JP3315036B2 - ゴミ焼却炉の燃焼制御装置 - Google Patents

ゴミ焼却炉の燃焼制御装置

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JP3315036B2 JP20439196A JP20439196A JP3315036B2 JP 3315036 B2 JP3315036 B2 JP 3315036B2 JP 20439196 A JP20439196 A JP 20439196A JP 20439196 A JP20439196 A JP 20439196A JP 3315036 B2 JP3315036 B2 JP 3315036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、底部に押し込み投
入機構を備え、クレーン機構によりゴミ容量が所定レベ
ルに維持されるようにゴミが投入されるゴミホッパと、
前記押し込み投入機構により炉内に投入されたゴミを搬
送しながら焼却処理するストーカ式の焼却処理帯と、目
標処理量のゴミを焼却処理するべく前記押し込み投入機
構によるゴミの投入量、及び前記焼却処理帯によるゴミ
の搬送速度を調節するゴミ搬送制御手段とを備えてある
ゴミ焼却炉の燃焼制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゴミ焼却炉の燃焼制御装置におけ
るゴミ搬送制御手段としては、一日のゴミの目標処理量
を達成するための計画線に沿って、前記押し込み投入機
構によるゴミの投入量、及び前記焼却処理帯によるゴミ
の搬送速度を調節するものや、炉内で生じた燃焼熱によ
り蒸気を生成する廃熱ボイラからの生成蒸気量が目標蒸
気量となるように、前記押し込み投入機構によるゴミの
投入量、及び前記焼却処理帯によるゴミの搬送速度を調
節するものがあった。そして、前記焼却処理帯の下流側
からゴミの燃焼火炎の終端位置、つまりガス化燃焼の終
了する燃え切り位置を検出する撮像手段を設けて、燃え
切り位置が所定範囲に入るように、前記ゴミ搬送制御手
段により決定された前記押し込み投入機構によるゴミの
投入量、及び前記焼却処理帯によるゴミの搬送速度を増
減調節する補正手段を設けることにより熱灼減量の目標
値を達成していた。例えば、燃え切り位置が下流側に移
動すると熱灼減量が多くなるおそれがあるために、前記
押し込み投入機構によるゴミの投入量、及び前記焼却処
理帯によるゴミの搬送速度を減少補正し、燃え切り位置
が上流側に移動するとゴミ切れにより火格子燃焼率が低
下するおそれがあるために、前記押し込み投入機構によ
るゴミの投入量、及び前記焼却処理帯によるゴミの搬送
速度を増大補正していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術によれば、補正手段は、撮像手段により入力された
燃焼画像から判断されるゴミの現在の燃え切り位置に基
づいて補正量を決定するものであり、検出された燃え切
り位置よりも上流側のゴミの燃焼状態を考慮するもので
はなかったために、現在検出されている燃え切り位置よ
りも上流側に含水量の多いゴミや、低カロリーのゴミが
多量に存在する場合等には、長時間にわたり燃焼状態が
悪化するおそれがあった。そこで、前記押し込み投入機
構の上方に設置されたゴミホッパへゴミを搬送するクレ
ーン機構に重量検出機構を設置して、その重量検出機構
による検出ゴミ重量に基づいてゴミのみかけ比重を求
め、その値に基づいて燃焼前のゴミ質を判断することが
提案されているが、ゴミホッパ内でゴミが圧密になるば
かりか、ゴミホッパへ搬送されたゴミがいつ炉内に投入
されるのかが明確ではないために、ゴミの質を正確に判
断できるものではないという欠点があった。本発明の目
的は、上述した従来欠点を解消し、燃焼開始直後のゴミ
であって、燃焼中心位置よりも上流側にあるゴミの質を
検知することにより、継続的に安定したゴミ燃焼制御を
行い得るゴミ焼却炉の燃焼制御装置を提供する点にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明によるゴミ焼却炉の燃焼制御装置の特徴構成は、
底部に押し込み投入機構を備え、クレーン機構によりゴ
ミ容量が所定レベルに維持されるようにゴミが投入され
るゴミホッパと、前記押し込み投入機構により炉内に投
入されたゴミを搬送しながら焼却処理するストーカ式の
焼却処理帯と、目標処理量のゴミを焼却処理するべく前
記押し込み投入機構によるゴミの投入量、及び前記焼却
処理帯によるゴミの搬送速度を調節するゴミ搬送制御手
段とを備え、前記焼却処理帯の乾燥帯にゴミの燃焼が始
る着火領域を設定してあるゴミ焼却炉の燃焼制御装置で
あって、 前記着火領域を画像処理で判断し、その直上流
側の所定幅の領域を着火開始領域として、前記着火開始
領域のゴミの放射温度を検出する赤外線検知手段を前記
乾燥帯に臨ませて設け、炉内へのゴミ投入量を検出する
ゴミ投入量検出手段を設け、前記赤外線検知手段によ
検出される前記着火開始領域のゴミの放射温度である
ミ表面温度、及び、前記ゴミ投入量検出手段による炉内
への単位時間当たりの検出ゴミ投入量に基づいて、前記
ゴミ搬送制御手段により決定された前記押し込み投入機
構によるゴミの投入量、または、前記焼却処理帯による
ゴミの搬送速度を補正する補正手段を設けたことにあ
る。
【0005】以下に作用を説明する。炉内に投入直後の
ゴミの放射温度ではゴミ質による顕著な相違がみられ
ず、また、投入後、着火前のゴミの放射温度は水分の影
響を把握することができてもゴミの保有する熱量を判断
できない。例えば、水分が多くても発熱量が多い破砕ゴ
ミ等のように、含水量の程度のみを検出してもその後の
燃焼状態を適性に制御できないのであるが、赤外線検知
手段により検知されたゴミの着火開始領域の放射温度に
よれば、高カロリーゴミであれば燃焼温度が高く、低カ
ロリーゴミであれば燃焼温度が低いと検出されるので、
その値に基づいてその後の燃焼状態が推定できる。さら
に、上述の赤外線検知手段によるゴミの着火開始領域の
放射温度の検知時点より以前の燃焼領域での燃焼状況
が、炉内への単位時間当たりのゴミ投入量で判明する。
例えば、炉内への単位時間当たりのゴミ投入量としてゴ
ミホッパへの単位時間当たりのゴミ投入量を用いるもの
では、ゴミ投入量が多ければゴミ質が良く燃焼状態が良
好なためにゴミホッパ内のゴミの減少率が大となり、ゴ
ミホッパへの単位時間当たりのゴミ投入量が少なければ
ゴミ質が悪く燃焼状態が悪化しているためにゴミホッパ
内のゴミの減少率が小となっていると判明するのであ
る。そこで、補正手段は、ゴミ投入量検出手段による検
出ゴミ投入量に基づく現在のゴミの燃焼状態と、赤外線
検知手段による検出ゴミ表面温度に基づく今後のゴミの
燃焼状態とに鑑みて、ゴミ搬送制御手段により決定され
た押し込み投入機構によるゴミの投入量、または、焼却
処理帯によるゴミの搬送速度を補正するのである。例え
ば、検出ゴミ投入量に基づき現在のゴミの燃焼状態が悪
いと判断され、検出ゴミ表面温度に基づき今後のゴミの
燃焼状態が良くなると判断された時には、燃え切り位置
が上流側に移行すると予測して、事前にゴミの投入量、
または、搬送速度を増大補正するのであり、検出ゴミ投
入量に基づき現在のゴミの燃焼状態が良いと判断され、
検出ゴミ表面温度に基づき今後のゴミの燃焼状態が悪く
なると判断された時には、燃え切り位置が下流側に移行
すると予測して、事前にゴミの投入量、または、搬送速
度を減少補正するのである。さらに、ゴミ質を判断する
際に、検出ゴミ表面温度が、低カロリーゴミを示す低温
側基準温度よりも低い温度であり、または、高カロリー
ゴミを示す高温側基準温度よりも高い温度である状態が
短時間であれば、その後の燃焼状態に重大な影響を与え
ることがないと判断されるので、それらの状態が所定時
間継続した場合に限り補正をかけるようにすれば、過補
正を回避できるのである。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明によれば、炉内への単位
時間当たりのゴミ投入量に基づく現在のゴミの燃焼状態
と、ゴミの着火開始領域の放射温度に基づく今後のゴミ
の燃焼状態を検知することにより、継続的に安定したゴ
ミ燃焼制御を行い得るゴミ焼却炉の燃焼制御装置を提供
することができるようになった。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に発明の実施の形態を説明す
る。ゴミ焼却炉は、図1に示すように、底部に押し込み
投入機構5を備えたゴミホッパ3と、前記押し込み投入
機構5により投入されたゴミを搬送しながら焼却処理す
るストーカ式の焼却処理帯6,7,8と、前記焼却処理
帯6,7,8による処理済の灰を集める灰ピット4と、
前記焼却処理帯6,7,8の上方空間に形成された煙道
2に備えた廃熱ボイラ16、排ガス処理装置17等を設
けて構成してある。
【0008】前記押し込み投入機構5は、前記ゴミホッ
パ3に投入されたゴミをゴミ供給口1に向けて押し込む
押し込み作用体(図示せず)を油圧シリンダC1により
往復作動させてゴミを炉内に投入するように構成してあ
る。前記ゴミホッパ3の上方からホッパ内に堆積された
ゴミ容量を検出する超音波式のゴミレベル検出センサ3
aを設けてあり、前記押し込み投入機構5により炉内に
投入されるに連れて低下するホッパ内のゴミレベルを検
知し、常に所定の基準ゴミレベルが確保されるように、
ゴミピット(図示せず)のゴミがクレーン機構(図示せ
ず)により投入される。前記焼却処理帯6,7,8は、
前記投入口1から投入されたゴミを搬送しながら乾燥さ
せる乾燥帯6と、前記乾燥帯6で乾燥されたゴミを搬送
しながら燃焼させる燃焼帯7と、前記燃焼帯7で燃焼さ
れたゴミを灰化する後燃焼帯8を段差部d1,d2を介
して連設して構成してあり、各処理帯は、斜め上下姿勢
に配置された火格子Gを各別に設けられた油圧シリンダ
C2,C3,C4により斜め上下方向に往復移動させる
ストーカ機構で構成してある。各焼却処理帯6,7,8
の下部には各別に風箱12を設けて、送風機13により
乾燥・燃焼用の空気を供給路14を介して供給するよう
構成してあり、各風箱12には空気供給量を調節するダ
ンパDを設けてある。前記供給路14には、燃焼用の空
気を調温する熱交換器Tを配してあり、ゴミ質により加
熱温度を調節する温度制御手段30を設けてある。前記
後燃焼帯8で灰化された残渣は、灰シュート10に落下
してコンベア機構により前記灰ピット4に集積される。
前記廃熱ボイラ16は、前記煙道2で二次燃焼された燃
焼排ガスの保有する熱エネルギーにより蒸気を生成し、
発電機18に接続された蒸気タービンを駆動する。前記
廃熱ボイラ16を通過した排ガスはバグフィルタや洗煙
装置等の排ガス処理装置17を経て煙突(図示せず)か
ら排気される。
【0009】上述のゴミ焼却炉には、目標処理量のゴミ
を焼却処理するべく、前記廃熱ボイラ16に設けられた
蒸気量検出センサ(図示せず)による検出蒸気量が、前
記廃熱ボイラ16で生成されるべき蒸気量として演算導
出された目標蒸気量となるように、前記押し込み投入機
構によるゴミの投入量、及び前記焼却処理帯6,7,8
によるゴミの搬送速度を調節するゴミ搬送制御手段2
0、及び、前記各風箱12からの送風量を調節する供給
空気量制御手段(図示せず)等を設けてある。ここに、
前記目標蒸気量は、予め想定されたゴミの平均保有熱
量、燃焼用空気による入熱量等の全入熱量と、排ガスに
よる出熱量、損失熱量等の全出熱量の差にボイラ効率を
乗じた値を蒸気生成に供される熱量として求め、その熱
量により生成される蒸気量を演算して求める。
【0010】前記ゴミホッパ3へのゴミ投入量を検出す
ることにより、前記燃焼帯7での現在のゴミの燃焼状態
を間接的に検出するゴミ投入量検出手段Dを設けてあ
る。つまり、前記押し込み投入機構5による炉内へのゴ
ミの投入量は、前記ゴミ搬送制御手段20により調整さ
れるので、燃焼状態が良い場合にはゴミの投入量が増
し、燃焼状態が悪い場合にはゴミの投入量が減ることに
なる。その結果、前記ゴミレベル検出センサ3aによる
検出ゴミレベルが所定の基準ゴミレベルを確保するよう
に前記クレーン機構が作動するので、前記クレーン機構
による前記ゴミホッパ3へのゴミ投入回数と、前記クレ
ーン機構に設けたロードセル(図示せず)の値とから単
位時間当たりの炉内への投入ゴミ重量が検出される。
【0011】前記乾燥帯6の天井壁には、前記乾燥帯6
に臨ませて赤外線検知手段としての赤外線カメラIを設
けてあり、前記焼却処理帯における着火開始領域のゴミ
の放射温度を検出する。詳述すると、前記赤外線検知手
段は、図2に示すような黒体輻射エネルギーに相当する
炉内からの輻射エネルギーを検出して温度を求めるもの
で、図3に示すように、前記乾燥帯6上で着火する火炎
中のCO,CO2 ,NOx,SOx、さらには、H2
による赤外線エネルギー吸収帯域を回避すべく、前記赤
外線カメラに透過波長が約3.9(3.6〜4)μmの
フィルタ(図示せず)を取り付けてあり、以て、前記乾
燥帯6での燃焼火炎を透過して輻射エネルギーを計測可
能なように構成してある。前記赤外線カメラIにより、
前記フィルタを介した画像と前記フィルタを介さない画
像とを撮影し、画像処理手段(図示せず)によりそれら
両画像における乾燥帯6上の温度差が検出された領域を
着火領域と判断し、そのすぐ上流側の所定幅の領域を着
火開始領域とし、その領域における前記フィルタを介し
た画像におけるゴミ表面温度の平均値を求める。上述し
た単位時間当たりの炉内への投入ゴミ重量と上述したゴ
ミ表面温度の平均値に基づいて、今後の前記燃焼帯7に
おけるゴミの燃え切り位置の推移が予測されることにな
り、前記ゴミ搬送制御手段20により決定された前記押
し込み投入機構によるゴミの投入量、即ち、前記油圧シ
リンダC1の単位時間当たりの作動回数を補正する補正
手段20bを設けてある。例えば、図4に示すように、
単位時間当たりの炉内への投入ゴミ重量から炉内に投入
されたゴミの量が多いと検出され、ゴミ表面温度の平均
値が低温側基準温度よりも低い状態が所定時間継続した
場合には、今後ゴミの燃え切り位置が下流側にシフトす
ると判断して、その程度により前記油圧シリンダC1の
単位時間当たりの作動回数を10%程度下方に補正する
ことによりゴミの投入量を減少させて燃焼不良状態に移
行するのを回避する一方、単位時間当たりの炉内への投
入ゴミ重量から炉内に投入されたゴミの量が少ないと検
出され、ゴミ表面温度の平均値が高温側基準温度よりも
高い状態が所定時間継続した場合には、今後ゴミの燃え
切り位置が上流側にシフトすると判断して、その程度に
より前記油圧シリンダC1の単位時間当たりの作動回数
を10%程度上方に補正することによりゴミの投入量を
増大させてゴミ切れ状態に移行するのを回避する。即
ち、図4に示すマトリクスの組み合わせに基づいて補正
の有無、補正量を決定して補正するのである。ここに、
補正量はこの値に限るものではなく適宜設定すればよ
い。
【0012】さらに、前記温度制御手段30は、前記ゴ
ミ表面温度の平均値に基づいて前記熱交換器Tによる燃
焼用の空気を調温するものであり、常時は約70℃から
100℃に維持される空気温度を、前記平均値が低温側
基準温度よりも低い状態が所定時間継続した場合には、
その程度により燃焼用の空気温度を約150℃から20
0℃に高めてゴミの乾燥・燃焼を促進することにより燃
焼不良状態に移行するのを回避する一方、前記平均値が
高温側基準温度よりも高い状態が所定時間継続した場合
には、その程度により燃焼用の空気温度を常温に下げて
高温燃焼による火格子の焼損するのを防止する。
【0013】以上説明したように、ゴミ焼却炉の燃焼制
御装置は、底部に押し込み投入機構5を備え、クレーン
機構によりゴミ容量が所定レベルに維持されるようにゴ
ミが投入されるゴミホッパ3と、前記押し込み投入機構
5により炉内に投入されたゴミを搬送しながら焼却処理
するストーカ式の焼却処理帯6,7,8と、目標処理量
のゴミを焼却処理するべく前記押し込み投入機構5によ
るゴミの投入量、及び前記焼却処理帯6,7,8による
ゴミの搬送速度を調節するゴミ搬送制御手段20とを備
えてあり、前記焼却処理帯6におけるゴミの着火開始領
域の放射温度を検出する赤外線検知手段I、及び、炉内
へのゴミ投入量を検出するゴミ投入量検出手段Dを設
け、前記赤外線検知手段Iによる検出ゴミ温度、及び、
前記ゴミ投入量検出手段Dによる炉内への単位時間当た
りの検出ゴミ投入量に基づいて、前記ゴミ搬送制御手段
20により決定された前記押し込み投入機構5によるゴ
ミの投入量を補正する補正手段20bを設けて構成され
るものである。
【0014】上述したゴミ搬送制御手段、赤外線検知手
段、ゴミ投入量検出手段、補正手段等の各機能実現手段
の一部または全部は、マイクロコンピュータ等の各種コ
ンピュータ、メモリ回路、その他の公知の周辺回路技術
を用いて構成されるものである。
【0015】以下に、別実施形態を説明する。上述の実
施形態では、赤外線検知手段を、波長3.9μmのフィ
ルタを備え、装着状態と非装着状態とに切り換えて使用
する赤外線カメラで構成するものを説明したが、フィル
タとしては、波長3.9μmのフィルタでなくとも計測
対象物と放射温度計測器1との間に介在するガスによる
赤外線エネルギー吸収帯域を回避できる波長であれば任
意であり、また、波長3.9μmのフィルタを装着した
赤外線カメラと該フィルタを装着しない赤外線カメラと
の二台の赤外線カメラを設けて各別に撮影するように構
成してもよい。さらには、赤外線検知手段は赤外線カメ
ラに限定するものではなく、適宜公知の赤外線検知素子
を用いて構成できる。例えば、スポット型赤外線センサ
を、前記乾燥帯6の天井壁に形成した計測孔から炉内に
臨むように設けて、前記乾燥帯6上のゴミ表面温度を数
十mm〜数百mmのスポット径で複数箇所計測するよう
に構成してもよい。
【0016】補正手段20bにおける低温側基準温度は
約900℃が好ましく、高温側基準温度は約1000℃
が好ましいが、この値に限るものではなく各ゴミ焼却炉
で処理されるゴミの平均的な質に基づいて適宜定めれば
よい。また、その際の所定時間は15から30分程度が
好ましいが、炉の規模に応じて適宜定めることができ
る。
【0017】上述の実施形態では、補正手段20bは、
ゴミ搬送制御手段20により決定された前記押し込み投
入機構5によるゴミの投入量、即ち、前記油圧シリンダ
C1の単位時間当たりの作動回数を補正するものを説明
したが、目標処理量を補正するように構成してもよい。
つまり、単位時間当たりの炉内への投入ゴミ重量から炉
内に投入されたゴミの量が多いと検出され、低温側基準
温度よりも低い状態が所定時間継続した場合には、その
程度により目標処理量を下方に補正することによりゴミ
の投入量を減少させて燃焼不良状態に移行するのを回避
する一方、単位時間当たりの炉内への投入ゴミ重量から
炉内に投入されたゴミの量が少ないと検出され、高温側
基準温度よりも高い状態が所定時間継続した場合には、
その程度により目標処理量を上方に補正することにより
ゴミの投入量を増大させてゴミ切れ状態に移行するのを
回避するのである。
【0018】上述の実施形態では、補正手段20bによ
り前記押し込み投入機構5によるゴミの投入量を補正す
る例を説明したが、前記押し込み投入機構5によるゴミ
の投入量の補正と共に、或いは、前記押し込み投入機構
5によるゴミの投入量の補正の代わりに、前記乾燥帯6
における搬送速度、即ち前記油圧シリンダC2の単位時
間当たりの作動回数を補正するように構成してもよい。
例えば、単位時間当たりの炉内への投入ゴミ重量から炉
内に投入されたゴミの量が多いと検出され、ゴミ表面温
度の平均値が低温側基準温度よりも低い状態が所定時間
継続した場合には、今後ゴミの燃え切り位置が下流側に
シフトすると判断して、その程度により前記油圧シリン
ダC2の単位時間当たりの作動回数を10%程度下方に
補正することによりゴミの搬送速度を減少させて乾燥を
促進することで燃焼不良状態に移行するのを回避する一
方、単位時間当たりの炉内への投入ゴミ重量から炉内に
投入されたゴミの量が少ないと検出され、ゴミ表面温度
の平均値が高温側基準温度よりも高い状態が所定時間継
続した場合には、今後ゴミの燃え切り位置が上流側にシ
フトすると判断して、その程度により前記油圧シリンダ
C2の単位時間当たりの作動回数を10%程度上方に補
正することによりゴミの搬送速度を増大させてゴミ切れ
状態に移行するのを回避するのである。さらに、燃焼帯
7が上下二段構成されるものでは、上述の乾燥帯6の補
正に加えて、燃焼帯7の上流段の搬送速度をも補正する
ことにより、その効果が増大することになる。
【0019】先に示した実施形態では、炉内へのゴミ投
入量を検出するゴミ投入量検出手段Dを、前記ゴミホッ
パ3へのゴミ投入量を検出するもので構成したが、ゴミ
投入量検出手段Dとしては、押し込み投入機構5による
作動回数と一回に押し込まれる平均ゴミ量に基づいて求
めるものであってもよいが、この場合には、ゴミホッパ
内のゴミが圧密になっているために多少不正確となる。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴミ焼却炉の概略構成図
【図2】黒体輻射エネルギーの波長特性図
【図3】大気の透過率の特性図
【図4】補正手段による補正量データの説明図
【符号の説明】
1 ゴミ供給口 5 押し込み投入機構 20 ゴミ搬送制御手段 20b 補正手段 D ゴミ投入量検出手段 I 赤外線検知手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に押し込み投入機構(5)を備え、
    クレーン機構によりゴミ容量が所定レベルに維持される
    ようにゴミが投入されるゴミホッパ(3)と、前記押し
    込み投入機構(5)により炉内に投入されたゴミを搬送
    しながら焼却処理するストーカ式の焼却処理帯と、目標
    処理量のゴミを焼却処理するべく前記押し込み投入機構
    (5)によるゴミの投入量、及び前記焼却処理帯による
    ゴミの搬送速度を調節するゴミ搬送制御手段(20)と
    を備え、前記焼却処理帯の乾燥帯にゴミの燃焼が始る着
    火領域を設定してあるゴミ焼却炉の燃焼制御装置であっ
    て、前記着火領域を画像処理で判断し、その直上流側の所定
    幅の領域を着火開始領域として、前記着火開始領域のゴ
    ミの放射温度を検出する 赤外線検知手段(I)を前記乾
    燥帯(6)に臨ませて設け、 炉内へのゴミ投入量を検出するゴミ投入量検出手段
    (D)を設け、 前記赤外線検知手段(I)により検出される前記着火開
    始領域のゴミの放射温度であるゴミ表面温度、及び、前
    記ゴミ投入量検出手段(D)による炉内への単位時間当
    たりの検出ゴミ投入量に基づいて、 前記ゴミ搬送制御手段(20)により決定された前記押
    し込み投入機構(5)によるゴミの投入量、または、前
    記焼却処理帯によるゴミの搬送速度を補正する補正手段
    (20b)を設けてあるゴミ焼却炉の燃焼制御装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段(20b)は、前記検出ゴ
    ミ表面温度が低温側基準温度よりも低い状態が所定時間
    継続し、且つ、前記検出ゴミ投入量が基準投入量よりも
    多い場合に、マイナス補正するものである請求項1記載
    のゴミ焼却炉の燃焼制御装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記検出ゴミ表面温度
    が高温側基準温度よりも高い状態が所定時間継続し、且
    つ、前記検出ゴミ投入量が基準投入量よりも少ない場合
    に、プラス補正するものである請求項1又は2記載のゴ
    ミ焼却炉の燃焼制御装置。
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