JP3350240B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3350240B2
JP3350240B2 JP20829694A JP20829694A JP3350240B2 JP 3350240 B2 JP3350240 B2 JP 3350240B2 JP 20829694 A JP20829694 A JP 20829694A JP 20829694 A JP20829694 A JP 20829694A JP 3350240 B2 JP3350240 B2 JP 3350240B2
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賢士 亀山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像を読み取る読
取手段の読取部に対向して圧接する読取ローラを備えた
画像読取装置に関し、詳しくは、読取ローラの作製およ
び組付を容易にしてコスト削減を図るとともにその読取
ローラと読取部の圧接部位にかかる圧力の均一化を図っ
た画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像読取装置としては、読取
部に位置する原稿の画像を読み取る読取手段およびこの
読取部に対向する読取ローラを備え、読取ローラを読取
部に圧接させるとともに回転駆動させることによって読
取原稿を読取部上を搬送させるものがあり、このような
装置は、特に電話機と一体化された小型・低価格のファ
クシミリ装置に搭載され、広く一般に普及している。
【0003】この種の画像読取装置は、読取部または読
取ローラの一方が本体側に、また他方が本体に回動可能
に支持されたカバーに配設され、読取ローラは両端部に
対応する位置に設けられた軸受により回転自在に保持さ
れるとともに、駆動力を伝達する伝達ギヤを一端部に設
けられ、また軸方向への移動を規制する部品が組み付け
られている。そして、カバーを本体側に近接または離隔
させることによって読取ローラと読取部を近接または離
隔させて読取部上を開閉することができ、読取部上を閉
止したときには読取部と読取ローラとを所定の圧接力で
圧接させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読取装置にあっては、読取ローラを組み
付けるために多数の部品が必要であり、またその組付工
数も多く、コスト高を招くという問題があった。また、
この問題は小型・低コストが要求される近時のファクシ
ミリ装置において特に顕著になっていた。
【0005】より具体的には、次のような問題があげら
れる。 (1) 読取ローラを回転自在に保持する軸受、および軸
方向への移動を規制する部品、例えばEリング等が必要
であるとともに、これらを組み付ける溝等を形成しなけ
ればならず、さらに組付作業が必要である。 (2) また、伝達ギヤを固定するために、ネジ等が必要
であるととともに、読取ローラを一緒に回転させるため
に例えば、フライス面を形成しなければならず、さらに
組付作業が必要である。
【0006】(3) さらに、多部品を組み付けることか
ら積み上げ誤差が大きくなるため、個々の部品の寸法精
度は所定以上必要であるとともに、それぞれの寸法管理
をしなければならない。さらに、読取部上を閉止して読
取ローラと所定の圧接力で圧接させたとき、読取ローラ
が撓んで均一な圧接力が得られず、読取部上を搬送する
原稿に傾き、所謂スキューが生じ易いという問題があっ
た。また、読取ローラの小型化とコスト低減のために、
その回転中心軸を細くしたり、樹脂により成形したりす
ることが考えられるが、前記撓みが大きくなるためにそ
の実現が困難であり、読取ローラの撓みを抑えるために
その背後に補強ローラを設けることもできるが、大型化
とコスト高を招いてしまう。
【0007】そこで、請求項1〜4に記載の発明は、読
取ローラの組付方式を工夫することにより、部品点数お
よび組付作業を削減して、低コストな画像読取装置を提
供することを目的とする。請求項5〜8に記載の発明
は、読取ローラの軸受および軸方向移動の規制を別々に
することにより、読取ローラの位置決め精度を向上し
て、原稿の搬送精度の低下を防止することを目的とす
る。
【0008】請求項9〜12に記載の発明は、読取ロー
ラを本体側に対して軸方向に位置決めすることにより、
読取ローラと記録ヘッドとの位置関係を適正にして、原
稿の搬送精度を向上させることを目的とし、かつ、スム
ーズな開閉カバーの移動を実現することを目的とする。
請求項13記載の発明は、読取ローラの後加工に対する
妨げをなくすことにより、その後加工を容易に実施でき
るようにして、低コストな画像読取装置を提供すること
を目的とする。
【0009】請求項14記載の発明は、読取ローラの組
付方式を工夫することにより、部品点数および組付作業
を削減して、低コストな画像読取装置を提供するととも
に、読取ローラの読取部との圧接方式を工夫することに
より、スキューの発生を防止して、画像の読取精度の高
い画像記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、読取部に位置する原稿の画像を読
み取る読取手段と、読取部に対向し端部に設けられた伝
達ギヤを介して回転駆動される読取ローラと、読取ロー
ラを回転自在に保持するローラ保持部材と、を備えた画
像読取装置において、前記ローラ保持部材に読取ローラ
の軸方向移動によって該読取ローラを着脱可能な一対の
軸穴部を設けるとともに、前記ローラ保持部材および読
取ローラの双方に、読取ローラの軸方向一方側への移動
によって突き当たる突当部を設け、前記ローラ保持部材
および読取ローラのうち何れか一方に、一体に形成さ
れ、読取ローラが軸方向一方側に移動するとき他方に係
合して読取ローラの軸方向と直交する方向に撓み、前記
突当部が突き当たったとき、復帰状態で読取ローラの軸
方向他方側への移動を規制する撓み係止部を設けたこと
を特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、前記撓み係止部を
読取ローラの一端に設けたことを特徴とするものであ
る。請求項3記載の発明は、前記読取ローラの軸部およ
び前記伝達ギヤを樹脂により一体に形成したことを特徴
とするものである。請求項4記載の発明は、前記突当部
が突き当たる読取ローラの軸方向移動位置と前記撓み係
止部が復帰する読取ローラの軸方向移動位置とがわずか
に異なることを特徴とするものである。
【0012】請求項5記載の発明は、前記ローラ保持部
材に、前記軸穴部とは異なる位置で読取ローラに対し読
取部と反対側から当接するローラ支持部を設けたことを
特徴とするものである。請求項6記載の発明は、前記読
取ローラのローラ部と伝達ギヤとの間に位置するようロ
ーラ保持部材に設けられた保持リブに前記ローラ支持部
が形成されていることを特徴とするものである。
【0013】請求項7記載の発明は、前記ローラ支持部
を略U字形の溝状の軸受として形成したことを特徴とす
るものである。請求項8記載の発明は、前記撓み係止部
が復帰した状態で撓み係止部の先端部が読取ローラの軸
方向でのみローラ保持部材と接触することを特徴とする
ものである。
【0014】請求項9記載の発明は、前記読取部が本体
ベースに設けられるとともに、前記ローラ保持部材とし
て前記読取ローラを該読取部に近接および離隔する方向
に移動させ読取部上を開閉する開閉カバーが設けられ、
読取ローラが読取部に近接して対向したとき、伝達ギヤ
の側面に当接して読取ローラを軸方向に位置決めする位
置決め部を前記本体ベース側に設けたことを特徴とする
ものである。
【0015】請求項10記載の発明は、前記位置決め部
が読取部から読取ローラに向かう方向に突出するととも
に、伝達ギヤに噛合する本体ベース側のギヤの側面に対
向する板状に形成されたことを特徴とするものである。
請求項11記載の発明は、前記伝達ギヤの両側面に、所
定厚さで円盤状に突出する突出部を形成したことを特徴
とするものである。
【0016】請求項12記載の発明は、前記位置決め部
の伝達ギヤとの当接部または伝達ギヤに案内用の面取り
を設けたことを特徴とするものである。請求項13記載
の発明は、前記伝達ギヤの外径を、読取ローラのローラ
部の外径よりも小さく形成したことを特徴とするもので
ある。請求項14記載の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、前記読取部を加圧することにより原稿を介して
読取部および読取ローラを所定圧で圧接させる圧接手段
を設け、前記圧接手段が、読取ローラの軸方向における
読取部の中央付近とその両側に配設され、読取部および
読取ローラが真直であるとしたときに前記中央付近での
加圧力が前記両側での加圧力より大きくなるよう加圧力
を設定した少なくとも3つの弾性変形可能な加圧部材を
有し、該加圧部材からの加圧力により読取ローラが両持
ち支持状態で所定量撓むとともに読取部が読取ローラに
追従して湾曲し、読取部と読取ローラが略均一な圧力で
圧接するようにしたことを特徴とするものである。
【0017】なお、前記読取ローラとしては、例えば、
原稿の外方を画像として読み込まないように、所謂、白
色ローラが好適である。また、前記読取部としては、例
えば、読取原稿を密着される密着センサの密着部やコン
タクトガラス等が相当する。また、請求項14記載の発
明において、圧接手段を構成する少なくとも3つの加圧
部材は、独立した3つの加圧部材であるか一体に形成さ
れた3つの加圧部材であるかを問わない。前記中央付近
の加圧部材にこれより先に撓み始める加圧部材を一体に
形成したとしても、読取手段の読取部および読取ローラ
が真直であるとしたときに前記中央付近での加圧力が前
記両側での加圧力より大きくなるよう加圧力を設定する
ことができるからであり、そのような機能を有する3つ
以上の加圧部分を3つ以上の加圧部材と表現したに過ぎ
ないからである。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明では、ローラ保持部材に読
取ローラの軸方向移動によってその読取ローラを着脱可
能な一対の軸穴部が設けられるとともに、ローラ保持部
材および読取ローラの双方に読取ローラの軸方向一方側
への移動によって突き当たる突当部が設けられ、またロ
ーラ保持部材および読取ローラのうち何れか一方に読取
ローラが軸方向一方側に移動するとき他方に係合して読
取ローラの軸方向と直交する方向に撓み、突当部が突き
当たったとき復帰状態で読取ローラの軸方向他方側への
移動を規制する撓み係止部が一体に形成される。したが
って、読取ローラは突当部および撓み係止部により軸方
向の移動が規制され、読取ローラの軸方向への移動を規
制する部品およびこれを組み付けるための作業が必要な
い。さらに、読取ローラは軸方向へ移動させるのみで軸
穴部により保持されるとともに撓み係止部により係止さ
れて、ローラ保持部材に組付される。
【0019】請求項2記載の発明では、撓み係止部が読
取ローラの一端に設けられる。したがって、撓み係止部
を容易に形成することができる。請求項3記載の発明で
は、読取ローラの軸部および伝達ギヤが樹脂により一体
に形成される。したがって、読取ローラの軸部および伝
達ギヤを成形によって容易に一体に形成することがで
き、積み上げ誤差もない。また、軸穴部により読取ロー
ラを軸受することができ、軸受部品が削減される。
【0020】請求項4記載の発明では、突当部が突き当
たる読取ローラの軸方向移動位置と撓み係止部が復帰す
る読取ローラの軸方向移動位置とがわずかに異なるよう
構成される。したがって、突当部および撓み係止部が同
時に読取ローラの軸方向への移動を規制して読取ローラ
の回転に不要な負荷を与えることがない。請求項5記載
の発明では、ローラ保持部材に軸穴部とは異なる位置で
読取ローラに対し記録ヘッドと反対側から当接するロー
ラ支持部が設けられる。したがって、一端部側の軸穴部
が撓み係止部を保持するよう構成したとしても、読取ロ
ーラは他端部側の軸穴部およびローラ支持部により揺動
することなく保持される。
【0021】請求項6記載の発明では、読取ローラのロ
ーラ部と伝達ギヤとの間に位置するようローラ保持部材
に設けられた保持リブにローラ支持部が形成される。し
たがって、読取ローラはローラ部の両端側近傍で保持さ
れ、ローラ部の撓み量が低減される。請求項7記載の発
明では、ローラ支持部が略U字形の溝状の軸受として形
成される。したがって、ローラ支持部は容易に形成さ
れ、そのローラ支持部内には読取ローラが軸穴部への挿
入時に容易に挿入される。また、読取ローラはローラ支
持部のU字形の円弧部により軸受される。
【0022】請求項8記載の発明では、撓み係止部が復
帰した状態で撓み係止部の先端部が読取ローラの軸方向
でのみローラ保持部材と接触するよう構成される。した
がって、読取ローラは2箇所で保持されることとなり、
3箇所で保持することにより生じる不要な径方向への負
荷がなく、軸穴部やローラ支持部の同軸度の精度を緩く
することができる。また、撓み係止部に読取ローラの径
方向の負荷が加えられない。
【0023】請求項9記載の発明では、読取部が本体ベ
ースに設けられるとともに、ローラ保持部材として読取
ローラをその読取部に近接および離隔する方向に移動さ
せ読取部上を開閉する開閉カバーが設けられる。そし
て、読取ローラが記録ヘッドに対向したとき、伝達ギヤ
の側面に当接して読取ローラを軸方向に位置決めする位
置決め部が本体ベース側に設けられる。したがって、読
取ローラが本体ベースに対して軸方向に位置決めされ
る。また、撓み係止部に加えられる負荷が軽減される。
【0024】請求項10記載の発明では、位置決め部が
記録ヘッドから読取ローラに向かう方向に突出するとと
もに、伝達ギヤに噛合する本体ベース側のギヤの側面に
対向する板状に形成される。したがって、位置決め部は
本体ベース側のギヤの歯面を覆うよう形成される。請求
項11記載の発明では、伝達ギヤの両側面に、所定厚さ
で円盤状に突出する突出部が形成される。したがって、
位置決め部は突出部の側面に当接する。
【0025】請求項12記載の発明では、位置決め部の
伝達ギヤとの当接部または伝達ギヤに案内用の面取りが
設けられる。したがって、開閉カバーを移動させ読取部
を閉止する際、伝達ギヤと本体ベース側のギヤとの位置
は面取りにより案内される。請求項13記載の発明で
は、伝達ギヤの外径が読取ローラのローラ部の外径より
も小さく形成される。したがって、読取ローラのローラ
部外周面を軸方向に延長した位置に伝達ギヤはない。
【0026】請求項14記載の発明では、読取ローラの
軸方向における読取部の中央付近とその両側に、読取部
および読取ローラが真直であるとしたときに中央付近で
の加圧力が両側での加圧力より大きくなるよう加圧力を
設定した少なくとも3つの弾性変形可能な加圧部材が配
設され、この加圧部材からの加圧力により読取ローラが
両持ち支持状態で所定量撓むとともに読取部が読取ロー
ラに追従して湾曲した状態で、読取部と読取ローラが略
均一な圧力で圧接する。したがって、その状態では読取
ローラの軸方向の全域において略一定の加圧力が読取部
に加えられることになり、原稿を搬送する際に発生する
スキューが防止される。
【0027】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図7は本発明に係る画像読取装置の第1実施例を搭
載したファクシミリ装置の一例を示す図であり、本実施
例は請求項1〜8または14の何れかに記載の発明に対
応する。
【0028】まず、その構成を説明するが、装置全体の
基本的な構成については公知であるので、特徴部分につ
いてのみ詳述する。図1において、11は装置本体の筐体
を構成する本体ベースで、この本体ベース11の後部(図
中、右端部)には記録紙ホルダ部11aが一体に形成され
ている。12は操作部および表示部等を有するとともに本
体ベース11の一部を構成する上カバーであり、13はロー
ル状に巻かれ記録紙ホルダ部11aに収納された記録紙で
ある。また、14は原稿画像を読み取るスキャナ部、15は
原稿画像や受信した画像の画情報を記録紙13に記録する
プロッタ部である。
【0029】スキャナ部14は、上面(読取部)16a上に
位置する原稿画像を読み取る公知の密着センサ(読取手
段)16と、密着センサ16の上面16aに対向するようスキ
ャナカバー(開閉カバー)17に回転自在に組み付けら
れ、軸方向一端部に設けられた図2に示す伝達ギヤ18を
介して回転される白色の原稿搬送ローラ(読取ローラ)
21と、から構成されており、密着センサ16および原稿搬
送ローラ21が互いに圧接して原稿搬送ローラ21が回転す
ることによってこれらの間で挟持する原稿を搬送する。
スキャナカバー17は回動支点17aで上カバー12に回動可
能に支持されており、このスキャナカバー17は図中左右
方向に回動することにより回転自在に保持する原稿搬送
ローラ21を上カバー12の上面に臨む密着センサ16の上面
16aに近接および離隔させるとともにその上面16a上を
開閉することができ、その閉止時には上カバー12に係止
されてその閉止状態を保つことができる。この密着セン
サ16は、詳細な構成は図示しないが、原稿画像の読取方
向の主走査方向および副走査方向に対して直交方向(図
中、上下方向)に所定範囲の撓みを許容するよう構成さ
れており、スキャナカバー17を上カバー12に係止させた
とき、原稿搬送ローラ21が後述する加圧部材からの加圧
力により所定圧で圧接してその軸方向と直交する方向へ
所定量撓ませるようになっている。この原稿搬送ローラ
21は、スキャナカバー17を上カバー12に係止させたと
き、スキャナモータ22の回転駆動を減速ギヤ23を介して
伝達されるアイドルギヤ24に一端部に設けられた伝達ギ
ヤ18が噛合するよう配設されており、これらと共に原稿
搬送系を構成している。
【0030】プロッタ部15は、詳細には図示しないが、
ヘッド保持手段25により垂直に保持された記録ヘッド
と、記録紙13を挟んで記録ヘッドと互いに対向するよう
プロッタカバー27に回転自在に組み付けられ、軸方向一
端部に設けられた伝達ギヤを介して回転されるプラテン
ローラ26と、から構成されており、ヘッド保持手段25
は、記録ヘッドを位置決めするとともにプラテンローラ
26に対し接近および離隔する所定方向(図中、左右方
向)に変位可能に保持し、その記録ヘッドをプラテンロ
ーラ26に記録紙13を介して所定の圧接力で圧接させる。
このヘッド保持手段25が保持する記録ヘッドおよび記録
紙13は例えばプラテンローラ26との間で記録紙13を加熱
圧接することによって発色させ画像を記録する感熱記録
方式の公知のものである。プロッタカバー27は、スキャ
ナカバー17と略同様に構成されており、回動支点27aで
本体ベース11に回動可能に支持され図中左右方向に回動
させることにより本体ベース11の記録紙ホルダ部11a上
を開放および閉塞することができ、その閉塞時には上カ
バー12に係止されてその閉塞状態を保つことができる。
また、31はプロッタカバー27を回動して記録紙ホルダ部
11aを閉塞したときにプラテンローラ26の一端部に設け
られた伝達ギヤに噛合するアイドルギヤ、32はプラテン
ローラ26を駆動するプロッタモータ、33はモータ32の出
力部とアイドルギヤ31の間に設けられた減速ギヤであ
り、これらはプラテンローラ26と共に記録紙搬送系を構
成し、プラテンローラ26を回転させることによって前記
記録ヘッドに圧接する記録紙13を図中上方に搬送する。
なお、35は上記機構に電気的に接続されそれらの駆動を
制御する制御回路を形成するプリント基板である。
【0031】次に、図2〜図5において、原稿搬送ロー
ラ21は、原稿を介して密着センサ16の上面16aに圧接す
るローラ部21aと、ローラ部21aを軸支するとともに一
端部に伝達ギヤ18が設けられた軸部21bと、から構成さ
れており、軸部21および伝達ギヤ18は所定の樹脂を用い
て成形することによって一体に形成され、その軸方向と
直交する方向への所定範囲の撓みを許容するようになっ
ている。伝達ギヤ18の側面18aには原稿搬送ローラ21の
軸芯を中心としてその軸方向に突出する一対の爪41が形
成されており、爪41は軸部21bおよび伝達ギヤ18と同時
に前記樹脂により成形されて一体に形成される。爪41
は、原稿搬送ローラ21の軸方向に突出して前記樹脂の可
撓性によりその軸方向と直交する方向に弾性変形する撓
み部41aと、原稿搬送ローラ21の径方向外方に延在する
よう撓み部41aの先端に形成された先端部41bとを備
え、撓み係止部を構成している。この爪41の撓み部41a
はその側面を延長すると所定径の円筒になるよう形成さ
れ、また先端部41bは伝達ギヤ18の側面18aと平行な平
面と前記径方向外方ほどその平面に近接する斜面を形成
されている。なお、原稿搬送ローラ21の伝達ギヤ18、軸
部21b、および爪41は切削加工によって一体に形成して
もよく、金属を切削加工して形成してもよい。
【0032】また、スキャナカバー17は、軸部21bの長
さ(他端部端面から伝達ギヤ18の側面18aまでの長さ)
と略同一の間隔に形成された板状の側リブ43、44と、ロ
ーラ部21aと伝達ギヤ18の間の軸部21bに対応する位置
に形成された板状の保持リブ46と、から構成されてい
る。側リブ43は、板厚を撓み部41aの突出長さ(伝達ギ
ヤ18の側面18aと先端部41bの前記平面との間隔)より
もわずかに薄く形成され、撓み部41aの前記円筒よりも
大径に形成された軸穴部43aが設けられており、その側
面43bは伝達ギヤ18の側面18aとともに突当部を構成し
ている。また、側リブ44には、軸部21bの他端部と略同
一径の軸穴部44aが形成されており、原稿搬送ローラ21
の軸受を構成している。
【0033】この側リブ43の軸穴部43aには、撓み部41
aを撓ませて先端部41bを通過させることにより爪41を
挿入されるが、板厚が撓み部41aの前記突出長さより薄
いことから、爪41の撓み部41aは伝達ギヤ18の側面18a
と側リブ43の側面43bとが突き当たる前に弾性復帰す
る。すなわち、側リブ43および爪41の撓み部41aは、伝
達ギヤ18の側面18aと側リブ43の側面43bとが突き当た
る原稿搬送ローラ21の軸方向への移動位置と、その爪41
が弾性復帰する原稿搬送ローラ21の軸方向ヘの移動位置
と、がわずかに異なるよう形成されている。そして、伝
達ギヤ18の側面18aと側リブ43の側面43bとが、また
は、弾性復帰した爪41の先端部41bの前記平面と側リブ
43の側面43cとが異なる位置で突き当たることによって
原稿搬送ローラ21の軸方向への移動を規制してその原稿
搬送ローラ21をスキャナカバー17に係止する。
【0034】また、保持リブ46には、スキャナカバー17
を回動して密着センサ16の上面16a上を閉止したとき、
その上面16aと反対側から軸部21bに当接する略U字形
の溝状に形成されたローラ支持部46aが設けられてお
り、このローラ支持部46aは前記U字形の円弧部の曲率
を、軸部21bと略同一に、かつ、側リブ43、44の軸穴部
43a、44aと同軸に形成されている。このローラ支持部
46aは、ローラ部21aと伝達ギヤ18の間の軸部21bに対
応する位置に形成され、また前記U字形の溝状に形成さ
れていることから、軸部21bの他端部および爪41を軸穴
部43a、44aヘ挿入するときに、軸部21bが挿入され
る。そして、このローラ支持部46aは、ローラ部21aが
密着センサ16の上面16aに圧接したとき、軸部21bが前
記円弧部に当接して原稿搬送ローラ21を支持する。すな
わち、ローラ支持部46aは軸穴部44aとともに原稿搬送
ローラ21の軸受を構成し、軸穴部43aは撓み部41aの前
記円筒径よりも大径に形成されていることから爪41は側
リブ43に接触しない。
【0035】次に、図6および図7において、60は密着
センサを保持する保持手段であり、保持手段60は樹脂材
料により本体ベース11と一体に成形されたそれぞれ複数
の加圧部材61a〜61gと、位置決め部材62a、62bと、
支承部材64a〜64dとを有しており、各加圧部材61a〜
61gには密着センサ16の側面16bに係合する保持爪63が
一体に形成され、位置決め部材62a、62bにはそれぞれ
密着センサ16の底面16c側に設けられた円形断面の凸状
位置決め用の図示しない係合部に摺動可能に嵌合(係
合)する嵌合穴65を形成されている。この保持手段60
は、支承部材64a〜64dが側面16dに突き当り支承する
とともに加圧部材61a〜61gの保持爪63が側面16bに係
合することによって密着センサ16を係止するとともに、
位置決め部材62a、62bの嵌合穴65に密着センサ16の前
記係合部に嵌合することによって密着センサ16を前記圧
接力方向と直交する2方向に位置決めする。
【0036】また、加圧部材61a〜61gは、それぞれ密
着センサ16と原稿搬送ローラ21の間に作用する圧接力の
方向(以下、圧接力方向という)を板厚方向とする板状
に形成されるとともに、密着センサ16の幅方向(長手方
向)に所定間隔を隔てて設けられており、それぞれ密着
センサ16を原稿搬送ローラ21に対向する所定位置に装着
するとき、自然状態から図7中下方に撓んで揺動し、密
着センサ16の装着後においても撓みに伴う反力よって密
着センサ16を原稿搬送ローラ21側に圧接させることがで
きる。すなわち、加圧部材61a〜61gは、先端部を密着
センサ16に係合し基端部を固定端として撓む弾性変形可
能な略板状の部材で、保持手段60の一部を構成するとと
もに、原稿を介して密着センサ16を原稿搬送ローラ21に
所定圧で圧接させる圧接手段となっている。なお、加圧
部材61a〜61gおよび位置決め部材62a、62bは協働し
て前記圧接力方向に撓んで密着センサ16の同方向への変
位を許容しつつ密着センサ16を保持する。また、位置決
め部材12a、12bは密着センサ16に加圧力を加えること
はないが加圧部材に兼用するよう構成してもよい。
【0037】この加圧部材61a〜61gの前記加圧力は、
装着後の密着センサ16および原稿搬送ローラ21の撓み量
を考慮し、密着センサ16と原稿搬送ローラ21の圧接時に
原稿搬送ローラ21の軸方向における任意の位置で前記圧
接力が略均一になるようにしている。具体的には、原稿
搬送ローラ21の撓みに追従して密着センサ16が撓むと
き、加圧部材61a〜61gのうち中央側のものほど前記加
圧力を生ずるための撓み量が少なくなるので、例えば加
圧部材61a〜61gのうち原稿搬送ローラ21の軸方向にお
ける中央部の加圧部材61dに対し、左右両側の各一対の
加圧部材61a、61g、加圧部材61b、61f、加圧部材61
c、61eをそれぞれ対称に配置するとともに、中央側の
ものほど幅広くしている。すなわち、本実施例では、中
央側の加圧部材ほど前記加圧力を生ずるためのの撓みに
対する剛性を高くし、密着センサ16および原稿搬送ロー
ラ21が真直であるとしたときに前記中央付近での加圧力
が前記左右両側での加圧力より大きくなるよう加圧力を
設定している。そして、これら加圧部材61a〜61gから
の加圧力により原稿搬送ローラ21がスキャナカバー17に
よる両持ち支持状態で所定量撓むとともに密着センサ16
が原稿搬送ローラ21に追従して湾曲し(撓み)、密着セ
ンサ16と原稿搬送ローラ21が略均一な圧力で圧接するよ
うにしている。また、密着センサ16を組み付ける前の自
然状態ではこれら加圧部材61a〜61gの上端部が同一線
上に位置するようになっており、これにより密着センサ
16と原稿搬送ローラ21が圧接しないスキャナカバー17の
開放時には密着センサ16を撓ませないようにしている。
また、加圧部材61a〜61gは、図示していないが、密着
センサ16より本体ベース11側となる前記基端部に、前記
圧接力方向(板厚方向)の両端側で開口する少なくとも
1つ以上の孔や前記圧接力方向における肉厚(この場
合、板厚に相当する)を薄くした薄肉部を形成して他の
部分より断面積を減少させることによって、前記加圧力
を生じさせるための撓みを主に前記基端部で安定して生
じさせている。なお、加圧部材61a〜61gの前記基端部
に、前記圧接力方向に凹凸を形成する、所謂バネ状の撓
み部等を形成しても前記加圧力を生じさせるための撓み
を主に前記基端部で安定して生じさせることができる。
【0038】次に、作用を説明する。まず、原稿搬送ロ
ーラ21をスキャナカバー17に組み付ける際、側リブ44の
軸穴部44aに軸部21bの他端部を挿入するとともに、伝
達ギヤ18とローラ部21aとの間の軸部21bを保持リブ46
のローラ支持部46a内に挿入してその前記円弧部を当接
させる。次いで、原稿搬送ローラ21を図中左方向(軸方
向一方側)へ移動させる。このとき、爪41は、側リブ43
の軸穴部43aに先端部41bの前記斜面が摺接(係合)し
て撓み部41aが原稿搬送ローラ21の軸方向と直交する方
向に撓み、その先端部41bが互いに近接することによっ
て軸穴部43a内に挿入される。その後、爪41は弾性復帰
して図4および図5に示す状態となり、原稿搬送ローラ
21は軸穴部44aおよびローラ支持部46aに軸受される。
この原稿搬送ローラ21は、その軸方向への移動を、その
一方側(図4中左方向)へは伝達ギヤ18の側面18aと側
リブ43の側面43bとが突き当ることにより規制され、ま
た他方側(図4中右方向)へは爪41の先端部41bの前記
平面と側リブ43の側面43cとが突き当ることにより規制
されてスキャナカバー17に係止される。
【0039】そして、密着センサ16を保持手段60に保持
させて位置決めした後に、スキャナカバー17を回動させ
るして原稿搬送ローラ21を密着センサ16に圧接させ上カ
バー12に係止させ閉止する。このとき、原稿搬送ローラ
21が密着センサ16側に接近して加圧部材11a〜11gが撓
み、スキャナカバー17が上カバー12側に係止される図1
の位置まで原稿搬送ローラ21が移動した時点で、密着セ
ンサ16と原稿搬送ローラ21の間に原稿を挟む所定の圧接
力が作用する。すなわち、加圧部材11a〜11gからの加
圧力により原稿搬送ローラ21が両持ち支持状態で所定量
撓み、密着センサ16が原稿搬送ローラ21に追従して湾曲
した状態で、密着センサ16の上面16aと原稿搬送ローラ
21のローラ部16aが略均一な圧力で圧接する。この状態
においては、原稿搬送ローラ21の軸方向の全域において
略一定の加圧力が密着センサ16に加えられることにな
り、駆動時に原稿はスキューが発生することなく搬送さ
れ密着センサ16により原稿画像が高精度に読み取られ
る。
【0040】このように本実施例においては、スキャナ
カバー17に軸穴部43a、44aを形成された側リブ43、44
が設けられる。また、軸部21bの他端部を側リブ44の軸
穴部44aに挿入した後、原稿搬送ローラ21を前記軸方向
一方側に移動させると、側リブ43の軸穴部43aに先端部
41bの前記斜面が摺接して撓み部41aが原稿搬送ローラ
21の軸方向と直交する方向に撓むことによりその軸穴部
43a内に挿入されて、側リブ43の側面43bと伝達ギヤ18
の側面18aとが突き当たったときには復帰状態となり、
原稿搬送ローラ21の前記軸方向他方側への移動を先端部
41bの前記平面が側リブ43の側面43cに突き当たること
によって規制する爪41が伝達ギヤ18の側面18a(原稿搬
送ローラ21の一端部)に設けられる。そして、原稿搬送
ローラ21の前記軸方向一方側への移動は側リブ43の側面
43bと伝達ギヤ18の側面18aとが突き当たることによっ
て規制される。このように、原稿搬送ローラ21は軸部21
bの他端部および爪41が軸穴部43a、44bに容易に挿入
されるとともに、伝達ギヤ18、爪41、および側リブ43に
より軸方向の移動が規制されて係止される。したがっ
て、原稿搬送ローラ21はスキャナカバー17に容易に組付
されるとともに、従来のように原稿搬送ローラ21の移動
を規制するための部品(例えば、Eリング等)、およ
び、これを組み付けるための作業(例えば、溝加工およ
び組付等)が必要ない。このことから、部品点数および
組付作業が削減されるとともに、量産性が向上して、低
コストな画像読取装置を提供することができる。
【0041】さらに、爪41は原稿搬送ローラ21の軸部21
bの一端部に設けられた伝達ギヤ18の側面18aに設けら
れ、この爪41、軸部21b、および伝達ギヤ18は樹脂を用
いて成形することにより一体に形成される。したがっ
て、部品を組み付けるによる積み上げ誤差なく、容易に
形成することができる。また、伝達ギヤ18を別部品とし
て用意する必要がなく、これを組み付けるための部品
(ネジ等)や作業(例えば、フライス面加工および組付
等)が必要ない。このことから、部品点数および組付作
業が削減されるとともに、寸法精度および管理を緩くす
ることができ、コスト低減を図ることができる。また、
スキャナカバー17は、側リブ43、44と異なるローラ部21
aと伝達ギヤ18の間の軸部21bに対応する位置に保持リ
ブ46が設けられ、この保持リブ46にはその軸部21bに密
着センサ16の上面16aと反対側から当接するローラ支持
部46aが形成され、このローラ支持部46aは略U字形の
溝状の軸受として形成される。そして、ローラ支持部46
aには、軸部21bの他端部および爪41の軸穴部43a、44
aへの挿入時にローラ部21aと伝達ギヤ18の間の軸部21
bが容易に挿入されて、前記略U字形の円弧部がその軸
部21bに当接して原稿搬送ローラ21を軸受する。したが
って、ローラ支持部46a内に原稿搬送ローラ21の軸部21
bは容易に挿入されて軸受され、原稿搬送ローラ21は軸
穴部43aが軸受する爪41の撓みによって揺動してしまう
ことがない。また、原稿搬送ローラ21はローラ部21aの
両端側近傍の軸部21bを軸穴部44aおよびローラ支持部
46aにより軸受され、ローラ部21aの撓み量が低減され
る。このことから、軸受部品(例えば、ベアリング等)
を用いることなく軸受することができ、コスト低減され
るとともに、画像品質も向上する。
【0042】さらに、ローラ支持部46aの前記U字形の
円弧部の曲率、および、軸穴部44aの径は軸部21bと略
同一に、軸穴部44aの径は撓み部41aの前記円筒径より
も大径に形成されるとともに、ローラ支持部46aは軸穴
部43a、44aと同軸に形成される。したがって、爪41は
側リブ43に接触しない。そのため、原稿搬送ローラ21は
軸穴部44aとローラ支持部46aの2箇所で軸受されるこ
ととなり、3箇所で保持することにより生じる不要な径
方向への負荷を加えられることがなく、原稿搬送ローラ
21が軸方向に変形することがない。このことから、軸穴
部43a、44aやローラ支持部46aの同軸度の精度を緩く
して寸法精度および管理を緩くするとともに、爪41の前
記径方向への剛性を小さくすることによって、画像品質
を向上させるとともに、コスト低減を図ることができ
る。
【0043】また、側リブ43は撓み部41aの前記突出長
さより薄く形成され、伝達ギヤ18の側面18aと側リブ43
の側面43bとが突き当たる原稿搬送ローラ21の軸方向へ
の移動位置と爪41が弾性復帰する原稿搬送ローラ21の軸
方向ヘの移動位置とがわずかに異なるよう形成される。
したがって、伝達ギヤ18の側面18aと爪41の先端部41b
が側リブ43の側面43b、43cに同時に突き当たって不要
な負荷を与えることがなく、原稿搬送ローラ21の回転を
妨げることがない。このことから、寸法精度および管理
を緩くしてコスト低減を図ることができるとともに、画
像品質が低下してしまうこともない。
【0044】また、軸部21bと伝達ギヤ18とを一体に形
成しているので、原稿搬送ローラ21をガタやバックラッ
シュを少なくして回転させることができ、画像品質が向
上する。そして、原稿搬送ローラ21の軸方向における密
着センサ16の中央付近とその両側に、密着センサ16およ
び原稿搬送ローラ21が真直であるとしたときに前記中央
付近での加圧力が前記両側での加圧力より大きくなるよ
う加圧力を設定した少なくとも3つの弾性変形可能な加
圧部材61a〜61gが配設され、密着センサ16および原稿
搬送ローラ21を圧接させた場合には、これら加圧部材61
a〜61gからの加圧力により原稿搬送ローラ21が両持ち
支持状態で所定量撓むとともに、密着センサ16が原稿搬
送ローラ21に追従して湾曲した状態で、密着センサ16と
原稿搬送ローラ21が略均一な圧力で圧接する。したがっ
て、密着センサ16を原稿搬送ローラ21に圧接させるため
の加圧力が原稿搬送ローラ21の軸方向の全域において略
一定となり、駆動時に原稿はスキューが発生することな
く搬送され密着センサ16により原稿画像が高精度に読み
取られる。
【0045】また、加圧部材61a〜61gが密着センサ16
を保持する保持手段60の一部を構成するから、部品点数
の削減により密着センサ16の周辺の構成が簡素化され
る。また、装置の本体ベース11と一体に形成された加圧
部材61a〜61gがその撓みによって密着センサ16を原稿
搬送ローラ21側に加圧するから、部品点数がより削減さ
れ、加圧部材61a〜61gの組み付けも不要となるから、
密着センサ16周辺の構成がより簡素化され、組立作業も
より一層容易化される。
【0046】さらに、先端部を密着センサ16に係合し基
端部を固定端として撓む略板状の複数の加圧部材61a〜
61gが、前記中央付近のものほど幅広くなっているの
で、加圧特性の異なる複数の加圧部材61a〜61gを本体
ベース1と一体に成形することが容易にできる。また、
加圧部材61a〜61gが本体ベース11側の一部に他の部分
よりも断面積を減少させているから、加圧部材61a〜61
gの全体形状に拘らず、適度な加圧を行なうための所要
の撓みが容易に得られることになり、加圧部材61a〜61
gを加圧のみならず、保持手段の一部とすることが容易
となる。また、密着センサ16の前記係合部に位置決め部
材62a、62bの嵌合穴65が係合することで、密着センサ
16が前記圧接力方向と直交する2方向に位置決めされる
から、密着センサ16を位置決めするために別部品を設け
る必要がない。しかも、加圧部材61a〜61gが前記圧接
力方向を板厚方向とする板状に形成されていることか
ら、それ以外の方向からの外力に対して変形し難い。し
たがって、これらの作用が相俟って、密着センサ16を簡
素な構成で、位置ずれなく圧接力方向に揺動させること
ができる。さらに、密着センサ16は保持手段60の支承部
材64a〜64dに支承させ加圧部材61a〜61gの保持爪63
を係合するとともに位置決め部材62a、62bの嵌合穴65
に前記係合部に嵌合するだけで位置決め保持されるの
で、組み付け時の概略位置決めが簡単にでき、その組み
付けが容易になる。
【0047】このように本実施例においては、原稿搬送
ローラ21の組付方式および密着センサ16と原稿搬送ロー
ラ21の圧接方式を工夫して、組立の容易化、小型化およ
びコスト削減を図ることができるファクシミリ装置を提
供することができ、このファクシミリ装置はスキューを
発生させることなく原稿を高精度に搬送することができ
る。
【0048】また、本実施例の他の態様としては、図8
に示すように、保持手段60をスキャナカバー17に設けて
原稿搬送ローラ21を本体ベース11側に保持させるように
構成することによって、密着センサ16を原稿搬送ローラ
21に対して上方に位置させ画像を上面側にして原稿を搬
送できるようにしてもよい。また、図示していないが、
伝達ギヤ18の外径を、原稿搬送ローラ21のローラ部21a
の外径よりも小さく形成してローラ部21aの外周面の延
長面よりも内方にすることによって、ローラ部21aの外
周面の後加工、例えば研磨を特別な治具等を用いて後加
工を容易に行なうことができるようにしてコストを削減
することもできる。なお、この他の態様は請求項13記
載の発明に対応する。
【0049】なお、本実施例では、撓み係止部としてス
キャナカバー17の軸穴部43aに係合して内方に弾性変形
する爪41を原稿搬送ローラ41の一端に形成しているが、
撓み係止部は爪41のような形状に限るものではなく、ス
キャナカバー17に設けた突起に係合して拡径するように
形成して復帰したときにその突起に係止されるようにし
てもよい。また、撓み係止部は原稿搬送ローラ21側に限
らず、スキャナカバー17側に設けてもよい。要は、組付
時の原稿搬送ローラ21の移動によって弾性変形する撓み
係止部を原稿搬送ローラ21またはスキャナカバー17側の
一方に設けてその撓み係止部に係合する部位を他方に係
合すればよい。また、原稿搬送ローラ21を軸穴部44aお
よびローラ支持部46aによって軸受させているが、一対
の軸穴部43a、44aのみで軸受させるよう構成してもよ
い。
【0050】また、密着センサ16周辺の構成を簡素化す
るために加圧部材61a〜61gを本体ベース11と一体に形
成された樹脂製のものしたが、本発明における少なくと
も3つ以上の加圧部材は、このようなものに限るもので
はなく、例えば本体ベースとは別体の金属製の板ばねや
コイルスプリング、あるいはゴム様弾性体等からなる加
圧部材であってもよい。また、少なくとも3つの加圧部
材は、独立した3つの加圧部材であるか一体に形成され
た3つの加圧部材であるかを問わないものであり、当然
ながら複数の加圧部材を原稿搬送ローラ21の軸方向に延
在する連結部材で一体的に連結するようなものも考えら
れるし、前記中央付近の加圧部材の両側にこれより先に
撓み始める加圧部材を一体に装着して、それらの支持部
(固定端)を単一にすることもできる。そして、そのよ
うにしたとしても、密着センサ16および原稿搬送ローラ
21が真直であるとしたときに前記中央付近での加圧力が
前記両側での加圧力より大きくなるよう加圧力を設定す
ることができる。要は、上述のように加圧特性の異なる
幾つかの加圧部を有する圧接手段が設けられればよいの
であり、加圧による原稿搬送ローラ21の撓みとそれに追
従する密着センサ16の湾曲を想定し、その状態での両者
の圧接の圧力を略均一にするためであれば、加圧力のか
け方の態様は問わない。
【0051】次に、図9および図10は本発明に係る画像
読取装置の第2実施例を示す図であり、本実施例は請求
項1〜10の何れかに記載の発明に対応する。なお、本
実施例では、上述実施例と同様な構成には同一の符号を
付してその説明を省略する。図9において、51、52は一
対の位置決め部であり、位置決め部51、52は、本体ベー
ス11の一部を構成する上カバー12から突出してアイドル
ギヤ24の両側面に対向するよう板状に形成されており、
この位置決め部51、52は、図10に示すように、密着セン
サ16に圧接した状態の原稿搬送ローラ21に向かってアイ
ドルギヤ24の歯面よりもその径方向外方に延在して歯面
を十分に覆うとともに、そのアイドルギヤ24に噛合して
いる伝達ギヤ18の側面18a、18b(18bは図5に示して
いる)のそれぞれに当接するよう形成されている。
【0052】本実施例では、上述実施例の作用効果に加
え、原稿搬送ローラ21が密着センサ16の上面16aに対向
したとき、伝達ギヤ18の側面18a、18bに当接する位置
決め部51、52が上カバー12に設けられる。そのため、原
稿搬送ローラ21は位置決め部51、52により本体ベース11
に対してその軸方向に位置決めされ、原稿搬送ローラ21
と密着センサ16との位置関係が適正になる。また、爪41
の先端部41bに加えられる負荷が軽減される。したがっ
て、原稿の搬送精度が向上されるとともに、爪41の径方
向への剛性を小さくして原稿搬送ローラ21を容易に組み
付けることができ、コストが低減される。
【0053】また、位置決め部51、52はアイドルギヤ24
の歯面を覆うよう形成されるので、スキャナカバー17を
回動させ記録紙ホルダ部11aを開放したとき、アイドル
ギヤ24の歯面が保護される。次に、図11は本発明に係る
画像読取装置の第3実施例を示す図であり、本実施例は
請求項1〜11の何れかに記載の発明に対応する。な
お、本実施例では、上述実施例と同様な構成には同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0054】同図において、伝達ギヤ18の両側面18a、
18bには、それぞれから所定厚さで円盤状に突出する突
出部53、54が形成されており、位置決め部51、52は、図
示していないが突出部53、54の厚さ分だけ互いに離隔さ
せて上カバー12から突出するよう形成されている。本実
施例では、上述実施例の作用効果に加え、伝達ギヤ18の
両側面18a、18bに、所定厚さで円盤状に突出する突出
部53、54が形成されるので、位置決め部51、52の縁が伝
達ギヤ18の歯に接触することがない。また、突出部53、
54は円盤状に形成されているので、位置決め部51、52の
縁に引っ掛かることもない。したがって、原稿搬送ロー
ラ21の回転の妨げになることがなく、原稿の搬送精度が
低下することがない。
【0055】次に、図12は本発明に係る画像読取装置の
第4実施例を示す図であり、本実施例は請求項1〜12
の何れかに記載の発明に対応する。なお、本実施例で
は、上述実施例と同様な構成には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。同図において、伝達ギヤ18の両側面
18a、18bに設けられた突出部53、54には、それぞれに
面取り53a、54a(54aは図13に示している)が形成さ
れている。
【0056】本実施例では、上述実施例の作用効果に加
え、突出部53、54に面取り53a、54aが形成されている
ので、スキャナカバー17を回動させ密着センサ16の上面
16aを閉止する際、位置決め部51、52は突出部53、54の
面取り53a、54aに摺接してその両側面に当接する。し
たがって、伝達ギヤ18に形成された突出部53、54と位置
決め部51、52の対向面(当接部)が当接して衝止してし
まうことなく、スキャナカバー17を移動させアイドルギ
ヤ31と伝達ギヤ18を噛合させることができる。
【0057】また、本実施例の他の態様としては、図13
に示すように、位置決め部51、52の外縁に面取り51a、
52aを形成することによって、伝達ギヤ18と位置決め部
51、52の対向面(当接部)との当接による衝止をなくし
てスキャナカバー17をスムーズに回動することができ、
アイドルギヤ24と伝達ギヤ18とを確実に噛合させること
もできる。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ローラ保
持部材に読取ローラの軸方向移動によってその読取ロー
ラを着脱可能な一対の軸穴部を設けるとともに、ローラ
保持部材および読取ローラの双方に読取ローラの軸方向
一方側への移動によって突き当たる突当部を設け、また
ローラ保持部材および読取ローラのうち何れか一方に一
体に形成され、読取ローラが軸方向一方側に移動すると
き他方に係合して読取ローラの軸方向と直交する方向に
撓み、突当部が突き当たったとき復帰状態で読取ローラ
の軸方向他方側への移動を規制する撓み係止部を設ける
ので、読取ローラの軸方向への移動を規制する部品およ
びこれを組み付けるための作業を削減することができ、
読取ローラを軸方向へ移動させるのみでローラ保持部材
に組付することができる。その結果、部品点数および組
付作業を削減することができ、低コストな画像読取装置
を提供することができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、撓み係止部
を読取ローラの一端に設けるので、撓み係止部を容易に
形成することができ、コスト低減を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、読取ローラの軸部および
伝達ギヤを樹脂により一体に形成するので、容易に形成
することができる。また、積み上げ誤差もないので、寸
法精度および管理を緩くすることができる。さらに、軸
穴部により読取ローラを軸受することができるので、軸
受部品を削減することができる。したがって、コスト低
減を図ることができる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、突当部が突
き当たる読取ローラの軸方向移動位置と撓み係止部が復
帰する読取ローラの軸方向移動位置とがわずかに異なる
よう構成するので、読取ローラの回転に不要な負荷を与
えることがない。したがって、寸法精度および管理を緩
くすることができ、コスト低減を図ることができる。ま
た、原稿の搬送精度が低下することもない。
【0061】請求項5記載の発明によれば、ローラ保持
部材に軸穴部とは異なる位置で読取ローラに対し記録ヘ
ッドと反対側から当接するローラ支持部を設けるので、
読取ローラを揺動させることなく保持することができ
る。したがって、原稿の搬送精度が低下することがな
い。請求項6記載の発明によれば、読取ローラのローラ
部と伝達ギヤとの間に位置するようローラ保持部材に設
けられた保持リブにローラ支持部を形成するので、ロー
ラ部の撓み量を低減させることができる。したがって、
読取ローラを伝達ギヤの軸方向外方で保持するときより
も原稿の搬送精度が向上する。
【0062】請求項7記載の発明によれば、ローラ支持
部を略U字形の溝状の軸受として形成するので、ローラ
支持部を容易に形成することができ、読取ローラを容易
に組付することができる。また、ローラ支持部のU字形
の円弧部により軸受して精度良く位置決めすることがで
きる。したがって、コストが低減するとともに、原稿の
搬送精度が低下することがない。
【0063】請求項8記載の発明によれば、撓み係止部
が復帰した状態で撓み係止部の先端部が読取ローラの軸
方向でのみローラ保持部材と接触するよう構成するの
で、読取ローラは不要な径方向への負荷が加えられず、
軸方向に変形することがない。そのため、寸法精度およ
び管理を緩くすることができる。また、撓み係止部の径
方向への剛性を小さくして読取ローラを容易に組付する
ことができる。したがって、原稿の搬送精度が低下する
ことがなく、コスト低減を図ることができる。
【0064】請求項9記載の発明によれば、読取部を本
体ベースに設けるとともに、ローラ保持部材として読取
ローラをその読取部に近接および離隔する方向に移動さ
せ読取部上を開閉する開閉カバーが設けられ、読取ロー
ラが記録ヘッドに対向したとき、伝達ギヤの側面に当接
して読取ローラを軸方向に位置決めする位置決め部を本
体ベース側に設けるので、読取ローラと読取部との位置
関係を適正にすることができる。また、撓み係止部の径
方向への剛性を小さくして読取ローラを容易に組付する
ことができる。したがって、原稿の搬送精度が向上する
するとともに、コスト低減を図ることができる。
【0065】請求項10記載の発明によれば、位置決め
部が読取部から読取ローラに向かう方向に突出するとと
もに、伝達ギヤに噛合する本体ベース側のギヤの側面に
対向する板状に形成するので、開閉カバーを移動させ読
取部を開放したとき、本体ベース側のギヤの歯面を保護
することができる。請求項11記載の発明によれば、伝
達ギヤの両側面に、所定厚さで円盤状に突出する突出部
を形成するので、位置決め部が伝達ギヤの歯に接触して
伝達ギヤの回転の妨げになることがない。したがって、
原稿の搬送精度が低下することがない。
【0066】請求項12記載の発明によれば、位置決め
部の伝達ギヤとの当接部または伝達ギヤに案内用の面取
りを設けるので、開閉カバーを移動させ読取部を閉止す
る際、位置決め部と伝達ギヤとを衝止することなく、本
体側のギヤと伝達ギヤとを噛合させることができる。し
たがって、開閉カバーをスムーズに開閉することができ
る。
【0067】請求項13記載の発明によれば、伝達ギヤ
の外径を読取ローラのローラ部の外径よりも小さく形成
するので、読取ローラのローラ部を容易に後加工するこ
とができる。したがって、後加工によってコスト高とな
ってしまうことがない。請求項14記載の発明によれ
ば、読取ローラの軸方向における読取部の中央付近とそ
の両側に、読取部および読取ローラが真直であるとした
ときに中央付近での加圧力が両側での加圧力より大きく
なるよう加圧力を設定した少なくとも3つの弾性変形可
能な加圧部材を配設し、この加圧部材からの加圧力によ
り読取ローラが両持ち支持状態で所定量撓むとともに読
取部が読取ローラに追従して湾曲した状態で、読取部と
読取ローラが略均一な圧力で圧接するようにしているの
、請求項1記載の発明の効果に加え、読取部と読取ロ
ーラの接触圧のばらつきに起因する原稿のスキューを確
実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の第1実施例を搭載
したファクシミリ装置の一例を示す概略内部構成図であ
り、その透視図である。
【図2】第1実施例の読取ローラの斜視図である。
【図3】第1実施例の開閉カバーの斜視図である。
【図4】第1実施例の開閉カバーに読取ローラを組み付
けた状態の斜視図である。
【図5】図4の一部を拡大した図であり、(a)は読取
ローラの一端部側の一部断面図、(b)は読取ローラの
他端部側の一部断面図である。
【図6】第1実施例の圧接手段を示す平面図である。
【図7】図6に示した圧接手段の側方からの側面図であ
る。
【図8】第1実施例の他の態様を示す概略内部構成図で
あり、その透視図である。
【図9】本発明に係る画像読取装置の第2実施例の要部
を示す斜視図である。
【図10】図9に示した要部と伝達ギヤとの関係を説明
する状態図である。
【図11】本発明に係る画像読取装置の第3実施例の読
取ローラを示す図であり、(a)はその一端部側の斜視
図、(b)は(a)と異なる方向からの斜視図である。
【図12】本発明に係る画像読取装置の第4実施例の読
取ローラを示す図であり、その一端部側の斜視図であ
る。
【図13】第4実施例の他の態様の要部を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
11 本体ベース 12 上カバー(本体ベース) 14 スキャナ部 15 プロッタ部 16 密着センサ(読取手段) 16a 上面(読取部) 17 スキャナカバー(ローラ保持部材、開閉カバー) 18 伝達ギヤ 18a 側面(突当部) 18b 側面 21 原稿搬送ローラ(読取ローラ) 21a ローラ部 21b 軸部 24 アイドルギヤ(本体ベース側のギヤ) 41 爪(撓み係止部) 41a 撓み部 41b 先端部 43、44 側リブ 43a、44a 軸穴部 43b 側面(突当部) 46 保持リブ 46a ローラ支持部 51、52 位置決め部 51a、52a 面取り 53、54 突出部 53a、54a 面取り 60 保持手段 61a〜61g 加圧部材(圧接手段) 62a、62b 位置決め部材 64a〜64d 支承部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−278015(JP,A) 特開 昭53−9947(JP,A) 特開 昭59−186841(JP,A) 特開 平5−236198(JP,A) 実開 平2−87109(JP,U) 実開 昭56−72916(JP,U) 実開 平1−61718(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 B65H 5/06 B65H 29/20 - 29/22 F16C 3/00 - 11/12

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読取部に位置する原稿の画像を読み取る読
    取手段と、読取部に対向し端部に設けられた伝達ギヤを
    介して回転駆動される読取ローラと、読取ローラを回転
    自在に保持するローラ保持部材と、を備えた画像読取装
    置において、 前記ローラ保持部材に読取ローラの軸方向移動によって
    該読取ローラを着脱可能な一対の軸穴部を設けるととも
    に、 前記ローラ保持部材および読取ローラの双方に、読取ロ
    ーラの軸方向一方側への移動によって突き当たる突当部
    を設け、 前記ローラ保持部材および読取ローラのうち何れか一方
    に、一体に形成され、読取ローラが軸方向一方側に移動
    するとき他方に係合して読取ローラの軸方向と直交する
    方向に撓み、前記突当部が突き当たったとき、復帰状態
    で読取ローラの軸方向他方側への移動を規制する撓み係
    止部を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記撓み係止部を読取ローラの一端に設け
    たことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記読取ローラの軸部および前記伝達ギヤ
    を樹脂により一体に形成したことを特徴とする請求項1
    または2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】前記突当部が突き当たる読取ローラの軸方
    向移動位置と前記撓み係止部が復帰する読取ローラの軸
    方向移動位置とがわずかに異なることを特徴とする請求
    項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】前記ローラ保持部材に、前記軸穴部とは異
    なる位置で読取ローラに対し読取部と反対側から当接す
    るローラ支持部を設けたことを特徴とする請求項1から
    3の何れかに記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】前記読取ローラのローラ部と伝達ギヤとの
    間に位置するようローラ保持部材に設けられた保持リブ
    に前記ローラ支持部が形成されていることを特徴とする
    請求項5記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】前記ローラ支持部を略U字形の溝状の軸受
    として形成したことを特徴とする請求項5記載の画像読
    取装置。
  8. 【請求項8】前記撓み係止部が復帰した状態で撓み係止
    部の先端部が読取ローラの軸方向でのみローラ保持部材
    と接触することを特徴とする請求項5から7の何れかに
    記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】前記読取部が本体ベースに設けられるとと
    もに、前記ローラ保持部材として前記読取ローラを該読
    取部に近接および離隔する方向に移動させ読取部上を開
    閉する開閉カバーが設けられ、 読取ローラが読取部に近接して対向したとき、伝達ギヤ
    の側面に当接して読取ローラを軸方向に位置決めする位
    置決め部を前記本体ベース側に設けたことを特徴とする
    請求項4記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】前記位置決め部が読取部から読取ローラ
    に向かう方向に突出するとともに、伝達ギヤに噛合する
    本体ベース側のギヤの側面に対向する板状に形成された
    ことを特徴とする請求項9記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】前記伝達ギヤの両側面に、所定厚さで円
    盤状に突出する突出部を形成したことを特徴とする請求
    項9または10記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】前記位置決め部の伝達ギヤとの当接部ま
    たは伝達ギヤに案内用の面取りを設けたことを特徴とす
    る請求項9から11の何れかに記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】前記伝達ギヤの外径を、読取ローラのロ
    ーラ部の外径よりも小さく形成したことを特徴とする請
    求項1または3記載の画像読取装置。
  14. 【請求項14】前記読取部を加圧することにより原稿を
    介して読取部および読取ローラを所定圧で圧接させる圧
    接手段を設け、前記圧接手段が、読取ローラの軸方向に
    おける読取部の中央付近とその両側に配設され、読取部
    および読取ローラが真直であるとしたときに前記中央付
    近での加圧力が前記両側での加圧力より大きくなるよう
    加圧力を設定した少なくとも3つの弾性変形可能な加圧
    部材を有し、 該加圧部材からの加圧力により読取ローラが両持ち支持
    状態で所定量撓むとともに読取部が読取ローラに追従し
    て湾曲し、読取部と読取ローラが略均一な圧力で圧接す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像読取
    装置。
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