46によって作用推力を検出することにより、当該補助
装置110が要求される動作特性を備えているかどうか
を検出することができる。
【0078】また、前記規定推力算出部21には、検査
対象たる複数種の前記補助装置110に要求される動作
特性に応じた「移動量」対「推力値」に関するデータテ
ーブルを格納しているので、前記検査装置10によりそ
れぞれ動作特性の異なる複数種の補助装置110につい
てその動作特性を検出する際には、当該補助装置110
に要求される動作特性に対応した前記データテーブルを
適宜選択すれば足り、従来のような、装置を分解して圧
縮コイルばねを交換するといった煩わしい作業が不要で
あり、極めて迅速に複数種の補助装置の動作特性を検出
することができる。
【0079】尚、本例において、図4に示したように、
前記規定トルク算出部22に代えて、前記ロードセル1
46により検出された推力値を受信し、当該推力値と前
記規定推力算出部21によって算出された推力データと
の差分値を算出し、即ち、次式、 差分値=(算出推力)−(検出推力)、 により差分値を算出し、前記算出推力データに当該差分
値を加算したものを新たな算出推力データとし、前記デ
ータテーブルからこの新たな算出推力データに対応した
トルクデータを読み取り、これを前記出力トルク制御部
23に送出する規定トルク算出部22’を備えたものと
して構成しても良い。
【0080】前記サーボモータ12の出力トルクは前記
荷重伝達手段13を介して前記ロードセル146に伝達
されるため、当該荷重伝達手段13を構成するボールね
じ15,ナット16及び軸受17,17部において伝達
損失を生じ、サーボモータ12の出力トルクを正確にロ
ードセル146に伝達することができず、実際にロード
セル146によって検出される推力は、当該損失分を減
じたものとなる。
【0081】上記規定トルク算出部22’によれば、ロ
ードセル146により検出された推力値と規定推力算出
部21によって算出された推力データとの差分値を算出
し、この差分値を補正した新たな算出推力データを算出
し、この新たな算出推力データに対応したトルクデータ
を出力トルク制御部23に送出するようにしているので
前記サーボモータ12の出力トルクが前記差分値を補正
した出力トルクとなるように、前記出力トルク制御部2
3により制御することができる。従って、前記出力軸1
12の移動に応じて前記ロードセル146によって検出
される推力値を、補助装置110に要求される動作特性
たる「移動量」対「推力値」の関係に正確に一致させる
ことができ、補助装置110の動作特性についてより精
度の高い検出を行うことができる。
【0082】以上、出力軸112が矢示H方向に移動す
る場合の負荷装置11の作動について説明したが、負荷
装置11は出力軸112が矢示G方向に移動する場合に
も同様に作動する。
【0083】尚、本例においては片方(図3において右
方向)の出力軸112に対してのみ負荷装置11を設け
たが、左右両方の出力軸112に対してそれぞれ負荷装
置11を設けたものとしても良い。
【0084】また、上例では移動量検出19手段により
出力軸112の移動量を検出するようにしたが、これに
代えて、前記角度検出手段18により検出された回転軸
12aの回転角と前記ボールねじ15のピッチとから前
記出力軸112の移動量を算出するようにしても良い。
【0085】また、上例ではボールねじ15及びナット
16によりトルク/推力変換を行うようにしたが、ラッ
ク及びピニオンギアにより当該変換を行うようにしても
良い。
【0086】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の具体的な態様がこれに限られるものでない
ことは言うまでもなく、特に付言するならば、前記出力
トルク制御部7,23を、データテーブルを備えたもの
として構成したが、これに限るものではなく、算出され
た出力トルク値に対応した供給電流値となるような所定
のゲインが得られる電気回路としてこれを構成しても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る負荷装置を備え
た検査装置の概略構成を一部ブロック図で示す説明図で
ある。
【図2】第1の実施形態の変形例に係る負荷装置を備え
た検査装置の概略構成を一部ブロック図で示す説明図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る負荷装置を備え
た検査装置の概略構成を一部ブロック図で示す説明図で
ある。
【図4】第2の実施形態の変形例に係る負荷装置を備え
た検査装置の概略構成を一部ブロック図で示す説明図で
ある。
【図5】自動車ステアリング用補助装置の一例を示す正
面図である。
【図6】自動車ステアリング用補助装置の一例を示す正
面図である。
【図7】補助装置に要求される動作特性の一例を示す特
性図である。
【図8】補助装置に要求される動作特性の一例を示す特
性図である。
【図9】補助装置の動作特性を調べるための従来の検査
装置の概略構成を示す正面図である。
【図10】補助装置の動作特性を調べるための従来の検
査装置の概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 検査装置 2 負荷装置 3 サーボモータ 4 角度検出手段 5 駆動制御手段 6 規定トルク算出部 7 出力トルク制御部 8 角度制御部 9 トルク補正部 10 検査装置 11 負荷装置 12 サーボモータ 13 荷重伝達手段 18 角度検出手段 19 移動量検出手段 20 駆動制御手段 21 規定推力算出部 22,22’ 規定トルク算出部 23 出力トルク制御部 24 角度制御部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車ステアリング用補助装置の動作特
    性を検出する際に用いる負荷装置であり、入力軸及び出
    力軸を備え、入力トルクに対して増大したトルクを出力
    する前記補助装置の、前記出力軸に規定の荷重を作用せ
    しめる負荷装置であって、 前記補助装置の出力軸に直接又は間接的に接続し、前記
    入力トルクに抗する方向のトルクを前記出力軸に作用せ
    しめる負荷モータと、 前記負荷モータの回転角を検出する角度検出手段と、 前記負荷モータの出力トルクが、前記角度検出手段によ
    り検出された前記負荷モータの回転角に対応して予め設
    定された出力トルクとなるように前記負荷モータの作動
    を制御する駆動制御手段とから構成したことを特徴とす
    る負荷装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動制御手段が、実際に検出された
    前記補助装置の出力トルクと、前記負荷モータの回転角
    に対応して予め設定された出力トルクとを比較し、実際
    に検出された前記補助装置の出力トルクが、前記負荷モ
    ータの回転角に対応して予め設定された出力トルクと略
    同じトルクとなるように、前記負荷モータの出力トルク
    を調整するものである請求項1記載の負荷装置。
  3. 【請求項3】 自動車ステアリング用補助装置の動作特
    性を検出する際に用いる負荷装置であり、入力軸及び出
    力軸を備え、該入力軸から入力されたトルクを前記出力
    軸の軸方向の推力に変換して前記出力軸に伝達するよう
    に設けられてなる前記ステアリングの、前記出力軸に規
    定の荷重を作用せしめる負荷装置であって、 前記出力軸に作用する入力側の推力とは反対方向の荷重
    を前記出力軸に作用せしめる負荷モータと、 前記負荷モータの出力トルクを直線方向の推力に変換し
    て前記出力軸に伝達する荷重伝達手段と、 前記負荷モータの回転角を検出する角度検出手段と、 前記荷重伝達手段又は前記出力軸の移動距離を検出する
    移動量検出手段と、 前記荷重伝達手段の推力が、前記移動量検出手段により
    検出された前記荷重伝達手段又は出力軸の移動距離に対
    応して予め設定された推力となるように前記負荷モータ
    の出力トルクを制御する駆動制御手段とから構成したこ
    とを特徴とする負荷装置。
  4. 【請求項4】 自動車ステアリング用補助装置の動作特
    性を検出する際に用いる負荷装置であり、入力軸及び出
    力軸を備え、該入力軸から入力されたトルクを前記出力
    軸の軸方向の推力に変換して前記出力軸に伝達するよう
    に設けられてなる前記ステアリングの、前記出力軸に規
    定の荷重を作用せしめる負荷装置であって、 前記出力軸に作用する入力側の推力とは反対方向の荷重
    を前記出力軸に作用せしめる負荷モータと、 前記負荷モータの出力トルクを直線方向の推力に変換し
    て前記出力軸に伝達する荷重伝達手段と、 前記負荷モータの回転角を検出する角度検出手段と、 前記角度検出手段により検出された前記負荷モータの回
    転角を基に、前記出力軸の移動方向に沿った前記荷重伝
    達手段の移動距離を算出する移動量算出手段と、 前記荷重伝達手段の推力が、前記移動量算出手段により
    算出された前記荷重伝達手段の移動距離に対応して予め
    設定された推力となるように前記負荷モータの出力トル
    クを制御する駆動制御手段とから構成したことを特徴と
    する負荷装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動制御手段が、実際に検出された
    前記出力軸の推力と、前記予め設定された推力とを比較
    し、実際に検出された前記出力軸の推力が前記予め設定
    された推力と略同じ推力となるように、前記負荷モータ
    の出力トルクを調整するものである請求項3又は4記載
    の負荷装置。
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