JP3328633B2 - カード式遊技装置 - Google Patents

カード式遊技装置

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JP3328633B2
JP3328633B2 JP2000085720A JP2000085720A JP3328633B2 JP 3328633 B2 JP3328633 B2 JP 3328633B2 JP 2000085720 A JP2000085720 A JP 2000085720A JP 2000085720 A JP2000085720 A JP 2000085720A JP 3328633 B2 JP3328633 B2 JP 3328633B2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入された球貸用
のプリペイドカードによる球貸制御を行うカード制御部
を補助枠内に収納してなるカードユニットと、遊技盤に
設けた各種遊技装置の制御を行う遊技制御部と、該遊技
制御部から出力される賞球データ信号もしくはカードユ
ニットのカード制御部から出力される球貸要求信号に基
づき、所要数の遊技球を排出させる制御を行う排出制御
部と、を含む遊技機本体と、からなるカード式遊技装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】小球を遊技媒体とする遊技装置におい
て、従来から一般的に知られているものの一例として、
たとえば、遊技者の打球操作に従って打球が遊技領域に
打込まれ、その打込球が所定の入賞領域に入賞する等の
所定の遊技状態が発生した場合に、所定個数の賞球(遊
技価値の一例である景品球)が遊技者に払い出される弾
球遊技機があった。そして、上述したような弾球遊技機
が多数列設された島設備には台間球貸機も適宜配設され
ており、遊技者は席を離れることなく台間球貸機より球
を借り受けることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような台
間球貸機より排出された球は、遊技者が自らの手で弾球
遊技機の球供給皿に移さなければならず、遊技中の遊技
者にとってはこの作業が大変煩しい。そこで、各弾球遊
機の球供給皿に直接遊技媒体たる小球を排出する構成
を採用することが望ましく、このような事情も加味さ
れ、遊技者にとって便利であるプリペイドカードを用い
た球貸システムの提案がある。このシステムは、遊技機
に設けられている球排出装置を利用して貸球の排出も行
わせようとするもので、遊技機本体に併設したカード式
球貸制御装置が、挿入されたカードに基づき球貸制御を
行う。詳しくは、遊技機の球供給皿に球貸操作部を設
け、この操作部の制御をカード式球貸制御装置が行い、
球貸スイッチの入力を検出すると、遊技機の球排出装置
を制御する排出制御装置へ、球貸要求信号を出力して、
球排出装置より貸球を球供給皿へ排出させるものであ
る。また、このようなカード式球貸システムに用いるカ
ード式遊技装置を実現するに際して、既存の島設備と物
理的な配置構成上の互換性を保てることが望ましいの
で、挿入されたカードが保有する有価データの範囲内で
遊技者の球貸要求に基づき所要の球貸制御を行うカード
ユニットを、遊技を実行する遊技機(遊技機本体)とは
別構成とすることが考えられる。すなわち、従来の台間
球貸機の挿入部位にカードユニットを配置し、カードユ
ニットと遊技機とを電気的に導通状態として該カードユ
ニットから送信される球貸要求の信号に基づき遊技機側
で貸球の排出制御を行うようにすれば、台間球貸機と遊
技機とが並設された旧来の島設備の構造と近似するの
で、従来の島設備の配置構成に慣れ親しんだ遊技者に違
和感を与えることもない。しかしながら、このようなプ
リペイドカードを用いた球貸システムは、遊技者にとっ
て便利であるが、遊技店にとっては必ずしも望ましいと
は言えない点もある。すなわち、遊技領域における遊技
結果に対する賞球を球供給皿へ排出するべく遊技機に設
けられている球排出装置が、球貸にも使用されるので、
従来通りの打止管理が行えなくなってしまうという問題
が生ずるのである。 というのは、従来は、台間球貸機へ
球を補給するルートと遊技機の補給タンクへ球を補給す
るルートが異なっていたので、遊技店においては、各遊
技機の補給タンクに補給した遊技球の量に基づいて遊技
者が賞として獲得できた球数を概算し、打止管理を行う
ことが可能であったが、補給タンクへ補給された遊技球
が賞球と貸球の両方に使用されることとなると、賞球排
出動作に供した球数と貸球排出動作に供した球数を識別
できなくなってしまうので、このような補給タンクへの
補給球の数に基づく打止管理が行えなくなってしまう。
よって、上記した如きプリペイドカードを用いた球貸シ
ステムでは、従来から慣例的に遊技店で行われていた補
給タンクへの補給球数による打止管理を行えなくなって
しまうという問題が生じてしまうのである。さらに、遊
技装置が備える球排出装置を使って賞球排出動作と貸球
排出動作を行う構成とすると、賞球と貸球のどちらも球
供給皿に排出されることになるため、適正量の賞球およ
び貸球を受け取っていないような不信感を遊技者に与え
てしまうことがないよう、信頼性の高い球排出動作が不
可欠である。そして、球貸排出動作に関しては、金銭と
等価なプリペイドカード等を取り扱う関係上、必然的に
カード管理と貸球排出数との厳密な整合が要求されてお
り、不意の停電等で遊技装置が停止するような事態が起
きても、球貸に関する情報は有体物であるカードに記録
されて残っていると遊技者は認識するため、この種のカ
ードを取り扱う装置に対し、遊技者はある程度の信頼感
を持っている。その反面、賞球排出動作については、不
意の停電等で遊技装置が停止した場合でも不利益を受け
ることが無いという安心感を遊技者に与える要因が無い
ため、その動作に不信感を持ち易く、例えば適正量の賞
球排出が完了した直後に停電が発生した場合でも、未排
出分の賞球が多く残っているような錯覚を起こし、遊技
店との無用なトラブルに繋がる可能性もある。そこで、
カードユニットと遊技機本体とに分割して遊技機本体が
備える球排出装置を使って賞球排出動作と貸球排出動作
を行う構成のカード式遊技装置とした場合でも、適正な
賞球排出動作が行えずに遊技者に不利益を与えることが
なく、信頼性の高い賞球と貸球の排出動作を期せるよう
なカード式遊技装置とすることが望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、挿入された球貸用のプリペ
イドカードによる球貸制御を行うカード制御部を補助
に収納してなるカードユニットと、遊技盤に設けた各
種遊技装置の制御を行う遊技制御部と、該遊技制御部か
ら出力される賞球データ信号もしくはカードユニットの
カード制御部から出力される球貸要求信号に基づき、所
要数の遊技球を排出させる制御を行う排出制御部と、を
含む遊技機本体と、からなるカード式遊技装置であっ
て、上記遊技機本体の排出制御部には、上記球貸要求信
号に基づく遊技球の排出制御が可能であることを上記カ
ードユニットのカード制御部へ連絡するための球貸排出
可能信号を送信する球貸排出可能信号送信手段と上記
球貸排出可能信号の出力中に上記カード制御部から送信
された上記球貸要求信号が入力されると、該球貸要求信
号に対応して実行する球貸のための遊技球の排出を、球
貸の最小単位数毎に排出制御する球貸排出制御手段と、
賞球データ信号に基づく賞としての遊技球数を計数し
て、所定遊技球数単位毎に賞球数信号を外部へ出力する
賞球情報出力手段と貸要求信号に基づく球貸として
の遊技球数を計数して、最小単位数毎に球貸数信号を外
部へ出力する球貸情報出力手段と、上記遊技制御部から
の賞球データ信号の受信に基づき賞球排出実行情報を一
時的に記憶可能な記憶手段と、当該カード式遊技装置へ
の電源供給が遮断された際に上記排出制御部の記憶手段
に記憶された賞球排出実行情報を保持するバックアップ
段と、を設けた。また、請求項2に係る発明は、請求
項1に係る発明において、遊技機本体の排出制御部は、
電源供給の復帰時において、賞球排出が正常に実行する
ことが可能か否かを判定して、賞球排出が正常に実行可
能であると判定されたことを条件に上記バックアップ手
段により保持された賞球排出実行情報に基づく賞球排出
を再開するようにしたことを特徴とする。
【0005】従って、請求項1に係るカード式遊技装置
では、賞球情報出力手段によって所定遊技球数毎に賞球
数信号を外部へ出力し、球貸情報出力手段によって球貸
の最小単位数毎に球貸数信号を外部へ出力するので、賞
球データ信号に基づいて排出した遊技球数は賞球数信号
から知ることができ、球貸要求信号に基づいて排出した
遊技球数は球貸の最小単位数毎に出力される球貸信号
から知ることができ、上記球貸要求信号は、遊技機本体
の球貸排出可能信号送信手段からカードユニットへ送信
される球貸排出可能信号を受信中のカード制御部から送
信されるので、遊技機本体とカードユニットの双方が適
正な球貸動作を行える場合に送信される信頼性の高い信
号となり、球貸のための遊技球の排出を球貸排出制御手
段が球貸の最小単位数毎に排出制御してゆき、当該カー
ド式遊技装置の電源供給が遮断された際には、バックア
ップ手段によって、記憶手段に一時的に記憶された賞球
排出実行情報が消失することなく保持される。また、請
求項2に係るカード式遊技装置では、電源供給の復帰時
に賞球排出が正常に実行可能であれば、バックアップ手
段により保持された記憶手段の記憶内である賞球排出実
行情報に基づく賞球排出が再開される。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るカード式遊技
装置をパチンコ機とした実施形態を添付図面に基づいて
詳細に説明する。なお、本発明に係るカード式遊技装置
は遊技機本体とカードユニットとを別体としたものであ
るが、先ず、カードユニットの機能を遊技機へ一体的に
組み込んだパチンコ機1に基づいて、遊技機とカードユ
ニットに分散させる諸機能の具体的構成を以下に説明す
る。
【0007】パチンコ機1は図1に示すように、中空箱
枠状の機枠2の前面側へ額縁状の前面枠3を回動可能に
設け、該前面枠3に開設した窓部4を後方から塞ぐよう
遊技領域たる遊技盤5を配設してあり、該遊技盤5に
遊技媒体たる遊技球を発射し、各種入賞具(後に詳述)
に入賞することによって、賞球が得られるパチンコ遊技
を行えるようにしてある。また、前面枠3の下部適所に
は打球発射用の球発射機構を操作するための操作ハンド
ル6、球発射機構へ供給する球を貯留する球供給皿7、
この球供給皿7の下方に設けられた球受皿8等を適宜に
設けてある。
【0008】上記球受皿8の側方にはカード制御装置9
(後に詳述)を設けてあり、このカード制御装置9はカ
ード挿排口10より挿入されたプリペイドカード(所定
の金額で予め販売されるパチンコ遊技用のカードであっ
て、通貨と等価な有価データを磁気記録部に記憶させた
ものをいう)の有価データを読み取ると共に、例えば球
供給皿7に設けた第1〜第4選択スイッチ11a〜11
dよりなる球貸ボタン11の何れかを遊技客が選択する
ことに応じて所定数の遊技球を貸し出し、貸し出した遊
技球に相当する通貨を減算した値にプリペイドカードの
有価データを書き換え、返却ボタン12を遊技客が選択
するか、もしくはプリペイドカードの有価データの残数
が“0”になった場合に、カード挿排口10へ挿入され
たプリペイドカードを排出するのである。
【0009】なお、上記した球貸ボタン11を構成する
第1〜第4選択スイッチ11a〜11dの各近傍には、
第1〜第4選択表示部13a〜13dよりなる球貸ボタ
ン押圧表示部13を設けてあり、該球貸ボタン押圧表示
部13を点灯表示させることによって、遊技者は自らが
選択した選択スイッチ11a〜11dを確認できるよう
にしてある。
【0010】上記球貸ボタン12を選択することによっ
てプリペイドカードの磁気記憶部に記録された有価デー
タが減ぜられた残りの有価データに基づく残高を遊技者
が把握できるように、球供給皿7における遊技者の視認
可能な適所には残高表示部14(例えば第1〜第3表示
部14a,14b,14cより構成)を設けてある。な
お、カード挿排口10の上方適所には、挿入時における
プリペイドカードの残高を表示するための挿入残高表示
部15(例えば第1〜第3表示部15a〜15cより構
成)を設けて、一旦挿入されたプリペイドカードが排出
されるまで、挿入時の残高を継続的に表示させる。斯く
することによって、遊技者が当該パチンコ機1にプリペ
イドカードを挿入してから、どの程度の球貸要求をした
かを把握できるのである。
【0011】また、上記挿入残高表示部15の一側方
(図1に示す実施形態におては右側)には、カード制
御装置9内にプリペイドカードが挿入された状態である
ことを表示するためのカード保持表示部16を設けると
共に、当該パチンコ機1において貸球動作が可能な状態
にあることを遊技者に表示するための貸球可能表示部1
7をパチンコ機1の適所(例えば前面枠3の上部)に設
けてある。さらに、例えば球供給皿7の適宜上方には、
当該パチンコ機1がプリペイドカードの使用による貸球
動作中であることを示すための貸球排出表示部18、当
該パチンコ機1が入賞球に基づく賞球排出動作中である
ことを示すための賞球排出表示部19を、例えば球供給
皿7の適宜上方に並設してある。
【0012】上記遊技盤5は図2に示すように、前面側
にガイドレール20で囲まれた遊技部21を有し、該遊
技部21内に各種の入賞具22…や風車23…及び多数
の釘24…等を適宜に配設すると共に、当該遊技部21
のほぼ中央部には可変表示装置25を配設し、可変表示
装置25に設けた可変表示器26と、打止め表示部27
が遊技者に良好に視認されるようにしてある。
【0013】また、可変表示装置25の適宜下方には変
動入賞装置28を、該変動入賞装置28と可変表示装置
25との間には第1始動スイッチ29aを内部に有する
第1始動口30を、変動入賞装置28の左右翼部にはそ
れぞれ内部に第2始動スイッチ29b,第3始動スイッ
チ29cを有する第2始動口31、第3始動口32を夫
々設けてあり、遊技部21の中央下部には各種入賞具2
2や第1〜第3始動口30〜32に入賞しなかった遊技
球を遊技盤5の裏面側へ導くためのアウト口33を開設
してある。
【0014】上記した可変表示装置25は、図3及び図
4に示すように、遊技盤5に取り付けるための取付基板
34の前面のほぼ中央部に可変表示器26を設け、この
可変表示器26よりも適宜上方には鎧部35を突出状に
形成し、該鎧部35の上部には上部入賞口36を、鎧部
35の前面側には打止め表示部27を設けるようにして
あり、この打止め表示部27は透光性の表示板27aの
裏面側から打止め表示用発光体27b…を発光させるこ
とで、表示板27aに書した「打止め」等の文字が照ら
し出されるように構成してある。
【0015】また、上記可変表示器26の適宜下方には
例えば4個の記憶表示用発光体37…を並設し、上記第
1〜第3始動口30〜32に入賞した入賞球の数を最大
4個まで記憶表示するようにしてあると共に、所要位置
に適数設けた装飾用ランプ38を適宜に点灯もしくは点
滅させることによって、当該パチンコ機1が補助遊技状
態または特別遊技状態にあることを遊技者に知らせるよ
うにしてある。
【0016】可変表示器26は例えば第1可変表示部2
6a、第2可変表示部26b、第3可変表示部26cの
3つの可変表示部から構成されるようにしてあり、該第
1〜第3可変表示部26a〜26cは縦横に整列配置し
た多数の可変表示用発光体39…を適宜に点灯もしくは
消灯することによって、各可変表示部12a〜12cに
所望の図柄や英数字等を表示できるようにしてある。
【0017】変動入賞装置28は図5に示すように、遊
技盤5に取り付ける第1基板40の前面側ほぼ中央へ上
部適所が開成する球受体41を突出状に設け、該球受体
41の上部開成部たる横長な球通過口42を開設し、該
球通過口42の左右縁部には球通過口42への球流下路
を閉塞可能な球受扉43,43を回動可能に軸着してあ
り、これら球受扉43は第2基板44に取り付けられた
ソレノイド等よりなる駆動源45と所望のクランク機構
によって連結してある。
【0018】上記駆動源45の非駆動時には球通過口4
2への球流下路を阻む第1状態にある1対の球受扉4
3,43は、駆動源45が駆動することによって左右に
所定角度だけ回動し、球通過口42へ至る球流下路が開
成され、球通過口42への入賞が可能な第2状態に変換
される。すなわち、駆動源45を適宜駆動させることに
よって、該変動入賞装置28は遊技者にとって不利な第
1状態から遊技者にとって有利な第2状態に変換駆動さ
れるのである。
【0019】また、球受体41の前面側適所には透光性
部材46を設けてあり、該透光性部材46の背面側に配
設した7セグメントの可変表示器等よりなる継続回数表
示器47及び入賞個数表示器48の表示内容がパチンコ
機1の前面側から視認可能な状態となるようにしてあ
る。そして、上記継続回数表示器47は球通過口42の
中央部に設けた継続入賞球検出器49が特別遊技中に入
賞球を検出することによって継続更新されたサイクル数
たる継続回数を表示し、入賞個数表示器48は変動入賞
装置28が第2状態に変換した際に球通過口42内に入
賞した入賞球を検出する入賞個数検出器50が検出した
入賞個数を表示し、遊技者が特別遊技中の遊技状態を把
握できるようにしてある。
【0020】一方、パチンコ機1の裏面側(図6に示
す)には、上記遊技盤5の遊技部21内へ弾球された球
(セーフ球およびアウト球)を回収して、適宜に処理す
ると共に、各入賞球に応じた賞球の排出制御、プリペイ
ドカード使用に基づいた遊技者の選択による球貸排出
制御を行えるように、各種の機構部を備えた裏機構盤5
1を設けてあり、該裏機構盤51に設けた主な機構部に
ついて以下説明する。
【0021】上記遊技盤5の裏面には各種入賞口から裏
面側へ導かれたセーフ球たる入賞球を集めるための入賞
球集合樋(図示省略)を設けてあり、該入賞球集合樋か
ら流下してきた入賞球を受け得る所要位置において上面
が開成する入賞球案内樋52によって、遊技盤5からの
入賞球を集め、磁気センサ等よりなるセーフセンサ53
へ導くための調流樋54へ入賞球を整列状態で供給し、
該調流樋54を通過する間に入賞球は上記セーフセンサ
53で1個宛検出され、調流樋54と接続する導出樋5
5からパチンコ機1外へ排出される。
【0022】また、上記調流樋54におけるセーフセン
サ53の下流側適所には、セーフ球払出機構56を設け
てあり、このセーフ球払出機構56が作動しない限り貯
留樋54を流下してきた入賞球が導出樋55へ達するこ
とができないようにしてある。すなわち、セーフセンサ
53が入賞球を検出することに基づいて、当該入賞球に
対する賞球の排出動作が行われるまで、上記セーフ球払
出機構56によってセーフ球を貯留状態とし、賞球排出
動作が完了した時点でセーフ球を1個宛払い出すのであ
る。
【0023】上記セーフ球払出機構56は、回動自在に
軸着された略扇形の第1流下阻止部材57aの自由端側
たる弧状部分を調流樋54内に臨ませ、この第1流下阻
止部材57aを調流樋54内から引き上げるためのセー
フソレノイド58を適宜なクランク機構を介して第1流
下阻止部材57aと接続すると共に、該第1流下阻止部
材57aが調流樋54内から引き上げられた際に調流樋
54内へ臨む状態となって、セーフセンサ53の直上部
に位置する球の流下を阻止する第2流下阻止部材57b
を回動自在に軸着することで構成してある(図7参
照)。
【0024】すなわち、常時はスプリングの付勢力によ
ってセーフソレノイド58のプランジャが垂下した状態
となるために、第1流下阻止部材57aが調流樋54内
に突出して、球の流下を阻止する状態(本実施形態にお
いては、最上流側の球がセーフセンサ53内に滞留した
状態)となり、第2流下阻止部材57bはウエイト等の
付勢力によって、調流樋54内に臨む流下阻止部が上方
へ回動した状態となるのである。一方、セーフソレノイ
ド58がオンすると、プランジャがスプリングリングの
付勢力に抗して引き上げられるために、第1流下阻止部
材57aが調流樋54から引き出され、セーフソレノイ
ド53をオンさせた状態で停留されていた最上流側に位
置する入賞球の流下を許容すると共に、第2流下阻止部
材57bが調流樋54内に入り込むことで、第1流下阻
止部材57aに開放された入賞球の直上部に位置する入
賞球の流下を阻止する状態になる。そして、入賞球が流
下するために必要十分な時間が経過した後に、セーフソ
レノイド58をオフにすることで、第1流下阻止部材5
7aを復帰させると共に、第2流下阻止部材57bを調
流樋54から引き出す。かくすることによって、セーフ
球払出機構56が1回動作する毎に、入賞球が1個宛確
実に払い出されるのである。
【0025】なお、セーフ球払出機構56は上記の構成
に限らず、例えば、第2流下阻止部材57bを廃して、
入賞球1個のみが流下する時間に等しい時間が経過した
時点で、第1流下阻止部材57aを調流樋54内に復帰
させるようにしてもよい。
【0026】また、遊技盤5に設けた入賞具22…や変
動入賞装置28への入賞球によって排出する賞球数を異
らしめる場合には、各入賞具22や変動入賞装置28内
に設けた入賞球検出手段(例えば、第1〜第3始動スイ
ッチ29a〜29cや継続入賞球検出器49、入賞個数
検出器50等)の何れが入賞球を検出したかに基づい
て、セーフセンサ53がオンした際の排出賞球数を決定
するようにすればよい。また、遊技盤5の背面側に設け
る入賞球集合樋を2系統設け、各入賞球集合樋と接続さ
れる入賞球案内樋を夫々構成し、各入賞球案内樋に応じ
た2系統の流路を設けて、各流路を通過する入賞球を異
なる入賞球検出手段によって別途に検出するように構成
してもよい。
【0027】一方、アウト口33より遊技盤5の裏面側
へ導かれたアウト球は、アウト球導出路59を経て、ア
ウト球流下路60からパチンコ機1外へ排出される。
尚、アウト球流下路60には適宜な凹凸を設けること
で、アウト球の落下する勢いを減殺し、該アウト球が落
下する回収樋への衝撃を軽減するようにしてある。ま
た、アウト球流下路60の適所にはアウトセンサ61を
配設し、アウト球として回収された球数を計数可能なよ
うにしてある。
【0028】裏機構盤51の上部には補給された遊技媒
体たる球を貯留する補給タンクとしての球貯留タンク6
2を設けてあり、該球貯留タンク62内の球は誘導樋6
3を経て、遊技媒体たる球を排出する球排出装置として
遊技媒体排出装置64へ供給される。上記球貯留タン
ク62へはパチンコ機列より構成された島設備の球供給
樋より球供給されるものとしてあり、例えば各パチンコ
機1…を総括的に管理する管理装置の制御によって、球
が適宜に補給されるようにしてある。この球貯留タンク
62内の球数が不足したことを検出するための補給セン
サ65を、例えば誘導樋63の球流入部に配設してあ
り、上記補給センサ65が球不足を検出し、該検出情報
を管理装置が受信することによって、当該パチンコ機1
の球貯留タンク62への球補給が為されるのである。
【0029】また、誘導樋63には2条の球流路を設け
てあり、各流路から遊技媒体排出装置64へ球を供給す
る球出口66a,66bの適宜上流側には排出待機球検
出機構部67を設けてあり、上記補給センサ65の破損
や球補給機構の破損等によって球が補給されなかった場
合、もしくは当該パチンコ機1において極短時間に大量
の遊技媒体排出が行われた為に球供給が間に合わなかっ
た場合等に、この排出待機球検出機構部67によって排
出用の遊技媒体数が極端に減少している状態(例えば球
貸要求に対する十分な排出球が残存していない状態や、
入賞球に対する賞球用の球が十分に残存していない状態
等)を検出するのである。
【0030】図8に示す排出待機球検出機構部67は、
リミットスイッチ等より構成される排出待機球検出器6
8と、該排出待機球検出器68に作用する作用部材69
と、誘導樋63内に球が無いことに基づいて上記作用部
材69に作用する球不足検出部材70とから構成してあ
る。なお、この排出待機球検出器68は、遊技媒体排出
装置64から遊技球として排出可能な遊技媒体の残量が
所定量以下になったことを検出し、遊技媒体の排出を規
制するか否かの排出制御に供される。
【0031】球不足検出部材70は、軸71に対して相
対する方向に延出する球受片72および第1作用片73
を有し、誘導樋63の取付基板74に取り付けられた軸
71に対して、球受片72および第1作用片73が揺動
自在な状態としてある。なお、第1作用片73には第1
ウエイト75を設けてあり、常時は第1作用片73が下
方に付勢されると共に、球受片72が上動するようにし
てある。また、誘導樋63の球流路76a,76bの適
所には検出孔77a,77bを開設してあり、上動した
球受片72が球流路76a,76bの上流側から下流側
へ上り傾斜する状態で、該検出孔77a,77bから誘
導樋63の球流路76a,76b内へ若干突出した状態
となるように、各部材の取付位置および寸法形状を設定
してある(図8(a)参照)。
【0032】さらに、誘導樋63の球流路76a,76
b内を球が流下した場合には、球が球受片72上へ乗り
上げ、該流下球の重量によって、第1作用片73に設け
た第1ウエイト75の付勢力に抗して球受片72を押し
下げ、押し下げられた球受片72は球流下路47の検出
孔77a,77bを滑らかに閉塞し得る位置に移動する
(図8(b)参照)。したがって、流下球が球流路76
a,76bの検出孔77a,77bから落下することな
く、スムースに球流下路47内を流下可能とするのであ
る。
【0033】また、作用部材69は、軸78に対して相
対する方向に延出する第2作用片79およびスイッチ押
圧片80を有し、第2作用片79は上記球不足検出部材
70の第1作用片73の先端部下方と当接し得る所要形
状に、スイッチ押圧片80は上記排出待機球検出器68
の作動突起を押圧可能な所要形状に夫々形成してある。
なお、スイッチ押圧片80には上記第1ウエイト75よ
りも適宜軽い第2ウエイト81を設けてあり、球不足検
出部材70の第1作用片73によって第2作用片79が
下方へ押圧されていない間は、上記第2ウエイト81の
付勢力によって、第2作用片79を上方へ押し上げる
(図8(b)参照)が、第1ウエイト75の付勢力によ
って第2作用片79が下方に押し下げられると、スイッ
チ押圧片80が上方に押し上げられて、該スイッチ押圧
片80によって排出待機球検出器68がオンさせられる
のである(図8(a)参照)。
【0034】したがって、誘導樋63の球流路76a,
76b内における検出孔77a,77b上に球が存する
場合には、球不足検出部材70の球受片72が球によっ
て下方に押し下げられることにより、該球不足検出部材
70の第1作用片73が作用部材69の第2作用片79
に作用しないため、作用部材69のスイッチ押圧片80
は第2ウエイト81の付勢力によって下方に押し下げら
れ、作用部材69のスイッチ押圧片80が作用しないた
めに、排出待機球検出器68はオフ状態となる。
【0035】一方、誘導樋63の球流路76a,76b
内における検出孔77a,77b上に球が存しない場合
には、球不足検出部材70の球受片72が第1作用片7
3に設けた第1ウエイト75の付勢力によって上方に押
し上げられることにより、該球不足検出部材70の第1
作用片73が作用部材69の第2作用片79を押し下げ
る方向に作用するため、作用部材69のスイッチ押圧片
80は上方に押し上げられ、作用部材69のスイッチ押
圧片80が作用することによって、排出待機球検出器6
8はオン状態となる。
【0036】斯くして、上記のように構成した排出待機
球検出機構部67によれば、誘導樋63の球流路76
a,76bに設けた検出孔77a,77bよりも流側
にのみ球が存在しない場合を球不足状態として検出する
ので、遊技媒体排出装置64へ排出用の遊技媒体として
供給する球が十分であるか否かを検出することが可能と
なる。
【0037】なお、誘導樋63の球流路76a,76b
における検出孔77a,77bの上方適所には、球なら
し部材82を揺動自在に軸着してあり、該球ならし部材
82は、下方に若干突出する弧状の球ならし片83の球
ならし部83a(球ならし片83の上流側)が球流入阻
止部83b(球ならし片83の下流側)に比して長くな
る適所に軸84を設けた構成としてある。この球ならし
部材82は、球流路76a,76bの上流側より流下す
る球を1個宛にならして球出口66a,66bへ供給す
るように作用すると共に、例えば球ならし片83の球な
らし部83aを上方へ回動させることによって、球流入
阻止部83bが下方へ回動させられて、球の流下を阻む
ように球流路76a,76bへ延在した状態となり、球
流路76a,76bの検出孔77a,77bに位置する
球不足検出部材70の球受片72へ球が至ることを阻止
するのである。
【0038】上記のように2条の球流路76a,76b
を構成した誘導樋63より遊技媒体たる球が供給される
遊技媒体排出装置64は、第1遊技媒体排出機構85a
及び第2遊技媒体排出機構85bより構成してあり、例
えば球流路76aの球出口66aより第1遊技媒体排出
機構85aへ、球流路76bの球出口66bより第2遊
技媒体排出機構85bへ夫々遊技媒体たる球が供給され
るものとしてある。
【0039】遊技媒体排出装置64の第1遊技媒体排出
機構85a及び第2遊技媒体排出機構85bは、前面枠
3の裏機構盤51に取り付けるユニット基板86の前後
方向へ2系統に設けるものとしてあり、その概略は図9
に示すようなもので、誘導樋63に2条に設けた球流路
76a,76bと連通する流入樋87a,87bと、該
流入樋87a,87bに設置した排出ロック機構88
と、上記流入樋87a,87bに続く調流樋89a,8
9bに設置した排出ストッパ機構90a,90b及び排
出球の検出手段たる第1排出センサ91a、第2排出セ
ンサ91bとから構成してある。
【0040】なお、本実施形態においては流入樋87
a、調流樋89aをユニット基板86の裏面側(パチン
コ機1の前面側)に、流入樋87b、調流樋89bをユ
ニット基板86の表面側(パチンコ機1の背面側)に一
体的に形成するものとし、ユニット基板86を間に介し
て流入樋87a、調流樋89a、排出ストッパ機構90
a、第1排出センサ91aは前面枠3の裏機構盤51後
面の奥側に、流入樋87b、調流樋89b、排出ストッ
パ機構90b、第2排出センサ91bは前面枠3の裏機
構盤51後面の手前側に位置した状態となる。
【0041】上記流入樋87a,87bは、パチンコ球
を一個ずつ通過可能な通路で、誘導樋63の球流路76
a,76bに続いて図9中右側に緩やかに下り傾斜する
第1傾斜部92と、該第1傾斜部92の下流端に続いて
通路方向を略180度反転させる第1屈曲部93と、該
第1屈曲部93に続いて図中左側に緩やかに下り傾斜す
る第2傾斜部94と、該第2傾斜部94の下流端に続い
て通路方向を再び略180度反転させる第2屈曲部95
とから形成してある。
【0042】なお、流入樋87a,87bの各部の通路
断面をパチンコ球の径よりもやや大きい正方形とするこ
とで、各通路のほぼ中心にてパチンコ球を通すように
し、通路を略180度反転させるように第1屈曲部93
及び第2屈曲部95を設けることで、通路内を流下する
パチンコ球の落下速度を減少させると共に、排出ストッ
パ機構90a,90bによる通路内パチンコ球の流下阻
止状態(後に詳述する)において、誘導樋63の各球流
路76a,76bに停留する球から第1,第2遊技媒体
排出機構85a,85b内の球が受ける球圧を軽減させ
得るのである。
【0043】上記調流樋89a,89bは、同じくパチ
ンコ球を一個ずつ通過可能な通路で、第2屈曲部95に
続いて通路方向を略90度反転させて垂直下方に向う垂
直部96と、該垂直部96の終端の側部に続く誘導部9
7と、該誘導部97に略45度の傾斜角で続く調流部9
8と、該調流部98に垂直に続く落下部99とから形成
してある。
【0044】垂直部96の通路断面はパチンコ球の径よ
りもやや大きい正方形に、ほぼ通路の中心にてパチンコ
球を通すように形成し、垂直部96の終端の底壁100
は誘導部97側へ緩やかに傾斜する下り傾斜に形成し、
垂直部96の誘導部97と対向側の壁面101は誘導部
97側にいくらか迫り出させて形成してある。上記のよ
うに誘導部97と対向側の壁面101を迫り出させるこ
とにより、垂直部96の底壁100上に乗ったパチンコ
球の中心は後続のパチンコ球の中心よりも誘導部97側
に位置することになり、垂直部96の底壁100上に乗
ったパチンコ球には後続のパチンコ球によって誘導部9
7側へ押し出されるような球圧が生じる。これにより、
垂直部96内のパチンコ球は終端部分において球詰まり
を生じることなく誘導部97へ流入するのである。
【0045】誘導部97の上壁102は略45度下り傾
斜するように形成してあり、誘導部97においてパチン
コ球が後続の垂直部96の底壁100上のパチンコ球よ
りも上方に行かないようにすると共に、垂直部96の底
壁100にて方向を変えながら誘導部97に流入するパ
チンコ球を略45度傾斜した上壁102に当てることに
より、誘導部97においてパチンコ球を一定の間隔で流
下させ、かつパチンコ球の流下速度を調整する。これに
より、垂直部96から誘導部97に入ったパチンコ球は
誘導部97を所定の速度および間隔で流下し、スムース
に調流部98に流入される。また、垂直部96に接続さ
れる誘導部97を設けることで、後述する排出ストッパ
機構90a,90bによる流下阻止状態において、調流
部98内のパチンコ球が後続の球から受ける球圧を軽減
することができる。
【0046】また、調流部98は直線の通路形状で所定
の長さ(例えばパチンコ球2個分)に形成され、調流部
98の通路断面はパチンコ球の径よりもやや大きい正方
形に、ほぼ通路の中心にてパチンコ球を通すように形成
し、落下部99は調流部98からのパチンコ球を素早く
落下させるように調流部98よりも大きな通路断面に形
成してある。
【0047】排出ストッパ機構90a,90bには、調
流樋89a,89bの調流部98側上方より調流部98
内に進入して各流路内のパチンコ球の流下を阻止するス
トッパ用係止爪103a,103bと、それぞれストッ
パ用係止爪103a,103bを駆動させるための駆動
手段たる第1排出ソレノイド104a、第2排出ソレノ
イド104bを設けてある。上記ストッパ用係止爪10
3a,103bは流路内に臨む部分を弧状とした扇状部
材からなり、両ストッパ用係止爪103a,103bは
調流部98の流下部側方にてユニット基板86に突設し
た支軸105により揺動自在に支持されるものとしてあ
り、該支軸105を支点に両ストッパ用係止爪103
a,103bが回動した際には、球阻止部となる扇状外
周部が揺動軌跡と一致するように形成してある。
【0048】なお、このストッパ用係止爪103a,1
03bはリンク106を介して第1,第2排出ソレノイ
ド104a,104bのプランジャとピン連結してあ
る。また、ストッパ用係止爪103a,103bに対応
して調流部98の側壁には適宜なスリットを設け、スト
ッパ用係止爪103a,103bが調流部98内に進入
した状態において調流部98内に流下を阻止されたパチ
ンコ球2個が並ぶように、ストッパ用係止爪103a,
103bの配設位置やスリットの位置等を設定する。
【0049】なお、これら第1,第2排出ソレノイド1
04a,104bはユニット基板86に設けた所要形状
の嵌合枠(図示省略)に嵌装し、嵌合枠に立設した取付
片にネジ止めする等の適宜手段によってユニット基板8
6へ固定する。
【0050】第1,第2排出ソレノイド104a,10
4bの非通電状態においては、図10(a)のようにス
トッパ用係止爪103a,103bの球阻止部が調流部
98内に所定量進入した第1状態にあり、この状態では
調流部98内のパチンコ球はストッパ用係止爪103
a,103bの球阻止部により流下を阻止される。そし
て、第1,第2排出ソレノイド104a,104bへ通
電することで第1,第2排出ソレノイド104a,10
4bを駆動させると、図10(b)のようにリンク10
6の引動によりストッパ用係止爪103a,103bが
上方に回動して、ストッパ用係止爪103a,103b
の球阻止部がスリット内に後退した第2状態となる。こ
のため調流部98内のパチンコ球はストッパ用係止爪1
03a,103bから解放され、落下部99に落下す
る。そして、第1,第2排出ソレノイド104a,10
4bの通電が断たれると、リターンスプリングの付勢力
によって、ストッパ用係止爪103a,103bが元の
位置(第1状態)に戻り、各球阻止部により調流部98
内のパチンコ球は流下を阻止される。
【0051】しかして、ストッパ用係止爪103a,1
03bは支軸105によって揺動自在に支持してあると
共に、各球係止部を揺動軌跡と一致する扇状に形成して
あるので、各球係止部はパチンコ球とストッパ用係止爪
103a,103bの接点における接線方向へ常に回動
することとなり、ストッパ用係止爪103a,103b
が第2状態から第1状態に復帰する際に、ストッパ用係
止爪103a,103bが調流部98内のパチンコ球を
噛んだり、ストッパ用係止爪103a,103bが第1
状態から第2状態に変動する際に、流下を阻止している
パチンコ球の球圧が過大に変化することがなく、ストッ
パ用係止爪103a,103bを第1,第2排出ソレノ
イド104a,104bのオン・オフに応じてスムース
に動作させることができる。
【0052】さらに、図9および図10(a)に示すご
とく、ストッパ用係止爪103a,103bとパチンコ
球との接点および支軸105の軸心を、当該パチンコ球
の中心点を通る水平面上に設けるように構成すれば、こ
のパチンコ球よりストッパ用係止爪103a,103b
にかかる球圧を支軸105によって受けることができる
ので、極めて機械的強度に優れた排出ストッパ機構90
a,90bとすることができる。
【0053】上記第1,第2排出センサ91a,91b
は、パチンコ球が通過可能な通孔を有する近接スイッチ
等より構成してあり、排出ストッパ機構90a,90b
のストッパ用係止爪103a,103bによりパチンコ
球の流下を阻止した第1状態において、先頭に続く2番
目のパチンコ球のほぼ中央に各近接スイッチが位置する
ように、調流樋89a,89bの調流部98に設けた収
納部107に設置してある。なお、パチンコ球が第1,
第2排出センサ91a,91b内にあるときは第1,第
2排出センサ91a,91bはオン信号を出力し、無い
ときはオフ信号を出力する。
【0054】上記排出ロック機構88には、それぞれ流
入樋87a,87bの第1傾斜部92の下流部の上壁に
設けたスリットを介して第1傾斜部92内に進入可能な
扇状部材からなるロック用係止爪108a,108b
と、該ロック用係止爪108a,108bの駆動手段た
るロックソレノイド109を設けてあり、第1傾斜部9
2の下流部上方にてユニット基板86に設けた支軸11
0によってロック用係止爪108a,108bは揺動自
在に支持されると共に、上記したストッパ用係止爪10
3a,103bと同様にして、球阻止部となる扇状外周
部が揺動軌跡と一致するようにしてある。なお、ロック
用係止爪108a,108bはリンク111を介してロ
ックソレノイド109のプランジャとピン連結してあ
る。また、ロックソレノイド109は例えばロック用係
止爪108bの上方にてユニット基板86の表面側(パ
チンコ機1の背面側)に設けた嵌合枠(図示省略)に嵌
装し、嵌合枠から立設した取付片にボルト止めすること
でユニット基板86に固定する。
【0055】ロックソレノイド109の通電状態におい
ては、ロック用係止爪108a,108bの球阻止部が
第1傾斜部92の球通路外へ後退した第1状態となり、
ロックソレノイド109の通電が断たれた場合には、ス
プリングの付勢力によりロック用係止爪108a,10
8bが下方に回動し、両ロック用係止爪108a,10
8bの球阻止部が第1傾斜部92内に進入し、第1傾斜
部92内のパチンコ球の流下を阻止する第2状態(図9
参照)となる。なお、ロック用係止爪108a,108
bの球阻止部は揺動軌跡と一致するように形成してある
ために、第2状態から第1状態に変動する際に第1傾斜
部92内のパチンコ球を噛んだり、第2状態から第1状
態に変動する際に第1傾斜部92内のパチンコ球より受
ける球圧が過大に変化することがなく、ロック用係止爪
108a,108bをロックソレノイド109のオン・
オフに応じてスムースに動作させることができる。
【0056】次に、上記のように構成した第1,第2遊
技媒体排出機構85a,85bにおけるパチンコ球の動
きを詳述する。
【0057】排出ストッパ機構90a,90bのストッ
パ用係止爪103a,103bが調流樋89a,89b
の調流部98内に進入してパチンコ球の流下を阻止して
いる第1状態では、ストッパ用係止爪103a,103
bに当接するパチンコ球を先頭に調流樋89a,89b
及び流入樋87a,87b内にパチンコ球が隙間なく整
列した状態で静止している。
【0058】この際、誘導樋63側のパチンコ球からの
球圧は流入樋87a,87bの第1屈曲部93及び第2
屈曲部95によって軽減されるので、調流樋89a,8
9bの上流側に位置する球群から調流樋89a,89b
側に過大な球圧がかかることを防げる。したがって、排
出ストッパ機構90a,90bのストッパ用係止爪10
3a,103bにかかる球圧は調流樋89a,89bの
調流部98内および誘導部97内に位置するパチンコ球
より受ける球圧に近似したものとなる。
【0059】そして、排出ストッパ機構90a,90b
の第1,第2排出ソレノイド104a,104bをオン
させることによって、ストッパ用係止爪103a,10
3bが調流部98から後退した第2状態に変動させる
と、調流部98内の先頭のパチンコ球および先頭に続く
調流部98、誘導部97内のパチンコ球が速やかに流下
し始め、これに続いて垂直部96内のパチンコ球が誘導
部97内に進入し、誘導部97の上壁102より速度、
間隔を調整されて誘導部97内を落下し、調流部98内
を速やかに流下する。
【0060】さらに、これに続いて流入樋87a,87
bの第2屈曲部95内のパチンコ球が垂直部9内に、
第1屈曲部93内のパチンコ球が第2傾斜部94内に、
第1傾斜部92内のパチンコ球が第1屈曲部93内に夫
々速やかに流入する。この際、ストッパ用係止爪103
a,103bの後退により、先頭のパチンコ球と先頭に
続く調流部98内のパチンコ球はほぼ接しながら調流部
98内を流下し、誘導部97からのパチンコ球は45度
の角度で調流部98が続くため、方向を変えつつ前方の
パチンコ球と漸次離間して調流部98内を流下し、さら
に垂直部96からのパチンコ球は誘導部97の上壁10
2により速度、間隔を調整されるため、それぞれの所定
の離間距離で調流部98内を流下するようになる。
【0061】そして、排出ストッパ機構90a,90b
の第1,第2排出ソレノイド104a,104bをオフ
にすることで、ストッパ用係止爪103a,103bが
調流部98内に進入した第1状態に変換させると、調流
部98内を流下途中のパチンコ球がストッパ用係止爪1
03a,103bに衝突して流下を阻止され、これに続
いて調流部98、誘導部97、垂直部96、第2屈曲部
95、第2傾斜部94、第1屈曲部93、第1傾斜部9
2内のパチンコ球も流下を阻止されることとなり、パチ
ンコ球の排出動作が終了して元の静止状態に戻る。
【0062】このとき、ストッパ用係止爪103a,1
03bの球阻止部は揺動軌跡と一致するようにしてある
ので、パチンコ球がストッパ用係止爪103a,103
bに衝突した際の衝撃力を支軸105によって受けるこ
とができ、パチンコ球の衝撃力に抗して良好にパチンコ
球を係止できると共に、球阻止部はパチンコ球に対して
接線方向に動くため、ストッパ用係止爪103a,10
3bが調流部98内へ進入する際にパチンコ球と衝突し
ても、ストッパ用係止爪103a,103bがパチンコ
球を噛んだりすることはなく、ストッパ用係止爪103
a,103bは調流部98内へスムースに進入する。
【0063】このように、誘導樋63の球流路76a,
76bに続く第1,第2遊技媒体排出機構85a,85
bの流入樋87a,87bに2つの屈曲部93,95
を、第2屈曲部95に続いて垂直部96を設け、垂直部
96の壁面72を迫り出させて対向側に上壁102を傾
斜した誘導部97を設け、誘導部97の下方に略45度
傾斜した調流部98を設けると共に、この調流部98に
排出ストッパ機構90a,90bを配設したので、第
1,第2排出ソレノイド104a,104bのオン時た
る第2状態においてはパチンコ球がスムースに流下する
と共に、第1,第2排出ソレノイド104a,104b
のオフ時たる第1状態においてはストッパ用係止爪10
3a,103b等にかかる球圧を充分に軽減でき、第
1,第2遊技媒体排出機構85a,85bの信頼性を大
幅に向上させることができる。
【0064】また、第1,第2遊技媒体排出機構85
a,85bはユニット構造としてあるので、各部品が故
障したとき等には、故障部分をユニット単位で簡便に交
換することが可能であり、故障等に対して迅速に対応で
きる。しかも、第1,第2排出ソレノイド104a,1
04b及びロックソレノイド109を鉛直方向に配設す
ることにより、駆動用プランジャの挿通孔よりソレノイ
ド内部へ塵埃が侵入したり、プランジャと挿通孔の摩擦
によってプランジャが片減りするのを防止できる。
【0065】なお、83は前面枠3の前面に適宜形成し
た操作孔よりピンあるいはワイヤのような器具を挿入す
ることにより、オン・オフ操作可能なスイッチたる球抜
センサ112で、後述する球抜きゲートを作動させるた
めのものである。
【0066】上記のように構成した第1,第2遊技媒体
排出機構85a,85bはそれぞれ個別に制御されるも
のとしてあり、例えば“13個”の球排出動作を行う場
合には、第1遊技媒体排出機構85aより“7個”の賞
球を排出させると共に、第2遊技媒体排出機構85bよ
り“6個”の賞球を排出させることで、短時間に総計
“13個”の賞球を排出させるのである。すなわち、賞
球を2系統排出にすることで、特別遊技の発生に伴って
多量の入賞球が発生した場合や、多量の球貸要求が発生
した場合においても、迅速に遊技媒体の排出処理を行う
ことができるので、球排出動作の遅延によって遊技者に
不快感を与えることを防止できる。なお、各遊技媒体排
出機構85a,85bより排出される球数は第1,第2
排出センサ91a,91bによって計数されるものとし
てあり、排出球数に過不足の無い正確な球排出動作が可
能である。
【0067】第1,第2遊技媒体排出機構85a,85
bに続く球排出樋113は、図6に示すように1系統か
らなるもので、第1,第2遊技媒体排出機構85a,8
5bの調流樋89a,89bの両落下部99,99に接
続する流入部114と、前面枠3前面の球供給皿7につ
ながる流下樋115を設けた排球部116から形成さ
れ、調流樋89a,89bの両落下部99,99から流
入したパチンコ球を突壁等に当てながら流下樋115上
に落として球供給皿7へ排出する。
【0068】上記流下樋115の下部につながる分配樋
117は前面枠3の前面下部の球受皿8につながり、球
供給皿7がパチンコ球で一杯になると前記流下樋115
から溢れたパチンコ球を球受皿8へ排出する。また、分
配樋117には流下樋115の直下方にて樋壁を兼ねる
検知片118に連動するスイッチたるオーバーフロース
イッチ119を設けてあり、分配樋117内がパチンコ
球で一杯になった場合には、その押圧力で検知片118
が押圧されて、オーバーフロースイッチ119がオン信
号を出力するのである。
【0069】球排出樋113の途中から分岐する球抜き
樋120の流入部には、例えば板状の球抜ゲート121
を支軸122によって回動自由に配設してあり、この球
抜ゲート121を回動させることによって、球抜き樋1
20への分岐路を適宜開閉できるようにしてある。この
球抜ゲート121は、樋壁の外部において支軸122と
球抜ソレノイド123とを適宜なリンク124を介して
接続し、上記球抜ソレノイド123をオン・オフさせる
ことによって、球抜ゲート121を所望角度回動可能
(流下樋115への流入口を閉塞し得る状態と、球抜き
樋120への流入口を閉塞し得る状態とに変換可能)な
ようにしてある。
【0070】そして、球抜ソレノイド123へ通電する
と、球抜ソレノイド123のプランジャが引き上げられ
るためにリンク124が上動して、球抜ゲート121を
流下樋115側へ回動させることによって、球抜き樋1
20の流入口を開成させる。なお、球抜ゲート121は
球排出樋113を塞ぐ位置(パチンコ球が通過不可能な
状態となる位置)まで回動されるものとしてある。ま
た、球抜ソレノイド123への通電を断つと、バネ等よ
り構成した適宜な復元力により、球抜ゲート121が球
抜き樋120の流入口を閉塞する位置へ速やかに復帰す
る。
【0071】なお、球抜ゲート121が復帰する際に、
球抜ソレノイド123のプランジャが所定位置まで下降
すると、それ以上球抜ゲート121は回動できないの
で、球抜ゲート121が球抜き樋120内へ大きく後退
することはない。また、球抜ゲート121が所定位置に
復帰した状態で当接する適宜なストッパ等を設けるよう
にすれば、球抜ゲート121が揺動運動するのを防げる
と共に、バネ等の復帰力によって球抜ソレノイド123
が破損する危険性をも小ならしめることができる。
【0072】しかも、上記リンク124の側方には球抜
ゲート121の位置を検知するゲートセンサ(図示省
略)を設けてあり、球抜ゲート121が球抜き樋120
の閉位置にあればゲートセンサはオフ信号を出力し、球
抜ゲート121が球抜き樋120の開位置(球排出樋1
13の閉塞位置)にあれば、ゲートセンサはオン信号を
出力するのである。斯くして、球抜ソレノイド123や
リンク124の破損等によって、球抜ゲート121の正
常な動作が行われていない場合には、このゲートセンサ
によって球抜きゲートの位置を検知することで、該状態
を知ることができ、迅速な対応が可能となるのである。
【0073】以上、賞球排出動作もしくは貸球排出動作
における排出球の流路について説明したが、球抜き樋1
20の下流側はアウト球流下路60と合流させてあり、
図示しない回収樋へ導いて、パチンコ機列よりなる島設
備の遊技球循環機構へ還元し、回収された遊技球を研摩
・清浄した後、再び球貯留タンク62へ供給するのであ
る。
【0074】また、パチンコ機1の前面枠3に開閉自在
に設けた前面パネル3aが前面枠3から開かれた状態
(開放状態)にあることを検出するための検出手段とし
て枠センサ125を設けてあり、この枠センサ125の
検出情報を遊技媒体排出制御に供するのである。すなわ
ち、球供給皿7が設けられる前面パネル3aが開放状態
にあるときに、賞球排出動作もしくは貸球排出動作が行
われると、これら排出された球が球供給皿7へ供給され
ずに、こぼれ落ちてしまうため、このような事態が生ず
ることを回避する目的で、枠センサ125が前面パネル
3aの開放状態を検出してるか否かの情報を収集するの
である。
【0075】さらに、パチンコ機1の適所(本におい
ては裏面上部)にはスピーカ126を設けてあり、遊技
中の効果音や賞球排出制御時、貸球排出制御時等の音声
表現等を適宜に行えるようにしてある。
【0076】以上は、パチンコ機1の機枠2内にカード
制御装置9を一体的に設けるカード式遊技装置として構
造および動作を説明したが、本発明は、カード制御装置
を含むカードユニットを別体として構成したものであ
【0077】すなわち、本実施形態においては、図11
に示すように、遊技機としての必須機能を備える機枠2
の一側方(図面においては左側)にカードユニットとし
ての必須機能を備える補助枠127を設け、該補助枠1
27内にカード制御装置9を収納し、カード挿排口1
0、挿入残高表示部15、カード保持表示部16が補助
枠127の前面に位置するように構成したパチンコ機
としてある。この補助枠127を機枠2の高さと略
々等しく設定すると共に、比較的横幅の狭い縦長形状に
構成すると、パチンコ機1を島設備に組み込んだ際、
各補助枠127…が機枠2…間の離隔板を兼ねることに
(図12参照)、既存の島設備と配置構造の互換性
が保てる
【0078】一方、図13に示すように、上記補助枠1
27と同様な枠体にカード制御に関連した各種表示部
(球貸ボタン押圧表示部13、残高表示部14等)およ
び操作部(カード挿排口10、球貸ボタン11等)を集
約させたカード制御枠128を機枠2の一側方に設けた
パチンコ機1としてもよいが、斯く構成したパチンコ
機1を島設備に取り付けた際には、カード制御枠12
8が従来の台間球貸機と同様な配置となり(図14参
照)、遊技者は違和感なくプリペイドカードの使用によ
る球貸を受けることができる反面、カード制御に関連し
た各種表示部や操作部が遊技者の手元から離隔した位置
になるため、必ずしも球貸操作の利便性を高め得るもの
ではない
【0079】なお、上記したパチンコ機1やパチンコ
機1のように、カード挿排口10を球受皿8から離隔
させて設けると、球受皿8に設けることが慣例となって
いる灰皿に溜った灰がカード制御装置9に不具合を引き
起こすことを防止できる。また、カード制御装置9が台
間に配設されることで、隣接するパチンコ機のカード制
御装置9におけるカード挿排口10と誤認する危険性も
あるが、例えば図11及び図13に示すように、カード
挿排口10の一側方にプリペイドカードの挿入ガイド板
129を立設するように構成すれば、この挿入ガイド板
129によってカード挿排口10の見えない方のカード
制御装置9が、当該パチンコ機に設けられたものでない
ことを遊技者に認識させることができる。
【0080】次に、パチンコ機1(パチンコ機1′,パ
チンコ1″も含む)の遊技制御、賞球排出制御、貸球排
出制御等を行うための制御装置の構成について詳述す
る。
【0081】パチンコ機1の動作制御を司る部分は、図
15のブロック図に示すように、遊技媒体たる小球の排
出動作を行ったり、変動入賞装置28や可変表示装置2
5等の大型の遊技装置を動作制御したりする遊技盤制御
装置130と、プリペイドカード131を遊技者が使用
することによって、当該パチンコ機1の遊技媒体排出装
置64から遊技媒体たる球を借りることを可能にするカ
ード制御装置9とから構成してある。
【0082】また、遊技盤制御装置130は、主として
遊技盤5に設けた各種の遊技装置を制御する遊技制御部
としての遊技盤制御部132と、主として遊技媒体排出
装置64を制御して賞球排出および貸球排出を行わせる
排出制御部としての機能を備えた排出制御部133とか
ら構成してあり、当該パチンコ機1における遊技制御を
カード制御装置9から独立して行うことができる。ま
た、上記遊技盤制御部132及び排出制御部133から
遊技店に設置された管理装置134へ、種々の情報が適
宜に送出されるように構成してある。なお、管理装置1
34から種々の制御情報が遊技盤制御装置130へ入力
されて、該制御情報に基づいて遊技盤制御装置130が
当該パチンコ機1の制御を行うように構成する場合もあ
る。
【0083】遊技盤制御部132には、セーフセンサ5
3より入賞球の検出情報や、遊技盤5に設けた各種検出
手段(例えば第1〜第3始動スイッチ29a〜29c、
計測入賞検出器49、入賞個数検出器50等)の検出情
報が入力されるものとしてあり、これら入力情報に基づ
いて、遊技盤制御部132はセーフソレノイド58を駆
動させたり、可変表示装置25の第1〜第3可変表示部
26a〜26cを変換表示させたり、変動入賞装置28
の球受扉43,43を所定のタイミングで左右へ回動さ
せて第2状態に変換させたりする。
【0084】また、遊技盤制御部132は、当該パチン
コ機1の遊技内容に応じた効果音や、賞球排出動作時も
しくは貸球排出動作時の効果音等をスピーカ126より
出力させると共に、大当り情報出力信号線L1を介して
“大当り情報”を、スタート情報出力信号線L2を介し
て“スタート情報”を、エラー情報出力信号線L3を介
して“エラー情報”を、夫々管理装置134へ出力す
る。
【0085】一方、排出制御部133には、上記遊技盤
制御部132より“賞球データ”が供給されるものとし
てあり、該賞球データに基づく賞球排出を行うための所
定条件(後に詳述)が満たされていれば、この排出制御
部133が第1,第2排出ソレノイド104a,104
bを適宜に駆動させ、第1,第2排出センサ91a,9
1bが所定数の排出球を確認した時点で第1,第2排出
ソレノイド104a,104bの駆動を停止させ、賞球
データに基づく所定数の賞球排出を行ったことを意味す
る“賞球排出確定信号”を賞球排出確定信号送信路L4
を介して遊技盤制御部132に送出する。
【0086】さらに、排出制御部133は、賞球排出中
信号送信路L5を介して“賞球排出音要求信号”を、貸
球排出中信号送信路L6を介して“貸球排出中信号”
を、カード挿入音要求信号送信路L7を介して“カード
挿入音要求信号”を、カード排出音要求信号送信路L8
を介して“カード排出音要求信号”を夫々遊技盤制御部
132へ出力し、これらの信号入力に基づいて、遊技盤
制御部132がスピーカ126より適宜な音声出力を行
うのである。
【0087】また、排出制御部133には、枠センサ1
25より前面パネル3aの開閉情報が、オーバーフロー
スイッチ119よりオーバーフロー検出情報が、排出待
機球検出器68より排出待機球検出情報が、補給センサ
65より貯留球不足検出情報が、アウトセンサ61より
アウト球検出情報が夫々入力されると共に、貸球可能表
示部17へ貸球可能表示出力を、貸球排出表示部18へ
貸球排出表示出力を、賞球排出表示部19へ賞球排出表
示出力を夫々出力する。
【0088】さらに、排出制御部133は、賞球数信号
線L9を介して“賞球数信号”を、買信号線L10を介
して“買信号”を、補給信号線L11を介して“補給信
号”を、アウト数信号線L12を介して“アウト数信
号”を、夫々管理装置134へ出力するものとしてあ
る。なお、本実施形態においては、賞球数信号は排出球
数10個に対して1パルスを、買信号は最小貸球単位
(例えば100円:25個)に対して1パルスを、アウ
ト数信号はアウト球10個に対して1パルスを夫々出力
するものとしてあるが、これに限定されるものではな
く、例えば、排出球・アウト球が1個検出される毎に、
賞球数信号もしくはアウト数信号を1パルス出力するよ
うに構成したり、所定貸球単位(例えば1000円)に
達した時点で買信号を1パルス出力するように構成して
もよい。
【0089】また、排出制御部133は、球抜センサ1
12よりオン信号が入力されると、球抜ソレノイド12
3を駆動させて球抜き樋120へ流路を切り変えると共
に、第1,第2排出ソレノイド104a,104b等を
適宜に駆動させて、球抜動作を行うのである。
【0090】一方、上記カード制御装置9は球貸要求信
号線L13を介して“球貸要求信号”を上記排出制御部
133へ出力し、該排出制御部133よりカード制御装
置9には、P台レディ信号線L14を介して“P台レデ
ィ信号”が、払出完了信号線L15を介して“払出完了
信号”が夫々入力され、カード制御装置9から遊技盤制
御装置130の排出制御部133へ、カード信号線L1
6を介して“カード信号”が出力される。
【0091】このカード制御装置9は、遊技者がプリペ
イドカード131をカード挿排口10よりカード制御装
置9内へ挿入することに基づいて、当該プリペイドカー
ド131の有価データたるカード残高を読み取り、挿入
残高表示部15にカード挿入時のカード残高を表示出力
すると共に、カード制御装置9がカードを保持している
ことを示すためにカード保持表示部16へ表示出力す
る。なお、プリペイドカード131の使用に基づく貸球
排出動作が行われるまでは、残高表示部14にもカード
挿入時のカード残高が表示されるものとしてある。
【0092】また、第1〜第4選択スイッチ13a〜1
3dよりなる球貸ボタン11を遊技者が操作すると、当
該操作された球貸ボタン11に対応する球貸ボタン押圧
表示部13へ表示出力する。そして、この球貸ボタン1
1が操作されることに基づいて、カード制御装置9は排
出制御部133へ上記球貸要求信号線L13を介して球
貸要求信号を出力し、該球貸要求に基づく貸球排出動作
が完了することに基づく払出完了信号が払出完了信号線
L15を介して入力されると、払い出した遊技球数に該
当する有価データをカード残高から減算し、残高表示部
14の表示内容をこの時点における有価データの残高に
表示変更する。
【0093】さらに、遊技者が返却ボタン12を操作す
ると、プリペイドカード131がカード挿排口10より
排出されるものとしてあり、このときにカード制御装置
9はプリペイドカード131のカード残高を残高表示部
14に表示した残高に書き変えると共に、このカード残
高が所定の残高を下回っていた場合にはプリペイドカー
ド131の所定位置にパンチ孔加工を施す。なお、カー
ド残高の書き変えやパンチ孔加工は、カード排出時に一
括して行うものに限らず、随時行うように構成してもよ
い。また、返却ボタン12が操作されない場合であって
も、プリペイドカード131のカード残高が“0”にな
った時点で、強制的にプリペイドカード131をカード
挿排口10から排出するように構成してもよい。
【0094】なお、カード制御装置9は、プリペイドカ
ード131の使用に基づいて排出した貸球数(もしくは
貸出球数に応じた有価データ)を“決済情報信号”とし
て、決済情報信号線L17を介してカード管理装置13
5へ出力するものとしてある。
【0095】上記のように、当該パチンコ機1の遊技制
御及び遊技媒体排出制御を行うための電気的制御装置た
る遊技盤制御装置130は、遊技盤制御機能たる遊技盤
制御部132と排出制御機能たる排出制御部133を機
能的に分割したので、遊技盤5に設けられた各種遊技装
置の動作制御を行う遊技盤制御機能から独立して、排出
制御部133は遊技媒体排出装置64の動作制御を行う
ことができる。すなわち、遊技盤制御装置130の排出
制御部133は、当該パチンコ機1に設けられた唯一の
遊技媒体排出装置64を動作する唯一の排出制御装置と
して機能するので、遊技盤制御部132よりの賞球デー
タに基づく賞球排出動作と、カード制御装置9よりの球
貸要求信号に基づく貸球排出動作とを別途に処理させる
ことができるのである。
【0096】したがって、遊技盤制御部132よりの賞
球排出要求とカード制御装置9よりの球貸要求とが略々
同時に為されることで競合した場合にも、何れの排出要
求を優先させるかは、排出制御部133において判断処
理させるように構成することができ、賞球排出動作用の
制御装置と貸球排出動作用の制御装置を別途構成した場
合の如く、一方から遊技媒体排出要求が為されている場
合には、他方の遊技媒体排出要求を規制するように、賞
球排出動作制御装置と貸球排出動作制御装置に排出要求
可能か否かの判断処理を行えるように構成する必要がな
い。しかも、両排出制御装置が相互に賞球排出要求もし
くは貸球排出要求の有無を判定可能なように、一方の排
出制御装置から出力される排出要求信号が他方の排出制
御装置に入力されるように構成する必要が無いので、結
線構造の簡素化も期せるのである。
【0097】また、遊技盤制御機能(遊技盤制御部13
2)と排出制御機能(排出制御部133)とを、単一基
材に集約的に設けることで、ワンチップ・マイクロコン
ピュータとして構成した場合、電気的制御装置の軽量小
型化を極めて容易に達成することができる。しかも、遊
技盤制御機能と排出制御機能とを一体の制御装置として
構成することにより、両制御装置を接続する信号線の結
線不良による故障や、該信号線を介して侵入するノイズ
等による誤動作も防止でき、装置としての信頼性を向上
させることにも寄与するのである。
【0098】次に、遊技盤制御装置130の遊技盤制御
部132について詳述する。この遊技盤制御部132
は、遊技盤5内に設けられた可変表示装置25や変動入
賞装置28等の遊技装置を遊技内容に応じて制御すると
共に、各種入賞具22…に入賞した球を第1入賞球とし
て処理し、第1〜第3始動口30〜32等に入賞した入
賞球を第2入賞球として処理し、これら賞球排出条件が
成立したことに基づいて第1入賞球もしくは第2入賞球
に応じた所定の排出賞球数を賞球データ信号として排出
制御部133へ送出する遊技盤制御手段136を設けて
ある。
【0099】なお、遊技盤制御部132には上記遊技盤
制御手段136のほかに、入賞球払出手段137、大当
り情報出力手段138、スタート情報出力手段139、
エラー情報出力手段140、音声出力手段141を設け
てあり、排出制御部133より賞球排出が完了したこと
に基づく賞球排出確定信号が賞球排出確定信号送信路L
4を介して入賞球払出手段137に入力されると、入賞
球払出手段137はセーフソレノイド58を所定時間オ
ンさせて入賞球1個のみの払出を行い、上記遊技盤制御
手段136より大当り情報出力手段138、スタート情
報出力手段139、エラー情報出力手段140へ各情報
出力要求が為されると、大当り情報出力手段138より
大当り情報出力信号線L1を介して大当り情報を、スタ
ート情報出力信号線L2を介してスタート情報を、エラ
ー情報出力信号線L3を介してエラー情報を夫々管理装
置134へ出力するのである。
【0100】上記大当り情報出力手段138は、可変表
示装置25の可変表示器26の所定の表示態様が表示さ
れてなる「大当り」が当該パチンコ機1に発生したこと
を管理装置134へ出力するものであり、スタート情報
出力手段139は、第1〜第3始動スイッチ29a〜2
9cに入賞することに基づいて可変表示器26の変換表
示が実際に行われた回数(第1〜第3始動口30〜32
への入賞記憶は4個までであるために、始動入賞の発生
回数と実際の始動回数は異る場合がある。)を管理装置
134へ出力するものであり、エラー情報出力手段14
0は、各種遊技装置のエラー情報や当該パチンコ機1に
対して為された不正の状態を管理装置134へ出力する
ものである。
【0101】このように、各種の遊技情報を遊技盤制御
部132から管理装置134へ出力させることによっ
て、各パチンコ機1…における遊技状態を管理装置13
4で総括的に管理することができる。しかも、当該パチ
ンコ機1における営業上の収支を概算する上で有用な判
断資料となる大当りの発生率を算出するための大当り情
報およびスタート情報を管理装置134に供給可能とし
たので、これらの情報を必要とする遊技店側が各パチン
コ機1の制御基板に違法な改造を施し、無用な故障を引
き起こすような事態を避けられる。
【0102】また、遊技盤制御部132の音声出力手段
141に、排出制御部133より賞球排出中信号送信路
L5を介して賞球排出中信号が、貸球排出中信号送信路
L6を介して貸球排出中信号が、カード挿入音要求信号
送信路L7を介してカード挿入音要求信号が、カード排
出音要求信号送信路L8を介してカード排出音要求信号
が夫々入力されると、音声出力手段141は各入力信号
に応じて予め設定された所定の効果音をスピーカ126
より出力するのである。なお、遊技盤制御手段136が
行う遊技制御に関連した遊技音を発するために、遊技盤
制御手段136からも遊技音要求信号送信路L18を介
して“遊技音要求信号”が音声出力手段141に入力さ
れるようにしてある。
【0103】上記遊技盤制御手段136には、直接遊技
盤5の動作制御を行わせるための遊技制御手段142を
設けてあり、該遊技制御手段142は第1〜第3始動ス
イッチ29a〜29cが始動入賞球を検出することに基
づいて、可変表示装置25の可変表示器26を視認不可
能な速度で変換表示させる補助遊技を行い、この変換表
示の開始から所定時間が経過するか、もしくは遊技者が
ストップスイッチ(図示省略)を操作することに基づい
て変換表示を停止させ、停止図柄が予め設定された特別
図柄に該当した場合にのみ変動入賞装置28を所定時間
所定のタイミングで第2状態に変換させる特別遊技を開
始させるのである。
【0104】また、全ての入賞球を検出するセーフセン
サ53とは別途に各入賞口内に設けた第2入賞球検出器
143(例えば第1〜第3始動スイッチ19a〜19
c、継続入賞検出器49、入賞個数検出器50等)の検
出信号が遊技盤制御手段136に入力されると、該検出
信号に基づいて第2入賞球検出手段144が第2入賞球
検出信号を賞球数確定手段145に送出する。
【0105】上記賞球数確定手段145には、セーフセ
ンサ53よりのオン信号に基づいて、入賞球検出信号を
送出する入賞球検出手段146を設けてあり、該入賞球
検出手段146より入賞球検出信号が入力される賞球数
記憶手段147には第1入賞球に基づく第1賞球数(例
えば13個)を予め記憶させてある。そして、入賞球検
出手段146より入賞球検出信号が入力されると、賞球
数記憶手段147は賞球データ送信路148を介して、
第1賞球数に応じた賞球データ信号を排出制御部133
へ出力し、該賞球データ信号が入力されることによっ
て、排出制御部133による遊技媒体排出装置64の動
作制御に基づく第1賞球数分の遊技媒体が賞球として排
出される。なお、上記賞球データ信号は、例えば数ビッ
トのデータ信号として設定し、複数の信号路よりなる賞
球データ送信路148を介して、パラレルに排出制御部
133へ送信されるのである。
【0106】ここで、セーフセンサ53をオンさせた入
賞球が、第2入賞球検出器143によって検出された第
2入賞球であった場合には、遊技制御手段142の第2
入賞球検出手段144より出力された第2入賞球検出信
号が賞球数確定手段145内の第2賞球数記憶手段14
9に入力され、該信号の入力に伴って第2賞球数記憶手
段149は予め記憶している第2賞球数(例えば7個)
を第2入賞球数信号として賞球数記憶手段147へ出力
する。そして、この第2賞球数信号が入力されている間
においては、賞球数記憶手段147が記憶する第1賞球
数は規制されて、賞球数記憶手段147を介して賞球デ
ータ送信路148へ第2賞球数が供給されるようにして
ある。かくして、第2入賞球検出器143が検出した第
2入賞球に基づく賞球数を異らしめることが可能になる
のである。
【0107】また、第2賞球数記憶手段149より発さ
れる第2入賞球数信号は、2入力の第1アンド回路15
0の一方の入力側に供給されるものとしてあり、該第1
アンド回路150の他方の入力側には、排出制御部13
3より賞球排出確定信号送信路L4を介して供給される
賞球排出確定信号を入力させてある。そして、この第1
アンド回路150のゲート出力が第2賞球数記憶手段1
49のリセット信号として機能するように構成してあ
る。すなわち、第2賞球数記憶手段149より賞球数記
憶手段147へ第2賞球数信号が供給されることに基づ
いて排出制御部133が賞球排出動作を行い、この賞球
排出動作が完了することに基づいて排出制御部133よ
り発される賞球排出確定信号が第1アンド回路150に
入力されることで、第1アンド回路150のゲート出力
が第2賞球数記憶手段149をリセットするのである。
【0108】上記のようにして第2賞球数記憶手段14
9がリセットされた後においても、第2入賞球検出手段
144に別の第2入賞記憶が残っている場合には、一旦
リセットされた第2賞球数記憶手段149に改めて第2
入賞球検出手段144より第2入賞記憶が供給されるこ
とに基づいて、第2賞球数記憶手段149が賞球数記憶
手段147へ第2賞球数を供給し、第2賞球数分の賞球
排出動作が行われる。一方、第2入賞球検出手段144
に他の第2入賞球記憶がなく、入賞球検出手段146よ
り賞球数記憶手段147へ入賞球検出信号が出力されて
いた場合には、賞球数記憶手段147から排出制御部1
33へ賞球データ送信路148を介して第1賞球数信号
が出力されることに基づいて、第1賞球数分の賞球排出
動作が行われるのである。
【0109】なお、本実施形態における賞球数確定手段
145においては、賞球数記憶手段147とは別途に第
2賞球数を記憶させるための第2賞球数記憶手段149
を設けるものとしたが、例えば、第1賞球数および第2
賞球数を併せて記憶する賞球数記憶手段を構成し、入賞
球検出手段146から入賞球検出信号が入力されて、尚
且つ第2入賞球検出手段144に第2入賞球記憶がある
場合に、第2賞球数を賞球データ送信路148を介して
排出制御部133へ供給し、第2入賞球検出手段144
に第2入賞記憶がない場合には、第1賞球数を賞球デー
タ送信路148を介して排出制御部133へ供給するよ
うに構成してもよい。
【0110】また、第1入賞球および第2入賞球の他に
第3入賞球等を設定し、遊技盤5内の所定の入賞口内に
第3入賞球検出器等を設けておき、第1〜第3入賞球に
応じた賞球数を賞球データ送信路148を介して排出制
御部133へ供給するように構成し、3種類の異った数
の賞球排出を行い得るようにしてもよい。無論、4種類
以上の賞球排出数を設定してもよい。なお、全ての入賞
球に基づく排出賞球数を同一とする場合には、セーフセ
ンサ53のオン信号に基づいて第1賞球数のみが賞球デ
ータ送信路148を介して排出制御部133へ供給され
るように、賞球数確定手段145を構成すればよい。
【0111】上記音声出力手段141には優先制御手段
151を設けてあり、各信号線を介して音声出力手段1
41に供給される賞球排出中信号、貸球排出中信号、カ
ード挿入音要求信号、カード排出音要求信号、遊技音要
求信号が上記優先制御手段151へ一旦入力され、複数
の音要求信号が競合した場合の優先順位を優先制御手段
151が決定するのである。例えば、遊技音の出力中
に、遊技者の意志に基づく球貸要求があり、該球貸要求
による貸球排出動作が行われる場合においては、この貸
球排出動作が的確に行われたことを遊技者に認識させる
ことが優先されるために、遊技音の出力を一旦中止し
て、貸球排出音の出力を行わせる。
【0112】そして、優先制御手段151は、遊技音要
求信号に基づいて遊技音出力手段152へ信号出力し、
賞球排出中信号に基づいて賞球排出音出力手段153へ
信号出力し、貸球排出中信号に基づいて貸球排出音出力
手段154へ信号出力し、カード挿入音要求信号に基づ
いてカード受付音出力手段155へ信号出力し、カード
排出音要求信号に基づいてカード排出音出力手段156
へ信号出力する。優先制御手段151より信号入力され
ることで、予め設定された所定の音声が各音出力手段よ
り出力され、第1オア回路157を介してスピーカ12
6へ供給されるのである。
【0113】次に、遊技盤制御装置130の排出制御部
133について詳述する。排出制御部133は図18に
示すように、遊技盤制御部132よりの賞球排出要求も
しくはカード制御装置9よりの球貸要求に応じて、遊技
媒体排出装置64を適宜に駆動させ、所定数の遊技媒体
たる遊技球を賞球若しくは貸球として排出させる排出制
御手段158を設けてある。
【0114】また、排出制御部133には排出開始条件
確認手段159を設けてあり、この排出開始条件確認手
段159が排出制御可能な状態であるか否かを確認し、
該排出開始条件確認手段159より“排出開始可能信
号”が排出開始可能信号送信路L19を介して排出制御
手段158に供給された場合にのみ、排出制御手段15
8による遊技媒体排出動作が可能となるのでる。
【0115】上記排出開始条件確認手段159には、枠
センサ125、オーバーフロースイッチ119、排出待
機球検出器68の検出出力が入力されるようにしてあ
り、枠センサ125より発される検出出力は枠閉塞状態
確認手段160に、オーバーフロースイッチ119より
発される検出出力は溢球貯留量確認手段161に、排出
待機球検出器68より発された検出出力は排出待機球確
認手段162に夫々供給される。そして、前面パネル3
aが開放された状態を枠センサ125が検出(例えばハ
イレベルの検出信号を出力)した場合には、該検出信号
の入力に伴って上記枠閉塞状態確認手段160は第1排
出可能信号の出力を停止する。また、オーバーフロース
イッチ119が分配樋117内に球が溢れた状態を検出
(例えばHレベルの検出信号を出力)した場合には、該
検出信号の入力に伴って上記溢球貯留量確認手段161
は第2排出可能信号の出力を停止する。さらに、排出待
機球確認手段162が遊技媒体排出装置64に供給可能
な排出待機球の不足を検出(例えばHレベルの検出信号
を出力)した場合には、該検出信号の入力に伴って上記
排出待機球確認手段162が第3排出可能信号の出力を
停止する。
【0116】枠閉塞状態確認手段160より出力される
第1排出可能信号、溢球貯留量確認手段161より出力
される第2排出可能信号、排出待機球確認手段162よ
り出力される第3排出可能信号は、3入力の第2アンド
回路163に夫々供給されるものとしてあり、これら第
1〜第3排出可能信号が入力されている間にのみ、第2
アンド回路163のゲート出力として排出開始可能信号
が排出開始可能信号送信路L19を介して排出制御手段
158に供給される。すなわち、溢球貯留量確認手段1
61、オーバーフロースイッチ119、排出待機球検出
器68の何れかが遊技媒体排出に好ましくない状態を検
出している場合には、第2アンド回路163より排出開
始可能信号を出力させないことで、排出制御手段158
の制御に基づく遊技媒体排出動作を規制するのである。
【0117】上記排出開始条件確認手段159より排出
開始可能信号が入力されている間においては、遊技盤制
御部132より賞球データ送信路148を介して賞球デ
ータ信号が入力されることに基づき、排出制御手段15
8は遊技媒体排出装置64の第1,第2排出ソレノイド
104a,104bを駆動させると共に、第1,第2排
出センサ91a,91bよりの検出信号に基づいて排出
球数をカウントし、遊技盤制御部132より供給された
賞球データ信号に対応する所定数の遊技球を排出するの
である。
【0118】また、排出制御手段158は球貸排出が可
能な状態にある場合には、P台レディ信号線L14を介
してP台レディ信号をカード制御装置9へ出力してお
り、該信号出力中にカード制御装置9より球貸要求信号
線L13を介して球貸要求信号が入力されると、上記賞
球排出動作と同様にして、要求された所定数の遊技球を
遊技媒体排出装置64から排出させるのである。なお、
本実施形態においては、排出制御手段158が貸球排出
動作を行うに際しては、カード制御装置9よりカード信
号線L16を介してカード信号が入力されていることが
動作可能条件の一つとなるように設定してあり、カード
信号が停止することに伴って、排出制御手段158は、
未排出分の貸球要求があった場合でも、これらの貸球要
求を無効とするのである。
【0119】さらに、上記排出制御手段158は球抜排
出動作の制御も行うものとしてあり、球抜センサ112
より検出信号が入力されると、排出制御手段158は球
抜ソレノイド123を駆動させて排出球の流下路を切り
変えると共に、第1,第2排出ソレノイド104a,1
04bを駆動させて排出待機球を遊技媒体排出装置64
より排出させるのである。なお、球抜動作と関連させて
排出ロック機構88を駆動させるものとすれば、該排出
ロック機構88よりも上流側(図9に示す実施形態にお
いては、第1屈曲部93、第2傾斜部94、第2屈曲部
95、垂直部96、誘導部97、調流部98)に位置す
る待機球のみを遊技媒体排出装置64から排出すること
ができる。
【0120】加えて、排出制御手段158からは、賞球
排出動作の実行中であることに関連して出力される賞球
排出中信号および貸球排出動作中であることに関連して
出力される貸球排出中信号が、夫々賞球排出中信号送信
路L5及び貸球排出中信号送信路L6を介して遊技盤制
御部132へ出力され、これらの入力信号に基づいて遊
技盤制御部132の音声出力手段141よりスピーカ1
26へ音声出力が為されるのである。なお、カード制御
装置9よりカード信号線L16を介して入力されたカー
ド信号線は、カード挿入音要求信号としてカード挿入音
要求信号送信路L7を介して遊技盤制御部132へ供給
されると共に、該カード信号をノット回路164によっ
て反転させることで生成されたカード排出中信号がカー
ド排出中信号送信路L8を介して遊技盤制御部132へ
供給されるものとしてあり、これらの信号に基づく所定
の音声出力も可能なようにしてある。
【0121】また、排出制御部133には排出制御手段
158のほかに、情報出力手段165、表示駆動手段1
66、賞球排出確定信号出力手段167、貸球排出確定
信号出力手段168を設けてあり、以下これらについて
説明する。
【0122】図20に示すように、上記情報出力手段1
65には、賞球情報出力手段169、球貸情報出力手段
としての売上情報出力手段170、補給要求出力手段1
71、アウト情報出力手段172を設けてあり、賞球排
出動作を行うことに関連して排出制御手段158より出
力される“賞球排出数信号”が賞球排出数信号送信路L
20を介して上記賞球情報出力手段169に、貸球排出
動作を行うことに関連して排出制御手段158より出力
される“貸球排出終了信号”が貸球排出終了信号送信路
L21を介して上記売上情報出力手段170に、補給セ
ンサ65の検出出力が上記補給要求出力手段171に、
アウトセンサ61の検出出力が上記アウト情報出力手段
172に、夫々供給されるものとしてある。
【0123】そして、上記賞球情報出力手段169は、
排出制御手段158が行った排出賞球数情報たる賞球排
出数信号を計数し、該計数値が所定数(例えば10個)
に達することに基づいて、1パルスの賞球数信号を賞球
数信号線L9を介して当該パチンコ機1の外部たる管理
装置134へ出力する。上記売上情報出力手段170
は、排出制御手段158が行った貸球排出数情報たる貸
球排出終了信号を計数し、所定数(例えば遊技媒体貸出
の最小単位数たる25個)の貸球排出数を一単位とし
て、一単位に対して1パルスの球貸数信号たる買信号を
買信号線L10を介して当該パチンコ機1の外部たる
理装置134へ出力する。上記補給要求出力手段171
は、補給センサ65の検出出力を受信することに基づい
て、補給信号を補給信号線L11を介して管理装置13
4へ出力する。上記アウト情報出力手段172は、アウ
トセンサ61の検出出力を計数して、該計数値が所定数
(例えば10個)に達することに基づいて、1パルスの
アウト数信号をアウト数信号線L12を介して管理装置
134へ出力する。
【0124】このように、各種の遊技情報等を管理装置
134へ出力することによって、管理装置134は当該
パチンコ機1の遊技状態を取得可能となる。例えば、賞
球情報出力手段169から当該パチンコ機1で実際に排
出された賞球数が、アウト情報出力手段172から当該
パチンコ機1において遊技盤5の遊技部21内に弾球さ
れた打込球数が、夫々管理装置134へ供給されるの
で、これらの情報に基づいて当該パチンコ機1における
打止め管理を行うことができ、従来のごとく、各パチン
コ機1…の球貯留タンク62へ補給した球数や、遊技媒
体排出装置64から排出された球数によって打止め管理
を行う必要がない。さらに、補給数や排出数には、遊技
者に意志に基づく貸球排出動作に供された球数も含まれ
るので、単に補給数や排出数を打止め管理に供した場合
の弊害も解消することができる。また、これらの情報を
得るために、遊技店側が各種検出機構部等に違法な改造
を施す必要もない。
【0125】なお、賞球情報出力手段169および売上
情報出力手段170は、排出制御手段158より供給さ
れる賞球排出数信号もしくは貸球排出終了信号を計数し
て、該カウント数が所定数に達する毎に信号出力すると
した上記構成に限定されるものではない。例えば、賞球
排出動作もしくは貸球排出動作を行うことによって排出
された遊技媒体数を排出制御手段158が計数し、この
計数値が所定数(例えば、排出賞球数が10個、排出貸
球数が25個)に達する毎に、単位賞球数排出完了信号
もしくは単位貸球数排出完了信号を賞球情報出力手段1
69もしくは売上情報出力手段170へ出力し、これら
完了信号の入力毎に1パルスの賞球数信号もしくは買信
号を出力するように構成してもよい。また、所定数の排
出賞球もしくは排出貸球が検出される毎に、賞球数信号
もしくは買信号を出力する構成に限らず、排出賞球もし
くは排出貸球が検出される毎に、賞球情報出力手段16
9もしくは売上情報出力手段170が排出賞球検出信号
もしくは排出貸球検出信号を出力するように構成しても
よい。
【0126】図21に示すように、上記表示駆動手段1
66には、貸球可能表示手段173、貸球排出表示手段
174、賞球排出表示手段175を設けてあり、上記貸
球可能表示手段173には、プリペイドカード131を
保持していることに関連してカード制御装置9より発さ
れるカード信号がカード信号線L16を介して、上記貸
球排出表示手段174には、排出制御手段158が貸球
排出動作を行うことに関連して出力される貸球排出中信
号が貸球排出中信号線L6を介して、上記賞球排出表示
手段175には、排出制御手段158が賞球排出動作を
行うことに関連して出力される賞球排出中信号が賞球排
出中信号線L5を介して、夫々供給されるものとしてあ
る。
【0127】そして、貸球可能表示手段173は、カー
ド信号が入力されている間継続して貸球可能表示部17
へ貸球可能表示出力を行い、貸球排出表示手段174
は、貸球排出中信号が入力されている間継続して貸球排
出表示部18へ貸球排出表示出力を行い、賞球排出表示
手段175は、賞球排出中信号が入力されている間継続
して賞球排出表示部19へ賞球排出表示出力を行う。か
くして、カード制御装置9がプリペイドカード131を
保持している貸球可能時においては貸球可能表示部17
が、プリペイドカード131の使用に基づく球貸要求に
基づく貸球排出動作中には貸球排出表示部18が、各種
入賞具22…等への入賞に基づく賞球排出動作中には賞
球排出表示部19が、夫々オン状態となり、各状態を遊
技者に可視表示するのである。なお、本実施形態におい
ては、プリペイドカード131の残高が“0”(球貸不
可能な状態)になった場合には、プリペイドカード13
1を強制的に排出するものとし、プリペイドカード13
1がカード制御装置9内に挿入されている間は球貸可能
な状態となるようにしてある。
【0128】また、上記賞球排出確定信号出力手段16
7は、排出制御手段158が賞球排出動作を完了するこ
とに基づいて出力される“賞球排出終了信号”が賞球排
出終了信号送信路L22を介して入力されることで、遊
技盤制御部132より受信した賞球データ分の賞球排出
動作が完了したこと意味する賞球排出確定信号を賞球
排出確定信号送信路L4を介して遊技盤制御部132へ
出力するものとし、上記貸球排出確定信号出力手段16
8は、排出制御手段158が貸球排出動作を完了するこ
とに基づいて出力される貸球排出終了信号が貸球排出終
了信号送信路L21を介して入力されることで、遊技媒
体貸出の最小単位数(例えば25個)の排出を一単位と
して、この一単位分の貸球排出動作終了毎に、払出完了
信号を払出完了信号線L15を介してカード制御装置9
へ出力するものとしてある。
【0129】次に、排出制御部133の主たる機能を司
どる排出制御手段158について詳述する。この排出制
御手段158の主要部は、賞球排出手段176、停電制
御手段177、貸球排出手段178、球抜排出手段17
9から構成してある。また排出制御手段158には、上
記賞球排出手段176、貸球排出手段178、球抜排出
手段179の制御出力に基づいて、遊技媒体排出装置6
4の第1,第2排出ソレノイド104a,104bへ駆
動出力を行う排出ソレノイド駆動手段180、該第1,
第2排出ソレノイド104a,104bの駆動に伴って
排出される遊技媒体を検出する第1,第2排出センサ9
1a,91bの検出出力を賞球排出手段176、貸球排
出手段178、球抜排出手段179へ供給する排出球検
出手段181を別途設けてある。
【0130】図23に示すように、上記賞球排出手段1
76は、遊技盤制御部132から賞球データ送信路14
8を介して賞球データが入力されることに基づいて、こ
の賞球データに応じた数の賞球排出動作を行うものであ
り、遊技媒体排出装置64の第1遊技媒体排出機構85
aから賞球排出動作を行わせるための第1排出ソレノイ
ド駆動指令信号を第1排出ソレノイド駆動指令信号線L
23aを介して排出ソレノイド駆動手段180へ、第2
遊技媒体排出機構85bから賞球排出動作を行わせるた
めの第2排出ソレノイド駆動指令信号を第2排出ソレノ
イド駆動指令信号線L23bを介して排出ソレノイド駆
動手段180へ、夫々別個に供給するものとしてある。
【0131】かくすることによって、排出賞球数が奇数
であった場合(例えば13個排出の場合)等に、第1遊
技媒体排出機構85aからの排出球数(例えば7個)と
第2遊技媒体排出機構85bからの排出球数(例えば6
個)とを指令制御できると共に、停電や不正・エラー等
によって排出途中で遊技媒体排出装置64の動作停止を
余儀なくされた場合の未排出数分の賞球を改めて排出す
る際にも、第1遊技媒体排出機構85aと第2遊技媒体
排出機構85bとから夫々排出させる球数の指令制御も
行えるのである。
【0132】上記した賞球データは、賞球排出手段17
6に設けた賞球排出数記憶・演算手段183に入力さ
れ、この賞球排出数記憶・演算手段182が賞球データ
を記憶し、賞球排出動作が開始されることに伴って、第
1排出球検出信号線L24aおよび第2排出球検出信号
線L24bを介して入力される第1排出球検出信号およ
び第2排出球検出信号を夫々“1”として、賞球データ
に基づく賞球数から順次減数するのである。そして、排
出すべき賞球の残数を賞球排出残数信号として、賞球排
出残数信号送信路L25を介して賞球排出動作制御手段
183へ供給するのである。すなわち、賞球排出数記憶
・演算手段182は、遊技制御部たる遊技盤制御部13
2からの賞球データ信号の受信に基づき賞球実行情報を
一時的に記憶可能な記憶手段として機能するのである。
【0133】なお、この賞球排出残数信号は停電制御手
段177にも供給され、停電等による強制停止時に賞球
排出残数が記憶保持されるようにしてある。また、当該
パチンコ機1の電源が復旧した際には、停電制御手段1
77より賞球排出残数記憶信号送信路L26を介して、
賞球排出残数記憶信号が賞球排出数記憶・演算手段18
2に入力されるものとしてあり、該信号の入力に基づい
て、賞球排出手段176は賞球排出動作の再開が可能と
なるのである。
【0134】上記賞球排出数記憶・演算手段182より
賞球排出残数信号送信路L25を介して賞球排出残数信
号が供給される賞球排出動作制御手段183は、排出開
始条件確認手段159より排出開始可能信号送信路L1
9を介して排出開始可能信号が入力されている場合であ
って、且つ、貸球排出手段178より貸球排出中信号送
信路L6を介して出力される貸球排出中信号および球抜
排出手段179より球抜排出中信号送信路L27を介し
て出力される球抜排出中信号が、何れも入力されていな
い場合に限って、排出ソレノイド駆動手段180へ第
1,第2排出ソレノイド駆動指令信号を出力するのであ
る。
【0135】なお、本実施形態における賞球排出動作制
御手段183は、賞球データに基づく排出賞球数が偶数
の場合には両遊技媒体排出機構85a,85bから同数
の球排出動作を行わせるものとし、排出賞球数が奇数の
場合には何れか一方の遊技媒体排出機構から1個だけ多
く排出させるものとしてある。かくすれば、第1,第2
遊技媒体排出機構85a,85bより排出させる排出球
数を予め設定する必要がなく、賞球排出数記憶・演算手
段182より供給される賞球排出残数信号が“1”にな
った場合に、何れか一方の排出ソレノイドを停止させ、
他方の遊技媒体排出機構から端数の賞球を1個のみ排出
させることで、所定数の賞球を排出することが可能とな
るのである。
【0136】一方、賞球排出動作制御手段183は、賞
球排出中継続して、賞球排出中信号を賞球排出中信号線
L22を介して表示駆動手段166及び遊技盤制御部1
32へ出力し、賞球排出中であることを賞球排出表示部
19に表示すると共に、遊技盤制御部132の制御に基
づく所定の音声をスピーカ126より出力させるのであ
る。この賞球排出中信号は貸球排出手段178、球抜排
出手段179及び停電制御手段177へも供給されるも
のとしてあり、賞球排出手段176の制御に基づく賞球
排出動作が行われている間においては、貸球排出動作お
よび球抜排出動作が規制されると共に、停電等によるシ
ステムの強制ダウンが生じた場合のバックアップを可能
ならしめるのである。
【0137】また、賞球排出動作制御手段183は、賞
球排出動作が終了することに伴って、賞球排出終了信号
を賞球排出終了信号送信路L22を介して賞球排出確定
信号出力手段167へ出力し、賞球データとして供給さ
れた賞球排出要求分の球排出動作が終了したことを意味
する賞球排出確定信号を遊技盤制御部132へ出力させ
るのである。さらに、賞球排出動作の終了時には、当該
賞球排出動作によって排出した賞球数の総数を賞球排出
数信号として、賞球排出数信号送信路L20を介して情
報出力手段165へ出力する。なお、上記したように、
賞球排出手段176内の賞球排出動作制御手段183よ
り情報出力手段165へ排出賞球数を出力するものに限
らず、例えば賞球排出残数信号が減数される毎に一の球
排出完了信号を出力するようにしてもよい。
【0138】また、停電等による強制停止時に賞球排出
残数が停電制御手段177に記憶保持されていた場合
に、当該パチンコ機1の復旧時には、停電制御手段17
7より上記賞球排出数記憶・演算手段182へ賞球排出
残数記憶信号送信路L26を介して賞球排出残数記憶信
号が入力されると共に、賞球排出続行信号送信路L28
を介して賞球排出続行信号が賞球排出動作制御手段18
3へ供給されることによって、賞球排出数記憶・演算手
段182より賞球排出残数信号が供給された賞球排出動
作制御手段183は、第1,第2排出ソレノイド駆動指
令信号を排出ソレノイド駆動手段180へ出力する。か
くして、賞球排出動作が続行されるのである。
【0139】図24に示すように、上記貸球排出手段1
78は、カード制御装置9から貸球要求信号線L13を
介して貸球要求信号が入力されることに基づいて、この
貸球要求信号に応じた数の貸球排出動作を行うものであ
り、遊技媒体排出装置64の第1遊技媒体排出機構85
aから貸球排出動作を行わせるための第1排出ソレノイ
ド駆動指令信号を第1排出ソレノイド駆動指令信号線L
23aを介して排出ソレノイド駆動手段180へ、第2
遊技媒体排出機構85bから貸球排出動作を行わせるた
めの第2排出ソレノイド駆動指令信号を第2排出ソレノ
イド駆動指令信号線L23bを介して排出ソレノイド駆
動手段180へ、夫々別個に供給するものとしてある。
【0140】かくすることによって、排出貸球数が奇数
であった場合(例えば25個排出の場合)等に、第1遊
技媒体排出機構85aからの排出球数(例えば13個)
と第2遊技媒体排出機構85bからの排出球数(例えば
12個)とを指令制御できると共に、停電や不正・エラ
ー等によって排出途中で遊技媒体排出装置64の動作停
止を余儀なくされた場合の未排出数分の貸球を改めて排
出する際にも、第1遊技媒体排出機構85aと第2遊技
媒体排出機構85bとから夫々排出させる球数の指令制
御も行えるのである。
【0141】上記した貸球要求信号は、例えば所定時間
幅のパルス信号としてあり、貸球可能な最小単位を1パ
ルスとして出力する。したがって、貸球可能な最小価値
単位(例えば100円)に該当する第1選択スイッチ1
1aが選択された場合には1パルスの貸球要求信号が、
2単位に該当する第2選択スイッチ11bが選択された
場合には2パルスの貸球要求信号が、3単位に該当する
第3選択スイッチ11cが選択された場合には3パルス
の貸球要求信号が、5単位に該当する第4選択スイッチ
11dが選択された場合には5パルスの貸球要求信号
が、夫々カード制御装置9から供給されるのである。
【0142】そして、上記のようにして貸球排出手段1
78に供給された貸球要求信号は、先ず2入力の第3ア
ンド回路184の一方の入力側へ供給される。この第3
アンド回路184の他方の入力側には、貸球数記憶手段
185より貸球数記憶信号が入力されるものとしてあ
り、貸球要求信号線L13を介して貸球要求信号が入力
される毎に、第3アンド回路184のゲート出力として
貸球排出数信号が貸球排出数記憶・演算手段186に入
力される。すなわち、貸球要求に応じた球貸単位のパル
ス数に等しい貸球排出数信号が上記貸球排出数記憶・演
算手段186に入力され、該貸球排出数信号に基づい
て、貸球排出数記憶・演算手段186は排出すべき球数
を記憶するのである。
【0143】また、この貸球排出数記憶・演算手段18
6は、貸球排出動作が開始されることに伴って、第1排
出球検出信号線L24aおよび第2排出球検出信号線L
24bを介して入力される第1排出球検出信号および第
2排出球検出信号を夫々“1”として、排出すべき球数
から順次減数する。そして、排出すべき球数の残数を貸
球排出残数信号として、貸球排出残数信号送信路L29
を介して貸球排出動作制御手段187へ供給するのであ
る。
【0144】なお、この貸球排出残数信号は停電制御手
段177にも供給され、停電等による強制停止時に貸球
排出残数が記憶保持されるようにしてある。また、当該
パチンコ機1の電源が復旧した際には、停電制御手段1
77より貸球排出残数記憶信号送信路L30を介して、
貸球排出残数記憶信号が貸球排出数記憶・演算手段18
6に入力されるものとしてあり、該信号の入力に基づい
て、貸球排出手段178は貸球排出動作の再開が可能と
なるのである。
【0145】上記貸球排出数記憶・演算手段186より
貸球排出残数信号送信路L29を介して貸球排出残数信
号が供給される貸球排出動作制御手段187は、排出開
始条件確認手段159より排出開始可能信号送信路L1
9を介して排出開始可能信号が入力されている場合であ
って、且つ、賞球排出手段176より賞球排出中信号送
信路L5を介して出力される賞球排出中信号および球抜
排出手段179より球抜排出中信号送信路L27を介し
て出力される球抜排出中信号が、何れも入力されていな
い場合に限って、排出ソレノイド駆動手段180へ第
1,第2排出ソレノイド駆動指令信号を出力し、遊技媒
体排出装置64より遊技球の排出が可能になるようにす
る。
【0146】しかして、本実施形態においては、予め設
定された貸球排出可能な上限値に基づいて、該上限値を
越えた球貸要求があった場合には、該上限値以上の貸球
動作を行わないように、貸球上限判定手段188及び貸
球上限記憶手段189を設けてある。上記貸球上限判定
手段188には、貸球要求信号線L13を介して入力さ
れる貸球要求信号が供給され、該貸球要求信号に基づく
貸球排出要求数が、貸球上限記憶手段189に記憶され
ている貸球可能上限値を越えているか否かを判定するの
である。そして、貸球可能上限値を越えていた場合に
は、貸球排出数記憶・演算手段186および貸球排出動
作制御手段187へ貸球排出規制信号送信路L31を介
して貸球排出規制信号を出力する。該貸球排出規制信号
が貸球上限判定手段188より供給された貸球排出数記
憶・演算手段186は、入力された貸球排出数信号に基
づく貸球排出数の積算記憶値のうち、貸球上限値を越え
た部分を無効とし、該貸球排出規制信号が入力された貸
球排出動作制御手段187は、貸球排出残数信号に基づ
く貸球排出動作を行わない。
【0147】かくすることによって、短時間に為された
貸球要求に基づく連続した貸球排出数を規制することが
でき、遊技者が誤って球貸ボタン11を操作した場合等
に、常識では考えられない程多量の貸球要求が為された
ような場合には、該要求によって遊技者が不利益を蒙る
ことを未然に防止できると共に、多量の貸球排出を連続
して行うことによって、賞球排出動作等の他の動作制御
に支障を来すような事態が生ずることを避けられるので
ある。また、多量の貸球排出が行われることによって、
オーバーフロースイッチ119がオンすることも防げ
る。
【0148】なお、上記した本実施形態における貸球排
出数記憶・演算手段186は、貸球上限判定手段188
が貸球上限記憶手段189の貸球記憶上限値を越えると
判定した場合に出力する貸球排出規制信号に基づいて、
貸球可能上限値を越える部分のみを無効にするものとし
たが、例えば、該貸球排出規制信号が入力される直前に
第3アンド回路184より供給された貸球排出数信号の
みを無効とするように構成してもよい。また、貸球要求
信号が無効となることによって、当該無効とされた貸球
要求信号に基づく貸球排出終了信号が入力されないこと
で、排出エラーが生じないように、無効とした貸球要求
信号についての貸球要求エラーメッセージ等をカード制
御装置9へ送出するように構成してもよい。
【0149】一方、貸球排出動作制御手段187は、貸
球排出中継続して、貸球排出中信号を貸球排出中信号線
L6を介して表示駆動手段166、遊技盤制御部132
へ出力し、貸球排出中であることを貸球排出表示部18
に表示させると共に、遊技盤制御手段132の制御に基
づく所定の音声をスピーカ126より出力させるのであ
る。この貸球排出中信号は賞球排出手段176および球
抜排出手段179および停電制御手段177へも供給さ
れるものとしてあり、貸球排出手段178の制御に基づ
く貸球排出動作が行われている間においては、賞球排出
動作および球抜排出動作が規制されると共に、停電等に
よるシステムの強制ダウンが生じた場合のバックアップ
を可能ならしめるのである。
【0150】また、貸球排出動作制御手段187は、貸
球排出動作が終了することに伴って、貸球排出終了信号
を貸球排出終了信号送信路L21を介して情報出力手段
165及び貸球排出確定信号出力手段168へ出力し、
管理装置134への売上情報出力を可能にすると共に、
球貸要求信号として供給された貸球排出要求分の球排出
動作が終了したことを意味する払出完了信号をカード制
御装置9へ出力させるのである。なお、上記したよう
に、貸球排出手段178内の貸球排出動作制御手段18
7より情報出力手段165へ排出貸球数を出力するもの
に限らず、例えば最小価値単位に該当する貸球数を一単
位として出力するようにしてもよい。
【0151】また、停電等による強制停止時に貸球排出
残数が停電制御手段177に記憶保持されていた場合
に、当該パチンコ機1の復旧時には、停電制御手段17
7より上記貸球排出数記憶・演算手段186へ貸球排出
残数記憶信号送信路L30を介して貸球排出残数記憶信
号が入力されると共に、貸球排出続行信号送信路L32
を介して貸球排出続行信号が貸球排出動作制御手段18
7へ供給されることによって、貸球排出数記憶・演算手
段186より貸球排出残数信号が供給された貸球排出動
作制御手段187は、第1,第2排出ソレノイド駆動指
令信号を排出ソレノイド駆動手段180へ出力する。か
くして、貸球排出動作が続行されるのである。
【0152】なお、貸球排出数記憶・演算手段186及
び貸球上限判定手段188には、カード制御装置9より
カード信号線L18を介してカード信号が入力されるも
のとしてあり、このカード信号が入力されていることに
基づいて、貸球排出数記憶・演算手段186及び貸球上
限判定手段188は貸球排出動作に関連した各制御動作
が可能な状態となるのである。そして、貸球排出動作中
にプリペイドカード131が排出されることで、カード
制御装置9内にプリペイドカード131が存在しない状
態となったような場合には、カード信号がカード制御装
置9より出力されなくなるために、貸球上限判定手段1
88は貸球要求信号に基づく貸球数の記憶が消去され、
貸球排出数記憶・演算手段186は全ての貸球排出動作
を行うことなく、貸球排出動作制御手段187による排
出動作を終了させる。
【0153】なお、貸球排出動作の強制終了に際して
は、貸球排出動作制御手段187から貸球排出終了信号
が出力された時点(貸球可能な最小価値単位の整数倍分
の貸球排出が終了した時点)で、貸球排出動作制御手段
187から排出ソレノイド駆動手段180への第1,第
2排出ソレノイド駆動指令信号が停止するように、貸球
排出数記憶・演算手段186が貸球排出残数信号を調整
する。斯くすることによって、プリペイドカード131
の残度数が半端になってしまう(最小価値単位たる1度
数を割り込んでしまう)ことを防止できる。また、カー
ド信号を貸球排出動作制御手段187へも供給するよう
に構成しておき、該カード信号が停止された後、当該貸
球排出動作に基づく貸球排出終了信号を出力するまで貸
球排出動作を継続(最小価値単位分の球を排出し終わる
まで排出動作を継続)するようにしてもよい。
【0154】図25に示すように、上記停電制御手段1
77は、停電等により遊技盤制御装置130の動作に必
要な電源供給が絶たれた場合に、賞球排出中の賞球排出
手段176から賞球排出残数信号送信路L25を介して
入力された賞球排出残数信号に基づく賞球排出残数、も
しくは、貸球排出中の貸球排出手段178から貸球排出
残数信号送信路L29を介して入力された貸球排出残数
信号に基づく貸球排出残数を記憶保持することで、排出
動作中のシステムダウンに対するバックアップを図るも
のであり、電源復帰の際には、賞球排出手段176へ賞
球排出残数記憶信号および賞球排出続行信号を送出する
ことで賞球排出動作の続行を、或いは貸球排出手段17
8へ貸球排出残数記憶信号および貸球排出続行信号を送
出することで貸球排出動作の続行を、夫々可能にするの
である。
【0155】そして、上記制御を可能ならしめるため
に、停電制御手段177には、排出球数記憶データバッ
クアップ手段190、排出態様バックアップ手段19
1、停電検出手段192、排出続行制御手段193、停
電回復検出手段194を設けてある。
【0156】賞球排出手段176より賞球排出残数信号
送信路L25を介して停電制御手段177に供給される
賞球排出残数信号は、2入力の第4アンド回路195の
一方の入力側に、賞球排出手段176より賞球排出中信
号送信路L5を介して停電制御手段177に供給される
賞球排出中信号は、上記第4アンド回路195の他方の
入力側に、夫々入力されるものとしてあり、これら両信
号の入力に伴って、上記第4アンド回路195のゲート
出力として、排出球数記憶信号が排出球数記憶データバ
ックアップ手段190に入力される。そして、この排出
球数記憶信号に基づく排出球数が排出球数記憶データバ
ックアップ手段190に記憶保持されるのである。すな
わち、この排出球数記憶データバックアップ手段190
が、賞球排出実行情報を一時的に記憶可能な記憶手段た
る賞球排出数記憶・演算手段182に記憶された賞球排
出実行情報を保持するバックアップ手段として機能する
のである。
【0157】一方、貸球排出手段178より貸球排出残
数信号送信路L29を介して停電制御手段177に供給
される貸球排出残数は、2入力の第5アンド回路196
の一方の入力側に、停電制御手段177より貸球排出中
信号送信路L6を介して停電制御手段177に供給され
る貸球排出中信号は、上記第5アンド回路196の他方
の入力側に、夫々入力されるものとしてあり、これら両
信号の入力に伴って、上記第5アンド回路196のゲー
ト出力として、排出球数記憶信号が排出球数記憶データ
バックアップ手段190に入力される。そして、この排
出球数記憶信号に基づく排出球数が排出球数記憶データ
バックアップ手段190に記憶保持されるのである。
【0158】また、賞球排出中信号送信路L5を介して
賞球排出手段176より入力される賞球排出中信号およ
び貸球排出中信号送信路L6を介して貸球排出手段17
8より入力される貸球排出中信号は、夫々排出態様バッ
クアップ手段191にも供給されるものとしてあり、こ
の排出態様バックアップ手段191は、排出球数記憶デ
ータバックアップ手段190に記憶保持された排出球数
が、賞球排出用の残数であるのか、貸球排出用の残数で
あるのかを判別するための排出態様を記憶する。すなわ
ち、賞球排出中信号が入力されている間に停電が発生し
た場合には、賞球排出中信号に基づく“賞球排出態様”
を記憶保持し、貸球排出中信号が入力されている間に停
電が発生した場合には、貸球排出中信号に基づく“貸球
排出態様”を記憶保持するのである。斯くすることによ
って、停電回復時に再開させるべき遊技媒体排出動作の
再開指令を確実に、賞球排出手段176か貸球排出手段
178に送出できるのである。
【0159】なお、上記のごとく、排出態様を記憶保持
するための排出態様バックアップ手段191を設けるこ
となく、例えば、第4アンド回路195より出力される
信号を第1排出球数信号、第5アンド回路196より出
力される信号を第2排出球数記憶信号として、第1,第
2排出球数記憶信号を記憶保持するためのメモリ領域を
排出球数記憶データバックアップ手段190内に別途設
けるように構成したり、第1排出球数記憶信号専用のバ
ックアップ手段と第2排出球数記憶信号専用のバックア
ップ手段とを別個に設けてもよい。また、排出球数記憶
データバックアップ手段190及び排出態様バックアッ
プ手段191は、電源供給停止後にも記憶保持可能なも
のであれば何でもよく、例えばバックアップ用の電池等
を別途設けておき、このバックアップ電源によってこれ
らの記憶が保持されるように構成してもよいし、排出球
数記憶データバックアップ手段190及び排出態様バッ
クアップ手段191のみ不揮発性のメモリを使用して、
停電検出手段192より停電信号送信路L33を介して
停電信号が入力された際の排出球数信号および排出態様
をメモリに書き込むように構成してもよい。
【0160】上記のようにして、停電時の排出動作に対
するバックアップが完了した後に、停電回復検出手段1
94が停電回復を検出することに基づいて停電回復信号
送信路L34を介して停電回復信号を排出続行制御手段
193へ出力すると、該排出続行制御手段193は、排
出球数記憶データバックアップ手段190より排出残数
信号送信路L35を介して供給される排出残数信号と、
排出態様バックアップ手段191より排出態様信号送信
路L36を介して供給される排出態様信号とに基づい
て、賞球排出手段176へ賞球排出残数記憶信号および
賞球排出続行信号を出力、或いは貸球排出手段178へ
貸球排出残数記憶信号および貸球排出続行信号を出力す
るのである。斯くして、賞球排出手段176による賞球
排出動作もしくは貸球排出手段178による貸球排出動
作が続行されるのである。
【0161】図26に示すように、上記球抜排出手段1
79は、球抜センサ112のセンサ出力に基づいて、遊
技媒体の排出流路を切り換えることにより、島設備の内
部に設けた球回収樋へ排出することで、当該パチンコ機
1に供給された球を抜き落すものであり、この制御を行
うために、球抜排出手段179には、球抜制御手段19
7、排出動作制御手段198及び球抜ソレノイド駆動手
段199を設けてある。
【0162】球抜センサ112より発された検出出力
は、球抜排出手段179の球抜制御手段197に供給さ
れ、この検出出力に基づいて、球抜制御手段197は排
出動作指令信号送信路L37を介して排出動作指令信号
を排出動作制御手段198へ供給すると共に、球抜排出
用に排出流路を切り換えるための流路変換指令信号を流
路変換指令信号送信路L38を介して球抜ソレノイド駆
動手段199へ供給する。そして、排出動作指令信号が
入力された排出動作制御手段198は、第1,第2排出
ソレノイド駆動指令信号を排出ソレノイド駆動手段18
0へ送出し、これによって遊技媒体排出装置64内及び
その流側(球貯留タンク62及び誘導樋63)に停留
している球を流下させるのである。一方、流路変換指令
信号が入力された球抜ソレノイド駆動手段199は、球
抜ソレノイド123を駆動させて、球抜ゲート121を
変換させ、遊技媒体排出装置64より排出された排出球
を球抜き樋120へ導くようにする。
【0163】上記のようにして球抜き処理が開始され、
遊技媒体排出装置64より球が排出されると、排出球検
出手段181から第1,第2排出球検出信号線L24
a,24bを介して排出球検出信号が球抜制御手段19
7に入力される。そして、球抜制御手段197は排出球
検出手段181よりの検出信号が例えば3秒間継続して
入力されない状態を球抜処理の完了と看做し、排出動作
制御手段198への排出動作指令信号を停止すると共
に、球抜ソレノイド駆動手段199への流路変換指令信
号を停止して、球抜処理を終了する。
【0164】この球抜処理の終了に際して、球抜制御手
段197は球抜ソレノイド駆動手段199へ短いパルス
状の流路変換指令信号を2回送信し、球抜ゲート121
の開閉動作を2回行わせるようにしてある。斯くするこ
とによって、球抜ゲート121の近傍に滞留していた球
があった場合、この球を球抜ゲート121が噛み込ん
で、球抜き樋120への流路を完全に閉塞できない状態
が生ずることを防止できる。また、球抜処理が行われた
直後に再び球抜センサ112が検出出力を発した場合
等、球無し状態において球抜処理が要求された場合に
は、球抜処理の開始から1秒間継続して排出球検出手段
181から検出出力が得られないことから、直ちに球抜
処理を終了させる。
【0165】なお、球抜センサ112より検出出力が入
力された際に、賞球排出手段176から賞球排出中信号
送信路L5を介して賞球排出中信号が入力されていた場
合、もしくは貸球排出手段178から貸球排出中信号送
信路L6を介して貸球排出中信号が入力されていた場合
には、球抜制御手段197が球抜センサ112の検出出
力を無効とすることで、球抜動作の開始を規制する。ま
た、球抜動作を行っている間、球抜制御手段197は球
抜排出中信号送信路L27を介して球抜排出中信号を賞
球排出手段176及び貸球排出手段178へ出力し、賞
球排出手段176もしくは貸球排出手段178が球排出
動作を行うことを規制する。
【0166】次に、カード制御装置9について詳述す
る。カード制御装置9は図27に示すように、通貨と等
価な有価データが記録されたパチンコ遊技用のプリペイ
ドカード131から有価データを読み出し、該有価デー
タの範囲内で遊技者が選択した球貸ボタン11に対応す
る球貸数に応じた球貸要求信号を遊技盤制御装置130
の排出制御部133へ送出すると共に、該球貸要求信号
に応じた球を排出制御部133が遊技者に貸し出したこ
とに基づいて、プリペイドカード131の有価データを
書き換えるカード制御手段200を単一基板に設けて構
成したものである。すなわち、プリペイドカード131
による球貸制御を行うと共に球貸要求信号を出力するカ
ード制御手段200を備えることで、カード制御装置9
がカード制御部として機能する。
【0167】また、カード制御装置9には球貸ボタン押
圧表示駆動手段201を設けてあり、上記カード制御手
段200が押圧選択有りと判定した第1〜第4選択スイ
ッチ11a〜11dの何れかに対応する選択スイッチの
種別を示す押圧ボタン種別信号が、押圧ボタン種別信号
送信路L39を介して入力されることに伴って、この球
貸ボタン押圧表示駆動手段201が押圧ボタン種別に対
応する第1〜第4選択表示部13a〜13dの何れかを
点灯表示させる。なお、球貸ボタン押圧表示駆動手段2
01が行う球貸ボタン押圧表示部13への駆動出力は、
例えばカード制御手段200より球貸要求信号線L13
を介して球貸要求信号が入力されている間継続して行わ
れるものとしてある。
【0168】さらに、カード制御装置9には、カード保
持表示駆動手段202及び金額表示手段203を設けて
あり、プリペイドカード131がカード制御装置9内に
挿入・保持されていることに関連してカード制御手段2
00よりカード信号線L16を介して出力されるカード
信号が供給されることに基づいて、カード保持表示駆動
手段202はカード保持表示部16を点灯表示させ、金
額表示手段203は、挿入された状態のプリペイドカー
ド131よりカード制御手段200が読み出した有価デ
ータを遊技者に可視表示するのである。なお、金額表示
手段203には、挿入残高表示駆動手段204と残高表
示駆動手段205を設けてあり、挿入残高表示駆動手段
204はカード制御手段200より挿入残高信号送信路
L40を介して入力される挿入残高信号に基づく挿入残
高表示駆動信号を挿入残高表示部15に出力し、残高表
示駆動手段205はカード制御手段200より残高信号
送信路L41を介して入力される残高信号に基づく残高
表示駆動信号を残高表示部14に出力するのである。
【0169】次に、カード制御手段200について詳述
する。カード制御手段200には、直接プリペイドカー
ド131の読み込み、書き換えを行うカード読込・書換
制御手段206と、遊技者が選択した球貸ボタン11の
選択スイッチを識別して球貸数を判定する球貸数判定手
段207と、該球貸数判定手段207より球貸数信号送
信路L42を介して入力される球貸数信号に基づく球貸
要求信号を球貸要求信号線L13を介して排出制御部1
33へ出力する球貸要求手段208とから構成してあ
る。
【0170】上記カード読込・書換制御手段206には
カード残高読込・記憶手段209を設けてあり、該カー
ド残高読込・記憶手段209はプリペイドカード131
のカード残高を読み込むと共に、挿入された際のカード
残高を記憶保持し、このプリペイドカード131が排出
されるまで、挿入残高信号を挿入残高信号送信路L40
を介して挿入残高表示駆動手段204及び残高記憶手段
210へ出力する。上記のようにして残高記憶が供給さ
れた残高記憶手段210は、残高信号送信路L41を介
して残高表示駆動手段205、カード残高判定手段21
1及びパンチ孔加工手段212へ残高信号を送出する。
【0171】また、カード制御装置9内にプリペイドカ
ード131が挿入されたことに基づいて、カード保持制
御手段213は、カード信号線L16を介して排出制御
部133、球貸数判定手段207、カード保持表示駆動
手段202及びパンチ孔加工手段212へカード信号を
出力する。なお、残高記憶手段210から発された残高
信号に基づくカード残高が“0”であった場合に、カー
ド残高判定手段211より残高ゼロ信号送信路L43を
介して残高ゼロ信号が入力されると、カード保持制御手
段213は強制的にプリペイドカード131を排出する
と共に、記憶クリア信号送信路L44を介してカード残
高読込・記憶手段209及び残高記憶手段210へ記憶
クリア信号を出力し、カード残高読込・記憶手段209
の挿入残高記憶および残高記憶手段210の残高記憶を
クリアする。
【0172】上記カード読込・書換制御手段206のカ
ード保持制御手段213よりカード信号が入力されるこ
とで能動化される球貸数判定手段207は、球貸ボタン
11よりの選択情報を判定可能となり、第1〜第4選択
スイッチ11a〜11dの何れかが選択されたことに基
づく球貸数信号を球貸数信号送信路L42を介して球貸
要求手段208へ出力すると共に、選択されたスイッチ
の種別を示す押圧ボタン種別信号を、押圧ボタン種別信
号送信路L39を介して球貸ボタン押圧表示駆動手段2
01へ供給する。
【0173】そして、球貸数判定手段207より球貸数
信号が供給された球貸要求手段208は、遊技盤制御装
置130の排出制御部133より貸球排出可能状態であ
ることを示す球貸排出可能信号たるP台レディ信号がP
台レディ信号線L14を介して入力されている場合(球
貸排出可能信号を受信中)に、球貸数信号に基づく球貸
要求信号を球貸要求信号線L13を介して遊技盤制御装
置130、球貸ボタン押圧表示駆動手段201、球貸数
判定手段207及びカード読込・書換制御手段206へ
送出する。すなわち、球貸要求信号は、遊技機本体とカ
ードユニットの双方が適正な球貸動作を行える場合に送
信される信頼性の高い信号である。この球貸要求信号が
入力されることに基づいて、遊技盤制御装置130の排
出制御部133は貸球排出動作を行い、球貸ボタン押圧
表示駆動手段201は押圧ボタン種別信号に基づく押圧
ボタン表示出力(第1〜第4選択表示部13a〜13d
の何れかを点灯)を行い、球貸数判定手段207は他の
球貸要求を無効とする。
【0174】また、球貸要求手段208より球貸要求信
号が入力されるカード読込・書換制御手段206のカー
ド保持制御手段213は、返却ボタン12からのカード
返却要求信号を無効として、球貸ボタン11が選択され
たことに基づく貸球排出動作が完了するまでプリペイド
カード131の排出動作を規制する。なお、上記返却ボ
タン12のカード返却要求信号は球貸要求手段208へ
も供給されるものとしてあり、例えば貸球可能な最小価
値単位毎に1パルスの球貸要求信号が全て送出される前
にカード返却要求信号が入力された場合には、以降の球
貸要求信号の送出を停止するように構成してある。した
がって、遊技者が本来「3度数」の球貸要求を行うつも
りで「5度数」の球貸ボタンを選択してしまったような
場合には、この返却ボタン12を操作することで、不本
意な球貸要求の一部についてキャンセルすることが可能
になるのである。
【0175】上記のようにしてカード制御装置9より為
された球貸要求に基づいて、排出制御部133が所定数
の貸球排出動作を完了すると、排出制御部133の貸球
排出動作確定信号出力手段168より払出完了信号線L
15を介して払出完了信号がカード制御装置9のカード
読込・書換制御手段206に供給される。なお、上記し
た所定信号レベルの球貸要求信号を遊技盤制御装置13
0の排出制御部133へ送出するように構成した場合に
は、この払出完了信号を球貸要求手段208へも供給す
るように構成(図27中破線で示す信号線)すること
で、球貸要求信号の出力停止タイミング等に供すること
ができる。
【0176】払出完了信号はカード読込・書換制御手段
206の金額減算手段214へ入力され、これに伴って
金額減算手段214は、残高記憶手段210の残高記憶
から貸球排出動作が行われた分だけ減算すると共に、プ
リペイドカード131の残高も書き換えるのである。な
お、プリペイドカード131の残高書換動作は、貸球排
出動作が完了する毎に行わず、プリペイドカード131
の排出動作時に一括して行うようにしてもよい。また、
払出完了信号は決済情報出力手段215へも入力される
ものとしてあり、この決済情報出力手段215は遊技盤
制御装置130の排出制御部133が行った球貸数に等
しい決済情報を決済情報信号線L17を介してカード管
理装置135へ出力する。
【0177】なお、上記したように、排出制御部133
より払出完了信号が出力されるタイミングは、球貸可能
な最小価値単位に等しい量の貸球排出が行われる毎に出
力されるものとしてあるので、払出完了信号が入力され
る毎に金額減算手段214が残高記憶手段210から残
高記憶を減算し、この残高記憶が“ゼロ”になった時点
でカード残高判定手段211が残高ゼロ信号をカード保
持制御手段213へ送出し、該信号が入力されることに
伴ってカード保持制御手段213はプリペイドカード1
31を強制排出し、記憶クリア信号を出力すると共に、
カード信号の出力を停止する。したがって、プリペイド
カード131の残高記憶を上回る球貸要求が為された場
合には、プリペイドカード131の残高記憶分の貸球排
出動作が行われた時点でカード信号が停止されるので、
プリペイドカード131のカード残高以上の貸球排出動
作が為されることはない。
【0178】また、上記のようにしてカード信号が停止
される前に次の貸球排出動作が開始されることがないよ
うに、貸球可能な最小価値単位分の貸球排出動作が終了
した後に適宜なインターバルタイムを設け、該インター
バルタイムの後に次の最小価値単位分の貸球排出動作を
行わせるのである。
【0179】さらに、本実施形態においては、カード保
持制御手段213がカード信号の出力を停止することに
よって、パンチ孔加工手段212がプリペイドカード1
31に穿孔処理を施すものとしてある。例えば、このパ
ンチ孔を穿つ位置は所定のカード残高毎に数ケ所と予め
定めておき、このカード残高を下回っていた場合にパン
チ孔を穿つのである。なお、パンチ孔加工処理は、カー
ド排出の際に一括して行う場合に限らず、カード残高が
所定度数を下回る毎に、逐次行うように構成してもよ
い。
【0180】以上、遊技盤制御部132と排出制御部1
33より構成した遊技盤制御装置130及びカード制御
装置9の具体的構成例について説明したが、各制御装置
の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、所定
の制御動作が可能であればよい。
【0181】例えば、カード制御装置9より排出制御部
133へ出力する球貸要求信号は所定時間幅のパルス信
号に限らず、所定の貸球排出動作が行われるまでの間継
続して所定信号レベルの球貸要求を行うように構成して
もよい。斯く構成した場合、排出制御部133の貸球排
出手段182が一定サイクル(例えば400ms)で球
貸可能な最小価値単位分の球排出動作を行うようにすれ
ば、貸球排出動作中における返却ボタン12の操作や残
高記憶手段210の残高記憶が“0”になることに基づ
いて、球貸要求手段208から球貸要求信号が出力され
なくなった後の貸球排出動作が無効となり、球貸要求の
キャンセルやカード残高以上の貸球排出動作の規制を行
うことができる。
【0182】また、上記のように構成した場合、球貸要
求信号が所定時間(例えば5ms)継続して所定の電位
レベル(例えば通常時の“Hレベル”から反転して“L
レベル”)になったことに基づいて、排出制御部133
よりP台レディ信号が出力(例えば通常の“Hレベル”
から“Lレベル”に変化)されると共に、球貸要求信号
が入力されている間P台レディ信号を継続してカード制
御装置9へ出力するように構成し、予め設定した貸球上
限回数(例えば5回)分の貸球排出動作を連続して行っ
た後も球貸要求信号が停止されない場合には、このP台
レディ信号を停止(通常時の“Hレベル”に復帰)さ
せ、このP台レディ信号が常態に復帰することに基づい
て、カード制御装置9が球貸要求信号を停止させると共
に他の球貸要求を無効とすることで、貸球排出動作の連
続回数を規制するための貸球排出禁止処理を行うことが
できる。
【0183】なお、この貸球排出禁止処理の解除は、貸
球要求信号が所定時間(例えば5ms)継続して通常の
電位レベル(ハイレベル)になることで、自動的に行わ
れるものとする。
【0184】また、以上説明した遊技盤制御装置130
とカード制御装置9との間の信号授受は負論理・フォト
カプラ絶縁方式により接続するものとしてあり、その信
号送受信構成の一例を図29に基づいて説明する。
【0185】遊技盤制御装置130より出力される払出
完了信号は、1対の信号ライン(以下、第1信号ライン
L15a、第2信号ラインL15bとする。)よりなる
払出完了信号線L15を介してカード制御装置9へ送信
されるものとしてある。そして、第1信号ラインL15
aの排出制御部133側には電源が、第2信号ラインL
15bの排出制御部133側には第1スイッチ素子21
6(例えばエミッタ接地のNPN型トランジスタ)のコ
レクタが、夫々接続されるものとしてあり、第1ライン
L15aのカード制御装置9側と第2信号ラインL15
bのカード制御装置9側には、第1フォトカプラ217
のフォトダイオード217aが順方向に接続されるよう
にしてある。そして、第1スイッチ素子216のベース
に払出完了信号が入力されるようにしてあり、第1フォ
トカプラ217のフォトトランジスタ217bのコレク
タには、電源電圧が印加されるようにしてある。
【0186】上記構成により、第1スイッチ素子216
に払出完了信号が入力されていない常態においては、払
出完了信号線L15の電位レベルは遊技盤制御装置13
0側の電源電位に等しいハイレベルとなり、払出完了信
号が入力された場合には第1スイッチ素子216がオン
することで、払出完了信号線L15の電位レベルは電源
電位よりも低いローレベルとなる。一方、フォトダイオ
ード217aがオンしていない常態においては、カード
制御装置9側の払出完了信号は電源電位に等しいハイレ
ベルであるが、払出完了信号線L15に電流が流れるこ
とで順方向接続のフォトダイオード217aが発光する
と、これに伴ってフォトトランジスタ217bがオン
し、ローレベルの払出完了信号が得られるのである。
【0187】また、第1信号ラインL16a及び第2信
号ラインL16bよりなるカード信号線L16の遊技盤
制御装置130側には第2フォトカプラ218を、カー
ド制御装置9側には第2スイッチ素子219を夫々接続
し、第1信号ラインL13a及び第2信号ラインL13
bよりなる球貸要求信号線L13の遊技盤制御装置13
0側には第3フォトカプラ220を、カード制御装置9
側にはスイッチ素子221を夫々接続し、第1ラインL
14a及び第2信号ラインL14bよりなるP台レディ
信号線L14の遊技盤制御装置130側には第4スイッ
チ素子222を、カード制御装置9側には第4フォトカ
プラ223を夫々接続し、上記した払出完了信号線と同
様な信号の送受信構成とすることができる。
【0188】上記のように、交信信号を負論理とするこ
とにより、遊技盤制御装置130とカード制御装置9間
を接続するコネクタの抜けによって、各装置が誤作動す
ることを防止できる。また、フォトカプラ絶縁によって
信号の送受信を行うので、一方の装置に損壊が生じた場
合に、信号線を介して過大電流が他方の装置に流れる等
して、双方の装置がダウンするような事態を避けられ
る。
【0189】次に、上記した各制御装置(遊技盤制御装
置130及びカード制御装置9)の制御概要の流れを、
図面に示すフローチャートに基づき説明する。
【0190】先ず、遊技盤制御部132と排出制御部1
33より構成した遊技盤制御部130の制御概要につい
て説明する。図30のゼネラルフローに示すように、遊
技盤制御の開始に際しては、先ず、賞球排出動作もしく
は貸球排出動作中に電源が断たれることでセットされる
停電フラグがセットされているか否かを判定し、この停
電フラグがセットされていた場合には、停電回復処理
(後に詳述)を行うために、処理番号を「5」に設定す
る。一方、上記停電フラグがセットされていなかった場
合には、電源投入等に伴うRAMのクリアや各出力のリ
セットやフラグの初期化等を行う初期化処理を行い、該
初期化が正常に為された後に、各種検出器の検出情報の
有無を判定する“スイッチ入力処理”を行い、当該パチ
ンコ機1における遊技装置の動作制御等を適宜に行う
“役物制御処理”を行い、排出制御部133が排出動作
指令を行っていないにも拘らず、遊技媒体排出装置64
において、球の移動が有るか否かの排出装置不正監視処
理を行い、この排出装置不正監視処理において排出不正
フラグがセットされているか否かを判定し、該フラグが
セットされていた場合には、排出装置不正解除処理を行
う。
【0191】排出不正フラグがセットされていない場合
には、セットされている処理番号を順次確認してゆく。
そして、処理番号が“5”にセットされている場合には
停電回復処理を、処理番号が“4”にセットされている
場合には球抜処理を、処理番号が“3”にセットされて
いる場合には球貸排出処理を、処理番号が“2”にセッ
トされている場合には賞球排出処理を、処理番号が
“1”にセットされている場合には賞球開始処理を、夫
々行う。
【0192】また、処理番号が“1”〜“5”の何れで
もない(本実施形態においては処理番号が“0”にセッ
トされるものとしてある)場合には、先ず球抜フラグが
セットされているか否かを判定する。この球抜フラグ
は、球抜センサ112のセンサ出力を一定時間毎に読み
込んで、センサ出力が検出された場合にセットされるフ
ラグであり、この球抜フラグがセットされていれば、処
理番号を“4”に設定する。そして、再び上記処理が行
われた際には、処理番号が“4”に設定されたことに基
づいて、球抜処理が開始されるのである。
【0193】球抜フラグがセットされていない場合に
は、カード制御装置9より球貸要求信号が入力されてい
るか否かを判定し、球貸要求信号が入力されていた場合
には、球貸開始処理を行う。
【0194】また、球貸要求が為されていない場合に
は、セーフセンサ入力処理(後に詳述)において、セー
フ立上りフラグがセットされているか否かを判定し、該
フラグがセットされていた場合には、賞球数確定処理を
行う。
【0195】次いで、遊技制御に関連して各遊技装置の
表示を動作させたり、排出エラー等が生じた場合におけ
る表示出力を行わせるための“ランプ表示処理”、遊技
制御に関連した所定の音声出力や、排出制御部133よ
り賞球排出や貸球排出に伴って、音声出力要求が為され
た場合に、所定の音声をスピーカ126より出力させる
ための“音声出力処理”、補給センサ65が貯留球の不
足を検出したことに基づいて管理装置134に球の補給
を要求するための“補給処理”、出力すべき情報に基づ
く出力データがセットされていることに基づいて、該デ
ータをカード制御装置9もしくは管理装置134へ適宜
に出力するための情報出力処理を行う。そして、これら
一連の処理が終了すると、再びスイッチ入力処理から順
次各処理を繰り返し行うのである。
【0196】次に、上記したスイッチ入力処理を詳述す
る。本処理においては、先ず、処理開始時における各ス
イッチのレベル状態(ハイレベルであるかローレベルで
あるか)を読み込み、これら読み込んだスイッチレベル
のうち、始動スイッチが「立ち上がり」であるか否かを
判定し、始動スイッチの立ち上がりがあれば始動記憶の
確認を行い、例えば始動記憶数が4よりも小なる場合に
は、始動記憶に“1”を加算し、始動記憶が4であった
場合には、始動記憶の加算は行わない。なお、このスイ
ッチの読み込みに際しては、スイッチの2度読み(当該
スイッチが所定時間以上継続してそのレベルを維持して
いるか否かの判断に供するため)をさせることによっ
て、検出出力の誤認を防止することができる。
【0197】次いで、第2賞球数検出センサもしくは第
3賞球数検出センサの「立ち上がり」が検出されている
か否かを判定し、これらの検出レベルの立ち上がりが検
出されていれば、第2賞球数入賞記憶もしくは第3賞球
数入賞記憶に“1”を加算する。なお、上記したブロッ
ク構成図においては、遊技盤5には第2入賞球検出器1
43を設けるものとしたが、本実施形態においては、第
2入賞球検出器たる第2賞球数検出センサ及び第3入賞
球検出器たる第3賞球数検出センサを設け、遊技盤制御
部132に第2入賞球検出手段と第3入賞球検出手段を
設けて、3種類の賞球排出数を設定できるようにしてあ
る。また、第2,第3入賞球検出器をオンさせなかった
場合には、第1入賞球として処理するものとしてある。
【0198】また、役物制御処理においては、先ず当該
パチンコ機1に対して不正が為された場合の不正処理を
行い、次いで不正状態であるか否かを判定し、不正状態
でなければ、デジタル処理中か否かを判定し、デジタル
処理中であった場合には、“デジタル処理”を行い、デ
ジタル処理中でなかった場合には、始動記憶の有無を判
定し、始動記憶が有った場合には、デジタル開始処理を
行うと共に、始動記憶から“1”減算する。そして、上
記処理を行った後には、乱数の更新を行って、役物制御
処理を一旦終了する。
【0199】上記した役物処理において行われる不正処
理に際しては、まず入賞個数検出器50に不正が発生し
ているか否かを判定する。ここで、第2入賞球検出器1
43たる入賞個数検出器50は常時ハイレベルの信号を
遊技盤制御装置130の遊技盤制御部132へ送信し、
入賞球を検出した場合にのみローレベルの検出信号を遊
技盤制御部132へ送信する検出器で構成してあり、遊
技盤制御部132内では入賞個数検出器50より入力さ
れた信号を反転させて入力判定するものとしてあるの
で、入賞個数検出器50内に遊技球が停留している状態
もしくは入賞個数検出器50と遊技盤制御部132とを
結ぶ結線コードの断線やコネクタの抜け等が生じた状態
になると、ハイレベル(“H”レベル)の検出信号が遊
技盤制御手段136へ供給され続けることになる。
【0200】そこで、入賞個数検出器50からの入力信
号が“H”レベルか否かの判定を行い、当該検出信号が
“H”レベルであればオープン不正フラグ(後に詳述す
る)がセットされた状態たるオープン不正中か否かを判
定して、オープン不正中でなければオープン不正判定用
のオープン不正タイマをセットする。そして、このオー
プン不正タイマによる計時時間が例えば2秒を経過する
と、入賞個数検出器50に異常があるものとして、オー
プン不正中であることを判定するためのオープン不正フ
ラグをセットすると共に、不正発生フラグをセットす
る。なお、この不正発生フラグがセットされていること
に関連して、不正状態か否かの判定を行うと共に、後述
する遊技状態送信処理において、不正信号が管理装置1
34へ送信されるのである。
【0201】なお、オープン不正タイマのセット後に入
賞個数検出器50からの入力信号がローレベルになる
と、オープン不正タイマを初期化すると共に、オープン
不正フラグがセットされていれば、オープン不正フラグ
をリセットする。
【0202】次いで、後述する特別遊技処理においてセ
ットされる通過不正監視フラグがセットされているか否
かを判定し、通過不正監視フラグがセットされていなけ
れば、後述する特別遊技処理においてセットされるノー
カウント不正フラグがセットされているか否かの判定を
行う。
【0203】特別遊技中に継続入賞球検出器49がオン
することで通過不正監視フラグがセットされている場合
には、まず入賞個数検出器50が入賞球を検出したか否
かを判定し、入賞球が検出されていなければ通過不正タ
イマをセットする。そして、通過不正タイマが計時する
2秒の間に入賞個数検出器50より入力がなければ、通
過不正が発生したものとして、通過不正フラグ及び不正
発生フラグをセットする。
【0204】すなわち、通過不正とは、継続入賞球検出
器49をオンさせた入賞球が例えば2秒の間に入賞個数
検出器50に達しなかった場合に検出される不正であ
り、正当な入賞球に依らないで、特定周波数の電磁波を
放射する等の不正行為によって継続入賞球検出器49を
オンさせたような場合における当該パチンコ機1の状態
を検出させるのである。
【0205】なお、通過不正タイマが計時する2秒の間
に入賞個数検出器50が入賞球を検出した場合には、通
過不正監視フラグ及び通過不正フラグをリセットすると
共に、通過不正タイマを初期化する。
【0206】また、ノーカウント不正フラグがセットさ
れていた場合には、入賞個数検出器50が入賞球を検出
したか否かを判定し、該入賞球が検出されればノーカウ
ント不正フラグをリセットする。
【0207】このノーカウント不正は、後述する特別遊
技処理が開始されることに伴い、所定時間継続して球受
扉43,43が開成される変動入賞装置28に遊技球が
全く入賞しなかった場合に検出される不正状態であり、
ノーカウントフラグのセットと共に、不正発生フラグも
セットされる。
【0208】上記した各不正判定により、不正発生フラ
グがセットされている場合には、当該パチンコ機1が不
正状態にあるものとして、不正表示を行う。なお、不正
表示は特定の不正表示ランプを点灯あるいは点滅させた
り、各種の装飾用ランプを点滅あるいは点灯させたり、
所定の表示内容を表示した表示部材等を変換表示させた
りといった、視覚的表示手段によって適宜に行うこと
で、パチンコ店の従業員が不正の発生した当該パチンコ
機1を明瞭に識別可能なようにしてある。また、不正表
示の代りに不正音を発するようにし、聴覚的に識別可能
なように構成してもよい。
【0209】不正処理による不正検出で、当該パチンコ
機1が不正状態にある場合には、不正原因が全て除去さ
れるまで他の処理は行わないものとしてあり、不正原因
が全て除去された場合には、不正原因発生時の遊技状態
に復帰する。
【0210】次に、第1〜第3始動スイッチ29a〜2
9cが始動入賞球を検出することに基づいて開始される
補助遊技たるデジタル処理について詳述する。
【0211】デジタル処理が開始されると、特別遊技処
理中か否か、及び可変表示器26の停止動作中か否かの
判定を行い、どちらにも該当しなければオートストップ
規定時間が経過したか否かを判断し、オートストップ規
定時間が経過すると、第1〜第3可変表示部26a〜2
6cの停止図柄決定のための乱数読込み処理を行うと共
に、可変表示器26の停止動作を開始する。なお、乱数
読込み処理は、例えば2mS毎に更新される乱数を読み込
んで、この乱数を基に可変表示器26の第1〜第3可変
表示部26a〜26cの停止図柄を所定の算出法によっ
て決定するものである。
【0212】上記のようにして可変表示器26の停止動
作が開始されることによって停止動作中と判断され、デ
ジタル停止処理が行われる。このデジタル停止処理に際
しては、まず第1可変表示部26aが停止したか否かを
判定し、未だ停止状態になっていなければ、当該判定時
における第1可変表示部26aの表示内容が、乱数読み
込み処理によって決定された停止図柄に合致するか否か
を判定し、表示中の表示内容が停止図柄でなければ、更
にデジタル停止処理を継続し、第1可変表示部26aの
表示内容が停止図柄に一致した時点で第1可変表示部2
6aを停止させる。
【0213】第1可変表示部26aが停止すると、第2
可変表示部26bが停止したか否かを判定し、上記第1
可変表示部26aの停止動作と同様にして第2可変表示
部26bを停止させ、次いで第3可変表示部26cを停
止させる。
【0214】なお、可変表示器26の表示内容は上記タ
イマ処理によって逐次更新されてゆくので、デジタル停
止処理においては、更新された表示内容と停止図柄とが
一致した場合に当該図柄を停止させるものとし、表示内
容と停止図柄が一致するまでの所要時間が、第1〜第3
可変表示部26a〜26cの停止タイミングにおける遅
延時間となるようにしてある。斯く構成することによっ
て、単純に予測できない不特定な遅延時間を設けること
ができ、パチンコ遊技の興趣を高めることができる。な
お、上述した各遅延時間とは別途に、各可変表示部毎に
適宜な固定時間を設定し、オートストップ規定時間と固
定時間と遅延時間とを合わせて停止タイミングをとるよ
うに構成すれば、偶発的に各可変表示部が極めて僅少な
時間差で停止してしまうことを防止できる。
【0215】上記のような処理を行うことで、第1〜第
3可変表示部26a〜26cにより構成した可変表示器
26の表示内容3桁全てが停止すると、デジタル停止処
理を終了し、第1〜第3可変表示部26a〜26cの停
止図柄が所定の態様を構成して成る「大当り」か否かを
判定する。
【0216】図柄の判定結果が「大当り」に該当しなか
った場合には、デジタル処理を終了し、第1〜第3始動
スイッチ15a〜15cへの入賞記憶たるセーフ記憶が
有るか否かを判定し、セーフ記憶が有れば再びデジタル
処理を開始する。
【0217】一方、図柄の判定結果が「大当り」であっ
た場合には、特別遊技開始フラグをセットし、特別遊技
処理を開始する。なお、ここでセットする特別遊技開始
フラグは特別遊技発生情報として機能し、このフラグが
セットされることにより、遊技状態送信処理における特
別遊技信号の送信処理が実行され、特別遊技開始データ
が管理装置134へ送信されるのである。
【0218】特別遊技処理の開始に際しては、まず変動
入賞装置28の駆動源45を駆動させることによって、
球通過口42を閉塞状態にしている球受扉43,43を
左右に開成させ、球通過口42への入賞を可能ならしめ
る第2状態に変換駆動させるのである。
【0219】そして、特別遊技における1サイクルの終
了条件となる「予め定めた所定時間たる動作時間(例え
ば30秒)の経過」もしくは「入賞個数検出器50によ
って検出された入賞個数が10個」のうち、最先の条件
が満たされるまで変動入賞装置28を第2状態に保持す
るのである。
【0220】上記した最先の条件が満たされた時点で当
該サイクルは終了するが、このサイクル中に継続入賞球
検出器49が入賞球を検出していた場合には、改めて特
別遊技中のサイクルが更新され、このサイクル更新によ
る継続は例えば最大16回まで可能なものとしてある。
【0221】以下に、上記した特別遊技処理における1
サイクル中の処理概要について詳述する。当該サイクル
の開始に伴って、変動入賞装置28の駆動源45がオン
状態であるか否かを判断し、当該サイクル開始直後にお
いては第1状態にある変動入賞装置28の駆動源45を
駆動させて、球通過口42への入賞が可能な第2状態に
変換する。そして、球通過口42へ入賞した入賞球を検
出する入賞個数検出器50が入賞球を検出したか否かを
判断し、入賞個数検出器50に入力があれば、入賞個数
をカウントする入賞個数カウンタのカウント数に“1”
を加算する。
【0222】次いで、現在実行中のサイクルが継続回数
16回目に該当するか否かを継続カウンタのカウント数
によって判断し、継続カウントが“16”でなければ、
サイクルの継続更新条件たる継続入賞球検出器49が入
賞球を検出したか否かの判定を行う。ここで、継続入賞
球検出器49に入力があれば、上記継続回数カウンタの
カウント数に“1”加算すると共に、図示を省略した継
続ランプを点灯し、継続入賞球検出器49に対して為さ
れた不正を検出するための通過不正監視フラグをセット
する。
【0223】なお、1サイクル中に有効な継続入賞球は
1個だけであり、継続入賞球に対する特典は次回以降の
サイクルへ持ち越せないものとしてあるので、継続入賞
球検出器49が“2”以上の入賞球を検出しても、上記
継続入賞球検出時の処理を行うことがないように、例え
ば継続ランプがオン状態にあるか否かを判定し、継続ラ
ンプがオン状態にあると判定した場合には、継続入賞球
検出器49の入力判定を行わせないものとしてある。
【0224】そして、動作時間が終了したか否かを判定
し、未だ動作時間が経過していなければ、入賞個数検出
器50が検出した入賞球数が10個になったか否かを判
定することで、当該サイクルの終了条件が満たされたか
否かを判定する。終了条件が満足されていなければ、入
賞個数表示器48による入賞個数表示および継続回数表
示器47による継続回数表示を更新し、上記したと同様
な特別遊技処理を行う。
【0225】しかして、当該サイクルの終了条件が満た
された場合には、変動入賞装置28の駆動源45をオフ
にすることで、変動入賞装置28を第1状態に復せしめ
ると共に、入賞個数カウンタのカウント数をクリアす
る。なお、当該サイクルの終了条件が「動作時間の終
了」であった場合には、入賞個数検出器50が検出した
入賞球数たる入賞個数が“0”であるか否かを判断し、
入賞個数が“0”であった場合には、ノーカウント不正
フラグおよび不正発生フラグをセットすることによっ
て、上記不正処理のノーカウント不正検出に供する。
【0226】次いで、特別遊技中におけるサイクル更新
の判断条件として、継続入賞球検出器49が入賞球を検
出することによってオンされる継続ランプがオン状態に
あるか否かを判断し、ここで継続ランプがオン状態であ
れば、サイクル更新に伴って継続ランプを消灯し、入賞
個数表示および継続回数表示を更新する。しかし、継続
ランプがオン状態でなければ、特別遊技中のサイクル更
新は為されず、継続カウンタのカウント数をクリアし
て、特別遊技処理自体を終了させるのである。
【0227】各サイクル毎に継続入賞球検出器49が継
続入賞球を検出し、特別遊技中におけるサイクルの更新
継続回数が16回に達した場合には、各サイクルの更新
毎に“1”加算される継続回数カウンタのカウント数が
“16”であるために、継続入賞球検出器49の入力判
定は行わず、入賞個数検出器50による入賞球の検出の
みを行い、最先のサイクル終了条件が満たされた時点
で、変動入賞装置28を第1状態に戻すように駆動源4
5をオフにし、当該サイクル中に入賞個数検出器50に
よって検出された入賞球数たる入賞個数が“0”でなけ
れば、継続カウンタのカウント数をクリアして、特別遊
技処理を終了する。
【0228】なお、上記したゲーム処理は一具体例であ
り、デジタル処理において判断する可変表示器26の図
柄判定に際して、隣接する可変表示部(例えば第1可変
表示部26aと第2可変表示部26b)の表示内容が一
致する場合を「小当り」とすることで、特別遊技とは異
る遊技処理(例えば変動入賞装置28を極く短時間だけ
第2状態に変換駆動させる)を行うように構成すれば、
パチンコ遊技の興趣を一層高めることができる。
【0229】次に、上記した役物処理が終了した後に行
う排出装置不正監視処理について説明する。
【0230】排出装置不正監視処理に際しては、遊技媒
体排出装置64の第1遊技媒体排出機構85a及び第2
遊技媒体排出機構85bについて、夫々監視するものと
してあり、先ず第1遊技媒体排出機構85aの第1排出
ソレノイド104aへ駆動出力しているか否かを判定
し、排出ソレノイド104aをオンさせていれば、第1
排出不正監視カウンタをクリア(カウント数を“0”
に)し、次いで、第2遊技媒体排出機構85bの第2排
出ソレノイド104bへ駆動出力しているか否かを判定
し、第2排出ソレノイド104bをオンさせていれば、
第2排出不正監視カウンタをクリアする。そして、排出
装置不正監視処理を一旦終了させ、再び行う排出装置不
正監視処理において、第1,第2排出ソレノイド104
a,104bがオン状態であれば、上記と同様にして第
1,第2排出不正監視カウンタをクリアし続けるのであ
る。
【0231】一方、第1排出ソレノイド104aに駆動
出力を行っていない場合には、第1遊技媒体排出機構8
5aより排出される球を検出する第1排出センサ91a
の立上りフラグがセットされているか否かを判定し、セ
ットされていた場合には、第1排出不正監視カウンタの
カウント数に“1”を加算すると共に、第1排出センサ
立上りフラグをリセットする。次いで、第1排出不正監
視カウンタのカウント数が“3”に達したか否かを判定
し、該カウント数が未だ“3”に達していなければ、第
2遊技媒体排出機構85bの不正監視を行う。
【0232】上記した第1遊技媒体排出機構85aの排
出不正監視において、排出ソレノイド104aがオンで
あった場合、排出ソレノイド104aがオンであるが第
1排出センサ立上りフラグがセットされていない場合、
もしくは第1排出不正監視カウンタのカウント数が
“2”以下であった場合に行う第2遊技媒体排出機構8
5bの排出不正監視において、第1排出ソレノイド10
4bに駆動出力を行っていない場合には、第2遊技媒体
排出機構85bより排出される球を検出する第2排出セ
ンサ91bの立上りフラグがセットされているか否かを
判定し、セットされていた場合には、第2排出不正監視
カウンタのカウント数に“1”を加算すると共に、第2
排出センサ立上りフラグをリセットする。次いで、第2
排出不正監視カウンタのカウント数が“3”に達したか
否かを判定し、該カウント数が未だ“3”に達していな
ければ、排出装置不正監視処理を一旦終了する。
【0233】上記のようにして、排出不正監視処理を繰
り返すことで、第1排出監視カウンタもしくは第2排出
監視カウンタのカウント数が“3”に達した場合には、
遊技媒体排出装置6に対して不正が為されたものとみな
し、球抜ソレノイド123をオンさせて球抜ゲート12
1を流下樋115内へ臨ませ、排出球の流下路を球抜き
樋120側へ切り換えると共に、排出不正フラグをセッ
トする。また、この球抜きフラグがセットされることに
基づいて、球貸排出表示部18及び賞球排出表示部19
の点滅動作を行わせるものとし、当該パチンコ機1にお
いて、排出装置不正が発生したことを可視表示させる。
【0234】上記のようにして、排出不正フラグがセッ
トされることに基づいて行われる排出装置不正解除処理
においては、先ず排出1エラー解除フラグもしくは排出
2エラー解除フラグがセットされているか否かを判定
し、両エラー解除フラグがセットされるまで、この排出
装置不正解除処理においては、他の処理を行わせない。
なお、これら排出1エラー解除フラグおよび排出2エラ
ー解除フラグは、後に詳述する割込処理において所定時
間毎に行う排出センサ1レベル入力処理および排出セン
サ2レベル入力処理においてセットされるものであり遊
技媒体排出装置64の第1,第2排出センサ91a,9
1bが所定時間(例えば50ミリ秒)継続して球有り状
態であった場合に、遊技媒体排出装置64に作用した不
正要因の除去が適正に行われた指標とするものである。
【0235】排出1エラー解除フラグ及び排出2エラー
解除フラグが共にセットされた場合には、排出不正フラ
グをリセットすると共に、球抜きソレノイド123をオ
フにする。併せて、球貸排出表示部18及び賞球排出表
示部19の点滅表示動作を停止させるのである。
【0236】上記のようにして、排出装置の不正が解除
された後には、排出装置の不正を検出する前に付されて
いた処理番号に従って各処理が行われるものとしてあ
る。処理番号が“0”に設定されている場合には、先
ず、球抜フラグがセットされているか否かを判定し、球
抜フラグがセットされていない場合には球貸要求が為さ
れているか否か、この球貸要求が為されていない場合に
はセーフ立上りフラグがセットされているか否かを判定
する。
【0237】ここで、一定時間(例えば1ミリ秒)毎に
行われる割込処理(後に詳述)において行われる球抜セ
ンサ入力処理において、球抜フラグがセットされていた
場合には、処理番号が“4”に設定され、この処理番号
に基づいて球抜き処理が行われる。
【0238】この球抜処理に際しては、先ず強制終了フ
ラグがセットされているか否かを判定する。この強制終
了フラグとは、球抜き処理が適正に行われて終了するの
ではなく、例えば球抜き処理を実行している最中に、再
度球抜きセンサ112がオンすることで、球抜フラグが
セットされた場合に付されるフラグであり、該強制終了
フラグがセットされていた場合には、球抜き処理を中断
するための処理(後に詳述)を行う。
【0239】強制終了フラグがセットされていなけれ
ば、球抜き実行フラグがセットされているか否か、球抜
き開始フラグがセットされているか否かを判定し、何れ
のフラグもセットされていなければ、球抜フラグをリセ
ットし、球抜き開始タイマ(例えば1000ms)をセ
ットすると共に球抜ソレノイド123をオンする。上記
球抜き開始タイマは、球抜き処理として、遊技媒体排出
装置64から球を排出するために、球の流下路を切り換
えるのに必要十分な時間(球抜ソレノイド123がオン
して球抜きゲートが変換されるのに必要十分な時間)を
計時するためのものである。
【0240】上記のようにして球抜きタイマセットおよ
び球抜ソレノイド123をオンさせた後には球抜開始フ
ラグをセットし、球抜フラグがセットされているか否か
を判定する。ここで有無を判断する球抜フラグは、上記
処理においてリセットされた球抜フラグ(処理番号を
“4”に設定する際に用いられたフラグ)を意味するも
のではなく、当該球抜処理の実行中に球抜センサ123
がオンすることによって、新たな球抜フラグがセットさ
れているか否かを判定するものである。この球抜フラグ
がセットされていた場合には、球抜処理を強制終了させ
るための処理(後に詳述)を行う。なお、上記した球抜
開始フラグの有無の判定処理において、球抜開始フラグ
がセットされていた場合には、この球抜フラグの有無の
判定処理にスキップする。
【0241】球抜フラグがセットされていなければ、球
抜ソレノイド123をオンさせると同時にセットした球
抜開始タイマが所定時間を計時したか否かを判定し、タ
イムアップしていなければ、一旦球抜処理を終了させ
て、再び上記した球抜処理を行う。
【0242】上記処理を繰り返した後に、球抜開始タイ
マがカウントアップすると、第1排出ソレノイド104
a及第2排出ソレノイド104bをオンさせて、実際の
球抜動作を開始すると共に、この球抜動作の実行に伴っ
て、球抜実行フラグをセットする。
【0243】そして、球抜実行フラグがセットされてい
ない場合には、球抜処理中に球抜センサ112がオンす
ることに基づく球抜フラグがセットされているか否かを
再び判定し、球抜フラグがセットされていない場合に
は、排出1終了フラグもしくは排出2終了フラグがセッ
トされているか否かを判定する。なお、上記した球抜実
行フラグの有無の判定処理において、球抜実行フラグが
セットされていた場合には、この球抜フラグの有無の判
定処理へスキップする。
【0244】第1遊技媒体排出機構85aよりの球排出
動作が終了しておらず、排出1終了フラグがセットされ
ていない場合には、後述する排出センサ1入力処理にお
いて、排出1球無フラグがセットされているか否かを判
定する。そして、排出1球無フラグがセットされていな
ければ、第1排出センサ91aが球を検出していない状
態であるか否かを判定し、第1排出センサ91aが排出
球を検出していない状態であった場合には、排出1球無
フラグをセットすると共に、排出1球無タイマ(例えば
3秒)をセットする。この球無タイマは遊技媒体排出装
置64内に球が残留していない状態であることを確認す
るためのものである。
【0245】上記のようにして、排出1球無フラグがセ
ットされた後に、再び開始される球抜処理においては、
排出1終了フラグおよび排出1球無フラグがセットされ
ていることに基づいて、再び第1排出センサ91aが球
を検出していない状態であるか否かの判定を行う。ここ
で、球を第1排出センサ91aが検出していた場合に
は、残留球があるものとして、排出1球無フラグをリセ
ットする。一方、ここでも第1排出センサ91aが球を
検出していない状態であれば、排出球無タイマが所定時
間を計時したか否かを判定し、所定時間を計時していた
場合には、排出1終了フラグをセットし、排出球無フラ
グをリセットする。
【0246】第2遊技媒体排出機構85bについても、
上記第1遊技媒体排出機構85aと同様にして、排出2
終了フラグをセットする。すなわち、第2遊技媒体排出
機構85bよりの球排出動作が終了しておらず、排出2
終了フラグがセットされていない場合には、後述する排
出センサ2入力処理において、排出2球無フラグがセッ
トされているか否かを判定する。そして、排出2球無フ
ラグがセットされていなければ、第2排出センサ91b
が球を検出していない状態であるか否かを判定し、第2
排出センサ91bが排出球を検出していない状態であっ
た場合には、排出2球無フラグをセットすると共に、排
出2球無タイマ(例えば3秒)をセットする。
【0247】上記のようにして、排出2球無フラグがセ
ットされた後に、再び開始される球抜処理においては、
排出2終了フラグおよび排出2球無フラグがセットされ
ていることに基づいて、再び第2排出センサ91bが球
を検出していない状態であるか否かの判定を行う。ここ
で、球を第2排出センサ91bが検出していた場合に
は、残留球があるものとして、排出2球無フラグをリセ
ットする。一方、ここでも第2排出センサ91bが球を
検出していない状態であれば、排出球無タイマが所定時
間を計時したか否かを判定し、所定時間を計時していた
場合には、排出2終了フラグをセットし、排出球無フラ
グをリセットする。
【0248】排出1終了フラグおよび排出2終了フラグ
がセットされるまでは、上記の処理を繰り返すものとし
てあり、例えば排出1終了タイマもしくは排出2終了タ
イマがセットされてから所定時間(3秒)が経過する前
に、球を第1,第2排出センサ91a,91bが検出し
た場合には、改めて排出1終了タイマもしくは排出2終
了タイマをセットし、再び3秒の計時を開始するのであ
る。また、排出1終了フラグおよび排出2終了フラグが
セットされるまで、同様な処理を繰り返す。
【0249】上記のようにして、排出1終了フラグ及び
排出2終了フラグがセットされると、球抜実行フラグ、
球抜開始フラグ、排出1終了フラグ、排出2終了フラグ
を併せてリセットし、第1,第2排出ソレノイド104
a,104bおよび球抜ソレノイド123を駆動停止さ
せ、処理番号を“0”に設定して、球抜処理を終了す
る。
【0250】次に、球抜処理中に球抜センサ112から
検出出力が入力されることに基づいて、球抜処理の強制
終了を行う場合を説明する。
【0251】球抜実行フラグがセットされた後において
は、既に第1,第2遊技媒体排出機構82a,82bが
動作を開始しているので、この排出動作が終了したとし
て、排出1終了フラグもしくは排出2終了フラグがセッ
トされているか否かを判定すし、各終了フラグがセット
されていれば、第1排出ソレノイド104aもしくは第
2排出ソレノイド104bをオフにする。そして、上記
判断処理を行った後、第1,第2排出センサ91a,9
1bが所定時間継続してオフ状態を維持していることを
確認するために、排出1球無フラグおよび排出2球無フ
ラグをリセットする。
【0252】上記のようにして球無フラグをリセットし
た場合および球抜開始フラグをセットした後に球抜フラ
グがセットされた場合には、球抜フラグをリセットする
と共に、強制終了フラグおよび強制終了タイマ(例えば
1秒)をセットする。そして、上記のようにして強制終
了フラグがセットされた後においては、強制終了タイマ
がカウントアップしたか否かを判定し、強制終了タイマ
が所定時間(1秒)を計時していなければ、排出1終了
フラグおよび排出2終了フラグの有無を判定する。
【0253】排出1終了フラグがセットされていない場
合には、第1排出センサ91aが球を検出したことに基
づいて付される排出センサ1立上りフラグがセットされ
ているか否かの判定をおこない、該排出センサ1立上り
フラグがセットされていれば、第1排出センサ91aが
球を検出したタイミングで、第1排出ソレノイド104
aをオフにすると共に、排出1終了フラグをセットす
る。
【0254】上記のようにして、第1遊技媒体排出機構
85aにおける排出1終了フラグがセットされた後、も
しくは排出センサ1立上りフラグがセットされていない
場合には、遊技媒体排出機構85bについて、上記と同
様な処理を行う。すなわち、排出2終了フラグがセット
されていない場合には、第2排出センサ91bが球を検
出したことに基づいて付される排出センサ2立上りフラ
グがセットされているか否かの判定をおこない、該排出
センサ2立上りフラグがセットされていれば、第2排出
センサ91bが球を検出したタイミングで、第2排出ソ
レノイド104bをオフにすると共に、排出2終了フラ
グをセットする。斯くして、強制終了タイマが所定時間
を計時する前に、第1,第2排出ソレノイド104a,
104bがオフにされると共に、排出1終了フラグ及び
排出2終了フラグがセットされると、強制終了タイマを
リセットすると共に、強制終了フラグをリセットする。
【0255】一方、排出1終了フラグ及び排出2終了フ
ラグが共にセットされる前に、強制終了タイマが所定時
間を計時すると、排出センサ1立上りフラグもしくは排
出センサ2立上りフラグの有無に拘らず、強制的に第
1,第2排出ソレノイド104a,104bをオフにし
た後、強制終了フラグをリセットする。なお、本実施形
態においては、強制終了フラグのセットから強制終了タ
イマによって1秒を計時するものとしてあることから、
球が残留していた場合には、この間に一度は第1,第2
排出センサ91a,91bを通過する筈であるから、排
出センサ1立上りフラグ及び排出センサ2立上りフラグ
がセットされないということは、既に球抜きが完了した
ものとみなして、第1,第2排出ソレノイド104a,
104bをオフにするのである。
【0256】上記のようにして強制終了フラグをリセッ
トすると、次いで球抜実行フラグおよび球抜開始フラグ
をリセットすると共に、排出1終了フラグ及び排出2終
了フラグをリセットし、球抜ソレノイド123をオフに
して球抜ゲート121を通常の状態に復帰せしめる。そ
して、処理番号を“0”にセットすることで、球抜処理
を終了させるのである。
【0257】次に、処理番号“0”の状態において、カ
ード制御装置9より球貸要求信号が入力されることに基
づいて行われる球貸開始処理について説明する。
【0258】球貸開始処理においては、先ず排出開始条
件確認処理を行い、この排出開始条件確認処理において
排出可能フラグがセットされていた場合には、カード制
御装置9のカード制御手段200より要求された排出球
数に応じた球貸数データを排出レジスタ0にセットする
と共に、球貸排出表示部18をオンさせる。さらに、球
貸音フラグをセットすることで、音声出力処理(後に詳
述)が実行された際に、スピーカ126より球貸排出音
が出力されるようにすると共に、該球貸排出音の出力時
間を設定するための球貸音タイマ及び生成音を特定する
ための球貸排出音データをセットする。次いで、遊技盤
制御装置130からカード制御装置9へ貸球排出動作が
可能であることを示唆するP台レディ信号を送信するた
めのP台レディフラグをセットする。
【0259】上記の処理が終了すると、第1,第2遊技
媒体排出機構85a,85bを適宜に駆動させて実際の
貸球排出動作をさせるための排出開始処理を行い、処理
番号を“3”に設定して球貸開始処理を終了する。な
お、排出開始条件確認処理において、排出可能フラグが
セットされなかった場合には、P台レディフラグがセッ
トされないために、P台レディ信号がカード制御装置9
へ送信されず、この球貸要求に基づく貸球排出動作は行
われない。
【0260】排出開始条件確認処理においては、排出セ
ンサ1球有フラグがセットされているか否か、排出セン
サ2球有フラグがセットされているか否か、半端センサ
球有フラグがセットされているか否か、オーバーフロー
球無フラグがセットされているか否かを判定し、全ての
フラグがセットされている場合にのみ、排出可能フラグ
をセットするのである。しかしながら、何れかのフラグ
がセットされていない場合には、排出可能フラグをリセ
ットすることで、上記した球貸開始処理を不可能とする
のである。
【0261】また、排出開始条件確認処理において排出
開始可能フラグがセットされることに基いて行われる排
出開始処理においては、先ず排出レジスタ0にセットさ
れた球貸数データが「1」であるか否か判定し、「1」
であった場合には、1個排出フラグをセットすると共
に、交互排出フラグをリセットする。そして、球を1個
だけ排出するために第1排出ソレノイド104aもしく
は第2排出ソレノイド104bをオンさせる時間を計時
するための1個排出タイマをセットする。
【0262】一方、排出レジスタ0の球貸数データが1
ではない場合には、排出レジスタ0の球貸数データが
「8」以下であるか否かを判定し、「8」以下であった
場合には、1個排出フラグをリセットすると共に、交互
排出フラグをセットする。
【0263】上記のようにして、1個排出タイマがセッ
トされた場合および交互排出フラグがセットされた場合
には、反転フラグ処理を行い、その後に反転フラグがセ
ットされた状態(“1”)であるか、リセットされた状
態(“0”)であるかを判定する。この反転フラグ処理
は、反転フラグがセットされているか否かを判定して、
反転フラグがセットされていれば、反転フラグをリセッ
トし、反転フラグがリセットされていれば、反転フラグ
をセットするものである。そして、上記反転フラグ処理
において反転された反転フラグのセット・リセットに応
じて、第1排出ソレノイド104aもしくは第2排出ソ
レノイド104bの一方を駆動させることで、第1遊技
媒体排出機構85aと第2遊技媒体排出機構85bを交
互にオンさせる交互排出が可能になるのである。次い
で、排出ウエイトフラグ及び排出終了フラグをリセット
し、排出監視タイマ(例えば3秒を計時)をセットす
る。
【0264】排出レジスタ0の球貸数データが「9」よ
り大であった場合には、第1遊技媒体排出機構85aよ
り排出させる排出球数と第2遊技媒体排出機構85bよ
り排出させる球数を設定するための排出数分割処理を行
い、1個排出フラグ、交互排出フラグ、排出1終了フラ
グ、排出2終了フラグをリセットすると共に、第1,第
2排出ソレノイド104a,104bをオンさせるので
ある。次いで、排出ウエイトフラグ及び排出終了フラグ
をリセットし、排出監視タイマ(例えば3秒を計時)を
セットする。
【0265】また、上記排出数分割処理においては、先
ず、排出レジスタ0にセットされた球貸数データが
「9」か否かを判定し、「9」であった場合には、排出
レジスタ1に「5」を、排出レジスタ2に「4」を夫々
セットして排出数分割処理を終了する。次いで、排出レ
ジスタ0にセットされた球貸数データが「10」か否か
を判定し、「10」であった場合には、排出レジスタ1
に「5」を、排出レジスタ2に「5」を夫々セットして
排出数分割処理を終了する。
【0266】以下、同様にして、排出レジスタ0にセッ
トされた球貸数データが「11」か否かを判定し、「1
1」であった場合には、排出レジスタ1に「6」を、排
出レジスタ2に「5」を夫々セットし、排出レジスタ0
にセットされた球貸数データが「12」か否かを判定
し、「12」であった場合には、排出レジスタ1に
「6」を、排出レジスタ2に「6」を夫々セットし、排
出レジスタ0にセットされた球貸数データが「13」か
否かを判定し、「13」であった場合には、排出レジス
タ1に「7」を、排出レジスタ2に「6」を夫々セット
し、排出レジスタ0にセットされた球貸数データが「1
4」か否かを判定し、「14」であった場合には、排出
レジスタ1に「7」を、排出レジスタ2に「7」を夫々
セットし、排出レジスタ0にセットされた球貸数データ
が「15」か否かを判定し、「15」であった場合に
は、排出レジスタ1に「8」を、排出レジスタ2に
「7」を夫々セットし、排出レジスタ0にセットされた
球貸数データが「16」か否かを判定し、「16」であ
った場合には、排出レジスタ1に「8」を、排出レジス
タ2に「8」を夫々セットし、排出レジスタ0にセット
された球貸数データが「17」か否かを判定し、「1
7」であった場合には、排出レジスタ1に「9」を、排
出レジスタ2に「8」を夫々セットし、排出レジスタ0
にセットされた球貸数データが「18」か否かを判定
し、「18」であった場合には、排出レジスタ1に
「9」を、排出レジスタ2に「9」を夫々セットし、排
出レジスタ0にセットされた球貸数データが「19」か
否かを判定し、「19」であった場合には、排出レジス
タ1に「10」を、排出レジスタ2に「9」を夫々セッ
トし、排出レジスタ0にセットされた球貸数データが
「20」か否かを判定し、「20」であった場合には、
排出レジスタ1に「10」を、排出レジスタ2に「1
0」を夫々セットし、排出レジスタ0にセットされた球
貸数データが「21」か否かを判定し、「21」であっ
た場合には、排出レジスタ1に「11」を、排出レジス
タ2に「10」を夫々セットし、排出レジスタ0にセッ
トされた球貸数データが「22」か否かを判定し、「2
2」であった場合には、排出レジスタ1に「11」を、
排出レジスタ2に「11」を夫々セットし、排出レジス
タ0にセットされた球貸数データが「23」か否かを判
定し、「23」であった場合には、排出レジスタ1に
「12」を、排出レジスタ2に「11」を夫々セット
し、排出レジスタ0にセットされた球貸数データが「2
4」か否かを判定し、「24」であった場合には、排出
レジスタ1に「12」を、排出レジスタ2に「12」を
夫々セットし、排出レジスタ0にセットされた球貸数デ
ータが「25」か否かを判定し、「25」であった場合
には、排出レジスタ1に「13」を、排出レジスタ2に
「12」を夫々セットして排出数分割処理を終了する。
【0267】上記した球貸開始処理において、処理番号
が“3”に設定されることによって開始される球貸排出
処理について説明する。
【0268】球貸排出処理においては、先ず排出ウエイ
トフラグがセットされているか否かを判定し、該排出ウ
エイトフラグがセットされていなければ、排出処理を行
う。そして、排出処理が終了した後には、所定数の球排
出が終了したことに基づいてセットされる排出終了フラ
グがセットされているか否かを判定し、未だ排出終了フ
ラグがセットされていなければ、一旦球貸排出処理を終
了させる。上記処理を繰返した後に、排出終了フラグが
セットされると、排出ウエイトフラグをセットすると共
に、排出ウエイトタイマ(例えば400ms)をセット
する。さらに、払出終了フラグをセットすると共に、貸
球排出表示部18等への表示出力を停止させて、球貸排
出表示をオフにする。
【0269】また、排出終了フラグがセットされること
に伴って行う上記処理と共に、連続球貸カウンタのカウ
ント数に“1”を加算する。この連続球貸カウンタは、
例えば、貸球排出手段178の球貸上限判定手段188
に設けるものとしてあり、この連続球貸カウンタのカウ
ント上限値(例えば5回)は、球貸上限記憶手段189
より供給される。そして、球貸連続カウンタのカウント
値が記憶上限値である場合には、カード制御装置9より
入力された球貸要求信号を無効とすることによって、連
続して球貸可能な回数(排出球数)を規制するのであ
る。
【0270】上記のようにして、排出ウエイトフラグが
セットされると、排出ウエイトタイマが所定時間を計時
したか否かを判定し、未だ所定時間が経過していなけれ
ば、一旦球貸排出処理を終了させる。そして、上記処理
を繰り返した後に、ウエイトタイマがタイムアップする
と、処理番号を“0”に設定して、球貸排出処理を終了
する。
【0271】次に、上記した球貸排出処理において、球
貸要求に基づく所定数の球排出動作が終了することに伴
って排出ウエイトフラグがセットされるまで継続して行
われる排出処理を説明する。
【0272】排出処理に際しては、先ず、排出エラーフ
ラグ(後に詳述)がセットされているか否かを判定し、
この排出エラーフラグがセットされていなければ、遊技
媒体排出装置64より適正な球排出動作が行われたこと
に基づいてセットされる排出終了フラグがセットされて
いるか否かを判定する。そして、排出監視処理において
セットされた排出監視タイマ(3秒)がタイムアップし
たか否かを判定し、排出監視タイマがカウントアップし
ていなければ、1個排出フラグがセットされているか否
かを判定する。
【0273】上記判定処理において、1個排出フラグが
セットされていた場合には、第1遊技媒体排出機構85
aもしくは第2遊技媒体排出機構85bの一方から遊技
球を「1個」だけ排出させる1個排出処理を行い、1個
排出フラグがセットされていなければ、交互排出フラグ
がセットされているか否かを判定する。そして、交互排
出フラグがセットされていた場合には、第1遊技媒体排
出機構85aもしくは第2遊技媒体排出機構85bの一
方のみから「8個」以下の遊技球を排出させる交互排出
処理を行い、交互排出フラグがセットされていない場合
には、第1遊技媒体排出機構85a及び第2遊技媒体排
出機構85bの両方を用いて「9個」以上の遊技球を排
出させる併用排出処理を行って、排出処理を終了する。
【0274】また、排出処理において、排出監視タイマ
が所定時間を計時した場合には、第1排出ソレノイド1
04aおよび第2排出ソレノイド104bをオフにする
と共に、排出エラーフラグをセットする。そして、この
排出処理を行っている際の処理番号が「2」であるか
「3」であるかを確認し、処理番号が「2」であった場
合には賞球排出表示部19を、処理番号が「3」であっ
た場合には貸球排出表示部18を夫々点滅動作させ、当
該パチンコ機1において貸球排出時の排出エラーもしく
は賞球排出時のエラーが生じたことを可視表示させるの
である。
【0275】上記のようにして排出エラーフラグがセッ
トされることに基づいて、排出エラー回復処理が行われ
るのである。この排出エラー回復処理においては、先ず
排出1エラー解除フラグ及び排出2エラー解除フラグが
セットされているか否かを判定する。そして、第1,第
2排出センサ91a,91bが3秒間継続して球有り状
態を検出することに基づいて両フラグが共にセットされ
ると、球排出動作が可能な状態であるか否かを確認する
ために、上記した排出開始条件確認処理をおこなう。
【0276】この排出開始条件確認処理において、排出
開始可能フラグがセットされていなければ、そのまま排
出エラー回復処理を終了するが、排出開始可能フラグが
セットされていた場合には、排出レジスタ1の値が
“1”より大であるか否かを判定し、“1”以下であれ
ば、排出レジスタ2の値を排出レジスタ0にセットす
る。また、排出レジスタ1の値が“1”より大であった
場合には、排出レジスタ2の値が“1”より大であるか
否かを判定し、この排出レジスタ2の値が“1”以下で
あれば、排出レジスタ1の値を排出レジスタ0にセット
する。さらに、排出レジスタ2の値も“1”より大であ
った場合には、排出レジスタ1の値と排出レジスタ2の
値との加算値を排出レジスタ0にセットする。
【0277】上記のようにして、排出レジスタ0に賞球
データもしくは球貸データがセットされると、処理番号
が「2」であるか「3」であるかを判定し、処理番号が
「2」であった場合には、賞球排出表示部19を点滅動
作から通常の点灯動作に復帰させ、処理番号が「3」で
あった場合には、貸球排出表示部18を点滅動作から通
常の点灯動作に復帰させ、上記した排出開始処理を行う
と共に、排出エラーフラグをリセットする。かくするこ
とによって、排出エラー発生によって中断された賞球排
出もしくは貸球排出動作の継続を可能ならしめるのであ
る。
【0278】なお、上記した排出エラー回復処理におい
て、排出レジスタ1及び排出レジスタ2の値を単純に加
算せずに、排出レジスタ1もしくは排出レジスタ2の値
が“1”以下であった場合には、他方の排出レジスタの
値のみを排出レジスタ0にセットするようにしたのは、
以下の理由による。
【0279】本実施形態の第1,第2遊技媒体排出機構
85a,85bは図9〜図10に示すように、ストッパ
用係止爪103a,103bによって球が流下を阻止さ
れている第1状態においては、ストッパ用係止爪103
a,103bに流下を阻止されている最上流側の球に当
接した2番目の球が第1,第2排出センサ91a,91
bに検出されている状態となるように構成してある。し
たがって、第1,第2排出センサ91a,91bの検出
出力の立上りエッジに基づいて通過球を検出するとした
本実施形態においては、例えば「6個」の球排出を行う
場合には、当該排出処理において第1排出センサ91a
もしくは,第2排出センサ91bが検出する5番目の立
上りエッジを検出した時点で第1,第2排出ソレノイド
104a,104bをオフにして、ストッパ用係止爪1
03a,103bを復帰させれば、所定数の球排出動作
がおこなえるのである。すなわち、排出レジスタ1もし
くは排出レジスタ2の値が“1”であった場合には、当
該排出レジスタ側における所定数の球排出動作は終了し
ていることになる。
【0280】上記のようなことから、排出レジスタの値
が“1”であっても、これらを加算した値を排出レジス
タ0にセットしてしまうと、余分な球排出動作を行うこ
とになるのである。また、全ての球排出動作の完了に基
づいてセットされる排出終了フラグがセットされていな
いことから、一方の排出レジスタが“1”以下であった
場合には、他方の排出レジスタの値が“1”より大であ
ることを意味するので、排出レジスタ1が“1”以下で
あった場合には、排出レジスタ2の値を排出レジスタ0
にセットし、排出レジスタ2が“1”であった場合に
は、排出レジスタ1の値を排出レジスタ0にセットする
のである。
【0281】なお、排出監視タイマがタイムアップする
前に所定数の球排出動作が可能な場合(球切れや球詰ま
り等を生じていない場合)には、第1排出ソレノイド1
04aもしくは第2排出ソレノイド104bをオフにし
た後に、排出動作停止のタイミングを図るための立上り
エッジが検出された球(5番目の立上りエッジにおいて
は7番目の球)がストッパ用係止爪103a,103b
によって停止させられた後に、更に後続の球(8番目の
球)が第1排出センサ91aもしくは第2排出センサ9
1bに検出された状態で停止するので、該後続球の検出
に基づく立上りエッジが検出されることで、排出レジス
タ1もしくは排出レジスタ2の値は“0”になる。
【0282】次に、排出開始処理において、排出球数が
1個である場合に1個排出フラグがセットされることに
基づいて開始される1個排出処理を説明する。この1個
排出処理においては、先ず、上記排出開始処理において
セットされた1個排出タイマ(35ms)がタイムアッ
プしたか否かを判定し、タイムアップしていれば、反転
フラグのセット・リセット状態を判定する。そして、こ
の反転フラグの状態に応じて、上記排出開始処理におい
て駆動させた排出ソレノイドをオフにする。すなわち、
反転フラグがセットされていれば、排出開始処理におい
てオンさせた第2排出ソレノイド104bをオフにし、
反転フラグがセットされていなければ、排出開始処理に
おいてオンさせた第1排出ソレノイド104aをオフに
する。そして、排出終了フラグをセットした後に、1個
排出処理を終了するのである。
【0283】また、上記した排出開始処理において、排
出球数が1個より大で且つ8個より小であった場合に、
交互排出フラグがセットされることに基づいて行われる
交互排出処理においては、先ず、反転フラグがセット・
リセット状態を判定し、この反転フラグの状態に応じ
て、上記排出開始処理において駆動させた排出ソレノイ
ド側の排出センサの検出状態を判定する。
【0284】すなわち、反転フラグがセットされていな
ければ、上記排出開始処理において第1排出ソレノイド
104aをオンさせることによって駆動させた第1遊技
媒体排出機構85aの第1排出センサ91aから球の検
出出力が入力されることに基づいてセットされる排出セ
ンサ1立上りフラグがセットされているか否かを判定
し、反転フラグがセットされていれば、上記排出開始処
理において第2排出ソレノイド104bをオンさせるこ
とによって駆動させた第2遊技媒体排出機構85bの第
2排出センサ91bから球の検出出力が入力されること
に基づいてセットされる排出センサ2立上りフラグがセ
ットされているか否かを判定するのである。そして、該
フラグがセットされていなければ、一旦交互排出処理を
終了して、再び上記処理を繰り返す。
【0285】ここで、排出センサ1立上りフラグがセッ
トされていた場合には、排出レジスタ0の値から“1”
減算し、排出センサ1立上りフラグをリセットする。そ
して、排出レジスタ0の値が“1”であるか否かを判定
し、その値が“1”でなければ、一旦交互排出処理を終
了して、再び上記処理を繰り返す。しかして、排出レジ
スタ0の値が“1”であった場合には、上記排出エラー
回復処理において説明したように、所定数の球排出が行
われたことになるため、第1排出ソレノイド104aを
オフにして球排出動作を終了させると共に、排出終了フ
ラグをセットして、交互排出処理を終了するのである。
【0286】一方、排出センサ2立上りフラグがセット
されていた場合も同様に、排出レジスタ0の値から
“1”減算し、排出センサ2立上りフラグをリセットす
る。そして、排出レジスタ0の値が“1”であるか否か
を判定し、その値が“1”でなければ、一旦交互排出処
理を終了して、再び上記処理を繰り返す。しかして、排
出レジスタ0の値が“1”であった場合には、第2排出
ソレノイド104bをオフにして球排出動作を終了させ
ると共に、排出終了フラグをセットして、交互排出処理
を終了するのである。
【0287】次に、上記排出開始処理において1個排出
フラグ及び交互排出フラグがリセットされることによ
り、排出処理で行われる併用排出処理を説明する。この
併用排出処理においては、先ず排出1終了フラグがセッ
トされているか否かを判定し、排出1終了フラグがセッ
トされていれば、第1遊技媒体排出機構85aからの球
排出動作は終了しているため、第1遊技媒体排出機構8
5a側の制御処理をスキップして、排出2終了フラグが
セットされているか否かの判定を行う。
【0288】しかし、排出1終了フラグがセットされて
いない場合には、排出センサ1立上りフラグがセットさ
れているか否かの判定を行い、排出センサ1立上りフラ
グがセットされていた場合には、排出センサ1立上りフ
ラグをリセットして、排出レジスタ1の値から“1”減
算する。そして、排出レジスタ1の値が“1”であるか
否かを判定し、その値が“1”でなければ、第2遊技媒
体排出機構85b側の制御処理へスキップする。ここ
で、排出レジスタ1の値が“1”であった場合には、上
記排出エラー回復処理において説明したように、所定数
の球排出が行われたことになるため、第1排出ソレノイ
ド104aをオフにして球排出動作を終了させると共
に、排出1終了フラグをセットして、第2遊技媒体排出
機構85b側の制御処理が終了することに基づいて排出
2終了フラグがセットされているか否かを判定する。
【0289】上記のようにして、第1遊技媒体排出機構
85a側の制御処理が終了した後に排出2終了フラグが
セットされているか否かを判定した結果、排出2終了フ
ラグがセットされていた場合には、両遊技媒体排出機構
85a,85bの球排出動作が終了したことになり、排
出終了フラグをセットして、併用排出処理を終了する。
【0290】しかし、上記判定処理において排出2終了
フラグがセットされていなかった場合、および未だ排出
1終了フラグをセットしていない場合には、排出センサ
2立上りフラグがセットされているか否かの判定を行
い、排出センサ2立上りフラグがセットされていた場合
には、排出センサ2立上りフラグをリセットして、排出
レジスタ2の値から“1”減算する。そして、排出レジ
スタ2の値が“1”であるか否かを判定し、その値が
“1”でなければ、一旦併用排出処理を終了して、再び
同様な処理を行う。ここで、排出レジスタ2の値が
“1”であった場合には、上記排出エラー回復処理にお
いて説明したように、所定数の球排出が行われたことに
なるため、第2排出ソレノイド104bをオフにして球
排出動作を終了させると共に、排出2終了フラグをセッ
トする。
【0291】そして、第1遊技媒体排出機構85a側の
制御処理が終了することに基づいて排出1終了フラグが
セットされているか否かを判定し、排出1終了フラグが
セットされていなければ、一旦併用排出処理を終了し
て、再び上記した第1遊技媒体排出機構85a側の制御
処理を行う。一方、排出1終了フラグもセットされてい
た場合には、両遊技媒体排出機構85a,85bの球排
出動作が終了したことになり、排出終了フラグをセット
して、併用排出処理を終了する。
【0292】次に、遊技盤5の第2入賞球検出手段もし
くは第3入賞球検出手段より検出出力が入力されること
に基づいて、遊技盤制御部132が排出制御部133へ
供給するための賞球データを確定する賞球数確定処理に
ついて説明する。この賞球数確定処理に際して、先ず、
上記スイッチ入力処理において第3賞球数入賞記憶がセ
ットされているか否かを判定し、この第3賞球数入賞記
憶がセットされていた場合には、第3賞球数設定記憶の
記憶値(例えば“7個”)を賞球データとしてセット
し、第3賞球数入賞記憶が無ければ、次いで第2賞球数
入賞記憶の有無を判定する。そして、第2賞球数入賞記
憶がセットされていた場合には、第2賞球数設定記憶の
記憶値(例えば“10個”)を賞球データとしてセット
し、第3賞球数入賞記憶も第2賞球数入賞記憶も無い場
合には、第1賞球数設定記憶の記憶値(例えば“15
個”)を賞球データとしてセットする。斯くして、第1
〜第3賞球数設定記憶の何れかを賞球データとしてセッ
トした後に、セーフセンサ53がセーフ球を検出するこ
とに基づいてセーフセンサ入力処理において付されたセ
ーフ立上りフラグをリセットすると共に、処理番号を
“1”に設定して、当該賞球数確定処理を終了する。
【0293】次に、上記した賞球数確定処理において処
理番号が“1”に設定されることに基づいて行われる賞
球排出開始処理について説明する。この賞球排出開始処
理に際しては、先ず、排出開始条件確認処理を行い、該
排出開始条件確認処理において、排出可能フラグがセッ
トされていなければ、遊技媒体排出装置64による球排
出動作が規制されているために、そのまま賞球排出処理
を終了する。一方、排出可能フラグがセットされていた
場合には、遊技盤制御部132より賞球データ送信路1
48を介して排出制御部133へ供給される賞球データ
(上記賞球数確定処理においてセットされた第1〜第3
賞球数設定記憶の何れか)を排出レジスタ0にセットす
ると共に、賞球排出表示部19をオンさせる。そして、
上記した排出処理を開始させるための排出開始処理を行
い、所定数の賞球排出動作が終了すると、処理番号を
“2”に設定して賞球開始処理を終了する。
【0294】上記した賞球開始処理において、処理番号
が「2」に設定されることによって開始される賞球排出
処理について説明する。
【0295】賞球排出処理においては、先ずセーフ球払
出フラグがセットされているか否かを判定し、セーフ球
払出フラグがセットされていなければ、次いで排出ウエ
イトフラグがセットされているか否かを判定し、該排出
ウエイトフラグもセットされていなければ、上記した排
出処理を行う。そして、排出処理が終了した後には、所
定数の球排出が終了したことに基づいてセットされる排
出終了フラグがセットされているか否かを判定し、未だ
排出終了フラグがセットされていなければ、一旦賞球排
出処理を終了させる。上記処理を繰返した後に、排出終
了フラグがセットされると、セーフソレノイド58をオ
ンさせて賞球排出の完了したセーフ球を開放すると共
に、セーフ球払出処理へ移行させるためのセーフ払出フ
ラグ及びセーフ球払出エラーの発生を監視するためのセ
ーフ球払出エラータイマ(例えば200ms)を夫々セ
ットする。さらに、排出ウエイトフラグをセットし、排
出ウエイトタイマ(例えば400ms)をセットし、賞
球排出表示部19等への表示出力を停止させて、賞球排
出表示をオフにする。また、排出した賞球数データを賞
球排出数カウンタに加算して、管理装置134へ出力す
るための賞球数データとして用いる。
【0296】上記のようにして、セーフ払出フラグがセ
ットされたことに基づいて行われるセーフ球払出処理に
際しては、先ず払出エラー処理中であるか否かを判定
し、払出エラー処理中でなければ、セーフソレノイド・
オフタイマが作動中であるか否かを判定し、セーフソレ
ノイド・オフタイマが作動中でなければ、セーフ立下り
フラグがセットされているか否かを判定し、セーフ球が
セーフセンサ53を通過したことに基づいてセーフセン
サ入力処理において付されるセーフ立下りフラグがセッ
トされているか否かを判定する。ここで、セーフソレノ
イド58がオンした直後においては、セーフ球が未だセ
ーフセンサ53をオンさせているために、セーフ立下り
フラグはセットされておらず、次いで、上記賞球払出処
理に於いてセットされたセーフ球払出エラータイマがカ
ウントアップしたか否かを判定する。そして、セーフ球
払出エラータイマが計時する所定時間が経過していない
場合には、一旦セーフ球払出処理を終了させる。
【0297】上記と同様なセーフ球払出処理を繰り返し
た後に、一定時間が経過すると、セーフ球が落下するこ
とに基づいて、セーフセンサの検出出力が無くなり、セ
ーフセンサ入力処理においてセーフ立下りフラグがセッ
トされる。そして、セーフ立下りフラグがセットされた
後には、セーフソレノイド58をオフにするためのセー
フソレノイド・オフタイマ(例えば100ms)をセッ
トすると共に、セーフ立下りフラグをリセットし、排出
されたセーフ球が第2入賞球もしくは第3入賞球として
処理されたものであった場合には、第2賞球数排出終了
もしくは第3賞球数排出終了として、第2賞球数入賞記
憶もしくは第3賞球数入賞記憶から“1”減数する。
【0298】そして、セーフソレノイド・オフタイマが
セットされた後には、セーフソレノイド・オフタイマ作
動中として、セーフソレノイド・オフタイマの計時時間
がタイムアップしたか否かの判断処理を行い、セーフソ
レノイド・オフタイマがカウントアップすると、セーフ
ソレノイドをオフにする。
【0299】一方、上記のようなセーフ球払出処理を繰
り返した際に、セーフ立下りフラグがセットされなかっ
た場合には、セーフ球払出エラータイマが計時する所定
時間(200ms)が経過すると、払出エラー処理が開
始される。この払出エラー処理が開始されることに基づ
いて、再び行われたセーフ球払出処理においては、払出
エラー処理中と判定されて、セーフセンサ53がセーフ
球を検出しなくなったか否かを判定する。すなわち、球
詰まり等によって、正常にセーフ球が払い出されない場
合には、このセーフ球払出処理において、セーフセンサ
53の球無し情報が得られるまで他の処理は行わせず、
未処理分のセーフ球に基づく賞球排出が行われることを
防止するのである。
【0300】そして、正常状態に復帰することでセーフ
球が排出され、セーフセンサ入力処理においてセーフ立
下りフラグがセットされると、再び開始されるセーフ球
払出処理において払出エラー処理が解除され、セーフ立
下りフラグをリセットすると共に、セーフソレノイド・
オフタイマをセットする。また、該セーフ球が第2,第
3賞球数入賞記憶に基づく賞球排出動作に供されたもの
であった場合には、各賞球数入賞記憶から“1”減数す
る。以後、上記と同様にして、セーフソレノイド・オフ
タイマがカウントアップすることに基づいて、セーフ払
出フラグをリセットすると共にソレノイド58をオフに
してセーフ球払出処理を終了するのである。
【0301】上記セーフ球払出処理が完了することに基
づいてセーフ払出フラグがリセットされると、排出ウエ
イトフラグがセットされていることに基づいて、排出ウ
エイトタイマが所定時間を計時したか否かを判定し、未
だ所定時間が経過していなければ、一旦賞球排出処理を
終了させる。そして、上記処理を繰り返した後に、ウエ
イトタイマがタイムアップすると、処理番号を“0”に
設定して、賞球排出処理を終了する。
【0302】次に、賞球排出動作もしくは貸球排出動作
中に電源が断たれたことを検出することに基づいて停電
フラグがセットされ、処理番号が「5」に設定された場
合に開始される停電回復処理を説明する。
【0303】この停電回復処理においては、先ず球排出
動作が可能な状態であるか否かを確認するために、上記
した排出開始条件確認処理をおこなう。この排出開始条
件確認処理において、排出開始可能フラグがセットされ
ていなければ、そのまま停電回復処理を終了するが、排
出開始可能フラグがセットされていた場合には、排出レ
ジスタ1の値が“1”より大であるか否かを判定し、
“1”以下であれば、排出レジスタ2の値を排出レジス
タ0にセットする。また、排出レジスタ1の値が“1”
より大であった場合には、排出レジスタ2の値が“1”
より大であるか否かを判定し、この排出レジスタ2の値
が“1”以下であれば、排出レジスタ1の値を排出レジ
スタ0にセットする。さらに、排出レジスタ2の値も
“1”より大であった場合には、排出レジスタ1の値と
排出レジスタ2の値との加算値を排出レジスタ0にセッ
トする。
【0304】上記のようにして、排出レジスタ0に賞球
データもしくは球貸データがセットされると、例えば球
貸排出中記憶の有無を判定し、球貸排出中記憶が有った
場合には、球貸音フラグ及びP台レディフラグをセット
すると共に貸球排出表示部18をオンにして、上記排出
開始処理を行う。一方、球貸排出中記憶が無かった場合
には、賞球排出表示部19をオンにして、上記排出開始
処理を行うのである。
【0305】なお、上記処理においては、球貸排出中記
憶の有無に基づいて、停電フラグがセットされた際に実
行していた球排出動作が賞球排出動作であるか貸球排出
動作であったかを判定するものとしたが、これに限定さ
れるものではなく、球貸要求による排出動作であった
か、賞球排出要求による排出動作であったかの記憶に基
づいて、排出動作の復帰を行わせるようにすればよい。
例えば、前述した排出制御部133に設ける停電制御手
段177においては、排出態様バックアップ手段191
によって記憶保持された排出態様(賞球排出態様もしく
は貸球排出態様)に基づいて、賞球排出手段176もし
くは貸球排出手段178へ排出続行信号を送信するもの
とした。
【0306】上記のようにして排出開始処理を行うと、
球貸排出中記憶に基づく場合には球貸排出中記憶を消去
して処理番号を「3」に設定した後に、球貸排出中記憶
が無いことに基づく場合には処理番号を「2」に設定し
た後に、夫々停電フラグをリセットして、停電回復処理
を終了する。斯くして、各処理番号に基づく球貸排出処
理もしくは賞球排出処理が行われるのである。
【0307】次に、上記した処理番号に基づく各処理の
後に行うランプ表示処理について説明する。
【0308】ランプ表示処理に際しては、当該パチンコ
機1が不正状態か否か、特別遊技処理中か否か、デジタ
ル処理中であるか否かを判定し、何れにも該当しなけれ
ば、通常表示(例えば装飾用のランプ等を適宜に点灯さ
せる)を行う。しかし、不正状態であれば不正状態表示
を行い、特別遊技処理中であれば特別遊技表示を行い、
デジタル処理中であればデジタル作動表示を行う。な
お、これらの表示に際しては、不正状態表示が最優先さ
れ、当該パチンコ機1に不正が為された場合には、特別
遊技表示もしくはデジタル作動表示は行われない。
【0309】上記した一連の処理を行った後には、払出
エラー処理中か否かを判定し、セーフ球の払い出しが正
常に為されないことに基づいて払出エラー処理が開始さ
れた場合には、払出エラー処理中として、払出エラー表
示を行う。
【0310】上記したランプ表示処理に次いで行われる
音声出力処理について説明する。
【0311】音声出力処理に際しては、先ず、カード制
御装置9にプリペイドカード131が挿入されたことに
基づいて付されるカード挿入音フラグがセットされてい
るか否かを判定し、該カード挿入フラグがセットされて
いなければ、カード制御装置9にプリペイドカード13
1が挿入されたことに基づいてカード挿入検出処理にお
いてセットされるカード立下りフラグがセットされてい
るか否かを判定する。このカード立下りフラグもセット
されていなければ、球貸開始処理において付される球貸
音フラグがセットされているか否かを判定する。この球
貸音フラグもセットされていなければ、次いで、カード
制御装置9からプリペイドカード131が排出されたこ
とに基づいて付されるカード排出音フラグがセットされ
ているか否かを判定し、該カード排出フラグがセットさ
れていなければ、カード制御装置9よりプリペイドカー
ド131が排出されたことに基づいてカード挿入検出処
理においてセットされるカード立上りフラグがセットさ
れているか否かを判定する。
【0312】何れのフラグもセットされていなければ、
当該パチンコ機1が不正状態か否かを判定し、不正状態
でなければ特別遊技処理中であるか否かを判定し、特別
遊技処理中でもなければデジタル処理中であるか否かを
判定する。そして、デジタル処理中でもない場合には、
音声出力用にセットされていた音データをリセットし
て、音声出力処理を一旦終了する。なお、何れかの音デ
ータがセットされていた場合には、その音データに基づ
く音声出力を行うものとしてある。
【0313】ここで、カード制御装置9にプリペイドカ
ード131が挿入されることに基づき、カード信号線L
16を介して入力されるカード信号がローレベルに反転
することで、カード挿入検出処理においてカード立下り
フラグがセットされていた場合、カード挿入音フラグを
セットし、カード挿入音データをセットし、音声の出力
時間を監視するためのカード音タイマをセットし、カー
ド立下りフラグをリセットする。かくして、カード挿入
音フラグがセットされた後には、カード挿入音フラグの
セット判定に基づいて、カード音タイマがタイムアップ
したか否かの判定を行い、カード音タイマがタイムアッ
プしていなければ、セットされたカード挿入音データに
基づく所定の音声出力を行って、音声出力処理を一旦終
了する。そして、上記処理を繰り返した後に、カード音
タイマがタイムアップすると、カード挿入音データをリ
セットすると共に、カード挿入音フラグをリセットし、
カード挿入音の出力を停止する。
【0314】また、球貸開始処理において球貸音フラグ
がセットされていた場合には、該球貸音フラグと共にセ
ットされた球貸音タイマがタイムアップしたか否かの判
定処理を行い、球貸音タイマが未だタイムアップしてい
なければ、球貸音フラグと共にセットされた球貸排出音
データに基づく所定の音声出力を行って、音声出力処理
を一旦終了する。そして、球貸音タイマがタイムアップ
すると、球貸排出音データをリセットすると共に、球貸
音フラグをリセットし、球貸音の出力を停止する。
【0315】一方、カード制御装置9よりプリペイドカ
ード131が排出されることに基づき、カード信号線L
16を介して入力されるカード信号がハイレベルに反転
することで、カード挿入検出処理においてカード立上り
フラグがセットされていた場合、カード排出音フラグを
セットし、カード排出音データをセットし、音声の出力
時間を監視するためのカード音タイマをセットし、カー
ド立上りフラグをリセットする。かくして、カード排出
音フラグがセットされた後には、カード排出音フラグの
セット判定に基づいて、カード音タイマがタイムアップ
したか否かの判定を行い、カード音タイマがタイムアッ
プしていなければ、セットされたカード排出音データに
基づく所定の音声出力を行って、音声出力処理を一旦終
了する。そして、上記処理を繰り返した後に、カード音
タイマがタイムアップすると、カード排出音データをリ
セットすると共に、カード排出音フラグをリセットし、
カード排出音の出力を停止する。
【0316】さらに、上記役物制御処理において不正処
理が実行されていることに基づいて不正状態と判定され
た場合には、不正動作音データをセットし、特別遊技処
理が実行されていることに基づいて特別遊技中と判定さ
れた場合には、特別遊技音データをセットし、デジタル
処理が実行されていることに基づいてデジタル処理中と
判定された場合には、デジタル作動音データをセットし
て、各状態に応じた音声出力を行う。そして、各状態を
脱した場合には、各音データがリセットされて、音声出
力が停止されるのである。
【0317】上記した音声出力処理に次いで行われる補
給処理について説明する。
【0318】この補給処理においては、先ず、スイッチ
の入力処理において補給センサ立上りフラグがセットさ
れているか否かを判定し、該補給センサ立上りフラグが
セットされていなければ、スイッチの入力処理において
補給センサ立下りフラグがセットされているか否かを判
定し、該補給センサ立下りフラグもセットされていなけ
れば、一旦補給処理を終了し、再び同様な処理を繰り返
す。
【0319】上記処理を繰り返すうちに、補給センサ6
5の検出出力に基づく補給センサ立上りフラグがセット
されていた場合には、球貯留タンク62内に球が無くな
ってしまったことを可視表示するために、パチンコ機1
の適所(例えば前面枠3の上部)に設けた完了ランプを
点灯させ、管理装置134へ補給信号を送出するために
補給要求フラグをセットすると共に、補給センサ立上り
フラグをリセットする。
【0320】上記のようにして補給要求を管理装置13
4へ送出した後に、管理装置134の制御に基づく球補
給が行われ、該補給球を補給センサ65が検出すること
で補給センサ立下りフラグがセットされると、完了ラン
プをオフにすると共に、補給要求フラグ及び補給センサ
立下りフラグをリセットして、当該補給処理を終了す
る。
【0321】上記した補給処理に次いで行われる情報出
力処理は、各種のデータを管理装置134へ出力するも
ので、排出した賞球数の情報(例えば、10個につき1
パルス)を出力する賞球情報処理、P台レディ信号及び
払出し完了信号を出力するための貸球情報処理、補給信
号やアウト数信号等を管理装置134へ出力する遊技台
情報処理、排出エラーや排出装置不正の発生情報を出力
するためのエラー情報処理、当該パチンコ機1の遊技状
態を出力するための遊技状態送信処理よりなる。
【0322】上記した情報出力処理における賞球情報処
理を説明する。
【0323】この賞球情報処理においては、先ず、賞球
数信号の信号レベルが“L”であるか否かを判定し、こ
の賞球数信号の信号レベルハイであった場合には、賞球
送信禁止フラグがセットされているか否かを判定する。
この賞球送信禁止フラグは、賞球数データの送信に際し
て、各賞球数信号と賞球数信号との間隔が一定の時間間
隔(例えば100ms)となるようにするために、信号
出力を規制するためにセットするものである。
【0324】そして、賞球送信禁止フラグがセットされ
ていなければ、賞球排出カウンタのカウント値が「1
0」以上であるか否かを判定し、この賞球排出カウンタ
のカウント値が「10」に達していなければ、一旦処理
を終了し、上記と同様な処理を再び開始する。ここで、
上記した賞球排出処理における球排出動作が終了するこ
とに伴って、排出球数分の賞球データが賞球排出カウン
タに加算され、賞球排出カウンタのカウント値が「1
0」以上に達すれば、賞球数信号を“L”に反転させる
と共に、賞球数タイマをセットする。
【0325】上記のようにして、賞球数信号がローレベ
ルに反転されると、賞球数タイマがタイムアップしたか
否かを判定し、未だ所定時間を計時していなければ、一
旦処理を終了し、上記と同様な処理を再び行う。ここ
で、賞球数タイマがタイムアップした場合には、賞球数
信号を“H”に反転させると共に、賞球数データとして
送信済みとなった賞球数分の値たる「10」を賞球数カ
ウンタのカウント値から減算する。そして、賞球送信禁
止フラグをセットすると共に、賞球数タイマ(例えば1
00ms)をセットして、この後に行う賞球データ送信
を一定時間規制する。
【0326】賞球送信禁止フラグがセットされることに
基づいて、以後の賞球情報処理においては、賞球数タイ
マがタイムアップしたか否かの判定を行い、賞球数タイ
マがタイムアップしていなければ、そのまま賞球情報処
理を一旦終了し、賞球数タイマがタイムアップしていれ
ば、賞球数禁止フラグをリセットして、再び賞球数信号
の送信が可能な状態に復帰させるのである。
【0327】貸球情報処理においては、先ず、カード制
御装置9からの球貸要求がセットされているか否かを判
定し、セットされていなければP台レディフラグをリセ
ットした後に、セットされていればそのまま払出完了信
号が“ローレベル”であるか否かを判定する。なお、こ
の払出完了信号は、球貸要求に基づく球排出動作が完了
したことに伴って、カード制御装置9へ出力される(負
論理においては“H”から“L”に反転される)信号で
ある。
【0328】払出完了信号の信号レベルが“H”であっ
た場合には、上記球貸排出処理においてセットされる払
出終了フラグの有無を判定し、払出終了フラグがセット
されていれば、払出完了信号および買信号を“L”に反
転させると共に、払出完了タイマ(例えば10ms)を
セットし、さらに払出終了フラグをリセットする。この
ようにして、払出完了信号がローレベルに反転すること
で、払出完了タイマがカウントアップしているか否かを
判定し、払出完了タイマがタイムアップしていれば、払
出完了信号および買信号の信号レベルを“H”に反転さ
せる。なお、払出完了信号はカード制御装置9へ送出す
るもので、買信号は管理装置134へ出力されるもので
あるから、夫々出力時間を異ならしめる(例えば買信号
は100ms)ように、信号送出時間を計時するための
タイマを別途設けるようにしてもよい。
【0329】また、上記処理を行った後には、球貸排出
が開始された時点でセットされるP台レディ信号の有無
を判定し、該P台レディフラグがセットされていれば、
P台レディ信号の信号レベルを“L”に反転させ、P台
レディフラグがリセットされていれば、P台レディ信号
を“H”にして、貸球情報処理を終了する。
【0330】遊技台情報処理においては、先ず、上記補
給要求処理において補給要求フラグがセットされている
か否かを判定し、補給要求フラグがセットされていれば
補給信号を“L”に反転させ、補給要求フラグがリセッ
トされていれば、補給要求信号を“H”に戻す。次い
で、前面パネル3aが開放状態にあることに関連してセ
ットされる枠開放フラグの有無を判定し、この枠開放フ
ラグがセットされていれば、枠開放信号を“L”に反転
させ、枠開放フラグがセットされていない場合には、前
面パネル3aが閉塞状態に復帰することに関連して付さ
れる枠閉塞フラグがセットされているか否かを判定し、
枠閉塞フラグがセットされていた場合には、枠開放信号
を“H”に戻す。
【0331】上記のようにして、補給信号と枠開放信号
の送信処理を行った後には、アウト数信号の送信処理を
行うもので、先ずアウト数信号が“L”であるか否かを
判定し、未だアウト数信号が出力されていない状態であ
れば、アウト送信禁止フラグがセットされているか否か
を判定し、アウト送信禁止フラグもセットされていなけ
れば、アウトセンサ61の検出出力に基づくアウト球数
をカウントするアウトカウンタのカウンタ値が「10」
に達したか否かを判定し、未だカウント値が「10」に
達していなければ、一旦遊技台情報処理を終了して、上
記と同様な処理を繰り返す。
【0332】そして、アウトカウンタのカウント値が
「10」に達すると、アウト数信号を“L”に反転する
と共に、アウト数タイマ(例えば100ms)をセット
する。かくして、アウト数信号がローレベルに反転され
た後においては、アウト数タイマがタイムアップしたか
否かを判定し、タイムアップしていれば、アウト数信号
を“H”レベルに戻し、アウトカウンタのカウント値か
ら「10」減算し、アウト送信禁止フラグをセットする
と共に、アウト数タイマを再セットする。
【0333】上記のようにして、アウト送信禁止フラグ
をセットすると共に、アウト数タイマを再セットした後
に再開される遊技台情報報処理においては、アウト送信
フラグがセットされていることに基づいて、アウト数タ
イマがタイムアップしたか否かを判定する。ここで、ア
ウト数タイマがカウントアップしていれば、アウト送信
フラグをリセットして、遊技台情報処理を一旦終了する
のである。なお、この遊技台情報処理においては、アウ
ト信号の送信時間の計時に用いるタイマと、アウト数信
号の送信後におけるアウト数信号の送信を規制する時間
を計時するタイマとを、アウト数タイマによって併用す
るものとしたが、これらを別途設けて、アウト数信号の
送信時間とアウト数信号の規制時間とを異ならしめるよ
うにしてもよい。
【0334】エラー情報処理においては、先ず、遊技媒
体排出装置64の作動から所定時間が経過したにも拘ら
ず排出球が検出されないことに基づいてセットされる排
出エラーフラグの有無を判定し、この排出エラーフラグ
がセットされていなければ、排出ソレノイドを動作させ
ていないにも拘らず球の移動を検出した場合にセットさ
れる排出不正フラグの有無を判定し、何れのフラグもセ
ットされていなければ、エラー信号の信号レベルを
“H”に戻して、エラー情報処理を終了させる。しか
し、排出エラーフラグもしくは排出不正フラグの何れか
一方でもセットされていた場合には、エラー信号を
“L”に反転させて、当該パチンコ機1の排出系にエラ
ーが生じたことを管理装置134へ知らせるのである。
なお、このエラー信号の送信に際しては、エラーの内容
が明瞭となるように、排出エラーフラグがセットされた
場合に出力する排出エラー信号と、排出不正フラグがセ
ットされた場合に出力する排出不正信号とに分けて送信
するようにしてもよい。
【0335】上記した不正処理やデジタル処理におい
て、送信すべきデータが発生した際に行われる遊技状態
送信処理においては、上記デジタル処理において補助遊
技が開始され、例えば可変表示部26の第1可変表示部
26aが変換動作を開始した時点から変換表示が停止す
るまでスタート信号を管理装置134へ送信し、不正処
理において、不正状態が検出された場合には、当該不正
が解除されるまで継続して不正信号を管理装置134へ
送信し、上記デジタル処理において、補助遊技から特別
遊技に移行することで、特別遊技が開始されると、特別
遊技中継続して特別遊技信号を管理装置134へ送信す
るのである。
【0336】なお、図83に示す遊技状態送信処理の実
施形態においては、スタート信号の送信に際して第1可
変表示部26aの変換開始および変換停止を基準にする
ものとしたが、これに限定されるものではなく、第2可
変表示部26bの変換開始および変換停止、もしくは第
3可変表示部26cの変換開始および変換停止を基準に
するようにしてもよい。また、第1〜第3可変表示部2
6a〜26cの全てが停止した時点でスタート信号を送
信するように構成してもよい。
【0337】次に、各種検出器の検出情報等の入力処理
を一定時間毎に行う割込処理について説明する。
【0338】この割込処理は例えば1ms毎に行われる
もので、先ず、各種制御に使用するタイマを更新し、次
いでカード制御装置9より球貸要求信号線L13を介し
て入力される球貸要求信号の検出処理を行う球貸リクエ
スト検出処理を行い、次いでセーフセンサ53の検出信
号を入力処理するセーフセンサ入力処理を行い、次いで
カード制御装置9よりカード挿入・排出に伴って入力さ
れるカード信号の検出処理を行うカード挿入検出処理を
行い、次いで前面パネル3aの開放状態を検出する枠セ
ンサ125よりの入力される検出信号を入力処理する枠
センサ入力処理を行い、次いで第1遊技媒体排出機構8
5aの第1排出センサ91aの検出信号を入力処理する
排出センサ1入力処理を行い、次いで第2遊技媒体排出
機構85bの第2排出センサ91bの検出信号を入力処
理する排出センサ2入力処理を行う。
【0339】続けて、第1排出センサ91aの検出信号
の信号レベルの変化を検出処理する排出1レベル入力処
理を行い、次いで第2排出センサ91bの検出信号の信
号レベルの変化を検出処理する排出2レベル入力処理を
行い、次いで球抜センサ112の検出信号を入力処理す
る球抜きセンサ入力処理を行い、次いで補給センサの検
出信号を入力処理する補給センサ入力処理を行い、次い
で、オーバーフロースイッチ119の検出信号を入力処
理するオーバーフロースイッチ入力処理を行い、次いで
排出待機球検出器67の検出出力を入力処理する半端セ
ンサ入力処理を行い、最後に、アウトセンサ61の検出
出力を入力処理するアウトセンサ入力処理を行って、割
込処理を終了する。
【0340】上記した割込処理において行われる球貸リ
クエスト検出処理においては、先ず、上記連続球貸カウ
ンタのカウント値が「5」に達したか否かを判定する。
球貸カウンタのカウント値が未だ「5」に達していなけ
れば、賞球排出中であるか否かを判定し、賞球排出中で
あった場合には、球貸排出賞球をリセットし、賞球排出
中に為された球貸要求を行わせないようにする。一方、
賞球排出中でなかった場合には、球貸排出中であるか否
かを判定し、球貸排出中であった場合には、一旦球貸排
出リクエスト検出処理を終了する。
【0341】また、賞球排出中でも球貸排出中でもなか
った場合には、球貸リクエスト(球貸要求信号線L13
を介して入力される球貸要求信号)の信号レベルが
“L”出あるか(出力されているか)否かを判定する。
そして、該球貸信号の信号レベルが“L”であった場合
には、球貸リクエストが5msの間連続して同レベルを
保持しているか否かを判定する。そして、球貸リクエス
トが5ms以上連続して入力されていた場合には、球貸
要求が為されたものとして、球貸要求をセットするので
ある。このようにして、球貸要求がセットされることに
基づいて、球貸処理が行われるのである。
【0342】一方、球貸リクエストの信号レベルが
“H”であった場合には、球貸リクエストが5ms以上
連続して同レベルを保持した場合には、球貸リクエスト
が一旦停止されたものとして、連続球貸カウンタをクリ
アすると共に、球貸要求をリセットし、更に、P台レデ
ィフラグをリセットする。
【0343】しかしながら、球貸リクエストの信号レベ
ルが“L”を継続していた場合には、この球貸要求リク
エストが入力されていることに基づいて、球貸排出処理
が終了する毎に再び球貸要求がセットされるため、上記
した球貸排出処理において連続球貸カウンタのカウント
値が増える。そして、球貸連続カウンタのカウント値が
「5」を越えると、球貸リクエストの信号レベルが継続
して“H”レベルであるか否かを判定し、未だ“L”レ
ベルを維持していた場合には、もう球貸要求のセットは
行わずに、球貸リクエスト検出処理を終了させ、再び行
われる球貸排出処理においても同様の処理を行う。斯く
することによって、貸球排出動作の連続回数を例えば5
までに制限できるのである。
【0344】そして、球貸リクエストの信号レベルが
“H”に戻ると、該信号レベルが5ms以上連続して維
持されるか否かを判定し、5ms連続して“H”レベル
を保持した場合には、球貸リクエストが一旦停止された
ものとして、連続球貸カウンタをクリアする。
【0345】次に、セーフセンサ53より検出出力が入
力されることに伴って、この検出出力がセーフ球の検出
に基づく適正なものであるか、ノイズ等の混入による一
時的なレベル変化であるかを、セーフセンサ53の2度
読みによって判定するセーフセンサ入力処理について詳
述する。このセーフセンサ入力処理に際しては、先ずセ
ーフセンサ53がオン状態(信号レベルが“H”)か否
かを判定し、該セーフセンサ53がオン状態であった場
合には、セーフ立上り変化フラグがセットされているか
否かを判定する。
【0346】セーフ立上り変化フラグがセットされてい
なければ、更にセーフ立下り変化フラグがセットされて
いるか否かを判定し、このセーフ立下り変化フラグもセ
ットされていなければ、次いでセーフLレベルフラグが
セットされているか否かを判定し、このセーフLレベル
フラグもセットされていなければ、最後にセーフHレベ
ルフラグがセットされているか否かを判定し、このセー
フHレベルフラグもセットされていなければ、セーフH
レベルフラグをセットして、セーフセンサ入力処理を終
了する。そして、再び行われるセーフセンサ入力処理に
おいて、セーフHレベルフラグがセットされたことに基
づいて、上記と同様な処理ループが繰り返される。
【0347】ここで、セーフセンサ53がオフ状態にな
った場合(賞球排出動作が完了したことに基づいて、セ
ーフ球の払出が行われた場合)には、セーフ立下り変化
フラグがセットされているか否かを判定し、セーフ立下
り変化フラグがセットされていなければ、更にセーフ立
上り変化フラグがセットされているか否かを判定し、こ
のセーフ立上り変化フラグもセットされていなければ、
次いでセーフHレベルフラグがセットされているか否か
を判定し、上記処理によってセーフHレベルフラグがセ
ットされているので、セーフ立下り変化フラグをセット
すると共に、セーフHレベルフラグをリセットして、セ
ーフセンサ入力処理を一旦終了する。
【0348】上記のようして、セーフ立下り変化フラグ
がセットされた後に再び開始されるセーフセンサ入力処
理においてもセーフセンサ53がオフ状態であった場合
には、セーフ立下り変化フラグがセットされていること
に基づいて、セーフ立下りフラグをセットすると共に、
セーフ立上りフラグをリセットし、セーフ立下り変化フ
ラグをリセットすると共に、セーフLレベルフラグをセ
ットする。かくして、セーフ立下りフラグがセットされ
ることに基づき、セーフ球払出処理における賞球排出動
作が停止されるのである。
【0349】また、セーフLレベルフラグがセットされ
た状態で再開されるセーフセンサ入力処理においも、セ
ーフセンサ53がオフ状態であった場合には、セーフ立
下り変化フラグもセーフ立上り変化フラグもセーフHレ
ベルフラグもセットされていないため、セーフLレベル
フラグがセットされているか否かの判断処理で、セーフ
センサ入力処理を抜ける処理ループが繰り返される。
【0350】一方、新たなセーフ球がセーフセンサ53
に検出されることで、セーフセンサ53がオン状態にな
った場合には、セーフ立下り変化フラグがセットされた
状態で開始されるセーフセンサ入力処理において、セー
フ立上り変化フラグがセットされているか否かの判定処
理を経て、セーフ立下り変化フラグがセットされている
か否かの判断処理へ至る。ここで、セーフ立下り変化フ
ラグがセットされてることから、セーフ立上り変化フラ
グをセットすると共に、セーフ立下り変化フラグをリセ
ットして、当該セーフセンサ入力処理を一旦終了する。
【0351】そして、上記のようにセーフ立上り変化フ
ラグがセットされた状態で再び開始されるセーフセンサ
入力処理においても、セーフセンサがオン状態であった
場合には、セーフ立上り変化フラグがセットされている
と判定されて、セーフ立上りフラグをセットすると共
に、セーフ立下りフラグをリセットし、セーフ立上り変
化フラグをリセットし、更にセーフHレベルフラグをセ
ットして、当該セーフセンサ入力処理を一旦終了する。
上記のようにして、セーフ立上りフラグがセットされる
と、賞球数確定処理が行われるのである。
【0352】上記した様に、セーフセンサ53のオン・
オフ状態が変化した時点ではセーフ立上り変化フラグも
しくはセーフ立下り変化フラグをセットしておき、該フ
ラグセットから1ms経過後に行われるセーフセンサ入
力処理においても、セーフセンサのオン・オフ状態が保
持されていた場合にのみセーフ球検出信号が立ち上がっ
たか、もしくは立ち下ったものとして、セーフ立上りフ
ラグもしくはセーフ立下りフラグをセットするのであ
る。このように、セーフセンサ53の検出出力の2度読
みをさせることによって、ノイズの混入等により生じた
一時的な信号レベルの変化を、セーフセンサのオン・オ
フ動作と誤認することに基づく誤動作を防止できるので
ある。
【0353】なお、セーフLレベルフラグがセットされ
た後に、セーフセンサ53がオン状態に変化した場合
は、上述した処理と逆に、セーフ立上り変化フラグをセ
ットすると共に、セーフLレベルフラグをリセットし、
その後に行うセーフセンサ入力処理においてセーフセン
サ53がオフ状態に変化していた場合には、セーフ立下
り変化フラグをセットすると共に、セーフ立上り変化フ
ラグをリセットするのである。
【0354】カード挿入検出処理に際しては、先ずカー
ド制御装置9よりカード信号線L16を介して入力され
るカード信号の信号レベルが“H”である(カード制御
装置9内にプリペイドカード131が挿入されていない
状態)か否かを判定し、該カード信号が“H”レベルで
あった場合には、カード立上り変化フラグがセットされ
ているか否かを判定する。
【0355】カード立上り変化フラグがセットされてい
なければ、更にカード立下り変化フラグがセットされて
いるか否かを判定し、このカード立下り変化フラグもセ
ットされていなければ、次いでカードLレベルフラグが
セットされているか否かを判定し、このカードLレベル
フラグもセットされていなければ、最後にカードHレベ
ルフラグがセットされているか否かを判定し、このカー
ドHレベルフラグもセットされていなければ、カードH
レベルフラグをセットして、カード挿入検出処理を終了
する。そして、再び行われるカード挿入検出処理におい
て、カードHレベルフラグがセットされたことに基づい
て、上記と同様な処理ループが繰り返される。
【0356】ここで、カード信号の信号レベルが“L”
に変化した場合(カード制御装置9内にプリペイドカー
ド131が挿入された場合)には、カード立下り変化フ
ラグがセットされているか否かを判定し、カード立下り
変化フラグがセットされていなければ、更にカード立上
り変化フラグがセットされているか否かを判定し、この
カード立上り変化フラグもセットされていなければ、次
いでカードHレベルフラグがセットされているか否かを
判定し、上記処理によってカードHレベルフラグがセッ
トされているので、カード立下り変化フラグをセットす
ると共に、カードHレベルフラグをリセットして、カー
ド挿入検出処理を一旦終了する。
【0357】上記のようして、カード立下り変化フラグ
がセットされた後に再び開始されるカード挿入処理にお
いてもカード信号が“L”レベルであった場合には、カ
ード立下り変化フラグがセットされていることに基づい
て、カード立下りフラグをセットすると共に、カード立
上りフラグをリセットし、カード立下り変化フラグをリ
セットすると共に、カードLレベルフラグをセットす
る。かくして、カード立下りフラグがセットされること
に基づくカード排出音出力が、音声出力処理において為
されるのである。
【0358】また、カードLレベルフラグがセットされ
た状態で再開されるカード挿入検出処理において、カー
ド信号が“L”レベル状態を保持していた場合には、カ
ード立下り変化フラグもカード立上り変化フラグもカー
ドHレベルフラグもセットされていないため、カードL
レベルフラグがセットされているか否かの判断処理で、
カード挿入検出処理を抜ける処理ループが繰り返され
る。
【0359】一方、カード信号が“H”レベルから
“L”レベルに変化したことに基づくカード立下り変化
フラグをセットした後に、再び開始されるカード挿入検
出処理において、カード信号が再び“H”レベルに戻っ
ていた場合には、カード立上り変化フラグがセットされ
ているか否かの判定処理を経て、カード立下り変化フラ
グがセットされているか否かの判断処理へ至る。ここ
で、カード立下り変化フラグがセットされてることか
ら、カード立上り変化フラグをセットすると共に、カー
ド立下り変化フラグをリセットして、当該カード挿入処
理を一旦終了する。
【0360】そして、上記のようにカード立上り変化フ
ラグがセットされた状態で再び開始されるカード挿入検
出処理においても、カード信号が“H”レベルを保持し
ていた場合には、カード立上り変化フラグがセットされ
ていると判定されて、カード立上りフラグをセットする
と共に、カード立下りフラグをリセットし、カード立上
り変化フラグをリセットし、更にカードHレベルフラグ
をセットして、当該カード処理を一旦終了する。
【0361】上記した様に、カード信号の信号レベルが
変化した時点ではカード立上り変化フラグもしくはカー
ド立下り変化フラグをセットしておき、該フラグセット
から1ms経過後に行われるカード挿入検出処理におい
ても、カード信号が同レベルを保持していた場合にのみ
カード信号が立ち上がったか、もしくは立ち下ったもの
として、カード立上りフラグもしくはカード立下りフラ
グをセットするのである。このように、カード信号の2
度読みをさせることによって、ノイズの混入等により生
じた一時的な信号レベルの変化を、プリペイドカード1
31の挿入や排出と誤認することに基づく誤動作を防止
できるのである。
【0362】なお、カードLレベルフラグがセットされ
た後に、カード信号が“H”レベルに変化した場合に
は、上述した処理と逆に、カード立上り変化フラグをセ
ットすると共に、カードLレベルフラグをリセットす
る。そして、その後に行うカード挿入検出処理において
カード信号が“L”レベルに反転していた場合には、カ
ード立下り変化フラグをセットすると共に、カード立上
り変化フラグをリセットするのである。
【0363】次に、枠センサ入力処理について説明す
る。枠センサ入力処理の開始に際しては、先ず枠センサ
125がオン状態(前面パネル3aを検出している状
態)か否かを判定し、この枠センサ125がオフ状態
(前面パネル3aが開放状態)であった場合には、枠開
放フラグがセットされているか否かを判定し、この枠開
放フラグもセットされていない場合には、枠開放監視フ
ラグがセットされているか否かを判定する。そして、枠
開放監視フラグもセットされていなければ、前面パネル
3aが開放状態になったことに基づく枠開放監視フラグ
をセットすると共に、枠閉塞監視フラグをリセットし、
枠開放タイマ(1000ms)をスタートさせる。
【0364】上記のようにして、枠開放監視フラグがセ
ットされた後には、枠開放タイマがタイムアップしたか
否かを判定し、枠開放タイマがタイムアップしていなけ
れば、そのまま枠センサ入力処理を終了し、再び同様な
処理を繰り返す。そして、枠開放タイマがタイムアップ
した場合には、枠開放フラグをセットすると共に、枠閉
塞フラグをリセットする。斯くして、枠開放フラグがセ
ットされた後には、枠センサ125が枠の閉塞状態を検
出するまで、枠開放フラグの有無に基づく判定処理を経
て枠センサ入力処理を終了する処理ループを繰り返す。
【0365】また、枠センサ125が前面パネル3aの
閉塞状態を検出した場合には、枠閉塞フラグがセットさ
れているか否かを判定し、枠開放状態から枠閉塞状態に
変化した直後には、この枠閉塞フラグがセットされてい
ないので、次いで枠閉塞監視フラグがセットされている
か否かを判定する。そして、枠閉塞監視フラグもセット
されていなければ、前面パネル3aが閉塞状態になった
ことに基づく枠閉塞監視フラグをセットすると共に、枠
開放監視フラグをリセットし、枠閉塞タイマ(1000
ms)をスタートさせる。
【0366】上記のようにして、枠閉塞監視フラグがセ
ットされた後には、枠開放タイマがタイムアップしたか
否かを判定し、枠閉塞タイマがタイムアップしていなけ
れば、そのまま枠センサ入力処理を終了し、再び同様な
処理を繰り返す。そして、枠閉塞タイマがタイムアップ
した場合には、枠閉塞フラグをセットすると共に、枠開
放フラグをリセットする。斯くして、枠閉塞フラグがセ
ットされた後には、枠センサ125が枠の開放状態を検
出するまで、枠閉塞フラグの有無に基づく判定処理を経
て枠センサ入力処理を終了する処理ループを繰り返す。
【0367】次に、第1排出センサ91aの検出情報の
入力処理に関する排出センサ1入力処理を説明する。こ
の排出センサ1入力処理においては、先ず排出1変化フ
ラグがセットされているか否かを判定し、この排出1変
化フラグがセットされていなければ、排出1Lレベルフ
ラグがセットされているか否かを判定し、この排出1L
レベルフラグもセットされていなければ、第1排出セン
サ91aの検出出力が入力されていない(信号レベルが
“L”)場合には、排出1Lレベルフラグをセットし、
第1排出センサ91aの検出出力が入力されていた(信
号レベルが“H”)場合には、そのまま排出センサ1入
力処理を終了する。
【0368】上記のようにして排出1Lレベルフラグが
セットされた後には、排出1Lレベルフラグがセットさ
れていることに基づいて、第1排出センサ91aがオン
しているか否かを判定し、第1排出センサ91aが球を
検出していない場合には、そのまま排出センサ1入力処
理を終了させ、同様の処理ループを繰り返す。一方、第
1排出センサ91aが球を検出していた場合には、排出
1変化フラグをセットすると共に、排出1Lレベルフラ
グをリセットする。
【0369】排出1変化フラグがセットされた後に行わ
れる排出センサ1入力処理においては、第1排出センサ
91aがオン状態であるか否かを判定し、オン状態であ
れば、排出センサ1立上りフラグをセットすると共に、
排出1変化フラグをリセットする。しかし、排出1Lレ
ベルフラグがセットされた直後(1ms後)に行われる
排出1入力処理において、第1排出センサ91aが既に
オフ状態であった場合には、排出1Lレベルフラグをセ
ットし、排出1変化フラグをリセットする。すなわち、
第1排出センサ91aの検出出力を2度読みさせること
によって、ノイズ等による一時的なレベル変化を第1排
出センサ91aの検出出力と誤認することを防止できる
のである。なお、ここでセットされた排出センサ1立上
りフラグは、該フラグが使用される処理(排出処理や不
正監視処理等)においてリセットされる。
【0370】次に、第2排出センサ91bの検出情報の
入力処理に関する排出センサ2入力処理を説明する。こ
の排出センサ2入力処理においては、先ず排出2変化フ
ラグがセットされているか否かを判定し、この排出2変
化フラグがセットされていなければ、排出2Lレベルフ
ラグがセットされているか否かを判定し、この排出2L
レベルフラグもセットされていなければ、第2排出セン
サ91bの検出出力が入力されていない(信号レベルが
“L”)場合には、排出2Lレベルフラグをセットし、
第2排出センサ91bの検出出力が入力されていた(信
号レベルが“H”)場合には、そのまま排出センサ2入
力処理を終了する。
【0371】上記のようにして排出2Lレベルフラグが
セットされた後には、排出2Lレベルフラグがセットさ
れていることに基づいて、第2排出センサ91bがオン
しているか否かを判定し、第2排出センサ91bが球を
検出していない場合には、そのまま排出センサ2入力処
理を終了させ、同様の処理ループを繰り返す。一方、第
2排出センサ91bが球を検出していた場合には、排出
2変化フラグをセットすると共に、排出2Lレベルフラ
グをリセットする。
【0372】排出2変化フラグがセットされた後に行わ
れる排出センサ2入力処理においては、第2排出センサ
91bがオン状態であるか否かを判定し、オン状態であ
れば、排出センサ2立上りフラグをセットすると共に、
排出2変化フラグをリセットする。しかし、排出2Lレ
ベルフラグがセットされた直後(1ms後)に行われる
排出2入力処理において、第2排出センサ91bが既に
オフ状態であった場合には、排出2Lレベルフラグをセ
ットし、排出2変化フラグをリセットする。すなわち、
第2排出センサ91bの検出出力を2度読みさせること
によって、ノイズ等による一時的なレベル変化を第2排
出センサ91bの検出出力と誤認することを防止できる
のである。なお、ここでセットされた排出センサ2立上
りフラグは、該フラグが使用される処理(排出処理や不
正監視処理等)においてリセットされる。
【0373】次に、第1排出センサ91aが所定時間
(例えば3秒)排出球を検出できないことで排出エラー
としたり、第1排出センサ91aが所定時間(例えば5
0ms)継続して球有り状態を検出したことで、該エラ
ー状態を復帰させる排出センサ1レベル入力処理を説明
する。
【0374】この排出センサ1レベル入力処理において
は、先ず、第1排出センサ91aが球を検出している
(信号レベルが“H”)か否かを判定し、排出可能な球
が第1遊技媒体排出機構85aに供給されている通常状
態においては、第1排出センサ91aは球検出状態であ
ることから、排出センサ1球有りフラグがセットされて
いるか否かを判定し、電源投入直後の初期状態において
は、排出センサ1球有りフラグはセットされていないた
めに、排出1球有り監視フラグがセットされているか否
かを判定する。ここでも、排出1球有りフラグがセット
されていないことから、排出1球有り監視フラグをセッ
トすると共に、排出1球有りタイマ(例えば50ms)
をセットする。
【0375】次いで、排出1エラー解除フラグがセット
されているか否かを判定し、初期状態においては該排出
1エラー解除フラグはセットされていないことから、排
出1エラー監視フラグがセットされているか否かを判定
し、この排出1エラー監視フラグもセットされていない
ことから、排出1エラー監視フラグをセットすると共
に、排出エラータイマ(例えば3秒)をセットして、一
旦排出センサ1レベル入力処理を終了する。
【0376】上記のようにして、排出1球有り監視フラ
グ及び排出1エラー監視フラグがセットされた後に行わ
れる排出センサ1レベル入力処理においては、排出1球
有りタイマもしくは排出1エラータイマがタイムアップ
した時点で、排出センサ1球有りフラグもしくは排出1
エラー解除フラグがセットされるのである。そして、こ
れら排出センサ1球有りフラグ及び排出1エラー解除フ
ラグがセットされた後には、第1排出センサ91aがオ
フ状態となるまで、排出センサ1球有りフラグの有無判
定と排出1エラー解除フラグの有無判定を行う処理ルー
プを繰り返すのである。
【0377】ここで、第1排出センサ91aが球を検出
しなくなった場合には、排出1球有り監視フラグ、排出
センサ1球有りフラグ、排出1エラー監視フラグ、排出
1エラー解除フラグを全てリセットする。そして、再び
第1排出センサ91aが球を検出した際には、上記処理
によって各フラグがリセットされたことに基づいて、上
記したと同様な処理が行われ、排出1球有りタイマもし
くは排出1エラータイマが所定時間を計時する間継続し
て該状態が保持された場合には、再び排出センサ1球有
りフラグ及び排出1エラー解除フラグがセットされるの
である。
【0378】次に、排出センサ2レベル入力処理を説明
する。
【0379】この排出センサ2入力処理も、上記排出セ
ンサ1レベル入力処理と同様に、先ず、第2排出センサ
91bが球を検出しているか否かを判定し、排出可能な
球が第2遊技媒体排出機構85bに供給されている通常
状態においては、第2排出センサ91bは球検出状態で
あることから、排出センサ2球有りフラグがセットされ
ているか否かを判定し、電源投入直後の初期状態におい
ては、排出センサ2球有りフラグはセットされていない
ために、排出2球有り監視フラグがセットされているか
否かを判定する。ここでも、排出2球有りフラグがセッ
トされていないことから、排出2球有り監視フラグをセ
ットすると共に、排出2球有りタイマ(例えば50m
s)をセットする。
【0380】次いで、排出2エラー解除フラグがセット
されているか否かを判定し、初期状態においては該排出
2エラー解除フラグはセットされていないことから、排
出2エラー監視フラグがセットされているか否かを判定
し、この排出2エラー監視フラグもセットされていない
ことから、排出2エラー監視フラグをセットすると共
に、排出エラータイマ(例えば3秒)をセットして、一
旦排出センサ2レベル入力処理を終了する。
【0381】上記のようにして、排出2球有り監視フラ
グ及び排出2エラー監視フラグがセットされた後に行わ
れる排出センサ2レベル入力処理においては、排出2球
有りタイマもしくは排出2エラータイマがタイムアップ
した時点で、排出センサ2球有りフラグもしくは排出2
エラー解除フラグがセットされるのである。そして、こ
れら排出センサ2球有りフラグ及び排出2エラー解除フ
ラグがセットされた後には、第2排出センサ91bがオ
フ状態となるまで、排出センサ2球有りフラグの有無判
定と排出2エラー解除フラグの有無判定を行う処理ルー
プを繰り返すのである。
【0382】ここで、第2排出センサ91bが球を検出
しなくなった場合には、排出2球有り監視フラグ、排出
センサ2球有りフラグ、排出2エラー監視フラグ、排出
2エラー解除フラグを全てリセットする。そして、再び
第2排出センサ91bが球を検出した際には、上記処理
によって各フラグがリセットされたことに基づいて、上
記したと同様な処理が行われ、排出2球有りタイマもし
くは排出2エラータイマが所定時間を計時する間継続し
て該状態が保持された場合には、再び排出センサ2球有
りフラグ及び排出2エラー解除フラグがセットされるの
である。
【0383】次に、球抜センサ112よりセンサ出力が
あった場合に、球抜処理を行うための球抜フラグをセッ
トする球抜センサ入力処理を説明する。この球抜センサ
入力処理に際しては、先ず処理番号が「0」もしくは
「4」であるか否かを判定し、処理番号が「1」「2」
「3」「5」であった場合(すなわち、当該パチンコ機
1において、賞球排出処理や貸球排出処理、停電回復処
理が行われていた場合)には、球抜センサ変化フラグ及
び球抜センサLレベルフラグをリセットして、球抜セン
サ処理を終了する。斯くすることによって、当該パチン
コ機1が通常の遊技動作中もしくは、球抜動作を既に実
行している間にのみ、球抜センサ112の検出出力を有
効とし、それ以外の状態においては、球抜フラグがセッ
トされることを規制し、球抜処理が開始されることのな
いように制御できるのである。
【0384】上記判定処理において、処理番号が「0」
もしくは「4」であれば、球抜センサ変化フラグがセッ
トされているか否かを判定する。電源投入等に伴う初期
状態においては、該球抜センサ変化フラグはセットされ
ていないので、球抜センサLレベルフラグがセットされ
ているか否かを判定する。球抜センサLレベルフラグも
セットされていなければ、球抜センサ112がオフ状態
であるか否かを判定し、球抜センサ112より検出出力
が入力されていればそのまま、球抜センサ112より検
出出力が入力されていなければ球抜センサLレベル変化
フラグをセットして、球抜センサ処理を一旦終了する。
なお、球抜センサLレベルフラグがセットされる前に球
抜センサ112がオン状態となった場合には、球抜セン
サLレベルフラグがセットされることなく上記処理ルー
プを繰り返すことになるので、この球抜センサ出力は無
効となる。
【0385】球抜センサLレベルがセットされた後に
は、球抜センサ112がオン状態であるか否かを判定
し、球抜センサ112の検出出力が入力されていなけれ
ば、そのまま球抜センサ入力処理を終了する。一方、球
抜センサ112の検出出力が入力された場合には、球抜
センサ変化フラグをセットすると共に、球抜センサLレ
ベルフラグをリセットして、一旦球抜センサ入力処理を
終了する。そして、1ms経過後に再開される球抜セン
サ入力処理において、球抜センサ変化フラグがセットさ
れたことに基づいて、球抜センサ112がオン状態であ
るか否かを判定し、球抜センサ112がオン状態であれ
ば、球抜フラグをセットすると共に、球抜センサ変化フ
ラグをリセットして、球抜センサ入力処理を終了する。
この球抜フラグがセットされることに基づいて、処理番
号が「0」であった場合には球抜処理を、処理番号が
「4」であった場合には、実行中の球抜処理を強制終了
させる処理を夫々行うのである。
【0386】しかし、球抜センサ変化フラグがセットさ
れた後に行った球抜センサ入力処理において、球抜セン
サ112がオフ状態になっていた場合には、球抜センサ
Lレベルフラグをセットすると共に、球抜センサ変化フ
ラグをリセットするのである。したがって、球抜センサ
112のオン状態検出に基づく球抜フラグのセットに際
しては、球抜センサ112のオン状態を2度読みするこ
とで、ノイズ混入等に基づく瞬時てきなレベル変化を球
抜センサ112の出力と誤認することを防止できるので
ある。
【0387】次に、補給センサ65より検出出力が入力
されることに伴って、球貯留タンク62への球補給を管
理装置134へ要求する補給信号を送出させるための補
給センサ検出出力を入力処理する補給センサ入力処理に
ついて詳述する。この補給センサ入力処理に際しては、
先ず補給センサ65がオン状態(信号レベルが“H”)
か否かを判定し、該補給センサ65がオン状態であった
場合には、補給立上り変化フラグがセットされているか
否かを判定する。
【0388】補給立上り変化フラグがセットされていな
ければ、更に補給立下り変化フラグがセットされている
か否かを判定し、この補給立下り変化フラグもセットさ
れていなければ、次いで補給Lレベルフラグがセットさ
れているか否かを判定し、この補給Lレベルフラグもセ
ットされていなければ、最後に補給Hレベルフラグがセ
ットされているか否かを判定し、この補給Hレベルフラ
グもセットされていなければ、補給Hレベルフラグをセ
ットして、補給センサ入力処理を終了する。そして、再
び行われる補給センサ入力処理において、補給Hレベル
フラグがセットされたことに基づいて、上記と同様な処
理ループが繰り返される。
【0389】ここで、補給センサ65がオフ状態になっ
た場合(球貯留タンク62の貯留球が不足した場合)に
は、補給立下り変化フラグがセットされているか否かを
判定し、補給立下り変化フラグがセットされていなけれ
ば、更に補給立上り変化フラグがセットされているか否
かを判定し、この補給立上り変化フラグもセットされて
いなければ、次いで補給Hレベルフラグがセットされて
いるか否かを判定し、上記処理によって補給Hレベルフ
ラグがセットされているので、補給立下り変化フラグを
セットすると共に、補給Hレベルフラグをリセットし
て、補給センサ入力処理を一旦終了する。
【0390】上記のようして、補給立下り変化フラグが
セットされた後に再び開始される補給センサ入力処理に
おいても補給センサがオフ状態であった場合には、補給
立下り変化フラグがセットされていることに基づいて、
補給センサ立下りフラグをセットすると共に、補給セン
サ立上りフラグをリセットし、補給立下り変化フラグを
リセットすると共に、補給Lレベルフラグをセットす
る。かくして、補給センサ立下りフラグがセットされる
ことに基づく補給要求フラグが補給処理においてセット
され、該補給フラグがセットされることに基づく補給信
号出力が、遊技台情報処理において為されるのである。
【0391】また、補給Lレベルフラグがセットされた
状態で再開される補給センサ入力処理においも、補給セ
ンサ65がオフ状態であった場合には、補給立下り変化
フラグも補給立上り変化フラグも補給Hレベルフラグも
セットされていないため、補給Lレベルフラグがセット
されているか否かの判断処理で、補給センサ入力処理を
抜ける処理ループが繰り返される。
【0392】一方、球貯留タンク62に球補給が為され
ることで、補給センサ65がオン状態になった場合に
は、補給立下り変化フラグがセットされた状態で開始さ
れる補給センサ入力処理において、補給立上り変化フラ
グがセットされているか否かの判定処理を経て、補給立
下り変化フラグがセットされているか否かの判断処理へ
至る。ここで、補給立下り変化フラグがセットされてる
ことから、補給立上り変化フラグをセットすると共に、
補給立下り変化フラグをリセットして、当該補給センサ
入力処理を一旦終了する。
【0393】そして、上記のように補給立上り変化フラ
グがセットされた状態で再び開始される補給センサ入力
処理においても、補給センサがオン状態であった場合に
は、補給立上り変化フラグがセットされていると判定さ
れて、補給センサ立上りフラグをセットすると共に、補
給センサ立下りフラグをリセットし、補給変化立上り変
化フラグをリセットし、更に補給Hレベルフラグをセッ
トして、当該補給処理を一旦終了する。
【0394】上記した様に、補給センサ65のオン・オ
フ状態が変化した時点では補給立上り変化フラグもしく
は補給立下り変化フラグをセットしておき、該フラグセ
ットから1ms経過後に行われる補給センサ入力処理に
おいても、補給センサのオン・オフ状態が保持されてい
た場合にのみ補給信号が立ち上がったか、もしくは立ち
下ったものとして、補給センサ立上りフラグもしくは補
給センサ立下りフラグをセットするのである。このよう
に、補給センサ65の検出出力の2度読みをさせること
によって、ノイズの混入等により生じた一時的な信号レ
ベルの変化を、補給センサのオン・オフ動作と誤認する
ことに基づく誤動作を防止できるのである。
【0395】なお、補給Lレベルフラグがセットされた
後に、補給センサ65がオン状態に変化した場合は、上
述した処理と逆に、補給立上り変化フラグをセットする
と共に、補給Lレベルフラグをリセットし、その後に行
う補給センサ入力処理において補給センサ65がオフ状
態に変化していた場合には、補給立下り変化フラグをセ
ットすると共に、補給立上り変化フラグをリセットする
のである。
【0396】次に、オーバーフロースイッチ入力処理に
ついて説明する。オーバーフロースイッチ入力処理の開
始に際しては、先ずオーバーフロースイッチ119がオ
ン状態(分配樋117内に球が溢れている溢球状態)か
否かを判定し、このオーバーフロースイッチ119がオ
フ状態であった場合には、オーバーフロー球無フラグが
セットされているか否かを判定し、このオーバーフロー
球無フラグもセットされていない場合には、オーバーフ
ロー球無監視フラグがセットされているか否かを判定す
る。そして、オーバーフロー球無監視フラグもセットさ
れていなければ、オーバーフロー球無監視フラグをセッ
トすると共に、オーバーフロー球有監視フラグをリセッ
トし、オーバーフロー球無タイマ(例えば2秒)をスタ
ートさせる。
【0397】上記のようにして、オーバーフロー球無監
視フラグがセットされた後には、オーバーフロー球無タ
イマがタイムアップしたか否かを判定し、オーバーフロ
ー球無タイマがタイムアップしていなければ、そのまま
オーバーフロースイッチ入力処理を終了し、再び同様な
処理を繰り返す。そして、オーバーフロー球無タイマが
タイムアップした場合には、オーバーフロー球無フラグ
をセットすると共に、オーバーフロー球有フラグをリセ
ットする。斯くして、オーバーフロー球無フラグがセッ
トされた後には、オーバーフロースイッチ119が分配
樋117内の溢球状態を検出するまで、オーバーフロー
球無フラグの有無に基づく判定処理を経てオーバーフロ
ースイッチ入力処理を終了する処理ループを繰り返す。
なお、オーバーフロー球無フラグがセットされた後に
は、他の排出開始条件具備を条件に、遊技媒体たる球の
排出動作を行うことが可能になるのである。
【0398】また、オーバーフロースイッチ119が分
配樋117内の溢球状態を検出した場合には、オーバー
フロー球有フラグがセットされているか否かを判定し、
オーバーフロー球有りフラグがセットされていないこと
に基づいて、オーバーフロー球有監視フラグがセットさ
れているか否かを判定する。そして、オーバーフロー球
有監視フラグもセットされていなければ、分配樋117
内が溢球状態になったことに基づくオーバーフロー球有
監視フラグをセットすると共に、オーバーフロー球無監
視フラグをリセットし、オーバーフロー球有タイマ(例
えば2秒)をスタートさせる。
【0399】上記のようにして、オーバーフロー球有監
視フラグがセットされた後には、オーバーフロー球無タ
イマがタイムアップしたか否かを判定し、オーバーフロ
ー球有タイマがタイムアップしていなければ、そのまま
オーバーフロースイッチ入力処理を終了し、再び同様な
処理を繰り返す。そして、オーバーフロー球有タイマが
タイムアップした場合には、オーバーフロー球有フラグ
をセットすると共に、オーバーフロー球無フラグをリセ
ットする。斯くして、オーバーフロー球有フラグがセッ
トされた後には、オーバーフロースイッチ119がオフ
になるまで、オーバーフロー球有フラグの有無に基づく
判定処理を経てオーバーフロースイッチ入力処理を終了
する処理ループを繰り返すのである。
【0400】次に、半端センサ入力処理について説明す
る。半端センサ入力処理の開始に際しては、先ず、遊技
媒体排出動作に供する球残量が半端であることを検出す
るための半端センサたる排出待機球検出器68がオン状
態(遊技媒体排出装置64が賞球排出動作もしくは貸球
排出動作を行うのに必要十分な球が待機している状態)
か否かを判定し、この排出待機球検出器68がオン状態
であった場合には、半端センサ球無フラグがセットされ
ているか否かを判定し、この半端センサ球無フラグもセ
ットされていない場合には、半端球無監視フラグがセッ
トされているか否かを判定する。そして、半端球無監視
フラグもセットされていなければ、半端球無監視フラグ
をセットすると共に、半端球有監視フラグをリセット
し、半端球無タイマ(例えば2秒)をスタートさせる。
【0401】上記のようにして、半端球無監視フラグが
セットされた後には、半端球無タイマがタイムアップし
たか否かを判定し、半端球無タイマがタイムアップして
いなければ、そのまま半端センサ入力処理を終了し、再
び同様な処理を繰り返す。そして、半端球無タイマがタ
イムアップした場合には、半端センサ球無フラグをセッ
トすると共に、半端センサ球有フラグをリセットする。
斯くして、半端センサ球無フラグがセットされた後に
は、排出待機球検出器68が待機球を検出するまで、半
端センサ球無フラグの有無に基づく判定処理を経て半端
センサ入力処理を終了する処理ループを繰り返す。
【0402】また、排出待機球検出器68が待機球を検
出した場合には、半端センサ球有フラグがセットされて
いるか否かを判定し、半端センサ球有フラグがセットさ
れていないことに基づいて、半端球有監視フラグがセッ
トされているか否かを判定する。そして、半端球有監視
フラグもセットされていなければ、半端球有監視フラグ
をセットすると共に、半端球無監視フラグをリセット
し、半端球有タイマ(例えば2秒)をスタートさせる。
【0403】上記のようにして、半端球有監視フラグが
セットされた後には、半端球無タイマがタイムアップし
たか否かを判定し、半端球有タイマがタイムアップして
いなければ、そのまま半端センサ入力処理を終了し、再
び同様な処理を繰り返す。そして、半端球有タイマがタ
イムアップした場合には、半端センサ球有フラグをセッ
トすると共に、半端センサ球無フラグをリセットする。
斯くして、半端センサ球有フラグがセットされた後に
は、他の排出条件が満たされることを条件に、遊技媒体
たる球の排出動作が可能となるのである。
【0404】次に、アウトセンサ61の検出情報の入力
処理に関するアウトセンサ入力処理を説明する。このア
ウトセンサ入力処理においては、先ずアウト変化フラグ
がセットされているか否かを判定し、このアウト変化フ
ラグがセットされていなければ、アウトLレベルフラグ
がセットされているか否かを判定し、このアウトLレベ
ルフラグもセットされていなければ、アウトセンサ61
の検出出力が入力されていない(オフ状態)場合には、
アウトLレベルフラグをセットした後に、アウトセンサ
61の検出出力が入力されていた場合には、そのままア
ウトセンサ入力処理を終了する。
【0405】上記のようにしてアウトLレベルフラグが
セットされた後には、アウトLレベルフラグがセットさ
れていることに基づいて、アウトセンサ61がオンして
いるか否かを判定し、アウトセンサ61が球を検出して
いない場合には、そのままアウトセンサ入力処理を終了
させ、同様の処理ループを繰り返す。一方、アウトセン
サ61が球を検出していた場合には、アウト変化フラグ
をセットすると共に、アウトLレベルフラグをリセット
する。
【0406】アウト変化フラグがセットされた後に行わ
れるアウトセンサ入力処理においては、アウトセンサ6
1がオン状態であるか否かを判定し、オン状態であれ
ば、アウト変化フラグをリセットすると共に、アウト球
数を計数するアウトカウンタに“1”加算する。しか
し、アウトLレベルフラグがセットされた直後(1ms
後)に行われるアウトセンサ入力処理において、アウト
センサ61が既にオフ状態であった場合には、アウトL
レベルフラグをセットして、アウトセンサ入力処理を終
了する。すなわち、アウトセンサ61の検出出力を2度
読みさせることによって、ノイズ等による一時的なレベ
ル変化をアウトセンサ61の検出出力と誤認することを
防止できるのである。なお、アウトカウンタで計数され
たアウト球数の値が「10」以上になると、遊技台情報
処理において、管理装置134へ出力されるのである。
【0407】次に、当該パチンコ機1に供給される電圧
が低下した際に行われる停電割込処理について説明す
る。
【0408】この停電割込処理においては、先ず、排出
処理中(賞球排出もしくは貸球排出の動作中)であるか
否かを判定し、排出処理中でなければ、そのまま処理は
行わない。しかし、排出処理中であった場合には、第1
排出ソレノイド104a及び第2排出ソレノイド104
bの駆動を停止させ、排出レジスタ1及び排出レジスタ
2の内容をバックアップの可能なメモリに記憶する。次
いで、球貸排出中か否かを判定し、排出動作が球貸排出
に基づくものであれば、球貸数データ及び“球貸排出
中”という状態を記憶して、停電フラグをセットして、
電源が復帰するまで閉鎖ループとなる。一方、排出処理
が賞球排出動作に基づくもので、球貸排出中でなかった
場合には、賞球排出数データ及び“賞球排出中”という
状態を記憶させて、停電フラグをセットする。
【0409】次に、カード制御装置9の制御概要の流れ
について説明する。
【0410】このカード制御装置9が行う制御は、図1
04のメインフローに示すように、先ず、電源投入等に
伴う各出力のリセットやフラグの初期化等を行う初期設
定を行い、該初期設定が正常に為された後に、プリペイ
ドカード131が挿入されることに基づいて付されるカ
ードインフラグがセットされているか否かを判定し、該
カードインフラグがセットされていなければ、カード挿
排口10にプリペイドカード131が挿入されたか否か
を判定する。カード挿入と判定した場合には、カード挿
入処理を行った後に、カード挿入でなければ、そのまま
表示処理及び情報送信処理を行って、上記したカードイ
ンフラグの有無判定処理へ戻るループを繰り返す。
【0411】そして、上記処理を繰り返す内にプリペイ
ドカード131がカード制御装置9に挿入されることで
カード挿入処理を行い、該カード挿入処理においてカー
ドインフラグがセットされると、カードインフラグがセ
ットされたことに基づいて、球貸要求フラグがセットさ
れているか否かの判定を行い、球貸ボタン11が操作さ
れることに基づいて行われる球貸要求開始処理において
球貸要求フラグがセットされていた場合には、遊技盤制
御装置130の排出制御部133へ球貸要求をするため
の球貸要求処理を行い、この球貸要求処理に基づいて球
貸排出処理が行われている間は、表示処理および情報送
信処理を行った後、カードインフラグの有無判定および
球貸要求フラグの有無判定を経て球貸要求処理へ戻るル
ープを繰り返す。
【0412】また、球貸要求に基づく貸球排出動作が終
了することで、球貸要求フラグがリセットされると、カ
ード返却フラグがセットされているか否かを判定し、返
却ボタン12が操作されることに基づいて返却フラグが
セットされていた場合には、カード返却処理を行い、カ
ード返却フラグがセットされていなければ、球貸スイッ
チ立上りフラグがセットされているか否かの判定を行
い、この球貸スイッチ立上りフラグがセットされていた
場合には、上記した球貸要求処理を行うための球貸要求
フラグ等をセットする球貸要求開始処理を行った後に、
表示処理および情報送信処理を行って、再び同様な処理
を繰り返す。
【0413】カード挿入に伴って行われるカード挿入処
理に際しては、先ず、プリペイドカード131に記憶さ
れているカード残高を読み込み、このカード残高が
“0”であるか否かを判定し、カード残高が“0”であ
った場合には、カード返却フラグをセットすると共にカ
ードインフラグをセットして、カード挿入処理を終了す
る。このように、カード残高が“0”(球貸可能な有価
データがゼロ)である場合には、カードインフラグおよ
びカード返却フラグをセットすることに基づいて、上述
したようにカード返却処理が行われ、使用不可能なプリ
ペイドカード131が強制的に排出されるのである。
【0414】また、プリペイドカード131のカード残
高が“0”でなかった場合には、その挿入残高を「挿入
残高記憶部」および「残高記憶部」に書き込んだ後、カ
ードインフラグをセットしてカード挿入処理を終了す
る。なお、上記したカード制御手段200においては、
カード読込・書換制御手段206中のカード残高読込・
記憶手段209が挿入残高記憶部として機能し、残高記
憶手段210が残高記憶部として機能するものとしてあ
る。
【0415】次に、球貸要求スイッチ立上りフラグがセ
ットされることに基づいて開始されれる球貸要求貸処理
について説明する。この球貸要求開始処理においては、
先ず、第1〜第4選択スイッチ13a〜13dの何れが
操作されたかによって定まる球貸数をセットする。な
お、この球貸数のセットに際しては、球貸可能な最小単
位(例えば100円)を“1度数”として、選択スイッ
チに応じた度数を球貸数としてセットするようにしても
よいし、唯一の選択スイッチが球貸ボタンとして設けて
あるような場合には、該スイッチを1回選択する毎に予
め設定した球貸数(実際の球数でも度数でもよい)がセ
ットされるようにしてもよい。そして、球貸要求フラグ
をセットすると共に、球貸スイッチ立上りフラグをリセ
ットし、遊技盤制御装置130の排出制御部133が球
排出制御可能な状態か否かを判定するための球貸要求タ
イマ(例えば3秒)をセットして球貸要求開始処理を終
了する。
【0416】上記のようにして球貸要求フラグがセット
されることで行われる球貸要求処理においては、先ず、
遊技盤制御装置130の排出制御部133において貸球
排出動作が開始されることに関連して(P台レディ信号
が排出制御部133より入力されることに基づいて)セ
ットされる球貸フラグがセットされているか否かを判定
し、未だ球貸フラグがセットされていなければ、P台レ
ディ立下りフラグがセットされているか否かを判定す
る。なお、このP台レディ立下りフラグは、排出制御装
置132より負論理で供給されるP台レディ信号が入力
(信号レベルが“L”に反転)されることに基づいて、
後述する割込処理のP台レディ信号受信処理においてセ
ットされる。
【0417】この時点で、未だP台レディ立下りフラグ
がセットされていなければ、次に、上記球貸要求開始処
理においてセットした球貸要求タイマがタイムアップし
たか否かを判定し、球貸要求タイマが未だ所定時間を計
時していない場合には、一旦球貸要求処理を終了して、
再び上記と同様な処理を開始する。ここで、P台レディ
立下りフラグがセットされる前に球貸要求タイマがタイ
ムアップ(3秒が経過)した場合には、遊技盤制御装置
130の排出制御部133が貸球排出動作を行えない状
態でないものとして、球貸数をリセットすると共に球貸
要求フラグをリセットする。また、カード返却フラグを
セットすることでカード返却処理が行われるようにし、
カード返却が強制的に行われたことで、遊技者が行った
当該球貸要求が実行されなかったことを遊技者に知らせ
る。
【0418】また、球貸要求タイマがタイムアップする
前にP台レディ立下りフラグがセットされた場合には、
球貸フラグをセットすると共に、P台レディ立下りフラ
グをリセットする。
【0419】上記のようにして球貸フラグがセットされ
た後に行われる球貸要求処理においては、払出完了フラ
グがセットされているか否かを判定し、未だ払出完了フ
ラグがセットされていなければ、一旦球貸要求処理を終
了して、再び同様な処理を行う。なお、この払出完了フ
ラグは、排出制御部133が所定数の貸球排出動作を実
行することに関連して出力(信号レベルが“L”)する
払出完了信号が停止(信号レベルが“H”)されたこと
に基づき、後述する割込処理の払出完了信号受信処理に
おいてセットされるものである。
【0420】また、払出完了フラグがセットされた場合
には、払出完了立上りフラグをリセットすると共に、残
高記憶から貸球排出に供した球数分の有価データを減算
する。そして、減数した結果の残高が“0”であるか否
かを判定し、残高が“0”でなかった場合には、選択ス
イッチの操作に基づいて遊技者が要求した球貸数から球
貸排出が終了した球貸数を減数する。次いで、カード返
却フラグがセットされているか否かを判定し、カード返
却フラグがセットされていた場合及び上記判断処理で残
高が“0”であった場合には、球貸数をリセットすると
共に、カード返却フラグをセットする。すなわち、プリ
ペイドカード131の残高が“0”になって球貸要求を
受けられない状態となった場合、および球貸要求を行っ
た後に遊技者の意志で返却ボタン12が操作されること
で返却フラグがセットされた場合には、上記のようにし
て球貸要求がキャンセルされるのである。
【0421】一方、球貸数の減算後において、カード返
却フラグがセットされていないと判断した場合には、要
求された球貸数が“0”になったか否かを判定し、未だ
排出を行っていない球貸数が残っているために、球貸数
が“0”でないと判定された場合には、一旦球貸要求処
理を終了させて、再び同様の処理を繰り返す。しかし、
要求された全ての球貸要求を消化することによって球貸
数が“0”になった場合には、球貸フラグおよび球貸要
求フラグをリセットして、球貸要求処理を終了する。な
お、球貸数が“0”になった場合には、球貸フラグ及び
球貸要求フラグと併せてカード返却フラグをセットする
ようにして、球貸要求分の貸球排出動作が終了した時点
で、プリペイドカード131を一旦排出させるように構
成してもよい。
【0422】次に、返却ボタン12が操作された場合等
にカード返却フラグがセットされることで行われるカー
ド返却処理を説明する。このカード返却処理に際して
は、先ず、プリペイドカード131に記録されていた有
価データを、球貸要求処理を行った後における残高記憶
に基づいて書き換え、この残高に応じた目安として、プ
リペイドカード131の適所にパンチ孔を穿つ(一定残
高を下回っていない場合には、このパンチ孔加工は行わ
ない。)のである。なお、カード残高の書換や残高目安
孔のパンチ加工は、プリペイドカード131の排出時に
一括して行わずに、所定残高を下回った場合に逐次行う
ようにしてもよい。次いで、上記挿入残高記憶部および
残高記憶部にセットされた挿入残高記憶および残高記憶
を消去して、プリペイドカード131をカード挿排口1
0より排出する。また、プリペイドカード131を排出
したことに伴って、カードインフラグおよびカード返却
フラグをリセットし、カード返却処理を終了する。
【0423】球貸制御に関連した表示を行うための表示
処理においては、先ず、カードインフラグがセットされ
ているか否かを判定し、カードインフラグがセットされ
ていた場合にはカード保持表示部16を点灯させ、カー
ドインフラグがセットされていない場合にはカード保持
表示部16を消灯させる。そして、挿入残高記憶部にセ
ットされた挿入残高記憶および残高記憶部にセットされ
た残高記憶を、挿入残高表示部15および残高表示部1
4へ夫々可視表示させる。次いで、遊技者が球貸ボタン
11を操作することに基づく球貸数が“0”であるか否
かを判定し、この球貸数が“0”でなければ、遊技者が
選択した第1〜第4選択スイッチ11a〜11dの何れ
かに対応する第1〜第4選択表示部13a〜13dより
なる球貸ボタン押圧表示部13の何れかを点灯表示させ
て、プリペイドカード131の使用に基づく貸球排出動
作が終了していないことを表示し、球貸数が“0”であ
った場合には、球貸押圧ボタン表示部13の表示を停止
させる。
【0424】次に、遊技盤制御装置130もしくはカー
ド管理装置135へ各種の情報を送信する情報送信処理
について説明する。この情報送信処理においては、先
ず、球貸要求開始処理において付される球貸フラグがセ
ットされているか否かを判定し、該球貸要求フラグがセ
ットされていた場合には、球貸リクエスト信号を出力
(負論理の信号レベルを“H”から“L”に反転)し、
球貸要求信号がセットされていない場合には、球貸リク
エスト信号を停止(信号レベルを“L”から“H”に反
転)する。次いで、プリペイドカード131が挿入され
てることに伴って付されるカードインフラグがセットさ
れているか否かを判定し、カードインフラグがセットさ
れていた場合には、カード信号を出力(負論理の信号レ
ベルを“H”から“L”に反転)し、カードインフラグ
がセットされていない場合には、カード信号を停止(信
号レベルを“L”から“H”に反転)する。
【0425】上記のようにして遊技盤制御装置130へ
の情報出力を行った後には、カード管理装置135への
情報出力処理を行うものとしてあり、先ず、遊技盤制御
装置130の排出制御部133による貸球排出動作が完
了したことに関連して付される決済フラグがセットされ
ているか否かを判定し、未だ決済フラグがセットされて
いなければ、遊技盤制御装置130の排出制御部133
が貸球排出動作を完了した際に出力される払出完了信号
が入力されることに基づいて付される払出完了立下りフ
ラグがセットされているか否かを判定し、この払出完了
フラグもセットされていなければ、一旦情報送信処理を
終了させて、再び上記と同様の処理を行う。
【0426】そして、払出完了フラグがセットされた場
合には、決済フラグをセットすると共に、決済情報を出
力する時間(信号のパルス幅)を決定するための決済タ
イマ(例えば10ms)をセットし、決済情報信号線L
17を介してカード管理装置135へ出力する決済情報
信号の信号レベルを“L”(負論理における信号出力状
態)にし、更に払出完了立下りフラグをリセットして、
一旦情報送信処理を終了する。
【0427】上記のようにして、決済フラグがセットさ
れた後に行われる情報送信処理においては、決済タイマ
がタイムアップしたか否かを判定し、所定時間経過の後
に決済タイマがタイムアップすると、決済情報信号の出
力レベルを“H”(負論理における出力停止状態)に戻
すと共に、決済フラグをリセットし、情報送信処理を終
了する。
【0428】次に、一定時間毎に起動されて各種信号等
の入力処理を行い、該入力情報に基づいて上記した各処
理で使用される各種フラグをセットする割込処理につい
て説明する。この割込処理は例えば1ms毎に行われる
ものとしてあり、先ず、カード制御装置9で使用する各
タイマの更新を行った後、球貸スイッチ入力処理、返却
スイッチ入力処理、払出完了信号受信処理、P台レディ
信号受信処理を順次行った後、割込処理を終了する。
【0429】上記割込処理において行われる球貸スイッ
チ入力処理においては、プリペイドカード131がカー
ド制御装置9内に挿入された状態にあることに基づいて
付されるカードインフラグがセットされているか否か、
球貸ボタン11を操作することに基づいて付される球貸
要求フラグがリセットされているか否か、カード返却フ
ラグがリセットされているか否か、の各条件を判定し、
上記の各条件が満たされていない場合には、そのまま球
貸スイッチ入力処理を終了する。すなわち、プリペイド
カード131が使用可能な状態でない場合、既に球貸要
求が為されている場合、挿入状態にあったプリペイドカ
ード131に対して返却要求がが為されている場合に
は、仮に球貸要求があったとしても、その球貸要求を受
入ないのである。なお、カード返却フラグがセットされ
ていた場合には、既に入力処理した球貸要求に基づく球
貸変化フラグをリセットする。
【0430】球貸要求を受入可能な状態であった場合に
は、球貸変化フラグがセットされているか否かを判定
し、球貸変化フラグがセットされていなければ、次に球
貸Lレベルフラグがセットされているか否かを判定し、
この球貸Lレベルフラグもセットされていなければ、球
貸スイッチたる球貸ボタン11がオフ状態であるか否か
を判定し、球貸スイッチがオフ状態でなければそのま
ま、球貸スイッチがオフ状態であれば球貸Lレベルフラ
グをセットして、球貸スイッチ入力処理を終了する。な
お、球貸Lレベルフラグがセットされる前に球貸スイッ
チが操作されることで、球貸スイッチがオン状態であっ
た場合には、上記処理ループが繰り返されることにな
り、この球貸要求に基づく貸球排出動作は行われずに無
効とされる。
【0431】上記のようにして球貸Lレベルフラグがセ
ットされた後に、再び開始される球貸スイッチ入力処理
において、球貸Lレベルフラグがセットされていること
に基づく球貸スイッチのオン・オフ判定処理を行い、こ
こでも球貸スイッチがオフ状態であった場合には、その
まま球貸スイッチ入力処理を終了し、再び割込処理が開
始されることに基づいて行われる球貸スイッチ入力処理
においても、上記と同様な処理を繰り返す。
【0432】ここで、球貸スイッチがオン状態に変化し
た場合には、球貸変化フラグをセットすると共に、球貸
Lレベルフラグをリセットして球貸スイッチ入力処理を
終了する。そして、その後に開始される球貸スイッチ入
力処理においては、球貸変化フラグがセットされている
ことに基づいて、再び球貸スイッチのオン・オフ判定を
行い、この時点においても球貸スイッチがオン状態を保
持していた場合には、球貸スイッチ立上りフラグをセッ
トすると共に、球貸変化フラグをリセットして球貸スイ
ッチ入力処理を終了する。この球貸スイッチ立上りフラ
グがセットされることに基づいて、上記した球貸要求開
始処理が行われるのである。
【0433】一方、球貸Lレベルフラグがセットされて
いることに基づく球貸スイッチのオン・オフ判定処理に
おいて、球貸スイッチがオフ状態に変化していた場合に
は、球貸Lレベルフラグをリセットして球貸スイッチ入
力処理を終了する。このように、検出出力の2度読みに
よって球貸スイッチのオン・オフ判定処理を行うことに
よって、ノイズの混入等による一時的なレベル変化をス
イッチ入力と誤認することを防止できるのである。
【0434】上記割込処理において行われる返却スイッ
チ入力処理においては、プリペイドカード131がカー
ド制御装置9内に挿入された状態にあることに基づいて
付されるカードインフラグがセットされているか否か、
カード返却フラグがリセットされているか否か、の各条
件を判定し、上記の各条件が満たされていない場合に
は、そのまま返却スイッチ入力処理を終了する。すなわ
ち、プリペイドカード131が使用可能な状態でない場
合、挿入状態にあったプリペイドカード131に対して
返却要求が為されている場合には、仮に返却要求があっ
たとしても、その返却要求を受入ないのである。なお、
カード返却フラグがセットされていた場合には、既に入
力処理されたカード返却要求に基づく返却変化フラグを
リセットする。
【0435】カード返却要求を受入可能な状態であった
場合には、返却変化フラグがセットされているか否かを
判定し、返却変化フラグがセットされていなければ、次
に返却Lレベルフラグがセットされているか否かを判定
し、この返却Lレベルフラグもセットされていなけれ
ば、返却スイッチたる返却ボタン12がオフ状態である
か否かを判定し、返却スイッチがオフ状態でなければそ
のまま、返却スイッチがオフ状態であれば返却Lレベル
フラグをセットして、返却スイッチ入力処理を終了す
る。なお、返却Lレベルがセットされる前に返却スイッ
チが操作されることで、返却スイッチがオン状態であっ
た場合には、上記処理ループが繰り返されることにな
り、この返却要求は無効とされる。
【0436】上記のようにして返却Lレベルフラグがセ
ットされた後に、再び開始される返却スイッチ入力処理
において、返却Lレベルフラグがセットされていること
に基づく返却スイッチのオン・オフ判定処理を行い、こ
こでも返却スイッチがオフ状態であった場合には、その
まま返却スイッチ入力処理を終了し、再び割込処理が開
始されることに基づいて行われる返却スイッチ入力処理
においても、上記と同様な処理を繰り返す。
【0437】ここで、返却スイッチがオン状態に変化し
た場合には、返却変化フラグをセットすると共に、返却
Lレベルフラグをリセットして返却スイッチ入力処理を
終了する。そして、その後に開始される返却スイッチ入
力処理においては、返却変化フラグがセットされている
ことに基づいて、再び返却スイッチのオン・オフ判定を
行い、この時点においても返却スイッチがオン状態を保
持していた場合には、カード返却フラグをセットすると
共に、返却変化フラグをリセットして返却スイッチ入力
処理を終了する。このカード返却フラグがセットされる
ことに基づいて、上記したカード返却処理が行われるの
である。
【0438】一方、返却Lレベルフラグがセットされて
いることに基づく返却スイッチのオン・オフ判定処理に
おいて、返却スイッチがオフ状態に変化していた場合に
は、返却Lレベルフラグをリセットして返却スイッチ入
力処理を終了する。このように、検出出力の2度読みに
よって返却スイッチのオン・オフ判定処理を行うことに
よって、ノイズの混入等による一時的なレベル変化をス
イッチ入力と誤認することを防止できるのである。
【0439】払出完了信号受信処理に際しては、先ず遊
技盤制御装置130の排出制御部133より払出完了信
号線L15を介して入力される払出完了信号線の信号レ
ベルが“H”である(球貸要求に基づく球排出動作を遊
技盤制御装置130の排出制御部133が完了していな
い状態)か否かを判定し、該払出完了信号が“H”レベ
ルであった場合には、払出立上り変化フラグがセットさ
れているか否かを判定する。
【0440】この払出立上り変化フラグがセットされて
いなければ、更に払出立下り変化フラグがセットされて
いるか否かを判定し、この払出立下り変化フラグもセッ
トされていなければ、次いで払出Lレベルフラグがセッ
トされているか否かを判定し、この払出Lレベルフラグ
もセットされていなければ、最後に払出Hレベルフラグ
がセットされているか否かを判定し、この払出Hレベル
フラグもセットされていなければ、払出Hレベルフラグ
をセットして、払出完了信号受信処理を終了する。そし
て、再び行われる払出完了信号受信処理において、払出
Hレベルフラグがセットされたことに基づいて、上記と
同様な処理ループが繰り返される。
【0441】ここで、払出完了信号の信号レベルが
“L”に変化した場合(遊技盤制御装置130の排出制
御部133による貸球排出動作が完了した場合)には、
払出立下り変化フラグがセットされているか否かを判定
し、払出立下り変化フラグがセットされていなければ、
更に払出立上り変化フラグがセットされているか否かを
判定し、この払出立上り変化フラグもセットされていな
ければ、次いで払出Hレベルフラグがセットされている
か否かを判定し、上記処理によって払出Hレベルフラグ
がセットされているので、払出立下り変化フラグをセッ
トすると共に、払出Hレベルフラグをリセットして、払
出完了信号受信処理を一旦終了する。
【0442】上記のようして、払出立下り変化フラグが
セットされた後に再び開始される払出完了信号受信処理
においても払出完了信号が“L”レベルであった場合に
は、払出立下り変化フラグがセットされていることに基
づいて、払出完了立下りフラグをセットすると共に、払
出完了立上りフラグをリセットし、払出立下り変化フラ
グをリセットすると共に、払出Lレベルフラグをセット
する。かくして、払出完了立下りフラグがセットされる
ことに基づく決済情報の出力処理が行われるのである。
【0443】また、払出Lレベルフラグがセットされた
状態で再開される払出完了信号受信処理において、払出
完了信号が“L”レベル状態を保持していた場合には、
払出立下り変化フラグも払出立上り変化フラグも払出H
レベルフラグもセットされていないため、払出Lレベル
フラグがセットされているか否かの判断処理で、払出完
了信号受信処理を抜ける処理ループが繰り返される。
【0444】一方、払出完了信号が“H”レベルから
“L”レベルに変化したことに基づく払出立下り変化フ
ラグをセットした後に、再び開始される払出完了信号受
信処理において、払出完了信号が再び“H”レベルに戻
っていた場合には、払出立上り変化フラグがセットされ
ているか否かの判定処理を経て、払出立下り変化フラグ
がセットされているか否かの判断処理へ至る。ここで、
払出立下り変化フラグがセットされてることから、払出
立上り変化フラグをセットすると共に、払出立下り変化
フラグをリセットして、当該払出完了信号受信処理を一
旦終了する。
【0445】そして、上記のように払出立上り変化フラ
グがセットされた状態で再び開始される払出完了信号受
信処理においても、払出完了信号が“H”レベルを保持
していた場合には、払出立上り変化フラグがセットされ
ていると判定されて、払出完了立上りフラグをセットす
ると共に、払出完了立下りフラグをリセットし、払出立
上り変化フラグをリセットし、更に払出Hレベルフラグ
をセットして、当該カード処理を一旦終了する。上記の
ようにして、払出完了立上りフラグがセットされること
に基づいて、球貸要求処理による新たな球貸要求が可能
となるのである。
【0446】上記した様に、払出完了信号の信号レベル
が変化した時点では払出立上り変化フラグもしくは払出
立下り変化フラグをセットしておき、該フラグセットか
ら1ms経過後に行われる払出完了信号受信処理におい
ても、払出完了信号が同レベルを保持していた場合にの
み払出完了信号が立ち上がったか、もしくは立ち下った
ものとして、払出完了立上りフラグもしくは払出完了立
下りフラグをセットするのである。このように、払出完
了信号の2度読みをさせることによって、ノイズの混入
等により生じた一時的な信号レベルの変化を、払出完了
信号の出力(信号レベルが“L”)もしくは停止(信号
レベルが“H”)と誤認することに基づく誤動作を防止
できるのである。
【0447】なお、払出Lレベルフラグがセットされた
後に、払出完了信号が“H”レベルに変化した場合は、
上述した処理と逆に、払出立上り変化フラグをセットす
ると共に、払出Lレベルフラグをリセットし、その後に
行う払出完了信号受信処理において払出完了信号が
“L”レベルに反転していた場合には、払出立下り変化
フラグをセットすると共に、払出立下り変化フラグをリ
セットするのである。
【0448】上記割込処理において行われるP台レディ
信号受信処理においては、先ず、P台変化フラグがセッ
トされているか否かを判定し、P台変化フラグがセット
されていなければ、次にP台Hレベルフラグがセットさ
れているか否かを判定し、このP台Hレベルフラグもセ
ットされていなければ、P台レディ信号が“H”レベル
(負論理における出力停止状態)であるか否かを判定
し、P台レディ信号が“H”レベルでなければそのま
ま、P台レディ信号が“H”レベルであればP台Hレベ
ルフラグをセットして、P台レディ信号受信処理を終了
する。
【0449】上記のようにしてP台Hレベルフラグがセ
ットされた後に、再び開始されるP台レディ信号受信処
理において、P台Hレベルフラグがセットされているこ
とに基づくP台レディ信号のレベル判定処理を行い、こ
こでもP台レディ信号が“H”レベルであった場合に
は、そのままP台レディ信号受信処理を終了し、再び割
込処理が開始されることに基づいて行われるP台レディ
信号受信処理においても、上記と同様な処理を繰り返
す。
【0450】ここで、P台レディ信号が“L”レベルに
変化した場合には、P台変化フラグをセットすると共
に、P台HレベルフラグをリセットしてP台レディ信号
受信処理を終了する。そして、その後に開始されるP台
レディ信号受信処理においては、P台変化フラグがセッ
トされていることに基づいて、再びP台レディ信号のレ
ベル判定を行い、この時点においてもP台レディ信号が
“L”レベルを保持していた場合には、P台レディ信号
立下りフラグをセットすると共に、P台変化フラグをリ
セットしてP台レディ信号受信処理を終了する。このP
台レディ信号立下りフラグがセットされることに基づい
て、上記した球貸要求処理において、球貸要求が無効に
されることなく、貸球排出動作が行われるのである。
【0451】一方、P台Lレベルフラグがセットされて
いることに基づくP台レディ信号のレベル判定処理にお
いて、P台レディ信号が“H”レベルに変化していた場
合には、P台LレベルフラグをリセットしてP台レディ
信号受信処理を終了する。このように、検出出力の2度
読みによってP台レディ信号のオン・オフ判定処理を行
うことによって、ノイズの混入等による一時的なレベル
変化をスイッチ入力と誤認することを防止できるのであ
る。
【0452】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るカ
ード式遊技装置では、賞球情報出力手段によって所定遊
技球数毎に賞球数信号を外部へ出力し、球貸情報出力手
段によって球貸の最小単位数毎に球貸数信号を外部へ出
力するので、賞球データ信号に基づいて排出した遊技球
数は賞球数信号から知ることができ、球貸要求信号に基
づいて排出した遊技球数は球貸の最小単位数毎に出力さ
れる球貸数信号から知ることができるので、補給タンク
へ補給された遊技球が賞球と貸球の両方に使用されるこ
ととなっても、賞球排出動作に供した遊技球数と貸球排
出動作に供した遊技球数を識別することが可能となる。
しかも、上記球貸要求信号は、遊技機本体の球貸排出可
能信号送信手段からカードユニットへ送信される球貸排
出可能信号を受信中のカード制御部から送信されるの
で、遊技機本体とカードユニットの双方が適正な球貸動
作を行える場合に送信される信頼性の高い信号となり、
更には、球貸のための遊技球の排出を球貸排出制御手段
が球貸の最小単位数毎に排出制御してゆくので、球貸情
報出力手段により出力される球貸数の信頼性を向上させ
ることができる。従って、球貸用のプリペイドカードを
用いた貸球排出が可能な遊技者にとって利便性の高いカ
ード式遊技装置を遊技店に導入しても、遊技者が賞とし
て獲得できた遊技球数を把握することができ、従来と同
様の打止管理を行うことが可能となり、加えて、カード
式遊技装置による球貸動作の安全性、正確性を担保する
ことも可能となる。更に、当該カード式遊技装置の電源
供給が遮断された際には、バックアップ手段によって、
記憶手段に一時的に記憶された賞球排出実行情報が消失
することなく保持されるので、不意の停電等で遊技装置
が停止した場合でも遊技者に不利益を与えることが無
い。したがって、遊技者が安心して遊技を行える信頼性
の高い賞球排出動作を期せるカード式遊技装置となる。
また、請求項2に係るカード式遊技装置では、電源供給
の復帰時に賞球排出が正常に実行可能であれば、バック
アップ手段により保持された記憶手段の記憶内容である
賞球排出実行情報に基づく賞球排出が再開されるので、
正常な賞球排出動作を期せる状態に復帰した場合には、
遊技店員等の手を煩わせることなく、速やかに賞球排出
動作を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例たるパチンコ機の斜
視図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】可変表示装置の正面図である。
【図4】同可変表示装置の斜視図である。
【図5】変動入賞装置の斜視図である。
【図6】パチンコ機の裏面図である。
【図7】(a)はセーフ球の流下阻止状態におけるセー
フ球払出機構および調流樋の概略図である。(b)はセ
ーフ球の開放状態におけるセーフ球払出機構および調流
樋の概略図である。
【図8】(a)はオン状態における排出待機球検出機構
部の概略図である。(b)はオフ状態における排出待機
球検出機構部の概略図である。
【図9】遊技媒体排出装置の概略断面図である。
【図10】(a)はオフ状態における遊技媒体排出機構
部の概略図である。(b)はオン状態における遊技媒体
排出機構部の概略図である。
【図11】補助枠を備えるパチンコ機の第1の実施形態
である。
【図12】同パチンコ機を島設備に組込んだ状態を示す
斜視図である。
【図13】補助枠を備えるパチンコ機の第2の実施形態
である。
【図14】同パチンコ機を島設備に組込んだ状態を示す
斜視図である。
【図15】パチンコ機における遊技制御・排出制御・球
貸制御を行うための制御機構の概略構成を示すブロック
図である。
【図16】遊技盤制御部の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図17】音声出力手段の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図18】排出制御部の構成概略を示すブロック図であ
る。
【図19】排出開始条件確認手段の構成概略を示すブロ
ック図である。
【図20】情報出力手段の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図21】表示駆動手段の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図22】排出制御手段の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図23】賞球排出手段の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図24】貸球排出手段の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図25】停電制御手段の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図26】球抜排出手段の構成概略を示すブロック図で
ある。
【図27】カード制御装置の構成概略を示すブロック図
である。
【図28】カード読込・書換制御手段の構成概略を示す
ブロック図である。
【図29】遊技盤制御装置とカード制御装置間における
負論理・フォトカプラ絶縁による信号送受信のための、
信号出力部および信号入力部における回路図である。
【図30】遊技盤制御装置の制御概要の前段を示すゼネ
ラルフローチャートである。
【図31】遊技盤制御装置の制御概要の後段を示すゼネ
ラルフローチャートである。
【図32】スイッチ入力処理を示すフローチャートであ
る。
【図33】役物制御処理を示すフローチャートである。
【図34】不正処理の前段を示すフローチャートであ
る。
【図35】不正処理の中段を示すフローチャートであ
る。
【図36】不正処理の後段を示すフローチャートであ
る。
【図37】デジタル処理を示すフローチャートである。
【図38】乱数読込み処理を示すフローチャートであ
る。
【図39】デジタル停止処理を示すフローチャートであ
る。
【図40】特別遊技処理の前段を示すフローチャートで
ある。
【図41】特別遊技処理の後段を示すフローチャートで
ある。
【図42】排出装置不正監視処理の前段を示すフローチ
ャートである。
【図43】排出装置不正監視処理の後段を示すフローチ
ャートである。
【図44】排出装置不正解除処理を示すフローチャート
である。
【図45】球抜処理の第1段を示すフローチャートであ
る。
【図46】球抜処理の第2段を示すフローチャートであ
る。
【図47】球抜処理の第3段を示すフローチャートであ
る。
【図48】球抜処理の第4段を示すフローチャートであ
る。
【図49】球抜処理の第5段を示すフローチャートであ
る。
【図50】球抜処理の第6段を示すフローチャートであ
る。
【図51】球貸開始処理を示すフローチャートである。
【図52】排出開始条件確認処理を示すフローチャート
である。
【図53】排出開始処理を示すフローチャートである。
【図54】反転フラグ処理を示すフローチャートであ
る。
【図55】排出数分割処理の第1段を示すフローチャー
トである。
【図56】排出数分割処理の第2段を示すフローチャー
トである。
【図57】排出数分割処理の第3段を示すフローチャー
トである。
【図58】排出数分割処理の第4段を示すフローチャー
トである。
【図59】球貸排出処理を示すフローチャートである。
【図60】排出処理を示すフローチャートである。
【図61】排出エラー回復処理を示すフローチャートで
ある。
【図62】1個排出処理を示すフローチャートである。
【図63】交互排出処理を示すフローチャートである。
【図64】併用排出処理の前段を示すフローチャートで
ある。
【図65】併用排出処理の後段を示すフローチャートで
ある。
【図66】賞球数確定処理を示すフローチャートであ
る。
【図67】賞球開始処理を示すフローチャートである。
【図68】賞球排出処理を示すフローチャートである。
【図69】セーフ球払出処理の前段を示すフローチャー
トである。
【図70】セーフ球払出処理の後段を示すフローチャー
トである。
【図71】停電回復処理を示すフローチャートである。
【図72】ランプ表示処理を示すフローチャートであ
る。
【図73】音声出力処理の前段を示すフローチャートで
ある。
【図74】音声出力処理の中段を示すフローチャートで
ある。
【図75】音声出力処理の後段を示すフローチャートで
ある。
【図76】補給処理を示すフローチャートである。
【図77】情報出力処理を示すフローチャートである。
【図78】賞球情報処理を示すフローチャートである。
【図79】貸球情報処理を示すフローチャートである。
【図80】遊技台情報処理の前段を示すフローチャート
である。
【図81】遊技台情報処理の後段を示すフローチャート
である。
【図82】エラー情報処理の前段を示すフローチャート
である。
【図83】遊技状態送信処理を示すフローチャートであ
る。
【図84】遊技盤制御処理における割込処理を示すフロ
ーチャートである。
【図85】球貸リクエスト検出処理を示すフローチャー
トである。
【図86】セーフセンサ入力処理の前段を示すフローチ
ャートである。
【図87】セーフセンサ入力処理の後段を示すフローチ
ャートである。
【図88】カード挿入検出処理の前段を示すフローチャ
ートである。
【図89】カード挿入検出処理の後段を示すフローチャ
ートである。
【図90】枠センサ入力処理を示すフローチャートであ
る。
【図91】排出センサ1入力処理を示すフローチャート
である。
【図92】排出センサ2入力処理を示すフローチャート
である。
【図93】排出センサ1レベル入力処理の前段を示すフ
ローチャートである。
【図94】排出センサ1レベル入力処理の後段を示すフ
ローチャートである。
【図95】排出センサ2レベル入力処理の前段を示すフ
ローチャートである。
【図96】排出センサ2レベル入力処理の後段を示すフ
ローチャートである。
【図97】球抜センサ入力処理を示すフローチャートで
ある。
【図98】補給センサ入力処理の前段を示すフローチャ
ートである。
【図99】補給センサ入力処理の後段を示すフローチャ
ートである。
【図100】オーバーフロースイッチ入力処理を示すフ
ローチャートである。
【図101】半端センサ入力処理を示すフローチャート
である。
【図102】アウトセンサ入力処理を示すフローチャー
トである。
【図103】停電割込処理を示すフローチャートであ
る。
【図104】カード制御装置の制御概要を示すゼネラル
フローチャートである。
【図105】カード挿入処理を示すフローチャートであ
る。
【図106】球貸要求開始処理を示すフローチャートで
ある。
【図107】球貸要求処理の前段を示すフローチャート
である。
【図108】球貸要求処理の後段を示すフローチャート
である。
【図109】カード返却処理を示すフローチャートであ
る。
【図110】表示処理を示すフローチャートである。
【図111】情報送信処理を示すフローチャートであ
る。
【図112】カード制御処理における割込処理を示すフ
ローチャートである。
【図113】球貸スイッチ入力処理を示すフローチャー
トである。
【図114】返却スイッチ入力処理を示すフローチャー
トである。
【図115】払出完了信号受信処理の前段を示すフロー
チャートである。
【図116】払出完了信号受信処理の後段を示すフロー
チャートである。
【図117】P台レディ信号受信処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 遊技機としてのパチンコ機 5 遊技盤 9 カード制御装置 21 遊技部 22 入賞具 28 変動入賞装置 64 遊技媒体排出装置 131 プリペイドカード 130 遊技盤制御装置 132 遊技盤制御部 133 排出制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入された球貸用のプリペイドカードに
    よる球貸制御を行うカード制御部を補助枠内に収納して
    なるカードユニットと、遊技盤に設けた各種遊技装置 の制御を行う遊技制御部
    と、該遊技制御部から出力される賞球データ信号もしく
    はカードユニットのカード制御部から出力される球貸要
    求信号に基づき、所要数の遊技球を排出させる制御を行
    排出制御部と、を含む遊技機本体と、 からなるカード式遊技装置であって、 上記遊技機本体の排出制御部には、 上記球貸要求信号に基づく遊技球の排出制御が可能であ
    ることを上記カードユニットのカード制御部へ連絡する
    ための球貸排出可能信号を送信する球貸排出可能信号送
    信手段と、上記球貸排出可能信号の出力中に上記カード制御部から
    送信された上記球貸要求信号が入力されると、該球貸要
    求信号に対応して実行する球貸のための遊技球の排出
    を、球貸の最小単位数毎に排出制御する球貸排出制御手
    段と、 賞球データ信号に基づく賞としての遊技球数を計数し
    て、所定遊技球数単位毎に賞球数信号を外部へ出力する
    賞球情報出力手段と、 貸要求信号に基づく球貸としての遊技球数を計数し
    て、最小単位数毎に球貸数信号を外部へ出力する球貸情
    報出力手段と、 上記遊技制御部からの賞球データ信号の受信に基づき賞
    球排出実行情報を一時的に記憶可能な記憶手段と、 当該カード式遊技装置への電源供給が遮断された際に上
    記排出制御部の記憶手段に記憶された賞球排出実行情報
    を保持するバックアップ手段と、 を設けたことを特徴とするカード式遊技装置。
  2. 【請求項2】 上記遊技機本体の排出制御部は、電源供
    給の復帰時において、賞球排出が正常に実行することが
    可能か否かを判定して、賞球排出が正常に実行可能であ
    ると判定されたことを条件に上記バックアップ手段によ
    り保持された賞球排出実行情報に基づく賞球排出を再開
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカー
    ド式遊技装置。
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