JP3338675B2 - 油圧式エレベータ - Google Patents

油圧式エレベータ

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邦夫 玉木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧式エレベータ
に関し、特に油圧シリンダーを用いた油圧式エレベータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧式エレベータとして、図4に
示すように、躯体1に油圧シリンダー2のシリンダチュ
ーブ3を固定し、油圧シリンダー2のロッド4の先端に
滑車(シーブ)5を取付け、エレベータガイド7でエレ
ベータの篭6を上下方向にスライド可能に案内し、滑車
5にワイヤロープ8をかけ、このワイヤロープ8の一端
にシリンダチューブ3のベース3aを連結し、他端に篭
6を連結したものが知られている(例えば実開昭60−
177179号公報参照)。油圧シリンダー2を駆動
し、シリンダチューブ3に対してロッド4を可動するこ
とによって、滑車5が昇降し、滑車5の昇降に伴いワイ
ヤロープ8の一端に連結された篭6が昇降する。
【0003】油圧シリンダー2を駆動する油圧パワーユ
ニットは、油圧シリンダーに送られる油を調整する油圧
弁と、油圧シリンダに油を供給する油圧ポンプと、油圧
ポンプを駆動する電動機と、油をたくわえるタンク等で
構成される(例えば特開平5−70045号公報参
照)。これらの油圧パワーユニットは、別途設けた機械
室内に収納され、油圧シリンダーと配管を介して接続さ
れる(例えば実開昭60−177179号公報参照)。
また、特開昭62−280180号公報には、エレベー
タスペース以外に、油圧パワーユニット用の機械室の新
たな平面スペースが必要とならないように、エレベータ
スペースの下方に機械室を設けた発明も開示されてい
る。
【0004】これらの油圧式エレベータによれば、荷重
を全て床面で支持することができるので、側面を構造体
として使用する必要がなく、例えば側面をガラスで覆っ
た独立塔に適したエレベータが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
油圧式エレベータにあっては、油圧シリンダーのロッド
にエレベータの篭6の全重量をかけた状態で、ロッド4
を押し上げる構造になっているので、ロッド4を押し上
げる際にはロッド4にはロープ荷重の2倍の圧縮荷重が
かかる。このため、容量の大きな油圧シリンダー2を使
用する必要があり、油圧ポンプ、電動機も容量が大きく
なり、必然的にエレベータを作動させるのに多大なエネ
ルギを必要とする。また、油圧シリンダーの断面積が大
きくなる結果、油の流量が多くなり、容量の大きな油タ
ンクを必要とし、油圧ポンプおよび電動機の容量が大き
くなるのに相俟って、油圧パワーユニットの設置スペー
スが、大きくなってしまう。
【0006】そこで、本発明は、エレベータを昇降する
際の消費エネルギーを少なくすることができる油圧式エ
レベータを提供することを目的とする。また、本発明の
他の目的は、油圧パワーユニットの設置スペースを低減
し、コンパクトな油圧式エレベータを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。上記課題を解決するために、本発明者は、油圧
シリンダのロッドを固定し、ロッドに対してシリンダチ
ューブを可動させ、シリンダチューブの重量と篭の重量
とでバランスを取り、篭を昇降する際に油圧シリンダに
かかる負荷を低減した。すなわち、躯体に油圧シリンダ
のロッドを固定し、シリンダチューブを前記ロッドに対
して可動し、前記シリンダチューブに連結手段を介して
連結した篭を昇降する油圧式エレベータにおいて、前記
ロッドが前記シリンダチューブを貫通し、前記ロッドの
ピストンを前記シリンダチューブ内に設け、前記油圧シ
リンダを駆動する油圧パワーユニットを、前記シリンダ
チューブに取り付けた。
【0008】この発明によれば、シリンダチューブがバ
ランスユニットとして働き、篭を昇降するのに必要な油
圧シリンダの負荷を、シリンダチューブの重量だけ低減
する。したがって、油圧ポンプ、電動機が小型化され、
エレベータを昇降する際の消費エネルギーを少なくする
ことができる。例えば、油圧シリンダの負荷を従来に比
べて1/4程度にまで低減できる。油圧シリンダの負荷
が1/4程度にまで低減すると、シリンダの断面積を1
/2程度にまで小さくすることができ、シリンダチュー
ブもコンパクトになる。また、油圧ポンプおよび電動機
の小型化によって、油圧パワーユニットの設置スペース
も低減する。ここで、連結手段は、シリンダチューブと
篭とを連結するもので、例えば、連結手段としてワイヤ
ー、ロープ、チェーン等を用いることができる。図4に
示すような従来の油圧式シリンダにおいては、ロッドが
下降した場合と上昇した場合とでは、シリンダチューブ
内を占めるロッドの体積が異なり、シリンダチューブ内
に充填される油の量が異なる。したがって、この油の充
填量の相違を吸収する油タンクが必要になる。本発明に
よれば、前記ロッドが前記シリンダチューブを貫通し、
前記ロッドのピストンを前記シリンダチューブ内に設け
ているので、ロッドの昇降に係わらず、シリンダチュー
ブに充填される油の量は一定を保つ。すなわち、シリン
ダチューブが上昇した場合ピストン下方の油の量が増え
るが、増えた分ピストン上方の油の量が減る。また、逆
にシリンダチューブが上昇した場合ピストン下方の油の
量が減るが、減った分ピストン上方の油の量が増える。
このように、シリンダチューブに充填される油の量は一
定を保つので、充填量の変化を吸収するための油タンク
を別途設ける必要がない。したがって、油圧ポンプおよ
び電動機の小型化に相俟って、油圧パワーユニットの設
置スペースをより低減することができる。なお、上述の
ように、油の充填量の変化を吸収するための油タンクを
設ける必要はないが、油の熱を冷ましたり、油もれによ
って足りなくなった油を補給したり、油の中のごみやさ
びなどを沈殿させる油タンクは必要に応じて設けること
もあるが、その容量は、油の充填量の変化を吸収するた
めの油タンクに比べて極めて小さくてすむ。 またこの発
明によれば、油圧弁、油圧ポンプ、電動機等の油圧シリ
ンダを駆動 する油圧パワーユニットを、シリンダチュー
ブに取り付けているので、別途油圧パワーユニットを収
納する機械室を設ける必要がなくなる。また、油圧パワ
ーユニットをバランスウェイトとしても機能させること
ができる。
【0009】また本発明は、躯体に油圧シリンダのロッ
ドを固定し、シリンダチューブを前記ロッドに対して可
動し、前記シリンダチューブに連結手段を介して連結し
た篭を昇降する油圧式エレベータにおいて、前記ロッド
が前記シリンダチューブを貫通し、前記ロッドのピスト
ンを前記シリンダチューブ内に設け、前記ロッドの先端
に滑車を設け、この滑車に前記連結手段がかけられ、前
記連結手段の一端に前記シリンダチューブが連結され、
他端に前記篭が連結されることを特徴とする油圧式エレ
ベータにより、上述した課題を解決する。
【0010】この発明によれば、滑車の両側にかけられ
た篭とシリンダチューブとがバランスをとり、篭を昇降
するのに必要な油圧シリンダの負荷がシリンダチューブ
の重量だけ低減される。したがって、エレベータを昇降
する際の消費エネルギーを少なくすることができる。
【0011】また本発明は、上記油圧式エレベータにお
いて、前記シリンダチューブに、前記油圧シリンダの負
荷を低減するようにバランスウェイトを抱かせたことを
特徴とする。
【0012】篭の重量に比べ、シリンダチューブの重量
が小さい場合、シリンダチューブにバランスウェイトを
取り付けることで、シリンダチューブの重量と篭の重量
とでバランスを取り、油圧シリンダの負荷をより一層低
減することができる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の一実
施形態における油圧式エレベータを示したものである。
図1は油圧式エレベータの正面図を示し、図2は図1の
A矢視図を示す。この油圧式エレベータはエレベータス
ペース内に配置されている。エレベータの篭11は、エ
レベータガイド12に上下方向にスライド可能に案内さ
れていて、例えば1FLと2FLとの間を昇降する。エ
レベータスペースを形成する躯体19の床面には油圧シ
リンダー13を構成するロッド14が鉛直方向を向くよ
うに立設されている。ロッド14の中央付近にはピスト
ン15が固定され、ロッド14の上端には滑車としての
シーブ16が回転自在取付けられている。このシーブ1
6にはワイヤー17がかけられ、ワイヤー17の一端は
篭11に連結され、他端は油圧シリンダー13を構成す
るシリンダチューブ18に連結されている。そして、シ
リンダチューブ18を上昇することによって篭11を下
降し、シリンダチューブ18を下降することによって篭
11を上昇している。
【0018】シリンダチューブ18はロッド14に貫通
され、ロッド14のピストン15はシリンダチューブ1
8内に配置されている。この油圧シリンダー13はいわ
ゆる複動シリンダで、シリンダチューブ18のピストン
15の両側に油の口が設けられ、交互に油を流入、排出
させて往復運動を行う。この油の口の交換については後
述する。
【0019】図2に示すように、シリンダチューブ18
の側面には、油圧シリンダー13を駆動する油圧パワー
ユニット20を抱かせている。この油圧パワーユニット
20は、油圧シリンダー13に送られる油を調整する油
圧弁と、油圧シリンダー13に油を供給する油圧ポンプ
22と、油圧ポンプ22を駆動する電動機21等で構成
される。油圧パワーユニット20の油圧ポンプ22とシ
リンダチューブ18の油口とは配管で接続されている。
また、シリンダチューブ18の他の側面には、バランス
ウェイト25としての重りを抱かせている。この重りの
重量は、例えば、シリンダチューブ18側の重量が、篭
11の重量と等しくなるように、あるいは篭11の重量
に最大積載重量の約1/2を加えた重量に等しくように
設定することができる。このようにシリンダチューブ1
8の重量と篭11の重量とのバランスを取ることによっ
て、篭を昇降するのに必要な油圧シリンダー13の負荷
が、シリンダチューブ18の重量だけ低減され、エレベ
ータを昇降する際の消費エネルギーを少なくすることが
できる。
【0020】図3は、シリンダチューブ18を可動する
油圧回路を示したものである。篭11を上昇させる場合
は、サーボコントローラ23からの指示により、電動機
21が油圧ポンプ22を駆動する。油圧ポンプ22は、
シリンダチューブ18のピストン15の上方から排油
し、ピストン15の下方へ給油を行い、シリンダチュー
ブ18を下降させて篭11を上昇させる。一方、エレベ
ータの篭11を下降させる場合は、油圧ポンプ22の吐
出方向を交替し、シリンダチューブ18のピストン15
の下方から排油し、ピストン15の上方へ給油を行い、
シリンダチューブ18を上昇させて篭11を下降させ
る。この吐出方向の交替は、例えば可変吐出量ポンプの
吸入、吐出方向の交替によって行ってもよいし、方向制
御弁によって油路を切り替えてもよい。また、篭11が
正確に停止位置(この実施形態では2箇所)に保持され
るように、エンコーダ等の位置検出装置24によって計
測された篭11の位置はサーボコントロールされてい
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
油圧シリンを構成するシリンダチューブをバランスウ
ェイトとして機能させ、エレータ篭を昇降させるの
で、油圧ポンプ、電動機等の駆動機器が小型化し、エネ
ルギー消費が少なくなる。
【0022】また、油圧ポンプ、電動機小型化し、しか
も、上昇位置と下降位置でシリンダチューブ内の油の充
填量が変化することがないので油タンクを設ける必要が
なくなるので、油圧パワーユニットをコンパクトにする
ことができる。
【0023】さらに、油圧パワーユニットをシリンダチ
ューブに抱かせて一体にすると、駆動装置全体が一箇所
に集約され、パワーユニットを収納する機械室も不要と
なり、経済的効果も大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における油圧式エレベータ
を示す正面図。
【図2】上記図1のA矢視図。
【図3】上記油圧式エレベータの油圧回路を示す図。
【図4】従来の油圧式エレベータを示す正面図。
【符号の説明】
11 篭 13 油圧シリンダー 14 ロッド 15 ピストン 16 滑車 17 ワイヤー(連結手段) 18 シリンダチューブ 19 躯体 21 電動機(油圧パワーユニット) 22 油圧ポンプ(油圧パワーユニット) 25 バランスウェイト

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体に油圧シリンダのロッドを固定し、
    シリンダチューブを前記ロッドに対して可動し、前記シ
    リンダチューブに連結手段を介して連結した篭を昇降す
    る油圧式エレベータにおいて、前記ロッドが前記シリンダチューブを貫通し、前記ロッ
    ドのピストンを前記シリンダチューブ内に設け、 前記油圧シリンダを駆動する油圧パワーユニットを、前
    記シリンダチューブに取り付けたことを特徴とする油圧
    式エレベータ。
  2. 【請求項2】 躯体に油圧シリンダのロッドを固定し、
    シリンダチューブを前記ロッドに対して可動し、前記シ
    リンダチューブに連結手段を介して連結した篭を昇降す
    る油圧式エレベータにおいて、 前記ロッドが前記シリンダチューブを貫通し、前記ロッ
    ドのピストンを前記シリンダチューブ内に設け、 前記ロッドの先端に滑車を設け、この滑車に前記連結手
    段がかけられ、 前記連結手段の一端に前記シリンダチューブが連結さ
    れ、他端に前記篭が連結されることを特徴とする油圧式
    エレベータ。
  3. 【請求項3】 前記シリンダチューブに、前記油圧シリ
    ダの負荷を低減するようにバランスウェイトを抱かせ
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧式エレ
    ベータ。
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