JP3350218B2 - 溶融紡糸装置 - Google Patents

溶融紡糸装置

Info

Publication number
JP3350218B2
JP3350218B2 JP10825294A JP10825294A JP3350218B2 JP 3350218 B2 JP3350218 B2 JP 3350218B2 JP 10825294 A JP10825294 A JP 10825294A JP 10825294 A JP10825294 A JP 10825294A JP 3350218 B2 JP3350218 B2 JP 3350218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
heating means
spinning
spun
spinneret
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10825294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07316914A (ja
Inventor
理史 坪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Fibers Ltd
Original Assignee
Teijin Fibers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Fibers Ltd filed Critical Teijin Fibers Ltd
Priority to JP10825294A priority Critical patent/JP3350218B2/ja
Publication of JPH07316914A publication Critical patent/JPH07316914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3350218B2 publication Critical patent/JP3350218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド、ポリエス
テル等の熱可塑性合成繊維の溶融紡糸装置、更に詳しく
は、一列に並行して配列された複数の紡糸口金の下方に
設置された加熱手段に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱可塑性合成繊維を製造するに
際して、溶融ポリマーを紡糸くちがねより吐出し、溶融
紡糸を行うことで、繊維形状にポリマーを成形すること
が行われている。この様な溶融紡糸においては、生産効
率を上げるために、例えば特開昭62−33815号公
報に提案されているように、スピンブロックに複数の紡
糸口金パックを一列に並行して配置し、該複数個の紡糸
口金パックから紡出された複数のマルチフィラメントを
同一紡糸筒を使用することが行われている。
【0003】しかしながら、この様な紡糸方法において
は、一列に並行して配置された紡糸口金の両端から紡出
された糸条は、端部に設置された加熱手段による影響を
強く受ける。これに対して、両端部以外の紡糸口金は、
端部に設置された加熱手段による影響をそれ程強く受け
ない。したがって、紡糸したマルチフィラメント間に錘
間差が生じるという問題がある。
【0004】この問題を解決するために、例えば、特開
平3−104910号公報においては、加熱手段である
ヒータの支持枠である加熱壁表面に断熱材を設けること
が提案されている。また、特開平3−249205号公
報においては、両端部のヒータとそれ以外のヒータのワ
ット密度を変えることで両端部と、これ以外の部分の錘
間差を解消しようとする試みが行われている。
【0005】また、近年の紡糸速度の高速化に伴って、
紡出された糸条に随伴する空気の影響が顕著になり、こ
の様な随伴気流が乱流となって、糸条のデニール斑を起
こす大きな原因になっている。
【0006】したがって、一列に並行して配置された複
数の紡糸口金の下方の紡糸雰囲気の管理を雰囲気温度だ
けではなく、随伴流の制御という面からも見直す必要が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に述べ
たような近年の生産性向上のため導入されている一列に
並行して並んだ複数の紡糸口金から紡出される糸条を高
速で紡糸する溶融紡糸において、錘間差が生じない溶融
紡糸装置を提供することにある。
【0008】このために、本発明の課題は、前述の紡糸
口金下の雰囲気温度の均一化が行え、同時に随伴流が乱
流にならないように整流制御できる簡単な溶融紡糸装置
を提供し、この結果、デニール斑、機械物性斑、染斑等
の錘間斑を解消することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】ここに、本発明によれ
ば、下記の要件A〜Dを同時に満足する溶融紡糸装置が
提供される。 A.一列に並行して配置された複数の紡糸口金、 B.該紡糸口金直下に紡出された糸条を囲繞し、且つ糸
条走行方向に沿って設置された加熱手段、 C.該加熱手段の内壁面に、糸条の走行方向に沿って突
設した複数の整流板、及び D.該整流板の下方直近に設けられ、下方からの冷却風
の侵入を防止するための遮断手段。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す正面断面図で
ある。また、図2は、図1におけるA−A矢視図であ
る。
【0011】図1において、1はスピンブロック、2は
該スピンブロック(1)に一列に並行して装着された複
数の紡糸パック、3は紡糸口金、そして4は該紡糸口金
(3)を加熱するための口金加熱ヒータである。該紡糸
口金(3)の下方には、加熱手段であるヒータ(5)と
保温ブロック(6)が紡出された糸条(Y)を囲繞する
ように糸条の走行方向に沿って設置され、紡出糸条の遅
延冷却室(H)を形成している。さらに、前記のヒータ
(5)の糸条走行面には、糸条の走行方向に向かって
設した複数の整流板(7)が糸条の走行方向に沿って設
けられている。なお、Eは紡糸口金(3)下方に滞留す
るポリマーの熱分解ガスを排出するための排気孔であ
る。
【0012】ここで、加熱手段としてのヒータ(5)と
しては、シースヒータを各種の良伝熱性金属で鋳込んだ
もの、加熱壁の外表面に線状のシースヒータを巻回した
もの又は板状ヒータを貼設したもの等を使用することが
出来る。なお、図2に示すように、整流板(7)は、紡
糸条件の変更に柔軟に対応可能なように、締め付けボル
ト(11)等により、脱着自在とすることが好ましい。
この様にすることで、融点の異なるポリマーを紡糸した
り、フィラメント数やデニールが異なる糸条を紡糸する
のに際して、整流板(7)の表面積、形状、材質等を変
更することで最適な紡糸条件に迅速に対応可能となる。
この様な整流板(7)は、紡出糸条(Y)の走行に伴っ
て発生する随伴流が遅延冷却室(H)で乱流となって前
記の錘間斑を助長することを防止する。また、一列に並
行して配設された複数の紡糸口金(3)の両端部での雰
囲気温度が中央部に対して、温度斑を生じないように整
流板(7)の放熱面積、設置個数等を自由に設定でき
る。
【0013】次に、前記の遅延冷却室(H)から出た紡
出糸条(Y)は、冷却室(C)へ導入される。この冷却
室(C)は、紡糸筒(8)により実現されるが、該紡糸
筒(8)は、冷却風を均等に吹き出すための冷却風導入
手段(10)を介して、紡出糸条(Y)に吹き付けられ
る。これによって、紡出糸条は十分に固化され、油剤付
与装置(図示せず)、引き取りローラ(図示せず)等を
介して巻き取り機(図示せず)に巻き取られる。なお、
上記の紡糸筒としては、実施例の横吹き紡糸筒の他、例
えば、縦吹き紡糸筒等が目的に応じて使用される。この
様に、紡糸筒(8)内で紡出糸条(Y)は、冷却風によ
って冷却固化されるのであるが、冷却風が遅延冷却室
(H)へ侵入して、雰囲気温度を乱すのを防止するため
に遮断手段としてシャッター(9)を設けることが必要
である。なお、該シャッター(9)には、紡出糸条
(Y)が冷却風の影響によって揺らぎ、該シャッター
(9)に接触しないか、或いは接触しても糸条に悪影響
を及ぼさないような糸条通過口(9a)が設けられてい
る。この時、紡糸開始時や断糸時の作業性を考慮して、
該シャッター(9)は、中央部で2分割し、左右に引き
出し可能な構造とすることが好ましい。
【0014】以上の実施例では、四つの紡糸口金を一列
に並行配置した場合について説明を行ったが、本発明は
これに限定されることなく、3個、或いは5個以上であ
っても適用出来ることは、いうまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によれば以下
に述べるような効果を奏する。
【0016】即ち、紡糸口金下方位置の紡出糸条を取り
囲む雰囲気温度を紡出糸条の位置によらず、均一に保つ
ことが出来る。しかも、整流板は着脱自在であるので紡
糸条件が変わっても、条件に適合した整流板に迅速に取
り替えることが出来る。また、特に、近年の紡糸速度の
高速化に伴って発生した随伴流の乱れを抑制することが
でき、品質が均一な製品を安定して得ることが可能とな
った。
【0017】さらに、糸条への熱伝達効率も向上し、既
存の加熱手段であるヒータに簡単に脱着可能であるた
め、僅かな費用で上記の効果を奏することが出来るとい
う副次的な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面断面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視断面図である。
【符号の説明】
1 スピンブロック 2 紡糸パック 3 紡糸口金 5 ヒータ 6 保温ブロック 7 整流板 8 紡糸筒 9 シャッター C 冷却室 E 排気孔 H 遅延冷却室 Y 紡出糸条

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件A〜Dを同時に満足する溶融
    紡糸装置。 A.一列に並行した配置を有し、且つ該配置の両端部と
    その間の中央部とに設けられた複数の紡糸口金、 B.該紡糸口金直下に紡出された糸条を囲繞し、且つ糸
    条走行方向に沿って設置された加熱手段、 C.該加熱手段の内壁面に、糸条の走行方向に沿って
    行糸条に向かって突設して該加熱手段からの放熱板を兼
    ね、且つ糸条随伴流の整流を行う複数の整流板、及び D.該整流板の下方直近に設けられ、下方からの冷却風
    の侵入を防止するための遮断手段。
JP10825294A 1994-05-23 1994-05-23 溶融紡糸装置 Expired - Fee Related JP3350218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10825294A JP3350218B2 (ja) 1994-05-23 1994-05-23 溶融紡糸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10825294A JP3350218B2 (ja) 1994-05-23 1994-05-23 溶融紡糸装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07316914A JPH07316914A (ja) 1995-12-05
JP3350218B2 true JP3350218B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=14479953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10825294A Expired - Fee Related JP3350218B2 (ja) 1994-05-23 1994-05-23 溶融紡糸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3350218B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4988318B2 (ja) * 2006-11-30 2012-08-01 帝人ファイバー株式会社 多錘の溶融紡糸装置およびそれから得られる極細マルチフィラメント糸条
CN107904684B (zh) * 2017-12-14 2020-05-22 江苏恒力化纤股份有限公司 一种延长异形截面纤维生产的清板周期的纺丝方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07316914A (ja) 1995-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3350218B2 (ja) 溶融紡糸装置
JP2015014071A (ja) 糸条冷却装置
JP2007186810A (ja) 溶融紡糸装置及び溶融紡糸方法
JP5925657B2 (ja) 溶融紡糸装置
KR19980081527A (ko) 방사 필라멘트를 수동적으로 지연 냉각시키기 위한 장치 및방법
JPS6250566B2 (ja)
JP2009097119A (ja) 熱可塑性繊維の溶融紡糸装置
JP4988318B2 (ja) 多錘の溶融紡糸装置およびそれから得られる極細マルチフィラメント糸条
JP2528985B2 (ja) ポリエステル繊維の溶融紡糸方法
US3669584A (en) Melt-spinning apparatus
JP2002038328A (ja) 溶融紡糸装置
JPH08218217A (ja) 糸条冷却装置
JPH0635685B2 (ja) 溶融紡糸装置
KR930003356B1 (ko) 폴리에스터 극세사 제조용 용융 방사장치
JPH0617304A (ja) 極細用溶融紡糸装置
JP2888901B2 (ja) 溶融紡糸装置
KR100305668B1 (ko) 멀티필라멘트 사의 냉각장치
JPH08113818A (ja) 溶融紡糸装置
JP2005042247A (ja) プラスチック光ファイバの紡糸製造装置及び製造方法
JP2530614B2 (ja) 溶融紡糸用スピンブロツク
JPS63767Y2 (ja)
JPH0679748U (ja) 溶融紡糸装置
JP2579764Y2 (ja) 溶融紡糸装置
KR960015654B1 (ko) 합성섬유의 냉각장치
JPS5825762B2 (ja) 細繊度糸の溶融紡糸方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees