JP3319408B2 - 顔の特徴抽出装置 - Google Patents

顔の特徴抽出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔の特徴抽出装置
に係り、特に、赤外画像のように白眼と黒眼との区別が
明確に行えない場合においても、正確に眼の位置の候補
となる領域を抽出することができる顔の特徴抽出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開平
3−533号公報には、虹彩を検出するために、半径R
画素の暗い円形領域を検出する技術が記載されている。
この技術では、半径R画素の円形領域に交差する縦横2
方向の矩形領域を設定し、矩形領域の円形領域内の部分
の輝度値総和と円形領域外の部分の輝度値総和との差を
演算する。この差は、半径R画素の円形領域が虹彩
(瞳)の大きさに適合した場合に最大値となるため、こ
の差と予め定められたしきい値とを比較して、虹彩の位
置及び眼が開閉しているか否かを判断する。
【0003】しかしながら、上記の従来の技術では、虹
彩の位置を検出しようとした場合、個人差によって白眼
と黒眼とを明確に区別することができない場合には、虹
彩の位置を検出することができない、という問題があ
る。また、図3に示すように、赤外線を照射して撮影し
た赤外画像の場合には白眼と黒眼の区別が明確にできな
い場合が多いので、虹彩の位置を検出することが困難な
場合が多い。また、従来技術では、虹彩を演算する際に
縦横2方向の領域を用いているため、形状が異なる円形
の境界にマッチングさせることは困難である。
【0004】また、特開平7−93561号公報、及び
論文「形状抽出とパターン照合の組合わせによる顔特徴
の抽出」(電子情報通信学会論文誌D−II Vol.
J80−D−II No.3 pp.2170−2177
1997年8月)には、分離度フィルタにより、眼の
位置を検出する技術が記載されている。この技術では、
図1(A)に示すように、半径R1と半径R2(>R
1)の同心円によって虹彩の形(円形)に適合させたウ
インドウ8を用いて、半径R1の円内の領域1と、半径
R2の円内の領域から半径R1の円内の領域1を除いた
領域2との分離度を計算し、分離度の高い領域を抽出す
る。なお、分離度は、領域1及び領域2各々の分散、ウ
インドウ全体の分散を考慮している。そして、半径R1
の領域1が、虹彩(瞳)の大きさに適合した際に、分散
値が最大となることから眼のエッジ及び輪郭を抽出する
ことができる。
【0005】図1(B)は、半径R1と半径R2の同心
円状のウインドウ8と同様の機能を有する同心状に配置
された図1(C)に示す大小2つの正方形からなるウイ
ンドウ6を用いて分離度フィルタにより眼の位置を検出
したシミュレーション結果を示すものである。図1
(D)は、分散度の大きさ(大、中、0)と領域1及び
領域2内の輝度の大きさとの関係を示す線図である。
【0006】従来の技術では、ウインドウが虹彩の形状
に適合した円形領域1を有しているため、図1(B)か
ら理解されるように、原画像の眼が開いている場合に
は、すなわち虹彩が検出できる場合には、眼の位置を検
出することができる。
【0007】しかしながら、上記従来の技術では、虹彩
の形状に適合した円形領域を有するウインドウを用いて
眼の位置を検出しているため、眼が細くなっている場合
等のように虹彩を検出することができない場合には、可
視光画像及び赤外画像にかかわらず眼の位置を検出する
ことができない、という問題がある。
【0008】すなわち、従来の技術において図1の眼が
開いている場合と同じしきい値を設定して図2(A)に
示す眼が細くなっている原画像の眼の位置を検出する
と、図2(B)に示すような分散度フィルタ出力結果が
得られ、図2(C)に示すように眼の位置の候補点が消
失してしまうため眼の位置を検出することができなくな
る。一方、しきい値を低い値に設定すると図2(D)に
示すように眼の位置の候補以外に多数の候補点が出現す
るため眼の位置を検出することができなくなる。
【0009】なお、眼が細くなる原因としては、個人
差、眼を閉じている、撮影装置に対して顔が正面を向い
ていない等がある。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、原画像の眼の形状(眼が細くなってい
る、眼が閉じている、及び眼が開いている等)に係わら
ず、眼等の顔の特徴を抽出することができる顔の特徴抽
出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、入力された顔画像上で顔の縦方向に隣接
して連続するように設定された少なくとも3個の矩形領
域からなるウインドウ内の各矩形領域内の輝度平均値を
算出する輝度平均値算出手段と、隣接する矩形領域の輝
度平均値の差及び前記輝度平均値の差の総和を演算する
演算手段と、前記輝度平均値の差及び前記輝度平均値の
差の総和をしきい値と比較し、しきい値より大きい画素
を抽出する抽出手段と、を含んで構成したものである。
【0012】本発明では、輝度平均算出手段によって、
入力された顔画像上で顔の縦方向に隣接して連続するよ
うに設定された少なくとも3個の矩形領域からなるウイ
ンドウ内の各矩形領域内の輝度平均値を算出する。顔画
像上の眼の部分は、顔の縦方向に沿った輝度の相違があ
るので、演算手段は、隣接する矩形領域の輝度平均値の
差及び輝度平均値の差の総和を演算する。抽出手段は、
輝度平均値の差及び輝度平均値の差の総和をしきい値と
比較し、しきい値より大きい画素を抽出する。
【0013】抽出された画素は、隣接する矩形領域にお
いて輝度平均値の差及び輝度平均値の差の総和が大きい
画素であるので、これにより眼の特徴を表す候補領域が
抽出され、この候補領域内の画素の値をしきい値と比較
することにより2値化処理を行う等によって、眼の位置
を検出することができる。また、検出された眼の位置を
基準とすれば、眉等の顔の他の特徴部分の検出を行うこ
とができる。
【0014】この2値化処理を行うときには、輝度平均
値の総和の度数分布を表すヒストグラムを作成し、上位
の度数から積算した積算値が全度数に対して所定の割合
になるときの輝度平均値の総和をしきい値として用いる
ことができる。
【0015】本発明によれば、眼の開閉に係わらず、ま
た赤外画像で良くあるように白眼と黒眼とが区別できな
いような場合であっても、眼が細くなっている場合であ
っても顔の特徴の1つである眼の位置を検出することが
可能になる。また、矩形のウインドを用いているので、
個人差による眼の形状の相違、眼を閉じていたり顔が正
面を向いていない等によって眼が細く撮影されている場
合においても眼の位置を検出することができる。
【0016】本発明においては、ウインドウの最上位に
位置する矩形領域を2等分等によって2分割する等によ
り、矩形領域の個数を4個以上に増加すれば、顔の特徴
である眼と眉とを同時に検出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を顔
の特徴の1つである眼を抽出する場合に適用した第1の
実施の形態について説明する。
【0018】第1の実施の形態は、図4に示すように、
顔を撮影するカメラ10、画像処理用のコンピュータ、
及びコンピュータに接続されて抽出された2値化画像等
を表示するCRTで構成された表示装置28によって構
成されている。
【0019】画像処理用のコンピュータは、カメラ10
から入力された画像信号をディジタル変換するアナログ
−ディジタル(A/D)変換器12、CPU14、顔画
像抽出処理ルーチンのプログラムが記憶されたROM1
6、RAM18、画像データを記憶する画像メモリ2
0、輝度平均値を記憶する平均値レジスタ22、輝度平
均値の総和の度数分布を表すヒストグラムを記憶するヒ
ストグラムメモリ24、表示装置28に接続された出力
ポート26、輝度平均値の総和の値及び0が書き込まれ
る画像メモリ32、及びこれらを接続するコントロール
バスやデータバス等のバス30で構成されている。
【0020】次に、第1の実施の形態の顔画像抽出処理
ルーチンについて図5を参照して説明する。
【0021】カメラ10から入力された画像信号は、A
/D変換器12によってディジタルの画像データに変換
されて画像メモリ20に記憶されている。本実施の形態
では、図6に示すように、画像データの顔画像上で顔の
縦方向に隣接して連続するように上側から下側に向かっ
て設定された矩形領域1、矩形領域2、及び矩形領域3
の3個の矩形領域で構成された矩形のウインドウ40を
用いる。このウインドウ40において、矩形領域1と矩
形領域3とは同じ形状で同じ面積であり、矩形領域2の
幅は矩形領域1と同じで矩形領域1の面積よりも大き
く、例えば略2倍の面積を有している。
【0022】まず、画像メモリ20から顔画像のデータ
を読み込み、入力された顔画像上に、顔画像の縦方向に
3個の矩形の領域が連続するようにウインドウ40を設
定する。
【0023】図5のステップ100では、各矩形領域内
の全画素の輝度値を積算することにより輝度積算値を各
々算出する。ステップ102では、各矩形領域内の輝度
積算値をそれぞれの矩形領域内の全画素数で除算するこ
とにより、各矩形領域内の輝度平均値P1,P2,P3
(図7参照)を算出し、輝度平均値レジスタ22にウイ
ンドウの位置に応じて保存する。
【0024】次のステップ104では、隣接する矩形領
域内の輝度平均値の差(P1−P2)、(P3−P2)
の各々と、しきい値K1とを比較し、次の条件を満足す
るか否かを判断する。
【0025】 (P1−P2>K1)かつ(P3−P2>K1) ステップ104で上記の条件を満足すると判断されたと
き、すなわち隣接する矩形領域内の輝度平均値の差が大
きいことから眼の候補領域であると判断される場合に
は、ステップ106において、顔画像が記憶されている
画像メモリとは別の画像メモリ32へ輝度平均値の差の
総和(P1−P2)+(P3−P2)の値を書き込む。
書き込むべき座標は、矩形領域2の中心点の座標に書き
込む。同時にステップ108においてヒストグラムメモ
リ24に記憶されている輝度平均値の差の総和の度数分
布を表すヒストグラムの総和(P1−P2)+(P3−
P2)に対する度数を1増加する。
【0026】ステップ104において上記の条件を満足
しないと判断されたとき、すなわち隣接する矩形領域間
の輝度平均値の差が小さい場合には、顔の肌領域である
と推定してステップ110において、顔画像が記憶され
ている画像メモリとは別の画像メモリ32へ0を書き込
む。書き込むべき座標は、矩形領域2の中心点の座標に
書き込む。同時に、ステップ112においてヒストグラ
ムメモリ24の総和が0の度数を1増加する。
【0027】次のステップ114では、顔画像全面につ
いてステップ100〜ステップ112の処理が終了した
か否かを判断し、処理が終了していない場合にはウイン
ドウを1画素ずつずらしてステップ100に戻り、上記
の処理を繰り返す。なお、ウインドウをずらす方向は左
右方向、上下方向、斜め方向のいずれでもよい。
【0028】上記の処理を、矩形のウインドウを1画素
ずつずらしながら、入力画像である顔画像全体に対して
行うことにより、輝度値が輝度平均値の差の総和に変換
処理された画像及びヒストグラムが得られる。
【0029】ステップ114で顔画像全面について処理
が終了していると判断された場合は、ステップ116に
おいてヒストグラムメモリに記憶されているヒストグラ
ムに基づいて輝度平均値の差の総和(P1−P2)+
(P3−P2)に対するしきい値K2を算出する。すな
わち、ヒストグラムの上位の度数から度数を積算し、積
算した値が全度数に対して所定割り合いに到達した際の
総和(P1−P2)+(P3−P2)の値をしきい値K
2として設定する。この全度数に対する所定割り合い
は、予めシミュレーション等によって設定される。
【0030】ステップ118では、ステップ106で輝
度平均値の差の総和(P1−P2)+(P3−P2)が
書き込まれた画像メモリ上の各画素について輝度平均値
の差の総和(P1−P2)+(P3−P2)としきい値
K2とを比較して次の条件を満足するか否かを判断す
る。
【0031】(P1−P2)+(P3−P2)>K2 上記条件を満足する画素に対してはステップ120にお
いて出力するときの値を1とし、上記条件を満足しない
画素に対してはステップ122において出力するときの
値を0とし、2値化を行う。上記の2値化処理はステッ
プ124で画像全面について処理が終了したと判断され
るまで継続される。そして、画像全面について処理を行
うことにより2値化画像が得られる。
【0032】上記のように処理したときの処理結果を図
8に示す。図8(A)は、原画像が眼を開いている場合
の処理結果であり、図8(B)は、原画像が眼を閉じて
いる場合の処理結果であり、いずれの場合においても2
値化画像において顔の特徴である眼が良好に抽出されて
おり、この2値化画像から眼の位置を特定することがで
きる。なお、図8(A)、(B)において中央の画像
は、ステップ100〜112の処理を画像全面に対して
行ったときの処理画像である。
【0033】図9(B)は、図9(A)に示すように顔
が正面を向いていない場合の2値化画像を求めた場合の
処理結果であり、眼が良好に抽出されており、また、図
9(C)は、顔が正面を向いていない場合の眼を抽出し
たときの処理結果であり、眼が良好に抽出されている。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第1の実施の形態において、図10に示すよ
うに眼と眉とが接近している顔の画像について処理を行
うと、矩形領域1に眉が入った場合には矩形領域1の輝
度平均値が小さくなり、最終的に2値化画像の出力結果
が小さくなる場合がある。このため、第2の実施の形態
では、図7に示したウインドウ40の矩形領域1を図1
1に示すように面積が等しい上下2つの矩形領域1A,
1Bに2分割して4つの矩形領域からなるウインドウ4
4とし、眉が矩形領域内に入る場合には眉が入った領域
を除外して演算することにより2値化画像の出力結果が
小さくなるのを防止したものである。
【0035】次に、第2の実施の形態の顔画像抽出処理
ルーチンについて図12を参照して説明する。なお、図
12において図5の処理ルーチンと同一部分には同一符
号を付して説明する。
【0036】画像メモリ20から顔画像のデータを読み
込み、入力された顔画像上に、顔画像の縦方向に4個の
矩形の領域が連続するようにウインドウ44を設定す
る。
【0037】図12のステップ100で、各矩形領域内
の全画素の輝度積算値を各々算出すした後、ステップ1
02において、各矩形領域内の全画素数で輝度積算値を
各々除算することにより、各矩形領域内の輝度平均値P
1A,P1B,P2,P3を算出し、輝度平均値レジス
タ22に保存する。矩形領域1A,1Bは、矩形領域1
を2分割したものであるため、第1の実施の形態で説明
した矩形領域1の輝度平均値P1との間には、(P1A
+P1B)/2=P1の関係がある。
【0038】次のステップ103では、矩形領域1A,
1B内の輝度平均値の差(P1B−P1A)と、しきい
値K3とを比較する。
【0039】ステップ103で(P1B−P1A)<K
3を満足する場合には、すなわち隣接する矩形領域間の
輝度平均値の差が小さい場合には、顔の肌領域であると
推定して以下で説明するように演算結果に反映させ、
(P1B−P1A)<K3を満足しない場合は、眉が矩
形領域1A内に入ったと推定して以下で説明するように
眉が入った矩形領域1Aのデータを除外して演算するよ
うにする。
【0040】すなわち、ステップ103の判断が肯定さ
れた場合には、眉が矩形領域1A内に入っていないと判
断して、第1の実施の形態の図6で説明したステップ1
04〜ステップ108と同様の処理を行う。
【0041】一方、ステップ103の判断が否定された
場合には、眉が矩形領域1A内に入ったと判断し、矩形
領域1A内の輝度平均値P1Aを除外して演算に用いな
いようにし、矩形域1B、2、3内の輝度平均値の差
(P1B−P2)、(P3−P2)の各々と、しきい値
K4とを比較し、次の条件を満足するか否かを判定す
る。なお、しきい値K4は、ステップ104のしきい値
K1と同じ値に設定することができる。
【0042】 (P1B−P2>K4)かつ(P3−P2>K4) ステップ105で上記の条件を満足すると判断されたと
き、すなわち隣接する矩形領域間の輝度平均値の差が大
きいことから眼の候補領域であると判断される場合に
は、ステップ107において、顔画像が記憶されている
画像メモリとは別の画像メモリへ輝度平均値の差の総和
(P1B−P2)+(P3−P2)の値を書き込む。書
き込むべき座標は、矩形領域2の中心点の座標に書き込
む。同時にステップ109においてヒストグラムメモリ
24に記憶されている輝度平均値の差の総和の度数分布
を表すヒストグラムの総和(P1B−P2)+(P3−
P2)に対する度数を1増加する。
【0043】ステップ105において上記の条件を満足
しないと判断されたときは、第1の実施の形態と同様
に、顔画像が記憶されている画像メモリとは別の画像メ
モリへ0を書き込む。同時にステップ112において総
和が0の度数を1増加する。
【0044】上記の処理は、ステップ114で顔画像全
面について処理が終了したと判断されるまで繰り返さ
れ、ステップ114で処理が終了していると判断された
場合は、ステップ116において作成されたヒストグラ
ムから上記と同様にして輝度平均値の差の総和に対する
しきい値K2を算出する。ステップ118では、ステッ
プ106において(P1−P2)+(P3−P2)が、
ステップ107において(P1B−P2)+(P3−P
2)が書き込まれた画像メモリ上の各画素について、各
画素の値(P1−P2)+(P3−P2)または(P1
B−P2)+(P3−P2)としきい値K2とを比較し
て次の条件を満足するか否かを判断する。なお、上述し
たようにP1=(P1A+P1B)/2である。
【0045】(P1−P2)+(P3−P2)>K2 または(P1B−P2)+(P3−P2)>K2 上記条件を満足する画素に対してはステップ120にお
いて出力するときの値を1とし、上記条件を満足しない
画素に対してはステップ122において出力するときの
値を0とし、2値化を行い、第1の実施の形態で説明し
たように2値化画像を得る。
【0046】なお、上記の各実施の形態では、矩形領域
2の縦サイズを矩形領域1の縦サイズの略2倍とする例
について説明したが、個人差(眼の太さ)に応じて矩形
領域2の縦サイズを変化させてもよい。
【0047】この場合には、矩形領域2の縦サイズを複
数個設定しておき、最初に抽出された眼の座標において
各矩形領域2の縦サイズ毎に出力を演算し、最も高い出
力値が演算された矩形領域2の縦サイズを選択するよう
にすることができる。
【0048】このように、最初の抽出時に最適なウイン
ドウサイズを選択することにより、個人差、特に眼の太
さに対応して安定に眼の位置を抽出することができる。
【0049】また、上記の各実施の形態では、眼の位置
を検出する例について説明したが、ウインドウの大きさ
を変更して上記と同様の手法を適用することにより、眼
以外の顔の別の特徴である眉、口等も検出可能である。
そして、これらの特徴点の位置関係を検証に用いること
により、信頼性の高い顔の特徴を抽出を行うことができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
縦方向の境界のみを考慮した矩形のウインドウを設定し
ているため、白眼と黒眼の区別が明確にできない赤外画
像の場合でも眼等の顔の特徴の候補となる領域を正確に
抽出できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は従来のウインドを示す図であり、
(B)は従来技術による眼の位置検出のシミュレーショ
ン結果を示す図であり、(C)はシミュレーションに用
いたウインドを示す図であり、(D)は分離度と各領域
の輝度との関係を示す線図である。
【図2】従来技術の問題点を説明するための図であり、
(A)は原画像、(B)は分離度フィルタ出力結果、
(C)はしきい値が図1と同じ場合の2値化画像、
(D)はしきい値を小さくした場合の2値化画像であ
る。
【図3】赤外画像を示す図である。
【図4】本実施の形態のブロック図である。
【図5】第1実施の形態における顔画像抽出処理ルーチ
ンを示す流れ図である。
【図6】第1の実施の形態のウインドウ構成を示す図で
ある。
【図7】第1の実施の形態の輝度平均値を示す線図であ
る。
【図8】(A)は眼を開いている場合における第1の実
施の形態による処理結果を示す図であり、(B)は眼を
閉じている場合における第1の実施の形態による処理結
果を示す図である。
【図9】(A)は処理対象画像を示す図であり、(B)
は(A)の処理対象画像を第1の実施の形態によって処
理した処理結果を示す図であり、(C)は眼の位置を抽
出した場合における処理結果を示す図である。
【図10】眼と眉とが接近している顔の画像を示す図で
ある。
【図11】(A)は第2の実施の形態のウインドウ構成
を示す図であり、(B)は第2の実施の形態の輝度平均
値を示す線図である。
【図12】第2実施の形態における顔画像抽出処理ルー
チンを示す流れ図である。
【符号の説明】
10 カメラ 12 アナログ−ディジタル変換器 20 画像メモリ 22 平均値レジスタ 24 ヒストグラムメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 330 G06T 7/00 G06T 7/00 510

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された顔画像上で顔の縦方向に隣接し
    て連続するように設定された少なくとも3個の矩形領域
    からなるウインドウ内の各矩形領域内の輝度平均値を算
    出する輝度平均値算出手段と、 隣接する矩形領域の輝度平均値の差及び前記輝度平均値
    の差の総和を演算する演算手段と、 前記輝度平均値の差及び前記輝度平均値の差の総和をし
    きい値と比較し、しきい値より大きい画素を抽出する抽
    出手段と、 を含む顔の特徴抽出装置。
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