JP3347292B2 - 面実装型コイル部品 - Google Patents
面実装型コイル部品Info
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Description
ータ等のハイブリッドICの回路基板への搭載に適した
超薄型化に対応する面実装型コイル部品の構造に関し、
特に、そのコア直付けの外部電極と巻線端部との導電固
着構造に関する。
の軽薄短小化に伴い、DC−DCコンバータ等の一纏ま
りのブロック回路を構成するコンデンサ、トランジス
タ、トランス、IC等の各電子部品を一つの回路基板に
高密度に面実装した所謂ハイブリッドIC(従前はモジ
ュールとも称されていた。)が多用されている。
おいては当然ながら小型化・低背化が求められており、
特に高さ寸法が大きいコイル部品(トランス、フィル
タ、チョークコイル等)は低背化の要請が強い。
として、図4の全体斜視図に示されるように、直方体形
状の巻枠部(図4の破線で示される)14と、該巻枠部
14の長さ方向の両端に巻枠部14と一体に各々延設さ
れた鍔部13、13と、を有するコア15と、前記コア
15の前記鍔部13、13の端面及び底面に電極領域を
有する複数のコア直付けの外部電極21、21・・と、
前記コアの巻枠部14に捲回されるとともに両端部が各
々前記鍔部の外部電極21、21・・の鍔部13、13
の端面17、17・・の電極領域28に導電固着された
絶縁被覆導線(ポリウレタン被覆銅線やポリエステル被
覆銅線等)からなる巻線19と、を備える面実装型トラ
ンス30がある。
えるタイプの面実装型トランス30に使用されているコ
ア15は高抵抗率のニッケル亜鉛系フェライト、マンガ
ン亜鉛系フェライト等であって、外部電極21の直付け
を可能にしている。
ト等の導電ペーストを印刷したものや、これに半田メッ
キ/錫メッキを付加したもの等がある。この外部電極2
1への巻線19の端部の導電固着は半田付けによってな
されるのが一般である。
コイル部品の小型化・低背化が更に進むと、図5に示さ
れる面実装型コイル部品における外部電極と回路基板と
の接続箇所の部分拡大図から明らかなように、実装先の
回路基板10の電極ランド11とコア直付けの外部電極
21における実装電極面(外部電極の底面側)21′
と、巻線の端部の導電接続部分41との距離が極めて近
接することになり、延いてはコアの巻枠部に捲回された
巻線19の巻線捲回部Sとの距離も近接することにな
る。
記面実装型コイル部品30を回路基板10に実装する場
合に、回路基板10の電極ランド11に予め塗布された
半田ペーストが溶融した際、外部電極21における実装
電極面21′から導電固着部分41を介して巻枠部の巻
線19にまで溶融半田が濡れ上がって巻線捲回部Sの絶
縁被覆導線の被覆が熱ダメージを受けやすくなる(Dの
領域)という問題点がある。その結果、巻線19の短絡
や巻線間の絶縁耐圧低下が生じて、ハイブリッドICの
製品としての信頼性が損なわれることになる。
であり、コアに直付けの外部電極を備える面実装型コイ
ル部品の回路基板への半田付け実装時において、溶融半
田の巻線への濡れ上がりを防止して巻線の短絡や絶縁耐
圧に対する信頼性を高め、延いては面実装型コイル部品
を搭載するハイブリッドICの信頼性を向上することを
目的とする。
と該巻枠部の長さ方向の両端に巻枠部と一体に各々延設
された鍔部とを有するフェライトコアと、前記フェライ
トコアの鍔部に直付けされた複数の外部電極と、前記フ
ェライトコアの巻枠部に捲回され巻線捲回部がコア直付
けの外部電極における実装電極面と近接されるとともに
両端部が各々実装電極面と 近接する前記外部電極に導電
固着された絶縁被覆導線からなる巻線と、を備えた面実
装型コイル部品において、前記外部電極と巻線端部との
導電固着部分の外表面に、前記外部電極の基板実装面に
比して半田濡れ性の低い層が形成されていることを特徴
とする面実装型コイル部品を提供することにより、上記
目的を達成する。
の両端に巻枠部と一体に各々延設された鍔部とを有する
フェライトコアと、前記フェライトコアの鍔部に直付け
された複数の外部電極と、前記フェライトコアの巻枠部
に捲回され巻線捲回部がコア直付けの外部電極における
実装電極面と近接されるとともに両端部が各々実装電極
面と近接する前記外部電極に導電固着された絶縁被覆導
線からなる巻線と、を備えた面実装型コイル部品におい
て、前記外部電極は表面に導電メッキ被膜を有するとと
もに前記巻線の端部と前記外部電極との導電固着部分の
近傍の導電メッキ被膜の表面に酸化層が形成されている
ことを特徴とする面実装型コイル部品を提供することに
より、上記目的を達成する。
の面実装型コイル部品が回路素子として回路基板に搭載
されていることを特徴とする面実装型コイル部品搭載ハ
イブリッドICを提供することにより、上記目的を達成
する。
の実施の形態を図面に基いて説明する。
部品としてはトランス、チョークコイル、フィルタ等種
々のものが含まれるが、これらは外部電極数と巻線の数
が異なる以外は概ね同様の構造となるので、本実施の形
態では典型として面実装型トランスについて説明する。
実装型トランスの導電固着部分の構造を示す部分拡大側
面図であり、(b)は回路基板に実装する際の状態を示
す一部断面図である。図2の(a)は本発明の請求項2
に係る面実装型トランスの導電固着部分の構造を示す部
分拡大側面図であり、(b)は回路基板に実装する際の
状態を示す一部断面図であり、図3は本発明に係る面実
装型トランスの斜視図である。
型トランスは、図3に示されるように、巻枠部31(破
線で示される)と該巻枠部31の長さ方向の両端に巻枠
部と一体に各々延設された鍔部32、33とを有するフ
ェライトコア35と、前記フェライトコア35の鍔部に
直付けされた複数の外部電極38と、前記フェライトコ
ア35の巻枠部31に捲回されるとともに両端部が各々
前記外部電極38に導電固着された絶縁被覆導線からな
る巻線39と、を備えた面実装型コイル部品であり、特
に図1の(a)に示されるような前記外部電極38と巻
線39の端部との導電固着部分41の外表面に、前記外
部電極38の基板実装面38″に比して半田濡れ性の低
い層43(斜線領域)が形成されていることを特徴とす
る。
電固着部分41の外表面に備えることで、図1の(b)
に示されるように、ハイブリッドIC等の回路基板10
へのリフロー半田付け等による実装時に、回路基板10
の電極ランド11上の半田ペーストが溶融して溶融半田
12となった際に、前記外部電極38の基板実装面3
8″(底面側)は十分に溶融半田が濡れて良好な導電固
着状態となるものの、巻線39端部と外部電極38との
導電固着部分41は半田濡れ性の低い層43が遮蔽壁と
なって溶融半田12は濡れ上がらず、巻線捲回部Sにま
で導電固着部分41を介して侵入することが防止され
る。
は溶融半田12の濡れ上がりを阻止するに十分な低い半
田濡れ性を有するもので、例えばエポキシ樹脂、フッ素
樹脂等の合成樹脂層、ホウ珪酸系ガラスペーストの硬化
層、銀等の導電性フィラー含有樹脂層等が適当である。
図2の(a)に示されるように、特に、外部電極18が
表面に導電メッキ被膜47を有するとともに前記巻線3
9の端部と前記外部電極18との導電固着部分41の近
傍の導電メッキ被膜47の表面に酸化層48が形成され
ていることを特徴とする。
布・焼き付けにより形成された銀電極層46の表面に前
記導電メッキ被膜47としてニッケルまたは亜鉛または
銅等を厚さ数ミクロン乃至数十ミクロンにメッキしたも
のである。
固着は熱圧着によって接合させ、その接合の際の熱(5
00〜600℃)によって前記導電メッキ被膜47の導
電固着部分41近傍の外表面は酸化して酸化層48が形
成される。
メッキ被膜の酸化層はその表面が半田濡れ性の悪い(低
い)性質を有するので、該酸化層48の表面領域を請求
項1の半田濡れ性の低い層として、回路基板10へのリ
フロー半田付け等による実装時に溶融半田12の遮蔽壁
に利用する。
田付け実装する際に、溶融半田12は外部電極18の基
板実装面18″側には回り込んで良好な接合状態が実現
されるとともに巻線39と外部電極18との導電固着部
分41には濡れ上がらず、該導電固着部分41を介して
巻線捲回部Sに侵入することはない。
部品のコア直付けの外部電極構造につき、半田濡れ性の
低い表面領域を導電固着部分及びその近傍に形成するこ
とで、回路基板の電極ランドへの実装時に溶融半田が巻
線捲回部に濡れ上がって巻線に熱ダメージを与えること
を防止し、延いては巻線の短絡や巻線間の絶縁耐圧に対
する信頼性を向上するのである。特に、本発明の面実装
型コイル部品を電源回路のトランス等の回路素子として
搭載したハイブリッドICでは、その実装信頼性が格段
に向上することが容易に理解されよう。
記のように構成されているため、 (1)低背化しても、回路基板への半田実装時の際の溶
融半田が導電固着部分を介して巻線捲回部にまで濡れ上
がることを防止し、巻線に対する溶融半田の熱ダメージ
を与えない。 (2)低背化しても、面実装型コイル部品の巻線の短絡
や巻線間の絶縁耐圧に対する信頼性が向上する。 (3)特に、ハイブリッドICの回路素子として実装信
頼性の高いものが得られる。
ンスの導電固着部分の構造を示す部分拡大側面図であ
り、(b)は回路基板に実装する際の状態を示す一部断
面図である。
ンスの導電固着部分の構造を示す部分拡大側面図であ
り、(b)は回路基板に実装する際の状態を示す一部断
面図である。
トランスの斜視図である。
スの斜視図である。
回路基板との接続箇所の部分拡大図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 巻枠部と該巻枠部の長さ方向の両端に巻
枠部と一体に各々延設された鍔部とを有するフェライト
コアと、前記フェライトコアの鍔部に直付けされた複数
の外部電極と、前記フェライトコアの巻枠部に捲回され
巻線捲回部がコア直付けの外部電極における実装電極面
と近接されるとともに両端部が各々実装電極面と近接す
る前記外部電極に導電固着された絶縁被覆導線からなる
巻線と、を備えた面実装型コイル部品において、 前記外部電極と巻線端部との導電固着部分の外表面に、
前記外部電極の実装電極面に比して半田濡れ性の低い層
が形成されていることを特徴とする面実装型コイル部
品。 - 【請求項2】 巻枠部と該巻枠部の長さ方向の両端に巻
枠部と一体に各々延設された鍔部とを有するフェライト
コアと、前記フェライトコアの鍔部に直付けされた複数
の外部電極と、前記フェライトコアの巻枠部に捲回され
巻線捲回部がコア直付けの外部電極における実装電極面
と近接されるとともに両端部が各々実装電極面と近接す
る前記外部電極に導電固着された絶縁被覆導線からなる
巻線と、を備えた面実装型コイル部品において、 前記外部電極は表面に導電メッキ被膜を有するとともに
前記巻線の端部と前記外部電極との導電固着部分の近傍
の導電メッキ被膜の表面に酸化層が形成されていること
を特徴とする面実装型コイル部品。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の面実装
型コイル部品が回路素子として回路基板に搭載されてい
ることを特徴とする面実装型コイル部品搭載ハイブリッ
ドIC。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15103798A JP3347292B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 面実装型コイル部品 |
KR1019990019030A KR100339147B1 (ko) | 1998-05-29 | 1999-05-26 | 면실장형 코일부품 |
CNB991078039A CN1189897C (zh) | 1998-05-29 | 1999-05-28 | 表面安装型线圈部件 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15103798A JP3347292B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 面実装型コイル部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11345723A JPH11345723A (ja) | 1999-12-14 |
JP3347292B2 true JP3347292B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=15509928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP15103798A Expired - Fee Related JP3347292B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-06-01 | 面実装型コイル部品 |
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JP (1) | JP3347292B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP3822390B2 (ja) * | 1998-09-30 | 2006-09-20 | 太陽誘電株式会社 | 混成集積回路装置 |
JP5459567B2 (ja) * | 2011-03-29 | 2014-04-02 | 株式会社村田製作所 | 電子部品 |
-
1998
- 1998-06-01 JP JP15103798A patent/JP3347292B2/ja not_active Expired - Fee Related
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