JP3351978B2 - 成形装置 - Google Patents

成形装置

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JP3351978B2
JP3351978B2 JP05062897A JP5062897A JP3351978B2 JP 3351978 B2 JP3351978 B2 JP 3351978B2 JP 05062897 A JP05062897 A JP 05062897A JP 5062897 A JP5062897 A JP 5062897A JP 3351978 B2 JP3351978 B2 JP 3351978B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/38Cutting-off equipment for sprues or ingates
    • B29C45/382Cutting-off equipment for sprues or ingates disposed outside the mould

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リングを製造する
成形装置に関する。特に、成形物を成形した成形型の一
方の分割型に成形物が付着するようにして次の工程に一
方の分割型と共に移動させ、このバリと共に整列されて
いる成形品をバリから一度に分割する成形装置に係わる
ものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の成形装置に関する先行技術に
は、図12に示す成形機が存在する。
【0003】図12に於いて、61は射出成形機60の
先端側に設けられているノズルである。この射出成形機
60の射出機構の先端に有するノズル61から成形材料
を成形型70の成形部74へ射出して成形される。
【0004】成形型70の成形部74は、ノズル61と
連通するスプルー孔(通路)75と、このスプルー孔7
5に連通する円盤状のランナー通路76と、このランナ
ー通路76に連通する絞られたゲート通路77と、この
ゲート通路77に連通して成形品Aを成形する成形キャ
ビティ78とから構成されている。そして、成形キャビ
ティ78の外周には、バリ溝79が形成されている。
【0005】上述の成形型70で成形された成形物F
は、図13のスプルー孔75でスプルー部Bを成形する
と共に、ランナー通路76でランナー部Cを成形する。
更に、ゲート通路77で分割部Dを成形すると共に、成
形品Aの外周のバリ溝79で外バリ部Ebを成形する。
【0006】そして、成形型70の分割型である上型7
1と下型72とを型開きして成形された成形物Fを取り
出し、次の工程で成形品Aに連結した内バリ部Eaと外
バリ部Ebとを切断して成形品Aのみの製品とするもの
である。
【0007】しかし、上型71と下型72とを分割して
型開きすると、成形物Fは、上型71には付着したり、
下型72に付着したり一定にならない問題があり、バリ
切断作業を困難なものとしている。
【0008】更に、図13は、この成形された成形物F
を下型72上でバリのみを切断するバリ切断機62を示
す断面図である。
【0009】この成形物Fは、外側の外バリ部Ebが薄
肉に形成されたり、一部が欠落した状態に成形されるの
で、切断ポンチ等の刃物で切断することが困難である。
【0010】このため、図13に示すように、レーザヘ
ッド63からレーザ64を照射して外側の分割部Dを切
断している。しかし、レーザ64による切断では、段取
り等に時間がかかり生産性を悪化させている。
【0011】又、作業者にとってレーザ64による人体
への危険が伴うことになる。更には、下型72の成形面
がレーザ64により損傷されて、その後の成形品Aに不
良品を発生させることになる。
【0012】更に、他の従来技術として図14に示す圧
縮成形機の成形型80が存在する。
【0013】図14は、この成形型80の分割された下
型82の成形面の平面図である。
【0014】図14に於いて、下型82の上型81との
接合面86には第2成形面83bが8個形成されてい
る。そして、第2成形面83bの四方を囲むようにバリ
溝84が複数形成されている。更に、下型82の全成形
面83b、83b……の周囲には多数のバリ溝84が形
成されている。このバリ溝84は、図15のバリ溝84
間の間隙85により連通している。
【0015】上型81も、下型82と同様に第1成形面
83aとバリ溝84とが対応した位置に形成されてい
る。
【0016】図15は、図14に示す下型82と図示省
略した上型81とを型閉した状態のA−A矢視の断面図
である。
【0017】図15に於いて、上型81と下型82との
間にシート状のゴム生地88(図14も参照)を配置
し、従来の圧縮成形機87で成形型80を圧縮して成形
する。このとき、ゴム生地88は、成形キャビティ89
からはみ出して次々にバリ溝84間に流出する。これ
は、ゴム生地88を余分に配置してバリ溝84間にはみ
出すようにしないとゴム生地不足で成形品Aに不良が惹
起するからである。このため、バリ溝84間にはゴム生
地88の流動を目的にした間隙85が積極的に形成され
ている。この間隙85の巾Iはバリ溝84の巾Jより少
し小さくしか近づけられない。そうでないと、成形キャ
ビティ89内の圧力が低下するからである。
【0018】この圧縮成形機87で成形された成形物F
には、バリEが成形品Aの内外周側に形成されることに
なり、ゴム生地88の成形品Aに対する歩留りが極めて
悪いことになる。特に、シリコンゴム、フッ素ゴム等で
は材料が高値となっているため、この歩留りが放置でき
ない問題となっている。
【0019】更に、この圧縮成形機87で成形されたバ
リEを除去しなければならない。図16は、この成形品
Aの仕上げ用のバリ仕上機90を示す要部断面図であ
る。
【0020】又、図17は、上述の圧縮成形機87で成
形された成形物Fの拡大部を示すものである。この図1
7の於いて、A1 点とB1 点をポンチ95により切断す
るのである。
【0021】この成形物Fも型開きにおいては、どちら
の分割型に付着するか一定でない。このため、成形物F
を成形型80から取り出してバリ仕上機90の支持板9
1と保持板93との間にセットしなければならない。そ
して、ダイ92のバリ取り穴94内に往復移動するポン
チ95との協働作用により、成形品Aの内バリ部Eaを
切断する。次に、支持板91が移動して、次の成形物F
の成形品Aの内側のA1 点とB1 点とがポンチ95の刃
先にセットされるようにする。このようにして、8個の
成形品Aの内周側の内バリ部Eaを順々に切断する。
【0022】次に、成形品Aの外側の外バリ部Ebを他
のバリ仕上機でポンチとダイにより切断するものであ
る。従って、成形品Aと内バリ部Eaと外バリ部Ebと
の分割切断は、成形物Fを成形型80から離型してバリ
仕上機90にセットする作業と、多数のバリ部Ea、E
bの個所を切断する作業が極めて困難である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述のように射出成形
機60の成形から仕上げまでの工程では、一回の成形で
多数個取りの成形が極めて困難である。更に、多数個取
り成形をしようとすると成形材料の流動の点から流れ不
良が惹起することになる。
【0024】又、レーザヘッド63でバリ仕上げするに
してもバリ仕上げ速度が遅く、更に、外バリ部Ebの形
状も仕上げやすい形に成形できない問題がある。
【0025】更に、圧縮成形機87で成形するにしても
バリEが大きく、歩留りを極端に悪化させている。更に
又、バリEが成形品Aの内外周側に成形されるので、そ
の切断仕上げが極めて困難で、バリEを仕上げるとき
に、切断不良を多発させることがある。
【0026】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その技術的課題は、以下の通りであ
る。すなわち、
【0027】本発明のその1の目的は、1回の成形で多
数個取りを可能にすることにある。
【0028】又、本発明のその2の目的は、成形された
バリ部を最小にして歩留りを向上させると共に、バリの
仕上げを簡単にすることにある。
【0029】更に、本発明のその3の目的は、成形され
た成形物を一度にバリ仕上げして、生産の能率を向上さ
せる成形装置を得ることにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
課題を解決するために成されたものであって、その技術
的手段は以下のように構成されている。すなわち、
【0031】個取りの成形型を用いて成形する成形機
と、成形機で成形された後に成形材料が注入される側の
第1の分割型を型開きして成形物受取器に移動させる移
動手段と、第1分割型に付着している成形物を離型する
と共に成形物受取器にセットさせる成形物離型装置と、
成形物受取器の成形物を成形品とバリとに分離する分割
仕上機とを有するリング成形用の成形装置において、第
1分割型は成形材料を注入するノズルに接合可能な流入
口を有すると共に、流入口から間隙が円錐形状に形成さ
れたスプルー通路の一方のスプルー成形面と、スプルー
通路の下流の流出口を絞るゲート通路の一方の第1分割
部成形面と、ゲート通路と連通する成形キャビティの一
方の成形キャビティ形成面とを有し、且つ一方のスプル
ー成形面に凹部が形成されているものである。
【0032】
【作用】本発明の成形装置Pは、成形機Qで成形物Fを
成形し、この成形した成形型1の一方の分割型2に成形
物Fが付着するように凹部4cが設けられているので、
全ての成形物Fは一方の分割型2に凹部4cと係止して
付着する。この成形物Fが付着した一方の分割型2を次
の工程である成形物受取器S上に移動させ、成形物離型
装置Rにより成形物Fを一方の分割型2から成形物受取
器Sに同一配列状態に移動する。そして、成形物受取器
Sに移動された成形物Fを分割仕上機Tで一度に成形品
AとバリEとに切断して仕上げるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施の形態
の成形装置を図面に基づいて詳述する。
【0034】図1は、本発明に係わる1実施の形態のゴ
ムリングを成形する成形装置の正面図である。
【0035】図1において、Pは、ゴムリング成形用の
成形装置である。成形装置Pには、成形機Qが配設され
ている。そして、この成形機Qには、一対の上型2と下
型3とを有する成形型1が取り付けられている。また、
この成形機Qにおける成形型1の前方には、上型2から
成形した成形物Fを離型するための成形物離型装置Rが
設けられている。成形物離型装置Rの下方には、この成
形物離型装置Rと協働して成形物Fを受け取る成形物受
取器Sが配置されている。
【0036】この成形物離型装置Rの成形物受取器S
は、図示状態から右側へレール上を油圧シリンダによる
移動手段Vにより自動的に往復移動可能に構成されてい
る。又、成形物受取器Sの右側移動端には、成形物Fを
成形品AとバリEとに分割する分割仕上機Tが配置され
ている。そして、分割仕上機Tにより成形物受取器Sと
協働して成形物Fを成形品AとバリEとに切断して仕上
げるものである。
【0037】図2は、図1に示す成形装置Pの各工程の
機械を拡大断面図として示す概念図である。
【0038】図2(A)は、図1に示す成形機Qの拡大
断面図である。図2(A)において、1は、成形型であ
る。成形型1は、分割型であり、上型2及び下型3が各
々型枠30、30に取り付けられて上熱板31と下熱板
32との間に配置されている。この型枠30、30は、
両側にローラ33が取り付けられていて、このローラ3
3は成形機Qに取り付けられている一対のレール34に
より案内されながら油圧シリンダ21により前方へ取り
出せるように案内されている。
【0039】そして、成形機Qに有するポット24に成
形材料イが供給されるように成されており、この成形材
料イを射出部23で成形キャビティ7に注入して成形物
F(成形品AとバリEを含むもの)が成形される。次
に、成形機Qのラム35が降下して上型2と下型3とを
型開きする。
【0040】図2(B)は、型枠30に取り付けられた
上型2がレール34に配置されている正面図である。上
述の型開きされた上型2は、型枠30と共に油圧シリン
ダ21の作動によりレール34に沿って前方に移動し、
成形物受取器S上で停止する。このレール34と油圧シ
リンダ21と型枠30とにより成形型1を成形物受取器
Sへ移動させるのが移動手段Vである。
【0041】図2(C)は、成形物離型装置Rの断面を
示す概念図である。
【0042】図2(C)において、上型2の下方にある
成形物受取器Sが油圧シリンダの押上げ装置R1 の作動
により上方に移動して上型2と接合した段階で、成形物
離型装置Rが作動して押出し具R2 が上型に付着してい
る成形物Fを成形物受取器Sへ同一配列状態に置換す
る。図2は、その置換した状態図である。
【0043】図2(D)は、成形物離型装置Rから分割
仕上機Tに成形物受取器Sを移動させる第2の移動手段
2 のレール36を示す概念図である。
【0044】図2(D)に於いて、レール36は、図2
(B)のレール34に対し右方向へ直交するように配設
されている。そして、成形物受取器Sを分割仕上機Tの
下方へ移動できるように成されている。
【0045】図2(E)は、分割仕上機Tを断面として
示した概念図である。
【0046】図2(E)に於いて、成形物受取器Sは、
第2の移動手段V2 により分割仕上機Tの下に移動され
た状態図である。そして、分割仕上機Tの切断機T1
下方に作動して成形物受取器Sに保持される成形物Fを
成形品AとバリEとに分割分離する。この成形物Fの切
断は、成形品Aが成形物受取器Sに保持された状態で、
バリEのみが成形物受取器Sからバリ受箱Uに落下され
て収容される。
【0047】図3は、図1に於ける成形機Qを拡大した
断面図である。
【0048】図3に於いて、成形型1の上型2と下型3
は型枠30に取り付けられた状態で型枠30に有するロ
ーラ33がレールに位置決めして保持されている。そし
て、成形後にラム35が降下すると型開きをするので、
上型2を成形機Qの前方へ図示後方にある図示されてい
ない油圧シリンダにより移動手段Vを介して移動され
る。
【0049】図4は、成形物離型装置Rを示す正面図で
ある。
【0050】図4において、上述したように上型2は、
移動手段Vにより図4の状態から成形物離型装置Rの下
方へ移動される。そして、成形物離型装置Rが作動して
降下し上型2の成形物Fを成形物受取器Sに同一配列状
態に移動させる。
【0051】この様に、成形物Fを上型2から成形物受
取器Sに同一配列で正確に移動できるのは、成形型1の
上型2のスプルー成形面4aに凹部4cが設けられてい
るので、成形物Fの凸部Baが凹部4cに接着すると共
に、スプルー部Bが環状円錐形に形成されているからで
ある。
【0052】図5は、この成形型1のノズル側から見た
平面図である。
【0053】図5に於いて、成形型1は、上型2と下型
3とにより構成されている。この上型2には、図3のノ
ズル22に対応した位置にスプルー通路(孔)4が25
個設けられている。このスプルー通路4は成形品の個取
りに応じて28、32、36個と多数個にすることが可
能である。尚、符合8は、連通路である。
【0054】図6は、図5のA−A矢視断面図である。
図6に於いて、スプルー通路4は環状の間隔が円錐形を
成していると共に、スプルー通路4の底部側には、水平
方向を成す環状のランナー通路5が連通している。更
に、ランナー通路5からゲート通路6を介して断面円形
の成形キャビティ7の内周面側に連通している。
【0055】又、成形型1の成形キャビティ7の両側に
は2カ所の連通路8が設けられており、この連通路8
は、図示されていない成形機Qの真空通路に連通可能に
されている。又、その外側で、下型3には成形キャビテ
ィ7を囲むOリング9を取り付ける溝10が形成されて
いる。このOリング9は、成形材料イを成形するとき、
成形キャビティ7内の成形材料イに含まれる空気等を真
空通路を介して真空引きするとき、外部に対しシールす
るものである。
【0056】図7は、図5のB−B矢視断面図である。
図7に於いて、上型2には円錐形面のガイド孔11を設
けたブッシュ12が嵌着している。又、このブッシュ1
2のガイド孔11に嵌合するノックピン13が下型3に
設けられている。そして、このブッシュ12とノックピ
ン13により上型2と下型3とを位置決めして組み付け
られる。
【0057】図8は、図5のC−矢視拡大断面図であ
る。図8に於いて、上型2には、ノズル22と連通可能
な流入口4bを設けた円錐面状のスプルー成形面4aが
形成されている。このスプルー成形面4aの流入口4b
側には、成形したスプルー部Bを接着させるために凹部
4cが形成されている。この凹部4cは上方がやや大径
になるように逆載頭円錐形に形成されている。
【0058】スプルー成形面4aの下側は水平面状の第
1ランナー成形面5aが形成されている。そして、成形
キャビティ7の入口は、分割部Dをフィルム程度の厚さ
に成形するための第1分割部成形面6aに形成されてい
る。
【0059】成形キャビティ7は、Oリングを成形する
ために断面円錐状に形成されているが、その他のリング
でも形状に応じ成形することができる。
【0060】又、下型3は、上型2のスプルー成形面4
aに間隙を形成して対向する円錐状面4e(図10参
照)を有して突出したスプルー用中子4dが形成されて
いる。更に、このスプルー用中子4dの付け根には第2
ランナー成形面5bが形成されている。そして、成形キ
ャビティ7の入口は第2分割部成形面6bに形成されて
いる。上述のスプルー部Bとランナー部Cと分割部Dと
成形品Aとを成形する各成形面により成形部15を構成
する。
【0061】そして、図5に示すノズル22から流入口
4bに成形材料が流入して成形部15により図8に示す
ような形状の成形が行われる。このとき、スプルー部B
の凸部Baは凹部4cに接着して上型2に付着されると
共に、スプルー部Bは、薄肉に形成されて歩留りを向上
させている。次にランナー部Cは、スプルー部Bより厚
肉に形成されており、この厚肉はスプルー部Bと分割部
Dとを薄肉にできる働きもする。尚、スプルー部Bが環
状の円錐形に形成されているので、成形物Fが上型2に
付着する働きもする。つまり、スプルー成形面4aが円
錐状面でも成形物Fが上型2に付着する働きがある。
【0062】成形キャビティ7内で成形材料は成形され
る。この実施例では、Oリングの成形のため断面円形に
形成されているが、リング状のものであればどのような
形状のものでも成形することができる。例えば、角リン
グ、Xリングおよびパッキンなどである。
【0063】ゲート通路6により形成された分割部Dは
フィルム状に薄肉に形成されている。又、中心線に対す
る径方向の長さも短く形成される。そして、切断ポンチ
により分割部Dを切断すると、簡単に成形品Aとランナ
ー部C側とを分割すると共に、分割面も高精度に仕上げ
られる。
【0064】図9は、本発明に係わる他の実施の形態の
成形部15の上型2の断面図である。このスプルー成形
面4aの傾斜角度θは図8に示すものよりも大きく形成
されたものである。この傾斜角度θは45°〜89°の
範囲で適用される。又、スプルー成形面4aの角度θが
大きい方が型開時に上型2に成形品Aを均一に接着させ
ることができる。
【0065】図10は図9と一対の成形部15の下型の
断面図である。図10に於いて、スプルー用中子4d
は、下型3と別体に形成されているものである。この場
合は、スプルー用中子4dを下型3の材質と異なる材質
にすることができる。例えば、下型3をSK材で構成す
ると共に、スプルー用中子4dをステンレス材にして、
スプルー用中子4dのメッキを省略することを可能にす
る。スプルー用中子4dをステンレスにしてメッキ処理
をなくすとメッキはがれによる成形不良を防止すること
ができる。
【0066】図11は、図9の上型2と図10の下型3
とを組み合わせた一部断面図である。この場合は、図8
に相当するスプルー部Bをランナー部Cの肉厚より薄く
することができる。又、ゲート通路6で形成される分割
部Dを薄肉にすることができる。そして、成形品Aとス
プルー部B側とを分離しやすくするためランナー部Cを
厚肉に構成している。
【0067】スプルー成形面4aに形成されている凹部
4cは半円形の凹形に形成したり、三角形の凹部にする
こともできる。又、スプルー成形面4aに沿って2条に
することもできる。そして、成形物Fが上型2に必ず接
着させることが可能となる。
【0068】又、スプルー成形面4aの傾斜角度θと、
スプルー用中子4dの円錐状面4eの傾斜角度θとを変
えてスプルー孔4の間隙寸法を流入口4bと下方の流出
側とを異なるようにすることができる。このことによ
り、成形速度を早くすることができると共に、各部の肉
厚の加減によって成形物Fを上型に付着させるようにす
ることもできる。更に、加硫速度の速い成形材料又は、
粘性の高い成形材料の場合には、流出口側の間隙を流入
口4b側より大きくすると良好である。
【0069】又、反対に、加硫速度を速めたい場合(成
形サイクルを短縮する場合)には、スプルー孔4の下方
の流出側の間隙寸法を小さくすると良い。特に、円錐形
状のスプルー孔4の下方に向かって間隙寸法を次第に小
さくなるようにすると、加硫を促進できるとともに、成
形キャビティの外方へバリ部の発生を効果的に防止でき
る。
【0070】
【発明の効果】本発明の成形装置は、スプルー通路の一
方のスプルー成形面に凹部が設けられていると共に、ス
プルー部が環状で円錐形状に形成されるから、この両者
の働きにより、成形物を一方のスプルー成形面に付着さ
せることが可能になる。この一方のスプルー成形面に付
着できるので、この一方のスプルー成形面を有する分割
型を次の工程に移行して成形物受取器に同一配列で移動
すれば、成形物受取器を利用して成形物の成形品とバリ
とを一回で全個数を分割仕上げすることが可能になる。
【0071】スプルー成形面に凹部を設けると、環状の
円錐形状スプルー通路を流入する成形材料を円錐形状の
スプルー通路と共に更に成形材料の流れに変化を与える
ことが可能になり、加硫を促進して成形速度を早めるこ
とが可能になる。
【0072】更に、スプルー通路が環状で円錐形状を成
すことは、多数のノズルから直接各成形キャビティに注
入することが可能になり、多数個取りの成形を可能とす
ると共に、流入中加硫が促進するから成形キャビティの
外方の外バリの発生を防止することが期待できる。又、
スプルー通路を円錐形状にすることにより、成形品に対
するバリの割合を少なくでき、歩留りを向上(40〜5
0%)させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる一実施の形態を示す成形装置の
正面図である。
【図2】本発明の図1に示す成形装置の各機械の概念図
である。
【図3】図1に示す成形機の右側の半断面図である。
【図4】図1に示す成形物離型装置に関係する成形機の
要部正面図である。
【図5】本発明に係わる一実施の形態を示す成形型の平
面図である。
【図6】図5の成形型のA−A矢視断面図である。
【図7】図5の成形型のB−B矢視断面図である。
【図8】図5の成形型のC−矢視断面図である。
【図9】本発明に係わる他の実施の形態の上型の成形部
を示す断面図である。
【図10】本発明に係わる他の実施の形態の下型の成形
部を示す断面図である。
【図11】図9と図10の上型、下型の結合した成形部
を示す断面図である。
【図12】従来のノズルの側面図と成形型の断面図であ
る。
【図13】従来のバリ切断機の正面図である。
【図14】従来の成形型の成形面の平面図である。
【図15】図14の一部を示す成形型の断面図である。
【図16】従来の分割仕上機の断面図である。
【図17】図15で成形した成形物である成形品と一部
バリを示す断面図である。
【符号の説明】
1……成形型 2……上型 3……下型 4……スプルー通路(孔) 4a……スプルー成形面 4b……流入口 4c……凹部 4d……スプルー用中子 4e……円錐状面 5……ランナー通路 5a……第1ランナー成形面 5b……第2ランナー成形面 6……ゲート通路 6a……第1分割部成形面 6b……第2分割部成形面 7……成形キャビティ 7a……成型キャビティ形成面 8……連通路 9……Oリング 10……溝 11……ガイド孔 12……ブッシュ 13……ノックピン 15……成形部 16……メッキ P……成形装置 Q……成形機 21……油圧シリンダ 22……ノズル 23……射出部 24……ポット 30……型枠 31……上熱盤 32……下熱盤 33……ローラ 34……レール 35……ラム 36……レール R……成形物離型装置 R1 ……押上げ装置 R2 ……押出し具 S……成形物受取器 T……分割仕上機 T1 ……切断機 U……バリ受箱 V……移動手段 60……射出成形機 61……ノズル 62……バリ切断機 63……レーザヘッド 64……レーザ 65……支持板 66……ダイ 67……ポンチ 68……押え板 70……成形型 71……上型 72……下型 73……成形キャビティ 74……成形部 75……スプルー通路(孔) 76……ランナー通路 77……ゲート通路 78……成形キャビティ 79……バリ溝 80……成形型 81……上型 82……下型 83……成形面 83a……第1成形面 83b……第2成形面 84……バリ溝 85……間隙 86……接合面 87……圧縮成形機 88……ゴム生地 89……成形キャビティ 90……バリ仕上機 91……支持板 92……ダイ 93……保持板 94……バリ取り穴 95……ポンチ A……成形品 B……スプルー部 Ba……凸部 C……ランナー部 D……分割部 E……バリ Ea……内バリ部 Eb……外バリ部 F……成形物 V……移動手段 V2 ……第2の移動手段 イ……成形材料
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 37/00 - 37/04 B29C 45/00 - 45/84 B29C 33/00 - 33/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個取りの成形型(1)を用いて成形する
    成形機(Q)と、前記成形機(Q)で成形された後に成
    形材料が注入される側の第1の分割型(2)を型開きし
    て成形物受取器(S)に移動させる移動手段(V)と、
    前記第1分割型(2)に付着している成形物(F)を離
    型すると共に前記成形物受取器(S)にセットさせる成
    形物離型装置(R)と、前記成形物受取器(S)の成形
    物(F)を成形品(A)とバリ(E)とに分離する分割
    仕上機(T)とを有するリング成形用の成形装置におい
    て、前記第1分割型(1)は成形材料を注入するノズル
    (22)に接合可能な流入口(4b)を有すると共に、
    前記流入口(4b)から間隙が円錐形状に形成されたス
    プルー通路(4)の一方のスプルー成形面(4a)と、
    前記スプルー通路(4)の下流の流出口を絞るゲート通
    路(6)の一方の第1分割部成形面(6a)と、前記ゲ
    ート通路(6)と連通する成形キャビティ(7)の一方
    の成形キャビティ形成面(7a)とを有し、且つ前記一
    方のスプルー成形面(4a)に凹部(4c)が形成され
    ていることを特徴とする成形装置。
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