JP3312893B2 - 光配線ユニット - Google Patents
光配線ユニットInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを別の
光ファイバとコネクタ接続可能に成端する光コネクタが
側部に設けられた光モジュールを引出可能に複数積層状
態に収納する光配線ユニットに関するものである。
光ファイバとコネクタ接続可能に成端する光コネクタが
側部に設けられた光モジュールを引出可能に複数積層状
態に収納する光配線ユニットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、光配線盤にあっては、（１）図１
０に示すように、架体に取り付けられたパネル１に複数
配列実装された光コネクタアダプタ２に、前記パネル１
の一方の側から光ファイバ３を接続してコネクタ接続可
能に成端し、パネル１の外側（作業面側）から別の光フ
ァイバ４が前記光コネクタアダプタ２にコネクタ接続さ
れることで、光ファイバ３、４間が光コネクタアダプタ
２を介して切替可能にコネクタ接続されるようにしたも
の、（２）図１１および図１２に示すように、架体５の
作業面側（図１１中紙面手前、図１２中左側）へ引出可
能として該架体５に収納したトレー６内に光コネクタア
ダプタ７を収納し、この光コネクタアダプタ７を介して
光ファイバ８、９同士をコネクタ接続するようにしたも
のが提供されている。なお、図１１および図１２の光配
線盤にて接続される光ファイバ８、９は、トレー６に引
き込まれる先端が光コネクタ８ａ、９ａ（光コネクタプ
ラグ）によってコネクタ接続可能に成端されたいわゆる
成端光ファイバであり、架体５に引き込まれた光ファイ
バケーブル１０、１１端末に口出しされた光ファイバ１
０ａ、１１ａと融着ユニット１２にて接続されている。
したがって、光ファイバ８、９同士を接続すると、これ
ら光ファイバ８、９を介して異なる光ファイバケーブル
１０、１１の光ファイバ１０ａ、１１ａ同士が接続され
ることとなる。なお、光ファイバＪはジャンパ用光ファ
イバ（ジャンパコード）である。
０に示すように、架体に取り付けられたパネル１に複数
配列実装された光コネクタアダプタ２に、前記パネル１
の一方の側から光ファイバ３を接続してコネクタ接続可
能に成端し、パネル１の外側（作業面側）から別の光フ
ァイバ４が前記光コネクタアダプタ２にコネクタ接続さ
れることで、光ファイバ３、４間が光コネクタアダプタ
２を介して切替可能にコネクタ接続されるようにしたも
の、（２）図１１および図１２に示すように、架体５の
作業面側（図１１中紙面手前、図１２中左側）へ引出可
能として該架体５に収納したトレー６内に光コネクタア
ダプタ７を収納し、この光コネクタアダプタ７を介して
光ファイバ８、９同士をコネクタ接続するようにしたも
のが提供されている。なお、図１１および図１２の光配
線盤にて接続される光ファイバ８、９は、トレー６に引
き込まれる先端が光コネクタ８ａ、９ａ（光コネクタプ
ラグ）によってコネクタ接続可能に成端されたいわゆる
成端光ファイバであり、架体５に引き込まれた光ファイ
バケーブル１０、１１端末に口出しされた光ファイバ１
０ａ、１１ａと融着ユニット１２にて接続されている。
したがって、光ファイバ８、９同士を接続すると、これ
ら光ファイバ８、９を介して異なる光ファイバケーブル
１０、１１の光ファイバ１０ａ、１１ａ同士が接続され
ることとなる。なお、光ファイバＪはジャンパ用光ファ
イバ（ジャンパコード）である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光配線盤で
は、光コネクタ等の実装密度の高密度化、対応心数の増
大が求められている。しかしながら、図１０の光配線盤
では、各光コネクタアダプタ２に対する光ファイバ４先
端の光コネクタプラグ４ａの着脱操作のために手や工具
を入れる必要があることから、パネル１での光コネクタ
アダプタ２の配列ピッチを狭くすることには限界があ
り、結局、光コネクタアダプタの高密度実装に反する構
成となっていた。また、図１１および図１２の光配線盤
では、架体５の作業面側に引き出したトレー６のホルダ
から光コネクタアダプタ７を取り出して、目的の光ファ
イバ８、９を接続した後、この光コネクタアダプタ７を
再びホルダに戻し、トレー６を架体５内に収納するよう
になってため、このような構成では、光ファイバ８、９
の接続や、切替接続、撤去等の作業の度に、ホルダから
の光コネクタアダプタ７の取り出し、再収納、トレー６
内での光ファイバ８、９の余長の湾曲収納等を行う必要
があり、作業に手間がかかるといった不満があった。ま
た、光コネクタアダプタ７を介して接続する両光ファイ
バ８、９の余長を湾曲収納する大きさのトレー６を採用
するため、導入する光ファイバ８、９の本数が少ない場
合には、余長収納スペースの無駄が非常に大きくなり、
結局、対応心数の増大、光コネクタアダプタの実装密度
の高密度化が困難であるといった問題もある。さらに、
このトレー引出方式の光配線盤では、各トレー６の引き
出し、収納を行っても、トレー６を多段に収納するトレ
ー収納部６ａの両側の光コネクタ配線部１３、１４から
トレー６に引き込まれる光ファイバ８、９、Ｊを傷めな
いように構成する必要があるため（光ファイバガイド部
の設置等）、トレー６の収納位置毎に光ファイバガイド
部の設置等を行うとなると、部品点数の増大等によりコ
ストが比較的高く付く等の問題があった。
は、光コネクタ等の実装密度の高密度化、対応心数の増
大が求められている。しかしながら、図１０の光配線盤
では、各光コネクタアダプタ２に対する光ファイバ４先
端の光コネクタプラグ４ａの着脱操作のために手や工具
を入れる必要があることから、パネル１での光コネクタ
アダプタ２の配列ピッチを狭くすることには限界があ
り、結局、光コネクタアダプタの高密度実装に反する構
成となっていた。また、図１１および図１２の光配線盤
では、架体５の作業面側に引き出したトレー６のホルダ
から光コネクタアダプタ７を取り出して、目的の光ファ
イバ８、９を接続した後、この光コネクタアダプタ７を
再びホルダに戻し、トレー６を架体５内に収納するよう
になってため、このような構成では、光ファイバ８、９
の接続や、切替接続、撤去等の作業の度に、ホルダから
の光コネクタアダプタ７の取り出し、再収納、トレー６
内での光ファイバ８、９の余長の湾曲収納等を行う必要
があり、作業に手間がかかるといった不満があった。ま
た、光コネクタアダプタ７を介して接続する両光ファイ
バ８、９の余長を湾曲収納する大きさのトレー６を採用
するため、導入する光ファイバ８、９の本数が少ない場
合には、余長収納スペースの無駄が非常に大きくなり、
結局、対応心数の増大、光コネクタアダプタの実装密度
の高密度化が困難であるといった問題もある。さらに、
このトレー引出方式の光配線盤では、各トレー６の引き
出し、収納を行っても、トレー６を多段に収納するトレ
ー収納部６ａの両側の光コネクタ配線部１３、１４から
トレー６に引き込まれる光ファイバ８、９、Ｊを傷めな
いように構成する必要があるため（光ファイバガイド部
の設置等）、トレー６の収納位置毎に光ファイバガイド
部の設置等を行うとなると、部品点数の増大等によりコ
ストが比較的高く付く等の問題があった。
【０００４】ところで、図１０に示した構成の光配線盤
では、例えば、図１３に示すように、光コネクタアダプ
タ２が実装されたパネル１や光ファイバ４が配線される
ダクト１５ａ等からなる成端部１５側部に光ファイバ配
線部１６が設けられ、この光ファイバ配線部１６からダ
クト１５ａを介して光ファイバ４がパネル１の作業面側
に引き込まれ、目的の光コネクタアダプタ２に接続され
る構成が採用されることが多い。光ファイバ配線部は、
成端部１５のいずれか一方の側部にのみ設けられていれ
ば良いが（図１３では、光ファイバ配線部１６は成端部
１５の左側）、光配線盤の仕様、設置位置等によっては
光ファイバ配線部の設置位置に光ファイバ４の配線の有
利、不利が存在するケースがあるため、成端部１５の両
側部に光ファイバ配線部１６、１６ａを設けることがあ
る。しかしながら、このような構成では、一方の光ファ
イバ配線部を使用しないことが多く、光配線盤を無用に
大きくしていることになり、結局、光配線盤の対応心数
の増大や光コネクタアダプタの実装密度の向上等の妨げ
になる。例えば、図１３では、成端部１５の左側の光フ
ァイバ配線部１６のみで足りるが、成端部１５を介して
右側にも光ファイバ配線部１６ａを設置しており、この
光ファイバ配線部１６ａが無駄になってしまう。なお、
前述の光コネクタアダプタの実装密度、対応心数、接続
や切替接続の作業等の問題は、光配線盤に限定されず、
光接続箱、光クロージャ等、各種光配線ユニットに共通
である。
では、例えば、図１３に示すように、光コネクタアダプ
タ２が実装されたパネル１や光ファイバ４が配線される
ダクト１５ａ等からなる成端部１５側部に光ファイバ配
線部１６が設けられ、この光ファイバ配線部１６からダ
クト１５ａを介して光ファイバ４がパネル１の作業面側
に引き込まれ、目的の光コネクタアダプタ２に接続され
る構成が採用されることが多い。光ファイバ配線部は、
成端部１５のいずれか一方の側部にのみ設けられていれ
ば良いが（図１３では、光ファイバ配線部１６は成端部
１５の左側）、光配線盤の仕様、設置位置等によっては
光ファイバ配線部の設置位置に光ファイバ４の配線の有
利、不利が存在するケースがあるため、成端部１５の両
側部に光ファイバ配線部１６、１６ａを設けることがあ
る。しかしながら、このような構成では、一方の光ファ
イバ配線部を使用しないことが多く、光配線盤を無用に
大きくしていることになり、結局、光配線盤の対応心数
の増大や光コネクタアダプタの実装密度の向上等の妨げ
になる。例えば、図１３では、成端部１５の左側の光フ
ァイバ配線部１６のみで足りるが、成端部１５を介して
右側にも光ファイバ配線部１６ａを設置しており、この
光ファイバ配線部１６ａが無駄になってしまう。なお、
前述の光コネクタアダプタの実装密度、対応心数、接続
や切替接続の作業等の問題は、光配線盤に限定されず、
光接続箱、光クロージャ等、各種光配線ユニットに共通
である。
【０００５】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、光コネクタアダプタの実装密度の向上、対応心数
の増大等を実現でき、しかも、光ファイバ同士の接続、
切替接続、接続解除（撤去）等の作業性を向上できる光
配線ユニットを提供することを目的とするものである。
ので、光コネクタアダプタの実装密度の向上、対応心数
の増大等を実現でき、しかも、光ファイバ同士の接続、
切替接続、接続解除（撤去）等の作業性を向上できる光
配線ユニットを提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。請求項１記載の発
明は、光ファイバを別の光ファイバとコネクタ接続可能
に成端する光コネクタが側部に設けられた光モジュール
を複数積層状態に収納する光配線ユニットであって、前
記各光モジュールを同一方向に引出可能に収納するモジ
ュール収納部と、前記モジュール収納部に収納された各
光モジュールの前記モジュール収納部からの引出方向前
面側に設けられた前記光コネクタに対してコネクタ接続
される光ファイバが配線される光ファイバ配線部とが横
並びに配設されるとともに、前記モジュール収納部には
該モジュール収納部内の所定の収納位置から引出方向側
へずれた位置にて前記モジュール収納部に収納された前
記光モジュールを支持するモジュール支持部を備えるこ
とを特徴とする光配線ユニットを前記課題の解決手段と
した。請求項２記載の発明は、請求項１記載の光配線ユ
ニットにおいて、前記光ファイバ配線部が、前記モジュ
ール収納部の対向する両側部に対して選択的に取付可能
になっていることを特徴とする。請求項３記載の発明
は、請求項１または２記載の光配線ユニットにおいて、
前記モジュール収納部内の所定の収納位置に収納した光
モジュールを固定する固定手段を備え、この固定手段に
よる固定を解除することで前記光モジュールの引き出し
が可能になることを特徴する。なお、光配線ユニットと
しては、光配線盤、光配線盤に搭載されるユニット、光
成端箱、光分岐接続箱等、各種構成が採用可能である。
決するため、以下の構成を採用した。請求項１記載の発
明は、光ファイバを別の光ファイバとコネクタ接続可能
に成端する光コネクタが側部に設けられた光モジュール
を複数積層状態に収納する光配線ユニットであって、前
記各光モジュールを同一方向に引出可能に収納するモジ
ュール収納部と、前記モジュール収納部に収納された各
光モジュールの前記モジュール収納部からの引出方向前
面側に設けられた前記光コネクタに対してコネクタ接続
される光ファイバが配線される光ファイバ配線部とが横
並びに配設されるとともに、前記モジュール収納部には
該モジュール収納部内の所定の収納位置から引出方向側
へずれた位置にて前記モジュール収納部に収納された前
記光モジュールを支持するモジュール支持部を備えるこ
とを特徴とする光配線ユニットを前記課題の解決手段と
した。請求項２記載の発明は、請求項１記載の光配線ユ
ニットにおいて、前記光ファイバ配線部が、前記モジュ
ール収納部の対向する両側部に対して選択的に取付可能
になっていることを特徴とする。請求項３記載の発明
は、請求項１または２記載の光配線ユニットにおいて、
前記モジュール収納部内の所定の収納位置に収納した光
モジュールを固定する固定手段を備え、この固定手段に
よる固定を解除することで前記光モジュールの引き出し
が可能になることを特徴する。なお、光配線ユニットと
しては、光配線盤、光配線盤に搭載されるユニット、光
成端箱、光分岐接続箱等、各種構成が採用可能である。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の１実施形態を図面
を参照して説明する。本実施形態では、光配線盤への適
用例を説明する。図１は光配線盤２０を示す全体図、図
２は光配線盤２０に搭載される光配線ユニット２１を示
す図であって（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図である。
を参照して説明する。本実施形態では、光配線盤への適
用例を説明する。図１は光配線盤２０を示す全体図、図
２は光配線盤２０に搭載される光配線ユニット２１を示
す図であって（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図である。
【０００８】図１において、光配線盤２０は、光配線ユ
ニット２１を上下に多段に複数収納した架体である。図
１および図２（ａ）、（ｂ）に示すように、この光配線
盤２０に設けられたケーブル固定部２２に引き込まれて
固定された光ファイバケーブル２３ａ、２３ｂ端末から
口出しされた光ファイバ２４ａ、２４ｂは、この光配線
盤２０に多段に設けられた各光配線ユニット２１の光フ
ァイバ配線部２５の架内配線部２６同士が連通して構成
された架内配線部２７に配線され、目的の光配線ユニッ
ト２１に引き込まれる。前記光ファイバ２４ａ、２４ｂ
は、光ファイバ心線、光ファイバ心線に補強チューブを
被せてコード化したもの、光ファイバコード等である。
但し、光配線ユニット２１に引き込まれる光ファイバ
は、先端が光コネクタ（光コネクタプラグ）によってコ
ネクタ接続可能に成端されたものであり、図１等に記載
した前記光ファイバケーブル２３ａ、２３ｂ端末に口出
しされた光ファイバ２４ａ、２４ｂは、予め先端が光コ
ネクタによってコネクタ接続可能に成端された光ファイ
バであり、これをそのまま光配線ユニット２１に引き込
んでいるが、光ファイバケーブル端末から口出した光フ
ァイバが光コネクタによって成端されていない場合に
は、別途、光配線盤２０に設置した接続ユニットにて、
光ファイバケーブルから口出しした光ファイバを光コネ
クタ付きの光ファイバと接続し、この光コネクタ付きの
光ファイバを光配線ユニット２１に引き込むようにする
ことが好ましい。接続ユニットは、ケーブル固定部２２
近傍に設置することが好ましい。ケーブル固定部２２
は、光配線盤２０の最上部または最下部に設置すること
が好ましく、図１では最上部に設置し、このケーブル固
定部２２から光ファイバ２４ａ、２４ｂを架内配線部２
７へ引き落とし、目的の光配線ユニット２１へ引き込む
ようにしている。ケーブル固定部２２を光配線盤２０の
最下部に設置した場合は、光ファイバ２４ａ、２４ｂを
架内配線部２７を経由させて目的の光配線ユニット２１
へ引き上げるようにして配線する。
ニット２１を上下に多段に複数収納した架体である。図
１および図２（ａ）、（ｂ）に示すように、この光配線
盤２０に設けられたケーブル固定部２２に引き込まれて
固定された光ファイバケーブル２３ａ、２３ｂ端末から
口出しされた光ファイバ２４ａ、２４ｂは、この光配線
盤２０に多段に設けられた各光配線ユニット２１の光フ
ァイバ配線部２５の架内配線部２６同士が連通して構成
された架内配線部２７に配線され、目的の光配線ユニッ
ト２１に引き込まれる。前記光ファイバ２４ａ、２４ｂ
は、光ファイバ心線、光ファイバ心線に補強チューブを
被せてコード化したもの、光ファイバコード等である。
但し、光配線ユニット２１に引き込まれる光ファイバ
は、先端が光コネクタ（光コネクタプラグ）によってコ
ネクタ接続可能に成端されたものであり、図１等に記載
した前記光ファイバケーブル２３ａ、２３ｂ端末に口出
しされた光ファイバ２４ａ、２４ｂは、予め先端が光コ
ネクタによってコネクタ接続可能に成端された光ファイ
バであり、これをそのまま光配線ユニット２１に引き込
んでいるが、光ファイバケーブル端末から口出した光フ
ァイバが光コネクタによって成端されていない場合に
は、別途、光配線盤２０に設置した接続ユニットにて、
光ファイバケーブルから口出しした光ファイバを光コネ
クタ付きの光ファイバと接続し、この光コネクタ付きの
光ファイバを光配線ユニット２１に引き込むようにする
ことが好ましい。接続ユニットは、ケーブル固定部２２
近傍に設置することが好ましい。ケーブル固定部２２
は、光配線盤２０の最上部または最下部に設置すること
が好ましく、図１では最上部に設置し、このケーブル固
定部２２から光ファイバ２４ａ、２４ｂを架内配線部２
７へ引き落とし、目的の光配線ユニット２１へ引き込む
ようにしている。ケーブル固定部２２を光配線盤２０の
最下部に設置した場合は、光ファイバ２４ａ、２４ｂを
架内配線部２７を経由させて目的の光配線ユニット２１
へ引き上げるようにして配線する。
【０００９】図２（ａ）、（ｂ）において、光配線ユニ
ット２１は、前記光ファイバ配線部２５と、光モジュー
ル２８を収納するモジュール収納部２９とを備えた構成
であり、この光配線ユニット２１に引き込まれた光ファ
イバ２４ａ、２４ｂは、前記光ファイバ配線部２５を経
由してモジュール収納部２９に引き込まれ、前記光モジ
ュール２８の側部に実装された光コネクタ３０ａ、３０
ｂ（光コネクタアダプタ）にコネクタ接続される。図３
に示すように、光配線ユニット２１は、具体的には、枠
状のユニットフレーム２１ａの中央部の仕切柱２１ｂを
介して左右両側（光配線ユニット２１前面側である作業
空間３２側から見て左右両側。作業空間３２は図２
（ａ）参照）に設けられたユニット取付部２１ｃ、２１
ｄの一方に、ユニット状の光ファイバ配線部２５をネジ
等の固定具を用いて取り付け、ユニット取付部２１ｃ、
２１ｄの他方にユニット状のモジュール収納部２９をネ
ジ等の固定具を用いて取り付け、さらに、前記仕切柱２
１ｂにＲガイド３１を取り付けた構成になっている。ユ
ニット取付部２１ｃ、２１ｄは同様の構成であり、前記
光ファイバ配線部２５およびモジュール収納部２９は、
これらユニット取付部２１ｃ、２１ｄのいずれにも取り
付け可能である。図２（ａ）、（ｂ）、図３等では、ユ
ニットフレーム２１ａの作業空間３２側から見て左側の
ユニット取付部２１ｃに光ファイバ配線部２６を取り付
け、同右側のユニット取付部２１ｄにモジュール収納部
２９を取り付けているが、図４に示すように、これとは
逆に、左側のユニット取付部２１ｃにモジュール収納部
２９を取り付け、右側のユニット取付部２１ｄに光ファ
イバ配線部２５を取り付けるようにしても良い。光配線
盤２０では、全ての光配線ユニット２１にて、光ファイ
バ配線部２５およびモジュール収納部２９の設置位置関
係（左右）を統一することを基本とするが、例えば、上
下両端にケーブル固定部を備える光配線盤等では、上側
のケーブル固定部から連続して多段に設けられている複
数の光配線ユニット２１からなるブロックと、下側のケ
ーブル固定部から連続して多段に設けられている複数の
光配線ユニット２１からなるブロックとで、それぞれ光
ファイバ配線部２５およびモジュール収納部２９の設置
位置関係（左右）をブロック単位で統一し、ブロック単
位でこのブロックを構成する各光配線ユニット２１の光
ファイバ配線部２５の架内配線部２６同士を連通させた
構成も採用可能である。
ット２１は、前記光ファイバ配線部２５と、光モジュー
ル２８を収納するモジュール収納部２９とを備えた構成
であり、この光配線ユニット２１に引き込まれた光ファ
イバ２４ａ、２４ｂは、前記光ファイバ配線部２５を経
由してモジュール収納部２９に引き込まれ、前記光モジ
ュール２８の側部に実装された光コネクタ３０ａ、３０
ｂ（光コネクタアダプタ）にコネクタ接続される。図３
に示すように、光配線ユニット２１は、具体的には、枠
状のユニットフレーム２１ａの中央部の仕切柱２１ｂを
介して左右両側（光配線ユニット２１前面側である作業
空間３２側から見て左右両側。作業空間３２は図２
（ａ）参照）に設けられたユニット取付部２１ｃ、２１
ｄの一方に、ユニット状の光ファイバ配線部２５をネジ
等の固定具を用いて取り付け、ユニット取付部２１ｃ、
２１ｄの他方にユニット状のモジュール収納部２９をネ
ジ等の固定具を用いて取り付け、さらに、前記仕切柱２
１ｂにＲガイド３１を取り付けた構成になっている。ユ
ニット取付部２１ｃ、２１ｄは同様の構成であり、前記
光ファイバ配線部２５およびモジュール収納部２９は、
これらユニット取付部２１ｃ、２１ｄのいずれにも取り
付け可能である。図２（ａ）、（ｂ）、図３等では、ユ
ニットフレーム２１ａの作業空間３２側から見て左側の
ユニット取付部２１ｃに光ファイバ配線部２６を取り付
け、同右側のユニット取付部２１ｄにモジュール収納部
２９を取り付けているが、図４に示すように、これとは
逆に、左側のユニット取付部２１ｃにモジュール収納部
２９を取り付け、右側のユニット取付部２１ｄに光ファ
イバ配線部２５を取り付けるようにしても良い。光配線
盤２０では、全ての光配線ユニット２１にて、光ファイ
バ配線部２５およびモジュール収納部２９の設置位置関
係（左右）を統一することを基本とするが、例えば、上
下両端にケーブル固定部を備える光配線盤等では、上側
のケーブル固定部から連続して多段に設けられている複
数の光配線ユニット２１からなるブロックと、下側のケ
ーブル固定部から連続して多段に設けられている複数の
光配線ユニット２１からなるブロックとで、それぞれ光
ファイバ配線部２５およびモジュール収納部２９の設置
位置関係（左右）をブロック単位で統一し、ブロック単
位でこのブロックを構成する各光配線ユニット２１の光
ファイバ配線部２５の架内配線部２６同士を連通させた
構成も採用可能である。
【００１０】このように、モジュール収納部２９に対す
る光ファイバ配線部２５の取り付け位置が、モジュール
収納部２９の両側部のいずれかから選択できる構成の光
配線ユニット２１では、光ファイバケーブル２３ａ、２
３ｂの引き込み方向、光ファイバケーブル２３ａ、２３
ｂの長さ、その他、設置場所の様々な条件に柔軟に対応
して構成することができ、光ファイバケーブル２３ａ、
２３ｂの引き込みや、これら光ファイバケーブル２３
ａ、２３ｂから口出しした光ファイバの配線のためのス
ペースを様々な設置条件に対応するべく無駄に確保する
必要が無いので、省スペース化することができる。な
お、ユニットフレーム２１ａの外側にフィン状に突出さ
れた固定片２１ｅは、このユニットフレーム２１ａを、
光配線盤２０の枠状の架体フレーム２０ａ(図１（ａ）
参照）にネジ等で固定するための固定部である。光ファ
イバ配線部２５やモジュール収納部２９のフレームから
フィン状に突出された固定片２５ａ、２９ａは、ユニッ
トフレーム２１ａにネジ等で固定するための固定部であ
る。
る光ファイバ配線部２５の取り付け位置が、モジュール
収納部２９の両側部のいずれかから選択できる構成の光
配線ユニット２１では、光ファイバケーブル２３ａ、２
３ｂの引き込み方向、光ファイバケーブル２３ａ、２３
ｂの長さ、その他、設置場所の様々な条件に柔軟に対応
して構成することができ、光ファイバケーブル２３ａ、
２３ｂの引き込みや、これら光ファイバケーブル２３
ａ、２３ｂから口出しした光ファイバの配線のためのス
ペースを様々な設置条件に対応するべく無駄に確保する
必要が無いので、省スペース化することができる。な
お、ユニットフレーム２１ａの外側にフィン状に突出さ
れた固定片２１ｅは、このユニットフレーム２１ａを、
光配線盤２０の枠状の架体フレーム２０ａ(図１（ａ）
参照）にネジ等で固定するための固定部である。光ファ
イバ配線部２５やモジュール収納部２９のフレームから
フィン状に突出された固定片２５ａ、２９ａは、ユニッ
トフレーム２１ａにネジ等で固定するための固定部であ
る。
【００１１】図２（ａ）、（ｂ）に示すように、モジュ
ール収納部２９では、光モジュール２８の外観薄板ケー
ス状のモジュール本体２８ｅが横置きにして上下に複数
積層状態に収納されており、光ファイバ配線部２５の底
板２５ｂ上から引き上げるようにして目的の光モジュー
ル２８に接続される光ファイバ２４ａ、２４ｂは、仕切
柱２１ｂの作業空間３２側を経由してモジュール収納部
２９に導入され、先端の光コネクタ２４ｃ、２４ｄ（光
コネクタプラグ）によって、光モジュール２８のモジュ
ール本体２８ｅの側部に取り付けられた目的の光コネク
タ３０ａ、３０ｂに対してコネクタ接続される。この光
ファイバ２４ａ、２４ｂは、仕切柱２１ｂに多段に取り
付けられたＲガイド３１を経由させて配線することで、
湾曲半径が確保される。また、Ｒガイド３１は、光コネ
クタ３０ａ、３０ｂにコネクタ接続された光ファイバ２
４ａ、２４ｂの光コネクタ３０ａ、３０ｂ近傍での無用
な垂れ下がりを防止し、垂れ下がり長を、モジュール収
納部２９での別の光モジュール２８の収納、引き出しに
干渉しない程度に留める機能を果たす。
ール収納部２９では、光モジュール２８の外観薄板ケー
ス状のモジュール本体２８ｅが横置きにして上下に複数
積層状態に収納されており、光ファイバ配線部２５の底
板２５ｂ上から引き上げるようにして目的の光モジュー
ル２８に接続される光ファイバ２４ａ、２４ｂは、仕切
柱２１ｂの作業空間３２側を経由してモジュール収納部
２９に導入され、先端の光コネクタ２４ｃ、２４ｄ（光
コネクタプラグ）によって、光モジュール２８のモジュ
ール本体２８ｅの側部に取り付けられた目的の光コネク
タ３０ａ、３０ｂに対してコネクタ接続される。この光
ファイバ２４ａ、２４ｂは、仕切柱２１ｂに多段に取り
付けられたＲガイド３１を経由させて配線することで、
湾曲半径が確保される。また、Ｒガイド３１は、光コネ
クタ３０ａ、３０ｂにコネクタ接続された光ファイバ２
４ａ、２４ｂの光コネクタ３０ａ、３０ｂ近傍での無用
な垂れ下がりを防止し、垂れ下がり長を、モジュール収
納部２９での別の光モジュール２８の収納、引き出しに
干渉しない程度に留める機能を果たす。
【００１２】図２（ａ）、（ｂ）、図３等に示した前記
Ｒガイド３１は、湾曲板３１ａを光ファイバ配線部２５
内に突出させた状態に取り付けられるため、ユニットフ
レーム２１ａの両ユニット取付部２１ｃ、２１ｄに対す
る、光ファイバ配線部２５やモジュール収納部２９の設
置が逆の関係（図４に示す状態）になっていると、この
Ｒガイド３１の取り付け向きも逆になる。但し、Ｒガイ
ドの構成は各種採用可能であり、左右対称形のＲガイド
を採用すれば、両ユニット取付部２１ｃ、２１ｄに対す
る、光ファイバ配線部２５やモジュール収納部２９の設
置関係と、Ｒガイドの設置向きとの関係は無いから、Ｒ
ガイドの設置向きを変更する必要は無く、この場合は、
ユニットフレーム２１ａの仕切柱２１ｂに一体的に設け
られたものであっても良い。
Ｒガイド３１は、湾曲板３１ａを光ファイバ配線部２５
内に突出させた状態に取り付けられるため、ユニットフ
レーム２１ａの両ユニット取付部２１ｃ、２１ｄに対す
る、光ファイバ配線部２５やモジュール収納部２９の設
置が逆の関係（図４に示す状態）になっていると、この
Ｒガイド３１の取り付け向きも逆になる。但し、Ｒガイ
ドの構成は各種採用可能であり、左右対称形のＲガイド
を採用すれば、両ユニット取付部２１ｃ、２１ｄに対す
る、光ファイバ配線部２５やモジュール収納部２９の設
置関係と、Ｒガイドの設置向きとの関係は無いから、Ｒ
ガイドの設置向きを変更する必要は無く、この場合は、
ユニットフレーム２１ａの仕切柱２１ｂに一体的に設け
られたものであっても良い。
【００１３】光ファイバ配線部２５の架内配線部２６
は、作業空間３２と逆側である背面側に設けられた空間
部であり、この架内配線部２６から光ファイバ配線部２
５に引き込まれた光ファイバ２４ａ、２４ｂは、光ファ
イバ配線部２５の底板２５ｂ上にて湾曲配線して余長２
４ｅが吸収される。光ファイバ２４ａ、２４ｂの余長２
４ｅは、底板２５ｂに固定のクランプ２５ｃによって取
り出し可能にクランプ保持される。例えば、モジュール
収納部２９にて、光モジュール２８の光コネクタ３０
ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂの接続、
切替接続を行っても、クランプ２５ｃによって光ファイ
バ２４ａ、２４ｂを押さえている以上は、作業対象の光
ファイバ２４ａ、２４ｂをモジュール収納部２９内で操
作しても光ファイバ配線部２５内の光ファイバ２４ａ、
２４ｂに振動や移動等の悪影響を与える心配は無い。ま
た、クランプ２５ｃの押え片２５ｄを取り外して、クラ
ンプ２５ｃを開放すれば、クランプ２５ｃから光ファイ
バ２４ａ、２４ｂを取り出せるから、光配線ユニット２
１からの光ファイバ２４ａ、２４ｂの撤去等を効率良く
行える。
は、作業空間３２と逆側である背面側に設けられた空間
部であり、この架内配線部２６から光ファイバ配線部２
５に引き込まれた光ファイバ２４ａ、２４ｂは、光ファ
イバ配線部２５の底板２５ｂ上にて湾曲配線して余長２
４ｅが吸収される。光ファイバ２４ａ、２４ｂの余長２
４ｅは、底板２５ｂに固定のクランプ２５ｃによって取
り出し可能にクランプ保持される。例えば、モジュール
収納部２９にて、光モジュール２８の光コネクタ３０
ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂの接続、
切替接続を行っても、クランプ２５ｃによって光ファイ
バ２４ａ、２４ｂを押さえている以上は、作業対象の光
ファイバ２４ａ、２４ｂをモジュール収納部２９内で操
作しても光ファイバ配線部２５内の光ファイバ２４ａ、
２４ｂに振動や移動等の悪影響を与える心配は無い。ま
た、クランプ２５ｃの押え片２５ｄを取り外して、クラ
ンプ２５ｃを開放すれば、クランプ２５ｃから光ファイ
バ２４ａ、２４ｂを取り出せるから、光配線ユニット２
１からの光ファイバ２４ａ、２４ｂの撤去等を効率良く
行える。
【００１４】図６に示すように、モジュール収納部２９
では、枠状の収納部フレーム２９ｂの対向する両側壁２
９ｃに設けられたレール２９ｄ（図３参照）によって、
光モジュール２８の対向する両側部に設けられたガイド
部材２８ａが移動自在にガイドされるようになってお
り、これにより光モジュール２８が作業空間３２側へ引
き出し可能に収納されるようになっている。前記ガイド
部材２８ａは、具体的には、モジュール本体２８ｅの対
向する両側部に設けられている。光モジュール２８は、
モジュール本体２８ｅ側部に取り付けられた光コネクタ
３０ａ、３０ｂを作業空間３２側に向けてモジュール収
納部２９に収納される。光モジュール２８の両側部から
コネクタ取付面２８ｆ側に突設されたストッパ片２８ｂ
は、光モジュール２８を作業空間３２側からモジュール
収納部２９の奥部へ向けて押し込んだ際に、モジュール
収納部２９の作業空間３２に臨むストッパ壁２９ｅに当
接して、それ以上の押し込みを規制するようになってい
る（ストッパ片２８ｂがストッパ壁２９ｅに当接した位
置が「収納位置」）。また、ストッパ片２８ｂに設けら
れた固定手段２８ｃ（ラッチ）は、ストッパ壁２９ｅの
ロック部（図示略）と係脱可能に係合すれば、ロック部
から強制的に引き抜かない限り係合状態が維持される。
なお、図６等では、前記ストッパ壁２９ｅは、モジュー
ル収納部２９の収納部フレーム２９ｂから突設された固
定片２９ａと、ユニットフレーム２１ａにおける前記固
定片２９ａが固定された部分とからなるものであるが、
これに限定されず、前記固定片２９ａのみからなるも
の、収納部フレーム２９ｂの一部のみからなるもの等、
各種構成が採用可能である。
では、枠状の収納部フレーム２９ｂの対向する両側壁２
９ｃに設けられたレール２９ｄ（図３参照）によって、
光モジュール２８の対向する両側部に設けられたガイド
部材２８ａが移動自在にガイドされるようになってお
り、これにより光モジュール２８が作業空間３２側へ引
き出し可能に収納されるようになっている。前記ガイド
部材２８ａは、具体的には、モジュール本体２８ｅの対
向する両側部に設けられている。光モジュール２８は、
モジュール本体２８ｅ側部に取り付けられた光コネクタ
３０ａ、３０ｂを作業空間３２側に向けてモジュール収
納部２９に収納される。光モジュール２８の両側部から
コネクタ取付面２８ｆ側に突設されたストッパ片２８ｂ
は、光モジュール２８を作業空間３２側からモジュール
収納部２９の奥部へ向けて押し込んだ際に、モジュール
収納部２９の作業空間３２に臨むストッパ壁２９ｅに当
接して、それ以上の押し込みを規制するようになってい
る（ストッパ片２８ｂがストッパ壁２９ｅに当接した位
置が「収納位置」）。また、ストッパ片２８ｂに設けら
れた固定手段２８ｃ（ラッチ）は、ストッパ壁２９ｅの
ロック部（図示略）と係脱可能に係合すれば、ロック部
から強制的に引き抜かない限り係合状態が維持される。
なお、図６等では、前記ストッパ壁２９ｅは、モジュー
ル収納部２９の収納部フレーム２９ｂから突設された固
定片２９ａと、ユニットフレーム２１ａにおける前記固
定片２９ａが固定された部分とからなるものであるが、
これに限定されず、前記固定片２９ａのみからなるも
の、収納部フレーム２９ｂの一部のみからなるもの等、
各種構成が採用可能である。
【００１５】図５は光モジュール２８を示す図であっ
て、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面図
である。この光モジュール２８のモジュール本体２８ｅ
のコネクタ取付面２８ｆには、１つの光コネクタ３０ａ
と複数の光コネクタ３０ｂ（図５（ａ）、（ｃ）では８
個の光コネクタ３０ｂ）とからなるコネクタ列３４ａ、
３４ｂが二列設けられている。また、この光モジュール
２８では、モジュール本体２８ｅ内部に収納した光分岐
素子３３によって、光コネクタ３０ａ側の光線路を、こ
の光コネクタ３０ａと同一のコネクタ列３４ａ、３４ｂ
の光コネクタ３０ｂ側の複数の光線路と分岐接続してい
る。例えば、ケーブル固定部２２から光配線盤２０に導
入される光ファイバケーブル２３ａ、２３ｂの一方の光
ファイバケーブル２３ａから口出しされた光ファイバ２
４ａを光モジュール２８の光コネクタ３０ａにコネクタ
接続し、他方の光ファイバケーブル２３ｂから口出しさ
れた複数本の光ファイバ２４ｂを、前記光コネクタ３０
ａと同じコネクタ列の光コネクタ３０ｂにコネクタ接続
することで、光ファイバケーブル２３ａ側の一本の光フ
ァイバ２４ａと光ファイバケーブル２３ｂ側の複数本の
光ファイバ２４ｂとを光モジュール２８を介して分岐接
続できる。光コネクタ３０ｂは、光コネクタ３０ａに接
続された光ファイバ２４ａを光ファイバ２４ｂに対して
コネクタ接続可能に成端する光コネクタとして機能す
る。
て、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面図
である。この光モジュール２８のモジュール本体２８ｅ
のコネクタ取付面２８ｆには、１つの光コネクタ３０ａ
と複数の光コネクタ３０ｂ（図５（ａ）、（ｃ）では８
個の光コネクタ３０ｂ）とからなるコネクタ列３４ａ、
３４ｂが二列設けられている。また、この光モジュール
２８では、モジュール本体２８ｅ内部に収納した光分岐
素子３３によって、光コネクタ３０ａ側の光線路を、こ
の光コネクタ３０ａと同一のコネクタ列３４ａ、３４ｂ
の光コネクタ３０ｂ側の複数の光線路と分岐接続してい
る。例えば、ケーブル固定部２２から光配線盤２０に導
入される光ファイバケーブル２３ａ、２３ｂの一方の光
ファイバケーブル２３ａから口出しされた光ファイバ２
４ａを光モジュール２８の光コネクタ３０ａにコネクタ
接続し、他方の光ファイバケーブル２３ｂから口出しさ
れた複数本の光ファイバ２４ｂを、前記光コネクタ３０
ａと同じコネクタ列の光コネクタ３０ｂにコネクタ接続
することで、光ファイバケーブル２３ａ側の一本の光フ
ァイバ２４ａと光ファイバケーブル２３ｂ側の複数本の
光ファイバ２４ｂとを光モジュール２８を介して分岐接
続できる。光コネクタ３０ｂは、光コネクタ３０ａに接
続された光ファイバ２４ａを光ファイバ２４ｂに対して
コネクタ接続可能に成端する光コネクタとして機能す
る。
【００１６】図１、図２（ａ）、（ｂ）、図５（ａ）〜
（ｃ）等では、光ファイバケーブル２３ａの一本の光フ
ァイバ２４ａに対して、光ファイバケーブル２３ｂの８
本の光ファイバ２４ｂが光モジュール２８を介して分岐
接続されるようになっている。つまり、この光モジュー
ル２８では、コネクタ列３４ａ、３４ｂ単位で光ファイ
バ２４ａ、２４ｂ間の分岐接続を行うことができる。ま
た、１つの光モジュール２８には２つのコネクタ列３４
ａ、３４ｂが設けられているから、１つの光モジュール
２８によって、光ファイバケーブル２３ａ側の２本の光
ファイバ２４ａをそれぞれ光ファイバケーブル２３ｂ側
の複数本の光ファイバ２４ｂと分岐接続できる。しか
も、複数の光コネクタ３０ｂに対して光ファイバ２４ｂ
は切替接続自在であるから、例えば、伝送装置側の光フ
ァイバケーブル２３ａの光ファイバ２４ａに対して、線
路側の光ファイバケーブル２３ｂの光ファイバ２４ｂを
光モジュール２８を介して分岐接続する場合では、光コ
ネクタ３０ｂに対する光ファイバ２４ｂの接続を切り替
えるだけで、光ファイバ２４ａ、２４ｂ間の接続を簡単
に切り替えることができる。また、コネクタ列３４ａ、
３４ｂ間での切替接続も容易に行うことができる。な
お、光モジュール２８では、き線側の光コネクタ３０ａ
に「０」、分岐側の光コネクタ３０ｂに「１」〜「８」
の番号を付し、しかも、光コネクタ３０ａは光コネクタ
３０ｂに対して若干離れた所に取り付けられているの
で、光コネクタ３０ａ、３０ｂの種類（き線側、分岐
側）の判別は容易である。
（ｃ）等では、光ファイバケーブル２３ａの一本の光フ
ァイバ２４ａに対して、光ファイバケーブル２３ｂの８
本の光ファイバ２４ｂが光モジュール２８を介して分岐
接続されるようになっている。つまり、この光モジュー
ル２８では、コネクタ列３４ａ、３４ｂ単位で光ファイ
バ２４ａ、２４ｂ間の分岐接続を行うことができる。ま
た、１つの光モジュール２８には２つのコネクタ列３４
ａ、３４ｂが設けられているから、１つの光モジュール
２８によって、光ファイバケーブル２３ａ側の２本の光
ファイバ２４ａをそれぞれ光ファイバケーブル２３ｂ側
の複数本の光ファイバ２４ｂと分岐接続できる。しか
も、複数の光コネクタ３０ｂに対して光ファイバ２４ｂ
は切替接続自在であるから、例えば、伝送装置側の光フ
ァイバケーブル２３ａの光ファイバ２４ａに対して、線
路側の光ファイバケーブル２３ｂの光ファイバ２４ｂを
光モジュール２８を介して分岐接続する場合では、光コ
ネクタ３０ｂに対する光ファイバ２４ｂの接続を切り替
えるだけで、光ファイバ２４ａ、２４ｂ間の接続を簡単
に切り替えることができる。また、コネクタ列３４ａ、
３４ｂ間での切替接続も容易に行うことができる。な
お、光モジュール２８では、き線側の光コネクタ３０ａ
に「０」、分岐側の光コネクタ３０ｂに「１」〜「８」
の番号を付し、しかも、光コネクタ３０ａは光コネクタ
３０ｂに対して若干離れた所に取り付けられているの
で、光コネクタ３０ａ、３０ｂの種類（き線側、分岐
側）の判別は容易である。
【００１７】図７（ａ）、（ｂ）に示すように、光配線
ユニット２１では、モジュール収納部２９に収納されて
いる光モジュール２８を収納位置（固定手段２８ｃがモ
ジュール収納部２９のストッパ壁２９ｅのロック部に係
合する位置。符号２８Ａは収納位置の光モジュール２
８）から作業空間３２側へ若干引き出した状態で移動不
可能にロック（支持）するモジュール支持部を備えてい
るので（以下、引き出してロックした位置を「中間位
置」と称する。図７（ａ）中実線の位置。符号２８Ｂは
中間位置の光モジュール２８）、作業対象の光モジュー
ル２８のみを引き出して中間位置にて移動不可能にロッ
クしておくことで、他の光モジュール２８に接続された
光ファイバ２４ａ、２４ｂと干渉すること無く、光コネ
クタ３０ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂ
の接続、切替接続、接続解除（撤去）等の作業を効率良
く行うことができる。つまり、複数の光モジュール２８
をモジュール収納部２９の収納位置に収納した状態で
は、各光モジュール２８の光コネクタ３０ａ、３０ｂが
狭い領域に高密度に配列状態となっているから、光コネ
クタ３０ａ、３０ｂ間の隙間が狭く、目的の光コネクタ
３０ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂの接
続、切替接続、接続解除（撤去）等の作業を効率良く行
うことが困難である。しかも、光コネクタ３０ａ、３０
ｂが狭い領域に高密度に配列された状態では、光コネク
タ３０ａ、３０ｂにコネクタ接続されている光ファイバ
２４ａ、２４ｂが、これら光コネクタ３０ａ、３０ｂ近
傍に高密度に配線されるため、目的の光コネクタ３０
ａ、３０ｂに光ファイバ２４ａ、２４ｂを接続するにし
ても、光ファイバ２４ａ、２４ｂを掻き分けて目的の光
コネクタ３０ａ、３０ｂを露出させることとなり、作業
性が低下するとともに、光ファイバ２４ａ、２４ｂを傷
める可能性もある。しかし、本発明に係る光配線ユニッ
トでは、中間位置にて光モジュール２８を移動不可能に
ロックしておくことで、この光モジュール２８の光コネ
クタ３０ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂ
のコネクタ接続、切替接続、接続解除等の作業を、他の
光モジュール２８の光コネクタ３０ａ、３０ｂや、これ
ら光コネクタ３０ａ、３０ｂに接続された光ファイバ２
４ａ、２４ｂと干渉すること無く効率良く行うことがで
きる。接続等の作業の完了後、モジュール支持部による
光モジュール２８のロック状態（支持状態）を解除すれ
ば、光モジュール２８のレール２９ｄに沿った移動が自
由になるから、収納位置への収納等を行うことができ
る。なお、図７（ａ）、（ｂ）中、カバー３６は、ラッ
チ３６ａによってユニットフレーム２１ａに離脱可能に
取り付けられることで、モジュール収納部２９からの光
モジュール２８の不用意な突出や、光配線ユニット２１
への障害物の侵入等を防止することができる。
ユニット２１では、モジュール収納部２９に収納されて
いる光モジュール２８を収納位置（固定手段２８ｃがモ
ジュール収納部２９のストッパ壁２９ｅのロック部に係
合する位置。符号２８Ａは収納位置の光モジュール２
８）から作業空間３２側へ若干引き出した状態で移動不
可能にロック（支持）するモジュール支持部を備えてい
るので（以下、引き出してロックした位置を「中間位
置」と称する。図７（ａ）中実線の位置。符号２８Ｂは
中間位置の光モジュール２８）、作業対象の光モジュー
ル２８のみを引き出して中間位置にて移動不可能にロッ
クしておくことで、他の光モジュール２８に接続された
光ファイバ２４ａ、２４ｂと干渉すること無く、光コネ
クタ３０ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂ
の接続、切替接続、接続解除（撤去）等の作業を効率良
く行うことができる。つまり、複数の光モジュール２８
をモジュール収納部２９の収納位置に収納した状態で
は、各光モジュール２８の光コネクタ３０ａ、３０ｂが
狭い領域に高密度に配列状態となっているから、光コネ
クタ３０ａ、３０ｂ間の隙間が狭く、目的の光コネクタ
３０ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂの接
続、切替接続、接続解除（撤去）等の作業を効率良く行
うことが困難である。しかも、光コネクタ３０ａ、３０
ｂが狭い領域に高密度に配列された状態では、光コネク
タ３０ａ、３０ｂにコネクタ接続されている光ファイバ
２４ａ、２４ｂが、これら光コネクタ３０ａ、３０ｂ近
傍に高密度に配線されるため、目的の光コネクタ３０
ａ、３０ｂに光ファイバ２４ａ、２４ｂを接続するにし
ても、光ファイバ２４ａ、２４ｂを掻き分けて目的の光
コネクタ３０ａ、３０ｂを露出させることとなり、作業
性が低下するとともに、光ファイバ２４ａ、２４ｂを傷
める可能性もある。しかし、本発明に係る光配線ユニッ
トでは、中間位置にて光モジュール２８を移動不可能に
ロックしておくことで、この光モジュール２８の光コネ
クタ３０ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂ
のコネクタ接続、切替接続、接続解除等の作業を、他の
光モジュール２８の光コネクタ３０ａ、３０ｂや、これ
ら光コネクタ３０ａ、３０ｂに接続された光ファイバ２
４ａ、２４ｂと干渉すること無く効率良く行うことがで
きる。接続等の作業の完了後、モジュール支持部による
光モジュール２８のロック状態（支持状態）を解除すれ
ば、光モジュール２８のレール２９ｄに沿った移動が自
由になるから、収納位置への収納等を行うことができ
る。なお、図７（ａ）、（ｂ）中、カバー３６は、ラッ
チ３６ａによってユニットフレーム２１ａに離脱可能に
取り付けられることで、モジュール収納部２９からの光
モジュール２８の不用意な突出や、光配線ユニット２１
への障害物の侵入等を防止することができる。
【００１８】図８は、モジュール収納部２９側のレール
２９ｄおよび光モジュール２８側のガイド部材２８ａを
示す斜視図、図９は光モジュール２８を中間位置に支持
するモジュール支持部３５を示す断面図である。図８お
よび図９に示すように、モジュール収納部２９側の一対
のレール２９ｄは断面コ字形であり、光モジュール２８
は両側部の細長形状のガイド部材２８ａをそれぞれレー
ル２９ｄ長手方向に沿わせるようにして該レール２９ｄ
の内側に挿入して押し込むことで、収納位置(図９中符
号２８Ａは収納位置の光モジュール２８）に収納され
る。光モジュール２８の各ガイド部材２８ａは、レール
２９ｄの下側に突設され該レール２９ｄの長手方向に延
在するフィン状のガイド部２９ｆ上を摺動して移動する
ようになっている。一対のレール２９ｄの長手方向中央
部では、前記ガイド部２９ｆに切欠部３５ａが形成され
るとともに、各レール２９ｄの上側からフィン状に突設
されてレール２９ｄの長手方向に延在するガイド部２９
ｇにも切欠部３５ｂが形成されており、これら切欠部３
５ａ、３５ｂの形成された領域が前記モジュール支持部
３５を構成しており、両レール２９ｄのモジュール支持
部３５による光モジュール２８の支持位置が前記中間位
置である（図９中符号２８Ｂは、中間位置に支持された
光モジュール２８を示す）。この中間位置では、光モジ
ュール２８はモジュール収納部２９から引き抜かれた訳
ではなく、作業空間３２側に若干引き出した位置にてモ
ジュール収納部２９に収納された状態であり、モジュー
ル収納部２９のレール２９ｄによって安定支持されてい
ることは、他の収納位置の光モジュール２８と同様であ
る。
２９ｄおよび光モジュール２８側のガイド部材２８ａを
示す斜視図、図９は光モジュール２８を中間位置に支持
するモジュール支持部３５を示す断面図である。図８お
よび図９に示すように、モジュール収納部２９側の一対
のレール２９ｄは断面コ字形であり、光モジュール２８
は両側部の細長形状のガイド部材２８ａをそれぞれレー
ル２９ｄ長手方向に沿わせるようにして該レール２９ｄ
の内側に挿入して押し込むことで、収納位置(図９中符
号２８Ａは収納位置の光モジュール２８）に収納され
る。光モジュール２８の各ガイド部材２８ａは、レール
２９ｄの下側に突設され該レール２９ｄの長手方向に延
在するフィン状のガイド部２９ｆ上を摺動して移動する
ようになっている。一対のレール２９ｄの長手方向中央
部では、前記ガイド部２９ｆに切欠部３５ａが形成され
るとともに、各レール２９ｄの上側からフィン状に突設
されてレール２９ｄの長手方向に延在するガイド部２９
ｇにも切欠部３５ｂが形成されており、これら切欠部３
５ａ、３５ｂの形成された領域が前記モジュール支持部
３５を構成しており、両レール２９ｄのモジュール支持
部３５による光モジュール２８の支持位置が前記中間位
置である（図９中符号２８Ｂは、中間位置に支持された
光モジュール２８を示す）。この中間位置では、光モジ
ュール２８はモジュール収納部２９から引き抜かれた訳
ではなく、作業空間３２側に若干引き出した位置にてモ
ジュール収納部２９に収納された状態であり、モジュー
ル収納部２９のレール２９ｄによって安定支持されてい
ることは、他の収納位置の光モジュール２８と同様であ
る。
【００１９】レール２９ｄの長手方向に沿った方向での
切欠部３５ａの開口幅Ｌ（開口長）は、光モジュール２
８側部のガイド部材２８ａの長手方向寸法Ｌ１よりも小
さい。切欠部３５ａは、切欠部３５ｂよりも作業空間３
２側に形成されており、切欠部３５ａの作業空間３２側
の端部から切欠部３５ｂの収納位置側の端部までの寸法
Ｌ２は、光モジュール２８のガイド部材２８ａの長手方
向寸法Ｌ１よりも若干（数ｍｍ程度）広くなっている。
例えば作業空間３２側からのストッパ片２８ｂの操作に
よって、光モジュール２８の作業空間３２側の端部を下
方へ押圧し収納位置側の端部が持ち上がるようにしつつ
モジュール収納部２９内で光モジュール２８を移動する
と、光モジュール２８側部のガイド部材２８ａの作業空
間３２側の端部２８１が切欠部３５ａに達したところで
該切欠部３５ａに入り込み、これに伴い、ガイド部材２
８ａの収納位置側の端部２８２（端部２８１と対向する
逆側の端部）が上昇して切欠部３５ｂに入り込む。ここ
で、光モジュール２８の移動方向は、作業空間３２への
移動、収納位置への移動のいずれであっても、この操作
により光モジュール２８のガイド部材２８ａの作業空間
３２側の端部２８１が切欠部３５ａに達すれば、前述の
入り込みが生じる。モジュール支持部３５では、光モジ
ュール２８のガイド部材２８ａの長手方向両端部２８
１、２８２がそれぞれガイド部２９ｆ、２９ｇの切欠部
３５ａ、３５ｂに入り込むと、斜めになったガイド部材
２８ａが、切欠部３５ａの作業空間３２側のガイド部２
９ｆと、切欠部３５ｂの収納位置側のガイド部２９ｇと
の間に支持されることとなり、この状態では光モジュー
ル２８は収納位置に対する進退いずれの方向にも移動で
きない。したがって、中間位置に支持された光モジュー
ル２８の光コネクタ３０ａ、３０ｂに対して光ファイバ
２４ａ、２４ｂの接続、切替接続、接続解除等の作業を
行っても、光モジュール２８が移動しないことから、作
業を効率良く行うことができる。
切欠部３５ａの開口幅Ｌ（開口長）は、光モジュール２
８側部のガイド部材２８ａの長手方向寸法Ｌ１よりも小
さい。切欠部３５ａは、切欠部３５ｂよりも作業空間３
２側に形成されており、切欠部３５ａの作業空間３２側
の端部から切欠部３５ｂの収納位置側の端部までの寸法
Ｌ２は、光モジュール２８のガイド部材２８ａの長手方
向寸法Ｌ１よりも若干（数ｍｍ程度）広くなっている。
例えば作業空間３２側からのストッパ片２８ｂの操作に
よって、光モジュール２８の作業空間３２側の端部を下
方へ押圧し収納位置側の端部が持ち上がるようにしつつ
モジュール収納部２９内で光モジュール２８を移動する
と、光モジュール２８側部のガイド部材２８ａの作業空
間３２側の端部２８１が切欠部３５ａに達したところで
該切欠部３５ａに入り込み、これに伴い、ガイド部材２
８ａの収納位置側の端部２８２（端部２８１と対向する
逆側の端部）が上昇して切欠部３５ｂに入り込む。ここ
で、光モジュール２８の移動方向は、作業空間３２への
移動、収納位置への移動のいずれであっても、この操作
により光モジュール２８のガイド部材２８ａの作業空間
３２側の端部２８１が切欠部３５ａに達すれば、前述の
入り込みが生じる。モジュール支持部３５では、光モジ
ュール２８のガイド部材２８ａの長手方向両端部２８
１、２８２がそれぞれガイド部２９ｆ、２９ｇの切欠部
３５ａ、３５ｂに入り込むと、斜めになったガイド部材
２８ａが、切欠部３５ａの作業空間３２側のガイド部２
９ｆと、切欠部３５ｂの収納位置側のガイド部２９ｇと
の間に支持されることとなり、この状態では光モジュー
ル２８は収納位置に対する進退いずれの方向にも移動で
きない。したがって、中間位置に支持された光モジュー
ル２８の光コネクタ３０ａ、３０ｂに対して光ファイバ
２４ａ、２４ｂの接続、切替接続、接続解除等の作業を
行っても、光モジュール２８が移動しないことから、作
業を効率良く行うことができる。
【００２０】中間位置に支持された光モジュール２８
（２８Ｂ）の作業空間３２側の端部を持ち上げるように
すると、光モジュール２８の両側のガイド部材２８ａを
切欠部３５ａ、３５ｂから抜け出させることができ（支
持状態の解除）、これによって、光モジュール２８のレ
ール２９ｄに沿った移動、すなわち、収納位置に対する
進退動が自在となる。中間位置に支持された光モジュー
ル２８の支持状態の解除は、例えば、作業空間３２側か
らのストッパ片２８ｂや光モジュール本体２８ｄの手動
操作等によって簡単に行うことができる。なお、中間位
置に停止させること無く、作業空間３２側から前記収納
位置に光モジュール２８を押し込み収納するには、途
中、光モジュール２８を持ち上げるようにして、光モジ
ュール２８側部のガイド部材２８ａを、ガイド部２９ｆ
に存在する切欠部３５ａに落ち込まないようにして通過
させれば良い。また、このモジュール収納部２９では、
作業目的の光モジュール２８を収納位置から引き出して
も、作業対象外の光モジュール２８は、固定手段２８ｃ
とモジュール収納部２９のストッパ壁２９ｅに設けられ
たロック部との係合が解除されるような力が作用しない
限り収納位置から引き出されることは無いので、これに
より、目的の光モジュール２８のみを引き出すことがで
き、作業対象外の光モジュール２８内の光線路やこの光
モジュール２８に接続された光ファイバ２４ａ、２４ｂ
に、光モジュール２８の引き出しに伴う振動による通信
の悪影響等を与える心配が無いといった利点もある。
（２８Ｂ）の作業空間３２側の端部を持ち上げるように
すると、光モジュール２８の両側のガイド部材２８ａを
切欠部３５ａ、３５ｂから抜け出させることができ（支
持状態の解除）、これによって、光モジュール２８のレ
ール２９ｄに沿った移動、すなわち、収納位置に対する
進退動が自在となる。中間位置に支持された光モジュー
ル２８の支持状態の解除は、例えば、作業空間３２側か
らのストッパ片２８ｂや光モジュール本体２８ｄの手動
操作等によって簡単に行うことができる。なお、中間位
置に停止させること無く、作業空間３２側から前記収納
位置に光モジュール２８を押し込み収納するには、途
中、光モジュール２８を持ち上げるようにして、光モジ
ュール２８側部のガイド部材２８ａを、ガイド部２９ｆ
に存在する切欠部３５ａに落ち込まないようにして通過
させれば良い。また、このモジュール収納部２９では、
作業目的の光モジュール２８を収納位置から引き出して
も、作業対象外の光モジュール２８は、固定手段２８ｃ
とモジュール収納部２９のストッパ壁２９ｅに設けられ
たロック部との係合が解除されるような力が作用しない
限り収納位置から引き出されることは無いので、これに
より、目的の光モジュール２８のみを引き出すことがで
き、作業対象外の光モジュール２８内の光線路やこの光
モジュール２８に接続された光ファイバ２４ａ、２４ｂ
に、光モジュール２８の引き出しに伴う振動による通信
の悪影響等を与える心配が無いといった利点もある。
【００２１】また、モジュール収納部２９の側部に隣接
された光ファイバ配線部２５から横方向に配線されて引
き込まれた光ファイバ２４ａ、２４ｂが、モジュール収
納部２９内に上下に多段に積層収納された光モジュール
２８単位でＲガイド３１によって整理して配線され、光
モジュール２８の光コネクタ３０ａ、３０ｂにコネクタ
接続される構成では、各光モジュール２８に接続された
光ファイバ２４ａ、２４ｂ同士の錯綜、絡まり等を防止
でき、しかも、モジュール収納部２９に引き出し可能に
収納された光モジュール２８の収納、引き出し等を効率
良く行える。その結果、光モジュール２８の光コネクタ
３０ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂの接
続、切替接続、接続解除等の作業性の向上を実現できる
といった利点もある。結局、この光配線ユニット２１で
は、モジュール収納部２９に高密度に光モジュール２８
を収納しても、光コネクタ３０ａ、３０ｂに対する光フ
ァイバ２４ａ、２４ｂの接続、切替接続、接続解除等の
作業性を確保できるので、光コネクタが高密度に実装さ
れた光モジュールをモジュール収納部に高密度に収納す
ることが可能であり、ユニット２１全体、光配線盤２０
全体での、光コネクタの実装密度の向上、対応心数の増
大を実現できる。
された光ファイバ配線部２５から横方向に配線されて引
き込まれた光ファイバ２４ａ、２４ｂが、モジュール収
納部２９内に上下に多段に積層収納された光モジュール
２８単位でＲガイド３１によって整理して配線され、光
モジュール２８の光コネクタ３０ａ、３０ｂにコネクタ
接続される構成では、各光モジュール２８に接続された
光ファイバ２４ａ、２４ｂ同士の錯綜、絡まり等を防止
でき、しかも、モジュール収納部２９に引き出し可能に
収納された光モジュール２８の収納、引き出し等を効率
良く行える。その結果、光モジュール２８の光コネクタ
３０ａ、３０ｂに対する光ファイバ２４ａ、２４ｂの接
続、切替接続、接続解除等の作業性の向上を実現できる
といった利点もある。結局、この光配線ユニット２１で
は、モジュール収納部２９に高密度に光モジュール２８
を収納しても、光コネクタ３０ａ、３０ｂに対する光フ
ァイバ２４ａ、２４ｂの接続、切替接続、接続解除等の
作業性を確保できるので、光コネクタが高密度に実装さ
れた光モジュールをモジュール収納部に高密度に収納す
ることが可能であり、ユニット２１全体、光配線盤２０
全体での、光コネクタの実装密度の向上、対応心数の増
大を実現できる。
【００２２】なお、本発明は、前記した実施の形態に限
定されず、各種変更が可能である。本発明の適用対象
は、光配線盤の光配線ユニットに限定されず、例えば、
光成端箱、光接続箱等、光モジュールを引き出し可能に
収納する各種ユニット（これらを「光配線ユニット」と
総称している）に適用可能である。また、モジュール支
持部としては、前記の実施の形態に限定されず、各種構
成が採用可能である。要は、モジュール支持部は、所定
の収納位置よりも引出方向側にずれた位置である中間位
置にてモジュール収納部に収納された光モジュールを安
定支持する構成であれば良く、各種構成が採用可能であ
る。この光配線ユニットでは、作業対象外の光モジュー
ルの光コネクタや、この光コネクタに接続された光ファ
イバとの干渉を回避する以外、光配線ユニット自体に設
けられている様々な部品との接触を回避できる、作業に
有利な位置にて、作業目的の光モジュールの光コネクタ
に対する光ファイバの接続、切替接続、撤去等を効率良
く行えるといった利点もある。この点では、光配線ユニ
ットは、光モジュールを複数収納するものに限定され
ず、光モジュールを１つのみ収納する構成も採用可能で
ある。また、光モジュールとしては、コネクタ接続可能
に成端されていない光ファイバをコネクタ接続可能に成
端する機能を有するものを採用することも可能である
が、光ファイバ間の切替接続の作業効率、光配線ユニッ
トの組立効率等の面等からは、全て、コネクタ接続可能
に成端されている光ファイバが接続される構成を採用す
ることが有利である。
定されず、各種変更が可能である。本発明の適用対象
は、光配線盤の光配線ユニットに限定されず、例えば、
光成端箱、光接続箱等、光モジュールを引き出し可能に
収納する各種ユニット（これらを「光配線ユニット」と
総称している）に適用可能である。また、モジュール支
持部としては、前記の実施の形態に限定されず、各種構
成が採用可能である。要は、モジュール支持部は、所定
の収納位置よりも引出方向側にずれた位置である中間位
置にてモジュール収納部に収納された光モジュールを安
定支持する構成であれば良く、各種構成が採用可能であ
る。この光配線ユニットでは、作業対象外の光モジュー
ルの光コネクタや、この光コネクタに接続された光ファ
イバとの干渉を回避する以外、光配線ユニット自体に設
けられている様々な部品との接触を回避できる、作業に
有利な位置にて、作業目的の光モジュールの光コネクタ
に対する光ファイバの接続、切替接続、撤去等を効率良
く行えるといった利点もある。この点では、光配線ユニ
ットは、光モジュールを複数収納するものに限定され
ず、光モジュールを１つのみ収納する構成も採用可能で
ある。また、光モジュールとしては、コネクタ接続可能
に成端されていない光ファイバをコネクタ接続可能に成
端する機能を有するものを採用することも可能である
が、光ファイバ間の切替接続の作業効率、光配線ユニッ
トの組立効率等の面等からは、全て、コネクタ接続可能
に成端されている光ファイバが接続される構成を採用す
ることが有利である。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光配線ユ
ニットによれば、所定の収納位置よりも引出方向側にず
れた位置にてモジュール収納部に収納された光モジュー
ルをモジュール支持部で安定支持することで、この光モ
ジュールに設けられた光コネクタに対する光ファイバの
接続、切替接続、接続解除等の作業を、周囲の光ファイ
バ等との干渉を回避し得る場所にて効率良く行え、作業
性を向上できる。特に、光モジュールが複数配列収納さ
れるモジュール収納部では、作業対象の目的の光モジュ
ールの光コネクタを、各光モジュールの光コネクタに接
続された光ファイバが高密度に配線された領域を避けた
位置に移動し、前記モジュール支持部によって光モジュ
ールを支持することで、前記光コネクタに対する光ファ
イバの接続等の作業を効率良く行うことができるといっ
た優れた効果を奏する。
ニットによれば、所定の収納位置よりも引出方向側にず
れた位置にてモジュール収納部に収納された光モジュー
ルをモジュール支持部で安定支持することで、この光モ
ジュールに設けられた光コネクタに対する光ファイバの
接続、切替接続、接続解除等の作業を、周囲の光ファイ
バ等との干渉を回避し得る場所にて効率良く行え、作業
性を向上できる。特に、光モジュールが複数配列収納さ
れるモジュール収納部では、作業対象の目的の光モジュ
ールの光コネクタを、各光モジュールの光コネクタに接
続された光ファイバが高密度に配線された領域を避けた
位置に移動し、前記モジュール支持部によって光モジュ
ールを支持することで、前記光コネクタに対する光ファ
イバの接続等の作業を効率良く行うことができるといっ
た優れた効果を奏する。
【００２４】請求項２記載の光配線ユニットによれば、
モジュール収納部に対する光ファイバ配線部の設置位置
を自在に変更できるので、光配線ユニットへの光ファイ
バの引き込み方向、光配線ユニットの設置位置等の各種
設置条件に対応して、光ファイバを効率良く導入するこ
とができ、しかも、光ファイバの配線のための無駄なス
ペースの確保が不要になることから省スペース化でき、
結局、光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネ
クタの実装密度の向上、対応心数の増大を実現できる。
また、モジュール収納部の側部に隣設された光ファイバ
配線部から横方向に配線された光ファイバがモジュール
収納部に引き込まれる構成であるので、モジュール収納
部に積層収納した光モジュール単位で整理して配線して
コネクタ接続されることとなり、光ファイバの接続、切
替接続、接続解除等の作業を効率良く行えるようになる
といった優れた効果を奏する。
モジュール収納部に対する光ファイバ配線部の設置位置
を自在に変更できるので、光配線ユニットへの光ファイ
バの引き込み方向、光配線ユニットの設置位置等の各種
設置条件に対応して、光ファイバを効率良く導入するこ
とができ、しかも、光ファイバの配線のための無駄なス
ペースの確保が不要になることから省スペース化でき、
結局、光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネ
クタの実装密度の向上、対応心数の増大を実現できる。
また、モジュール収納部の側部に隣設された光ファイバ
配線部から横方向に配線された光ファイバがモジュール
収納部に引き込まれる構成であるので、モジュール収納
部に積層収納した光モジュール単位で整理して配線して
コネクタ接続されることとなり、光ファイバの接続、切
替接続、接続解除等の作業を効率良く行えるようになる
といった優れた効果を奏する。
【００２５】請求項３記載の光配線ユニットによれば、
前記モジュール収納部内の所定の収納位置に収納した光
モジュールを固定する固定手段によって、引き出し対象
外の光モジュールの引き出しを規制することで、引き出
す目的の光モジュールのみを正確に引き出すことが可能
になり、前記モジュール支持部によって支持した光モジ
ュールと光ファイバとの接続等の作業を正確に行うこと
ができるといった優れた効果を奏する。
前記モジュール収納部内の所定の収納位置に収納した光
モジュールを固定する固定手段によって、引き出し対象
外の光モジュールの引き出しを規制することで、引き出
す目的の光モジュールのみを正確に引き出すことが可能
になり、前記モジュール支持部によって支持した光モジ
ュールと光ファイバとの接続等の作業を正確に行うこと
ができるといった優れた効果を奏する。
【図１】 本発明の１実施形態の光配線盤を示す正面図
である。
である。
【図２】 図１の光配線盤に搭載される光配線ユニット
を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図で
ある。
を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図で
ある。
【図３】 図２の光配線ユニットの構成例を示す正面図
であり、光ファイバ配線部を正面視（作業空間側から見
た場合）左側、モジュール収納部を右側に搭載した場合
を示す。
であり、光ファイバ配線部を正面視（作業空間側から見
た場合）左側、モジュール収納部を右側に搭載した場合
を示す。
【図４】 図２の光配線ユニットの別の構成例を示す正
面図であり、光ファイバ配線部を正面視（作業空間側か
ら見た場合）右側、モジュール収納部を左側に搭載した
場合を示す。
面図であり、光ファイバ配線部を正面視（作業空間側か
ら見た場合）右側、モジュール収納部を左側に搭載した
場合を示す。
【図５】 図２の光配線ユニットのモジュール収納部に
収納される光モジュールを示す図であって、（ａ）は平
面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面図である。
収納される光モジュールを示す図であって、（ａ）は平
面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面図である。
【図６】 図２の光配線ユニットのモジュール収納部に
対する光モジュールの収納作業を示す平面図である。
対する光モジュールの収納作業を示す平面図である。
【図７】 図２の光配線ユニットのモジュール収納部で
の光モジュールの収納状態（収納位置並びに中間位置）
を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図で
ある。
の光モジュールの収納状態（収納位置並びに中間位置）
を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図で
ある。
【図８】 図２の光配線ユニットのモジュール収納部側
のレールおよび光モジュール側のガイド部材を示す斜視
図である。
のレールおよび光モジュール側のガイド部材を示す斜視
図である。
【図９】 図２の光配線ユニットの光モジュールを中間
位置に支持するモジュール支持部を示す断面図である。
位置に支持するモジュール支持部を示す断面図である。
【図１０】 従来例の光配線盤を示す図であって、パネ
ルに実装された光コネクタアダプタによって光ファイバ
同士が接続される構成を示す斜視図である。
ルに実装された光コネクタアダプタによって光ファイバ
同士が接続される構成を示す斜視図である。
【図１１】 従来例の光配線盤を示す図であって、引き
出し式のトレーに光コネクタアダプタを取り出し可能に
収納したタイプの光配線盤を示す正面図である。
出し式のトレーに光コネクタアダプタを取り出し可能に
収納したタイプの光配線盤を示す正面図である。
【図１２】 図１１の光配線盤の作用を示す側面図であ
る。
る。
【図１３】 成端部の両側に光ファイバ配線部を備える
光配線盤を示す正面図である。
光配線盤を示す正面図である。
２１…光配線ユニット、２４ａ，２４ｂ…光ファイバ、
２５…光ファイバ配線部、２８…光モジュール、２８ｃ
…固定手段（ラッチ）、２９…モジュール収納部、３０
ｂ…光コネクタ、３５…モジュール支持部。
２５…光ファイバ配線部、２８…光モジュール、２８ｃ
…固定手段（ラッチ）、２９…モジュール収納部、３０
ｂ…光コネクタ、３５…モジュール支持部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−248235（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−231704（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−294749（ＪＰ，Ａ) 実開 昭54−4606（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G02B 6/00 H04Q 1/00 - 1/16
Claims (3)
- 【請求項１】 光ファイバ（２４ａ）を別の光ファイバ
（２４ｂ）とコネクタ接続可能に成端する光コネクタ
（３０ｂ）が側部に設けられた光モジュール（２８）を
複数積層状態に収納する光配線ユニットであって、 前記各光モジュールを同一方向に引出可能に収納するモ
ジュール収納部（２９）と、前記モジュール収納部に収
納された各光モジュールの前記モジュール収納部からの
引出方向前面側に設けられた前記光コネクタに対してコ
ネクタ接続される光ファイバが配線される光ファイバ配
線部（２５）とが横並びに配設されるとともに、前記モ
ジュール収納部には該モジュール収納部内の所定の収納
位置から引出方向側へずれた位置にて前記モジュール収
納部に収納された前記光モジュールを支持するモジュー
ル支持部（３５）を備えることを特徴とする光配線ユニ
ット（２１）。 - 【請求項２】 前記光ファイバ配線部が、前記モジュー
ル収納部の対向する両側部に対して選択的に取付可能に
なっていることを特徴とする請求項１記載の光配線ユニ
ット。 - 【請求項３】 前記モジュール収納部内の所定の収納位
置に収納した光モジュールを固定する固定手段（２８
ｃ）を備え、この固定手段による固定を解除することで
前記光モジュールの引き出しが可能になることを特徴す
る請求項１または２記載の光配線ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33685299A JP3312893B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 光配線ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33685299A JP3312893B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 光配線ユニット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001154030A JP2001154030A (ja) | 2001-06-08 |
| JP3312893B2 true JP3312893B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=18303261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33685299A Expired - Lifetime JP3312893B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 光配線ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3312893B2 (ja) |
Cited By (35)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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