JP3332102B2 - ショック音防止回路 - Google Patents

ショック音防止回路

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JP3332102B2 JP10830993A JP10830993A JP3332102B2 JP 3332102 B2 JP3332102 B2 JP 3332102B2 JP 10830993 A JP10830993 A JP 10830993A JP 10830993 A JP10830993 A JP 10830993A JP 3332102 B2 JP3332102 B2 JP 3332102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響用電力増幅器等に
使用される、ショック音防止回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のショック音防止回路について、音
響用電力増幅器に使用される場合を例にとって説明す
る。
【0003】一般に、音響用電力増幅器においては、電
源のオン・オフの繰り返しやスタンバイスイッチのパワ
ーオン・パワーオフの繰り返しを行った際にショック音
が発生することを防止するために、ショック音防止回路
を設けている。
【0004】図3は、電源のオン・オフの繰り返しによ
るショック音を防止するための回路の従来例を示す回路
図である。
【0005】同図において、抵抗R1 ,R2 およびコン
デンサC1 は、リファレンス電圧出力回路を構成してい
る。この回路により、電源VCCがオンのときは、DCバ
イアス回路31の入力電圧(リファレンス電圧)が所定
値に維持され、また電源VCCがオフのときは、DCバイ
アス回路31の入力電圧が所定の時定数で下降するよう
になる。
【0006】DCバイアス回路31は、入力したリファ
レンス電圧が所定のしきい値よりも大きいときは所定の
バイアス電圧を出力し、所定のしきい値よりも小さいと
きはバイアス電圧を遮断する。このバイアス電圧は、ア
ンプ32に入力される。そして、アンプ32は、所定の
バイアス電圧が印加されているときは、入力した音響信
号を増幅して出力し(音響信号の入力系および出力系は
図示せず)、バイアス電圧が遮断されているときは、音
響信号の増幅を行わない。
【0007】抵抗R3 ′〜R5 ′およびトランジスタQ
1 ′〜Q4 ′は、電源VCCがオフされた直後に再びオン
された場合の、ショック音の発生を防止するための回路
を構成する。トランジスタQ1 ′のベース電圧は、抵抗
3 ′と抵抗R4 ′との比によって決定される。ここ
で、電源VCCがオンのときは、トランジスタQ1 はオン
となる。これにより、トランジスタQ2 ′,Q3 ′,Q
4 ′はオフしている。そして、トランジスタQ4 ′がオ
フしていることにより、DCバイアス回路31の入力電
圧は、リファレンス電圧出力回路の出力するリファレン
ス電圧によって決定される。
【0008】一方、電源VCCが低下してトランジスタQ
1 ′の駆動電圧VF 以下になると、トランジスタQ1
がオフとなる。これにより、トランジスタQ2 ′のベー
ス電圧はVF となってこのトランジスタQ2 ′はオン
し、トランジスタQ3 ′のベース電圧が低下してこのト
ランジスタQ3 ′もオンし、さらに、トランジスタ
4′のベース電圧がVF となってこのトランジスタQ
4 ′もオンする。そして、トランジスタQ4 ′がオンす
ることによりDCバイアス回路31の入力電圧が低下
し、このDCバイアス回路31はバイアス電圧を遮断す
る。
【0009】このように、図3に示したショック音防止
回路では、電源VCCがオフされるとDCバイアス回路3
1がバイアス電圧を遮断し、これによりアンプ32によ
る増幅が行われなくなるので、その後で電源VCCがオン
された場合でも、ショック音が発生しない。
【0010】図4は、スタンバイスイッチのパワーオン
・パワーオフの繰り返しによるショック音を防止するた
めの回路の従来例を示す回路図である。
【0011】図3の回路と同様、抵抗R1 ,R2 および
コンデンサC1 は、リファレンス電圧出力回路を構成し
ている。また、DCバイアス回路41およびアンプ42
は、図3のDCバイアス回路31およびアンプ32と同
じものを示している。
【0012】抵抗R3 ″〜R5 ″およびトランジスタQ
1 ″〜Q3 ″は、スタンバイスイッチがパワーオフされ
た直後に再びパワーオンされた場合の、ショック音の発
生を防止するための回路を構成する。
【0013】スタンバイスイッチがパワーオンのとき
は、端子43がハイレベルとなる。これにより、トラン
ジスタQ3 ″はオンとなるので、トランジスタQ2 ″は
飽和状態となり、これによりトランジスタQ1 ″はカッ
ト・オフしている。したがって、DCバイアス回路41
の入力電圧はリファレンス電圧出力回路の出力するリフ
ァレンス電圧によって決定される。
【0014】一方、スタンバイスイッチがパワーオフす
ると、トランジスタQ3 ″がオフとなり、これによって
トランジスタQ2 ″もオフする。したがって、トランジ
スタQ1 ″がオンし、DCバイアス回路41の入力電圧
が低下するので、このDCバイアス回路41はバイアス
電圧を遮断する。
【0015】このように、図4に示したショック音防止
回路では、スタンバイスイッチがパワーオフするとDC
バイアス回路41がバイアス電圧を遮断し、これにより
アンプ42による増幅が行われなくなるので、その後ス
タンバイスイッチがパワーオンされた場合でも、ショッ
ク音が発生しない。
【0016】通常の音響用電力増幅器は、図3に示した
ようなショック音防止回路と図4に示したようなショッ
ク音防止回路とを併せ持っている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3や
図4に示したようなショック音防止回路では、コンデン
サC1 によって各トランジスタの動作に遅延が生じるの
で、電源のオフやスタンバイスイッチのパワーオフを行
ってからアンプ32,42のリセットが行われるまでの
時間を十分に短くすることができなかった。
【0018】したがって、アンプ32,42のリセット
が行われるまでの時間よりも速い時間に電源のオン・オ
フの繰り返しやスタンバイスイッチのパワーオン・パワ
ーオフの繰り返しが行われるとショック音が発生してし
まうという欠点があった。
【0019】これに対して、さらに他の回路を追加する
ことによってこのような欠点を克服することも可能であ
るが、素子数が増大するので動作が複雑となり、動作不
良等の他の不都合の原因となるおそれがある。
【0020】また、図3や図4に示したようなショック
音防止回路では、アンプ32,42が出力する直流電圧
の急激な変化を起こさせることとなる。このため、図3
や図4に示したようなショック音防止回路は、BTL(B
alanced Transformer Less)形式の回路には適用するこ
とができるものの、SEPP(Singl Ended Push Pull)
形式の回路には適用できなかった。
【0021】ここで、BTL形式の回路とは、2個のパ
ワーアンプの出力間に負荷(スピーカ等)を接続して、
この負荷に各パワーアンプから同じ内容の信号を逆相で
入力する形式の回路である。また、SEPP形式の回路
とは、負荷の一方の入力にはカップリングコンデンサを
介して1個のパワーアンプを接続し、負荷の他方の入力
は接地する形式の回路である。
【0022】BTL形式の回路では、出力直流電圧の急
激な変化が起こっても、負荷の入力間での電圧差の変化
が生じないので、不都合は生じない。しかし、SEPP
形式の回路では、この出力直流電圧の急激な変化がショ
ック音の原因となり、かえってショック音が激しくなっ
てしまう。このような出力直流電圧の急激な変化は、電
源が再びオンされた場合やスタンバイスイッチが再びパ
ワーオンされた場合に生じる。
【0023】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、非常に速い時間に電源のオン
・オフの繰り返しやスタンバイスイッチのパワーオン・
パワーオフの繰り返しを行ってもショック音が発生する
ことがなく、且つ、BTL形式の回路のみならずSEP
P形式の回路にも適用することができる提供することを
目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるショック
音防止回路は、電源がオフのときまたはスタンバイスイ
ッチがパワーオフのときに、入力信号の交流成分をミュ
ートするAC信号ミュート回路と、電源がオンで且つス
タンバイスイッチがパワーオンのときはリファレンス電
圧を所定値に維持し、電源がオフのときまたはスタンバ
イスイッチがパワーオフのときは前記リファレンス電圧
を所定の時定数で下降させるリファレンス電圧出力回路
と、このリファレンス電圧出力回路から与えられる前記
リファレンス電圧が下降して所定のしきい値に達したと
きにバイアス電圧をオフし、且つ、このオフ動作が前記
AC信号ミュート回路のミュート動作の開始よりも後で
行われるように前記所定のしきい値が設定された、DC
バイアス決定回路と、このDCバイアス決定回路から与
えられる前記バイアス電圧がオンのときに前記AC信号
ミュート回路の出力電圧の交流成分を増幅し、且つ、こ
の出力電圧の直流成分が前記リファレンス電圧出力回路
から与えられるリファレンス電圧に比例する増幅回路
と、を備えたことを特徴とする。
【0025】
【作用】AC信号ミュート回路を用い、電源がオフのと
きまたはスタンバイスイッチがパワーオフのときに入力
信号の交流成分をミュートすることによってショック音
がアンプから出力されることを防止する構成としたの
で、非常に速い時間に電源のオン・オフの繰り返しやス
タンバイスイッチのパワーオン・パワーオフの繰り返し
を行ってもショック音が発生し難い。
【0026】また、DCバイアス決定回路を、AC信号
ミュート回路のミュート動作の開始よりも後でオフされ
るように構成するとともに、増幅回路を、出力電圧の直
流成分が前記リファレンス電圧出力回路から入力したリ
ファレンス電圧に比例するように構成することにより、
電源が再びオンされた場合やスタンバイスイッチが再び
パワーオンされた場合の出力直流電圧の急激な変化を防
止したので、BTL形式の回路のみならずSEPP形式
の回路にも適用することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1およ
び図2を用いて説明する。
【0028】図1は、本実施例に係わるショック音防止
回路の構成を示す回路図である。
【0029】同図において、本発明のリファレンス電圧
出力回路は、トランジスタQ1 〜Q5 、抵抗R1 〜R7
およびコンデンサC1 によって構成されている。
【0030】これらの各素子のうち、トランジスタ
1 ,Q4 および抵抗R6 は、スタンバイスイッチ回路
として動作する。ここで、pnpトランジスタQ1 のエ
ミッタは電源VCCに接続されている。そして、このトラ
ンジスタQ1 のベースには抵抗R6 が接続されており、
さらに、この抵抗R6 の他端にはトランジスタQ4 のコ
レクタが接続されている。また、このnpnトランジス
タQ4 のエミッタは接地され、ベースは入力端子15に
接続されている。
【0031】また、トランジスタQ2 ,Q3 および抵抗
3 ,R4 ,R5 は、電源検出回路として動作する。こ
こで、pnpトランジスタQ3 は、エミッタが電源VCC
に接続されており、コレクタは抵抗R4 の一端に接続さ
れ、ベースは上記スタンバイスイッチ検出回路の抵抗R
6 に接続されている。そして、抵抗R4 の他端はトラン
ジスタQ2 のベースおよび抵抗R5 の一端に接続され、
この抵抗R5 の他端は接地されている。また、トランジ
スタQ2 は、エミッタが、後述する時定数回路の抵抗R
1 を介して上記スタンバイスイッチ検出回路のトランジ
スタQ1 のコレクタと接続され、コレクタが、抵抗R3
を介して接地されている。なお、抵抗R4 と抵抗R5
の抵抗比は、通常動作時にトランジスタQ2 のエミッタ
電位よりもベ−ス電位が高くなるように設定されてい
る。
【0032】さらに、抵抗R1 ,R2 およびコンデンサ
1 は、時定数回路として動作する。ここで、抵抗R2
は、一端が抵抗R1 に接続され、他端が接地されてい
る。同様に、コンデンサC1 も、一端が抵抗R1 に接続
され、他端が接地されている。抵抗R1 ,R2 およびコ
ンデンサC1 の接続点Aは、この時定数回路の出力端と
して作用し、リファレンス電圧を出力する。
【0033】OR回路11は、トランジスタQ5 のコレ
クタ電圧とトランジスタQ2 のコレクタ電圧との論理和
を、AC信号ミュート回路12に対して出力する。
【0034】本発明のAC信号ミュート回路12は、こ
のOR回路11の出力の他、入力端子16から音響信号
を入力し、後述するアンプ14の+端子に対して信号を
出力する。
【0035】本発明のDCバイアス決定回路は、トラン
ジスタQ6 ,Q7 と、抵抗R8 ,R9 と、DCバイアス
回路13とによって構成されている。
【0036】ここで、トランジスタQ6 ,Q7 および抵
抗R8 ,R9 は、DCバイアス制御回路として動作す
る。このDCバイアス制御回路において、pnpトラン
ジスタQ6 のベースは上述の接続点Aに接続され、コレ
クタは電源VCCに接続され、エミッタは抵抗R8 を介し
てpnpトランジスタQ7 のベースに接続されている。
また、このトランジスタQ7 のコレクタは抵抗R9 を介
して電源VCCに接続され、エミッタは接地されている。
【0037】DCバイアス回路13は、トランジスタQ
7 のコレクタ電圧を入力し、アンプ14に対してDCバ
イアスを出力する。
【0038】本発明の増幅回路は、抵抗R10,R11,R
12およびアンプ14によって構成されている。
【0039】ここで、抵抗R11は、一端がアンプ14の
−入力端子に接続され、他端が接続点Aに接続されてい
る。また、抵抗R10は、一入力端がアンプ14の+入力
端子に接続され、他端が抵抗R11の上記他端に接続され
ている。さらに、抵抗R12は、一端がアンプ14の−入
力端子に接続され、他端がアンプ14の出力端子に接続
されている。これらの抵抗R10,R11,R12により、ア
ンプ14の出力電圧の直流成分は、常に、リファレンス
電圧と同じ電圧に保たれる。
【0040】アンプ14の出力端子は、出力端子17に
接続されている。
【0041】次に、図1に示したショック音防止回路の
動作を説明する。
【0042】まず、電源VCCがオンで、且つ、スタンバ
イスイッチがパワーオンの場合について説明する。
【0043】スタンバイスイッチがパワーオンのときは
入力端子15の電位がハイレベルとなる。このため、リ
ファレンス電圧出力回路のトランジスタQ4 がオンする
ので、トランジスタQ1 ,Q3 もオンする。このとき、
上述のように抵抗R4 と抵抗R5 との抵抗比は通常動作
時にトランジスタQ2 のエミッタ電位よりもベ−ス電位
が高くなるように設定されているので、このトランジス
タQ2 はオフしている。これにより、コンデンサC1
は電源VCCにより充電が行われ、接続点Aの電位(すな
わち本発明のリファレンス電圧)は所定電位に保たれ
る。なお、このときのリファレンス電圧は、電源VCC
電圧、抵抗R1 ,R2 の抵抗比およびコンデンサC1
飽和電圧によって決定される。
【0044】また、このとき、トランジスタQ2 がオフ
し、且つ、トランジスタQ5 がオンしていることによ
り、OR回路11の入力は共にローレベルとなり、した
がって出力はローレベルとなっている。このため、AC
信号ミュート回路12は、入力端子16から入力した音
響信号をアンプ14の+入力端子に対してそのまま出力
し、交流成分のミュートは行わない。
【0045】さらに、このとき、リファレンス電圧は上
述の所定電位に保たれているので、DCバイアス決定回
路のトランジスタQ6 はオンしており、したがって、ト
ランジスタQ7 もオンしている。これにより、DCバイ
アス回路13の入力電圧はローレベルとなる。このと
き、DCバイアス回路13の出力はハイレベルとなり、
これによって、アンプ14はAC信号ミュート回路12
から入力した音響信号の交流成分を増幅して出力する。
また、上述のように、このときの出力電圧の直流成分
は、リファレンス電圧と同じ電圧となる。
【0046】次に、スタンバイスイッチがパワーオフさ
れた場合(電源VCCはオンのまま)について説明する。
【0047】スタンバイスイッチがパワーオフされる
と、入力端子15の電位がローレベルとなる。このた
め、リファレンス電圧出力回路のトランジスタQ5 がオ
フするので、このトランジスタQ5 のコレクタ電位は電
源VCCの電位まで直ちに上昇する。これにより、OR回
路11の出力はハイレベルとなるので、AC信号ミュー
ト回路は交流信号のミュートを開始し、直流成分のみを
出力する。
【0048】また、入力端子15の電位がローレベルと
なると、トランジスタQ4 もオフし、これにより、トラ
ンジスタQ1 ,Q3 もオフする。したがって、接続点A
の電位すなわちリファレンス電圧は、抵抗R1 ,R2
よびコンデンサC1 によって決定される時定数にしたが
って、ゆっくりと低下する。そして、このリファレンス
電圧がトランジスタQ6 の駆動電圧よりも低くなると、
このトランジスタQ6がオフし、これによりトランジス
タQ7 もオフする。このようにして、DCバイアス回路
13の入力電圧はハイレベル(電源VCCの電位)となる
ので、このDCバイアス回路13の出力はローレベルと
なり、アンプ14は音響効果の交流成分の増幅を行わな
くなる。
【0049】続いて、電源VCCがオフされた場合(スタ
ンバイスイッチはパワーオンのまま)について説明す
る。
【0050】電源VCCがオフされると、トランジスタQ
2 のエミッタ電位は上述したような時定数でゆっくりと
低下するが、トランジスタQ2 のベース電位は直ちに低
下するので、このトランジスタQ2 がオンする。これに
より、トランジスタQ2 のコレクタ電位はハイレベルと
なるので、OR回路11の出力信号もハイレベルとな
る。したがって、AC信号ミュート回路は、直ちに交流
信号のミュートを開始し、直流成分のみを出力する。
【0051】また、リファレンス電圧がゆっくりと低下
して、トランジスタQ6 の駆動電圧よりも低くなると、
このトランジスタQ6 がオフし、これによりトランジス
タQ7 もオフする。したがって、DCバイアス回路13
の入力電圧はハイレベル(電源VCCの電位)となるの
で、このDCバイアス回路13の出力はローレベルとな
り、アンプ14は音響信号の交流成分の増幅を行わなく
なる。
【0052】このように、本実施例のショック音防止回
路では、電源VCCがオフされた場合やスタンバイスイッ
チがパワーオフされた場合に、従来の回路(図3、図4
参照)のようにアンプを停止させるのではなく、AC信
号ミュート回路12で交流成分を直ちにミュートするこ
とによってショック音の発生を防止することとしたの
で、非常に速い時間で電源のオン・オフの繰り返しやス
タンバイスイッチのパワーオン・パワーオフの繰り返し
を行っても、ショック音が発生し難い。
【0053】また、このように電源VCCがオフされた場
合やスタンバイスイッチがパワーオフされた場合に、ア
ンプ14による音響信号の交流成分の増幅がAC信号ミ
ュート回路12のミュート動作の開始よりも後で停止す
ること、および、このアンプ14の出力電圧の直流成分
がリファレンス電圧と比例するために出力端子14の出
力は非常に緩やかに低下することにより、電源VCCが再
度オンされた場合やスタンバイスイッチが再度パワーオ
ンされた場合でも、出力端子14の出力直流電圧の急激
な変化が生じにくくなり、したがって、BTL形式の回
路のみならずSEPP形式の回路にも適用することがで
きる。
【0054】図2は、本実施例に係わるショック音防止
回路における出力直流電圧の変化を従来の回路と比較す
るための概念図である。同図において、(a)は図4に
示した回路において電源VCCがオフされた場合或いはス
タンバイスイッチがパワーオフされた場合の出力電圧の
低下を示すグラフであり、(b)は(a)の微分波形を
示すグラフである。また、(c)は本実施例のショック
音防止回路において電源VCCがオフされた場合或いはス
タンバイスイッチがパワーオフされた場合の出力電圧の
低下を示すグラフであり、(d)は(c)の微分波形を
示すグラフである。図2からわかるように、図4に示し
た回路では出力電圧が急激に変化するので微分波形の波
高値も高くなってショック音が耳につきやすいが、本実
施例のショック音防止回路では出力電圧が緩やかに変化
するので微分波形の変化もゆるやかとなってショック音
が耳につきにくくなる。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、非常に速い時間に電源のオン・オフの繰り返しや
スタンバイスイッチのパワーオン・パワーオフの繰り返
しを行ってもショック音が発生することがなく、且つ、
BTL形式の回路のみならずSEPP形式の回路にも適
用することができるショック音防止回路を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるショック音防止回路
を示す回路図である。
【図2】(a)〜(d)ともに、本発明の効果を説明す
るためのグラフである。
【図3】従来のショック音防止回路の一構成例を示す回
路図である。
【図4】従来のショック音防止回路の他の構成例を示す
回路図である。
【符号の説明】
11 OR回路 12 AC信号ミュート回路 13 DCバイアス回路 14 アンプ 15 入力端子 16 入力端子 17 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源がオフのときまたはスタンバイスイッ
    チがパワーオフのときに、入力信号の交流成分をミュー
    トするAC信号ミュート回路と、 電源がオンで且つスタンバイスイッチがパワーオンのと
    きはリファレンス電圧を所定値に維持し、電源がオフの
    ときまたはスタンバイスイッチがパワーオフのときは前
    記リファレンス電圧を所定の時定数で下降させるリファ
    レンス電圧出力回路と、 このリファレンス電圧出力回路から与えられる前記リフ
    ァレンス電圧が下降して所定のしきい値に達したときに
    バイアス電圧をオフし、且つ、このオフ動作が前記AC
    信号ミュート回路のミュート動作の開始よりも後で行わ
    れるように前記所定のしきい値が設定された、DCバイ
    アス決定回路と、 このDCバイアス決定回路から与えられる前記バイアス
    電圧がオンのときに前記AC信号ミュート回路の出力電
    圧の交流成分を増幅し、且つ、この出力電圧の直流成分
    が前記リファレンス電圧出力回路から与えられるリファ
    レンス電圧に比例する増幅回路と、 を備えたことを特徴とするショック音防止回路。
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