JP3322728B2 - 分散電源装置および分散電源装置による連系商用周波電力線への逆充電防止方法 - Google Patents

分散電源装置および分散電源装置による連系商用周波電力線への逆充電防止方法

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JP3322728B2
JP3322728B2 JP21723993A JP21723993A JP3322728B2 JP 3322728 B2 JP3322728 B2 JP 3322728B2 JP 21723993 A JP21723993 A JP 21723993A JP 21723993 A JP21723993 A JP 21723993A JP 3322728 B2 JP3322728 B2 JP 3322728B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池や太陽電池な
どの分散電源装置を商用周波電力線に分散接続して運転
するシステムに関し、特に、商用周波電力線の商用周波
電源の喪失時に、商用周波電力線に連系されて運転され
る分散電源装置から商用周波電力線への逆潮流による逆
充電を防止する分散電源装置およびこの装置を用いた商
用周波電力線への逆充電防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】予測される将来のエネルギー資源の枯渇
などに対応するため、太陽電池や風力発電機または燃料
電池などの新発電方式の開発が進み、これらを利用した
中小規模の多数の電源装置(以下これを分散電源装置と
称す)を、商用周波電力系統に連系するための系統連系
技術要件ガイドライン(以下ガイドラインという)が整
備されてきた。ガイドラインには、商用周波電力線の健
全な運用に必要な条件が記されており、これらを具備す
ることにより分散電源を商用周波電力線に安全に連系す
ることを可能としている。
【0003】ところで、平成5年3月に改定されたガイ
ドラインにより、高圧配電線における逆潮流連系が可能
になった。しかし、逆潮流連系時の単独運転状態では以
下に述べる問題点が考えられる。当該分散電源装置の発
電出力と配電線負荷の総量とが平衡する特殊な条件にお
いて、配電線事故もしくは作業停電等に起因する商用周
波電源の喪失を来した場合には、配電線電圧と系統周波
数が変動することがなく、系統過不足電圧検出要素と系
統周波数異常検出要素の何れもが動作しない。従って、
分散電源装置は配電線から遮断せず、配電線は分散電源
装置によって充電され続ける。その結果、商用周波電源
の喪失によって配電線が無電圧になったとして安心して
いる作業者を感電の危険に曝すおそれがある。これに加
えて、商用周波電源復旧時例えば配電線の再閉路時に
は、分散電源装置と商用周波電源とは同期がとれておら
ず同期衝突を起すおそれがあり、両電源回路に瞬時に過
大電流が流れて連系の破壊の危険を与えることが指摘さ
れて問題視されている。
【0004】以下、その理由について説明する。図2
は、商用周波電源Cが正常な状態において、分散電源装
置Aからインピーダンスを省略して示した配電線Lへ有
効電力Ps,無効電力Qsなる電力を供給しており、配
電線L上にインピーダンスZLを有する負荷Bがあって
有効電力PL,無効電力QLなる電力を消費している状
態を模式的に表わしたものである。分散電源装置Aは、
内部電圧Esと内部インピーダンスZsを有し、分散電
源装置Aの出力点aにおいて電圧VLを示す。また分散
電源装置Aは内部回路(制御回路)Syを有し、その制
御回路Syは、内部電圧Esの周波数Fを決定する固有
周波数がFoの内部発振器を有し、連係点aの電圧VLの
周波数と位相を基準にして、分散電源装置Aの周波数F
を連係点aの電圧VLに常に一致させるように動作する
とともに、分散電源装置Aから配電線Lへ供給すべき有
効電力Ps,無効電力Qsの値に応じて連係点aの電圧
VLに対する内部電圧Esの位相角を調整する回路であ
る。商用周波電源Cは、電圧Euで周波数Fuの運転を
行っている。そこで今配電線負荷が誘導性であり、分散
電源装置Aから配電線Lへ供給すべき有効電力Psおよ
び無効電力Qsと配電線の負荷Bが消費する有効電力P
Lおよび無効電力QLが全く等しい状態を想定すると、商
用周波電源Cと配電線Lとの接続点である図中のb点の
電力潮流は零である。従って、分散電源装置Aと配電線
Lの負荷Bとで構成する電圧ベクトル関係を図3に示す
と、分散電源装置Aの内部電圧Esは、分散電源装置A
の内部インピーダンスZsによる電圧降下分Vsと、負
荷Bのインダクタンス分による分担電圧Vxおよび負荷
Bの抵抗分による分担電圧Vrとで示され、この状態で
は、連係点aの電圧VLは商用周波電源Cの電圧Euに
等しく、分散電源装置Aの出力周波数は、内部回路Sy
の作用によって商用周波電源Cの周波数Fuに等しくな
っている。
【0005】この状態では、何らかの配電線事故もしく
は作業停電等に起因する商用周波電源Cの喪失を来した
場合にあっても、分散電源装置Aから配電線Lへ供給す
べき有効電力Psおよび無効電力Qsと配電線Lの負荷
Bが消費する有効電力PLおよび無効電力QLが全く等し
い状態が維持される限り、Ps=PL,Qs=QLの条件
が満たされ、分散電源装置Aとで構成する電圧ベクトル
関係は前記図3の例と全く変わらず、連係点aの電圧V
Lは変化しない。一方、周波数基準であった商用周波電
源Cの電圧Euがなくなるので、連係点aの周波数は、
図2に示した分散電源装置Aの内部回路Syの固有周波
数Foに移行するが、通常制御回路Syの基準周波数F
oは商用周波電源の周波数Fuに等しく設計されるた
め、事実上周波数も殆ど変わらない。このため、連係点
aの電圧VLの過不足と周波数の異常のみを監視する逆
潮流なしのガイドラインに記された保護装置では、前記
特殊の運転状態を検出することができず、Ps=PLな
る条件が成立する限り長時間に亘って分散電源装置Aか
ら配電線Lへの充電すなわち逆充電状態が継続される。
従って前記した作業員の感電の危険や商用周波電源Cの
復旧時における同期衝突などを防ぐことができない。
【0006】このような問題を解決する方法としては、
転送遮断装置および無電圧確認装置を設置する方法があ
る。転送遮断装置を設置したシステムは、商用周波電力
線の遮断器が事故などで開放された場合、遮断器の開放
を示す信号を分散電源装置を連系している遮断器へ転送
し該遮断器を遮断して分散電源装置の連系を開放するシ
ステムである。このシステムを採用すれば、商用周波電
力線の遮断器が開放された場合に分散電源装置が解列さ
れるので、確実に単独運転による逆充電を防止すること
ができる。また、無電圧確認装置は、商用周波電力線の
開放されている遮断器を再閉路する場合に、開閉器の二
次側が充電されていないことを確認して遮断器の再閉路
を行う装置である。この装置を採用すれば商用周波電源
復旧時例えば配電線の再閉路時の分散電源装置と商用周
波電源との非同期投入による同期衝突事故を防止するこ
とができる。しかしながら、転送遮断装置および無電圧
確認装置の設置は商用周波電力線の工事を伴うので、多
くの費用と長期に渡る工期が必要とされ、系統連系促進
の阻害要因となっていた。また、この方法は商用周波電
力線側の電力線途中の開閉器で開放操作することのない
特別高圧送電線や高圧専用線への連系では有効である
が、高圧一般配電線および低圧配電線への連系では、系
統内の関係する開閉装置が線路用開閉器をはじめとして
多数あることから、転送遮断装置として多数の通信回線
と送受信装置を必要とするので非現実的であり、さら
に、作業時には仮設開閉器の使用などのように開閉装置
開放以外の方法による商用周波電源の停止もあり、転送
遮断装置および無電圧確認装置のみでは十分信頼性のあ
る対策とはなり得なかった。
【0007】このような問題を解決する方法として、図
4のような特開昭63−287328号公報に示される
逆充電防止方法が提案されている。この方法は、太陽電
池のような直流電源1と交直変換用インバータ2と連系
リアクトル3からなる分散電源Aを商用周波電源Cと配
電線負荷Bが接続された配電線Lに遮断スイッチSを介
して接続したもので、インバータ装置2の制御回路D
は、位相差検出器21と位相角演算器22と電力設定器
23と誤差積分器24と可変周波数発振器25と電圧異
常検出回路26と周波数異常検出回路27と遮断器Sを
動作させるトリップ回路STとから構成される。
【0008】位相差検出器21には、インバータ装置の
交流出力電圧と連系リアクトル3の出力側連系点aの交
流電圧とが入力され、これら両者の位相差φを求め、位
相角演算器22には出力電力設定器6の出力信号と連系
点aの電圧が入力されて、設定器23によって指定され
た電力を配電線Lに供給するのに必要な位相差、すなわ
ち所定の電力を供給するのに必要なインバータ装置2と
連系点aとの電圧の間で保持すべき位相差の目標値βを
計算する。誤差積分器24には位相差検出器21の出力
φと位相角演算器22の出力βが入力され、目標とする
位相差βに対する位相差φとの差分Δφ=β−φを求
め、さらにその積分値(∫Δφdt)を得る。可変周波
数発振器25はインバータ装置2の出力周波数と位相を
決定する固有周波数Foを有し、誤差積分器24によっ
て検出された位相積分誤差出力(∫Δφdt)により発
振周波数が制御される。そして位相積分誤差を打ち消し
うるような周波数F、すなわち位相誤差積分器24の出
力に正比例し、かつその符号を逆にした周波数偏差Δf
=α・∫Δφdtを持つ周波数F=Fo+Δfで発振
し、インバータ装置2の周波数と位相を決定する。
【0009】一方電圧異常検出回路26は、連系点aの
正常時の電圧値VL(Vu)を与える基準値と異常時の
電圧V'Lとの比較差出力の絶対値ΔV=|VL−V'L|
を検出する第1比較回路と、上記絶対値ΔVをあらかじ
め定めた値Vaと比較し、ΔVがVaを超えたとき異常
と判断して前記遮断スイッチSとトリップ回路STにト
リップ信号を出力する第2比較回路とよりなる。周波数
の異常検出回路27は、連系点aの正常時における周波
数FL(fu)を与える基準値と、異常時の周波数F'L
との比較差出力の絶対値ΔF=|FL−F'L|を検出す
る第1比較回路と、上記絶対値ΔFをあらかじめ定めた
値Faと比較し、ΔFがFaを超えたとき異常と判断し
て前記遮断スイッチSとトリップ回路STにトリップ信
号を出力する第2比較回路とよりなる。
【0010】この逆充電防止方法は、可変周波数発振器
25の固有周波数Foを、周波数の異常検出回路27の
異常検出条件であるFo>Fu+ΔFaあるいはFo<
Fu+ΔFaに設定しておくことにより、Ps=PLの
特殊な条件における商用周波電源Cの喪失を確実に検出
して分散電源装置Aを配電線Lから分離し、逆充電状態
となるのを確実に防ぐものである。しかしながら、この
方法では、可変周波数発振器25の固有周波数Foを商
用周波電源Cの周波数FuからΔFaだけずらしておか
なければならず、制御系は常にこのΔFaを零にするよ
うに動作するものである。
【0011】さらに、この方法では、複数の分散電源装
置を配電線に連系させた配電系で商用周波電源の喪失を
来した場合に、たまたま二つの分散電源装置の周波数シ
フトが逆に設定されているときには互いの分散電源装置
の周波数の制御がキャンセルされることとなって、商用
周波電源の喪失を検出することができなくなるおそれが
あった。さらに、周波数をシフトさせる方式はそもそも
系統に外乱を与える方式であることから、この方式を採
用するときには商用周波電源の周波数に影響を与えるお
それが考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分散電源装
置を商用周波電力線に連系して運転するシステムにおい
て、商用周波電源の喪失時の上記の如き保護方式によっ
ては検出できない配電線の逆充電状態を迅速かつ確実に
検出して、分散電源装置と配電線との連係を直ちに遮断
して逆充電を防止しうる方法を提供し、作業員の安全や
同期衝突の危険を防止できるようにすることを目的とす
る。さらに、本発明は、周波数シフトを用いた方式の欠
点を解決することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明が適用されるシス
テムは、直流電源とインバータ装置と連系リアクトルか
らなる分散電源装置を、商用周波電源と負荷が接続され
た電力配電線に連系したシステムであって、電力配電線
のある点における無効電力を検出する無効電力検出手段
と、前記インバータ装置の制御手段を備え、該インバー
タ装置の制御装置は、電力配電線のある点における無効
電力を設定する無効電力値設定回路と、前記無効電力検
出手段からの無効電力検出値と前記無効電力値設定回路
からの設定値が入力され電力配電線のある点における無
効電力が前記無効電力値設定回路で設定された無効電力
設定値以上になるようなインバータ装置の出力無効電力
値を計算する出力無効電力制御回路と、該出力無効電力
制御回路で計算された出力無効電力を出力するような内
部電圧を設定しインバータ装置へ出力する内部電圧設定
回路と、インバータ装置の出力電圧と分散電源装置の出
力電圧(連系点の電圧)が入力される電圧差異常検出回
路と、分散電源装置の出力電圧が許容範囲を外れたこと
を検出する電圧異常検出回路と、分散電源装置の出力の
周波数が許容範囲を外れたことを検出する周波数異常検
出回路と、各異常検出回路からの異常検出信号によって
連系点に設けた直流遮断器をトリップさせるトリップ回
路と、各異常検出回路からの異常検出信号によってイン
バータ装置を停止させるインバータ停止回路とから構成
される。
【0014】
【作用】以上の構成によって、本発明は、配電線のある
点における無効電力を制御量として分散電源装置の出力
無効電力を制御することで、分散電源装置出力Qsと負
荷のQzLをアンバランスにすること(Qs≠QzL)が
可能となる。このような状況下に、配電線の事故などに
もとづく商用周波数を失うことによって、負荷が必要と
する無効電力と分散電源が出力する無効電力との間にア
ンバランスを生じ、分散型電源装置の出力電圧および周
波数の異常または内部電圧と出力電圧の電圧差異常を検
出したときに配電線との連系を遮断する。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す回路図であっ
て、図2と同一符号部分は同等部分を示す。商用周波電
力線Cに連系された分散電源装置Aは、燃料電池のよう
な直流電源1と、インバータ制御手段Dによって制御さ
れ直流電源1の出力を商用周波数の交流電力に変換する
直交交換用インバータ装置2と、連系リアクトル3で形
成される。インピーダンスの図示を省略して示された配
電線Lは、説明の便宜上商用周波電源Cと配電線負荷B
とにより形成され、連系点aにおいて、遮断スイッチS
を介して分散電源装置Aと接続される。また、商用周波
電力線Lの例えば受電点b点には無効電力検出手段4が
接続されている。次に、インバータ装置2のインバータ
制御手段Dは、次の各部から形成される。b点の無効電
力設定値が設定されるb点無効電力値設定回路5と、出
力無効電力制回路6と、内部電圧Esを設定する内部電
圧Es設定回路7と、内部電圧と連系点aとの電圧差を
検出する電圧差異常検出回路8と、連系点aの電圧異常
を検出する電圧異常検出回路9と、連系点aの周波数の
異常を検出する周波数異常検出回路10と、遮断スイッ
チSのトリップ回路11と、異常検出時にインバータ2
を停止させる信号を出力するインバータ停止回路12と
から構成される。
【0016】出力無効電力制御回路6には、無効電力検
出手段4で検出されたb点の無効電力Q0とb点無効電
力値設定回路5に設定されたb点無効電力設定値が入力
され、出力無効電力制御回路6では、これらの入力から
b点の無効電力Q0がb点無効電力値設定回路5で設定
されたb点無効電力設定値以上になるような出力無効電
力Qsを計算する。出力無効電力Qsは内部電圧Esに
比例する(Qs∝Es)ことから、内部電圧Es設定回
路7は、出力無効電力制御回路6で計算された出力無効
電力Qsを出力するような内部電圧Esを設定し、イン
バータ2は内部電圧Es設定回路7からの指令値に基づ
き内部電圧Esを制御する。
【0017】電圧差異常検出回路8は、連系リアクトル
3の前の電圧Es(出力無効電力制御回路6によって計
算された出力無効電力Qsを出力するような内部電圧で
あり、商用電源Cからの供給無効電力Q が0となった
場合に、大きく上昇あるいは降下する)と連系リアクト
ル3の後の電圧VLを検出し、これらの電圧差 △V1=|Es−VL|を計算し、 △V1>△V1*(△V1*は設定値)の場合、すなわ
ち、検出した電圧差が設定値△V1*を超える場合には
異常信号を出力する。電圧異常検出回路9は、a点の電
圧VLを検出し △V2=|VL−Vo|(Voは基準電圧)を計算し、 △V2>△V2*(△V2*は設定値)の場合、すなわ
ち、a点の電圧が基準電圧Voから設定値△V2*以上
隔たることとなったときには異常信号を出力する。周波
数異常検出回路10は、出力周波数FLを検出し、 △FL=|FL−Fo|(Foは基準周波数)を計算し、 △FL>△FL*(△FL*は設定値)の場合、a点の周
波数が基準周波数Foから設定値FL*以上隔たること
となったときには異常信号を出力する。電圧差異常検出
回路8、電圧異常検出回路9、周波数異常検出回路10
から送出された異常信号は、遮断スイッチSのトリップ
回路11およびインバータ停止回路12に入力され、遮
断スイッチSのトリップ回路11は、遮断スイッチSを
開放し、インバータ停止回路12は、インバータ2の半
導体素子をパルスオフしてインバータを停止させる。
【0018】以下、上記実施例の作用を説明する。上記
の回路において、遮断スイッチSが閉じられて、安定し
た連系運転を行なっており、商用電源Cからは供給有効
電力Poが供給されず(Po=O)、すなわち、インバ
ータ装置2からの供給有効電力Psと負荷B(ZL)の
消費有効電力PzLが等しいとする。この時、無効電力
Qに関しては、制御回路Dの作用により商用電源Cから
の供給無効電力Qoは、ある設定値Qo以上になってい
る。すなわち,インバータ装置2からの供給無効電力Q
sと負荷Bの消費無効電力QzLと商用電源Cからの供
給無効電力Qoとの関係は、QzL=Qs+Qoとなっ
ている。本発明の回路を用いる限り、前記の状態が最も
単独運転が発生する確率が高い状態である。ここで何ら
かの原因で、商用周波電力線Cが脱落したとする。する
と、商用周波電力線Cからの供給無効電力Qoが0とな
ることから、負荷無効電力QzLはインバータ装置2か
らの供給無効電力Qsと異なる(QzL≠Qs)ことと
なりとなり、無効電力がアンバランスになるので、連系
点aにおける電圧VLおよび周波数FLは、基準値より大
きく変化するので、インバータ制御手段Dの電圧異常検
出回路9が電圧異常を検出することにより、 △V2=|VL−Vo|>△V2* または周波数異常検出回路10が周波数異常を検出する
ことにより、 △FL=|FL−Fo|>△FL* が検出され、インバータ停止回路12はインバータ停止
信号を出力してインバータ2が停止すると同時に遮断ス
イッチSが開放されるので、逆充電を防止できる。
【0019】また、仮に無効電力の設定値Qo*の設定
値が小さく、インバータ装置2からの供給無効電力Qs
と負荷Bの消費無効電力QzLの差が少ない場合、電圧
VL、周波数FLの変動が小さく、電圧異常検出回路9ま
たは周波数異常検出回路10で異常を検出できないおそ
れもある。しかしながら本発明においては、インバータ
制御回路Dの中に出力無効電力制御回路6を有してお
り、商用電源Cからの供給無効電力Qoが0となった場
合には、出力無効電力制御回路6の入力偏差が0となら
ないので、無効電力制御回路6の制御回路出力値が発散
する。したがって、この発散の方向により出力電圧Es
が大きく上昇あるいは降下することになる。この結果、
電圧差異常検出回路8により△V1=|Es−VL|>△
1*が検出され、インバータが停止するとともに遮断
スイッチSが開放されるので、逆充電を防止できる。
【0020】
【発明の効果】以上の構成を採ることによって、燃料電
池などの分散電源装置Aを商用周波電力線Lに分散接続
して運転するときに、電力配電線のある点における無効
電力Qoを制御量として前記電源装置の出力無効電力Q
sを制御し、商用周波電力線の事故等に起因する商用周
波電源の喪失時に前記電源装置の交流出力電圧を故意に
低下させうるように構成し、この電圧異常を前記電源装
置において検出し、または、無効電力のアンバランスか
ら生じる周波数異常を検出して、前記商用周波電力線と
の連系を遮断するので、分散電源装置による連系商用周
波電力線への逆充電を防止することができ、商用周波電
源の喪失によって配電線が無電圧になったと安心してい
る作業者を逆充電による感電のおそれに曝すことがなく
なる。
【0021】これに加えて、商用周波電源の復旧時例え
ば配電線の再閉路時には、分散電源装置は商用周波電源
の周波数との間に異常を生じ直ちに分散電源装置のイン
バータを停止するので、分散電源装置と商用周波電源と
の間の周期衝突に起因する両電源回路に流れる過大電流
を阻止することができ、電源の破壊を引き起こすおそれ
を回避することができる。
【0022】さらに、本発明は、無効電力を監視して無
効電力の異常に基づいて内部電圧を崩壊させて分散型電
源装置の連系を制御する方式であることから、電力配電
線に周波数外乱を与えることがなく、複数台の分散型電
源装置が連系されているときでも確実に対応することが
でき、かつ、大容量の分散型電源装置であっても容易に
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる逆充電防止方法が適用される配
電系の構成を示す図。
【図2】商用周波電源喪失時における分散電源装置から
配電線への逆充電状態を説明する概念図。
【図3】図2の状態のベクトル図。
【図4】従来の逆充電防止方法の概念図。
【符号の説明】
A 分散電源装置 B 負荷 C 商用周波電源 D インバータ制御回路 1 直流電源 2 インバータ装置 3 連系リアクトル 4 無効電力検出手段 5 b点無効電力値設定回路 6 出力無効電力制御回路 7 内部電圧設定回路 8 電圧差異常検出回路 9 電圧異常検出回路 10 周波数異常検出回路 11 トリップ回路 12 インバータ停止回路 21 位相差検出回路段 22 位相角演算回路 23 出力電力設定回路 24 誤差積分回路 25 可変周波数発振回路 26 電圧異常検出回路 27 周波数異常検出回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源とインバータ装置と連系リアク
    トルからなる分散電源装置を商用周波電源と負荷が接続
    された電力配電線に連系したシステムにおける分散電源
    装置であって、 電力配電線のある点における無効電力を検出する無効電
    力検出手段と、 電力配電線のある点における無効電力値を設定する無効
    電力値設定回路と、前記無効電力検出手段からの無効電
    力検出値と前記無効電力値設定回路からの設定値が入力
    され電力配電線のある点における無効電力が前記無効電
    力値設定回路で設定された無効電力設定値以上になるよ
    うなインバータ装置の出力無効電力値を計算する出力無
    効電力制御回路と、該出力無効電力制御回路で計算され
    た出力無効電力を出力するような内部電圧を設定しイン
    バータ装置へ出力する内部電圧設定回路と、インバータ
    装置の出力電圧と分散電源装置の出力電圧が入力され両
    者の差分が設定値を越えたときに異常検出信号を出力す
    る電圧差異常検出回路と、分散電源装置の出力電圧が許
    容範囲を外れたことを検出して異常検出信号を出力する
    電圧異常検出回路と、分散電源装置の出力の周波数が許
    容範囲を外れたことを検出して異常検出信号を出力する
    周波数異常検出回路と、各異常検出回路からの異常検出
    信号によって連系点に設けた遮断器をトリップさせるト
    リップ回路と、各異常検出回路からの異常検出信号によ
    ってインバータ装置を停止させるインバータ停止回路
    からなるインバータ装置の制御装置とを備えたことを特
    徴とする連系商用周波電力線への逆充電を防止した分散
    電源装置。
  2. 【請求項2】 分散電源装置を商用周波電力線に分散接
    続して運転するシステムにおける逆充電防止方法であっ
    て、 電力配電線のある点における無効電力量を無効電力設定
    値と比較して前記電源装置の出力無効電力を制御するよ
    うにして、商用周波電力線の事故等に起因する商用周波
    電源の喪失時、前記分散電源装置の交流出力電圧を故意
    に低下させうるようにした分散電源装置の制御装置を備
    え、 分散電源装置の制御手段に電力配電線のある点における
    無効電力を制御量として入力し、 前記分散電源装置においてインバータ装置の出力電圧と
    連携点の電圧との差の 異常または商用周波電源喪失時の
    連系点の電圧異常または無効電力のアンバランスから生
    じる周波数異常を検出し、 電圧差異常または電圧異常もしくは周波数異常を検出し
    たときに前記分散電源装置と前記商用周波電力線との連
    系を遮断するとともにインバータ装置を停止させること
    を特徴とする分散電源装置による連系商用周波電力線へ
    の逆充電防止方法。
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