JP3333478B2 - Construction method of concrete structure - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION

【０００１】[0001]

【発明の属する技術分野】この発明は、岩盤上に直接、
あるいは岩盤上に堆積された普通土の上に構築されるコ
ンクリート構造物の施工方法に関するものである。BACKGROUND OF THE INVENTION The present invention relates to
Alternatively, the present invention relates to a method for constructing a concrete structure constructed on ordinary soil deposited on rock.

【０００２】[0002]

【従来の技術】この種のコンクリート構造物として例え
ば砂防ダムがあり、図２２および図２３に示すような施
工方法が採用されている。砂防ダムを施工する場合、ま
ず最初に、図２２（ａ）に示すように、砂防ダムの構築
予定箇所の堆積土砂や礫の除去した後、岩盤掘削等によ
り構築予定個所を整形する。なお、これらの図（および
後で説明する図１〜図３、図１９および図２０）におい
て、符号ＲＬ1，ＲＬ2は、それぞれ軟岩Ｉおよび軟岩Ｉ
Ｉの岩線を示している。2. Description of the Related Art As a concrete structure of this kind, for example, there is a sabo dam, and a construction method as shown in FIGS. 22 and 23 is employed. When constructing a sabo dam, first, as shown in FIG. 22 (a), after removing sediment and sand and gravel at a site where the sabo dam is to be constructed, the site to be constructed is shaped by rock excavation or the like. In these figures (and in FIGS. 1 to 3, 19 and 20 described later), reference characters RL1 and RL2 denote soft rock I and soft rock I, respectively.
I shows a rock line.

【０００３】こうして整形された構築予定箇所の基礎岩
盤Ｒ上に型枠（図示省略）を組み立て、次に同図（ｂ）
に示すようにコンクリート１０１を打設する。そして、
このコンクリート１０１が所定の強度になるまで硬化し
て砂防ダムの基礎コンクリート（基礎部分）が形成され
ると、前記型枠を解体して、基礎コンクリート１０１の
上に更にコンクリートを打ち継ぐための第二段目の型枠
（図示省略）を組み立て、図２３（ａ）を示すようにコ
ンクリート１０２を打設する。このような作業を繰り返
すことによって、同図（ｂ）に示すような砂防ダム（壁
状コンクリート構造物）１０３が構築される。最後に、
埋め戻し１０４を行うとともに、山腹腹付け１０５を行
う。[0003] A formwork (not shown) is assembled on the foundation rock R at the site to be constructed, which has been shaped in this way, and then FIG.
The concrete 101 is cast as shown in FIG. And
When the concrete 101 is hardened to a predetermined strength to form the foundation concrete (foundation part) of the sabo dam, the formwork is dismantled, and a second concrete for continuing the concrete on the foundation concrete 101 is obtained. A second-stage formwork (not shown) is assembled, and concrete 102 is poured as shown in FIG. By repeating such operations, a sabo dam (wall-shaped concrete structure) 103 as shown in FIG. Finally,
The backfilling 104 is performed, and the hillside abdomen 105 is performed.

【０００４】[0004]

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来工法では、構築予定個所上にコンクリートを打
設して壁状コンクリート構造物１０３を構成しているの
みであり、岩盤Ｒ上に壁状コンクリート構造物１０３が
単に乗っている状態にある。そのため、砂防ダムは、静
水圧、堆砂圧、地震力などの外力に対してコンクリート
構造物自体の重量、つまり自重のみによって抵抗しなけ
ればならず、必然的にコンクリート構造物１０３自体を
大型化する必要がある。However, in such a conventional construction method, only the concrete is cast on the site to be constructed to form the wall-shaped concrete structure 103. The concrete structure 103 is simply in a riding state. Therefore, the sabo dam must resist the external force such as hydrostatic pressure, sedimentation pressure, seismic force, etc. only by the weight of the concrete structure itself, that is, only its own weight, and inevitably enlarge the concrete structure 103 itself. There is a need to.

【０００５】その結果、大量のコンクリート打設を必要
とするために工期が長くなり、施工コストも高いという
問題があった。特に土石流防止のための緊急対策として
この種のダムを必要とするような場合には施工が間に合
わないという問題があった。[0005] As a result, there is a problem that the construction period is lengthened because a large amount of concrete is required and the construction cost is high. In particular, when such a dam is required as an emergency measure for preventing debris flow, there is a problem that the construction cannot be completed in time.

【０００６】また、コンクリート構造物１０３の大型化
による問題は上記以外にもある。すなわち、岩盤上に構
築されるコンクリート構造物１０３が大型化すると、そ
れを構築するために岩盤を広範囲にわたって掘削する必
要が生じる。そのため、このことが工期の長期化および
施工コストの増大の別の要因となっている。[0006] In addition, there is another problem due to the enlargement of the concrete structure 103. That is, when the concrete structure 103 built on the rock becomes large, it becomes necessary to excavate the rock over a wide area in order to build it. Therefore, this is another factor of prolonging the construction period and increasing the construction cost.

【０００７】このような問題は砂防ダムに限定されるも
のではなく、岩盤上にコンクリート構造物、例えばＬ型
擁壁、調整池、コンクリート橋脚などを構築する場合に
共通して生じる問題である。[0007] Such a problem is not limited to the sabo dam, but occurs commonly when a concrete structure, for example, an L-shaped retaining wall, a regulating pond, a concrete pier, or the like is constructed on a bedrock.

【０００８】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、岩盤上に構築されるコンクリート構造物の施工期
間を短縮するとともに、施工コストを低減することがで
きるコンクリート構造物の施工方法を提供することを目
的とする。The present invention has been made in view of the above problems, and provides a method for constructing a concrete structure capable of shortening the construction period of a concrete structure built on rock and reducing the construction cost. The purpose is to:

【０００９】[0009]

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、岩盤
上にコンクリート構造物を構築するコンクリート構造物
の施工方法であって、上記目的を達成するため、前記岩
盤上に前記コンクリート構造物の基礎部分を形成すると
ともに以下の第１ないし第７工程を実行して該基礎部分
を前記岩盤に対して締結固定した後、前記基礎部分の上
にコンクリートを打設して前記コンクリート構造物を構
築することを特徴としている。前記第１工程は、下記の
ように構成された拡径式ロックボルトおよび管部材を準
備する工程であり、前記第２工程は、前記ロックボルト
を挿通させるための貫通孔を前記基礎部分に形成する工
程であり、前記第３工程は、前記第２工程と同時にある
いは前記第２工程に前後して、前記貫通孔と連通する掘
削孔を前記岩盤に形成する工程であり、前記第４工程
は、前記貫通孔および前記掘削孔からなる連続孔に前記
拡径式ロックボルトを挿入する工程であり、前記第５工
程は、前記拡径式ロックボルトのビットを径方向に拡張
し、その拡径状態の前記ビットによって前記掘削孔を削
孔して前記掘削孔の底側に大径部を形成する工程であ
り、前記第６工程は、前記第５工程後に、前記管部材を
前記ボルト本体に対して挿入するとともに、その先端を
前記ビットの外周面と当接して径方向に拡張させる工程
であり、前記第７工程は、前記第６工程後に、前記拡径
式ロックボルトのボルト本体の後端に取付けたプレート
により前記基礎部分の表面を押え付けながら、前記拡径
式ロックボルトを前記岩盤に対して緊結させて前記基礎
部分を前記岩盤に対して締結固定する工程であり、前記
拡径式ロックボルトは、ボルト本体と、前記ボルト本体
の先端に設けられて岩盤を削孔するビットとを備え、前
記ビットは径方向に拡張可能となっており、ビット拡径
手段によって前記ビットを径方向に拡張させることでビ
ット拡張前よりも大きな径を有する大径部を岩盤中に形
成可能となっており、 前記管部材は、前記拡径式ロック
ボルトのボルト本体の外径よりも大きく、しかも前記ビ
ットの外径よりも小さな内径を有し、その先端が径方向
に拡張可能となっている。請求項２の発明は、岩盤上に
堆積されたＮ値が約１５以上の普通土の上にコンクリー
ト構造物を構築するコンクリート構造物の施工方法であ
って、上記目的を達成するため、以下の第１ないし第９
工程を実行して前記コンクリート構造物の基礎部分を前
記岩盤に対して締結固定した後、前記基礎部分の上にコ
ンクリートを打設して前記コンクリート構造物を構築す
ることを特徴としている。前記第１工程は、下記のよう
に構成された拡径式ロックボルトおよび管部材を準備す
る工程であり、前記第２工程は、前記普通土の表面から
岩盤表面に達するまで貫通孔を形成する工程であり、前
記第３工程は、前記第２工程によって露出した岩盤表面
から前記貫通孔よりも小径の掘削孔を前記岩盤中に形成
する工程であり、前記第４工程は、前記貫通孔および前
記掘削孔からなる連続孔に、前記拡径式ロックボルトを
挿入する工程であり、前記第５工程は、前記拡径式ロッ
クボルトのビットを径方向に拡張し、その拡径状態の前
記ビットによって前記掘削孔を削孔して前記掘削孔の底
側に大径部を形成する工程であり、前記第６工程は、前
記５工程の後で、前記管部材を前記ボルト本体に対して
挿入するとともに、その先端を前記ビットの外周面と当
接して径方向に拡張させる工程であり、前記第７工程
は、前記第６工程後に、前記連続孔に固結材を充填する
工程であり、前記第８工程は、前記固結材の養生後に、
前記ボルト本体の後端を突出させた状態で前記普通土の
上に前記基礎部分を形成する工程であり、前記第９工程
は、前記基礎部分の形成完了後に、前記ボルト本体の後
端に取付けたプレートにより前記基礎部分の表面を締め
付ける工程であり、前記拡径式ロックボルトは、ボルト
本体と、前記ボルト本体の先端に設けられ て岩盤を削孔
するビットとを備え、前記ビットは径方向に拡張可能と
なっており、ビット拡径手段によって前記ビットを径方
向に拡張させることでビット拡張前よりも大きな径を有
する大径部を岩盤中に形成可能となっており、前記管部
材は、前記拡径式ロックボルトのボルト本体の外径より
も大きく、しかも前記ビットの外径よりも小さな内径を
有し、その先端が径方向に拡張可能となっている。請求
項３の発明は、岩盤上にコンクリート構造物を構築する
コンクリート構造物の施工方法であって、上記目的を達
成するため、前記岩盤上に前記コンクリート構造物の基
礎部分を形成するとともに以下の第１ないし第６工程を
実行して該基礎部分を前記岩盤に対して締結固定した
後、前記基礎部分の上にコンクリートを打設して前記コ
ンクリート構造物を構築することを特徴としている。前
記第１工程は、下記のように構成されたネジ式ロックボ
ルトを準備する工程であり、前記第２工程は、前記ネジ
式ロックボルトを挿通させるための貫通孔を前記基礎部
分に形成する工程であり、前記第３工程は、前記第２工
程と同時にあるいは前記第２工程に前後して、前記貫通
孔と連通する掘削孔を前記岩盤に形成する工程であり、
前記第４工程は、少なくとも前記掘削孔の内壁面に雌ネ
ジ部を刻設する工程であり、前記第５工程は、前記ネジ
式ロックボルトの雄ネジ部を前記雌ネジ部に螺合させな
がら、前記ネジ式ロックボルトを前記連続孔および前記
掘削孔からなる連続孔に挿入する工程であり、前記第６
工程は、前記第５工程後に、前記ネジ式ロックボルトの
ボルト本体の後端に取付けたプレートにより前記基礎部
分の表面を押え付けながら、前記ネジ式ロックボルトを
前記岩盤に対して緊結させる工程であり、前記ネジ式ロ
ックボルトは、ボルト本体と、前記ボルト本体の少なく
とも一部に、前記掘削孔の内壁面に刻設された雌ネジ部
に対して螺合可能に刻設された雄ネジ部とを備えてい
る。請求項４の発明は、岩盤上に堆積されたＮ値が約１
５以上の普通土の上にコン クリート構造物を構築するコ
ンクリート構造物の施工方法であって、上記目的を達成
するため、以下の第１ないし第８工程を実行して前記コ
ンクリート構造物の基礎部分を前記岩盤に対して締結固
定した後、前記基礎部分の上にコンクリートを打設して
前記コンクリート構造物を構築することを特徴としてい
る。前記第１工程は、下記のように構成されたネジ式ロ
ックボルトを準備する工程であり、前記第２工程は、前
記普通土の表面から岩盤表面に達するまで貫通孔を形成
する工程であり、前記第３工程は、前記第２工程によっ
て露出した岩盤表面から前記貫通孔よりも小径の掘削孔
を前記岩盤中に形成する工程であり、前記第４工程は、
少なくとも前記掘削孔の内壁面に雌ネジ部を刻設する工
程であり、前記第５工程は、前記ネジ式ロックボルトの
雄ネジ部を前記雌ネジ部に螺合させながら、前記ネジ式
ロックボルトを前記連続孔および前記掘削孔からなる連
続孔に挿入する工程であり、前記第６工程は、前記第５
工程後に、前記連続孔に固結材を充填する工程であり、
前記第７工程は、前記固結材の養生後に、前記ネジ式ロ
ックボルトのボルト本体の後端を突出させた状態で前記
普通土の上に前記基礎部分を形成する工程であり、前記
第８工程は、前記基礎部分の形成完了後に、前記ボルト
本体の後端に取付けたプレートにより前記基礎部分の表
面を締め付ける工程であり、前記ネジ式ロックボルト
は、ボルト本体と、前記ボルト本体の少なくとも一部
に、前記掘削孔の内壁面に刻設された雌ネジ部に対して
螺合可能に刻設された雄ネジ部とを備えている。 According to the first aspect of the present invention, a bedrock is provided.
Concrete structure on which a concrete structure is built
Construction method, wherein the rock
When the foundation of the concrete structure is formed on the board
In both cases, the following first to seventh steps are performed to
After fixing it to the bedrock,
Pour concrete into the concrete structure.
It is characterized by building. The first step is as follows:
The expanded lock bolt and pipe member
The second step is the step of preparing the lock bolt.
Forming a through-hole in the base portion for inserting
And the third step is at the same time as the second step
Or before or after the second step, excavation communicating with the through hole
Forming a drilled hole in the bedrock;
Is formed in a continuous hole comprising the through hole and the drilling hole.
This is a step of inserting an expanding-diameter lock bolt.
The diameter of the expanding lock bolt bit is expanded in the radial direction.
The drilled hole is cut by the bit in the expanded state.
Forming a large diameter portion at the bottom side of the borehole.
In the sixth step, the pipe member is connected after the fifth step.
Insert it into the bolt body and insert the tip
A step of abutting against the outer peripheral surface of the bit and radially expanding the bit
And the seventh step includes the step of expanding the diameter after the sixth step.
Plate attached to the rear end of the bolt body of the type lock bolt
While holding down the surface of the base part,
Tighten the rock bolt to the rock
A step of fastening and fixing the portion to the rock mass,
The expanding diameter lock bolt includes a bolt body and the bolt body.
And a bit that is provided at the tip of
The bit can be expanded in the radial direction, and the bit can be expanded.
By expanding the bit in the radial direction by means,
The large diameter part having a larger diameter than before the
And the pipe member is provided with the expanding lock.
The bolt is larger than the outer diameter of the bolt body, and
Has an inner diameter smaller than the outer diameter of the
It is extensible. The invention of claim 2 is based on
Concrete on the accumulated soil with N value of about 15 or more
The construction method for concrete structures
Therefore, in order to achieve the above object, the following first to ninth
Perform the process to bring the foundation of the concrete structure
After fastening and fixing to the bedrock,
Cast concrete to build the concrete structure
It is characterized by that. The first step is as follows:
Prepare the expanding lock bolt and pipe member
Wherein the second step is performed from the surface of the ordinary soil.
This is a process of forming through holes until reaching the rock surface.
The third step is the step of exposing the rock surface exposed in the second step.
Drilling holes smaller in diameter than the through holes in the rock
Wherein the fourth step comprises the step of:
Into the continuous hole consisting of the excavation hole
The fifth step is the step of inserting the large-diameter lock.
Expand the bolt of the bolt in the radial direction, and
The drilling hole is drilled with a bit to form a bottom of the drilling hole.
Forming a large diameter portion on the side, and the sixth step is
After the fifth step, the pipe member is connected to the bolt body.
At the same time, insert the tip into contact with the outer peripheral surface of the bit.
Contacting and expanding in the radial direction, said seventh step
Fills the continuous holes with a consolidating material after the sixth step
The eighth step, after curing of the consolidated material,
With the rear end of the bolt body protruding,
Forming the base portion on the ninth step;
After the formation of the base portion is completed,
The surface of the base part is fastened with a plate attached to the end
The expanding lock bolt is a bolt
Drilling rock mass provided at the tip of the body and the bolt body
And a bit to be radially expandable.
The diameter of the bit is increased by the bit expanding means.
To increase the diameter compared to before the bit expansion.
A large diameter portion can be formed in the rock,
The material is larger than the outside diameter of the bolt body of the expanding lock bolt.
Larger than the outer diameter of the bit
And its tip is expandable in the radial direction. Claim
The invention of Item 3 is to construct a concrete structure on a bedrock
A method of constructing a concrete structure that meets the above objectives.
The foundation of the concrete structure is placed on the rock
Form the foundation and perform the following first to sixth steps
Executing and fixing the foundation to the rock
After that, concrete is poured on the foundation and
It is characterized by building concrete structures. Previous
The first step is a screw-type lock bob constructed as follows.
A second step of preparing a screw.
A through hole for inserting a lock bolt
And the third step is the second step.
At the same time or before or after the second step,
Forming a drill hole in the rock that communicates with the hole,
In the fourth step, a female thread is formed on at least the inner wall surface of the borehole.
A step of engraving a thread portion, wherein the fifth step is
Do not screw the male thread of the lock bolt into the female thread.
Then, the screw type lock bolt is connected to the continuous hole and the
A step of inserting into a continuous hole composed of a drilling hole,
The step is, after the fifth step, of the screw-type lock bolt.
By the plate attached to the rear end of the bolt body,
While holding down the surface of the
A step of tightening the rock mass,
The bolt has a bolt body and at least a part of the bolt body.
A female screw part engraved on the inner wall surface of the borehole
And a male screw part engraved so that it can be screwed into
You. The invention according to claim 4 is characterized in that the N value deposited on the bedrock is about 1
Co building a concrete structure on the 5 or more ordinary soil
A construction method for concrete structures that achieves the above objectives
Therefore, the following first to eighth steps are executed to execute the
Secure the foundation of the concrete structure to the rock
After setting, put concrete on the foundation
Constructing the concrete structure.
You. In the first step, a screw-type rotor configured as described below is used.
And a second step of preparing a lock bolt.
A through hole is formed from the surface of the ordinary soil to the rock surface
And the third step is performed by the second step.
Excavation hole smaller than the through hole from the exposed rock surface
Is formed in the rock, and the fourth step is
Engraving a female thread at least on the inner wall surface of the borehole
In the fifth step, the screw type lock bolt is
While screwing the male screw to the female screw,
Lock bolts are connected to the continuous hole and the drill hole.
The sixth step is a step of inserting into the continuous hole.
After the step, is a step of filling the continuous hole with a consolidating material,
In the seventh step, after curing of the consolidated material,
With the rear end of the bolt body of the
A step of forming the base part on ordinary soil,
In an eighth step, after the formation of the base portion is completed, the bolt
By the plate attached to the rear end of the main body,
The step of tightening the surface, wherein the screw-type lock bolt
A bolt body and at least a part of the bolt body
To the internal thread portion engraved on the inner wall surface of the borehole
A male screw portion engraved so as to be screwable.

【００１０】このように構成されたコンクリート構造物
の施工方法では、ダム、擁壁および調整池などを含むコ
ンクリート構造物の基礎部分がロックボルトによって岩
盤に対して締結固定されるため、コンクリート構造物に
作用する外力（静水圧、堆砂圧、地震力など）に対する
抵抗として、コンクリート構造物の自重に加えて、ロッ
クボルトによる締結固定力が加わる。そのため、コンク
リート構造物の小型軽量化することが可能となる。[0010] In the construction method of the concrete structure thus constructed, the foundation of the concrete structure including the dam, the retaining wall, the regulating pond and the like is fastened and fixed to the rock by the lock bolt. Therefore, as a resistance against external force (hydrostatic pressure, sedimentation pressure, seismic force, etc.) acting on the concrete structure, a fastening force by a lock bolt is applied in addition to the weight of the concrete structure. Therefore, it is possible to reduce the size and weight of the concrete structure.

【００１１】ここで、ロックボルトとして従来より公知
のロックボルトを使用することができるが、拡径式ロッ
クボルトやネジ式ロックボルトを使用するのが望まし
い。この場合、ロックボルト１本当たりの締結固定力が
高くなり、さらなる低コスト化および工期短縮化が可能
となる。Here, a conventionally known lock bolt can be used as the lock bolt, but it is preferable to use an enlarged diameter lock bolt or a screw type lock bolt. In this case, the fastening fixing force per lock bolt is increased, so that further cost reduction and shortening of the construction period are possible.

【００１２】[0012]

【発明の実施の形態】Ａ．第１実施形態 この第１実施形態は岩盤上に砂防ダムを施工する方法で
あり、図１ないし図３に示す施工手順で構築される。ま
ず最初に、図１（ａ）に示すように、砂防ダムの構築予
定箇所の堆積土砂や礫の除去した後、岩盤掘削等により
構築予定個所を整形する。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION First Embodiment This first embodiment is a method for constructing a sabo dam on a bedrock, and is constructed according to the construction procedure shown in FIGS. First, as shown in FIG. 1 (a), after removing sediment and sand and gravel at a site where a sabo dam is to be built, the site to be built is shaped by rock excavation or the like.

【００１３】次に、構築予定箇所の基礎岩盤Ｒ上に型枠
（図示省略）を組み立て、次に同図（ｂ）に示すように
コンクリート１１を打設する。このとき、次に説明する
ようにロックボルトを挿通するため、箱抜きによって貫
通孔１１ａを形成する。Next, a formwork (not shown) is assembled on the foundation rock R at the site to be constructed, and then concrete 11 is poured as shown in FIG. At this time, a through-hole 11a is formed by removing a box in order to insert a lock bolt as described below.

【００１４】そして、このコンクリート１１が所定の強
度になるまで硬化して砂防ダムの基礎コンクリート（基
礎部分）１１が形成されると、図２（ａ）に示すよう
に、この基礎コンクリート１１をロックボルト２によっ
て岩盤Ｒに対して締結固定する。When the concrete 11 hardens to a predetermined strength to form the foundation concrete (foundation) 11 of the sabo dam, as shown in FIG. 2A, the foundation concrete 11 is locked. It is fastened and fixed to the rock R by the bolt 2.

【００１５】それに続いて、その基礎コンクリート１１
の上に更にコンクリートを打ち継ぐための第二段目の型
枠（図示省略）を組み立て、図２（ｂ）を示すようにコ
ンクリート１２を打設する。このような作業を繰り返す
ことによって、図３（ａ）に示すような壁状コンクリー
ト構造物（砂防ダム）１３が構築される。そして最後
に、埋め戻し１４を行うとともに、山腹腹付け１５を行
う（同図（ｂ））。Subsequently, the base concrete 11
Then, a second-stage formwork (not shown) for joining concrete is assembled on top of this, and concrete 12 is cast as shown in FIG. 2 (b). By repeating such operations, a wall-like concrete structure (sand control dam) 13 as shown in FIG. 3A is constructed. Lastly, the backfilling 14 is performed and the hillside abdomen 15 is performed (FIG. 13B).

【００１６】ここで、このコンクリート構造物１３は擁
壁１３ａを複数のバットレス１３ｂで支持するバットレ
スダムであり、図２３に示す従来の砂防ダムよりに比べ
て小型軽量化されている。このように小型軽量化できる
理由は以下のとおりである。The concrete structure 13 is a buttress dam for supporting the retaining wall 13a with a plurality of buttresses 13b, and is smaller and lighter than the conventional sabo dam shown in FIG. The reason why the size and weight can be reduced in this way is as follows.

【００１７】この実施形態では、基礎コンクリート（基
礎部分）１１をロックボルト２によって岩盤Ｒに締結固
定している。そのため、コンクリート構造物１３に作用
する外力（静水圧、堆砂圧、地震力など）に対する抵抗
として、コンクリート構造物１３の自重に加えて、ロッ
クボルト２による締結固定力が加わる。その結果、コン
クリート構造物１３を軽量化することが可能となり、使
用するコンクリート量を削減することができ、施工期間
を短縮し、しかも施工コストを低減することができる。
また、コンクリート構造物１３の小型化によって、構築
予定箇所を整形するために必要となる掘削領域が狭くな
り、施工期間の短縮化および施工コストの低減にとって
有利である。In this embodiment, a foundation concrete (foundation portion) 11 is fastened and fixed to a bedrock R by a lock bolt 2. Therefore, as a resistance against external force (hydrostatic pressure, sedimentation pressure, seismic force, etc.) acting on the concrete structure 13, in addition to the weight of the concrete structure 13, a fastening fixing force by the lock bolt 2 is applied. As a result, the weight of the concrete structure 13 can be reduced, the amount of concrete used can be reduced, the construction period can be shortened, and the construction cost can be reduced.
In addition, the downsizing of the concrete structure 13 reduces the excavation area required for shaping the planned construction site, which is advantageous for shortening the construction period and reducing the construction cost.

【００１８】なお、ロックボルト２として、従来より公
知のものを使用してもよいが、次に詳述するように新規
で、しかも引き抜き抵抗が従来ロックボルトに比べて優
れている拡径式ロックボルトやネジ式ロックボルトを使
用するのが望ましい。この場合、ロックボルト１本当た
りの締結固定力が公知のものに比べて数倍程度高くな
り、さらなる低コスト化および工期短縮化が可能とな
る。以下、それぞれについて説明する。また、このこと
は、後で詳述する他の実施形態においても同様である。As the lock bolt 2, a conventionally known lock bolt may be used. However, as will be described in detail below, a new type and an expanding type lock which is more excellent in pull-out resistance than the conventional lock bolt. It is desirable to use bolts or threaded lock bolts. In this case, the fastening and fixing force per lock bolt is several times higher than that of a known lock bolt, and it is possible to further reduce the cost and shorten the construction period. Hereinafter, each will be described. This also applies to other embodiments described later in detail.

【００１９】また、上記実施形態では、基礎コンクリー
ト１１が岩盤Ｒと当接する面を水平面とほぼ平行となる
ように設計しているが、後述する第３実施形態の如く水
平面に対して所定角度αだけ傾斜させるのが望ましく、
こうすることでコンクリート構造物１３に作用する外力
（静水圧、堆砂圧、地震力など）に対する抵抗を高める
ことができ、コンクリート構造物１３の小型軽量化にさ
らに寄与する。In the above-described embodiment, the surface where the foundation concrete 11 contacts the bedrock R is designed to be substantially parallel to the horizontal plane. However, as in a third embodiment described later, the predetermined angle α with respect to the horizontal plane is set. It is desirable to incline only
By doing so, the resistance to external forces (hydrostatic pressure, sedimentation pressure, seismic force, etc.) acting on the concrete structure 13 can be increased, which further contributes to reducing the size and weight of the concrete structure 13.

【００２０】Ａ−１．拡径式ロックボルト工法 図４および図５は、第１実施形態にかかるコンクリート
構造物の施工方法で拡径式ロックボルトを用いる場合の
施工方法を示す図である。A-1. Expandable Rock Bolt Method FIGS. 4 and 5 are views showing a construction method in the case of using an enlarged lock bolt in the method of constructing a concrete structure according to the first embodiment.

【００２１】まず、削孔機によって岩盤Ｒを削孔して基
礎コンクリート１１の貫通孔１１ａに連通する内径ｄ1
の掘削孔３を形成して、これらからなる連続孔を構成す
る（図４（ａ））。ここで、貫通孔１１ａと掘削孔３と
をほぼ同一内径としているが、貫通孔１１ａを掘削孔３
よりも大きな径としてもよく、後述するビット２２が挿
通できる限り任意である。First, an inner diameter d1 communicating with the through hole 11a of the foundation concrete 11 by drilling the rock R with a drilling machine.
Is formed to form a continuous hole made of these (FIG. 4A). Here, the through hole 11a and the excavation hole 3 have substantially the same inner diameter.
A larger diameter may be used, and the diameter is arbitrary as long as a bit 22 described later can be inserted.

【００２２】そして、削孔機のビット４１およびロッド
４２を抜いてロックボルト２Ａに付け替えた後、貫通孔
１１ａと掘削孔３からなる連続孔内にロックボルト２Ａ
を挿入する（同図（ｂ））。なお、ロックボルト２Ａの
ボルト本体２１の長さについては、予めボーリングマシ
ーン等によって岩盤のサンプルを採取し、その採取結果
を分析して決定するのが望ましい。After the bit 41 and the rod 42 of the drilling machine are removed and replaced with the lock bolt 2A, the lock bolt 2A is inserted into the continuous hole formed by the through hole 11a and the drill hole 3.
Is inserted (FIG. 6B). The length of the bolt body 21 of the lock bolt 2A is desirably determined in advance by collecting a rock sample using a boring machine or the like and analyzing the result of the collection.

【００２３】図６は、拡径式ロックボルトの一の実施形
態を示す部分斜視図である。このロックボルト２Ａは、
ボルト本体２１と、その先端に設けられたビット２２
と、ビット２２の貫通孔に先端部２３１（図８）が挿入
されたセリ矢２３とで構成されている。ボルト本体２１
は中空管となっており、その中央内部に圧縮空気や固結
材を先端側に供給するための案内孔２１１を有してい
る。FIG. 6 is a partial perspective view showing one embodiment of the diameter expanding type lock bolt. This lock bolt 2A
Bolt body 21 and bit 22 provided at its tip
And a serrated arrow 23 having a tip portion 231 (FIG. 8) inserted into a through hole of the bit 22. Bolt body 21
Is a hollow tube, and has a guide hole 211 for supplying compressed air or a consolidating material to the distal end side in the center thereof.

【００２４】図７はビット２２を先端側から見た平面図
である。なお、同図では、ビット２２の構造理解を助け
るために、セリ矢２３を省略した状態でビット２２が図
示されている。これら図６および図７に示すように、こ
のボルト本体２１の先端に設けられたビット２２は、ボ
ルト本体２１に固着されたビット本体２２１と、ビット
本体２２１から先端側（図６の下方側）に伸びる４本の
削孔刃２２２とを備えている。FIG. 7 is a plan view of the bit 22 as viewed from the tip end side. It should be noted that, in FIG. 3, the bit 22 is shown with the serrated arrow 23 omitted to facilitate understanding of the structure of the bit 22. As shown in FIGS. 6 and 7, the bit 22 provided at the distal end of the bolt main body 21 includes a bit main body 221 fixed to the bolt main body 21 and a distal end side (the lower side in FIG. 6) from the bit main body 221. And four drilling blades 222 extending in the direction.

【００２５】また、これら４本の削孔刃２２２はビット
本体２２１に設けられた貫通孔２２１ａを中心として放
射状に配置されており、スリット２２３によって相互に
分離されている。このため、ビット２２の削孔刃２２２
は径方向に拡張可能となっており、図４（ｂ）に示すよ
うに非拡張状態ではビット２２の外径Ｄ1は掘削孔３の
内径ｄ1とほぼ同一であるのに対し、後述するセリ矢２
３によって拡張されると、ビット２２は外径Ｄ2まで拡
径される（同図（ｃ））。なお、削孔刃２２２の本数は
「４」に限定されるものではなく、複数の削孔刃を備
え、それらがセリ矢２３などのビット拡径手段によって
径方向に拡張可能に構成されておれば、ビット２２は如
何なる構成を備えていてもよい。ただし、削孔対象が本
実施形態の如く岩盤である場合には、削孔中に削孔刃２
２２が破損しないだけの十分な機械的強度が要求される
ため、ビット本体２２１と削孔刃２２２を一体的に成形
したビット２２を用いるのが望ましい。The four drilling blades 222 are arranged radially around a through hole 221 a provided in the bit body 221, and are separated from each other by slits 223. For this reason, the drilling blade 222 of the bit 22
Is expandable in the radial direction. As shown in FIG. 4B, in the non-expanded state, the outer diameter D1 of the bit 22 is almost the same as the inner diameter d1 of the drill hole 3, while 2
When expanded by 3, the bit 22 is expanded to the outer diameter D2 (FIG. 3 (c)). Note that the number of drilling blades 222 is not limited to “4”, but includes a plurality of drilling blades, which are configured to be expandable in the radial direction by bit expanding means such as a serrated arrow 23. The bit 22 may have any configuration. However, when the drilling target is a bedrock as in the present embodiment, the drilling blade 2
Since a sufficient mechanical strength is required to prevent the breakage of the bit 22, it is desirable to use the bit 22 in which the bit main body 221 and the drilling blade 222 are integrally formed.

【００２６】さらに、上記貫通孔２２１ａはボルト本体
２１の案内孔２１１から延長して設けられており、案内
孔２１１を介して供給されてきた圧縮空気や固結材がビ
ット２２の先端から掘削孔３の底側に向けて吐出され
る。Further, the through hole 221a is provided so as to extend from the guide hole 211 of the bolt main body 21, and the compressed air and the consolidating material supplied through the guide hole 211 allow the drilling hole to pass from the tip of the bit 22. 3 is discharged toward the bottom side.

【００２７】セリ矢２３は上記のようにビット２２を拡
径するビット拡径手段として機能するものであり、この
実施形態では、図８に示す略円錐形状に仕上げられてい
る。そして、セリ矢２３の先端部２３１がビット２２の
中央下部に挿入されている。したがって、図６の白抜き
矢印Ｆで示すようにボルト本体２１の後端側（同図の上
側）から打撃を与えながら、ボルト本体２１を回転させ
ることで、セリ矢２３がビット２２中央部に入り込みビ
ット２２を径方向に拡径する。なお、ビット拡径手段と
しては、セリ矢２３以外に従来より周知の方法によって
ビット２２を拡径するように構成してもよい。The serrated arrow 23 functions as a bit expanding means for expanding the bit 22 as described above, and in this embodiment, it is finished in a substantially conical shape as shown in FIG. The tip 231 of the spike arrow 23 is inserted in the lower center of the bit 22. Therefore, as shown by the white arrow F in FIG. 6, the bolt body 21 is rotated while applying a blow from the rear end side (the upper side in FIG. 6) of the bolt body 21, so that the serrated arrow 23 is at the center of the bit 22. The entry bit 22 is radially expanded. The bit diameter expanding means may be configured to expand the diameter of the bit 22 by a conventionally known method other than the serrated arrow 23.

【００２８】また、セリ矢２３の底面側には、掘削孔３
の底側を向いて突起部２３２が設けられており、ビット
２２の削孔刃２２２のみならず、この突起部２３２によ
っても掘削孔３がさらに掘り進められて削孔処理をより
効率良く行うことができる。Further, a drill hole 3 is provided on the bottom side of the
A projection 232 is provided facing the bottom of the drill bit, so that not only the drilling blade 222 of the bit 22 but also the drilling hole 3 is further dug by the projection 232 so that drilling processing can be performed more efficiently. Can be.

【００２９】さらに、ロックボルト２Ａに対して打撃お
よび回転を与えることで、図４（ｃ）に示すように、掘
削孔３をさらに掘り進めて掘削孔３の底側（同図の下
側）に大径部３１が形成される。ここで、図４および図
５では、ビット２２（および後で説明する防食管）が大
径部３１の内側面から離れているように図示している
が、実際には噛着している。これによって、引き抜き強
度および引き抜き耐久性が向上されている。その結果、
後述するように基礎コンクリート（基礎部分）１１をロ
ックボルト２Ａによって岩盤Ｒに対して締結固定するこ
とで得られる締結固定力を高めることができる。Further, by hitting and rotating the lock bolt 2A, as shown in FIG. 4C, the excavation hole 3 is further dug and the bottom side of the excavation hole 3 (the lower side in the figure). The large-diameter portion 31 is formed at the bottom. Here, in FIGS. 4 and 5, the bit 22 (and the anticorrosion tube described later) is illustrated as being separated from the inner surface of the large-diameter portion 31, but is actually engaged. Thereby, the pull-out strength and the pull-out durability are improved. as a result,
As will be described later, the fastening and fixing force obtained by fastening and fixing the foundation concrete (foundation portion) 11 to the bedrock R with the lock bolt 2A can be increased.

【００３０】なお、この大径部３１の形成にあたって
は、ボルト本体２１の案内孔２１１に圧縮空気が図示を
省略するエアーコンプレッサーから供給されており、岩
盤Ｒを削孔中に発生するずりが図４（ｃ）の矢印で示す
気流に乗って掘削孔３から吹き出される。このため、掘
削孔３内に土砂が詰まることを効果的に防止することが
できる。When the large diameter portion 31 is formed, compressed air is supplied to the guide hole 211 of the bolt body 21 from an air compressor (not shown). The air is blown out from the excavation hole 3 on the airflow indicated by the arrow 4 (c). For this reason, it is possible to effectively prevent clogging of the excavation hole 3 with earth and sand.

【００３１】次に、図５に移ってロックボルト施工方法
についての説明を続ける。上記のようにして大径部３１
の形成が完了すると、予め準備しておいた中空防食管５
をボルト本体２１に挿入する。この防食管５は、ボルト
本体２１の外径Ｄ3よりも大きく、しかもビット２２の
外径Ｄ1よりも小さな内径ｄ2（図９）を有している。ま
た、図９に示すように、その先端にはスリット５１が形
成されており、径方向に拡張可能となっている。さら
に、側面には、複数の貫通孔５２が穿設されている。Next, turning to FIG. 5, the description of the method of constructing a lock bolt will be continued. As described above, the large diameter portion 31
Is completed, the previously prepared hollow anticorrosion tube 5 is prepared.
Into the bolt body 21. The anticorrosion tube 5 has an inner diameter d2 (FIG. 9) larger than the outer diameter D3 of the bolt body 21 and smaller than the outer diameter D1 of the bit 22. Further, as shown in FIG. 9, a slit 51 is formed at the tip, and is expandable in the radial direction. Further, a plurality of through holes 52 are formed in the side surface.

【００３２】中空防食管５を挿入した後、図５（ａ）に
示すように、油圧ジャッキ６によって中空防食管５を掘
削孔３内に押し込む。これによって、防食管５の先端部
５３は、ビット２２の外周面と当接することで径方向に
拡張し、大径部３１の内側面に噛着する。これによっ
て、引き抜き強度および引き抜き耐久性を向上させるこ
とができ、ロックボルト２Ａによる岩盤Ｒに対する基礎
コンクリート１１の締結固定力をさらに高めることがで
きる。After the hollow anticorrosion pipe 5 is inserted, the hollow anticorrosion pipe 5 is pushed into the drill hole 3 by the hydraulic jack 6 as shown in FIG. Thus, the distal end portion 53 of the anticorrosion tube 5 expands in the radial direction by contacting the outer peripheral surface of the bit 22, and meshes with the inner surface of the large diameter portion 31. Thereby, the pull-out strength and the pull-out durability can be improved, and the fastening and fixing force of the foundation concrete 11 to the rock R by the lock bolt 2A can be further increased.

【００３３】それに続いて、同図（ｂ）に示すように、
岩盤表面側でボルト本体２１にアンカープレート７を取
付ける。そして、アンカープレート７により基礎コンク
リート（基礎部分）１１の表面を押え付けながら、ボル
ト本体２１の後端（同図の上側）に刻設されたネジ部２
１２にナット２１３を締結してロックボルト２Ａを基礎
コンクリート１１に対して緊結させる。これによって、
ビット２２および防食管５が大径部３１の内側面に噛着
するのみならず、防食管５の先端部５３が大径部３１の
入口部分を塞ぐ状態で密着することとなり、岩盤Ｒに対
する基礎コンクリート１１の締結固定力をより一層高め
ることができる。Subsequently, as shown in FIG.
Attach the anchor plate 7 to the bolt body 21 on the rock surface side. Then, while the surface of the foundation concrete (foundation part) 11 is pressed by the anchor plate 7, the screw portion 2 engraved on the rear end (upper side in the figure) of the bolt body 21.
The nut 213 is fastened to the base 12 to tighten the lock bolt 2A to the foundation concrete 11. by this,
Not only does the bit 22 and the anticorrosion tube 5 bite into the inner surface of the large diameter portion 31, but also the tip 53 of the anticorrosion tube 5 comes into close contact with the large diameter portion 31 while closing the entrance portion, and the foundation for the rock R The fastening and fixing force of the concrete 11 can be further increased.

【００３４】最後に、ボルト本体２１の案内孔２１１を
介して掘削孔３（大径部３１を含む）に固結材８を充填
し、支持抵抗を高めて締結固定力をさらに向上させてい
る。なお、この実施形態では、固結材８として２種類の
ものを併用している。すなわち、大径部３１の底部から
掘削孔３の全長に対して約１／３の深さに亘って樹脂系
接着剤からなる定着用固結材８１を充填する一方、それ
より岩盤表面側には、モルタル、セメントミルクやグラ
ウト等の閉塞用固結材８２を用いている。このように、
大径部３１に樹脂系接着剤を定着用固結材８１として用
いることで、モルタル、セメントミルクやグラウト等を
用いる場合に比べて、締結固定力を向上させることがで
きる。しかも、締結固定力の向上に対してあまり寄与し
ない閉塞個所においては、安価なモルタルなどを用いる
ことでトータルコストを低減させることが可能となる。Finally, the solidification material 8 is filled into the excavation hole 3 (including the large diameter portion 31) through the guide hole 211 of the bolt body 21, and the support resistance is increased to further improve the fastening force. . In this embodiment, two types of the consolidating material 8 are used in combination. In other words, the fixing solidifying material 81 made of a resin-based adhesive is filled from the bottom of the large-diameter portion 31 to a depth of about 1/3 of the entire length of the excavation hole 3, while the rocking surface 81 is located on the rock surface side. Uses a closing solidifying material 82 such as mortar, cement milk or grout. in this way,
By using a resin adhesive as the fixing material 81 for fixing in the large-diameter portion 31, the fastening and fixing force can be improved as compared with the case where mortar, cement milk, grout, or the like is used. In addition, in a closed portion that does not significantly contribute to the improvement of the fastening force, the total cost can be reduced by using an inexpensive mortar or the like.

【００３５】なお、上記実施形態では、掘削孔３に充填
する固結材として２種類の固結材を用いているが、１種
類、あるいは３種類以上の固結材を用いてもよい。ま
た、掘削孔３の一部に固結材を充填するようにしてもよ
い。ただし、固結材による固定力の増大を図る上では、
少なくとも大径部３１に充填するのが望ましい。In the above embodiment, two types of solidification materials are used as the solidification material to be filled in the excavation hole 3, but one type, or three or more types of solidification materials may be used. Further, a part of the excavation hole 3 may be filled with a consolidated material. However, in order to increase the fixing force by the consolidated material,
It is desirable to fill at least the large diameter portion 31.

【００３６】また、上記実施形態では、固結材の充填に
先立って、ロックボルト２Ａを岩盤Ｒに対して緊結して
いるが、固結材の充填および養生を行った後で、アンカ
ープレート７により基礎コンクリート１１の表面を締め
付けるようにしてもよい。すなわち、基礎コンクリート
１１の表面側でボルト本体２１にアンカープレート７を
取付けた後、アンカープレート７により基礎コンクリー
ト１１の表面を押え付けながら、ボルト本体２１のネジ
部２１２にナット２１３を締結してもよい。In the above embodiment, the lock bolt 2A is tightened against the rock R prior to the filling of the solidified material. However, after the solidified material is filled and cured, the anchor plate 7A is fixed. Alternatively, the surface of the foundation concrete 11 may be tightened. That is, after the anchor plate 7 is attached to the bolt body 21 on the surface side of the foundation concrete 11, the nut 213 is fastened to the screw portion 212 of the bolt body 21 while pressing the surface of the foundation concrete 11 with the anchor plate 7. Good.

【００３７】また、上記実施形態では、ビット２２を径
方向に拡張した後、その拡径状態でさらに掘削孔３を掘
り進んで大径部３１を形成しているが、拡径状態のビッ
トを回転しながら、基礎コンクリート１１の表面側に引
き上げることで掘削孔３の底側に大径部を形成するよう
にしてもよい。In the above embodiment, after the bit 22 is expanded in the radial direction, the drilled hole 3 is further dug in the expanded state to form the large diameter portion 31. The large-diameter portion may be formed on the bottom side of the excavation hole 3 by being pulled up to the surface side of the foundation concrete 11 while rotating.

【００３８】また、上記実施形態では、ボルト本体２１
に中空防食管５を挿通して固定力の向上とロックボルト
２Ａの防食を図っているが、ロックボルト施工において
中空防食管５は本発明の必須構成要件というわけではな
く、ロックボルトの施工場所や施工対象などに応じて適
宜選択的に使用すればよい。In the above embodiment, the bolt body 21
In order to improve the fixing force and prevent corrosion of the lock bolt 2A, the hollow corrosion protection pipe 5 is not an essential component of the present invention in rock bolt construction. What is necessary is just to use selectively suitably according to a construction object.

【００３９】また、上記実施形態では、削孔機のビット
４１によって掘削孔３を形成しているが、拡径前のロッ
クボルト２Ａ、つまりセリ矢２３を装着しない状態でロ
ックボルト２Ａによって岩盤を削孔して掘削孔を形成
し、その後でロックボルト２Ａにセリ矢２３を装着し、
上記実施形態と同様にしてロックボルト２Ａを施工して
もよい。In the above embodiment, the excavation hole 3 is formed by the bit 41 of the drilling machine. However, the rock rock 2A before the diameter expansion, that is, the rock rock by the lock bolt 2A without the serpentine arrow 23 is mounted. A drill hole is formed by drilling, and then a serrated arrow 23 is attached to the lock bolt 2A,
The lock bolt 2A may be constructed in the same manner as in the above embodiment.

【００４０】Ａ−２．ネジ式ロックボルト工法 図１０および図１１は、第１実施形態にかかるコンクリ
ート構造物の施工方法でネジ式ロックボルトを用いる場
合の施工方法を示す図である。A-2. Screw-type Lock Bolt Method FIGS. 10 and 11 are diagrams showing a method of installing a concrete structure according to the first embodiment, in which a screw-type lock bolt is used.

【００４１】まず、削孔機によって岩盤Ｒを削孔して基
礎コンクリート１１の貫通孔１１ａに連通する掘削孔３
を形成して、これらからなる連続孔を構成する（図１０
（ａ））。そして、削孔機の回転駆動部４３からビット
４１およびロッド４２を抜いて岩用タップ９に付け替え
た後、タップ９を回転させながら、貫通孔１１ａおよび
掘削孔３からなる連続孔に進入させて貫通孔１１ａおよ
び掘削孔３の内壁面に雌ネジ部３２を形成する（同図
（ｂ））。ここで、貫通孔１１ａと掘削孔３とをほぼ同
一内径としているが、貫通孔１１ａを掘削孔３よりも大
きな径としてもよく、この場合には、掘削孔３内にのみ
雌ネジ部３２を形成すればよい。First, the rock R is drilled by a drilling machine, and the excavation hole 3 communicating with the through hole 11a of the foundation concrete 11 is formed.
To form a continuous hole made of these (FIG. 10).
(A)). Then, after removing the bit 41 and the rod 42 from the rotary driving unit 43 of the drilling machine and replacing them with the taps 9 for rocks, the taps 9 are rotated and made to enter the continuous holes formed by the through holes 11 a and the excavation holes 3. A female screw portion 32 is formed on the inner wall surface of the through hole 11a and the excavation hole 3 (FIG. 2B). Here, the through hole 11a and the excavation hole 3 have substantially the same inner diameter, but the through hole 11a may have a diameter larger than that of the excavation hole 3. In this case, the female screw portion 32 is provided only in the excavation hole 3. It may be formed.

【００４２】図１２は、岩盤の掘削孔に雌ネジ部を形成
するための岩用タップを示す図である。このタップ９
は、同図に示すように、タップ本体９１の先端側にネジ
部９２が形成される一方、後端側が柄部９３となって削
孔機の回転駆動部４３に装着される。また、タップ本体
９１の軸芯に沿って注水孔９４が形成されており、外部
から圧送される水を先端側に案内し、タップ９の先端か
ら高圧水を吐出させることが可能となっている。さら
に、タップ本体９１の側面には、貫通孔１１ａおよび掘
削孔３内の水やずりなどを貫通孔１１ａおよび掘削孔３
の外に案内する排出溝９５が形成されている。このた
め、雌ネジ形成中に貫通孔１１ａおよび掘削孔３内で発
生したずりは高圧水によって排出溝９５を介して貫通孔
１１ａおよび掘削孔３の外に排出され、掘削孔３内にず
りが詰まることを効果的に防止することができる。ま
た、雌ネジ形成中に水を供給することでタップ９と岩盤
Ｒとを冷却してタップ９の焼付きや熱損傷などの不具合
の発生を未然に防止することができる。FIG. 12 is a view showing a rock tap for forming a female screw portion in an excavation hole of rock. This tap 9
As shown in the figure, a screw portion 92 is formed on the tip end side of the tap body 91, and the rear end side becomes a handle portion 93, which is attached to the rotary drive unit 43 of the drilling machine. Further, a water injection hole 94 is formed along the axis of the tap main body 91, so that water fed from outside can be guided to the distal end side, and high-pressure water can be discharged from the distal end of the tap 9. . Further, on the side surface of the tap body 91, water or shear in the through-hole 11a and the drilling hole 3 is formed.
A discharge groove 95 is formed to guide the outside. For this reason, the shear generated in the through hole 11a and the excavation hole 3 during the formation of the female screw is discharged to the outside of the through hole 11a and the excavation hole 3 by the high-pressure water through the discharge groove 95, and the shear is generated in the excavation hole 3. Clogging can be effectively prevented. In addition, by supplying water during the formation of the female screw, the tap 9 and the bedrock R are cooled, and the occurrence of problems such as seizure of the tap 9 and thermal damage can be prevented.

【００４３】上記のようにして貫通孔１１ａおよび掘削
孔３への雌ネジ部３２の形成が完了すると、図１３に示
すロックボルト２Ｂを掘削孔３に挿入する（図１０
（ｃ））。なお、掘削孔３の深さおよびロックボルト２
Ｂのボルト本体２４の長さについては、予めボーリング
マシーン等によって岩盤のサンプルを採取し、その採取
結果を分析して決定するのが望ましい。When the formation of the female screw portion 32 in the through hole 11a and the drill hole 3 is completed as described above, the lock bolt 2B shown in FIG. 13 is inserted into the drill hole 3 (FIG. 10).
(C)). The depth of the drill hole 3 and the lock bolt 2
The length of the bolt body 24 of B is desirably determined in advance by collecting a rock sample using a boring machine or the like and analyzing the result of the collection.

【００４４】図１３は、ネジ式ロックボルトの一の実施
形態を示す図である。このロックボルト２Ｂは、ボルト
本体２４と、その先端側に設けられた雄ネジ部２５とで
構成されている。この雄ネジ部２５は貫通孔１１ａおよ
び掘削孔３からなる連続孔の内壁面に刻設された雌ネジ
部３２と螺合可能となっている。FIG. 13 is a view showing one embodiment of the screw type lock bolt. The lock bolt 2B includes a bolt main body 24 and a male screw portion 25 provided on the tip side. The male screw part 25 can be screwed with a female screw part 32 engraved on the inner wall surface of a continuous hole including the through hole 11a and the excavation hole 3.

【００４５】一方、ボルト本体２４は中空管となってお
り、その中央内部に固結材を供給するための案内孔２４
１を有している。また、雄ネジ部２５の先端側には掘削
孔３の底側に向けて固結材を吐出するための先端吐出口
２４２が設けられる一方、雄ネジ部２５の後端側にはボ
ルト本体２４の略中央部から掘削孔３内に固結材を吐出
するための中央吐出口２４３が設けられている。このた
め、後述するように雄ネジ部２５が雌ネジ部３２と螺合
して掘削孔３が先端側と後端側の２つの空間に分かれて
も固結材を両空間に確実に充填可能となっている。On the other hand, the bolt body 24 is a hollow tube, and a guide hole 24 for supplying a solidifying material is provided inside the center thereof.
One. Further, a distal end outlet 242 for discharging the consolidated material toward the bottom side of the excavation hole 3 is provided at a distal end side of the male screw portion 25, while a bolt body 24 is provided at a rear end side of the male screw portion 25. A central discharge port 243 for discharging the consolidated material into the excavation hole 3 from substantially the center of the hole is provided. For this reason, even if the male screw part 25 is screwed with the female screw part 32 and the excavation hole 3 is divided into two spaces on the front end side and the rear end side as described later, the solidification material can be reliably filled into both spaces. It has become.

【００４６】なお、同図中の符号２６はボルト本体２４
の略中央部に設けられたリブであり、また符号２７はボ
ルト本体２４の後端（同図中の上方端）に刻設されたネ
ジ部である。The reference numeral 26 in FIG.
The reference numeral 27 denotes a threaded portion formed at the rear end (upper end in the figure) of the bolt body 24.

【００４７】図１０に戻って、施工方法について説明を
続ける。上記のように構成されたロックボルト２Ｂの雄
ネジ部２５を雌ネジ部３２に螺合させながら、ロックボ
ルト２Ｂを貫通孔１１ａおよび掘削孔３に挿入すると、
同図（ｃ）に示すように、ロックボルト２Ｂの最先端部
が掘削孔３の底部と当接して係止される。このように、
本実施形態では、ボルト本体２４に設けられた雄ネジ部
２５を掘削孔３の雌ネジ部３２と螺合させて岩盤Ｒに対
して固定しているため、岩盤Ｒに対するロックボルト２
Ｂの引き抜き強度が向上し、ロックボルト２Ｂの引き抜
き耐久性も向上されている。その結果、後述するように
基礎コンクリート（基礎部分）１１をロックボルト２Ｂ
によって岩盤Ｒに対して締結固定することで得られる締
結固定力を高めることができる。Returning to FIG. 10, the description of the construction method will be continued. When the lock bolt 2B is inserted into the through hole 11a and the excavation hole 3 while the male screw part 25 of the lock bolt 2B configured as described above is screwed into the female screw part 32,
As shown in FIG. 2C, the foremost portion of the lock bolt 2B is brought into contact with the bottom of the excavation hole 3 and locked. in this way,
In the present embodiment, since the male screw part 25 provided on the bolt body 24 is screwed into the female screw part 32 of the drill hole 3 and fixed to the rock R, the lock bolt 2 for the rock R is fixed.
The pullout strength of B is improved, and the pullout durability of the lock bolt 2B is also improved. As a result, as will be described later, the base concrete (base portion) 11 is
Thereby, the fastening and fixing force obtained by fastening and fixing to the bedrock R can be increased.

【００４８】上記のようにして掘削孔３へのロックボル
ト２Ｂの螺合固定が完了すると、図１１（ａ）に示すよ
うに、基礎コンクリート１１の表面側でボルト本体２４
にアンカープレート７を取付ける。そして、アンカープ
レート７により基礎コンクリート１１の表面を押え付け
ながら、ボルト本体２４の後端（同図の上側）に刻設さ
れたネジ部２７にナット２８を締結してロックボルト２
Ｂを岩盤Ｒに対して緊結させる。これによって、雄ネジ
部２５が雌ネジ部３２に対して密着し、その結果、岩盤
Ｒに対する基礎コンクリート１１の締結固定力をより一
層高めることができる。When the fixing of the lock bolt 2B to the excavation hole 3 is completed as described above, as shown in FIG.
Attach anchor plate 7 to Then, while pressing down the surface of the foundation concrete 11 with the anchor plate 7, a nut 28 is fastened to a screw portion 27 engraved on the rear end (upper side in FIG.
Tighten B against bedrock R. As a result, the male screw portion 25 comes into close contact with the female screw portion 32, and as a result, the fastening and fixing force of the foundation concrete 11 to the bedrock R can be further increased.

【００４９】最後に、ボルト本体２４の案内孔２４１を
介して掘削孔３に固結材８を充填し、支持抵抗を高めて
締結固定力をさらに向上させている。なお、この実施形
態では、固結材８として２種類のものを併用している。
すなわち、雄ネジ部２５および雌ネジ部３２が相互に螺
合する螺合部（定着部）に対して樹脂系接着剤からなる
定着用固結材８１を充填する一方、それより基礎コンク
リート１１の表面側には、モルタル、セメントミルクや
グラウト等の閉塞用固結材８２を用いている。このよう
に、定着部に樹脂系接着剤を定着用固結材８１として用
いることで、モルタル、セメントミルクやグラウト等を
用いる場合に比べて、締結固定力を向上させることがで
きる。しかも、締結固定力の向上に対してあまり寄与し
ない閉塞個所においては、安価なモルタルなどを用いる
ことでトータルコストを低減させることが可能となる。Finally, the solidification material 8 is filled into the excavation hole 3 through the guide hole 241 of the bolt body 24 to increase the support resistance and further improve the fastening force. In this embodiment, two types of the consolidating material 8 are used in combination.
That is, the fixing portion 81 made of a resin-based adhesive is filled into a screwing portion (fixing portion) in which the male screw portion 25 and the female screw portion 32 are screwed to each other, and the base concrete 11 On the front surface side, a closing solidifying material 82 such as mortar, cement milk or grout is used. As described above, by using the resin-based adhesive as the fixing material 81 for the fixing portion, the fastening force can be improved as compared with the case where mortar, cement milk, grout, or the like is used. In addition, in a closed portion that does not significantly contribute to the improvement of the fastening force, the total cost can be reduced by using an inexpensive mortar or the like.

【００５０】図１４は、この発明にかかるロックボルト
の他の実施形態を示す図であり、同図（ａ）は側面図で
あり、同図（ｂ）はロックボルト２Ｂの雄ネジ部２５を
先端側から見た平面図である。なお、同図（ｂ）では、
雄ネジ部２５の構造理解を助けるために、セリ矢２９を
省略した状態で図示されている。このロックボルト２Ｂ
が先の実施形態と相違する点は、雄ネジ部２５がボルト
本体２４の先端側において径方向に拡張可能に設けられ
ており、図１５に示すセリ矢２９（ネジ拡径手段）によ
って径方向に拡張されることで雄ネジ部２５が雌ネジ部
に向けて押圧されるように構成されている点である。な
お、それ以外の構成はほぼ同一である。したがって、以
下において、同一構成については、同一符号を付して構
成に関する説明を省略する。FIG. 14 is a view showing another embodiment of the lock bolt according to the present invention. FIG. 14 (a) is a side view, and FIG. 14 (b) shows the male screw portion 25 of the lock bolt 2B. It is the top view seen from the tip side. In addition, in FIG.
In order to facilitate understanding of the structure of the male screw portion 25, the threaded arrow 29 is omitted from the drawing. This lock bolt 2B
The difference from the previous embodiment is that the male screw portion 25 is provided on the distal end side of the bolt body 24 so as to be expandable in the radial direction. The configuration is such that the male screw portion 25 is pressed toward the female screw portion by being expanded. The other configuration is almost the same. Therefore, hereinafter, the same components are denoted by the same reference numerals, and the description of the configurations will be omitted.

【００５１】この実施形態では、図１４に示すように、
このボルト本体２４の先端に設けられた雄ネジ部２５
は、スリット２５１によって４つの雄ネジ分割片２５２
に分割され、これらの雄ネジ分割片２５２が先端吐出口
２４２を中心として放射状に配置されている。このた
め、雄ネジ分割片２５２は径方向に拡張移動可能となっ
ている。なお、雄ネジ部２５の分割個数は「４」に限定
されるものではなく、セリ矢２９（ビット拡径手段）に
よって径方向に拡張移動可能に構成されておれば、分割
数および形態などは任意である。In this embodiment, as shown in FIG.
A male screw portion 25 provided at the tip of the bolt body 24
Is divided into four male screw split pieces 252 by slits 251.
And these male screw divided pieces 252 are radially arranged with the leading end outlet 242 as a center. For this reason, the male screw split piece 252 can be expanded and moved in the radial direction. Note that the number of divisions of the male screw portion 25 is not limited to “4”. Optional.

【００５２】また、セリ矢２９は上記のように雄ネジ部
２５を拡径するビット拡径手段として機能するものであ
り、この実施形態では、図１５に示す略円錐形状に仕上
げられている。そして、セリ矢２９の先端部２９１が雄
ネジ部２５の中央下部に挿入されている。したがって、
先の実施形態における掘削孔３へのロックボルト２Ｂの
螺合固定工程（図１０（ｃ））と同様にして、ロックボ
ルト２Ｂの雄ネジ部２５を掘削孔３の雌ネジ部３２に螺
合させながら、ロックボルト２Ｂを掘削孔３に挿入して
いくと、まずセリ矢２９の底部が掘削孔３の底部と当接
する。さらに、ロックボルト２Ｂを挿入していくと、セ
リ矢２９の先端部２９１が雄ネジ部２５の中央部に入り
込み雄ネジ部２５を径方向に拡径する。なお、ビット拡
径手段としては、セリ矢２９以外に従来より周知の方法
によって雄ネジ部２５を拡径するように構成してもよ
い。The serrated arrow 29 functions as a bit expanding means for expanding the male screw portion 25 as described above, and in this embodiment, it is finished in a substantially conical shape as shown in FIG. The tip 291 of the spike arrow 29 is inserted into the lower center of the male screw 25. Therefore,
The male screw part 25 of the lock bolt 2B is screwed into the female screw part 32 of the drill hole 3 in the same manner as in the step of screwing the lock bolt 2B to the drill hole 3 in the previous embodiment (FIG. 10C). When the lock bolt 2 </ b> B is inserted into the drill hole 3, the bottom of the piercing arrow 29 first contacts the bottom of the drill hole 3. Further, as the lock bolt 2B is inserted, the tip 291 of the spike arrow 29 enters the central portion of the male screw portion 25 and expands the male screw portion 25 in the radial direction. The bit diameter expanding means may be configured to expand the diameter of the male screw portion 25 by a conventionally known method other than the serrated arrow 29.

【００５３】このように、この実施形態では、セリ矢２
９によって雄ネジ部２５が径方向に拡径される。つま
り、分割された雄ネジ分割片２５２が径方向に移動し、
雌ネジ部３２に向けて押圧される。このため、岩盤Ｒに
対するロックボルト２Ｂの引き抜き強度がさらに向上
し、引き抜き耐久性もさらに向上する。その結果、岩盤
Ｒに対する基礎コンクリート１１の締結固定力をより一
層高めることができる。As described above, in this embodiment, the seri arrow 2
The diameter of the male screw portion 25 is increased in the radial direction by the use of the screw 9. That is, the divided male screw divided piece 252 moves in the radial direction,
It is pressed toward the female screw portion 32. For this reason, the pullout strength of the lock bolt 2B with respect to the bedrock R is further improved, and the pullout durability is further improved. As a result, the fastening fixing force of the foundation concrete 11 to the bedrock R can be further increased.

【００５４】なお、上記実施形態では、掘削孔３に充填
する固結材として２種類の固結材を用いているが、１種
類、あるいは３種類以上の固結材を用いてもよい。ま
た、掘削孔３全体に固結材を充填するようにしてもよ
い。ただし、固結材による引き抜き強度の増大を図る上
では、少なくとも定着部（螺合部）に充填するのが望ま
しい。In the above embodiment, two types of solidification materials are used as the solidification material to be filled in the excavation hole 3, but one type or three or more types of solidification materials may be used. Alternatively, the entire excavation hole 3 may be filled with a consolidated material. However, in order to increase the pull-out strength by the consolidated material, it is desirable to fill at least the fixing portion (screw portion).

【００５５】また、上記実施形態では、固結材の充填に
先立って、ロックボルト２Ｂを岩盤Ｒに対して緊結して
いるが、固結材の充填および養生を行った後で、アンカ
ープレート７により基礎コンクリート１１の表面を締め
付けるようにしてもよい。すなわち、基礎コンクリート
１１の表面側でボルト本体２４にアンカープレート７を
取付けた後、アンカープレート７により岩盤表面を押え
付けながら、ボルト本体２４のネジ部２７にナット２８
を締結してもよい。In the above embodiment, the lock bolt 2B is tightened against the bedrock R prior to the filling of the solidified material. However, after the solidified material is filled and cured, the anchor plate 7B is fixed. Alternatively, the surface of the foundation concrete 11 may be tightened. That is, after the anchor plate 7 is attached to the bolt body 24 on the surface side of the foundation concrete 11, the nut 28 is screwed into the threaded portion 27 of the bolt body 24 while pressing the rock surface with the anchor plate 7.
May be concluded.

【００５６】また、上記実施形態では、雄ネジ部２５を
ボルト本体２４の先端に形成しているが、雄ネジ部の形
成位置は先端に限定されるものではなく、任意の位置に
形成することができる。また、雄ネジ部２５をボルト本
体２４全体に形成してもよい。In the above embodiment, the male screw portion 25 is formed at the tip of the bolt main body 24. However, the position where the male screw portion is formed is not limited to the tip, and the male screw portion may be formed at an arbitrary position. Can be. Further, the male screw portion 25 may be formed on the entire bolt body 24.

【００５７】Ｂ．第２実施形態 上記第１実施形態では岩盤Ｒ上に直接コンクリート構造
物を構築しているが、岩盤Ｒ上に比較的硬い層、例えば
Ｎ値が約１５以上の普通土が堆積している場合には、そ
の普通土の上にコンクリート構造物を構築してもよい。
このように普通土が岩盤上に堆積されている場合には、
次のようにしてコンクリート構造物の基礎部分をロック
ボルトによって岩盤に対して締結固定すればよい。ここ
でも、第１実施形態と同様に、ロックボルトとしては従
来より公知のものを使用してもよいが、「Ａ−１．拡径
式ロックボルト工法」の項で説明したと同様の拡径式ボ
ルトや「Ａ−２．ネジ式ロックボルト工法」の項で説明
したと同様のネジ式ボルトを使用するのが望ましい。以
下、上記した拡径式ロックボルトおよびネジ式ロックボ
ルトを用いた場合について、それぞれ分けて説明する。B. Second Embodiment In the first embodiment, a concrete structure is directly constructed on the bedrock R, but a relatively hard layer, for example, ordinary soil having an N value of about 15 or more is deposited on the bedrock R. Alternatively, a concrete structure may be constructed on the ordinary soil.
When ordinary soil is deposited on rock like this,
What is necessary is just to fasten and fix the foundation part of a concrete structure to the rock with the lock bolt as follows. Here, similarly to the first embodiment, conventionally known lock bolts may be used, but the same diameter expansion as described in the section “A-1. It is desirable to use the same type of bolts as those described in the section of "A-2. Screw Type Lock Bolt Method". Hereinafter, the case of using the above-mentioned diameter expansion type lock bolt and screw type lock bolt will be described separately.

【００５８】Ｂ−１．拡径式ロックボルト工法 図１６および図１７は、第２実施形態にかかるコンクリ
ート構造物の施工方法で拡径式ロックボルトを用いる場
合の施工方法を示す図である。これらの図（および後で
説明する図１８）における符号Ｓは、Ｎ値が約１５以上
の普通土を示している。B-1. Expandable Rock Bolt Method FIGS. 16 and 17 are diagrams showing a construction method in the case of using an enlarged lock bolt in the method of constructing a concrete structure according to the second embodiment. The symbol S in these figures (and FIG. 18 described later) indicates ordinary soil having an N value of about 15 or more.

【００５９】まず、二重管構造のボーリングマシーンに
よって普通土Ｓの表面から岩盤Ｒの表面に達するまで比
較的口径の大きな貫通孔３５を形成する。この貫通孔３
５内に普通土Ｓが崩れ落ちないように、貫通孔３５の内
面にシールド部材３６が設けられており、この状態でボ
ーリングマシーンの内側ボーリング部４４によって今度
は貫通孔３５よりも小径の掘削孔３を形成する（図１６
（ａ））。このように、ボーリングマシーンを用いてロ
ックボルトを施工するための掘削孔３を形成するように
した場合、このボーリングによって掘削孔３を形成しな
がら、掘削孔３の深さおよびロックボルトの長さを決定
することができる。なお、二重管構造のボーリングマシ
ーンを用いる代わりに、第１実施形態と同様に、掘削機
を用いてもよいことは言うまでもない。First, a through hole 35 having a relatively large diameter is formed from the surface of the ordinary soil S to the surface of the bedrock R by a boring machine having a double pipe structure. This through hole 3
A shield member 36 is provided on the inner surface of the through-hole 35 so that the ordinary soil S does not fall down into the inside of the drilling hole 5. (FIG. 16)
(A)). As described above, when the drilling hole 3 for constructing the rock bolt is formed by using the boring machine, the depth of the drill hole 3 and the length of the lock bolt are formed while the drilling hole 3 is formed by the boring. Can be determined. In addition, it goes without saying that, instead of using the boring machine having the double pipe structure, an excavator may be used similarly to the first embodiment.

【００６０】これに続いて、同図（ｂ）に示すように、
貫通孔３５および掘削孔３からなる連続孔に拡径式ロッ
クボルト２Ａを挿入する。そして、同図（ｃ）に示すよ
うに、拡径式ロックボルト２Ａのビット２２を径方向に
拡張し、その拡径状態のビット２２によって掘削孔３を
削孔して掘削孔３の底側に大径部３１を形成する。Subsequently, as shown in FIG.
The diameter-extending lock bolt 2A is inserted into a continuous hole including the through hole 35 and the excavation hole 3. Then, as shown in FIG. 3C, the bit 22 of the diameter-expanding lock bolt 2A is radially expanded, and the drilling hole 3 is drilled by the bit 22 in the expanded state, so that the bottom side of the drilling hole 3 is formed. The large diameter part 31 is formed.

【００６１】次に、予め準備しておいた中空防食管５を
ボルト本体２１に挿入した後、油圧ジャッキ（図５
（ａ））によって中空防食管５を掘削孔３内に押し込
む。これによって、防食管５の先端部５３は、ビット２
２の外周面と当接することで径方向に拡張し、大径部３
１の内側面に噛着する（図１７（ａ））。また、岩盤表
面側でボルト本体２１にアンカープレート７を取付け、
ネジ部２１２にナット２１３を締結することで防食管５
に対してボルト本体２１を相対的に引き上げて両者を緊
結する。これによって、引き抜き強度および引き抜き耐
久性を向上させることができる。その結果、後述するよ
うに基礎コンクリート（基礎部分）１１をロックボルト
２Ａによって岩盤Ｒに対して締結固定することで得られ
る締結固定力を高めることができる。Next, after inserting the previously prepared hollow anticorrosion tube 5 into the bolt body 21, a hydraulic jack (FIG. 5)
According to (a)), the hollow anticorrosion pipe 5 is pushed into the excavation hole 3. Thereby, the tip 53 of the anticorrosion pipe 5 is
2 is expanded in the radial direction by contacting the outer peripheral surface of the large-diameter portion 3.
1 (FIG. 17A). Also, the anchor plate 7 is attached to the bolt body 21 on the rock surface side,
By fastening the nut 213 to the screw portion 212, the anticorrosion pipe 5
The bolt body 21 is relatively pulled up to tighten the two. Thereby, pull-out strength and pull-out durability can be improved. As a result, it is possible to increase the fastening force obtained by fastening and fixing the foundation concrete (foundation portion) 11 to the bedrock R with the lock bolt 2A as described later.

【００６２】そして、同図（ｂ）に示すように、ボルト
本体２１の案内孔２１１を介して掘削孔３（大径部３１
を含む）に固結材８を充填する。また、貫通孔３５内も
固結材８３を注入する。この固結材８３が所定の強度に
なるまで硬化すると、シールド部材３６を抜き取る。Then, as shown in FIG. 2B, the excavation hole 3 (the large diameter portion 31) is inserted through the guide hole 211 of the bolt body 21.
Is filled with the consolidating material 8. The consolidation material 83 is also injected into the through hole 35. When the consolidated material 83 hardens to a predetermined strength, the shield member 36 is pulled out.

【００６３】こうした固結材８（８１，８２および８
３）の養生後に、同図（ｃ）に示すように、ボルト本体
２１の後端を突出させた状態で普通土Ｓの上に基礎コン
クリート１１を打設する。そして、基礎コンクリート
（基礎部分）１１の形成完了後に、岩盤表面側でボルト
本体２１にアンカープレート７を取付ける。そして、ア
ンカープレート７により基礎コンクリート（基礎部分）
１１の表面を押え付けながら、ボルト本体２１の後端
（同図の上側）に刻設されたネジ部２１２にナット２１
４を締結してロックボルト２Ａを基礎コンクリート１１
に対して緊結させる。The solidification material 8 (81, 82 and 8)
After the curing of 3), the foundation concrete 11 is cast on the ordinary soil S with the rear end of the bolt body 21 protruding as shown in FIG. After the formation of the foundation concrete (foundation part) 11 is completed, the anchor plate 7 is attached to the bolt body 21 on the rock surface side. And the anchor concrete (foundation part) by the anchor plate 7
11 while holding down the surface of the bolt 11, the nut 21 is screwed into the threaded portion 212 formed at the rear end (upper side in the figure) of the bolt body 21.
4 and lock bolt 2A to the foundation concrete 11
Tighten against.

【００６４】以上のように、第１実施形態と同様に、基
礎コンクリート（基礎部分）１１をロックボルト２Ａに
よって岩盤Ｒに締結固定することで特有の作用効果が得
られる。すなわち、コンクリート構造物（砂防ダム）１
３に作用する外力（静水圧、堆砂圧、地震力など）に対
する抵抗として、コンクリート構造物１３の自重に加え
て、ロックボルト２Ａによる締結固定力が加わる。その
結果、コンクリート構造物１３を軽量化することが可能
となり、使用するコンクリート量を削減することがで
き、施工期間を短縮し、しかも施工コストを低減するこ
とができる。また、コンクリート構造物１３の小型化に
よって、構築予定箇所を整形するために必要となる掘削
領域が狭くなり、施工期間の短縮化および施工コストの
低減にとって有利である。As described above, similar to the first embodiment, a specific operation and effect can be obtained by fastening and fixing the foundation concrete (foundation portion) 11 to the bedrock R with the lock bolt 2A. That is, concrete structure (sabo dam) 1
As a resistance against external forces (hydrostatic pressure, sedimentation pressure, seismic force, etc.) acting on 3, in addition to the weight of the concrete structure 13, a fastening force by the lock bolt 2 </ b> A is applied. As a result, the weight of the concrete structure 13 can be reduced, the amount of concrete used can be reduced, the construction period can be shortened, and the construction cost can be reduced. In addition, the downsizing of the concrete structure 13 reduces the excavation area required for shaping the planned construction site, which is advantageous for shortening the construction period and reducing the construction cost.

【００６５】また、ロックボルトとして、拡径式ロック
ボルト２Ａを用いているので、ロックボルト１本当たり
の締結固定力が高くなり、さらなる低コスト化および工
期短縮化が可能となる。Further, since the large diameter lock bolt 2A is used as the lock bolt, the fastening fixing force per lock bolt is increased, so that the cost can be further reduced and the construction period can be further shortened.

【００６６】Ｂ−２．ネジ式ロックボルト工法 図１８は、第２実施形態にかかるコンクリート構造物の
施工方法でネジ式ロックボルトを用いる場合の施工方法
を示す図である。B-2. Screw-type Lock Bolt Method FIG. 18 is a view showing a construction method when a screw-type lock bolt is used in the concrete structure construction method according to the second embodiment.

【００６７】まず、先の「Ｂ−１．拡径式ロックボルト
工法」の場合と同様に、二重管構造のボーリングマシー
ンによって普通土Ｓの表面から岩盤Ｒの表面に達するま
で比較的口径の大きな貫通孔３５を形成するとともに、
貫通孔３５内にシールド部材３６を設けて普通土Ｓの崩
落を防止しながら、貫通孔３５よりも小径の掘削孔３を
形成する。そして、「Ａ−２．ネジ式ロックボルト工
法」の項で説明したと同様にして、掘削孔３の内壁面に
雌ネジ部３２を形成する。First, as in the case of the above-mentioned “B-1. Diameter expansion type rock bolt method”, the diameter of the bore is relatively large from the surface of the ordinary soil S to the surface of the bedrock R by a boring machine having a double pipe structure. While forming a large through-hole 35,
The excavation hole 3 having a smaller diameter than the through hole 35 is formed while the shield member 36 is provided in the through hole 35 to prevent the collapse of the ordinary soil S. Then, the female screw portion 32 is formed on the inner wall surface of the excavation hole 3 in the same manner as described in the section “A-2. Screw-type lock bolt method”.

【００６８】それに続いて、図１８（ａ）に示すよう
に、ロックボルト２Ｂの雄ネジ部２５を雌ネジ部３２に
螺合させながら、ロックボルト２Ｂを貫通孔１１ａおよ
び掘削孔３に挿入する。すると、ロックボルト２Ｂの最
先端部が掘削孔３の底部と当接して係止される。このよ
うに、本実施形態では、ボルト本体２４に設けられた雄
ネジ部２５を掘削孔３の雌ネジ部３２と螺合させて岩盤
Ｒに対して固定しているため、岩盤Ｒに対するロックボ
ルト２Ｂの引き抜き強度が向上し、ロックボルト２Ｂの
引き抜き耐久性も向上されている。その結果、後述する
ように基礎コンクリート（基礎部分）１１をロックボル
ト２Ｂによって岩盤Ｒに対して締結固定することで得ら
れる締結固定力を高めることができる。Subsequently, as shown in FIG. 18A, the lock bolt 2B is inserted into the through hole 11a and the excavation hole 3 while the male screw portion 25 of the lock bolt 2B is screwed into the female screw portion 32. . Then, the foremost part of the lock bolt 2B comes into contact with the bottom of the drill hole 3 and is locked. As described above, in the present embodiment, since the male screw portion 25 provided on the bolt body 24 is screwed into the female screw portion 32 of the excavation hole 3 and fixed to the rock R, the lock bolt for the rock R is fixed. The pullout strength of the lock bolt 2B is improved, and the pullout durability of the lock bolt 2B is also improved. As a result, it is possible to increase the fastening force obtained by fastening and fixing the foundation concrete (foundation portion) 11 to the bedrock R with the lock bolt 2B as described later.

【００６９】次に、ボルト本体２４の案内孔２４１を介
して掘削孔３に固結材８を充填し、支持抵抗を高めて締
結固定力をさらに向上させている。また、貫通孔３５内
も固結材８３を注入する。この固結材８３が所定の強度
になるまで硬化すると、シールド部材３６を抜き取る。Next, the solidification material 8 is filled into the excavation hole 3 through the guide hole 241 of the bolt body 24 to increase the support resistance to further improve the fastening force. The consolidation material 83 is also injected into the through hole 35. When the consolidated material 83 hardens to a predetermined strength, the shield member 36 is pulled out.

【００７０】こうした固結材８（８１，８２および８
３）の養生後に、ボルト本体２１の後端を突出させた状
態で普通土Ｓの上に基礎コンクリート１１を打設する。
そして、基礎コンクリート（基礎部分）１１の形成完了
後に、岩盤表面側でボルト本体２４にアンカープレート
７を取付ける。そして、アンカープレート７により基礎
コンクリート（基礎部分）１１の表面を押え付けなが
ら、ボルト本体２４の後端（同図の上側）に刻設された
ネジ部２７にナット２８を締結してロックボルト２Ｂを
基礎コンクリート１１に対して緊結させる。The solidification material 8 (81, 82 and 8)
After the curing of 3), the foundation concrete 11 is cast on the ordinary soil S with the rear end of the bolt body 21 protruding.
After the formation of the foundation concrete (foundation portion) 11 is completed, the anchor plate 7 is attached to the bolt body 24 on the rock surface side. Then, while holding down the surface of the foundation concrete (foundation portion) 11 by the anchor plate 7, a nut 28 is fastened to a screw portion 27 engraved on the rear end (upper side in the figure) of the bolt main body 24 to lock the bolt 2B. To the foundation concrete 11.

【００７１】以上のように、第１実施形態と同様に、基
礎コンクリート（基礎部分）１１をロックボルト２Ｂに
よって岩盤Ｒに締結固定することで特有の作用効果が得
られる。すなわち、コンクリート構造物（砂防ダム）１
３に作用する外力（静水圧、堆砂圧、地震力など）に対
する抵抗として、コンクリート構造物１３の自重に加え
て、ロックボルト２Ｂによる締結固定力が加わる。その
結果、コンクリート構造物１３を軽量化することが可能
となり、使用するコンクリート量を削減することがで
き、施工期間を短縮し、しかも施工コストを低減するこ
とができる。また、コンクリート構造物１３の小型化に
よって、構築予定箇所を整形するために必要となる掘削
領域が狭くなり、施工期間の短縮化および施工コストの
低減にとって有利である。As described above, similar to the first embodiment, a specific operation and effect can be obtained by fastening and fixing the foundation concrete (foundation portion) 11 to the bedrock R with the lock bolt 2B. That is, concrete structure (sabo dam) 1
As a resistance to external forces (hydrostatic pressure, sedimentation pressure, seismic force, etc.) acting on 3, the fastening force of the lock bolt 2 </ b> B is applied in addition to the weight of the concrete structure 13. As a result, the weight of the concrete structure 13 can be reduced, the amount of concrete used can be reduced, the construction period can be shortened, and the construction cost can be reduced. In addition, the downsizing of the concrete structure 13 reduces the excavation area required for shaping the planned construction site, which is advantageous for shortening the construction period and reducing the construction cost.

【００７２】また、ロックボルトとして、ネジ式ロック
ボルト２Ｂを用いているので、ロックボルト１本当たり
の締結固定力が高くなり、さらなる低コスト化および工
期短縮化が可能となる。Further, since the screw-type lock bolt 2B is used as the lock bolt, the fastening fixing force per lock bolt is increased, and the cost and the construction period can be further reduced.

【００７３】Ｃ．第３実施形態 図１９および図２０は、この発明にかかるコンクリート
構造物の施工方法の第３実施形態を示す図である。この
第３実施形態では、岩盤上にＬ型擁壁を形成している。
以下、これらの図を参照しながら、発明の詳細について
説明する。C. Third Embodiment FIGS. 19 and 20 are views showing a third embodiment of the method for constructing a concrete structure according to the present invention. In the third embodiment, an L-shaped retaining wall is formed on a bedrock.
Hereinafter, the details of the invention will be described with reference to these drawings.

【００７４】まず最初に、図１９（ａ）に示すように、
Ｌ型擁壁の構築予定箇所の堆積土砂や礫の除去した後、
岩盤掘削等により構築予定個所を整形する。ここでは、
山の斜面を切り崩して道路ＲＤを作成するとともに、そ
の道路ＲＤの山側面にＬ型コンクリート擁壁を構築する
場合を例にとって説明する。First, as shown in FIG.
After removing sediment and sand and gravel at the planned location of the L-shaped retaining wall,
The site to be constructed is shaped by rock excavation. here,
An example will be described in which a road RD is created by cutting down a slope of a mountain and an L-type concrete retaining wall is constructed on the mountain side of the road RD.

【００７５】このように山の斜面を切り崩した場合、そ
の斜面を補強しておくことが望ましく、同図に示すよう
に、斜面にロックボルト２Ｃが施工されて岩盤補強が行
われている。ここで使用するロックボルト２Ｃとしては
従来より公知のものであってもよいが、低コストで、補
強強度を効果的に高めるためには、既に説明した拡径式
ロックボルト２Ａやネジ式ロックボルト２Ｂを使用する
のが望ましい。When the slope of the mountain is broken down as described above, it is desirable to reinforce the slope. As shown in the figure, rock bolts 2C are installed on the slope to reinforce the rock. As the lock bolt 2C used here, a conventionally known lock bolt may be used. However, in order to effectively increase the reinforcing strength at a low cost, the above-described enlarged lock bolt 2A and the screw lock bolt described above are used. It is desirable to use 2B.

【００７６】また、この実施形態では、基礎岩盤Ｒの表
面が水平面に対して所定角度αだけ傾斜するように岩盤
整形している。しかも、その傾斜方向は、山側に向かっ
て深くなるように整形されている。こうすることで、次
のようにして打設されるコンクリート１６も水平面に対
して角度αだけ傾斜している。In this embodiment, the rock is shaped so that the surface of the base rock R is inclined at a predetermined angle α with respect to the horizontal plane. Moreover, the inclination direction is shaped so as to become deeper toward the mountain side. By doing so, the concrete 16 to be cast as follows is also inclined by the angle α with respect to the horizontal plane.

【００７７】次に、構築予定箇所の基礎岩盤Ｒ上に型枠
（図示省略）を組み立て、次に同図（ｂ）に示すように
コンクリート１６を打設する。このとき、ロックボルト
を挿通するため、箱抜きによって貫通孔１６ａを形成す
る。Next, a formwork (not shown) is assembled on the foundation rock R at the site to be constructed, and then concrete 16 is poured as shown in FIG. At this time, in order to insert the lock bolt, a through hole 16a is formed by removing the box.

【００７８】そして、このコンクリート１６が所定の強
度になるまで硬化してＬ型擁壁の基礎コンクリート（基
礎部分）１６が形成されると、図２０（ａ）に示すよう
に、この基礎コンクリート１６をロックボルト２によっ
て岩盤Ｒに対して締結固定する。When the concrete 16 is hardened to a predetermined strength to form the foundation concrete (base portion) 16 of the L-shaped retaining wall, as shown in FIG. Is fastened and fixed to the bedrock R by the lock bolt 2.

【００７９】こうして、ロックボルト２による岩盤Ｒへ
の基礎コンクリート１６の締結固定が完了すると、その
基礎コンクリート１６の上に更にコンクリート１７を打
ち継ぐための第二段目の型枠（図示省略）を組み立て、
コンクリート１７を打設する。このような作業を繰り返
すことによって、Ｌ型コンクリート擁壁１８が構築され
る。そして最後に、Ｌ型擁壁１８をさらに補強すべく、
タイロッドＴによってロックボルト２ＣとＬ型擁壁１８
とを連結固定している（同図（ｂ））。When the fastening and fixing of the foundation concrete 16 to the bedrock R by the lock bolts 2 are completed, a second-step formwork (not shown) for further joining the concrete 17 onto the foundation concrete 16 is completed. assembly,
Concrete 17 is cast. By repeating such operations, the L-type concrete retaining wall 18 is constructed. And finally, to further reinforce the L-shaped retaining wall 18,
Lock bolt 2C and L-shaped retaining wall 18 by tie rod T
Are connected and fixed (FIG. 6B).

【００８０】以上のように、Ｌ型擁壁１８を岩盤Ｒ上に
構築する場合にも、第１および第２実施形態と同様に、
基礎コンクリート（基礎部分）１６をロックボルト２に
よって岩盤Ｒに締結固定することで特有の作用効果が得
られる。すなわち、Ｌ型擁壁（コンクリート構造物）１
８に作用する外力（堆砂圧、地震力など）に対する抵抗
として、Ｌ型擁壁１８の自重に加えて、ロックボルト２
による締結固定力が加わる。その結果、Ｌ型擁壁１８の
軽量化することが可能となり、使用するコンクリート量
を削減することができ、施工期間を短縮し、しかも施工
コストを低減することができる。また、Ｌ型擁壁１８の
小型化によって、構築予定箇所を整形するために必要と
なる掘削領域が狭くなり、施工期間の短縮化および施工
コストの低減にとって有利である。As described above, when the L-shaped retaining wall 18 is constructed on the bedrock R, as in the first and second embodiments,
A specific operation and effect can be obtained by fastening and fixing the foundation concrete (foundation portion) 16 to the bedrock R with the lock bolt 2. That is, L-shaped retaining wall (concrete structure) 1
8 as well as the weight of the L-shaped retaining wall 18 and the resistance of the lock bolt 2
The fastening fixing force is applied. As a result, the weight of the L-shaped retaining wall 18 can be reduced, the amount of concrete used can be reduced, the construction period can be shortened, and the construction cost can be reduced. In addition, the miniaturization of the L-shaped retaining wall 18 reduces the excavation area required for shaping the planned construction site, which is advantageous for shortening the construction period and reducing the construction cost.

【００８１】また、この実施形態では、基礎コンクリー
ト１６が水平面に対して角度αだけ傾斜して設けられて
いるため、Ｌ型擁壁（コンクリート構造物）１８に作用
する外力に対する抵抗を高めることができ、Ｌ型擁壁１
８の小型軽量化にさらに寄与する。In this embodiment, since the base concrete 16 is provided at an angle α to the horizontal plane, the resistance to the external force acting on the L-shaped retaining wall (concrete structure) 18 can be increased. Yes, L-shaped retaining wall 1
8 further contributes to reduction in size and weight.

【００８２】Ｄ．第４実施形態 図２１は、この発明にかかるコンクリート構造物の施工
方法の第４実施形態を示す図である。この第４実施形態
では、岩盤上に調整池を形成している。以下、同図を参
照しながら、発明の詳細について説明する。D. Fourth Embodiment FIG. 21 is a diagram showing a fourth embodiment of the method for constructing a concrete structure according to the present invention. In the fourth embodiment, a regulating pond is formed on a bedrock. Hereinafter, the details of the invention will be described with reference to FIG.

【００８３】まず最初に、同図（ａ）に示すように、調
整池の構築予定箇所の堆積土砂や礫の除去した後、さら
に岩盤Ｒを大きく掘削して凹部ＲPを形成する。First, as shown in FIG. 9A, after removing sediment and sand and gravel at a site where a regulating pond is to be constructed, the rock R is further excavated to form a concave portion RP.

【００８４】この凹部ＲPの底面、つまり基礎岩盤Ｒ上
に型枠（図示省略）を組み立て、コンクリート１９を打
設する。このとき、ロックボルトを挿通するため、箱抜
きによって貫通孔１９ａを形成する。A mold (not shown) is assembled on the bottom surface of the concave portion RP, that is, on the foundation rock R, and concrete 19 is poured. At this time, in order to insert the lock bolt, a through hole 19a is formed by removing the box.

【００８５】そして、このコンクリート１９が所定の強
度になるまで硬化して調整池の基礎コンクリート（基礎
部分）１９が形成されると、同図（ｂ）に示すように、
この基礎コンクリート１９をロックボルト２によって岩
盤Ｒに対して締結固定する。Then, when the concrete 19 hardens to a predetermined strength to form the foundation concrete (base portion) 19 of the regulating pond, as shown in FIG.
The foundation concrete 19 is fastened and fixed to the bedrock R by the lock bolt 2.

【００８６】こうして、ロックボルト２による岩盤Ｒへ
の基礎コンクリート１９の締結固定が完了すると、その
基礎コンクリート１９の上に更にコンクリート２０を打
ち継ぐための型枠（図示省略）を組み立て、コンクリー
ト２０を打設する。このような作業を繰り返すことによ
って、調整池が構築される。When the fastening and fixing of the foundation concrete 19 to the bedrock R by the rock bolts 2 are completed, a formwork (not shown) for further joining the concrete 20 to the foundation concrete 19 is assembled, and the concrete 20 is assembled. Cast in. By repeating such operations, a regulating pond is constructed.

【００８７】以上のように、調整池を岩盤Ｒ上に構築す
る場合にも、第１ないし第３実施形態と同様に、基礎コ
ンクリート（基礎部分）１９をロックボルト２によって
岩盤Ｒに締結固定することで特有の作用効果が得られ
る。すなわち、このように構成された調整池に対する外
力として浮力が作用するが、この浮力に対する抵抗とし
て、従来の調整池はその自重のみであった。これに対
し、本実施形態では、その抵抗として、調整池の自重に
加えて、ロックボルト２による締結固定力が加わる。そ
の結果、調整池を軽量化することが可能となり、使用す
るコンクリート量を削減することができ、施工期間を短
縮し、しかも施工コストを低減することができる。ま
た、調整池の基礎コンクリート１９を薄肉化すること
で、凹部ＲPの深さを抑制することができる。このた
め、掘削深さが浅くなり、施工期間の短縮化および施工
コストの低減にとって有利である。As described above, even when the regulating pond is constructed on the bedrock R, the foundation concrete (foundation portion) 19 is fastened and fixed to the bedrock R by the lock bolts 2 as in the first to third embodiments. Thereby, a specific function and effect can be obtained. That is, buoyancy acts as an external force on the regulating pond configured as described above, and the conventional regulating pond has only its own weight as a resistance to the buoyancy. On the other hand, in the present embodiment, in addition to the weight of the regulating pond, the fastening fixing force by the lock bolt 2 is applied as the resistance. As a result, the weight of the regulating pond can be reduced, the amount of concrete used can be reduced, the construction period can be shortened, and the construction cost can be reduced. Further, by reducing the thickness of the foundation concrete 19 of the regulating pond, the depth of the concave portion RP can be suppressed. For this reason, the excavation depth becomes shallow, which is advantageous for shortening the construction period and reducing the construction cost.

【００８８】Ｅ．その他 なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの
以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、本
発明にかかる施工方法を適用可能な実施形態として、砂
防ダム、Ｌ型擁壁および調整池を例示しているが、本発
明の適用対象はこれらに限定されるものではなく、コン
クリート橋脚やコンクリート高層建物などにも本発明を
適用することができる。E. Others The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various changes other than those described above can be made without departing from the gist of the present invention. For example, as an embodiment to which the construction method according to the present invention can be applied, a sabo dam, an L-shaped retaining wall, and a regulating pond are illustrated, but the application target of the present invention is not limited to these, and concrete bridge piers are used. The present invention can also be applied to a high-rise building or a concrete high-rise building.

【００８９】また、上記実施形態では、基礎コンクリー
ト（基礎部分）へのロックボルトの施工本数や施工間隔
などについては一切言及していないが、これらは任意で
あり、コンクリート構造物の大きさ、それに作用する外
力の大きさなどに基づき決定することができる。特に、
ロックボルトの施工間隔を適切に設定することにより、
ロックボルト２が施工され、その影響力が及ぶ岩盤領域
がコンクリート構造物と一体化したものとみなせる。In the above embodiment, the number of rock bolts to be applied to the foundation concrete (foundation part) and the construction interval are not mentioned at all, but these are arbitrary, and the size of the concrete structure, It can be determined based on the magnitude of the external force that acts. In particular,
By properly setting the installation interval of the lock bolt,
It can be considered that the rock area where the rock bolt 2 is applied and the influence is exerted is integrated with the concrete structure.

【００９０】また、上記第１、第３および第４実施形態
では、基礎コンクリート（基礎部分）の打設時にロック
ボルト挿通用の貫通孔を設けておき、その後で岩盤Ｒに
掘削孔３を形成しているが、貫通孔と掘削孔との形成タ
イミングはこれに限定されるものではない。例えば、貫
通孔を設けることなく基礎コンクリートを打設した後
に、貫通孔と掘削孔とを同時に削孔してもよい。Further, in the first, third and fourth embodiments, a through hole for inserting a rock bolt is provided at the time of placing the foundation concrete (foundation portion), and then the excavation hole 3 is formed in the bedrock R. However, the timing of forming the through hole and the excavation hole is not limited to this. For example, after the foundation concrete is cast without providing a through hole, the through hole and the excavation hole may be simultaneously drilled.

【００９１】さらに、上記実施形態は、新たにコンクリ
ート構造物を形成するものであるが、既に構築されてい
るコンクリート構造物に対しても本発明を適用すること
ができる。すなわち、既に構築されているコンクリート
構造物の基礎部分に対して貫通孔を削孔し、さらに掘り
進めて岩盤にも掘削孔を設けた後で、上記実施形態と同
様にしてロックボルトを施工することで当該コンクリー
ト構造物を補強することができる。したがって、本件発
明は、他の目的として既存コンクリート構造物の強度を
補強することを含んでいるといえる。Further, in the above embodiment, a concrete structure is newly formed, but the present invention can be applied to a concrete structure that has already been constructed. That is, after drilling a through-hole in the foundation portion of the already constructed concrete structure and further digging to provide a drilling hole in the rock, the rock bolt is constructed in the same manner as in the above embodiment. This can reinforce the concrete structure. Therefore, it can be said that the present invention includes, as another object, reinforcement of the strength of the existing concrete structure.

【００９２】[0092]

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ダ
ム、擁壁および調整池などを含むコンクリート構造物の
基礎部分をロックボルトによって岩盤に対して締結固定
しているため、コンクリート構造物に作用する外力（静
水圧、堆砂圧、地震力など）に対する抵抗として、コン
クリート構造物の自重に加えて、ロックボルトによる締
結固定力が加わり、コンクリート構造物の小型軽量化す
ることができる。したがって、使用するコンクリート量
を削減することができ、施工期間を短縮し、しかも施工
コストを低減することができる。また、コンクリート構
造物の小型化によって、構築予定箇所を整形するために
必要となる掘削領域が狭くなり、施工期間の短縮化およ
び施工コストの低減の面で有利なものとなる。As described above, according to the present invention, the foundation of a concrete structure including a dam, a retaining wall, a regulating pond, and the like is fastened and fixed to a bedrock by rock bolts. As a resistance against external forces (hydrostatic pressure, sedimentation pressure, seismic force, etc.) acting on the concrete structure, in addition to the weight of the concrete structure, a fastening force by the lock bolt is applied, so that the concrete structure can be reduced in size and weight. Therefore, the amount of concrete to be used can be reduced, the construction period can be shortened, and the construction cost can be reduced. In addition, the downsizing of the concrete structure reduces the excavation area required for shaping the planned construction site, which is advantageous in terms of shortening the construction period and reducing the construction cost.

【００９３】特に、請求項１および２にかかる発明によ
ればロックボルトとして拡径式ロックボルトを使用し、
また請求項３ないし５にかかる発明によれば、ロックボ
ルトとしてネジ式ロックボルトを使用しているので、各
発明ともロックボルト１本当たりの締結固定力が高くな
り、さらなる低コスト化および工期短縮化が可能とな
る。In particular, according to the first and second aspects of the present invention, an expanded diameter lock bolt is used as the lock bolt,
According to the third to fifth aspects of the present invention, since a screw- type lock bolt is used as the lock bolt, the fastening and fixing force per lock bolt increases in each invention, further reducing the cost and shortening the construction period. Is possible.

【図面の簡単な説明】[Brief description of the drawings]

【図１】この発明にかかるコンクリート構造物の施工方
法の第１実施形態を示す図である。FIG. 1 is a view showing a first embodiment of a concrete structure construction method according to the present invention.

【図２】この発明にかかるコンクリート構造物の施工方
法の第１実施形態を示す図である。FIG. 2 is a diagram showing a first embodiment of a method for constructing a concrete structure according to the present invention.

【図３】この発明にかかるコンクリート構造物の施工方
法の第１実施形態を示す図である。FIG. 3 is a view showing a first embodiment of a method for constructing a concrete structure according to the present invention.

【図４】第１実施形態にかかるコンクリート構造物の施
工方法で拡径式ロックボルトを用いる場合の施工方法を
示す図である。FIG. 4 is a view showing a construction method in the case of using a diameter expanding type lock bolt in the construction method of the concrete structure according to the first embodiment.

【図５】第１実施形態にかかるコンクリート構造物の施
工方法で拡径式ロックボルトを用いる場合の施工方法を
示す図である。FIG. 5 is a view showing a construction method in the case of using a diameter expanding type lock bolt in the construction method of the concrete structure according to the first embodiment.

【図６】拡径式ロックボルトの一の実施形態を示す部分
斜視図である。FIG. 6 is a partial perspective view showing one embodiment of an enlarged-diameter lock bolt.

【図７】ビットを先端側から見た平面図である。FIG. 7 is a plan view of the bit as viewed from the front end side.

【図８】セリ矢の斜視図である。FIG. 8 is a perspective view of a serrated arrow.

【図９】中空防食管を示す図である。FIG. 9 is a view showing a hollow anticorrosion tube.

【図１０】第１実施形態にかかるコンクリート構造物の
施工方法でネジ式ロックボルトを用いる場合の施工方法
を示す図である。FIG. 10 is a view showing a construction method when a screw type lock bolt is used in the construction method of the concrete structure according to the first embodiment.

【図１１】第１実施形態にかかるコンクリート構造物の
施工方法でネジ式ロックボルトを用いる場合の施工方法
を示す図である。FIG. 11 is a view showing a construction method when a screw-type lock bolt is used in the construction method of the concrete structure according to the first embodiment.

【図１２】岩盤の掘削孔に雌ネジ部を形成するための岩
用タップを示す図である。FIG. 12 is a view showing a rock tap for forming a female screw portion in an excavation hole of rock.

【図１３】ネジ式ロックボルトの一の実施形態を示す図
である。FIG. 13 is a view showing one embodiment of a screw-type lock bolt.

【図１４】この発明にかかるロックボルトの他の実施形
態を示す図である。FIG. 14 is a view showing another embodiment of the lock bolt according to the present invention.

【図１５】セリ矢の斜視図である。FIG. 15 is a perspective view of a serrated arrow.

【図１６】第２実施形態にかかるコンクリート構造物の
施工方法で拡径式ロックボルトを用いる場合の施工方法
を示す図である。FIG. 16 is a view showing a construction method in the case of using an expanding-type lock bolt in the construction method for a concrete structure according to the second embodiment.

【図１７】第２実施形態にかかるコンクリート構造物の
施工方法で拡径式ロックボルトを用いる場合の施工方法
を示す図である。FIG. 17 is a view showing a construction method in the case of using an expanding-type lock bolt in the construction method for a concrete structure according to the second embodiment.

【図１８】第２実施形態にかかるコンクリート構造物の
施工方法でネジ式ロックボルトを用いる場合の施工方法
を示す図である。FIG. 18 is a diagram showing a construction method in the case of using a screw-type lock bolt in the construction method for a concrete structure according to the second embodiment.

【図１９】この発明にかかるコンクリート構造物の施工
方法の第３実施形態を示す図である。FIG. 19 is a view showing a third embodiment of the method for constructing a concrete structure according to the present invention.

【図２０】この発明にかかるコンクリート構造物の施工
方法の第３実施形態を示す図である。FIG. 20 is a view showing a third embodiment of the method for constructing a concrete structure according to the present invention.

【図２１】この発明にかかるコンクリート構造物の施工
方法の第４実施形態を示す図である。FIG. 21 is a view showing a fourth embodiment of the concrete structure construction method according to the present invention.

【図２２】従来のコンクリート構造物の施工方法を示す
図である。FIG. 22 is a view showing a conventional method for constructing a concrete structure.

【図２３】従来のコンクリート構造物の施工方法を示す
図である。FIG. 23 is a view showing a conventional method for constructing a concrete structure.

【符号の説明】[Explanation of symbols]

２…ロックボルト ２Ａ…拡径式ロックボルト ２Ｂ…ネジ式ロックボルト ３…掘削孔 ５…中空防食管（管部材） ７…アンカープレート ８…固結材 １１，１６，１９…基礎コンクリート（基礎部分） １１ａ，１６ａ，１９ａ…貫通孔 １３…砂防ダム（コンクリート構造物） １８…Ｌ型擁壁（コンクリート構造物） ２１，２４…ボルト本体 ２２…ビット ２３，２９…セリ矢（ビット拡径手段） ２５…雄ネジ部 ３１…大径部 ３２…雌ネジ部 ３５…貫通孔 ８１…定着用固結材 ８２…閉塞用固結材 ８３…固結材 Ｒ…（基礎）岩盤 Ｓ…普通土 2 ... lock bolt 2A ... diameter expansion type lock bolt 2B ... screw type lock bolt 3 ... excavation hole 5 ... hollow anticorrosion pipe (pipe member) 7 ... anchor plate 8 ... solidification material 11, 16, 19 ... basic concrete (base part) 11a, 16a, 19a: Through hole 13: Sabo dam (concrete structure) 18: L-shaped retaining wall (concrete structure) 21, 24: Bolt body 22: Bit 23, 29: Seri arrow (bit expanding means) 25 ... male screw part 31 ... large diameter part 32 ... female screw part 35 ... through hole 81 ... fixing material 82 ... closing material 83 ... fixing material R ... (foundation) bedrock S ... ordinary soil

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−117265（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−140561（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−18175（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−292393（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−137401（ＪＰ，Ａ) 実用新案登録3030020（ＪＰ，Ｕ) 「アース・アンカー工法」土質工学会 （昭和54年），ｐ．85−121 (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E02D 5/80 E21D 20/00 E02B 7/00 E02D 27/00 - 29/00 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continuation of front page (56) References JP-A-11-117265 (JP, A) JP-A-10-140561 (JP, A) JP-A-5-18175 (JP, A) JP-A-10- 292393 (JP, A) JP-A-54-137401 (JP, A) Utility model registration 3030020 (JP, U) "Earth anchor method", Japan Society of Geotechnical Engineers (1979), p. 85-121 (58) Fields investigated (Int.Cl. ⁷ , DB name) E02D 5/80 E21D 20/00 E02B 7/00 E02D 27/00-29/00

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】(57) [Claims] 【請求項１】 岩盤上にコンクリート構造物を構築する
コンクリート構造物の施工方法において、 前記岩盤上に前記コンクリート構造物の基礎部分を形成
するとともに以下の第１ないし第７工程を実行して該基
礎部分を前記岩盤に対して締結固定した後、前記基礎部
分の上にコンクリートを打設して前記コンクリート構造
物を構築することを特徴とするコンクリート構造物の施
工方法。 前記第１工程は、下記のように構成された拡径式ロック
ボルトおよび管部材を準備する工程であり、 前記第２工程は、前記ロックボルトを挿通させるための
貫通孔を前記基礎部分に形成する工程であり、 前記第３工程は、前記第２工程と同時にあるいは前記第
２工程に前後して、前記貫通孔と連通する掘削孔を前記
岩盤に形成する工程であり、 前記第４工程は、前記貫通孔および前記掘削孔からなる
連続孔に前記拡径式ロックボルトを挿入する工程であ
り、 前記第５工程は、前記拡径式ロックボルトのビットを径
方向に拡張し、その拡径状態の前記ビットによって前記
掘削孔を削孔して前記掘削孔の底側に大径部を形成する
工程であり、 前記第６工程は、前記第５工程後に、前記管部材を前記
ボルト本体に対して挿入するとともに、その先端を前記
ビットの外周面と当接して径方向に拡張させる工程であ
り、 前記第７工程は、前記第６工程後に、前記拡径式ロック
ボルトのボルト本体の後端に取付けたプレートにより前
記基礎部分の表面を押え付けながら、前記拡径式ロック
ボルトを前記岩盤に対して緊結させて前記基礎部分を前
記岩盤に対して締結固定する工程であり、 前記拡径式ロックボルトは、ボルト本体と、前記ボルト
本体の先端に設けられて岩盤を削孔するビットとを備
え、前記ビットは径方向に拡張可能となっており、ビッ
ト拡径手段によって前記ビットを径方向に拡張させるこ
とでビット拡張前よりも大きな径を有する大径部を岩盤
中に形成可能となっており、 前記管部材は、前記拡径式ロックボルトのボルト本体の
外径よりも大きく、しかも前記ビットの外径よりも小さ
な内径を有し、その先端が径方向に拡張可能となってい
る。 1. Construction of a concrete structure on a bedrock
In the method for constructing a concrete structure, a foundation part of the concrete structure is formed on the bedrock.
And the following first to seventh steps are carried out to
After fastening the foundation to the bedrock, the foundation
Concrete on top of the concrete structure
Of concrete structures characterized by building
Construction method. In the first step, an expanding lock configured as described below is provided.
A step of preparing a bolt and a pipe member, wherein the second step is for inserting the lock bolt.
Forming a through hole in the base portion, wherein the third step is performed simultaneously with the second step or in the second step.
Before and after the two steps, the drilling hole communicating with the through hole is
Forming the rock in the rock, wherein the fourth step includes the through hole and the excavation hole
Inserting the expanding lock bolt into the continuous hole.
In the fifth step, the bit of the expanding type lock bolt is
In the direction, and the bit in the expanded state
Drilling a drill hole to form a large diameter portion at the bottom side of the drill hole
A step, wherein, after the fifth step, the sixth step includes connecting the pipe member to the pipe member.
Insert it into the bolt body and insert the tip
This is a process of expanding radially in contact with the outer peripheral surface of the bit.
In the seventh step, after the sixth step, the expanding lock
Front with the plate attached to the rear end of the bolt body
While holding down the surface of the foundation,
Bolts are tightened against the rock and the foundation is
A step of fastening and fixing the rock mass to the rock mass, wherein the expanding lock bolt comprises a bolt body and the bolt
A bit is provided at the tip of the body to drill rock.
The bit is expandable in the radial direction.
The bit is expanded in the radial direction by the diameter expanding means.
Rock the large diameter part with a larger diameter than before the bit expansion with
The pipe member is formed in the bolt body of the diameter-extending lock bolt.
Larger than the outer diameter and smaller than the outer diameter of the bit
It has a large inside diameter and its tip is expandable in the radial direction.
You. 【請求項２】 岩盤上に堆積されたＮ値が約１５以上の
普通土の上にコンクリート構造物を構築するコンクリー
ト構造物の施工方法において、 以下の第１ないし第９工程を実行して前記コンクリート
構造物の基礎部分を前記岩盤に対して締結固定した後、
前記基礎部分の上にコンクリートを打設して前記コンク
リート構造物を構築することを特徴とするコンクリート
構造物の施工方法。 前記第１工程は、下記のように構成された拡径式ロック
ボルトおよび管部材を準備する工程であり、 前記第２工程は、前記普通土の表面から岩盤表面に達す
るまで貫通孔を形成する工程であり、 前記第３工程は、前記第２工程によって露出した岩盤表
面から前記貫通孔よりも小径の掘削孔を前記岩盤中に形
成する工程であり、 前記第４工程は、前記貫通孔および前記掘削孔からなる
連続孔に、前記拡径式ロックボルトを挿入する工程であ
り、 前記第５工程は、前記拡径式ロックボルトのビットを径
方向に拡張し、その拡径状態の前記ビットによって前記
掘削孔を削孔して前記掘削孔の底側に大径部を形成する
工程であり、 前記第６工程は、前記５工程の後で、前記管部材を前記
ボルト本体に対して挿入するとともに、その先端を前記
ビットの外周面と当接して径方向に拡張させる工程であ
り、 前記第７工程は、前記第６工程後に、前記連続孔に固結
材を充填する工程であり、 前記第８工程は、前記固結材の養生後に、前記ボルト本
体の後端を突出させた状態で前記普通土の上に前記基礎
部分を形成する工程であり、 前記第９工程は、前記基礎部分の形成完了後に、前記ボ
ルト本体の後端に取付けたプレートにより前記基礎部分
の表面を締め付ける工程であり、 前記拡径式ロックボルトは、ボルト本体と、前記ボルト
本体の先端に設けられて岩盤を削孔するビットとを備
え、前記ビットは径方向に拡張可能となっており、ビッ
ト拡径手段によって前記ビットを径方向に拡張させるこ
とでビット拡張前よりも大きな径を有する大径部を岩盤
中に形成可能となっており、 前記管部材は、前記拡径式ロックボルトのボルト本体の
外径よりも大きく、しかも前記ビットの外径よりも小さ
な内径を有し、その先端が径方向に拡張可能となってい
る。 2. The method according to claim 1, wherein the N value deposited on the rock is about 15 or more.
Concrete to build a concrete structure on ordinary soil
In the method for constructing a concrete structure, the following first to ninth steps are performed to execute the concrete
After fastening the foundation of the structure to the rock,
Place concrete on the foundation and
Concrete characterized by building a reed structure
Construction method of the structure. In the first step, an expanding lock configured as described below is provided.
A step of preparing a bolt and a pipe member, wherein the second step is to reach a rock surface from the surface of the ordinary soil.
Forming a through-hole until the third step is performed.
From the surface, a drill hole smaller in diameter than the through hole is formed in the rock.
A step of forming, the fourth step is formed of the through-hole and the borehole
A step of inserting the large-diameter lock bolt into the continuous hole.
In the fifth step, the bit of the expanding type lock bolt is
In the direction, and the bit in the expanded state
Drilling a borehole to form a large diameter portion at the bottom side of the borehole
A step, wherein the sixth step comprises, after the fifth step,
Insert it into the bolt body and insert the tip
This is a process of expanding radially in contact with the outer peripheral surface of the bit.
In the seventh step, after the sixth step, the continuous holes are consolidated.
The eighth step is a step of filling the bolts after curing of the consolidated material.
With the rear end of the body protruding, place the foundation on the ordinary soil
Forming a portion, wherein the ninth step is the step of forming the base portion after the formation of the base portion is completed.
The base part is attached by a plate attached to the rear end of the
A step of tightening a surface of the bolt , wherein the expanded-diameter lock bolt includes a bolt body and the bolt
A bit is provided at the tip of the body to drill rock.
The bit is expandable in the radial direction.
The bit is expanded in the radial direction by the diameter expanding means.
Rock the large diameter part with a larger diameter than before the bit expansion with
The pipe member is formed in the bolt body of the diameter-expanding lock bolt.
Larger than the outer diameter and smaller than the outer diameter of the bit
It has a large inside diameter and its tip is expandable in the radial direction.
You. 【請求項３】 岩盤上にコンクリート構造物を構築する
コンクリート構造物の施工方法において、 前記岩盤上に前記コンクリート構造物の基礎部分を形成
するとともに以下の第１ないし第６工程を実行して該基
礎部分を前記岩盤に対して締結固定した後、前記基礎部
分の上にコンクリートを打設して前記コンクリート構造
物を構築することを特徴とするコンクリート構造物の施
工方法。前記第１工程は、下記のように構成されたネジ
式ロックボルトを準備する工程であり、 前記第２工程は、前記ネジ式ロックボルトを挿通させる
ための貫通孔を前記基礎部分に形成する工程であり、 前記第３工程は、前記第２工程と同時にあるいは前記第
２工程に前後して、前記貫通孔と連通する掘削孔を前記
岩盤に形成する工程であり、 前記第４工程は、少なくとも前記掘削孔の内壁面に雌ネ
ジ部を刻設する工程であり、 前記第５工程は、前記ネジ式ロックボルトの雄ネジ部を
前記雌ネジ部に螺合させながら、前記ネジ式ロックボル
トを前記連続孔および前記掘削孔からなる連続孔に挿入
する工程であり、 前記第６工程は、前記第５工程後に、前記ネジ式ロック
ボルトのボルト本体の後端に取付けたプレートにより前
記基礎部分の表面を押え付けながら、前記ネジ式ロック
ボルトを前記岩盤に対して緊結させる工程であり、 前記ネジ式ロックボルトは、ボルト本体と、前記ボルト
本体の少なくとも一部に、前記掘削孔の内壁面に刻設さ
れた雌ネジ部に対して螺合可能に刻設された雄 ネジ部と
を備えている。 3. Building a concrete structure on a bedrock
In the method for constructing a concrete structure, a foundation part of the concrete structure is formed on the bedrock.
And the following first to sixth steps are performed to
After fastening the foundation to the bedrock, the foundation
Concrete on top of the concrete structure
Of concrete structures characterized by building
Construction method. In the first step, a screw configured as follows is used.
And a second step of inserting the screw-type lock bolt.
Forming a through hole in the base portion for the third step , and the third step is performed simultaneously with the second step or in the second step.
Before and after the two steps, the drilling hole communicating with the through hole is
Forming the rock in the rock, wherein the fourth step is at least on the inner wall surface of the excavation hole.
The fifth step is a step of engraving a male part of the screw type lock bolt.
While screwing into the female screw section,
A hole into the continuous hole consisting of the continuous hole and the drilling hole
And the sixth step is the step of locking the screw type lock after the fifth step.
Front with the plate attached to the rear end of the bolt body
While holding down the surface of the foundation,
A step of fastening a bolt to the bedrock, wherein the screw-type lock bolt includes a bolt body and the bolt
At least a part of the body is engraved on the inner wall surface of the borehole.
Male screw part engraved so that it can be screwed into the female screw part
It has. 【請求項４】 岩盤上に堆積されたＮ値が約１５以上の
普通土の上にコンクリート構造物を構築するコンクリー
ト構造物の施工方法において、 以下の第１ないし第８工程を実行して前記コンクリート
構造物の基礎部分を前記岩盤に対して締結固定した後、
前記基礎部分の上にコンクリートを打設して前記コンク
リート構造物を構築することを特徴とするコンクリート
構造物の施工方法。 前記第１工程は、下記のように構成されたネジ式ロック
ボルトを準備する工程であり、 前記第２工程は、前記普通土の表面から岩盤表面に達す
るまで貫通孔を形成する工程であり、 前記第３工程は、前記第２工程によって露出した岩盤表
面から前記貫通孔よりも小径の掘削孔を前記岩盤中に形
成する工程であり、 前記第４工程は、少なくとも前記掘削孔の内壁面に雌ネ
ジ部を刻設する工程であり、 前記第５工程は、前記ネジ式ロックボルトの雄ネジ部を
前記雌ネジ部に螺合させながら、前記ネジ式ロックボル
トを前記連続孔および前記掘削孔からなる連続孔に挿入
する工程であり、 前記第６工程は、前記第５工程後に、前記連続孔に固結
材を充填する工程であり、 前記第７工程は、前記固結材の養生後に、前記ネジ式ロ
ックボルトのボルト本体の後端を突出させた状態で前記
普通土の上に前記基礎部分を形成する工程であり、 前記第８工程は、前記基礎部分の形成完了後に、前記ボ
ルト本体の後端に取付けたプレートにより前記基礎部分
の表面を締め付ける工程であり、 前記ネジ式ロックボルトは、ボルト本体と、前記ボルト
本体の少なくとも一部に、前記掘削孔の内壁面に刻設さ
れた雌ネジ部に対して螺合可能に刻設された雄ネジ部と
を備えている。 4. The method according to claim 1, wherein the N value deposited on the rock is about 15 or more.
Concrete to build a concrete structure on ordinary soil
In the construction method for a concrete structure, the following first to eighth steps are executed to execute the concrete
After fastening the foundation of the structure to the rock,
Place concrete on the foundation and
Concrete characterized by building a reed structure
Construction method of the structure. The first step includes a screw lock configured as described below.
A step of preparing a bolt, wherein the second step is to reach a rock surface from the surface of the ordinary soil.
Forming a through-hole until the third step is performed.
From the surface, a drill hole smaller in diameter than the through hole is formed in the rock.
And the fourth step is a step of forming a female thread on at least the inner wall surface of the borehole.
The fifth step is a step of engraving a male part of the screw type lock bolt.
While screwing into the female screw section,
A hole into the continuous hole consisting of the continuous hole and the drilling hole
A step of, the sixth step, after the fifth step, consolidating the continuous pores
The seventh step is a step of filling the screw type material after curing of the consolidated material.
With the rear end of the bolt body of the
The step of forming the base portion on ordinary soil includes the step of forming the base portion after the formation of the base portion is completed.
The base part is attached by a plate attached to the rear end of the
A step of tightening the surface of the threaded locking bolt, the bolt body and the bolt
At least a part of the body is engraved on the inner wall surface of the borehole.
Male screw part engraved so that it can be screwed into the female screw part
It has. 【請求項５】 前記ネジ式ロックボルトは、前記雄ネジ
部が前記ボルト本体の先端側において径方向に拡張可能
に設けられ、ネジ拡径手段によって径方向に拡張される
ことで前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に向けて押圧される
という特徴を有している請求項３または４記載のコンク
リート構造物の施工方法。5. The male screw portion of the screw type lock bolt, wherein the male screw portion is provided radially expandable at a tip end side of the bolt body, and is radially expanded by a screw expanding means. The method according to claim 3 , wherein the concrete structure is pressed toward the female screw portion.