JP3322750B2 - 循環式給湯装置 - Google Patents

循環式給湯装置

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JP3322750B2
JP3322750B2 JP06410894A JP6410894A JP3322750B2 JP 3322750 B2 JP3322750 B2 JP 3322750B2 JP 06410894 A JP06410894 A JP 06410894A JP 6410894 A JP6410894 A JP 6410894A JP 3322750 B2 JP3322750 B2 JP 3322750B2
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water supply
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信二 三浦
清隆 中野
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東陶機器株式会社
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は給湯停止状態に循環保
温を行う循環式給湯装置に係り、特に循環路の湯の温度
が設定温度に達した後の総加熱量を管理して熱交換器内
の湯を適切に加熱する循環式給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の循環式給湯装置は、本願の出願人
が特願平5―38397号公報に開示したように、給湯
停止後に循環路の湯を循環させながら加熱し、循環路の
湯が設定温度に達した後も一定熱量で一定時間加熱さ
せ、熱交換器内の湯の温度を高温に保つことにより、給
湯状態に移行しても、給湯開始から所望の温度で、かつ
充分な量の給湯が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の循環式給湯装置
は、循環路の湯が設定温度に達した後も一定熱量で一定
時間加熱する構成のため、熱交換器内の湯の温度が既に
高温になっている場合には、一定熱量で一定時間加熱す
ると熱交換器内の湯が沸騰してしまう課題がある。
【0004】循環路の湯が設定温度に達した後の加熱量
および加熱時間を小さく設定すると、上記の課題は解決
されるが、加熱時に熱交換器内の湯の温度が低い場合に
は、一定熱量で一定時間加熱しても、給湯状態に移行し
て循環路の設定温度に保たれた湯が流出した後、加熱に
よる熱交換器内の湯温の立上がりが遅れ、給湯温度にア
ンダシュートが発生する課題がある。
【0005】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は循環路の湯の温度が設定温
度に達した後の総加熱量を熱交換器温度に応じて設定す
ることにより、熱交換器温度に対応した最適な加熱を行
い、給湯開始時から設定温度の湯が供給できる使い勝手
のよい循環式給湯装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る循環式給湯装置は、循環路の湯が設定温
度に達した場合にも、熱交換器の加熱を継続し、この時
の総加熱量を熱交換器温度に応じて制御する加熱制御手
段を備えたことを特徴とする。
【0007】また、この発明に係る循環式給湯装置は、
加熱制御手段に、熱交換器温度に反比例した総加熱量を
発生する総加熱量変換手段を設けたことを特徴とする。
【0008】さらに、この発明に係る循環式給湯装置
は、循環路の湯が設定温度に達した場合に、循環を停止
する循環制御手段を備えるとともに、加熱を継続する加
熱制御手段を備えることを特徴とする。
【0009】また、この発明に係る循環式給湯装置の加
熱制御手段は、単位時間当り一定の加熱量を保ちなが
ら、加熱時間を可変することによって総加熱量を変更可
能とすることを特徴とする。
【0010】さらに、この発明に係る循環式給湯装置
は、加熱制御熱手段に、総加熱量変換手段の出力に基づ
いて単位時間当り一定の加熱量を発生する一定加熱量発
生手段と、一定加熱量発生手段の出力と加熱時間の積が
総加熱量に等しくなるような加熱時間を出力する加熱時
間可変手段とからなる加熱量設定手段を設けたことを特
徴とする。
【0011】また、この発明に係る循環式給湯装置は、
加熱制御手段に、前記熱交換器温度が目標温度に達した
場合、加熱を停止する加熱停止手段を設けたことを特徴
とする。
【0012】さらに、この発明に係る循環式給湯装置
は、加熱制御手段に、総加熱量変換手段の出力に基づい
て一定の加熱時間を発生する一定加熱時間発生手段と、
一定加熱時間発生手段の出力と加熱量の積が総加熱量に
等しくなるような加熱量を出力する加熱量可変手段とか
らなる加熱量設定手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】この発明に係る循環式給湯装置は、熱交換器温
度に応じて総加熱量を制御する加熱制御手段を備え、熱
交換器温度に対応して総加熱量を変更して加熱するの
で、熱交換器温度を目標温度に保つことができる。
【0014】また、加熱制御手段に総加熱量変換手段を
設け、総加熱量を熱交換器温度に反比例した値に変換す
るので、熱交換器温度が高い場合は総加熱量を小さく設
定し、熱交換器温度が低い場合には総加熱量を大きく設
定でき、熱交換器温度を目標温度に保つことができる。
【0015】さらに、この発明に係る循環式給湯装置
は、循環制御手段および加熱制御手段を備え、循環路の
湯が設定温度に達した場合に、循環を停止した後も加熱
を継続して熱交換器温度を目標温度に保つことができ
る。
【0016】また、この発明に係る循環式給湯装置の加
熱制御手段は、単位時間当り一定の加熱量を保ちなが
ら、加熱時間を可変することによって総加熱量を変更可
能とするので、総加熱量の大小に関わらず熱交換器温度
の上昇幅を一定に保つことができる。
【0017】さらに、この発明に係る循環式給湯装置
は、加熱制御手段に、単位時間当り一定の加熱量を発生
する一定加熱量発生手段と、一定加熱量発生手段の出力
と加熱時間の積が総加熱量に等しくなるような加熱時間
を出力する加熱時間可変手段とからなる加熱量設定手段
を設け、一定加熱量を保ちながら総加熱量になる加熱時
間の期間だけ熱交換器を加熱するので、総加熱量の大小
に関わらず熱交換器温度上昇幅を一定に保つことができ
る。
【0018】また、この発明に係る循環式給湯装置は、
加熱制御手段に、熱交換器温度が目標温度に達した場合
に加熱を停止する加熱停止手段を設けたので、熱交換器
内の湯の沸騰を防止することができる。
【0019】さらに、この発明に係る循環式給湯装置
は、加熱制御手段に、一定の加熱時間を発生する一定加
熱時間発生手段と、一定加熱時間発生手段の出力と加熱
量の積が総加熱量に等しくなるような加熱量を出力する
加熱量可変手段とからなる加熱量設定手段を設け、加熱
時間を一定に保ちながら総加熱量になる単位時間当りの
加熱量を変更して熱交換器を加熱するので、総加熱量の
大小に関わらず一定時間で熱交換器を所望の温度にする
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係る循環式給湯装置の全
体構成図である。図1において、循環式給湯装置1は、
給水管2と、熱交換器3と、湯水混合部4と、給湯管5
と、給湯管5の末端部に取付けられた給湯栓6と、給湯
管5の末端部と給水管2の入水側に配設した戻り管8
と、戻り管8の途中に設けられた循環ポンプ7と、給水
管2―熱交換器3―湯水混合部4―給湯管5―戻り管8
(途中循環ポンプ7を経由)―給水管2および給水管2
―バイパス管10―湯水混合部4―給湯管5―戻り管8
(途中循環ポンプ7を経由)―給水管2の2経路でルー
プを構成する循環路9と、熱交換器3をバイパスして給
水管2と湯水混合部4を接続するバイパス管10と、ガ
ス管11に設けられ、ガスの供給/停止を行う電磁弁1
2、熱交換器3を加熱するガスバーナ14およびガスバ
ーナ14へのガス量を調節するガス比例弁13を備えた
加熱部と、循環式給湯装置1全体の動作の制御や処理を
行う制御手段19と、循環式給湯装置1の各種機能設定
を行うコントローラ操作部20とから構成する。
【0021】また、給水管2には、戻り管8が接続され
る給水管2の下流側の給水温度Tcを検出する給水温度
センサ15、給水管2を通過する流量Qを検出する流量
センサ16を設け、熱交換器3には、熱交換器3の熱交
換器温度Tzを検出する熱交温度センサ17、給湯管5
には、湯水混合部4の下流側の混合湯温度Tmを検出す
る混合湯温度センサ18を備える。なお、戻り管8に
は、循環する戻り湯温度Trを検出するための図示しな
い戻り湯温度センサを備える構成としてもよい。
【0022】湯水混合部4は、熱交換器3を通過する高
温の湯とバイパス管10を通過する水を制御手段19か
らの制御により、所定の混合比率で混合して給湯管5に
送り、給湯栓6からコントローラ操作部20の温度設定
部20Bで設定された温度(混合湯温度Tm)の湯水を
供給する。
【0023】循環ポンプ7は、制御手段19によりポン
プの駆動/停止を制御され、給湯停止状態には循環路9
内の湯水を循環させ、循環路9内の湯水の温度を温度設
定部20Bで設定した温度(設定温度Ts)に近い温度
に循環保温し、給湯状態の給湯開始時から設定温度Ts
に近い給湯ができるようにする。
【0024】電磁弁12は、制御手段19により弁の開
放/閉結を制御されてガス管11を通過するガスの供給
/停止を行い、給湯状態には開放とし、給湯停止状態に
は循環式給湯装置1の状態に応じて弁の開放または閉結
を実行する。ガス比例弁13は、制御手段19により比
例弁の開度を制御され、適切な燃焼量で熱交換器3を加
熱して温度設定部20Bで設定された温度の湯水が供給
できるようガスバーナ14へのガス供給量を調節する。
【0025】制御手段19は、マイクロプロセッサ(図
示しない)を基本として構成され、循環制御手段30、
熱量演算手段40、加熱制御手段50および混合部制御
手段70を備え、循環制御手段30は循環ポンプ7の駆
動/停止制御、熱量演算手段40は加熱制御手段50が
必要とするさまざまな加熱量の演算、加熱制御手段50
は熱量演算手段40が演算した加熱量や、各種温度セン
サが検出した温度情報に応じて変換した加熱量に基づい
て電磁弁12およびガス比例弁13の制御、混合部制御
手段70は湯水混合部4の混合比率制御をそれぞれ行
う。
【0026】コントローラ操作部20は、給湯停止状態
の循環保温モードを設定するための保温スイッチ20
A、および給湯状態ならびに給湯停止状態の設定温度T
sを設定するための温度設定部20Bを備え、それぞれ
保温設定信号20a、設定温度(Ts)信号20bを制
御手段19に出力する。
【0027】次に、循環式給湯装置1の給湯状態(比例
燃焼制御)について、概略を説明する。給湯栓6を開い
て給湯を開始すると、制御手段19は給湯状態と判断
し、加熱制御手段50から電磁弁駆動信号XOを電磁弁
12に送り、電磁弁12を開放状態とする。制御手段1
9の熱量演算手段40は、温度設定部20Bからの設定
温度(Ts)信号20b、給水温度センサ15で検出し
た給水温度信号Tc、流量センサ16で検出した流量信
号Qに基づいて必要加熱量FFを演算し、加熱制御手段
50は必要加熱量FFに対応した大きな加熱量が得られ
るように比例弁駆動信号Xhをガス比例弁13に出力
し、ガスバーナ14から適切な燃焼量が得られるように
ガス量を調節する。
【0028】また、熱量演算手段40は、混合湯温度セ
ンサ18で検出した混合湯温度信号Tmに基づいて必要
加熱量FFを補正した補正加熱量Fを演算し、加熱制御
手段50はこの補正加熱量Fに対応した比例弁駆動信号
hでガス比例弁13の弁開度を修正してガスバーナ1
4の燃焼量を補正し、混合湯温度Tmが設定温度Tsに
一致するまで加熱量演算および加熱制御の動作が継続す
る。
【0029】制御手段19の混合部制御手段70は、設
定温度(Ts)信号20b、給水温度信号Tc、熱交換
器温度信号Tzおよび混合湯温度信号Tmに基づいて湯
水混合部4の弁開度(熱交換器3側およびバイパス管1
0側)を演算し、この演算結果に対応した混合弁駆動信
号MOを湯水混合部4に送り、熱交換器3からの熱交換
器温度Tzの湯とバイパス管10からの給水温度Tcと
の水を適切に混合して混合湯温度Tm(設定温度Ts)
の湯水を給湯栓6から供給する。
【0030】続いて、給湯停止状態(総加熱量燃焼制
御)の動作について説明する。コントローラ操作部20
の保温スイッチ20Aがオンに設定された状態で給湯栓
6を閉じて給湯停止状態になると、制御手段19の循環
制御手段30から循環ポンプ駆動信号POが循環ポンプ
7に供給され、循環ポンプ7が動作して循環路9に貯え
られた湯水が循環路9内を経由して循環する。湯水の循
環が所定時間を経過し、循環路9内の湯水が設定温度T
sに保たれると、循環制御手段30は循環ポンプ駆動信
号POを停止して循環ポンプ7は停止する。なお、循環
ポンプ7は、循環路9内の湯水が設定温度Tsに保たれ
た後にも動作を継続するよう循環制御手段30を構成す
ることもできる。
【0031】循環路9内の湯水が循環を開始すると、制
御手段19の混合部制御手段70から混合弁駆動信号M
Oが湯水混合弁4に供給され、湯水混合弁4は混合湯温
度Tmがコントローラ操作部20の温度設定部20Bで
設定した設定温度Tsとなるよう湯水混合部4の混合比
率を調節し、熱交換器温度Tzの湯とバイパス管10の
給水温度Tcの水を混合する。
【0032】熱量演算手段40は、循環路9内に設けら
れた流量センサ16および給水温度センサ15、混合湯
温度センサ18の信号およびコントローラ操作部20の
設定温度Tsに基づいて必要な必要加熱量、補正加熱量
等の加熱量を演算し、演算結果の加熱量情報を加熱制御
手段50に提供する。
【0033】加熱制御手段50は、熱量演算手段40か
らの加熱量情報に基づいて電磁弁12の開閉を制御した
り、高温の熱交換器温度Tzを確保するのに必要な燃焼
量が得られるよう比例弁駆動信号Xhをガス比例弁13
に提供してガスバーナ14へのガス供給量を制御する。
【0034】また、加熱制御手段50は、循環路9内の
湯水の温度が設定温度Tsに達した後にも加熱制御を継
続し、この時の総加熱量を熱交換器温度Tzに応じて設
定したり、単位時間当り一定の加熱量を保ちながら加熱
時間を変更することで総加熱量の変化に対応するなどの
制御を行い、熱交換器3内の湯水の沸騰ならびに、給湯
開始時に混合湯温度Tmのアンダシュートが防止できる
よう熱交換器3の熱交換器温度Tzを目標熱交換器温度
Ths以下に保つよう制御する。
【0035】図2はこの発明に係る循環式給湯装置の加
熱制御手段の要部ブロック構成図である。図2に基づい
てこの発明に係る循環式給湯装置の特徴である給湯停止
状態の総加熱量を制御する加熱制御手段の構成を説明す
る。加熱制御手段50は、総加熱量変換手段51、加熱
量設定手段52、加熱停止手段55、比例弁制御部5
8、電磁弁制御部59を備える。
【0036】総加熱量変換手段51はROM等のメモリ
で構成し、設計値または実験値から決定した熱交換器温
度Tzと保温に必要な総加熱量FTの変換テーブルを設
定し、熱交温度センサ17が検出する熱交換器温度Tz
に応じた総加熱量情報FTを加熱量設定手段52に出力
する。また、総加熱量変換手段51は、循環路9内の給
水温度Tc、戻り湯温度Tr、混合湯温度Tmのいずれ
かに基づいて熱交温度センサ17の熱交換器温度Tzを
推定できる演算手段を備え、熱交換器温度Tzの代りに
推定温度に応じた総加熱量FTを加熱量設定手段52に
供給するよう構成してもよい。
【0037】図3に熱交換器温度センサの構成図を示
す。使用する熱交温度センサ17は、(a)図のように
熱交換器3のフィンの温度Tzを直接検出する構成のも
の、または(b)図のように熱交換器3内の湯水の温度
を検出する構成のもののいずれでもよい。
【0038】図4に総加熱量変換手段の熱交換器温度T
zと総加熱量FTの変換テーブルの一例を示す。図4の
変換テーブルは、給湯停止状態の循環保温により循環路
内の湯水の温度(Tc、Tm、Tr)が設定温度Tsに
等しくなった場合、この時の熱交換器温度Tzと熱交換
器3の温度を所定の値(例えば、熱交換器目標温度Th
s)に保つために必要な総加熱量FTの関係を示す。総
加熱量FTは熱交換器温度Tzの増加に伴い減少するよ
う反比例の関係で設定し、この両者の関係は設計値また
は実験値に基づいて設定する。
【0039】加熱量設定手段52は一定加熱量発生手段
53および加熱時間可変手段54から構成し、総加熱量
変換手段51から供給される総加熱量情報FTに基づい
て一定加熱量発生手段53から一定加熱量情報FC、加
熱時間可変手段54から一定加熱量FCとの積が総加熱
量FTとなる加熱時間tNの加熱時間信号tNを出力する
よう構成する。
【0040】一定加熱量発生手段53はROM等のメモ
リで構成し、予め設定した一定加熱量FCを一定加熱量
情報FCとして比例弁制御部58に供給する。一定加熱
量FCは任意の加熱量とし、例えば給湯時の比例燃焼に
おける最小加熱量FMINに設定する。加熱時間可変手段
54は演算回路およびタイマ回路等で構成し、総加熱量
情報FTおよび一定加熱量情報FCに基づいて加熱時間t
Nを演算するとともに、総加熱量情報FTをトリガとして
演算した加熱時間tNの計時を開始し、加熱時間tNが経
過した時点で加熱時間情報tNを加熱停止手段55に供
給する。
【0041】加熱停止手段55は温度比較部56および
電磁弁停止制御部57から構成し、熱交温度センサ17
が検出する熱交換器温度Tzおよび加熱時間可変手段5
4からの加熱時間情報tNに基づいて加熱停止を判断
し、停止信号STを電磁弁制御部59に出力し、電磁弁
制御部59を介して電磁弁12を閉結してガスバーナ1
4の燃焼を停止するよう制御する。
【0042】温度比較部56はROM等のメモリおよび
コンパレータ等の比較回路等で構成し、熱交温度センサ
17からの熱交換器温度Tzと予めメモリに記憶してい
る熱交換器目標温度Thsとを比較し、熱交換器温度T
zが熱交換器目標温度Ths以上(Tz≧Ths)にな
る場合、比較信号HOを電磁弁停止制御部57に出力す
る。電磁弁停止制御部57は論理OR回路等で構成し、
加熱時間情報tNまたは比較信号HOのいずれか一方、ま
たは双方が入力された場合に、停止信号STを電磁弁制
御部59に供給する。
【0043】比例弁制御部58はROM等のメモリで構
成された加熱量と比例弁開度の変換手段を備え、一定加
熱量情報FCを予め設定した比例弁開度Xhに変換し、比
例弁開度信号Xhを比例弁13に供給して所定の弁開度
hに調整するよう制御する。電磁弁制御部59はスイ
ッチ回路および駆動回路等で構成し、停止信号STが入
力されない場合には電磁弁開放信号XOを送って電磁弁
12を全開状態とし、停止信号STが入力された場合に
は電磁弁開放信号XOを停止し、電磁弁12を閉結状態
として燃焼を停止するよう制御する。
【0044】このように、加熱制御手段50は総加熱量
変換手段51を備え、循環保温状態で循環路内の湯水の
温度が設定温度になった場合、総加熱量FTをこの時の
熱交換器温度Tzに応じて設定できるので、最適な総加
熱量FTで加熱制御することができる。
【0045】また、加熱制御手段50は加熱量設定手段
52を備え、総加熱量FTを一定加熱量FCで加熱時間t
Nの期間だけ加熱するので、総加熱量FTの大小に関わら
ず単位時間当り一定の加熱量FCで加熱制御することが
できる。
【0046】さらに、加熱制御手段50は加熱停止手段
55を備え、一定加熱量FCで総加熱量FTに相当する加
熱を実行した場合、または熱交換器温度Tzが熱交換器
目標温度Ths以上になった場合には電磁弁12を閉結
して燃焼を停止するので、適切な加熱制御ができる。
【0047】図5に加熱量設定手段の別の要部ブロック
構成図を示す。図5において、加熱量設定手段60は加
熱量可変手段61および一定加熱時間発生手段62から
構成する。図2の加熱量設定手段52とは、加熱時間を
一定値とし、加熱量を可変して総加熱量FTで加熱制御
するよう構成した点が異なる。
【0048】このように、加熱制御手段50は加熱量設
定手段60を備え、総加熱量FTの大小に関わらず一定
時間で加熱制御するので、給湯停止状態の熱交換器温度
Tzを一定時間で熱交換器目標温度Thsにすることが
できる。
【0049】次に、給湯停止状態の加熱制御手段の動作
について説明する。図6は請求項5に係る循環式給湯装
置の動作フロー図である。循環式給湯装置1が給湯停止
時の循環保温運転中(状態S1)から、循環路9の湯水
の温度(給水温度Tc、戻り湯温度Tr、または図示し
ない混合湯温度Tm)が循環加熱により、循環保温状態
の設定温度Ts以上になった場合(状態S2)、図1の
制御手段19の循環制御手段30からの循環ポンプ駆動
信号POが禁止され、循環ポンプ7は停止して循環路9
内の湯水の循環は停止する。(状態S3) 一方、循環路の湯水の温度が設定温度Tsを下回る場合
には、設定温度Ts以上になるまで状態1の循環加熱運
転を継続する。
【0050】循環ポンプ7が停止した状態で、加熱制御
手段50の総加熱量変換手段51は、熱交温度センサ1
7が検出した熱交換器温度Tzを取込み、予め設定して
ある熱交換器温度Tzと総加熱量FTの変換テーブルに
基づき、熱交換器温度Tzを対応する総加熱量FTに変
換する。(状態S4)
【0051】加熱量設定手段52で総加熱量FTを予め
設定した一定加熱量FC(例えば、最小加熱量FMI)を設
定するとともに、総加熱量FTおよび一定加熱量FCから
加熱時間tNを演算して加熱時間tNを設定する。(状態
S5)
【0052】予め設定された一定加熱量FCで加熱を開
始し(状態S6)、加熱時間tNが経過した場合(状態
S7)には、加熱制御手段55を制御して加熱を停止し
て給湯停止時の加熱制御を終了する。(状態S8) 一方、加熱時間がtNに達しない場合には、一定加熱量
Cの加熱を継続する。
【0053】図7は請求項6に係る循環式給湯装置の動
作フロー図である。状態S1〜状態S3は図6の動作フ
ローと同じ動作で、循環路9内の湯水の循環が停止した
後、図2の温度比較部56が熱交温度センサ17が検出
した熱交換器温度Tzを取込み、熱交換器温度Tzが目
標熱交換器温度Ths、または目標熱交換器温度Ths
より所定温度ΔT低い温度(Ths−ΔT)を下回って
いるか否かを比較し(状態S9)、下回っている場合に
は、所定加熱量FK(図6の一定加熱量FCでもよい)で
加熱を継続し(状態10)、加熱を継続した後に再度、
熱交換器温度Tzと温度(Ths−ΔT)、または目標
熱交換器温度Thsの大小を比較する(状態11)。
【0054】状態11において、熱交換器温度Tzが温
度(Ths−ΔT)、または目標熱交換器温度Ths以
上の場合、加熱停止手段55は停止信号STを出力し、
電磁弁12を閉結して加熱を停止する。(状態8) 一方、熱交換器温度Tzが温度(Ths−ΔT)、また
は目標熱交換器温度Thsを下回る場合には、所定加熱
量FKで加熱を継続する。
【0055】また、状態9において、熱交換器温度Tz
が温度(Ths−ΔT)、または目標熱交換器温度Th
s以上の場合、状態8に遷移して直ちに加熱を停止す
る。
【0056】図8は請求項7に係る循環式給湯装置の動
作フロー図である。状態S1〜状態S3は図6の動作フ
ローと同じ動作で、循環路9内の湯水の循環が停止した
後、図5の加熱制御手段50の総加熱量変換手段51
は、熱交温度センサ17が検出した熱交換器温度Tzを
取込み、予め設定してある熱交換器温度Tzと総加熱量
Tの変換テーブルに基づき、熱交換器温度Tzを対応
する総加熱量FTに変換する。(状態S4)
【0057】加熱量設定手段60で、総加熱量FTおよ
び予め設定した一定加熱時間tCから可変加熱量FVを演
算して可変加熱量FVを設定する。(状態S12) 続いて、可変加熱量FVで加熱を開始し(状態S1
3)、一定加熱時間tCが経過したか否かの判定を行
う。(状態14)
【0058】状態14において、一定加熱時間tCが経
過した場合には加熱を停止し(状態S8)、一定加熱時
間tCが経過してない場合には可変加熱量FVで加熱を継
続する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る循環
式給湯装置は、熱交換器温度に応じて総加熱量を制御す
る加熱制御手段を備え、熱交換器温度に対応して総加熱
量を変更して加熱するので、熱交換器温度を目標温度以
下に維持するよう加熱することができる。
【0060】また、この発明に係る循環式給湯装置は、
加熱制御手段に総加熱量変換手段を設け、総加熱量を熱
交換器温度に反比例した値に変換するので、熱交換器温
度が高い場合は総加熱量を小さく設定し、熱交換器温度
が低い場合には総加熱量を大きく設定でき、熱交換器内
の湯水の沸騰を防止したり、給湯開始時の湯水の温度の
アンダシュート現象を防止することができる。
【0061】さらに、この発明に係る循環式給湯装置の
加熱制御手段は、単位時間当り一定の加熱量を保ちなが
ら、加熱時間を可変することによって総加熱量を変更可
能とし、総加熱量の大小関わらず熱交換器温度上昇幅を
一定に保つので、熱交換器内の湯水の沸騰を防止するこ
とができる。
【0062】また、この発明に係る循環式給湯装置は、
加熱制御手段に熱交換器温度が目標温度に達した場合、
加熱を停止する加熱停止手段を設けたので、熱交換器内
の湯水の温度を目標熱交換器温度以内に保つことができ
る。
【0063】さらに、この発明に係る循環式給湯装置
は、加熱制御手段に一定の加熱時間を発生する一定加熱
時間発生手段と、一定加熱時間発生手段の出力と加熱量
の積が総加熱量に等しくなるような加熱量を出力する加
熱量可変手段とからなる加熱量設定手段を設け、加熱時
間を一定に保ちながら総加熱量になる単位時間当りの加
熱量を変更して熱交換器を加熱するので、総加熱量に拘
らず一定時間で熱交換器を所望の温度にすることがで
き、給湯を再開しても設定温度の湯水を供給することが
できる。
【0064】よって、給湯に際して沸騰およびアンダシ
ュートを防止し、設定温度の湯水が供給できる使い勝手
のよい循環式給湯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る循環式給湯装置の全体構成図
【図2】この発明に係る循環式給湯装置の加熱制御手段
の要部ブロック構成図
【図3】熱交換器温度センサの構成図
【図4】総加熱量変換手段の熱交換器温度Tzと総加熱
量FTの変換テーブルの一例
【図5】加熱量設定手段の別の要部ブロック構成図
【図6】請求項5に係る循環式給湯装置の動作フロー図
【図7】請求項6に係る循環式給湯装置の動作フロー図
【図8】請求項7に係る循環式給湯装置の動作フロー図
【符号の説明】
1…循環式給湯装置、2…給水管、3…熱交換器、4…
湯水混合部、5…給湯管、6…給湯栓、7…循環ポン
プ、8…戻り管、9…循環路、10…バイパス管、11
…ガス管、12…電磁弁、13…ガス比例弁、14…ガ
スバーナ、15…給水温度センサ、16…流量センサ、
17…熱交温度センサ、18…混合湯温度センサ、19
…制御手段、20…コントローラ操作部、20A…保温
スイッチ、20B…温度設定部、30…循環制御手段、
40…熱量演算手段、50,60…加熱制御手段、51
…総加熱量変換手段、52…加熱量設定手段、53…一
定加熱量設定手段、54…加熱時間可変手段、55…加
熱停止手段、56…温度比較部、57…電磁弁停止制御
部、58…比例弁制御部、59…電磁弁制御部、61…
加熱量可変手段、62…一定加熱時間発生手段、70…
混合部制御手段、FC…一定加熱量、FT…総加熱量、H
O…比較信号、MO…混合弁駆動信号、PO…循環ポンプ
駆動信号、Q…流量、ST…停止信号、Tc…給水温
度、Tm…混合湯温度、Tz…熱交換器温度、tN…加
熱時間、Xh…比例弁駆動信号、XO…電磁弁駆動信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 哲朗 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−260253(JP,A) 特開 平7−269949(JP,A) 特開 平2−213645(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/10 302

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器の出入口をバイパスするバイパ
    ス管を備えるとともに、このバイパス管合流部の下流の
    給湯管と前記バイパス管分岐部の上流の給水管を戻り管
    で接続して循環路を形成し、給湯停止時に循環路内の湯
    を循環加熱する循環式給湯装置において、 前記循環路の湯が設定温度に達した場合にも、前記熱交
    換器の加熱を継続し、この時の総加熱量を前記熱交換器
    温度に応じて制御する加熱制御手段を備えたことを特徴
    とする循環式給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱制御手段に、前記熱交換器温度
    に反比例した前記総加熱量を発生する総加熱量変換手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の循環式給湯装
    置。
  3. 【請求項3】 前記循環路の湯が設定温度に達した場合
    に、循環を停止する循環制御手段を備えるとともに、加
    熱を継続する前記加熱制御手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項2記載の循環式給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱制御手段は、単位時間当り一定
    の加熱量を保ちながら、加熱時間を可変することによっ
    て総加熱量を変更可能とすることを特徴とする請求項1
    〜請求項3記載の循環式給湯装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱制御熱手段に、前記総加熱量変
    換手段の出力に基づいて単位時間当り一定の加熱量を発
    生する一定加熱量発生手段と、この一定加熱量発生手段
    の出力と加熱時間の積が前記総加熱量に等しくなるよう
    な前記加熱時間を出力する加熱時間可変手段とからなる
    加熱量設定手段を設けたことを特徴とする請求項4記載
    の循環式給湯装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱制御手段に、前記熱交換器温度
    が目標温度に達した場合、加熱を停止する加熱停止手段
    を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4記載の循
    環式給湯装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱制御手段に、前記総加熱量変換
    手段の出力に基づいて一定の加熱時間を発生する一定加
    熱時間発生手段と、この一定加熱時間発生手段の出力と
    加熱量の積が前記総加熱量に等しくなるような前記加熱
    量を出力する加熱量可変手段とからなる加熱量設定手段
    を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3記載の循
    環式給湯装置。
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