JP3324689B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3324689B2
JP3324689B2 JP29935897A JP29935897A JP3324689B2 JP 3324689 B2 JP3324689 B2 JP 3324689B2 JP 29935897 A JP29935897 A JP 29935897A JP 29935897 A JP29935897 A JP 29935897A JP 3324689 B2 JP3324689 B2 JP 3324689B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標準フォーマット
の信号形態による映像信号を記録または再生させる為の
磁気テープ(以下、「標準テープ」という)を使用する
にも拘わらず、標準フォーマットの信号形態による映像
信号と比較して広帯域の映像信号を記録再生することが
可能な磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりビデオテープレコーダ(以下、
「VTR」という)等の磁気記録再生装置の分野におい
ては、記録または再生映像の高画質化を図る為に、標準
フォーマットに対して映像信号の帯域を広げた高画質フ
ォーマットが提案され、実用化されている。これは、例
えばVHSフォーマット(標準フォーマット)に対する
S−VHSフォーマット(高画質フォーマット)であ
り、S−VHSフォーマット等の高画質フォーマットに
対応したVTRは標準フォーマットに対応したVTRと
比較して細かい映像または画像情報の再現性に優れ、大
型の表示画面を有するテレビ受像機に接続して使用する
場合でも充分な画質の再生映像を維持でき、消費者の要
求を満たすものとなっている。
【0003】そして、高画質フォーマットに対応したV
TRには、高画質フォーマットの信号形態による映像信
号が最適に記録または再生できるように専用の磁気テー
プ(以下、「高画質テープ」という)が用いられる。例
えば公知のIEC744−3に規定される磁気テープ、
いわゆるS−VHSテープもまた高画質テープの1つで
ある。高画質テープは、標準テープと比較して磁気エネ
ルギー特性の向上、高充填率化、磁気テープ表面の平滑
化等を図り、また、磁性粉を微細化することにより映像
信号の広帯域化に伴う短波長の信号を記録することがで
きるものである。
【0004】図11(a)に示す如く、標準テープ(V
HSテープ)を用いてNTSC信号を標準フォーマット
(VHSフォーマット)で記録する場合には、輝度信号
の周波数偏移を3.4〜4.4MHzと低く設定し、且
つ色信号を低域変換している。一方、図11(b)に示
す如く、高画質テープ(S−VHSテープ)を用いて高
画質フォーマット(S−VHSフォーマット)で記録す
る場合には、輝度信号の周波数偏移を5.4〜7.0M
Hzと高く設定し、且つ色信号を低域変換して上記標準
フォーマット記録時よりも高解像度、高S/Nを実現し
ている。
【0005】この様に、VTRの分野においては、標準
フォーマット(VHSフォーマット)と高画質フォーマ
ット(S−VHSフォーマット)との二つのフォーマッ
トが存在する。ここで、夫々のフォーマットに対応した
VTRにおいて記録再生可能な映像信号のフォーマット
と使用可能な磁気テープを考えてみると、まず、標準フ
ォーマットに対応したVTRにおいては、標準テープを
使用して標準フォーマットの信号形態にて映像信号を記
録再生するのが一般的であるが、高画質テープを使用し
て標準フォーマットの信号形態にて映像信号を記録再生
することも可能である。
【0006】一方、高画質フォーマットに対応したVT
Rにおいては、高画質テープを使用して高画質フォーマ
ットの信号形態にて映像信号を記録再生するのが一般的
であるが、標準フォーマットに対応したVTRへの上位
互換を達成する為に、前記標準テープを使用して標準フ
ォーマットの信号形態にて映像信号を記録再生できる
他、前記高画質テープを使用して標準フォーマットの信
号形態にて映像信号を記録再生できるよう設計されてい
る。
【0007】なお、前記高画質テープのハウジング部に
は、前記高画質フォーマットに対応したVTRで使用す
る際に、磁気テープが標準テープであるか高画質テープ
であるかを判別できるようテープ種別の識別孔が設けら
れている。
【0008】また、最近では使用する磁気テープ毎に最
適な信号が記録できるよう磁気テープの特性を調べ、記
録信号の特性または記録レベルを変化させて信号を記録
することができる機能を有するVTRが商品化されてい
る。この機能は、録画開始前にテープ特性を調べる為の
テスト信号を記録再生し、再生されるテスト信号の特性
に基づき、録画時の記録信号特性または記録レベルを変
化させるものであり、使用する磁気テープの性能を最大
限に引き出して、映像信号を記録させることを目的とし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
な機能を前記高画質フォーマットに対応したVTRに搭
載しても、最適な信号記録が行われるよう映像信号の特
性または記録レベルを変化させるものの、使用する磁気
テープが標準テープである場合は記録する信号は標準フ
ォーマットの信号形態の映像信号となる。
【0010】近年では、高画質テープと比べても遜色の
ない性能を有する標準テープも発売されているが、この
ような品質の高い標準テープを使用した場合において
も、記録する映像信号が標準フォーマットの信号形態で
ある場合には、標準フォーマットの枠を越えた映像品質
を得ることはできず、磁気テープの性能を最大限に引き
出して映像信号を記録させることはできない。
【0011】一方、高画質テープは、映像信号の広帯域
化に伴い前記の通り性能の向上が図られている為、特に
高画質フォーマットに対応したVTRで使用する場合に
は充分な映像品質を得ることができる反面、製造コスト
が高いという問題を抱えている。このような状況の中、
製造コストが低い標準テープを使用するにも拘わらず、
標準フォーマットに対して広帯域の映像信号を記録し、
高品質な映像信号の記録または再生を行うことができる
VTRが望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明に係る磁気記録再生装置は、標準フォーマ
ットの信号形態による映像信号を記録再生させる為の標
準テープを使用して、前記標準フォーマットの信号形態
による映像信号と比較して映像信号帯域を拡大した高画
質フォーマットの信号形態による映像信号の特性に近づ
けた高画質対応フォーマットの映像信号を記録再生する
高画質対応モードを有することを特徴とする。また、本
発明に係る磁気記録再生装置は、標準フォーマットの信
号形態による映像信号を記録再生させる為の標準テープ
を使用して、標準フォーマットの信号形態による映像信
号を記録再生させる標準モードと、高画質フォーマット
の信号形態による映像信号を記録再生させる為の高画質
テープを使用して、高画質フォーマットの信号形態によ
る映像信号を記録再生させる高画質モードと、前記標準
テープを使用して、前記高画質フォーマットの信号形態
による映像信号の特性に近づけた高画質対応フォーマッ
トの映像信号を記録再生させる高画質対応モードとを有
することを特徴とする。更に、本発明に係る磁気記録再
生装置は、前記標準テープに記録される映像信号を再生
させる際に、再生映像信号が前記高画質対応フォーマッ
トの映像信号であるか否かを検出するフォーマット検出
手段を有することを特徴とし、また、前記フォーマット
検出手段は、前記標準テープのハウジング部に設けられ
たテープ種別識別用孔の有無と前記標準テープの再生映
像信号の周波数帯域との検出により前記高画質対応フォ
ーマットであることを検出することを特徴とし、また、
前記フォーマット検出手段により、前記標準テープに記
録される映像信号が前記高画質対応フォーマットの映像
信号であると検出された場合に、再生FMイコライザ
ー、ディエンファシス回路及びノイズキャンセラーのう
ちの一部または全ての特性を、前記標準フォーマットま
たは前記高画質フォーマットの映像信号を再生させる時
と比較して変化させることを特徴とするものである。
に、本発明に係る磁気記録再生装置は、入力映像信号に
含まれる輝度信号の高域成分を増幅する特性を有するプ
リエンファシス回路と、 前記プリエンファシス回路で高
域成分を増幅した輝度信号により所定の搬送波をFM変
調するFM変調回路と、 前記FM変調回路にて得たFM
変調輝度信号と前記入力映像信号に含まれる色信号とを
周波数多重する加算器と、 前記加算器が出力する記録信
号をテープ状記録媒体に記録する記録部と、 前記テープ
状記録媒体に記録される記録信号を再生する再生部と、
前記再生部が再生した再生信号に含まれるFM変調輝度
信号を復調するFM復調回路と、 前記FM復調回路にて
復調された輝度信号の記録時の高域成分増幅分を補償す
る特性を有するディエンファシス回路とを備え、 前記高
画質対応モードで前記入力映像信号を記録する際には、
前記プリエンファシス回路の特性を前記標準モード及び
前記高画質モード時に比して、少なくとも1MHz以上
の周波数成分の増幅量が減衰するよう設定すると共に、
その減衰量が高域になるに従って拡大するよう設定し、
更に、前記FM変調回路から出力されるFM変調輝度信
号の周波数偏移が前記標準モード時よりも大きく、且つ
前記高画質モード時と同一となるよう設定したことを特
徴し、 また、前記高画質対応モードで前記入力映像信号
を記録する際には、前記FM変調回路から出力される前
記FM変調輝度信号の周波数偏移が、5.4MHzから
7.0MHzとなるよう前記FM変調回路を制御するよ
うにしたことを特徴とし、 また、前記プリエンファシス
回路で高域成分を増幅した輝度信号のホワイトクリップ
レベルを調整した後に、ホワイトクリップレベル調整後
の輝度信号を前記FM変調回路に供給するホワイトクリ
ップ回路を更に有し、 前記高画質対応モードで前記入力
映像信号を記録する際には、前記ホワイトクリップ回路
におけるホワイトクリップレベルを190%±10%に
設定したこと を特徴とし、 また、前記高画質対応モード
で前記入力映像信号を記録する際には、前記加算器にお
ける前記FM変調輝度信号と前記色信号との加算比率
を、前記各信号の記録により発生する混変調歪が前記高
画質フォーマットに規定される範囲内に収まるよう設定
するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係る磁気記録再
生装置は、記録時に使用する磁気テープの種類が標準テ
ープの場合には、その磁気テープの特性が所定の基準特
性以上であるか否かを判別し、基準特性以上であると判
別された時に従来の標準フォーマットの枠を越えた高画
質の映像信号が記録されるよう記録映像信号に所定の処
理を施して信号記録する高画質対応記録モードを有する
ことを特徴とする。また、本発明の実施例に係る磁気記
録再生装置は、再生時に使用する磁気テープに記録され
ている映像信号が前記高画質対応記録モードで記録され
たものであるか否かを判別し、前記高画質対応記録モー
ドにより記録された磁気テープであると判別された場合
には、従来の標準フォーマットの枠を越えた高画質の映
像信号が再生されるよう再生映像信号に所定の処理を施
して信号再生する高画質対応再生モードを有することを
特徴とする。
【0014】ここでは、まず、本磁気記録再生装置の信
号記録系の処理について説明する。図1は本発明に係る
磁気記録再生装置の映像信号記録系のブロック図を示す
ものである。ここでは、便宜上標準フォーマットをVH
Sフォーマット、高画質フォーマットをS−VHSフォ
ーマット、また標準テープ及び高画質テープを夫々のフ
ォーマットに対応したVHSテープ及びS−VHSテー
プとして説明する。
【0015】本発明に係る磁気記録再生装置の映像信号
記録系における信号の流れは、図1に示す通り、入力さ
れる輝度信号及び色信号を、輝度信号は輝度信号記録系
で、色信号は色信号記録系にて処理し、前記輝度信号記
録系から出力されるFM変調輝度信号と前記色信号記録
系から出力される低域変換色信号とを周波数多重して得
た記録信号を、記録アンプ及び磁気ヘッドを介して磁気
テープに記録するものである。
【0016】輝度信号記録系において、10は入力され
る輝度信号の高周波成分を除去するローパスフィルタ、
11は再生時にノイズキャンセラーにて削られる信号の
補償を行うディテールエンハンサ、12はノンリニアエ
ンファシス12a及びリニアエンファシス12bより構
成されるプリエンファシス回路である。ノンリニアエン
ファシス12a及びリニアエンファシス12bは共に入
力される輝度信号の高域成分を強調させ、S/Nの改善
を図るものであるが、リニアエンファシス12bにおい
ては輝度信号の高域成分を信号レベルとは無関係に強調
するのに対し、ノンリニアエンファシス12aにおいて
は輝度信号の高域成分が低レベルなほど強調し、高レベ
ルの場合はあまり強調しない点が異なる。
【0017】また、13は前記プリエンファシス回路1
2で強調した輝度信号の立ち上がり、立ち下がり部分の
鋭いスパイク信号を除去し、反転現象の発生を抑える為
のホワイト・ダーククリップ回路、14はスパイク信号
が除去された輝度信号をFM変調する為のFM変調回路
である。
【0018】ここで、前記ディテールエンハンサ11、
前記プリエンファシス回路12及びホワイト・ダークク
リップ回路13における特性は、後述するようにマイコ
ン33からの制御信号により夫々定められる。そして、
前記FM変調回路14は、後述するようにマイコン33
からの制御に基づき、輝度信号の周波数偏移をVHSフ
ォーマットまたはS−VHSフォーマットに応じた周波
数帯域に設定する。
【0019】更に、FM変調回路14には、後述する識
別孔検出部35で使用する磁気テープがVHSテープで
あると判別された時に磁気テープの特性を検出する為の
所定の周波数のテスト信号を出力できるように、その内
部に発振器が設けられている。以上の流れにて前記輝度
信号記録系に入力される輝度信号は、FM変調輝度信号
として加算器30に出力される。
【0020】一方、色信号記録系において、20は入力
される色信号を低域変換する低域変換回路であり、入力
される色信号は低域変換色信号として前記加算器30に
出力される。なお、色信号記録系においては前記低域変
換回路20による色信号の低域変換以外の信号処理も行
われるが、詳しい説明は省略する。
【0021】30は入力されるFM変調輝度信号及び低
域変換色信号を周波数多重により加算する加算器であ
り、前記加算器30から出力される記録信号は、記録電
流イコライザー31によりビデオヘッド系を通じての周
波数特性の変動を補償した後、記録アンプ32により磁
気テープの記録に適した信号レベルまで増幅され、図示
しないロータリートランス及び回転磁気ヘッドを介して
テープカセットKに収納される磁気テープに記録され
る。
【0022】ここで、前記加算器30における前記FM
変調輝度信号と前記低域変換色信号とのミックス比、記
録電流イコライザー31における周波数特性及び前記記
録アンプ32における増幅量は、後述するようにマイコ
ン33からの制御信号により夫々定められる。
【0023】以上の通り入力される輝度信号及び色信号
は、輝度信号記録系及び色信号記録系にて夫々信号処理
され、加算器30にて加算された後、記録アンプ32に
て増幅され、図示しないロータリートランス及び回転磁
気ヘッドを介して磁気テープに記録される。
【0024】次に本発明の実施例に係る磁気記録再生装
置の記録系の要部を説明する。ここで、Kは本磁気記録
再生装置に装填されるテープカセットであり、内部には
前記磁気テープが収納されている。
【0025】34は、本磁気記録再生装置に装填される
前記テープカセットKにおける磁気テープのテープ特性
を検出するテープ特性検出部、35は前記テープカセッ
トKのハウジングに設けられたテープ種別識別孔の有無
により、装填されているテープがVHSテープである
か、それともS−VHSテープであるかを判別する識別
孔検出部、33は前記テープ特性検出部34及び前記識
別孔検出部35からの検出信号に基づき、映像信号を磁
気テープに記録する時の記録モードを決定し、記録モー
ドに応じて前記ディテールエンハンサ11、前記プリエ
ンファシス回路12、前記ホワイト・ダーククリップ回
路13、前記FM変調回路14、前記加算器30、前記
記録電流イコライザー31、前記記録アンプ32の夫々
の特性を変化させるマイコンである。
【0026】次に本発明の実施例に係る磁気記録再生装
置の記録時の動作について説明する。まず、ユーザーが
テープカセットKを本磁気記録再生装置内に装填する
と、装填された前記テープカセットKのハウジングに設
けられたテープ種別識別孔の有無に基づき、前記識別孔
検出部35は、前記テープカセットKに収納される磁気
テープがVHSテープであるか、それともS―VHSテ
ープであるかを検出し、検出信号をマイコン33に送
る。
【0027】この状態で、前記テープカセットKに収納
される磁気テープがVHSテープであると検出された場
合は、ユーザーは装填された磁気テープが高画質対応記
録モードで記録を行うことができる所定の基準特性以上
の磁気テープであるかどうかを確認することになる。
【0028】図2は、カセットKの識別孔検出部35及
びテープ特性検出部34の検出信号に応じたマイコン3
3による記録モードの判別結果及びその時の各回路の制
御状況を示す説明図である。
【0029】まず、磁気テープに所定の周波数のテスト
信号を所定の記録レベルで記録する。この時FM変調回
路14内部の図示しない発振器からのテスト信号がマイ
コン33による制御信号に基づき加算器30、記録電流
イコライザー31を介して記録アンプ32にて所定の記
録レベルに増幅され、図示しない磁気ヘッドを通じて磁
気テープに記録される。その後、磁気テープから前記テ
スト信号を再生して、テープ特性検出部34において再
生信号の出力レベルが例えばレベル1乃至レベル3のど
の出力レベルに相当するかを判別し、例えば最も出力レ
ベルの低いレベル1と判別した場合には記録モードをV
HS記録モードとし、レベル2またはレベル3と判別し
た場合には、記録モードを高画質対応記録モードとす
る。一方、前記テープカセットKに収納される磁気テー
プをS―VHSテープであると判別した場合は、記録モ
ードは正規のS−VHS記録モードとする。
【0030】ここで、高画質対応記録モードとは、S−
VHSフォーマットと同一の周波数帯域の映像信号を記
録するモードであるが、VHSテープにS−VHSフォ
ーマットと同一の周波数帯域の映像信号を記録させる為
に、前記ディテールエンハンサ11、前記プリエンファ
シス回路12、前記ホワイト・ダーククリップ回路13
及び前記記録電流イコライザー31の特性をS−VHS
記録モードと比較して変化させ、更に、前記記録アンプ
32の信号記録レベルに応じて、前記加算器30のミッ
クス比を変化させる必要がある。
【0031】即ち、VHSテープに高画質信号を記録す
る高画質対応記録モードの時は、S−VHSテープにS
−VHS記録モードで記録する信号に近い信号が記録さ
れるように各回路の特性を変化させている。
【0032】また、高画質対応記録モードで映像信号を
記録したVHSテープは、S−VHSフォーマットに対
応したVTRでS−VHS再生モードにて支障無く再生
できるが、後述する高画質対応再生モードで再生するこ
とにより、より一層高画質の再生映像を得ることができ
る。
【0033】マイコン33は、VHS記録モードまたは
S−VHS記録モードでは、前記ディテールエンハンサ
11、前記プリエンファシス回路12、前記ホワイト・
ダーククリップ回路13、FM変調回路14、前記加算
器30、前記記録電流イコライザー31、前記記録アン
プ32の夫々をVHSフォーマットまたはS−VHSフ
ォーマットの規定に従い制御するが、高画質対応記録モ
ードでは、前記テープ特性検出部34の再生信号出力レ
ベルまたは前記記録アンプ32の信号記録レベルに応じ
て以下の通りに制御する。
【0034】まず、前記ディテールエンハンサ11及び
前記プリエンファシス回路12は、共に主として入力輝
度信号の高域成分を増幅する特性を有するが、高画質対
応記録モードの時は、入力輝度信号の高域成分の増幅量
が抑制される。図3はVHS記録モード、高画質対応記
録モード及びS−VHS記録モード時の前記リニアエン
ファシス12bの特性の一例を夫々示した図である。
【0035】次にホワイト・ダーククリップ回路13に
おいては、ホワイトクリップのレベルがS−VHS記録
モード時は210%±10%であるのに対し、高画質対
応記録モード時は例えば190%±10%に抑えられ
る。これは、図4(a)、(b)に示す如く、VHSテ
ープはS−VHSテープと比較して高周波数域での再生
レベルの減衰が大きい為であり、ホワイトクリップを下
げることにより最短記録波長を抑制して反転現象を抑え
るものである。
【0036】そして、高画質対応記録モード時は、FM
変調回路14において輝度信号がS−VHSフォーマッ
トと同一の5.4MHz〜7.0MHzの周波数信号で
FM変調される。従って、高画質対応記録モードで映像
信号を記録した際の記録信号周波数アロケーションは図
11(b)に示されるS−VHSフォーマットの記録信
号周波数アロケーションと同一のものとなる。
【0037】また、加算器30では前記テープ特性検出
部34の出力レベル(レベル2またはレベル3)に応じ
て、前記FM変調輝度信号と低域変換色信号とのミック
ス比が変更される。この時、前記FM変調輝度信号と低
域変換色信号とのミックス比は、夫々の信号を磁気テー
プに記録する際に発生する混変調歪がS−VHSフォー
マットに規定される範囲内に収まるよう設定される。
【0038】更に、記録電流イコライザー31において
は図4(a)、(b)に示すが如く、S−VHSテープ
と使用するVHSテープとの電磁変換周波数特性の差を
補償する為に、高画質対応記録モードの時は、S−VH
Sフォーマットに規定される特性と比較して特に低域成
分を抑えた特性に変更される。
【0039】図5は、この時の前記記録電流イコライザ
ー31の特性を示す一例であり、VHSテープはS−V
HSテープと比較して、最適記録レベルで信号を記録し
た際に得られる最大再生出力レベルの減少が高域周波数
でより大きい為、これを補償するものとなる。
【0040】最後に記録アンプ32では、前記マイコン
33からの制御信号に基づき、前記テスト信号を記録し
た時と同一の信号記録レベルとなるよう前記記録電流イ
コライザー31の出力信号を増幅し、磁気テープに信号
を記録することになる。
【0041】ここで、前述の輝度信号記録系における前
記ディテールエンハンサ11、前記プリエンファシス回
路12及び前記ホワイトダーククリップ回路13、そし
て記録電流イコライザー31の特性はマイコン33から
の制御信号により変化させられるが、前記テープ特性検
出部34の出力レベルがレベル2の時は、例えば前記1
1乃至13、31の全ての記録特性を高画質対応記録モ
ードに応じて変化させ、前記テープ特性検出部34の出
力レベルの最も大きいレベル3の時は、例えば前記11
乃至13、31の全ての記録特性を変化させるのではな
く、前記11乃至13、31の特定の回路を高画質対応
記録モードに応じて選択的に変化させるものである。
【0042】以上の信号処理により、前記テープカセッ
トKにおける磁気テープに、S−VHSフォーマットに
対応したVTRにて再生可能な5.4MHz〜7.0M
Hzの周波数帯域を有する映像信号を記録することがで
きる。
【0043】次に、本磁気記録再生装置の信号再生系の
処理について説明する。図6は、本発明に係る磁気記録
再生装置の映像信号再生系のブロック図を示すものであ
る。
【0044】本発明に係る磁気記録再生装置の映像信号
再生系における信号の流れは、前記テープカセットKに
収納される磁気テープに記録される信号を、図示しない
磁気ヘッド及び再生アンプを介して再生し、輝度信号は
輝度信号再生系で、色信号は色信号系にて処理し、前記
輝度信号再生系から出力される再生輝度信号と前記色信
号再生系から出力される再生色信号とを必要に応じて加
え、再生映像信号を得るものである。
【0045】まず、再生アンプ36において、所定のレ
ベルまで増幅された再生信号は、輝度信号再生系及び色
信号再生系において処理される。輝度信号再生系におい
て、40は入力される再生信号の低域成分を除去し、輝
度信号成分を取り出すハイパスフィルタ、41はテープ
ヘッド系の周波数特性及び群遅延特性を補償する再生F
Mイコライザー、42は入力信号を高域信号と低域信号
とに分離してリミッタをかけ、反転現象の発生を抑える
ダブルリミッタ、43はリミッタのかけられた再生信号
を復調するFM復調回路、44はリニアディエンファシ
ス44a及びノンリニアディエンファシス44bより構
成されるディエンファシス回路である。
【0046】リニアディエンファシス44a及びノンリ
ニアディエンファシス44bは、記録時に輝度信号記録
系にて強調された高域成分を元に戻すことによりS/N
の改善を図るものであり、記録時と同様にリニアディエ
ンファシス44aは入力信号レベルに依存せずに高域成
分を元の信号レベルに戻し、ノンリニアディエンファシ
スは入力信号レベルに依存して高域成分を元の信号レベ
ルに戻す。また、45は輝度信号中に含まれる搬送波を
除去するローパスフィルタ、46は高域に分布するノイ
ズ成分を除去するノイズキャンセラーである。
【0047】ここで、輝度信号再生系における41乃至
46の特性は、後述するようにマイコン33からの制御
信号により夫々定められる。以上の流れにて再生輝度信
号が前記輝度信号再生系から出力される。
【0048】一方、色信号再生系において、50は前記
再生信号から色信号成分のみを取り出すローパスフィル
タ、51は記録時に低域変換回路により低域変換された
色信号を元の信号に戻す高域変換回路であり、前記再生
アンプ36からの再生信号は再生色信号として出力され
る。なお、色信号再生系においては、前記ローパスフィ
ルタ50及び前記高域変換回路51における信号処理以
外の信号処理も行われるが、詳しい説明は省略する。
【0049】次に本発明の実施例に係る磁気記録再生装
置の再生系の要部を説明する。ここで、Kは本磁気記録
再生装置に装填されるテープカセットであり、内部には
前記磁気テープが収納されている。35は、前記テープ
カセットKのハウジングに設けられたテープ種別識別孔
により、装填されているテープがVHSテープである
か、それともS−VHSテープであるかを判別する識別
孔検出部、37は前記輝度信号再生系における再生FM
イコライザー41から出力される信号に基づき、再生信
号の周波数偏移がVHSフォーマットに規定される3.
4〜4.4MHzであるか、それともS−VHSフォー
マットに規定される5.4〜7.0MHzであるかを検
出する周波数偏移検出部、33は前記識別孔検出部35
及び前記周波数偏移検出部37からの検出信号に基づ
き、映像信号再生時の再生モードを決定し、再生モード
に応じて前記輝度信号再生系における41乃至46の夫
々の特性を変化させるマイコンである。
【0050】次に本発明の実施例に係る磁気記録再生装
置の再生時の動作について説明する。まず、ユーザーが
テープカセットKを本磁気記録再生装置内に装填する
と、装填された前記テープカセットKのハウジングに設
けられたテープ種別識別孔の有無に基づき、前記識別孔
検出部35は、前記テープカセットKに収納される磁気
テープがVHSテープであるか、それともS―VHSテ
ープであるかを検出し、検出信号をマイコン33に送
る。
【0051】そして、ユーザが再生動作開始の指示を本
磁気記録再生装置に与えると、再生信号が輝度信号再生
系におけるハイパスフィルター40、再生FMイコライ
ザー41を介して周波数偏移検出部37に入力され、前
記周波数偏移検出部37は、磁気テープに記録されてい
る信号が、VHSフォーマットに規定した3.4〜4.
4MHzの周波数偏移を有するか、それともS−VHS
フォーマットに規定した5.4〜7.0MHzの周波数
偏移を有するかを検出し、検出信号をマイコン33に送
る。
【0052】そして、マイコン33は、前記識別孔検出
部35及び前記周波数偏移検出部37からの検出信号に
基づき、図7に示す如く再生モードを決定し、前記輝度
信号再生系における41乃至46の夫々を各再生モード
に応じて制御する。再生モードには、VHSフォーマッ
トの信号形態による映像信号を再生させる為のVHS再
生モード、S−VHSフォーマットの信号形態による映
像信号を再生させる為のS−VHS再生モードに加え、
前記高画質対応記録モードで記録した映像信号を高画質
で再生させる為の高画質対応再生モードがある。
【0053】前記高画質対応再生モードでは、前記高画
質対応記録モードにてVHSテープに記録されたS−V
HSフォーマットと同一の周波数帯域を有する映像信号
を再生させる為、前記輝度信号再生系における再生FM
イコライザー41、ディエンファシス回路44及びノイ
ズキャンセラー46の夫々の特性をS−VHS再生モー
ドと比較して変更させ、また、パイパスフィルタ40、
ダブルリミッタ42、FM復調回路43及びローパスフ
ィルタ45の夫々をS−VHSフォーマットに規定の再
生特性で制御する必要がある。
【0054】マイコン33は、VHS再生モードまたは
S−VHS再生モードでは、前記輝度信号再生系におけ
る41乃至46をVHSフォーマットまたはS−VHS
フォーマットの規定に従い制御するが、高画質対応再生
モードでは、前記輝度信号再生系における再生FMイコ
ライザー41、ディエンファシス回路44及びノイズキ
ャンセラー46の夫々の特性を以下の通り制御する。
【0055】まず、再生FMイコライザー41は、記録
再生の過程で発生する、テープヘッド系の周波数特性及
び群遅延特性の変化を補償するものであるが、図8
(a)に示す如く、S−VHS再生モードと比較して低
域サイドバンドの強調を抑えるように特性が変更され
る。なお、ここでは図8(b)に示す如く、ピーキング
特性のQを上げるよう特性を変更させて、相対的に低域
サイドバンドの強調を抑えるよう特性を変更させても同
様に作用する。このように特性を変更することにより、
高画質対応再生モード時における反転現象の発生に対す
る余裕度を、S−VHS再生モード時と同程度に確保す
ることができる。
【0056】次に、ディエンファシス回路44は、記録
時に輝度信号記録系のプリエンファシス回路12にて強
調された高域成分を元に戻すものであるが、ここでは再
生時のトータル周波数特性及びパルス特性の補正もあわ
せて行っている。高画質対応再生モードではS−VHS
再生モードと比較して、記録時のホワイトクリップレベ
ルの抑圧により、図9に示す如くFM復調回路43にて
復調された輝度信号の波形の立ち上がり部分に鈍りが生
じる。また、高画質対応再生モードではVHSテープを
使用していることから、復調後の輝度信号の周波数特性
もS−VHSテープを使用した時と比較して変動する。
【0057】そこで、前記ディエンファシス回路44で
は、ホワイトクリップレベルの抑圧により生じる輝度信
号の波形の立ち上がり部分の鈍りを補正すると共に、V
HSテープを使用することによる周波数特性の変動を補
正するよう、図9に示す如く周波数特性を略平坦にす
る。なお、ここでは再生される映像の輪郭強調を目的と
して、輝度信号の波形の立ち上がり部分が鋭くなるよう
周波数特性を変更させても良い。
【0058】また、ノイズキャンセラー46は、高域に
分布するノイズ成分を除去するものである。高画質対応
再生モードではVHSテープを使用しているので、S−
VHSテープを使用するS−VHS再生モードと比較し
て、再生時に磁気テープより得られる信号のC/Nが若
干劣る。その結果、再生信号に含まれるノイズ成分の量
も多くなる。
【0059】そこで、図10に示す如くS−VHS再生
モードと比較してノイズキャンセラーの効きを強めるよ
う特性を変化させ、高画質対応再生モードにおけるS/
Nを、S−VHS再生モードと同程度に確保しようとす
るものである。
【0060】以上の信号処理により、前記高画質対応記
録モードにてVHSテープに記録されたS−VHSフォ
ーマットと同一の周波数帯域を有する映像信号を高画質
で再生させることができる。
【0061】なお、以上に説明した磁気記録再生装置で
は、再生時の輝度信号再生系におけるノイズキャンセラ
ー46の特性を変化させる例を示したが、1H遅延線を
用いたYNRや、フィールドメモリ等を用いた3次元Y
NRにおいて、同様にノイズキャンセラーの効きを強め
るよう特性を変化させても良い。また、輝度信号のみな
らず色信号に関し、1H遅延線を用いたCNRや、フィ
ールドメモリ等を用いた3次元CNRにおいて、同様に
ノイズキャンセラーの効きを強めるよう特性を変化させ
ても良い。
【0062】更に、以上に説明した磁気記録再生装置
は、映像信号記録系と映像信号再生系との両方を有する
ものであるが、映像信号記録系を持たない磁気再生装置
に対しても本発明の映像信号再生系と同一の技術思想を
適用できることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上の如く、本発明の実施例に係る磁気
記録再生装置では、使用するテープが標準テープである
にも拘わらず、使用する標準テープの特性に応じて記録
信号の特性及び信号記録レベルを変化させることにより
高画質フォーマットに近い画質の映像信号を記録するこ
とができる。また、本発明の実施例に係る磁気記録再生
装置では、高画質対応記録モードで映像信号を記録した
標準テープを高画質対応再生モードで再生させることに
より、高画質フォーマットにて記録再生を行った場合と
比べて、遜色のない画質の再生映像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る磁気記録再生装置の映像
信号記録系のブロック図である。
【図2】輝度信号記録系の各回路及び記録電流イコライ
ザー31の制御状況を示す説明図である。
【図3】リニアエンファシス12bにおけるVHS記録
モード、高画質対応記録モード及びS−VHS記録モー
ドでの特性の変化の一例を示す図である。
【図4】VHSテープ及びS−VHSテープの電磁変換
周波数特性を示す図である。
【図5】記録電流イコライザー31におけるVHS記録
モード、高画質対応記録モード及びS−VHS記録モー
ドでの特性の変化の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施例に係る磁気記録再生装置の映像
信号再生系のブロック図である。
【図7】輝度信号再生系の各回路の制御状況を示す説明
図である。
【図8】再生FMイコライザー41における特性の変化
の一例を示す図である。
【図9】復調された輝度信号の波形の立ち上がり部分の
鈍りの補正を説明する図である。
【図10】ノイズキャンセラー46における特性の変化
の一例を示す図である。
【図11】VHSフォーマット及びS−VHSフォーマ
ットの記録信号周波数アロケーションを示す図である。
【符号の説明】
10、45、50…LPF 11…ディテールエンハンサ 12a…ノンリニアエンファシス 12b…リニアエンファシス 13…ホワイト・ダーククリップ回路 14…FM変調回路 20…低域変換回路 30…加算器 31…記録電流イコライザー 32…記録アンプ 33…マイコン 34…テープ特性検出部 35…識別孔検出部 36…再生アンプ 37…周波数偏移検出部 40…HPF 41…再生FMイコライザー 42…ダブルリミッタ 43…FM復調回路 44a…リニアディエンファシス 44b…ノンリニアディエンファシス 46…ノイズキャンセラー 51…高域変換回路 K…テープカセット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 5/782 - 5/783 H04N 9/79 - 9/898

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準フォーマットの信号形態による映像信
    号を記録再生させる為の標準テープを使用して、 前記標準フォーマットの信号形態による映像信号と比較
    して映像信号帯域を拡大した高画質フォーマットの信号
    形態による映像信号の特性に近づけた高画質対応フォー
    マットの映像信号を記録再生する高画質対応モードを有
    することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】標準フォーマットの信号形態による映像信
    号を記録再生させる為の標準テープを使用して、標準フ
    ォーマットの信号形態による映像信号を記録再生させる
    標準モードと、 高画質フォーマットの信号形態による映像信号を記録再
    生させる為の高画質テープを使用して、高画質フォーマ
    ットの信号形態による映像信号を記録再生させる高画質
    モードと、 前記標準テープを使用して、前記高画質フォーマットの
    信号形態による映像信号の特性に近づけた高画質対応フ
    ォーマットの映像信号を記録再生させる高画質対応モー
    ドとを有することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記標準テープに記録される映像信号を再
    生させる際に、再生映像信号が前記高画質対応フォーマ
    ットの映像信号であるか否かを検出するフォーマット検
    出手段を有することを特徴する請求項1または2記載の
    磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記フォーマット検出手段は、前記標準テ
    ープのハウジング部に設けられたテープ種別識別用孔の
    有無と前記標準テープの再生映像信号の周波数帯域との
    検出により前記高画質対応フォーマットであることを検
    出することを特徴とする請求項3記載の磁気記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】前記フォーマット検出手段により、前記標
    準テープに記録される映像信号が前記高画質対応フォー
    マットの映像信号であると検出された場合に、再生FM
    イコライザー、ディエンファシス回路及びノイズキャン
    セラーのうちの一部または全ての特性を、前記標準フォ
    ーマットまたは前記高画質フォーマットの映像信号を再
    生させる時と比較して変化させることを特徴とする請求
    項4記載の磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】入力映像信号に含まれる輝度信号の高域成
    分を増幅する特性を有するプリエンファシス回路と、 前記プリエンファシス回路で高域成分を増幅した輝度信
    号により所定の搬送波をFM変調するFM変調回路と、 前記FM変調回路にて得たFM変調輝度信号と前記入力
    映像信号に含まれる色信号とを周波数多重する加算器
    と、 前記加算器が出力する記録信号をテープ状記録媒体に記
    録する記録部と、 前記テープ状記録媒体に記録される記録信号を再生する
    再生部と、 前記再生部が再生した再生信号に含まれるFM変調輝度
    信号を復調するFM復調回路と、 前記FM復調回路にて復調された輝度信号の記録時の高
    域成分増幅分を補償する特性を有するディエンファシス
    回路とを備え、 前記高画質対応モードで前記入力映像信号を記録する際
    には、 前記プリエンファシス回路の特性を前記標準モード及び
    前記高画質モード時に比して、少なくとも1MHz以上
    の周波数成分の増幅量が減衰するよう設定すると共に、
    その減衰量が高域になるに従って拡大するよう設定し、 更に、前記FM変調回路から出力されるFM変調輝度信
    号の周波数偏移が前記標準モード時よりも大きく、且つ
    前記高画質モード時と同一となるよう設定したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】前記高画質対応モードで前記入力映像信号
    を記録する際には、前記FM変調回路から出力される前
    記FM変調輝度信号の周波数偏移が、5.4MHzから
    7.0MHzとなるよう前記FM変調回路を制御するよ
    うにしたことを特徴とする請 求項6記載の磁気記録再生
    装置。
  8. 【請求項8】前記プリエンファシス回路で高域成分を増
    幅した輝度信号のホワイトクリップレベルを調整した後
    に、ホワイトクリップレベル調整後の輝度信号を前記F
    M変調回路に供給するホワイトクリップ回路を更に有
    し、 前記高画質対応モードで前記入力映像信号を記録する際
    には、前記ホワイトクリップ回路におけるホワイトクリ
    ップレベルを190%±10%に設定したことを特徴と
    する請求項7記載の磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】前記高画質対応モードで前記入力映像信号
    を記録する際には、前記加算器における前記FM変調輝
    度信号と前記色信号との加算比率を、前記各信号の記録
    により発生する混変調歪が前記高画質フォーマットに規
    定される範囲内に収まるよう設定するようにしたことを
    特徴とする請求項6記載の磁気記録再生装置。
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