JP3320831B2 - 高温強度および耐酸化性に優れたＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金 - Google Patents
高温強度および耐酸化性に優れたＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高温強度および耐酸化
性に優れるＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金板およびその箔に関
する。本合金は高温酸化性雰囲気下で激しい振動、熱刺
激を受ける自動車排ガス浄化用触媒担体および触媒コン
バータに好適の他、燃焼ガス排気系の機器、装置にも有
用である。
性に優れるＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金板およびその箔に関
する。本合金は高温酸化性雰囲気下で激しい振動、熱刺
激を受ける自動車排ガス浄化用触媒担体および触媒コン
バータに好適の他、燃焼ガス排気系の機器、装置にも有
用である。
【０００２】
【従来の技術】自動車排ガス浄化装置用触媒コンバータ
担体を従来のセラミックス製から特開昭56-96726号に示
されているように金属製のハニカムに換えることによ
り、コンバータの小型化、エンジン性能の向上など数々
の利点がある。
担体を従来のセラミックス製から特開昭56-96726号に示
されているように金属製のハニカムに換えることによ
り、コンバータの小型化、エンジン性能の向上など数々
の利点がある。
【０００３】近年、自動車排ガス規制の強化により、特
にコールドスタート時の排ガス浄化効率を向上させるこ
とが必要とされている。そのため、自動車排ガス浄化触
媒装置はコンバータを燃焼環境に近い位置に設置し、高
温の排ガスによりエンジン始動初期より早い時期に触媒
活性化温度に到達させ、触媒反応を起こさせるものが開
発されつつある。また、エンジンの高出力および小型化
によるエンジン振動および排ガス衝撃の増大しているこ
とから、従来のＦｅ−Ａｌ−Ｃｒ合金ではその高温強
度、耐酸化性が不足しハニカム破損が生じ、実用化でき
ない。
にコールドスタート時の排ガス浄化効率を向上させるこ
とが必要とされている。そのため、自動車排ガス浄化触
媒装置はコンバータを燃焼環境に近い位置に設置し、高
温の排ガスによりエンジン始動初期より早い時期に触媒
活性化温度に到達させ、触媒反応を起こさせるものが開
発されつつある。また、エンジンの高出力および小型化
によるエンジン振動および排ガス衝撃の増大しているこ
とから、従来のＦｅ−Ａｌ−Ｃｒ合金ではその高温強
度、耐酸化性が不足しハニカム破損が生じ、実用化でき
ない。
【０００４】耐酸化性改善策として、特開昭62− 14626
号にＺｒを添加したものがあるが、高温強度の点で問題
がある。また、高温強度の点からＮｂ添加により改善を
行っている場合が、特開平4-120247号および特開昭 58-
177437号に開示されている。しかし、Ｎｂを添加すると
耐酸化性が著しく悪化し、エキマニに搭載するハニカム
材としては耐酸化性が足りない。
号にＺｒを添加したものがあるが、高温強度の点で問題
がある。また、高温強度の点からＮｂ添加により改善を
行っている場合が、特開平4-120247号および特開昭 58-
177437号に開示されている。しかし、Ｎｂを添加すると
耐酸化性が著しく悪化し、エキマニに搭載するハニカム
材としては耐酸化性が足りない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金では、耐酸化性および強度不足の
ため実用に耐えない。本発明は上述した従来技術の欠点
を解消した高温での強度および耐酸化性に優れたＦｅ−
Ｃｒ−Ａｌ合金、特に触媒担体用材料として好適な、板
厚０．５ｍｍ以下のＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金板および０．
１ｍｍ以下の箔を提供することを目的とする。また、本
材料は振動を有するような部材の耐熱材料としても好ま
しい。
Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金では、耐酸化性および強度不足の
ため実用に耐えない。本発明は上述した従来技術の欠点
を解消した高温での強度および耐酸化性に優れたＦｅ−
Ｃｒ−Ａｌ合金、特に触媒担体用材料として好適な、板
厚０．５ｍｍ以下のＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金板および０．
１ｍｍ以下の箔を提供することを目的とする。また、本
材料は振動を有するような部材の耐熱材料としても好ま
しい。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様によ
れば、重量％で、Ｃ：０．０５％以下、
Ｓｉ：１．５％以下、Ｍｎ：１．０％以下、
Ｃｒ：１１．０〜２５％、Ａｌ：５．０％を越
え８．０％以下、 Ｎ：０．０３％以下、Ｔｉ：０．０
１〜０．２０％、 Ｚｒ：０．０１〜０．２０
％、Ｌａ：０．０２〜０．２％、 Ｃｅ：０．
０３％以下を含み、残部Ｆｅおよび不可避的不純物から
なることを特徴とする高温強度及び耐酸化性に優れたＦ
ｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金が提供される。
れば、重量％で、Ｃ：０．０５％以下、
Ｓｉ：１．５％以下、Ｍｎ：１．０％以下、
Ｃｒ：１１．０〜２５％、Ａｌ：５．０％を越
え８．０％以下、 Ｎ：０．０３％以下、Ｔｉ：０．０
１〜０．２０％、 Ｚｒ：０．０１〜０．２０
％、Ｌａ：０．０２〜０．２％、 Ｃｅ：０．
０３％以下を含み、残部Ｆｅおよび不可避的不純物から
なることを特徴とする高温強度及び耐酸化性に優れたＦ
ｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金が提供される。
【０００７】また、本発明の第二の態様によれば、重量
％で、 Ｃ：０．０５％以下、 Ｓｉ：１．５％
以下、 Ｍｎ：１．０％以下、 Ｃｒ：１１．０
〜２５％、 Ａｌ：５．０％を越え８．０％以下、 Ｎ：０．０３％
以下、 Ｔｉ：０．０１〜０．２０、 Ｚｒ：０．０１
〜０．２０、 ランタノイド：Ｃｅは０．０３％以下、その他のＣｅ以
外のランタノイドを少 なくとも一種以上含み、その各含
有量が０．００１〜０．０５ ％の範囲で、かつＣｅとそ
の他のランタノイドの合計が０．０ ５〜０．２％、を含
み、残部Ｆｅおよび不可避的不純物からなることを特徴
とする高温強度および耐酸化性に優れたＦｅ−Ｃｒ−Ａ
ｌ系合金が提供される。
％で、 Ｃ：０．０５％以下、 Ｓｉ：１．５％
以下、 Ｍｎ：１．０％以下、 Ｃｒ：１１．０
〜２５％、 Ａｌ：５．０％を越え８．０％以下、 Ｎ：０．０３％
以下、 Ｔｉ：０．０１〜０．２０、 Ｚｒ：０．０１
〜０．２０、 ランタノイド：Ｃｅは０．０３％以下、その他のＣｅ以
外のランタノイドを少 なくとも一種以上含み、その各含
有量が０．００１〜０．０５ ％の範囲で、かつＣｅとそ
の他のランタノイドの合計が０．０ ５〜０．２％、を含
み、残部Ｆｅおよび不可避的不純物からなることを特徴
とする高温強度および耐酸化性に優れたＦｅ−Ｃｒ−Ａ
ｌ系合金が提供される。
【０００８】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本発明
のＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金は二態様があり、基本的には、
Ｃ，Ｓｉ，Ｍｎ，Ｃｒ，Ａｌ，Ｎ，Ｔｉ，Ｚｒを含有す
る。それ以外に下記の組合せのランタノイドを含有す
る。Ｔｉ，ＺｒおよびＬａあるいはＣｅを除くランタノ
イドを含有することにより、高温強度および耐酸化性を
改善することができる。その用途は特に合金板あるいは
箔として、自動車などの触媒コンバータ用材料をはじめ
とした耐熱材料に好適である。 （１）ランタノイド （１−１）Ｌａを０．０２〜０．２％含有する。ただ
し、Ｃｅは０．０３％以下とする。（１−２）Ｃｅを０．０３％以下含有し、その他のＣｅ
を除くランタノイドを少なくとも一種以上含み、その各
含有量が０．００１〜０．０５％の範囲で、かつＣｅと
その他のランタノイドの合計量が０．０５〜０．２％含
有する。
のＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金は二態様があり、基本的には、
Ｃ，Ｓｉ，Ｍｎ，Ｃｒ，Ａｌ，Ｎ，Ｔｉ，Ｚｒを含有す
る。それ以外に下記の組合せのランタノイドを含有す
る。Ｔｉ，ＺｒおよびＬａあるいはＣｅを除くランタノ
イドを含有することにより、高温強度および耐酸化性を
改善することができる。その用途は特に合金板あるいは
箔として、自動車などの触媒コンバータ用材料をはじめ
とした耐熱材料に好適である。 （１）ランタノイド （１−１）Ｌａを０．０２〜０．２％含有する。ただ
し、Ｃｅは０．０３％以下とする。（１−２）Ｃｅを０．０３％以下含有し、その他のＣｅ
を除くランタノイドを少なくとも一種以上含み、その各
含有量が０．００１〜０．０５％の範囲で、かつＣｅと
その他のランタノイドの合計量が０．０５〜０．２％含
有する。
【０００９】次に本発明合金の各成分の限定理由につい
て述べる。なお、下限がないものについては０％を含
む。 Ａｌ：Ａｌは本発明において耐酸化性およびクリープ強
度を確保するために、不可欠な元素であり、Ｆｅ−Ｃｒ
−Ａｌ合金を高温に保持した場合、ＡｌはＦｅ−Ｃｒよ
り優先酸化されて合金表面に保護性の高いＡｌ2 Ｏ3 皮
膜を生成し、耐酸化性を改善する。Ａｌ含有量が５．０
％以下であると耐酸化性およびクリープ強度に優れた緻
密なＡｌ2 Ｏ3 皮膜が生成しないため、その下限を５．
０％を越え添加する必要がある。耐酸化性およびクリー
プ特性の点からはＡｌ含有量を高めることが望ましい
が、一方でＡｌは８％を越えると熱間圧延が困難なので
その上限を８％以下に限定する。
て述べる。なお、下限がないものについては０％を含
む。 Ａｌ：Ａｌは本発明において耐酸化性およびクリープ強
度を確保するために、不可欠な元素であり、Ｆｅ−Ｃｒ
−Ａｌ合金を高温に保持した場合、ＡｌはＦｅ−Ｃｒよ
り優先酸化されて合金表面に保護性の高いＡｌ2 Ｏ3 皮
膜を生成し、耐酸化性を改善する。Ａｌ含有量が５．０
％以下であると耐酸化性およびクリープ強度に優れた緻
密なＡｌ2 Ｏ3 皮膜が生成しないため、その下限を５．
０％を越え添加する必要がある。耐酸化性およびクリー
プ特性の点からはＡｌ含有量を高めることが望ましい
が、一方でＡｌは８％を越えると熱間圧延が困難なので
その上限を８％以下に限定する。
【００１０】Ｃｒ：ＣｒはＡｌの耐酸化性を向上させる
役割を持つばかりではなく、Ｃｒ自体が耐酸化性を向上
させる元素である。ここで１１％未満では耐酸化性が確
保できず、２５％を越えると靭性が低下し冷間圧延が困
難となるので、１１％以上２５％以下とした。
役割を持つばかりではなく、Ｃｒ自体が耐酸化性を向上
させる元素である。ここで１１％未満では耐酸化性が確
保できず、２５％を越えると靭性が低下し冷間圧延が困
難となるので、１１％以上２５％以下とした。
【００１１】Ｓｉ：ＳｉはＡｌ同様耐酸化性を高める元
素であるが多量に含有すると靭性を低下させ製造性を低
下させるので、その上限を１．５％以下に限定する。
素であるが多量に含有すると靭性を低下させ製造性を低
下させるので、その上限を１．５％以下に限定する。
【００１２】Ｍｎ：ＭｎはＡｌ脱酸の予備材として添加
される場合、鋼中に残存することがあるが、Ｍｎは耐酸
化性および耐食性を劣化させるので、少ない方がよい。
工業的および経済的な溶製技術を考慮して１．０％以下
に限定した。
される場合、鋼中に残存することがあるが、Ｍｎは耐酸
化性および耐食性を劣化させるので、少ない方がよい。
工業的および経済的な溶製技術を考慮して１．０％以下
に限定した。
【００１３】Ｌａ：ＬａはＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金におい
て高温で生成するＡｌ2 Ｏ3 ，Ｃｒ 2 Ｏ3 等の酸化皮膜
の密着性を改善し、耐酸化性および酸化スケールの耐剥
離性向上に極めて顕著な効果を有する。酸化スケールの
剥離防止は耐酸化性の向上のみならず、箔でのクリープ
強度に、酸化皮膜の強度をも加算するので極めて重要な
元素である。この効果は０．０２％未満では耐酸化特
性、クリープ特性を確保できず、０．２％超では熱間圧
延が不可能となるので、０．０２％以上０．２％以下に
限定する。
て高温で生成するＡｌ2 Ｏ3 ，Ｃｒ 2 Ｏ3 等の酸化皮膜
の密着性を改善し、耐酸化性および酸化スケールの耐剥
離性向上に極めて顕著な効果を有する。酸化スケールの
剥離防止は耐酸化性の向上のみならず、箔でのクリープ
強度に、酸化皮膜の強度をも加算するので極めて重要な
元素である。この効果は０．０２％未満では耐酸化特
性、クリープ特性を確保できず、０．２％超では熱間圧
延が不可能となるので、０．０２％以上０．２％以下に
限定する。
【００１４】ランタノイド：Ｃｅを除くランタノイドは
Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金に対しＬａと同様に高温で生成
する酸化皮膜の密着性を向上することを通じて耐酸化性
を向上する効果を有し、かつ、元鉱石からＬａを生成す
る場合、純粋なＬａよりＮｄなど含有した場合の方が容
易な場合があることから、Ｃｅを除くランタノイドをそ
れぞれ０．００１〜０．０５％の範囲で含有させること
ができる。ただし、Ｃｅは熱間加工性および耐酸化性を
劣化させるので含まない。また、熱間圧延が不可能とな
るのでランタノイドの合計は０．２％以下とし、その下
限は０．０５％とする。
Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金に対しＬａと同様に高温で生成
する酸化皮膜の密着性を向上することを通じて耐酸化性
を向上する効果を有し、かつ、元鉱石からＬａを生成す
る場合、純粋なＬａよりＮｄなど含有した場合の方が容
易な場合があることから、Ｃｅを除くランタノイドをそ
れぞれ０．００１〜０．０５％の範囲で含有させること
ができる。ただし、Ｃｅは熱間加工性および耐酸化性を
劣化させるので含まない。また、熱間圧延が不可能とな
るのでランタノイドの合計は０．２％以下とし、その下
限は０．０５％とする。
【００１５】Ｃｅ：希土類を添加する場合、ミッシュメ
タルで添加すると経済的であるが、その場合、Ｃｅの添
加は避けられない。Ｃｅは熱間加工性および耐酸化性を
劣化させるので添加しない方が望ましいが、０．０３％
程度では特性上、製造上問題がないのでその上限を０．
０３％に制限する。
タルで添加すると経済的であるが、その場合、Ｃｅの添
加は避けられない。Ｃｅは熱間加工性および耐酸化性を
劣化させるので添加しない方が望ましいが、０．０３％
程度では特性上、製造上問題がないのでその上限を０．
０３％に制限する。
【００１６】Ｚｒ：ＺｒはＬａと複合で含有する場合に
Ａｌの酸化消耗を抑制しＡｌ2 Ｏ3皮膜およびＣｒ2 Ｏ
3 皮膜を形成する時間を延ばし、合金の耐酸化性を向上
させる。この効果は０．０１％以上で顕著となる。しか
し、その含有量が０．２％を越えるとＡｌ2 Ｏ3 皮膜中
にＺｒＯ2 として混入することになり、これが酸素の拡
散経路となるためかえってＡｌの消耗を早める結果とな
る。従って、その含有量を０．０１％以上０．２０％以
下とした。
Ａｌの酸化消耗を抑制しＡｌ2 Ｏ3皮膜およびＣｒ2 Ｏ
3 皮膜を形成する時間を延ばし、合金の耐酸化性を向上
させる。この効果は０．０１％以上で顕著となる。しか
し、その含有量が０．２％を越えるとＡｌ2 Ｏ3 皮膜中
にＺｒＯ2 として混入することになり、これが酸素の拡
散経路となるためかえってＡｌの消耗を早める結果とな
る。従って、その含有量を０．０１％以上０．２０％以
下とした。
【００１７】Ｃ：Ｃは過剰になると高温強度および耐酸
化性さらに靭性を低下させるので、極力低減させる方が
望ましい。よって０．０５％以下に限定する。
化性さらに靭性を低下させるので、極力低減させる方が
望ましい。よって０．０５％以下に限定する。
【００１８】Ｔｉ：ＴｉはＴｉＮおよびＴｉＣを生成す
ることによって、大きなＣｒ炭化物の粒界生成を抑制し
てクリープ強度向上に効果がある。０．０１％以上添加
しないと効果がないのでその下限を０．０１％に、あま
り添加し過ぎると耐酸化性の点から好ましくないので、
その上限を０．２０％に限定する。
ることによって、大きなＣｒ炭化物の粒界生成を抑制し
てクリープ強度向上に効果がある。０．０１％以上添加
しないと効果がないのでその下限を０．０１％に、あま
り添加し過ぎると耐酸化性の点から好ましくないので、
その上限を０．２０％に限定する。
【００１９】Ｎ：ＮはＣ同様、過剰になると靭性を低下
させ、また、冷間圧延性、加工性を低下させる。Ａｌと
反応し、粗大なＡｌＮ（〜３０μｍ）を析出すると５０
μｍ程度の箔に圧延した場合、穴開きの原因にもなるの
で極力低減させることが望ましい。よって０．０３％以
下に限定する。
させ、また、冷間圧延性、加工性を低下させる。Ａｌと
反応し、粗大なＡｌＮ（〜３０μｍ）を析出すると５０
μｍ程度の箔に圧延した場合、穴開きの原因にもなるの
で極力低減させることが望ましい。よって０．０３％以
下に限定する。
【００２０】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。 （実施例１）表１に本発明例および比較例の化学組成を
示す。これら素材は真空溶解によって溶製され、１２０
０℃に加熱後１２５０℃に加熱後、板厚３ｍｍまで熱間
圧延し、焼鈍と冷間圧延を繰り返し５０μｍの箔にし
た。この圧延箔についての耐酸化性の調査をした。その
結果を同様に表１に示す。１２００℃、１５０ｈの酸化
で酸化増量が１．５ｍｇ／ｃｍ2 未満のものを○で、こ
れ以上のものを×で示した。また、高温強度の評価は、
５０μｍの冷延箔を用いて、８００℃、大気中、初期応
力３ｋｇｆ／ｍｍ2 を負荷したクリープ試験により行っ
た。破断時間が１２ｈ以上のものを○印で、これ未満の
ものを×で示した。本発明鋼１〜７までは耐酸化性およ
びクリープ強度に優れている。一方、比較鋼８はクリー
プ特性に劣り、比較鋼９〜１２は耐酸化性に劣る。ま
た、比較鋼１３〜１７は両者とも特性不足である。
明する。 （実施例１）表１に本発明例および比較例の化学組成を
示す。これら素材は真空溶解によって溶製され、１２０
０℃に加熱後１２５０℃に加熱後、板厚３ｍｍまで熱間
圧延し、焼鈍と冷間圧延を繰り返し５０μｍの箔にし
た。この圧延箔についての耐酸化性の調査をした。その
結果を同様に表１に示す。１２００℃、１５０ｈの酸化
で酸化増量が１．５ｍｇ／ｃｍ2 未満のものを○で、こ
れ以上のものを×で示した。また、高温強度の評価は、
５０μｍの冷延箔を用いて、８００℃、大気中、初期応
力３ｋｇｆ／ｍｍ2 を負荷したクリープ試験により行っ
た。破断時間が１２ｈ以上のものを○印で、これ未満の
ものを×で示した。本発明鋼１〜７までは耐酸化性およ
びクリープ強度に優れている。一方、比較鋼８はクリー
プ特性に劣り、比較鋼９〜１２は耐酸化性に劣る。ま
た、比較鋼１３〜１７は両者とも特性不足である。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【発明の効果】本発明は、Ｆｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金にＴ
ｉとＺｒを複合添加し、またＬａあるいはＣｅを除くラ
ンタノイドを含有することにより、高温強度および耐酸
化性に優れた合金を提供できる。本発明の合金板またそ
の箔は自動車などの触媒コンバータ用材料をはじめとし
た、耐熱材料として好適な合金であり、とくに板厚０．
１ｍｍ以下の箔として優れた性能を示す。
ｉとＺｒを複合添加し、またＬａあるいはＣｅを除くラ
ンタノイドを含有することにより、高温強度および耐酸
化性に優れた合金を提供できる。本発明の合金板またそ
の箔は自動車などの触媒コンバータ用材料をはじめとし
た、耐熱材料として好適な合金であり、とくに板厚０．
１ｍｍ以下の箔として優れた性能を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−235255（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−166337（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−45351（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C22C 38/00 - 38/60
Claims (2)
- 【請求項１】重量％で、 Ｃ：０．０５％以下、 Ｓｉ：１．５％
以下、 Ｍｎ：１．０％以下、 Ｃｒ：１１．０
〜２５％、 Ａｌ：５．０％を越え８．０％以下、 Ｎ：０．０３％
以下、 Ｔｉ：０．０１〜０．２０％、 Ｚｒ：０．０１
〜０．２０％、 Ｌａ：０．０２〜０．２％、 Ｃｅ：０．０３
％以下、を含み、残部Ｆｅおよび不可避的不純物からな
ることを特徴とする高温強度および耐酸化性に優れたＦ
ｅ−Ｃｒ−Ａｌ系合金。 - 【請求項２】重量％で、 Ｃ：０．０５％以下、 Ｓｉ：１．５％
以下、 Ｍｎ：１．０％以下、 Ｃｒ：１１．０
〜２５％、 Ａｌ：５．０％を越え８．０％以下、 Ｎ：０．０３％
以下、 Ｔｉ：０．０１〜０．２０％、 Ｚｒ：０．０１
〜０．２０％、 ランタノイド：Ｃｅは０．０３％以下、その他のＣｅ以
外のランタノイドを少 なくとも一種以上含み、その各含
有量が０．００１〜０．０５ ％の範囲で、かつＣｅとそ
の他のランタノイドの合計が０．０ ５〜０．２％、 を含み、残部Ｆｅおよび不可避的不純物からなることを
特徴とする高温強度および耐酸化性に優れたＦｅ−Ｃｒ
−Ａｌ系合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11810093A JP3320831B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 高温強度および耐酸化性に優れたＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11810093A JP3320831B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 高温強度および耐酸化性に優れたＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06330247A JPH06330247A (ja) | 1994-11-29 |
| JP3320831B2 true JP3320831B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=14728011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11810093A Expired - Lifetime JP3320831B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 高温強度および耐酸化性に優れたＦｅ−Ｃｒ−Ａｌ合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3320831B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3118866A4 (en) * | 2014-03-13 | 2017-11-22 | Hitachi Metals, Ltd. | Magnetic core, coil component and magnetic core manufacturing method |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2807069B1 (fr) * | 2000-03-29 | 2002-10-11 | Usinor | Tole en acier inoxydable ferritique revetue utilisable dans le domaine de l'echappement d'un moteur de vehicule automobile |
| PL3230481T3 (pl) * | 2014-12-11 | 2019-08-30 | Sandvik Intellectual Property Ab | Stop ferrytyczny |
| CN108188196B (zh) * | 2017-12-04 | 2019-10-11 | 中国科学院金属研究所 | 一种FeCrAl/Zr双金属复合管及其制备方法 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP11810093A patent/JP3320831B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3118866A4 (en) * | 2014-03-13 | 2017-11-22 | Hitachi Metals, Ltd. | Magnetic core, coil component and magnetic core manufacturing method |
| US10236110B2 (en) | 2014-03-13 | 2019-03-19 | Hitachi Metals, Ltd. | Magnetic core, coil component and magnetic core manufacturing method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06330247A (ja) | 1994-11-29 |
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