JP3338364B2 - 無線受信装置 - Google Patents

無線受信装置

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JP3338364B2
JP3338364B2 JP8802198A JP8802198A JP3338364B2 JP 3338364 B2 JP3338364 B2 JP 3338364B2 JP 8802198 A JP8802198 A JP 8802198A JP 8802198 A JP8802198 A JP 8802198A JP 3338364 B2 JP3338364 B2 JP 3338364B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車電話・携帯
電話等に用いる無線受信装置、特に、スペクトラム拡散
方式の無線受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスペクトラム拡散方式の無線受信
装置について、図4を参照して説明する。図4は、従来
におけるスペクトラム拡散方式の移動通信装置の全体構
成を示すブロック図である。
【0003】受信アンテナ101で受信した信号は、低
雑音アンプ102で増幅され、直交検波回路103で準
同期検波されベースバンド信号に周波数変換される。こ
の周波数変換された信号は、Ich,Qch別々に、A
/D変換回路104でディジタル信号に変換され、相関
器105で送信時に使用された拡散符号との相関が求め
られる。相関が求められた信号は、内挿補間同期検波回
路106で同期検波され、さらに誤り訂正符号復号回路
107で誤り訂正符号の復号が行われて受信データが復
調される。データ用相関器105の動作タイミングは、
相関器タイミング制御回路108で制御される。電圧制
御発振器109は、印加電圧を変化させることによって
受信ローカル周波数を変化させる。
【0004】一方、相関器105の出力は、キャリア位
相回転検出回路110に入力され、電圧制御発振器10
9が生成する受信ローカル周波数の誤差によるキャリア
位相回転の速度が求められる。また、平均化回路111
で時間平均が求められ、D/A変換回路112でアナロ
グ制御電圧に変換されて、このアナログ信号が電圧制御
発振器109の制御電圧入力端子に入力される。この制
御機構によって、相関器出力におけるキャリア位相回転
速度が最低になるように電圧制御発振器の発振周波数が
制御される。このように、受信装置の局部発振器の周波
数を、自動的に相手の送信装置に対する適正な値に補正
する機能をAFC(AutomaticFrequen
cy Control)という。
【0005】次に、内挿補間同期検波回路106につい
て説明する。この「内挿補間同期検波」とは、伝送路推
定を、周期的に挿入されるパイロットシンボルを利用し
て行い、パイロットシンボル以外の部分の伝送路推定値
は、その前後のパイロットシンボルの伝送路推定値を補
間した値で代用する同期検波方法である。「伝送路推
定」とは、同期検波でデータを復調するために、瞬間的
なキャリア位相や振幅を、パイロットシンボル等を用い
て推定することをいい、「補間」とは、一般にサンプル
値を表すパルス列から連続した原形波を再現することで
ある。また、「一次補間」とは、前のパイロットシンボ
ルの伝送路推定値と後のパイロットシンボルの伝送路推
定値との1次補間直線を計算し、それを挟まれた部分の
伝送路推定値とするものであり、0次補間とは、前後の
パイロットシンボルの伝送路推定値についての平均を求
め、挟まれた部分の伝送路推定値として一律に適用する
ものである。
【0006】図5は、内挿補間同期検波に対応した受信
信号のフレームフォーマットを示す図である。同図に示
すように、伝送されるデータ系列の中に周期的に既知シ
ンボルが挿入されている。1次補間動作の内挿補間同期
検波では、既知シンボル部分のキャリア位相を求め、既
知シンボルで挟まれたデータ部分のキャリア位相は、両
側の既知シンボルのキャリア位相について1次補間直線
を適用して同期検波を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線受信装置においては、ある既知シンボルとその次の
既知シンボルまでの時間に、AFC残差等の要因によ
り、キャリア位相が180度以上回転した場合には、1
次直線の生成が正しく行われずに挟まれたデータ部分の
同期検波出力に誤りが発生するという問題があった。す
なわち、キャリア位相回転検出回路110で検出された
キャリア位相回転量が、既知シンボル挿入周期あたり1
80度未満の場合には、図6(A)に示すように正しい
1次補間直線を生成することができるが、キャリア位相
回転量が既知シンボル挿入周期あたり180度を超える
と、図6(B)に示す破線のような誤った1次補間直線
が生成されてしまう。これは、内挿補間同期検波回路1
06単体では180度以上のキャリア位相回転の検出が
不可能だからである。
【0008】このような同期検波出力の誤りに対応する
ためには高精度のAFCを行う必要があり、キャリア周
波数を発生させる発振器に高精度の電圧制御機能を持っ
た水晶発振器を使用しなければならず、また、AFC電
圧発生用のD/A変換回路に分解能が高い部品を使用し
なければならない。その結果、装置のコストが高くなる
という問題点があった。本発明は、上記の問題点に鑑み
てなされたものであり、AFC誤差が大きい場合であっ
ても同期検波を正しく行うとともに、コストの低減を図
ることができる無線受信装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、無線受信装
置において、内挿補間同期検波回路は、180度以上の
キャリア位相回転の検出が不可能である一方、キャリア
位相回転検出回路は可能である点に着目し、キャリア位
相回転速度情報を上記内挿補間同期検波回路に入力する
ことによって正しい1次補間直線を生成させることがで
きることを見出し、本発明をするに至った。
【0010】すなわち、本発明は、無線受信装置におい
て、キャリア位相回転検出回路が検出したキャリア位相
回転速度情報を内挿補間同期検波回路に入力し、このキ
ャリア位相回転速度情報に応じて既知シンボル部分のキ
ャリア位相に180度を加算することに特徴がある。
【0011】また、電圧制御発振器の変わりに、固定周
波数発振器を設けたことに特徴がある。
【0012】また、キャリア位相回転速度の大小に応じ
て0次補間又は1次補間のいずれかを選択することに特
徴がある。
【0013】これにより、既知シンボル挿入周期におけ
るキャリア位相回転が180度以上であっても、同期検
波用の1次補間直線を正しく生成することができる。
【0014】すなわち、本発明者は、上述した課題を解
決すると共に、受信装置の消費電力の削減を通じて、電
池の延命化を図り、受信装置を長時間稼動させることを
可能とした。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1記載の無線受信装置の発
明は、データ中に周期的に挿入された既知データを取り
出してキャリアの位相回転量を検出するキャリア位相回
転検出手段と、前記データ部分に対応して検出されたキ
ャリア位相の回転量を前記データを挟む一対の既知デー
タを用いた補間演算に反映させて前記データの伝送路を
推定する伝送路推定手段とを備え、前記伝送路推定手
段は、前記キャリア位相回転量が180度を超える場合
に、前記一対の既知データのうち一方の既知データに対
応するキャリア位相に180度の整数倍を加算して補間
演算を行う構成を採る。また、請求項7記載の無線受信
方法の発明は、データ中に周期的に挿入された既知デー
タを取り出してキャリアの位相回転量を検出するキャリ
ア位相回転検出ステップと、前記データ部分に対応して
検出されたキャリア位相の回転量を前記データを挟む一
対の既知データを用いた補間演算に反映させて前記デー
タの伝送路を推定する伝送路推定ステップと、を有し、
前記伝送路推定ステップは、前記キャリア位相回転量が
180度を超える場合に、前記一対の既知データのうち
一方の既知データに対応するキャリア位相に180度の
整数倍を加算して補間演算を行う構成を採る。
【0016】これらの構成により、補間演算にキャリア
位相の回転量を反映させることができるため、高精度の
水晶発振器や分解能の高いAFC電圧発生用のD/A変
換器を用いることなくAFC残差が大きい場合でも同期
検波動作を正しく行うことができる。
【0017】
【0018】また、これらの構成により、内挿補間同期
検波を行う際、キャリア位相の1次補間直線を生成する
範囲を既知シンボル挿入周期あたり180度を超える範
囲にまで拡張することができるため、AFC残差が大き
い場合であっても正しい内挿補間同期検波を行うことが
可能となる。
【0019】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
の無線受信装置において、キャリア周波数を発生させ
る発振器の発振周波数を固定とした構成を採る。
【0020】この構成により、キャリア周波数を発生さ
せる発振器の電圧制御機能が不要となると共に、AFC
用のD/A変換器が不要となるため、コストの低減を図
ることができる。
【0021】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
の無線受信装置において、前記キャリア位相回転検出
手段によって検出されたキャリア位相回転量と所定のし
きい値とを比較する比較手段をさらに備え、前記伝送路
推定手段は、前記比較手段の比較結果に応じて1次補間
直線又は0次補間直線のいずれか一方を用いて伝送路の
推定を行う構成を採る。また、請求項8記載の発明は、
請求項7記載の無線受信方法の発明において、前記キャ
リア位相回転検出ステップで検出されたキャリア位相回
転量と所定のしきい値とを比較する比較ステップをさら
に有し、前記伝送路推定ステップは、前記比較ステップ
比較結果に応じて1次補間直線又は0次補間直線のい
ずれか一方を用いて伝送路の推定を行う構成を採る。
【0022】これらの構成により、キャリア位相回転速
度がしきい値よりも小さい場合には演算量の少ない0次
補間直線を用いて受信装置の消費電力を低減させること
ができると共に、キャリア位相回転速度がしきい値より
も大きい場合には、1次補間直線を用いて高速な位相変
化に追従させることができるため、キャリア位相回転速
度が小さい場合にはより演算量の少ない0次補間に処理
を切替え、受信装置の消費電力の削減を通じて、電池の
延命化を図り、受信装置を長時間稼動させることができ
る。
【0023】また、請求項4記載の移動局装置の発明
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線受信
装置を備える。また、請求項5記載の基地局装置の発明
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線受信
装置を備える。
【0024】これらの構成により、補間演算にキャリア
位相の回転量を反映させることができるため、高精度の
水晶発振器や分解能の高いAFC電圧発生用のD/A変
換器を用いることなくAFC残差が大きい場合でも同期
検波動作を正しく行うことができると共に、装置の低コ
スト化を図ることが可能となる。
【0025】また、請求項6記載の発明は、請求項4記
の移動局装置と、請求項5記載の基地局装置とを備
え、前記移動局装置と前記基地局装置との間で無線通信
を行う構成を採る。
【0026】この構成により、受信動作については、補
間演算にキャリア位相の回転量を反映させることができ
るため、高精度の水晶発振器や分解能の高いAFC電圧
発生用のD/A変換器を用いることなくAFC残差が大
きい場合でも同期検波動作を正しく行うことができる。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して具体的に説明する。なお、図4に示す従来の
技術と同一の機能を有する部分については、同一の符号
を付すこととする。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る無線受信装置の全体構成を示すブロック図
である。本発明の実施の形態1に係る無線受信装置は、
平均化回路111から内挿補間同期検波回路106へキ
ャリア位相回転速度情報が伝達される構成を採る。
【0029】受信アンテナ101で受信した信号は、低
雑音アンプ102で増幅され、直交検波回路103で準
同期検波されベースバンド信号に周波数変換される。こ
の周波数変換された信号は、Ich,Qch別々に、A
/D変換回路104でディジタル信号に変換され、相関
器105で送信時に使用された拡散符号との相関が求め
られる。相関が求められた信号は、内挿補間同期検波回
路106で同期検波され、さらに誤り訂正符号復号回路
107で誤り訂正符号の復号が行われて受信データが復
調される。データ用相関器105の動作タイミングは、
相関器タイミング制御回路108で制御される。電圧制
御発振器109は、印加電圧を変化させることによって
受信ローカル周波数を変化させる。
【0030】一方、相関器105の出力は、キャリア位
相回転検出回路110に入力され、電圧制御発振器10
9が生成する受信ローカル周波数の誤差によるキャリア
位相回転の速度が求められる。また、平均化回路111
で時間平均が求められ、D/A変換回路112でアナロ
グ制御電圧に変換されて、このアナログ信号が電圧制御
発振器109の制御電圧入力端子に入力される。この制
御機構によって、相関器出力におけるキャリア位相回転
速度が最低になるように電圧制御発振器の発振周波数が
制御される。
【0031】次に、内挿補間同期検波回路106につい
て説明する。図5は、内挿補間同期検波に対応した受信
信号のフレームフォーマットを示す図である。同図に示
すように、伝送されるデータ系列の中に周期的に既知シ
ンボルが挿入されている。1次補間動作の内挿補間同期
検波では、既知シンボル部分のキャリア位相を求め、既
知シンボルで挟まれたデータ部分のキャリア位相は、両
側の既知シンボルのキャリア位相について1次補間直線
を適用して同期検波を行う。
【0032】ここで、キャリア位相回転検出回路110
で検出されたキャリア位相回転速度情報を、内挿補間同
期検波回路106へ入力する。これにより、内挿補間同
期検波回路106が、内挿補間同期検波を行う際、キャ
リア位相の1次補間直線の生成範囲を、既知シンボル挿
入周期あたり180度を超える範囲にまで拡張する演算
を行う。
【0033】従来の無線受信装置では、キャリア位相回
転検出回路110で検出されたキャリア位相回転量が、
既知シンボル挿入周期あたり180度未満の場合には、
図6(A)に示すように正しい1次補間直線を生成する
ことができるが、キャリア位相回転量が既知シンボル挿
入周期あたり180度を超えると、キャリア位相回転検
出回路110で検出されたキャリア位相回転速度情報を
用いない場合には、図6(B)に示す破線のような誤っ
た1次補間直線が生成されてしまっていた。これは、内
挿補間同期検波回路106単体では180度以上のキャ
リア位相回転の検出が不可能だからである。
【0034】これに対し、本発明の実施の形態1に係る
無線受信装置では、キャリア位相回転検出回路110で
検出されたキャリア位相回転速度情報を、内挿補間同期
検波回路106に入力することによって、キャリア位相
回転検出回路110で検出されたキャリア位相回転量が
既知シンボル挿入周期あたり180度を超える場合に
は、内挿補間同期検波回路106で求めた既知シンボル
部分のキャリア位相に180度を加算する。これによ
り、正しい1次補間直線を生成することが可能となる。
【0035】また、キャリア位相回転検出回路110で
検出されたキャリア位相回転量が、既知シンボル挿入周
期あたり180度のn倍の場合には、内挿補間同期検波
回路106で求めた既知シンボル部分のキャリア位相に
180度のn倍を加算することによって、さらに大きな
キャリア位相回転量に対応することが可能である。
【0036】次に、AFCの動作について説明する。キ
ャリア位相回転検出回路110では、電圧制御発振器1
09で生成される受信ローカル周波数の誤差によるキャ
リア位相回転の速度が求められる。さらに、平均化回路
111で時間平均が求められ、D/A変換回路112で
アナログ制御電圧に変化されて電圧制御発振器109の
制御電圧入力端子に入力される。この制御機構により、
相関器105の出力におけるキャリア位相回転速度が最
低になるように電圧制御発振器109の発振周波数が制
御される。
【0037】次に、キャリア位相回転検出回路110の
動作について説明する。データ変調方式がQPSK変調
の場合、準同期検波された受信信号はI,Q平面上の9
0度ずつ離れた4点に現れる。これらの点をデータシン
ボル毎に90度の整数倍の角度で回転させ、常に同じ角
度の点に集まるように操作する。この操作を行うと、受
信ローカル信号の周波数が送信機の搬送波周波数と等し
い場合には、完全に1点に重なるが、受信ローカル周波
数に誤差がある場合には1シンボル時間毎のキャリア位
相回転の分だけずれた角度で重なることになる。このず
れの角度がデータ変調による位相の変化に比べて小さけ
れば、このずれの角度から1シンボル当たりの位相回転
角度を求めることができ、受信ローカル信号の周波数誤
差を計算することが可能である。
【0038】以上のように、本発明の実施の形態1に係
る無線受信装置によれば、AFC残差が大きい場合であ
っても、キャリア位相回転検出回路110で検出された
キャリア位相回転量が、内挿補間同期検波回路106へ
入力され、このキャリア位相回転量に応じて既知シンボ
ルのキャリア位相に180度が加算されるので、高精度
のAFCを行うことなく1次補間直線を適正に生成する
ことができ、データ部分の同期検波出力に誤りが発生す
る事態を防止することができる。また、高精度の電圧制
御機能を持つ水晶発振器や、高分解能のD/A変換機を
必要とすることなく誤りの発生を防止することができる
ため、コストの低減を図ることができる。
【0039】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2に係る無線受信装置について図2を参照して説明す
る。図2は、本発明の実施の形態2に係る無線受信装置
の全体構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、実施の形態2では、図1に示す実施の形態1におけ
る電圧制御発振器109に代えて、固定周波数発振器2
01を設けた。この固定周波数発振器201は、一定の
周波数のみを発振するものであるが、この実施の形態2
は、固定周波数発振器201の発振周波数精度が比較的
良好であって、キャリア位相回転検出回路110で検出
できる範囲内にキャリア位相回転量が抑えられている場
合に適用可能である。例えば、情報変調にQPSKが用
いられている場合、情報変調により0度、90度、18
0度、270度の点に受信信号が現れるので、1シンボ
ル時間におけるキャリア位相の回転量が−45度から+
45度の範囲までの検出ができる。前記の「キャリア位
相回転検出回路110で検出できる範囲」とは、この範
囲のことをいう。
【0040】このように、1シンボル単位でのキャリア
位相を推定して同期検波を行うことにより、受信ローカ
ル発振器の周波数ずれによるキャリア位相の変動を、内
挿補間同期検波回路106でキャンセルすることとなる
ため、結果的にAFCを行っているのと同じ効果が得ら
れ、AFC用のD/A変換機112と、電圧制御発振器
109のような電圧制御機能は不要となり、さらにコス
トの低減を図ることができる。
【0041】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3に係る無線受信装置について図3を参照して説明す
る。図3は、本発明の実施の形態3に係る無線受信装置
の全体構成を示すブロック図である。図3に示すよう
に、実施の形態3では、図1に示す実施の形態1におけ
る内挿補間同期検波回路106と平均化回路111との
間に、キャリア位相回転速度情報と所定のしきい値とを
比較するしきい値比較回路301を設けた。その他の構
成については実施の形態1と同様である。
【0042】次に、本発明の実施の形態3に係る無線受
信装置の動作について説明する。内挿補間同期検波を行
う際、キャリア位相回転検出回路110で検出されたキ
ャリア位相回転速度情報を、しきい値比較回路301に
入力する。しきい値比較回路301は、キャリア位相回
転速度が所定のしきい値よりも小さい場合は、演算量が
少なくて済む0次補間を行うべき信号を、キャリア位相
回転速度情報と共に内挿補間同期検波回路106へ出力
する。一方、キャリア位相回転速度が所定のしきい値よ
りも大きい場合は、高速な位相変化に追従させるため1
次補間を行うべき信号を内挿補間同期検波回路106へ
出力する。
【0043】以上のように、本発明の実施の形態3に係
る無線受信装置によれば、キャリア位相回転速度の大小
に応じて、0次補間又は1次補間のいずれか一方を選択
することができるため、キャリア位相回転速度が小さい
場合は、演算量が少ない0次補間を行うことによって、
受信装置の消費電力の削減を通じて電池の延命化、稼働
時間の長期化を図ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、補間演算にキャリア位相の回転量を反映させ
ることができるため、高精度の水晶発振器や分解能の高
いAFC電圧発生用のD/A変換器を用いることなくA
FC残差が大きい場合でも同期検波動作を正しく行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線受信装置の全
体構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2に係る無線受信装置の全
体構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態3に係る無線受信装置の全
体構成を示すブロック図
【図4】従来の無線受信装置の全体構成を示すブロック
【図5】内挿補間同期検波におけるのフレームフォーマ
ットを示す図
【図6】(A) キャリア位相回転量が180度未満の
場合の内挿補間同期検波における1次補間直線を示す図 (B) キャリア位相回転量が180度以上の場合の内
挿補間同期検波における1次補間直線を示す図
【符号の説明】
101 受信アンテナ 102 低雑音アンプ 103 直交検波回路 104 A/D変換回路 105 相関器 106 内挿補間同期検波回路 107 誤り訂正符号復号回路 108 相関器タイミング制御回路 109 電圧制御発振器 110 キャリア位相回転検出回路 111 平均化回路 112 D/A変換回路 201 固定周波数発振器 301 しきい値比較回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ中に周期的に挿入された既知デー
    タを取り出してキャリアの位相回転量を検出するキャリ
    ア位相回転検出手段と、前記データ部分に対応して検出
    されたキャリア位相の回転量を前記データを挟む一対の
    既知データを用いた補間演算に反映させて前記データの
    伝送路を推定する伝送路推定手段とを備え、前記伝送路推定手段は、前記キャリア位相回転量が18
    0度を超える場合に、前記一対の既知データのうち一方
    の既知データに対応するキャリア位相に180度の整数
    倍を加算して補間演算を行う ことを特徴とする無線受信
    装置。
  2. 【請求項2】 キャリア周波数を発生させる発振器の発
    振周波数を固定としたことを特徴とする請求項1記載
    無線受信装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリア位相回転検出手段によって
    検出されたキャリア位相回転量と所定のしきい値とを比
    較する比較手段をさらに備え、前記伝送路推定手段は、
    前記比較手段の比較結果に応じて1次補間直線又は0次
    補間直線のいずれか一方を用いて伝送路の推定を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の無線受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の無線受信装置を備えた移動局装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の無線受信装置を備えた基地局装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の移動局装置と、請求項5
    記載の基地局装置とを備え、前記移動局装置と前記基地
    局装置との間で無線通信を行う移動体無線通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 データ中に周期的に挿入された既知デー
    タを取り出してキャリアの位相回転量を検出するキャリ
    ア位相回転検出ステップと、前記データ部分に対応して
    検出されたキャリア位相の回転量を前記データを挟む一
    対の既知データを用いた補間演算に反映させて前記デー
    タの伝送路を推定する伝送路推定ステップと、を有し、前記伝送路推定ステップは、前記キャリア位相回転量が
    180度を超える場合 に、前記一対の既知データのうち
    一方の既知データに対応するキャリア位相に180度の
    整数倍を加算して補間演算を行う ことを特徴とする無線
    受信方法。
  8. 【請求項8】 前記キャリア位相回転検出ステップで検
    出されたキャリア位相回転量と所定のしきい値とを比較
    する比較ステップをさらに有し、前記伝送路推定ステッ
    プは、前記比較ステップの比較結果に応じて1次補間直
    線又は0次補間直線のいずれか一方を用いて伝送路の推
    定を行うことを特徴とする請求項7記載の無線受信方
    法。
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