JP3306137B2 - 誘電体フィルタの共振周波数調整方法 - Google Patents

誘電体フィルタの共振周波数調整方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体フィルタの共振
周波数の調整方法に係るもので、特に、その端子電極と
外導体との距離によって調整する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】UHF帯からマイクロ波帯といった高周
波領域において各種の誘電体フィルタが用いられてい
る。その中でも、貫通孔を具えてその部分に内導体が形
成され、外周面に外導体が形成されたTEM共振器を組
み合わせた誘電体フィルタが多く用いられている。別個
の共振器を接続して構成するものと、複数の共振がブ
ロックに一体化されたものとがある。
【0003】それらの誘電体フィルタにおいては、入出
力の結合容量を入出力段の共振器の内導体との間で形成
しなければならない。この結合容量は、コンデンサを接
続したり、コンデンサを形成した誘電体基板を用いる方
法から、誘電体を被覆した金属棒を内導体の形成された
貫通孔に挿入したり、内導体の近傍の誘電体に設けた孔
に金属棒を差し込んだり、外導体と分離して外周面に金
属皮膜を形成したりする、各種の方法が考えられてい
る。
【0004】誘電体フィルタの分野でも、小型化、薄型
化の要求があり、また、周波数帯の上昇に伴い波長が短
くなるために寸法も短くしなければならない。そこで、
本発明者は先に特願平4−179112号において、二
枚の誘電体基板を貼り合わせて誘電体フィルタを形成
し、その貼り合わせ面に入出力電極を形成する構造を提
案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】誘電体フィルタにおい
て必要帯域幅を広くする必要がある場合には、入出力結
合容量の値を大きくしなければならない。しかし、フィ
ルタを小型化すると結合容量を形成する電極の寸法も制
約され、大きな容量を得ることが困難になる。また、Q
の低下の問題も生じる。
【0006】また、大きな入出力結合容量を得るため
に、特別な部品を付加したり接続することは避けること
が望ましい。また、共振周波数の微調整を行える構造が
望ましい。
【0007】本発明は、このような課題を解決して、簡
単な構造、製造工程で、入出力端の誘電体共振器と外部
回路との接続を行う誘電体フィルタに適した共振周波数
の調整方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体ブロッ
クの入出力端の共振器の内導体とインピーダンス整合点
で接続された導体膜を端子電極を接続し、この端子電極
と外導体との距離を調節することによって、上記の課題
を解決するものである。
【0009】すなわち、直線的に伸びる平行な複数の凹
溝を具えた第一の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板
の第二の誘電体基板が接着され、凹溝内と第二の誘電体
基盤の凹溝に対向する表面に内導体が形成され、第一の
誘電体基板と第二の誘電体基板の接着されない表面と凹
溝の伸びる方向に平行な端面に外導体が形成され、凹溝
の露出する端面の一方に短絡導体が形成されて複数の共
振器が構成された誘電体フィルタの共振周波数調整方法
において、凹溝の伸びる方向に平行な端面から入出力共
振器となる凹溝方向に伸びてインピーダンス整合点で内
導体と接続される導体膜が少なくとも一方の誘電体基板
の接着面に形成され、これらの導体膜が凹溝の伸びる方
向に平行な端面に外導体とは絶縁されて形成された端子
用導体膜に接続され、それらの端子用導体膜と外導体と
の距離を変えることによって共振周波数を調整すること
に特徴を有するものである。
【0010】
【作用】端子電極との距離を広げることによって共振周
波数が低下する。組み立て、実装後においても共振周波
数の微調整が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0012】図1は、本発明を適用する誘電体フィルタ
の組み立て前の状態を示す斜視図である。二本の平行な
凹溝14を具えた第一の誘電体基板11の凹溝14のある側
に、平板の第二の誘電体基板12をガラス等で接着する。
これによって、平行な二本の貫通孔を具えた誘電体のブ
ロックが形成される。本発明においては、誘電体基板12
の接着面にあらかじめ導体パターン16を形成しておく。
この導体パターン16は凹溝14の伸びる方向に平行な端面
から凹溝に対向する部分まで伸びるように形成し、接着
後に誘電体基板11の凹溝14とそれに対向する誘電体基板
12の表面に形成される内導体と接続されるように形成し
ておく。
【0013】図2は、接着後、導体膜を形成した後の、
図1と同じ誘電体フィルタを示す斜視図である。誘電体
基板21と誘電体基板22が接着されてなる誘電体ブロック
に二つの貫通孔25が形成された構造となっている。この
貫通孔25内の表面には内導体が形成され、その貫通孔25
の伸びる方向と平行な外周面には外導体27が形成されて
いる。図2では、インターデジタル型で2素子の例を示
してあり、左側の共振子では手前が開放端面になってお
り、右側の共振子では手前が短絡端面となり、1/4波
長TEM共振の誘電体フィルタが構成される。
【0014】図1で示した接合面に形成された導体パタ
ーン(16) は誘電体基板の端面で端子電極28と接続さ
れ、貫通孔25に形成された導体膜による内導体と端子電
極28とを直接接続する。導体パターン(16)と内導体と
の接続は、入出力端の共振器の内導体の50オーム点等の
インピーダンス整合点とする。これによって、入出力端
子は入出力端の共振器の内導体と直接、インピーダンス
の整合がとられた状態で接続されることになる。
【0015】端子電極28は、二枚の誘電体基板に跨がっ
て形成される導体膜であり、外導体27とは絶縁されてい
るが近接して形成されている。したがって、入出力端と
アースとの間に容量が形成されることになる。端子電極
28、外導体27のいずれかの対向する部分をトリミングす
ると磁界分布が変化し、共振周波数が変わる。間隔を広
げると共振周波数が下がる方向に変化する。このトリミ
ングによって、中心周波数に対する周波数変化(Δf/
0 )を1%程度変化させることができる。
【0016】上記の例では、二素子の誘電体フィルタで
インターデジタル型のものを示したが、三素子以上のブ
ロックでも用いることができるし、開放端面と短絡端面
が揃ったコムライン型の誘電体フィルタでも同様に適用
できる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、入出力結合容量が不要
となって小型の誘電体フィルタが得られるだけでなく、
共振周波数の調整も容易となる。
【0018】その結果、広い通過帯域が必要な誘電体フ
ィルタが、小型でしかも安価に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する誘電体フィルタ(組立前)
を示す斜視図
【図2】 本発明の適用する誘電体フィルタ(組立後)
を示す斜視図
【符号の説明】
11、21:(第一の)誘電体基板 12、22:(第二の)誘電体基板 16 : 導体パターン 27: 外導体 28 : 端子電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線的に伸びる平行な複数の凹溝を具え
    た第一の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の
    誘電体基板が接着され、凹溝内と第二の誘電体基盤の凹
    溝に対向する表面に内導体が形成され、第一の誘電体基
    板と第二の誘電体基板の接着されない表面と凹溝の伸び
    る方向に平行な端面に外導体が形成され、凹溝の露出す
    る端面の一方に短絡導体が形成されて複数の共振器が構
    成された誘電体フィルタの共振周波数調整方法におい
    て、凹溝の伸びる方向に平行な端面から入出力共振器と
    なる凹溝方向に伸びてインピーダンス整合点で内導体と
    接続される導体膜が少なくとも一方の誘電体基板の接着
    面に形成され、これらの導体膜が凹溝の伸びる方向に平
    行な端面に外導体とは絶縁されて形成された端子用導体
    膜に接続され、それらの端子用導体膜と外導体との距離
    を変えることによって共振周波数を調整することを特徴
    とする誘電体フィルタの共振周波数調整方法。
  2. 【請求項2】 直線的に伸びる平行な複数の凹溝を具え
    た第一の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の
    誘電体基板が接着され、凹溝内と第二の誘電体基盤の凹
    溝に対向する表面に内導体が形成され、第一の誘電体基
    板と第二の誘電体基板の接着されない表面と凹溝の伸び
    る方向に平行な端面に外導体が形成され、凹溝の露出す
    る端面の一方に短絡導体が形成されて複数の共振器が構
    成された誘電体フィルタの共振周波数調整方法におい
    て、凹溝の伸びる方向に平行な端面から入出力共振器と
    なる凹溝方向に伸びてインピーダンス整合点で内導体と
    接続される導体膜が少なくとも一方の誘電体基板の接着
    面に形成され、これらの導体膜が凹溝の伸びる方向に平
    行な端面に外導体とは絶縁されて形成された端子用導体
    膜に接続され、それらの端子用導体膜と外導体との距離
    を広げることによって共振周波数を下げることを特徴と
    する誘電体フィルタの共振周波数調整方法。
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