JP3326222B2 - 高架橋梁などの支柱およびその施工方法 - Google Patents
高架橋梁などの支柱およびその施工方法Info
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Description
高い位置の構造物を支えるためのコンクリート支柱を施
工するための方法に関するものである。
構造物を支えるコンクリート支柱は、図6に示したよう
に多数の鉄筋aを配し、中空bを形成した鉄筋コンクリ
ート支柱として施工されるのが一般である。ここで中空
bを形成するのは、使用コンクリート量を削減すること
と、中空状にしてもコンクリート構造物自体の応力に対
する強度は低下することがないという理由による。たと
えば、一辺6メートルで中空が一辺4メートルの支柱を
施工しようとすれば、鉄筋工を完了した後に外側・内側
に足場を組み、型枠工によってコンクリート厚を確保
し、コンクリートを打設してある程度乾燥すれば支保を
残した状態で型枠を撤去するという作業を数メートル高
さづつ繰り返すという工法を採用することになる。
来工法では、数メートルごとに型枠工、型枠撤去を繰り
返さなければならず、コンクリート支柱が比較的低い場
合にはともかく、数十メートルの支柱を立設する場合に
は非常に作業効率が悪い。特に中空部の型枠施工に際し
ては所定高さごとに落下防止用のネットを張設し、打設
作業が完了すればネットを取り外すという作業を行わな
ければならず、手間がかかると共に、狭い場所での足場
組みは非常に危険である。
は図7に示したように、強度上の要請から内側端法面を
確保するためにハンチコンクリートdを形成しなければ
ならないが、型枠工で施工するのは手間がかかり、さら
に打設コンクリートが十分に法面に充填されにくいとい
う問題もある。
ことを目的としたもので、発泡ポリスチレンを利用して
コンクリート支柱を施工するもので、特に設計強度を維
持しつつ中空の施工を簡易にした支柱およびその施工方
法を提供するものである。
的を達成するために、中空の鉄筋コンクリート構造の高
架橋梁などの支柱において、コンクリート基台から上記
中空部に対して立設した複数のアンカーと、このアンカ
ーを貫通させながら所定の高さに積層した発泡ポリスチ
レンブロックと、この発泡ポリスチレンブロックの最上
層天面にかぶせられ、上記それぞれのアンカー先端部か
ら締め付け固定された天板と、上記発泡ポリスチレンブ
ロックの四隅を囲んで所定厚さで形成されたコンクリー
ト支柱とからなり、上記それぞれのアンカーの先端にさ
らにアンカーを接続して上記発泡ポリスチレンブロック
の積層、およびコンクリート支柱を延長した。
台から上記中空部に対して複数のアンカーを立設し、発
泡ポリスチレンブロックを上記中空部にアンカーを貫通
させながら所定の高さに積層し、さらに上記発泡ポリス
チレンブロックの最上層天面に天板をかぶせて上記それ
ぞれのアンカー先端部から締め付け固定すると共に、上
記発泡ポリスチレンブロックから所定間隔をおいて外側
型枠を施工し、上記発泡ポリスチレンブロックと外側型
枠の間にコンクリートを打設する。そしてその後に、上
記それぞれのアンカーの先端にさらに所定長さのアンカ
ーを接続して上記手段と同様に発泡ポリスチレンブロッ
クを積層し、および外側型枠を施工してコンクリートの
打設を繰り返すという手段を採用した。
空部に積層される発泡ポリスチレンブロックを固定し、
かつプレストレスを与えるための結束部材として機能す
る。そして、天板をアンカーによって締め付け固定する
ことにより発泡ポリスチレンブロックが固定され、安定
した足場と同時にコンクリート打設による浮き上がりを
抑制する。天板およびアンカーによって固定された発泡
ポリスチレンブロックは、支柱の内側型枠として機能す
る。
って説明する。図1は本発明における支柱の基礎を斜視
図として示したもので、1は鋼管矢板を地中に埋め込
み、コンクリートで固めた基台、2…2は基台1を設け
る際にコンクリートに同時に立設された多数の鉄筋であ
り、これらの鉄筋に沿ってロ字状に中空部が形成された
状態で鉄筋コンクリート支柱が施工される。点線3・3
で示した部分がコンクリート支柱の立設される箇所であ
る。4…4はやはり基台1のコンクリート打設時に鉄筋
と同様に埋め込まれた複数のアンカーであり、中空部に
積み重ねられる発泡ポリスチレンブロックを固定するた
めのものである。なお、鉄筋2およびアンカー4の本数
は強度計算によって設計時に決定されるが、図面上では
煩雑を避けるために必要最小限に省略している。
発泡ポリスチレンブロックを積み上げたところを示すも
ので、5…5はそれぞれ発泡ポリスチレンのブロック
で、中空内径に見合って敷き詰められ、複数階層のブロ
ックが積層される。6はブロック5の最上層の天面にか
ぶせられた合板や金属板の天板、7は桟木、8はアンカ
ー4の先端に形成されたボルトである。なお、ブロック
5の第1層であるブロック5aは下端が45度にカット
され、法面を形成している。図2において、各ブロック
5…5にはアンカー4…4が貫通しており、積層したブ
ロックが崩れるのを防止している。実施例において、第
10層のブロックを積層すれば、天板6をさらに積層
し、アンカー4の列単位で桟木7を介してボルト8を利
用して締め付ける。このようにアンカー4および天板6
によってブロック5…5を固定するのは、コンクリート
打設時にブロック5が浮力で浮き上がることを防止する
ためと、プレスストレスを予め与えておくことによって
下向き荷重による強度の変形を回避するためである。ア
ンカー4はワイヤでも鋼棒であってもよいが、先端はボ
ルト・ナット構造によって天板6を締め付け可能にして
おくことが必要である。また、ジョイントナットによっ
て次段のブロック積み用のアンカーを繋ぐようにすれ
ば、第2段以上のアンカーが容易に立設できる。なお、
桟木7は天板6に対するナットの食い込みを防止するた
めに用いるが、天板の材質が金属板などの硬質である場
合には省略することが可能である。なお、本実施例では
ブロックは10層に積層したが、あくまでも一例であっ
て、ブロックの大きさなどによって適宜変更されること
はもちろんである。
してプレストレスを加えて内側型を形成した後に、さら
に外側の型枠9を施工したものである。このように型枠
6の施工が完了すれば、型枠9とブロック5…5の間に
コンクリートを矢印A方向から打設し、バイブレータに
よって締め固める。この場合、ブロック5…5を結束し
ていなければ簡単に浮き上がるのであるが、本実施例で
は浮き上がらないばかりかプレストレスを与えているの
で、ブロックの極度の変形を回避することができる。な
お、コンクリートの打設に先だって、縦筋である鉄筋2
…2にはさらに第2層に利用するための縦筋を結束して
延長しておくことは従来工法と同様である。図4はコン
クリートを打設する前の状態を開口側から見たところを
示す。
た後、各アンカー4…4の先端にさらに第2層に対応す
るアンカーをジョイントして延長し、鉄筋2に対してさ
らに縦筋を結束して延長し、第1層の施工と同様の手順
で第2層を施工する。この場合、第1層に打設したコン
クリートが完全に乾燥する前に第2層のコンクリートを
打設しなければ、境界が発生してしまう。従って、第1
層のコンクリートが半乾きの状態で第2層のコンクリー
トを打設できる手順にしておく。第2段目の施工を図5
に示す。
に発泡ポリスチレンブロックを積層し、これを内側型枠
として利用しているので、狭い場所において型枠組みを
する必要がなく、作業性が大幅に向上する。また、ブロ
ックは所定高さに至るまで順次積層し、これをそのまま
中空に充填するので足場を兼用することになり、便利で
あると共に足場作業などの特殊作業員が不要になり、人
的問題を解消することができる。しかも、足場などの撤
去作業が全くないので、所定高さ単位で連続して施工す
ることができ、工期も大幅に短縮することができる。
で締め付け固定してプレストレスを与えるので、コンク
リートを打設した場合でも変形量が少なく、施工誤差を
小さくすることができると同時に、コンクリート打ち固
め作業において浮き上がりを確実に防止することができ
た。また、内側型枠として発泡ポリスチレンを使用して
いるので断熱効果が高く、打設したコンクリートの養生
に要する時間を短縮できるなど、本発明の利用価値は高
い。
ところを示す断面図、
ら見た斜視図、
した模式図、
Claims (2)
- 【請求項1】中空の鉄筋コンクリート構造の高架橋梁な
どの支柱において、コンクリート基台から上記中空部に
対して立設した複数のアンカーと、このアンカーを貫通
させながら所定の高さに積層した発泡ポリスチレンブロ
ックと、この発泡ポリスチレンブロックの最上層天面に
かぶせられ、上記それぞれのアンカー先端部から締め付
け固定された天板と、上記発泡ポリスチレンブロックの
四隅を囲んで所定厚さで形成されたコンクリート支柱と
からなり、上記それぞれのアンカーの先端にさらにアン
カーを接続して上記発泡ポリスチレンブロックの積層、
およびコンクリート支柱を延長することを特徴とした高
架橋梁などの支柱。 - 【請求項2】中空の鉄筋コンクリート構造の高架橋梁な
どの支柱において、コンクリート基台から上記中空部に
対して複数のアンカーを立設し、発泡ポリスチレンブロ
ックを上記中空部にアンカーを貫通させながら所定の高
さに積層し、さらに上記発泡ポリスチレンブロックの最
上層天面に天板をかぶせて上記それぞれのアンカー先端
部から締め付け固定すると共に、上記発泡ポリスチレン
ブロックから所定間隔をおいて外側型枠を施工し、上記
発泡ポリスチレンブロックと外側型枠の間にコンクリー
トを打設した後、上記それぞれのアンカーの先端にさら
にアンカーを接続して上記発泡ポリスチレンブロックの
積層、および外側型枠の施工を繰り返すことを特徴とし
た高架橋梁などの支柱の施工方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04215793A JP3326222B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 高架橋梁などの支柱およびその施工方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06228915A JPH06228915A (ja) | 1994-08-16 |
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Family Applications (1)
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1993
- 1993-02-05 JP JP04215793A patent/JP3326222B2/ja not_active Expired - Fee Related
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