JP3342446B2 - ガス濃度計測装置 - Google Patents

ガス濃度計測装置

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JP3342446B2
JP3342446B2 JP24525799A JP24525799A JP3342446B2 JP 3342446 B2 JP3342446 B2 JP 3342446B2 JP 24525799 A JP24525799 A JP 24525799A JP 24525799 A JP24525799 A JP 24525799A JP 3342446 B2 JP3342446 B2 JP 3342446B2
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昌純 田浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼を利用したす
べての装置や化学プラントなどのガスを発生または排出
する可能性のある装置及びその周辺、あるいは地下駐車
場、トンネル、高速道路の料金所などのガスが滞留する
可能性の高い場所などでガス濃度を分析し監視する装置
に係り、特にNOx,CO,NH3などの排ガスの濃度
を計測するガス濃度計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラ、ゴミ焼却炉、ガスタービン、デ
ィーゼル機関、ガソリン機関などの燃焼機器の制御や排
ガスの性状評価などを行うためには、排ガス中に含まれ
る窒素酸化物(NOx)の濃度を計測することが重要で
ある。このため、種々の方法がNOx濃度を計測するた
めに利用されている。
【0003】従来のNOxを測定対象とするガス濃度計
測方法としては化学分析法(JIS K0104)および自動計
測法(JIS 7982)があり、さらに自動計測法には1)化
学発光法、2)赤外線吸収法、3)紫外線吸収法、4)
定電位電解法など種々の計測方法がある。これらの従来
のガス濃度計測方法は、基本的には連続式またはバッチ
式でサンプリングしたガスを分析装置に導入している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の化
学分析法においては、試料ガスの採取に熟練を要し、し
かも、発色が完了するまでに時間がかかり過ぎるため
に、連続測定に適していない。また、方法によってはN
Oを直接測定できないので、これをNO2に変換するた
めの前処理装置が必要となる。さらに、従来の化学分析
法および自動計測法の両者はともに他のガス・水分・煤
塵などの共存成分により干渉を受けるので、これらの共
存成分を除去するか、あるいは測定値を補正する必要が
あると共に、一定レベルの測定精度を保証するためには
試料ガス温度と流量を一定に保持する必要がある等の様
々な問題点が存在する。
【0005】さらに、従来の方法では、試料ガスを一定
量サンプリングする必要があるので、ボイラの炉内や煙
道、道路などでの直接測定が不可能であり、従って広範
囲にわたる分布測定もできない。
【0006】近年、可視または近赤外線の波長領域にお
ける半導体レーザの性能が向上し、高分解能分光の光源
として利用するのに十分な分光特性を有するようにな
り、これを利用したガス濃度計測の実験室レベルでの研
究が行われるようになってきている。この手法は波長可
変半導体レーザ吸収分光法(Tunable Diode Laser Abso
rption Spectroscopy(以下、TDLASという))と呼
ばれる技術であるが、従来のTDLASには下記(1)
〜(4)にあげる種々の問題点が存在するために産業界
では未だ実機プラントに実用化されるに至っていない。
【0007】(1)ミラーなどの光学部品で発生するサ
イン波状のフリンジがガスの吸収信号に重畳されて測定
信号に現れるために、このフリンジの大きさが周囲の温
度変化などの影響を受けて変動した場合に、濃度測定信
号に影響を及ぼし、ガス濃度計測の精度が低下する。
【0008】(2)測定領域に固体粒子が共存すると、
レーザ光が吸収または散乱されてしまい、このノイズと
ガスによる吸収との区別が付かなくなり、ガス濃度計測
の精度が低下する。従って、これまでレーザ光を用いた
ガス濃度計測は清浄ガスに対しては可能であったが、燃
焼機器から排出されるガスは煤塵などの固体粒子を含ん
でいるために、ガス濃度計測の精度低下が避けられな
い。また、前処理装置を用いてサンプリングガスから煤
塵などの固体粒子を除去する必要があり、燃焼炉や煙道
や配管等の内部の直接計測ができない。
【0009】(3)ガスの吸収は非常に線幅が狭く、特
定の波長でしか吸収されない。半導体レーザは、温度と
電流を一定に制御すると、ほぼ一定の波長を発振する
が、長時間発振していると、次第に発振波長そのものが
ドリフトすることは避けられない。半導体レーザからの
発振波長が測定対象ガスの吸収ピークから少し外れる
と、測定感度が大幅に低下してしまう。さらに発振波長
が測定対象ガスの吸収ピークを中心とする吸収線幅(測
定感度帯域)から外れてしまうと、レーザ光がまったく
ガスに吸収されなくなり、ガス濃度計測が不可能になっ
てしまう。
【0010】(4)屋外に設置されたプラントでは、太
陽光がレーザ受光器に入射することがあり、一日の中で
も時間帯によって受光した光の強度が変動しやすく、ガ
ス濃度の測定精度が低い。光学部品を箱のなかに全て収
納し、太陽光などが入射しないように設置した場合であ
っても、ボイラなどの炉内で燃焼による発光が必ず起こ
る場合、受光器にレーザ光以外の光が背景光として入射
するのを避けられない場合が多く、測定精度が大幅に低
下する。
【0011】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、共存成分や測定環境からの影響を受け
難く、高感度で、かつ、その場観測および実時間計測が
可能なガス濃度計測装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、共存成分
や測定環境からの影響を受け難く、測定精度が長期間に
わたり低下しない高感度のガス濃度計測装置につき鋭意
研究を重ねた結果、下記の特徴を有する本発明を完成さ
せるに至った。
【0013】(1)第1の視点として本発明に係るガス
濃度計測装置は、測定対象とされるガス状物質に固有な
吸収波長のレーザ光を発振する光源と、この光源から発
振されるレーザ光の発振波長を少なくとも2つの異なる
周波数で変調する手段と、この変調手段により変調され
たレーザ光を前記ガス状物質が存在する測定領域に導く
手段と、この測定領域において透過または反射または散
乱したレーザ光を受光する第1の受光手段と、この第1
受光手段で受光した信号の中から変調された信号を周
波数毎に順次それぞれ復調し、変調周波数の成分または
その高調波成分を得る複数の第1の位相敏感検波器と、
を具備することを特徴とする。
【0014】(2)第2の視点として本発明に係るガス
濃度計測装置は、さらに、前記第1の受光手段で受光し
た信号の中から直流成分を得る低周波通過フィルタを具
備することを特徴とする。
【0015】(3)第3の視点として本発明に係るガス
濃度計測装置は、さらに、ガス濃度が既知の標準ガスが
封入されるか又は通流可能にされた参照セルと、この参
照セルに前記レーザ光を導入する手段と、前記参照セル
を通過したレーザ光を受光する第2の受光手段と、この
第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数の成
分またはその高調波成分を得る第2の位相敏感検波器
と、この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周
波数の奇数次の高調波成分を得る第3の位相敏感検波器
と、この第3の位相敏感検波器から出力される信号を用
いて前記光源から発振されるレーザ光の発振波長を制御
する手段と、を具備することを特徴とする。
【0016】(4)第4の視点として本発明に係るガス
濃度計測装置は、さらに、前記第1の受光手段の近傍に
設けられ、前記光源から発振されたレーザ光は受光せ
ず、前記測定領域から発した光の強度のみを受光する第
3の受光手段を具備することを特徴とする。
【0017】さらに、他のガス濃度計測装置(5)〜
(8)は、上記(1)〜(4)のうちから2つ以上を下
記のように組み合せたことを特徴とする。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】(5)は(1)と(2)と(3)の組み合
わせからなるガス濃度計測装置。
【0025】(6)は(1)と(3)と(4)の組み合
わせからなるガス濃度計測装置。
【0026】(7)は(1)と(2)と(4)の組み合
わせからなるガス濃度計測装置。
【0027】(8)は(1)と(2)と(3)と(4)
の組み合わせからなるガス濃度計測装置。
【0028】燃焼炉において、排ガス通路にレーザ光を
導く手段としての計測窓と、レーザ光を排ガス通路外の
前記ガス濃度計測装置の受光手段に導くための手段とし
ての計測窓とを要するが、2種類の計測窓は一つの窓で
兼用可能である。もちろん、複数の計測窓を設けること
もできる。
【0029】この場合に、2種類の計測窓は、燃焼領域
および煙道の少なくとも一方に設けることができる。
【0030】本発明の各種ガス濃度計測装置はそれぞれ
下記(a)〜(e)のように機能する。
【0031】(a)レーザの発振波長を2つの異なる周
波数で変調し、これを2つの位相敏感検波器を用いて順
次復調する。
【0032】(b)変調されたレーザ光の強度信号か
ら、直流成分と変調された成分とを分離する。
【0033】(c)参照セルに標準ガスを封入または流
通し、第2の受光手段が受光するレーザ光に波長掃引を
掛けて標準ガスの吸収中心に波長を固定することによ
り、レーザの発振波長を安定化する。
【0034】(e)測定領域を通過したレーザ光を受光
する手段の他に、レーザ光を受光せず測定領域から発し
た光の強度を検出する第3の受光手段を設けることによ
り、測定領域を透過したレーザ光の強度を独立に求め得
る。
【0035】図2〜図4を参照しながら本発明の作用
(イ)〜(ニ)について説明する。
【0036】(イ)フリンジの影響除去光学部品での反
射が原因となって吸収スペクトルの中に現れるフリンジ
が、濃度測定の妨害になることが多い。注意深くこのフ
リンジを除去した後でも、小さな振幅のフリンジが残る
場合がある。図4は、ガウス型の2次微分の形をしたガ
ス状成分による吸収信号と、サイン波の形をしたフリン
ジが重なっているスペクトルを模式的に示したものであ
る。特に、この振幅の変動は、屋外のテストプラントや
実プラントの近くに設置された光学部品の温度変動に伴
って起こり、その結果、吸収のピーク強度が変動するこ
とになる。しかしながら、本発明者らは、二重変調を用
いることによってこの問題を解決した。すなわち、図2
に示す例においては、第2のフォトダイオード5(また
第1のフォトダイオード4)の出力を、アンプ15で
増幅した後、周波数2fの位相敏感検波器16で復調
し、さらに、周波数2wの位相敏感検波器17で復調
し、低周波フィルタ18で高周波ノイズを除去する。
【0037】図4に示す信号波形はフリンジを伴う吸収
信号である。これは第1の周波数fの2倍の周波数2f
で復調された信号にあたる。ここで、二重変調と復調に
よる作用を理解し易いように波形を簡略化して示す図3
の(a)〜(e)を参照しながら各次元毎の復調スペク
トル吸収信号について説明する。図3の(a)は変調無
しで計測した波形を、(b)は1倍(奇数次)の周波数
fで復調した波形を、(c)は2倍の周波数2fで復調
した波形を、(d)は周波数2f+w(奇数次)で復調
した波形を、(e)は周波数2f+2wで復調した波形
をそれぞれ示す。
【0038】本発明の装置では、図4に示すフリンジを
伴う吸収信号(図3(c)の2次微分吸収スペクトル
フリンジが重畳した信号)を、さらに第2の周波数wの
2倍の周波数2wで復調することにより図3(e)の4
次微分信号を得て、この4次微分信号の最大ピークは、
先の2次微分信号のピークとピークとの間の強度の差分
を観測することに相当する。従って、フリンジの有無に
拘わらず、ピークとピークの間の強度が観測されること
になる。このような二重変調と復調とにより高感度かつ
長時間安定な計測が可能になる。第1の位相敏感検波器
の出力は、第1変調周波数fの2倍の高調波成分2fで
復調した信号(図3の(c)に示す信号)に該当し、ま
た、第2の位相敏感検波器の出力は、第1の位相敏感検
波器を通過してきた信号のうち、第2変調周波数wの2
倍の高調波成分2wで復調した信号(図3の(e)に示
す信号)に該当する。ここで二重変調の意義は、単一の
周波数での変調では計測用レーザの多重反射(フリン
ジ)に起因する計測値のドリフトが発生するので、それ
を抑制するものである。
【0039】(ロ)ガスと固体粒子の濃度の同時計測ガ
ス状分子の吸収はレーザ光の波長に依存するが、一方、
固体粒子による散乱や吸収はレーザ光の波長にはあまり
依存しない。図2において、第2のフォトダイオード5
(PD2)の出力は、2つに分けられ、一方は、アンプ
15と位相敏感検波器16によって変調された成分が検
出され、他方は低周波通過フィルタ18によって、直流
成分が検出される。その結果、測定領域を透過してきた
レーザ光強度の変調された成分と直流成分を両方とも測
定できるので、ガス濃度と固体粒子濃度との同時計測が
可能となる。
【0040】(ハ)波長の安定化長期間安定な測定を実
現するために、図7の(a)に示すように波長掃引を掛
けてレーザ光の発振波長を参照セル内のガスの吸収ピー
クにロックした。具体的には図2に示す例では、第1の
フォトダイオード4(PD1)の出力をアンプ15で増
幅した後に、周波数2fの位相敏感検波器16で復調
し、さらに、周波数wの位相敏感検波器19で復調し、
低周波通過フィルタおよびアンプ20を通すと、参照セ
ル3内のガスによる吸収信号の3次微分が得られる。こ
の3次微分信号は、図3(d)に示すように、吸収中心
付近ではガスの吸収中心波長とレーザ光の発振波長との
差に比例する。この関係を利用して両者の波長差がゼロ
になるように加算器14に加えると、フィードバック制
御が掛かり、その結果、レーザ光の発振波長が安定化す
る。
【0041】(ニ)背景光の影響除去 位相敏感検波器の出力は、ガス濃度とレーザ強度に比例
するのでガス濃度を算出するためには、レーザ強度で割
る必要がある。
【0042】図2に示す例では、フォトダイオード5
(PD2)で受光した光の強度は、透過したレーザ光と
火炎などの発光(背景光)との両方を含むものである。
それゆえ、背景光のみを受光するためのフォトダイオー
ド6(PD3)をレーザの光軸を外れた位置に設置し、
フォトダイオード5(PD2)の出力(受光強度)から
フォトダイオード6(PD3)の出力(受光強度)を差
し引くことにより、背景光の影響を除去することができ
る。
【0043】このように本発明のガス濃度計測装置によ
れば、ボイラやごみ焼却炉などの炉内や煙などのプラン
ト内部や、プラント周囲、大気中のガス濃度などを直接
リアルタイムで計測することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の種々の好ましい実施の形態について説明する。
【0045】図1に示すように、測定対象となるガスが
存在または通過するプラント7の適所に2つの光学窓7
a,7bが取り付けられている。プラント7はボイラや
ごみ焼却炉のような燃焼炉であり、この内部で発生する
燃焼排ガスが通流する排気路を横切るように一方の光学
窓7aから他方の光学窓7bに向けてレーザ光Lが計測
領域に入射されるようになっている。この計測領域は、
プラント7の燃焼スペースの一部にあたり、火炎が届く
範囲に位置する。
【0046】一方の光学窓7aの近傍にはレーザ発振器
が配置されている。レーザ発振器は、LDモジュール1
と、LDモジュール1から発振されたレーザ光を反射す
るミラー1aと、ミラー1aで反射されたレーザ光の一
部を光学窓7aに向けて反射するとともに一部を透過さ
せるハーフミラー1bと、ハーフミラー1bを透過した
レーザ光を参照セル3に向けて反射するミラー1cと、
を備えている。
【0047】光源としての半導体レーザ素子は、レーザ
素子の温度調節を行うためのペルチェ素子とともにLD
モジュール1のなかに設けられている。半導体レーザ素
子はLDドライバ2の制御回路に接続され、その温度と
電流とが制御されるようになっている。なお、本実施形
態では、光源として半導体レーザ素子を採用した場合を
例にとって説明しているが、本発明の光源は半導体レー
ザ素子のみに限定されるものではなく、その他の波長変
調が可能なレーザ発振器のすべてに適用可能であり、さ
らに、レーザ以外の光・電磁波の場合も、波長変調が可
能な場合には、すべて適用可能である。
【0048】他方の窓7bの近傍には受光手段としての
2つのフォトダイオード5,6(PD2,PD3)が設
けられている。一方のフォトダイオード5はレーザ光軸
上に配置され、計測領域を通過したレーザ光Lを受光す
るようになっている。他方のフォトダイオード6はレー
ザ光軸から外れたところに配置され、計測領域の火炎か
ら発される光を背景光として受光するようになってい
る。これら2つのフォトダイオード5,6は測定ユニッ
ト8を経由してAD変換器9に受光信号をそれぞれ送る
ように接続されている。AD変換器9はコンピュータ1
0に接続され、さらにコンピュータ10はディスプレイ
を備えた表示装置(図示せず)に接続されている。
【0049】LDモジュール1から発振されたレーザ光
は、ハーフミラー1bで2つに分けられる。このうち透
過光は、参照セル3を通り、第1のフォトダイオード4
(PDl)で受光され、ガス濃度の検定と波長安定化と
に用いられる。一方、反射光は、燃焼炉7の内部へ光学
窓7aを介して導入され、測定領域を通過した後に光学
窓7bを介して燃焼炉7の外部へ出て、第2のフォトダ
イオード5(PD2)により受光される。
【0050】さらに、レーザ光の光軸から外れたところ
に配置された第3のフォトダイオード6(PD3)によ
り測定領域から発する光(火炎の光)を受光する。これ
ら3つのフォトダイオード4,5,6からの電気信号を
測定ユニット8で処理する。測定ユニット8は処理した
アナログデータをAD変換器9に送り、これをAD変換
器9はデジタルデータに変換し、これをコンピュータ1
0に送る。コンピュータ10は、送られてきたデータを
メモリに保存するとともに、これを数値化又はグラフ化
して表示装置(図示せず)の画面に表示する。さらに、
コンピュータ10は、第2のフォトダイオード5(PD
2)で受光した光(レーザ光+背景光)の強度と第3の
フォトダイオード6(PD3)で受光した光(背景光)
の強度との差分を演算により求め、これも表示装置の画
面に表示するようになっている。
【0051】ガス濃度の検定は次のようにしてなされ
る。
【0052】先ず、参照セル3内の既知のガス濃度と、
参照セル3の既知の光学長さと、計測領域の既知の光学
長さとをコンピュータ10にデータ入力する。コンピュ
ータ10は、メモリから所定の数式を呼び出し、3つの
入力データを数式の該当パラメータにそれぞれ代入し、
演算によりガス濃度値を求める。なお、参照セル3の内
部にはガス濃度が既知の標準ガスを一定圧力で封入する
か、または通流させてある。
【0053】図2は本発明の実施形態に係るガス濃度計
測装置の要部を示すブロック回路図である。
【0054】本発明装置の主要部をなす測定ユニット8
は、ランプ波発生器11、2つのサイン波発生器12,
13、加算器14、2つの増幅器15、3つの位相敏感
検波器16,17,19、5つのローパスフィルタ1
8、アンプ/ローパスフィルタ20を内蔵している。
【0055】ランプ波発生器11は、図7の(a)に示
すように測定対象ガスに固有の吸収スペクトルのところ
でレーザ発振波長をゆっくりと掃引させるために、例え
ば周波数0.5Hz又は0.01Hzのランプ波を半導
体レーザ素子の注入電流に印可するようになっている。
なお、長時間にわたりガス濃度の変化を測定する場合
は、ランプ波発生器11によるレーザ発振波長の掃引を
止め、レーザ発振波長を所定波長にロックする。
【0056】2つのサイン波発生器12,13は、レー
ザ発振波長を変調するために、それぞれ異なる周波数の
サイン波を半導体レーザ素子の注入電流に重ねて印可す
るようになっている。例えば、一方のサイン波発生器1
2からは第1の変調周波数fとして10kHzのサイン
波(f=10kHz)が加算器14を経由してLDドラ
イブ2に印可され、他方のサイン波発生器13からは第
2の変調周波数wとして500Hzのサイン波(w=5
00Hz=0.5kHz)が加算器14を経由してLD
ドライブ2に印可されるようになっている。
【0057】加算器14は、ランプ波発生器11からの
掃引信号、2つのサイン波発生器12,13からの異な
る周波数f,wの変調信号、位相敏感検波器19からの
周波数2f+wの3次微分復調信号を重畳して半導体レ
ーザ素子の注入電流に印可するようになっている。
【0058】第1、第2、第3の位相敏感検波器16,
17,19は、参照セル3の受光器4(PD1)に増幅
器15を介して接続されている。このうち第1及び第2
の位相敏感検波器16,17からなる回路はローパスフ
ィルタ18を介して外部のAD変換器9に接続されてい
る。一方、第1及び第3の位相敏感検波器16,19か
らなる回路はアンプ/ローパスフィルタ20を経由して
加算器14に接続されている。このような位相敏感検波
器は例えば特願平9−96046号の出願明細書におい
て開示されている。
【0059】なお、レーザ光用の受光器5(PD2)
は、増幅器15、2つの位相敏感検波器16,17、ロ
ーパスフィルタ18からなる直列回路を経由してAD変
換器9に接続されるとともに、別のローパスフィルタ1
8を経由してAD変換器9にバイパス接続されている。
また、背景光用の受光器6(PD3)は、ローパスフィ
ルタ18を経由してAD変換器9に接続されている。
【0060】ローパスフィルタ18は、受光信号から高
周波成分を除去して、低周波数の信号のみを通過させる
ようになっている。
【0061】ランプ波発生器11から掃引波長をもつラ
ンプ波を注入電流に印可するとともに、各サイン波発生
器12,13から異なる周波数f,wのサイン波を注入
電流に重ねて印可すると、これによりレーザ発振波長は
2つの異なる周波数f,wで二重に変調される。その結
果、このレーザ光を受光した信号には変調周波数f,w
とその高調波が含まれるようになるので、第1の位相敏
感検波器16により信号が2倍の周波数20kHz(2
f)で復調され、次いで第2の位相敏感検波器17によ
り2倍の周波数1kHz(2w)で復調され、これらが
重畳された4次微分信号(2f+2w)がローパスフィ
ルタ18を通ってAD変換器9に送られる。
【0062】また、第1の位相敏感検波器16により2
倍の周波数20kHz(2f)で復調された信号は、第
3の位相敏感検波器19において周波数wで復調され
る。これらが重畳された3次微分信号(2f+w)がア
ンプ/ローパスフィルタ20を通って加算器14に送ら
れ、この信号に基づきレーザ発振波長が測定対象ガスの
吸収中心波長にフィードバック制御される。
【0063】次に、種々の条件下で本発明の装置を用い
てガス濃度を計測した結果につきそれぞれ説明する。
【0064】[実施例1] 大気中の水蒸気濃度分析 1.8μmの分布帰還型(DFB)半導体レーザの特性
は、注入電流100mA、素子温度25℃で、出力パワ
ーが4mW、スペクトル幅は2MHz以下である。レー
ザの発振波長は、素子温度で粗く設定し、精密には注入
電流設定する。
【0065】レーザの発振波長はマイケルソン干渉型波
長計で較正した。透過したレーザ光はインジュームガリ
ウム砒素pin結合型フォトダイオード(InGaAsPINP
D)で受光した。
【0066】発明者らのシステムでは2つのうち、一つ
の測定方法が選択できる。
【0067】吸収スペクトルの測定のためには、ランプ
波発生器11により0.5Hzまたは0.01Hzのラ
ンプ波を注入電流に印可し、レーザ波長をゆっくりと掃
引する。長時間の濃度変化を測定するためにはレーザ波
長をロックする。2つのサイン波の変調(f=10kH
z,w=500Hz)を注入電流に重畳すると、レーザ
波長は周波数10kHzと500Hzで変調される。受
光した光の強度信号は変調周波数の2倍の20kHzと
1kHzに、位相敏感検波器16,17で順次復調され
る。
【0068】図5は、本発明の装置を用いて、室内の空
気を計測対象として得られた大気中水蒸気の吸収スペク
トルを示す特性線図である。これは室内の光軸上にある
大気中水蒸気を検出して得られた吸収スペクトルであ
る。この図のスペクトルは、二重変調によって得られ
た、吸収線形の4次微分を示し、振幅は大気中の水蒸気
濃度に比例している。
【0069】[実施例2] サンプルセル中のNOの分析 一酸化窒素NOの検出のため、ウェッジ基板を窓板にし
た、有効光路長150mmで、ステンレス鋼製の単一光
路吸収セルに試料ガスを充填した。市販の混合ガスNO
(2.93%)を試料ガスとして用いた。波長1.79
67μmのNOの吸収スペクトルの測定結果を図6
(a)に示した。1,796.673nm(5565.843cm-1)と1,79
6.712nm(5565.721cm-1)との吸収線は、NO分子
の電子状態2π1/22π3/2、振動の3倍音の回転構造R
(6.5)と帰属した。
【0070】次に、レーザ波長を1,796.673nmの波長
に固定して計測した結果を図6の(b)に示した。この
結果の信号強度とノイズレベルから、本手法によるNO
の検出限界は1.3ppm−m/Hz1/2と評価した。
【0071】[実施例3] サンプルセル中のCOガスの分析 波長1,565.6nm近傍にあるCO吸収スペクトルの計測
を行なった。実験は、計測セルと参照セルの両方に、C
O濃度5.01%(N2バランス)の標準ガスを封入し
て用いた。計測セルは、長さ150mm、内径22mm
のステンレス製の単一光路セルで、両端にはレーザ透過
の為の窓が取付けてある。
【0072】結果を図7(a)に示す。図中のスペクト
ルは二重変調法で計測した結果であり、ガス吸収スペク
トルの波長に関する4次微分形となっている。また、ス
ペクトルピーク位置がCO吸収中心波長と一致し、ピー
ク高さがCO濃度に比例している。
【0073】次に、レーザ被長をCO吸収波長に固定し
て計測した結果を図7(b)に示す。この結果の信号強
度とノイズレベルから、本手法によるCO計測の下限界
を5ppm・m/Hz1/2と評価した。
【0074】[実施例4] ごみ焼却炉内のCO、煤塵計測 図8に実験装置の系統図を示す。実験に用いたのはごみ
焼却用大型テスト炉30であり、そのサイズは、横幅
2.2m×縦幅2.2m×高さ19mである。計測に用
いた本発明のガス濃度計測装置は、2次空気流入ポート
31の後流に設置した。すなわち、2次空気流入ポート
31の後流側で、炉30の燃焼領域の適所に2つの計測
窓33a,33bを向き合うように取り付け、一方の計
測窓33aを介してレーザ発振器21からレーザ光Lを
炉内に入射し、計測領域を通過して他方の計測窓33b
を通って出てきたレーザ光Lを受光器22で受光するよ
うになっている。レーザ発振器21および受光器22は
信号処理装置23にそれぞれ接続されている。信号処理
装置23からレーザ発振器21にはLD制御信号が送ら
れ、これにより内蔵の半導体レーザ素子が測定対象ガス
(CO)の固有の吸収スペクトル波長のレーザ光を発振
する。また、レーザ発振器21から信号処理装置23に
はLD信号と参照信号が送られ、信号処理装置23は受
光器22からの受光信号とLD信号/参照信号とに基づ
きLD制御信号を変更し、これによりレーザ発振波長が
最適なものにフィードバック制御されるようになってい
る。
【0075】なお、計測領域の直ぐ下流側には温度計2
4の測定端部24aが挿入され、計測領域の温度が検出
されるようになっている。また、排ガスポート35には
サンプリング/前処理装置25のサンプリング管が挿入
され、排ガスがサンプリングされるようになっている。
このサンプリング/前処理装置25にはポンプを介して
CO濃度計26が接続されている。
【0076】実験は、炉内CO、煤塵濃度を本装置で、
炉内温度を同位置に設置した熱電対で計測した。更に、
後流の排気ボートの位置で、非分散型赤外線式CO濃度
計による炉出口COの計測を行なった。この場合、サン
プリングガスから、水分、煤塵を除去する前処理を行な
っている。
【0077】図9に実験結果を示す。図9(a)は、横
軸に計測時間を示し、縦軸にTDLASと従来CO計に
よる計測結果を示してある。また、図9(b)には、T
DLASによる煤塵濃度計測結果と、熱電対による炉内
温度計測結果を示してある。
【0078】燃焼変動が起きると、TDLASでのCO
計測値と煤塵計測値は同時に変化している。一方、従来
の計測法では約100秒遅れている。この結果から、本
発明の装置を用いることにより燃焼炉内のCO濃度をリ
アルタイムで計測できることを実証できた。
【0079】[実施例5] ボイラ火炉内のCO、煤塵計測 図10に実験装置の系統図を示す。実験に用いたのはボ
イラ用大型テスト炉40であり、そのサイズは、横幅
2.2m×縦幅2.2m×高さ19mである。計測に用
いた本発明のガス濃度計測装置は、2次空気流入ポート
41の後流に設置した。すなわち、2次空気流入ポート
41の後流側で、炉40の燃焼領域の適所に2つの計測
窓43a,43bを向き合うように取り付け、一方の計
測窓43aを介して光源部63からレーザ光Lを炉内に
入射し、計測領域を通過して他方の計測窓43bを通っ
て出てきたレーザ光Lを受光部64で受光するようにな
っている。光源部63は中央制御室60の変調部61に
接続されている。受光部64は解析部62に接続されて
いる。変調部61から光源部63にはLD制御信号が送
られ、これにより内蔵の半導体レーザ素子が測定対象ガ
ス(CO)の固有の吸収スペクトル波長のレーザ光を発
振する。また、変調部61から解析部62にはLD信号
と参照信号が送られ、解析部62は受光部64からの受
光信号とLD信号/参照信号とに基づきLD制御信号を
変更し、これによりレーザ発振波長が最適なものにフィ
ードバック制御されるようになっている。
【0080】なお、計測領域の下流側には過熱器45お
よび再熱器46が設けられている。また、煙道47には
脱硝装置48、集塵装置49、脱硫装置50、煙突51
が順次設けられている。
【0081】また、図示しない温度計の測定端部が挿入
され、計測領域の温度が検出されるようになっている。
また、煙道47の適所には図示しないサンプリング/前
処理装置のサンプリング管が挿入され、排ガスがサンプ
リングされるようになっている。このサンプリング/前
処理装置にはポンプを介してCO濃度計(図示せず)が
接続されている。
【0082】本実施例においても燃焼変動が起きると、
TDLASでのCO計測値と煤塵計測値は同時に変化し
ている。この結果から、本発明の装置を用いることによ
り燃焼炉内のCO濃度をリアルタイムで計測できること
を実証できた。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、フリンジの有無に拘わ
らず、高感度かつ長時間安定な計測が可能になる。
【0084】また、本発明によれば、透過してきたレー
ザ光強度の変調された成分と直流成分を両方とも測定で
きるので、ガスと固体粒子の濃度の同時計測が可能とな
る。
【0085】また、本発明によれば、レーザの発振波長
を参照セル内のガスの吸収ピークにロックしたので、長
期間安定な測定を実現することができる。
【0086】さらに、本発明によれば、背景光を受光す
る手段をレーザの光軸を外れた位置に設置し、レーザ光
の受光出力から背景光の受光出力を差し引くことによ
り、背景光の影響を除去することができる。
【0087】以上により、本発明によれば、ボイラやご
み焼却炉などの炉内や煙などのプラント内部や、プラン
ト周囲、大気中のガス濃度などをリアルタイムで直接計
測できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るガス濃度計測装置の全
体構成図。
【図2】本発明の実施形態に係るガス濃度計測装置の要
部を示すブロック回路図。
【図3】(a)は変調無しでガス濃度を計測したときの
吸収スペクトル線図、(b)は1倍の周波数 fで復調し
たときの一次微分吸収スペクトル線図、(c)は2倍の
周波数 2fで復調したときの二次微分吸収スペクトル線
図、(d)は周波数 2f+wで復調したときの三次微分吸
収スペクトル線図、(e)は周波数 2f+2wで復調したと
きの四次微分吸収スペクトル線図。
【図4】フリンジを伴う吸収信号の吸収スペクトル線
図。
【図5】大気中水蒸気の吸収スペクトル線図。
【図6】(a)は波長可変半導体レーザ吸収分光法(T
DLAS)による標準ガス中NOスペクトル計測結果を
示す特性線図、(b)はTDLASによるNO濃度計測
結果を示す特性線図。
【図7】(a)はTDLASによる標準ガス中COスペ
クトル計測結果を示す特性線図、(b)はTDLASに
よるCO濃度計測結果を示す特性線図。
【図8】本発明の実施形態に係るガス濃度計測装置が取
り付けられたごみ焼却用大型テスト炉を示す概略構成
図。
【図9】(a)は図8の大型テスト炉におけるCO濃度
計測値の時間変化を示す特性線図、(b)は図8の大型
テスト炉における煤塵濃度および炉内温度の時間変化を
それぞれ示す特性線図。
【図10】本発明の実施形態に係るガス濃度計測装置が
取り付けられたボイラ設備を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…LDモジュール(光源)、2…LDドライバユニッ
ト、3…参照セル、4,5,6…フォトダイオード(受
光手段;PD1,PD2,PD3)、7…測定対象プラ
ント(ボイラ、燃焼炉)、8…測定ユニット、9…AD
変換器、10…コンピュータ、11…ランプ波発生器、
12,13…サイン波発生器(変調手段)、14…加算
器、15…アンプ、16,17,19…位相敏感検波器
(復調手段)、18…ローパスフィルタ(低周波通過フ
ィルタ)、20…アンプ/ローパスフィルタ、21…レ
ーザ発振器(LDモジュール/LDドライバユニット/
光学系)、22…受光器、23…信号処理装置(測定ユ
ニット/AD変換器/コンピュータ)、24…熱電対温
度計、25…サンプリングおよび前処理装置、26…非
分散型赤外線式CO濃度計、30…ごみ焼却用大型テス
ト炉、21…レーザ発振器、22…受光器、23…信号
処理装置、24…温度計、25…サンプリング/前処理
装置、26…CO濃度計、40…ボイラ火炉、61…変
調部、62…解析部、63…光源部、64…受光部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 一郎 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地 1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (56)参考文献 特開 平4−326042(JP,A) 特開 平7−280729(JP,A) 特開 平10−185814(JP,A) 特開 昭58−68647(JP,A) 特開2000−275173(JP,A) 特開 平10−142148(JP,A) 特開 平5−26804(JP,A) 特開 平10−148613(JP,A) 特開 平5−196502(JP,A) 実開 昭58−6258(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 JOIS WPI/L EPAT PATOLIS

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象とされるガス状物質に固有な吸
    収波長のレーザ光を発振する光源と、 この光源から発振されるレーザ光の発振波長を少なくと
    も2つの異なる周波数で変調する手段と、 この変調手段により変調されたレーザ光を前記ガス状物
    質が存在する測定領域に導く手段と、 この測定領域において透過または反射または散乱したレ
    ーザ光を受光する第1の受光手段と、 この第1の受光手段で受光した信号の中から変調された
    信号を周波数毎に順次それぞれ復調し、変調周波数の成
    分またはその高調波成分を得る複数の第1の位相敏感検
    波器と、 を具備することを特徴とするガス濃度計測装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1の受光手段で受光した
    信号の中から直流成分を得る低周波通過フィルタを具備
    することを特徴とする請求項1記載のガス濃度計測装
    置。
  3. 【請求項3】 さらに、ガス濃度が既知の標準ガスが封
    入されるか又は通流可能にされた参照セルと、 この参照セルに前記レーザ光を導入する手段と、 前記参照セルを通過したレーザ光を受光する第2の受光
    手段と、 この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数
    の成分またはその高調波成分を得る第2の位相敏感検波
    器と、 この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数
    の奇数次の高調波成分を得る第3の位相敏感検波器と、 この第3の位相敏感検波器から出力される信号を用いて
    前記光源から発振されるレーザ光の発振波長を制御する
    手段と、を具備することを特徴とする請求項1記載のガ
    ス濃度計測装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第1の受光手段の近傍に設
    けられ、前記光源から発振されたレーザ光は受光せず、
    前記測定領域から発した光の強度のみを受光 する第3の
    受光手段を具備することを特徴とする請求項1記載のガ
    ス濃度計測装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記第1の受光手段で受光した
    信号の中から直流成分を得る低周波通過フィルタと、 ガス濃度が既知の標準ガスが封入されるか又は通流可能
    にされた参照セルと、この参照セルに前記レーザ光を導
    入する手段と、 前記参照セルを通過したレーザ光を受光する第2の受光
    手段と、 この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数
    の成分またはその高調波成分を得る第2の位相敏感検波
    器と、 この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数
    の奇数次の高調波成分を得る第3の位相敏感検波器と、 この第3の位相敏感検波器から出力される信号を用いて
    前記光源から発振されるレーザ光の発振波長を制御する
    手段と、を具備することを特徴とする請求項1記載のガ
    ス濃度計測装置。
  6. 【請求項6】 さらに、ガス濃度が既知の標準ガスが封
    入されるか又は通流可能にされた参照セルと、 この参照セルに前記レーザ光を導入する手段と、 前記参照セルを通過したレーザ光を受光する第2の受光
    手段と、 この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数
    の成分またはその高調波成分を得る第2の位相敏感検波
    器と、 この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数
    の奇数次の高調波成分を得る第3の位相敏感検波器と、 この第3の位相敏感検波器から出力される信号を用いて
    前記光源から発振されるレーザ光の発振波長を制御する
    手段と、 前記第1の受光手段の近傍に設けられ、前記光源から発
    振されたレーザ光は受光せず、前記測定領域から発した
    光の強度のみを受光する第3の受光手段と、を具備する
    ことを特徴とする請求項1記載のガス濃度計測装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記第1の受光手段で受光した
    信号の中から直流成分を得る低周波通過フィルタと、 前記第1の受光手段の近傍に設けられ、前記光源から発
    振されたレーザ光は受光せず、前記測定領域から発した
    光の強度のみを受光する第3の受光手段と、を具備する
    ことを特徴とする請求項1記載のガス濃度計測装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記第1の受光手段で受光した
    信号の中から直流成分を得る低周波通過フィルタと、 ガス濃度が既知の標準ガスが封入されるか又は通流可能
    にされた参照セルと、この参照セルに前記レーザ光を導
    入する手段と、 前記参照セルを通過したレーザ光を受光する第2の受光
    手段と、 この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数
    の成分またはその高調波成分を得る第2の位相敏感検波
    器と、 この第2の受光手段で受光した信号の中から変調周波数
    の奇数次の高調波成分を得る第3の位相敏感検波器と、 この第3の位相敏感検波器から出力される信号を用いて
    前記光源から発振されるレーザ光の発振波長を制御する
    手段と、 前記第1の受光手段の近傍に設けられ、前記光源から発
    振されたレーザ光は受光せず、前記測定領域から発した
    光の強度のみを受光する第3の受光手段と、を具備する
    ことを特徴とする請求項1記載のガス濃度計測装置。
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