JP3334645B2 - バンパと外板部材の接合構造 - Google Patents

バンパと外板部材の接合構造

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JP3334645B2
JP3334645B2 JP26609798A JP26609798A JP3334645B2 JP 3334645 B2 JP3334645 B2 JP 3334645B2 JP 26609798 A JP26609798 A JP 26609798A JP 26609798 A JP26609798 A JP 26609798A JP 3334645 B2 JP3334645 B2 JP 3334645B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のバンパを
車体に取り付けるバンパと外板部材の接合構造、特に、
フェンダのような外側面形成部材とバンパ側端部とを相
互に取付けるように構成されたバンパと外板部材の接合
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の前後端には車体を保護するバン
パが配備され、そのバンパの左右の側部にはフェンダの
ような外側面形成部材が対向配備され、これらは車体基
枠部にそれぞれ固定される。ここで、バンパ側端部やフ
ェンダの表面は車体外側面の前後端を成すことより、デ
ザイン的な観点や先端部の振れ防止の観点より相互に所
定の隙間を保ったまま、あるいは隙間を無しにして連結
されるものが多くなっている。
【0003】例えば、実公平3−23887号公報に
は、フロントフェンダの外側面に形成された係合孔に、
バンパ側端部の内側壁より延出するフック状の係合部を
係合し、これによりバンパ側端部の振れをフロントフェ
ンダにより防止するようにしている。更に、実公平5−
17331号公報にはバンパ側端部の上端縁に溝を設
け、これと対向するフェンダの先端部にフランジ片を形
成し、フランジを溝に差し込むことによりバンパとフェ
ンダとの間の車幅方向の位置決めを行い、外観性を良好
にするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、実公平
3−23887号公報に開示されるバンパ支持装置にお
いては、バンパ側端部の係合穴の位置での左右方向の振
れを防止することはできるが、バンパとフェンダの相対
的な前後方向、上下方向の位置決めを行うことができな
い。一方、実公平5−17331号公報に開示される自
動車の車体構造においては、バンパの車体への組み付け
時において、バンパ側端部とフェンダ等の車体外側面構
成部材との相対的な車幅方向の位置決め及び前後方向の
位置決めはできるが、上下方向の位置決めはできない。
このため、この車体構造ではバンパ側端部の上壁とこれ
と対向するフェンダ先端の下縁部との隙間を容易に一定
に保つことができず、自動車の前後端におけるバンパ側
端部とフェンダ等の車体外側面形成部材とで連続的に形
成される車体外側面の外観性を良好に保持する上で問題
と成っている。
【0005】更に、実公平5−17331号公報に開示
される車体構造では、フェンダの先端にフランジを延設
し、バンパ側端部に設けた溝に差し込む構成をとってお
り、比較的複雑化しており、より簡素化して成形性向
上、コスト低減の図れるバンパと外板部材の接合構造が
望まれている。
【0006】本発明の第1の目的は、バンパ側端部とこ
れに対向する車体外側面を形成した外板部材との相対的
な位置決めを確実に行い、車体前後端周辺の外側面の外
観性を良好に保持できるようにしたバンパと外板部材の
接合構造を提供することにある。更に、第2の目的は、
バンパ側端部とこれに対向する車体外側面を形成した外
板部材との相対的な位置決めを確実に行い、より簡素化
を図れるバンパと外板部材の接合構造を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、バンパ側端部の上壁に切り
込まれ車体前後方向に切欠きを形成し、車体外側面を形
成した外板部材の端縁より第1の水平片部を延出し、そ
の第1の水平片部より上記バンパ側端部の上壁の厚さよ
り僅かに大きな縦幅の縦片部を屈曲形成し、上記縦片部
より第2の水平片部を屈曲形成しておき、特に、バンパ
が車体へ組み付けられた際に、第1の水平片部が上壁の
上面及び下面のうちの一方に当接し、第2の水平片部が
上壁の上面及び下面のうちの他方に当接し、縦片部が切
欠きに挾持されるという構成を採る。
【0008】これにより、車体外側面を形成した外板部
材とバンパ側端部との相対的な位置決めに際し、上壁の
切欠きが縦片部を挾持することにより車幅方向の位置決
めが、上壁の切欠きが縦片部に当接することにより前後
方向の位置決めが、上壁の上面と下面のうちの一方が第
1の水平部に他方が第2の水平部に当接することにより
上下方向の位置決めがそれぞれ容易に行なわれ、車体前
後端周辺の外観性を良好に保持できる。上記外壁面を形
成した外板部材はフェンダ、リヤクオータパネル等が通
常用いられる。この場合、フェンダ、リヤクオータパネ
ル等とバンパ側端部の上壁との相対的な車幅方向、前後
方向、上下方向の6方向の位置決めをそれぞれ容易に行
うことができ、車体前後端周辺の外観性を良好に保持で
きる。
【0009】
【0010】請求項2の発明では、上記バンパ側端部は
上記切欠きよりも前方において上記上壁に膨出形成され
た突部を有し、 上記外板部材は上記端部より車体前後方
向内側に向けて突出す前後方向位置決めフランジを有
し、 上記前後方向位置決めフランジは、上記切欠きの最
深部が上記縦片部に当接した後、上記突部に圧接される
ように形成されたという構成を採る。 これにより 車体
外壁面を形成した外板部材とバンパ側端部との相対的な
位置決めに際し、上記切欠きの最深部が上記縦片部に当
接した後、前後方向位置決めフランジが上記突部に圧接
されることにより、前後方向の位置決めを確実且つ容易
に行うことができ、車体前後端周辺の外観性を良好に保
持できる。
【0011】
【0012】請求項3の発明では、請求項1又は2記載
のバンパと外板部材の接合構造において、上記第2の水
平部より屈曲形成されて車体へ取り付けられる取付け片
部を具備したことが良い。 これにより 取付け片部が車
体に取付けられることにより、バンパ側端部が切欠きを
形成された個所で外板部材を介して車体に支持されるの
で、パンパ側端部の車体に対する振れを確実に防止でき
る。 また、上記外壁面を形成した外板部材はフェンダ、
リヤクオータパネル等であることが望ましい。この場
合、フェンダ、リヤクオータパネル等とバンパ側端部の
上壁との相対的な車幅方向、前後方向の位置決めを容易
に行うことができ、車体前後端周辺の外側面の外観性を
良好に保持できる。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には本発明の適用さ
れたバンパと外板部材の接合構造を示した。このバンパ
と外板部材の接合構造は自動車1の前部にフロントバン
パ6(図2参照)を取り付けるのに用いられている。図
1に示すように、自動車1はその前部にエンジンルーム
Rを備え、その周壁を成す複数の剛性パネル材を相互に
結合して成る基枠部Bを備え、その基枠部Bにフードパ
ネル2、左右のフロントフェンダ(左のみ示した)3、
フロントバンパフェース4、ヘッドライト10等を取り
付けている。特に、フロントバンパフェース4は車体前
端の外壁部材を成し、フロントグリル5、フロントバン
パ6、フロントスカート7を一体化して樹脂成形されて
いる。ここで、フロントバンパフェース4はその複数箇
所が基枠部Bの前側部材を成すフロントエンドパネル8
等にボルト止めされている。
【0015】フロントバンパフェース4の中央に配設さ
れたフロントバンパ6はその外壁がフロントバンパフェ
ース4で樹脂成形され、車幅方向Yに長い主部601と
その左右より後方に湾曲して延出する左右のバンパ側端
部602とを有する。主部601の内側面には図示しな
い衝撃吸収用のパッド材を介して剛性保持用のビーム材
が一体接合されている。このビーム材は図示しない左右
のサイドフレーム側に連結されている。なお、左右の各
バンパ側端部602は互いに左右対称に形成される。
【0016】図5に示すようにバンパ側端部602はそ
の上壁aが略平坦部として形成され、上壁aより下方に
湾曲して延びる側壁bを有し、それらの連結部位にはフ
ロントフェンダの前側下端縁301(図4(a),
(b)参照)との間の隙間を排除できる上向きのビード
cが形成されている。図1に示すように、バンパ側端部
602の上壁aは、その内の主部601に近い前側の部
分がヘッドライト10と対向し、その後側の部分がフロ
ントフェンダ3の前側下端縁301と対向する。更に、
図1に示すように上壁aにはその車幅方向内側の部位で
前側下端縁301との対向部位に上向き突部12とその
後方の切欠き9とが形成される。上向き突部12は略平
坦な上壁aより上向きに突き出し形成され、特に、後述
の車幅方向位置決めフランジ151等の先端を係止でき
るようその突き出し量が設定されている。
【0017】図6に示すように、切欠き9は溝幅eを保
って後方から上下に切り込まれ、前後方向Xの幅は後述
の取付け部11の幅dより僅かに大きな値に設定されて
いる。なお、切欠き9の溝幅eは取付け部11の厚さよ
り僅かに大きな値に設定される。この切欠き9の後端側
(紙面上側)には溝幅eを徐々に拡大させるガイド片部
603が形成され、これによって、切欠き9と取付け部
11との嵌合作業の容易化を図っている。なお、図1に
示す符号13は上壁aの後端部に形成された締付ボルト
の取付け孔を示し、これはフロントフェンダ3側の前側
下端縁301と上壁aとの結合時に用いられる。
【0018】車体外壁面を形成した外板部材としてのフ
ロントフェンダ3は左右対称に形成され、それぞれの前
端部は左右のバンパ側端部602に対向配備される。図
2、図3に示すように、左側のフロントフェンダ3はそ
の周縁部の内、その前向き端302がヘッドライト10
と、前側下端縁301がバンパ側端部602と、後端が
図示しないフロントドアと、上端がフード2とそれぞれ
対向し、車体外面を連続形成するように構成されてい
る。更に、フロントフェンダ3の下部には図示しないタ
イヤハウスの先端部に対向する湾曲下縁303(図4
(a)、(b)参照)が形成され、同湾曲下縁303の
先端より前述の前側下端縁301が前方に連続形成され
る。
【0019】湾曲下縁303及び前側下端縁301は共
に車幅方向内側に屈曲するフランジfを形成される。こ
こで、湾曲下縁303側のフランジfからは複数の取付
け片gが延出形成され、これが図示しないタイヤハウス
の先端部とボルト止めされる。 一方、図6に示すよう
に、前側下端縁301のフランジfはその後部に取付け
片g1を前部に取付け部11をそれぞれ延出形成し、し
かも、取付け部11の前方でフランジfの最前部に同フ
ランジfに連続して車幅方向Y及び前後方向Xの各位置
決めフランジ151,152及び湾曲部153を連続形
成している。ここで、取付け片g1は上壁aの取付け孔
13と重なるように形成され、これにより、両者は締付
ボルトによって一体的に締付結合される。
【0020】取付け部11は前側下端縁301のフラン
ジfより幅bを保持して車幅方向内側に延設されてお
り、フロントフェンダ3のプレス成形時にこれと一体成
形される。なお、場合によりこの取付け部11を別途形
成した上で、別部材をフランジfに溶接するようにして
も良い。ここでの取付け部11はフランジfよりほぼ水
平状態で延出する第1の水平部111と、第1の水平部
より下方に屈曲形成される縦片部112と、縦片部11
2の下端よりほぼ水平状態で車幅方向内側に延出する第
2の水平部113と、第2の水平部113より下方に屈
曲形成される取付け片部114とを有する。この取付け
部11は取付け片部114を基枠部B側のフロントエン
ドパネル8の側端部にボルト止めされ、これにより、取
付け部11はフロントフェンダ3及びバンパ側端部60
2の基枠部Bに対する振れを確実に防止できる。
【0021】ここで取付け部11の縦片部112の縦幅
h(図5参照)はバンパ側端部602の上壁aの厚さよ
り僅かに大きな値に設定され、しかも、上壁aの切り込
み9の幅e(図6参照)は縦片部112の板厚より僅か
に大きく形成されている。このため、略平坦な上壁aに
後方より切り込まれた切り込み9と縦片部112とを容
易に差し込み嵌合でき、切欠き9の最深部(図1におい
て下端部)を縦片部112の端部に当接でき、第1の水
平部111の下面に上壁aの上面を当接でき、第2の水
平部113の上面に上壁aの下面を当接できる。
【0022】フロントフェンダ3の前側下端縁301の
フランジfの最前部には車幅方向及び前後方向の各位置
決めフランジ151,152及び湾曲部153が屈曲形
成され、それらの下面はバンパ側端部602の上壁aに
当接するよう形成されている。図6に示すように、車幅
方向位置決めフランジ151は車幅方向内側(図6で左
方向)に突き出して形成され、前後方向位置決めフラン
ジ152は車体後方(図6で上方向)に突き出して形成
され、両突き出し部を連結する湾曲部153は突き出し
方向を連続的に変化させて形成される。なお、フロント
フェンダ3側の各位置決めフランジ151,152,1
53はフロントフェンダ3の弾性力を受けて上向き突部
12に圧接できるように構成されている。即ち、フロン
トフェンダの前側下端縁301及び前向き端302の近
傍部位は組立て時に弾性的に車外方向に一旦変位Qさ
れ、その上で、各位置決めフランジが上向き突部12に
弾性的に圧接されている。
【0023】なお、ここでは左側のバンパ側端部602
及びフロントフェンダ3を説明したが、右側も左右対称
の構成を採ることより、重複説明を略した。このよう
な、図1のバンパと外板部材の接合構造を備えた自動車
1では、その前部の基枠部Bにフロントバンパフェース
4を組み付けるにあたり、まず、基枠部Bの前側部材で
あるフロントエンドパネル8にフロントバンパフェース
4を重ね合わせる。その際、フロントバンパ6の図示し
ないビーム材側を図示しないブラケットを介し基枠部B
側のサイドフレーム(図示せず)に仮止めする。次いで
左右の各バンパ側端部602の上壁aをフロントフェン
ダ3の前側下端縁301に対向させ、上壁aの切り込み
9を縦片部112に差し込み、仮嵌合させる。
【0024】次いで、フロントエンドパネル8にフロン
トバンパフェース4の全域を位置決めし、順次、締付ね
じや締付ボルトを用いでフロントバンパフェース4上の
フロントグリル5、フロントスカート7等の部位をフロ
ントエンドパネル8側に締付固定する。これと前後し
て、図示しないビーム材側を基枠部B側に確実に固定す
る。
【0025】次いで、前側下端縁301に上壁aを対向
させ、上壁aの切り込み9を縦片部112に仮嵌合して
いる左右の各バンパ側端部602の上壁aの取付け孔1
3と取付け片g1を重ね、両者を締付ねじによって締付
ける。なお、この締付作業に先立ち、第1の水平部11
1の下面を上壁aの上面に当接し、第2の水平部113
の上面を上壁aの下面に当接し、更に、切欠き9の最深
部(図1において下端部)を縦片部112の端部に当接
し、しかも、フロントフェンダの前側下端縁301及び
前向き端302の近傍部位を弾性的に車外方向に変位さ
せ、その上で、各位置決めフランジ151,152及び
湾曲部153を上向き突部12に対向させ、弾性的に圧
接させ、その状態のまま上壁aの取付け孔13と取付け
片g1が締付ねじによって締付け結合される。
【0026】これにより、切り込み9が縦片部112を
挾持することによりバンパ側端部602の上壁aとフロ
ントフェンダの前側下端縁301との相対的な車幅方向
Yの位置決めを行える。しかも、切欠き9の最深部が縦
片部112に当接することにより前後方向Xの位置決め
を行え、更に、第1の水平部111と第2の水平部11
3が外壁aの上下面に当接することにより上下方向Zの
位置決めを行える。このため、図1のバンパ取付け構造
によれば、車体の基枠B側へのフロントバンパ6の取付
けにあたり、左右のバンパ側端部602の上壁aとフロ
ントフェンダの前側下端縁301との相対的な位置決め
を、単に、上壁aの切り込み9を縦片部112に嵌合さ
せることにより容易に行うことができる。更に、取付け
部11の取付け片部114が基枠部Bに固定されること
より、フロントフェンダの前部及び取付け部11に支持
されバンパ側端部602の基枠部Bに対する振れをより
確実に防止できる。
【0027】しかも、フロントフェンダの前側下端縁3
01及び前向き端302の近傍部位を弾性的に車外方向
に一旦変位させた上で、同部位の位置決めフランジ15
を上向き突部12に圧接させ、フロントフェンダの前側
下端縁301及び前向き端302の上壁aに対する車幅
方向X、前後方向Yの位置決めを容易に行うことがで
き、フロントフェンダの前端部分と上壁a及びヘッドラ
イト10との相互の隙間等を設定値に容易に調整でき、
外観性を向上できる。特に、ここでは、フロントフェン
ダの湾曲部153を弾性的に斜め前方より上向き突部1
2に圧接するという、簡単な操作により、フロントフェ
ンダ3の前側下端縁301とバンパ側端部の上壁aとの
相対的な車幅方向Yと前後方向Xの位置決めをきわめて
容易に行える。
【0028】なお、ここでの位置決めフランジ15は上
壁aに接合し、この上壁aに載置された状態で上向き突
部12に当接することより、フロントフェンダの前側下
端縁301とバンパ側端部602の上壁aとの間での上
下方向Zの位置決めをも行え、これにより上向き突部1
2と上壁aと位置決めフランジ15が共動して、前後、
左右及び上下の6方向の位置決めを行える。図1のバン
パと外板部材の接合構造で用いた取付け部11は、フラ
ンジfより延出する第1の水平部111と、縦片部11
2と、第2の水平部113と、取付け片部114とを有
していたが、これに代えて、図7(a)、(b)、
(c)に示すような取付け部11a、11b、11cを
用いても良い。
【0029】ここで、図7(a)の取付け部11aは、
フロントフェンダ3の前側下端縁301より比較的大き
く車幅方向内側(紙面左側)に屈曲形成されたフランジ
faの端縁に延出形成される。この取付け部11aは、
フランジfaの先端より延出し、車幅方向外側(紙面右
側)に折り返された上で水平状態で延出する第1の水平
部111と、この第1の水平部111より下方に屈曲形
成される縦片部112と、その縦片部112の下端より
車外側に水平状態で延出形成される第2の水平部113
と、この第2の水平部113の先端から下方に屈曲形成
され基枠部B側に固定される取付け片部114とを有す
る。
【0030】図7(b)の取付け部11bは、取付け部
11aと同様のフランジfbを備え、その先端より延出
形成される。この取付け部11bは、フランジfbの先
端より車幅方向外側(紙面右側)に折り返された第1の
水平部111と、それより下方に屈曲形成される縦片部
112と、その縦片部112の下端より車幅方向内側
(紙面左側)に延出形成される第2の水平部113’
と、この第2の水平部113’の先端から下方に屈曲形
成され基枠部B側に固定される取付け片部114とを有
する。
【0031】図7(c)の取付け部11cは、フロント
フェンダ3の前側下端縁301より比較的大きく車幅方
向内側(紙面左側)に屈曲形成された上で下方に屈曲す
る部位を有した屈曲フランジfcの端縁より延出形成さ
れる。この取付け部11bは、屈曲フランジfbの下端
の端縁より車幅方向外側(紙面右側)に折り返された第
1の水平部111”と、それより上方に屈曲形成される
縦片部112”と、その縦片部112”の上端より車幅
方向外側(紙面右側)に延出形成される第2の水平部1
13”とを有する。この場合、上壁aの切欠き9が縦片
部112を挾持でき、切欠き9の図示しない最深部が縦
片部112の一端に当接でき、第1の水平部111”と
第2の水平部113”が上壁aの上下動を規制できる。
【0032】これら各取付け部11a、11b、11c
を用いたバンパと外板部材の接合構造も図1のバンパと
外板部材の接合構造と同様に、上壁aの切欠き9が縦片
部112,112”を挾持でき、切欠き9の図示しない
最深部が縦片部112,112”の一端に当接でき、第
1の水平部111,111”と第2の水平部113,1
13’,113”が上壁aの上下動を規制でき、これに
より、左右方向Y、前後方向X、上下方向Zの位置決め
を容易に行える。
【0033】上述のとこにおいて、各バンパと外板部材
の接合構造はフロントバンパ6とフロントフェンダ3の
相対的な位置決めに適用されていたが、これに代えて、
図示しないリアバンパとリアフェンダの相対的な位置決
めに適用されても良く、この場合も図1のバンパと外板
部材の接合構造と同様の作用効果が得られる。更に、車
体外壁面を形成した外板部材としてフェンダを説明した
が、これ以外の各種、車体コーナー部のリヤクオータパ
ネル等にも本発明を適用でき、この場合も図1のバンパ
とフェンダの接合構造と同様の作用効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、車体外壁面を形成した外板部材とバンパ側端部との
相対的な位置決めに際し、上壁の切欠きが縦片部を挾持
することにより車幅方向の位置決めが、上壁の切欠きが
縦片部に当接することにより前後方向の位置決めが、上
壁の上面と下面のうちの一方が第1の水平部に他方が第
2の水平部に当接することにより上下方向の位置決めが
それぞれ容易に行なわれ、車体前後端周辺の外観性を良
好に保持できる。請求項2の発明によれば、請求項1の
効果に加え、車体外壁面を形成した外板部材とバンパ側
端部との相対的な位置決めに際し、上記切欠きの最深部
が上記縦片部に当接した後、前後方向位置決めフランジ
が上記突部に圧接されることにより、前後方向の位置決
めを確実且つ容易に行うことができ、車体前後端周辺の
外観性を良好に保持できる。しかも、構成の簡素化、低
コスト化を図れる。 請求項3の発明によれば、請求項1
又は請求項2の効果に加え、取付け片部が車体に取付け
られることにより、バンパ側端部が切欠きを形成された
個所で外板部材を介して車体に支持されるので、パンパ
側端部の車体に対する振れを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたバンパと外板部材の接合構
造を適用する自動車のフロントバンパ及びフロントフェ
ンダの部分切欠平面図である。
【図2】図1のバンパと外板部材の接合構造を適用する
自動車の前側要部概略斜視図である。
【図3】図1のバンパと外板部材の接合構造を適用する
自動車のフロントバンパ及びフロントフェンダの概略部
分切欠斜視図である。
【図4】図1のバンパと外板部材の接合構造を適用する
自動車のフロントフェンダで、(a)は側面図、(b)
は平面図を示す。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】図1のバンパと外板部材の接合構造を適用する
自動車のフロントバンパ及びフロントフェンダの部分切
欠拡大断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態例としてのバンパと外板
部材の接合構造で用いる取付けブラケットの変形例を示
し、(a)は第1変形例、(b)は第2変形例、(c)
は第3変形例である。
【符号の説明】
3 フロントフェンダ 301 前側下端縁 6 フロントバンパ 602 バンパ側端部 9 切欠き 11 取付けブラケット 111 第1の水平部 112 縦片部 113 第2の水平部 12 上向き突部 151 車幅方向位置決めフランジ 152 前後方向位置決めフランジ 153 湾曲部 a 上壁 X 車体前後方向 Y 車幅方向 Z 上下方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 19/24 B62D 25/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンパ側端部の上壁に切り込まれ車体前後
    方向に形成された切欠きと、 上記バンパ側端部と対向し車体外側面を形成した外板部
    材の端縁より延出し上記上壁の上面及び下面のうちの一
    方に当接する第1の水平片部と、 上記第1の水平片部より屈曲形成され上記切欠きに挾持
    され上記バンパ側端部の上壁の厚さより僅かに大きな縦
    幅の縦片部と、 上記縦片部より屈曲形成され上記上壁の上面及び下面の
    うちの他方に当接する第2の水平片部と、 を具備したことを特徴とするバンパと外板部材の接合構
    造。
  2. 【請求項2】上記バンパ側端部は上記切欠きよりも前方
    において上記上壁に膨出形成された突部を有し、 上記外板部材は上記端部より車体前後方向内側に向けて
    突出す前後方向位置決めフランジを有し、 上記前後方向位置決めフランジは、上記切欠きの最深部
    が上記縦片部に当接した後、上記突部に圧接されるよう
    に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のバンパ
    と外板部材の接合構造。
  3. 【請求項3】上記第2の水平片部より屈曲形成されて車
    体へ取り付けられる取付け片部を具備したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のバンパと外板部材の
    接合構造。
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