JP3349228B2 - 超音波診断システム - Google Patents

超音波診断システム

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JP3349228B2
JP3349228B2 JP29993493A JP29993493A JP3349228B2 JP 3349228 B2 JP3349228 B2 JP 3349228B2 JP 29993493 A JP29993493 A JP 29993493A JP 29993493 A JP29993493 A JP 29993493A JP 3349228 B2 JP3349228 B2 JP 3349228B2
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隆志 塚谷
佳仁 清水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波断層像を得る観
測装置を具える超音波診断装置を具備する超音波診断シ
ステムであって、特に、超音波プローブの回転駆動時の
回転ムラの影響を補償して画質を向上させるようにした
超音波診断装置を具備する超音波診断システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は超音波断層像を得る観
測装置を具え、観測装置は体腔内診断に用いる超音波プ
ローブを有している。このような超音波プローブを用い
る超音波診断装置では、一般に、超音波プローブの回転
駆動時に回転ムラが発生した場合、超音波画像の生成に
必要な回転情報を例えばロータリエンコーダから取り出
す際に信号の乱れが生じるので、回転ムラの補償を行う
必要がある。この回転ムラ補償は、ロータリエンコーダ
をスペース的な制約からプローブ手元部に設ける場合に
はその部分で行うことになるが、その回転ムラ補償だけ
では、体内に挿入するフレキシブルシャフトのねじれに
よる回転ムラの方が遥かに大きいので、実質的に回転ム
ラの補償の効果は無いに等しくなる。
【0003】そこで、本願出願人は先に、特開平4−2
337号公報により、メカニカルラジアルスキャン走査
方式の超音波プローブの先端部に超小型のロータリエン
コーダを設け、画像描画用超音波トランスデューサの回
転角変位をプローブ先端部で直接検出できるようにした
構造の超音波プローブを提案済みであり、その超音波プ
ローブによれば回転ムラの影響を補償して画質を向上さ
せることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、ロータリエンコーダを設けたことに伴いプロー
ブ先端部の構造が複雑化したため、プローブ先端部の加
工が難しくなり、コストアップを招く。
【0005】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、プローブ先端部の回転状態を捕捉する画像
を画像処理することによりプローブの回転情報を得て、
その回転情報によって回転ムラ補償を行うことにより画
質を向上させるようにした、超音波診断装置を具備する
超音波診断システムを提供すること目的とする。
【0006】上記目的を達成するため、請求項1に記載
の第1発明は、体腔内の観察が可能な光学観察手段と、
該光学観察手段により得られる画像を画像処理する画像
処理手段とを備える内視鏡装置と、動力伝達手段に連結
された超音波振動子を先端に有し、体腔内に挿入される
先端挿入部の内部、外部の一方または双方に光の反射係
数を異ならせた部分を形成した領域を有する超音波プロ
ーブと、前記動力伝達手段を介して前記先端挿入部を回
転駆動する回転駆動手段と、該回転駆動手段の回転駆動
により前記超音波プローブに走査を行わせる駆動部と、
前記超音波プローブの走査により得られるエコー信号を
処理して超音波断層像を得る観測装置とを備える超音波
診断装置と、を具備し、前記画像処理手段は、前記光学
観察手段により前記先端挿入部を視野に捕捉したときに
得られる前記光の反射係数を異ならせた部分を形成した
領域の画像を画像処理することにより前記超音波振動子
の回転情報を生成して、該回転情報を前記観測装置に供
給するように構成し、前記観測装置は、供給された回転
情報に基づき前記超音波振動子による超音波の送受波を
制御して超音波断層像を得るように構成したことを特徴
とするものである。上記目的を達成するため、請求項2
に記載の第2発明は、体腔内の観察が可能な光学観察手
段と、該光学観察手段により得られる画像を画像処理す
る画像処理手段とを備える内視鏡装置と、超音波振動子
を有し体腔内に挿入される先端挿入部に連結されたフレ
キシブルシャフトの外周にコイル状に形成される第1の
部材と、光の反射係数を異ならせた部分として前記フレ
キシブルシャフトの外周面に軸方向に沿うように設けら
れ前記光学観察手段により認識可能な第2の部材とを有
する超音波プローブと、前記フレキシブルシャフトを介
して前記先端挿入部を回転駆動する回転駆動手段と、該
回転駆動手段の回転駆動により前記超音波プローブに走
査を行わせる駆動部と、前記超音波プローブの走査によ
り得られるエコー信号を処理して超音波断層像を得る観
測装置とを備える超音波診断装置と、を具備し、前記画
像処理手段は、前記光学観察手段により前記先端挿入部
を視野に捕捉したときに得られる、前記光の反射係数を
異ならせた部分を形成した領域の画像を画像処理するこ
とにより生成した前記第2の部材の画像情報に基づき前
記超音波振動子の回転に関する原点信号を生成するとと
もに、前記第1の部材の画像情報に基づき前記超音波振
動子に対する超音波出力トリガ信号を生成し、生成した
原点信号および超音波出力トリガ信号を前記観測装置に
供給するように構成し、前記観測装置は、供給された原
点信号および超音波出力トリガ信号に基づき前記超音波
振動子による超音波の送受波を制御して超音波断層像を
得るように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】第1発明によれば、動力伝達手段に連結された
超音波振動子を先端に有する超音波プローブは、その先
端挿入部の内部、外部の一方または双方に光の反射係数
を異ならせた部分を形成した領域を有しているので、そ
の先端挿入部を内視鏡装置の光学観察手段により視野に
捕捉したときに得られる、前記光の反射係数を異ならせ
た部分を形成した領域の画像を画像処理手段によって画
像処理することにより前記超音波振動子の回転情報が生
成される。この回転情報はプローブ先端部にロータリエ
ンコーダを設けた従来例と同等のものとなるので、この
回転情報を画像処理手段によって観測装置に供給し、該
観測装置によって、供給された前記回転情報に基づき前
記超音波振動子による超音波の送受波を制御して超音波
断層像を得る際に、前記回転情報に基づいて上記従来例
と同等の回転ムラ補正を行うことができ、この回転ムラ
補正により、画質を向上させることができる。第2発明
によれば、超音波プローブは、超音波振動子を有し体腔
内に挿入される先端挿入部に連結されたフレキシブルシ
ャフトの外周にコイル状に形成される第1の部材と、光
の反射係数を異ならせた部分として前記フレキシブルシ
ャフトの外周面に軸方向に沿うように設けられ光学観察
手段により認識可能な第2の部材とを有しているので、
その先端挿入部を内視鏡装置の光学観察手段により視野
に捕捉したときに得られる、前記光の反射係数を異なら
せた部分を形成した領域の画像を画像処理手段によって
画像処理することにより生成した前記第2の部材の画像
情報に基づき前記超音波振動子の回転に関する原点信号
が生成されるとともに、前記第1の部材の画像情報に基
づき前記超音波振動子に対する超音波出力トリガ信号が
生成される。前記回転に関する原点信号および超音波出
力トリガ信号は、プローブ先端部にロータリエンコーダ
を設けた従来例と同等の回転情報となるので、前記回転
に関する原点信号および超音波出力トリガ信号を画像処
理手段によって観測装置に供給し、該観測装置によっ
て、供給された前記回転に関する原点信号および超音波
出力トリガ信号に基づき前記超音波振動子による超音波
の送受波を制御して超音波断層像を得る際に、前記回転
に関する原点信号および超音波出力トリガ信号に基づい
て上記従来例と同等の回転ムラ補正を行うことができ、
この回転ムラ補正により、画質を向上させることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施例の超音波診断装置
を具備する超音波診断システムの構成を示すブロック図
であり、図2は第1実施例の超音波プローブの詳細図で
ある。この第1実施例の超音波診断システムは、超音波
断層像を得る観測装置と、光学像を得る光学像表示装置
としてのビデオ内視鏡とを併用するように構成されてい
る。
【0009】図2において、超音波プローブ1の先端挿
入部1aに超音波振動子2を配置し、超音波振動子2を
超音波プローブを覆う透明または半透明のシース3内に
配置したハウジング13に固定する。ハウジング13に
フレキシブルシャフト4の一端(先端)を接続し、フレ
キシブルシャフトの他端(手元側端部)を駆動部5内の
駆動手段(本例ではモータ)6に連結する。フレキシブ
ルシャフト4の外周には、図4に示すように、マーキン
グ14をシャフト長手方向に部分的に延在するように形
成する。このマーキング14は、フレキシブルシャフト
4において光の反射係数が周囲とは異なるようにしてあ
る。
【0010】超音波振動子2は、フレキシブルシャフト
4および駆動部5を貫通する図示しないケーブルによっ
て観測装置8に接続され、観測装置8には、図1に示す
ようにディスプレイ装置(CRT)10が接続される。
【0011】本実施例では、光学観察手段としてビデオ
内視鏡12を設け、その挿入先端26に図示しない撮像
素子(CCD)を設ける。このCCDは、ビデオ内視鏡
12内を経て図示しないケーブルによって画像プロセッ
サ23に接続される。画像プロセッサ23は、CRT2
4に接続されるとともにフレームメモリ25を介して画
像処理部11に接続され、画像処理部11は観測装置8
に接続される。
【0012】次に、本実施例の超音波診断装置の作用を
説明する。まず、上記のように構成された超音波プロー
ブ1を、図3に示すようにビデオ内視鏡12の鉗子口2
7に挿入し、超音波プローブ1の先端挿入部1aが図示
しない鉗子チャンネルを経てビデオ内視鏡12の挿入側
開口端から突出してマーキング14を形成した部分が見
えるような状態にして超音波走査を行う。
【0013】このとき、ビデオ内視鏡12の先端に設け
た図示しないCCDは、超音波プローブ1の先端挿入部
1aを視野内に捕捉する図5に示すような画像(実際に
は超音波プローブを斜め後方から見るため軸方向に圧縮
された画像になる)を透明または半透明のシース3を介
して撮像し、その画像に基づいて画像プロセッサ23で
ビデオ画像が生成される。そのビデオ画像は、内容確認
のためCRT24に表示されるとともに、フレームメモ
リ25を経て画像処理部11に供給される。
【0014】ところで、上記CCDにより撮像された画
像には、フレキシブルシャフト4において光の反射係数
が周囲とは異なっているマーキング14が含まれるの
で、そのマーキング14を検出するため、図6(a)〜
(c)に示すように、視野内に存在するフレキシブルシ
ャフト4の画像内に位置するように関心領域(ROI)
15を例えばビデオ内視鏡オペレータが設定する。この
ROI15内には、マーキング14がフレキシブルシャ
フト4の回転に伴って出入りするので、そのときの輝度
の変化を見ると図7(a)に示すようなほぼ一定周期の
波形が得られ、この波形を同図(b)に示す方形波に変
換する。以上の処理を画像処理部11内で行うことによ
り、1回転につき1パルスを出力する、原点相当の信号
が得られ、その信号を観測装置8に供給する。
【0015】また、フレキシブルシャフト4は素線16
をコイル状に巻いて構成されているので、図8(a)〜
(c)に示すように画像内の素線16に着目するように
ROI17を設定し、フレキシブルシャフト4の回転に
伴って素線16がROI17内に出入りするときの輝度
の変化を見ると図9(a)に示すようなほぼ一定周期の
波形が得られる。この波形を同図(b)に示す方形波に
変換すると、1回転につき複数パルスを出力する、超音
波出力トリガ相当の信号が得られる。この信号は、観測
装置8に供給する。さらに、ROI17を図8(a)〜
(c)とは異なる位置に設定することにより図9
(a)、(b)とは位相の異なる信号が得られ、その信
号も観測装置8に供給する。
【0016】観測装置8は、画像処理部11から供給さ
れた各信号に基づいて超音波振動子2に制御信号を供給
し、その制御信号を受けた超音波振動子2は、被検体に
向かって超音波を送波し、反射された超音波を受波す
る。受波された超音波は振動子2で電気信号に変換され
た後、観測装置8にて被検体の超音波像に変換され、C
RT10に表示される。
【0017】ここで、モータ6によってフレキシブルシ
ャフト4を回転駆動すると、その先端に結合された超音
波振動子2が回転してラジアル走査を行う。また、同様
にして駆動部5内のモータ6を図示しない移動機構によ
り直線移動させるとフレキシブルシャフト4も軸方向に
進退移動し、リニア走査を行う。よって、ラジアル走査
およびリニア走査を併用することにより被検体の観察部
位の連続した超音波像が得られ、ラジアル走査およびリ
ニア走査を同時に実施することにより3次元走査を行う
ことができる。
【0018】このように、超音波プローブの先端挿入部
を視野に捕捉する画像を画像処理することによりロータ
リエンコーダを用いる場合と同等の信号(同期信号)が
得られるから、プローブ先端部を特殊な形状にすること
なく回転情報(回転角度、回転数、回転方向等)信号を
得ることができ、その回転情報信号を観察装置8に供給
して回転ムラ補償を行うことにより、画像の飛び、抜け
等による画質の劣化を防止することができる。その際、
駆動部5内(および超音波プローブ1の先端)にロータ
リエンコーダを設ける必要がないので、プローブの小型
化およびコストダウンを図ることができる。
【0019】図10(a)、(b)は本発明の第2実施
例の超音波診断装置を具備する超音波診断システムの要
部を説明するための図である。この第2実施例の超音波
診断システムは、基本的には第1実施例と同様に構成さ
れているが、超音波プローブの先端挿入部に光の反射係
数を異ならせた構造を形成する手法を第1実施例とは異
ならせてある。すなわち、本実施例では、フレキシブル
シャフト4の先端に固定したハウジング13を、例えば
金属光沢を有する部材で構成し、それにより周囲に対し
光の反射係数が異なる構造を実現している。
【0020】次に、本実施例の超音波診断装置の作用を
説明する。まず、上記第1実施例と同様に超音波プロー
ブ1をビデオ内視鏡12に挿入した状態で超音波走査を
行い、上記CCDによって超音波プローブ1の先端挿入
部1aを視野内に捕捉する画像を複数枚撮像し、それら
画像を予め構築しておいた図示しない画像知識データベ
ースに基づいて図10(a)、(b)に示すような超音
波プローブを側方から見た画像に変換する。変換後の画
像から周囲に対し光の反射率が異なるハウジング13に
相当する部分を抽出すると、図11のような画像が得ら
れる。
【0021】次に、これらハウジング13に相当する部
分の間の相対距離を画像上において計測する。このよう
な計測をハウジング13が図10(a)のように位置し
たときを原点位置として複数回繰返し、得られた相対位
置データをハウジング13の移動時間と関連させてプロ
ットすると図12の特性曲線が得られるので、ハウジン
グ13が一定速度で往復移動するようにモータ6を駆動
制御すると、図12を用いてハウジング13に関して画
像上の位置と実際の位置とを対応させることができ、こ
のような画像処理を画像処理部11で行うことにより、
超音波プローブ1の軸方向の位置情報を得ることができ
る。この位置情報を観測装置8に供給することにより、
リニア画像の生成や、3次元走査時にマルチスライス画
像を得たときの各スライス面の相対位置を求めることが
できる。
【0022】この場合、超音波プローブ1の先端にロー
タリエンコーダおよびそれを設置するための特別な構造
を設けることなくプローブ先端側における軸方向の位置
を検出することができ、プローブの小型化およびコスト
ダウンを図ることができる。
【0023】なお、上記第2実施例では、ハウジング1
3に着目するようにROIを設定したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、フレキシブルシャフトの素
線16や、通常ノイズ防止のためフレキシブルシャフト
に被覆されているブレード等に着目するようにROIを
設定して画像処理を行ってもよい。その場合、ブレード
やフレキシブルシャフトに着色すると画像処理により所
望の部位を抽出しやすくなり、その着色は検査対象(生
体)には存在しないような色を用いるとさらによい。
【0024】図13(a)、(b)は本発明の第3実施
例の超音波診断装置を具備する超音波診断システムの要
部を説明するための図である。この第3実施例の超音波
診断システムは、基本的には第2実施例と同様に構成さ
れているが、超音波プローブの先端挿入部に光の反射係
数を異ならせた構造を形成する手法を第2実施例とは異
ならせてある。すなわち、本実施例では、超音波プロー
ブ1の外周を覆うシース3にマーキング18を図示のよ
うに軸方向ほぼ等間隔に設けることにより周囲に対し光
の反射係数が異なる構造を実現している。
【0025】この第3実施例による超音波走査時には、
第2実施例においてCCDが撮像する対象をマーキング
18に代えたこと以外は第2実施例と同様に画像処理を
行う。よって、超音波プローブ1全体が図13(a)か
ら(b)の状態に示すように軸方向に移動したとき、抽
出および合成した画像は図14のようになるので、超音
波プローブ1の先端にロータリエンコーダおよびそれを
設置するための特別な構造を設けることなくプローブ先
端側における軸方向の位置を検出することができ、プロ
ーブの小型化およびコストダウンを図ることができる。
【0026】なお、上記第3実施例において、マーキン
グ18をスライディングチューブ側に設けてもよく、ま
たマーキング18を光の反射体に置き換えてもよい。そ
の場合、輝度の変化が大きくなるので、位置検出が容易
になる。
【0027】図15は本発明の第4実施例の超音波診断
装置を具備する超音波診断システムの要部を説明するた
めの図である。この第4実施例の超音波診断システム
は、基本的には第3実施例と同様に構成した超音波プロ
ーブの先端挿入部に光の反射係数を異ならせた構造を使
用し、CCDが撮像した図15に示すような画像の中に
マーキング18を捕捉するROI19を設定している。
【0028】この第4実施例は、ROI19内の輝度変
化を第1実施例と同様の手法を用いて検出することによ
り、プローブ先端側における軸方向の位置を検出するこ
とができ、プローブの小型化およびコストダウンを図る
ことができる。
【0029】図16(a)、(b)は本発明の第5実施
例の超音波診断装置を具備する超音波診断システムの要
部を説明するための図である。この第5実施例の超音波
診断システムは、第2実施例においては同じ太さにした
マーキング18の太さを位置に応じて異ならせ、先端か
ら遠いほど太くなるようにしたものであり、それ以外は
第2実施例と同様に構成する。
【0030】この第5実施例は、上記第2実施例と同様
の作用効果が得られる上に、ハウジング13のみならず
マーキング18も抽出することにより、ハウジング13
に掛かっているマーキング18の太さを画像処理にて計
測することでハウジング13の位置がわかり、先端位置
検出精度が向上する利点がある。
【0031】なお、上記第3〜第5実施例の位置検出方
法は、超音波プローブのみに限定されず、ビデオ機能を
搭載した超音波内視鏡に適用することもでき、例えば、
直腸用のキャップに目盛りを入れて超音波内視鏡の光学
系でその目盛りを観察して画像処理を行うことにより位
置情報(距離情報)が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明によれ
ば、動力伝達手段に連結された超音波振動子を先端に有
する超音波プローブは、その先端挿入部の内部、外部の
一方または双方に光の反射係数を異ならせた部分を形成
した領域を有しているので、その先端挿入部を内視鏡装
置の光学観察手段により視野に捕捉したときに得られ
る、前記光の反射係数を異ならせた部分を形成した領域
の画像を画像処理手段によって画像処理することにより
前記超音波振動子の回転情報が生成される。この回転情
報はプローブ先端部にロータリエンコーダを設けた従来
例と同等のものとなるので、この回転情報を画像処理手
段によって観測装置に供給し、該観測装置によって、供
給された前記回転情報に基づき前記超音波振動子による
超音波の送受波を制御して超音波断層像を得る際に、前
記回転情報に基づいて上記従来例と同等の回転ムラ補正
を行うことができ、この回転ムラ補正により、画質を向
上させることができる。その際、上記従来例のようにロ
ータリエンコーダを設けるためにプローブ先端部を複雑
な形状にしない簡単な構造になり、プローブの加工性の
向上およびコストダウンを図ることができる。また、第
2発明によれば、超音波プローブは、超音波振動子を有
し体腔内に挿入される先端挿入部に連結されたフレキシ
ブルシャフトの外周にコイル状に形成される第1の部材
と、光の反射係数を異ならせた部分として前記フレキシ
ブルシャフトの外周面に軸方向に沿うように設けられ光
学観察手段により認識可能な第2の部材とを有している
ので、その先端挿入部を内視鏡装置の光学観察手段によ
り視野に捕捉したときに得られる、前記光の反射係数を
異ならせた部分を形成した領域の画像を画像処理手段に
よって画像処理することにより生成した前記第2の部材
の画像情報に基づき前記超音波振動子の回転に関する原
点信号が生成されるとともに、前記第1の部材の画像情
報に基づき前記超音波振動子に対する超音波出力トリガ
信号が生成される。前記回転に関する原点信号および超
音波出力トリガ信号は、プローブ先端部にロータリエン
コーダを設けた従来例と同等の回転情報となるので、前
記回転に関する原点信号および超音波出力トリガ信号を
画像処理手段によって観測装置に供給し、該観測装置に
よって、供給された前記回転に関する原点信号および超
音波出力トリガ信号に基づき前記超音波振動子による超
音波の送受波を制御して超音波断層像を得る際に、前記
回転に関する原点信号および超音波出力トリガ信号に基
づいて上記従来例と同等の回転ムラ補正を行うことがで
き、この回転ムラ補正により、画質を向上させることが
できる。その際、上記従来例のようにロータリエンコー
ダを設けるためにプローブ先端部を複雑な形状にしない
簡単な構造になり、プローブの加工性の向上およびコス
トダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の超音波診断装置を具備
する超音波診断システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 同例の超音波プローブの詳細図である。
【図3】 同例の超音波診断装置の外形を示す図であ
る。
【図4】 同例においてフレキシブルシャフトの外周に
設けたマーキングを示す図である。
【図5】 同例において超音波プローブの先端挿入部を
視野内に捕捉する画像を示す図である。
【図6】 (a)〜(c)は同例において得られる画像
を説明するための図である。
【図7】 (a),(b)は夫々、同例において取り込
んだ画像から得られる輝度の変化および、それを変換し
た方形波を示す波形図である。
【図8】 (a)〜(c)は同例において画像内の素線
に着目する関心領域の設定状態を示す図である。
【図9】 (a),(b)は夫々、同例において取り込
んだ画像から得られる輝度の変化および、それを変換し
た方形波を示す波形図である。
【図10】 (a)、(b)は本発明の第2実施例の超
音波診断装置を具備する超音波診断システムの要部を説
明するための図である。
【図11】 同例において得られる画像を説明するため
の図である。
【図12】 同例において取り込んだ画像から得られ
る、相対位置データおよびハウジングの移動時間を関連
させて示す特性図である。
【図13】 (a)、(b)は本発明の第3実施例の超
音波診断装置を具備する超音波診断システムの要部を説
明するための図である。
【図14】 同例において抽出および合成により得られ
る画像を説明するための図である。
【図15】 本発明の第4実施例の超音波診断装置を具
備する超音波診断システムの要部を説明するための図で
ある。
【図16】 (a)、(b)は本発明の第4実施例の超
音波診断装置を具備する超音波診断システムの要部を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 1a 先端挿入部 2 超音波振動子 3 シース 4 フレキシブルシャフト 5 駆動部 6 駆動手段(モータ) 8 観測装置 11 画像処理部 12 ビデオ内視鏡 13 ハウジング 23 画像プロセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚谷 隆志 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 清水 佳仁 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 水沼 明子 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−15538(JP,A) 特開 平5−15540(JP,A) 特開 平3−13808(JP,A) 特開 昭63−52066(JP,A) 特開 平4−2337(JP,A) 実開 昭57−191302(JP,U) 実開 平1−85357(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内の観察が可能な光学観察手段と、
    該光学観察手段により得られる画像を画像処理する画像
    処理手段とを備える内視鏡装置と、 動力伝達手段に連結された超音波振動子を先端に有し、
    体腔内に挿入される先端挿入部の内部、外部の一方また
    は双方に光の反射係数を異ならせた部分を形成した領域
    を有する超音波プローブと、前記動力伝達手段を介して
    前記先端挿入部を回転駆動する回転駆動手段と、該回転
    駆動手段の回転駆動により前記超音波プローブに走査を
    行わせる駆動部と、前記超音波プローブの走査により得
    られるエコー信号を処理して超音波断層像を得る観測装
    置とを備える超音波診断装置と、を具備し、 前記画像処理手段は、前記光学観察手段により前記先端
    挿入部を視野に捕捉したときに得られる前記光の反射係
    数を異ならせた部分を形成した領域の画像を画像処理す
    ることにより前記超音波振動子の回転情報を生成して、
    該回転情報を前記観測装置に供給するように構成し、 前記観測装置は、供給された回転情報に基づき前記超音
    波振動子による超音波の送受波を制御して超音波断層像
    を得るように構成したことを特徴とする超音波診断シス
    テム。
  2. 【請求項2】 体腔内の観察が可能な光学観察手段と、
    該光学観察手段により得られる画像を画像処理する画像
    処理手段とを備える内視鏡装置と、 超音波振動子を有し体腔内に挿入される先端挿入部に連
    結されたフレキシブルシャフトの外周にコイル状に形成
    される第1の部材と、光の反射係数を異ならせた部分と
    して前記フレキシブルシャフトの外周面に軸方向に沿う
    ように設けられ前記光学観察手段により認識可能な第2
    の部材とを有する超音波プローブと、前記フレキシブル
    シャフトを介して前記先端挿入部を回転駆動する回転駆
    動手段と、該回転駆動手段の回転駆動により前記超音波
    プローブに走査を行わせる駆動部と、前記超音波プロー
    ブの走査により得られるエコー信号を処理して超音波断
    層像を得る観測装置とを備える超音波診断装置と、を具
    備し、 前記画像処理手段は、前記光学観察手段により前記先端
    挿入部を視野に捕捉したときに得られる、前記光の反射
    係数を異ならせた部分を形成した領域の画像を画像処理
    することにより生成した前記第2の部材の画像情報に基
    づき前記超音波振動子の回転に関する原点信号を生成す
    るとともに、前記第1の部材の画像情報に基づき前記超
    音波振動子に対する超音波出力トリガ信号を生成し、生
    成した原点信号および超音波出力トリガ信号を前記観測
    装置に供給するように構成し、 前記観測装置は、供給された原点信号および超音波出力
    トリガ信号に基づき前記超音波振動子の送受波を制御し
    て超音波断層像を得るように構成したことを特徴とする
    超音波診断システム。
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