JP3310848B2 - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
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Description
るボトムチャンバーと振動板等を支持するフレームとが
組立時に一体化されるタイプのスピーカに係り、特に、
車載用として好適なスピーカに関する。
えた従来の車載用スピーカは、通常、図4に示すよう
に、アルミニウム等をしぼり加工してなるボトムチャン
バー1上に、振動板2等を支持するフレーム3に設けた
円環状の底部3aを載せて接着したりねじ止めすること
で、ボトムチャンバー1とフレーム3とを一体化してお
り(図4では高温時の接着力低下を回避するためねじ1
3によって両者1,3を一体化している)、また、この
ボトムチャンバー1の内部に収納されている磁気回路4
がスラスト方向(図示上下方向)の衝撃で所定位置から
外れてしまわないようにするため、磁気回路4の一部を
ボトムチャンバー1に固定させるための取付ねじ5を用
いている。
グネット7の形状や配置はさまざまであるが、いずれに
せよ、磁気回路4には磁気ギャップGが形成されてお
り、ダンパ8を介してフレーム3に支持されているコイ
ルボビン9に巻装したボイスコイル10が、この磁気ギ
ャップG内に遊挿されている。また、コーン紙等からな
る振動板2の内周部がコイルボビン9に接着されてい
て、この振動板2の内周部に取り付けたセンターキャッ
プ11が該コイルボビン9や磁気回路4等を覆い隠して
いるとともに、振動板2の外周部がコーンエッジ12等
を介してフレーム3に支持されている。そして、図示せ
ぬリード線を介してボイスコイル10に音声の信号電流
を供給すると、磁気ギャップG内で該ボイスコイル10
が電磁力を受けて駆動され、それに伴い振動板2が振動
して音声が発せられるようになっている。
カにおいて、磁気回路4の一部をボトムチャンバー1に
固定させるための取付ねじ5は、磁気回路4内の磁束に
悪影響が及ばないように非磁性体でなければならない
が、周知のように非磁性体のねじ部品は高価であり、か
つ、ねじ止め工程は作業効率が悪いので、衝撃時に懸念
される磁気回路4の脱落を取付ねじ5によって防止する
という技術は、製品のコストアップを余儀なくされると
いう問題点があった。また、かかる従来技術では図4に
示すように、取付ねじ5を磁気回路4の中央部に挿通し
てボトムチャンバー1に螺合させることが多いが、こう
すると特に振動板2の振幅が大きい低音用スピーカの場
合に、スピーカ内外の気圧差を回避するための空気流通
路を磁気回路4の中央部に確保することができないの
で、振動板2の振動特性を良好に保つために他の個所に
空気流通路を設けなければならなくなって、設計自由度
が制約されるという問題点もあった。
バー上に載置されるフレームの底部を径方向内側へ延設
して該底部の内径を磁気回路の外径よりも小さくし、か
つ、ボトムチャンバーに磁気回路の中央部に位置する空
気流通路を設けることとする。このようにフレームの底
部の内径を磁気回路の外径よりも小さくすると、高価な
ねじ部品で固定しなくとも衝撃時に懸念される磁気回路
の脱落を防止できるとともに、スピーカ内外の気圧差を
回避するための空気流通路を磁気回路の中央部に確保で
き、もってコストダウンや設計自由度の向上が図れる。
ークと環状のマグネットを組み合わせて磁気ギャップを
形成する磁気回路と、この磁気回路を収納するボトムチ
ャンバーと、前記磁気ギャップに配置されるボイスコイ
ルと、このボイスコイルに駆動されて振動する振動板
と、この振動板を支持して前記ボトムチャンバーと一体
化されるフレームとを備えたスピーカにおいて、前記ボ
トムチャンバー上に載置される前記フレームの底部を前
記磁気回路の外周部分と重なり合う位置まで径方向内側
へ延設するとともに、該磁気回路の内周部分の内側に位
置する空気流通路を前記ボトムチャンバーに設けた構成
となっている。
チャンバー上にフレームを固設すると、該フレームの底
部の内周部分が磁気回路の外周部分と重なり合うので、
非磁性体の高価なねじ部品を用いてわざわざ磁気回路を
固定しなくても、該磁気回路はボトムチャンバーからの
脱落が規制された状態となり、また、環状のヨークと環
状のマグネットから磁気回路を構成し、ねじ部品が省略
された磁気回路の中央部に空気流通路を設けたので、ス
ピーカ内外の気圧差を回避できる。
本発明によるスピーカの一実施例を示す断面図で、図4
と対応する部分には同一符号が付してある。
磁気回路4がボトムチャンバー1から外れないように配
慮する必要のある車載用のもので、磁気回路4を収納す
るボトムチャンバー1上に、振動板2等を支持するフレ
ーム3がねじ13によって固定されている点は前記従来
例と同等であるが、本実施例の場合、ボトムチャンバー
1上に載置されるフレーム3の底部3aが、磁気回路4
の天面外周部と重なり合う位置まで径方向内側へ延設し
てあり、この点が従来技術と大きく異なっている。すな
わち、本実施例においては、フレーム3の底部3aの内
径が、磁気回路4の外径(図1におけるヨーク6の外
径)よりも若干量小さくなるように設定してあるので、
この磁気回路4にスラスト方向(図示上下方向)の衝撃
が加わっても、フレーム3の底部3aに位置規制される
磁気回路4(ヨーク6)はボトムチャンバー1から外れ
る心配はない。なお、マグネット7はフレーム3によっ
てスラスト方向の位置規制がなされていないが、ヨーク
6とマグネット7間には強力な磁気吸引力が働いてお
り、よってヨーク6のみの固定でマグネット7の脱落を
も防止できるものである。したがって、従来技術のよう
に非磁性体の高価な取付ねじを用いて磁気回路4を固定
する必要はなく、それゆえ部品代や組立工数が削減でき
て製品のコストダウンが実現されている。また、磁気回
路4の中央部から取付ねじが省略できるため、そこに図
示の如く空気流通路14を確保することができて、設計
上の制約が少なくなっている。
同様に、略環状のヨーク6と環状のマグネット7とで構
成される磁気回路4に磁気ギャップGが形成されてお
り、ダンパ8を介してフレーム3に支持されているコイ
ルボビン9に巻装したボイスコイル10が、この磁気ギ
ャップG内に遊挿されている。また、コーン紙等からな
る振動板2の内周部がコイルボビン9に接着されてい
て、この振動板2の内周部に取り付けたセンターキャッ
プ11が該コイルボビン9や磁気回路4等を覆い隠して
いるとともに、振動板2の外周部がコーンエッジ12等
を介してフレーム3に支持されている。そして、図示せ
ぬリード線を介してボイスコイル10に音声の信号電流
を供給すると、磁気ギャップG内で該ボイスコイル10
が電磁力を受けて駆動され、それに伴い振動板2が振動
して音声が発せられるようになっている。
を示す断面図、図3は該スピーカの要部説明図であり、
図1,4と対応する部分には同一符号が付してある。
底部3aの複数個所に穿設されている標準孔3bに対応
させて、ボトムチャンバー1の鍔部1aに略L字形の爪
片1bを設け、接着剤を併用したバイヨネットマウント
方式を採用することによりボトムチャンバー1とフレー
ム3とを一体化している点が、前記実施例と大きく異な
っている。すなわち、本実施例においては、組立時に、
各爪片1bを対応する標準孔3bに挿通してからボトム
チャンバー1をフレーム3に対して若干量回転させて両
者1.3を係合させるというバイヨネットマウント方式
の取付構造と、予め塗布した接着剤(図示せず)を鍔部
1aと底部3a間に介在させて両者1a,3aを接着さ
せるという取付構造とを併用しており、その結果、ボト
ムチャンバー1とフレーム3とを一体化する組立作業が
高い位置精度で簡単かつ確実に行えるようになってい
る。
様に、非磁性体の高価な取付ねじを用いて磁気回路4を
固定する必要がないので、製品のコストダウンが図れ、
かつ磁気回路4の中央部に所望の空気流通路14を確保
することができて設計上の制約が少なくなっている。
3aの内周縁全周を磁気回路4のヨーク6の外径よりも
内側へ延設した例を示したが、底部3aの内周縁の少な
くとも一部が磁気回路4の一部と重なり合う位置まで延
設してあれば、同様の効果を奏するものである。また、
磁気回路4は、内周側にヨークが、外周側にマグネット
が配置されたものであっても良い。
ーカは、磁気回路を収納するボトムチャンバー上に載置
されるフレームの底部が、該磁気回路の外周部分と重な
り合う位置まで内側へ延設してあるので、高価なねじ部
品で固定しなくとも衝撃時に懸念される磁気回路の脱落
を防止できるとともに、環状のヨークと環状のマグネッ
トから磁気回路を構成し、ねじ部品が省略された磁気回
路の中央部に空気流通路を設けたので、スピーカ内外の
気圧差を回避するための設計上の制約が少なくなり、そ
れゆえ製品のコストダウンや設計自由度の向上が図れる
という優れた効果を奏する。
である。
図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 環状のヨークと環状のマグネットを組み
合わせて磁気ギャップを形成する磁気回路と、この磁気
回路を収納するボトムチャンバーと、前記磁気ギャップ
に配置されるボイスコイルと、このボイスコイルに駆動
されて振動する振動板と、この振動板を支持して前記ボ
トムチャンバーと一体化されるフレームとを備えたスピ
ーカにおいて、前記ボトムチャンバー上に載置される前
記フレームの底部を前記磁気回路の外周部分と重なり合
う位置まで径方向内側へ延設するとともに、該磁気回路
の内周部分の内側に位置する空気流通路を前記ボトムチ
ャンバーに設けたことを特徴とするスピーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02263596A JP3310848B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02263596A JP3310848B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | スピーカ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09215090A JPH09215090A (ja) | 1997-08-15 |
JP3310848B2 true JP3310848B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=12088301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02263596A Expired - Fee Related JP3310848B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | スピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3310848B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1930912B (zh) | 2004-12-14 | 2012-08-29 | 松下电器产业株式会社 | 扬声器 |
JP2023024020A (ja) | 2021-08-06 | 2023-02-16 | アルプスアルパイン株式会社 | スピーカ |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP02263596A patent/JP3310848B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH09215090A (ja) | 1997-08-15 |
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