JP3306730B2 - 電子写真用乾式二成分系現像剤 - Google Patents
電子写真用乾式二成分系現像剤Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用乾式二成分系
現像剤に関する。
現像剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】電子写真用乾式二成分系現像剤（以降単
に「現像剤」と称することがある）はキャリア及びトナ
ーから構成されている。従来の現像剤においては、粒径
の大きいキャリアを使用したものほど地汚れに対しては
悪く、また比表面積が少なくなる為トナー濃度の設定範
囲が狭くなる欠点があり逆に粒径が小さいもの程、キャ
リア飛散やキャリア付着が生じやすい欠点があった。そ
して、これらキャリアの粒径の不適性によって生じる地
汚れに対する余裕度アップ、キャリア飛散、キャリア付
着といった問題を同時に解消することは困難であった。
に「現像剤」と称することがある）はキャリア及びトナ
ーから構成されている。従来の現像剤においては、粒径
の大きいキャリアを使用したものほど地汚れに対しては
悪く、また比表面積が少なくなる為トナー濃度の設定範
囲が狭くなる欠点があり逆に粒径が小さいもの程、キャ
リア飛散やキャリア付着が生じやすい欠点があった。そ
して、これらキャリアの粒径の不適性によって生じる地
汚れに対する余裕度アップ、キャリア飛散、キャリア付
着といった問題を同時に解消することは困難であった。
【０００３】加えて、従来においてはキャリア同士の混
合では問題点がいくつかあげられる。まず平均粒径の異
なった２種以上の混合キャリアでは、小粒径側のキャリ
ア付着が懸念され高いバイアスに印加電圧が設定でき
ず、また飽和磁化も下がってしまう。一方、大粒径側で
は解像度が上げられず、比表面積が小さい為トナー濃度
が広範囲に設定できずベタ濃度が不充分である。もっと
も、特開昭４８−６８２３５号では通常のキャリアの他
にトナーの平均粒径に5μm加えた値の大きさの小粒径キ
ャリアを併用しており、特開昭６３−８５７５８号では
粒径のみ変えた２種のキャリア（平均粒径が１〜１０μ
ｍの範囲にあるキャリア）を混合して使用しているが、
いずれもキャリア飛散やキャリア付着が発生する傾向が
あり、機械側の設定余裕度の範囲が狭くなる。また同様
に、特開昭６０−１４４７５９号でも保磁力を持つ異な
る２種以上のフェライトキャリアを混合使用している
が、これも全体の粒径が小さくなるとキャリア飛散やキ
ャリア付着が発生するようになる。更に、特開平２−７
４９５５号では平均粒径及び飽和磁化の異なる２種のキ
ャリアを混合使用しているが、飽和磁化は芯材そのもの
の物性から樹脂コーティングによる調整が行えず、上記
の問題を容易に解決することが出来ない。
合では問題点がいくつかあげられる。まず平均粒径の異
なった２種以上の混合キャリアでは、小粒径側のキャリ
ア付着が懸念され高いバイアスに印加電圧が設定でき
ず、また飽和磁化も下がってしまう。一方、大粒径側で
は解像度が上げられず、比表面積が小さい為トナー濃度
が広範囲に設定できずベタ濃度が不充分である。もっと
も、特開昭４８−６８２３５号では通常のキャリアの他
にトナーの平均粒径に5μm加えた値の大きさの小粒径キ
ャリアを併用しており、特開昭６３−８５７５８号では
粒径のみ変えた２種のキャリア（平均粒径が１〜１０μ
ｍの範囲にあるキャリア）を混合して使用しているが、
いずれもキャリア飛散やキャリア付着が発生する傾向が
あり、機械側の設定余裕度の範囲が狭くなる。また同様
に、特開昭６０−１４４７５９号でも保磁力を持つ異な
る２種以上のフェライトキャリアを混合使用している
が、これも全体の粒径が小さくなるとキャリア飛散やキ
ャリア付着が発生するようになる。更に、特開平２−７
４９５５号では平均粒径及び飽和磁化の異なる２種のキ
ャリアを混合使用しているが、飽和磁化は芯材そのもの
の物性から樹脂コーティングによる調整が行えず、上記
の問題を容易に解決することが出来ない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
ような問題点を解決して良好な画像が得られる二成分型
乾式現像剤を提供するものである。
ような問題点を解決して良好な画像が得られる二成分型
乾式現像剤を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はキャリア粒子及
びトナー粒子からなる電子写真用乾式二成分系現像剤に
おいて、該キャリアが小粒径でかつ低電気抵抗のキャリ
ア（Ａ）と大粒径でかつ高電気抵抗のキャリア（Ｂ）と
を混合してなるものでキャリア（Ａ）の平均粒径は３０
〜６０μｍでキャリア（Ｂ）の平均粒径は５０〜８０μ
ｍであり、キャリア（Ａ）の平均粒径はキャリア（Ｂ）
の平均粒径より１／２以上大きく、かつキャリア（Ｂ）
の平均粒径はキャリア（Ａ）の平均粒径より２０μｍ以
上大きく、更に、キャリア（Ａ）の動的電気抵抗は６．
０〜１０．５logΩでキャリア（Ｂ）の動的電気抵抗は
７．０〜１１．０logΩであり、キャリア（Ｂ）の動的
電気抵抗はキャリア（Ａ）の動的電気抵抗より０．３lo
gΩ以上大きいことを特徴とする。ここで、キャリア
（Ａ）とキャリア（Ｂ）との重量割合は１：１２〜１
０：１が好ましく、より好ましくは１：１０〜５：１の
範囲にあるのが望ましい。
びトナー粒子からなる電子写真用乾式二成分系現像剤に
おいて、該キャリアが小粒径でかつ低電気抵抗のキャリ
ア（Ａ）と大粒径でかつ高電気抵抗のキャリア（Ｂ）と
を混合してなるものでキャリア（Ａ）の平均粒径は３０
〜６０μｍでキャリア（Ｂ）の平均粒径は５０〜８０μ
ｍであり、キャリア（Ａ）の平均粒径はキャリア（Ｂ）
の平均粒径より１／２以上大きく、かつキャリア（Ｂ）
の平均粒径はキャリア（Ａ）の平均粒径より２０μｍ以
上大きく、更に、キャリア（Ａ）の動的電気抵抗は６．
０〜１０．５logΩでキャリア（Ｂ）の動的電気抵抗は
７．０〜１１．０logΩであり、キャリア（Ｂ）の動的
電気抵抗はキャリア（Ａ）の動的電気抵抗より０．３lo
gΩ以上大きいことを特徴とする。ここで、キャリア
（Ａ）とキャリア（Ｂ）との重量割合は１：１２〜１
０：１が好ましく、より好ましくは１：１０〜５：１の
範囲にあるのが望ましい。
【０００６】本発明者らは上記問題点の解消に当ってキ
ャリアのもつ特性の一つである電気抵抗に注目した。そ
して、高電気抵抗はエッジ効果が強調され、画像均一性
は良好でないものの中間再現性がよく、一方、低電気抵
抗は地汚れに対して余裕度があり、エッジ効果がなくな
って画像均一性が良好となる、等の現象をもたらすのを
確かめ、続いて、それを大粒径キャリアと小粒径キャリ
アとの混合キャリアに結びつけることによって、前記問
題点が解消されることも確かめた。本発明はこれに基づ
いてなされたものである。
ャリアのもつ特性の一つである電気抵抗に注目した。そ
して、高電気抵抗はエッジ効果が強調され、画像均一性
は良好でないものの中間再現性がよく、一方、低電気抵
抗は地汚れに対して余裕度があり、エッジ効果がなくな
って画像均一性が良好となる、等の現象をもたらすのを
確かめ、続いて、それを大粒径キャリアと小粒径キャリ
アとの混合キャリアに結びつけることによって、前記問
題点が解消されることも確かめた。本発明はこれに基づ
いてなされたものである。
【０００７】以下に本発明をさらに詳細に説明する。キ
ャリアは（Ａ）（Ｂ）とも鉄粉、ガラスビーズなどのキ
ャリア芯材を樹脂で被覆することによって製造すること
ができる。なお、キャリア芯材はマグネタイト（Ｆｅ3
Ｏ4）及び／又はフェライト等であるのが望ましい。こ
こで用いられるキャリアコーティング用の離型性樹脂と
しては、ポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、及びクロロスル
ホン化ポリエチレン；ポリビニル及びポリビニリデン系
樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹脂（例えばポリ
メチルメタクリレート）、ポリアクリロニトリル、ポリ
ビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン；塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体；スチレン−アクリル酸共重
合体；オルガノシロキサン結合からなるストレートシリ
コン樹脂のようなシリコン樹脂又はその変性品（例えば
アルキド樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン等による変性品）；弗素樹脂、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデ
ン、ポリクロロトリフルオロエチレン；ポリアミド；ポ
リエステル、例えばポリエチレンテレフタレート；ポリ
ウレタン；ポリカーボネート；アミノ樹脂、例えば尿素
−ホルムアルデヒド樹脂；エポキシ樹脂等が挙げられ
る。
ャリアは（Ａ）（Ｂ）とも鉄粉、ガラスビーズなどのキ
ャリア芯材を樹脂で被覆することによって製造すること
ができる。なお、キャリア芯材はマグネタイト（Ｆｅ3
Ｏ4）及び／又はフェライト等であるのが望ましい。こ
こで用いられるキャリアコーティング用の離型性樹脂と
しては、ポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、及びクロロスル
ホン化ポリエチレン；ポリビニル及びポリビニリデン系
樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹脂（例えばポリ
メチルメタクリレート）、ポリアクリロニトリル、ポリ
ビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン；塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体；スチレン−アクリル酸共重
合体；オルガノシロキサン結合からなるストレートシリ
コン樹脂のようなシリコン樹脂又はその変性品（例えば
アルキド樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン等による変性品）；弗素樹脂、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデ
ン、ポリクロロトリフルオロエチレン；ポリアミド；ポ
リエステル、例えばポリエチレンテレフタレート；ポリ
ウレタン；ポリカーボネート；アミノ樹脂、例えば尿素
−ホルムアルデヒド樹脂；エポキシ樹脂等が挙げられ
る。
【０００８】中でもスペントトナーのキャリアへの付着
防止の点で好ましいのはアクリル樹脂、シリコン樹脂又
はその変性品、弗素樹脂であり、特に好ましいのはシリ
コン樹脂又はその変性品である。なお、シリコン樹脂
（但しストレートシリコン樹脂）の市販品としては信越
化学社製のＫＲ２７１、ＫＲ２５５、ＫＲ２５１、トー
レシリコン社製のＳＲ２４００、ＳＲ２４０８等があ
る。また変性シリコン樹脂の市販品としては、信越化学
社製のＫＲ２０６（アルキッド樹脂変性品）、ＫＲ３０
９３（アクリル樹脂変性品）、ＥＳ１００１Ｎ（エポキ
シ樹脂変性品）、トーレシリコン社製のＳＲ２１１５
（エポキシ樹脂変性品）、ＳＲ２１１０（アルキッド樹
脂変性品）等がある。
防止の点で好ましいのはアクリル樹脂、シリコン樹脂又
はその変性品、弗素樹脂であり、特に好ましいのはシリ
コン樹脂又はその変性品である。なお、シリコン樹脂
（但しストレートシリコン樹脂）の市販品としては信越
化学社製のＫＲ２７１、ＫＲ２５５、ＫＲ２５１、トー
レシリコン社製のＳＲ２４００、ＳＲ２４０８等があ
る。また変性シリコン樹脂の市販品としては、信越化学
社製のＫＲ２０６（アルキッド樹脂変性品）、ＫＲ３０
９３（アクリル樹脂変性品）、ＥＳ１００１Ｎ（エポキ
シ樹脂変性品）、トーレシリコン社製のＳＲ２１１５
（エポキシ樹脂変性品）、ＳＲ２１１０（アルキッド樹
脂変性品）等がある。
【０００９】以上のような被覆樹脂の使用量は、キャリ
ア芯材１００重量部当り０．１〜５０重量部、好ましく
は０．５〜３０重量部が適当である。
ア芯材１００重量部当り０．１〜５０重量部、好ましく
は０．５〜３０重量部が適当である。
【００１０】被覆樹脂中にはキャリア（Ａ）、キャリア
（Ｂ）が所定の動的電気抵抗値（Ω）になるように、下
記にあげるような導電性物質が適当量添加される。 （イ）白色系導電材 ＥＣＴ−５２ （ＴｉＯ2系） チタン工
業社製 ＫＶ４００ （ＴｉＯ2系） チタン工
業社製 ＥＣＲ−７２ （ＴｉＯ2系） チタン工
業社製 ＥＣＴＲ−８２ （ＴｉＯ2系） チタン工
業社製 ５００Ｗ （ＴｉＯ2系） 石原産業
社製 ３００Ｗ （ＴｉＯ2系） 石原産業
社製 Ｓ−１ （ＴｉＯ2系） 石原産業
社製 Ｗ−１ （ＳｎＯ2系） 三菱金属
社製 ２３Ｋ （ＺｎＯ） 白水化学
社製 導電性亜鉛華No.１ （ＺｎＯ） 本荘ケミ
カル社製 導電性亜鉛華No.２ （ＺｎＯ） 本荘ケミ
カル社製 Ｗ−１０ （ＴｉＯ2系） 三菱金属
社製 デントールＷＫ−１００（導電性繊維） 大塚化学
社製 デントールＷＫ−２００（導電性繊維） 大塚化学
社製 デントールＷＫ−３００（導電性繊維） 大塚化学
社製 ＭＥＣ３００ （ＳｎＯ2系） 帝国化工
社製 ＭＥＣ５００ （ＳｎＯ2系） 帝国化工
社製 （ロ）カーボン Ｂｌａｃｋ Ｐｅａｒｌｓ ２０００，ＶＵＬＣＡＮＸ
Ｃ−７２（キャボット社製） ケッチェンｂｌａｃｋ ＥＣ・ＤＪ５００，ケッチェン
ｂｌａｃｋＥＣ・ＤＪ６００
（ライオンアクゾ社製） デンカｂｌａｃｋ粒状、デンカｂｌａｃｋ粉状（電気化
学工業社製） ＣＯＮＤＵＣＴＥＸ９７５，ＣＯＮＤＵＣＴＥＸ ＳＣ
（コロンビアカーボン社製）
（Ｂ）が所定の動的電気抵抗値（Ω）になるように、下
記にあげるような導電性物質が適当量添加される。 （イ）白色系導電材 ＥＣＴ−５２ （ＴｉＯ2系） チタン工
業社製 ＫＶ４００ （ＴｉＯ2系） チタン工
業社製 ＥＣＲ−７２ （ＴｉＯ2系） チタン工
業社製 ＥＣＴＲ−８２ （ＴｉＯ2系） チタン工
業社製 ５００Ｗ （ＴｉＯ2系） 石原産業
社製 ３００Ｗ （ＴｉＯ2系） 石原産業
社製 Ｓ−１ （ＴｉＯ2系） 石原産業
社製 Ｗ−１ （ＳｎＯ2系） 三菱金属
社製 ２３Ｋ （ＺｎＯ） 白水化学
社製 導電性亜鉛華No.１ （ＺｎＯ） 本荘ケミ
カル社製 導電性亜鉛華No.２ （ＺｎＯ） 本荘ケミ
カル社製 Ｗ−１０ （ＴｉＯ2系） 三菱金属
社製 デントールＷＫ−１００（導電性繊維） 大塚化学
社製 デントールＷＫ−２００（導電性繊維） 大塚化学
社製 デントールＷＫ−３００（導電性繊維） 大塚化学
社製 ＭＥＣ３００ （ＳｎＯ2系） 帝国化工
社製 ＭＥＣ５００ （ＳｎＯ2系） 帝国化工
社製 （ロ）カーボン Ｂｌａｃｋ Ｐｅａｒｌｓ ２０００，ＶＵＬＣＡＮＸ
Ｃ−７２（キャボット社製） ケッチェンｂｌａｃｋ ＥＣ・ＤＪ５００，ケッチェン
ｂｌａｃｋＥＣ・ＤＪ６００
（ライオンアクゾ社製） デンカｂｌａｃｋ粒状、デンカｂｌａｃｋ粉状（電気化
学工業社製） ＣＯＮＤＵＣＴＥＸ９７５，ＣＯＮＤＵＣＴＥＸ ＳＣ
（コロンビアカーボン社製）
【００１１】この明細書における「動的電気抵抗」は以
下の通りの測定法によって算出されたものである。即
ち、被覆キャリアを磁石が内蔵した導通スリーブで撹拌
しながらスリーブ上に設置されたドクターブレートに直
流電圧を印加する。その際、スリーブからアースに流れ
る電流値を測定してこれを下記式に代入して動的電気抵
抗値を求める。 動的電気抵抗値（Ω）＝印加電圧値／電流値
下の通りの測定法によって算出されたものである。即
ち、被覆キャリアを磁石が内蔵した導通スリーブで撹拌
しながらスリーブ上に設置されたドクターブレートに直
流電圧を印加する。その際、スリーブからアースに流れ
る電流値を測定してこれを下記式に代入して動的電気抵
抗値を求める。 動的電気抵抗値（Ω）＝印加電圧値／電流値
【００１２】導電性物質の量は被覆樹脂（好ましくはシ
リコン樹脂である）１００重量部に対して０．０５〜７
０重量部、より望ましくは０．１〜５０重量部である。
また必要に応じて、被覆層の接着力向上のために、更に
は導電性物質の分散性向上のためにシランカップリング
剤を被覆樹脂層に添加してもよい。被覆樹脂層の形成
は、従来と同様、キャリア芯材表面に噴霧法、浸漬法等
の手段で塗工することができる。
リコン樹脂である）１００重量部に対して０．０５〜７
０重量部、より望ましくは０．１〜５０重量部である。
また必要に応じて、被覆層の接着力向上のために、更に
は導電性物質の分散性向上のためにシランカップリング
剤を被覆樹脂層に添加してもよい。被覆樹脂層の形成
は、従来と同様、キャリア芯材表面に噴霧法、浸漬法等
の手段で塗工することができる。
【００１３】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。ここでの部はすべて重量基準である。
に説明する。ここでの部はすべて重量基準である。
【００１４】（測定用トナーの調製）ポリエステル樹脂
１００部にカーボンブラック（＃４４、三菱化成社製）
３部と荷電制御剤（ポントロンＥ８４、オリエント化学
社製）３部を加え、これを二本ロールミル上で１２０℃
の加熱下で混練し、冷却後粉砕分級して平均粒径約７．
５μｍのトナーをつくり、これの１００部にシリカ微粉
末（Ｒ９７２、日本エアロジル社製）０．６部を外添し
て測定用トナーとした。
１００部にカーボンブラック（＃４４、三菱化成社製）
３部と荷電制御剤（ポントロンＥ８４、オリエント化学
社製）３部を加え、これを二本ロールミル上で１２０℃
の加熱下で混練し、冷却後粉砕分級して平均粒径約７．
５μｍのトナーをつくり、これの１００部にシリカ微粉
末（Ｒ９７２、日本エアロジル社製）０．６部を外添し
て測定用トナーとした。
【００１５】（キャリア（Ａ）−１の調製）キャリア被
覆材として下記処方によりコーティング液を調製した。 シリコーン樹脂液（トーレシリコーン社製、ＳＲ２４０６、 固形分２０％） ３００部 トルエン １５００部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径約５
０μｍのフェライト・キャリア５０００部を入れ、流動
させながら上記処方のコーティング液を８０℃の加熱下
に散布し、塗布を行った塗布物をコーティング装置より
取り出し恒温槽に入れ、２００℃で２時間加熱しシリコ
ーン膜の硬化を行わせて、キャリア（Ａ）−１をつくっ
た。このものの動的電気抵抗は８．８ ｌｏｇΩであっ
た。
覆材として下記処方によりコーティング液を調製した。 シリコーン樹脂液（トーレシリコーン社製、ＳＲ２４０６、 固形分２０％） ３００部 トルエン １５００部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径約５
０μｍのフェライト・キャリア５０００部を入れ、流動
させながら上記処方のコーティング液を８０℃の加熱下
に散布し、塗布を行った塗布物をコーティング装置より
取り出し恒温槽に入れ、２００℃で２時間加熱しシリコ
ーン膜の硬化を行わせて、キャリア（Ａ）−１をつくっ
た。このものの動的電気抵抗は８．８ ｌｏｇΩであっ
た。
【００１６】（その他キャリア（Ａ）の調製）キャリア
芯材、その平均粒径をかえた以外はキャリア（Ａ）−１
と同様にして表１に示したような複数のキャリア（Ａ）
を調製した。
芯材、その平均粒径をかえた以外はキャリア（Ａ）−１
と同様にして表１に示したような複数のキャリア（Ａ）
を調製した。
【表１】
【００１７】（キャリア（Ｂ）−１の調製）キャリア被
覆材として下記処方によりコーティング液を調製した。 シリコーン樹脂液（トーレシリコーン社製、ＳＲ２４０６、 固形分２０％） ６００部 トルエン １５００部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径約７
０μｍのフェライト・キャリア５０００部を入れ、流動
させながら上記処方のコーティング液を８０℃の加熱下
に散布し、塗布を行った塗布物をコーティング装置より
取り出し恒温槽に入れ、２００℃で２時間加熱しシリコ
ーン膜の硬化を行わせて、キャリア（Ｂ）−１をつくっ
た。このものの動的電気抵抗は９．２ ｌｏｇΩであっ
た。
覆材として下記処方によりコーティング液を調製した。 シリコーン樹脂液（トーレシリコーン社製、ＳＲ２４０６、 固形分２０％） ６００部 トルエン １５００部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径約７
０μｍのフェライト・キャリア５０００部を入れ、流動
させながら上記処方のコーティング液を８０℃の加熱下
に散布し、塗布を行った塗布物をコーティング装置より
取り出し恒温槽に入れ、２００℃で２時間加熱しシリコ
ーン膜の硬化を行わせて、キャリア（Ｂ）−１をつくっ
た。このものの動的電気抵抗は９．２ ｌｏｇΩであっ
た。
【００１８】（その他キャリア（Ｂ）の調製）キャリア
芯材、その平均粒径をかえた以外はキャリア（Ｂ）−１
と同様にして表２に示したような複数のキャリア（Ｂ）
を調製した。
芯材、その平均粒径をかえた以外はキャリア（Ｂ）−１
と同様にして表２に示したような複数のキャリア（Ｂ）
を調製した。
【表２】
【００１９】実施例１〜６及び比較例１〜３ 前記のキャリアどうしを二種混合し、その混合キャリア
９５部に測定用トナー５部を混合して乾式二成分系現像
剤を調製した。続いて、この現像剤を電子写真複写機
（リコー社製、イマジオＭＦ５３０）に入れて画像出し
を行なったところ、表３及び表４に示したような結果が
得られた。表３及び表４には混合キャリア（比較例２及
び３は単独キャリア）を併せて示した。
９５部に測定用トナー５部を混合して乾式二成分系現像
剤を調製した。続いて、この現像剤を電子写真複写機
（リコー社製、イマジオＭＦ５３０）に入れて画像出し
を行なったところ、表３及び表４に示したような結果が
得られた。表３及び表４には混合キャリア（比較例２及
び３は単独キャリア）を併せて示した。
【００２０】
【表３】 （注）地汚れ、キャリア飛散・キャリア付着：◎は生じ
ない、○は殆んど生じない、△は幾分か生じる、×は生
じる。
ない、○は殆んど生じない、△は幾分か生じる、×は生
じる。
【００２１】
【表４】 （注）地汚れ、キャリア飛散・キャリア付着の評価は表
３と同じ。
３と同じ。
【００２２】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、地汚れやキャ
リア飛散・キャリア付着の生じない良質のコピーが多数
枚得られる。請求項２の発明によれば、より好ましい効
果がもたらされる。
リア飛散・キャリア付着の生じない良質のコピーが多数
枚得られる。請求項２の発明によれば、より好ましい効
果がもたらされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−215559（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−131869（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G03G 9/10 G03G 9/08
Claims (2)
- 【請求項１】 キャリア粒子及びトナー粒子からなる電
子写真用乾式二成分系現像剤において、該キャリアが小
粒径でかつ低電気抵抗のキャリア（Ａ）と大粒径でかつ
高電気抵抗のキャリア（Ｂ）とを混合してなるものでキ
ャリア（Ａ）の平均粒径は３０〜６０μｍでキャリア
（Ｂ）の平均粒径は５０〜８０μｍであり、キャリア
（Ａ）の平均粒径はキャリア（Ｂ）の平均粒径より１／
２以上大きく、かつキャリア（Ｂ）の平均粒径はキャリ
ア（Ａ）の平均粒径より２０μｍ以上大きく、更に、キ
ャリア（Ａ）の動的電気抵抗は６．０〜１０．５logΩ
でキャリア（Ｂ）の動的電気抵抗は７．０〜１１．０lo
gΩであり、キャリア（Ｂ）の動的電気抵抗はキャリア
（Ａ）の動的電気抵抗より０．３logΩ以上大きいこと
を特徴とする電子写真用乾式二成分系現像剤。 - 【請求項２】 キャリア（Ａ）とキャリア（Ｂ）との重
量割合が１：１２〜１０：１の範囲にある請求項１記載
の電子写真用乾式二成分系現像剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34537793A JP3306730B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 電子写真用乾式二成分系現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34537793A JP3306730B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 電子写真用乾式二成分系現像剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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