JP3352219B2 - 圧延機駆動系部品間のクリアランス監視方法およびその装置 - Google Patents

圧延機駆動系部品間のクリアランス監視方法およびその装置

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JP3352219B2
JP3352219B2 JP09273894A JP9273894A JP3352219B2 JP 3352219 B2 JP3352219 B2 JP 3352219B2 JP 09273894 A JP09273894 A JP 09273894A JP 9273894 A JP9273894 A JP 9273894A JP 3352219 B2 JP3352219 B2 JP 3352219B2
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正敏 大西
隆壽 馬場
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の駆動系におけ
る各部品の摩耗に起因する部品と部品の間のクリアラン
ス(以下『ガタ』と記す)をオンラインで監視する方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造されたスラブは加熱炉で所定の
温度に加熱され、粗圧延機で所定の板厚・板幅に圧延さ
れた後、仕上圧延機にて更に薄く延ばされストリップ冷
却設備で所望の機械的性質を得るため所定の温度に冷却
され、巻取り機でコイル状に巻取られる。
【0003】圧延機は、主に本体1、駆動装置2、圧下
装置3、ロール群4で構成され、代表的な4重式圧延機
を図2に示す。
【0004】圧延機の駆動系は、一般的にモータ、減速
機、ピニオンスタンド、スピンドル、それぞれを継ぐカ
ップリング等を組合わせて構成されている。
【0005】図1に圧延機の主要部が平面示されるが、
圧延機のワークロール6については、ハウジング5内に
納められており、ロール6とハウジング5の間には、チ
ョック7、ライナ8等が取付けられている。本発明でい
う駆動系部品とは、ワークロール6を支持しているハウ
ジングライナ9、チョック7、バックアップロール下部
のライナ類15〜18をも含めたものをいう。
【0006】駆動系の部品、たとえばカップリングの各
部品は金属と金属との摺動によって摩耗すると、部品と
部品との間にクリアランスが生じ、このクリアランスが
あるとホットバー噛込み時のピークトルクが大きくなり
駆動系の部品が破損する恐れがある。
【0007】一方、ワークロール6とハウジング5間の
ライナ8,9が摩耗してガタが大きくなるとワークロー
ルがガタの範囲内で微妙な挙動をし、圧延材の曲がりを
引起こす。圧延材が曲がると、曲がった部分が折込んで
重なり、重なった状態のまま圧延すると絞り込みが起き
る。バックアップロールチョック下部設備が摩耗し、ミ
ル定数(スタンドのばね定数)がワークサイドとドライ
ブサイドで異なると、片圧下によるウェッジが生じ、異
常スラスト力の発生、ホットバー曲がりが起こる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】駆動系には、大きなト
ルクおよび荷重が加わるため、トラブルが発生すると波
及影響が大きい。また、駆動系のガタつきがホットバー
曲がりによる絞り込み等操業安定度合に影響する。この
ようなトラブルを未然に防止するため、現状の管理方法
として、駆動系を構成する回転系部品およびハウジング
本体内各種ライナの単品ごとの寸法測定をしているが下
記の問題点がある。
【0009】測定点(部品数)が多く、これを定期的
に実施することは、多大な労力を要する。
【0010】限界管理値が経験値で決められているた
め、過大保全か過小保全か明らかでない。
【0011】設備の劣化度合と操業の安定度合との関
係が明確でない。
【0012】さらに、回転系部品の摩耗あるいはハウジ
ング本体内各種ライナが摩耗すると、最終的に接続して
いるワークロールががたつくことになる。ワークロール
回転系の部品はワークロールネックに接続されている。
バックアップロール下部設備は、バックアップロールチ
ョックを介して接触するワークロールチョックに接続さ
れている。この駆動系の部品摩耗を検出するには、ワー
クロールのがたつきを測定する必要がある。
【0013】次に、測定を精度良くするには、ワークロ
ール軸線に直交する出入り方向、すなわち水平方向
(X)、ワークロール軸線方向、すなわちスラスト方向
(Y)、両方向に直交する垂直方向(Z)の3軸方向を
測定する必要があり、また測定に当たっては設備の劣化
度合を代表するような特性値を得るために、センサから
得られる信号を解析する必要がある。さらに操業の安定
度合を定量的に表すデータを取込み設備劣化度合と一元
配置する監視方法が望まれている。したがって、本発明
は、前記課題を解決する方法および装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題に
鑑み、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
たものであって、本発明は、モータ、モータ側カップリ
ング、スピンドル、およびワーク側カップリングを含
み、ワークロールを駆動する圧延機駆動系部品間のクリ
アランスを監視する方法であって、駆動系におけるワー
クロールの水平方向、スラスト方向および垂直方向に対
応する挙動をセンサによってそれぞれ測定し、その測定
情報に基づいて駆動系部品間のクリアランスを監視し、
ワークロールの水平方向挙動を測定するセンサは、圧延
機のハウジングに設けられる複数個のセンサからなり、
ワークロールチョックとハウジングとの間におけるワー
クロール軸線に直交する複数の水平方向挙動を測定する
ことを特徴とする圧延機駆動系部品間のクリアランス監
視方法である。
【0015】
【0016】また本発明は、ワークロールのスラスト方
向挙動を測定するセンサは、ハウジングとクランプとを
締結するクランクボルトに取付けられたロードセルから
なり、ロードセルが測定したワークロール軸線方向のス
ラスト力から回転系部品の摩耗を推定することを特徴と
する。
【0017】また本発明は、ワークロールのスラスト方
向挙動を測定するセンサは、ハウジングとクランプとを
締結するクランクボルトに取付けられたロードセルから
なり、ロードセルが測定したワークロール軸線方向のス
ラスト力から下バックロール下部設備の摩耗を推定する
ことを特徴とする。
【0018】また本発明は、圧延中に複数個のセンサが
検出する複数の水平方向変位を組合わせて、圧延機を通
過する圧延材の曲がりを求めるためのパラメータとする
ことを特徴とする。
【0019】また本発明は、ロードセルが測定したスラ
スト力とワークロール転動数との関係によってワーク側
カップリングの摩耗を監視することを特徴とする。
【0020】また本発明は、ロードセルが測定したスラ
スト力の平均値と標準偏差値の傾向を管理することによ
って、バックアップロール下設備の摩耗を管視すること
を特徴とする。
【0021】また本発明は、ワークロールチョックとハ
ウジング間の水平方向の変位量が、ドライブサイドの上
側および下側とワークサイドの上側および下側との4箇
所で測定され、前記パラメータが下記(1)式によって
求められることを特徴とする。
【0022】 X = dA−dB−dC+dD (1) ただし、 X:パラメータ dA:ドライブサイド上側の変位(最大値−最小値) dB:ドライブサイド下側の変位(最大値−最小値) dC:ワークサイド 上側の変位(最大値−最小値) dD:ワークサイド 下側の変位(最大値−最小値) また本発明は、圧延機の出側に設けられる幅計の横振れ
量と、前記パラメータXとの関係に基づいてホットバー
の曲がりを管理することを特徴とする。
【0023】また本発明は、モータ、モータ側カップリ
ング、スピンドル、ワーク側カップリングを含み、ワー
クロールを駆動する圧延機駆動系部品間のクリアランス
(ガタ)を監視する方法であって、圧延機のハウジング
に設けられる複数個のセンサによって、ワークロールチ
ョックとハウジング間のワークロール軸線に直交する複
数の水平方向変位を測定し、それら測定値を組合わせて
ホットバーの曲がりを予測するためのパラメータを得
て、さらにこのパラメータと圧延機の出側に設けられる
幅計の横振れ量との間の一次関数的関係を求め、圧延機
のハウジングとクランプとを締結するクランクボルトに
取付けられたロードセルによって、ワークロール軸線方
向のスラスト力を測定し、この測定値と当該圧延機を圧
延材が通過する際のワークロール転動数の関係を求め、
圧延機のハウジングとクランプとを締結するクランクボ
ルトに取付けられたロードセルによって、ワークロール
軸線方向のスラスト力を測定し、この測定値の平均値と
標準偏差値の傾向を求め、求められたそれらの値と当該
圧延機を制御するための制御信号とを中央演算処理装置
に取込み、データ処理を行うことを特徴とする。
【0024】また本発明は、圧延機のハウジングに設け
られる複数個のセンサからなり、ワークロールチョック
とハウジングとの間におけるワークロール軸線に直交す
る複数の水平方向挙動を測定するセンサであって、ワー
クロールの水平方向挙動を検出するセンサと、ワークロ
ールのスラスト方向挙動を検出するセンサと、ワークロ
ールの垂直方向挙動を検出するセンサと、前記センサか
らの信号を記憶する記憶装置と、圧延機を制御する信号
の一部を取込む装置と、前記記憶装置で記憶した信号と
圧延機を制御する信号の一部を取込む装置からの信号を
比較演算する装置と、比較演算結果を表示する装置とを
含むことを特徴とする圧延機駆動系部品間のクリアラン
ス監視装置である。
【0025】
【作用】圧延機の駆動系のガタを検出して管理するに
は、ワークロールのX,Y,Z方向の3軸方向の挙動を
測定すればよいが、X軸としては一般に水平方向、Y軸
としてスラスト方向、Z軸として垂直方向にそれぞれセ
ンサを設け、このセンサから得られる信号を処理する。
【0026】X軸方向としては圧延ロール6とハウジン
グ5間のライナの金属間摺動摩耗を検出する。検出する
に当たっては圧延機のロール替えを考慮に入れ非接触型
変位センサを用い、これに該当するセンサとしては渦電
流式、レーザ、超音波を用いることが挙げられるが、耐
久性、対環境性、分解能を考慮すると渦電流式が好まし
い。
【0027】渦電流式センサで実現されるX軸用の非接
触型変位センサ10の配置態様が図1に示される。ハウ
ジング5に前記センサ10を固定して、ワークロールチ
ョック7にプレート11を取付け、ハウジング5とワー
クロールチョック7の間隔を測定する方法でワークロー
ルチョックのX軸方向変位を測定する。
【0028】測定箇所としてはワークロールチョックの
ドライブサイド(Ds)上下とワークサイド(Ws)の
上下で合計4箇所で測定し、X軸変位量として表1に示
すようにそれぞれの測定箇所の最大値−最小値を変位量
としてdA,dB,dC,dDとする。
【0029】
【表1】
【0030】さらに、この水平方向の変位量と圧延時の
ホットバーの曲がりの大きさを代表する特性として幅計
の横振れ量を求め、この横振れ量と前記水平方向変位量
としてのパラメータXを(1)式で求め、このX値と相
関を求めるとホットバーの曲がりである横振れ量には図
3に示すように線Aで表されるような強い関係が得ら
れ、このパラメータXを用いるとホットバーの曲がりの
代表特性値とすることができる。
【0031】X = dA−dB−dC+dD つぎに圧延機のクランクボルト12部が示される図4を
参照して、Y軸方向に掛かる力としてクランクボルト1
2に注目し、ワークロールに加わるスラスト力として、
ワークロールチョック7がクランプ14を押出し、クラ
ンクボルト12にかかる力として表されることから、図
4(ロ)に示すロードセル13にてスラスト力を測定す
る。
【0032】その測定結果は、図6に示すように圧延時
のスラスト力を求めると、ロールカップリングの摩耗す
なわちロールカップリングの厚み(mm)の元厚からの
摩耗量とロードセルの読み値とが比例し、ロールカップ
リングが摩耗するとスラスト力が大きくなることから、
摩耗量の限界管理値を決める。
【0033】さらに、ロードセルの出力は圧延機に圧延
材が噛込んで圧延パス毎のワークロール転動数により変
化するものであり、この状態が図5に示されるところか
ら明らかなように、スラスト力はワークロール1回転毎
に1段階段を上がって行くように増加する。
【0034】またZ軸方向の検出は、バックアップロー
ルチョック下部設備15(スレッド16、スレッドライ
ナ17、ボトムセパレータライナ18、ハウジング等)
が偏摩耗すると、バックアップロール19がガタつくこ
とから、これに対応してクランプボルトに貼設したロー
ドセルで検出される力によって、その限界値を定めて、
前記バックアップロールチョック下部設備15の管理が
できる。
【0035】
【実施例】X軸方向の変位は図1(イ),(ロ)に示す
4箇所、すなわち、ハウジングのドライブサイド上側お
よび下側と、ワークサイド上側および下側との4箇所に
設けられる渦電流センサ10によって検出される。
【0036】圧延機のガタ監視は、そのうちの水平方向
によるものについては、パラメータX=dA−dB−d
C+dDについて平均値と標準偏差値を傾向管理し、併
せて圧延機の出側に設けた幅計からの信号を取込み、圧
延材であるホットバーの振れ量を平均値と標準偏差値を
傾向管理することによって、傾向値に異常が認められた
ら、構成する各部品を精密に測定を行い、部品の異常を
特定して取替え、さらに各部品の測定結果を中央演算処
理装置(CPU)にフィードバックしてあらたな閾値と
した。
【0037】一方、Y軸方向の検出は、図4に示される
ようにクランクボルト12に加わるスラスト力をロード
セル13によって行われる。測定チャートは図5に表さ
れる通りであるが、パス内スラスト力変化は、圧延材が
ワークロールに噛込んだ時点から増加し、ワークロール
から抜出すと無くなっており、スラスト力の増加傾向は
階段状で段階的に増加していて、奇数パスで、パス回数
が増加するほどスラスト力は増加している、などの特徴
が現れている。
【0038】ワークロール転動数とスラスト力階段数と
は、ワークロール1回転毎にスラスト力が1段階段を上
がって行くように増加している傾向があることから、判
定はワークロール転動数を、圧延機を制御する信号から
取込み、スラスト力段階数は階段状に変化する信号の変
局点数を計算し、階段状に変化する傾き、大きさの範囲
を定めその範囲内での形状個数を数える。
【0039】異常値の判定は、式(2)によって求めら
れ、 │nパス目スラスト力階段数−nパス目ワークロール転動数│≦2 …(2) 上記式になったときのホットバー本数をN0,対象圧延
材本数をN1として不良率を式(3)で求めて傾向管理
を行った。
【0040】 不良率 =(N0/N1)×100(%) …(3) Z軸方向の検出は、図7に示す箇所にロードセルを貼設
して行われ、バックアップロールチョック下部設備(ス
レッド、スレッドライナ、ボトムセパレータライナ、ハ
ウジング等)が偏摩耗すると、バックアップロールがガ
タつき下ボルトに貼設したロードセルで検出される力、
すなわち下ボルトのスラスト力として表れる。このスラ
スト力がクランクボルトの破損に関係する。よって、異
常検出の手段として最大値−最小値の平均値と標準偏差
の傾向管理を行った。その結果、スレッドライナとボト
ムセパレータライナがなじんでいなかった状態の異常値
の平均は1476KNであった。正常値の平均は400
〜500KNであった実績から閾値として1000KN
を設定して傾向管理を行った。
【0041】以上説明したように、圧延機のワークロー
ルのX,Y,Z軸方向の挙動についてそれぞれ検出する
ことができ、この検出値に基づいて閾値を設定するこ
と、また、傾向管理を行うことによって総合的な圧延機
のガタ管理が可能であり、図8には、このようなガタ管
理の総合システムの構成がブロック示される。この総合
システムはX,Y,Z方向の各検出用センサからの信号
を収集し、またスラブデータ等を収集してデータを伝送
処理するデータ収集用CPU31と、このCPU31か
らの信号を受けて、データ記録処理、統計記録処理、統
計の処理と記録、表示処理を行わせるデータ処理・表示
用CPU32と、このCPU32に接続される記録装置
33、表示装置34、印刷装置35、キーボード36と
を備える。圧延機を制御する鋼種、板幅、板厚圧延材の
情報のうちガタを監視する当該圧延機の圧延時の情報、
たとえばスラブ厚みと5パス目の圧下設定値を指定して
取出し、さらに当該圧延機のワークロール径からワーク
ロールの転動数計算に用いる情報と、前記した圧延機の
X,Y,Z軸方向のセンサ検出信号をデータ収集用のC
PU31に取込み、さらに下記表2に例示するようなデ
ータを処理する演算処理用のCPU32を用い、処理結
果を表示装置34としてのCRT画面上あるいは印刷装
置35としてのプリンタにアウトプットする。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明を実施することによって以下の効
果を得ることができる。
【0044】X軸方向の変位量を変位センサにて測定
し、ホットバーの曲がりとの関係すなわち、X軸方向変
位量の組合わせパラメータXと幅計の横振量の関係から
設備摩耗によって生じるホットバーの曲がりを防止でき
る。
【0045】Y軸方向すなわち、クランクボルトに取
付けたロードセルのスラスト力からロールカップリング
の摩耗管理ができる。
【0046】Z軸方向についてもロードセルで検出さ
れる下ボルトのスラスト力を代表特性としてバックアッ
プロール下部設備の偏摩耗すなわち垂直方向のガタつき
が検出できる。
【0047】また、バックアップロール下部設備摩耗
は、圧延材に偏った厚みが生じ、絞り込みの原因となる
ため、スラスト力、バックアップロール下部設備摩耗の
測定値、絞り込み比率を傾向管理することによって、そ
れぞれの間の関係を求めることにより、ホットバー曲が
りによる絞り込みの防止ができる。
【0048】ガタ監視システムにより圧延機駆動系の
異常管理が容易に、かつ過大にも過小にもならないよう
に適正にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る圧延機の変位センサ取付
位置およびプレート取付位置を示す要部構造図で、
(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【図2】4重圧延機の概要構造を示す説明図である。
【図3】水平方向変位センサに関連するパラメータXと
幅計横振れ量との関係を説明する線図である。
【図4】本発明の実施例に係る圧延機のスラスト方向変
位センサ取付位置を示す要部構造図で、(イ)は平面
図、(ロ)は(イ)におけるA部拡大図である。
【図5】本発明の実施例であるスラスト方向変位センサ
による測定結果の一例を説明する線図である。
【図6】圧延機におけるロールカップリングの摩耗量と
スラスト力との関係を説明する線図である。
【図7】本発明の実施例に係る圧延機の略示斜視図であ
る。
【図8】本発明の実施例であるクリアランス監視システ
ムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 本体 2 駆動装置 3 圧下装置 4 ロール群 5 ハウジング 6 ワークロール 7 チョック 8,9 ライナ 10 X軸用センサ 11 プレート 12 クランクボルト 13 ロードセル 14 クランプ 15 下部設備 19 バックアップロール 31,32 中央演算処理装置(CPU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 正史 広島県呉市中通3番16号 日新工機株式 会社内 (56)参考文献 特開 平3−186550(JP,A) 特開 平6−31304(JP,A) 特開 昭52−3557(JP,A) 実開 昭59−110107(JP,U) 特公 平5−27486(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 51/00 B21B 28/00 B21B 33/00 G01M 19/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ、モータ側カップリング、スピン
    ドル、およびワーク側カップリングを含み、ワークロー
    ルを駆動する圧延機駆動系部品間のクリアランスを監視
    する方法であって、 駆動系におけるワークロールの水平方向、スラスト方向
    および垂直方向に対応する挙動をセンサによってそれぞ
    れ測定し、その測定情報に基づいて駆動系部品間のクリ
    アランスを監視し、ワークロールの水平方向挙動を測定
    するセンサは、圧延機のハウジングに設けられる複数個
    のセンサからなり、ワークロールチョックとハウジング
    との間におけるワークロール軸線に直交する複数の水平
    方向挙動を測定することを特徴とする圧延機駆動系部品
    間のクリアランス監視方法。
  2. 【請求項2】 ワークロールのスラスト方向挙動を測定
    するセンサは、ハウジングとクランプとを締結するクラ
    ンクボルトに取付けられたロードセルからなり、ロード
    セルが測定したワークロール軸線方向のスラスト力から
    回転系部品の摩耗を推定することを特徴とする請求項1
    記載の圧延機駆動系部品間のクリアランス監視方法。
  3. 【請求項3】 ワークロールのスラスト方向挙動を測定
    するセンサは、ハウジングとクランプとを締結するクラ
    ンクボルトに取付けられたロードセルからなり、ロード
    セルが測定したワークロール軸線方向のスラスト力から
    下バックロール下部設備の摩耗を推定することを特徴と
    する請求項1記載の圧延機駆動系部品間のクリアランス
    監視方法。
  4. 【請求項4】 圧延中に複数個のセンサが検出する複数
    の水平方向変位を組合わせて、圧延機を通過する圧延材
    の曲がりを求めるためのパラメータとすることを特徴と
    する請求項1記載の圧延機駆動系部品間のクリアランス
    監視方法。
  5. 【請求項5】 ロードセルが測定したスラスト力とワー
    クロール転動数との関係によってワーク側カップリング
    の摩耗を監視することを特徴とする請求項2記載の圧延
    機駆動系部品間のクリアランス監視方法。
  6. 【請求項6】 ロードセルが測定したスラスト力の平均
    値と標準偏差値の傾向を管理することによって、バック
    アップロール下設備の摩耗を監視することを特徴とする
    請求項3記載の圧延機駆動系部品間のクリアランス監視
    方法。
  7. 【請求項7】 ワークロールチョックとハウジング間の
    水平方向の変位量が、ドライブサイドの上側および下側
    とワークサイドの上側および下側との4箇所で測定さ
    れ、前記パラメータが下記式によって求められることを
    特徴とする請求項4記載の圧延機駆動系部品間のクリア
    ランス監視方法。 X = dA−dB−dC+dD ただし、 X:パラメータ dA:ドライブサイド上側の変位(最大値−最小値) dB:ドライブサイド下側の変位(最大値−最小値) dC:ワークサイド 上側の変位(最大値−最小値) dD:ワークサイド 下側の変位(最大値−最小値)
  8. 【請求項8】 圧延機の出側に設けられる幅計の横振れ
    量と、前記パラメータXとの関係に基づいてホットバー
    の曲がりを管理することを特徴とする請求項7記載の圧
    延機駆動系部品間のクリアランス監視方法。
  9. 【請求項9】 モータ、モータ側カップリング、スピン
    ドル、ワーク側カップリングを含み、ワークロールを駆
    動する圧延機駆動系部品間のクリアランス(ガタ)を監
    視する方法であって、 圧延機のハウジングに設けられる複数個のセンサによっ
    て、ワークロールチョックとハウジング間のワークロー
    ル軸線に直交する複数の水平方向変位を測定し、それら
    測定値を組合わせてホットバーの曲がりを予測するため
    のパラメータを得て、さらにこのパラメータと圧延機の
    出側に設けられる幅計の横振れ量との間の一次関数的関
    係を求め、 圧延機のハウジングとクランプとを締結するクランクボ
    ルトに取付けられたロードセルによって、ワークロール
    軸線方向のスラスト力を測定し、この測定値と当該圧延
    機を圧延材が通過する際のワークロール転動数の関係を
    求め、 圧延機のハウジングとクランプとを締結するクランクボ
    ルトに取付けられたロードセルによって、ワークロール
    軸線方向のスラスト力を測定し、この測定値の平均値と
    標準偏差値の傾向を求め、 求められたそれらの値と当該圧延機を制御するための制
    御信号とを中央演算処理装置に取込み、データ処理を行
    うことを特徴とする圧延機駆動系部品間のクリアランス
    監視方法。
  10. 【請求項10】 圧延機のハウジングに設けられる複数
    個のセンサからなり、ワークロールチョックとハウジン
    グとの間におけるワークロール軸線に直交する複数の水
    平方向挙動を測定するセンサであって、ワークロールの
    水平方向挙動を検出するセンサと、 ワークロールのスラスト方向挙動を検出するセンサと、
    ワークロールの垂直方向挙動を検出するセンサと、 前記センサからの信号を記憶する記憶装置と、 圧延機を制御する信号の一部を取込む装置と、 前記記憶装置で記憶した信号と圧延機を制御する信号の
    一部を取込む装置からの信号を比較演算する装置と、 比較演算結果を表示する装置とを含むことを特徴とする
    圧延機駆動系部品間のクリアランス監視装置。
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