JP3335414B2 - 周波数変換による被振幅変調隣接妨害除去装置 - Google Patents

周波数変換による被振幅変調隣接妨害除去装置

Info

Publication number
JP3335414B2
JP3335414B2 JP06404893A JP6404893A JP3335414B2 JP 3335414 B2 JP3335414 B2 JP 3335414B2 JP 06404893 A JP06404893 A JP 06404893A JP 6404893 A JP6404893 A JP 6404893A JP 3335414 B2 JP3335414 B2 JP 3335414B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
amplitude
adjacent
adjacent channel
adjacent interference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06404893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06276024A (ja
Inventor
満 佐々木
三利 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP06404893A priority Critical patent/JP3335414B2/ja
Publication of JPH06276024A publication Critical patent/JPH06276024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3335414B2 publication Critical patent/JP3335414B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被振幅変調信号を直交変
換する復調回路であって、隣接チャンネルの妨害を除去
するための被振幅変調隣接妨害除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来このような分野の技術として、特開
昭61−273005号公報、特開平4−150307
号公報に被振幅変調を直交変調する復調回路を記載する
ものがある。ところで被振幅変調信号を受信しこれを復
調するときに、電離層等の影響により遠方の放送局の電
波が隣接チャンネルの妨害として混入し音質低下を招
く。このため被振幅変調信号を受信した際に、隣接チャ
ンネル妨害の発生を検出すると、エンベロープ検波によ
る場合にはフィルタにより高域を制限するものがある。
別の例としては、ISB(Independent Side Band)に
よる場合には妨害を受けている側波を手動で妨害のない
チャンネルに切り換えて除去する処理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
隣接妨害除去装置では妨害波をフィルタにより十分にカ
ットできずに音質が劣化したり、完全にカットしようと
するとフィルタの回路構成が複雑になり、多くの調整が
必要になるという問題があった。前記ISBでの手動に
よる切り換えは復調装置が車載用の場合には運転以外の
操作を強要することになり、さらに被振幅信号を直交変
換する復調回路には直接に使用できないという問題があ
る。
【0004】したがって本発明は上記問題点に鑑み音質
を簡単に向上でき、手動操作を必要としない周波数変換
による被振幅変換隣接妨害除去装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、被振幅変調信号を直交変換発振器により
直交変換して復調する復調回路の周波数変換による振幅
変調隣接妨害除去装置に、隣接妨害除去フィルタ及び被
振幅変換隣接妨害除去装置を設ける。前記隣接妨害除去
フィルタは前記被振幅信号の直交変換後に設けられ、隣
接チャンネルを除去するためにカットオフ周波数を可変
にする低域通過フィルタからなるようにしてある。
【0006】前記被振幅変換隣接妨害除去装置は前記被
振幅信号の周波数を変換して隣接チャンネルを検出して
検出時に隣接チャンネルが下側波又は上側波にあるかに
応じて前記直交変換発振器の発振周波数を一定量だけ増
加又は減少するように制御すると同時に前記隣接妨害除
去フィルタのカットオフ周波数を一定量低下させるよう
にしてある。
【0007】さらに、前記被振幅変換隣接妨害除去装置
は、前記被振幅信号を前記直交変換発振器の周波数を一
定量だけずらした周波数で変換し上側波又は下側波の隣
接チャンネルの搬送波周波数を抽出する隣接チャンネル
抽出部と、前記抽出された上側波又は下側波の隣接チャ
ンネルの搬送波を検出する隣接チャンネル検出部と、下
側波に隣接チャンネルを検出した場合には前記直交変換
発振器の発振周波数を一定量だけ増加し上側波に隣接チ
ャンネルを検出した場合には前記直交変換発振器の発振
周波数を一定量だけ減少させ、いずれかの側波に隣接チ
ャンネルを検出した場合に前記隣接妨害除去フィルタの
カットオフ周波数を一定量低下させる制御部とを具備す
るようにしてある。また前記隣接妨害除去フィルタが適
応型フィルタで形成されるようにしてもよい。前記被変
調信号の直交変換後にコンデンサを設けて直流成分をカ
ットし同時に周波数の変化を検出し、この周波数変化が
一定値以下の場合には一定量を前記被振幅変換隣接妨害
除去装置の制御信号に重畳して直交変換発振器の発振周
波数を制御するようにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明の周波数変換による振幅変調隣接妨害除
去装置によれば、低域通過フィルタからなる前記隣接妨
害除去フィルタが前記被振幅変調信号の直交変換後に設
けられることにより、そのカットオフ周波数が可変にで
き隣接チャンネルが除去されて隣接チャンネルが復調さ
れるのを防止できる。前記被振幅変調信号の周波数を変
換して隣接チャンネルを検出して検出時に隣接チャンネ
ルが下側波又は上側波にあるかに応じて前記直交変換発
振器の発振周波数を一定量だけ増加又は減少するように
制御することにより隣接チャンネルは前記隣接妨害フィ
ルタの通過帯域の外側になるので隣接チャンネルの側波
を確実に除去できるようになる。同時に前記隣接妨害除
去フィルタのカットオフ周波数を一定量低下させること
により、隣接チャンネルが存在しない場合には前記隣接
妨害除去フィルタの通過帯域が広く使用されるが隣接チ
ャンネルが存在する場合にのみその通過帯域が狭くなり
隣接チャンネルを除去するように制御する。
【0009】また、前記隣接妨害除去フィルタが適応型
フィルタで形成されることにより、隣接チャンネルの搬
送波のレベルが大きいときは前記隣接妨害除去フィルタ
のカット周波数の変更が早くなり、そのレベルが小さい
時ににカット周波数の変更が遅くなる。これにより一律
的に放送波の高周波成分をカットすることによる弊害を
緩和できる。前記被変調信号の直交変換後にコンデンサ
を設けて直流成分をカットし同時に周波数の変化を検出
し、この周波数変化が一定値以下の場合には一定量を前
記被振幅変換隣接妨害除去装置の制御信号に重畳して直
交変換発振器の発振周波数を制御することもできること
により、本周波数変換による振幅変調隣接妨害除去装置
の適用範囲が広がる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例に係る周波数変換によ
る被振幅変調隣接妨害除去装置であって被振幅変調の復
調回路に使用される第1の例を示す図である。先ず本図
に示す復調回路の概略を説明する。該復調回路は、スー
パヘテロダイン方式によるものであり、放送波が入来し
これを受信信号に変換するアンテナ1と、該アンテナ1
に接続され受信信号を増幅する高周波増幅器2と、該高
周波増幅器2に接続され後述する局発信号と混合して中
間周波信号(例えば、fo=450KHz)を形成する
中間周波混合器3と、該中間周波混合器3に局発信号を
供給する中間波局発部4と、該中間周波混合器3に接続
され中間周波信号のみを通過させ不要周波数を除去する
帯域フィルタ5と、該帯域通過フィルタ5に接続され同
相及び直交のベースバンド信号を形成する直交変換混合
器6及び7と、局発信号を形成し直交変換混合器6に出
力する直交変換発振器8と、該直交変換発振器8に接続
され局発信号の位相を90°ずらし直交混合器7に出力
する90度移相器9と、直交変換混合器6及び7にそれ
ぞれ接続される低域通過フィルタであって隣接チャンネ
ルの信号を除去する隣接妨害除去フィルタ10及び11
と、該隣接妨害除去フィルタ10及び11にそれぞれ接
続される増幅器12及び13と、該増幅器12及び13
にそれぞれ接続されアナログ信号をディジタル信号に変
換するA/D変換器(Analog to Digital Converter)1
4及び15と、該A/D変換器14及び15の各ディジ
タル信号を二乗演算する二乗演算器16及び17と、該
二乗演算器16及び17で二乗演算された結果を加算す
る加算器18と、該加算器18で加算演算された結果を
平方根演算する平方根演算器19と、該平方根演算器1
9で平方根演算された結果であるディジタル信号をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器(Digital toAnalog Co
nverter) 20と、該D/A変換器20に接続され不要
周波数を除去する低域通過フィルタ21と、該低域通過
フィルタ21に接続され電力増幅する電力増幅器22
と、該電力増幅器22により駆動され音声を再生するス
ピーカ23とを具備する。日本ではAM放送はチャンネ
ル間の周波数が9KHzになるようにされているので、
受信機の中間周波フィルタ5の通過帯域は通常450±
7KHzに設定されている。そして本復調回路によれ
ば、受信信号と直交変換発振器8との周波数のずれや位
相のずれ等の同期ずれがあっても被変調信号をひずみな
しに復調できる。
【0011】さらに希望の搬送波に対する側波帯の信号
の受信中に隣接チャンネルを受信するとその搬送波に伴
う側波により混信が生じるのでこれを防止するために、
前記復調回路は帯域フィルタ5の出力に接続され隣接チ
ャンネルを検出しこの検出時に前記隣接妨害除去フィル
タ10及び11のカット周波数を狭くするように制御す
る被振幅変換隣接妨害除去装置24と、該被振幅変換隣
接妨害除去装置24の制御信号に応答して共振周波数が
変化しこの共振周波数で直交変換発振器8を発振させる
電圧制御型共振回路25とを具備する。
【0012】図2は図1の被振幅変換隣接妨害除去装置
24を示す図である。本図に示す被振幅変換隣接妨害除
去装置24は、隣接チャンネルの抽出部であって前記帯
域フィルタ5からの中間周波信号(fo=450KH
z)に対してΔf(例えば、1KHz)だけずらした変
換周波数(f1=451Khz)の信号を発生する変換
周波数発振器31と、帯域フィルタ5及び変換周波数発
振器31の出力信号を混合する周波数変換混合器32と
を具備する。さらに被振幅変換隣接妨害除去装置24は
該周波数変換混合器32に接続され不要周波数を除去す
る低域通過フィルタ33とを具備し、隣接チャンネル検
出部であって該低域通過フィルタ33に接続されるバン
ドパスフィルタ34及び35と、該バンドパスフィルタ
34及び35にそれぞれ接続され交流を直流に変換する
整流部36及び37とを具備し、制御部であって該整流
部36及び37の出力信号のレベルが所定値以上の場合
に一定レベルの出力をする比較器38及び39と、前記
出力を反転する反転器40と、該反転器40及び比較器
39の出力を加算して加算信号により電圧制御型共振回
路25を制御する加算器41と、該比較器38及び39
の出力を加算し該加算信号により隣接妨害除去フィルタ
10及び11を制御する加算器42とを具備する。
【0013】図3は被振幅変換隣接妨害除去装置24の
特性を説明する図である。本図(a)は希望受信周波数
が、例えば1008KHzの場合に、これに対して妨害
隣接チャンネルの搬送波周波数位置が1017KHz、
999KHzに発生する例を示す。本図(a)の点線で
示すように、隣接チャンネルが妨害が発生する。この隣
接チャンネルの搬送波信号を抽出するために、図(b)
に示すように、この搬送波周波数を帯域フィルタ5と同
一の周波数を用いて、ダイレクトコンバージョンのよう
な周波数変換をすると、上側波及び下側波の信号の変換
後の周波数は9KHzと一致するため上側波及び下側波
の区別ができず、妨害チャンネルの検出ができないこと
になる。このため、本図(c)に示すように、変換周波
数発振器31の周波数を帯域フィルタ5の中間周波数f
oからΔf(例えば、1KHz)だけずらして、例えば
1009KHzで、ダイレクトコンバージョンを行う。
このようにして、上記の例では、妨害隣接チャンネルの
搬送波周波数位置が1017KHzの場合にはダイレク
トコンバージョン後には8KHzの位置となり、このた
めバンドパスフィルタ34の中心周波数fc1=8KHz
に設定され、妨害隣接チャンネルの搬送波周波数位置が
999KHzの場合にはダイレクトコンバージョン後に
は10KHzの位置となり、このためこのためバンドパ
スフィルタ35の中心周波数fc2=10Hzに設定され
る。両者には2KHzの差が生じ、バンドパスフィルタ
34及び35により区別が可能になる。
【0014】上側波のみに隣接チャンネルが存在する
と、バンドパスフィルタ34を通過する交流信号が存在
するがバンドパスフィルタ35を通過する交流信号は不
存在である。このため整流部36はあるレベルの直流信
号を出力するが、整流部37は直流信号の出力はない。
整流部36のレベルが一定値以上になると比較器38は
一定レベルの信号を出力し反転器38により反転信号を
出力し、比較器39は整流部37のレベルが一定値を越
えないので比較器39からの出力レベルは零であり、加
算器41を介して電圧制御型共振回路25に出力され
る。これにより直交変換発振器8はその出力周波数をΔ
fだけ、例えば1KHzだけ低下させる。すなわち、具
体的には450KHzから449KHzへの周波数の出
力に制御される。これにより直交変換混合器6及び7の
出力における上側波での隣接チャンネルの周波数は9K
Hzから10KHzになる。
【0015】比較器38からの出力信号により加算器4
2を介して隣接妨害除去フィルタ10及び11のカット
周波数が制御される。図4は図1の隣接妨害除去フィル
タ10及び11の特性を説明する図である。本図の点線
と実線に示すように、隣接妨害除去フィルタ10及び1
1のカット周波数は、加算器42の信号があると、例え
ば7KHzから6KHzに低下すると同時に妨害波の搬
送波の周波数が9KHzから10KHzになり、これに
伴い側波が点線から実線になる。このため、妨害を受け
た部分は復調されなくなる。以上は上側波に隣接チャン
ネルがある場合であったが、下側波に隣接チャンネルが
ある場合にはこの逆の特性になり直交変換発振器8はそ
の出力周波数を1KHzだけ増加し、すなわち、具体的
には450KHzから451KHzへの周波数の出力に
制御される。これにより直交変換混合器6及び7の出力
における下側波での隣接チャンネルの周波数は9KHz
から10KHzになる。かくして隣接チャンネルの側波
が確実に除去できる。
【0016】比較器39からの出力信号により加算器4
2を介して隣接妨害除去フィルタ10及び11のカット
周波数が制御される。本図4の点線と実線に示すよう
に、隣接妨害除去フィルタ10及び11のカット周波数
は、加算器42の信号があると、例えば7KHzから6
KHzに低下すると同時に妨害波の搬送波の周波数が9
KHzから10KHzになる。
【0017】図5は図1の電圧制御型共振回路25の構
成を示す図である。本図に示すように、電圧制御型共振
回路25は被振幅変換隣接妨害除去装置24からの信号
に応答して共振周波数が変化するものである。図6は図
1の隣接妨害除去フィルタ10及び11の変形である適
応型フィルタの使用を説明する図である。図1に示す隣
接妨害除去フィルタ10及び11はアナログ型のフィル
タであり、被振幅変換隣接妨害除去装置24からの信号
により回路構成を切り換えてカット周波数を可変するも
のであるが、本図に示すようなディジタル形の適応型フ
ィルタ50を図1の周波数変換による振幅変調隣接妨害
除去装置に代わり設けてもよい。なおディジタル・アナ
ログ変換器は省略している。フィルタ可変制御51は前
記適応型フィルタのカットオフ周波数を変化させるもの
であり図2に示す被振幅変換隣接妨害除去装置24にお
ける整流部36及び37の出力を加算した加算器43の
加算結果を誤差信号としてこの誤差信号が大きければカ
ットオフ周波数を早く変え、誤差信号が小さければカッ
トオフ信号を遅く変えるようにできる。これにより、隣
接チャンネルの搬送波レベルに応じて放送波の高周波成
分をカットするので、一律的に放送波の高周波成分をカ
ットすることによる弊害を緩和できる。
【0018】図7は本発明の実施例に係る周波数変換に
よる被振幅変換隣接妨害除去装置であって被振幅変調の
ダイレクトコンバジョーン復調回路に使用する第2の例
を示す図である。本実施例は前記特開昭61−2730
05号公報に記載のものを基礎とするものであり、本図
の復調回路は、ダイレクトコンバージョン方式するもの
であり、図1と比較し直交変換発振器8は放送局選択の
機能をもつので、そのためのN値(分周比)を入力する
フェーズロックループ(PLL)26と、該フェーズロ
ックループ26と被振幅変換隣接妨害除去装置24との
信号を加算した加算信号で直交変換発振器8を制御する
ための加算器27とを具備する。このため以下のように
被振幅変換隣接妨害除去装置24−1に変更される。図
8は図7の被振幅変換隣接妨害除去装置24−1の構成
を示す図である。
【0019】本図において図2の構成と異なるものはフ
ェーズロックループ26から出力にΔf(例えば、1K
Hz)相当のオフセット値を加算する加算器44と、該
加算器44の加算信号に基づき発振器31’の共振周波
数を変更する電圧制御型共振回路45である。かくし
て、ダイレクトコンバージョン検波でも隣接チャンネル
の検出妨害除去が可能になる。
【0020】図9は本発明の実施例に係る周波数変換に
よる被振幅変換隣接妨害除去装置であって被振幅変調の
ダイレクトコンバジョーン復調回路に使用する第3の例
を示す図である。本実施例は特開平4−150307号
公報に記載のものを基礎とするもので、本図において図
7の構成と付加的に異なるものは隣接妨害除去フィルタ
10及び11と増幅器12及び13との間にそれぞれ設
けられたバンドパスフィルタ60及び61と、増幅器1
2及び13とA/D変換器14及び15との間にそれぞ
れ設けられたコンデンサ62及び63と、A/D変換器
14及び15のデータを分岐して周波数を弁別して周波
数のずれを検出し再生に必要な成分を交流にするように
直交変換発振器8の発振を補正する周波数補正手段64
とがある。本図に示す実施例は、温度変化に起因して直
交変換混合器6及び7、増幅器12及び13等の出力信
号に直流のオフセット電圧が含まれると、そのオフセッ
ト電圧が同期ずれに伴って復調出力に歪みが生じるのを
防止するためにコンデンサ62及び63を設けるが、こ
のコンデンサ62及び63により受信信号と局発信号と
の位相差が一定である場合に復調に必要な直流成分まで
も除去するという問題を解決するものである。以下に周
波数補正手段64を説明する。図10は図9の周波数補
正手段64の構成を示す図である。
【0021】本図に周波数補正手段64は同相及び直交
データを入力し単位時間に変化した位相量すなわち周波
数のずれを求める周波数弁別手段270と、該周波数弁
別手段270によるずれを平均化する低域通過フィルタ
280と、該平均化データと一定のオフセット値とを加
算する加算手段290と、加算後レベルを変換する係数
手段300と、レベル変換されたディジタルデータをア
ナログ信号に変換して結果を前記加算器27に新たに入
力させるD/A変換器160とを具備する。この周波数
補正手段64によれば、周波数弁別器270から出力さ
れた信号は直交変換発振器8の局発周波数が搬送波周波
数から加算手段290で加算するオフセット値に対応し
た微小周波数を差し引いた周波数より高くなると直交変
換発振器8の周波数を低くするように負の値となり、ま
た直交変換発振器8の当該周波数よりも低くなると直交
変換発振器8の周波数を高くするように正の値となる。
電圧制御型共振回路25はフェースロックループ26か
らの電圧値と、被振幅変換隣接妨害除去装置24−1か
らの電圧値と、周波数、周波数弁別手段270で検出さ
れた直交変換発振器8の周波数のずれとオフセット値と
を加算した周波数で共振するように制御される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
域通過フィルタからなる隣接妨害除去フィルタが被振幅
変調信号の直交変換後に設けられ、隣接チャンネルの検
出によりそのカットオフ周波数が低下されると同時に隣
接チャンネルの周波数がそのカット周波数の外側に移動
するので確実に隣接チャンネルを除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る周波数変換による被振幅
変調隣接妨害波除去装置であって被振幅変調の復調回路
に使用する第1の例を示す図である。
【図2】図1の周波数変換による被振幅変換隣接妨害除
去24を示す図である。
【図3】周波数変換による被振幅変換隣接妨害除去装置
24の特性を説明する図である。
【図4】図1の隣接妨害除去フィルタ10、11の特性
を説明する図である。
【図5】図1の電圧制御形共振回路25の構成を示す図
である。
【図6】図1の隣接妨害除去フィルタ10及び11の変
形である適応型フィルタの使用を説明する図である
【図7】本発明の実施例に係る周波数変換による被振幅
変調隣接妨害波除去装置であって被振幅変調のダイレク
トコンバージョン復調回路に使用される第2の例を示す
図である。
【図8】図7の周波数変換による被振幅変調隣接妨害除
去装置24−1の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施例に係る周波数変換による被振幅
変調隣接妨害波除去装置であって被振幅変調のダイレク
トコンバージョン復調回路に使用される第3の例を示す
図である。
【図10】図9の周波数補正手段64の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
5…帯域フィルタ 6、7…直交変換混合器 8…直交変換発振器 10、11…隣接妨害除去フィルタ 24、24−1…被振幅変換隣接妨害除去装置 25、45…電圧制御型共振回路 31、31’…変換周波数発振器 32…周波数変換混合器 34、35…バンドパスフィルタ 36、37…整流部 38、39…比較部 41、42、43、44…加算部 50…適合型フィルタ 51…フィルタ可変制御

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被振幅変調信号を直交変換発振器(8)
    により直交変換して復調する復調回路の周波数変換によ
    る振幅変調隣接妨害除去装置において、 前記被振幅信号の直交変換後に設けられ、隣接チャンネ
    ルを除去するためにカットオフ周波数を可変にする低域
    通過フィルタからなる隣接妨害除去フィルタ(10、1
    1)と、 前記被振幅変調信号を希望波の周波数から所定量ずれた
    周波数でダイレクトコンバージョンすることによって
    接チャンネルを検出して検出時に隣接チャンネルが下側
    波又は上側波にあるかに応じて前記直交変換発振器
    (8)の発振周波数を一定量だけ増加又は減少するよう
    に制御すると同時に前記隣接妨害除去フィルタ(10、
    11)のカットオフ周波数を一定量低下させる被振幅変
    換隣接妨害除去装置(24、24−1)とを具備するこ
    とを特徴とする周波数変換による被振幅変調隣接妨害除
    去装置。
  2. 【請求項2】 前記被振幅変換隣接妨害除去装置(2
    4、24−1)は;前記被振幅信号を前記直交変換発振
    器(8)の周波数を一定量だけずらした周波数で変換し
    上側波又は下側波の隣接チャンネルの搬送波周波数を抽
    出する隣接チャンネル抽出部(31、32)と、 前記抽出された上側波又は下側波の隣接チャンネルの搬
    送波を検出する隣接チャンネル検出部(34、35、3
    6、37)と、 下側波に隣接チャンネルを検出した場合には前記直交変
    換発振器(8)の発振周波数を一定量だけ増加し、上側
    波に隣接チャンネルを検出した場合には前記直交変換発
    振器(8)の発振周波数を一定量だけ減少させ、いずれ
    かの側波に隣接チャンネルを検出した場合に前記隣接妨
    害除去フィルタ(10、11)のカットオフ周波数を一
    定量低下させる制御部(38、39、40、41、4
    2)とを具備することを特徴とする請求項1に記載の周
    波数変換による振幅変調隣接妨害除去装置。
  3. 【請求項3】 前記隣接妨害除去フィルタ(10、1
    1)が適応型フィルタ(50、51)で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数変換による振
    幅変調隣接妨害除去装置。
  4. 【請求項4】 前記被変調信号の直交変換後にコンデン
    サを設けて直流成分をカットした後位相の変化を検出
    し、この位相変化に応じた制御量を前記被振幅変換隣接
    妨害除去装置(24、24−1)の制御信号に重畳して
    直交変換発振器(8)の発振周波数を制御することを特
    徴とする請求項1に記載の周波数変換による振幅変調隣
    接妨害除去装置。
JP06404893A 1993-03-23 1993-03-23 周波数変換による被振幅変調隣接妨害除去装置 Expired - Fee Related JP3335414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06404893A JP3335414B2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 周波数変換による被振幅変調隣接妨害除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06404893A JP3335414B2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 周波数変換による被振幅変調隣接妨害除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06276024A JPH06276024A (ja) 1994-09-30
JP3335414B2 true JP3335414B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=13246830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06404893A Expired - Fee Related JP3335414B2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 周波数変換による被振幅変調隣接妨害除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3335414B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450932B1 (ko) * 1999-06-24 2004-10-02 삼성전자주식회사 이중모드 단말기에서 가변대역 기저대역 필터링을 위한 아날로그 복조장치
JP5610899B2 (ja) * 2010-07-28 2014-10-22 パナソニック株式会社 受信回路およびそれを備えた受信装置
JP5947943B1 (ja) * 2015-03-27 2016-07-06 アンリツ株式会社 信号解析装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06276024A (ja) 1994-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0122657B1 (en) Receiver for rf signals comprising a pair of parallel signal paths
US4653117A (en) Dual conversion FM receiver using phase locked direct conversion IF
US4789897A (en) Frequency converting apparatus for converting an RF television signal to a video signal employing low IF techniques
US7010059B2 (en) Quadrature demodulator for compensating for gain and phase imbalances between in-phase and quadrature-phase components
US6195400B1 (en) Two-mode demodulating apparatus
CA1151735A (en) Broadcast signal receiving system for directly recovering the modulating signal from a received modulated high frequency signal
US20090131006A1 (en) Apparatus, integrated circuit, and method of compensating iq phase mismatch
EP2048800A1 (en) Anti jamming system
US20090117870A1 (en) Receiver
JPH0628338B2 (ja) フエーズロツクドループ及びそれを用いる直接混合同期am受信機
JPH09224059A (ja) 直接変換fsk受信機
US8880016B2 (en) Anti-jamming system
JP3020526B2 (ja) 直接混合同期am受信器
JP3335414B2 (ja) 周波数変換による被振幅変調隣接妨害除去装置
EP1913686B1 (en) Receiver for amplitude-modulated signals
JP2002026759A (ja) 振幅変調方式の受信装置
JP3128371B2 (ja) 受信装置
JP2005503063A (ja) 受信機
JP3743046B2 (ja) 直接変換受信機
KR0121388Y1 (ko) 위성방송 수신기의 반송파 복구장치
JP3335411B2 (ja) 周波数変換による被振幅変調隣接妨害検出装置
JP4245268B2 (ja) 角度復調装置、角度復調方法及び記録媒体
US6963735B2 (en) Method and arrangement for receiving a frequency modulated signal
JP2948648B2 (ja) 復調回路
JPH06318959A (ja) 位相同期装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees