JP3352034B2 - プリプレグ及び積層板 - Google Patents
プリプレグ及び積層板Info
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Description
造用のプリプレグ及びこのプリプレグを用いて製造され
る積層板に関し、特に半導体パッケージ等の高度な電気
特性や板厚精度を要求される分野で使用可能なプリプレ
グ及び積層板に関するものである。
属箔張積層板は、プリプレグの片側あるいは両側の外面
に銅箔等の金属箔を重ね、これを加熱加圧成形して一体
化することにより製造されている。ここで加熱加圧成形
する際においては、プリプレグと金属箔とを重ね合わせ
た組合せ材を鏡面板を介して多段に積み重ね、これを熱
盤間にセットして、熱盤にて加圧すると共に加熱する、
いわゆる多段式ホットプレス法にて行うことが一般的で
あった。
トプレスでは、熱盤に近い位置に配された組合せ材と、
熱盤から遠い位置に配置された組合せ材とでは熱盤から
伝導される熱の伝導速度が異なるため、加熱温度の不均
一が生じ、加熱、加圧中における各組合せ材のプリプレ
グに含まれる樹脂の樹脂流れが異なることとなって、板
厚をはじめとする品質のばらつきが生じる。またこの樹
脂流れを防いで、板厚精度を向上するために、プリプレ
グ中の樹脂の溶融粘度を高くすると、加熱温度のバラツ
キのためにカスレ不良が発生するという問題があった。
発熱させることによって加熱を行うようにした方法が、
特表平7−508940号公報等で提供されている。図
1はその一例を示したものであり、金属箔2として長尺
のものを2枚用い、この2枚の金属箔2の間に複数枚の
プリプレグ1を重ねたものを挟み込むことによって、プ
リプレグ1と上下の金属箔2からなる組合せ材3を形成
する。この組合せ材3を金属箔2の長手方向で複数組形
成しながら金属箔2を蛇行状に折り曲げ、絶縁性の鏡面
板4を介して複数の組合せ材3を多段に積み重ねる。そ
してこれを加圧プレート5の間にセットすると、金属箔
2はジュール熱によって発熱し、この発熱で各組合せ材
3を加熱して成形を行うことができるものである。
グ1を金属箔2を熱源として直接に加熱することができ
るために、多段に積み重ねた各組合せ材3のプリプレグ
1を均一に加熱することができ、金属箔張積層板を品質
のバラツキなく多段の成形で得ることができるものであ
る。
式ホットプレスによる方法では、各組合せ材のプリプレ
グに対する加熱温度が不均一になるために、加熱温度の
不均一に対して不良発生率が小さくなるように工夫した
プリプレグが使用されている。しかし金属箔に通電して
発熱させることによって加熱を行う方法では各組合せ材
のプリプレグに対する加熱温度が均一になるために、従
来から使用されているプリプレグをそのまま用いたので
は、かえって樹脂の流れが大きくなって、板厚精度が悪
くなるものであった。このような問題を解決するための
エポキシ樹脂プリプレグとして、特開平9−23989
8号公報に開示されているものがあるが、このようなプ
リプレグにて作製させる積層板は、誘電率が高く、また
誘電正接が大きくなるために、特に半導体パッケージ等
の高度な電気特性の必要とされる分野では使用できない
ものであった。
あり、変性されたポリフェニレンエーテルを用いて調製
され、板厚精度よく、かつカスレ等の不良発生の問題な
く、金属箔に通電して発熱させることによって加熱を行
う工法で金属箔張積層板を製造することができるプリプ
レグ、及びこのプリプレグにて製造される積層板を提供
することを目的とするものである。
のプリプレグは、プリプレグ1に積層された金属箔2に
通電して金属箔2を発熱させることによりプリプレグ1
の樹脂成分を硬化させて積層板を製造するために使用さ
れるプリプレグ1において、ポリフェニレンエーテル、
エポキシ樹脂、及び硬化剤を含む樹脂ワニスを基材に含
浸、乾燥させて得られ、樹脂成分の170℃での溶融粘
度を5000〜50000ポイズとして成ることを特徴
とするものである。
は、請求項1の構成に加えて、上記樹脂ワニスとして、
ポリフェニレンエーテル、エポキシ樹脂、及び硬化剤の
総量100重量部に対して、チタン化合物を10〜50
重量部含有するものを用いて成ることを特徴とするもの
である。
は、請求項1の構成に加えて、上記樹脂ワニスとして、
ポリフェニレンエーテル、エポキシ樹脂、及び硬化剤の
総量100重量部に対して、着色剤を3〜50重量部含
有するものを用いて成ることを特徴とするものである。
請求項1乃至3のいずれかに記載のプリプレグ1に金属
箔2を積層したものを加圧すると共にこの金属に通電す
ることにより製造して成ることを特徴とするものであ
る。
する。
の織布あるいは不織布からなるガラス布基材に樹脂ワニ
スを含浸して乾燥することにより、ガラス布基材にBス
テージ状態に半硬化された樹脂を含浸させたものとして
調製されるものである。このプリプレグ1における樹脂
含浸率は、30〜70%となるようにすることが好まし
い。
ワニスは、変性フェノール生成物、エポキシ樹脂、及び
硬化剤を溶剤に溶解させることにより得られるものであ
る。
子量が10000〜30000の高分子ポリフェニレン
エーテルと、フェノール性化合物とを、ラジカル開始剤
の存在下で、トルエン、ベンゼン、キシレン、トルエン
クロロホルム等の芳香族炭化水素系溶媒中で、80〜1
20℃の温度で10〜100分間反応させることにより
得られるものである。このように反応させると、まず高
分子ポリフェニレンエーテルがラジカル化されて高分子
鎖が切断され、低分子のポリフェニレンエーテルが生成
される再分配反応が進行し、この生成された低分子ポリ
フェニレンエーテルがフェノール性化合物にて変性され
て、変性フェノール生成物が生成されるものである。こ
こで高分子ポリフェニレンエーテルとしては、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンオキサイド)
等を用いることができる。またフェノール性化合物とし
ては、ビスフェノールA等を用いることができる。また
ラジカル開始剤としては、過酸化ベンゾイル、ジクミル
パーオキサイド等の過酸化物を挙げることができる。
ものではないが、例えばビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノール
S型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、イソシアヌ
レート型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、多官能エ
ポキシ樹脂等を挙げることができ、これらのものを単独
で、あるいは二種以上を適宜混合して用いることができ
る。
級あるいは第二級アミン等のアミン系、ビスフェノール
F等のフェノール系、酸無水物系等を挙げることがで
き、これらのものを単独で、あるいは二種以上を適宜混
合して用いることができる。
とができる。
ン化合物を、変性フェノール生成物、エポキシ樹脂、及
び硬化剤の総量100重量部に対して、10〜50重量
部配合しても良く、このようにすると、積層板成形時の
樹脂流れを更に抑制することができる。またこの樹脂ワ
ニスから調製されたプリプレグ1から製造される積層板
の、硬化樹脂の色が白色となり、光反射率が高くなるこ
とから、この積層板をチップLED搭載用のプリント配
線板として好適に使用することができるものである。
の着色剤を、変性フェノール生成物、エポキシ樹脂、及
び硬化剤の総量100重量部に対して、3〜50重量部
配合してもよく、このようにすると、積層板成形時の樹
脂流れを更に抑制することができる。またこの樹脂ワニ
スから調製されたプリプレグ1から製造される積層板に
回路形成を行って得られるプリント配線板の回路検査を
画像処理等により行うにあたり、積層板の硬化樹脂の色
が黒色となるので、回路部分と硬化樹脂の濃淡の差を大
きくすることができ、回路パターンの検出を容易に行う
ことができるものである。
れたBステージ状態の樹脂の、170℃での溶融粘度が
5000〜50000ポイズの範囲となるように調製し
たプリプレグ1を用いるものである。尚、本発明におい
て溶融粘度の測定は、プリプレグ1を揉み解すことによ
りガラス布基材から樹脂粉を分離して、この樹脂粉2g
を加圧してペレットに成形し、島津制作所製硬化式フロ
ーテスター(CFT−100)により、1.0mmφの
ノズルを用いて圧力5〜40kg/cm2の条件で、温
度を170℃として粘度を計測することにより行ったも
のである。
粘度が5000ポイズ未満では、成形時の樹脂の流れが
大きくなりすぎて、板厚のバラツキが大きくなる。逆に
プリプレグ1中の樹脂の170℃での溶融粘度が500
00ポイズを超えると、成形時の樹脂の流れが悪く、例
えば内層回路板を積層する場合に、内層回路板の表面と
プリプレグ1による絶縁層との間にボイドが発生した
り、製品端部のカスレや、ミーズリング等の成形不良が
発生するおそれがするおそれがある。
て金属箔張積層板を製造する場合、従来の多段式ホット
プレスでは、加熱温度が不均一となるために成形カスレ
が発生するため、成形が困難であるが、プリプレグ1に
金属箔2を積層し、この金属箔2に通電して金属箔2を
発熱させることにより積層板を製造する手法において
は、成形が容易なものである。
のものを2枚用い、この2枚の金属箔2の間に1枚ある
いは複数枚のプリプレグ1を挟み込むことによって、プ
リプレグ1と上下の金属箔2からなる組合せ材3を形成
し、この組合せ材3を、図1に示すように、金属箔2の
長手方向で複数組形成しながら金属箔2を蛇行状に折り
曲げ、絶縁性の鏡面板4を介して複数の組合せ材3を多
段に組合せる。そしてこれを加圧プレート5の間にセッ
トして2枚の金属箔2に電源6を接続し、加圧プレート
5で冷間プレスしながら金属箔2に通電する。このよう
に金属箔2に通電すると、金属箔2はジュール熱によっ
て発熱するため、この発熱で各組合せ材3を加熱して成
形できるものである。
度が3〜8℃/min、最高加熱温度が190〜200
℃になるように制御することが好ましい。
流れ性が各製品について一定となるものであり、樹脂成
分の170℃での溶融粘度を5000〜50000ポイ
ズとして樹脂流れを最適化したプリプレグ1を用いるこ
とにより、非常に板厚精度の良く、またカスレ不良の発
生の問題なく、金属箔張積層板を成形することができ
る。またこのようにして製造される積層板はその誘電率
を3.4〜3.9、誘電正接を0.005〜0.010
とすることができ、高い電気特性を有するものである。
均分子量20000の日本G.E.プラスチック(株)
製、品番640−111を100重量部、ラジカル開始
剤として過酸化ベンゾイル6重要部、フェノール性化合
物としてビスフェノールA6重量部を、トルエン100
重量部に溶解させて調製した反応溶液を攪拌しながら9
0℃で60分間加熱することにより反応させて、変性フ
ェノール生成物溶液を得た。
ポキシ樹脂として東都化成(株)製の品番YDB400
を73.1重量部、東都化成(株)製の品番YDB50
0を53.2重量部、油化シェル社製の品番EPON1
031を6.8重量部加え、更に硬化剤としてジアミノ
ジフェニルメタン1重量部、硬化促進剤として2−エチ
ル−4メチルイミダゾール1重量部、溶剤としてトルエ
ン150重量部を加えた。そしてこのようにして得られ
た混合液を、セパラブルフラスコ内で30分間攪拌した
後空冷して、25℃の樹脂ワニスを得た。
日東紡績社製のWEA116Eタイプのガラス布基材
に、樹脂含浸量が46〜47%となるように含浸し、1
70℃の温度で150秒間乾燥することによって厚み
0.1mm、170℃での溶融粘度が5000ポイズの
プリプレグ1を得た。
mの銅箔で形成した2枚の長尺金属箔2の間に挟みこ
み、プリプレグ1と上下の金属箔2からなる組合せ材3
を形成し、この組合せ材3を、図1に示すように、金属
箔2の長手方向で複数組形成しながら金属箔2を蛇行状
に折り曲げ、絶縁性の鏡面板4を介して複数の組合せ材
3を多段に組合せた。これを加圧プレート5の間にセッ
トし、金属箔2に電源6を接続した。
/cm2の圧力で加圧しながら、金属箔2に通電して発
熱させることにより110分間加熱加圧し、340mm
×510mm×0.2mmtの寸法の積層板を作製し
た。ここで金属箔2への通電は、3.5℃/minの昇
温速度で200℃まで昇温し、200℃の温度で30分
間保持するように制御した。 (実施例2)実施例1で得られた樹脂ワニスに、酸化チ
タンを分散したペーストとして、チバ・スペシャルティ
・ケミカルズ(株)製の商品名アラルダイトDW−01
を添加して、変性フェニレン生成物、エポキシ樹脂、及
び硬化剤の総量100重量部に対する酸化チタンの配合
量を50重量部としたものを、1時間攪拌して分散させ
て、樹脂ワニスを得た。
にして溶融粘度が20000ポイズのプリプレグ1を得
た。このプリプレグ1を用い、実施例1と同様の条件に
て340mm×510mm×0.2mmtの寸法の積層
板を作製した。 (実施例3)実施例1で得られた樹脂ワニスにカーボン
ブラックを分散した着色ペーストとしてチバ・スペシャ
リティ・ケミカルズ(株)製の商品名アラルダイトDW
−07を添加して、変性フェニレン生成物、エポキシ樹
脂、及び硬化剤の総量100重量部に対するカーボンブ
ラックの配合量を50重量部としたものを、1時間攪拌
して分散させて、樹脂ワニスを得た。
にして溶融粘度が50000ポイズのプリプレグ1を得
た。このプリプレグ1を用い、実施例1と同様の条件に
て340mm×510mm×0.2mmtの寸法の積層
板を作製した。 (比較例1)実施例1にて得られた樹脂ワニスを、日東
紡績社製のWEA116Eタイプのガラス布基材に、樹
脂含浸量が46〜47%となるように含浸し、170℃
の温度で130秒間乾燥することによって厚み0.1m
m、170℃での溶融粘度が4000ポイズのプリプレ
グ1を得た。
の条件にて340mm×510mm×0.2mmtの寸
法の積層板を作製した。 (比較例2)実施例1と同様にして厚み0.1mm、1
70℃での溶融粘度が4000ポイズのプリプレグ1を
得た。
それぞれ厚さ18μmの定尺銅箔を積層し、これをステ
ンレス製の鏡面プレートを介して10段に積層した。こ
れを熱盤プレート間の間に配置し、熱盤にて加圧すると
共に加熱する従来のホットプレス成形を行い、340m
m×510mm×0.2mmtの寸法の積層板を作製し
た。ここで加熱加圧条件は、200℃、30kg/cm
2として、この条件で30分間、加熱すると共に加圧を
行った。 (比較例3)実施例2と同様にして厚み0.1mm、1
70℃での溶融粘度が20000ポイズのプリプレグ1
を得た。
の条件にてホットプレス成形を行い、340mm×51
0mm×0.2mmtの寸法の積層板を作製した。 (比較例4)実施例3と同様にして厚み0.1mm、1
70℃での溶融粘度が50000ポイズのプリプレグ1
を得た。
の条件にてホットプレス成形を行い、340mm×51
0mm×0.2mmtの寸法の積層板を作製した。 (評価試験)上記のようにして得られた各実施例及び各
比較例の積層板にエッチング処理を施して銅箔を除去し
たものについて、板厚の標準偏差の測定、及び外観検査
をおこなった。
較例それぞれにつき、10枚のサンプルを用意し、この
サンプルの4つの各辺付近において、3箇所ずつ計9箇
所において、板厚をマイクロメータにて測定し、この測
定結果より標準偏差を求めることにより行った。
は、各実施例及び比較例それぞれにつき、10枚のサン
プルを用意し、このサンプルの、銅箔が除去された面を
目視で観察することにより、カスレ、ミーズリング、ボ
イドの有無を確認することにより行った。
を加熱する手法によりプレスしたもので、プリプレグ1
の170℃での溶融粘度が5000〜50000ポイズ
である実施例1〜3のものでは、板厚の標準偏差が小さ
く、またカスレ、ミーズリング、及びボイドの発生がな
いことが確認された。
ポイズである比較例1のものでは、樹脂流れが大きくな
り、板厚の標準偏差が大きくなったことが確認された。
ホットプレス法にて、170℃での溶融粘度が5000
〜50000ポイズであるプリプレグ1を用いて積層板
の成形を行うと、板圧の標準偏差が大きく、またカスレ
等の不良の発生も見られることが確認された。
プリプレグは、プリプレグに積層された金属箔に通電し
て金属箔を発熱させることによりプリプレグの樹脂成分
を硬化させて積層板を製造するために使用されるプリプ
レグにおいて、ポリフェニレンエーテル、エポキシ樹
脂、及び硬化剤を含む樹脂ワニスを基材に含浸、乾燥さ
せて得られ、樹脂成分の170℃での溶融粘度を500
0〜50000ポイズとするため、成形時の樹脂流れが
最適となり、板厚のバラツキや製品のカスレ等の成形不
良の問題なく、金属箔に通電して発熱させることによっ
て加熱を行う工法で、金属箔張積層板を製造することが
できるものである。
は、請求項1の構成に加えて、上記樹脂ワニスとして、
ポリフェニレンエーテル、エポキシ樹脂、及び硬化剤の
総量100重量部に対して、チタン化合物を10〜50
重量部含有するものを用いるため、積層板成形時の樹脂
流れを更に抑制することができる。またこのプリプレグ
から製造される積層板の、硬化樹脂の色が白色となり、
光反射率が高くなることから、この積層板をチップLE
D搭載用のプリント配線板として好適に使用することが
できるものである。
は、請求項1の構成に加えて、上記樹脂ワニスとして、
ポリフェニレンエーテル、エポキシ樹脂、及び硬化剤の
総量100重量部に対して、着色剤を3〜50重量部含
有するものを用いるため、積層板成形時の樹脂流れを更
に抑制することができる。またこのプリプレグから製造
される積層板に回路形成を行って得られるプリント配線
板の回路検査を画像処理等により行うにあたり、着色剤
により回路部分と硬化樹脂の濃淡の差を大きくすること
ができ、回路パターンの検出を容易に行うことができる
ものである。
請求項1乃至3のいずれかに記載のプリプレグに金属箔
を積層したものを加圧すると共にこの金属に通電するこ
とにより製造するため、板厚のバラツキや製品のカスレ
等の問題がないものである。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 プリプレグに積層された金属箔に通電し
て金属箔を発熱させることによりプリプレグの樹脂成分
を硬化させて積層板を製造するために使用されるプリプ
レグにおいて、変性フェノール生成物、エポキシ樹脂、
及び硬化剤を含む樹脂ワニスを基材に含浸、乾燥させて
得られ、樹脂成分の170℃での溶融粘度を5000〜
50000ポイズとして成ることを特徴とするプリプレ
グ。 - 【請求項2】 上記樹脂ワニスとして、ポリフェニレン
エーテル、エポキシ樹脂、及び硬化剤の総量100重量
部に対して、チタン化合物を10〜50重量部含有する
ものを用いて成ることを特徴とする請求項1に記載のプ
リプレグ。 - 【請求項3】 上記樹脂ワニスとして、ポリフェニレン
エーテル、エポキシ樹脂、及び硬化剤の総量100重量
部に対して、着色剤を3〜50重量部含有するものを用
いて成ることを特徴とする請求項1に記載のプリプレ
グ。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のプリ
プレグに金属箔を積層したものを加圧すると共にこの金
属に通電することにより製造して成ることを特徴とする
積層板。
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---|---|---|---|
JP23998198A JP3352034B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | プリプレグ及び積層板 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23998198A JP3352034B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | プリプレグ及び積層板 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000062088A JP2000062088A (ja) | 2000-02-29 |
JP3352034B2 true JP3352034B2 (ja) | 2002-12-03 |
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-
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- 1998-08-26 JP JP23998198A patent/JP3352034B2/ja not_active Expired - Fee Related
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