JP3311711B2 - ボールジョイント及びこれを用いたモニタテレビ用スタンド - Google Patents

ボールジョイント及びこれを用いたモニタテレビ用スタンド

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JP3311711B2 JP28219199A JP28219199A JP3311711B2 JP 3311711 B2 JP3311711 B2 JP 3311711B2 JP 28219199 A JP28219199 A JP 28219199A JP 28219199 A JP28219199 A JP 28219199A JP 3311711 B2 JP3311711 B2 JP 3311711B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のダ
ッシュボード上等にモニタテレビ等を配置する装置に用
いるのに適したボールジョイント及びモニタテレビ用ス
タンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のダッシュボード上に配置される
モニタテレビを位置調整可能に保持するモニタテレビ用
スタンドとしては、例えば図7に示す構成が知られてい
る。図7に示すモニタテレビ用スタンド51は、ボール
ジョイント52を用いている。そのボールジョイント5
2は、モニタテレビ用スタンド51内に組み込まれてお
り、そのボールジョイント52の部分は、一端に挿入口
53aを開口する略円筒状の胴体部53に、挿入口53
aを閉塞するベース材54が取り付けられて内部に包容
室62を形成する有底略円筒状のハウジング55と、そ
のハウジング55の胴体部53とベース材54との間を
固定するねじリング部材56と、ボールスタッド57で
構成されている。
【0003】さらに詳述すると、ボールスタッド57
は、軸部58と、その軸部58の外径寸法よりも大きい
外径寸法を有してその軸部58の一端に設けられている
球体部59とを有している。また、本例では軸部58の
他端側に、モニタテレビ60を取り付けるモニタテレビ
装着部としての支持板61を取り付けている。その支持
板61は、ボールスタッド57とは別に作られ、後から
ボールスタッド57に取り付けられる。
【0004】胴体部53の上部には、開口53bと、こ
の開口53bから下部に向かって連続してスリット63
が形成されている。なお、開口53bの内径寸法は、ボ
ールスタッド57の外径寸法よりも小さく、また軸部5
8の最大外径寸法よりも大きく形成されている。したが
って、挿入口53aからボールスタッド57の軸部58
を挿入させると、球体部59が開口53bの周縁(有底
部分)に当接するまで挿入されてその位置で旋回でき、
またスリット63が設けられている位置では軸部58が
スリット63に侵入されて、上下方向に大きく傾かせる
ことができる構造になっている。さらに、胴体部53の
下部外周部分には、鍔部53cが形成されている。
【0005】ベース材54は、低背形の円柱軸状を成
し、外径寸法が胴体部53の鍔部53cの外径寸法より
も若干大きく作られ、その外周には雄ねじが形成されて
いる。また、上面側には、挿入口53aから胴体部53
内に挿入されてボールスタッド57の球体部59に当接
し、その球体部59を包容室62内で摺動可能に保持す
るための突出部54aが一体に形成されている。なお、
本例では、このボールジョイント52をモニタテレビ用
スタンド51として使用するので、ベース材54を自動
車のダッシュボード65上に固定するのに、ベース固定
板66がベース材54の下面に図示せぬビスで取り付け
られている。
【0006】ねじリング部材56は、内面にベース材5
4の雄ねじと螺合される雌ねじが形成されているととも
に、上部は開口64を設けて一部が絞られた形状にして
作られている。なお、開口64の内径寸法は、胴体部5
3の外径寸法よりも大きく、かつ鍔部53cの外径寸法
よりも小さく形成されている。また、ねじリング部材5
6の外周には、そのねじリング部材56を回転させると
きに指を掛けるための突起部56aが一体に形成されて
いる。そして、このねじリング部材56は、胴体部53
とボールスタッド57とベース材54が組み合わされた
後から、開口部64にボールスタッド57、胴体部53
を順に通して、ねじリング部材56の上端内面に鍔部5
3cが当接するまで挿入させるとともに、その雌ねじを
ベース材54の雄ねじに螺合させると、胴体部53とベ
ース材54との間にボールスタッド57の球体部59を
締め付けた状態で固定することができる。また、ねじリ
ング部材56の締め付け量を大きくすると、球体部59
を包容するベース材54と胴体部53との間の締め付け
力が強くなり、反対に小さくすると締め付け力が弱くな
る。したがって、この締め付け量を加減することによっ
て締め付け力を調整することができる。
【0007】このように構成されたボールジョイント5
2を使用するモニタテレビ用スタンド51では、ベース
固定板66を自動車のダッシュボード65上に、両面接
着材等を用いて取り付けられる。また、こうしてダッシ
ュボード65上に取り付けられたモニタテレビ用スタン
ド51の支持板61上にはモニタテレビ60が取り付け
られる。そして、支持板61上に配置されたモニタテレ
ビ60の位置を変える場合は、まず、ねじリング56の
締め付けを弛める。すると、胴体部53をボールスタッ
ド57と共に軸心67を中心として水平旋回することが
できるとともに、ボールスタッド57をスリット63内
で上下方向(図7中に矢印69で示す方向)に回転させ
ることができ、この水平旋回及び上下動でモニタテレビ
60の位置及び向きを運転者等の都合に合わせて調整す
ることができる。また、調整後は、ねじリング56を締
め付けると、胴体部53及びボールスタッド57が固定
され、その調整後の位置を固定することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のボールジョイント52を使用したモニタテレビ
用スタンド51では、ねじリング56の締め付けだけで
上下方向の位置を規制した構造になっている。このた
め、ねじリング56の締め付けが十分でないと、モニタ
テレビ60及びボールスタッド57の荷重によって、ボ
ールスタッド57が下側に回転されてずれを起こす場合
がある。また、特に車載用のモニタテレビ用スタンド等
として使用した場合には、モニタテレビ60に加わる振
動は、球体部59に大きな力として作用し、この振動で
ボールスタッド57のずれが、特に荷重が加わる方向に
起こり易い。さらには、その振動が増幅し、モニタテレ
ビ60が見にくくなるという問題があった。
【0009】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的はボールスタッドのずれ及び
振動を抑えることができる構造にしたボールジョイント
を提供するものである。
【0010】また、本発明はボールスタッドのずれ及び
振動を抑えて、調整された所望の位置にモニタテレビを
保持しておくことができる構造にしたモニタテレビ用ス
タンドを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のボールジョイントの発明は、開口部を有する包容室を
設けたハウジングと、前記ハウジングの包容室内に摺動
可能に保持される球体部と、前記球体部に設けられ前記
開口から突出する軸部を有し、前記包容室内に保持さ
れる前記球体部を支点として傾倒するボールスタッド
と、前記ボールスタッドの傾倒量を制限する規制部を複
数有し、前記ボールスタッドの傾倒方向と交差する方向
に移動可能に設けられ傾倒量規制手段とを備え、前記
傾倒量規制手段は、前記ハウジングを中心としてその周
囲を回動可能なリング体として形成され、前記リング体
の上面を切り欠いてなる溝で形成された前記規制部によ
り前記ボールスタッドの傾倒量を制限できるようにした
構成を有している。この構成により、ボールスタッドの
傾倒量は傾倒量規制手段であるリング体の規制部によっ
て強制的に制限されて抑えられるので、従来装置で問題
となっていたボールスタッドの自重等によって簡単にボ
ールスタッドがずれたりすることもなくなる。しかも、
その傾倒量も、リング体を回転させてボールスタッドに
対する規制部の位置を切り換えることにより、その規制
部に依存する量に簡単に切り換えることができることと
なる。
【0012】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
記載のボールジョイントにおいて、前記リング体を前
記ハウジングに対して脱着交換可能に設けた構成を有し
ている。この構成により、規制部が異なるリング体だけ
を交換すれば、他の構成はそのままで、異なる態様のボ
ールジョイントを簡単に得ることができ、部品の共通化
が図れることとなる。
【0013】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
または記載のボールジョイントにおいて、前記規制
部を前記リング体の端面に、その周に沿って複数点在し
て設けているとともに、各規制部における溝の深さをそ
れぞれ異なる大きさで形成した構成を有している。この
構成により、異なる規制部を1つのリング体上にまとめ
て形成することができるので、交換組み付け並びに切り
換え等を簡単に行うことができることとなる。
【0014】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
1記載のボールジョイントにおいて、前記傾倒量規制手
段を、前記ボールスタッドが重力を受けて傾倒する側で
前記軸部を支えて前記ボールスタッドの傾倒を規制する
ようにして設けた構成を有している。この構成により、
傾倒量規制手段はボールスタッドの下側を支えた状態に
して配置されるので、ボールスタッドが振動で下側にず
れるのを確実に抑えることができるとともに、振動その
ものも簡単に抑えることができることとなる。
【0015】本発明の請求項に記載のモニタテレビ用
スタンドの発明は、請求項1記載のボールジョイントの
軸部の先端側にモニタテレビが装着されるモニタテレビ
装着部を設け、前記規制部により前記ボールスタッドの
傾倒量を制限し、前記モニタテレビ装着部と共に前記モ
ニタテレビの位置を調整できるようにした構成を有して
いる。この構成により、ボールスタッドの傾倒量は傾倒
量規制手段であるリング体の規制部によって強制的に制
限されて抑えられるので、ボールスタッドの自重等によ
って簡単にボールスタッドがモニタテレビ装着部と共に
ずれたりすることもなくなる。しかも、その傾倒量も、
リング体を回転させ、ボールスタッドに対する規制部の
位置を切り換えることにより、その規制部に依存する量
だけ傾倒するように切り換えることができるので、モニ
タテレビの位置調整を簡単に行うことができることとな
る。
【0016】本発明の請求項に記載のボールジョイン
トの発明は、開口部を有する包容室を設けたハウジング
と、前記ハウジングの包容室内に摺動可能に保持される
球体部と、前記球体部に設けられ前記開口から突出
軸部を有し、前記包容室内に保持される前記球体部を
支点として傾倒するボールスタッドと、前記球体部を挟
んで前記ハウジングと対向配置されているベース材と、
前記ハウジングを挟んで前記ベース材とねじ結合され
記ハウジングと前記ベース材で前記球体部を保持す
力を調整可能な保持力調整手段と、前記軸部と当接
て前記ボールスタッドの傾倒量を制限する規制部を有
し、前記ボールスタッドの傾倒方向と交差する方向に移
動可能に設けられ傾倒量規制手段とを備え、前記傾倒
量規制手段は、前記ハウジングを中心としてその周囲を
回動可能なリング体として形成され、前記リング体の上
面を切り欠いてなる溝で形成された前記規制部により前
記ボールスタッドの傾倒量を制限できるようにした構成
を有している。この構成により、ボールスタッドの傾倒
量は傾倒量規制手段であるリング体の規制部によって
制的に制限されて抑えられるので、ボールスタッドの自
重等によって簡単にボールスタッドがずれたりすること
もない。しかも、その傾倒量も、リング体を回転させ、
ボールスタッドに対する規制部の位置を切り換えること
により、その規制部に依存する量に切り換えることがで
きることとなる。さらに、ボールスタッドの傾きをリン
グ体で位置決め調整した後は、保持力調整手段によりハ
ウジングとベース材とで球体部を締め付けることによ
り、その調整された状態を固定することができる。
【0017】本発明の請求項に記載のモニタテレビ用
スタンドは、請求項6記載のボールジョイントの軸部の
先端側にモニタテレビが装着されるモニタテレビ装着部
を設け、前記規制部により前記ボールスタッドの傾倒量
を制限し、前記モニタテレビ装着部と共に前記モニタテ
レビの位置を調整できるようにした構成を有している。
この構成により、ボールスタッドの傾倒量は傾倒量規制
手段であるリング体の規制部によって強制的に制限され
て抑えられるので、ボールスタッドの自重等によって簡
単にボールスタッドがモニタテレビ装着部と共にずれた
りすることもなくなる。しかも、その傾倒量も、リング
を回転させ、ボールスタッドに対する規制部の位置を
切り換えることにより、その規制部に依存する量だけ傾
倒するように切り換えることができるので、モニタテレ
ビの位置調整を簡単に行うことができることとなる。
らに、ボールスタッドの傾きをリング体で位置決め調整
した後は、保持力調整手段によりハウジングとベース材
とで球体部を締め付けることにより、モニタテレビをそ
の調整された状態に固定することができる。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、
モニタテレビ用スタンドを一例として説明する。図1乃
至図3は自動車のダッシュボード上に配置されるモニタ
テレビを位置調整可能に保持するモニタテレビ用スタン
ドを示すもので、図1はそのスタンドの概略外観斜視
図、図2はそのスタンドの概略縦断面図、図3はその要
部斜視図である。
【0020】図1乃至図3において、本実施の形態にお
けるモニタテレビ用スタンド1は、て装着されたモニタ
テレビ10の位置及び向きをボールジョイント2を用い
簡単に調整できる構造となっている。そのモニタテレビ
用スタンド1内に組み込まれているボールジョイント2
は、一端に挿入口3aを開口する略円筒状の胴体部3
に、挿入口3aを閉塞するベース材4が取り付けられて
内部に包容室12を形成する有底略円筒状のハウジング
5と、ハウジング5の胴体部3とベース材4との間を固
定するねじリング部材6と、ボールスタッド7、及びリ
ング体20とで構成されている。
【0021】さらに詳述すると、ボールスタッド7は、
軸部8と、その軸部8の外径寸法よりも大きい外径寸法
を有してその軸部8の一端に設けられている球体部9と
を有している。また、本実施の形態の構造例では、軸部
8の他端側にモニタテレビ10を取り付けるモニタテレ
ビ装着部としての支持板11を取り付けている。その支
持板11は、ボールスタッド7とは別に作られ、後から
ボールスタッド7に取り付けられる。
【0022】胴体部3の上部には、開口3bと、この開
口3bから下部に向かって連続してスリット13が形成
されている。なお、開口3bの内径寸法は、ボールスタ
ッド7の外径寸法よりも小さく、軸部8の最大外径寸法
よりも大きく形成されている。したがって、挿入口3a
からボールスタッド7の軸部8を挿入させると、球体部
5が開口3bの周縁(有底部分)に当接するまで挿入さ
れてその位置で旋回でき、またスリット13が設けられ
ている位置では軸部8がスリット13に侵入されて、上
下方向により多く傾かせることができる構造になってい
る。また、胴体部3の下部外周部分には、鍔部3cが形
成されている。
【0023】ベース材4は、低背形の円柱軸状をし、外
径寸法が胴体部3における鍔部3cの外径よりも若干大
きくして作られ、その外周には雄ねじが形成されてい
る。また、上面側には、挿入口3aから胴体部3内に挿
入されてボールスタッド7の球体部9に当接し、球体部
9を包容室12内で摺動可能に保持するための突出部4
aが一体に形成されている。なお、本実施の形態例で
は、このボールジョイント2をモニタテレビ用スタンド
1として使用するので、ベース材4を自動車のダッシュ
ボード15に固定するのに、ベース材4の下面にベース
固定板16が図示せぬビスで取り付けられている。
【0024】ねじリング部材6は、保持力調整手段を構
成するもので、内面にベース材4の雄ねじと螺合される
雌ねじが形成されているとともに、上部は開口14を設
けて一部を絞ってなる有底略円筒状にして作られてい
る。なお、開口14の内径は、胴体部3の外径よりも大
きく、かつ鍔部3cの外径よりも小さく形成されてい
る。また、ねじリング部材6の外周には、そのねじリン
グ部材6を回転させるときに指を掛けるための突起部6
aが一体に形成されている。そして、このねじリング部
材6は、胴体部3とボールスタッド7とベース材4が組
み合わされた後から、ボールスタッド7の上側から、開
口部14にボールスタッド7、胴体部3を順に通して、
鍔部3cがねじリング部材6の上端内面に当接するまで
挿入させるとともに、雌ねじをベース材4の雄ねじに螺
合させると、胴体部3とベース材4との間をボールスタ
ッド7の球体部9を締め付けた状態で固定することがで
きる。また、ねじリング部材6の締め付け量を大きくす
ると、球体部9を包容するベース材4と胴体部3との間
の締め付け力が強くなり、反対に小さくすると締め付け
力が弱くなる。したがって、この締め付け力を加減する
ことにより、締め付け力を調整することができる。
【0025】リング体20は、図4乃至図6に単体とし
ても示しており、図4はそのリング体20の外観斜視
図、図5はそのリング体20の上側から見た平面図、図
6は図5のA−A線拡大断面図である。図4乃至図5を
加えてリング体20の構造をさらに説明すると、リング
体20はボールスタッド7の傾倒量を制限する傾倒量規
制手段を構成するものであって、内径寸法が胴体部3の
外径寸法と略等しい略円筒状にして形成されている。そ
して、このリング体20は、支持板11がボールスタッ
ド7に取り付けられる前に胴体部3の外周を覆うように
して装着され、胴体部3に対しては回転可能に取り付け
られている。また、リング体20の下部外周には鍔部2
0aが全周にわたって設けられているとともに、その鍔
部20aの周面にローレット加工が施されている。リン
グ体20の上面には規制部としての切り欠き溝21が周
回方向に点在して複数(本実施の形態では7つ)設けら
れている。各切り欠き溝21は、ボールスタッド7の軸
部8を受け入れ可能な幅を有し、また各切り欠き溝21
の深さはそれぞれ異なっている。なお、各切り欠き溝2
1の深さは、スリット13の深さよりも浅く形成されて
いる。そして、このリング体20を回転させて、スリッ
ト13に対応する切り欠き溝21を変えると、その切り
欠き溝21の深さによりボールスタッド7の傾き量を規
制できるものである。すなわち、ボールスタッド7をス
リット13内に傾けて行くと、所定量だけ傾いたとき
に、ボールスタッド7の軸部8がスリット13と対応し
ている切り欠き溝21の底面に突き当たり、それ以上の
傾きが規制される。したがって、リング体20を回転さ
せて深さの異なっている切り欠き溝21をスリット13
に対応配置させると、その対応配置された切り欠き溝2
1の深さによってボールスタッド7の傾き量が決定され
る。また、本実施の形態の構造のようにボールスタッド
7の下側において胴体部3にスリット13が切り込まれ
ている場合には、切り欠き溝21でボールスタッド7の
軸部8を受けて支えることになる。このように軸部8が
リング体20によって下側から支えられている状態で
は、仮にねじリング部材6の締め付け力が無くても下側
方向には動かない。これは、ねじリング部材6の締め付
け力が弛んだ場合でも、ボールスタッド7の下側方向へ
のずれを起こさない。
【0026】このように構成されたボールジョイント2
を使用するモニタテレビ用スタンド1では、ベース固定
板16は自動車のダッシュボード15上に、両面接着材
等を用いて取り付けられる。また、こうしてダッシュボ
ード15上に取り付けられたモニタテレビ用スタンド1
1の支持板11上にはモニタテレビ10が取り付けられ
る。そして、支持板11上に配置されたモニタテレビ1
0の位置を変える場合は、まず、ねじリング6の締め付
けを弛める。すると、胴体部3をボールスタッド7と共
に軸心18を中心として水平旋回することができるとと
もに、ボールスタッド7をスリット13内で上下方向
(図7に矢印19で示す方向)に回転させて傾動するこ
とができ、この水平旋回及び上下方向の傾動でモニタテ
レビ10の位置及び向きを運転者等の都合に合わせて調
整することができる。また、この調整時、リング体20
を回転させて、所望する傾きが得られる深さを持った切
り欠き溝21がスリット13と対応する位置に配置さ
せ、その切り換え後の切り欠き溝21の底面にボールス
タッド7を当接させた状態にすると、その傾きをリング
体20で規制して位置決めすることができる。さらに、
調整位置決め後は、ねじリング6を締め付けると、その
調整された状態を固定することができる。
【0027】したがって、本実施の形態における構造で
は、傾倒量規制手段としてのリング体20を回転させて
所定の位置、すなわちスリット13と対応する位置に、
規制部としての所望する切り欠き溝21を配置し、その
切り欠き溝21の底面にボールスタッド7の軸部8を倒
して当接させると、ボールスタッド7の下側がリング体
20で支えられ、その切り欠き溝21によってボールス
タッド7の上下方向の傾き量を強制的に規制することが
できる。しかも、ボールスタッド7の下側をリング体2
0で支えた状態にしてボールスタッド7の傾きを強制的
に規制するので、例えボールスタッド7に大きな荷重が
加わっても、ボールスタッド7がそれ以上回転して位置
ずれを起こすこともなく、安定した位置決めができる。
また、ボールスタッド7の下側をリング体20で支えた
状態にしていることにより、自動車が振動したような場
合でも、ボールスタッド7が撓んで振動するのを抑えて
軽減させることができるので安定した保持が行える。こ
れにより、モニタテレビ10に生じる振動も軽減されて
見易くなるとともに、振動による悪い影響を軽減させて
モニタテレビを保護することができる。さらに、従来構
造を変更することなく、リング体20だけを容易して装
着すれば変更できる。また、切り欠き溝21の形状だけ
が異なるリング体20を複数種類用意しておけば、色々
な装置に適用できるので量産化もでき、コストを下げて
安価に提供することができる。
【0028】なお、本実施の形態では、ボールジョイン
ト2をモニタテレビ用スタンド1に用いた構造を開示し
たが、モニタテレビ用スタンド1に限らず、広く一般の
ボールジョイント2としても使用することができるもの
である。また、傾倒量規制手段としてリング体20を使
用し、このリング体20を回転させることによって規制
部となる切り欠き溝21を所定の位置(スリット13)
に対して移動させる構造を開示したが、リング体ではな
くても、所定部に対して規制部を切り換えできるもので
あれば、これ以外の構造であってもよいものである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るボー
ルジョイントは、上記実施の形態より明らかなように、
リング体等でなる傾倒量規制手段を回転させる等して規
制部を所定の位置に配置し、その規制部にボールスタッ
ドを当接させ、その当接でボールスタッドにおける下方
向への傾き量を強制的に規制し、決められた位置に保持
することができるので、位置決め保持が簡単にできる。
また、ボールスタッドの下側を傾倒量規制手段で支えた
状態にしてボールスタッドの傾きを強制的に規制するよ
うにした場合では、ボールスタッドに大きな荷重が加わ
っても、ボールスタッドがそれ以上下側に回転して位置
ずれを起こすこともなく、安定した位置決めができると
いう効果が期待できる。さらに、ボールスタッドの傾き
をリング体で位置決め調整した後は、保持力調整手段に
よりハウジングとベース材とで球体部を締め付けること
により、その調整された状態を固定することができる。
【0030】また、このように構成されたボールジョイ
ントを使用した本発明に係るモニタテレビ用スタンドで
は、ボールスタッドの下側を傾倒量規制手段で支えた状
態にしていることにより、例えば車載用に使用して自動
車が振動し、ボールスタッドが撓んでモニタテレビと共
に振動しようとしても、その振動を下側から支える傾倒
量規制手段によって抑えることができるという効果が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるモニタテレビ用ス
タンドの斜視図
【図2】本実施の形態におけるモニタテレビ用スタンド
の概略縦断側面図
【図3】本実施の形態におけるモニタテレビ用スタンド
の部分側面図
【図4】本実施の形態におけるリング体の斜視図
【図5】本実施の形態におけるリング体の平面図
【図6】図5のA−A線拡大断面図
【図7】従来のモニタテレビ用スタンドの構造説明図
【符号の説明】
1 モニタテレビ用スタンド 2 ボールジョイント 3 胴体部 3a 挿入口 3b 開口 3c 鍔部 4 ベース材 4a 突出部 5 ハウジング 6 ねじリング部材(保持力調整手段) 7 ボールスタッド 8 軸部 9 球体部 10 モニタテレビ 11 支持板(モニタテレビ装着部) 12 包容室 13 スリット 14 開口 15 ダッシュボード 16 ベース固定板 18 軸心 19 矢印 20 リング体(傾倒量規制手段) 20a 鍔部 21切り欠き溝(規制部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平本 博 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−211714(JP,A) 特開 平11−132223(JP,A) 特開 平8−312885(JP,A) 実開 平5−32147(JP,U) 実開 昭52−50194(JP,U) 実開 昭63−32726(JP,U) 特公 昭54−23073(JP,B1) 実公 平6−26737(JP,Y2) 実公 昭58−55466(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 11/06 - 11/10 H04N 5/64 581

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する包容室を設けたハウジン
    グと、前記ハウジングの包容室内に摺動可能に保持され
    球体部と、前記球体部に設けられ前記開口から突出
    する軸部を有し、前記包容室内に保持される前記球体部
    を支点として傾倒するボールスタッドと、前記ボールス
    タッドの傾倒量を制限する規制部を複数有し、前記ボー
    ルスタッドの傾倒方向と交差する方向に移動可能に設
    られ傾倒量規制手段とを備え、前記傾倒量規制手段
    は、前記ハウジングを中心としてその周囲を回動可能な
    リング体として形成され、前記リング体の上面を切り欠
    いてなる溝で形成された前記規制部により前記ボールス
    タッドの傾倒量を制限することを特徴とするボールジョ
    イント。
  2. 【請求項2】 前記リング体を前記ハウジングに対して
    脱着交換可能に設けたことを特徴とする請求項記載の
    ボールジョイント。
  3. 【請求項3】 前記規制部を前記リング体の端面に、そ
    の周に沿って複数点在して設けているとともに、各規制
    部における溝の深さをそれぞれ異なる大きさで形成して
    いることを特徴とする請求項または記載のボールジ
    ョイント。
  4. 【請求項4】 前記傾倒量規制手段を、前記ボールスタ
    ッドが重力を受けて傾倒する側で前記軸部を支えて前記
    ボールスタッドの傾倒を規制するようにして設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のボールジョイント。
  5. 【請求項5】 前記軸部の先端側にモニタテレビが装着
    されるモニタテレビ装着部を設け、前記規制部により前
    記ボールスタッドの傾倒量を制限し、前記モニタテレビ
    装着部と共に前記モニタテレビの位置を調整する請求項
    1記載のボールジョイントを用いたモニタテレビ用スタ
    ンド。
  6. 【請求項6】 開口部を有する包容室を設けたハウジン
    グと、前記ハウジングの包容室内に摺動可能に保持され
    球体部と、前記球体部に設けられ前記開口から突出
    する軸部を有し、前記包容室内に保持される前記球体部
    を支点として傾倒するボールスタッドと、前記球体部を
    挟んで前記ハウジングと対向配置されているベース材
    と、前記ハウジングを挟んで前記ベース材とねじ結合さ
    、前記ハウジングと前記ベース材で前記球体部を保
    持する力を調整可能な保持力調整手段と、前記軸部と当
    て前記ボールスタッドの傾倒量を制限する規制部を
    前記ボールスタッドの傾倒方向と交差する方向に
    移動可能に設けられ傾倒量規制手段とを備え、前記傾
    倒量規制手段は、前記ハウジングを中心としてその周囲
    を回動可能なリング体として形成され、前記リング体の
    上面を切り欠いてなる溝で形成された前記規制部により
    前記ボールスタッドの傾倒量を制限できるようにしたこ
    とを特徴とするボールジョイント。
  7. 【請求項7】 前記軸部の先端側にモニタテレビが装着
    されるモニタテレビ装着部を設け、前記規制部により前
    記ボールスタッドの傾倒量を制限し、前記モニタテレビ
    装着部と共に前記モニタテレビの位置を調整する請求項
    6記載のボールジョイントを用いたモニタテレビ用スタ
    ンド。
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