JP3309227B2 - ブーツ - Google Patents

ブーツ

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JP3309227B2
JP3309227B2 JP35807091A JP35807091A JP3309227B2 JP 3309227 B2 JP3309227 B2 JP 3309227B2 JP 35807091 A JP35807091 A JP 35807091A JP 35807091 A JP35807091 A JP 35807091A JP 3309227 B2 JP3309227 B2 JP 3309227B2
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正雄 原田
裕司 江川
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Kyoraku Co Ltd
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Kyoraku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の等速ジョイン
トを覆うブーツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブーツとしては、特開昭
63―52220号公報に記載されているものなどが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、自動車の等速
ジョイント用ブーツは、その使用時の温度が80〜10
0℃と高温になり、回転数が毎分2000回転になるう
え、屈曲角度が40度以上に屈曲することが多い。
【0004】一般に、この種のブーツにおいては、軟質
の弾性材で構成するほど、また、蛇腹部の山数を多くす
るほど屈曲性が良好であるが、高温、高速回転下では使
用中に材質が軟化して膨張するうえ、遠心力で内圧が高
くなるので、ブーツとして適正な形状を保持させるうえ
からは、蛇腹部に適度の硬直性をもたせなければならな
い。しかし、前記公報に記載されているような従来のブ
ーツでは、使用環境が高温、高速回転下で、しかも大き
く屈曲するような状態で、そのような要請に十分応える
ことができず、また、亀裂が生じ易く、耐久性に劣るも
のである。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
み、使用時の温度が80〜100℃と高温になり、回転
数が毎分2000回転になるうえ、屈曲角度が40度以
上に屈曲するものであっても、屈曲性および形状保持性
ともに良好であり、全体としてコンパクトであって内部
に充填するグリスの量を節減することができ、しかも、
コンパクトであるにかかわらず、大きく屈曲しても等速
ジョイントの軸に接触せず、耐久性に優れた自動車の等
速ジョイント用ブーツを提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次のように構成した。すなわち、本発明に係
るブーツは、引張弾性率(JIS K6301)が10
0〜1000Kg/cm2 の比較的強度が大である弾性
材料で構成され、蛇腹部の両端に、等速ジョイントの外
輪および軸に密に固着される大径固着部と小径固着部を
有する自動車の等速ジョイント用ブーツにおいて、蛇腹
部は6山ないし8山の山部からなり、大径固着部から数
えて第1山部を除く各山部の頂点を順次結ぶ線が略直線
をなし、最小径の山部の径を等速ジョイントの軸の軸径
Dの約2倍とし、各隣接する山部の径の差Laと上記軸
径Dとの比率La/Dを大径固着部から数えて第3山部
と第4山部との間を最も大きく、かつその比率La/D
を少なくとも0.4とするとともに、各隣接する谷部の
径の差Lbと上記軸径Dとの比率Lb/Dを大径固着部
から数えて第2谷部と第3谷部との間を最も大きくし、
かつその比率Lb/Dを少なくとも0.5としたもので
ある。なお、好ましい山の数は6山〜7山である。
【0007】
【作用】本発明に係るブーツによれば、引張弾性率が1
00〜1000Kg/cm2 の比較的強度が大である弾
性材料で構成されているので、使用環境の温度が80〜
100℃と高温下であり、しかも、回転数が毎分200
0回転と高速回転状態であっても、全体として過度の膨
張変形が生じない。さらに、蛇腹部が6山ないし8山か
らなっており、各隣接する山部の径の差Laと上記軸径
Dとの比率La/Dを大径固着部から数えて第3山と第
4山との間を最も大きく、かつその比率La/Dを少な
くとも0.4とするとともに、各隣接する谷部の径の差
(Lb)と上記軸径Dとの比率Lb/Dを大径側から数
えて第2谷部と第3谷部との間を最も大きくし、かつそ
の比率Lb/Dを少なくとも0.5としたので、ブーツ
は第3山部と第4山部(第2谷部と第3谷部)との間で
優先的に、しかも良好に屈曲して、蛇腹部全体として4
0度以上の大きい屈曲状態にも十分対応する。そして、
蛇腹部は6山ないし8山の山部からなり、大径固着部か
ら数えて第1山部を除く各山部の頂点を順次結ぶ線が略
直線をなし、最小径の山部の径を等速ジョイントの軸の
軸径Dの約2倍となっているので、ブーツは全体として
コンパクトとなって、内部に充填するグリスの量が少な
くて済む。しかも、ブーツが大きく屈曲する状態でも、
その屈曲が大径である第3山部と第4山部(第2谷部と
第3谷部)との間を中心に行われるので、谷部が等速ジ
ョイントの軸に接触することはない。なお、引張弾性率
が100Kg/cm2 未満では、外周方向への膨張が大
きく、また1000Kg/cm2 を越えると、ブーツと
しての伸縮性が損なわれて、等速ジョイントの負荷が増
大するばかりでなく、ブーツの蛇腹部に無理な歪が加わ
り、谷部で亀裂やクラックを生ずる。また、山部が6山
未満では、等速ジョイントの揺動による屈曲外側部が屈
曲に対応せず、逆に8山を越えると屈曲内側部の谷部と
谷部が接触して屈曲が妨げられる。
【0008】
【実施例】図面には本発明の一実施例が示されている。
1は自動車の等速ジョイント用ブーツである。ブーツ1
は、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、
ポリオレフィン系などの熱可塑性合成樹脂エラストマー
の単体またはブレンド体を、ブロー成形、射出成形ある
いは射出ブロー成形により単層あるいは多層状に成形し
たもので、蛇腹部2の一端に、筒状の大径固着部3を、
かつ他端に筒状の小径固着部4を一体に形成してなるも
のである。大径固着部3および小径固着部4は、それぞ
れ等速ジョイント5の外輪6および軸7に密に固着され
る。
【0009】上記ブーツ1の蛇腹部2は、山部8(8a
〜8g)と谷部9(9a〜9f)を交互に形成したもの
であり、蛇腹部2は大径固着部3側から小径固着部4側
に順次山径が縮小する形状をなし、その山部8は7山、
谷部9は6谷である。図2に示すように、蛇腹部2の谷
部9のうちの第1谷9aないし第5谷9eには、凹角状
の環状溝10が形成されている。11,12は締付具で
ある。
【0010】蛇腹部2の大径固着部3側から数えて第1
山部8aを除く各山部8b〜8gの頂点を順次結ぶ線が
略直線aをなしており、最小径の山部8gの径D1は等
速ジョイントの軸7の軸径Dの約2倍(1.9〜2.0
倍)となっている。また、各隣接する山部の径の差をL
aとし、上記軸径Dとの比率をLa/Dとすれば、大径
固着部3から数えて第3山8cと第4山8dとの間が最
も大きくなっており、その比率La/Dが少なくとも
0.4となっている。各隣接する谷部の径の差をLbと
し、上記軸径Dとの比率をLb/Dとすれば、大径固着
部3から数えて第2谷部9bと第3谷部9cとの間が最
も大きくなっており、その比率Lb/Dが少なくとも
0.5となっている。次に実施例を示す。
【表1】 なお、軸径Dは、軸、外輪およびオールジョイントより
構成される等速ジョイントにおいて、一般に軸の径と呼
ばれるもので、ブーツ1で覆われる大部分を占める部分
の外径をいう。上記実施例では、軸径Dは26mmであ
る。
【0011】ブーツ1を構成する熱可塑性合成樹脂エラ
ストマーは、引張弾性率が100〜1000Kg/cm
2 の比較的強度が大である弾性材料である。蛇腹部2の
山部8は、6山ないし8山であることが必要である。こ
のように、山部8を6山〜8山とすることにより、40
度以上の高屈曲時にも十分対応させることができる。山
部8が6山未満であると屈曲外側部が屈曲に対応せず、
逆に8山を越えると屈曲内側部の谷部9が互いに接触し
合って蛇腹部の屈曲が妨げられる。
【0012】以上、本発明の実施例として示したブーツ
1は、引張弾性率が100〜1000Kg/cm2 の比
較的強度が大である弾性材料で構成されているので、使
用環境の温度が80〜100℃と高温下であり、しか
も、回転数が毎分2000回転と高速回転状態であって
も、全体として過度の膨張変形が生じない。さらに、蛇
腹部2が7山からなっており、各隣接する山部の径の差
Laと上記軸径Dとの比率La/Dが大径固着部3から
数えて第3山部8cと第4山部8dとの間が最も大き
く、かつその比率La/Dが少なくとも0.4となって
おり、各隣接する谷部の径の差Lbと上記軸径Dとの比
率Lb/Dが大径固着部3から数えて第2谷部9bと第
3谷部9cとの間が最も大きくし、かつその比率Lb/
Dが少なくとも0.5となっているので、ブーツ1は第
3山部8cと第4山部8d(第2谷部9bと第3谷部9
c)との間で優先的に、しかも良好に屈曲して、蛇腹部
2は全体として40度以上の大きい屈曲にも十分対応す
る。そして、蛇腹部2は7山からなり、大径固着部3か
ら数えて第1山部8aを除く各山部の頂点を順次結ぶ線
が略直線aをなし、最小径の第7山部8gの径D1が等
速ジョイント5の軸6の軸径Dの約2倍となっているの
で、ブーツ1は全体としてコンパクトである。このた
め、ブーツ1の内部に充填するグリスの量が少なくて済
む。また、ブーツ1が大きく屈曲する状態でも、その屈
曲が大径である第3山部8cと第4山部8d(第2谷部
9bと第3谷部9c)との間で行われるので、谷部が等
速ジョイント5の軸6に接触することはない。
【0013】なお、引張弾性率が100Kg/cm2
満では、外周方向への膨張が大きく、また1000Kg
/cm2 を越えると、ブーツとしての伸縮性が損なわれ
て、等速ジョイントの負荷が増大するばかりでなく、ブ
ーツの蛇腹部に無理な歪が加わり、谷部で亀裂やクラッ
クを生ずる。蛇腹部2が6山未満では、等速ジョイント
の揺動による屈曲外側部が屈曲に対応せず、逆に8山を
越えると屈曲内側部の谷部と谷部が接触して屈曲が妨げ
られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、使用時の温度が80〜
100℃と高温になり、回転数が毎分2000回転にな
るうえ、屈曲角度が40度以上に屈曲するものであって
も、屈曲性および形状保持性ともに良好であり、全体と
してコンパクトであって内部に充填するグリスの量を節
減することができ、しかも、コンパクトであるにかかわ
らず、大きく屈曲しても等速ジョイントの軸に接触せ
ず、耐久性に優れた自動車の等速ジョイント用ブーツを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブーツの一部を破断した全体正面
図である。
【図2】本発明に係るブーツを自動車の等速ジョイント
に装着した態様を示す正面図である。
【図3】図2の一部を拡大して示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ブーツ 2 蛇腹部 3 大径固着部 4 小径固着部 5 等速ジョイント 6 外輪 7 軸 8 山部 8c 第3山部 8d 第4山部 9 谷部 9b 第2谷部 9c 第3谷部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張弾性率が100〜1000Kg/c
    2 の比較的強度が大である弾性材料で構成され、蛇腹
    部の両端に、等速ジョイントの外輪および軸に密に固着
    される大径固着部と小径固着部を有する自動車の等速ジ
    ョイント用のブーツにおいて、蛇腹部は6山ないし8山
    の山部からなり、大径固着部から数えて第1山部を除く
    各山部の頂点を順次結ぶ線が略直線をなし、最小径の山
    部の径を等速ジョイントの軸の軸径(D)の約2倍と
    し、各隣接する山部の径の差(La)と上記軸径(D)
    との比率(La/D)を大径固着部から数えて第3山部
    と第4山部との間を最も大きく、かつその比率(La/
    D)を少なくとも0.4とするとともに、各隣接する谷
    部の径の差(Lb)と上記軸径(D)との比率(Lb/
    D)を大径固着部から数えて第2谷部と第3谷部との間
    を最も大きくし、かつその比率(Lb/D)を少なくと
    も0.5としたことを特徴とするブーツ。
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