JP3353744B2 - パターンの形成方法 - Google Patents

パターンの形成方法

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパターンの形成方法
に関し、特に半導体装置のフォトリソグラフィ工程での
微細パターンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体装置の製造工程において
は、半導体基板上に半導体素子用のパターンを形成する
ために、主にフォトリソグラフィ技術を用いている。フ
ォトリソグラフィ技術では、縮小投影露光装置(ステッ
パ)によりフォトマスク(透明領域と遮光領域からなる
パターンが形成された露光用原板であり、縮小率が1:
1でない場合は特にレチクルとも呼ばれるがここではフ
ォトマスクと呼称する)のパターンすなわちマスクパタ
ーンを半導体基板上に塗布された感光性樹脂膜(フォト
レジスト)に転写し、現像により感光性樹脂膜の所定の
パターンすなわちフォトレジストパターンを得る。
【0003】現在、ラインアンドスペースパターン(ラ
インとスペースの一定ピッチの繰り返しパターン)のよ
うな周期パターンに対しては、変形照明法の実用化によ
り十分な焦点深度が得られるようになっている。変形照
明法とはフライアイレンズで形成される有効光源の形状
を変え(例えばリング形状:輪帯照明)、マスクに入射
する光をすべて斜めにする方法である。
【0004】通常の縮小投影露光での照明法での結像状
態は、マスクの0次回折光と±1次回折光の3光束をレ
ンズで集めている(3光束干渉の結像)。これに対し
て、上記の変形照明では、マスクに斜めに入射した光の
±1次回折光の一方は投影レンズに入らず、0次光と±
1次回折光の片方の2光束で像を形成している(2光束
干渉の結像)。これら2つの結像状態をベストフォーカ
スで比較すると、±1次回折光の一方を捨てている変形
照明法の方がコントラストは低下する。しかし、結像面
(半導体基板)上での入射角度を考えると、2光束干渉
の結像は3光束干渉の1/2になっている。よって、焦
点をずらした時の像のぼけが少なくなり、焦点深度を拡
大することができる。しかし、明確な回折光の生じない
孤立パターンには変形照明法の効果は無く、孤立パター
ンの焦点深度拡大が重要な問題となっている。
【0005】そこで、孤立パターンの焦点深度拡大のた
め、補助パターン法が提案された。補助パターン法と
は、半導体基板上に転写するパターン(以下主パターン
と呼称する)の周辺に露光装置の解像限界以下の補助パ
ターンを配置する方法である。この補助パターンによ
り、完全では無いがパターンは周期性を持ち、2光束干
渉の結像状態が実現できる。よって、補助パターンを有
するマスクを変形照明条件下で用いることにより、孤立
パターンの焦点深度が拡大する。
【0006】また、補助パターン法には、焦点深度の拡
大だけでなく、光近接効果の低減という利点もある。光
近接効果とは、パターンがその周辺の他のパターンの影
響を受け、寸法および形状が変化する現象である。近
年、形成するパターン寸法がステッパ露光の限界に近づ
き、この現象がより重要な問題となってきている。ホー
ルパターンで通常、密にレイアウトされたパターンの方
が寸法が大きくなり、孤立パターンは小さくなる。ここ
で、補助パターンを用いると孤立パターンの寸法を密パ
ターンに近づけることができる。
【0007】このような補助パターン法においては、補
助パターンの配置位置および寸法が主パターンの焦点深
度および寸法に影響する。補助パターンと主パターンの
間隔は主パターン寸法と同程度かそれより若干広いとこ
ろで最適値がある。また、補助パターン寸法は大きいほ
ど主パターンの焦点深度は拡大するが、大きすぎると補
助パターン自体が半導体基板上のフォトレジストに転写
されてしまう。すなわち、不要パターンが形成される。
よって、補助パターン寸法は、上記のような不要パター
ンが転写されないという条件で寸法が制限されていた。
【0008】また、特にホールパターンの焦点深度拡大
のためハーフトーン位相シフトマスクが開発されてい
る。ハーフトーン位相シフトマスクとはマスク上の遮光
膜を半透明膜に変え、その半透明膜を透過する光の位相
を180度反転させた位相シフトマスクである。
【0009】この場合、結像面上のパターンエッジ付近
では位相の180度異なる光同士の干渉で光強度が低下
し、像のぼけを抑えシャープな光強度分布が得られる。
但し、ハーフトーン位相シフトマスクにはサイドローブ
像と呼ばれる光強度のサブピークが生じるという問題が
あり、このサイドローブ像により不要なパターンがフォ
トレジストに転写されないようにマスクバイアスを決め
る必要がある。マスクバイアスは通常所望寸法の15〜
30%程度を付加するのが一般的である。サイドローブ
像の強度は、露光条件のみでなくパターンレイアウトに
も大きく依存し、特にパターンが密集した場合、複数の
サイドローブ像が重なる位置で光強度が強まり、不要パ
ターンが形成され易くなる。このような場合、マスクバ
イアスをさらに大きくし、ホールパターンの光強度を大
きくすることでサイドローブ像による不要パターン転写
を防止していた。ただし、マスクバイアスを大きくする
と焦点深度は低下してしまう。
【0010】上記のようにしてフォトレジストに形成さ
れる不要パターンを消去する方法が、特開平6−252
031号公報に記載されている。この方法について図7
と図8に従って説明する。ここでは、2枚のフォトマス
クを用いてコンタクトホールを形成する場合を示す。
【0011】図7(a)に示すように、第1のマスク1
01にはコンタクトホール用の第1の主パターン102
が形成されている。そして、この第1の主パターン10
2の周囲に補助パターン103が形成されている。ここ
で、これらの補助パターン103は位相シフタで構成さ
れる。また、第2のマスク104にコンタクトホール用
の第2の主パターン105が形成されている。ここで、
第2の主パターン105の寸法は、上記第1の主パター
ン102の寸法より若干大きい。
【0012】図8(a)に示すように、被加工材106
上に第1のレジスト107を形成し、上記第1のマスク
を用いた第1のレジスト107にKrFエキシマレーザ
露光および現像でパターン転写を行う。このようにする
と、図8(a)に示すように、層間絶縁膜のような被加
工材106上に第1の転写主パターン108と共に転写
補助パターン109が形成される。この転写補助パター
ン109は上記の不要パターンとなる。
【0013】次に、図8(b)に示すように、全面に第
2のレジスト110を形成する。そして、上記第2のマ
スクを用いた第2のレジスト110のKrFエキシマレ
ーザ露光および現像で再度パターン転写を行う。このよ
うにすると、図8(c)に示すように、第2のレジスト
110に第2の転写主パターン111が形成される。そ
して、第1の転写主パターン108と第2の転写主パタ
ーン111とでコンタクトパターンが被加工材106上
に形成されることになる。また、上記の不要パターン
は、図8(c)に示すように、第2のレジスト110で
消去されることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
技術による不要パターの消去方法では、次のような2
つの大きな問題が生じる。
【0015】その第1の問題は、半導体装置の製造工程
で1つの被加工材をエッチングするためのレジストマス
ク形成に2回のフォトリソグラフィ工程が必要となり、
半導体装置の製造工程が大幅に増加するようになること
である。これは、半導体装置が微細化すると補助パター
ンあるいは位相シフタが必須となり、半導体装置の製造
工程で多用されるようになるからである。
【0016】その第2の問題は、従来の技術では第1の
マスクと第2のマスクとを用いてフォトレジストにパタ
ーン転写するために、マスク間の位置あわせ(目合わ
せ)が必要となり、よく知られた目合わせマージンが必
須となる。そして、この目合わせマージンの発生により
パターンの微細化が制約されるようになる。
【0017】本発明の目的は、上述した不要パター
消去を簡便な方法で可能とし、パターン転写においてそ
の焦点深度を拡大させると共に微細パターンの形成を容
易にするパターンの形成方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このために本発明のパタ
の形成方法は、フォトマスク上のパターンを感光性
樹脂膜に転写する工程において、前記パターンを化学増
幅型の感光性樹脂膜に転写した後、前記感光性樹脂膜に
酸を発生させる工程と、前記感光性樹脂膜を被覆するよ
うに架橋材入り樹脂膜を形成する工程と、前記感光性樹
脂膜および架橋材入り樹脂膜に熱処理を施し、前記感光
性樹脂膜に発生した酸を前記架橋材入り樹脂膜に拡散さ
せ、前記感光性樹脂と架橋材入り樹脂膜との界面領域の
前記架橋材入り樹脂膜を架橋反応させ反応層を形成する
工程と、前記反応層を残して前記架橋材入り樹脂膜を除
去する工程とを有している。そして、前記感光性樹脂に
転写したパターンのうち不要となる転写パターンを前記
反応層で消去する。
【0019】ここで、前記化学増幅型の感光性樹脂膜表
面を光照射して前記感光性樹脂膜に酸を発生させる。ま
た、前記熱処理の温度は前記感光性樹脂膜の熱軟化温度
より低くなるように設定する。
【0020】あるいは、本発明のパターンの形成方法
は、フォトマスク上のパターンを感光性樹脂膜に転写す
る工程において、前記パターンを感光性樹脂膜に転写し
た後、前記感光性樹脂膜の熱軟化温度以上の温度で熱処
理し、前記感光性樹脂に転写したパターンのうち不要と
なる転写パターンを消去する。
【0021】ここで、前記感光性樹脂が第1のフォト
レジストとその上に積層した第2のフォトレジストとで
構成され、第2のフォトレジストの熱軟化温度が第1の
フォトレジストの熱軟化温度よりも低くなるように設定
され、前記熱処理の温度が前記第2のフォトレジスト
熱軟化温度以上であり前記第1のフォトレジストの熱軟
化温度以下となるように設定される。
【0022】上述したパターンの形成方法では、前記フ
ォトマスク上には孤立パターンとその端部の補助パター
ンが形成され、前記不要となる転写パターンは前記補助
パターンを前記感光性樹脂に転写したものである。また
は、前記フォトマスク上のパターンは位相シフターで形
成され、前記不要となる転写パターンは前記位相シフタ
ーから前記感光性樹脂に転写するサイドローブ像であ
る。ここで、前記フォトマスク上のパターンは半導体装
置に形成されるコンタクトホール用のパターンを含んで
いる。
【0023】このように本発明により、フォトリソグラ
フィ工程で種々の超解像技術の使用が容易になる。この
ために微細なパターン転写と共に露光工程での焦点深度
を大幅に増大することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
を図1と図2に基づいて説明する。図1(a)は孤立パ
ターンであるコンタクトホール用のパターンを主パター
ンとする場合のフォトマスクの平面図であり、図1
(b)は、輪帯照明によるKrFエキシマレーザ縮小投
影露光のフォトマスク透過光の相対光強度分布である。
ここで、KrFエキシマレーザ縮小投影露光の縮小率は
1/4である。そして、図2は、本発明での不要パター
ンの消去方法を示すための工程順の断面図である。
【0025】図1(a)に示すように、遮光膜の形成さ
れたフォトマスク1には、コンタクトホール用の主パタ
ーン2が形成されている。ここで、主パターン2の寸法
は0.8μmである。そして、主パターン2の周囲に補
助パターン3が形成されている。ここで、補助パターン
3の寸法は種々に変えてある。ここで、明確にするため
に補助パターン3には斜線が施されている。上記主パタ
ーン2および補助パターン3は上記遮光膜の除去された
透明部で構成される。
【0026】上記1/4のKrFエキシマレーザ縮小投
影露光で、図1(b)に示すような光強度分布が形成さ
れる。ここで、この光強度分布は、補助パターンの寸法
をパラメータとして示されている。図1(b)に示すよ
うに、ポジ形化学増幅フォトレジストの感光のしきい値
の相対光強度を0.16とすると、縮小投影後の主パタ
ーンの寸法すなわちフォトレジストの転写される転写主
パターンの寸法は0.2μmとなる。
【0027】これに対して、補助パターンの寸法がフォ
トマスク上で0.4μm、0.56μm、0.72μm
と増大すると、フォトマスク透過の相対光強度が大きく
なる。図1(b)では、補助パターンの寸法は1/4の
値が示されている。すなわち、それぞれ0.1μm、
0.14μm、0.18μmである。そして、ポジ形化
学増幅フォトレジストの感光のしきい値の相対光強度を
0.16とすると、フォトマスク上の補助パターン寸法
が0.72μmの場合、縮小投影後の補助パターンの寸
法すなわちフォトレジストの転写される転写補助パター
ンが形成されるようになる。すなわち、上述した不要パ
ターンが形成される。ここで、転写補助パターンの寸法
は0.1μm程度になる。これに対して、フォトマスク
上の補助パターン寸法が0.4μm、0.56μmの場
合、相対光強度が感光のしきい値以下となり不要パター
ンは形成されない。
【0028】図2(a)に示すように、被加工材4上に
ポジ形化学増幅タイプで膜厚0.7μm程度のフォトレ
ジスト5を形成し、上記フォトマスク1を用いたKrF
エキシマレーザ縮小投影露光および現像でパターン転写
を行う。ここで、縮小投影露光後は、フォトレジスト5
に110℃程度の熱処理を加え、アルカリ現像液で現像
する。そして、純水で洗浄し110℃程度の熱処理を施
す。このようにすると、補助パターン寸法がフォトマス
ク上で0.72μmであると、図2(a)に示すよう
に、層間絶縁膜のような被加工材4上に転写主パターン
6と共に転写補助パターン7が形成される。ここで、転
写主パターン6の寸法は0.2μm程度であり、転写補
助パターン7の寸法は0.1μm程度になる。この転写
補助パターン7が上記の不要パターンである。
【0029】次に、図2(b)に示すように、全面露光
8をフォトレジスト5に照射する。ここで、全面露光8
はDeep UV光あるいは波長248nm程度のエキ
シマレーザ光である。この全面露光によりフォトレジス
ト5表面に酸が発生する。
【0030】次に、図2(c)に示すように、全面に架
橋材入り樹脂9を塗布形成する。この架橋材入り樹脂9
は上記酸により架橋反応する有機ポリマーであり、その
膜厚は0.5μm程度である。そして、110℃程度の
熱処理を60秒間施す。この熱処理で図2(d)に示す
ように反応層10が形成される。この反応層10は上述
したようにフォトレジスト5の全面露光で発生した酸で
架橋反応した有機ポリマーの反応層である。この反応層
の膜厚は、上記熱処理工程での架橋材入り樹脂9中の酸
の拡散幅で決定される。上記110℃の温度で60秒間
の熱処理では、反応層10の膜厚は0.05μm程度に
なる。
【0031】次に、上記架橋入り樹脂9を現像すると、
上記酸による架橋反応の生じていないところが現像除去
される。そして、純水での洗浄と100℃程度の熱処理
を施す。このようにして、図2(d)に示すように、不
要パターンである転写補助パターン7は反応層10で充
填され消滅する。ここで、転写主パターン6の寸法は反
応層10の膜厚分だけ縮小する。この場合には、転写主
パターン6の寸法は0.1μm程度になる。このように
最終的には、コンタクトホール用のパターンは、フォト
レジスト5に形成した転写主パターン6より小さく被加
工材4上に形成されることになる。
【0032】以上に説明したように、本発明の顕著な効
果は、補助パターン寸法を増大させることができる点に
ある。そこで、図3に基づいて、この顕著な効果から派
生する具体的効果について説明する。
【0033】図3は、上記KrFエキシマレーザ露光の
輪帯照明での補助パターンの寸法と主パターン形成の焦
点深度との関係を示す。ここで、これらの寸法は、上述
したフォトマスク上の1/4に縮小した値となってい
る。図3に示すように、縮小後の補助パターン寸法が大
きくなると、この焦点深度は急激に増大する。そして、
縮小後の補助パターン寸法が0.18μmでは、焦点深
度の値は1μm程度になる。縮小後の補助パターン寸法
が0.18μmでは上述したように不要パターンが形成
されるが、本発明の方法でこの不要パターンは消去され
る。
【0034】本発明の適用がなければ、使用できる縮小
後の補助パターン寸法は0.14μmであり、この場合
の焦点深度は0.8μmとなる。このように本発明によ
り、フォトリソグラフィの露光工程でその焦点深度を大
幅に増大することが可能になる。なお、補助パターンの
無い場合の焦点深度は0.6μmである。この焦点深度
の向上により、半導体装置を形成する場合に半導体基板
上で凹凸があっても微細なパターン転写は容易となる。
【0035】また、補助パターン寸法が増加すると近接
効果補正の効果は増大し、主パターンの微細制御が容易
になる。また、補助パターン寸法が増加すれば、フォト
マスクの作製および検査が容易になる。通常、補助パタ
ーン寸法は回路形成用の主パターン寸法の設計基準より
小さくなるからである。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態を図4乃
至図6に基づいて説明する。図4はハーフトーン位相シ
フトマスクの平面図である。この場合も、1/4の縮小
投影露光で用いる孤立パターンであるコンタクトホール
用パターンを有するものである。そして、図5と図6
は、本発明を説明するための工程順の平面図と断面図で
ある。
【0037】図4に示すように、フォトマスク11に
1.76μmのピッチでホールパターン12が形成され
ている。このホールパターン12の寸法は0.96μm
である。ここで、ホールパターン12には20%のマス
クバイアスがかけられている。そして、KrFエキシマ
レーザ光による1/4の縮小投影露光によるパターン転
写で0.2μmの転写ホールパターンが形成できるよう
になっている。なお、このフォトマスク11にはホール
パターン12以外に半透明膜が形成され、露光光の透過
率は6%程度である。そして、ホールパターン12を透
過する露光光と半透明膜の透過光との位相差は180度
である。
【0038】図5に示すように、第1の実施の形態で説
明したのと同様に、被加工材13上にフォトレジスト1
4を形成し、上記フォトマスク11を用いたKrFエキ
シマレーザ縮小投影露光および現像でパターン転写を行
う。この場合には、図5(a)に示すように、フォトレ
ジスト14に転写ホールパターン15と共にサイドロー
ブ像16が形成される。このサイドローブ像16は、ハ
ーフトーン位相シフトマスクを通った透過光が干渉し、
ホールパターンに対応する以外の領域に光強度のサブピ
ークが発生することに起因している。このサイドローブ
像16が不要パターンとなる。
【0039】図5(a)に示すA−Bで切断してみる
と、図5(b)に示すようになる。このように、被加工
材13上のフォトレジスト14に開口寸法が0.2μm
の転写ホールパターン15が形成される。同様に図5
(a)に示すC−Dで切断してみると、図5(c)に示
すようになる。すなわち、フォトレジスト14にサイド
ローブ像16が形成される。
【0040】次に、フォトレジスト14の軟化開始温度
より高い温度で熱処理(熱フロー)を施す。この熱フロ
ーによりフォトレジスト14が変形する。ここで、熱フ
ローの温度はフォトレジスト14に依存するが、通常1
30℃程度に設定される。この熱フローで、図6(a)
に示すように、フォトレジスト14に形成されていたサ
イドローブ像16はフォトレジストの熱流動で消滅す
る。しかし、この場合にはこの熱流動で、転写ホールパ
ターン15が縮小し、開口寸法の縮小した転写ホールパ
ターン15aが形成される。
【0041】図6(a)に示すE−Fで切断してみる
と、図6(b)に示すように、被加工材13上のフォト
レジスト14に開口寸法が0.15μmの転写ホールパ
ターン15aが形成されている。同様に図5(a)に示
すG−Hで切断してみると、図6(c)に示すように、
フォトレジスト14に形成されていたサイドローブ像1
6は消滅している。
【0042】この第2の実施の形態の特徴は、不要パタ
ーンを消去するためにパターン転写したフォトレジスト
14に熱フローを加える点にある。そこで、フォトレジ
スト14を2層の感光性樹脂で形成すると効果的となる
ことに触れておく。例えば、第1の樹脂である第1のフ
ォトレジスト上に第2の樹脂である第2のフォトレジス
トを積層して形成する。ここで、第1のフォトレジスト
の膜厚を0.5μm程度にし、第2のフォトレジストの
膜厚を0.2μm程度とする。そして、第2のフォトレ
ジストの軟化開始温度が第1のフォトレジストの軟化開
始温度より低くなるようにする。例えば、第1のフォト
レジストを第1の実施の形態で説明したような化学増幅
タイプの感光性樹脂とし、第2のフォトレジストをPM
MAのような低分子の有機ポリマーとする。
【0043】このように2層のフォトレジストを用いる
場合には、熱フロー温度を第2のフォトレジストが軟化
する温度にすることで、上記不要パターンを消去するこ
とができる。そして、第1のフォトレジストの熱流動は
ないために、転写ホールパターンの開口寸法が縮小する
ことはなくなる。
【0044】このような第2の実施の形態では、第1の
実施の形態の場合より工程が簡便になる。また、第1の
実施の形態で説明したのと同様の効果が生じる。
【0045】以上の実施の形態では、KrFエキシマレ
ーザ露光の場合について説明した。本発明はこのような
露光方法に限定されるものでない。本発明は、EUV
(超遠視外光)、X線あるいはEB露光の場合でも同様
に適用できるものである。
【0046】
【発明の効果】本発明のパターンの形成方法では、フォ
トマスクのマスクパターンを感光性樹脂膜に転写する工
程において、マスクパターンを化学増幅型の感光性樹脂
膜に転写した後、この感光性樹脂膜に酸を発生させる工
程と、上記感光性樹脂膜の全面に架橋材入り樹脂膜を形
成する工程と、上記感光性樹脂膜および架橋材入り樹脂
膜に熱処理を施し、感光性樹脂膜に発生した酸を架橋材
入り樹脂膜に拡散させ、上記感光性樹脂と架橋材入り樹
脂膜との界面領域の架橋材入り樹脂膜を架橋反応させ反
応層を形成する工程と、この反応層を残して上記架橋材
入り樹脂膜を除去する工程とを有している。そして、上
記感光性樹脂に転写したパターンのうち不要となる転写
パターンをこの反応層で消去す消去する。
【0047】あるいは、フォトマスクのマスクパターン
を感光性樹脂膜に転写する工程において、上記マスクパ
ターンを感光性樹脂膜に転写した後、この感光性樹脂膜
の熱軟化温度以上の温度で熱処理し、感光性樹脂に転写
したパターンのうち不要となる転写パターンを消去す
る。ここで、上記不要となる転写パターンは微細パター
ン形成のための補助パターンあるいは位相シフターから
生じるサイドローブ像等である。
【0048】このような方法により補助パターン寸法を
増大させることが可能になり、フォトリソグラフィの露
光工程でその焦点深度を大幅に増大することが可能にな
る。この焦点深度の向上により、半導体装置を形成する
場合に半導体基板上で凹凸があっても微細なパターン転
写は容易となる。
【0049】また、補助パターン寸法が増加すると近接
効果補正の効果は増大し、主パターンの微細制御が容易
になる。また、補助パターン寸法が増加すれば、フォト
マスクの作製および検査が容易になる。
【0050】このように不要パターンの消去が簡便にな
り、パターン転写においてその焦点深度を拡大させると
共に微細パターンの形成を容易にする。そして、半導体
装置の微細化および高性能化が促進されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのフ
ォトマスクと露光時の光強度分布である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するためのパ
ターンの形成工程順の断面図である。
【図3】上記実施の形態での効果を説明するためのグラ
フである。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するためのフ
ォトマスクの平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を説明するための露
光現像後のフォトレジストの平面図と断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を説明するためのレ
ジストフロー後の断面図である。
【図7】従来の技術を説明するためのフォトマスクの平
面図である。
【図8】従来の技術を説明するためのパターンの形成工
程順の断面図である。
【符号の説明】
1,11 フォトマスク 2 主パターン 3 補助パターン 4,13 被加工材 5,14 フォトレジスト 6 転写主パターン 7 転写補助パターン 8 全面露光 9 架橋材入り樹脂 10 反応層 12 ホールパターン 15,15a 転写ホールパターン 16 サイドローブ像
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−73927(JP,A) 特開 平11−119443(JP,A) 特開 平10−274854(JP,A) 特開 平4−95963(JP,A) 特開 平11−143047(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/40 G03F 7/004 G03F 7/26 H01L 21/027

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補助パターンを有するフォトマスクを用
    いて感光性樹脂膜に所望のパターンを転写する工程にお
    いて、前記所望のパターンと同時に前記補助パターンを
    化学増幅型の感光性樹脂膜に転写した後、前記感光性樹
    脂膜に酸を発生させる工程と、前記感光性樹脂膜を被覆
    するように架橋材入り樹脂膜を形成する工程と、前記感
    光性樹脂膜および架橋材入り樹脂膜に熱処理を施し、前
    記感光性樹脂膜に発生した酸を前記架橋材入り樹脂膜に
    拡散させ、前記感光性樹脂と架橋材入り樹脂膜との界面
    領域の前記架橋材入り樹脂膜を架橋反応させ反応層を形
    成する工程と、前記反応層を残して前記架橋材入り樹脂
    膜を現像して除去する工程とを有し、前記感光性樹脂に
    転写したパターンのうち前記補助パターンが転写したパ
    ターンを前記反応層で充填し消去することを特徴とする
    パターンの形成方法。
  2. 【請求項2】 位相シフターを有するフォトマスクを用
    いて感光性樹脂膜に所望のパターンを転写する工程にお
    いて、前記所望のパターンと同時に前記シフターからの
    サイドローブ像を化学増幅型の感光性樹脂膜に転写した
    後、前記感光性樹脂膜に酸を発生させる工程と、前記感
    光性樹脂膜を被覆するように架橋材入り樹脂膜を形成す
    る工程と、前記感光性樹脂膜および架橋材入り樹脂膜に
    熱処理を施し、前記感光性樹脂膜に発生した酸を前記架
    橋材入り樹脂膜に拡散させ、前記感光性樹脂と架橋材入
    り樹脂膜との界面領域の前記架橋材入り樹脂膜を架橋反
    応させ反応層を形成する工程と、前記反応層を残して前
    記架橋材入り樹脂膜を現像して除去する工程とを有し、
    前記感光性樹脂に転写したパターンのうち前記感光性樹
    脂に転写したサイドローブ像を前記反応層で充填し消去
    することを特徴とするパターンの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記化学増幅型の感光性樹脂膜表面を光
    照射し前記感光性樹脂膜に酸を発生させることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のパターンの形成方
    法。
  4. 【請求項4】 前記熱処理の温度が前記感光性樹脂膜の
    熱軟化温度より低いことを特徴とする請求項1、請求項
    2または請求項3記載のパターンの形成方法。
  5. 【請求項5】 孤立パターンとその端部の補助パターン
    が形成されたフォトマスク上のパターンを感光性樹脂膜
    に転写する工程において、第1のフォトレジスト上に第
    2のフォトレジストを積層して前記感光性樹脂膜を形成
    し、前記第2のフォトレジストの熱軟化温度を前記第1
    フォトレジストの熱軟化温度よりも低く設定し、前記
    パターンを前記感光性樹脂膜に転写した後、前記第2の
    フォトレジストの熱軟化温度以上であり前記第1のフォ
    トレジストの熱軟化温度より低い温度で前記感光性樹脂
    膜を熱処理し、前記感光性樹脂に転写したパターンのう
    前記補助パターンが転写したパターンを消去すること
    を特徴とするパターンの形成方法。
  6. 【請求項6】 パターンが位相シフターで形成されてい
    るフォトマスク上のパターンを感光性樹脂膜に転写する
    工程において、第1のフォトレジスト上に第2のフォト
    レジストを積層して前記感光性樹脂膜を形成し、前記第
    2のフォトレジストの熱軟化温度を前記第1のフォトレ
    ジストの熱軟化温度よりも低く設定し、前記パターンを
    前記感光性樹脂膜に転写した後、前記第2のフォトレジ
    ストの熱軟化温度以上であり前記第1のフォトレジスト
    の熱軟化温度より低い温度で前記感光性樹脂膜を熱処理
    し、前記感光性樹脂膜に転写したパターンのうちサイド
    ローブ像を消去することを特徴とするパターンの形成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記フォトマスク上のパターンが半導体
    装置に形成されるコンタクトホール用のパターンを含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項のうち1つの請
    求項に記載のパターンの形成方法。
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