JP3333033B2 - 凹凸無機化粧板の製造方法 - Google Patents

凹凸無機化粧板の製造方法

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善詔 北川
益央 大谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凹凸無機化粧板の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、凹凸表面を有する無機系基材の化
粧方法としては、熱硬化性樹脂含浸紙を加熱加圧により
無機系基材に積層する方法や着色塗料をスプレーにより
吹きつける方法が開示されている(実公昭58−738
18号公報)。しかしながら、上記熱硬化性樹脂含浸紙
を積層する方法は、基材に反りが生じるという問題点が
あり、また浴室ユニットの壁材として使用される場合
は、紙を模様層とすると、その表面にかびが発生するな
どの問題点があった。また、上記積層する方法とスプレ
ーする方法の両方に共通する問題点として、表面光沢度
が低く、かつ表面硬度が平らな表面の無機化粧板に比べ
て低く、清掃等の際に表面に傷が付き易いという点が挙
げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、凹凸面が設
けられた無機系基材上に、均一な柄に限らず自由な模様
付けが可能であり、形成された模様にかびの発生がな
く、かつ表面硬度が高く傷の付き難い凹凸無機化粧板の
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明の凹凸無機化粧
板の製造方法は、凹凸表面を有する無機系基材の片面
に、紫外線硬化塗料が塗布された透光性の離型性樹脂フ
ィルムを、その塗料面が上記無機系基材と相対するよう
に重ね合わせ、上記無機系基材の他面から減圧吸引して
該離型性樹脂フィルムを密着させ、離型性樹脂フィルム
側から紫外線を照射し、塗料硬化後に上記離型性樹脂フ
ィルムを剥離することを特徴とする。
【0005】第2発明の凹凸無機化粧板の製造方法は、
凹凸表面を有する無機系基材の片面に、プライマー層を
介して紫外線硬化塗料が塗布された透明な樹脂フィルム
を、その塗料面が上記無機系基材と相対するように重ね
合わせ、上記無機系基材の他面から減圧吸引して該樹脂
フィルムを密着させた後、該樹脂フィルム側から紫外線
を照射して塗料を硬化させることを特徴とする。
【0006】以下に、第1発明の製造方法を詳細に説明
する。第1発明で使用される無機系基材は、表面に凹凸
が形成されたものであり、例えば、珪酸カルシウム板、
石綿セメント板、石膏ボード等が好適に使用される。
【0007】第1発明で用いられる離型性樹脂フィルム
としては、透明又は半透明の透光性を有するものであ
り、例えば、厚さ12μm程度の離型処理が施されたポ
リエチレンテレフタレートフィルムが好適に使用され
る。
【0008】第1発明の凹凸無機化粧板を得るために、
まず上記離型性樹脂フィルムの片面に、図1に示すよう
に、まず紫外線硬化塗料5を塗布して所定の模様を形成
する。上記紫外線硬化塗料5は透明なものに限定され
ず、紫外線透過性を有するものであれば着色されていて
もよい。この着色された紫外線硬化塗料は、例えば、透
明な紫外線硬化塗料に着色顔料を混入することにより調
製される。
【0009】上記離型性フィルム3の印刷手段として
は、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン
印刷、凸版印刷等公知の印刷方法が挙げられる。また、
上記模様は色の異なる複数の着色された紫外線硬化塗料
5を使用して多色印刷してもよい。
【0010】さらに、上記離型性樹脂フィルム3の塗料
面に、隠蔽性のあるエナメル紫外線硬化塗料6が塗布さ
れていてもよい。このエナメル紫外線硬化塗料6は、基
材である無機系基材1の表面を隠すためのものであり、
隠す必要がなければ透明であってもよい。また、このエ
ナメル紫外線硬化塗料6の塗布は、一般に使用されてい
るフローコーター、ロールコーター等によって行われ
る。
【0011】次いで、図2に示すように、上記離型性樹
脂フィルム3を、その塗料面と無機系基材1とが相対す
るように、該無機系基材1の片面上に載置した後、他面
から減圧吸引することにより、離型性樹脂フィルム3を
無機系基材1の片面に密着させる。密着性が悪い場合
は、シリコンゴム等のクッション材で圧着してもよい。
続いて、上記離型性樹脂フィルム3上から紫外線を照射
して、着色された紫外線硬化塗料5及びエナメル紫外線
硬化塗料6を硬化させる。塗料硬化後に離型性樹脂フィ
ルム3を剥離することにより、凹凸無機化粧板が得られ
る。上記紫外線の照射には、通常の紫外線照射に使用さ
れる高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が用いられ
る。
【0012】なお、上記離型性樹脂フィルム3を剥離し
た後、エナメル紫外線硬化塗料6の硬化面に透明な紫外
線硬化塗料を全面塗布し、紫外線を照射して硬化させる
ことにより、透明樹脂層を設けてもよい。このような透
明樹脂層を設けることにより、模様に立体感や深み感を
与えることができる。
【0013】上記無機系基材1の片面には、エナメル紫
外線硬化塗料6との接着性を高めるために、あらかじめ
シーラーを塗布してシーラー層2が形成されていてもよ
い。
【0014】上記減圧吸引は、実際の製造工程におい
て、コンベヤベルト7を通して、無機基材1の他面側か
ら行われ、吸引圧力は−730mmHg程度が好まし
い。
【0015】以下、第2発明について説明する。第2発
明で使用される無機系基材としては、第1発明で使用さ
れるものと同一基材が挙げられる。
【0016】第2発明で使用される樹脂フィルムとして
は、人が透視できるよう透明性を有するものであって、
例えば、厚さ12μm程度のポリエチレンテレフタレー
トフィルムが挙げられる。上記樹脂フィルムは、離型処
理されていないものが使用される。
【0017】第2発明の凹凸無機化粧板を得るために、
図3に示すように、まず上記樹脂フィルム8の片面に、
第1発明と同様にして、紫外線硬化塗料5を使用して模
様が印刷される。さらに、この塗料面に隠蔽性のあるエ
ナメル紫外線硬化塗料6が塗布されていてもよい。
【0018】上記紫外線硬化塗料5及びエナメル紫外線
硬化塗料6は、第1発明で使用されるものと同一の塗料
が用いられる。また、上記樹脂フィルム8の片面には、
あらかじめプライマーが塗布されてプライマー層4が形
成される。上記プライマーとしては、例えば、ポリエス
テル系二液タイプのプライマーが使用される。
【0019】次いで、上記樹脂フィルム8を、第1発明
と同様にして、無機系基材1の片面上に載置した後、他
面から減圧吸引することにより、無機系基材1の片面に
密着させる。続いて、上記樹脂フィルム8上から紫外線
を照射して、紫外線硬化塗料5及びエナメル紫外線硬化
塗料6を硬化させることにより、表面に樹脂フィルム8
層を有する凹凸無機化粧板が得られる。
【0020】上記無機系基材の片面には、エナメル紫外
線硬化塗料6との接着性を高めるために、あらかじめシ
ーラーを塗布してシーラー層2が形成されていてもよ
い。
【0021】
【作用】第1及び第2発明の製造方法では、着色紫外線
硬化塗料を印刷した後硬化させて模様を形成するので、
模様のデザインを自由に選択することができ、従来の方
法に比べて含浸紙を使用しないので、かびが発生し難く
なる。また、第2発明の製造方法では、得られる凹凸無
機化粧板の表面に、透明又は半透明の樹脂フィルム層を
有するので、模様に深み感や立体感を与える。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)離型性樹脂フィルムとして、12μm厚の
ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製「ルミ
ラー#12」)を使用し、このフィルムの片面に、半透
明の茶色に着色された紫外線硬化塗料(大日本塗料社製
「ルーセン#300クリアーR」)をメッシュスクリー
ン印刷(60メッシュ)して模様を形成した。次いで、
この模様印刷面に隠蔽性のあるエナメル紫外線硬化塗料
(大日本塗料社製「ルーセン#300エナメル」)を、
フローコーターにより塗布量100g/m2 となるよう
に全面塗布した。
【0023】上記塗料が塗布された離型性樹脂フィルム
を、塗料塗布面を下側にして、コンベヤベルトで8m/
分の速度で移送され、表面に凹凸を有する珪酸カルシウ
ム基材のシーラー塗布面に載置し、該基材の裏面から減
圧吸引(−730mmHg)することにより、基材のシ
ーラー塗布面に密着させた。次いで、メタルハライドラ
ンプで高さ100mmから120w/cmとなるように
紫外線を照射して、紫外線硬化塗料を硬化させた。続い
て、離型性樹脂フィルムを基材から剥離して凹凸無機化
粧板を得た。
【0024】(実施例2)12μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフィルム(東レ社製「ルミラー#12」)
に代えて、50μm厚のポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(東レ社製「ルミラー#50」)を使用し、この
フィルムの片面にプライマー層を形成し、プライマー層
上に、着色紫外線硬化塗料による模様及びエナメル紫外
線硬化塗料を全面塗布したこと以外は、実施例1と同様
にして、凹凸無機化粧板を得た。
【0025】
【発明の効果】第1及び第2発明の製造方法は、上述し
た構成であり、第1及び第2発明の製造方法では、着色
紫外線硬化塗料を印刷した後硬化させて模様を形成する
ので、模様のデザインを自由に選択することができ、さ
らに従来の方法に比べて含浸紙を使用しないので、かび
が発生し難い。また、第2発明の製造方法では、得られ
る凹凸無機化粧板の表面に、透明又は半透明の樹脂フィ
ルム層を有するので、模様に深み感や立体感を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の製造方法において離型性樹脂フィル
ムを基材上に載置する状態を示す模式図である。
【図2】第1発明の製造方法において離型性樹脂フィル
ム上から紫外線を照射する状態を示す模式図である。
【図3】第2発明の製造方法において離型性樹脂フィル
ムを基材上に載置する状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 無機系基材 2 シーラー層 3 離型性樹脂フィルム 4 プライマー層 5 紫外線硬化塗料 6 エナメル紫外線硬化塗料 7 コンベヤベルト 8 樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−284268(JP,A) 特開 平6−8697(JP,A) 実開 平4−101441(JP,U) 実開 昭62−7519(JP,U) 特公 平3−40720(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 2/00 - 2/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸表面を有する無機系基材の片面に、紫
    外線硬化塗料が塗布された透光性の離型性樹脂フィルム
    を、その塗料面が上記無機系基材と相対するように重ね
    合わせ、上記無機系基材の他面から減圧吸引して該離型
    性樹脂フィルムを密着させ、離型性樹脂フィルム側から
    紫外線を照射し、紫外線硬化塗料硬化後に上記離型性樹
    脂フィルムを剥離することを特徴とする凹凸無機化粧板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】凹凸表面を有する無機系基材の片面に、プ
    ライマー層を介して紫外線硬化塗料が塗布された透明な
    樹脂フィルムを、その塗料面が上記無機系基材と相対す
    るように重ね合わせ、上記無機系基材の他面から減圧吸
    引して該樹脂フィルムを密着させた後、該樹脂フィルム
    側から紫外線を照射して紫外線硬化塗料を硬化させるこ
    とを特徴とする凹凸無機化粧板の製造方法。
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