JP3333836B2 - 引き戸用自閉装置 - Google Patents

引き戸用自閉装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸を自動的に
閉動作することができる引き戸用自閉装置に関し、特
に、軽快に引き戸の開動作を行うことができるととも
に、低速度で引き戸の閉動作を行うことにより、指詰め
等の傷害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖すること
ができるようにした引き戸用自閉装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、引き戸を自動的に閉動作すること
ができる引き戸用自閉装置として、引き戸のレールを
引き戸の閉鎖方向が低くなるように傾斜させて開口上枠
等に取り付け、引き戸を引き戸の自重によりレールに沿
って移動するようにしたもの(以下、「傾斜レール方
式」という。)索条の先端を係止する索条固定具と、
索条を巻き取る巻取ドラム及びこの巻取ドラムを索条を
巻き取る方向に付勢する巻取手段を備え、引き戸の開閉
に追従して索条の巻き出し、巻き取りを行う自閉装置本
体とより構成し、開口竪枠等の固定側又は引き戸側のい
ずれか一方に索条固定具を、他方に自閉装置本体をそれ
ぞれ取り付けるようにしたもの(以下、「索条方式」と
いう。)等が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このうち、
の傾斜レール方式の引き戸用自閉装置は、レールの傾
斜角度、引き戸の重量、引き戸の移動距離等によって、
引き戸の移動速度が変化し、具体的には、レールの傾斜
角度や引き戸の重量が大きくなるほど、また、引き戸の
移動距離が長くなるほど、引き戸の移動速度が増大する
こととなり、引き戸の移動速度の調整に困難を伴うとい
う問題があった。また、引き戸の移動速度は、閉動作の
開始時が低速度で、終了時が高速度となることから、引
き戸が開口竪枠等に衝突するようにして停止することと
なり、このとき、大きな衝撃音を発するとともに、指詰
め等の傷害を引き起こすおそれがあった。これに対処す
るために、エアーダンパ等の緩衝機構を併設することも
行われているが、部品点数が増え、コストが上昇すると
いう問題があった。
【0004】一方、の索条方式の引き戸用自閉装置
は、構造がコンパクトであるという利点を有するもの
の、巻取ドラムを索条を巻き取る方向に付勢する巻取手
段の付勢力により、引き戸の開動作時の負荷、引き戸の
閉動作時の引き戸の移動速度及び引き戸の閉鎖状態が決
まることとなるが、軽快に引き戸の開動作を行うことが
できるようにしながら、指詰め等の傷害を防止するため
に、低速度で引き戸の閉動作を行うようにし、さらに、
確実に引き戸を閉鎖することができるようにするという
互いに相反する要請に適合した巻取手段を選定すること
は困難であった。
【0005】本発明は、上記従来の引き戸用自閉装置の
有する問題点に鑑み、構造がコンパクトであるという
の索条方式の引き戸用自閉装置の利点を生かしながら、
軽快に引き戸の開動作を行うことができるとともに、低
速度で引き戸の閉動作を行うことにより、指詰め等の傷
害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖することができ
るようにした引き戸用自閉装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の引き戸用自閉装置は、索条の先端を係止す
る索条固定具と、引き戸の開閉に追従して索条の巻き出
し、巻き取りを行う自閉装置本体とより構成し、開口竪
枠等の固定側又は引き戸側のいずれか一方に索条固定具
を、他方に自閉装置本体をそれぞれ取り付けるようにし
た引き戸用自閉装置において、自閉装置本体に、索条を
巻き取る巻取ドラムと、該巻取ドラムを索条を巻き取る
方向に付勢する巻取手段と、引き戸の開動作時、低負荷
で索条を巻き出し、引き戸の閉動作時、巻取ドラムの回
転抵抗を増して高負荷で索条を巻き取るようにする調速
手段とを備えた引き戸用自閉装置であって、前記調速手
段を、外周に平歯車を形成し、巻取ドラムの外周に形成
した平歯車と噛合することによって、同期して回転する
ようにするとともに、内周面には、引き戸の閉動作時に
のみ、ピンを介して調速手段取付軸に係止するようにし
た一方向クラッチ機構と、遊星歯車機構とより構成し、
引き戸の開動作時には、遊星歯車機構が作用しないよう
に、引き戸の閉動作時には、遊星歯車機構が作用するよ
うに切り替えるようにしたことを特徴とする。
【0007】この引き戸用自閉装置は、自閉装置本体の
構造がコンパクトであり、開口竪枠等の固定側又は引き
戸側のいずれにも取り付けることができるとともに、引
き戸の開動作時、低負荷で索条を巻き出し、引き戸の閉
動作時、巻取ドラムの回転抵抗を増して高負荷で索条を
巻き取るようにする調速手段を備えることにより、この
調速手段と、巻取ドラムを索条を巻き取る方向に付勢す
る巻取手段とを、適宜調整することにより、軽快に引き
戸の開動作を行うことができるとともに、低速度で引き
戸の閉動作を行うことにより、指詰め等の傷害を防止し
ながら、確実に引き戸を閉鎖することができるようにす
ることが可能となる。そして、一方向クラッチ機構を用
いて、引き戸の開動作時と閉動作時の切り替えを自動的
に簡易に行うことができるとともに、遊星歯車機構を用
いて、引き戸の閉動作時、巻取ドラムの回転抵抗を安定
的に増大して、低速度で引き戸の閉動作を行うようにす
ることができる。
【0008】また、自閉装置本体に、巻取ドラムを索条
を巻き取る方向に付勢する巻取手段の付勢力の大きさを
可変にする巻取力調整手段を備えることができる。
【0009】これにより、引き戸の重量等に合わせて巻
取手段の付勢力の大きさを調整することができ、引き戸
の開動作時の負荷、引き戸の閉動作時の引き戸の移動速
度及び引き戸の閉鎖状態を簡易に調整することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の引き戸用自閉装置
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】この引き戸用自閉装置は、自閉装置本体1
と、索条固定具2と、索条3とより構成され、特に限定
されるものではないが、例えば、図7に示すように、自
閉装置本体1を引き戸D側に、索条固定具2を開口竪枠
等の固定側Hにそれぞれ取り付け、自閉装置本体1と索
条固定具2間に索条3を掛け渡すようにして使用され
る。
【0012】なお、引き戸Dの支持方式としては、開口
上枠に固定した吊ガイドレールにランナーを介して引き
戸Dを垂設する方式、開口下枠に固定した敷居レールに
より引き戸に取り付けた戸車を支持する方式等、任意の
支持方式を採用することができる。
【0013】自閉装置本体1は、図1〜図2に示すよう
に、ベース11に、索条3を巻き取る巻取ドラム1A
と、この巻取ドラム1Aに内蔵し、この巻取ドラム1A
を索条3を巻き取る方向に付勢する巻取手段1Bと、こ
の巻取手段1Bの付勢力の大きさを可変にする巻取力調
整手段1Cと、引き戸Dの開動作時、低負荷で索条を巻
き出し、引き戸Dの閉動作時、巻取ドラム1Aの回転抵
抗を増して高負荷で索条3を巻き取るようにする調速手
段1Dとを備え、これら各手段を覆うカバー17をベー
ス11に取り付けて構成するようにする。この場合、巻
取手段1B及び巻取力調整手段1Cを、巻取ドラム1A
に、同心状に内蔵することにより、自閉装置本体1の構
造を一層コンパクトにすることができる。
【0014】ベース11は、図3に詳示するように、柱
状の取付ブラケット12、巻取ドラム軸13、調速手段
取付軸14、ガイドローラ軸15、ベース取付孔16を
それぞれ所定位置に形成して構成するとともに、取付ブ
ラケット12の先端に、図4に示す取付プレート17を
配設し、ビス止めにより固定するようにする。そして、
ベース11と取付プレート17の間において、巻取ドラ
ム軸13に、ドラム軸26を介して、巻取ドラム1Aを
回転可能に取り付け、また、同様に、調速手段取付軸1
4に、調速手段1Dを取り付け、さらに、ガイドローラ
軸15に、ガイドローラ18を回転可能に取り付け、こ
のガイドローラ18により索条3を挟んで、索条3を、
巻取ドラム1Aの所定位置に正確に案内するようにす
る。
【0015】巻取ドラム1Aは、図5に詳示するよう
に、外周面に所要長の索条3を巻き付けることができる
ように所要径のドラム本体21の一端側に鍔22を、他
端側に平歯車23を一体に形成して鍔付ドラム状に形成
し、その内部に、巻取手段1Bを構成する平板ばねを渦
巻状に巻回した渦巻状ばね27を収容するばね収容室2
4を形成するとともに、この渦巻状ばね27の一端側2
7aをドラム本体21側に設けたばね係止溝25に係止
し、他端側27bをドラム軸26のばね係止溝26bに
係止する。このドラム軸26は、図7に示すように、円
柱状で下端には巻取ドラム軸13に同心的に嵌合する軸
嵌合孔26aを、上端には、巻取力調整手段1Cのカム
本体30に嵌合係止できるように、上部外周側面を一部
切り欠いて平坦面とした係止部26cを、また、外周側
面にはドラム軸長手方向に沿ってスリット状のばね係止
溝26bをそれぞれ形成するようにする。これにより、
巻取ドラム軸13に嵌合されたドラム軸26は、巻取ド
ラム軸13に対し、自由に回転できるように支持される
とともに、巻取ドラム1Aは、図1に示すように、巻取
ドラム軸13の太径となったボス部13Bに対し、自由
に回転するように支持される。
【0016】巻取ドラム1Aを索条3を巻き取る方向に
付勢する巻取手段1Bは、上記のとおり、ドラム本体2
1内に形成したばね収容室24内に収容した平板ばねを
所要回数渦巻状に巻回した渦巻状ばね27の一端側27
aをドラム本体21側に設けたばね係止溝25に係止
し、他端側27bをドラム軸26のばね係止溝26bに
係止して構成する。この場合、渦巻状ばね27の材質、
板厚、幅、巻回数等は、必要とされる、巻取ドラム1A
を索条3を巻き取る方向に付勢する巻取手段1Bの付勢
力の大きさに応じて適宜選定又は設定するようにする。
【0017】巻取ドラム1Aには、渦巻状ばね27から
なる巻取手段1Bに加えて、この巻取手段1Bの渦巻状
ばね27の付勢力の大きさを可変にする巻取力調整手段
1Cを配設する。この巻取力調整手段1Cは、図1〜図
2、図6及び図8に示すように、円盤形状をし、その外
周面に鋸歯状の歯30tを形成したカム本体30と、こ
のカム本体30の歯30tと噛合して、カム本体30を
係止する、取付プレート17に摺動自在に取り付けた操
作爪31とから構成する。このカム本体30は、巻取ド
ラム1Aの渦巻状ばね27を収容するばね収容室24を
覆うように取り付け、カム本体30に形成した長円形の
係止孔30bに、ドラム軸26の上端部26cを嵌合し
て、ドラム軸26とカム本体30とが共に回転するよう
にするとともに、カム本体30の上面には回転操作片3
0aを一体に形成し、この回転操作片30aをドライバ
ー又はスパナを用いて回転操作できるようにする。そし
て、カム本体30の外周面に形成した鋸歯状の歯30t
に、取付プレート17に摺動自在に取り付けた操作爪3
1を噛合させ、カム本体30を一方向、例えば、渦巻状
ばね27の付勢力の大きさを増す方向には回転操作片3
0aを介して回転操作可能に、逆方向には回転操作を阻
止するようにする。操作爪31は、図8に詳示するよう
に、先端にカム本体30の歯30tと噛合する形状とし
た鋸歯状の爪31aを形成した平板状の操作片本体31
bに、操作片31cを突設するとともに、爪31aと反
対側面にばね止め31dを一体に形成して構成する。そ
して、この操作爪31は、取付プレート17に穿設した
孔17h内に操作片31cを挿入し、この孔17hの両
側に平行して設けたガイド片17g,17g間に操作片
本体31bを摺動可能に支持し、かつ、ばね止め31d
と、このばね止め31dと対向して取付プレート17側
に突設したばね止め17dとの間にばね32を挿入し、
このばね32の付勢力にて、操作爪31をカム本体30
側へ付勢するようにして、爪31aをカム本体30の歯
30tに噛合させるようにする。
【0018】この巻取力調整手段1Cを用いて巻取手段
1Bの渦巻状ばね27の付勢力の大きさを調整するに
は、渦巻状ばね27の付勢力の大きさを増すようにする
場合には、カム本体30を回転操作片30aを介して回
転操作することにより、渦巻状ばね27の渦巻をさらに
巻く方向に回転するようにする。一方、付勢力の大きさ
を減ずるようにする場合には、操作爪31の操作片31
cを操作して、操作片31の爪31aとカム本体30の
歯30tとの噛合を解除し、カム本体30を回転操作片
30aを介して回転操作できるようにした状態で、渦巻
状ばね27の渦巻を解く方向に回転するようにする。な
お、回転操作を行った後、操作爪31の操作片31cの
操作を解除すると、操作片31の爪31aがカム本体3
0の歯30tと噛合し、カム本体30が固定され、巻取
手段1Bの渦巻状ばね27の付勢力を、調整した所定の
大きさに維持できるものとなる。
【0019】調速手段1Dは、図1及び図9に示すよう
に、一方向クラッチ40と、遊星歯車機構50とより構
成され、この一方向クラッチ機構40の作用により、引
き戸Dの開動作時と閉動作時の切り替え、すなわち、引
き戸Dの開動作時には、遊星歯車機構50が作用しない
ように、一方、引き戸Dの閉動作時には、遊星歯車機構
50が作用するように自動的に切り替えることができる
ようにするとともに、遊星歯車機構50の作用により、
引き戸Dの閉動作時、巻取ドラム1Aの回転抵抗を増大
して、低速度で引き戸Dの閉動作を行うことができるよ
うにする。一方向クラッチ40は、図9(A)に示すよ
うに、外周に平歯車41を形成し、巻取ドラム1Aの外
周に形成した平歯車23と噛合することによって、同期
して回転するようにするとともに、内周面には、一方向
の回転時、すなわち、引き戸Dの閉動作時にのみ、ピン
43と係止するようにした係止溝42を形成するように
する。このピン43は、調速手段1Dを取り付けた調速
手段取付軸14のボス44に穿設した爪嵌挿穴44a内
に挿入されるとともに、ばね45により一方向クラッチ
40の係止溝42に係合する方向に付勢されるようにす
る。
【0020】索条の先端部を係止する索条固定具2は、
ビス、釘等の任意の固定具にて、開口竪枠等の固定側H
に固定するようにしたもので、特に限定されるものでは
ないが、通常、開口竪枠等の固定側Hの上部に固定する
ようにする。
【0021】索条3は、引き戸Dの開閉動作時に繰り返
して作用する張力に十分耐え、かつ円滑に巻き出し、巻
き取りを行うことができるものであれば、その材質、形
状は限定されるものではなく、例えば、直径1mm〜3
mm程度のスチールワイヤなどを採用することができ
る。
【0022】以下、本発明の引き戸用自閉装置の作用に
ついて説明する。図10に示すように、索条固定具2を
開口竪枠等の固定側Hにビス止めし、また、自閉装置本
体1を引き戸D側にビス止めにて固定するとともに、自
閉装置本体1の巻取ドラム1Aに巻き付けた索条3の先
端を索条固定具2に固定するようにする。この場合、自
閉装置本体1と索条固定具2とを水平に対向して設置す
ることが望ましい。
【0023】引き戸Dを吊ガイドレール、敷居レール等
に沿って開動作すると、索条3の先端は索条固定具2を
介して開口竪枠等の固定側Hに固定されているので、引
き戸の開動作に追従して、索条3は巻取ドラム1Aから
巻き出される。このとき、巻取手段1Bの渦巻状ばね2
7の付勢力に抗して巻取ドラム1Aが回転し、巻取手段
1Bの渦巻状ばね27に復元力が蓄積される。ところ
で、引き戸Dの開動作時には、一方向クラッチ40の作
用により、遊星歯車機構50が作用しないため、低負荷
で索条3が巻取ドラム1Aから巻き出され、軽快に引き
戸Dの開動作を行うことができるものとなる。
【0024】そして、この状態で、引き戸Dを開動作す
る力を解除すると、巻取手段1Bの渦巻状ばね27に蓄
積された復元力により、索条3は巻取ドラム1Aに巻き
取られ、これにより、引き戸Dは閉動作を開始する。と
ころで、引き戸Dの閉動作時には、一方向クラッチ40
の作用により、遊星歯車機構50が作用するため、巻取
ドラム1Aの回転抵抗が増して、低速度で引き戸Dの閉
動作が行われるものとなる。
【0025】この場合、引き戸Dの重量、引き戸の移動
距離等に応じて、調速手段1Dと、巻取ドラム1Aを索
条3を巻き取る方向に付勢する巻取手段1Bとを、巻取
力調整手段1C等により適宜調整することにより、軽快
に引き戸Dの開動作を行うことができるとともに、低速
度で引き戸Dの閉動作を行うことにより、指詰め等の傷
害を防止しながら、確実に引き戸Dを閉鎖することがで
きるようにすることが可能とすることができるものとな
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の引き戸用自閉装置によれば、自
閉装置本体の構造がコンパクトであり、開口竪枠等の固
定側又は引き戸側のいずれにも取り付けることができる
とともに、引き戸の開動作時、低負荷で索条を巻き出
し、引き戸の閉動作時、巻取ドラムの回転抵抗を増して
高負荷で索条を巻き取るようにする調速手段を備えるこ
とにより、この調速手段と、巻取ドラムを索条を巻き取
る方向に付勢する巻取手段とを、適宜調整することによ
り、軽快に引き戸の開動作を行うことができるととも
に、低速度で引き戸の閉動作を行うことにより、指詰め
等の傷害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖すること
ができるようにすることが可能となり、安全性の高い引
き戸用自閉装置とすることができる。そして、一方向ク
ラッチ機構を用いて、引き戸の開動作時と閉動作時の切
り替えを自動的に簡易に行うことができるとともに、遊
星歯車機構を用いて、引き戸の閉動作時、巻取ドラムの
回転抵抗を安定的に増大して、低速度で引き戸の閉動作
を行うようにすることができる。
【0027】また、自閉装置本体に、巻取ドラムを索条
を巻き取る方向に付勢する巻取手段の付勢力の大きさを
可変にする巻取力調整手段を備えることにより、引き戸
の重量等に合わせて巻取手段の付勢力の大きさを調整す
ることができ、引き戸の開動作時の負荷、引き戸の閉動
作時の引き戸の移動速度及び引き戸の閉鎖状態を簡易に
調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引き戸用自閉装置の自閉装置本体の一
実施例を示す断面図である。
【図2】同自閉装置本体のカバーを取り外した状態を示
す正面図である。
【図3】ベースを示し、(A)は平面図、(B)は正面
図、(C)は側面図である。
【図4】取付プレートを示し、(A)は正面図、(B)
は背面図、(C)は平面図である。
【図5】巻取ドラムを示し、(A)は背面図、(B)は
平面図、(C)は正面図である。
【図6】巻取力調整手段のカム本体を示し、(A)は背
面図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
【図7】ドラム軸を示し、(A)は背面図、(B)は平
面図、(C)は正面図である。
【図8】係止爪を示し、(A)は平面図、(B)は背面
図、(C)は側面図である。
【図9】調速手段を示し、(A)は遊星歯車機構を取り
外し、一部を破断した背面図、(B)は平面図である。
【図10】本発明の引き戸用自閉装置を、引き戸に適用
した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
D 引き戸 H 固定側 1 自閉装置本体 1A 巻取ドラム 1B 巻取手段 1C 巻取力調整手段 1D 調速手段 2 索条固定具 3 索条
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 1/16 E05F 3/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 索条の先端を係止する索条固定具と、引
    き戸の開閉に追従して索条の巻き出し、巻き取りを行う
    自閉装置本体とより構成し、開口竪枠等の固定側又は引
    き戸側のいずれか一方に索条固定具を、他方に自閉装置
    本体をそれぞれ取り付けるようにした引き戸用自閉装置
    において、自閉装置本体に、索条を巻き取る巻取ドラム
    と、該巻取ドラムを索条を巻き取る方向に付勢する巻取
    手段と、引き戸の開動作時、低負荷で索条を巻き出し、
    引き戸の閉動作時、巻取ドラムの回転抵抗を増して高負
    荷で索条を巻き取るようにする調速手段とを備えた引き
    戸用自閉装置であって、前記調速手段を、外周に平歯車
    を形成し、巻取ドラムの外周に形成した平歯車と噛合す
    ることによって、同期して回転するようにするととも
    に、内周面には、引き戸の閉動作時にのみ、ピンを介し
    て調速手段取付軸に係止するようにした一方向クラッチ
    機構と、遊星歯車機構とより構成し、引き戸の開動作時
    には、遊星歯車機構が作用しないように、引き戸の閉動
    作時には、遊星歯車機構が作用するように切り替えるよ
    うにしたことを特徴とする引き戸用自閉装置。
  2. 【請求項2】 自閉装置本体に、巻取ドラムを索条を巻
    き取る方向に付勢する巻取手段の付勢力の大きさを可変
    にする巻取力調整手段を備えたことを特徴とする請求項
    記載の引き戸用自閉装置。
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