JP3310530B2 - 回転ヘッド型磁気記録再生装置 - Google Patents

回転ヘッド型磁気記録再生装置

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JP3310530B2
JP3310530B2 JP03468796A JP3468796A JP3310530B2 JP 3310530 B2 JP3310530 B2 JP 3310530B2 JP 03468796 A JP03468796 A JP 03468796A JP 3468796 A JP3468796 A JP 3468796A JP 3310530 B2 JP3310530 B2 JP 3310530B2
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドをトラ
ック曲がりに追従させる、ダイナミックトラッキング機
構を搭載した回転ヘッド型磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、回転ヘッド型磁気記録再生装置に
おいては、記録の高密度化への要求に答えるため、トラ
ック幅の狭小化が進んでいる。しかしながら、狭小化し
たトラックから信号を再生する場合には、磁気ヘッドの
中心がトラックの中心からずれるといういわゆるトラッ
キングずれの影響が顕著に現れ、十分な再生出力が得ら
れなくなる。このようなトラッキングずれは、主に記録
時に生じるトラック曲がりに起因する。そこで、狭小化
したトラックのトラック曲がりに対して要求されるトラ
ッキング精度を確保するため、磁気ヘッドをトラック幅
方向に変位可能なアクチュエータに搭載しておき、磁気
ヘッドをトラック曲がりに追従させるダイナミックトラ
ッキング技術が知られている。
【0003】ダイナミックトラッキング機構としては、
バイモルフ型圧電アクチュエータ,ムービングコイル型
電磁アクチュエータ,ムービングマグネット型電磁アク
チュエータなどが知られている。この内のムービングマ
グネット型電磁アクチュエータは、スリップリングとブ
ラシからなる給電機構が不要な構造のものであり、特
に、近年の高回転数のドラムを搭載した回転ヘッド型磁
気記録再生装置に非常に好適なものである。
【0004】図14,図15は、特公平5−8486号
公報に記載されているムービングマグネット方式のダイ
ナミックトラッキング機構と、類似の形態の機構を搭載
した従来の回転ヘッド型磁気記録再生装置250の1例
である。ここでは、後述のように磁気ヘッド1a,1b
が同一のヘッドベース203に搭載され、同時にダイナ
ミックトラッキング動作が行われるものとする。以下
に、この回転ヘッド型磁気記録再生装置250の詳細を
説明する。
【0005】図14、図15において、230は固定ド
ラム、240は固定ドラム230のボス部に設けられた
軸受223a、223bに支持された回転軸221と一
体に回転する回転ドラムである。固定ドラム230と回
転ドラム240には、それらの外周面に図示しない磁気
テープが180°巻付けられている。205aおよび2
05bは、固定部材211にて回転ドラム240に固定
されるリング状の第1および第2の板バネで、平行板バ
ネ205を構成する。207は永久磁石で軟磁性材料の
ヨーク213に固定されている。ヨーク213は平行板
バネ205に挟持されており、永久磁石207とヨーク
213は平行板バネ205の可動部208として働く。
1a,1bは同一のヘッドベース203に取り付けられ
た磁気ヘッドである。この磁気ヘッド1a,1bは、高
さ方向に1トラックピッチ分の段差をもつように配置さ
れており、図6に示すように、回転ドラム240に18
0゜巻付けられた磁気テープ上を同時に走査する。ヘッ
ドベース203は可動部208に固定されている。23
1は固定ドラム230に固設されたステータ側トラン
ス、233は回転ドラム240に固設されたロータ側ト
ランスであり、これらは磁気ヘッド1a、1bの信号と
外部の信号との伝送を行う。236は駆動コイル215
が巻装された固定子で固定ドラム230に固定されてい
る。
【0006】次に、ダイナミックトラッキング機構の動
作を説明する。図16(a)は、図14における磁気ヘ
ッド1a、1bの近傍の部分を拡大して示したものであ
る。なお、永久磁石207は図示のように着磁されてい
るものとする。また、図16(a)では動作説明のた
め、ヨーク213を、3つの部分に分けて記号213
a、213b、213cを付している。
【0007】永久磁石207のN極から発生した磁束
は、ヨーク213におけるヨーク213a、ヨーク21
3bに吸収され、これがヨーク213cを通って、永久
磁石207のS極に戻る。この構成において、永久磁石
207による磁束は駆動コイル215と鎖交しているの
で、駆動コイル215に通電すると、永久磁石207に
は上下方向の電磁力が作用する。その結果、可動部20
8は、この電磁力と平行板バネ205の反力とが釣り合
う位置まで変位する。したがって、駆動コイル215に
制御電流を与えることにより、可動部208に取り付け
られた磁気ヘッド1a,1bの高さを制御することがで
きる。つまり、ダイナミックトラッキング動作を行うこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、 ダイナミックトラッキング機構において、駆動力(電
磁力)を発生すべき磁気回路が、閉磁路を構成しない。
【0009】磁気ヘッドと、ロータ側トランスとの配
線が困難である。
【0010】という問題点があった。
【0011】以下、これらの問題点について説明する。
【0012】磁気回路に関する問題点 従来のダイナミックトラッキング機構では、図16
(a)に示す如く、永久磁石207の磁極(N極)に対
向するヨークがなく、磁気回路が閉磁路を構成しない。
つまり、永久磁石207から発生する磁束はヨーク21
3a,213bに吸収されるため、駆動コイル215に
有効に鎖交する磁束密度(回転ドラム240の径方向の
磁束密度)が小さく、十分な駆動力が得られない。ま
た,磁気回路が閉磁路を構成していないので漏洩磁束が
発生し、磁気ヘッド1a,1bやロータリートランス2
31,233に悪影響を及ぼす。
【0013】このような問題点を解決するための手法と
しては、固定子236を軟磁性材料のヨークとすること
が考えられる。この場合には、図16(b)に示す如く
閉磁路を構成する。しかしながら、固定子236は固定
ドラム230に固定されているので、回転ドラム240
とともに永久磁石207が回転すると、固定子236に
は交流磁束による渦電流が発生する。この渦電流は、回
転ドラム240の回転に対して、ロストルクとなってし
まう。したがって、この手法では別の問題点を伴ってし
まう。
【0014】配線に関する問題点 図14乃至図16に示した従来の構成においては、固定
子236は固定ドラム230の外周縁に固定されてお
り、略L字型の断面形状を有する。つまり、固定子23
6はロータ側トランス233に蓋をしたように配置さ
れ、その結果、磁気ヘッド1a,1bとロータ側トラン
ス233との配線が非常に困難になる。図17は、この
問題点を説明する図である。図中の配線経路Dは、磁気
ヘッド1a,1bとロータ側トランス233とを結ぶ配
線経路の一例であり、これは非常に複雑なもので、配線
の信頼性も悪い。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、ダイナミックトラッキング機構に
おいて充分な駆動力が得られ、漏洩磁束を抑制でき、か
つ、配線の信頼性の高い回転ヘッド型磁気記録再生装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の回転ヘ
ッド型磁気記録再生装置は、軸線を有する固定ドラム
と、軸線を中心として回転自在となるように固定ドラム
に支持された回転ドラム含む回転体と、を有し、回転
体に配置された磁気ヘッドを軸線の軸方向に移動させな
がら、記録媒体に対して情報を記録再生する回転ヘッド
型磁気記録再生装置において、回転体に固定される固定
端と、回転体に対して移動可能な自由端と、を有してな
る平行板バネと、軸線の軸方向に移動可能となるよう
に、自由端において平行板ばねに挟持されるとともに、
磁気ヘッドを支持する第1のヨークと、第1のヨークの
内周側において、第1のヨークに空隙を隔てて対向する
ように、回転体に固設された第2のヨークと、空隙に位
置するように、回転体に配置された永久磁石と、固定ド
ラムに固設され、第1のヨーク,第2のヨーク及び永久
磁石で構成される磁気回路の磁束と錯交するように空隙
に配置された駆動コイルと、を備えてなるものである。
【0017】請求項2に記載の回転ヘッド型磁気記録再
生装置は、請求項1に記載の回転ヘッド型磁気記録再生
装置において、第1のヨークは、永久磁石が固設される
回転体の内周側に形成された第1の壁面と、同じく回転
体の内周側に形成された第2の壁面と、を有し、第2の
ヨークは、永久磁石の磁極と第1の空隙を隔てて対向す
る第3の壁面と、第2の壁面と第2の空隙を隔てて対向
する第4の壁面と、を有し、駆動コイルは、第1の空隙
または第2の空隙に配置されてなるものである。
【0018】請求項3に記載の回転ヘッド型磁気記録再
生装置は、請求項1に記載の回転ヘッド型磁気記録再生
装置において、第2のヨークは、永久磁石が固設され
る、回転体の外周側に形成された第3の壁面と、同じく
回転体の外周側に形成された第4の壁面と、を有し、第
1のヨークは、永久磁石の磁極と第1の空隙を隔てて対
向する第1の壁面と、第4の壁面と第2の空隙を隔てて
対向する第2の壁面と、を有し、駆動コイルは、第1の
空隙または第2の空隙に配置されてなるものである。
【0019】請求項4に記載の回転ヘッド型磁気記録再
生装置は、軸線を有する固定ドラムと、軸線を中心とし
て回転自在となるように固定ドラムに支持された回転ド
ラム含む回転体と、を有し、回転体に配置された磁気
ヘッドを軸線の軸方向に移動させながら、記録媒体に対
して情報を記録再生する回転ヘッド型磁気記録再生装置
において、回転体に固定される固定端と、回転体に対し
て移動可能な自由端と、を有してなる平行板バネと、軸
線の軸方向に移動可能となるように、自由端において平
行板ばねに挟持されるとともに、磁気ヘッドを支持する
第1のヨークと、第1のヨークの内周側において、第1
のヨークに空隙を隔てて対向するように、回転体に固設
された第2のヨークと、を有し、第2のヨークは、永久
磁石が固設される、回転体の外周側に形成された第3の
壁面と、同じく回転体の外周側に形成された第4の壁面
と、を有し、第1のヨークは、永久磁石の磁極と第1の
空隙を隔てて対向する第1の壁面と、第4の壁面と第2
の空隙を隔てて対向する第2の壁面と、を有し、固定ド
ラムに固設され、第1の空隙または第2の空隙に配置さ
れた駆動コイルを有してなるものである。
【0020】請求項5に記載の回転ヘッド型磁気記録再
生装置は、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の回
転ヘッド型磁気記録再生装置において、第1のヨーク及
び第2のヨークは、第1の空隙と第2の空隙のうち駆動
コイルが配置されていない側の空隙が他方の空隙よりも
狭くなるよう形成されてなるものである。
【0021】請求項6に記載の回転ヘッド型磁気記録再
生装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の回
転ヘッド型磁気記録再生装置において、磁気ヘッドと電
気的に接続されるロータ側トランスを有し、ロータ側ト
ランスは、第1のヨークよりも外周側において、回転体
に固設されてなるものである。
【0022】
【0023】以下に上記した本発明の回転ヘッド型磁気
記録再生装置の作用を示す。
【0024】本発明では、回転体に配置された第1のヨ
ーク,第2のヨーク、及び、回転体に直接あるいは間接
的に固定された永久磁石により閉磁気回路を構成させ、
その閉磁気回路の磁束と錯交するように駆動コイルを配
置しているため、駆動コイルに効率的に磁束が錯交し、
ダイナミックトラッキング動作において十分な駆動力が
得られる。また、漏洩磁束が発生しないため磁気ヘッド
やロータリートランスに悪影響を及ぼすことがない。
【0025】更に、閉磁気回路を構成する要素が全て一
体となって回転するため、渦電流による回転体の回転に
対するロストルクは発生しない。
【0026】また、回転体に固設される第2のヨークに
永久磁石を固定することにより、ダイナミックトラッキ
ング機構における可動部の質量を低減でき、ダイナミッ
クトラッキング動作の追従周波数を向上させることがで
きる。
【0027】また、第1のヨーク,第2のヨーク及び永
久磁石により構成される閉磁気回路における空隙のう
ち、駆動コイルが配置されていない側の空隙を狭くする
ことにより、この磁気回路における磁気抵抗を低減する
ことができる。
【0028】更に、ロータ側トランスを第1のヨークよ
りも外周側において回転体に固設することにより、磁気
ヘッドとロータ側トランスとの間の配線経路が短くな
り、配線の信頼性を向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態の回転ヘッド型磁気記録再生装置50の断面図であ
る。図2は、図1の回転ヘッド型磁気記録再生装置50
の、主要部の分解斜視図である。図3は、ロータ側トラ
ンス14を省略した、回転ドラム組立体60の底面図で
ある。図4(a),(b)は、後述の可動機構、第2の
ヨーク5、駆動コイル7から構成される、ダイナミック
トラッキング機構70の平面図である。なお、図4
(a)は、後述の第1の板バネ12aを省略した上面
図、図4(b)は、後述の第2の板バネ12bを省略し
た底面図である。
【0030】以下、この回転ヘッド型磁気記録再生装置
について説明する。
【0031】主に図1を参照して、19は固定ドラム、
21は軸線A−Aを有するシャフト、20は回転ディス
ク、18は回転ドラム、24,25はモータである。シ
ャフト21は、アウターベアリング22a,22bを回
転自在に保持している。アウターベアリング22a,2
2bの外周面には回転ディスク20が固定されている。
回転ディスク20を回転自在に保持したシャフト21
は、固定ドラム19の中心に圧入、焼ばめなどにより固
定されている。回転ドラム18は、回転ディスク20の
上面にネジ43により固定されている。回転ドラム18
の上面には、モータのロータ24がネジ44により固定
されている。また、シャフト21にはモータ取付台23
が固定され、これにモータのステータ25がネジ45に
よって固定される。この構成において、回転ドラム18
と回転ディスク20とは、固定ドラム19に対して回転
自在に保持されており、モータ24,25の回転駆動力
により、軸線A−Aを中心として回転する。なお、回転
ドラム18には、磁気ヘッド1a,1bが配置されてお
り、これらは、回転ドラム18とともに回転し、回転ド
ラム18の外周面に180°巻き付けられた磁気テープ
上を走査する。
【0032】回転ドラム18には主に、可動機構および
ロータ側トランス14が取り付けられ、回転ドラム組立
体60を構成している。
【0033】まず、可動機構について詳細に説明する。
図1〜図4において、3は軟磁性材料の第1のヨーク、
4は永久磁石、11は固定部材、12a,12bはリン
グ状の第1および第2の板バネである。主に図2を参照
して、第1のヨーク3は凹部を有する扇形のブロック
で、第1の壁面3a、第2の壁面3b、第5の壁面3
c、第6の壁面3d、上部基準面3e、下部基準面3f
を有する。固定部材11は扇形のブロックで、上部基準
面11e、下部基準面11fを有する。
【0034】図1,図2,図4(a)を参照して、永久
磁石4は第1のヨーク3の第1の壁面3aに固設されて
おり、回転ドラム18のほぼ径方向に着磁されている。
なお、永久磁石4は、第1のヨーク3の第5の壁面3
c、第6の壁面3dとは、隙間を隔てるように配置され
ている。以下、永久磁石4と第1のヨーク3とを含めて
可動部材26と称する。
【0035】主に図1,図2を参照して、板バネ12a
と12bは、可動部材26と固定部材11とを狭持して
おり、平行板バネ12を構成する。なお、平行板バネ1
2は、可動部材26を、第1のヨーク3の基準面3e及
び3fを基準として狭持し、また、固定部材11をその
基準面11e,11fを基準として狭持している。固定
部材11は第1,第2の板バネ12a,12b及び後述
の中継基板13とともに、ネジ42によって回転ドラム
18に固定されている。この構成において、可動部材2
6(第1のヨーク3、永久磁石4)は、固定部材11の
端部11rを固定端とする、平行板バネ12の可動部と
して働き、図1に示す軸線A−A方向に変位可能であ
る。この機構を可動機構と称する。
【0036】この可動機構における可動部材26には、
磁気ヘッド1a,1bを固設したヘッドベース2が固定
されている。図1,図3を参照して、ヘッドベース2
は、板バネ12bを介して、ネジ41にて第1のヨーク
3に固定されている。なお、磁気ヘッド1aと1bとは
高さ方向に1トラックピッチ分の段差をもって配置され
ており、回転ドラム18に180°巻付けられた磁気テ
ープ上を、図6に示すように同時に走査する。ヘッドベ
ース2上の電極面2a,2bは、それぞれ、磁気ヘッド
1a,1bの巻線と電気的に接続している。
【0037】また、固定部材11には、板バネ12bを
介して、中継基板13が固定される。中継基板13は、
平面的には固定部材11と概略等しい形状をなしてお
り、固定部材11,第1および第2の板バネ12a,1
2bとともに、ネジ42によって回転ドラム18に固定
されている。中継基板13は、図3に示す如く、電気的
に接続された電極面32aと電極面32aa、電気的に
接続された電極面32bと電極面32bbを有する。電
極面32aはヘッドベース2上の電極面2aと、若干弛
ませた導線33aによって、電極面32bはヘッドベー
ス2上の電極面2bと、若干弛ませた導線33bによっ
て接続されている。なお、中継基板13は、ネジ42に
より固定される部分に凹部13aを有しているので、導
線33a、33bはネジ42の頭と干渉することはな
い。
【0038】可動機構26が取り付けられた回転ドラム
18には、さらにロータ側トランス14が固定される。
図1,図2を参照して,ロータ側トランス14は、回転
ドラム18内において磁気ヘッド1a、1bが位置する
付近を除いて、外周部14aが突出した形状をなしてお
り、この部分が回転ドラム18の外周縁に、接着などに
より固定される。ロータ側トランス14には端子台15
が固定されており、端子台15には、電気的に接続され
た端子31aと板バネ式の端子30a、電気的に接続さ
れた端子31bと板バネ式の端子30bが備えられてい
る。トランス14の巻線は,端子台15の端子31a、
31bに接続されている。ロータ側トランス14の回転
ドラム18への取り付けにより、板バネ式の端子30a
は中継基板13の電極面32aaと、板バネ式の端子3
0bは中継基板13の電極面32bbと、それぞれ圧接
する。この構成により、磁気ヘッド1a,1bの巻線
と、ロータ側トランス14の巻線とは電気的に接続され
る。
【0039】図1,図2を参照して、固定ドラム19に
は、コイルボビン8およびステータ側トランス16が取
り付けられている。コイルボビン8には駆動コイル7が
巻装されており、駆動コイル7は、コイルボビン8に取
り付けられた端子台9の端子10の一端と接続されてい
る。端子10の他端は、固定ドラム19の外部に引き出
されている。ステータ側トランス16には、FPCなど
の基板17が取り付けられており、これは固定ドラム1
9における切欠部19aから外部に引き出されている。
ステータ側トランス16は、回転ドラム18の回転面に
おいて、回転ドラム18に固設されたロータ側トランス
14と対向する。
【0040】図1,図2,図4を参照して、回転ディス
ク20には、第2のヨーク5が固定されている。この固
定は、ネジ止めや接着によってなされる。第2のヨーク
5は、永久磁石4と対向する部分において、回転ドラム
18の外周方向に突出した形状をなしている。この突出
した部分の壁面を、第3の壁面5aと称する。また,第
2のヨーク5において、第1のヨーク3の第2の壁面3
bと対向する壁面を第4の壁面5bと称する。
【0041】次に、以上の様に構成された回転ヘッド型
磁気記録再生装置50におけるダイナミックトラッキン
グ機構について説明する。ダイナミックトラッキング機
構70は、回転ドラム18に取り付けられた可動機構
と、回転ディスク20に取り付けられた第2のヨーク5
と、固定ドラム19に取り付けられたコイルボビン8、
駆動コイル7とから構成される。
【0042】図1,図4を参照して、永久磁石4の回転
ドラム18の内周側の磁極4aは、第2のヨーク5の第
3の壁面5aと、第1の空隙6aを隔てて対向してい
る。また,第1のヨーク3の第2の壁面3bは、第2の
ヨーク5の第4の壁面5bと、第2の空隙6bを隔てて
対向している。つまり、永久磁石4と第1のヨーク3と
第2のヨーク5とは磁気回路を構成する。駆動コイル7
は、第2の空隙6bに位置するように配置されている。
【0043】図5は、図1における磁気回路の部分を拡
大して示したものである。なお、図では、永久磁石4
の、回転ドラム18の内周側の磁極4aをN極として示
している。この図を参照して、永久磁石4、第1のヨー
ク3、第2のヨーク5からなる磁気回路は、図中の点線
で示すように閉磁路を構成している。ここで、第2のヨ
ーク5の第3の壁面5aは、上記したように回転ドラム
18の外周方向に突出しているので、第1の空隙6aは
かなり狭く、磁気回路における磁気抵抗はかなり低減さ
れる。このような閉磁気回路において、第2の空隙6b
に配置された駆動コイル7には、駆動コイル7の電流方
向と直角方向(回転ドラム18の径方向)の、集中した
磁束が鎖交する。これは、永久磁石4の磁極4aおよび
第1のヨーク3の第2の壁面3bと対向する、第2のヨ
ーク5を備えたことによる。この構成において、図1を
参照して、固定ドラム19の外部から、端子10を通し
て駆動コイル7に電流を供給すると、第1のヨーク3の
第2の壁面3bには電磁力が作用する。電磁力は、図1
における軸線A−A方向に作用する。第1のヨーク3と
永久磁石4からなる可動部材26は、平行板バネ12の
可動部であるから、上記の電磁力と平行板バネ12の反
力とが釣り合う位置まで、可動部材26は変位する。し
たがって、可動部材26に取り付けられた磁気ヘッド1
a、1bも、図1における軸線A−A方向に変位する。
つまり、ダイナミックトラッキング動作を行うことがで
きる。なお、この構成において、磁気回路を構成する永
久磁石4、第1のヨーク3、第2のヨーク5は全て一体
となって回転するため、磁気回路に交流磁束が流れるこ
とはなく、渦電流による回転ドラム18の回転に対する
ロストルクは発生しない。
【0044】次に、ダイナミックトラッキング機構によ
る、ダイナミックトラッキング制御動作を説明する。な
お、この点については周知であるため、簡単に説明す
る。図6は、2周波パイロット信号方式における、磁気
テープ上のトラックパターン、図7はダイナミックトラ
ッキング制御のブロック図である。図6を参照して、2
周波パイロット信号方式においては、異なる周波数のパ
イロット信号f1、f2が主信号に重畳された形で記録さ
れている。なお、パイロット信号f1とf2とは、パイロ
ット信号が記録されないトラック(図中f0で表示)を
間に挟んで交互に記録されている。ここで、磁気ヘッド
1aと1bとは、磁気テープ上を同時に走査してトラッ
クから信号を再生する。いま、磁気ヘッド1a,1bが
図のような位置関係にあれば、磁気ヘッド1aはパイロ
ット信号が記録されていないトラックAを走査し、その
両側に隣接するトラックB1,B2から、クロストーク
成分としてパイロット信号f1、f2を再生する。再生し
たパイロット信号f1とf2のレベルを比較することによ
り、トラックAと磁気ヘッド1aとの相対位置誤差が検
出される。
【0045】図7は、ダイナミックトラッキング制御の
制御動作を説明するブロック図である。図7における誤
差検出器71は、上記した相対位置誤差を検出して相対
位置誤差信号Errを出力するものである。相対位置誤差
信号Errは、駆動回路72を介して、ダイナミックトラ
ッキング機構70に入力される。なお、ダイナミックト
ラッキング機構70の入力部とは、駆動コイル7の入力
部を指す。また、駆動回路72は、増幅器、位相補償回
路、フィルタなどで構成されている。このような閉ルー
プ制御により、ダイナミックトラッキング機構70の可
動部材26に取り付けられた磁気ヘッド1aはトラック
Aのトラック曲がりに追従する。ここで、磁気ヘッド1
aと1bとは、高さ方向に1トラックピッチ分の段差を
もつように設定され、また、同一の可動部材26に搭載
されているので、磁気ヘッド1aがトラックAに追従す
れば、自動的に、磁気ヘッド1bもトラックB1に追従
する。なお、ここでは、相対位置誤差信号の検出方式と
して、2周波パイロット信号方式の場合について説明し
たが、4周波パイロット信号方式、ウォブリング方式な
ど、如何なる検出方式であってもよいことは言うまでも
ない。
【0046】次に、磁気テープ上のトラックから磁気ヘ
ッド1a、1bが再生した信号の伝送経路を説明する。
なお、以下では、磁気ヘッド1aが再生した信号の伝送
経路を説明するが、磁気ヘッド1bについても同様であ
る。
【0047】磁気ヘッド1aの巻線はヘッドベース2上
の電極面2aと接続されており、電極面2aは固定部材
11に固設された中継基板13の電極面32aと、導線
33aによって接続されている。中継基板13の電極面
32aは電極面32aaと電気的に接続されている。す
なわち、磁気ヘッド1aの巻線は、中継基板13の電極
面32aaと電気的に接続されている。また、ロータ側
トランス14の巻線は、端子台15の端子31aと接続
されており、端子31aは板バネ式の端子30aと電気
的に接続されている。板バネ式の端子30aは、中継基
板13の電極面32aaに圧接されているので、磁気ヘ
ッド1aの巻線とロータ側トランス14の巻線は、電気
的に接続されていることになる。さらに、ロータ側トラ
ンス14とステータ側トランス16とは微小な隙間を隔
てて対向しており、両者は、信号の伝送が可能なロータ
リートランスを構成する。ステータ側トランス16の巻
線は、基板17における図示しない電極面と接続されて
いる。したがって、磁気ヘッド1aが再生した信号は、
導線33a、中継基板13、ロータ側トランス14、ス
テータ側トランス16を経由して、基板17から外部に
取り出される。この構成においては、導線による配線
が、ヘッドベース2と中継基板13との間のみであるの
で、配線経路が短く単純であり、信頼性の高い配線が可
能になる。
【0048】以上説明した本実施の形態の回転ヘッド型
磁気記録再生装置においては、以下に示すような効果が
得られる。
【0049】ダイナミックトラッキング機構における
磁気回路が閉磁路を構成するので、駆動コイルに効率的
な磁束が鎖交し、ダイナミックトラッキング動作におい
て十分な駆動力が得られる。
【0050】ダイナミックトラッキング機構における
磁気回路が閉磁路を構成するので、漏洩磁束の発生がな
く、磁気ヘッドやロータリートランスに悪影響を及ぼす
ことはない。
【0051】ダイナミックトラッキング機構における
磁気回路は、全て一体となって回転するので、渦電流に
よる、回転ドラムの回転に対するロストルクは発生しな
い。
【0052】ロータ側トランスを回転ドラムの外周側
に配置する構造としているから、ダイナミックトラッキ
ング機構を搭載した回転ヘッド型磁気記録再生装置にお
いても、磁気ヘッドとロータ側トランスとの配線経路が
短く単純であり、信頼性の高い配線が可能となる。
【0053】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態の回転ヘッド型磁気記録再生装置を、図8
〜図11を参照して説明する。図8は、本実施形態にお
ける回転ヘッド型磁気記録再生装置100の断面図であ
る。図9は、本実施形態における回転ヘッド型磁気記録
再生装置100の主要部の分解斜視図である。図10
は、後述するダイナミックトラッキング機構140の板
バネ12aを省略した上面図である。なお、図8〜図1
1において、第1の実施の形態の回転ヘッド型磁気記録
再生装置と同一の構成要素には同一の記号を付し、説明
を省略する。
【0054】本実施形態の回転ヘッド型磁気記録再生装
置が第1実施形態のものと異なる点は、ダイナミックト
ラッキング機構の構成であり、以下、この点について説
明する。
【0055】ダイナミックトラッキング機構140は、
回転ドラム18に取り付けられる可動機構と、回転ディ
スク20に取り付けられる、永久磁石104と第2のヨ
ーク105とからなる組立体130と、固定ドラム19
に取り付けられるコイルボビン8、駆動コイル7とから
構成されている。
【0056】まず、可動機構を説明する。図8〜図10
において、103は第1のヨーク、11は固定部材、1
2a,12bはリング状の第1および第2の板バネであ
る。第1のヨーク103は、略コ字型の断面を有する扇
形のブロックで、壁面103a、上部基準面103e、
下部基準面103fを有する。なお、以下では、第1の
ヨーク103を、便宜上、可動部材126と称する。固
定部材11は、第1実施形態と同一の扇形のブロック
で、上部基準面11e、下部基準面11fを有する。板
バネ12aと12bは、可動部材126(第1のヨーク
103)と固定部材11とを狭持しており、平行板バネ
12を構成する。なお、平行板バネ12は、可動部材1
26(第1のヨーク103)を、その基準面103eお
よび103fを基準として狭持している。また、固定部
材11を、その基準面11e,11fを基準として狭持
している。固定部材11は、第1および第2の板バネ1
2a,12b及び中継基板13とともに、ネジ42によ
って回転ドラム18に固定されている。この構成におい
て、可動部材126(第1のヨーク103)は、固定部
材11の端部11rを固定端とする、平行板バネ12の
可動部として働き、図8に示す軸線A−A方向に変位可
能である。この機構を可動機構と称する。
【0057】回転ディスク20には、第2のヨーク10
5がネジ止めや接着などによって固定されている。第2
のヨーク105は、第3の壁面105a、第4の壁面1
05b、第7の壁面105cを有する。永久磁石104
は、第2のヨーク105の第3の壁面105aに固設さ
れており、概略、回転ドラム18の径方向に着磁されて
いる。なお、永久磁石104は、第2のヨーク105の
第3の壁面105cとは隙間を隔てるように配置されて
いる。以下、永久磁石104と第2のヨーク105とを
含めて、組立体130と称する。組立体130は、永久
磁石104の回転ドラム18の外周方向の磁極104a
が、第2のヨーク105の第4の壁面105bよりも外
周方向に突出するよう構成されている。
【0058】固定ドラム19には、第1実施形態と同
様、駆動コイル7が巻装されたコイルボビン8が取り付
けられている。駆動コイル7は、コイルボビン8に取り
付けられた端子台9の端子10の一端と接続されてい
る。端子10の他端は、固定ドラム19の外部に引き出
されている。
【0059】本実施の形態の構成において、第1のヨー
ク103の壁面103aは、永久磁石104の磁極10
4aと第1の空隙106aを隔てて対向しており、ま
た、第2のヨーク105の第4の壁面105bと第2の
空隙106bを隔てて対向している。つまり、第1のヨ
ーク103と永久磁石104と第2のヨーク105とは
磁気回路を構成する。駆動コイル7は、第2の空隙10
6bに位置するように配置されている。図11は、図8
における磁気回路の部分を拡大して示したものである。
なお、図では、永久磁石104の、回転ドラム18の外
周方向の磁極104aをS極として示している。
【0060】図11を参照して、第1のヨーク103、
永久磁石104、第2のヨーク105からなる磁気回路
は、図中の点線で示す様に閉磁路を構成している。ここ
で永久磁石104の磁極104aは、回転ドラム18の
外周方向に突出しているので、第1の空隙106aはか
なり狭く、磁気回路における磁気抵抗はかなり低減され
る。このような閉磁気回路において、第2の空隙106
bに配置された駆動コイル7には、駆動コイル7の電流
方向と直角方向(回転ドラム18の径方向)の、集中し
た磁束が鎖交する。この構成において、図8を参照し
て、固定ドラム19の外部から、端子10を通して駆動
コイル7に電流を供給すると、第1のヨーク103の壁
面103aにおける、第2のヨーク105の第4の壁面
105bと対向する部分には電磁力が作用する。電磁力
は、図8における軸線A−A方向に作用する。第1のヨ
ーク103で構成される可動部材126は、平行板バネ
12の可動部であるから、電磁力と平行板バネ12の反
力とが釣り合う位置まで、可動部材126は変位する。
したがって、可動部材126に取り付けられた磁気ヘッ
ド1a、1bも、図8における軸線A−A方向に変位す
る。つまり、ダイナミックトラッキング動作を行うこと
ができる。なお、この構成において、磁気回路を構成す
る第1のヨーク103、永久磁石104、第2のヨーク
105は全て一体となって回転するため、磁気回路に交
流磁束が流れることはなく、渦電流による、回転ドラム
の回転に対するロストルクは発生しない。
【0061】以上示したように、本実施の形態では、平
行板バネ12の可動部となる可動部材126は、第1の
ヨーク103のみで構成されており、永久磁石を含まな
い。すなわち、図11を参照して、可動部材126(第
1のヨーク103)は、閉磁気回路を構成するためのヨ
ークとなる部分103kと、板バネ12a、12bを固
定するための部分103i、103jのみで構成され
る。したがって、可動部材126の質量を低減でき、平
行板バネ12のバネ定数を大きくすることなく、可動機
構の共振周波数を高めることができる。
【0062】したがって、本実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同等の効果に加えて、ダイナミックトラ
ッキング動作の追従周波数が向上するという効果を得る
ことができる。
【0063】尚、第1,第2の実施の形態では、面対向
タイプのロータリートランス14,16を用いた場合に
ついて説明したが、ロータリートランスは周対向タイプ
のものであってもよい。図12,図13は、第1の実施
の形態におけるロータリートランス14、16を周対向
タイプに変更した場合の、回転ヘッド型磁気記録再生装
置150の断面図及び主要部の分解斜視図である。図1
2,図13が第1の実施の形態(図1、図2)と異なっ
ている点は、ロータリートランス14,16,端子台1
5,端子30a,31aの形状のみであるので、図の説
明は省略する。この構成においては、回転ヘッド型磁気
記録再生装置150の高さを高くさえすれば、ロータリ
ートランスのチャンネル数を増加できるので、磁気ヘッ
ド数(チャンネル数)の増加に対応できる。
【0064】また、第1,第2の実施の形態では、永久
磁石を第1のヨーク及び第2のヨークの上端部に設けて
いるが、下端部や中央部に設けてもよいことは言うまで
もない。。
【0065】
【発明の効果】本発明の回転ヘッド型磁気記録再生装置
では、ダイナミックトラッキング機構における磁気回路
が閉磁路を構成するので、ダイナミックトラッキング動
作において十分な駆動力が得られ、また、漏洩磁束によ
り磁気ヘッドやロータリートランスに及ぼす悪影響を抑
制することができる。
【0066】更に、前記磁気回路の構成要素は全て一体
的に回転するので、磁気回路内に渦電流が発生せず、回
転ドラムの回転に対するロストルクが発生しない。
【0067】また、ダイナミックトラッキング機構にお
ける可動部の質量を低減できるから、ダイナミックトラ
ッキング動作の追従周波数が向上するといった効果があ
る。
【0068】また、閉磁気回路において、駆動コイルが
配置されていない側の空隙を狭くすることにより、その
磁気回路の磁気抵抗を低減することができる。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における回転ヘッド型磁気記録
再生装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1の回転ヘッド型磁気記録再生装置の主要部
を示す分解斜視図である。
【図3】図1の回転ドラム組立体の構成を示す底面図で
ある。
【図4】図1のダイナミックトラッキング機構の構成を
示す平面図である。
【図5】図1のダイナミックトラッキング機構の磁気回
路の構成を説明する図である。
【図6】磁気テープ上のトラックパターンを示す図であ
る。
【図7】ダイナミックトラッキング制御の制御動作を説
明するブロック図である。
【図8】第2の実施の形態における回転ヘッド型磁気記
録再生装置の構成を示す断面図である。
【図9】図8の回転ヘッド型磁気記録再生装置の主要部
を示す分解斜視図である。
【図10】図8のダイナミックトラッキング機構の構成
を示す平面図である。
【図11】図8のダイナミックトラッキング機構の磁気
回路の構成を説明する図である。
【図12】第1実施形態において、周対向タイプのロー
タリートランスを用いた場合の回転ヘッド型磁気記録再
生装置の構成を示す断面図である。
【図13】第1実施形態において、周対向タイプのロー
タリートランスを用いた場合の回転ヘッド型磁気記録再
生装置の構成を示す分解斜視図である。
【図14】従来の回転ヘッド型磁気記録再生装置の構成
を示す断面図である。
【図15】従来の回転ヘッド型磁気記録再生装置の構成
を示す分解斜視図である。
【図16】従来の回転ヘッド型磁気記録再生装置の問題
点を説明する図である。
【図17】従来の回転ヘッド型磁気記録再生装置の他の
問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1a,1b 磁気ヘッド 3,103 第1のヨーク 4,104 永久磁石 5,105 第2のヨーク 6,106 空隙 7 駆動コイル 8 コイルボビン 11 固定部材 12a,12b 板バネ 14 ロータ側トランス 18 回転ドラム 19 固定ドラム 21 シャフト 26,126 可動部材 60 回転ドラム組立体 70,140 ダイナミックトラッキング機構 130 組立体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/588

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を有する固定ドラムと、前記軸線を
    中心として回転自在となるように前記固定ドラムに支持
    された回転ドラムを含む回転体と、を有し、前記回転体
    に配置された磁気ヘッドを前記軸線の軸方向に移動させ
    ながら、記録媒体に対して情報を記録再生する回転ヘッ
    ド型磁気記録再生装置において、 前記回転体に固定される固定端と、前記回転体に対して
    移動可能な自由端と、を有してなる平行板バネと、 前記軸線の軸方向に移動可能となるように、前記自由端
    において前記平行板ばねに挟持されるとともに、前記磁
    気ヘッドを支持する第1のヨークと、 前記第1のヨークの内周側において、前記第1のヨーク
    に空隙を隔てて対向するように、前記回転体に固設され
    た第2のヨークと、 前記空隙に位置するように、前記回転体に配置された永
    久磁石と、 前記固定ドラムに固設され、前記第1のヨーク,前記第
    2のヨーク及び前記永久磁石で構成される磁気回路の磁
    束と錯交するように前記空隙に配置された駆動コイル
    と、を備えてなることを特徴とする回転ヘッド型磁気記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転ヘッド型磁気記録
    再生装置において、前記第1のヨークは、前記永久磁石
    が固設される、前記回転体の内周側に形成された第1の
    壁面と、同じく前記回転体の内周側に形成された第2の
    壁面と、を有し、 前記第2のヨークは、前記永久磁石の磁極と第1の空隙
    を隔てて対向する第3の壁面と、前記第2の壁面と第2
    の空隙を隔てて対向する第4の壁面と、を有し、 前記駆動コイルは、前記第1の空隙または前記第2の空
    隙に配置されてなることを特徴とする回転ヘッド型磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回転ヘッド型磁気記録
    再生装置において、前記第2のヨークは、前記永久磁石
    が固設される、前記回転体の外周側に形成された第3の
    壁面と、同じく前記回転体の外周側に形成された第4の
    壁面と、を有し、 前記第1のヨークは、前記永久磁石の磁極と第1の空隙
    を隔てて対向する第1の壁面と、前記第4の壁面と第2
    の空隙を隔てて対向する第2の壁面と、を有し、 前記駆動コイルは、前記第1の空隙または前記第2の空
    隙に配置されてなることを特徴とする回転ヘッド型磁気
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 軸線を有する固定ドラムと、前記軸線を
    中心として回転自在となるように前記固定ドラムに支持
    された回転ドラムを含む回転体と、を有し、前記回転体
    に配置された磁気ヘッドを前記軸線の軸方向に移動させ
    ながら、記録媒体に対して情報を記録再生する回転ヘッ
    ド型磁気記録再生装置において、 前記回転体に固定される固定端と、前記回転体に対して
    移動可能な自由端と、を有してなる平行板バネと、 前記軸線の軸方向に移動可能となるように、前記自由端
    において前記平行板ばねに挟持されるとともに、前記磁
    気ヘッドを支持する第1のヨークと、 前記第1のヨークの内周側において、前記第1のヨーク
    に空隙を隔てて対向するように、前記回転体に固設され
    た第2のヨークと、を有し、 前記第2のヨークは、前記永久磁石が固設される、前記
    回転体の外周側に形成された第3の壁面と、同じく前記
    回転体の外周側に形成された第4の壁面と、を有し、 前記第1のヨークは、前記永久磁石の磁極と第1の空隙
    を隔てて対向する第1の壁面と、前記第4の壁面と第2
    の空隙を隔てて対向する第2の壁面と、を有し、 前記固定ドラムに固設され、前記第1の空隙または前記
    第2の空隙に配置された駆動コイルを有してなることを
    特徴とする回転ヘッド型磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
    の回転ヘッド型磁気記録再生装置において、 前記第1のヨーク及び前記第2のヨークは、前記第1の
    空隙と前記第2の空隙のうち前記駆動コイルが配置され
    ていない側の空隙が他方の空隙よりも狭くなるよう形成
    されてなることを特徴とする回転ヘッド型磁気記録再生
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の回転ヘッド型磁気記録再生装置において、 前記磁気ヘッドと電気的に接続されるロータ側トランス
    を有し、 該ロータ側トランスは、前記第1のヨークよりも外周側
    において、前記回転体に固設されてなることを特徴とす
    る回転ヘッド型磁気記録再生装置。
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