JP3354097B2 - 電線保護具 - Google Patents

電線保護具

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JP3354097B2
JP3354097B2 JP06883598A JP6883598A JP3354097B2 JP 3354097 B2 JP3354097 B2 JP 3354097B2 JP 06883598 A JP06883598 A JP 06883598A JP 6883598 A JP6883598 A JP 6883598A JP 3354097 B2 JP3354097 B2 JP 3354097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のワイヤハ
ーネスに巻き付けられるテープ等の電線保護具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電線保護具としては、例
えば図6,図7に示すようなものがある(特開平9−3
12917号公報参照)。
【0003】図6,図7に示すものは、本体1の一側縁
部に直交するように複数のスリット3が所定間隔で設け
られ、各スリット3間の基部側には突起5が設けられた
ものである。
【0004】そして、ワイヤハーネス7に巻き付けたと
き、打音防止片9を突起5の作用によって立上げるもの
である。この、打音防止片9が立上がることによってワ
イヤハーネス7が振動等によって動いても、ワイヤハー
ネス7が直接周辺部と衝突することがなく、打音防止片
9が当たることによって衝撃が緩和され、打音を防止で
き、またワイヤハーネス7の保護を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、スリット3を本体1に対し直交方向に設けるよ
うにしたので、打音防止片9として立上げるためには突
起5を必要とし、その分材料を多く必要とし、コストア
ップの原因となる。又、スリット3を本体1に対し直交
するように設けているため、打音防止片9の長さも本体
1の幅に制約されるという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、突起を設けずに立上げ
ることができ、しかも幅の制約を抑制しながらスリット
を長くすることのできる電線保護具の提供を課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、弾性
材で成形された帯状のベース部と、該ベース部の縁部に
沿って設けられたスリットを有する立上げ部とからな
り、前記スリットは、前記立上げ部に沿って所定間隔で
且つ斜めに設けられ、前記ベース部裏面側が電線に
するようにしてスパイラル状に巻き付けられると、前記
立上げ部が前記スリットで分離されて立上がるようにし
ことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の電線保
護具であって、前記立上げ部は、前記ベース部に対し鈍
角をもって設定されていることを特徴とする。
【0009】従って、請求項1の発明の作用に加え、ベ
ース部に対する立上げ部の鈍角をもった設定によって、
より立上げを容易にすることができる。
【0010】請求項3の発明は、弾性材で成形された帯
状のベース部と、該ベース部の縁部に沿って設けられた
スリットを有する立上げ部とからなり、前記立上げ部
は、前記ベース部の表面側に対し鈍角をもって設定さ
れ、前記ベース部裏面側が電線に接するようにしてス
パイラル状に巻き付けられると、前記立上げ部が前記ス
リットで分離されて立上がるようにしたことを特徴とす
る。
【0011】従って、ベース部に対する立上げ部の鈍角
によって立上げ部を立上げることができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の電線保護具であって、前記立上げ部は、前記
ベース部の両縁部に沿って両側に設けられていることを
特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の電線保護具であって、前記ベース部は、裏面
側に接着剤を有することを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の電線保護具であって、前記立上げ部は、前記
電線が車体パネルとトリムとの間の空間に通されたと
き、車体パネル及びトリムに弾接して電線の位置決めを
行なうことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4の実施例を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態を適用した実
施例の電線保護具であるテープ11をワイヤハーネス7
にスパイラル状に巻き付けた状態を示している。該テー
プ11は図2,図3のようになっている。即ち、弾性
材、例えば軟質PVCで成形された帯状のベース部13
と、該ベース部13の両縁部に沿って設けられた立上げ
部15とからなっている。
【0017】前記テープ11の全体の厚み、即ちベース
部13、立上げ部15の厚みは、2mmで一定に成形さ
れ、ベース部15の幅は表面13a側において10mm
に形成され、立上げ部15の幅は表面15a側において
8.7mm、裏面15b側において9mmに形成されて
いる。又、立上げ部15はベース部13の表面13a側
に対し鈍角、例えば165°をもって設定されている。
【0018】前記立上げ部15にはそれぞれ立上げ部1
5の長手方向に沿って所定間隔でスリット3が設けら
れ、且つスリット3は立上げ部15の長手方向に傾斜す
るよう斜めに設けられている。スリット3の斜めの角度
は立上げ部15の縁部15cに対し、例えば60°に設
定されている。又、スリット3の長さは8mmとなって
いる。
【0019】前記ベース部13の裏面13b側には接着
剤17が塗布されている。接着剤17の表面は、非使用
時において図示しない保護シートで覆われ、使用時に該
シートを剥がしてワイヤハーネス7等に巻き付ける。即
ち、保護シートを剥がし、接着剤17を露出させ、ベー
ス部13の裏面13b側がワイヤハーネス7に接するよ
うにしてスパイラル状に巻き付けられると、図1のよう
に立上げ部15がスリット3で分離され、各立上げ片1
9が立ち上がることになる。
【0020】従って、自動車のワイヤハーネスとして配
索されたとき、自動車の走行中にワイヤハーネス7が振
動して、他部品に衝突するような時でも、立上げ片19
によって衝撃を吸収緩和することができ、ワイヤハーネ
ス7の損傷や打音を防止することができる。
【0021】又、図4のように、ワイヤハーネス7が車
体パネル21とトリム23との間に配索された時、立上
げ片19が車体パネル21とトリム23とに弾接して空
間形状に合わせて変形し、両者間においてワイヤハーネ
ス7を確実に保持することができ、ガタつきを防止する
ことができる。
【0022】しかも、スリット3を立上げ部15に斜め
に設定しているため、直交するように設ける場合に比べ
て、立上げ部15の幅に制約を受けにくく、スリット3
を長くすることができ、結果的に立上げ片19の立上げ
長さを長くすることができ、他部品へ当たるときの衝撃
吸収や車体パネル21とトリム23との間の空間の大小
に対する適応性をより確実に向上させることができる。
【0023】更に、ベース部13と立上げ部15との間
の角度設定によって、立上げ部15をより確実に立ち上
げることができる。
【0024】又、テープ11の使用前においては、図5
のように巻いた状態で保存、管理することができ、突起
を有する場合に比べてコンパクトに保存し、管理するこ
とができる。
【0025】尚、スリット3を立上げ部15に直交する
ように設けた場合でも、ベース部13に対する立上げ部
15の角度設定によって、図1のような巻き付け状態に
おいて、立上げ片19を立ち上げることができ、かかる
場合でも同様な効果を奏することができる。
【0026】又、ベース部13に対し立上げ部15を角
度をつけずにフラットにした場合でも、スリット3を上
記のように斜めに設定し、ベース部13をワイヤハーネ
ス7にスパイラル状に巻き付けることによって、同様に
立上げ部15を立ち上げることができる。
【0027】前記立上げ部15は、ベース部13の片側
縁にのみ設けることもできる。かかる場合、テープ11
はワイヤハーネスに対しハーフラップ巻きの要領で巻き
付けることになる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明では、スリットが斜めに
設けられているため、ベース部が電線にスパイラル状に
巻き付けられるだけで立上げ部を立ち上げることがで
き、立上げ用の突起を不要とし、その分材料を少なくす
ることができる。又、突起がないため、製造用の型も単
純化することができ、製造容易となる。従って、安価に
電線保護具を製造することができる。又、スリットを斜
めに設けているため、スリットの長さが立上げ部の幅に
制約を受けにくくなり、より長くして立上げ部の立上げ
長さを大きくすることができる。
【0029】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、立上げ部をより確実に立上げることができ、
より確実に効果を期待することができる。
【0030】請求項3の発明では、立上げ部のベース部
に対する鈍角の設定によって、立上げ部をより確実に立
ち上げることができ、突起を必要とすることなく、その
分材料を少なくすることができる。又、製造のための型
も単純化することができ、製造容易となる。
【0031】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れかの発明の効果に加え、立上げ部がベース部の両側で
立上がることになり、他部品に当たるときの衝撃をより
確実に抑制して、打音等をより確実に防止することがで
きる。
【0032】請求項5の発明では、請求項1〜4のいず
れかの発明の効果に加え、接着剤によってワイヤハーネ
ス等に確実に接着し、立上げ部を確実に立ち上げること
ができる。
【0033】請求項6の発明では、請求項1〜5のいず
れかの発明の効果に加え、車体パネルと車体トリムとの
間で電線の位置決めを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の実施例に係り、テープを
ワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の実施例に係り、(a)は
平面図、(b)は側面図である。
【図3】本発明の実施の形態の実施例に係り、斜視図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態の実施例に係り、車体パネ
ルとトリムとの間に収容した状態の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の実施例に係り、使用前の
テープにかかる斜視図である。
【図6】従来例に係り、ワイヤハーネスに巻き付けた状
態の斜視図である。
【図7】従来例に係り、ワイヤハーネスに巻き付けた状
態の断面図である。
【符号の説明】
3 スリット 7 ワイヤハーネス 11 テープ(電線保護具) 13 ベース部 13a 表面 13b 裏面 15 立上げ部 17 接着剤 21 車体パネル 23 トリム

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材で成形された帯状のベース部と、 該ベース部の縁部に沿って設けられ、且つスリットを有
    する立上げ部とからなり、 前記スリットは、前記立上げ部に沿って所定間隔で且つ
    斜めに設けられ、 前記ベース部裏面側が電線に接するようにしてスパイ
    ラル状に巻き付けられると、前記立上げ部が前記スリッ
    トで分離されて立上がるようにしたことを特徴とする電
    線保護具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電線保護具であって、 前記立上げ部は、前記ベース部の表面側に対し鈍角をも
    って設定されていることを特徴とする電線保護具。
  3. 【請求項3】 弾性材で成形された帯状のベース部と、 該ベース部の縁部に沿って設けられ、且つスリットを有
    する立上げ部とからなり、 前記立上げ部は、前記ベース部の表面側に対し鈍角をも
    って設定され、 前記ベース部裏面側が電線に接するようにしてスパイ
    ラル状に巻き付けられると、前記立上げ部が前記スリッ
    トで分離されて立上がるようにしたことを特徴とする電
    線保護具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電線保
    護具であって、 前記立上げ部は、前記ベース部の両縁部に沿って両側に
    設けられていることを特徴とする電線保護具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電線保
    護具であって、 前記ベース部は、裏面側に接着剤を有することを特徴と
    する電線保護具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電線保
    護具であって、 前記立上げ部は、前記電線が車体パネルとトリムとの間
    の空間に通されたとき、車体パネル及びトリムに弾接し
    て電線の位置決めを行なうことを特徴とする電線保護
    具。
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