JP3341696B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

リニアアクチュエータ

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JP3341696B2
JP3341696B2 JP01507399A JP1507399A JP3341696B2 JP 3341696 B2 JP3341696 B2 JP 3341696B2 JP 01507399 A JP01507399 A JP 01507399A JP 1507399 A JP1507399 A JP 1507399A JP 3341696 B2 JP3341696 B2 JP 3341696B2
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茂樹 福永
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/035DC motors; Unipolar motors
    • H02K41/0352Unipolar motors
    • H02K41/0354Lorentz force motors, e.g. voice coil motors
    • H02K41/0356Lorentz force motors, e.g. voice coil motors moving along a straight path

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品のマウ
ントやプローブを使った測定など、部品の実装工程や測
定検査工程などに使用される小型のリニアアクチュエー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リニアアクチュエータは固定子
と可動子とからなり、例えば固定子はヨークと磁石で、
また可動子はボビンと電磁コイルで構成されている。コ
イルに電流を流すと、磁界と電流の作用により可動子に
推力が発生する。その結果、可動子は固定子に対し微小
な隙間を保ちながら推力の働く方向へ動く。電流の流れ
る方向を逆にすると、推力が逆に働く。可動子を軽量に
し、電流を適切に制御すれば、応答性に優れ、精密な位
置制御を行なうことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実装工程や測定検査工
程では、アクチュエータの外部に対する作用力(推力)
は可動ストローク範囲の中で一定であることが望まし
い。しかしながら、前記の構造では、可動子の位置によ
ってコイルに作用する磁束が変化するので、ストローク
範囲内でアクチュエータが外部に作用する力も変化して
しまう。
【0004】アクチュエータの推力を一定にするには、
磁石のストローク方向の長さを長くし、コイルが常に磁
石の一定磁束範囲を移動するように構成すればよい。し
かしながら、これでは、非常停止などにより電源OFF
となった場合、推力が失われ、可動子が所定の位置とは
異なる場所で止まってしまう。特に、リニアアクチュエ
ータを実装工程や測定検査工程などのZ軸アクチュエー
タとして使用した場合は、自重により可動子が下限に落
ちてしまい、作業者や装置、製品などを傷つけてしまう
可能性がある。このように、設計者の意図しないところ
でアクチュエータが停止するのは、安全上および製品の
品質上問題がある。また、トラブルや仕掛品待ちなどで
アクチュエータを動かさずに長時間一定の場所で待機さ
せる場合、アクチュエータに発熱が起こり、性能や寿命
の問題が生じる。
【0005】そこで、本発明の目的は、ストローク範囲
内でほぼ一定の荷重が得られ、前記のような課題を解決
し得るリニアアクチュエータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、一定位置に配置された固
定子と、直線方向に移動可能に設けられた可動子とを備
え、固定子および可動子の一方にコイルを設け、他方に
前記コイルに対して直交方向の磁束を発生する磁石を設
、前記コイルに電流を流すことにより前記可動子に推
力を発生させるリニアアクチュエータであって、前記可
動子に働く推力に対向して反力が作用し、かつ可動子の
ストローク方向に所定のばね特性を有するスプリング
設け、前記可動子のストローク範囲において、前記コイ
ルに一定電流を流したときに発生する推力のストローク
に対する勾配と前記スプリングのばね定数とが略一致す
るように構成したことを特徴とするリニアアクチュエー
タを提供する。
【0007】本発明の特徴は、可動子の推力に対向する
反力を有するスプリングを設けた点にある。しかし、ア
クチュエータを作動させることにより、可動子の位置が
変わると、付勢手段からの反力も変化するので、アクチ
ュエータが外部に作用する荷重が変化してしまう。そこ
で、本発明ではスプリングのばね特性と可動子に働く推
力の特性とを均衡させることで、外部に対する荷重をス
トローク範囲内でほぼ一定にしている。つまり、可動子
のストローク範囲において、コイルに一定電流を流した
ときに発生する推力のストロークに対する勾配とスプリ
ングのばね定数とを略一致させたものである。
【0008】請求項2のように、固定子および可動子の
一方にヨークとラジアル方向に着磁された円筒状磁石と
を設け、他方に前記磁石の内周側または外周側に同心状
に配置される円筒状コイルを設け、可動子が円筒状磁石
の軸線方向に移動可能とするのが望ましい。この場合に
は、磁石の磁束がコイルの全周に作用するので、小さな
電流で大きな推力を発生させることができる。
【0009】図1に示すように、磁束密度分布がストロ
ーク方向に一定である場合には、請求項3のように、定
荷重ストローク範囲を、コイルのストローク方向の一端
aが磁石のストローク方向の一端cより外側位置に配置
され、かつコイルのストローク方向の他端bが磁石のス
トローク方向の両端c〜dより内側位置に配置された範
囲とすればよい。この場合、付勢手段の反力をコイルの
変位に伴って一定の勾配で変化するようにすれば、可動
子が動くにつれて、コイルに作用する推力は比例的に増
大することになるので、この推力と付勢手段の反力とが
相殺され、外部に対する荷重を一定にすることができ
る。
【0010】一般に、磁石の磁束分布は必ずしも一定で
はなく、図2に示すようにその両端に磁束分布が一定し
ない範囲を含んでいることがある。そこで、請求項4で
は、定荷重ストローク範囲を、コイルのストローク方向
の一端aが磁石の磁束の範囲外に配置され、かつコイル
のストローク方向の他端bが磁石の磁束のほぼ一定な範
囲c’〜d’内に配置された範囲としている。つまり、
コイルの両端部が磁束の一定しない範囲を移動しないよ
うにすることで、コイルに働く推力を比例的に変化させ
ることができる。
【0011】1組のコイルと磁石とで定荷重ストローク
範囲を構成した場合には、コイルのストローク方向の寸
法によって、定荷重ストローク範囲が制限されてしま
う。そこで、請求項5では、第1,第2のコイルと、こ
れらコイルに対してそれぞれ直交方向の磁束を発生する
第1,第2の磁石とを設け、第1のコイルのストローク
方向の一端が第1の磁石のストローク方向の一端より外
側位置で、かつ第1のコイルのストローク方向の他端が
第1の磁石のストローク方向の両端より内側位置にある
時、第2のコイルのストローク方向の両端が第2の磁石
のストローク方向の両端より外側位置にあり、第1のコ
イルのストローク方向の両端が第1の磁石のストローク
方向の両端より内側位置にある時、第2のコイルのスト
ローク方向の一端が第2の磁石のストローク方向の一端
より外側位置で、かつ第2のコイルのストローク方向の
他端が第2の磁石のストローク方向の両端より内側位置
にあるように、前記第1と第2のコイル同士および第1
と第2の磁石同士をストローク方向に所定間隔をあけて
相互に連結したものである。
【0012】つまり、第1のコイルが第1の磁石に対し
て定荷重ストローク範囲を移動している間は、第2のコ
イルは第2の磁石に対して推力の発生しない範囲を移動
し、第1のコイルが第1の磁石に対して推力が一定した
範囲を移動している間は、第2のコイルが第2の磁石に
対して定荷重ストローク範囲を移動するように構成して
いる。これにより、複数の定荷重ストローク範囲を繋げ
ることができ、定荷重ストローク範囲を拡大することが
できる。
【0013】請求項6では、請求項4と同様に、磁石の
両端の磁束分布が一定しない場合に、コイルの端部が磁
束の一定しない範囲を移動しないようにすることで、コ
イルに働く推力を比例的に変化させるようにしたもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】図3は本発明にかかるリニアアク
チュエータをZ軸アクチュエータに適用した例を示し、
図4に図3の一部拡大図を示す。このリニアアクチュエ
ータは、ヨーク1と永久磁石2とからなる固定子A、ボ
ビン3と電磁コイル4とからなる可動子B、付勢手段で
あるスプリング5等で構成されている。ヨーク1はシャ
ーシ6に固定されている。
【0015】ヨーク1は略円筒形に形成され、上壁部1
aの中心部には中心磁極1bが下方へ突設され、外周部
には円筒形の外部磁極1cが下方へ突設されている。外
部磁極1cの下端は中心磁極1bより下方へ長く延びて
いる。中心磁極1bの外周部には円筒形の磁石2が固定
されている。この磁石2は、例えば内周面がN極、外周
面がS極のようにラジアル方向に着磁されている。磁石
2はその上端面がヨーク1の上壁部1aより一定距離下
方へ離れた位置になるように取り付けられている。前記
のように磁石2を中心磁極1bに固定することで、磁石
2〜中心磁極1b〜上壁部1a〜外部磁極1c〜磁石2
へ至る磁気回路が形成される。
【0016】なお、この実施例では中心磁極1bの外面
のみに磁石2を取り付けたが、外部磁極1cの内面のみ
に円筒状磁石を固定してもよい。この磁石もラジアル方
向に着磁されたもので、かつ磁石2と対向する面に異極
が着磁されたものを使用すればよい。さらに、中心磁極
1bの外面および外部磁極1cの内面の両方に磁石を取
り付けてもよく、この場合には、磁束密度が一層高くな
り、大きな推力が得られる。
【0017】ボビン3はアルミニウムや樹脂などの非磁
性体で軽量な材料で略円筒形に形成されており、円筒部
3aはヨーク1の中心磁極1bと外部磁極1cとの隙間
に挿通されている。ボビン3の下端部には軸部3bが突
設されており、シャーシ6のガイド穴6aに挿通されて
いる。この軸部3bはチップ部品のマウント工程や検査
工程のプローブ等に用いられる。コイル4はボビン3の
円筒部3aの外周に円筒状に巻回されており、前記磁気
回路を横断するように配置されている。コイル4には、
可動子Bに下方への推力を発生させるような向きに電流
が流される。コイル4の軸方向長さLcは、磁石2の軸
方向長さLmより短く形成されている。 Lc<Lm
【0018】スプリング5は、シャーシ6とボビン3と
の間に配置され、ボビン3を常時上方へ付勢している。
このスプリング5のばね特性はボビン3に作用する推力
の特性と均衡するように設定されている。
【0019】図4の実線は可動子Bがストローク上限に
ある状態を示しており、コイル4の上端は磁石2の上端
より上方に位置している。コイル4の上端と磁石2の上
端との距離D’は、可動子Bの可動範囲Dとほぼ等しく
設定されている。一方、コイル4の下端は磁石2の下端
より所定距離以上だけ上方に位置している。この距離
は、可動子Bの可動範囲Dと磁束の非線型範囲Nとの和
にほぼ等しく設定するのが望ましい。そのため、可動子
Bがストローク下限(図4に二点鎖線で示す)になる
と、コイル4の上端は磁石2の上端とほぼ同一高さとな
り、コイル4の下端は磁石2の下端より非線型範囲N分
だけ高い位置になる。
【0020】なお、ストローク上限において、コイル4
の上端と磁石2の上端との距離D’を可動範囲Dより大
きくしてもよいし、コイル4の下端と磁石2の下端との
距離を可動範囲Dと非線型範囲Nとの和より大きくして
もよい。また、外部磁極1cの下端が中心磁極1bより
下方へ長く延びている方が、非線型範囲Nは相対的に小
さくなるので、効率がよい。
【0021】図5はコイル4の半径方向中心を通る磁束
密度分布を示す。図から明らかなように、ヨーク1の上
壁部1aの下面(a点)から磁石2の上端(b点)まで
の範囲では、磁束分布が非線型であり、かつ磁束が半径
方向外側を向いている。コイル4に所定の向きで電流を
流すと、前記磁束によってa点〜b点にかかるコイル4
部分には上方への推力が発生する。磁石2の上端よりや
や上部(b点)で磁束の向きが逆転し、磁束が半径方向
内側を向く。この磁束の向きは、b点より下部のコイル
4部分に対して下方への推力を発生させる。磁石2の上
端部近傍(b点より少し下)から磁石2の下端部近傍
(c点)まで磁束はほぼ一定となるが、c点から磁石2
の下端(d点)までは磁束は一定でない。
【0022】次に、リニアアクチュエータの最適設計方
法、つまり可動子Bが外部に作用する力を一定にするた
めの設計方法を説明する。スプリング5から可動子Bに
作用する反力F1 は次の通りである。 F1 =kx (但し、k:ばね定数,x:変位量) つまり、可動子Bが下方へ変位するにつれて、反力F1
は比例的に増大する。一方、コイル4に働く推力F2
次の通りである。 F2 =BIL (但し、B:磁束密度、I:コイルの電流、L:コイル
の導体長) すなわち、推力F2 は磁束密度Bに比例する。コイル4
に所定の向きで電流を流すと、コイル4には下方への推
力F2 が発生する。したがって、可動子Bの外部への作
用力Fは次のようになる。 F=F2 +G−F1 (G:可動子の重量) この作用力Fが一定となるように設計すればよい。
【0023】図6は、コイル4の上端の位置と推力定数
(F2 /A)との関係を示す。なお、Aはコイル4に流
れる電流である。図から明らかなように、コイル4がス
トローク上限から下限へ移動するに従い、推力定数つま
り単位電流当たりの推力がほぼ比例的に増加することが
わかる。図5に示すように、コイル4のa点〜b点にか
かる部分には上方への推力が発生し、b点〜c点にかか
る部分には下方への推力が発生する。可動子Bのストロ
ーク上限においては、コイル4がa点〜b点間にかかる
部分が長いため、下方への推力が小さい。これに対し、
ストローク下限に近づくに従いa点〜b点間にかかる部
分が短くなり、b点〜c点間にかかる部分が長くなるの
で、一定の割合で推力F2 が増加することになる。
【0024】前記のように変位に伴って比例的に増加す
る推力F2 とスプリング5の反力F1とを相殺させるこ
とで、可動子Bが外部に作用する力Fをほぼ一定にでき
る。具体的には、図6の近似直線Kの傾きとスプリング
5のばね定数kとを一致させれば、外部作用力Fを一定
とすることができる。
【0025】図7〜図9はリニアアクチュエータの第2
実施例を示し、複数の定荷重ストローク範囲をつなげる
ことで、定荷重ストローク範囲を拡大したものである。
この実施例は、第1実施例(図4参照)とほぼ同様の構
造を有するものであり、第1実施例と異なるのは、2個
の磁石2a,2bが中心磁極1bに上下に間隔を開けて
固定され、2個のコイル4a,4bがボビン3に上下に
間隔を開けて固定されている点である。そして、コイル
4aの上端が磁石2aの上端と同一位置にあるとき、コ
イル4bの下端が磁石2bの上端と同一位置になるよう
に、磁石2a,2bとコイル4a,4bとの位置関係が
設定されている。
【0026】この実施例では、コイル4a,4bのスト
ローク方向の長さLc1, Lc2は互いに等しく、磁石2a
のストローク方向の長さLm1は磁石2bの長さLm2より
長い。なお、長さLm1とLm2とが同等であってもよい。
また、磁石2bのストローク方向の長さLm2はコイル4
a,4bの長さLc1, Lc2と同等またはそれより長い。
磁石2aのストローク方向の長さLm1はコイル4a,4
bの長さLc1, Lc2の2倍より長くしてある。 Lc1=Lc2 Lm1≧Lm2≧Lc1 Lm1≧2Lc1
【0027】次に、前記リニアアクチュエータの動作を
図8,図9にしたがって説明する。コイル4aの中心点
が図8のA〜B点の間を移動する間、コイル4aの上端
が磁石2aの磁束範囲外で、かつコイル4aの下端が磁
石2aの一定磁束範囲内にあるので、コイル4aには一
定勾配で変化する推力F3 が発生する。一方、A〜B点
の間、コイル4bの両端が磁石2bの磁束の範囲外にあ
るので、コイル4bには推力が発生しない。その結果、
図9にA〜B点で示すように、可動子には一定勾配で上
昇する推力F3 が発生する。次に、コイル4aの中心点
が図8のB〜C点を移動する間、コイル4aの上端は磁
石2aの磁束の不均一範囲を移動するので、推力F3
上昇勾配が鈍くなる。また、この間、コイル4bの下端
も磁石2bの磁束の不均一範囲を移動するので、コイル
4bには若干の推力F4 が発生する。その結果、可動子
に作用する推力F3 +F4 はゆるやかに上昇する。次
に、コイル4aの中心点が図8のC〜D点の間を移動す
る間、コイル4aの両端が磁石2aの一定磁束範囲を移
動するので、推力F3 は変化しない。これに対し、コイ
ル4bの下端が磁石2bの一定磁束範囲内にあり、上端
が磁石2bの磁束範囲外にあるので、コイル4bには一
定勾配で変化する推力F4 が発生する。その結果、可動
子に作用する推力F3 +F4 は一定勾配で上昇する。前
記のように、コイル4a,4bがA〜B点およびC〜D
点を移動する間、可動子には一様な勾配で上昇する推力
3 +F4 が発生することになる。この推力F 3 +F4
の勾配と付勢手段5(図3参照)のばね定数とを均衡さ
せ、かつB〜C点の領域をできるだけ狭くして、複数の
定荷重ストローク範囲をつなげることにより、定荷重ス
トローク範囲を拡大することができる。
【0028】本発明は前記実施例に限定されるものでは
ない。例えば、前記実施例では、固定子にヨークおよび
ラジアル方向に着磁された磁石を設け、可動子にコイル
を設けたリニアアクチュエータについて説明したが、こ
れとは逆に、固定子にコイルを設け、可動子にヨークお
よび磁石を設けてもよい。ただ、可動子にヨークを設け
ると、重量が増大するので、可動子の軽量化のためには
実施例のように構成するのが望ましい。前記実施例で
は、可動子が上下方向に動作するZ軸アクチュエータに
ついて説明したが、水平方向に動作するアクチュエータ
にも適用できる。付勢手段として、圧縮スプリングの例
を示したが、引張スプリングを用いてもよい。引張スプ
リングの場合、スプリングの配置位置が逆となる。スプ
リングは線形ばねに限らず、推力特性が非線形的に変化
する場合には、非線形ばねを用いてもよい。また、スプ
リングに代えて、ゴム等の他の弾性体を用いてもよい。
さらに、弾性体に代えて、磁力による反発力を与えても
よい。また、可動子Bの移動方向の直線性を出すため、
ガイドレールなどを設けてもよい。磁石は実施例のよう
に円筒形磁石に限らず、板状または棒状の磁石を用いて
もよい。同様に、コイルも軸心が移動方向と平行な円筒
状コイルに限らない。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、可動子の推力に対向する反力を発生するスプリ
ングを設け、可動子のストローク範囲において、コイル
に一定電流を流したときに発生する推力のストロークに
対する勾配とスプリングのばね定数とを略一致させた
で、ストローク範囲における外部に対する荷重をほぼ一
定とすることができる。また、電源がOFFされても、
スプリングによって所定の場所にアクチュエータを維持
することができるので、安全上および製品の品質上の問
題を起こさない。さらに、アクチュエータを動かさずに
長時間一定の場所で待機させる場合でも、スプリング
よってコイルに電流を流さずに一定位置に保持できるの
で、アクチュエータの発熱を防止でき、性能や寿命の問
題を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるリニアアクチュエータの動作原
理の一例の説明図である。
【図2】本発明にかかるリニアアクチュエータの動作原
理の他の例の説明図である。
【図3】本発明にかかるリニアアクチュエータの第1実
施例の全体断面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】図3のリニアアクチュエータの磁束分布図であ
る。
【図6】Z軸方向の推力定数の変化を示す図である。
【図7】本発明にかかるリニアアクチュエータの第2実
施例の半断面図である。
【図8】図7に示すリニアアクチュエータの動作説明図
である。
【図9】図7のリニアアクチュエータの推力特性図であ
る。
【符号の説明】
A 固定子 B 可動子 1 ヨーク 2 磁石 3 ボビン 4 電磁コイル 5 スプリング(付勢手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−172763(JP,A) 特開 平9−152215(JP,A) 特開 昭62−144555(JP,A) 実開 平6−36336(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 33/18 H02K 33/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定位置に配置された固定子と、直線方向
    に移動可能に設けられた可動子とを備え、固定子および
    可動子の一方にコイルを設け、他方に前記コイルに対し
    て直交方向の磁束を発生する磁石を設け、前記コイルに
    電流を流すことにより前記可動子に推力を発生させる
    ニアアクチュエータであって、 前記可動子に働く推力に対向して反力が作用し、かつ可
    動子のストローク方向に所定のばね特性を有するスプリ
    ングを設け、前記 可動子のストローク範囲において、前記コイルに一
    定電流を流したときに発生する推力のストロークに対す
    る勾配と前記スプリングのばね定数とが略一致するよう
    構成したことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 【請求項2】前記固定子および可動子の一方にヨークと
    ラジアル方向に着磁された円筒状磁石とを設け、他方に
    前記磁石の内周側または外周側に同心状に配置される円
    筒状コイルを設け、前記可動子が前記円筒状磁石の軸線
    方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載
    のリニアアクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記定荷重ストローク範囲は、コイルのス
    トローク方向の一端が磁石のストローク方向の一端より
    外側位置に配置され、かつコイルのストローク方向の他
    端が磁石のストローク方向の両端より内側位置に配置さ
    れた範囲であることを特徴とする請求項1または2に記
    載のリニアアクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記定荷重ストローク範囲は、コイルのス
    トローク方向の一端が磁石の磁束の範囲外に配置され、
    かつコイルのストローク方向の他端が磁石の磁束のほぼ
    一定な範囲内に配置された範囲であることを特徴とする
    請求項1または2に記載のリニアアクチュエータ。
  5. 【請求項5】第1,第2のコイルと、これらコイルに対
    してそれぞれ直交方向の磁束を発生する第1,第2の磁
    石とが設けられ、 第1のコイルのストローク方向の一端が第1の磁石のス
    トローク方向の一端より外側位置で、かつ第1のコイル
    のストローク方向の他端が第1の磁石のストローク方向
    の両端より内側位置にある時、第2のコイルのストロー
    ク方向の両端が第2の磁石のストローク方向の両端より
    外側位置にあり、 第1のコイルのストローク方向の両端が第1の磁石のス
    トローク方向の両端より内側位置にある時、第2のコイ
    ルのストローク方向の一端が第2の磁石のストローク方
    向の一端より外側位置で、かつ第2のコイルのストロー
    ク方向の他端が第2の磁石のストローク方向の両端より
    内側位置にあるように、 前記第1と第2のコイル同士および第1と第2の磁石同
    士をストローク方向に所定間隔をあけて相互に連結した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリニアアク
    チュエータ。
  6. 【請求項6】第1,第2のコイルと、これらコイルに対
    してそれぞれ直交方向の磁束を発生する第1,第2の磁
    石とが設けられ、 第1のコイルのストローク方向の一端が第1の磁石の磁
    束の範囲外で、かつ第1のコイルのストローク方向の他
    端が第1の磁石の磁束がほぼ一定な範囲内にある時、第
    2のコイルのストローク方向の両端が第2の磁石の磁束
    の範囲外にあり、第1のコイルのストローク方向の両端
    が第1の磁石の磁束がほぼ一定な範囲内にある時、第2
    のコイルのストローク方向の一端が第2の磁石の磁束の
    範囲外で、かつ第2のコイルのストローク方向の他端が
    第2の磁石の磁束がほぼ一定な範囲内にあるように、 前記第1と第2のコイル同士および第1と第2の磁石同
    士をストローク方向に所定間隔をあけて相互に連結した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリニアアク
    チュエータ。
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