JP3314487B2 - 歯溝の振れ測定装置 - Google Patents
歯溝の振れ測定装置Info
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- JP3314487B2 JP3314487B2 JP26984393A JP26984393A JP3314487B2 JP 3314487 B2 JP3314487 B2 JP 3314487B2 JP 26984393 A JP26984393 A JP 26984393A JP 26984393 A JP26984393 A JP 26984393A JP 3314487 B2 JP3314487 B2 JP 3314487B2
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- measuring
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- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車の誤差に関する歯
溝の振れを測定する装置に関するものである。
溝の振れを測定する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】かさ歯車の誤差に関する歯溝の振れは、
図２Ａに示すように、玉などの接触片Ｏを、平均円錐距
離における歯溝の両側歯面に、ピッチ円付近Ｐで接触さ
せたときの円錐に垂直な方向Ｎにおける位置の最大差で
表わされる。すなわち、各歯溝について、歯車の中心軸
から接触片Ｏまでの距離Ｒの変動を測定することにより
求めることになる。従来この歯溝の振れの測定は、三次
元測定機又は歯車専用の測定機を用いて行われている
が、これらの測定機は高価であると共に、被測定歯車を
固定して測定するため、次の測定誤差が発生する。
図２Ａに示すように、玉などの接触片Ｏを、平均円錐距
離における歯溝の両側歯面に、ピッチ円付近Ｐで接触さ
せたときの円錐に垂直な方向Ｎにおける位置の最大差で
表わされる。すなわち、各歯溝について、歯車の中心軸
から接触片Ｏまでの距離Ｒの変動を測定することにより
求めることになる。従来この歯溝の振れの測定は、三次
元測定機又は歯車専用の測定機を用いて行われている
が、これらの測定機は高価であると共に、被測定歯車を
固定して測定するため、次の測定誤差が発生する。
【０００３】図３に示すように、歯Ｔ1，Ｔ2の間の歯溝
に測定子の接触片Ｏを矢印方向から押し当てたときに、
接触片Ｏが丁度歯溝の中心にないと、被測定歯車Ｗが測
定機に固定されて回転できないので、接触片Ｏが歯Ｔ1
の片面に当って停止し、歯Ｔ2との間には隙間Ｓがある
ままで接触片Ｏの位置を測定してしまい、測定誤差が出
る。
に測定子の接触片Ｏを矢印方向から押し当てたときに、
接触片Ｏが丁度歯溝の中心にないと、被測定歯車Ｗが測
定機に固定されて回転できないので、接触片Ｏが歯Ｔ1
の片面に当って停止し、歯Ｔ2との間には隙間Ｓがある
ままで接触片Ｏの位置を測定してしまい、測定誤差が出
る。
【０００４】実開昭６１−１３１６１３号公報には、先
端に歯車を形成した軸付き歯車の軸部をＶブロックで弾
性的に把持する治具を設け、上下及び横方向に二次元的
に移動可能としたテーブルに取付けた測定子に対してこ
の治具を進退自在とした歯溝の振れ測定用治具が記載さ
れている。この測定用治具を使用して歯溝の振れ測定を
行う際に、測定子の送り力が被測定歯車のＶブロックの
弾性把持力より大に設定してあるので、測定子先端のボ
ールが被測定歯車の一方の歯に当ったときに、被測定歯
車を摩擦保持力に抗して回転させてボールが両側の歯面
に当る。
端に歯車を形成した軸付き歯車の軸部をＶブロックで弾
性的に把持する治具を設け、上下及び横方向に二次元的
に移動可能としたテーブルに取付けた測定子に対してこ
の治具を進退自在とした歯溝の振れ測定用治具が記載さ
れている。この測定用治具を使用して歯溝の振れ測定を
行う際に、測定子の送り力が被測定歯車のＶブロックの
弾性把持力より大に設定してあるので、測定子先端のボ
ールが被測定歯車の一方の歯に当ったときに、被測定歯
車を摩擦保持力に抗して回転させてボールが両側の歯面
に当る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記公開公報に記載さ
れた測定用治具を使用した歯溝の振れ測定では、被測定
歯車を回転させて測定子のボールが両側の歯に当るの
で、従来の被測定歯車を固定した場合のような片面当り
による測定誤差は出なくなる。しかし、被測定歯車を支
持した治具を測定子に対して進退することにより、測定
子のボールと被測定歯車の相対位置を調節するものであ
って、ボールと被測定歯車との相対加圧力を一定とする
機構を備えていない。
れた測定用治具を使用した歯溝の振れ測定では、被測定
歯車を回転させて測定子のボールが両側の歯に当るの
で、従来の被測定歯車を固定した場合のような片面当り
による測定誤差は出なくなる。しかし、被測定歯車を支
持した治具を測定子に対して進退することにより、測定
子のボールと被測定歯車の相対位置を調節するものであ
って、ボールと被測定歯車との相対加圧力を一定とする
機構を備えていない。
【０００６】ボールと被測定歯車の相対加圧力が変動す
ると、測定機や被測定歯車及びこれを支持する治具の精
度、剛性、更にこれらの弾性変形等に起因して約２０μ
ｍの範囲でボールの位置が変動する。例えば、かさ歯車
の精度のＪＩＳ（Ｂ１７０４）では、ピッチ円直径５０
ｍｍ以下の歯車で、歯みぞの振れの許容値が、０級で１
４μｍ、１級で２１μｍ、２級で３１μｍ、３級で４８
μｍと規定されており、上記の加圧力の変動による測定
誤差は、歯溝の振れの測定精度上無視できない量とな
る。
ると、測定機や被測定歯車及びこれを支持する治具の精
度、剛性、更にこれらの弾性変形等に起因して約２０μ
ｍの範囲でボールの位置が変動する。例えば、かさ歯車
の精度のＪＩＳ（Ｂ１７０４）では、ピッチ円直径５０
ｍｍ以下の歯車で、歯みぞの振れの許容値が、０級で１
４μｍ、１級で２１μｍ、２級で３１μｍ、３級で４８
μｍと規定されており、上記の加圧力の変動による測定
誤差は、歯溝の振れの測定精度上無視できない量とな
る。
【０００７】本発明は、歯溝の触れを測定する場合に、
測定子の片当りを防止すると共に、ボールと被測定歯車
の相対加圧力を一定として高精度の測定を可能とし、更
に簡単な構成の歯溝の振れ測定装置提供することを目的
とするものである。
測定子の片当りを防止すると共に、ボールと被測定歯車
の相対加圧力を一定として高精度の測定を可能とし、更
に簡単な構成の歯溝の振れ測定装置提供することを目的
とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベース上にワ
ーク支持治具を回転自在に設置し、該ワーク支持治具の
中心軸線を含む方向に揺動可能に設けた測定プローブ
と、該測定プローブをワークに加圧する部材と、該加圧
部材の加圧力を検知する部材と、測定プローブの変位を
検知する部材とからなる測定ユニットを上下方向及び前
記測定プローブの揺動方向に沿う横方向の二次元方向に
移動可能に設置した歯溝の振れ測定装置であって、測定
ユニットのベースからの高さを検知する部材を設置こと
もできる。
ーク支持治具を回転自在に設置し、該ワーク支持治具の
中心軸線を含む方向に揺動可能に設けた測定プローブ
と、該測定プローブをワークに加圧する部材と、該加圧
部材の加圧力を検知する部材と、測定プローブの変位を
検知する部材とからなる測定ユニットを上下方向及び前
記測定プローブの揺動方向に沿う横方向の二次元方向に
移動可能に設置した歯溝の振れ測定装置であって、測定
ユニットのベースからの高さを検知する部材を設置こと
もできる。
【０００９】
【作用】高さを調整した測定ユニットを横方向に移動し
て測定プローブがワークの歯溝に入り、歯の片面に当っ
たときに、ワークを回転させて歯の両面に当る。この状
態で測定ユニットを更に送り、測定プローブの加圧力が
一定値となったときに、測定プローブの変位量を読取
る。
て測定プローブがワークの歯溝に入り、歯の片面に当っ
たときに、ワークを回転させて歯の両面に当る。この状
態で測定ユニットを更に送り、測定プローブの加圧力が
一定値となったときに、測定プローブの変位量を読取
る。
【００１０】
【実施例】本発明の実施例を図１を参照して説明する。
ベース１にワーク取付治具２を回転自在に設け、これに
ワーク支持台３を介在させてワークＷを取付ける。その
上方に一点鎖線で示す測定プローブ５等からなる測定ユ
ニット４を設置する。この測定ユニット４は、図示を省
略したが、周知の二次元方向移動台と同様に、例えば、
縦送りネジと横送りネジを使用して上下及び横方向に移
動できるようにベース１上に取付ける。
ベース１にワーク取付治具２を回転自在に設け、これに
ワーク支持台３を介在させてワークＷを取付ける。その
上方に一点鎖線で示す測定プローブ５等からなる測定ユ
ニット４を設置する。この測定ユニット４は、図示を省
略したが、周知の二次元方向移動台と同様に、例えば、
縦送りネジと横送りネジを使用して上下及び横方向に移
動できるようにベース１上に取付ける。
【００１１】測定ユニット４は、測定プローブ５をプロ
ーブ支持体６に揺動可能に取付け、測定プローブ５を反
時計方向に付勢するスプリング７を設置する。測定プロ
ーブ５の一端にワークＷの歯溝に当接するボール５ａを
設けると共に、その反対側にもボール５ｂを設け、加圧
力検知用ダイヤルゲージ８とリニアスケール９をその両
側に対向して設置したもので、リニアスケール９にはイ
ンジケーター１０を接続する。測定プローブ５の揺動方
向は、ワークを取付ける回転治具２の中心軸線を含む面
に一致させる。すなわち、図１において、測定プローブ
５のボール５ａの中心の移動方向と回転治具２の軸線と
が紙面上となるように設ける。ベース１に測定高さ検知
用ダイヤルゲージ１１を設置し、その測定針をプローブ
支持体６の下面に当接させる。
ーブ支持体６に揺動可能に取付け、測定プローブ５を反
時計方向に付勢するスプリング７を設置する。測定プロ
ーブ５の一端にワークＷの歯溝に当接するボール５ａを
設けると共に、その反対側にもボール５ｂを設け、加圧
力検知用ダイヤルゲージ８とリニアスケール９をその両
側に対向して設置したもので、リニアスケール９にはイ
ンジケーター１０を接続する。測定プローブ５の揺動方
向は、ワークを取付ける回転治具２の中心軸線を含む面
に一致させる。すなわち、図１において、測定プローブ
５のボール５ａの中心の移動方向と回転治具２の軸線と
が紙面上となるように設ける。ベース１に測定高さ検知
用ダイヤルゲージ１１を設置し、その測定針をプローブ
支持体６の下面に当接させる。
【００１２】次に、図１に示す測定機による歯溝の触れ
の測定について説明する。先ず、回転治具２にワークＷ
を取付け、測定ユニット４を移動させて測定プローブ５
のボール５ａをワークＷの歯溝にほぼ位置させる。次
に、測定高さ検知用ダイヤルゲージ１１でプローブ支持
体６の高さを読取り、測定プローブ５のボール５ａが図
２Ａに示す測定位置となるように測定ユニット４を上下
に移動して高さを調整する。次に、測定ユニット４を横
方向に移動して測定プローブ５のボール５ａがワークＷ
の歯溝に入り、図３に示すように歯Ｔ1の片面に当った
ときにも、図２Ｂに示すようにワークＷを回転させて歯
Ｔ1，Ｔ2の両面に当る。この状態で測定ユニット４を更
に図において右方向に送ると、測定プローブ５はワーク
Ｗの反力で時計方向に回動し、スプリング７を圧縮す
る。そのスプリング７の変位量を加圧力検知用ダイヤル
ゲージ８で読取り、加圧力検知用ダイヤルゲージ８の読
取り値が一定値となったときに、リニアスケール９の値
を読取る。この値はインジケーター１０に表示される。
の測定について説明する。先ず、回転治具２にワークＷ
を取付け、測定ユニット４を移動させて測定プローブ５
のボール５ａをワークＷの歯溝にほぼ位置させる。次
に、測定高さ検知用ダイヤルゲージ１１でプローブ支持
体６の高さを読取り、測定プローブ５のボール５ａが図
２Ａに示す測定位置となるように測定ユニット４を上下
に移動して高さを調整する。次に、測定ユニット４を横
方向に移動して測定プローブ５のボール５ａがワークＷ
の歯溝に入り、図３に示すように歯Ｔ1の片面に当った
ときにも、図２Ｂに示すようにワークＷを回転させて歯
Ｔ1，Ｔ2の両面に当る。この状態で測定ユニット４を更
に図において右方向に送ると、測定プローブ５はワーク
Ｗの反力で時計方向に回動し、スプリング７を圧縮す
る。そのスプリング７の変位量を加圧力検知用ダイヤル
ゲージ８で読取り、加圧力検知用ダイヤルゲージ８の読
取り値が一定値となったときに、リニアスケール９の値
を読取る。この値はインジケーター１０に表示される。
【００１３】一箇所の歯溝の測定が終わったら、測定ユ
ニット４を図１において左横方向に送り、ワークＷを１
歯分回転させて次の歯溝箇所を上記の手順で測定する。
以上の測定を全歯溝に対して順次行い、インジケーター
１０の全歯溝数のデータを収集し、解析して歯溝の振れ
の等級を出す。寸法が異なるワークを測定する場合は、
ワーク支持台３を交換することで高さの調節を広範囲に
行うことができる。
ニット４を図１において左横方向に送り、ワークＷを１
歯分回転させて次の歯溝箇所を上記の手順で測定する。
以上の測定を全歯溝に対して順次行い、インジケーター
１０の全歯溝数のデータを収集し、解析して歯溝の振れ
の等級を出す。寸法が異なるワークを測定する場合は、
ワーク支持台３を交換することで高さの調節を広範囲に
行うことができる。
【００１４】上記の実施例では、スプリング７で測定プ
ローブ５に加圧力を与え、スプリングの変位量で加圧力
を検出しているが、測定プローブへ空気圧又は油圧等で
加圧力を付与するようにしてもよく、この場合には直接
圧力を検出するようにする。また、測定ユニットを二次
元方向に移動するだけとしたので、二次元送りテーブル
のような安価な送り調節装置が利用できる。
ローブ５に加圧力を与え、スプリングの変位量で加圧力
を検出しているが、測定プローブへ空気圧又は油圧等で
加圧力を付与するようにしてもよく、この場合には直接
圧力を検出するようにする。また、測定ユニットを二次
元方向に移動するだけとしたので、二次元送りテーブル
のような安価な送り調節装置が利用できる。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、歯溝の触れを測定する場合
に、測定子の片当りを防止すると共に、ボールと被測定
歯車の相対加圧力を一定として高精度の測定を可能と
し、更に簡単な構成として歯溝の振れ測定装置を安価に
提供できる。
に、測定子の片当りを防止すると共に、ボールと被測定
歯車の相対加圧力を一定として高精度の測定を可能と
し、更に簡単な構成として歯溝の振れ測定装置を安価に
提供できる。
【図１】本発明の実施例を示すもので、一部を断面とし
た正面図。
た正面図。
【図２】測定状態の説明図。
【図３】従来の測定状態の説明図。
１ ベース ２ 回転治具 ３ ワーク支持台
４ 測定ユニット ５ 測定プローブ ６ プローブ支持体 ７ スプ
リング ８ 加圧力検知用ダイヤルゲージ ９ リ
ニアスケール １０ インジケーター １１ 測定高さ検知用ダイヤルゲージ
４ 測定ユニット ５ 測定プローブ ６ プローブ支持体 ７ スプ
リング ８ 加圧力検知用ダイヤルゲージ ９ リ
ニアスケール １０ インジケーター １１ 測定高さ検知用ダイヤルゲージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01M 13/02 G01B 5/20 102 G01B 21/20 102
Claims (2)
- 【請求項１】 ベース上にワーク支持治具を回転自在に
設置し、該ワーク支持治具の中心軸線を含む方向に揺動
可能に設けた測定プローブと、該測定プローブをワーク
に加圧する部材と、該加圧部材の加圧力を検知する部材
と、測定プローブの変位を検知する部材とからなる測定
ユニットを上下方向及び前記測定プローブの揺動方向に
沿う横方向の二次元方向に移動可能に設置したことを特
徴とする歯溝の振れ測定装置。 - 【請求項２】 測定ユニットのベースからの高さを検知
する部材を設置した請求項１記載の歯溝の振れ測定装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26984393A JP3314487B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 歯溝の振れ測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26984393A JP3314487B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 歯溝の振れ測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07103855A JPH07103855A (ja) | 1995-04-21 |
| JP3314487B2 true JP3314487B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=17477967
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26984393A Expired - Fee Related JP3314487B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 歯溝の振れ測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3314487B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP26984393A patent/JP3314487B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07103855A (ja) | 1995-04-21 |
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Legal Events
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