JP3330886B2 - 鋳型用樹脂組成物及び鋳型の製造方法 - Google Patents

鋳型用樹脂組成物及び鋳型の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳型を製造するた
めに用いられる鋳型用樹脂組成物及び鋳型の製造方法に
関し、特に鋳型の強度を十分なものとすることができる
鋳型用樹脂組成物及び鋳型の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、粒状耐火材料を用いて自硬性
鋳型造型法、コールドボックス鋳型法、シェルモールド
法等の造型法により主型、中子等の鋳型を製造する際に
は、粒状耐火材料に粘結剤を添加することが行われてい
る。この粘結剤としては、水溶性フェノール樹脂が広く
用いられている。水溶性フェノール樹脂には、鋳型造型
時に発生する臭気等による作業環境悪化を防ぐことがで
き、かつ鋳物欠陥が少ないという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記粘
結剤を用いて作製された鋳型は、強度の点で満足できる
ものでなかった。特に、粒状耐火材料として再生材料を
用いて鋳型を作製した場合には、鋳型の強度が不十分と
なりやすい問題があった。本発明は、上記事情に鑑みて
なされたもので、鋳型の強度を十分なものとすることが
できる鋳型用樹脂組成物及び鋳型の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決すべく鋭意検討した結果、水溶性フェノール樹脂
と、硬い酸となりうる金属と、単量体のヒロドキシフェ
ノール類化合物を必須成分とする鋳型用樹脂組成物を用
いることによって、鋳型の強度が大幅に向上することを
見い出し、本発明を完成させるに至った。従って、本発
明の鋳型用樹脂組成物は、粒状耐火材料と混合して鋳型
を製造するための鋳型用樹脂組成物であって、水溶性フ
ェノール樹脂と、硬い酸となり得る金属と、単量体のヒ
ドロキシフェノール類化合物を必須成分とし、粒状耐火
材料の表面に結合した前記金属と、前記単量体のヒドロ
キシフェノール類化合物とが結合することにより、鋳型
の強度を向上させることを特徴とするものである。上記
金属およびヒドロキシフェノール類化合物おいては、そ
れぞれアルミニウム、レゾルシノールを用いるのが好ま
しい。これらアルミニウム、レゾルシノールを用いるこ
とによって鋳型強度向上効果をいっそう高めることがで
きる。また、本発明の鋳型の製造方法は、上記鋳型用組
成物と有機エステル硬化剤を粒状耐火材料に添加、混合
し、得られた混合物を造型することを特徴とするもので
ある。粒状耐火材料としては再生材料を用いることがで
きる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の鋳型用樹脂組成物は、水
溶性フェノール樹脂と、硬い酸となりうる金属と、単量
体のヒドロキシフェノール類化合物を必須成分とするも
のである。上記水溶性フェノール樹脂は、有機エステル
硬化剤の存在下で硬化可能な樹脂であり、例えばフェノ
ール、クレゾール、レゾルシノール、3,5−キシレノ
ール、ビスフェノールA、その他の置換フェノールを含
めたフェノール類化合物を、アルカリ性物質の水溶液の
中でホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのアルデ
ヒド類化合物又はこれらの混合物と重縮合反応させるこ
とによって得られるものである。また上記水溶性フェノ
ール樹脂には、尿素、メラミン等のホルマリン縮合が可
能なモノマーを、重量比で主たる構成単位とならない程
度(例えば0.05〜5重量%)共縮合させることもで
きる。
【0006】上記水溶性フェノール樹脂の製造の際に好
適に用いられるアルカリ性物質としては、アルカリ金属
の水酸化物である水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム及びこれらの混合物を挙げることができ
る。なお、水溶性フェノール樹脂の材料であるフェノー
ル類化合物としてレゾルシノール等のヒドロキシフェノ
ール類化合物を使用した場合、このヒドロキシフェノー
ル類化合物は樹脂中に単量体として存在せず、アルデヒ
ド類化合物と重縮合した形態となるため、本発明の鋳型
用樹脂組成物では、水溶性フェノール樹脂の材料として
ヒドロキシフェノール類化合物を使用した場合にも、上
記単量体のヒドロキシフェノール類化合物が別途必要と
なる。
【0007】上記硬い酸となりうる金属(以下、単に金
属ということがある)とは、HSAB(Hard and Soft A
cids and Bases)理論に基づいて定められたもので、例
えばアルミニウム、ランタン、チタン、ベリリウム、マ
グネシウム、カルシウム、鉄、ストロンチウム、クロ
ム、バリウム、ガリウムを挙げることができる。この金
属としては、単体のほか、酸化物、水酸化物、無機酸
塩、有機酸塩、錯化合物などの形態のものを使用するこ
とができる。これらのなかでも、鋳型強度向上効果の点
からアルミニウムを用いるのが好ましく、特に、AlNH
4(SO4)2・12H2O、AlK(SO4)2・12H2O、Al(NO3)3・9H2Oを用
いると、より高い強度向上効果を得ることができるため
好ましい。また上記金属は、粉末化して使用することが
できる。
【0008】上記金属の添加量は、樹脂組成物に対し該
金属の重量に換算して0.0005〜5重量%、好まし
くは0.001〜3重量%とするのが望ましい。この添
加量が0.0005重量%未満であると、鋳型の強度向
上効果が低下するため好ましくない。また5重量%を越
える量としても、それ以上鋳型強度向上効果を高めるこ
とができず、材料コストが嵩むのみとなるため好ましく
ない。
【0009】ヒドロキシフェノール類化合物としては、
レゾルシノール、ハイドロキノン、カテコール、フロロ
グルシノールを挙げることができる。これらのなかでも
特に、鋳型強度向上効果の点からレゾルシノールを用い
るのが好ましい。ヒドロキシフェノール類化合物の添加
量は、樹脂組成物に対し0.01〜15重量%、好まし
くは0.05〜5重量%とするのが望ましい。この添加
量が0.01重量%未満であると、鋳型の強度向上効果
が低下するため好ましくない。また15重量%を越える
量としても、それ以上鋳型強度向上効果を高めることが
できず、材料コストが嵩むのみとなるため好ましくな
い。
【0010】また、本発明の鋳型用樹脂組成物は、従来
公知のシランカップリング剤を含むものとすることもで
きる。シランカップリング剤の好ましい具体例として
は、γ−アミノプロピルエトキシシラン、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられ
る。シランカップリング剤の添加量は、樹脂組成物に対
し0.01〜2重量%とするのが好ましい。
【0011】以下、本発明の鋳型の製造方法について詳
しく説明する。本発明の鋳型の製造方法では、上記鋳型
用樹脂組成物と、有機エステル硬化剤を粒状耐火材料に
添加、混合し、得られた混合物を、従来公知の自硬性鋳
型造型法等の造型法により成型し、鋳型用樹脂組成物を
硬化させ、粒状耐火材料が鋳型用樹脂組成物を介して互
いに強固に接合した鋳型を得る方法を採用することがで
きる。
【0012】粒状耐火材料としては、石英質を主成分と
する珪砂、クロマイト砂、ジルコン砂、オリビン砂、ア
ルミナサンド等を使用することができる。粒状耐火材料
は、新材料、再生材料のいずれを用いることもできる。
再生材料を使用する場合、再生材料は、従来公知の機械
研磨法、焙焼法によって再生されたものを使用すること
ができる。粒状耐火材料としては、平均粒径が50〜2
000μmであるものを使用するのが好ましい。
【0013】有機エステル硬化剤としては、ラクトン類
化合物を用いることができる。また炭素数1〜10の1
価又は多価アルコールと炭素数1〜10の有機カルボン
酸より導かれる有機エステルを用いることもできる。具
体例としては、γ−ブチロラクトン、プロピオンラクト
ン、ε−カプロラクトン、蟻酸エチル、エチレングリコ
ールジアセテート、エチレングリコールモノアセテー
ト、トリアセチンを挙げることができる。これらは特に
造型法として自硬性鋳型造型法を用いる場合に好適であ
る。有機エステル硬化剤の添加量は、粒状耐火材料10
0重量部に対し0.05〜10重量部とするのが好まし
い。
【0014】上記鋳型用樹脂組成物は、例えば次のよう
にして粒状耐火材料に添加することができる。上記鋳型
用樹脂組成物の成分である上記金属を粒状耐火材料に添
加するには、上記金属または金属化合物を、水溶性フェ
ノール樹脂の材料である上記フェノール類化合物に予め
添加しておいたり、重縮合反応完了後の水溶性フェノー
ル樹脂に添加することにより、金属含有フェノール樹脂
を調製し、これを粒状耐火材料に添加、混合する方法を
採ることができる。また、上記金属または金属化合物
を、予め上記有機エステル硬化剤に添加しておき、これ
を粒状耐火材料に添加する方法を採用することもでき
る。
【0015】上記ヒドロキシフェノール類化合物を粒状
耐火材料に添加するには、このヒドロキシフェノール類
化合物を重縮合反応完了後の水溶性フェノール樹脂に添
加、混合し、この混合物を粒状耐火材料に添加する方法
や、予めヒドロキシフェノール類化合物を有機エステル
硬化剤に添加しておき、これを粒状耐火材料に添加する
方法を採ることができる。
【0016】鋳型の強度向上効果を高めるには、有機エ
ステル硬化剤により水溶性フェノール樹脂が硬化する反
応が、上記金属およびヒドロキシフェノール類化合物の
存在下で行われるのが好ましい。このため、上記金属お
よびヒドロキシフェノール類化合物は、水溶性フェノー
ル樹脂と有機エステル硬化剤を混合する工程以前または
直後に添加するのが好ましい。
【0017】上記鋳型用樹脂組成物の粒状耐火材料に対
する添加量は、粒状耐火材料100重量部に対し0.5
〜20重量部とするのが好ましい。
【0018】本発明の鋳型用樹脂組成物は、硬い酸とな
りうる金属と、単量体のヒドロキシフェノール類化合物
を必須成分とするものであるので、鋳型の強度を著しく
向上させることができる。また、粒状耐火材料として再
生材料を用いた場合でも、鋳型の強度を十分なものとす
ることができる。特に、上記金属およびヒドロキシフェ
ノール類化合物として、それぞれアルミニウム、レゾル
シノールを用いることによって、鋳型強度向上効果をい
っそう高めることができる。
【0019】上記鋳型用樹脂組成物を用いることによっ
て、鋳型の強度向上効果が得られる理由は次のようなも
のであると推察することができる。上記硬い酸となりう
る金属(例えばアルミニウム)は、その一部がイオン化
し、粒状耐火材料表面において、粒状耐火材料を構成す
る珪酸化合物等の化合物との間で強固な結合を形成する
ことができる。また、ヒドロキシフェノール類化合物
(例えばレゾルシノール)は、フェノール類化合物であ
るため鋳型用樹脂組成物の大部分を占める水溶性フェノ
ール樹脂に対する親和性が高く、しかも水酸基において
上記粒状耐火材料表面の上記金属に対し結合しやすい性
質をもつ。このため、上記金属とヒドロキシフェノール
類化合物の双方を添加することによって、粒状耐火材料
と鋳型用樹脂組成物との界面において、上記金属とヒド
ロキシフェノール類化合物による結合が形成され、粒状
耐火材料と鋳型用樹脂組成物との間の接合力が高まり、
上記鋳型強度向上効果が得られると考えられる。上記金
属、ヒドロキシフェノール類化合物として、それぞれア
ルミニウム、レゾルシノールを用いることによって、鋳
型強度向上効果をいっそう高めることができるのは、こ
れらを用いることによって上記結合がより強固なものと
なるためであると考えられる。
【0020】ところで、一般に、再生された粒状耐火材
料の表面には、水溶性フェノール樹脂等の粘結剤が、劣
化により粒状耐火材料に対する接合力が低下した状態で
残留しやすい。このため、再生材料を用いて作製された
鋳型においては、粘結剤が、上記劣化粘結剤を介して粒
状耐火材料に接合することになり、これらの間の接合力
が低下しやすく、強度が低いものとなりやすい。これに
対し、上記鋳型用樹脂組成物を用いた場合には、上記金
属とヒドロキシフェノール類化合物が粒状耐火材料と上
記劣化粘結剤の間に入り込み、上記結合形成によりこれ
ら粒状耐火材料と上記劣化粘結剤との間の接合力を高め
ることができる。このため、粒状耐火材料として再生材
料を用いた場合でも鋳型の強度低下を防ぐことができる
と考えられる。
【0021】また、上記鋳型用樹脂組成物は上記金属と
ヒドロキシフェノール類化合物の双方を含むものである
ため、この鋳型用樹脂組成物を用いることによって、可
使時間、すなわち粒状耐火材料と鋳型用樹脂組成物と硬
化剤を混合してから混合物が硬化するまでの時間を長く
することができる。このため、作製するべき鋳型が大型
であり、混合物を型に注入するのに長時間を要する場合
においても、型への注入過程における混合物の流動性低
下を原因として鋳型に欠陥が生じるのを防ぐことができ
る。これに対し、例えば上記金属を含み、ヒドロキシフ
ェノール類化合物を含まない鋳型用樹脂組成物を用いた
場合には、可使時間が不十分となる可能性がある。
【0022】また、本発明の鋳型の製造方法では、自硬
性鋳型造型法に限らず、ガス硬化性鋳型造型法、すなわ
ち粒状耐火材料に上記鋳型用樹脂組成物を添加し、これ
らに有機エステル硬化剤ガスを接触させることにより樹
脂組成物を硬化させる方法により造型を行うこともでき
る。この場合、有機エステル硬化剤ガスとしては、蟻酸
メチルを用いるのが好ましい。
【0023】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。 合成例1 撹拌機、還流コンデンサー、温度計を備えた4つ口フラ
スコにフェノール215重量部、水232重量部、48
%水酸化カリウム210重量部を仕込み、撹拌しながら
50%ホルムアルデヒド230重量部を徐々に加え、8
0℃に加熱しつつ、この混合液の粘度が100cP(2
5℃)に達するまで反応を継続した。冷却後、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシランを1重量部、アルミニウ
ムまたはアルミニウム化合物を表1、2に示す濃度(ア
ルミニウム重量に換算)になるように加え、更にレゾル
シノールを表1、2に示す濃度となるよう加え、樹脂溶
液を得た。
【0024】合成例2 合成例1と同様にして得られた粘度100cP(25
℃)の混合液を冷却した後、この混合液にγ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランを1重量部加え、樹脂溶液を
得た。
【0025】合成例3 合成例1と同様にして得られた粘度100cP(25
℃)の混合液を冷却した後、混合液にγ−アミノプロピ
ルトリメトキシシランを1重量部、アルミニウムまたは
アルミニウム化合物を表1、2に示す金属濃度になるよ
うに加え、樹脂溶液を得た。
【0026】合成例4 合成例1と同様にして得られた粘度100cP(25
℃)の混合液を冷却した後、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランを1重量部、レゾルシノールを表1、2に
示す濃度となるよう加え樹脂溶液を得た。
【0027】合成例5 アルミニウムまたはアルミニウム化合物に代えて、表3
に示す金属(濃度は金属重量に換算)を用い、合成例1
と同様にして樹脂溶液を得た。
【0028】合成例6 レゾルシノールに代えて、表3に示すヒドロキシフェノ
ール類化合物を用い、合成例1と同様にして樹脂溶液を
得た。
【0029】実施例1〜12 再生砂(再生材料)100重量部に対してトリアセチン
(有機エステル硬化剤)を0.4重量部添加混練し、こ
れに合成例1に示す樹脂溶液を2.0重量部添加混練
し、混合砂を得た。この混合砂を50φ×50mmhに
成型し、得られた試験片の圧縮強さを測定した。
【0030】実施例13〜24 再生砂100重量部に対して、合成例1に示す樹脂溶液
を2.0重量部添加混練した混合砂を、50φ×50m
mhに成型し、蟻酸メチル(有機エステル硬化剤)を用
いたガッシングにより硬化させて得られた試験片の圧縮
強さを測定した。
【0031】実施例25〜34 再生砂(再生材料)100重量部に対してトリアセチン
(有機エステル硬化剤)を0.4重量部添加混練し、こ
れに合成例5に示す樹脂溶液を2.0重量部添加混練
し、混合砂を得た。この混合砂を50φ×50mmhに
成型し、得られた試験片の圧縮強さを測定した。
【0032】実施例35〜37 再生砂(再生材料)100重量部に対してトリアセチン
(有機エステル硬化剤)を0.4重量部添加混練し、こ
れに合成例6に示す樹脂溶液を2.0重量部添加混練
し、混合砂を得た。この混合砂を50φ×50mmhに
成型し、得られた試験片の圧縮強さを測定した。
【0033】比較例1 再生砂100重量部に対してトリアセチン0.4重量部
添加、混練し、合成例2に準じて得られた樹脂溶液を
2.0重量部添加混練した混合砂を、50φ×50mm
hの試験片に成型し、この試験片の圧縮強さを測定し
た。
【0034】比較例2 再生砂100重量部に対してトリアセチン0.4重量部
添加混練し、合成例3に準じて得られた樹脂溶液を2.
0重量部添加混練した混合砂を、50φ×50mmhの
試験片に成型し、この試験片の圧縮強さを測定した。
【0035】比較例3 再生砂100重量部に対してトリアセチン0.4重量部
添加混練し、合成例4に準じて得られた樹脂溶液を2.
0重量部添加混練した混合砂を、50φ×50mmhの
試験片に成型し、この試験片の圧縮強さを測定した。
【0036】比較例4 再生砂100重量部に対して、合成例2に準じて得られ
た樹脂溶液を2.0重量部添加混練した混合砂を、50
φ×50mmhに成型し、蟻酸メチルを用いたガッシン
グにより硬化させて得られた試験片の圧縮強さを測定し
た。
【0037】比較例5 再生砂100重量部に対して、合成例3に準じて得られ
た樹脂溶液を2.0重量部添加混練した混合砂を、50
φ×50mmhに成型し、蟻酸メチルを用いたガッシン
グにより硬化させて得られた試験片の圧縮強さを測定し
た。
【0038】比較例6 再生砂100重量部に対して、合成例4に準じて得られ
た樹脂溶液を2.0重量部添加混練した混合砂を、50
φ×50mmhに成型し、蟻酸メチルを用いたガッシン
グにより硬化させて得られた試験片の圧縮強さを測定し
た。
【0039】再生砂の調製 珪砂新砂100重量部に、トリアセチン0.28重量部
を添加混練し、さらに水溶性フェノール樹脂を1.4重
量部添加混練した混合砂を用いて鋳型を造型し、FCD
−400(S/M=4)で鋳造した後の回収砂を、日本
鋳造製Mロータリーリクレーマーを用いて3パス再生し
た。この操作を4回繰り返し、再生砂として試験に用い
た。
【0040】実施例1〜37と比較例1〜6により得ら
れた試験片の圧縮強さの測定結果をそれぞれ表1ないし
表3に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】表1ないし表3より、上記金属とヒドロキ
シフェノール類化合物を用いた実施例の鋳型用樹脂組成
物を用いて作製された試験片は、これら金属、ヒドロキ
シフェノール類化合物を添加しない比較例1、4のもの
に比べ、著しく高い強度を示したことがわかる。また、
実施例の樹脂組成物を用いて作製された試験片は、金属
(アルミニウム)、ヒドロキシフェノール類化合物(レ
ゾルシノール)のうちいずれか1つを用いた比較例2、
3、5、6のものに比べ、明らかに高い強度を示したこ
とがわかる。また、上記金属としてアルミニウム(特に
AlNH4(SO4)2・12H2O、AlK(SO4)2・12H 2O、Al(NO3)3・9H
2O)を用い、かつヒドロキシフェノール類化合物として
レゾルシノールを用いることによって、強度向上効果を
いっそう高めることができたことがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鋳型用樹
脂組成物にあっては、水溶性フェノール樹脂と、硬い酸
となりうる金属と、単量体のヒドロキシフェノール類化
合物を必須成分とするものであるので、鋳型の強度を著
しく向上させることができる。また、粒状耐火材料とし
て再生材料を用いた場合でも、鋳型の強度を十分なもの
とすることができる。
フロントページの続き (72)発明者 森田 清司 群馬県高崎市宿大類町700番地 群栄化 学工業株式会社内 審査官 有田 恭子 (56)参考文献 特開 平4−339537(JP,A) 特開 平5−23780(JP,A) 特開 平5−23781(JP,A) 特開 平4−118144(JP,A) 特開 平5−200481(JP,A) 特開 平6−277791(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 1/00 - 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状耐火材料と混合して鋳型を製造する
    ための鋳型用樹脂組成物であって、 水溶性フェノール樹脂と、硬い酸となり得る金属と、単
    量体のヒドロキシフェノール類化合物を必須成分とし、 粒状耐火材料の表面に結合した前記金属と、前記単量体
    のヒドロキシフェノール類化合物とが結合することによ
    り、鋳型の強度を向上させることを 特徴とする鋳型用
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記金属の添加量が0.0005〜5重
    量%であり、前記単量体のヒロドキシフェノール類の添
    加量が0.01〜15重量%であることを特徴とする鋳
    型用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記粒状耐火材料が再生材料であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の鋳型用組成物。
  4. 【請求項4】 粒状耐火材料と有機エステル硬化剤と混
    合して鋳型を製造するための請求項1〜3のいずれか一
    項に記載の鋳型用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    型用樹脂組成物と有機エステル硬化剤を、粒状耐火材料
    に添加、混合し、得られた混合物を造型する、前記粒状
    耐火材料の表面に結合した前記金属と、前記単量体のヒ
    ドロキシフェノール類化合物とが結合することにより、
    鋳型の強度を向上させることを特徴とする、鋳型の製造
    方法。
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