JP3311521B2 - 大電流電源接続用コネクタ - Google Patents

大電流電源接続用コネクタ

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JP3311521B2
JP3311521B2 JP26681194A JP26681194A JP3311521B2 JP 3311521 B2 JP3311521 B2 JP 3311521B2 JP 26681194 A JP26681194 A JP 26681194A JP 26681194 A JP26681194 A JP 26681194A JP 3311521 B2 JP3311521 B2 JP 3311521B2
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和寛 古川
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大電流電気機器の電源
接続に使用されて、簡易にかつ確実に接続することがで
きる大電流電源接続用コネクタに関し、また、接続に際
しワンタッチ操作で着脱が行える作業性に富む大電流電
源接続用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】取替頻度、移動頻度が高い使用形態の電
気機器、殊に大電流電気機器において、電源ケーブルの
着脱に際しての作業性の向上を目的として図7乃至図9
に示されるような雌雄嵌合形コネクタが従来から用いら
れている。図7には、電源ケーブル15に取付けられて
いるソケット21と電気機器16に取付けられているプ
ラグ22との接続概要説明図が、また、図8には、三相
電気機器における同じく接続概要説明図が示され、さら
に、図9には、雌雄嵌合形コネクタの詳細示構造図が図
示される。例示されるこの種コネクタは、ソケット21
内に内蔵されたマルチラムバンド23とその接触子であ
るルーバ24をプラグ22とこれに嵌合したソケット2
1との間に介在させて通電する形態のものである。
【0003】上記の従来のコネクタは、接続するに当た
っては、電気機器16側のプラグ22に電源ケーブル1
5側のソケット21を嵌挿した後、該ソケット21のロ
ックナット25を時計回転方向に回転操作して、プラグ
22側のロックネジ26に締め込み装着する。一方、取
外しに際しては、ロックナット25を反時計回転方向に
回転操作して、ロックネジ26と切離し、ソケット21
をプラグ22から引き抜くことによって成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような雌雄嵌合接
続方式のコネクタを使用した場合、以下に述べるような
問題点がある。即ち、,ソケット21内部に塵埃等が
入り込むため、マルチラムバンド23とソケット21の
間、マルチラムバンド23のルーバ24とプラグ22の
間の接触不良が屡々発生する。,ソケット21とプラ
グ22の着脱時、プラグ22の先部でマルチラムバンド
23を変形あるいは折損させ、接触不良につながる。
,コネクタ取付け間隔が狭い構造のものでは、ロック
ナット25回転操作時に隣のロックネジに手が触れるた
め、作業性が悪く、締め付け不足に起因する不完全装着
によって接触不良が発生しやすい。,着脱頻度によっ
て、マルチラムバンド23のルーバ24のバネ弾性がな
くなり、接触圧力の低下によって接触不良が発生する。
,前項からの接触不良発生により電食を起こし、
ヒート加熱されてルーバ24が変形し、これによって以
前にも増して電食が進行し加熱による熱発生でコネクタ
部が熱せられてソケット21とケーブル15との接続部
のロウ27が溶融しケーブル15が抜落ちる事故に発展
する。,このようにソケット21とケーブル15との
接続は普通、ロウ付けであるため、ソケット21取替え
に長時間を要する不都合がある。,コネクタ相互の取
付け間隔が狭い構造のものでは、ロックナット方式の場
合、三相の両端のうち一方のコネクタC1 またはC3 を
外さなければ中間のコネクタC2 が着脱できなくて、点
検・調査に時間と手間がかかる。
【0005】本発明は、このような問題点の解消を図る
ために成されたものであり、本発明の目的は、電源ケー
ブルと大電流電気機器の接続に使用されるコネクタの信
頼性および作業性の向上、長寿命化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明は、電源ケーブルの端部に取付けられるフッ
ク形平端子と、電気機器の入力側電極に取付けられて前
記フック形平端子が接続されるソケットとから成り、フ
ック形平端子は、接触面積が大きい導電平面をフック部
に有する一方、ソケットは、電気機器の入力側電極に取
付けられる接続部が一端側に、接触面積が大きい導電平
面を有する電極部が他端側に導電的一体となって形成さ
れるケーシングと、ケーシングに引出し引込み可能に設
けられて先部側が前記電極部から突出するプレート軸
と、電極部の導電平面に平行な導電平面を有しプレート
軸の先部側に取付けられる押えプレートと、押えプレー
トを電極部に常時接触させるように作用する弾力をプレ
ート軸に付与するるバネとを含み、電極部の導電平面と
押えプレートの導電平面とによってフック形平端子のフ
ック部を弾力挟持可能に形成されてなることを特徴とす
る大電流電源接続用コネクタである。
【0007】本発明はまた、前項の構成の大電流電源接
続用コネクタに対して、プレート軸をバネの弾力に応じ
る前記引込み方向またはバネの弾力に抗する引出し方向
に移動させて、押えプレートをケーシングの電極部に弾
力接触させまたは強制離間させるロック機構が、ケーシ
ング外からの操作可能にケーシング内に付設される構成
としたことを特徴とする大電流電源接続用コネクタであ
る。
【0008】本発明はまた、前項記載の大電流電源接続
用コネクタにおいて、ソケットにおけるロック機構が、
ケーシングに径方向に貫挿されてケーシング外からの回
動操作可能に設けられるロック軸と、ロック軸に嵌合固
着され、かつプレート軸の基部側に周面が当接されて、
ケーシング内に設けられる三角板状のカムと、ロック軸
に嵌合して該ロック軸を回動させるためのロックレバー
とを含む構成としたこと、また、ソケットが、ケーシン
グは高導電性の金属から成り、プレート軸、押えプレー
トおよびカムは耐磨耗性性の金属から成ること、さらに
また、ソケットにおけるケーシングが、接続部を有する
筒体部と該筒体部に着脱可能な一体に取付けられる電極
部とを備えることをそれぞれ好ましい態様とするもので
ある。
【0009】
【作用】本発明に従えば、電気機器の入力側電極に取付
けられるソケットが、電極部の導電平面と押えプレート
の導電平面とによって、電源ケーブルの端部に取付けら
れるフック形平端子のフック部の導電平面を弾力挟持す
るように形成されているため、接続した状態では接触面
積が大きい導電平面相互がバネ弾力によって強く圧着さ
れ面接触しているので接触抵抗が非常に小さくて温度上
昇を抑えながら大電流を安定して通電することが可能で
ある。また、フック形平端子とソケットとを接続する場
合には、例えば楔などの治具を用いてケーシングの電極
部と押えプレートとをバネ弾力に抗して離しながら、フ
ック形平端子をその間に割り込ませてプレート軸にフッ
ク部を係合させるようにすればよいので、ネジ締め作業
は不要で操作が簡単であり、しかも素早く行える。な
お、フック形平端子を取外す場合も接続時の逆の操作を
行えばよいので、作業性が良いことは同様である。
【0010】また本発明に従えば、押えプレートをケー
シングの電極部に弾力接触させまたは強制離間させるロ
ック機構を、ケーシング外からの操作可能にケーシング
内に付設する構成とすることによって、ロックレバー等
の治具を使用して押えプレートと電極部との強制離間操
作がワンタッチでより簡単、かつ確実に行える。さらに
本発明によれば、コネクタの接続、取外しの操作によっ
てフック形平端子とソケットの変形、損傷が生じるおそ
れが極めて少なくて、長期間に亘って良好な導電性能を
発揮させることが可能である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照しながら説明する。図1には、本発明の実施例に係る
コネクタの接続前後の分離状態が概要示され、また図2
には、同じく接続状態が概要示される。図示実施例のコ
ネクタは、ワンタッチロック式コネクタ(OLC)と称
されるフック形平端子1およびソケット2から成る電気
接続器であって、電源ケーブル15と入力電流が大きい
電気機器16の接続に使用される。フック形平端子1
は、電源ケーブル15の端部に圧着される圧着端子17
にボルト18とナット19とによるネジ締めによって取
付けられ、ソケット2は、入力電流が大きい電気機器1
6の入力側電極にネジ込ませるなどの連結手段により取
付けられる。
【0012】図3にはフック形平端子1が平面図で示さ
れ、図4および図5にはソケット2が半部断面示平面図
および断面示正面図で示される。図3を参照してフック
形平端子1は、フック部13およびケーブル接続部14
を一体に備える板体に形成されていて、両部共に接触面
積が大きい導電平面を有し、フック部13には、後述す
るプレート軸6に係合させるための切欠き溝が設けられ
る一方、ケーブル接続部14には、前記ボルト18を挿
通するための丸孔が設けられる。フック形平端子1は、
銅板を素材として所望の形状に成形されるとともに、例
えば表面に銀メッキ処理が施されて大電流用の端子に仕
上げられる。
【0013】図4および図5を参照してソケット2は、
ケーシング3と、電極部5と、プレート軸6と、押えプ
レート7と、バネ8と、ロック機構9とを含んで構成さ
れている。ケーシング3は、高導電性の金属例えば真鍮
からなる筒体を材料として、一端側(図上で右側)に電
気機器16の入力側電極に接続するための接続部4を、
他端側(図上で左側)に電極部5を組付けるための電極
組付部をそれぞれ有する大略筒状体に形成される。これ
らの接続部4および電極組付部は、いずれも筒内壁部分
に雌ネジが刻まれていて、接続部4は、電気機器16の
ネジ棒からなる前記入力側電極に螺合させて固定するよ
うになっており、また、電極組付部には、電極部5が螺
挿されて固定されるようになっている。
【0014】電極部5は、導電性および耐磨耗性に優れ
た金属材料、例えばベリリュウム銅を材料として、外側
に張り出す大径鍔部を一端側に有する鍔付短筒に形成さ
れていて、その小径側筒部の外周面に雄ネジが刻まれて
おり、この小径側筒部をケーシング3の前記電極組付部
に螺挿することによって、ケーシング3に対し機械的、
電気的に一体結合される。この実施例では、電極部5が
ケーシング3と別体に形成されてネジ結合によって組付
けるようになっていて、損耗時に取替え易いように構成
しているが、この他に、ケーシング3の製造の際、電極
部5が同時に一体成形されてなる一体構造のものであっ
ても良い。この電極部5は、ケーシング3の電極組付部
に組付けられることによって、大径鍔部の円環状を成す
外面が、ケーシング3の左端部において軸線に直交差す
る端面を形成するようになり、この外面が接触面積の大
きい導電平面として利用されるものである。なお、この
導電平面には、滑り止め機能を持たせる上で極細の浅い
溝を多数本スリット加工によって設けるとともに、電食
防止のために表面を銀メッキ処理することは、電極部5
の長寿命化をはかる点で好ましい手段である。
【0015】プレート軸6は、ステンレス鋼例えばSU
S430の棒体を材料として、基部(図上で右端部)が
大径部、中間部が中径部、先部が小径部となる3段異径
部を有する適当長さの棒に形成される。このプレート軸
6は、ケーシング3に引出し引込み可能なように同軸的
に挿通され、かつ先部を前記電極部5の中心孔から外に
突出してケーシング3に組込まれる。なお、プレート軸
6は、ケーシング3に組込むに当たって、ステンレス鋼
例えばSUS304製の螺旋コイルから成るバネ8を前
記中径部に嵌装した後に、図示のようにケーシング3に
組込ませる。このようにバネ8が嵌め込まれることによ
って、プレート軸6にはケーシング3内に引込まれる方
向のバネ弾力が常時付与されている。なお、プレート軸
6の基部側端面は、後述するカム11との接触面となる
面部であって、耐磨耗性の向上をはかるために表面焼き
入れが施されている。
【0016】プレート軸6の先部となる前記小径部には
押えプレート7が取付けられる。この押えプレート7
は、ステンレス鋼例えばSUS304製の板によって前
記電極部5の円環部と略等径の円環に形成されていて、
前記小径部に嵌め込んだ後、二重ナットにより強固に締
付け固定される。このようにプレート軸6に固定されて
なる押えプレート7は、電極部5に対向する面がこの電
極部5の導電平面に平行な導電平面を形成していて、後
述する如く、それらの両導電平面によって前記フック形
平端子1のフック部13を両側から挟み付けて保持する
ことができる。
【0017】ケーシング3には、ロック機構9が配設さ
れる。このロック機構9は、ロック軸10と、カム11
とを要素部材として構成される。ロック軸10は、ケー
シング3内の接続部4寄り側位置において、該ケーシン
グ3の中心を通る径方向に横切り、かつケーシング3を
貫挿して回動可能に軸支されて設けられる。ロック軸1
0の一端部(図上で上端部)は正四角柱形状の軸頭部に
形成されてケーシング3の外に露出しており、この軸頭
部にロックレバー12(図6参照)の角孔部分が嵌め込
まれて、ケーシング3の外周側からロック軸10を回動
操作し得るようになっている。
【0018】一方、カム11は、角を取った正三角形の
三角板状に形成されて、中心に設けられる孔を用いてロ
ック軸10の中央部に嵌合し、溶接等の固着手段によっ
てロック軸10に固着している。このようにロック軸1
0に固着されてなるカム11は、その外周面がプレート
軸6の大径部となる基部(図上で右端部)の端面に当接
されるように、ケーシング3内に回動可能に配設され
る。なお、ロック軸10およびカム11は、耐磨耗性の
金属例えばステンレス鋼SUS430を素材として形成
されていて、機械的強度を大きくしており、さらにカム
11は表面焼き入れ処理を施している。また、図4,5
において、28は真鍮製のカムカバーであり、29A,
Bはナイロン樹脂製ブッシュからなる軸受けである。
【0019】図1乃至図5ならびにロックレバー12が
示される図6を参照して、この実施例の電気接続の態様
について以下に説明する。図6に示されるロックレバー
12をソケット2におけるロック軸10の軸頭部に係合
して、ロックレバー12によってロック軸10を回転角
度60°に右または左回転させる。この回転操作によっ
て、カム11の突出部がプレート軸6を押すため、プレ
ート軸6および押えプレート7が引出し方向(後方)に
移動する。このとき、電極部5側が支点となっているバ
ネ8はカム11の作用で収縮して弾力が蓄圧される。こ
れに伴って、固定側である電極部5と可動側である押え
プレート7との間隔が、フック形平端子1を遊介挿し得
る分だけ拡がるので、この隙間にフック形平端子1を介
挿してフック部13をプレート軸6に係合させて、フッ
ク形平端子1とソケット2との接続が行われる。
【0020】次いで、ロックレバー12によってロック
軸10を回転角度60°に右または左回転させる。この
回転操作によって、カム11の平坦部とプレート軸6の
端面とが接当するため、プレート軸6および押えプレー
ト7が引込み方向(前方)に移動する。この移動によっ
て、収縮・蓄圧されていたバネ8は伸長および復圧され
るので、押えプレート7は引込み方向、即ち、電極部5
に押当てる方向にバネ弾力が付与され、かくして、フッ
ク形平端子1と電極部5、押えプレート7の両導電平面
全面が均一に弾力接触して、ロック機構9を含めた接触
面積が大きい弾力接触接続が成される。
【0021】一方、ソケット2からフック形平端子1を
外す場合には、ロックレバー12をソケット2における
ロック軸10の軸頭部に係合して、ロックレバー12に
よってロック軸10を回転角度60°に右または左回転
させ、プレート軸6および押えプレート7が引出し方向
(後方)に移動して、固定側である電極部5と可動側で
ある押えプレート7との間隔が拡がったところで、プレ
ート軸6とフック部13との係合を解いてフック形平端
子1を外せばよい。このようにフック形平端子1とソケ
ット2との接続・分離作業は、ロックレバー12を回転
させるだけのワンタッチ操作で短時間に、かつ簡単、確
実に行うことが可能である。
【0022】この実施例における電気接続性能について
以下に考察する。 (1) 許容電流を653Aとするためには、電極部5の接
触面積および押えプレート7の接触面積がそれぞれ90
5mm2 であって、バネ8のバネ荷重(バネ定数)が3.
114Kgf/mmであればよい。但し、電極部5はベリリュ
ウム銅(EKB−50)製、押えプレート7はステンレ
ス鋼(SUS−304)製で、いずれも表面に銀メッキ
処理が施されたものとする。 (2) 許容電流653Aの算出 ○通電電流(面積×電流密度×導電係数) 電極部5側、 905 mm2×0.4 A/mm2×1.00=
362A 押えプレート7側、905 mm2×0.4 A/mm2×0.1
6= 58A 注: 押えプレート7側の導電係数は、〔(SUSの導
電率)/(銅の導電率)〕1/2 で求められ、0.16と
なる。 ○全体の通電電流は、 362A +58A =420A ○この場合の押付圧力(通電電流×接触圧力)は、 420A ×0.05Kg/A=21Kg ∴許容電流xは、 420:21=x:46.7から
求める。 注: 46.7は、6mm厚端子使用時の押付圧力であ
る。即ち、x=420×46.7÷21=934A 従って安全係数を0.7として、934×0.7=65
3A が求められる。 (3) バネ荷重(バネ定数)3.114Kgf/mmの算出: P=(G・d4 )/(8・n・D3 ) 但し、G=6800Kgf/mm2 ……せん断弾性係数、 d=3.5mm ……材料の径、 n=10回 ……有効巻数、 D=16mm ……コイルの有効直径、 ∴P=(6800 ×3.54) /(8×10×163)≒3.114 Kgf/mm なお、許容電流値で6mm厚端子使用時の押付圧力を46.7
Kgとしたのは、バネ荷重×圧縮距離=3.114 Kgf/mm×15
mm=46.7Kgの算出式による。
【0023】以上説明した実施例は、ロック機構9をソ
ケット2に内蔵した構成についてのものであって、ロッ
ク軸10をロックレバー12によって回転操作するワン
タッチ操作方式のコネクタを例示しているが、本発明は
このような構成に限定されるものではなく、請求項1に
記載のようにロック機構9を持たなくその他は本実施例
と同等の構成を有する他実施例についても当然本発明の
範囲に包含されることは言うまでもない。なお、この他
実施例の場合は、弾力接触している電極部5と押えプレ
ート7とを弾力に抗して押し拡げることができる楔材等
を治具として付属させることによって、この例もフック
形平端子1とソケット2との接続・分離を簡単な操作で
行うことができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べる構成を有し作用を成す本発明
によれば、バネ弾力を活用した均一面接触による接続方
式を採用したのであるから、接触抵抗の増加や摺動に起
因する接触子の磨耗がなくなって、電食防止の上にも極
めて有用である。また、従来のコネクタとは反対に、フ
ック形平端子をケーブル側に、ソケットを機器側とし
て、単純構造のフック形平端子がケーブルに取付けられ
ているために、装置の移動時における変形等による接続
不良が大幅に減少する。
【0025】さらに本発明によれば、コネクタの着脱作
業に慣れ、不慣れの個人差がなくなって、また均一面接
触による電食防止効果により、電源ケーブルとコネクタ
間での断線故障を防止できる。また、構造がシンプルで
あり、フック形平端子とソケットとをワンタッチ操作で
着脱でき、さらに、手さぐり着脱もより簡単、迅速に行
えるので作業製の悪い場所での使用に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコネクタの接続前後分離
状態を示す概要説明図である。
【図2】図1図示コネクタの接続状態が示される概要説
明図である。
【図3】図1図示のフック形平端子1の平面図である。
【図4】図1図示のソケット2の半部断面示平面図であ
る。
【図5】図4図示のソケット2の断面示正面図である。
【図6】図1図示コネクタに付設されるロックハンドル
3の正面図である。
【図7】従来のコネクタの接続概要説明図である。
【図8】従来のコネクタの三相電気機器における接続概
要説明図である。
【図9】従来の雌雄嵌合形コネクタの詳細示構造図であ
る。
【符号の説明】
1…フック形平端子 2…ソケット 3…ケーシング 4…接続部 5…電極部 6…プレート軸 7…押えプレート 8…バネ 9…ロック機構 10…ロック軸 11…カム 12…ロックハンドル 13…フック部 14…ケーブル接続部 15…電源ケーブル 16…電気機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲鶴▼田 久夫 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式 会社神戸製鋼所 神戸製鉄所内 (72)発明者 中野 康廣 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式 会社神戸製鋼所 神戸製鉄所内 (72)発明者 日野 ▲高▼ 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式 会社神戸製鋼所 神戸製鉄所内 (72)発明者 岩永 隆史 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式 会社神戸製鋼所 神戸製鉄所内 (72)発明者 古川 和寛 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式 会社神戸製鋼所 神戸製鉄所内 (72)発明者 石本 繁治 西宮市上大市2丁目10番14号 (56)参考文献 特開 平3−175366(JP,A) 特開 平3−280372(JP,A) 実開 平3−121667(JP,U) 実開 昭55−22951(JP,U) 実開 昭60−87475(JP,U) 実開 平5−2374(JP,U) 実開 平5−81950(JP,U) 実開 平2−7869(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/48 H01R 4/50 H01R 11/12 H01R 43/26 H01R 13/629

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源ケーブルの端部に取付けられるフッ
    ク形平端子と、電気機器の入力側電極に取付けられて前
    記フック形平端子が接続されるソケットとから成り、フ
    ック形平端子は、接触面積が大きい導電平面をフック部
    に有する一方、ソケットは、電気機器の入力側電極に取
    付けられる接続部が一端側に、接触面積が大きい導電平
    面を有する電極部が他端側に導電的な一体となって形成
    されるケーシングと、ケーシングに引出し引込み可能に
    設けられて先部側が前記電極部から突出するプレート軸
    と、電極部の導電平面に平行な導電平面を有しプレート
    軸の先部側に取付けられる押えプレートと、押えプレー
    トを電極部に常時接触させるように作用する弾力をプレ
    ート軸に付与するバネとを含み、電極部の導電平面と押
    えプレートの導電平面とによってフック形平端子のフッ
    ク部を弾力挟持可能に形成されてなることを特徴とする
    大電流電源接続用コネクタ。
  2. 【請求項2】 プレート軸をバネの弾力に応じる前記引
    込み方向またはバネの弾力に抗する引出し方向に移動さ
    せて、押えプレートをケーシングの電極部に弾力接触さ
    せまたは強制離間させるロック機構が、ケーシング外か
    らの操作可能にケーシング内に付設される請求項1記載
    の大電流電源接続用コネクタ。
  3. 【請求項3】 ソケットにおけるロック機構が、ケーシ
    ングに径方向に貫挿されてケーシング外からの回動操作
    可能に設けられるロック軸と、ロック軸に嵌合固着さ
    れ、かつプレート軸の基部側に周面が当接されて、ケー
    シング内に設けられる三角板状のカムと、ロック軸に嵌
    合して該ロック軸を回動させるためのロックレバーとを
    含む請求項2記載の大電流電源接続用コネクタ。
  4. 【請求項4】 ソケットが、ケーシングは高導電性の金
    属から成り、プレート軸、押えプレートおよびカムは耐
    磨耗性の金属から成る請求項3記載の大電流電源接続用
    コネクタ。
  5. 【請求項5】 ソケットにおけるケーシングが、接続部
    を有する筒体部と該筒体部に着脱可能な一体に取付けら
    れる電極部とを備える請求項2、3、または4に記載の
    大電流電源接続用コネクタ。
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