JP3337996B2 - 深穴加工装置及び深穴測定装置 - Google Patents

深穴加工装置及び深穴測定装置

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JP3337996B2
JP3337996B2 JP05423599A JP5423599A JP3337996B2 JP 3337996 B2 JP3337996 B2 JP 3337996B2 JP 05423599 A JP05423599 A JP 05423599A JP 5423599 A JP5423599 A JP 5423599A JP 3337996 B2 JP3337996 B2 JP 3337996B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精度の深穴加工
を行うための深穴加工装置に関し、さらに、加工された
深穴の形状精度を測定するための深穴測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】穴深さ/穴径の比が大きい穴の加工を深
穴加工と呼称し、この穴深さ/穴径の比が特に大きい深
穴加工においては、BTA(Boring and Trepanning As
sociation)方式工具等が使用されている。BTA方式工
具を使用した深穴加工方法の一例は以下のようになる。
加工されるべき被加工物を工作機械の主軸台に固定して
回転させ、先端部に工具ヘッドが設けられたボーリング
バーを被加工物に当接させ、工具ヘッドを徐々に押し込
みながら深穴を加工していく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】深穴加工においては、
加工の対象となる穴が深いため、ボーリングバーを長く
する必要が生じ、ボーリングバーの自重による撓み又は
材料の不均一性に起因する曲がりが生じやすいという問
題がある。この問題を解決するものとして、特許第25
43409号公報に開示されるように、回転している被
加工物に深穴加工工具を強制的に送り込んで行く過程に
おいて、レーザ光を使用して曲がりを矯正しながら深穴
加工工具を案内する制御方法がある。この方法において
は、深穴加工工具の先端内側に反射体を設け、工具後方
の外部から投光するレーザ光を反射させて光位置検出器
によって工具の位置ずれを検出する。工具に反射体を備
えるので、工具を回転させると、反射体も回転するため
それに合わせて光位置検出装置も回転させなくてはなら
ず、工具自体を回転させる場合には適していない。その
ため、被加工物の外形が非対称であったり、大物である
場合などの被加工物を回転できない場合には高精度の深
穴加工が困難であるという問題がある。
【0004】さらには、ボーリングバーを使用しなくて
はならないため、ボーリングバーの剛性から加工可能な
深穴の長さに物理的な限界がある。また、加工された深
穴の形状精度を測定するための深穴測定装置は、アーム
の先端に測定器が取付られた形式のものであり、アーム
が長くなるとアームがアームの自重で撓んでしまうの
で、正確な測定ができなくなるという問題を持ってい
る。したがって、アームの剛性が測定可能な深穴の深さ
に制限を与えるという問題が生じ、深穴の直径が数十m
m、深さが数mとなると、実際上は精度良く形状精度を
測定できる測定器はない。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、深穴加工工具を回転させる場合に、工具の
回転軸線が誘導軸線から移動してしまっても、それを検
出して工具を誘導軸線に戻し、真直な深穴を加工するこ
とを可能とさせる深穴加工装置を提供することを目的と
する。さらに、本発明は、深穴加工工具を保持するボー
リングバーのような回転軸の長さによる加工深さに物理
的限界のない、高精度の無制限に深い穴の加工を可能と
する深穴加工装置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、測定器を支持するアーム
の剛性による影響を受けずに、加工された深穴の形状精
度を高精度に測定可能とする深穴測定装置、及びアーム
の長さによる物理的制限を受けない無制限に深い穴の形
状精度の測定を可能とする深穴測定装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の深穴加工装置
は、深穴加工工具の姿勢を検出し、その検出結果に応じ
て姿勢を変更し、深穴加工工具を誘導軸線に沿って誘導
するための機構を備え、工具を回転させても誘導精度を
低下させない深穴加工を可能とさせることを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の深穴測定装置は、深穴測定
装置の姿勢を検出し、その検出結果に応じて姿勢を変更
し、深穴測定装置を誘導軸線に沿って誘導するための機
構を備え、深穴の形状精度に関して高精度の測定を可能
とさせることを特徴とする。詳細には、本発明の深穴加
工装置は、中心軸線と、該中心軸線を中心として回転可
能であり、先端部に工具を具備する回転軸とを有する装
置本体と、前記中心軸線に沿って光を射出する発光手段
と、前記発光手段と対向して前記装置本体の外部に設け
られ、前記発光手段から射出された光を受光して前記装
置本体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記装置本体
の外周部に配設され、前記装置本体の周囲の壁面との間
で伸縮し、前記装置本体の姿勢を変更する少なくとも3
つの姿勢調節手段と、前記姿勢検出手段によって検出さ
れた前記装置本体の姿勢に応じて、前記姿勢調節手段の
作動を制御する制御手段と、を具備することを特徴とす
る。
【0009】また、本発明の深穴加工装置は、中心軸線
と、該中心軸線を中心として回転可能であり、先端部に
工具を具備する回転軸とを有する装置本体と、前記回転
軸を回転させる回転駆動手段と、前記中心軸線に沿って
光を射出する発光手段と、前記発光手段と対向して前記
装置本体の外部に設けられ、前記発光手段から射出され
た光を受光して前記装置本体の姿勢を検出する姿勢検出
手段と、前記装置本体の外周部に配設され、前記装置本
体の周囲の壁面との間で伸縮し、前記装置本体の姿勢を
変更する少なくとも3つの姿勢調節手段と、前記姿勢検
出手段によって検出された前記装置本体の姿勢に応じ
て、前記姿勢調節手段の作動を制御する制御手段と、被
加工物と前記装置本体との間で相対送りを与える送り手
段と、を具備することを特徴とする。
【0010】装置本体の姿勢とは、予め定められた誘導
軸線に対する装置本体の中心軸線の傾き(角度)及び変
位を意味する。発光手段と、姿勢検出手段と、姿勢調節
手段と、制御手段とによって構成される姿勢を検出する
ための機構によって、装置本体の姿勢を検出し、装置本
体の中心軸線が誘導軸線と一致するように深穴加工工具
装置を誘導することによって、被加工物の材料の不均一
性、下穴の形状誤差、加工時の振動、又はボーリングバ
ーの撓みによるアライメント誤差による影響を抑制し、
より精度の高い真直な深穴の加工が可能となる。さら
に、予め深穴加工工具装置の誘導軸線を設定し、深穴加
工工具装置をこの誘導軸線に沿って誘導することによっ
て、従来は不可能であった湾曲した深穴の加工も可能と
なる。
【0011】好適には、前記発光手段は、前記装置本体
又は前記中心軸線上で前記回転軸の先端部に設けられ
る。発光手段が装置本体に設けられていれば、工具が回
転しても装置本体は回転しないですみ、装置本体の姿勢
を検出する機構は影響を受けず、また、発光手段が回転
軸の先端部に回転軸線となる中心軸線上に設けられてい
れば、発光手段の光軸がぶれることはないので、装置本
体の姿勢を検出する機構は影響を受けない。したがっ
て、装置本体の誘導精度が向上し、高精度の深穴加工が
可能となる。
【0012】好適には、前記姿勢調節手段は、前記装置
本体の外周部に前記中心軸線に沿って前後に二組設けら
れ、各組は少なくとも3つの姿勢調節手段を含む。この
ように、中心軸線に沿って前後に二組の姿勢調節手段を
備えることによって、装置本体に正確に角度を与え、角
度と独立して変位を調節することが可能となる。
【0013】一つの実施形態においては、本発明の深穴
加工装置は、前記回転軸は先端部に工具ヘッドを具備
し、該工具ヘッドは前記中心軸線と平行に延びる回転軸
線と、該回転軸線を中心として回転し、先端部に前記工
具を具備する第二回転軸と、前記第二回転軸を回転させ
るための第二回転駆動手段とをさらに具備する。工具と
しては、ミリングカッタや研削工具が使用可能である。
【0014】回転軸の回転軸線である中心軸線と異なる
回転軸線を有する第二回転軸を備え、回転軸によって回
転される工具ヘッドに保持される自転軸をさらに回転さ
せることで、自転軸に接続される工具の中心は円運動を
行うので、工具には不動点がなくなる。ミリングカッタ
を工具として使用する場合、一つの軸線を中心として回
転する工具はその中心が不動点となるために、中心にお
ける加工能力は極端に低くなる。しかしながら、上記の
ように構成することで、工具の不動点はなくなるので、
加工能力が向上する。したがって、本実施形態の深穴加
工装置を使用すれば、被加工物に下穴が加工されてない
場合にも深穴加工を行うことが可能となる。
【0015】一方、研削工具を工具として使用する場
合、工具は公転軸による円運動を行いながら被加工物の
穴壁を研削することができるため、穴壁を円周方向に全
体的に研削することが可能となり、より高精度の深穴の
仕上げ加工が可能となる。本発明の深穴加工工具を使用
する深穴加工装置においては、回転駆動手段及び送り手
段が前記装置本体の外部に設けられ、該送り手段が被加
工物を前記中心軸線に沿って送ってもよく、前記回転駆
動手段が前記装置本体に設けられると共に、前記送り手
段が前記装置本体の後部に設けられ、前記送り手段が前
記装置本体を前記中心軸線方向に沿って送ってもよい。
つまり深穴加工ロボットが得られる。
【0016】装置本体が回転駆動手段及び送り手段を備
えることによって、外部から回転力を加えたり、被加工
物を送る必要がなくなるので、ボーリングバー又はアー
ム等が不用となり、ボーリングバーによる加工深さの物
理的制限がなくなる。すなわち、無限の深さの深穴加工
が可能となる。さらに、ボーリングバーがないため、装
置本体の送り量を検出する送り量検出手段を装置本体の
任意の場所に設け、予め定められた誘導軸線に沿って深
穴加工装置を誘導することによって、より自由に湾曲し
た深穴を加工することが可能となる。また、ボーリング
バー及び送り台が不要であるため、携帯が可能となる。
【0017】本発明の深穴測定装置は、中心軸線と、該
中心軸線を中心として回転可能な回転軸とを有する装置
本体と、前記回転軸を回転させる回転駆動手段と、前記
回転軸の先端部に設けられ、前記回転軸から被測定物の
穴壁までの半径方向距離を測定する半径方向距離検出手
段と、前記中心軸線に沿って光を射出する発光手段と、
前記発光手段と対向して前記装置本体の外部に設けら
れ、前記発光手段から射出された光を受光して前記装置
本体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記装置本体の
外周部に配設され、前記装置本体の周囲の壁面との間で
伸縮し、前記装置本体の姿勢を変更する少なくとも3つ
の姿勢調節手段と、前記姿勢検出手段によって検出され
た前記装置本体の姿勢に応じて、前記姿勢調節手段の作
動を制御する制御手段と、被測定物と前記装置本体との
間で相対送りを与える送り手段と、を具備することを特
徴とする。
【0018】発光手段と、姿勢検出手段と、姿勢調節手
段と、制御手段とによって構成される姿勢を検出するた
めの機構によって、装置本体の姿勢を検出し、装置本体
の中心軸線が誘導軸線と一致するように深穴測定装置を
誘導することによって、深穴の形状精度に関して高精度
の測定が可能となる。好適には、前記発光手段は、前記
装置本体又は前記中心軸線上で前記回転軸の先端部に設
けられる。
【0019】好適には、前記姿勢調節手段が前記装置本
体の外周部に前記中心軸線に沿って前後に二組設けら
れ、各組は少なくとも3つの姿勢調節手段を含む。本発
明の深穴測定装置においては、前記回転駆動手段及び前
記送り手段が前記装置本体の外部に設けられ、該送り手
段が被測定物を前記中心軸線に沿って送ってもよく、前
記回転駆動手段が前記装置本体の内部に設けられると共
に、前記送り手段が前記装置本体の後部に設けられ、前
記送り手段が前記装置本体を前記中心軸線に沿って送っ
てもよい。つまり深穴測定ロボットが得られる。
【0020】装置本体が回転駆動手段及び送り手段を備
えることによって、外部から回転力を加えたり、被測定
物を送る必要がなくなるので、アーム等が不用となり、
アームによる測定深さの物理的制限がなくなる。すなわ
ち、無限の深さの深穴測定が可能となる。さらに、アー
ムがないため、予め定められた誘導軸線に沿って深穴測
定装置を誘導することによって、より自由に湾曲した深
穴を測定することが可能となる。また、アーム及び送り
台が不要であるため、携帯が可能となる。
【0021】好適には、前記送り手段は送り量を検出す
るための送り量検出手段を備える。送り量検出装置を備
えることで、送り量との関連で深穴の形状精度例えば表
面あらさ、真直度、円筒度等を測定することが可能とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の深穴加工装置及
び深穴測定装置が、実施形態に関して、詳細に説明され
る。図1は本発明の深穴加工工具を使用した深穴加工装
置の構成を示す略全体図であり、説明のために加工の対
象となる下穴を開けられた被加工物は断面で示されてい
る。
【0023】図1に示される深穴加工装置11は、深穴
加工工具13と、同深穴加工工具13に回転を与える回
転駆動手段15であるボーリングバー17を装着した工
作機械19と、被加工物21を深穴加工工具13に向か
って送る送り手段である工作機械の送り台23とを具備
する。ボーリングバー17は回転軸線25を中心として
回転する。好適には、ボーリングバー17は中空になっ
ており、ボーリングバー17の一方の端部に吸引装置2
7を接続して、ボーリングバー17の内部の穴を通して
加工部において発生する切削屑を排出する。
【0024】送り台23は案内装置29に沿ってボーリ
ングバー17の回転軸線25に平行に案内される。好適
には、送り台23は送り量を検出するための送り量検出
装置31を具備する。送り量検出装置31としては、光
学式エンコーダ、機械式エンコーダ等が使用され、例え
ば案内装置29が動力伝達を兼ねるボールねじである場
合にはボールねじに前記の各種エンコーダが取付られ
て、ボールねじの回転を検出する。
【0025】被加工物21には予め下穴33が加工され
ている。好適には、本発明の深穴加工工具13が被加工
物21の下穴33内に完全に進入するまで同深穴加工工
具13を被加工物21の下穴33に真直に案内するため
に、案内ブッシュ35が使用される。被加工物21及び
案内ブッシュ35が送り台23に固定され、送り台23
によって深穴加工工具13に向かって送られる。
【0026】図2は深穴加工工具13の詳細を示す部分
側断面図であり、図3及び図4は、それぞれ、図2の深
穴加工工具13の正面図及び図2の線A−Aにおける矢
視断面図である。図2を参照すると、深穴加工工具13
は、装置本体37と、装置本体37に保持されている工
具ヘッド39と、発光手段41と、装置本体37及び工
具ヘッド39の姿勢を検出するための姿勢検出手段43
と、装置本体37の姿勢を変更するための姿勢調節手段
である圧電アクチュエータ45と、同姿勢調節手段の作
動を制御する制御手段である制御装置47とを具備す
る。
【0027】装置本体37は中心軸線49を有し、回転
軸51を軸受53よって同中心軸線49を中心として回
転可能に保持している。好適には、装置本体37は円柱
形状である。軸受53としては円錐ころ軸受が好適であ
り、軸受53に軸方向に予圧をかけ装置本体37と軸受
53とのがたを完全になくすようにする。回転軸51の
先端部には工具ヘッド39が設けられている。工具ヘッ
ド39は回転軸51と一体に形成されてもよい。
【0028】工具ヘッド39は円形断面を有し、工具で
ある少なくとも一つの切刃55を具備する。好適には、
切削屑の吸引のために切刃55の近傍に吸引口57を具
備する。吸引口57は回転軸51の中心部に中心軸線4
9に沿って延びる内孔59及びその内孔59に接続され
るボーリングバー17の内部の穴を介して図1に示され
る吸引装置27に接続している。工具ヘッド39に作用
する不均衡切削力を減じて工具ヘッド39の直進性を高
めるためには切刃55を対称形に配置することが考えら
れるが、切刃55の数が複数となり、切削屑の吸引口5
7が複数となるため切削屑吸引に関する問題が発生しや
すいことと、方向制御の観点とから、工具は一つの切刃
55を有することが好ましい。
【0029】さらに、工具ヘッド39の周囲には、切削
状態に合わせて最適配置が可能となるように着脱可能な
適数の案内パッド61が設けられる。図3においては、
案内パッドを装着可能な窪みが11個設けられており、
その内の5個に案内パッド61が装着されている。図4
に示されるように装置本体37の外周部には少なくとも
3つの姿勢調節手段である圧電アクチュエータ45が設
けられる。好適には、外周部に設けられた窪み63に圧
電アクチュエータ45が設けられるが、装置本体37の
外周上に設けられることも可能である。
【0030】圧電アクチュエータ45は装置本体37か
ら半径方向に向かって伸縮することができ、装置本体3
7の周囲を囲む被加工物21の穴壁に当接することによ
って装置本体37を半径方向に移動させる。3つの圧電
アクチュエータ45を円周上に配置することによって装
置本体37を任意の半径方向に移動、すなわち変位させ
ることが可能となる。好適には、これらの圧電アクチュ
エータ45が図4に示されるように装置本体37の外周
部に均等に配置される。さらに好適には、圧電アクチュ
エータ45は、図2に示されるように、装置本体37の
外周部に中心軸線49に沿って前後に二組設けられる。
圧電アクチュエータ45は、装置本体37の外周部に均
等に配置されることによって、圧電アクチュエータ45
の制御を容易にさせる。また、中心軸線49に沿って前
後に二組設けられることによって、例えば前後の一方の
組の圧電アクチュエータのみを作動させて装置本体の角
度を補正した後、前後両方の組の圧電アクチュエータを
作動させて装置本体を平行移動させて変位を補正するこ
とより、装置本体37に正確に傾き、すなわち角度を与
え、角度と独立して変位を調節することが可能となり、
装置本体37の中心軸線49を誘導軸線に正確に一致さ
せることができるようになる。
【0031】また、圧電アクチュエータ45は、均等配
置ではなく、真下からそれぞれ45°の位置と真上とに
配置し、深穴加工工具13を上方に押し上げる力を大き
くするようにしても良い。図4においては、姿勢調節手
段として圧電アクチュエータ45が使用されている。圧
電アクチュエータは剛性が高く、軽量であるので、深穴
加工工具13全体の重量を軽量化することができる。し
かしながら、カムやリニアアクチュエータのような手段
が姿勢調節手段として使用されてもよい。
【0032】図5及び図6は圧電アクチュエータ45の
一つの実施形態を示しており、この圧電アクチュエータ
45は積層形の圧電素子の伸びを機械的に拡大するハイ
ブリット形である。図5は初期の収縮している圧電アク
チュエータ45の状態を示しており、図6は圧電アクチ
ュエータ45が作動して半径方向に伸張したときの状態
を示す。圧電アクチュエータ45は、固定された三角柱
状の第一部分65と、同じく三角柱状の第二部分67
と、第二部分67の図の下側表面に取付けられた支持パ
ッド69と、第一部分65及び第二部分67の斜面の間
を接続するように設けられた圧電素子71とを具備す
る。第一部分65と第二部分67は部分的に接続されて
いる。図6に示されるように、圧電素子71が電圧を印
加されて伸張すると、第一部分65と第二部分67の接
続部を支点として第二部分67が図6において下方に移
動し、第二部分67に設けられた支持パッド69が図6
の下方へ突出する。このようにして圧電素子71の伸張
量を拡大することが可能となる。
【0033】図2に示されるように、装置本体37の重
心の位置の外周部にコイルばね73のような補助支持手
段が適数配設されてもよい。姿勢調節手段である圧電ア
クチュエータ45を前後二組設けることと共に、コイル
ばね73によって装置本体37の重量を支持することに
より、圧電アクチュエータ45によって装置本体37を
重力に逆らう方向へ移動させる際に圧電アクチュエータ
45にかかる負荷が軽減され、圧電アクチュエータ45
による位置制御範囲が拡大される。
【0034】回転軸51の後端部には工作機械19のボ
ーリングバー17等の回転軸51を回転させるための回
転駆動手段15との接続手段75が具備されている。こ
の接続手段75は回転駆動手段15の回転を回転軸51
に伝達するが、ボーリングバー17の回転軸線25と垂
直な方向にも回転軸51が可動であるようなものであ
る。接続手段75としては、フレックスカップリング等
が使用される。
【0035】フレックスカップリングを使用することに
よって、ボーリングバーの撓み等と関係なく装置本体の
姿勢を変更することが可能となる。深穴加工工具13
は、基準となる壁面、例えば案内ブッシュの穴壁と装置
本体との距離を検出するために、ギャップセンサ77を
具備してもよい。ギャップセンサ77を具備することに
より、被加工物21の下穴33又は案内ブッシュ35の
案内穴の中心軸線と装置本体の中心軸線49とが一致す
るように、深穴加工工具13を設置することが可能とな
る。
【0036】図7は、装置本体の姿勢、すなわち装置本
体37の中心軸線49の誘導軸線に対する傾き及び変位
を検出するための機構の詳細を示す図である。装置本体
37の姿勢を検出するための機構は、図1及び図2に示
されるように、装置本体37の中心軸線49上で工具ヘ
ッド39の先端面に設けられた発光手段41と、同発光
手段41と対向して装置本体37の外部における誘導軸
線上に設けられる姿勢検出手段43と、姿勢検出手段4
3によって検出された装置本体37及びそれに保持され
た工具ヘッド39の姿勢に応じて、姿勢調節手段である
圧電アクチュエータ45の作動を制御する制御装置47
とにより構成される。
【0037】発光手段41を中心軸線上に設けることに
よって深穴加工工具が回転させられても影響を受けるこ
となく、装置本体の姿勢の検出ができる。発光手段41
は装置本体37の後端の非回転部に設けられてもよく、
この場合には装置本体37の中心軸線49上に設ける必
要はない。発光手段が装置本体37の後端部に設けられ
れば、被加工物に下穴が加工されていない場合でも発光
手段41が被加工物21と接触することがないため、下
穴33が設けられていない場合でも装置本体37を誘導
することが可能となる。また、発光手段41は工具ヘッ
ド39の内部に先端表面から突出しないように設けられ
てもよい。いずれの場合にも、発光手段41は装置本体
37の中心軸線49に沿って光を射出する。
【0038】発光手段41としては、レーザ光源が使用
され、好適には半導体レーザを使用する。発光手段41
は、レーザ光源のバッテリを有し、更にゆらぎのない光
線を得るために、光源からの光を平行光にする拡散レン
ズやピンホールプレート等から成る。姿勢検出手段43
は、発光手段41であるレーザ光源からのレーザ光を二
つの方向に分離するハーフミラー81と、装置本体37
の中心軸線49と誘導軸線との距離である装置本体37
の変位を検出するための変位検出用位置検出素子83
(以降、PSDδと称する)と、装置本体37の中心軸
線49と誘導軸線との角度である装置本体37の傾きを
検出するための傾き検出用位置検出素子85(以降、P
SDiと称する)とを含む。前記PSDδ83及びPS
Di85によって検出された装置本体37及びそれに保
持された工具ヘッド39の姿勢の情報が図7に示される
ように制御装置47へ伝達される。ここで使用される位
置検出素子は半導体フォトダイオードを応用した光スポ
ットの位置検出用センサである。
【0039】図7に示されるように、発光手段41であ
るレーザ光源からl1 の距離にハーフミラー81が配置
され、ハーフミラー81から距離l2 の所にPSDi8
5が配置され、ハーフミラー81から距離l3 の所にP
SDδ83が配置される。PSDδ83はレーザ光の光
軸87上にあり、PSDδ83の面の法線とPSDi8
5の面の法線とは互いに概略垂直になるように配置され
る。また、ハーフミラー81の法線はレーザ光の光軸8
7に対して約45°の角度をなすように配置される。し
かしながら、レーザ光源から射出されたレーザ光の内で
ハーフミラー81を透過したレーザ光及びハーフミラー
81で反射されたレーザ光を各PSD83、85が受光
することができるような、ハーフミラー81とPSDi
85及びPSDδ83の任意の配置をとることが可能で
ある。
【0040】以上のように装置本体37の姿勢を検出す
るための機構を構成することによって、機構が簡単にな
り、非常に少ない部品数で高い検出精度が達成されるよ
うになる。さらに、深穴加工工具13が回転させられて
も影響を受けることなく、装置本体37の姿勢を検出す
ることができる。次に、図1に示されるような上記のよ
うに構成された本発明の深穴加工装置11の作動に関し
て説明する。
【0041】まず、図7及び図8を参照して、本発明の
深穴加工工具13及び深穴加工装置11における装置本
体37及び工具ヘッド39の姿勢の検出方法を説明す
る。姿勢検出手段43に含まれるハーフミラー81とP
SDi85及びPSDδ83を図7に示されるように配
置すると、その配置は図8に示される配置と等価とな
る。すなわち、発光手段41であるレーザ光源とPSD
i85及びPSDδ83がレーザ光の光軸87上に平行
に並んでいるとしたときに、発光手段41であるレーザ
光源から距離L(=l1 +l3 )の所にPSDδ83を
配置し、PSDδ83から距離l(=l2 −l3 )の所
にPSDi85を配置したことと等価となる。
【0042】装置本体37の中心軸線49、すなわちレ
ーザ光の光軸87が誘導軸線79から誘導軸線79に対
して変位δy 及び傾きiy の姿勢へ移動したと仮定す
る。PSDi85及びPSDδ87における装置本体3
7の移動の前後の光スポットの移動量がそれぞれyi、
yδとなるとき、δy 、iy 、yi、yδは次式で表さ
れる関係を有する。
【0043】tan(iy )=(yi−yδ)/l δy =yi−(L+l)tan(iy ) したがって、上記の式より変位δy 、傾きiy が求めら
れる。y軸方向の変位δ y 、傾きiy について説明した
が、x軸方向の変位δx 、傾きix についても同様に求
められる。
【0044】このように、2つのPSD83、85を使
用することによって、装置本体37の姿勢を変位と傾き
とに分離して検出することが可能となる。なお、Lの値
は、深穴加工工具の送り量を送り量検出装置31で測定
しているので、刻々その送り量分減じた値を採用する。
次に、本発明の深穴加工工具13の誘導の概略を図9を
参照して説明する。図9において、ei (x、y)、θ
i (x、y)、eo (x、y)及びθo (x、y)はそ
れぞれ装置本体37の変位及び角度の目標値、PSD8
3及び85によって検出された装置本体37の変位及び
傾きである(加工軸線に垂直な平面を仮定してその平面
上にx軸及びy軸をとっている)。
【0045】深穴加工工具13を工作機械19のボーリ
ングバー17に取付け、下穴33を加工された被加工物
21及び被加工物21とほぼ同じ外形を有し且つ被加工
物21の下穴33と同じ中心軸線を有する案内ブッシュ
35を送り台23に固定する。深穴加工工具13を案内
ブッシュ35の案内穴に挿入する。深穴加工工具13の
中心軸線49を所定の加工軸線(誘導軸線79)と概略
一致するように配置を調節する。さらに、深穴加工工具
13の圧電アクチュエータ45及びギャップセンサ77
を使用して、深穴加工工具13の姿勢(変位及び傾き)
の微調整を施すと共に、案内ブッシュ35の穴壁に深穴
加工工具13の装置本体37を固定する。次に、ボーリ
ングバー17によって深穴加工工具13の回転軸51に
回転を与え、被加工物21の下穴33に沿って深穴を加
工していく。このとき、装置本体37の圧電アクチュエ
ータ45の穴壁への接触による摩擦により、装置本体3
7は動かず、回転軸51のみが回転する。装置本体37
が、被加工物21の材料の不均一性、下穴の形状誤差又
は加工時の振動等の回避しがたい原因等による外乱Uに
より移動し、各PSD83及び85によって変位e
o (x、y)及び傾きθ o (x、y)が検出される。各
PSD83及び85によって検出されたeo (x、y)
及びθo (x、y)と目標値ei (x、y)及びθ
i (x、y)との差に基づいて、制御装置47によって
姿勢調節手段である圧電アクチュエータ45が作動さ
れ、圧電アクチュエータ45の変位量を調節することに
よって装置本体37の姿勢を補正する。
【0046】このように、深穴加工工具13を誘導する
ことによって、被加工物21の材料の不均一性、下穴の
形状誤差、加工時の振動、又はボーリングバー17の撓
みによるアライメント誤差による影響を抑制し、より精
度の高い真直な深穴の加工が可能となる。さらに、予め
深穴加工工具13の誘導軸線79を設定し、送り台23
に設けられたエンコーダ等の送り量検出装置31によっ
て検出される被加工物21の送り量を利用して、深穴加
工工具13をこの誘導軸線79に沿って誘導することに
よって、従来は不可能であった湾曲した深穴の加工も可
能となる。また、深穴加工工具13が回転しても、装置
本体37の姿勢を検出する機構は影響を受けないように
構成されているので、高精度の深穴加工が可能となる。
【0047】図10は別な実施形態の本発明の深穴加工
工具13′を示す部分側断面図であり、図11は図10
の深穴加工工具13′の正面図である。図10の深穴加
工工具13′は、図2の深穴加工工具13と同様に、図
1に示されるような工作機械19のボーリングバー17
に取付けられて、深穴加工装置を構成する。図面におい
て、同じ参照番号は同様の部分を示している。
【0048】図10を参照すると、深穴加工工具13′
は図2に示される深穴加工工具13と同様に、装置本体
37と、工具ヘッド39′と、発光手段41と、装置本
体37及び工具ヘッド39′の姿勢を検出するための姿
勢検出手段43と、装置本体37の姿勢を変更するため
の姿勢調節手段である圧電アクチュエータ45と、同圧
電アクチュエータ45の作動を制御する制御手段である
制御装置47とを具備する。図2の深穴加工工具13と
同様に、装置本体37は中心軸線49を有し、公転軸8
9を軸受53によって同中心軸線49を中心として回転
可能に保持している。好適には、装置本体37は円柱形
状である。軸受53としては円錐ころ軸受が好適であ
り、軸受53に軸方向に予圧をかけ装置本体37と軸受
53とのがたを完全になくすようにする。公転軸89の
先端部には工具ヘッド39′が設けられている。工具ヘ
ッド39′は公転軸89と一体に形成されてもよい。
【0049】工具ヘッド39′は、好適には、円形断面
を有する。工具ヘッド39′はさらに、装置本体37の
中心軸線49と平行に延びるが一致はしていない回転軸
線91を有し、この回転軸線91を中心として回転可能
な自転軸93と、同自転軸93を回転させるための回転
駆動手段95とを保持している。自転軸93は先端部に
工具97が接続されている。図11に示されるように、
工具ヘッド39′の外周には案内パッド61が設置され
切削力または研削力を支持しており、加工すべき被加工
物の穴壁に工具ヘッド39′が接触することなく、穴壁
を加工することができるようになっている。工具97は
例えばミリングカッタや研削工具などが使用可能であ
る。回転駆動手段95としてはモータ等の任意の回転駆
動装置が使用可能である。
【0050】工具ヘッド39′は、好適には、加工屑の
吸引のために工具97の近傍に吸引口57′を具備す
る。図2の深穴加工工具13と同様に、吸引口57′は
公転軸89の中心部に中心軸線49に沿って延びる内孔
59′及びその内孔59′に接続されるボーリングバー
17の内部の穴を介して図1に示されるような吸引装置
に接続される。図11に示されるように、好適には、図
2の深穴加工工具13と同様に、工具ヘッド39′の周
囲には、着脱可能な複数の案内パッド61が設けられ
る。
【0051】ミリングカッタを工具として使用する場
合、一つの軸線を中心として回転する工具はその中心が
不動点となるために、中心における加工能力は極端に低
くなる。しかしながら、上記のように、公転軸89の回
転軸線である中心軸線49と異なる回転軸線91を有す
る自転軸93を備え、公転軸89によって回転させられ
る工具ヘッド39′に保持される自転軸93をさらに回
転させることで、自転軸93に接続される工具97の中
心は円運動を行うので、加工能力が向上する。したがっ
て、図10に示される深穴加工工具13′を使用すれ
ば、被加工物に下穴が加工されてない場合にも深穴加工
を行うことが可能となる。
【0052】一方、研削工具を工具97として使用する
場合、工具97は公転軸89による円運動を行いながら
被加工物の穴壁を研削することができるため、穴壁を円
周方向に全体的に研削することが可能となり、より高精
度の深穴の仕上げ加工が可能となる。図10に示される
深穴加工工具13′の装置本体37は、姿勢調節手段で
ある圧電アクチュエータ45をさらに具備する。圧電ア
クチュエータ45は図2に示される深穴加工工具13と
全く同様に設けられるので、ここでは詳しく説明しな
い。
【0053】公転軸89の後端部には工作機械19のボ
ーリングバー17等の公転軸89を回転させるための回
転駆動手段15との接続手段75が具備される。この接
続手段75としては、図2の深穴加工工具13と同様
に、回転駆動手段15の回転を公転軸89に伝達する
が、ボーリングバー17の回転軸線25と垂直な方向に
も公転軸89(回転軸)が可動となるようなフレックス
カップリング等が使用される。
【0054】図10に示される深穴加工工具13′は、
好適には、図2に示される深穴加工工具13と同様に、
装置本体37の重心の外周部に適数配設されるコイルば
ね73のような補助支持手段と、基準となる壁面、例え
ば案内ブッシュ35の案内穴の穴壁と装置本体37との
距離を検出するためのギャップセンサ77とを具備す
る。
【0055】深穴加工工具13′の装置本体37の姿勢
を検出するための機構は、図2に示される深穴加工工具
13と同様に、発光手段41と、同発光手段41と対向
して装置本体37の外部に設けられる姿勢検出手段43
と、姿勢検出手段43によって検出された装置本体37
及びそれに設けられた工具ヘッド39′の姿勢に応じ
て、姿勢調節手段である圧電アクチュエータ45の作動
を制御する制御装置47とから構成される。図2に示さ
れる深穴加工工具13と異なり、図10の深穴加工工具
13′においては、発光手段41が装置本体37の後端
の非回転部に設けられ、装置本体37の中心軸線49に
沿って後方へ光を射出する。装置本体37は図2の深穴
加工工具13と同様に回転することがないので、発光手
段41は装置本体37の中心軸線49上に設けられる必
要はない。
【0056】発光手段41及び姿勢検出手段43の詳細
は、図2の深穴加工工具13と同じであり、ここでは詳
細には説明しない。以上のように構成された、発光手段
41、姿勢検出手段43、制御装置47、及び制御装置
によって作動を制御される圧電アクチュエータ45とに
よって、図10に示される深穴加工工具13′の装置本
体37及び工具ヘッド39′が、図2の深穴加工工具1
3の場合と同様にして、所定の誘導軸線に沿って誘導さ
れる。
【0057】このように、深穴加工工具13′を誘導す
ることによって、被加工物の材料の不均一性やボーリン
グバーの撓みによるアライメントの誤差等の影響による
外乱を抑制し、より高精度の真直な深穴の加工が可能に
なる。さらに、送り台に設けられたエンコーダ等の送り
量検出装置31によって検出される被加工物の送り量を
利用して、予め定められた誘導軸線に沿って深穴加工工
具13′を誘導することによって、湾曲した深穴の加工
が可能となる。また、深穴加工工具13が回転しても、
装置本体37の姿勢を検出する機構は影響を受けないよ
うに構成されているので、高精度の深穴加工が可能とな
る。
【0058】図12は、別な実施形態の本発明の深穴加
工装置11′を示す部分側断面図であり、図13、図1
4、及び図15は、それぞれ、図12の深穴加工装置1
1′の線A−A及び線B−Bにおける矢視断面図、及び
正面図である。図12の深穴加工装置11′は、図2の
深穴加工工具13と類似しているが、装置本体37自体
が同装置本体37を送るための送り手段101をさらに
備えている。
【0059】図12の深穴加工装置11′は、図2の深
穴加工工具13と同様に、装置本体37と、工具ヘッド
39と、発光手段41と、装置本体37及び工具ヘッド
39の姿勢を検出するための姿勢検出手段43と、装置
本体の姿勢を変更するための姿勢調節手段である圧電ア
クチュエータ45と、同圧電アクチュエータ45の作動
を制御する制御装置47とを具備し、さらに工具ヘッド
39を回転させるための回転駆動手段103と、装置本
体37を送るための送り手段101をさらに具備する。
発光手段41及び姿勢検出手段43の詳細は、図2の深
穴加工工具13と同じであり、ここでは詳細には説明し
ない。
【0060】装置本体37は中心軸線49を有し、回転
軸51を軸受53によって同中心軸線49を中心として
回転可能に保持している。回転軸51の先端部には工具
ヘッド39が設けられている。工具ヘッド39は回転軸
51と一体に形成されてもよい。回転軸51の後端部は
装置本体37内部に設けられた回転駆動手段103に接
続されている。回転駆動手段103としては、モータ等
の任意の回転駆動装置を使用することができる。
【0061】装置本体37の後部には、装置本体37の
一部分として、送り装置105からなる送り手段101
が設けられている。送り装置105は、図13に示され
るように、L字部材107と、伸縮してL字部材107
を図面上下方向に移動させる第一圧電アクチュエータ1
09と、伸縮してL字部材107を図面に垂直な方向
(すなわち、装置本体の中心軸線に沿った方向)に移動
させる第二圧電アクチュエータ111とを含む。このよ
うな送り装置105が、図13に示されるように、装置
本体37の後部の外周部に半径方向に対向して二つ設け
られる。装置本体37の後部の外周部には、さらに、案
内パッド113が設けられる。案内パッド113の代わ
りに、二つ以上の送り装置105が設けられてもよい。
このように構成される送り装置105の組が装置本体3
7の中心軸線49に沿って前後に二組設けられる(図1
2においては、後方の組は省略されて一点鎖線で示され
ている)。
【0062】送り手段101としては、車輪を使用した
ものなど任意の運動機構を使用することも可能である。
図14に示されるように、装置本体37の外周部には少
なくとも3つの圧電アクチュエータ45が設けられる。
好適には圧電アクチュエータ45が装置本体37の外周
部に設けられた窪み63に配置されるが、装置本体37
の外周上に設けられることも可能である。好適には、こ
れらの圧電アクチュエータ45が図14に示されるよう
に装置本体37の外周部に均等に配置される。さらに好
適には、圧電アクチュエータ45は、図12に示される
ように、装置本体37の外周部に中心軸線49に沿って
前後に二組設けられる。圧電アクチュエータ45の作動
は、前述された通りであり、ここでは説明しない。
【0063】工具ヘッド39の構成は、図2の深穴加工
工具13と同様であり、ここでは詳細には説明しない。
工具ヘッド39は図15に示されるようにその周囲に複
数の案内パッド61を有し、好適には、切削屑の吸引の
ために切刃55の近傍に吸引口57を具備する。吸引口
57は、回転軸51及び装置本体37の後部の中心部に
中心軸線49に沿って延びる内孔115と、その内孔1
15に接続される吸引管117を介して図示されていな
い吸引装置に接続される。
【0064】装置本体37に設けられた回転駆動手段1
03への電気配線は、装置本体37の内孔115及びこ
の吸引管117の内部に設けられた別な配線用の管(図
示されていない)を利用して配設することができる。図
16は、図10に示される深穴加工工具13′の装置本
体37に、図12に示される深穴加工装置11′と同様
の送り装置105からなる送り手段101及び公転軸8
9を回転させる回転駆動手段103を設けた、深穴加工
装置11″の略側面図を示す。各詳細は、図10に示さ
れる深穴加工工具13′及び図12に示される深穴加工
装置11′と同様であるため、ここでは説明しない。
【0065】図17は、図12及び図16の深穴加工装
置11′及び11″で使用される送り手段101の作動
を説明する図である。図17において、深穴加工装置は
図の右方向に進行するものとし、深穴加工装置の右側を
前方、左側を後方とする。図17(a)においては、図
13に詳細に示される第一圧電アクチュエータ109が
伸張することによって、送り装置105のL字部材10
7が深穴加工装置11′及び11″の周囲の穴壁に当接
している。次に、図17(b)に示されるように、後方
の組のL字部材107が第一圧電アクチュエータ109
によって収縮する。次に、前方の組のL字部材107が
第二圧電アクチュエータ111によって装置本体37の
中心軸線49に沿って後方へ押され、図17(c)に示
されるように深穴加工装置全体を前方へ送り出す。深穴
加工装置全体が送り出されると、後方の組のL字部材1
07が第一アクチュエータ109によって再び周囲の穴
壁に当接し(図17(d))、深穴加工装置全体を固定
し、第一圧電アクチュエータ109及び第二圧電アクチ
ュエータ111を収縮させて、前方の組のL字部材10
7が図17(e)の状態になり、再び図17(a)の状
態へと移行していく。こうして、深穴加工装置11′及
び11″の装置本体37及び工具ヘッド39、39′が
装置本体37の中心軸線49に沿って固定された被加工
物に向かって送られる。なお送り手段101と装置本体
37との接続は、送り手段101の振動が伝わらず、送
り力成分のみが装置本体37に伝達され、かつ工具によ
る切削抵抗に打ち勝つトルクを伝達可能な歯付きクラッ
チのようなカップリング手段が用いられる。
【0066】以上のように、深穴加工装置11′又は1
1″の装置本体37内部に工具ヘッド39又は39′を
回転するための回転駆動手段103と装置本体37を送
るための送り手段101とを具備することによって、装
置本体37の外部から回転力を加えたり、被加工物を工
具ヘッド39又は39′に向かって送る必要がなくな
り、ボーリングバー及び送り台は不要となる。したがっ
て、ボーリングバーによる加工深さの物理的制限がなく
なる。すなわち、無制限の深さの深穴加工が可能とな
る。さらに、ボーリングバーがないため、装置本体の送
り量を検出する送り量検出手段を装置本体の任意の場所
に設け、予め定められた誘導軸線に沿って深穴加工装置
11′及び11″を誘導することによって、より自由に
湾曲した深穴を加工することが可能となる。また、ボー
リングバー及び送り台が不要であるため、携帯が可能と
なる。この深穴加工装置11′又は11″はいわば深穴
加工ロボットである。
【0067】図18は、図12の深穴加工装置11′と
類似である、深穴の形状精度(穴径、真直度、真円度、
表面粗さ等)を測定するための深穴測定装置119の一
つの実施形態を示す部分側断面図である。図19、図2
0は、それぞれ、図18の深穴測定装置119の線A−
A及び線B−Bにおける矢視断面図である。図18の深
穴測定装置119は、図12の深穴加工装置11′と同
様に、装置本体37と、図12の工具ヘッド39に相当
する測定ヘッド121と、発光手段41と、装置本体3
7及び測定ヘッド121の姿勢を検出するための姿勢検
出手段43と、装置本体37の姿勢を変更するための姿
勢調節手段である圧電アクチュエータ45と、同圧電ア
クチュエータの作動を制御する制御装置47と、測定ヘ
ッド121を回転させるための回転駆動手段103と、
装置本体37を送るための送り手段101を具備する。
【0068】装置本体37は中心軸線49を有し、回転
軸51を軸受53によって同中心軸線49を中心として
回転可能に保持している。回転軸51の先端部には測定
ヘッド121が設けられている。測定ヘッド121は回
転軸51と一体に形成されてもよい。回転軸51の後端
部は装置本体37内部に設けられた回転駆動手段103
に接続されている。回転駆動手段103としては、ステ
ップモータが好適であるが、他の種類のモータ等の任意
の回転駆動装置を使用することができる。
【0069】装置本体37の後部には、装置本体37の
一部分として、送り装置105からなる送り手段101
が設けられている。送り装置105は、図12に示され
るものと同じものであり、ここでは詳細には説明しな
い。このような送り装置105が、装置本体37後部の
外周部に半径方向に対向して二つ設けられる。装置本体
37後部の外周部には、さらに、図19に示されるよう
に案内パッド113が設けられる。案内パッド113の
代わりに、二つ以上の送り装置105が設けられてもよ
い。このように構成される送り装置105の組が装置本
体37の中心軸線49に沿って前後に二組設けられる
(図18参照)。
【0070】送り手段101としては、車輪を使用した
ものなど任意の運動機構を使用することが可能である。
図20に示されるように、装置本体37の外周部には少
なくとも3つの圧電アクチュエータ45が設けられる。
好適には圧電アクチュエータ45が装置本体の外周部に
設けられた窪み63に配置されるが、装置本体37の外
周上に設けられることも可能である。好適には、これら
の圧電アクチュエータ45が図20に示されるように装
置本体37の外周部に均等に配置される。さらに好適に
は、圧電アクチュエータ45は、図18に示されるよう
に、装置本体37の外周部に中心軸線49に沿って前後
に二組設けられる。圧電アクチュエータ45の作動は、
前述された通りであり、ここでは説明しない。
【0071】測定ヘッド121は好適には円形断面を有
し、深穴測定装置119の周囲を囲む被測定物の穴壁1
23までの半径方向距離を測定するための半径方向距離
検出手段125を具備する。半径方向距離検出手段12
5は好適には装置本体37の中心軸線49から周囲の穴
壁123までの距離を測定することができるように配置
される。半径方向距離検出手段125としては、レーザ
式距離測定装置又は磁気式距離測定装置、静電容量式距
離測定装置のようなものが使用される。測定信号は、無
線で送受信しても良いし、可撓式のケーブルで取り出し
ても良い。被測定物の内壁の状態を観察するために、測
定ヘッド121には内視鏡127が設けられてもよい。
【0072】発光手段41は装置本体37の中心軸線4
9上で測定ヘッド121の先端面に設けられている。こ
のように発光手段41を回転軸線となる中心軸線49上
に設けることで測定ヘッド121が回転することによる
光軸のぶれがなくなる。姿勢検出手段43は、発光手段
41から射出された光を受光できるように、この発光手
段41と対向して装置本体37の外部に設けられる。
【0073】以上のように深穴測定装置に装置本体を移
動させるための送り手段を設けることにより、アームに
よって測定装置を送る場合のようにアームの長さといっ
た物理的な制限がなくなり、無限の深さを有する深穴の
形状精度の測定が可能となる。いわば深穴測定ロボット
を得ることができる。図21に示されるように、装置本
体37に回転軸51を回転する回転駆動手段103及び
送る手段101を持たない深穴測定装置119′も可能
である。この場合には、外部装置、例えば、工作機械の
主軸と深穴測定装置119′の後端部に設けられた接続
手段75を介して接続することによって、深穴測定装置
119′の測定ヘッド121に回転を与える。その他の
構成については、図18の深穴測定装置と同様である。
【0074】深穴測定装置119及び119″は、以上
の構成を持つことによって、発光手段41と姿勢検出手
段43とによって装置本体37の姿勢を検出し、姿勢調
節手段である圧電アクチュエータ45の作動を制御装置
47で制御することによって、装置本体37を真直に誘
導し、誘導軸線から穴壁までの距離を測定し、送り量検
出手段によって検出された送り量との関係で穴形状精度
を測定する。
【0075】深穴加工ロボットや深穴測定ロボットは、
ユニット自体に加工機能、送り機能、測定機能を有した
自立装置であり、放射能環境下や宇宙での深穴加工、深
穴測定あるいは工作機械に取り付けられない大物被加工
物の深穴加工、深穴測定に偉力を発揮する。また、本実
施形態では、深穴加工工具や深穴測定装置の本体側に発
光手段41を設ける実施例を示したが、外部に発光手段
を設け、深穴加工工具または深穴測定装置本体側にミラ
ーとコーナキューブプリズムを設け、外部から照射した
光線を変位検出成分と傾き検出成分とに分離して外部に
反射し、外部に設けた姿勢検出手段43で検出する構成
にしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の深穴加工
装置によれば、姿勢を検出するための機構を具備するこ
とによって、深穴加工工具の姿勢を検出し、その検出結
果に応じて姿勢を変更し、深穴加工工具を誘導軸線に沿
って誘導するため、被加工物の材料の不均一性、下穴の
形状誤差、加工時の振動、又はボーリングバーの撓みに
よるアライメント誤差による影響を抑制し、より精度の
高い真直な深穴の加工が可能となる。
【0077】さらに、予め深穴加工工具の誘導軸線を設
定し、深穴加工工具をこの誘導軸線に沿って誘導するこ
とによって、従来は不可能であった湾曲した深穴の加工
も可能となる。同様に、本発明の深穴測定装置によれ
ば、姿勢を検出するための機構を具備することによっ
て、装置本体の姿勢を検出し、その検出結果に応じて姿
勢を変更し、深穴測定装置を誘導軸線に沿って誘導する
ため、より精度の高い深穴の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の深穴加工工具を使用した深穴加工装置
の構成を示す略全体図である。
【図2】本発明の深穴加工工具の詳細を示す部分側断面
図である。
【図3】図2の深穴加工工具の正面図である。
【図4】図2の線A−Aにおける矢視断面図である。
【図5】圧電アクチュエータの一つの実施形態におけ
る、初期の収縮した状態を示す概略側面図である。
【図6】圧電アクチュエータの一つの実施形態におけ
る、作動して半径方向に伸張した状態を示す概略側面図
である。
【図7】装置本体の姿勢を検出するための機構の詳細図
である。
【図8】本発明の装置本体の姿勢を検出する方法の原理
図である。
【図9】本発明の姿勢制御系を示すブロック図である。
【図10】別な実施形態の本発明の深穴加工工具の部分
側断面図である。
【図11】図10の深穴加工工具の正面図である。
【図12】別な実施形態の本発明の深穴加工装置の部分
側断面図である。
【図13】図12の深穴加工装置の線A−Aにおける矢
視断面図である。
【図14】図12の深穴加工装置の線B−Bにおける矢
視断面図である。
【図15】図12の深穴加工装置の正面図である。
【図16】図10に示される深穴加工工具の装置本体
に、図12に示される深穴加工装置と同様の送り手段及
び回転駆動手段を設けた、深穴加工装置の略側面図であ
る。
【図17】送り手段の作動を示す概略図である。
【図18】深穴の形状精度を測定するための深穴測定装
置の一つの実施形態を示す部分側断面図である。
【図19】図18の深穴測定装置の線A−Aにおける矢
視断面図である。
【図20】図18の深穴測定装置の線B−Bにおける矢
視断面図である。
【図21】別な実施形態の深穴測定装置の略側面図であ
る。
【符号の説明】
11…深穴加工装置 13…深穴加工工具 15…回転駆動手段 17…ボーリングバー 19…工作機械 37…装置本体 41…発光手段 43…姿勢検出手段 47…制御装置 49…中心軸線 51…回転軸 119…深穴測定装置 121…測定ヘッド 125…半径方向距離検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 17/00 - 23/00 G05B 11/00,11/27

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線と、該中心軸線を中心として回
    転可能であり、先端部に工具を具備する回転軸とを有す
    る装置本体と、 前記中心軸線に沿って光を射出する発光手段と、 前記発光手段と対向して前記装置本体の外部に設けら
    れ、前記発光手段から射出された光を受光して前記装置
    本体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、 前記装置本体の外周部に配設され、前記装置本体の周囲
    の壁面との間で伸縮し、前記装置本体の姿勢を変更する
    少なくとも3つの姿勢調節手段と、 前記姿勢検出手段によって検出された前記装置本体の姿
    勢に応じて、前記姿勢調節手段の作動を制御する制御手
    段と、 を具備することを特徴とした深穴加工装置。
  2. 【請求項2】 中心軸線と、該中心軸線を中心として回
    転可能であり、先端部に工具を具備する回転軸とを有す
    る装置本体と、 前記回転軸を回転させる回転駆動手段と、 前記中心軸線に沿って光を射出する発光手段と、 前記発光手段と対向して前記装置本体の外部に設けら
    れ、前記発光手段から射出された光を受光して前記装置
    本体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、 前記装置本体の外周部に配設され、前記装置本体の周囲
    の壁面との間で伸縮し、前記装置本体の姿勢を変更する
    少なくとも3つの姿勢調節手段と、 前記姿勢検出手段によって検出された前記装置本体の姿
    勢に応じて、前記姿勢調節手段の作動を制御する制御手
    段と、 被加工物と前記装置本体との間で相対送りを与える送り
    手段と、 を具備することを特徴とした深穴加工装置。
  3. 【請求項3】 前記回転軸は先端部に工具ヘッドを具備
    し、該工具ヘッドは前記中心軸線と平行に延びる回転軸
    線と、該回転軸線を中心として回転し、先端部に前記工
    具を具備する第二回転軸と、前記第二回転軸を回転させ
    る第二回転駆動手段とをさらに具備する請求項1又は請
    求項2に記載の深穴加工装置。
  4. 【請求項4】 前記工具はミリングカッタである請求項
    3に記載の深穴加工装置。
  5. 【請求項5】 前記工具は研削工具である請求項3に記
    載の深穴加工装置。
  6. 【請求項6】 前記回転駆動手段は前記装置本体に設け
    られ、前記送り手段は前記装置本体の後部に設けられ、
    前記送り手段は前記装置本体を前記中心軸線方向に沿っ
    て送る請求項2又は請求項3に記載の深穴加工装置。
  7. 【請求項7】 前記発光手段は、前記装置本体の後部に
    設けられ、後方に向けて光を射出し、前記姿勢検出手段
    は、前記後方に向けて射出された光を受光して前記装置
    本体の姿勢を検出する請求項1から請求項6のいずれか
    一項に記載の深穴加工装置。
  8. 【請求項8】 前記発光手段は、前記送り手段の後部に
    設けられ、後方に向けて光を射出し、前記姿勢検出手段
    は、前記後方に向けて射出された光を受光して前記装置
    本体の姿勢を検出する請求項2から請求項6のいずれか
    一項に記載の深穴加工装置。
  9. 【請求項9】 中心軸線と、該中心軸線を中心として回
    転可能な回転軸とを有する装置本体と、 前記回転軸を回転させる回転駆動手段と、 前記回転軸の先端部に設けられ、前記回転軸から被測定
    物の穴壁までの半径方向距離を測定する半径方向距離検
    出手段と、 前記中心軸線に沿って光を射出する発光手段と、 前記発光手段と対向して前記装置本体の外部に設けら
    れ、前記発光手段から射出された光を受光して前記装置
    本体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、 前記装置本体の外周部に配設され、前記装置本体の周囲
    の壁面との間で伸縮し、前記装置本体の姿勢を変更する
    少なくとも3つの姿勢調節手段と、 前記姿勢検出手段によって検出された前記装置本体の姿
    勢に応じて、前記姿勢調節手段の作動を制御する制御手
    段と、 被測定物と前記装置本体との間で相対送りを与える送り
    手段と、 を具備することを特徴とした深穴測定装置。
  10. 【請求項10】 前記回転駆動手段は前記装置本体の内
    部に設けられ、前記送り手段は前記装置本体の後部に設
    けられ、前記送り手段は前記装置本体を前記中心軸線に
    沿って送る請求項9に記載の深穴測定装置。
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