JP3313961B2 - 光記録媒体と記録方法 - Google Patents

光記録媒体と記録方法

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JP3313961B2
JP3313961B2 JP01652496A JP1652496A JP3313961B2 JP 3313961 B2 JP3313961 B2 JP 3313961B2 JP 01652496 A JP01652496 A JP 01652496A JP 1652496 A JP1652496 A JP 1652496A JP 3313961 B2 JP3313961 B2 JP 3313961B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に情報記録
再生可能なランド&グルーブ記録できる光記録媒体およ
び光記録方法に係わり、特に良好なID信号をもち、従
来のランド&グルーブ記録よりも安定且つ高速な記録再
生が可能な光記録媒体および光記録方法に係わるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、光ディスクは音声信号や画像信号
を再生できる記録媒体として使用されている。光磁気デ
ィスクや相変化型ディスクは、書き換え可能で可搬性の
ある高密度記録媒体として、盛んに開発されている。
【0003】螺旋状または同心円状に情報を記録する光
ディスク記録媒体の記録密度を増大させる為には、トラ
ックピッチの縮小と線記録密度の向上という2つの方法
がある。いずれの場合も、記録再生に使用する半導体レ
ーザーの短波長化によって実現可能である。しかし、短
波長の半導体レーザが安価で市場に出回るまでには、今
暫く時間がかかりそうである。そのような状況の中で、
屈折率の温度変化を利用した光学的超解像や光磁気ディ
スクにおける磁気的超解像の様に、現行波長の半導体レ
ーザーを用いたままで記録密度を最大限に向上させる方
法が模索されている。
【0004】光磁気ディスクや相変化型ディスクの様な
RAMディスクでは、情報の書き込み時と再生時とで同
じ半導体レーザーを用いるのに対し、CD−ROMの様
に予め情報が記録されているROMディスクでは、短波
長のガスレーザーを用いてピットが形成されている。R
AMディスク装置と比較すると、ROMディスクは再生
に使用するレーザーは同じであるが、記録時に短波長の
高価なレーザーを用いて記録しており、そのような高価
な短波長レーザーを使用せずに記録再生を行うRAMデ
ィスクは、記録条件上ROMディスクより不利である。
このため、次世代の家庭向け映像記録媒体として注目さ
れているDVD規格においても、フルROMディスクの
記録容量を、同じ大きさのRAMディスクでサポートす
るような提案がなされていない状況である。
【0005】ランド&グルーブ記録は、同じ線記録密度
で同じトラックピッチならば、ランド記録やグルーブ記
録と比べて記録密度を2倍にできる為、高密度光記録媒
体を作成する上で非常に魅力的な技術である。特に、現
在使用されているRAMディスクのほとんどは、予め溝
が形成された基板において、ランド記録またはグルーブ
記録を行っており、ランド及びグルーブの両方に記録で
きる事が望まれる。
【0006】また、現在の光ディスク基板は、インジェ
クション法、2P法などの手法にかかわらず、スタンパ
からの転写により基板を作成している。この作成方法
は、レーザーカッティング装置を用いてランド、グルー
ブ、ピットの情報を持つガラスマスタ基板を作成し、ガ
ラスマスタ基板の情報を転写してスタンパを作成し、更
にスタンパを用いて基板を作成するなどの行程を用いて
いる。このように、ランド、グルーブ、ピットを有する
光ディスク基板の作成には複雑で微細な工程を繰り返す
為に、ランド、グルーブ、ピットの設計によって、製造
を容易に且つ安定にする工夫がなされている。例えば、
特公平7−31813号公報では、サンプルサーボ方式
の光ディスク基板において、作成時にピットの2重転写
を防ぐ為にピットを有するトラックのそばにグルーブあ
るいは連続したピットを設けている。また、特公平7−
19375号公報では、セクタを構成するヘッダ部のフ
ラグ部分を適切に読めるようにする為に、フラグデータ
部分には案内溝を設けない、などの工夫がなされてい
る。
【0007】また、近い将来に現れるであろう高密度の
光ディスク、特に狭いトラックピッチの光ディスクにお
いて、グルーブをカッティングし、且つランド上にプリ
フォーマットのピットを作成することは、上述の短波長
ガスレーザーを用いても非常に困難な技術である。ま
た、これらの困難な技術を克服しても、現行の比較的波
長の長い半導体レーザーを用いて狭いトラック内に書き
込まれた位相ピットによるヘッダ情報を、互換性を保ち
ながら正確に読み出しする事は更に困難である。特開平
7−296390号公報では、安定で高精度なトラッキ
ングを実現する為、ランド、グルーブ及びプレピットを
設けたランド&グルーブ記録可能な光ディスクを提案し
ている。これによると、プレピットはアドレス情報を記
録する為に設けており、プリピット部にはグルーブを設
けず、アドレス情報を読みとる為のプリピットのトラッ
クピッチは通常ランド記録あるいはグルーブ記録の光デ
ィスクのトラックピッチの半分である。狭いトラックピ
ッチにおいて、通常使用されている半導体レーザー光で
は、その光の波長がプリピットのトラックピッチと比較
して長くなる為に正確に読み出すことが難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ランド&グ
ルーブ記録が可能な光記録媒体及び光記録方法におい
て、ウォブルピットの中心線上にランドおよびグルーブ
を作成し、各フレームのアドレスやフラグ信号を光磁気
あるいは相変化により記録再生する方法をとることによ
り、安定した製造が可能な高密度の光記録媒体及びその
記録方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トラックエラ
ー信号発生用の一対のウォブルピットが所定の間隔で螺
旋状又は同心円状に形成され、ウォブルピットが形成さ
れていない領域で、一対のウォブルピットの中心線上に
幅のほぼ等しいランド部及びグルーブ部が半径方向に交
互に形成されており、一対のウォブルピットがランド部
及びグルーブ部のそれぞれに独立して存在し、あるい
は、一対のウォブルピットのそれぞれが隣接する前記ラ
ンド部及びグルーブ部によって共有されて存在する透明
基板上に、光磁気記録膜あるいは相変化膜を含む記録膜
が成膜された光記録媒体において、ランド部及びグルー
ブ部に、光磁気信号あるいは相変化信号よりヘッダ情報
が記録されることを特徴とする。
【0010】複数の連続するヘッダ情報が所属するフレ
ーム番号が、ランド部及びグルーブ部のそれぞれにおい
て、内周から外周に向かって連続した整数であり、ラン
ド部におけるいずれのフレーム番号もグルーブ部のいず
れのフレーム番号よりも大きい、あるいは小さいもので
あるようにしてもよい。
【0011】また、本発明は、トラックエラー信号発生
用の一対のウォブルピットが所定の間隔で螺旋状又は同
心円状に形成され、ウォブルピットが形成されていない
領域で、一対のウォブルピットの中心線上に幅のほぼ等
しいランド部及びグルーブ部が半径方向に交互に形成さ
れており、一対のウォブルピットがランド部及びグルー
ブ部のそれぞれに独立して存在し、あるいは、一対のウ
ォブルピットのそれぞれが隣接する前記ランド部及びグ
ルーブ部によって共有されて存在する透明基板上に、光
磁気記録膜あるいは相変化膜を含む記録膜が成膜された
光記録媒体にヘッダ情報を記録する光記録方法におい
て、ウォブルピットからの反射信号により記録タイミン
グを制御し、光磁気信号あるいは相変化信号によりヘッ
ダ情報を記録することを特徴とする。
【0012】
【0013】
【0014】予めヘッダ情報を光信号として記録する際
に、サーティファイテストを行う為のデータをヘッダ情
報に引き続いて同一過程で記録する。又、予めヘッダ情
報を光信号として記録する際に、先ずランド部に記録
し、続いてグルーブ部へ、あるいは先ずグルーブ部に記
録し、続いてランド部に順次記録する。
【0015】複数の連続するヘッダ情報が所属するフレ
ーム番号は、ランド部及びグルーブ部でそれぞれ内周か
ら外周まで連続した整数とし、且つ、ランド部における
いずれのフレーム番号もグルーブ部のいずれのフレーム
番号よりも大きく、あるいは小さくし、サーティファイ
後の交換フレーム処理をランド部とグルーブ部で独立に
行う。
【0016】ランド部あるいはグルーブ部の不良フレー
ムは、その不良フレームが所属するランド部あるいはグ
ルーブ部の特定領域に登録し、ランド部あるいはグルー
ブ部に記録されたデータのファイル名を前記データが所
属するランド部あるいはグルーブ部の特定領域に登録す
る。
【0017】ランド及びグルーブへのデータの記録は、
ランド部あるいはグルーブ部のどちらか一方のすべての
記録領域にデータを記録した後、残りの一方にデータの
記録を移行する。
【0018】一つのユーザーデータがランド部あるいは
グルーブ部単独の未使用記録容量を越え、ランド部とグ
ルーブ部合計の未使用記録容量を越えない場合、前記ユ
ーザーデータのファイル名にある認識符号を付加し、前
記ユーザーデータがランド部とグルーブ部にまたがるフ
ァイルを一つだけ登録する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下の手順で光学記録媒体を作成
する。先ず光学的に透明な基板上に一対のウォブルピッ
トを形成し、その中心を通る螺旋状の線上にグルーブ部
を形成し、グルーブ部に隣接するランド部の幅を、ほぼ
グルーブ部の幅と等しくとる。得られた基板に光磁気記
録層をスパッタリング法により成膜することで光学記録
媒体を作成する。
【0020】前記ウォブルピットとグルーブ及びランド
との位置関係は、グルーブに対応する一対のウォブルピ
ットとランドに対応する一対のウォブルピットがそれぞ
れ独立に存在するしても、又は、隣接する一組のグルー
ブとランドで一対のウォブルピットの内の一つのピット
を共有する形で存在してもよい。後者の場合ピットを互
いに共有しあっているため、ウォブルピットのピット数
は前者のウォブルピットの数と比べ、半分のピット数の
ものとなる。
【0021】前者の場合は従来のように半径方向に沿っ
て記録再生することも、又、ランドとグルーブを独立に
記録再生することも可能である。しかし、後者の場合、
すなわち前記した隣接する一組のグルーブとランドで一
対のウォブルピットの内の一つのピットを共有する形で
存在するディスクの場合はウォブルピットの極性が反転
するため、トラッキング時にランドとグルーブで極性を
反転させる必要があるのでランドとグルーブを独立に記
録再生する。
【0022】本発明によるヘッダ情報は、従来からの位
相ピットを用いず、光磁気あるいは相変化を用いて記録
再生を行う。すなわち、本発明のウォブルピットからの
反射信号により記録タイミングをコントルールすること
によってヘッダ情報をヘッダ部のグルーブ部及びランド
部に磁気ドメインとして記録する。更に、ヘッダ情報を
記録する際に、データ管理上必要な最低単位であるフレ
ームの良否を判定する為に、サーティファイ用の信号を
データ部のランド部及びグルーブ部に同時に記録し、サ
ーティファイを実行する。その後、不良フレームを判定
し、不良フレームの登録を行う。
【0023】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0024】(実施例1)図1に本発明の光記録媒体の
物理的構造を示す。光学的に透明な基板上に一対のウォ
ブルピット1を形成し、その中心を通る螺旋状の線上に
グルーブ部2が形成され、グルーブ部2に隣接するラン
ド部3の幅は、ほぼグルーブ部2の幅と等しい。上記の
如く作成した基板に光磁気記録層をスパッタリング法に
より成膜した。実際の使用にあたっては、ヘッダ情報が
必要であるが、本発明のウォブルピットからの反射信号
により記録タイミングをコントルールすることによって
ヘッダ情報をヘッダ部5のグルーブ部2及びランド部3
に磁気ドメイン4を記録する。光磁気記録媒体では磁気
超解像あるいはグルーブ深さをうまく利用することによ
りランド&グルーブ記録が可能な為、クロストークの問
題及び物理的な構造に起因する問題を抱える位相ピット
をヘッダ情報として形成する必要がない。上記の如くヘ
ッダ情報を記録する際に、データ管理上必要な最低単位
であるフレームの良否を判定する為に、サーティファイ
用の信号をデータ部6のランド部及びグルーブ部に同時
に記録し、サーティファイを実行する。次に、不良フレ
ームを判定し、不良フレームの登録を行う。
【0025】このように、本実施例によれば、ランド&
グルーブ記録が可能となる為、高密度の光磁気ディスク
が実現できる。また、ヘッダ情報を光磁気信号で記録す
る為、基板製造時にウォブルピット以外の位相ピットを
作成する必要がなく、基板製造を容易にし、且つ光磁気
記録独特のランド&グルーブ記録再生の優れた技術を用
いることも可能となり、更にウォブルピットからの反射
信号よりタイミングをとることによって、非常に正確な
記録が可能となる。この様にヘッダ情報の明瞭で正確な
記録再生によって、高密度の光ディスクにおいても安定
したアクセスが可能となり、また、優れた互換性を保つ
ことも可能となる。
【0026】図3、図4、図5は本実施例に用いた3種
類の光磁気ディスクを模式的に示したものである。図3
では一対のウォブルピットの中心線上にランドあるいは
グルーブが存在し、ウォブルピットの極性は常に一定で
あるが、同じ中心線上に一周毎にランドとグルーブが順
次現れる。この図3のようにウオブルピットの中心線は
螺旋状に1本存在する。図4ではウォブルピットの中心
線は図中のa4、b4の様に螺旋状に2本存在する。図
5ではウォブルピットの中心線は図中のa5、b5、c
5、d5の様にランド、グルーブに関わらず、同心円状
になっており、各々のトラックが閉じている。これら場
合でも、上記の効果を十分に発揮することが可能であ
る。
【0027】(実施例2)図2に第2の実施例を示す。
図の様に光学的に透明な基板上にトラッキングエラー信
号を得る為のウォブルピットを形成する。すなわち、本
実施例は隣接する一組のグルーブとランドで一対のウォ
ブルピットの内の一つのピットを共有する形で存在す
る。本実施例におけるウォブルピットはランドの中心線
上の場合とグルーブの中心線上の場合で極性が反転す
る。すなわち、ビームが進行する方向に対して図中のト
ラックA(グルーブに対応するウォブルピット対に対応
したトラック)では、最初のピットは左に、次のピット
は右に現れるのに対し、その隣接するトラックB(ラン
ドに対応するウォブルピット対に対応したトラック)で
は、最初のピットは右に、次のピットは左に現れる。本
方法では、トラッキングエラー信号の極性が一トラック
毎に反転する為、トラッキング制御極性をランド及びグ
ルーブに応じて切り替えて使用することができる。
【0028】本実施例のディスクでは、トラックAの中
心上のウォブルピット以外の部分にグルーブ部が形成さ
れ、隣接するトラックBの中心線上にグルーブ部とほぼ
等しい幅のランド部が形成されている。本実施例に用い
た光磁気ディスク基板を模式的に示したものを図6に示
す。ピット51とピット52の一対のウォブルピット5
6を構成しており、前記ウォブルピット対の中心線上に
図中a6で示した様にグルーブ2が存在している。この
図中a6で示したトラックは、図2のトラックAに対応
する。前記のウォブルピット対51−52のうちの一つ
のピット(ピット51またはピット52)は更に隣のピ
ット(ピット54またはピット53)と対を成し、新た
なウォブルピット対55(51と54の対、または52
と53の対)の中心線上に図中b6で示した如くランド
3が存在している。図中b6で示したトラックは図2の
トラックBに対応する。図2及び図6に示した如く、ウ
ォブルピットの極性はランドとグルーブで逆転する。
【0029】上記の如く作成した基板に光磁気記録層を
スパッタリング法により成膜した。実際の使用にあたっ
ては、実施例1と同様に、ヘッダ情報が必要であるが、
本発明のウォブルピットからの反射信号により記録タイ
ミングをコントルールすることによってヘッダ情報をヘ
ッダ部25のグルーブ部2及びランド部3に磁気ドメイ
ン24を記録する。光磁気記録媒体では磁気超解像ある
いはグルーブ深さをうまく利用することによりランド及
びグルーブ記録が可能な為、クロストークの問題及び物
理的な構造に起因する問題を抱える位相ピットをヘッダ
情報として形成する必要がない。上記の如くヘッダ情報
を記録する際に、データ管理上必要な最低単位であるフ
レームの良否を判定する為に、サーティファイ用の信号
をデータ部26のランド部及びグルーブ部に同時に記録
し、サーティファイを実行する。次に、不良フレームを
判定し、不良フレームの登録を行う。
【0030】ここで、図2に示す如く、本実施例では内
周部にコントロールトラック32から1本のバッファト
ラック33を隔ててデイフェクトマネジメント部36を
指定しており、グルーブ部の不良フレームの番号はヘッ
ダ部25に続いてグルーブ部2のデータ部26に磁気ド
メイン34として記録される。また、ランド部の不良フ
レーム番号は同様にヘッダ部25に続いてランド部3の
データ部26に磁気ドメイン35として記録される。す
なわち、ランド部の不良フレームはランド部のある特定
領域に登録され、グルーブ部の不良フレームはグルーブ
部と特定領域に登録される。また、ランド部の不良フレ
ームあるいはグルーブ部の不良フレームが互いに交錯し
ないようにランド部及びグルーブ部において独立に処理
される。更に、実際の使用にあたって、ユーザーデータ
の記録はランド部あるいはグルーブ部のどちらか一方の
容量を全て使用した後に、ブランク部分が存在するラン
ド部あるいはグルーブ部のどちらか一方の領域に記録動
作を移行する。また、ユーザーデータのファイル名をそ
れぞれのデータが所属するランド部あるいはグルーブ部
のある特定領域に登録する。ただし、一つのファイルが
ランド部あるいはグルーブ部の全記録容量のある定めら
れた容量を越え、且つランドあるいはグルーブの未使用
容量を越える場合には、ある認識符号をそのファイルに
付加することにより、ランド部とグルーブ部にまたがる
ファイルを登録できる。すなわち、ランド部とグルーブ
部にまたがって記録できるファイルは一つだけである。
【0031】このように、実施例2によれば、ランド&
グルーブ記録が可能となり、高密度のディスクが実現で
き、基板作成が非常に容易になり、光磁気記録媒体の低
価格化が実現できる。更に、ヘッダ情報はランド&グル
ーブ記録の様な光学的超解像や磁気的超解像などの優れ
た技術を用いて光磁気信号として明瞭に読みとることが
可能である。また、ウォブルピットからの反射信号より
タイミングをとることによって、非常に正確な記録が可
能となる。この様にヘッダ情報の明瞭で正確な記録再生
によって、高密度の光ディスクにおいても安定したアク
セスが可能となり、また、優れた互換性を保つことも可
能となる。
【0032】更に、ランドとグルーブを独立に使用する
事により、ランドとグルーブの切り替えが最小限に抑え
られ、アクセス時のミスが抑えられる。このため、ラン
ドとグルーブで切り替えが必要な光磁気ディスクを用い
ていながら、アクセス速度の低下にはならない。また、
ランドとグルーブを独立に処理していながら、全記録容
量を無駄なく使用することも可能となる。
【0033】
【発明の効果】
【0034】本発明の光記録方法を用いることにより、
作成が難しい位相ピットによるヘッダを使用しない光デ
ィスクを製造することが可能となる為に、光ディスク基
板を容易に作成することができる。また、トラックピッ
チが狭い場合は、位相ピットによるヘッダ情報の記録が
現状よりも更に困難となる為、狭トラックピッチによっ
て高密度を実現しようとする場合、特にこの効果は著し
い。また、ランド&グルーブ記録などの光磁気記録再生
あるいは相変化型記録再生独特の優れた技術を使ってヘ
ッダ信号を記録再生することが可能となり、IDエラー
が非常に少ない光記録媒体及び光記録方法を実現するこ
とが可能となる。このような技術を用いることによっ
て、基板製造が容易になる為、光記録媒体の低コスト化
が実現でき、更に光磁気記録再生あるいは相変化型記録
再生独特の優れた技術を用いることが可能となり、短波
長の半導体レーザーを用いることなく、狭いトラックピ
ッチの光ディスクに記録されたヘッダ情報を再生するこ
とが可能となる為に、非常に明瞭なヘッダ情報の再生が
可能となる。
【0035】また、本発明の方法でヘッダ情報を光記録
により書き込むことで、書き込みのタイミングを非常に
正確に制御する事が可能となり、再生時のエラーを極端
に少なくすることが可能となる。更にサーティファイテ
ストの結果も上記の効果と同様に、書き込みのタイミン
グを非常に正確に行うことが可能となり、再生時のエラ
ーを極端に少なくすることが可能となる。
【0036】また、本発明の特徴である、ランドとグル
ーブを独立に処理することで、ウォブルピットの極性を
ランドとグルーブで切り替える必要のある光ディスクを
用いても、その切り替えの機会を最小限に減らし、切り
替えによるアクセス速度の低下やアクセスミスを最小限
にすることが可能となる。
【0037】更に本発明の記録方法により、ランドある
いはグルーブの記録容量のうち、まだユーザーが使用し
ていない空き容量がなくなった場合、より記録容量が空
いているグルーブまたはランドへ記録を切り替えること
で、ランドとグルーブの記録容量を無駄なく使用するこ
とが可能となる。
【0038】ランドとグルーブを独立に使用していくこ
とにより、例えば、ランドとグルーブ各々の未使用記録
容量より大きいユーザーデータであって、且つランドと
グルーブの未使用記録容量の合計より小さいユーザーデ
ータを記録したい場合など、一枚の光ディスクとしては
記録できる未使用記録領域が存在するにも係わらず、記
録できないという事が発生する可能性がある。上記の問
題を解決する為に、請求項12に記載の記録方法によ
り、基本的にランドとグルーブで独立した扱いを行うラ
ンド&グルーブ記録が可能で、ウォブルピット数がより
少なく製造が容易な光ディスクの全記録容量を、記録再
生速度を落とすことなく、また、アクセスミスを最小限
にしたままで、可能な限り無駄なく使用することが可能
となる。
【0039】上記の如く、本発明に係るウォブルピット
と、ほぼ等しい幅を持ったランドとグルーブで構成され
た基板を用いた光ディスクは、ランド&グルーブ記録に
よる光学的超解像や磁気的超解像現象などの技術を用い
ることが可能な為に、ヘッダ信号を非常に明瞭に検出す
ることが可能である。更にウォブルピットからの反射信
号によりヘッダ情報の記録再生のタイミングを非常に正
確に制御することが可能である為に、位相ピットによる
ヘッダ信号と比較してIDエラーの発生が極端に少ない
光ディスク及び光ディスクドライブを構成することが可
能である。このため、本発明に関わる任意の光ディスク
を、本発明に係るどのようなドライブで再生しても高い
互換性を保ちながら高速、高密度な記録が可能である。
【0040】また、実施例2の様なディスクの場合、ラ
ンドからグルーブあるいはグルーブからランドへとアク
セスする場合、ウォブルピットから発生したトラッキン
グエラー信号の極性を切り替える必要があるが、基本的
にランド部のデータとグルーブ部のデータは互いに独立
に処理されているので、一つのファイルがランド部とグ
ルーブ部にまたがって記録されることがない為、一つの
ファイルを読み出すあるいは記録する際に、データトラ
ックの切り替えをする必要がなく、高速で安定な記録再
生ができる。ただし、記録容量を効率的に使用する為、
上記実施例に示した条件を満足する一つのファイルに限
って、ランド部とグルーブ部にまたがって記録できる。
この方法を採用する事で、本発明の光ディスクの記録容
量がいかなる場合においても最大限に生かされる事にな
る。上記の如く、本発明は、高速で安定な大容量の記録
再生が可能である光記録媒体及び光記録再生方法を提供
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光ディスクのウォブルピット及
びヘッダ部分の拡大図である。
【図2】本発明における光ディスクのウォブルピット及
びヘッダ部分を含むコントロールトラック部分の拡大図
である。
【図3】本発明に係わるウォブルピットとランド及びグ
ルーブの関係を示した模式図である。
【図4】本発明に係わるウォブルピットとランド及びグ
ルーブの関係を示した模式図である。
【図5】本発明に係わるウォブルピットとランド及びグ
ルーブの関係を示した模式図である。
【図6】本発明に係わるウォブルピットとランド及びグ
ルーブの関係を示した模式図である。
【符号の説明】
1.ウォブルピット対 2.グルーブ 3.ランド 4.ヘッダ情報となる磁気ドメイン 5.ヘッダ情報記録部 6.ユーザーデータ記録部 21.グルーブに対応するウォブルピット対 22.ランドに対応するウォブルピット対 24.ヘッダ情報となる磁気ドメイン 25.ヘッダ情報記録部 26.ユーザーデータ記録部 32.コントロールトラック 33.バッファトラック 34.グルーブ上のユーザーデータとなる磁気ドメイン 35.ランド上のユーザーデータとなる磁気ドメイン 36.ディフェクトマネジメントトラック部 a4.グルーブ及びウォブルピット対の中心線 b4.ランド及びウォブルピット対の中心線 a5.グルーブ及びウォブルピット対の同心円上に閉じ
た中心線 b5.ランド及びウォブルピット対の同心円上に閉じた
中心線 c5.グルーブ及びウォブルピット対の同心円上に閉じ
た中心線 d5.ランド及びウォブルピット対の同心円上に閉じた
中心線 a6.グルーブ及びウォブルピット対の螺旋状の中心線 b6.ランド及びウォブルピット対の螺旋状の中心線 51.ピット52と対となったウォブルピット対の一つ
で、そのウォブルピット対はグルーブと同じ中心線をも
つピット 52.ピット51と対となったウォブルピット対の一つ
で、そのウォブルピット対はグルーブと同じ中心線をも
つピット 53.ピット52と対となったウォブルピット対の一つ
で、そのウォブルピット対はランドと同じ中心線をもつ
ピット 54.ピット54と対となったウォブルピット対の一つ
で、そのウォブルピット対はランドと同じ中心線をもつ
ピット 55.ランドに対応したウォブルピット対 56.グルーブに対応したウォブルピット対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−203411(JP,A) 特開 平7−50014(JP,A) 特開 平1−211247(JP,A) 特開 平6−325368(JP,A) 特開 平7−73508(JP,A) 特開 昭62−8341(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックエラー信号発生用の一対のウォ
    ブルピットが所定の間隔で螺旋状又は同心円状に形成さ
    れ、前記ウォブルピットが形成されていない領域で、前
    記一対のウォブルピットの中心線上に幅のほぼ等しいラ
    ンド部及びグルーブ部が半径方向に交互に形成されてお
    り、前記一対のウォブルピットが前記ランド部及びグル
    ーブ部のそれぞれに独立して存在し、あるいは、前記一
    対のウォブルピットのそれぞれが隣接する前記ランド部
    及びグルーブ部によって共有されて存在する透明基板上
    に、光磁気記録膜あるいは相変化膜を含む記録膜が成膜
    された光記録媒体において、 前記ランド部及びグルーブ部に、光磁気信号あるいは相
    変化信号によりヘッダ情報が記録されることを特徴とす
    る光記録媒体。
  2. 【請求項2】 複数の連続する前記ヘッダ情報が所属す
    るフレーム番号が、ランド部及びグルーブ部でそれぞれ
    内周から外周まで連続した整数であり、ランド部におけ
    るいずれのフレーム番号もグルーブ部のいずれのフレー
    ム番号よりも大きい、あるいは小さいものである請求項
    1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 トラックエラー信号発生用の一対のウォ
    ブルピットが所定の間隔で螺旋状又は同心円状に形成さ
    れ、前記ウォブルピットが形成されていない領域で、前
    記一対のウォブルピットの中心線上に幅のほぼ等しいラ
    ンド部及びグルーブ部が半径方向に交互に形成されてお
    り、前記一対のウォブルピットが前記ランド部及びグル
    ーブ部のそれぞれに独立して存在し、あるいは、前記一
    対のウォブルピットのそれぞれが隣接する前記ランド部
    及びグルーブ部によって共有されて存在する透明基板上
    に、光磁気記録膜あるいは相変化膜を含む記録膜が成膜
    された光記録媒体にヘッダ情報を記録する光記録方法に
    おいて、 前記ウォブルピットからの反射信号により記録タイミン
    グを制御し、光磁気信号あるいは相変化信号により前記
    ヘッダ情報を記録することを特徴とする光記録方法。
  4. 【請求項4】 予めヘッダ情報を光信号として記録する
    際に、サーティファイテストを行う為のデータをヘッダ
    情報に引き続いて同一過程で記録する請求項3に記載の
    光記録方法。
  5. 【請求項5】 予めヘッダ情報を光信号として記録する
    際に、先ずランド部に記録し、続いてグルーブ部へ、あ
    るいは先ずグルーブ部に記録し、続いてランド部に順次
    記録する請求項3に記載の光記録方法。
  6. 【請求項6】 複数の連続するヘッダ情報が所属するフ
    レーム番号を、ランド部及びグルーブ部でそれぞれ内周
    から外周まで連続した整数とし、且つ、ランド部におけ
    るいずれのフレーム番号もグルーブ部のいずれのフレー
    ム番号よりも大きく、あるいは小さくし、サーティファ
    イ後の交換フレーム処理をランド部とグルーブ部で独立
    に行う請求項3に記載の光記録方法。
  7. 【請求項7】 ランド部あるいはグルーブ部の不良フレ
    ームをその不良フレームが所属するランド部あるいはグ
    ルーブ部の特定領域に登録し、ランド部あるいはグルー
    ブ部に記録されたデータのファイル名を前記データが所
    属するランド部あるいはグルーブ部の特定領域に登録す
    る請求項3に記載の光記録方法。
  8. 【請求項8】 ランド部あるいはグルーブ部のどちらか
    一方のすべての記録領域にデータを記録した後、残りの
    一方にデータの記録を移行する請求項3に記載の光記録
    方法。
  9. 【請求項9】 一つのユーザーデータがランド部あるい
    はグルーブ部単独の未使用記録容量を越え、ランド部と
    グルーブ部合計の未使用記録容量を越えない場合、前記
    ユーザーデータのファイル名にある認識符号を付加し、
    前記ユーザーデータがランド部とグルーブ部にまたがる
    ファイルを一つだけ登録する請求項3に記載の光記録方
    法。
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