JP3350166B2 - 電気粘性流体封入式マウント - Google Patents

電気粘性流体封入式マウント

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JP3350166B2
JP3350166B2 JP21367993A JP21367993A JP3350166B2 JP 3350166 B2 JP3350166 B2 JP 3350166B2 JP 21367993 A JP21367993 A JP 21367993A JP 21367993 A JP21367993 A JP 21367993A JP 3350166 B2 JP3350166 B2 JP 3350166B2
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Kurashiki Kako Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のエンジ
ンマウントなどに用いられ、電圧印加により防振特性を
変更制御し得る電気粘性流体封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電気粘性流体封入式
マウントとして、電気粘性流体を封入した液室を仕切体
によって受圧室と平衡室とに仕切るとともに、この仕切
体に上記受圧室と平衡室とを互いに連通する連通路を形
成し、この連通路に一対の電極を相対向させて配設して
連通路を通る上記電気粘性流体の粘度を変更制御するも
のが知られている(例えば、特開昭60−104828
号公報参照)。
【0003】一方、上記のものにおいて印加電圧の変更
だけでは、変更し得る防振特性の範囲が狭く、自動車の
エンジンマウントに用いた場合、エンジンのシェイク振
動(10〜20Hzの振動)の防振と、アイドル振動
(20〜40Hz の振動)の防振との両立が困難である
ことから、上記連通路を構成する仕切体の内壁面に、一
対の電極を相対向させて配置した第1オリフィスと、こ
のような電極を配置しない第2オリフィスとを形成した
ものが知られている(例えば、特開平1−112044
号公報参照)。このものにおいでは、上記仕切体を電気
絶縁性樹脂からなる2枚のプレート部材を互いに間隔を
隔てて重ね合わせることによりその相対向面間に連通路
を形成し、この2枚の樹脂プレート部材の相対向面間の
一部に電極を配設して第1オリフィスを、他部に電極を
配設しないようにして第2オリフィスをそれぞれ形成し
ている。そして、上記電極への通電の有無により電気粘
性流体が流動する断面積を第2オリフィスのみのとき
と、第1および第2オリフィスの双方のときとに切換制
御し得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
電気粘性流体封入式マウントにおいては、仕切体に上記
の第1および第2オリフィスを形成するために、電気絶
縁性樹脂からなる2枚のプレート部材の各所定範囲にの
み電極を固定した後、両プレート部材を重ね合わすとい
う面倒な組付け作業を必要とする上、構成が複雑で部品
点数の増大を招くという問題がある。
【0005】一方、上記2枚のプレート部材を電気絶縁
性樹脂ではなく電極形成素材により形成して上記の電極
を省略することも考えられるが、このようにすると、部
品点数の低減化は図られるが、電圧印加により電気粘性
流体の流動可能範囲を変更制御するという本来の目的が
得られなくなる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、電気粘性流体
の流動状態を変化させ得る連通路部分と、電圧印加の有
無に拘らず電気粘性流体の流動状態が変化しない連通路
部分とを有する仕切体を単純な構成で形成して組付けの
容易化を図り、これにより、幅広い周波数領域の入力振
動に対して防振特性の切換制御を可能とすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、振動入力方向に所定距離を
隔てて配置された第1および第2の支持体と、これら第
1および第2の支持体を互いに連結する弾性支承体と、
この弾性支承体により上記振動入力方向の一側が画成さ
れ他側が弾性隔膜部材により画成されて内部に電気粘性
流体が封入された液室と、この液室を上記弾性支承体の
側の受圧室と上記弾性隔膜部材の側の平衡室とに仕切る
仕切体と、この仕切体に形成されて上記受圧室と平衡室
とを互いに連通する連通路とを備えたものを前提とす
る。このものにおいて、上記仕切体を、互いに所定間隔
を隔てて重ね合わされて相対向面間に上記連通路を形成
する一対の電極プレートと、この一対の電極プレートの
相対向面間を遮断して上記連通路を第1連通路と第2連
通路とに区画する絶縁部材とで構成する。そして、上記
第1連通路における上記一対の電極プレートの相対向面
間隔を、その一対の電極プレートへの電圧印加により上
記第1連通路を通る電気粘性流体の粘度を変更し得る電
界強度を発揮する距離に設定する一方、上記第2連通路
における上記一対の電極プレートの相対向面間隔を、そ
の一対の電極プレートに電圧印加しても上記第2連通路
を通る電気粘性流体の粘度が実質的に変化しない距離に
設定する構成とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第2連通路における一対の電極プレートの
相対向面間隔を、一対の電極プレートへの最大印加電圧
により形成される電界強度が1kv /mmを超えない距
離に設定する構成とするものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1連通路の断面積をA1 、その長さをL
1 とし、第2連通路の断面積をA2 、その長さをL2 と
した場合、これらA1 、A2 、L1 、および、L2 を、 (A2 /L2 )/(A1 /L1 )<1 を満足する値にそれぞれ設定する構成とするものであ
る。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明において、第2連通路を、一対の電極プレート
の相対向面に開口する凹溝を形成することにより所定の
相対向面間隔に設定する構成とするものである。
【0011】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
記載の発明において、第2連通路を、それぞれハット形
状に成形した金属薄板製の一対の電極プレートを互いに
重ね合わせて所定の相対向面間隔に設定する構成とする
ものである。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
一対の電極プレートへの電圧印加により、第1連通路で
は電界が形成されて第1連通路を通る電気粘性流体の粘
度が高められ、ついには第1連通路を通しての電気粘性
流体の流動が実質的に行われない状態となる。これに対
して、第2連通路では上記一対の電極プレートに電圧が
印加されてもこの第2連通路を通る電気粘性流体の粘性
は実質的に変化せず、受圧室と平衡室との間での電気粘
性流体の流動がこの第2連通路を通してのみ行われるこ
とになる。これにより、第2連通路を介しての液柱共振
によって入力振動の減衰が行われる。一方、上記一対の
電極プレートへの電圧印加を停止すると、上記受圧室と
平衡室との間での電気粘性流体の流動が上記第1および
第2の双方の連通路を通して行われ、これにより、双方
の連通路を介しての液柱共振によって入力振動の減衰が
行われる。従って、電圧印加の有無によって減衰の生じ
るピーク周波数や動ばね定数が低動ばね化される周波数
域が変化し、2種類の周波数域での防振特性が得られ
る。そして、このような電圧印加により電気粘性流体の
流動が制限される第1連通路と、電圧印加しても電気粘
性流体の流動状態が変化しない第2連通路とを有する仕
切体が一対の電極プレートを絶縁部材を介して重ね合わ
せるだけで形成されるために、従来のマウントのごとく
電気絶縁性樹脂からなる一対のプレート部材の所定範囲
にのみ電極を固定する場合と比べ、構成の簡略化が図ら
れて組付け作業の容易化、および、部品点数の低減化が
図られる。
【0013】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、第2連通路における一対
の電極プレートの相対向面間隔が最大印加電圧に対し電
界強度が1kv /mmを超えない距離に設定されている
ため、上記一対の電極プレートに電圧を印加しても第2
連通路を通る電気粘性流体を実質的に増粘させることは
ない。このため、上記第1連通路での電気粘性流体の流
動を制限するために上記一対の電極プレートに電圧印加
しても、この一対の電極プレートにより形成された上記
第2連通路では電気粘性流体の流動が確実に確保され
る。
【0014】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による作用に加えて、同じ一対の電極プレ
ートにより形成される第1連通路と第2連通路とのそれ
ぞれの断面積および長さが所定の関係、すなわち、第1
連通路の断面積をその長さで除した値に対する、第2連
通路の断面積をその長さで除した値の比が1より小さく
なるように関係付けられているため、一対の電極への電
圧印加の制御により確実に2種類の周波数領域での防振
特性が得られる。
【0015】また、請求項4記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による作用に加えて、一対の電極プ
レートの相対向面に凹溝を形成するだけで所定の相対向
面間隔を有する第2連通路の形成が容易に行われる。
【0016】さらに、請求項5記載の発明によれば、上
記請求項1記載の発明による作用に加えて、一対の電極
プレートをプレス成形することにより所定の相対向面間
隔を有する第2連通路の形成が容易に行われる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0018】図1は、本発明の第1実施例に係る電気粘
性流体封入式マウントを示し、1は振動入力方向一側
(同図の上側)に配置された第1支持体、2はこの第1
支持体1から所定距離隔てられ筒軸Xを振動入力方向に
向けて振動入力方向他側(同図の下側)に配置された筒
状の第2支持体、3はこの第2支持体2と上記第1支持
体1とを互いに連結する環状の弾性支承体、4はこの弾
性支承体3との間に液室5を形成する弾性隔膜部材とし
てのゴム薄膜製のダイヤフラム、6は上記液室5を上下
2つの室5a,5bに仕切る仕切体である。
【0019】上記第1支持体1は、板部材1aと、この
板部材1aから上記筒軸Xに沿って上向きに突出する連
結ボルト1bと、上記板部材1aから下方に突出する有
底筒部材1cとから構成されている。そして、上記連結
ボルト1bを介して、上記第1支持体1は、振動発生源
側である、例えばエンジン側に連結されるようになって
いる。また、上記筒部材1cの外周面と上記第2支持体
2を構成する支持筒部材7の上端開口縁7aの内周面と
の間にゴムの一体加硫成形によって上記弾性支承体3が
円錐台状に形成されており、この弾性支承体3によって
上記第1支持体1が上記第2支持体2に対して弾性的に
支承されている。
【0020】上記第2支持体2は、上記支持筒部材7
と、この支持筒部材7の下側に配置された有底筒状のカ
ップ状部材8と、上記支持筒部材7の下端フランジ部7
bと上記カップ状部材8の上端フランジ部8aとを互い
に連結して一体化する固定ボルト9,9,…とを備えて
おり、上記カップ状部材8に下向きに突出して固定され
た連結ボルト8bにより、振動受部である、例えば車体
側に連結されるようになっている。そして、上記一対の
フランジ部7b,8aの間に上記仕切体6の外周縁部6
aおよび上記ダイヤフラム4の外周縁部が挟まれた状態
で上記固定ボルト9,9,…により位置固定されてお
り、上記ダイヤフラム4、弾性支承体3および支持筒部
材7により仕切られた密閉空間内に、電界によって粘性
が変化する電気粘性流体(Electric Rheological Flui
d)Eが封入されて上記液室5が形成されている。この
液室5が上記仕切体6により2つに仕切られ、弾性支承
体3の変形により圧力を受ける受圧室5aがこの仕切体
6の上側に、平衡室5bが下側にそれぞれ形成されてい
る。なお、上記下端フランジ部7bの内周面には上記弾
性支承体3から延びるゴム薄膜3aが加硫接着されてお
り、このゴム薄膜3aおよび上記ダイヤフラム4によっ
て上記仕切体6と一対のフランジ部7b,8aとの間の
シールが行われるようになっている。また、図中8cは
空気抜きであり、カップ状部材8の周壁部に開けられて
ダイヤフラム4の自由な変形を保証するものである。
【0021】上記仕切体6は、互いに所定間隔を隔てて
重ね合わされた上下一対の電極プレート10,11と、
この一対の電極プレート10,11の相対向面間に介装
されて両者10,11間および固定ボルト9,9,…と
の間を絶縁するシリコンラバーなどからなる絶縁部材1
2と、この絶縁部材12により上記相対向面間が区画さ
れて形成された2つの連通路13,14とを備えてい
る。上記一対の電極プレート10,11は共に相対向面
がそれぞれ平面とされ、仕切体6の外周縁部6aが比較
的薄肉に、中央部6bが比較的厚肉となるよう形成され
ている。そして、上記一対の電極プレート10,11
は、互いに異なる側に突出した各突片10a,11aに
より電源と接続されて、所定の電圧が印加されるように
なっている。
【0022】上記第1連通路13は、図2および図3に
も示すように、上記中央部6bに対応する上側電極プレ
ート10の一側位置の三日月状開口10bで受圧室5a
に開口し、下側電極プレート11の他側位置の三日月状
開口11bで平衡室5bに開口するように形成されてい
る。一方、上記第2連通路14は、上記一対の電極プレ
ート10,11の相対向面に形成された凹溝10c,1
1cが上記第1連通路13の回りを囲むよう上記中央部
6bの周囲に平面視でC字状に配設されてなり、一端が
上記上側電極プレート10の長穴10dで受圧室5aに
開口し、他端が上記下側電極プレート11の長穴11d
で平衡室5bに開口するよう形成されている。
【0023】上記第1連通路13の上下間隔H1 、すな
わち、一対の電極プレート10,11の相対向面間隔
は、上記一対の電極プレート10,11への電圧印加に
より形成される電界によってその第1連通路13を通る
電気粘性流体Eが増粘されてついにはその流動が停止さ
れる距離に設定されている。一方、上記第2連通路14
を構成する両凹溝10c,11cの溝底の上下間隔H2
は、上記一対の電極プレート10,11への最大印加電
圧に対して電界強度が1kv/mmを超えない距離とな
るよう設定されている。具体的には、実用上の最大印加
電圧を5kvとした場合、上記上下間隔H2 が5mm以
上となるように設定されて、両者間に発生する電界強度
が1kv/mm以下となるようにされている。つまり、
上記一対の電極プレート10,11に5kvの電圧が印
加されても、第2連通路14を通る電気粘性流体に増粘
効果を実質的に与えずに第2連通路12を通した受圧室
5aと平衡室5bとの間の電気粘性流体Eの流動状態が
変化しないような上記一対の電極プレート10,11の
間隔H2 に設定される。
【0024】加えて、上記第1連通路13の断面積およ
び長さをA1 ,L1 、第2連通路のそれをA2 ,L2 と
した場合、これらの値A1 、L1 、A2 、L2 が両連通
路13,14間で下記の(1)式を満足するようにそれ
ぞれ設定されて、互いに異なる所定の周波数域の各振動
に対して防振特性を発揮し得るようになっている。従 (A2 /L2 )/(A1 /L1 )<1 ……(1) って、減衰の生じるピーク周波数などの変更制御を幅広
く行わしめるために上記(1)式の左辺の値が1よりも
十分に小さくなるように各値A1 、L1 、A2 、L2 を
設定するのが好ましい。
【0025】なお、このような電極プレート10,11
は金属素材の切削加工、鋳造、もしくは、導電性樹脂を
用いた成形などにより形成することができる。
【0026】そして、上記一対の電極プレート10,1
1には、比較的低周波域(例えばシェイク振動の周波数
域)の入力振動に対して所定の電圧が印加されるように
なっており、これにより、受圧室5aと平衡室5bとの
間での電気粘性流体Eの流動が上記の第2連通路14を
のみ通して行われてこの第2連通路14を介しての液柱
共振により上記低周波域の入力振動の減衰を行うように
なっている。また、比較的高周波域(例えばアイドル振
動の周波数域)の入力振動に対して上記の電圧印加が停
止されるようになっており、これにより、受圧室5aと
平衡室5bとの間での電気粘性流体Eの流動が上記の第
1および第2連通路13,14の双方の大断面部分を通
して行われて上記第2連通路14が目詰まり状態となる
ような高周波振動が入力しても受圧室5aの内圧の急上
昇を防止して動ばね定数の低減化を図るようになってい
る。
【0027】つぎに、上記構成の第1実施例の作用・効
果を説明する。
【0028】上記電気粘性流体封入式マウントは、上下
一側の連結ボルト1bが例えばエンジン側に、他側の各
連結ボルト8bが例えば車体側にそれぞれ連結される。
【0029】そして、一対の電極プレート10,11へ
の電圧印加により、第1連通路13では電界が形成され
て第1連通路13を通る電気粘性流体Eの粘度が高めら
れ、ついには第1連通路13を通しての電気粘性流体E
の流動が実質的に行われない状態となる。これに対し
て、第2連通路14では上記一対の電極プレート10,
11に電圧が印加されてもこの第2連通路14を通る電
気粘性流体Eの粘性は実質的に変化せず、受圧室5aと
平衡室5bとの間での電気粘性流体Eの流動がこの第2
連通路14を通してのみ行われることになる。これによ
り、上記受圧室5aと平衡室5bとの間の連通路が縮小
され液柱共振の生じる周波数域が低周波側に変化し、図
4に上述の(1)式の左辺の値が0.23となる場合の
電圧印加時の防振特性を実線で示すように、減衰の生じ
るピーク周波数および動ばね定数の低値域が共に電圧印
加をしない場合(同図の破線参照)よりも低周波側に変
化する。そして、図4の場合、シェイク振動域である1
0〜20Hzの周波数域で高減衰、および、動ばね定数
の低動ばね化が図られる。
【0030】一方、上記の電圧印加を停止すると、振動
入力により受圧室5aと平衡室5bとの間での電気粘性
流体Eの流動が第1および第2連通路13,14の双方
で生じて連通路が拡大されるため、液柱共振の生じる周
波数域が高周波側に変化し、減衰の生じるピーク周波数
および動ばね定数の低値域が共に電圧印加をする場合
(図4の実線参照)よりも高周波側に変化する。そし
て、図4の場合、アイドル振動域である20〜40Hz
の周波数域で高減衰、および、動ばね定数の低動ばね化
が図られる。
【0031】従って、振動発生源の側に取付けられた第
1支持体1から上下方向の低周波振動が入力した場合、
仕切体6を構成する一対の電極プレート10,11に所
定の電圧を印加することにより、第1連通路13内の電
気粘性流体Eが増粘されて第1連通路13内を電気粘性
流体Eが流動しないようにされる。このため、上記の振
動力入力により第1支持体1が下方に変位する場合、弾
性支承体3が下方に撓んで受圧室5aが縮小され、内部
の電気粘性流体Eが第2連通路14をのみ通して平衡室
5bの側に流動する。この液体Lの流動に伴い上記第2
連通路14を介した液柱共振を有効に生じさせることが
でき、この液柱共振により上記低周波域の入力振動の高
減衰を図ることができる。
【0032】一方、上記第1支持体1から入力する振動
がより高周波側のものとなって上記第2連通路14を通
した液体Lの流動が実質的に生じない目詰まり状態とな
った場合、弾性支承体3が下方に撓められることによっ
て受圧室5aの液圧が上昇する。この際、上記の一対の
電極プレート10,11への電圧印加を停止することに
より、上記の第2連通路14に加えて第1連通路13の
双方の連通路13,14を介しての受圧室5aと平衡室
5bとの間の電気粘性流体Eの流動が可能となる。この
ため、上記受圧室5aの液圧変動に伴い平衡室5bとの
間での電気粘性流体Eの流動が十分に生じ、上記受圧室
5aの内圧の上昇が防止されて高周波域の振動入力に対
して動ばね定数の低減化を図ることができる。
【0033】このような、電圧印加のON・OFF切換
制御により低周波域の入力振動に対する高減衰と、高周
波域の入力振動に対する低動ばね化とを図り得る2つの
連通路13,14が一対の電極プレート10,11を絶
縁部材12を介して互いに重ね合わせるだけで仕切体6
の形成と同時に形成することができるため、従来の電気
粘性流体封入式マウントのごとく電気絶縁性樹脂からな
る一対のプレート部材の所定位置に電極を相対向して設
けて電極有りの部分と無しの部分とを区画して形成する
場合と比べ、構成を簡略化することができ、組付け作業
の容易化、および、部品点数の低減化を図ることができ
る。そして、一対の電極プレート10,11の間であり
ながら電圧印加しても電気粘性流体Eの流動状態を変化
させない第2連通路14の形成を、上記各電極プレート
10,11に凹溝10c,11cを形成して電界が電気
粘性流体に実質的に影響を及ぼさない上下間隔を隔てる
ことにより行っているため、従来の電気粘性流体封入式
マウントのごとく電極を設けない連通路を別に形成する
必要もなく、電圧印加により流動状態を変化させる連通
路13と変化させない連通路14との形成を容易に行う
ことができる。
【0034】しかも、この際、第2連通路14における
上記一対の電極プレート10,11の間隔を印加する最
大電圧との関係でこの第2連通路14を通る電気粘性流
体に対し実質的に増粘作用を及ぼさない距離に設定して
いるため、低周波振動の入力に際して上記一対の電極プ
レート10,11に電圧を印加しても、上記第2連通路
14を確実に電気粘性流体が流動可能な状態に保つこと
ができ、従来の電気粘性流体封入式マウントのごとくわ
ざわざ電極を設けない領域を形成する手間を必要とする
ことなく低周波振動の減衰を確実に図ることができる。
特に、第2連通路14における一対の電極プレート1
0,11の相対向面間隔として最大印加電圧に対し電界
強度が1kv /mmより小さくなる距離を設定している
ため、上記一対の電極プレート10,11に電圧を印加
しても第2連通路14を通る電気粘性流体Eの粘度を増
加させることはなく、第2連通路14を通した電気粘性
流体Eの流動を無印加状態の場合と同様に確保すること
ができる。
【0035】また、第1連通路13における断面積をそ
の長さで除した換算値に対する第2連通路14における
同様換算値の比が1よりも小さくなるように、各連通路
13,14の断面積および長さの値を設定しているた
め、電圧印加、印加停止の切換制御により低周波側域と
高周波側域との2種類の周波数域の間で減衰のピーク周
波数、および、ばね定数の低値域を変更させることがで
きる。
【0036】図5および図6は本発明の第2実施例に係
る電気粘性流体封入式マウント用仕切体としてプレス成
形部材により構成した仕切体16を示している。この第
2実施例は第1実施例の仕切体6の構成のみ異なり、そ
の他の構成は第1実施例のものと同様である。このた
め、以下にこの第2実施例の仕切体16の構成をのみ説
明し、他の構成については、同一部材には同一符号を付
して、その説明を省略する。
【0037】上記仕切体16は、上記第1実施例の仕切
体6と同様に、互いに所定間隔を隔てて重ね合わされた
上下一対の電極プレート17,18と、この一対の電極
プレート17,18の相対向面間に介装されて両者1
7,18間および固定ボルト9,9,…との間を絶縁す
るシリコンラバーなどからなる絶縁部材19と、この絶
縁部材19により上記相対向面間が区画されて形成され
た2つの連通路20,21とを備えている。そして、上
記一対の電極プレート17,18は、互いに異なる側に
突出した各突片17a,18aにより電源と接続され
て、所定の電圧が印加されるようになっている。
【0038】上記一対の電極プレート17,18は共に
ハット形状にプレス成形された金属薄板により形成さ
れ、第1連通路20が中央部に、第2連通路21がその
第1連通路を囲むよう環状に形成されている。すなわ
ち、上記両電極プレート17,18は、共にほぼ同径の
円板状素材の中央部に互いに異なる直径の円形の凸部1
7b,18bを形成し、この両凸部17b,18bを互
いに重ね合わせることにより、上記両凸部17b,18
bの各端壁間に上記第1連通路20が形成され、上記両
凸部17b,18bの各周壁間に上記第2連通路21が
形成されている。
【0039】上記絶縁部材19は、第1連通路20と第
2連通路21とを区画する内周側絶縁部材19aと、第
2連通路21の外周側を区画しかつ固定ボルト9,9,
…の挿通孔を形成する外周側絶縁部材19bとの2つか
らなる。
【0040】上記第1連通路20は上側電極プレート1
7の一側位置の三日月状開口17bで受圧室5a(図1
参照)に開口し、下側電極プレート18の他側位置の三
日月状開口18bで平衡室5bに開口するように形成さ
れている。一方、上記第2連通路14は、一側の長穴1
7cで受圧室5aに開口し、他端が上記下側電極プレー
ト18の長穴18cで平衡室5bに開口するよう形成さ
れている。
【0041】そして、上記第1連通路20の上下間隔H
1 は上記各絶縁部材19a,19bの厚みにより定めら
れ、第2連通路21の上下間隔H2 は上記各電極プレー
ト17,18の両凸部17a,18aの深さにより定め
られる。そして、上記上下間隔H2 は、第1実施例と同
様に、電圧印加時に両電極プレート17,18間に形成
される電界強度が1kv/mmを超えないようにその距
離が定められ、かつ、第1連通路20の断面積A1 ,長
さL1 、および、第2連通路21の断面積A2,長さL2
は、前述の(1)式を満足するよう各値が定められ
る。
【0042】そして、上記第2実施例の場合、第1実施
例と同様の作用、効果が得られる他、電圧印加により流
動状態を変化させる第1連通路と変化させない第2連通
路とを一対の電極プレート17,18で同時に形成する
に当たり、第2連通路21で必要とされる所定の上下間
隔H2 をプレス成形による凸部17b,18bにより確
保することができ、第1実施例のごとく金属板材の切削
加工により凹溝10c,11cを形成する場合と比べ、
容易に形成することができる。
【0043】なお、本発明は上記第1および第2実施例
に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含
するものである。すなわち、上記第1実施例では、第2
連通路14を一対の電極プレート10,11の双方に凹
溝10c,11cを形成することにより形成している
が、これに限らず、例えば、上記一対の電極プレートの
内の一方にのみ凹溝を形成することにより第2連通路を
形成するようにしてもよい。
【0044】また、上記実施例における第1および第2
連通路13,14、20,21の配置は、絶縁部材1
2,19の形状を変更することにより自由に変更し得
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における電気粘性流体封入式マウントによれば、液室
を受圧室と平衡室とに仕切りかつ両者を互いに連通する
連通路を有する仕切体を、一対の電極プレートと、両電
極プレートの相対向面間に介装した絶縁部材とにより形
成し、この絶縁部材により上記一対の電極プレートの相
対向面間を第1連通路と第2連通路とに区画し、かつ、
第2連通路の相対向面間隔を電圧印加しても第2連通路
を通る電気粘性流体の粘度が実質的に変化しない距離に
設定しているため、電圧印加により電気粘性流体の流動
を制限する第1連通路と、電圧印加しても電気粘性流体
の流動状態が変化しない第2連通路とを有する仕切体
を、わざわざ電極部材を配置した領域と、電極部材を配
置しない領域とに別けて2つの連通路を仕切体内に形成
する従来の電気粘性流体封入式マウントに比べ、単純な
構成で実現することができ、組付けの容易化を図ること
ができる。従って、電圧印加の有無により減衰の生じる
ピーク周波数や、動ばね定数の低減域の周波数を変化さ
せることができる電気粘性流体封入式マウントを、容易
に構成することができ、その部品点数の低減化、コスト
の低減化を図ることができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、第2連通路における
一対の電極プレートの相対向面間隔を印加電圧により形
成される電界強度が1kv /mmを超えない距離に設定
しているため、上記一対の電極プレートに電圧を印加し
ても第2連通路を通る電気粘性流体を実質的に増粘させ
ることはなく上記第2連通路を通した電気粘性流体の流
動を確保することができる。これにより、電圧印加の有
無により2つの周波数域の振動に対して防振特性を確実
に発揮させることができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、第1連通路と第2連
通路とのそれぞれの断面積および長さが所定の関係、す
なわち、第1連通路の断面積をその長さで除した値に対
する第2連通路の断面積をその長さで除した値の比が1
より小さくなるように関係付けられているため、一対の
電極プレートへの電圧印加の切換制御により確実に2つ
の周波数領域での防振特性を得ることができる。
【0048】また、請求項4記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加えて、一対の電極プ
レートの相対向面に凹溝を形成するだけで所定の相対向
面間隔を有する第2連通路の形成を容易に行うことがで
き、一対の電極プレートを重ね合わせるだけで、電圧印
加により電気粘性流体の流動が制限される第1連通路と
その流動状態が変化しないに連通路との形成を容易かつ
確実に行うことができる。
【0049】さらに、請求項5記載の発明によれば、上
記請求項1記載の発明による効果に加えて、一対の電極
プレートをプレス成形することにより所定の相対向面間
隔を有する第2連通路の形成を容易に行うことができ、
請求項4記載の発明と同様に、一対の電極プレートを重
ね合わせるだけで、電圧印加により電気粘性流体の流動
が制限される第1連通路とその流動状態が変化しないに
連通路との形成を容易かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図であり、仕
切体については図2のA−B−C−D−E−F−G線に
対応する縦断面図である。
【図2】図1の仕切体の拡大平面図である。
【図3】図2のA−A′線における断面図である。
【図4】周波数と、動ばね定数およびロスファクターと
の関係図である。
【図5】第2実施例における図2相当図である。
【図6】図5のJ−K線における断面図である。
【符号の説明】
1 第1支持体 2 第2支持体 3 弾性支承体 4 ダイヤフラム(弾性隔膜部
材) 5 液室 5a 受圧室 5b 平衡室 6,16 仕切体 10,11,17,18 電極プレート 12,19 絶縁部材 13,20 第1連通路 14,21 第2連通路 10c,11c 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動入力方向に所定距離を隔てて配置さ
    れた第1および第2の支持体と、これら第1および第2
    の支持体を互いに連結する弾性支承体と、この弾性支承
    体により上記振動入力方向の一側が画成され他側が弾性
    隔膜部材により画成されて内部に電気粘性流体が封入さ
    れた液室と、この液室を上記弾性支承体の側の受圧室と
    上記弾性隔膜部材の側の平衡室とに仕切る仕切体と、こ
    の仕切体に形成されて上記受圧室と平衡室とを互いに連
    通する連通路とを備えた電気粘性流体封入式マウントに
    おいて、 上記仕切体は、互いに所定間隔を隔てて重ね合わされて
    相対向面間に上記連通路を形成する一対の電極プレート
    と、 この一対の電極プレートの相対向面間を遮断して上記連
    通路を第1連通路と第2連通路とに区画する絶縁部材と
    からなり、 上記第1連通路における上記一対の電極プレートの相対
    向面間隔が、その一対の電極プレートへの電圧印加によ
    り上記第1連通路を通る電気粘性流体の粘度を変更し得
    る電界強度を発揮する距離に設定される一方、上記第2
    連通路における上記一対の電極プレートの相対向面間隔
    が、その一対の電極プレートに電圧印加しても上記第2
    連通路を通る電気粘性流体の粘度が実質的に変化しない
    距離に設定されていることを特徴とする電気粘性流体封
    入式マウント。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 第2連通路における一対の電極プレートの相対向面間隔
    は、一対の電極プレートへの最大印加電圧により形成さ
    れる電界強度が1kv /mmを超えない距離に設定され
    ている電気粘性流体封入式マウント。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 第1連通路の断面積をA1 、その長さをL1 とし、第2
    連通路の断面積をA2、その長さをL2 とした場合、こ
    れらA1 、A2 、L1 、および、L2 が、 (A2 /L2 )/(A1 /L1 )<1 を満足する値にそれぞれ設定されている電気粘性流体封
    入式マウント。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 第2連通路は、一対の電極プレートの相対向面に開口す
    る凹溝が形成されて所定の相対向面間隔に設定されてい
    る電気粘性流体封入式マウント。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 第2連通路は、それぞれハット形状に成形された金属薄
    板製の一対の電極プレートが互いに重ね合わされて所定
    の相対向面間隔に設定されている電気粘性流体封入式マ
    ウント。
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