JP3341511B2 - 主蒸気止め弁のステムフリーテスト装置 - Google Patents

主蒸気止め弁のステムフリーテスト装置

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JP3341511B2
JP3341511B2 JP00366295A JP366295A JP3341511B2 JP 3341511 B2 JP3341511 B2 JP 3341511B2 JP 00366295 A JP00366295 A JP 00366295A JP 366295 A JP366295 A JP 366295A JP 3341511 B2 JP3341511 B2 JP 3341511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービンに供給さ
れる蒸気を遮断する主蒸気止め弁が、危急時蒸気の遮断
を確実に行なうことのできることを、タービン運転中確
認する主蒸気止め弁のステムフリーテスト装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】主蒸気止め弁は蒸気タービンへの蒸気の
流入,遮断を行なうものであり、タービンに事故等の危
急時に蒸気を確実に危急遮断する必要がある。しかしな
がら、主蒸気止め弁は、タービン運転中にその弁棒(ス
テムともいう)の作動がスケールの増大、又は異物の噛
み込みによる固着により阻害されて危急遮断が不能にな
る恐れがある。このため、主蒸気止め弁が危急遮断でき
ることを確認するため、タービン運転中主蒸気止め弁の
弁棒を作動させて、危急遮断時における主蒸気止め弁の
閉鎖が確実に行なわれるのを確認するステムフリーテス
ト装置を主蒸気止め弁に設けている。
【0003】図5はこの種のステムフリーテスト装置を
備え、油圧シリンダにより開閉する主蒸気止め弁の構成
図であり、図を用いて従来技術について説明する。図5
において主蒸気止め弁1は、弁体2と、この弁体2が取
付けられ、弁体2と異なる端部にピストン3が接続され
た弁棒4と、弁棒4が貫通し、弁体2が着座する弁座5
及び蒸気入口6が設けられた弁ケーシング7とから構成
されている。
【0004】油圧シリンダ9は、ピストン3を接続した
弁棒4が貫通し、ピストン3と、このピストン3の径よ
り大きい径を有するテストピストン10を有するテスト
用ピストン12と、ピストン3を囲む筒体13a及びテ
ストピストン10を囲む筒体13bからなる側壁を備え
るシリンダ13とから構成されている。ここで、テスト
用ピストン12は、テストピストン10に取付けられ、
ピストン3の後面に接触するロッド15を備えている。
なお、シリンダ13の筒体13aの側壁には圧油をシリ
ンダ13の筒体13a内に給排する油給排管16が接続
され、また、シリンダ13の底板17には、三方弁18
を備え、圧油をテストピストン10と底板17との間に
給排する油給排管20が接続されている。なお、三方弁
18には油供給管21と油排出管22とが接続されてい
る。
【0005】閉鎖ばね23は、弁棒4に設けられたばね
座24とシリンダ13の上板25との間に設けられ、主
蒸気止め弁1を閉にするとき、ばね力により弁棒を閉方
向に動かす。このような構成により、タービン運転中、
三方弁18の切替により、シリンダ13内のピストン3
と底板17との間の圧油は油給排管20から油排出管2
2を経て排出され、油給排管16から圧油がシリンダ1
3内に供給されることにより、弁棒4を接続したピスト
ン3は閉鎖ばね23の力に抗して右方に動き主蒸気止め
弁1は全開になっている。
【0006】このような状態で主蒸気止め弁1の弁棒4
の動きを確認するときには、三方弁18を切替え、圧油
を油供給管21から油給排管20を経てテスト用ピスト
ン12のテストピストン10の後側のシリンダ13内に
供給することにより、テスト用ピストン12を動かし、
ロッド15を介してピストン3を弁棒4の閉方向に動か
す。このときの弁棒4のストロークは、テストピストン
10がシリンダ13の筒体13aと13bとの接続部の
段部に接触するまでのストロークsである。
【0007】なお、弁棒4を閉方向に移動させた後、主
蒸気止め弁1を全開状態にするときには、三方弁18を
切替えてテストピストン10と底板17との間の圧油を
油給排管20を経て油排出管22から排出することによ
り、ピストン3は元の位置に戻り、主蒸気止め弁は全開
になる。このような弁棒4のテスト用ピストン12によ
るストロークsでの往復動を監視することにより、主蒸
気止め弁の危急時の閉鎖が確実に行なわれることが確認
される。
【0008】上記の従来技術では主蒸気止め弁1の危急
時の閉鎖の確認を弁棒4の部分ストロークであるストロ
ークsでの往復動を監視して行なわれているが、主蒸気
止め弁が複数設置されており、複数の主蒸気止め弁のう
ちの1箇を全閉してもタービンの運転には支障がない場
合、複数の主蒸気止め弁を順次開閉させて弁棒の全開か
ら全閉に至る全ストロークの往復動を監視して、全主蒸
気止め弁の危急時の閉鎖が確実に行なわれることを確認
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】タービン運転中、全開
状態の主蒸気止め弁が危急時閉鎖できるか否かを確認す
るため、主蒸気止め弁の弁棒4を往復動させるテスト用
ピストン12を備えたステムフリーテスト装置を主蒸気
止め弁の油圧シリンダに設ける必要があるので、構造が
複雑になるとともに、コストが上昇するという問題があ
る。
【0010】また、蒸気タービンに複数の主蒸気止め弁
が設置されている場合、テスト用ピストン12を備えな
いでも前述のように1箇の主蒸気止め弁の開閉を順次行
なうことにより、全主蒸気止め弁の危急時の閉鎖が確実
に行なわれることを確認できるので、主蒸気止め弁の設
置箇数によりテスト用ピストンの不要の場合と、必要の
場合とによって油圧シリンダの構造が異なり、油圧シリ
ンダの標準化及び系列化を図る上で不利になるという問
題がある。
【0011】本発明の目的は、テスト用ピストンを備え
ずに簡単な構造にするとともに、主蒸気止め弁の弁棒の
部分開度に至る部分ストロークや全閉に至る全ストロー
クでの往復動の監視により、主蒸気止め弁の危急時の閉
鎖が確実に行なわれることを確認できる主蒸気止め弁の
ステムフリーテスト装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば油圧シリンダのピストンに接続する
弁棒を、シリンダに接続する油給排管を経る圧油のシリ
ンダへの給排により往復動させて蒸気タービンへの蒸気
の流入,遮断を行なう主蒸気止め弁の前記弁棒の動きを
タービン運転中確認する主蒸気止め弁のステムフリーテ
スト装置において、前記油給排管に設けられ、励磁と無
励磁との切替により油圧シリンダに供給する圧油をシリ
ンダ内に流入させる流路の形成と、この流路の形成を阻
止し、シリンダ内の圧油を排出する流路の形成とを切替
える切替電磁弁と、この切替電磁弁に接続される電気回
路を励磁,無励磁するために切,入する切替スイッチ
と、主蒸気止め弁の開度を弁棒のストロークで検出する
開度検出器と、この開度検出器での検出開度と比較する
試験開度を全閉から全開までの任意の開度に設定する試
験開度設定器と、開度検出器での検出開度を試験開度設
定器からの設定試験開度と比較してこの開度以下のと
き、切替スイッチを切替える信号を出力する比較演算部
とを設けるものとする。
【0013】また、上記の主蒸気止め弁のステムフリー
テスト装置において、切替電磁弁から油圧シリンダのシ
リンダ内の圧油を排出する流路に絞りを設けるものとす
る。
【0014】
【作用】主蒸気止め弁の弁棒が接続された油圧シリンダ
のピストンをシリンダ内で往復動させて主蒸気止め弁を
開閉するために、圧油をシリンダに給排する油給排管に
設けた切替電磁弁は、この電磁弁に接続する電気回路を
切替スイッチにより切,入して励磁,無励磁にされる。
この際、切替電磁弁は励磁,無励磁のいずれかにより油
圧シリンダに供給する圧油がシリンダ内に流入する流路
を形成するのと、この流路の形成が阻止されてシリンダ
内の圧油を外部に排出する流路を形成するのとに切替え
られる。
【0015】したがって、切替スイッチの操作により切
替電磁弁を、例えば無励磁にしたとき油圧シリンダに供
給する圧油をシリンダに流入する流路を形成するように
すれば、この流路により油圧シリンダに供給する圧油は
シリンダへの給排が可能となり、この圧油の給排により
弁棒を接続したピストンは往復動して主蒸気止め弁は開
閉する。したがって圧油をシリンダ内に流入することに
より、ピストンは、ピストンに接続する弁棒を開方向に
動かし、主蒸気止め弁は全開となる。
【0016】この主蒸気止め弁の全開状態で、切替スイ
ッチを切替えて切替電磁弁を励磁すれば、前記流路の形
成が阻止され、シリンダ内の圧油を排出する流路が形成
されるので、シリンダ内の圧油はこの流路を流れて外部
に排出され、ピストンは、ピストンに接続する弁棒を閉
方向に動かす。このとき、弁棒のストローク、すなわち
主蒸気止め弁の開度は開度検出器で検出され、この検出
開度の信号は比較演算部に入力される。この比較演算部
では入力された検出開度が予め定められた弁棒の部分ス
トロークである試験開度と比較演算され、検出開度が試
験開度以下のとき信号を出力する。この信号は切替スイ
ッチに入力することにより、切替スイッチを切替えて切
替電磁弁を励磁状態から無励磁状態にする。この無励磁
により切替電磁弁の流路は切替えられて油圧シリンダに
供給する圧油はシリンダ内に流入するので、所定の試験
開度まで閉になった弁棒は再び開方向に動き、主蒸気止
め弁は全開になる。
【0017】したがって弁棒は全開から所定の試験開度
まで開閉するので、この開閉に伴う弁棒の動きを監視す
ることにより、主蒸気止め弁の危急時の閉鎖が確実に行
なわれることが確認される。そして上記の予め定められ
た所定の試験開度を全閉から全開までの任意の開度に設
定する試験開度設定器で設定した試験開度とし、この設
定試験開度と前記開度検出器での検出開度とを比較演算
部にて比較演算して検出開度が設定試験開度以下のとき
切替スイッチを切替えて、前述のように弁棒の全開から
設定試験開度までの開閉による動きを確認して主蒸気止
め弁の危急閉鎖時の弁棒の閉作動が確実に行なわれるこ
とを確認する。
【0018】また、切替電磁弁から油圧シリンダのシリ
ンダ内の圧油を排出する流路に絞りを設けることによ
り、主蒸気止め弁の弁棒を閉方向に動かすときのシリン
ダ内の圧油の排出する速度を緩やかにするので、比較演
算部での演算遅れにより、主蒸気止め弁が予め定められ
た所定の試験開度、又は設定試験開度より小さい開度に
閉まることを防ぐことができる。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図1は本発明の実施例によるステムフリーテ
スト装置を備え、油圧シリンダで開閉する主蒸気止め弁
の系統図である。なお、図1及び後述する図2ないし図
4において図5の従来例と同一部品には同じ符号を付
し、その説明を省略する。図1において図5の従来例と
異なるのは下記の通りである。
【0020】油圧シリンダ30のシリンダ31は、弁棒
4が接続されたピストン3を囲んで形成されている。シ
リンダ31に接続する油給排管16には切替電磁弁33
が設けられている。切替電磁弁33は、無励磁により油
圧シリンダ30に供給する圧油が油給排管16を経てシ
リンダ31に流入するようにする流路の形成と、励磁に
より油圧シリンダ30に供給する圧油のシリンダ31へ
の流入を阻止し、シリンダ31内の圧油を絞り34を備
えた油排出管35を経て外部に排出するようにする流路
の形成とに切替えられる。
【0021】切替電磁弁33にはこの電磁弁に通電する
電気回路36が接続され、切替スイッチ37はその切,
入に応じて切替電磁弁33を無励磁,励磁にする。弁棒
4にはレバー38が取付けられ、このレバー38が開度
検出器40のセンサ棒39に取付けられ、開度検出器4
0は弁棒4のストローク、すなわち開度をレバー38を
介して検出する。
【0022】比較演算部49は、試験開度設定器48に
予め設定された、弁棒4の全開から全閉に至る全ストロ
ークのうちの任意の部分ストローク、すなわち部分開度
を試験開度とし、開度検出器40での検出開度を前記試
験開度と比較演算し、検出開度が試験開度以下のとき、
切替スイッチ37を切替える信号を出力する。このよう
な構成により、主蒸気止め弁1は切替スイッチ37の切
替により電気回路36を開にして切替電磁弁33を無励
磁にすれば、油排出管35への圧油の流入は阻止され、
圧油は切替電磁弁33を経て油給排管16から油圧シリ
ンダ30のシリンダ31内に流入する。この流入した圧
油により弁棒4を接続したピストン3は閉鎖ばね23の
ばね力に抗して右方の開方向に動き、主蒸気止め弁1は
全開になる。この全開状態で蒸気は主蒸気止め弁1を通
って蒸気タービンに供給される。
【0023】このような主蒸気止め弁1の全開状態で主
蒸気止め弁1の危急閉鎖時、弁棒4の閉作動が確実に行
なわれるのを確認する試験は下記のようにして行なわれ
る。切替スイッチ37を切替えて電気回路36を閉に
し、切替電磁弁33を無励磁から励磁にする。この切替
電磁弁33の励磁により、油圧シリンダ30のシリンダ
31に供給する圧油は、図2に示す切替電磁弁33の流
れ方向により阻止され、シリンダ31内の圧油は油排出
管35から絞り34により排出速度が緩やかになって排
出される。この圧油の排出により弁棒4を接続したピス
トン3は閉鎖ばね23の力により左方の閉方向に緩やか
な速度で動く。この際、開度検出器40により弁棒4の
ストローク、すなわち開度が検出され、この検出開度の
信号は比較演算部49に入力される。
【0024】比較演算部49にては、入力された検出開
度は予め試験開度設定器48に設定された任意の弁棒の
部分ストロークである試験開度と比較演算され、検出開
度が試験開度以下のとき、信号を出力し、この信号によ
り切替スイッチ37を切替えて電気回路36を開にす
る。したがって、この電気回路36の開により切替電磁
弁33は無励磁にされ、弁棒4を接続したピストン3は
右方の開方向に動き、主蒸気止め弁1は全開になる。
【0025】なお、油排出管35に設けた絞り34によ
る緩やかな速度の圧油の排出は、弁棒の閉鎖速度を緩や
かにして比較演算部49での演算遅れにより試験開度よ
り小さい開度に閉まらないようにしている。上記のよう
にして弁棒4の全開から試験開度までの往復動を監視す
ることにより、主蒸気止め弁1の危急閉鎖時、弁棒4の
閉作動が確実に行なわれるのを確認できる。
【0026】なお、本実施例では切替電磁弁33の励磁
のときシリンダ31内の圧油を排出しているが、非励磁
のときシリンダ31内の圧油を排出し、励磁のときシリ
ンダ31内に圧油を供給するようにしてもよい。図4は
上記の主蒸気止め弁1の弁棒4の動きを確認する試験の
流れを示すフロー図であり、図4に基づいて図1を参照
しながらその流れについてさらに説明する。
【0027】図4おいて、タービン運転中、ステップ5
0にて切替スイッチ37を切にすれば、この切によりス
テップ51にて切替電磁弁33は非励磁になり、切替電
磁弁33を流れる圧油の流路は、油圧シリンダ30に供
給する圧油が油給排管16を経てシリンダ31に流入す
る流路(図3ではステップ51の切替電磁弁開で示す)
となり、圧油がシリンダ31内に流入して弁棒4に接続
したピストン3を開方向に動かし、主蒸気止め弁1は全
開になる。このとき、開度検出器40での検出開度の信
号は比較演算部49に入力されない。
【0028】上記の主蒸気止め弁1の全開状態で、主蒸
気止め弁1の危急閉鎖時、弁棒4の閉作動が確実に行な
われることを確認するときには、ステップ50にて切替
スイッチ37を入にする。この入により、開度検出器4
0での検出開度の信号が比較演算部49に入力される。
そして、比較演算部49にて前記検出開度の信号は加算
器45に入力され、弁棒4の動きを監視するために予め
試験開度設定器48に設定された任意の試験開度57と
比較演算され、開度偏差54が演算される。そしてステ
ップ54にて開度偏差が0%より大きい間はステップ5
5にて切替電磁弁33は励磁され、切替電磁弁33の流
路は油圧シリンダ30に供給する圧油のシリンダ31へ
の流入が阻止され、シリンダ31内の圧油が油排出管3
5から排出される流路(図4ではステップ55の切替電
磁弁閉で示す)となり、シリンダ31内の圧油は油排出
管35から排出されるので、弁棒4に接続したピストン
3は閉方向に動く。このときの弁棒4のストローク、す
なわち開度は開度検出器40で検出され、この検出開度
は比較演算部49にて試験開度57と比較演算され、開
度偏差54が0%以下のとき、信号を出力し、この信号
によりステップ50での切替スイッチ37は切に切替え
られ、前述のようにステップ51で切替電磁弁33を無
励磁にして切替電磁弁33を開にし、ステップ52にて
主蒸気止め弁1を全開にする。なお、このとき、開度検
出器40での検出開度の信号は比較演算部49に入力さ
れない。
【0029】したがって上記の弁棒4の全開から試験開
度までの弁棒の往復動の監視により、主蒸気止め弁1の
危急閉鎖時、弁棒4の閉作動が確実に行なわれることを
確認できる。
【0030】なお、この試験開度設定器48を設けるこ
とにより、1箇の主蒸気止め弁や図3に示すような蒸気
タービン58に複数の主蒸気止め弁1を備える蒸気ター
ビンにおいて主蒸気止め弁のステムフリーテストに有効
である。すなわち、1箇の主蒸気止め弁を有する蒸気タ
ービンでは試験開度設定器48により、タービンの運転
に支障のない蒸気量が流れる開度を試験開度に設定でき
る。また、図5に示すように複数の、例えば2箇の主蒸
気止め弁1を備える蒸気タービン58においては、主蒸
気止め弁1を1箇づ全閉にして主蒸気止め弁1のステム
フリーテストを行なうことができるので、試験開度設定
器48により試験開度を全閉開度に設定して行なうこと
ができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば前述の構成により、蒸気タービンの運転中、全
開状態の主蒸気止め弁を、開度検出器での検出開度によ
り、予め定められた所定の試験開度、又は全閉から全開
に至るまでの任意の開度に設定する試験開度に至るまで
の主蒸気止め弁の弁棒の往復動を監視することにより、
蒸気タービンへの蒸気の危急遮断時の主蒸気止め弁の危
急閉鎖時、弁棒の閉作動が確実に行なわれることを確認
できる。なお、従来のように油圧シリンダのピストンを
動かすテスト用ピストンを設けずに、タービン運転中、
主蒸気止め弁の弁棒の動きを確認できるので、構造が簡
単になり、コストが低減するとともに、油圧シリンダの
標準化及び系列化が容易に得られる。
【0032】また、切替電磁弁から油圧シリンダのシリ
ンダ内の圧油を排出する流路に絞りを設けることによ
り、比較演算部での演算遅れにより予め定められた試験
開度、又は設定試験開度より小さい開度に閉まることを
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるステムフリーテスト装置
を備え、油圧シリンダにより開閉する主蒸気止め弁の系
統図
【図2】図1における主蒸気止め弁の弁棒の動きを確認
するときの油圧シリンダのシリンダ内の圧油を排出する
ときの切替電磁弁の切替状態を示した主蒸気止め弁のス
テムフリーテスト装置の部分系統図
【図3】図1の主蒸気止め弁のステムフリーテスト装置
を適用する複数の主蒸気止め弁を備える蒸気タービンの
系統図
【図4】図1の主蒸気止め弁のステムフリーテストを行
なうときの流れを示すフロー図
【図5】従来のステムフリーテスト装置を備え、油圧シ
リンダにより開閉する主蒸気止め弁の構成図
【符号の説明】
1 主蒸気止め弁 3 ピストン 4 弁棒 16 油給排管 30 油圧シリンダ 31 シリンダ 33 切替電磁弁 36 電気回路 37 切替スイッチ 40 開度検出器 48 試験開度設定器 49 比較演算部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 21/00 F01D 17/10 F01D 17/24 F01D 17/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧シリンダのピストンに接続する弁棒
    を、シリンダに接続する油給排管を経る圧油のシリンダ
    への給排により往復動させて蒸気タービンへの蒸気の流
    入,遮断を行なう主蒸気止め弁の前記弁棒の動きをター
    ビン運転中確認する主蒸気止め弁のステムフリーテスト
    装置において、前記油給排管に設けられ、励磁と無励磁
    との切替により、油圧シリンダに供給する圧油をシリン
    ダ内に流入させる流路の形成と、この流路の形成を阻止
    し、シリンダ内の圧油を外部に排出する流路の形成とが
    切替えられる切替電磁弁と、この切替電磁弁に接続され
    る電気回路を励磁,無励磁するために切,入する切替ス
    イッチと、主蒸気止め弁の開度を弁棒のストロークで検
    出する開度検出器と、この開度検出器での検出開度と比
    較する試験開度を全閉から全開までの任意の開度に設定
    する試験開度設定器と、開度検出器での検出開度を試験
    開度設定器からの設定試験開度と比較してこの開度以下
    のとき、切替スイッチを切替える信号を出力する比較演
    算部とを備えたことを特徴とする主蒸気止め弁のステム
    フリーテスト装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、切替電磁
    弁から油圧シリンダのシリンダ内の圧油を排出する流路
    に絞りを設けたことを特徴とする主蒸気止め弁のステム
    フリーテスト装置。
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