JP3345366B2 - 射出装置及びその射出方法 - Google Patents

射出装置及びその射出方法

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JP3345366B2 JP04823599A JP4823599A JP3345366B2 JP 3345366 B2 JP3345366 B2 JP 3345366B2 JP 04823599 A JP04823599 A JP 04823599A JP 4823599 A JP4823599 A JP 4823599A JP 3345366 B2 JP3345366 B2 JP 3345366B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • B29C45/52Non-return devices

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置及びその
射出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で
射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、
該キャビティ空間内において冷却して固化させることに
よって成形品を得ることができるようになっている。
【0003】そのために、前記射出成形機は型締装置及
び射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び
可動プラテンを備え、型締用シリンダが可動プラテンを
進退させることによって金型装置の型閉じ、型締め及び
型開きを行う。そして、前記射出装置は、ホッパから供
給された樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び
溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記
加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退
自在に配設される。そして、該スクリューの後端に連結
された第1の駆動手段を駆動することによってスクリュ
ーを回転させることなく前進させることにより射出ノズ
ルから樹脂が射出され、同様にスクリューの後端に連結
された第2の駆動手段を駆動することによってスクリュ
ーを回転させながら後退させることにより樹脂の計量が
行われる。
【0004】図2は従来の射出装置の要部断面図であ
る。図において、12は加熱シリンダであり、該加熱シ
リンダ12の前端(図における左端)に射出ノズル13
が取り付けられ、前記加熱シリンダ12内には、スクリ
ュー22が回転自在に、かつ、進退自在に配設される。
そして、該スクリュー22は、前端にスクリューヘッド
22aを備え、該スクリューヘッド22aは後方(図に
おける右方)のメータリング部22bにねじ止めされ
る。また、前記スクリュー22は、前記加熱シリンダ1
2内を後方に延び、後端(図における右端)において図
示されない第1、第2の駆動手段と連結される。前記メ
ータリング部22bの外周には、螺(ら)旋状のフライ
ト23が形成され、該フライト23によって溝26が形
成される。
【0005】そして、前記加熱シリンダ12の所定箇所
に図示されない樹脂供給口が形成され、該樹脂供給口に
ホッパが固定される。前記樹脂供給口は、スクリュー2
2を加熱シリンダ12内における最も前方(図における
左方)の位置に置いた状態において、前記溝26の後端
部(図における右端部)に対応する箇所に形成される。
【0006】次に、前記構成の射出装置の動作について
説明する。計量工程において、前記第2の駆動手段を駆
動することによって、前記スクリュー22を回転させな
がら後退(図における右方に移動)させると、前記ホッ
パ内の樹脂は、落下して加熱シリンダ12内に進入し、
加熱シリンダ12内を前進(図における左方に移動)さ
せられる。
【0007】また、前記加熱シリンダ12の周囲には図
示されないヒータが配設され、該ヒータによって加熱シ
リンダ12を加熱し、該加熱シリンダ12内の樹脂を溶
融させることができるようになっている。したがって、
スクリュー22を回転させながら所定の距離だけ後退さ
せると、スクリューヘッド22aの前方に1ショット分
の溶融させられた樹脂が蓄えられる。
【0008】次に、射出工程において、前記第1の駆動
手段を駆動することによって、スクリュー22を回転さ
せることなく前進させると、前記スクリューヘッド22
aの前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射出
され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填さ
れる。ところで、射出工程において、前記スクリューヘ
ッド22aの前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよう
に、逆止リング16が配設される。
【0009】そのために、前記スクリューヘッド22a
は、前部(図における左部)に円錐(すい)形のヘッド
本体部14を、後部(図における右部)に小径部15を
有する。そして、該小径部15の外周に環状の逆止リン
グ16が配設され、小径部15と逆止リング16との間
に樹脂流路が形成される。また、前記メータリング部2
2bの前端に、前記逆止リング16の後端と接離自在に
シールリング17が配設される。
【0010】したがって、前記射出工程において、スク
リュー22を回転させることなく前進させると、前記ス
クリューヘッド22aの前方に蓄えられた樹脂は後方に
移動して、逆流しようとするが、逆止リング16が樹脂
の圧力によってスクリュー22に対して相対的に後方に
移動し、前記逆止リング16の後端がシールリング17
の前端に当接し、シールを行う。その結果、前記スクリ
ューヘッド22aの前方に蓄えられた樹脂が逆流するの
を防止することができる。
【0011】一方、計量工程において、スクリュー22
を回転させながら後退させると、逆止リング16が樹脂
の圧力によってスクリュー22に対して相対的に前方に
移動し、前記逆止リング16の前端がヘッド本体部14
の後端に当接するが、ヘッド本体部14の周囲の複数箇
所には、軸方向に延びる図示されない切欠が形成されて
いるので、樹脂の移動は妨げられない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、加熱シリンダ12の内周とス
クリュー22の外周との間のクリアランスδが大きい
と、射出工程においてクリアランスδを介して樹脂が逆
流し、キャビティ空間への樹脂の充填量が変動してしま
う。また、スクリュー22が前進するのに伴って逆止リ
ング16も前進するので、該逆止リング16とシールリ
ング17とが接触するタイミングがわずかに変わる可能
性があり、その場合、逆止リング16とシールリング1
7とが接触するまでの間に樹脂が逆流する量も変わって
しまう。
【0013】したがって、小さい成形品を成形する場
合、前記充填量又は樹脂が逆流する量がわずかに変動す
るだけで成形品の品質が低下してしまう。また、成形品
の寸法、品質等にばらつきが生じ、成形品を安定させて
成形することができない。そこで、前記クリアランスδ
が小さくなるように加熱シリンダ12及びスクリュー2
2を設計することが考えられるが、クリアランスδを小
さくすると、スクリュー22を進退させるのに伴って、
スクリューヘッド22aと加熱シリンダ12との間、又
は逆止リング16と加熱シリンダ12との間でかじりが
発生し、スクリューヘッド22a、逆止リング16又は
加熱シリンダ12が破損してしまう。
【0014】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、成形品を安定させて成形することができ、ス
クリューヘッド、逆止リング又は加熱シリンダが破損す
ることがない射出装置及びその射出方法を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、加熱シリンダと、該加熱シリンダ内
において、回転自在に、かつ、進退自在に配設され、前
端にスクリューヘッドを備えたスクリューと、該スクリ
ューを進退させる第1の駆動手段と、前記スクリューを
回転させる第2の駆動手段と、前記スクリューヘッドに
配設された逆止リングとを有する。そして、前記加熱シ
リンダ内に設定された計量位置における逆止リングの外
周と加熱シリンダの内周との間のクリアランスは、前記
スクリューの外周と、加熱シリンダにおける前記計量位
置より後方の領域の内周との間のクリアランスより小さ
くされる。また、前記計量位置は、前記スクリューヘッ
ドの前方に1ショット分の樹脂が蓄えられる位置であ
る。そして、計量工程において、スクリューは、後退さ
せられることなく前記計量位置に停止した状態で回転さ
せられる。
【0016】本発明の他の射出装置においては、さら
に、前記計量位置は、前記スクリューを前進限位置から
所定の距離だけ後退させて後退限位置に置き、該後退限
位置からわずかに前進させたときに、前記逆止リングと
前記スクリューヘッドとの間、及び前記逆止リングとシ
ールリングとの間に隙間が形成される位置である。本発
明の更に他の射出装置においては、さらに、前記逆止リ
ングの外周と前記加熱シリンダの内周との間の前記クリ
アランスは、前記スクリューの前進限位置から前記計量
位置までの距離にわたって形成される。本発明の更に他
の射出装置においては、さらに、前記加熱シリンダは、
シリンダヘッド部、シリンダ中間部及びシリンダ本体部
を備える。そして、該シリンダ本体部に前記シリンダ中
間部が、該シリンダ中間部に前記シリンダヘッド部が着
脱自在に取り付けられる。本発明の更に他の射出装置に
おいては、さらに、逆止リングの外周と加熱シリンダの
内周との間のクリアランスは5〜10〔mm〕である。
【0017】本発明の射出装置の射出方法においては、
加熱シリンダ、該加熱シリンダ内において、回転自在
に、かつ、進退自在に配設され、前端にスクリューヘッ
ドを備えたスクリュー、及び前記スクリューヘッドに配
設された逆止リングを備えるとともに、前記加熱シリン
ダ内に設定された計量位置における逆止リングの外周と
加熱シリンダの内周との間のクリアランスが、前記スク
リューの外周と、加熱シリンダにおける前記計量位置よ
り後方の領域の内周との間のクリアランスより小さくさ
れた射出装置に適用される。そして、前記スクリューを
前記計量位置まで後退させるサックバック工程と、前記
計量位置において前記スクリューを停止させた状態で回
転させて前記スクリューヘッドの前方に樹脂を蓄える計
量工程と、前記スクリューを前進させて射出を行う射出
工程とを有する。本発明の他の射出装置の射出方法にお
いては、さらに、前記計量位置は、前記スクリューを前
進限位置から所定の距離だけ後退させて後退限位置に置
き、該後退限位置からわずかに前進させたときに、前記
逆止リングと前記スクリューヘッドとの間、及び前記逆
止リングとシールリングとの間に隙間が形成される位置
である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における射出装置の要部断面図、図3
は本発明の第1の実施の形態における射出装置の動作を
説明する図、図4は本発明の第1の実施の形態における
逆止リングの状態を示す第1の図、図5は本発明の第1
の実施の形態における逆止リングの状態を示す第2の
図、図6は本発明の第1の実施の形態における逆止リン
グの状態を示す第3の図である。
【0019】図において、32は射出筒状体としての加
熱シリンダであり、該加熱シリンダ32は、距離L1の
長さを有するシリンダヘッド部33、距離L3の長さを
有するシリンダ中間部36、及び距離L4の長さを有す
るシリンダ本体部34から成り、前記シリンダヘッド部
33は第1の固着手段としてのボルト35によってシリ
ンダ中間部36に着脱自在に取り付けられ、該シリンダ
中間部36は図示されない第2の固着手段としてのボル
トによってシリンダ本体部34に着脱自在に取り付けら
れる。そして、前記シリンダヘッド部33の前端(図に
おける左端)に射出ノズル13が取り付けられ、前記加
熱シリンダ32内には、射出部材としてのスクリュー2
2が回転自在に、かつ、進退自在に配設される。
【0020】そして、該スクリュー22は、前端にスク
リューヘッド22aを備え、該スクリューヘッド22a
は後方(図における右方)のメータリング部22bにね
じ止めされる。また、前記スクリュー22は、前記加熱
シリンダ32内を後方に延び、後端(図における右端)
において図示されない第1、第2の駆動手段と連結され
る。そして、前記メータリング部22bの外周には、螺
旋状のフライト23が形成され、該フライト23によっ
て溝26が形成される。なお、前記スクリュー22、加
熱シリンダ32及び第1、第2の駆動手段によって射出
装置が構成され、該射出装置及び図示されない型締装置
によって射出成形機が構成される。そして、図示されな
い制御装置が配設され、該制御装置は、前記射出装置及
び型締装置の制御を行う。
【0021】また、前記加熱シリンダ32の所定箇所に
図示されない樹脂供給口が形成され、該樹脂供給口にホ
ッパが固定される。前記樹脂供給口は、スクリュー22
を回転させたときに前記溝26内を前進させられる樹脂
がメータリング部22bの前端に到達するまでに十分に
溶融させられるように、所定の距離だけ後方に形成され
る。
【0022】ところで、射出工程において、前記スクリ
ューヘッド22aの前方に蓄えられた樹脂が逆流しない
ように、逆止リング16が配設される。そのために、前
記スクリューヘッド22aは、前部(図における左部)
に円錐形のヘッド本体部14を、後部(図における右
部)に小径部15を有する。そして、該小径部15の外
周に環状の逆止リング16が配設され、小径部15と逆
止リング16との間に樹脂流路が形成される。また、前
記メータリング部22bの前端に、前記逆止リング16
の後端と接離自在にシールリング17が配設される。
【0023】したがって、前記射出工程において、スク
リュー22を回転させることなく前進させると、前記ス
クリューヘッド22aの前方に蓄えられた樹脂は後方に
移動して、逆流しようとするが、逆止リング16が樹脂
の圧力によってスクリュー22に対して相対的に後方に
移動し、前記逆止リング16の後端がシールリング17
の前端に当接し、シールを行う。その結果、前記スクリ
ューヘッド22aの前方(図における左方)に蓄えられ
た樹脂が逆流するのを防止することができる。
【0024】一方、計量工程において、スクリュー22
を後述される計量位置において回転させると、逆止リン
グ16が樹脂の圧力によってスクリュー22に対して相
対的に前方に移動し、前記逆止リング16の前端がヘッ
ド本体部14の後端に当接するが、ヘッド本体部14の
周囲の複数箇所には、軸方向に延びる図示されない切欠
が形成されているので、樹脂の移動は妨げられない。
【0025】ところで、射出工程において、逆止リング
16の外周と加熱シリンダ32の内周との間のクリアラ
ンスを介して樹脂が逆流すると、キャビティ空間への樹
脂の充填量が変動してしまう。また、スクリュー22が
前進するのに伴って逆止リング16も前進するので、該
逆止リング16とシールリング17とが接触するタイミ
ングがわずかに変わる可能性があり、その場合、逆止リ
ング16とシールリング17とが接触するまでの間に樹
脂が逆流する量も変わってしまう。したがって、小さい
成形品を成形する場合、前記充填量又は樹脂が逆流する
量がわずかに変動するだけで成形品の品質が低下してし
まう。また、成形品の寸法、品質等にばらつきが生じ、
成形品を安定させて成形することができない。
【0026】そこで、前記クリアランスが小さくなるよ
うに加熱シリンダ32及びスクリュー22を設計するこ
とが考えられるが、クリアランスを小さくすると、スク
リュー22を進退させるのに伴って、スクリューヘッド
22aと加熱シリンダ32との間、又は逆止リング16
と加熱シリンダ32との間でかじりが発生し、スクリュ
ーヘッド22a、逆止リング16又は加熱シリンダ32
が破損してしまう。
【0027】そこで、加熱シリンダ32の内径を、前方
の所定の領域、すなわち、シリンダヘッド部33におい
て小さくし、前記計量位置より後方の領域、すなわち、
シリンダ中間部36及びシリンダ本体部34において大
きくするようにしている。本実施の形態においては、ス
クリュー22の前進限位置から計量位置までの距離、す
なわち、距離L1における逆止リング16の外周とシリ
ンダヘッド部33の内周との間のクリアランスをδ1
(約5〜10〔μm〕)とし、スクリュー22の外周
と、シリンダ中間部36及びシリンダ本体部34の内周
との間のクリアランスをδ2(約20〜30〔μm〕)
としたとき、クリアランスδ1、δ2は、 δ1<δ2 にされる。なお、本実施の形態においては、シリンダヘ
ッド部33の内径を小さくすることによってクリアラン
スδ1を小さくしているが、シリンダヘッド部33の内
径をそのままにして逆止リング16の径を大きくするこ
とによってクリアランスδ1を小さくすることもでき
る。
【0028】次に、前記構成の射出装置の動作について
説明する。図1は射出工程が終了した状態を示し、前記
スクリュー22は加熱シリンダ32内における前進限位
置に置かれる。射出工程が終了すると、まず、サックバ
ック工程においてサックバックが行われ、前記第1の駆
動手段を駆動することによって、スクリュー22を、回
転させることなく、図3に示されるように、所定の距離
L5だけ後退(図における右方に移動)させて後退限位
置に置く。そして、スクリュー22が後退限位置に置か
れると、図4に示されるように、逆止リング16とスク
リューヘッド22aとが接触する。次に、図5に示され
るように、前記第1の駆動手段を駆動することによっ
て、スクリュー22をわずかに前進させて計量位置に置
くと、逆止リング16とスクリューヘッド22aとの間
に隙(すき)間aが、逆止リング16とシールリング1
7との間に隙間bが形成される。この場合、逆止リング
16の外周とシリンダヘッド部33の内周との間のクリ
アランスδ1は極めて小さい。したがって、スクリュー
22がわずかに前進しただけでは、逆止リング16は移
動しない。なお、この間、スクリュー22は回転させら
れないので、スクリューヘッド22aの前方に樹脂は蓄
えられない。また、前記後退限位置は、シールリング1
7の前端面がシリンダ中間部36の前端面よりわずかに
後方になるように設定され、前記計量位置は、シールリ
ング17の前端面とシリンダ中間部36の前端面とがほ
ぼ一致するように設定される。
【0029】次に、計量工程において、前記第2の駆動
手段を駆動することによって、前記スクリュー22を前
記計量位置において停止させた状態で回転させると、前
記ホッパ内の樹脂は、落下して加熱シリンダ32内に進
入し、前記溝26内を前進(図における左方に移動)さ
せられる。この間、スクリュー22は回転するが、逆止
リング16はほとんど回転しない。また、前記隙間a、
bが形成されるので、スクリュー22が回転しても逆止
リング16はほとんど摩耗しない。そして、前記クリア
ランスδ1は極めて小さいので、逆止リング16は樹脂
の圧力を受けてもほとんど移動しない。
【0030】また、前記加熱シリンダ32の周囲には加
熱手段としての図示されないヒータが配設され、該ヒー
タによって加熱シリンダ32を加熱し、該加熱シリンダ
32内の樹脂を溶融させることができるようになってい
る。したがって、スクリュー22を回転させると、前記
樹脂が、溝26内を所定の距離L2だけ前進させられ、
スクリューヘッド22aの前方に1ショット分蓄えられ
る。
【0031】次に、射出工程において、前記第1の駆動
手段を駆動することによって、スクリュー22を回転さ
せることなく前進させると、図6に示されるように、逆
止リング16がスクリュー22に対して相対的に後退さ
せられ、逆止リング16とシールリング17とが接触
し、前記スクリューヘッド22aの前方に蓄えられた樹
脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型
装置のキャビティ空間に充填される。
【0032】このように、本実施の形態においては、逆
止リング16の外周とシリンダヘッド部33の内周との
間のクリアランスがδ1にされるので、射出工程におい
てクリアランスδ1を介して樹脂が逆流するのを防止す
ることができる。したがって、キャビティ空間への樹脂
の充填量を一定にすることができる。また、スクリュー
22を後退限位置に置いた後、射出工程が開始されるま
でにスクリュー22がわずかに前進させられ、その間、
逆止リング16を停止させた状態に置き、逆止リング1
6とスクリューヘッド22aとの間に隙間aを、逆止リ
ング16とシールリング17との間に隙間bを形成する
ことができる。したがって、射出工程が開始されるとき
に、前記逆止リング16とシールリング17とが接触す
るタイミングが変わるのを防止することができる。その
結果、逆止リング16とシールリング17とが接触する
までの間に樹脂が逆流する量を一定にすることができ
る。
【0033】このように、充填量及び樹脂が逆流する量
を一定にすることができるので、成形品の品質を向上さ
せることができる。また、成形品の寸法、品質等にばら
つきが生じるのを抑制することができるので、成形品を
安定させて成形することができる。また、スクリュー2
2を、計量位置において後退させる必要がないので、ス
クリューヘッド22aと加熱シリンダ32との間、又は
逆止リング16と加熱シリンダ32との間でかじりが発
生するのを防止することができる。したがって、スクリ
ューヘッド22a、逆止リング16又は加熱シリンダ3
2が破損することがない。
【0034】また、シリンダヘッド部33とシリンダ本
体部34及びシリンダ中間部36とを分離させることが
できるので、クリアランスδ1を容易に変更することが
できるとともに、シリンダヘッド部33、シリンダ本体
部34又はシリンダ中間部36が破損した場合に容易に
交換することができる。さらに、成形品の種類が変更さ
れて、成形に必要な1ショット分の樹脂の量が変化した
場合、前記シリンダヘッド部33を交換し、前記有効距
離を、成形品を成形するために必要な樹脂の量に対応さ
せて変更することができる。
【0035】また、1ショット分の樹脂の量が変化した
場合、シリンダ本体部34をそのまま利用し、シリンダ
ヘッド部33及びシリンダ中間部36を交換することも
できる。例えば、1ショット分の樹脂の量を多くしたい
場合は、シリンダヘッド部33が長くされ、シリンダ中
間部36がその分短くされる。したがって、距離L1、
L3、L4は、 L1+L3+L4=C(一定) L1+L3=K(一定) になる。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。図7は本発明の第2の実施の形態にお
ける射出装置の要部断面図である。この場合、シリンダ
ヘッド部33において、スクリュー22が計量位置に置
かれたときの逆止リング16と対向する部分P1の内径
が小さくされ、その他の部分の内径がわずかに大きくさ
れる。
【0037】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。図8は本発明の第3の実施の形態にお
ける射出装置の要部断面図である。この場合、シリンダ
ヘッド部33の内径がシリンダ本体部34及びシリンダ
中間部36の内径より大きくされるのに伴って、逆止リ
ング16の外径がその分大きくされる。
【0038】したがって、シリンダヘッド部33の内径
が大きいので、スクリューヘッド22aの前方に蓄えら
れる樹脂の量を多くすることができる。なお、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣
旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、加熱シリンダと、該加熱シ
リンダ内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設
され、前端にスクリューヘッドを備えたスクリューと、
該スクリューを進退させる第1の駆動手段と、前記スク
リューを回転させる第2の駆動手段と、前記スクリュー
ヘッドに配設された逆止リングとを有する。そして、前
記加熱シリンダ内に設定された計量位置における逆止リ
ングの外周と加熱シリンダの内周との間のクリアランス
は、前記スクリューの外周と、加熱シリンダにおける前
記計量位置より後方の領域の内周との間のクリアランス
より小さくされる。また、前記計量位置は、前記スクリ
ューヘッドの前方に1ショット分の樹脂が蓄えられる位
置である。そして、計量工程において、スクリューは、
後退させられることなく前記計量位置に停止した状態で
回転させられる。
【0040】この場合、計量位置における逆止リングの
外周と加熱シリンダの内周との間のクリアランスは、前
記スクリューの外周と、加熱シリンダにおける前記計量
位置より後方の領域の内周との間のクリアランスより小
さくされるので、射出工程においてクリアランスを介し
て樹脂が逆流するのを防止することができる。
【0041】また、射出工程が開始されるときに、逆止
リングとシールリングとが接触するタイミングが変わる
のを防止することができるので、逆止リングとシールリ
ングとが接触するまでの間に樹脂が逆流する量を一定に
することができる。したがって、キャビティ空間への樹
脂の充填量及び樹脂が逆流する量を一定にすることがで
きるので、成形品の品質を向上させることができる。ま
た、成形品の寸法、品質等にばらつきが生じるのを抑制
することができるので、成形品を安定させて成形するこ
とができる。
【0042】また、スクリューを、計量位置において後
退させる必要がないので、スクリューヘッドと加熱シリ
ンダとの間、又は逆止リングと加熱シリンダとの間でか
じりが発生するのを防止することができる。したがっ
て、スクリューヘッド、逆止リング又は加熱シリンダが
破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
要部断面図である。
【図2】従来の射出装置の要部断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
動作を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における逆止リング
の状態を示す第1の図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における逆止リング
の状態を示す第2の図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における逆止リング
の状態を示す第3の図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における射出装置の
要部断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における射出装置の
要部断面図である。
【符号の説明】
16 逆止リング 22 スクリュー 22a スクリューヘッド 32 加熱シリンダ δ1、δ2 クリアランス

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)加熱シリンダと、 (b)該加熱シリンダ内において、回転自在に、かつ、
    進退自在に配設され、前端にスクリューヘッドを備えた
    スクリューと、 (c)該スクリューを進退させる第1の駆動手段と、 (d)前記スクリューを回転させる第2の駆動手段と、 (e)前記スクリューヘッドに配設された逆止リングと
    を有するとともに、 (f)前記加熱シリンダ内に設定された計量位置におけ
    る逆止リングの外周と加熱シリンダの内周との間のクリ
    アランスは、前記スクリューの外周と、加熱シリンダに
    おける前記計量位置より後方の領域の内周との間のクリ
    アランスより小さくされ (g)前記計量位置は、前記スクリューヘッドの前方に
    1ショット分の樹脂が蓄えられる位置であり、 (h)計量工程において、スクリューは、後退させられ
    ることなく前記計量位置に停止した状態で回転させられ
    ることを特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 前記計量位置は、前記スクリューを前進
    限位置から所定の距離だけ後退させて後退限位置に置
    き、該後退限位置からわずかに前進させたときに、前記
    逆止リングと前記スクリューヘッドとの間、及び前記逆
    止リングとシールリングとの間に隙間が形成される位置
    である請求項1に記載の射出装置。
  3. 【請求項3】 前記逆止リングの外周と前記加熱シリン
    ダの内周との間の前記クリアランスは、前記スクリュー
    の前進限位置から前記計量位置までの距離にわたって形
    成される請求項1又は2に記載の射出装置。
  4. 【請求項4】 (a)前記加熱シリンダは、シリンダヘ
    ッド部、シリンダ中間部及びシリンダ本体部を備え、 (b)該シリンダ本体部に前記シリンダ中間部が、該シ
    リンダ中間部に前記シリンダヘッド部が着脱自在に取り
    付けられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記逆止リングの外周と加熱シリンダの
    内周との間のクリアランスは5〜10〔mm〕である請
    求項1に記載の射出装置。
  6. 【請求項6】 加熱シリンダ、該加熱シリンダ内におい
    て、回転自在に、かつ、進退自在に配設され、前端にス
    クリューヘッドを備えたスクリュー、及び前記スクリュ
    ーヘッドに配設された逆止リングを備えるとともに、前
    記加熱シリンダ内に設定された計量位置における逆止リ
    ングの外周と加熱シリンダの内周との間のクリアランス
    が、前記スクリューの外周と、加熱シリンダにおける前
    記計量位置より後方の領域の内周との間のクリアランス
    より小さくされた射出装置の射出方法において、 (a)前記スクリューを前記計量位置まで後退させるサ
    ックバック工程と、 (b)前記計量位置において前記スクリューを停止させ
    た状態で回転させて前記スクリューヘッドの前方に樹脂
    を蓄える計量工程と、 (c)前記スクリューを前進させて射出を行う射出工程
    とを有することを特徴とする射出装置の射出方法。
  7. 【請求項7】 前記計量位置は、前記スクリューを前進
    限位置から所定の距離だけ後退させて後退限位置に置
    き、該後退限位置からわずかに前進させたときに、前記
    逆止リングと前記スクリューヘッドとの間、及び前記逆
    止リングとシールリングとの間に隙間が形成される位置
    である請求項6に記載の射出装置の射出方法。
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