JP3323128B2 - 螺合装置 - Google Patents

螺合装置

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JP3323128B2
JP3323128B2 JP07106598A JP7106598A JP3323128B2 JP 3323128 B2 JP3323128 B2 JP 3323128B2 JP 07106598 A JP07106598 A JP 07106598A JP 7106598 A JP7106598 A JP 7106598A JP 3323128 B2 JP3323128 B2 JP 3323128B2
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screw
stopper
screwing
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政彦 中村
清三 三好
幸生 森岡
武志 太田
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば送り機能
や締結機能などを有し、螺子軸体と螺合体とからなる螺
合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、螺子軸体(ボルト体)と螺合体
(ナット体)とからなる螺合装置においては、螺子軸体
と螺合体との少なくとも一方を回転させることで、螺子
軸体の螺合開始側から螺合体を螺合でき、また逆回転さ
せることで螺脱できる。
【0003】そして、このような螺合装置を、たとえば
螺子軸体を正逆に回転させて螺合体を正逆に移動させる
送り機構など、螺合体の完全な螺脱を望まない状態で使
用したとき、逆回転を行いすぎたときの螺脱される恐れ
がある。そこで、このような螺脱を防止するために、螺
子軸体に螺合体を螺合させたのち、螺子軸体の螺合開始
側端部に、別部品のストッパーを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
螺合装置では、螺合体の逆回転を行いすぎたとき、この
螺合体がストッパーに食い込んで所期の回転が円滑に行
えないことになり、そして、このような事態は頻繁に発
生している。また、補修点検などのため螺合体を離脱さ
せるとき、先立って別部品のストッパーを除去しなけれ
ばならず、この除去作業は簡単に行えない。
【0005】本発明の目的は、前述のような問題を解決
するためになされたもので、別部品を用いることなく螺
合体の離脱防止を行え、しかも補修点検などの際の離脱
は容易に行える螺合装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の螺合装置は、螺子軸体の空洞を有する端部に
スリットを形成して、このスリットによって弾性を有す
る可撓部分を形成し、この可撓部分にストッパー部を設
け、前記螺合体の螺子山に、螺合体の螺脱回転時にスト
ッパー部に当接自在な当接部を形成したものである。
【0007】本発明は上記した構成によって、螺子軸体
への螺合体組み込み時には、ストッパー部が弾性に抗し
て内側へ撓むことになって、通常の組み込みと全く同じ
作法で組み込める。螺合体組み込み後は、ストッパー部
がストッパーの位置まで復元して、螺合体が逆回転した
場合のストッパーとして機能する。このように、螺合体
の螺脱防止は、別部品のストッパーを用いることなく、
螺子軸体側にストッパー部を形成するなどして、一部品
で簡単に行える。また、補修点検などのため螺合体を離
脱したいときには、ストッパー部を設けた可撓部分をそ
の弾性に抗して撓ませることで、簡単に行える。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、螺子軸体と螺合体とからなり、螺子軸体は、少なく
とも螺合開始側の端部内に螺合開始端で開放した空洞を
有し、この空洞を有する端部に、螺子溝に略平行な部分
と軸体軸心に略平行でかつ螺合開始端で開放した部分と
を含んだスリットを形成して、このスリットによって弾
性を有する可撓部分を形成し、この可撓部分に螺子溝を
埋めるストッパー部を設け、前記螺合体の螺子山に、螺
合体の螺脱回転時に前記ストッパー部に当接自在な当接
部を形成したことを特徴とする螺合装置である。
【0009】この発明によれば、螺子軸体に対する螺合
体の組み込み時には、螺子山の端面がストッパー部に当
接したとき、このストッパー部を設けた可撓部分が弾性
に抗して内側へ撓むことになり、以て螺子山がストッパ
ー部を撓ませながら進むことになって、通常の組み込み
と全く同じ作法で組み込め得る。そして螺子山がストッ
パー部を完全に通り過ぎたときには、ストッパー部は、
可撓部分の弾性復元によってストッパー位置まで復帰
し、したがって、組み込んだ螺合体を螺脱方向に逆回転
させたとき、先行して移動される当接部がストッパー部
に当接し、以てストッパー部はストッパーとして機能す
る。また、補修点検などのため螺合体を離脱させるとき
には、ストッパー部を設けた可撓部分をその弾性に抗し
て撓ませることで、簡単に行える。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の螺合装置であって、ストッパー部は、スリットとは反
対側の面に螺子溝の底からストッパー部の上端に向かっ
ての傾斜面を有することを特徴とするものである。
【0011】この構成により、螺子山の端面はストッパ
ー部の傾斜面に当接することから、可撓部分の弾性に抗
しての撓みは、徐々にかつ円滑に行われる。以下に、本
発明の実施の形態の図1〜図5を参照しながら説明す
る。
【0012】図1〜図3において、螺合装置1は、螺子
軸体10と螺合体20とからなる。前記螺子軸体(ボル
ト体)10は、筒状の軸本体11によって、長さ方向の
両端で開放した空洞12を有するように構成されてお
り、そして軸本体11の外周面には螺子溝13が形成さ
れている。
【0013】前記螺子軸体10の螺合開始側の端部には
スリット14が形成され、このスリット14は、螺子溝
13の螺子方向に対して略平行でかつ略90度に亘って
の周方向部分14Aと、軸体軸心10aに略平行でかつ
螺合開始端で開放した軸心方向部分14Bとを含んでい
る。すなわちスリット14はL字状に形成され、その際
に周方向部分14Aは、軸心方向部分14Bの最奥部か
ら螺脱回転方向へ延びるように形成されている。そし
て、このスリット14によって螺合開始側の端部には、
弾性を有する可撓部分15が形成される。
【0014】この可撓部分15において、前記スリット
14の前記軸体軸心10aに略平行な軸心方向部分14
Bに向いた端部には、その螺子溝13を埋めるストッパ
ー部16が設けられている。そしてストッパー部16に
は、スリット14の軸心方向部分14Bに向いた面とは
反対側の面に、螺子溝13の底からストッパー部16の
上端に向かっての傾斜面17が形成されている。
【0015】前記軸本体11の螺合開始側の端部とは反
対側の端部には、リング板体18が設けられている。以
上の11〜18からなる螺子軸体10は、合成樹脂によ
って一体成形され、その際に合成樹脂の材質によって、
可撓部分15の弾性が自動的に確保される。
【0016】前記螺子軸体10に螺合自在な螺合体(ナ
ット体)20は、その螺子山21の螺脱側端面によっ
て、螺合体10の螺脱回転時に前記ストッパー部16に
当接自在な当接部22が形成される。この螺合体20
も、合成樹脂によって一体成形される。
【0017】以上のように構成された本発明の実施の形
態の一例である螺合装置1の動作を説明する。螺子軸体
10に対する螺合体20の組み込み時(螺合時)には、
図4の実線に示すように、螺子山21の端面がストッパ
ー部16に当接したとき、このストッパー部16を設け
た可撓部分15が、図4の仮想線に示すように、その弾
性に抗して内側へ撓むことになり、以て螺子山21がス
トッパー部16を撓ませながら進むことになって、通常
の組み込みとまったく同じ作法で組み込め得る。その際
に、螺子山21の端面はストッパー部16の傾斜面17
に当接することから、可撓部分15の弾性に抗しての撓
みは、徐々にかつ円滑に行われる。
【0018】そして螺子山21がストッパー部16を完
全に通り過ぎたときには、すなわち、螺合体20を組み
込んだ後には、ストッパー部16は、可撓部分15の弾
性復元によってストッパー位置まで復帰する。したがっ
て、組み込んだ螺合体20を螺脱方向に回転(逆回転)
させたとき、図5の実線に示すように、先行して移動さ
れる当接部22がストッパー部16に当接され、以てス
トッパー部16はストッパーとして機能する。
【0019】このように、螺合体20の螺脱防止は、別
部品のストッパーを用いることなく、螺子軸体10側に
ストッパー部16を形成するなどして、一部品で簡単に
行える。なお、補修点検などのため螺合体20を離脱さ
せるときには、ストッパー部16を設けた可撓部分15
をその弾性に抗して撓ませることで、簡単に行える。
【0020】次に、本発明の螺合装置を使用した実施の
形態の一例を、図6に基づいて説明する。螺子軸体10
は、固定軸24に対して軸本体11を外嵌させること
で、この固定軸24に対して回転自在に支持される。リ
ング板体18には受動歯車25が固定され、以て外部か
らの回転力を受けて、螺子軸体10は正逆に回転自在に
構成される。使用目的に応じて外形状が多少異なる螺合
体20には、回転防止用のレバー26の一端が、ピン2
7を介して揺動自在に連結され、このレバー26の他端
は長孔28を介して、固定ピン29に揺動自在に連結さ
れている。
【0021】この使用例によると、外部からの回転力を
受けて受動歯車25が正逆に回転されることで、この受
動歯車25と一体の螺子軸体10が、固定軸24に対し
て正逆に回転される。これにより、レバー26によって
回転防止されている螺合体20が正逆に移動されること
になる。
【0022】上記した実施の形態では、螺合装置とし
て、螺子ピッチの大きいウオーム形式が示されている
が、これは螺子ピッチの小さいボルト・ナット形式であ
ってもよい。
【0023】上記した実施の形態において螺子軸体10
は、筒状の軸本体11によって、長さ方向の両端で開放
した空洞12を有するように構成されているが、これは
螺合開始側の端部内にのみ螺合開始端で開放した凹部状
の空洞を有するように構成されたものでもよい。
【0024】上記した実施の形態では、螺子軸体10や
螺合体20を、合成樹脂によって一体成形しているが、
いずれか一方、または両方ともに金属で成形されたもの
であってもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明の螺合装置は、螺子軸体と螺合体
とからなり、螺子軸体は、少なくとも螺合開始側の端部
内に螺合開始端で開放した空洞を有し、この空洞を有す
る端部に、螺子溝に略平行な部分と軸体軸心に略平行で
かつ螺合開始端で開放した部分とを含んだスリットを形
成して、このスリットによって弾性を有する可撓部分を
形成し、この可撓部分に螺子溝を埋めるストッパー部を
設け、前記螺合体の螺子山に、螺合体の螺脱回転時に前
記ストッパー部に当接自在な当接部を形成したことによ
り、螺子軸体への螺合体組み込みは、通常の組み込みと
全く同じ作法で行うことができ、そして螺合体の螺脱防
止は、別部品のストッパーを用いることなく、螺子軸体
側にストッパー部を形成するなどして、一部品で簡単に
行うことができ、さらに補修点検などのための螺合体の
離脱は、可撓部分をその弾性に抗して撓ませることで、
簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における螺合装置の斜視図
である。
【図2】本発明の実施の形態における螺合装置の一部切
り欠き正面図である。
【図3】本発明の実施の形態における螺合装置の平面図
である。
【図4】本発明の実施の形態における螺合装置の組み込
み時の要部の一部切り欠き平面図である。
【図5】本発明の実施の形態における螺合装置のストッ
パー作用時の要部の一部切り欠き平面図である。
【図6】本発明の実施の形態における螺合装置の一使用
例を示す一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 螺合装置 10 螺子軸体 10a 軸体軸心 11 軸本体 12 空洞 13 螺子溝 14 スリット 14A 周方向部分 14B 軸心方向部分 15 可撓部分 16 ストッパー部 17 傾斜面 20 螺合体 21 螺子山 22 当接部 24 固定軸 25 受動歯車 26 レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 武志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−175794(JP,A) 特開 平9−229155(JP,A) 実開 平6−56551(JP,U) 実開 平6−56550(JP,U) 実開 昭60−85606(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 25/20 - 25/24 F16B 41/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺子軸体と螺合体とからなり、螺子軸体
    は、少なくとも螺合開始側の端部内に螺合開始端で開放
    した空洞を有し、この空洞を有する端部に、螺子溝に略
    平行な部分と軸体軸心に略平行でかつ螺合開始端で開放
    した部分とを含んだスリットを形成して、このスリット
    によって弾性を有する可撓部分を形成し、この可撓部分
    に螺子溝を埋めるストッパー部を設け、前記螺合体の螺
    子山に、螺合体の螺脱回転時に前記ストッパー部に当接
    自在な当接部を形成したことを特徴とする螺合装置。
  2. 【請求項2】 ストッパー部は、スリットとは反対側の
    面に螺子溝の底からストッパー部の上端に向かっての傾
    斜面を有することを特徴とする請求項1記載の螺合装
    置。
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ITTV20040036U1 (it) 2004-08-04 2004-11-04 Nice Spa Dispositivo per interrompere selettivamente un moto di rototraslazione.
JP7288204B2 (ja) * 2021-08-17 2023-06-07 株式会社アンセイ 直線駆動装置及びロック装置

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