JP3345641B2 - マイクロ分析チップ、及びその製造方法 - Google Patents

マイクロ分析チップ、及びその製造方法

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JP3345641B2 JP2000066819A JP2000066819A JP3345641B2 JP 3345641 B2 JP3345641 B2 JP 3345641B2 JP 2000066819 A JP2000066819 A JP 2000066819A JP 2000066819 A JP2000066819 A JP 2000066819A JP 3345641 B2 JP3345641 B2 JP 3345641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体物質や、自然
環境における物質等の微量化学分析に用いられるマイク
ロ分析チップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体物質や、自然環境における物質等の
微量化学分析において、図14、及び図14のA−A断
面を表す図15に示すようなマイクロ分析チップ1が用
いられることがある。該マイクロ分析チップ1は、矩形
のガラス板の上面側に、サンプル液又は試薬液を注入す
るための流入口2a、2bと、サンプル液と試薬液との
反応液を排出する流出口3とが凹欠され、該ガラス板の
内部に、サンプル液又は試薬液が流通するための微小流
路4が各流入口2a、2bに対応して設けられ、かつ、
混合部5において合流した後、流出口へ導通されたもの
である。マイクロ分析チップ1を用いた微量化学分析
は、流入口2aにサンプル液、流入口2bに試薬液をピ
ペット等を用いて直接注入するとともに、流出口3側か
ら微小流路4内が引圧となるように減圧すると、サンプ
ル液及び試薬液は、微小流路4を流通して混合部5にお
いて混合されて反応し、該反応液が流出口3から排出さ
れる。この途中、混合部5から流出口3までの間の微小
流路4において(以下、「検査領域6」と呼ぶ。)、該
反応液の吸光度や蛍光度を測定して、検出すべき物質の
有無の判定や、予め作成した検量線に基づく濃度換算を
行う。
【0003】しかし、混合部5における微小流路4の幅
や高さは100マイクロメートル程度であるため、サン
プル液及び試薬液の流れのレイノルズ数は小さく、該流
れは、サンプル液及び試薬液の流体粒子が互いに入り混
じることなく層状をなして流れる層流となる。したがっ
て、混合部5では、サンプル液及び試薬液の二液が接す
る界面における各流体粒子の拡散による混合しか生じな
いため、サンプル液と試薬液との反応速度が遅くなると
いう欠点があった。
【0004】前記反応速度は、一般に、サンプル液及び
試薬液を撹拌すれば速くなると考えられ、そのような撹
拌装置としては、回転磁界によりマグネットの回転素子
を回転させる方式のものが用いられているが、マイクロ
分析チップ1のような超小型のものに対しては、寸法上
の制約から、前記のような撹拌装置を使用することがで
きない。このため、マイクロマシニングを利用した微小
流路における混合撹拌機構が考案されており、その例と
して以下のようなものがある。
【0005】図16、及び図16のB−B断面を示す図
17は、前記混合部5に設けられたノズルタイプの混合
撹拌機構50を示すものであり、混合部5が複数の孔が
形成された隔壁51により上下二段に分割されており、
サンプル液が上段に、試薬液が下段に流入して、これら
の反応液が上段から流出する構成となっている。これに
より、下段に流入した試薬液は、図17に矢印で示すよ
うに、隔壁51の孔から上段に噴出することとなる。し
たがって、サンプル液中を試薬液が多層をなして流れる
こととなり、サンプル液及び試薬液の二液が接する界面
面積が増加するとともに、流体粒子の拡散距離が短くな
って混合が促進される。
【0006】また、図18は、前記混合部の下面にシリ
コンからなるダイアフラム(薄層)53を形成するとと
もに、該ダイアフラム53の下部にPZT54等の圧電
素子を密着させてなる混合撹拌機構52の断面を示すも
のであり、PZT54にパルス電圧を印可して振動を発
生させ、該振動をダイアフラム53を介してサンプル液
及び試薬液に伝導することにより、サンプル液と試薬液
との混合を促進する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記ノズルタ
イプの混合撹拌機構50は、サンプル液と試薬液との混
合を促進することができるといえども、依然、二液の界
面による流体粒子の拡散により、いわば受動的に二液の
混合を行うものであり、その混合効率には限界があり、
マイクロ分析チップを用いた微量化学分析において十分
な効果を得られるものではない。一方、PZTを用いた
混合撹拌機構52は、PZT54が発する振動をダイア
フラム53を介してサンプル液及び試薬液に伝達するこ
とにより、能動的に二液を混合するものであるが、該二
液を直接撹拌するものではないため、やはり、その混合
効率には限界があり、マイクロ分析チップを用いた微量
化学分析において十分な効果を得られるものではない。
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、マ
イクロ分析チップを用いた微量化学分析において、サン
プル液と試薬液とを効率よく混合撹拌する手段を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に係るマイクロ分析チップ
は、サンプル液又は試薬液を注入するための少なくとも
二以上の流入口と、サンプル液と試薬液との反応液を排
出する流出口と、前記各流入口に対応して設けられ、混
合部において合流した後、流出口へ導通する微小流路と
を備えてなるマイクロ分析チップにおいて、前記混合部
に、光照射により生ずる光圧を駆動力として回転する光
圧ミキサが、マイクロ分析チップの基板上に積層された
光透過性を有する層において前記微小流路及び混合部と
ともに一体的に形成されてなるものである。これによ
り、レーザ光等が照射された光圧ミキサは、混合部にお
いて回転し、サンプル液及び試薬液に対流を誘起して、
二液を能動的かつ直接に混合撹拌する。
【0009】
【0010】また、本発明の請求項に係るマイクロ分
析チップは、請求項1に記載のマイクロ分析チップにお
いて、前記光圧ミキサは、その幅寸法が前記微小流路の
幅寸法より大きいものである。
【0011】また、本発明の請求項に係るマイクロ分
析チップは、請求項1に記載のマイクロ分析チップにお
いて、前記混合部に、前記光圧ミキサを格納するための
格納部が設けられたものである。
【0012】また、本発明の請求項に係るマイクロ分
析チップは、請求項1に記載のマイクロ分析チップにお
いて、前記混合部に出入する各微小流路の出入口に、サ
ンプル液及び試薬液を透過するフィルタが設けられたも
のである。
【0013】また、本発明の請求項に係る請求項1に
記載のマイクロ分析チップの製造方法は、基板上に犠牲
層を積層した後、フォトリソグラフィにより、混合部が
形成される位置に転写された光圧ミキサの形状と略同形
の部分以外の犠牲層をエッチングして除去する第1の工
程と、前記光圧ミキサと略同形の犠牲層が形成された基
板上に、光透過性を有する感光層を積層した後、微小流
路、混合部、及び光圧ミキサの形状をパターニングした
第1のマスクを通してX線又は紫外線を照射することに
より、該感光層に微小流路、混合部、及び光圧ミキサの
形状を転写し、微小流路及び混合部となる部分の感光層
のみをエッチングして除去する第2の工程と、感光性を
有するカバーの下面に、微小流路及び混合部の形状をパ
ターニングした第2のマスクを通してX線又は紫外線を
照射することにより、該下面に微小流路及び混合部の形
状を転写し、微小流路及び混合部となる部分をエッチン
グして除去するとともに、カバーを穿通する流入口及び
流出口を形成し、該カバーの下面と前記基板の感光層の
上面とを、両者に形成された微小流路及び混合部の形状
が一致するように接着する第3の工程と、前記流入口又
は流出口からエッチングガス又はエッチング液を注入
し、前記犠牲層をエッチングして除去する第4の工程と
を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係るマイクロ分析チップ100の構成を示す概略斜
視図である。本マイクロ分析チップ100は、矩形の平
板の上面に、サンプル液又は試薬液を注入するための流
入口2a、2bと、サンプル液と試薬液との反応液を排
出する流出口3とが凹欠され、該平板の内部に、サンプ
ル液又は試薬液が流通するための微小流路4が各流入口
2a、2bに対応して設けられ、かつ、混合部10にお
いて合流した後、流出口3へ導通され、混合部10に、
光照射により生ずる光圧を駆動力として回転する光圧ミ
キサ20が配設されたものである。
【0015】図2は、前記混合部10の詳細な構成を示
す平面図であるが、図に示すように、混合部10は、光
圧ミキサ20が回転するに十分なスペースを有するもの
で、混合部10の一方に、流入口2a及び流入口2bか
らの微小流路4が、サンプル液及び試薬液が混合部に流
入するよう設けられるとともに、その他方に、流出口3
へ導通する微小流路4が、サンプル液と試薬液との反応
液が混合部10から流出するように設けられている。こ
こで、混合部10に出入する各微小流路4の幅W1は、
光圧ミキサ20の幅W2より小さいものとなるように微
小流路4又は光圧ミキサ20が形成されているため、混
合部10に配設された光圧ミキサ20が微小流路4から
反応液とともに流出することはない。
【0016】図3は、光圧ミキサ20の形状を説明する
ための概略斜視図であり、図に示すように、光圧ミキサ
20は、上面及び下面が平面で構成された一定の厚さの
ものであり、互いに直交する水平四方向に突出部21が
形成された横断面形状が略十字状のものであり、光圧に
より生ずる駆動力が相殺されてなくならないように、光
圧ミキサ20を、その回転軸Oを含む面で左右に分割し
た場合に、左右に位置する各突出部21の形状が非対称
となるように形成されている。該各突出部21の先端側
面21aは、その面上のいずれに位置においても光圧ミ
キサ20の回転軸線Oから概ね一定距離となるように、
該突出部21が突出する方向と交わる斜め方向に形成さ
れている。
【0017】以下、本マイクロ分析チップ100の製造
方法について、図4から図8を用いて説明する。本マイ
クロ分析チップ100の製造方法は、基板30上にシリ
コンからなる犠牲層31を積層した後、フォトリソグラ
フィにより、犠牲層31に、混合部10が形成される位
置に転写された光圧ミキサ20の形状と略同形の形状を
転写して、その部分以外の犠牲層31をエッチングして
除去する第1の工程と、光圧ミキサ20と略同形状の犠
牲層31が形成された基板30上に、ポリメチルメタク
リレートからなる感光層33を積層した後、微小流路
4、混合部10、及び光圧ミキサ20の形状をパターニ
ングした第1のマスク34を通してX線を照射すること
により、該感光層33に微小流路4、混合部10、及び
光圧ミキサ20の形状を転写し、微小流路4及び混合部
10となる部分の感光層33のみをエッチングして除去
する第2の工程と、ポリメチルメタクリレートからなる
カバー35に、微小流路4及び混合部10の形状をパタ
ーニングした第2のマスク36を通してX線を照射する
ことにより、該カバー35に微小流路4及び混合部10
の形状を転写し、微小流路4及び混合部10となる部分
をエッチングして除去するとともに、カバー35を穿通
する流入口2a、2b及び流出口3を形成し、該カバー
35の下面と前記基板30上に積層された感光層33の
上面とを、両者に形成された微小流路4及び混合部10
の形状が一致するように接着する第3の工程と、前記流
入口2a、2b又は流出口3からエッチングガスを注入
し、前記犠牲層31をエッチングして除去する第4の工
程とからなるものである。
【0018】図4は、本製造方法の第1の工程を示すも
のであるが、図に示すように、第1の工程では、まず、
厚さ約800マイクロメートルのポリメチルメタクリレ
ート製の矩形平板状の基板30上に、厚さ1マイクロメ
ートルのシリコンからなる犠牲層31を真空蒸着法によ
り積層する(S1)。つぎに、フォトリソグラフィによ
り、犠牲層31に、混合部10に形成される光圧ミキサ
20と略同形の形状が転写されたレジスト32を形成し
た後、該レジスト32をエッチングマスクとして、光圧
ミキサ20と略同形の部分以外の犠牲層31をエッチン
グにより除去する(S2)。エッチングは、ドライエッ
チング又はウェットエッチングのいずれを用いてもよい
が、微細加工であるため、ドライエッチングが適してい
る。犠牲層31のエッチング終了後、レジスト32も除
去する(S3)。
【0019】図5は、本製造方法の第2工程を示すもの
であるが、図に示すように、第2の工程では、まず、前
記第1工程で得られた基板30上に、厚さ50マイクロ
メートルのポリメチルメタクリレートからなる感光層3
3を、スピンコート法により積層する(S4)。スピン
コート法以外に、例えば、一定の厚さのポリメチルメタ
クリレート層を熱圧着、又は接着剤を用いた接着などの
手法を用いてもよい。
【0020】つぎに、該感光層33に、微小流路4、混
合部10、及び光圧ミキサ20の形状をパターニングし
た第1のマスク34を通してX線を照射して、該感光層
33に微小流路4、混合部10、及び光圧ミキサ20の
形状を転写する(S5)。X線露光を受けたポリメチル
メタクリレートは、その分子鎖が切断されて分子量が減
少し、現像液に可溶となる。なお、露光すべきポリメチ
ルメタクリレートの厚さによっては、X線に代えて紫外
線を用いることもできる。なお、図5は、混合部10の
中央付近に光圧ミキサ20が形成される場合を示してい
る。
【0021】第1のマスク34は、X線を透過するサポ
ートメンブレン34aに、微小流路4、混合部10、及
び光圧ミキサ20の形状がパターニングされたX線を吸
収する吸収膜34bが密着されてなるものであり、例え
ば、サポートメンブレン34aに厚さ75マイクロメー
トルのポリイミド樹脂を、吸収膜34bに厚さ14マイ
クロメートルの銅と厚さ3マイクロメートルのニッケル
の積層膜を用いて、第1のマスク34を構成することが
できる。
【0022】形成すべき微小流路4等の加工深さは、X
線の照射エネルギー(ビーム電流(アンペア)と照射時
間(分)との積、以下「Amin」と呼ぶ。)によって制御
できる。X線の照射エネルギーと加工深さとの関係を測
定した一例を図6に示す。図に示すように、ポリメチル
メタクリレートからなる感光層33の加工には、少なく
とも0.4Amin以上の照射エネルギーが必要であり、例
えば、50マイクロメートルの加工深さの微小流路4を
形成するには、0.8Aminから0.9Amin程度の照射エ
ネルギーが必要である。このようにして、犠牲層31が
存在する深さまで感光層33を露光するために必要なX
線を照射エネルギーを算出して、感光層33にX線を照
射する。
【0023】つぎに、X線露光を受けたポリメチルメタ
クリレートを現像液に溶解して取り除く(S6)。使用
する現像液は、例えば、2−2−ブトキシエトキシエタ
ノールを60%、モルホリンを20%、純水を15%、
2−アミノエタノールを5%の組成からなるものであ
る。該現像液に、露光後の基板30を浸し、スターラー
で撹拌しながら、38℃、2時間反応させる。反応後、
停止液と、38℃、20分間反応させ、その後、純水で
10分間洗浄する。なお、停止液は、2−2−ブトキシ
エトキシエタノールを80%、純水を20%の組成から
なるものを用いる。
【0024】図7は、本製造方法の第3の工程を示すも
のであるが、図に示すように、第3の工程では、基板3
0と同形の矩形である平板状のポリメチルメタクリレー
ト製のカバー35の下面に、前記第2の工程と同様の方
法により、微小流路4及び混合部10の形状をパターニ
ングした第2のマスク36を通してX線を照射すること
により、カバー35の下面に微小流路4及び混合部10
の形状を転写する(S7)。第2のマスク36には、前
記第1のマスク34にパターニングされた微小流路4及
び混合部10と同一の形状がパターニングされている
が、光圧ミキサ20の形状はパターニングされていな
い。また、カバー35下面の加工深さは、数マイクロメ
ートル程度でよい。その後、前記と同様に、露光された
ポリメチルメタクリレートを現像して溶解し、さらに、
カバー35の長手方向の両端に、流入口2a、2b及び
流出口3となる穿通孔を形成する(S8)。なお、図7
においては、便宜上、流入口2a、2bを省略して流出
口3のみを点線で示した。
【0025】流入口2a、2b及び流出口3が形成され
たカバー35を、基板30上に、カバー35下面に形成
された微小流路4及び混合部10の形状と、基板30上
に形成された微小流路4及び混合部10の形状とが一致
するように密着して固定する(S9)。固定にはUV接
着剤、例えばスリーボンド−3042を用い、該UV接
着剤をカバー35の下面にスピンコート法によって塗布
し、基板30とカバー35とを密着させた後、紫外線を
照射して接着する。なお、カバー35には、ポリメチル
メタクリレート製のものの代わりに、ガラス製のもの、
例えば、顕微鏡用カバーグラスを用いてもよい。
【0026】図8は、本製造方法の第4工程を示すもの
であるが、図に示すように、第4工程では、流入口2
a、2b又は流出口3からシリコンのエッチングガスを
注入し(S10)、前記犠牲層31をエッチングして除
去する(S11)。これにより、光圧ミキサ20は、基
板30から剥離され、光圧により回転可能なものとな
る。エッチングガスとして、例えば、フッ化キセノンガ
スを用いることができる。フッ化キセノンガスはポリメ
チルメタクリレートにダメージを与えることなくシリコ
ン犠牲層のみをエッチング除去することが可能なもので
ある。
【0027】なお、エッチングガスを用いたドライエッ
チングに代えて、適当なエッチング液を用いてシリコン
をエッチング除去するウェットエッチングを用いてもよ
い。また、本実施の形態に係るマイクロ分析チップ10
0の製造方法では、シリコンからなる犠牲層31を用い
たが、シリコンの代わりに、水溶性ポリマや金等の薄膜
を犠牲層として用いることとしてもよい。その場合、エ
ッチング液として、水や水酸化カリウム液等を用いる。
【0028】以下、本実施の形態に係るマイクロ分析チ
ップ100の使用方法について説明する。本マイクロ分
析チップ100を用いた微量化学分析は、流入口2aに
サンプル液、流入口2bに試薬液をピペット等を用いて
直接注入するとともに、シリンジポンプ等により流出口
3側から微小流路4内が引圧となるように減圧すると、
サンプル液及び試薬液は、微小流路4を流通して混合部
10において混合されて反応し、該反応液が流出口3か
ら排出される。この途中、混合部10から流出口3まで
の間の微小流路4において該反応液の吸光度や蛍光度を
測定して、検出すべき物質の有無の判定や、予め作成し
た検量線に基づく濃度換算を行う点については従来と同
様である。本マイクロ分析チップ100の特徴は、混合
部10に光圧を駆動力として回転する光圧ミキサ20が
配設され、レーザ光等の光を光圧ミキサ20に照射する
ことにより光圧ミキサ20を回転させて、サンプル液と
試薬液とを直接混合撹拌する点にある。
【0029】ここで、光圧ミキサ20の回転原理につい
て、図9及び図10を用いて説明する。図9は、光圧ミ
キサ20の図3におけるC−C断面を示す断面図であ
り、図に矢印で示すように、光圧ミキサ20の上方から
レーザ光LBが照射され、該レーザ光LBはレンズ22
により光圧ミキサ20の回転軸O近傍に集光されてい
る。レーザ光LB照射により発生する光圧は、レーザ光
LBが光圧ミキサ20の表面で屈折する際の運動量変化
が、光透過性を有する光圧ミキサ20への力学的な運動
量として伝達された結果、その表面に対して垂直方向に
発生するものである。したがって、レーザ光LBが光圧
ミキサ20に入射する際には、光圧ミキサ20には、そ
の屈折率n1が周囲の液体の屈折率n2より大きい場合
には光強度が最大である位置に引き寄せられる力、すな
わち、上方へトラップ(捕捉)される力が作用し、逆
に、前記液体の屈折率n2より小さい場合には下方へ押
し退けられる力が作用する。本実施の形態では、光圧ミ
キサ20の屈折率n1が周囲の液体の屈折率n2より大
きいので、光圧ミキサ20の上面には上方向へトラップ
される力f1が作用する。
【0030】一方、光圧ミキサ20に照射されたレーザ
光LBは、光圧ミキサに入射した後、その内部を透過し
て、その側面等から外部に出射する。ここで、互いに直
交する水平四方向に突出部21が形成された光圧ミキサ
20の一の突出部21の各側面21a、21bから出射
するレーザ光LBについて、図10を用いて説明する。
図10に矢印で示すように、光圧ミキサ20の上面に入
射したレーザ光LBは、光圧ミキサ20の突出部21の
各側面21a、21bから出射する。その際にも、前述
と同様に、該各側面21a、21bに対して垂直方向に
光圧による力が発生する。すなわち、レーザ光LBが光
圧ミキサ20の突出部21の側面21aから出射する際
には、該側面21aの表面で屈折して光圧による力f2
が生じ、レーザ光LBが側面21bから出射する際に
は、該側面21bの表面で屈折して光圧による力f3が
生じる。なお、側面21cは、回転軸Oを含む平面と同
一面となるものであるから、該側面21cからレーザ光
LBは出射しないので、光圧による力は該側面21cに
は生じない。光圧ミキサ20の他の突出部21について
も同様に光圧による力が発生し、その結果、前記力f3
が光圧ミキサ20を時計方向(図10の矢印方向)に回
転するトルク力となって、光圧ミキサ20を回転軸Oを
軸線として回転させる。一方、前記力f2は、光圧ミキ
サ20の回転軸Oに対してほぼ法線方向のものであるの
で、光圧ミキサ20の回転にはほとんど関与しない。
【0031】このように、光圧ミキサ20にレーザ光L
Bを照射することにより、光圧ミキサ20を回転させる
ことができるが、このレーザ光LBの照射は、例えば図
11に示すような装置を用いて行われる。該装置40
は、光学顕微鏡41に、レーザ発振器42、CCDカメ
ラ43、モニタ44が設けられたもので、マイクロ分析
チップ100は光学顕微鏡41のステージ410に載置
される。レーザ発振器42により発生したレーザ光LB
は、焦点微調整用レンズ420を介して光学顕微鏡41
の内部に入射され、ダイクロイックミラー411により
ステージ410の方向へと反射される。反射されたレー
ザ光LBは、対物レンズ412により集光されてステー
ジ410上のマイクロ分析チップ100に照射される。
一方、光学顕微鏡41の上方に配設されたCCDカメラ
43は、ステージ410上のマイクロ分析チップ100
の映像を撮影する。この映像がモニタ44に映し出さ
れ、該映像を参照しながら光学顕微鏡41のステージ4
10の位置を調整して、レーザ光LBがマイクロ分析チ
ップ100の混合部10に配設された光圧ミキサ20に
照射されるようにする。
【0032】このように、本マイクロ分析チップ100
によれば、サンプル液と試薬液とを混合撹拌する混合部
10に、レーザ光LBを照射することにより生ずる光圧
を駆動力として回転する光圧ミキサ20を配設し、遠隔
からレーザ光LBを照射して回転させることにより、混
合部10に流動(対流)を誘起してサンプル液と試薬液
とを能動的に混合撹拌することができる。また、光圧ミ
キサ20を、マイクロ分析チップ100の基板30に積
層した感光層33において、X線照射及び現像等によ
り、微小流路4及び混合部10とともに形成するように
したので、微小流路4及び混合部10の寸法幅に対して
精度よく、かつ、簡便に光圧ミキサ20を形成すること
ができる。
【0033】以下、前記マイクロ分析チップ100の第
1の変形例について説明する。本変形例に係るマイクロ
分析チップ100aは、その混合部11に、光圧ミキサ
20を退避させるための格納部12を設けた点以外は前
記実施の形態と同様である。すなわち、図12に示すよ
うに、混合部11において、流出口3へ導通する微小流
路4の近傍の左右両側に、光圧ミキサ20が出入できる
大きさの格納部12が形成されたものである。本変形例
に係るマイクロ分析チップ100aは、微量化学分析を
行う場合には前記実施の形態と同様に用いられる。すな
わち、流入口2a、2bから注入されたサンプル液と試
薬液とを撹拌する場合は、混合部11に配設された光圧
ミキサ20にレーザ光LBを照射して光圧ミキサ20を
回転させて二液を混合撹拌する。
【0034】混合撹拌が完了した後、又は必要な微量化
学分析が終了した後は、レーザ光LBを照射することに
より生ずるトラップ力を利用して、光圧ミキサ20を格
納部12に格納する。この格納操作は、実施の形態にお
いて説明した装置40を用いた場合には、モニタ44で
マイクロ分析チップ100aの映像を参照しながら、光
学顕微鏡41のステージ410の位置を調整することに
より行われる。
【0035】これにより、光圧ミキサ20は、必要な混
合撹拌が終了した後には混合部11から撤収されるの
で、光圧ミキサ20が立体的障害となって微小流路4の
液づまりが起こることを防止できる。また、分析終了後
は、光圧ミキサ20を常に一定の場所に格納することが
できるので、光圧ミキサ20の幅寸法が微小流路4の幅
寸法より小さいものであっても、分析終了後に微小流路
4中に光圧ミキサ20が流出することがなく、マイクロ
分析チップ100aを使用する際に、光圧ミキサ20を
探す手間が省かれ、操作が容易なものとなる。また、光
圧ミキサ20又は微小流路4の幅寸法を自由に設計する
ことができる。
【0036】以下、前記マイクロ分析チップ100の第
2の変形例について説明する。本変形例に係るマイクロ
分析チップ100bは、その混合部13に出入する各微
小流路4の出入口に、フィルタ14を設けた点以外は前
記実施の形態と同様である。すなわち、図13に示すよ
うに、混合部13において、流入口2a、2b又は流出
口3と導通する微小流路4の出入口に、サンプル液及び
試薬液を透過し、かつ、光圧ミキサ20を通過させない
フィルタ14を密着させたものである。該フィルタ14
は、サンプル液及び試薬液を透過し、かつ、光圧ミキサ
を通過させないものであれば、特にその形状及び材質は
限定されるものではない。また、フィルタ14の形成
は、例えば、実施の形態で説明した製造方法と同様の方
法において、ポリメチルメタクリレートからなる感光層
33に微小流路4、混合部13、及び光圧ミキサ20を
形成する際に、同時に、混合部13における各微小流路
4の出入口に縦方向の格子を形成するようにしても、ま
た、微小流路4を形成した後に樹脂製のフィルタを密着
するようにしてもよい。
【0037】これにより、光圧ミキサ20の幅寸法が微
小流路4の幅寸法より小さいものであっても、分析終了
後に光圧ミキサ20が微小流路4中に流出することがな
く、マイクロ分析チップを使用する際に、光圧ミキサを
探す手間が省かれ、操作が容易なものとなる。また、光
圧ミキサ20又は微小流路4の幅寸法を自由に設計する
ことができる。
【0038】なお、前記実施の形態においては、光圧ミ
キサ20の材質にポリメチルメタクリレートを用いた
が、光圧ミキサ20の材質は光透過性を有し、混合すべ
き液体と屈折率が異なるものであれば、その他の透明樹
脂やガラス等用いることができる。また、光圧ミキサ2
0の形状は、互いに直交する水平四方向に突出部21が
形成された横断面形状が略十字状のものとしたが、その
回転軸Oを含む面で左右に分割した場合に、左右に位置
する各突出部の形状が非対称となるように形成するもの
であれば、光圧ミキサの突出部を少なくして、二方向又
は三方向にのみ突出するものとしても、逆に突出部を増
やして六方向、八方向等に突出するものとしても前記と
同様の効果を得ることができる。
【0039】また、前記実施の形態に係るマイクロ分析
チップ100は、サンプル液又は試薬液を注入するため
の流入口2a、2bと、サンプル液と試薬液との反応液
を排出する流出口3とが設けられ、サンプル液又は試薬
液が流通するための微小流路4が各流入口2a、2bに
対応して設けられ、かつ、混合部10において合流した
後、流出口3へ導通されるものとしたが、流入口2a、
2b及び流出口3の数は特に限定されるものではなく、
例えば、分析に二試薬系の試薬を用いる場合には、サン
プル液を注入する流入口、第1試薬を注入する流入口、
第2試薬を注入する流入口の三つの流入口を設けたもの
としてもよい。また、サンプル液と試薬液が反応する前
に、第1試薬及び第2試薬を予め混合しておく必要があ
る場合には、第1試薬及び第2試薬が流通する微小流路
を、混合部においてサンプル液が流通する微小流路と合
流する前に、予め合流させるような構成としてもよい。
さらに、排出すべき反応液の液量に応じて流出口の数を
増やし、混合部において合流した微小流路を測光等を行
う検査領域より流出口側において再び分岐して、各流出
口に導通するような構成としてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るマイ
クロ分析チップによれば、微小流路が合流する混合部
に、光照射により生ずる光圧を駆動力として回転する光
圧ミキサが、マイクロ分析チップの基板上に積層された
光透過性を有する層において前記微小流路及び混合部と
ともに一体的に形成されたので、レーザ光等が照射され
た光圧ミキサは、混合部において回転し、サンプル液及
び試薬液に対流を誘起して、二液を能動的かつ直接に混
合撹拌する。これにより、サンプル液と試薬液との混合
効率を飛躍的に増大して反応速度を向上し、マイクロ分
析チップによる微量化学分析を効率的なものとすること
ができる。また、マイクロ分析チップの混合部に光圧ミ
キサを精度よく、かつ、簡便に配置することができる
【0041】
【0042】また、本発明によれば、前記光圧ミキサ
は、その幅寸法が前記微小流路の幅寸法より大きいもの
としたので、光圧ミキサが微小流路に流出することがな
い。これにより、マイクロ分析チップを使用する際に、
光圧ミキサを探す手間が省かれ、操作が容易なものとな
る。
【0043】また、本発明によれば、前記混合部に、前
記光圧ミキサを格納するための格納部が設けられたの
で、前記と同様に、マイクロ分析チップを使用する際
に、光圧ミキサを探す手間が省かれ、操作が容易なもの
となる。また、光圧ミキサ又は微小流路の幅寸法を自由
に設計することができる。
【0044】また、本発明によれば、前記混合部に出入
する各微小流路の出入口に、サンプル液及び試薬液を透
過するフィルタが設けられたので、前記と同様に、マイ
クロ分析チップを使用する際に、光圧ミキサを探す手間
が省かれ、操作が容易なものとなる。また、光圧ミキサ
又は微小流路の幅寸法を自由に設計することができる。
【0045】また、本発明に係るマイクロ分析チップの
製造方法によれば、基板上に犠牲層を積層した後、フォ
トリソグラフィにより、混合部が形成される位置に転写
された光圧ミキサの形状と略同形の部分以外の犠牲層を
エッチングして除去する第1の工程と、前記光圧ミキサ
と略同形状の犠牲層が形成された基板上に、光透過性を
有する感光層を積層した後、微小流路、混合部、及び光
圧ミキサの形状をパターニングした第1のマスクを通し
てX線又は紫外線を照射することにより、該感光層に微
小流路、混合部、及び光圧ミキサの形状を転写し、微小
流路及び混合部となる部分の感光層のみをエッチングし
て除去する第2の工程と、感光性を有するカバーの下面
に、微小流路及び混合部の形状をパターニングした第2
のマスクを通してX線又は紫外線を照射することによ
り、該下面に微小流路及び混合部の形状を転写し、微小
流路及び混合部となる部分をエッチングして除去すると
ともに、カバーを穿通する流入口及び流出口を形成し、
該カバーの下面と前記基板の感光層の上面とを、両者に
形成された微小流路及び混合部の形状が一致するように
接着する第3の工程と、前記流入口又は流出口からエッ
チングガス又はエッチング液を注入し、前記犠牲層をエ
ッチングして除去する第4の工程とを有するものとした
ので、前記マイクロ分析チップを簡便かつ高精度に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ分析
チップ100の構成を示す概略斜視図である。
【図2】混合部10の詳細な構成を示す平面図である。
【図3】光圧ミキサ20の詳細な構成を示す概略斜視図
である。
【図4】マイクロ分析チップ100の製造方法における
第1の工程を示す模式図である。
【図5】マイクロ分析チップ100の製造方法における
第2の工程を示す模式図である。
【図6】X線照射のエネルギー量と加工深さとの関係を
示す図である。
【図7】マイクロ分析チップ100の製造方法における
第3の工程を示す模式図である。
【図8】マイクロ分析チップ100の製造方法における
第4の工程を示す模式図である。
【図9】光圧により光圧ミキサ20に生ずる力f1を示
す断面図である。
【図10】光圧により光圧ミキサ20に生ずる力f2及
び力f3を示す平面図である。
【図11】マイクロ分析チップ100にレーザ光LBを
照射する装置40の構成を示す模式図である。
【図12】本発明の第1の変形例に係るマイクロ分析チ
ップ100aの混合部11の詳細な構成を示す平面図で
ある。
【図13】本発明の第2の変形例に係るマイクロ分析チ
ップ100bの混合部13の詳細な構成を示す平面図で
ある。
【図14】従来のマイクロ分析チップ1の構成を示す概
略斜視図である。
【図15】従来のマイクロ分析チップ1のA−A断面を
示す断面図である。
【図16】ノズルタイプの混合撹拌機構50の構成を示
す平面図である。
【図17】ノズルタイプの混合撹拌機構50の構成を示
す断面図である。
【図18】PZTを用いた混合撹拌機構52の構成を示
す断面図である。
【符号の説明】 10、11、13 混合部 100 マイクロ分析チップ 12 格納部 14 フィルタ 2a、2b 流入口 20 光圧ミキサ 3 流出口 30 基板 31 犠牲層 33 感光層 34 第1のマスク 35 カバー 36 第2のマスク 4 微小流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大上 芳文 滋賀県草津市野路東1−1−1 立命館 大学 びわこ・くさつキャンパス 理工 学部内 (72)発明者 小西 聡 滋賀県草津市野路東1−1−1 立命館 大学 びわこ・くさつキャンパス 理工 学部内 (56)参考文献 特開 平11−5029(JP,A) 特開 平6−213139(JP,A) 特開 平11−148919(JP,A) 特開 昭63−118632(JP,A) 特開2001−4628(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B81B 1/00 B01J 19/00 B81C 1/00 G01N 33/48 G01N 35/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプル液又は試薬液を注入するための
    少なくとも二以上の流入口と、サンプル液と試薬液との
    反応液を排出する流出口と、前記各流入口に対応して設
    けられ、混合部において合流した後、流出口へ導通する
    微小流路とを備えてなるマイクロ分析チップにおいて、 前記混合部に、光照射により生ずる光圧を駆動力として
    回転する光圧ミキサが、マイクロ分析チップの基板上に
    積層された光透過性を有する層において前記微小流路及
    び混合部とともに一体的に形成されてなるものである
    とを特徴とするマイクロ分析チップ。
  2. 【請求項2】 前記光圧ミキサは、その幅寸法が前記微
    小流路の幅寸法より大きいものであることを特徴とする
    請求項1に記載のマイクロ分析チップ。
  3. 【請求項3】 前記混合部に、前記光圧ミキサを格納す
    るための格納部が設けられたことを特徴とする請求項1
    に記載のマイクロ分析チップ。
  4. 【請求項4】 前記混合部に出入する各微小流路の出入
    口に、サンプル液及び試薬液を透過し、かつ、前記光圧
    ミキサを通過させないフィルタが設けられたことを特徴
    とする請求項1に記載のマイクロ分析チップ。
  5. 【請求項5】 基板上に犠牲層を積層した後、フォトリ
    ソグラフィにより、混合部が形成される位置に転写され
    た光圧ミキサの形状と略同形の部分以外の犠牲層をエッ
    チングして除去する第1の工程と、 前記光圧ミキサと略同形の犠牲層が形成された基板上
    に、光透過性を有する感光層を積層した後、微小流路、
    混合部、及び光圧ミキサの形状をパターニングした第1
    のマスクを通してX線又は紫外線を照射することによ
    り、該感光層に微小流路、混合部、及び光圧ミキサの形
    状を転写し、微小流路及び混合部となる部分の感光層の
    みをエッチングして除去する第2の工程と、 感光性を有するカバーの下面に、微小流路及び混合部の
    形状をパターニングした第2のマスクを通してX線又は
    紫外線を照射することにより、該下面に微小流路及び混
    合部の形状を転写し、微小流路及び混合部となる部分を
    エッチングして除去するとともに、カバーを穿通する流
    入口及び流出口を形成し、該カバーの下面と前記基板の
    感光層の上面とを、両者に形成された微小流路及び混合
    部の形状 が一致するように接着する第3の工程と、 前記流入口又は流出口からエッチングガス又はエッチン
    グ液を注入し、前記犠牲層をエッチングして除去する第
    4の工程とを有することを特徴とする請求項1に記載の
    マイクロ分析チップの製造方法。
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