JP3324652B2 - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JP3324652B2 JP2001293779A JP2001293779A JP3324652B2 JP 3324652 B2 JP3324652 B2 JP 3324652B2 JP 2001293779 A JP2001293779 A JP 2001293779A JP 2001293779 A JP2001293779 A JP 2001293779A JP 3324652 B2 JP3324652 B2 JP 3324652B2
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ink
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機械変換手段の運
動エネルギ−によりインク室内のインクを液滴として記
録紙上に飛翔させて、ドット像を形成するインクジェッ
ト記録ヘッドに関し、より詳しくは、そのノズルの形状
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクを液滴として記録紙上に飛翔させ
てドットの集合による文字や図形を形成するインクジェ
ット記録ヘッドには、通常、圧力室を覆うようにして薄
いノズルプレ−トが設けられ、そこに必要とする数のノ
ズルを形成するようにしている。
【0003】このように薄いノズルプレ−トを用いるこ
とは、ノズルの形成を容易にすることと、オリフィスの
径に対するノズルの軸方向長さをある所定の範囲内に抑
えて、インクの吐出効率をより高めるようにすることに
ある。
【0004】ところが、印字品質をより高めるためによ
り小さなインク滴を飛翔させるべくオリフィスの径をよ
り小さくした場合には、これに伴って、ノズルプレ−ト
をより薄くする必要が生じてきて、その剛性が問題とな
ってくる。
【0005】これは、インク滴の吐出手段として圧電振
動子を用いるようにしたものにおいて特に問題で、ノズ
ルプレ−トを極度に薄くすると、これに高い周波数で1
〜5Kg/cm2 の繰り返し荷重を加えた場合に、ノズルプ
レ−トが簡単に変形してインク滴の飛翔方向を狂わせる
ことになる。
【0006】もとより、このような問題に対しては、米
国特許第4282533号明細書に見られるように、圧
力、振動に耐えられる十分な厚みを持ったノズルプレ−
トを用い、この背面に溝を設けて、その底部に必要とす
る数のノズルを列設するようにしたものも提案されてい
るが、このように構成した場合には、選択した1つの圧
電振動子を作動させた場合でも、その圧力が溝の軸線方
向に応力集中として作用する結果、ノズルプレ−トを大
きく撓ませたり、あるいは加えた圧力が溝に沿って伝幡
する結果、クロスト−クを発生させかねないといった別
の問題が派生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
インク滴吐出の際の加圧作用に対して変形することな
く、しかもインク液を効率よく正確に飛翔させることの
できる新たなノズルプレ−トを備えたインクジェット記
録ヘッドを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はかか
る課題を達成するために、電気機械変換手段による加圧
作用を受けてインク加圧室内のインクをノズルから記録
媒体上へ吐出させる形式のインクジェット記録ヘッド
して、圧力及び振動に対して変形しない程度の肉厚を有
するノズルプレ−トの背面に、ノズルのオリフィス径よ
りも大径の凹部を、内周面が断面弧状に拡開するよう
ズル毎に電鋳により形成したものである。
【0009】
【実施例】図1乃至図3は本発明の一実施例を示したも
のである。図において符号1で示したノズルプレ−ト
は、圧力及び振動に耐えることのできる十分な板厚Tを
有するニッケルの板材により形成されている。
【0010】このノズルプレ−ト1の板厚Tは、ノズル
オリフィスの径dに対する理想的な軸方向長さをt1、
凹部3の深さをt2としたとき、T=t1+t2となるよ
うに設定され、一例としてt1=30μm、t2=50μ
m、T=80μmに設定される。
【0011】このノズルプレ−ト1には、その背面に深
さがt2、内径がDをなす大径の凹部3が電鋳加工によ
り形成され、さらにこの内底面4には、リング状の大き
な巾Wを持つ平坦面が形成されていて、その中心部に
は、オリフィス径dが例えば30μmの漏斗状をなすノ
ズル2が電鋳加工により凹部3と同軸上に形成されてい
るる。
【0012】このノズルプレ−ト1の背面にはまた、図
2、図3に示したように、各ノズル2、2を区画するよ
うな低い隔壁5が一体的に突出形成されていて、この隔
壁5と、その頂部に載置した加圧プレ−ト6とによって
囲まれた内部をインク加圧室7となすように構成されて
いる。
【0013】上記した隔壁5は、個々のインク加圧室7
に作用する圧力が隣接する他のインク加圧室7に及ばな
いようにするためのものであるが、上述したように、こ
れらのノズル2は凹部3を介してその内奥に形成されて
いる関係上、これらの隔壁5は、ノズル2部分のみを区
画する不完全なもので十分であって、その両端に間隙を
形成することにより、そこをインクの流路8として利用
することができる。
【0014】なお、図中符号9は、加圧プレ−ト6の他
面を押圧する支持プレ−ト、10は図示しないインクタ
ンクに連通するインクの供給路、11は圧電振動子、1
2は圧力板をそれぞれ示している。
【0015】このように構成されたインクジェット記録
ヘッドは、ノズルプレ−ト1の板厚Tを十分大きくする
ことができ、しかも背面に凹部3を設けることによって
ノズル2の軸長を理想の寸法にすることができるため、
圧力等による変形もなくインク滴を記録紙上に安定的に
吐出させることができる。
【0016】しかも、この凹部3は、電鋳により加圧室
7側にスムーズに拡開した曲面を介して大きな巾径を持
つ平坦部に達した上、ノズル2へと通じているため、イ
ンク7に加わる瞬間的な圧力と均等してインク滴をノズ
ル2から安全的に吐出させる効果をもたらす。
【0017】しかも、この凹部3は電鋳により加圧室7
側にスムーズに拡開した曲面として形成され、この凹部
3を介して大きな巾Wを持つ平坦部に達してノズル2へ
と通じているため、インクに加わる瞬間的な圧力はここ
で均されてインク滴をノズル2から安定的に吐出させる
効果をもたらす。
【0018】図4は本発明の第2の実施例を示したもの
である。この実施例は、ノズルプレ−ト21の背面にノ
ズル22の軸線と一致させるようにして大、中2段の凹
部23A、23Bを形成したものである。
【0019】これらの凹部23A、23Bは、背面から
2度の電鋳加工を加えることにより形成したもので、こ
のため、これらの凹部内周面は段をなして断面弧状に拡
開するが、この弧状内周面は、同時にインク中の気泡の
引掛りを抑えて、インク滴の吐出不良を防ぐ上で有効に
作用する。
【0020】この凹部23は1段でもよいが、2段に形
成すれば、2段目の凹部23Bの形成過程で、残す板厚
をより正確にノズル22の軸長に相当する寸法に管理す
ることができ、また、この実施例では特にノズル22の
背面に撥インク性のフツ素樹脂共折メッキを施すことに
よって、ノズル22の開口部周面の濡れをなくすことが
できる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、十分
な肉厚を有するノズルプレ−トの背面にノズルのオリフ
ィス径よりはるかに大径の凹部を電鋳により形成するこ
とによって、その開口部を加圧室側に弧状に大きく拡開
した凹部として形成することができるばかりでなく、特
に電気機械変換手段と対向してノズルを配設したインク
ジェット記録ヘッドにあっては、必要とする凹部にのみ
圧力を作用させることを可能として、クロストークの発
生を抑えつつ、その中心部のノズルからインク滴を効率
よく吐出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例をなすノズルプレ−トの断面
図である。
【図2】上記ノズルプレ−トを備えたインクジェット記
録ヘッドの一部を断面で示した側面図である。
【図3】上記装置の一部を断面で示した正面図である。
【図4】本発明の第2の実施例をなすノズルプレ−トの
断面図である。
【符号の説明】
1、21、 ノズルプレ−ト 2、22、 ノズル 3、23、 凹部 5 隔壁 7 インク加圧室 11 圧電振動子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機械変換手段による加圧作用を受け
    てインク加圧室内のインクをノズルから記録媒体上へ吐
    出させる形式のインクジェット記録ヘッドであって、圧
    力及び振動に対して変形しない程度の肉厚を有するノズ
    ルプレ−トの背面に、ノズルのオリフィス径よりも大径
    の凹部を、該凹部の内周面が断面弧状に拡開するよう
    ズル毎に電鋳により形成したことを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記凹部を、該凹部の内周面が段をなし
    て断面弧状に拡開するよう電鋳により2段に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
JP2001293779A 1991-06-04 2001-09-26 インクジェット記録ヘッド Expired - Lifetime JP3324652B2 (ja)

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