JP3351074B2 - 加速度センサの異常検出装置 - Google Patents

加速度センサの異常検出装置

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JP3351074B2 JP32234993A JP32234993A JP3351074B2 JP 3351074 B2 JP3351074 B2 JP 3351074B2 JP 32234993 A JP32234993 A JP 32234993A JP 32234993 A JP32234993 A JP 32234993A JP 3351074 B2 JP3351074 B2 JP 3351074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両に装着される加速度
センサの異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加速度センサを車両に装着し、そ
の加速度センサの異常検出を行うものとして、例えば特
開平4−110267号公報に開示される装置が知られ
ている。上記公報に開示される装置は、加速度センサの
検出結果に基づいて、車輪と路面との間の摩擦係数の判
定や、車体速度の演算などを行い、その判定結果や演算
結果に基づいてアンチスキッド制御を行うものである。
【0003】この装置における加速度センサの異常検出
は次のようにして行われる。すなわち、加速度センサが
車両の前後方向の加速度を検出するものである場合に
は、アンチスキッド制御の非制御中において、走行路面
が悪路でなく、かつ速度変動の少ない定常走行中に、加
速度センサの出力レベルが所定値以上である時、加速度
センサが異常である旨判定する。また、加速度センサが
車両の横方向の加速度を検出するものである場合には、
アンチスキッド制御の非制御中かつ走行路面が悪路では
ないという条件に加え、車両が直進中に加速度センサの
出力レベルが所定値以上となったか、車両の旋回中に加
速度センサの出力レベルが所定値以下となった時に、加
速度センサが異常である旨判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
技術では、加速度センサの異常検出を行うための条件と
して、アンチスキッド制御の非制御中であって、走行路
面が悪路ではない、すなわち定常走行中であることを必
須の条件としている。なぜならば、例えば、悪路走行時
には、車両が悪路を走行する際の車体振動が原因で加速
度センサの出力が変動するので、悪路走行時に加速度セ
ンサの異常検出を行うと、誤検出のおそれが生じるため
である。
【0005】従って、上記従来技術では、定常走行中で
はないときに、例えば悪路走行中に加速度センサの異常
が発生しても、その異常を即座に検出できないという問
題がある。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであ
って、走行路面が悪路である等の条件によらず、車両に
装着された加速度センサの異常検出を行うことが可能な
加速度センサの異常検出装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による加速度センサの異常検出装置は、車両
に装着される加速度センサの異常検出装置であって、検
出軸方向に作用する加速度に応じた信号を出力する加速
度センサと、前記検出軸の一方向に作用する加速度信号
と第1の所定値とを比較する第1の比較手段と、前記検
出軸の他方向に作用する加速度信号と第2の所定値とを
比較する第2の比較手段と、前記第1の比較手段と第2
の比較手段との何方か一方においてのみ、前記加速度セ
ンサが出力する加速度信号が前記所定値を断続的に上回
ったときに、前記加速度センサが異常であると判定する
判定手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記構成により、加速度センサの検出軸の一方
向に作用する加速度信号及び他方向に作用する加速度信
号がそれぞれ第1及び第2の所定値と比較される。そし
て、この比較結果において、一方の加速度信号のみが所
定値を断続して上回り、他方の加速度信号が所定値を上
回ることがない場合に、加速度センサが異常と判定され
る。これにより、例えば車両が悪路を走行することによ
って車体が振動し、加速度センサから大きな加速度信号
が出力されても、加速度センサが正常である場合には、
検出軸の一方向及び他方向の加速度信号が交互に出力さ
れることになるので、本発明ではこのような場合に加速
度センサを異常と判定することはない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面とともに説明す
る。なお、本実施例では、アンチスキッド制御装置に加
速度センサを適用した場合について説明する。図1は、
本実施例の全体構成を示す構成図である。図1におい
て、ブレーキペダル20は、真空ブースタ21を介して
マスターシリンダ8に連結されている。したがって、ブ
レーキペダル20を踏むことによりマスタシリンダ8に
油圧が発生し、この油圧は、各車輪(左前輪FL、右前
輪FR、左後輪RL、右後輪RR)に設けられたホイー
ルシリンダ1、2、3、4に供給され、ブレーキ力が発
生する。
【0009】マスタシリンダ8は互いに同じ圧力のブレ
ーキ油圧を発生する2つの圧力室(図示せず)を有し、
各圧力室には、それぞれ供給管40、50が接続されて
いる。供給管40は連通管41、42に分岐している。
連通管41は電磁弁11aを介して、ホイールシリンダ
1に連通するブレーキ管43と接続されている。同様
に、連通管42は、電磁弁11cを介してホイールシリ
ンダ4に連通するブレーキ管44と接続されている。
【0010】供給管50も供給管40と同様な関係にあ
り、連通管51、52に分岐している。連通管51は、
電磁弁11bを介して、ホイールシリンダ2に連通する
ブレーキ管53と接続されている。同様に、連通管52
は、電磁弁11dを介して、ホイールシリンダ3に連通
するブレーキ管54と接続されている。また、ホイール
シリンダ3、4に接続されるブレーキ管54、44中に
は、公知のプロポーショニングバルブ12、13が設置
されている。このプロポーショニングバルブ12、13
は後輪RL、RRに供給されるブレーキ油圧を制御して
前後輪FL〜RRの制動力の分配を理想に近づけるもの
である。
【0011】各車輪FL〜RRには、電磁ピックアップ
式等の車輪速度センサ15、16、17、18が設置さ
れ、電子制御回路(ECU)27にその信号が入力され
る。また、車両の前後方向の加速度を検出すべく、例え
ば、車両に歪みゲージ型加速度センサ25が設置され、
ECU27にそれからの信号が入力される。ECU27
は、入力された各車輪FR〜RRの車輪速度に基づいて
ホイールシリンダ1〜4のブレーキ油圧を制御すべく、
電磁弁11a〜11dに対して駆動信号を出力する。
【0012】電磁弁11a〜11dは3ポート3位置型
の電磁弁で、図1のA位置においては、連通管41、4
2、51、52とブレーキ管43、44、53、54と
をそれぞれ連通し、B位置においては、連通管41、4
2、51、52、ブレーキ管43、44、53、54、
枝管47、48、57、58間を全て遮断する。また、
C位置においては、ブレーキ管43、44、53、54
と、枝管47、48、57、58とをそれぞれ連通す
る。
【0013】枝管47、48はともに排出管61に接続
され、枝管57、58はともに排出管71に接続され
る。これら排出管61、71は、それぞれリザーバ10
a、10bに接続されている。リザーバ10a、10b
は、各電磁弁11a〜11dがC位置のとき、各ホイー
ルシリンダ1〜4から排出されるブレーキ液を、一時的
に蓄えるものである。このため、電磁弁11a〜11d
では、A位置においては、ホイールシリンダ1〜4のブ
レーキ油圧を増圧し、B位置においては、そのブレーキ
油圧を保持し、C位置においては、そのブレーキ油圧を
減圧することができる。
【0014】ポンプ9a、9bは、リザーバ10a、1
0bに蓄積されたブレーキ液を汲み上げてマスタシリン
ダ8側に還流させる。また、チェック弁7a、7b、2
8a、28bは、リザーバ10a、10bから汲み上げ
られたブレーキ液が、再びリザーバ10a、10b側に
逆流するのを防ぐためのものである。上記のように構成
されるアンチスキッド制御装置において、ECU27
は、図2に示すフローチャートに従った処理を実行す
る。
【0015】図2において、ステップM1において、各
種フラグやカウンタ等の初期化を行った後、ステップM
2において、車輪速度センサ15〜18より出力される
車輪速度信号に基づき、車輪速度Vw 及び車輪加速度d
Vw を算出する。ステップM3では、加速度センサ25
の異常検出を行う。この異常検出処理の詳細については
後述する。
【0016】ステップM4では、各車輪FL〜RRの車
輪速度Vw と車両の前後方向の加速度を検出する加速度
センサ25の出力信号とに基づいて車体速度Vs の推定
を行う。具体的には、各車輪FL〜RRの車輪速度Vw
の最大値を選択するとともに、前回の推定車体速度Vs
(n-1)に基づいて所定の上下限ガードαup, αdwに従っ
た今回の上限車体速度Vsup,下限車体速度Vsdw を算出
し、その3つの速度の中から中間の速度を今回の車体速
度として算出する。なお、制動中に加速度センサ25に
より大きな減速度が検出されている場合には、車輪と走
行路面との摩擦係数が高い(高μ路)と判断し、上記上
下限ガードαup, αdwを相対的に大きくする。一方、小
さな減速度が検出されている場合には、車輪と走行路面
との摩擦係数が低い(低μ路)と判断し、上記上下限ガ
ードαup, αdwを相対的に小さくする。これにより、推
定車体速度の演算精度を向上することが可能になる。但
し、ステップM3における加速度センサ25の異常検出
によって、加速度センサ25の異常が検出されている場
合には、上下限ガードαup, αdwの変更を中止し、高μ
路に応じた値に固定する。
【0017】ステップM5では、上記の推定車体速度に
基づいて算出される基準速度V1 及び基準加速度G1
と、ステップM2で算出した車輪速度Vw 及び車輪加速
度dVw とを比較する。そして、この比較結果に基づい
て、各車輪FL〜RRの制動力を最適値に制御すべく、
各車輪FL〜RRのブレーキ圧力について減圧,保持,
増圧のいずれのモードを選択すべきかを決定する。ステ
ップM6では、ステップM5にて決定されたモードに従
って、各車輪FL〜RRの電磁弁11a〜11dに対し
て駆動信号を出力する。
【0018】次に、加速度センサ25の異常判定処理に
ついて、図3のフローチャートを用いて詳細に説明す
る。なお、図3に示すフローチャートは所定時間毎に周
期的に実行される。ステップ100では、加速度センサ
25から出力される加速度信号Gs が、加速度センサ2
5の検出軸の一方向である車両の進行方向の加速度に対
して設定された基準値Kg1と比較される。このとき加
速度信号Gs が基準値Kg1よりも大きいと判定される
と、ステップ110に進む。ステップ110では、カウ
ンタCT1をインクリメントするとともにタイマCT0
の値をKTMAX に設定する。一方、ステップ100にお
いて、加速度信号Gs が基準値Kg1以下と判定される
と直接ステップ120に進む。
【0019】ステップ120では、加速度センサ25か
ら出力される加速度信号Gs が、加速度センサ25の検
出軸の他方向である車両の進行方向とは逆方向の加速
度、即ち車両の減速度に対して設定された基準値Kg2
と比較される。このとき加速度信号Gs が基準値Kg2
よりも小さい(絶対値としては、加速度信号Gs が基準
値Kg2よりも大きい)と判定されると、ステップ13
0に進む。ステップ130では、カウンタCT2をイン
クリメントするとともにタイマCT0の値をKTMAX に
設定する。一方、ステップ120において、加速度信号
Gs が基準値Kg2以上と判定されると直接ステップ1
40に進む。
【0020】ステップ140では、カウンタCT1の値
が0か否かを判定する。すなわち、このステップでは、
加速度信号度Gs が一度でも基準値Kg1を越えたか否
かを判定する。そして、カウンタCT1の値が0であれ
ば、ステップ150に進み、カウンタCT1の値が0で
なければ、ステップ160に進む。ステップ150で
は、カウンタCT2の値が、加速度センサ25の異常を
判定するための基準時間KT2を越えたか否かを判定
し、越えている場合にはステップ180に進んで、加速
度センサ25が異常である旨判定する。この異常判定で
は、所定の警告灯を表示することや、加速度センサ25
の異常を示すフラグを立てる等の処理を行う。なお、本
フローチャートは所定時間毎に実行されるものであるた
め、カウンタCT1,CT2の値は、加速度信号Gs が
それぞれの基準値Kg1,Kg2を越えていた時間の総
計を示すものとなる。
【0021】一方、ステップ160では、カウンタCT
2の値が0か否かを判定する。すなわち、このステップ
では、加速度信号度Gsが一度でも基準値Kg2を越え
たか否かを判定する。そして、カウンタCT2の値が0
なければ、加速度センサは正常であるとしてステップ
190に進み、カウンタCT2の値が0であれば、ステ
ップ170に進む。ステップ170では、カウンタCT
1の値が、加速度センサ25の異常を判定するための基
準時間KT1を越えたか否かを判定し、越えている場合
にはステップ180に進んで、加速度センサ25が異常
である旨判定する。
【0022】ここで、上記基準値Kg1,Kg2及び基
準時間KT1,KT2について説明する。これらの基準
値Kg1,Kg2及び基準時間KT1,KT2は、車両
のあらゆる運動を加味して、加速度センサ25が異常の
可能性があると判断できるレベルを車両の加減速度の大
きさとその加減速度を越えていた継続時間とで設定する
ものである。すなわち、車両が通常の走行をしている場
合には、出力し得ない加減速度に応じて基準値Kg1,
Kg2を設定すれば、その基準値Kg1,Kg2を越え
た時間を判定する基準時間KT1,KT2は極めて短い
時間に設定すればよい。一方、車両の通常の走行状態に
おいても、発生しえる最大加減速度を基準値Kg1,K
g2として設定する場合には、基準時間KT1,KT2
を比較的長めに設定すればよい。
【0023】ステップ190では、カウンタCT0の値
が0であるか否かを判定し、0でなければステップ20
0に進み、カウンタCT0の値をデクリメントする。こ
のステップ200の処理によってカウンタCT0の値が
0となると、ステップ190からステップ210に進
み、各カウンタCT1,CT2の値を0に設定する。す
なわち、カウンタCT0は、最後に加速度信号Gs が基
準値Kg1,Kg2を越えてからKTmax に対応する時
間を計時し、その時間経過後に各カウンタCT1,CT
2の値をクリアするためのものである。このような処理
を行う理由は、ノイズ等によって一時的に加速度信号G
s が基準値Kg1,Kg2を越えた場合に、その後の加
速度センサ25の異常判断に影響を及ぼすのを防止する
ためである。
【0024】次に、上述の処理によってどのように加速
度センサ25の異常検出がおこなわれるかについて、図
4及び図5のタイムチャートを用いて説明する。図4
は、車両が悪路を走行した時の加速度センサ25の出力
波形の一例と、それに対するカウンタCT1,CT2の
値の変化状態及び加速度センサ25の異常判定フラグの
様子を示すものである。
【0025】車両が悪路を走行すると、車体に衝撃が加
わり加速度センサ25からは通常の走行においては発生
しえない大きさの加速度が出力される場合がある。しか
し、この場合、加速度センサ25が正常であれば、加速
度センサ25から出力される加速度信号Gs が振動する
ので、基準値Kg1及びKg2を共に上回ることにな
る。このため、加速度センサ25が異常であるとは判定
されず、異常判定フラグは0の状態を維持する。
【0026】一方、加速度センサ25が電源或いはアー
スに短絡しかかっているような場合や、断線しかかって
いるような場合においては、加速度信号Gs が断続的に
基準値Kg1或いはKg2の何方か一方のみを上回る異
常が生ずる。従って、例えば図5に示すように車両の加
速度側にのみ大きな出力が発生すると、カウンタCT2
の値は0のままにもかかわらず、カウンタCT1の値の
みが増加して基準時間KT1を上回ることとなる。この
ため、カウンタCT1の値が基準時間KT1よりも大き
くなった時点で加速度センサ25は異常である旨判断す
ることができ、異常判定フラグを1に設定する。
【0027】なお、加速度センサ25からの出力信号
は、ECU27内においてデジタル値に変換された後、
さらにノイズ除去のためにフィルタ処理を施してから、
車体速度の推定等の処理に用いられるが、上記の加速度
センサ25の異常検出は、フィルタ処理を施す前の加速
度信号Gs に対して行うことが望ましい。なぜならば、
フィルタ処理を施した後には、加速度信号Gs がなまさ
れてしまい異常検出が困難となるためである。
【0028】また、加速度信号は、0Gのときをその出
力電圧の中間値に対応させることにより、加速度側及び
減速度側の加速度がその出力電圧の範囲にて示される。
次に、本発明の第2実施例として、加速度センサ25の
異常検出の他の処理方法について、図6のフローチャー
トに基づいて説明する。図6において、ステップ300
では、上記の実施例と同様に、加速度センサ25から出
力される加速度信号Gs が、基準値Kg1と比較され、
加速度信号Gsが基準値Kg1よりも大きい場合にはス
テップ310に進む。ステップ310では、カウンタC
T1がインクリメントされるとともに、カウンタCT2
の値がクリアされる。
【0029】ステップ320では、加速度センサ25か
ら出力される加速度信号Gs が、基準値Kg2と比較さ
れ、加速度信号Gs が基準値Kg2よりも小さい場合に
はステップ330に進む。ステップ330では、カウン
タCT2がインクリメントされるとともに、カウンタC
T1の値がクリアされる。上述の処理により、加速度信
号Gs が基準値Kg1もしくはKg2を越えた時点で、
他方の基準値を越えた場合にカウントされるカウンタC
T1,CT2の値をクリアするので、加速度信号Gs が
基準値Kg1,Kg2の両者を越える場合には、カウン
タCT1,CT2の値が基準時間KT1,KT2を越え
る程に増加することを禁止している。
【0030】そして、ステップ340では、カウンタC
T1の値が基準時間KT1を越えたか否か、ステップ3
50では、カウンタCT2の値が基準時間KT2を越え
たか否か判定する。このとき、どちらか一方でも基準時
間KT1,KT2を越えていると判定されると、ステッ
プ360に進んで、加速度センサ25の異常判定を行
う。
【0031】上述の第2実施例によれば、前述の第1実
施例に比較して、加速度センサ25の異常検出のための
処理を簡略化することが可能となり、ECU27におけ
る演算負荷を軽減することが可能になる。次に、本発明
の第3実施例として、加速度センサ25の加速度信号G
S に対して異常検出と同様の処理を施しながら、車両の
走行路面の悪路判定に応用した実施例について説明す
る。
【0032】ステップ400〜430までは、図3のフ
ローチャートと同様の処理であるため、説明を省略す
る。ステップ440では、カウンタCT1が悪路用基準
時間KT10よりも大きいか否か、ステップ450では、
カウンタCT2が悪路用基準時間KT11よりも大きいか
否かが判定され、共に大きいと判定されたときのみ、ス
テップ460にて悪路である旨判定する。すなわち、上
述のように、車両が悪路を走行すると、加速度センサ2
5からは通常の走行においては発生しえない大きさの加
速度が出力される。そして、加速度センサ25が正常で
あれば、その大きな加速度信号Gs は基準値Kg1及び
Kg2を共に上回ることになる。このため、上記のよう
に、カウンタCT1,CT2がともに悪路用基準時間K
T10,KT11を上回れば、その路面は悪路であると判断
することができるのである。
【0033】かかる悪路判定は、ステップ490にて、
カウンタCT1,CT2がリセットされる時に同時にリ
セットされる。これにより、悪路から良路への路面の乗
り移りにも対応できるようにしている。上記の悪路判定
処理によって、車両の走行路面が悪路である旨判断され
た場合には、例えばブレーキ圧力の減圧がされにくくか
つ増圧されやすくなるように、減圧基準及び増圧基準を
変更する。これにより、悪路走行によって誤ってブレー
キ圧力が減圧されることを低減できるとともに、仮に減
圧されてもすぐに増圧されるので、ブレーキ圧力が有効
に作用し、制動距離の伸びを防止できる。この悪路判定
処理は、単独にてアンチスキッド制御に適用してももち
ろん有効であるが、その処理内容の大部分が上述の第1
実施例における異常判定処理と共通するので、両者を同
時に適用することが効果的である。
【0034】なお、上述の第1,第2及び第3実施例に
おいては、加速度センサをアンチスキッド制御装置に用
いた場合について説明したが、本発明はこれに限られる
ものではなく、例えばトラクションコントロール装置や
サスペンション制御装置等、車両において加速度センサ
を用いる制御装置等に適用できるものである。また、前
述の第1実施例では、カウンタCT1,CT2によって
加速度信号Gs が基準値kg1,kg2を上回った時間
を計測していたが、加速度信号Gs が基準値kg1,k
g2を上回った回数を計測してもよい。
【0035】さらに、前述の第1実施例では、加速度セ
ンサが車両の前後方向の加速度を検出する場合について
説明したが、前後方向の加速度に代えてもしくは前後方
向の加速度に加えて車両の横方向の加速度を検出する加
速度センサを設けてもよい。この場合も、加速度センサ
の異常検出処理は、上述のものと何ら変更することなく
横方向の加速度を検出する加速度センサに対して適用す
ることができる。
【0036】また、前述の第1実施例では、加速度セン
サが異常である旨判断された場合には、加速度信号を用
いた車体速度の推定を中止することについて説明した
が、加速度センサからの加速度信号を他の処理にも使用
している場合等は、アンチスキッド制御自体を中止して
も良いことはもちろんである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加速度センサの検出軸の一方向に作用する加速度信号及
び他方向に作用する加速度信号について、一方の加速度
信号のみが所定値を断続して上回り、他方の加速度信号
が所定値を上回ることがない場合に、加速度センサが異
常と判定する。従って、走行路面が悪路である等の条件
によらず、車両に装着された加速度センサの異常検出を
行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す構成図で
ある。
【図2】第1実施例におけるECU27が実行する処理
を示すフローチャートである。
【図3】第1実施例における加速度センサの異常検出処
理を示すフローチャートである。
【図4】車両が悪路を走行した場合の加速度センサ等の
出力波形の一例を示すタイムチャートである。
【図5】加速度センサが異常となったときの加速度セン
サ等の出力波形の一例を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の第2実施例における加速度センサの異
常検出処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施例における車両の走行路面の
悪路判定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
25 加速度センサ 27 電子制御回路(ECU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−284068(JP,A) 特開 平2−270665(JP,A) 特開 平4−313062(JP,A) 特開 平4−110267(JP,A) 特開 平3−90864(JP,A) 特開 平6−26894(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 21/00 G01P 15/00 - 15/18

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に装着される加速度センサの異常検
    出装置であって、検出軸方向に作用する加速度に応じて
    信号を出力する加速度センサと、 前記検出軸の一方向に作用する加速度信号と第1の所定
    値とを比較する第1の比較手段と、 前記検出軸の他方向に作用する加速度信号と第2の所定
    値とを比較する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段と第2の比較手段との何方か一方に
    おいてのみ、前記加速度センサが出力する加速度信号が
    前記所定値を断続的に上回ったときに、前記加速度セン
    サが異常であると判定する判定手段とを備えることを特
    徴とする加速度センサの異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、 前記第1の比較手段において前記加速度信号が前記第1
    の所定値を上回った時間を計時する第1の計時手段と、 前記第2の比較手段において前記加速度信号が前記第2
    の所定値を上回った時間を計時する第2の計時手段とを
    有し、 第1及び第2の計時手段において、一方の計時手段にお
    ける計時時間が零であってかつ他方の計時手段における
    計時時間が所定以上となったときに、前記加速度センサ
    が異常と判定することを特徴とする請求項1記載の加速
    度センサの異常検出装置。
  3. 【請求項3】 車両に装着される加速度センサの異常検
    出装置であって、検出軸方向に作用する加速度に応じた
    信号を出力する加速度センサと、 前記加速度に応じた信号と車両の進行方向の加速度に対
    して設定された第1の所定値とを比較する第1の比較手
    段と、 前記加速度に応じた信号と車両の減速度に対して設定さ
    れた第2の所定値とを比較する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段によって前記加速度に応じた信号が
    前記第1の所定値を上回ったと判断された場合にインク
    リメントされる第1のカウンタ(CT1)と、 前記第2の比較手段によって前記加速度に応じた信号が
    前記第2の所定値よりも小さいと判断された場合にイン
    クリメントされる第2のカウンタ(CT2)と、 前記第1のカウンタが零の際に前記第2のカウンタの値
    が所定以上であるか、あるいは前記第2のカウンタが零
    の際に前記第1のカウンタの値が所定以上である場合に
    前記加速度センサが異常であると判定する判定手段とを
    備えることを特徴とする加速度センサの異常検出装置。
  4. 【請求項4】 車両に装着される加速度センサの異常検
    出装置であって、検出軸方向に作用する加速度に応じた
    信号を出力する加速度センサと、 前記加速度に応じた信号と車両の進行方向の加速度に対
    して設定された第1の所定値とを比較する第1の比較手
    段と、 前記加速度に応じた信号と車両の減速度に対して設定さ
    れた第2の所定値とを比較する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段によって前記加速度に応じた信号が
    前記第1の所定値を上回ったと判断された場合にインク
    リメントするとともに、第2のカウンタをクリアする第
    1のカウンタ(CT1)と、 前記第2の比較手段によって前記加速度に応じた信号が
    前記第2の所定値よりも小さいと判断された場合にイン
    クリメントするとともに、前記第1のカウンタをクリア
    する第2のカウンタ(CT2)と、 前記第1のカウンタあるいは前記第2のカウンタの値が
    所定値以上の場合に前記加速度センサが異常であると判
    定する判定手段とを備えることを特徴とする加速度セン
    サの異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の比較手段および前記第2の比
    較手段の双方において前記第1、第2の所定値を上回っ
    た場合に車両の走行路面を悪路と判定する機能が付加さ
    れることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれ
    かに記載の加速度センサの異常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のカウンタは、前記
    加速度に応じた信号が前記第1あるいは第2の所定値を
    上回ったあるいは下回った際の時間を計測することを特
    徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の加
    速度センサの異常検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のカウンタは、前記
    加速度に応じた信号が前記第1あるいは第2の所定値
    上回ったあるいは下回った際の回数を計測することを特
    徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の加
    速度センサの異常検出装置。
  8. 【請求項8】 前記加速度センサの異常が検出された場
    合には、アンチスキッド制御を中止することを特徴とす
    る請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の加速度セ
    ンサの異常検出装置。
  9. 【請求項9】 前記加速度センサの異常が検出された場
    合には、前記車両の車体速度の推定を中止することを特
    徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の
    速度センサの異常検出装置。
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